凛「ありすちゃんってプロデューサーにチョコあげないの?」(204)

~ある日の女子寮~

ありす「ふぇっ!?」

ありす「え、えっと……今、な、なんて?」

凛「いや、だからチョコあげないのかなって」

ありす「な、なんで私がプロデューサーに、その……チョコを……」

凛「だってほら、もうすぐバレンタインだよ?」

ありす「そうですね……」

凛「あげないの?」

ありす「えっと……その……うう……」

http://i.imgur.com/JuWXH98.jpg
http://i.imgur.com/2miGpX8.jpg
渋谷凛(15)

http://i.imgur.com/gKung1G.jpg
http://i.imgur.com/tTUNfrR.jpg
橘ありす(12)

ありす「私はバレンタインなんてきょ、興味ありませんから」

凛「ほんとーに?」

ありす「ほ、ほんとです!」

凛「いいの、そんなこと言ってて?」

ありす「なにがですか?」

凛「ほら、他にもプロデューサーが担当しているアイドルいるでしょ?」

ありす「そうですね……」

凛「最近、みんな慌ただしいの気づいてる?」

他にもこんなスレタイでSSスレ建てたことあるんで、
もし興味がありそうなのがあったら見てやって下さい。


来夏「喜翆荘?」緒花「合唱時々バドミントン部?」

エルシィ「この人達みんな駆け魂が入ってますーー!!」夜空「ん?」

梓「………」 「ドロドロドロ」 エルシィ「!?」

うしお「……聖杯戦争?」

うしおとシオン


神のみ関係は二つしかないですが……
良かったらどうぞ~~

ありす「は、はい、一応……」

凛「みんな、バレンタインに向けて準備してるんだよ」

凛「材料買いに行ったり、手作りの練習したりで……まあ、もちろん全員じゃないけど」

ありす「みんなプロデューサーにあげるんでしょうか……?」

凛「誰にあげるかなんて知らないけど……まあ、十中八九プロデューサーじゃない?」

凛「他はあっても、友達同士で贈ったりするくらいじゃないかな」

凛「だからさ、ありすちゃんもあげないと……ねぇ?」

ありす「な、何ですか……?」

凛「さあね~」

>>193は >>1じゃあないです  アンジェロです  ていうか誤爆なのかな?

みなさん、ご意見ありがとうございます。鶏肉か・・・
あと、たしかにオリキャラ出すより既存のキャラクターでなんとかなりそうですね。
名前のないちょい役とかならOKかな?

ありがとうございました

ありす「その、渋谷さんもあげるんですか? プロデューサーにチョコ……」

凛「うん、あげるよ」

ありす「じゃ、じゃあつまり……渋谷さんも、プ、プロデューサーのこと……」

凛「お世話になってるんだからさ、お礼にチョコ渡すのは普通でしょ?」

ありす「え?」

凛「ん? なんか変なこと言った?」

ありす「あ、そっか……そうですね……」

ありす「お世話になったお礼に渡すのって普通ですよね」

凛「ありすちゃんってさ、最初のころと随分変わったよね」

ありす「そう、ですか……?」

凛「うんうん、とっても可愛くなったよ」

ありす「か、かわっ……!?」

凛「最初見たときは、クールな娘かなぁ、って思ってたのに」

凛「実はとっても笑顔や言動が可愛いんだもん、卑怯だな」

ありす「あ、あまり言わないでください……は、恥ずかしい」

凛「最初は、名前で呼んだだけでツンツンしてたなー」

ありす「えっと、その頃の話はあんまり……」

ありす「自分でもこだわりすぎてたかなって、思うので」

凛「でもそう変われたのは、やっぱりプロデューサーのおかげかな?」

ありす「はい……感謝してます」

凛「だったらさ、今までのお礼にチョコ渡そうよ。喜ぶよきっと」

ありす「そ、そうでしょうか……?」

ありす「私ちょっと自室に戻ります」

凛「あ、うん。突然こんなこと話してごめんね」

ありす「あ、いえ……そんなこと」

ありす「あの……ありがとうございました」

凛「ふふっ、気にしなくていいよ」

ありす「それでは……」



凛(上手くいったかな……?)

凛(あの様子だと、やっぱり興味あったんだろうな)

凛(チョコ作ってるみんなの様子見てたりしてたし……)

凛(先輩として、年上として、ひと押ししてあげないとね)

凛(それに……)

凛(ありすちゃんなら、まだ小さいし大丈夫だよね?)

凛「……」

凛(でもプロデューサーが、ロリコンだったらどうしよう……)

ありす「バレンタインなんて興味なかったけど……」

 『みんな、バレンタインに向けて準備してるからさー』

ありす「みんなやってるなら……私もあげたっておかしくないよね」

 『お世話になってるんだからさ、お礼にチョコ渡すのは普通でしょ?』

ありす「普通だもんね……うん」

ありす「私が変われたのはプロデューサーのおかげだし」

ありす「……やっぱり手作りのほうがいいのかなぁ」

ありす「お菓子作りとか、あんまりしたことないけれど……」

お前ら「千枝ちゃんは合法」

俺「いやそのりくつはおかしい」

お前ら「ありすちゃんは合法」

俺「そうですね」

ありす「えっと、チョコの作り方……調べて……」

ありす「いっぱい種類ある……何がいいのかな」

ありす「あんまり難しいので失敗したら嫌だし……」

ありす「簡単すぎるのも手抜きって思われないかなぁ……」

ありす「あ、材料も買わないと……」

ありす「プロデューサーの好みってなんだろ……聞いてみたいけど、恥ずかしいかも」

ありす「えへへ……喜んでくれるかなプロデューサー」

~後日~

ありす「おはようございます」

モバP「おう、おはようありす」

ありす「プロデューサー一人ですか?」

モバP「ああ、他の人はもっと後の時間に仕事入ってるし、ちひろさんはなんかバラの花束の仕入れに忙しいらしい」

ありす(なんでバラ……?)

ありす(あ、じゃあ今二人っきりなんだ)

ありす(ちょっと聞いてみようかな……)


ありす「あの、プロデューサー」

モバP「ん、なんだ?」

ありす「もうすぐバレンタインじゃないですか」

モバP「おー、そうだな。なんだ、ありすも興味あるのか?」

ありす「い、いえっ! わ、私は興味なんてないですけど……」

モバP「そうなのか? バレンタインが近づくにつれ、みんなから色々聞かれてるから、てっきりな」

ありす「ちなみに例えば何を聞かれたんですか?」

モバP「んー、甘さの好みとかどんなチョコが欲しいとかかな」

ありす「それでプロデューサーは、なんて答えたんですか?」

モバP「くれるだけでありがたいからなぁ。どんなのでもいいよって」

ありす「そ、そうですか」

ありす(好みをはっきり言ってくれたほうが、あげやすかったのに……)

モバP「まあ何でもいいって言ったら、それが一番困るって返されたけど」

ありす「本当ですよ、もう……」ボソッ

モバP「え?」

ありす「いえ、何でもないです」

モバP「で、ありすはくれないのか?」

ありす「えっ、ええっ!? わ、私は……きょ、興味ないですしっ!」

モバP「そっかぁ、義理でもくれたら嬉しかったんだが」

モバP「てか、本命だとまずいか、ははは」

ありす「……私があげたらプロデューサーは嬉しいんですか?」

モバP「まあ、そりゃあ嬉しいさ。バレンタインでのチョコの数は、男のステータスだぞ」

ありす「よ、よくわからないです」

ありす「まあ……気が向いたらあげないこともないです」

モバP「お、てことは期待していいのか」

ありす「き、期待なんてしないでください。最初も言いましたけど、私は興味なんてないんですから!」

ありす(それに期待されても、上手に出来るか解らないし……)

モバP「ははは、そうか。じゃあ、気が向いたらでいいからさ、楽しみにしてるよ」

ありす「あ、はい……」

~後日~

ありす「今日は材料買いに行かないと……」

ガチャ

凛「あれ、ありすちゃん? お出かけ?」

ありす「あ、はい。ちょっと買い物に」

凛「ふーん、何買いに行くの?」

ありす「え、えっと……本を……ミステリー好きですし」

凛「そうなんだ、私も一緒に行こうかな」

ありす「え、あ……っと、出来れば一人で行きたいので」

凛「そっか、残念だな」

ありす「すいません、また今度機会があれば……」

凛「うん、そうだね。じゃあ行ってらっしゃい」

ありす「はい、行ってきますねっ」


凛(あれは、間違いなくチョコの材料買いに行ったね)

凛(何気に嬉しそうにしてるし……ありすちゃんは気づいてないだろうけど)

ありす「え~っと……」

ありす「必要なのはこれと、これと……」


ありす「あ、ラッピング用のも色々あるんだ」

ありす「包装ちょっと凝ったほうがいいのかなぁ」

ありす「あ、これ可愛い……でもプロデューサーにあげるんだしもっと別の……」


ありす「うう……揃えると意外と高い……」

ありす「けど一年に一度だから……頑張って……」

ありす「ふぅ、ただいまです」

凛「あ、ありすちゃんおかえり」

ありす「あ、ただいま戻りました」

凛「買いたい本は買えた?」

ありす「えっと、それは……買いたかった本はなくて……」

凛「あ、そうなんだ。それで何を買ってきたの?」

ありす「い、色々ですっ」

ありす「それじゃあ私は部屋に戻りますから!」タタッ


凛「ありすちゃん、結構な荷物だったなぁ」

凛「うかうかしてられないかも……私も頑張らないと」

最近のありすちゃん押しの風潮
別にいいんですけど一番かわいいボ幸子ちゃんを忘れちゃ駄目ですからね!

>>75
http://i.imgur.com/sc0UZDs.jpg

ありす「はぁ、ば、ばれてないかな……?」

ありす「えっと、必要なのはこれとこれ……」

ありす「あとレシピもまとめて……」

ありす「うまく出来るといいな」

ありす「貰えたら嬉しいってプロデューサー言ってたし……」

ありす「こんなこと初めてだけど、ちょっと楽しいかも……えへへ」

      !!                   _>-t‐...、
ヾ、        〃        _. -ァく:::::〃ヘ::::::\
                  _ ‐-′, 二ヽ::!!::::::ゝ、:__}
    し 頭        /  /  丶ヽ:ゞ;、_:-く
    そ が        j  // | |リノハヽ}丶::二::::イ_
    う フ        /   { ノノ_  ,r !/― リ从ヾ`
=  だ  ッ  =    {  ノノヘ'´:::/´_..、--―┴ヘ        !!
    よ ト          ) r'〃 ̄ ̄ ̄    __.-<\} ヾ、          〃
    お │        / j/{:.|l  _....--―T ̄ .._   |
     っ       (( r' ハ:.ゞ_、´ソ:!   |     `T "j    歩 こ 繋 S
     っ          ))  r、:.:.:.:.:.:.:.:j   |/   ノ !  /   く ん が H
〃        ヾ、   ((  {三:::::.:.:.:.イ    j     ! /=  な な  っ  I   =
     !!       ヾ、_.ノ´:.:.:::::::/    /     ! /      ん 街 た N
              r':.:..:.:.:.:.:.;r' `ニ´ /     '/_    て 中 ま と
            /ゝ、_/!{   ∠     { \ `ヽ       ま
             ! : : : /  ヾ /  \ヽ二二ン ト、 / 〃         ヾ、
             ! : r'´   /      ヾ\  \ \      !!
            r┤  _イ    _.\    |. \   ヽ \
            ヘ_ゝ∠:_ノー<´:::::::::\  |:.  \   !   ヽ
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~翌日~

ピピピッ ピピピッ

ありす「ん……ぅ……」

ありす「あれ……なんで……こんな時間に……?」

ありす「あ、そうだ……チョコ作らないと」

ありす「んっ、ふぁぁ……」

ありす「まだちょっと眠いけど、頑張ろっと」

-キッチン-

ありす「誰もいない……ですよね?」キョロキョロ

ありす「うん、誰もいない。早起きした甲斐がありました」

ありす「練習してるとこ見られるのは……ちょっと恥ずかしいし」

ありす「えっと、準備して……」

ありす「頑張ってプロデューサーに喜んでもらえるのを作らないと」

ありす「ここは、これを入れて……」

ありす「分量は……このくらいで……」


ありす「あぅ、ちょっと失敗しちゃった……」

ありす「このくらいなら大丈夫かなぁ……?」

ありす「作りなおそ……プロデューサーにあげるんだし」


ありす「形はどうしよう……?」

ありす「やっぱり……ハ、ハート型……とか? べ、別に変じゃないですよね、うん」

ありす「一般的ですし、プロデューサーのことをそういうあれってわけじゃ……」

ありす「……出来た」

ありす「残ったのをちょっと味見……うん、美味しい♪」

ありす「これならプロデューサー、喜んでくれるかなぁ……えへへ」

ありす「あ、もうこんな時間。片付けないといけませんね」

ありす「誰か来て、見られちゃったらあれだし……」


ありす「うん、大体片付いたかな」

凛「あれ、ありすちゃん?」

ありす「渋谷さん?」

凛「まだ朝早いのにお料理してたんだ?」

ありす「あ、はい……ちょっと練習を」

凛「何作ったの?」

ありす「な、内緒です」

凛「ふふっ、実はチョコとか?」

ありす「そ、そんなわけっ……え、えっと……」

ありす「し、渋谷さんはどうしてこんな時間にここに?」

凛「私はチョコを作りにね」

凛「最近時間があんまり取れないから、こんな時間になっちゃったけど」

ありす「そうなんですか」

ありす(渋谷さんはどんなの作るんだろう……)

凛「ん、どしたのありすちゃん?」

ありす「あ、良かったら見てもいいですか?」

凛「うん、いいよ」

凛「~♪」

ありす(手際いい……上手なんだなぁ)

凛「ここは……こうしようかな」

ありす(見た目もすごい綺麗)

凛「ありすちゃん、味見してみる?」

ありす「あ、じゃあいただきます……」

凛「どうかな?」

ありす「あ……すごい美味しいです」

凛「ほんと? 良かった」

ありす「渋谷さんってお菓子作りも上手なんですね」

凛「ん~、上手か解らないけど、時々練習したから」

ありす「大変じゃないですか? 渋谷さんって忙しいのに」

凛「でもやっぱり、出来るだけ美味しいの食べて欲しいじゃない」

凛「だから、暇な時にこうちょくちょくとね」

ありす「偉いですね……」

凛「そうかな?」

ありす「……あ、私もう部屋に戻ります」

凛「うん、またね」

ありす「えっと、ラッピングして……」

ありす「うん、完成……」

ありす「…………」

ありす「……はぁ、上手く出来たと思ったけど」

ありす「渋谷さんのすごい美味しかった。私なんてまだまだ」

ありす「あげても比べられたりしないかな……」

ありす「プロデューサーも喜んでくれないかも……」

ありす「あげないほうが……いいのかなぁ……」

ちょっと眠気やばい
可愛いボクはお風呂に入ってきますよ!

~バレンタイン当日~

ありす(一応チョコ、持ってきたけれど……)

ありす(どうしようかな……)

ありす(プロデューサーのことだから、あげたら喜んではくれる)

ありす(でも美味しくないって思われたら……)

ありす「うぅ……」

ありす「やっぱりやめよう……」

ありす「元々バレンタインなんて興味なかったんだし……」

ありすかわいいよありす
みくにゃんには幻滅しました。ファンを滅ぼします

凛「あれ、ありすちゃん、どうしたの?」

ありす「あ、えっと……」

凛「チョコ渡さないの?」

ありす「……元々あげるつもりなんて」

凛「……そう」

ありす「……えっと、渋谷さん」

凛「ん?」

ありす「もし仮に、自分が作ったチョコが他の人に負けてるって解ったら……」

ありす「それでも渡しますか?」

凛「んー、そうだね……きっと渡すと思うよ」

ありす「その、怖くないんですか……?」

ありす「もしかしたら美味しくないって言われたりするかもしれませんし」

ありす「喜んでもらえないかもしれないのに……?」

凛「まあそれを言われたら確かに、実はどう思ってるんだろう? って不安になるけど……」

凛「あげないと絶対に、美味しいって言ってもらえないし、喜んでもくれないじゃない」

ありす「そうですね……」

凛「私だって、実は比べられるんじゃないかなって思ったりするんだよ?」

ありす「あんなに美味しかったのにですか?」

凛「私よりお菓子作りが上手な子はいるからねー、かな子とか」

凛「でもだからって、負けてるつもりはないから」

http://i.imgur.com/6IgZ5x7.jpg
三村かな子(17)

趣味:お菓子作り

凛「それに最後の決め手は、上手い下手とかじゃなくて」

凛「どれだけ気持ちを込めるか、だよ」

凛「まあ、友だちの受け売りなんだけどね」

ありす「気持ち……」

凛「そうそう。沢山愛情込めてあげれば、喜ぶんじゃない?」

ありす「あっ、愛情……!? そ、そんなの……」

凛「あはは、例えばの話なんだけどなー」

ありす「あ、うぅ……」

ありす「あの、ありがとうございました」

凛「ううん、いいの。私も気になってたから」

ありす「えっ?」

凛「だってありすちゃん、昨日あれからちょっと落ち込んでるように見えたから」

凛「きっとあの時、私の配慮が足らなかったからだよね、ごめんね」

ありす「あ、いえ、そんな……勝手に落ち込んでただけですし」

凛「大丈夫、プロデューサーはきっと喜んでくれるよ」

ありす「はいっ」

ありす「……あ、いえ、あれは例えばの話で、私は別にチョコをあげようなんて」

凛「はいはい、そうですねー」

ありす「ふぅ……渋谷さんに話を聞いてもらって良かった」


ありす(気持ち……プロデューサーへの気持ち)

ありす(プロデューサーのおかげで、私は変われた)

ありす(名前のこともちょっとは乗り越えて)

ありす(アイドルとして輝けて)

ありす(プロデューサーには、とても感謝してる)

ありす(……でもそれだけじゃない、と思う)

ありす(この気持ちって……やっぱり……)

モバP「ふー、事務仕事は疲れる……この量を一人はきつい」

モバP「ちひろさん何してんだよ全く……バレンタインイベントがどうたらとかいってどっか行ったきりだよ」

ありす(あ、プロデューサー……一人かな?)


ありす「あの、プロデューサー」

モバP「ん? ああ、ありすか。どうしたんだ?」

ありす「今少しお時間いいですか?」

モバP「ああ、別にいいよ。……っと」

ありす「あ、座ったままでいいですから」

ありす「えっと、これ……その……」

モバP「お、もしかして、チョコか?」

ありす「は、はい……頑張って作りました」

モバP「ありすの手作りなのか? ありがとう、嬉しいよ」

ありす「本当ですかっ?」

モバP「そりゃ、女の子から手作りチョコを貰えたらなー。義理でも嬉しいよ」

ありす「良かったら食べて感想を……」

モバP「ん、ああ。じゃあ、いただきます」

ありす「……ど、どうでしょうか」

モバP「ん、うまいな」

ありす「ほ、ほんとですか……!?」

モバP「ああ、ほんとほんと。嘘なんかつかないよ」

ありす「よかったぁ……えへへ」

モバP「こりゃ来年も貰えたら嬉しいなあ、って気が早いか、ははは」

かわいい

ありす「来年もあげますよ?」

ありす「プロデューサー、それ義理なんかじゃありません」

モバP「えっ……?」

ありす「私の気持ちをいっぱい込めて……」

ありす「美味しいって言ってもらえるように、喜んでもらえるように」

ありす「好きだって、気持ちをこめて……」

ありす「だからっ……!」

チュ……

モバP「…………へ?」

今は150くらい

モバP(今、なにか頬に……)

ありす「来年だけじゃなくて、これからも……」

ありす「チョコ、受け取って欲しいです……」

モバP「え、あ、ああ……うん」

ありす「え、えっと……そ、それじゃあ失礼します!」


モバP「ありす……」

モバP「はぁ……まじかよ」

モバP「どうしよう。俺はロリコンじゃないはずなんだが」

ありす「……はっ、はっ」

ありす「はぁ~~……」

ありす「やっちゃった……」

ありす「あぅぅ……やっちゃったやっちゃった……プ、プロデューサーと」

ありす「ど、どうしよう! どうしよう……明日からどんな顔して会えば……?」

ありす「あんなことするつもりじゃなかったのに……」

ありす「でも、プロデューサーと話してるうちに自然と……」

ありす「うぅぅ~~~……へ、変な娘って思われてないかな」

凛「……さっきちらっと見えちゃったけど」

凛「あ、ありすちゃん意外と大胆……まだ子供って思ってたけど……」

凛「私のこと気づかないで行っちゃったし……」

凛「えっ、ていうかこれ……ありすちゃんってライバル? 私ライバル増やしちゃった?」

凛「で、でもまだ子供だし……ああ、でもプロデューサーから見たら私も子供かも……3歳しか変わらないし」

凛「だったらむしろ、プロデューサーがロリコンのほうがいいのかな……って、それはそれでなんかやだ……」

凛「ああ、何言ってんだろ私……」

モバP「あれ、凛?」

凛「ふぇっ!? ぷ、ぷろりゅーさー!?」

モバP「お、おうプロデューサーだが……どうしたんだ」

凛「んっ、ごほん……なんでもない」

法子たんハァハァ

モバP「なんでもないならいいけど……何しに来たんだ?」

凛「……これ」

モバP「これ、チョコか?」

凛「そ、あげる」

モバP「サンキュー。今、食べたほうがいいか?」

凛「どっちでも」

モバP「んじゃ一口……」

モバP「おお、すごいうまいな」

凛「…………」

凛「プロデューサー、ちょっとこっち向いて」

モバP「ん?」

チュ……

モバP「…………はい?」

凛「ん……ふふっ、ちょっと甘いね」

モバP(え、ありすと合わせて今日二度目? ていうか今度は唇なんですけど)

モバP「あのー、凛さん? これはさすがに……」

oi
ミス
おい紀伊店のか

凛「負けたくなかったの」

モバP「え?」

凛「他の娘に負けたくなかったの」

凛「それだけだから、じゃ」

モバP「って、おい」


モバP「行っちゃったよおい」

モバP「俺はプロデューサーだから、こういうのはさすがにまずいんだけど」

モバP「……まあいいよね、うん。ノーカンノーカン」

凛「…………」

凛(あ~~~~~~…………!)

凛(何してるんだろ、私のばかばか!)

凛(あんなこと言って、あんなことしちゃったら、私の気持ちバレバレじゃん……)

凛(年下に嫉妬してあんなことして……うぅ、情けない)

凛(で、でも私は唇だったから、これってリードだよね……?)

凛(……ってそういうことじゃなくて)

凛(あ~……明日からどんな顔してプロデューサーと会えば……)

~翌日~

凛「あ……」
ありす「あ……」


ありす「えっと、昨日はありがとうございました」

凛「あ、ううん。ちゃんとチョコ渡せたみたいだね」

ありす「はい、渋谷さんのおかげです」

凛「そんなことないよ。ありすちゃんが頑張ったからだって」

ありす「とても感謝してます……けど」

ありす「プロデューサーのことに関しては、話は別ですからね?」

凛「やっぱり……でもライバルは多いよ? 私だけじゃない」

ありす「プロデューサーへの気持ちは誰にも負けません!」

凛「私だって、そうだよ」

ありす「正々堂々勝負ですね」

凛「負けないよ」

ありす「……ひとまずこれを言いたかったんです。これからもよろしくお願いします、凛さん」

凛「……うん、こちらこそありすちゃん」

凛「じゃあまずは、昨日のチョコはどっちが良かったか、プロデューサーに聞いて勝負かな」

ありす「あ、ずるいですよ! そんなの! 私が負けるって解ってるじゃないですか!」

凛「わかんないよー? もしかしたら、プロデューサーはありすちゃんのほうが好みだったかも」

ありす「そ、それは嬉しいですけど……でも、凛さんのすごい美味しかったし」

凛「ふふっ、ありがと。しかし、勝負の世界は非情なんだよっ」

凛「ありすちゃんには負けないからね」

ありす「私だって、凛さんには負けませんから!」


END

くぅ~疲wありすちゃんマジ天使

少し話題に上がった前回のもよければどうぞ
とてもハートフル(hurtful)な内容となっております

凛「ありすちゃんってプロデューサーのことどう思ってるの?」
凛「ありすちゃんってプロデューサーのことどう思ってるの?」 - SSまとめ速報
(http://www.logsoku.com/r/news4vip/1359877858/)

眠気限界、おやすみなさい
残ってたらありすちゃんで何か書くかもしれないです

ハートフルだろ
ハートフルですから

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