キョウヘイ「る、ルリ？」

ルリ「あはは……キョウヘイくん、さっきライブキャスターで誰と話してたのかな」

キョウヘイ「えっ……あの、アララギ博士の助手のベルさんってひとだよ」

ルリ「へぇ。何だか嬉しそうにしてたよね。どうしてだろうね」

キョウヘイ「努力値の振り間違いがないかチェックしててさ、どうやら大丈夫だったようで、嬉しくなっちゃって」

ルリ「努力値……？　そんなの聞いたこともないよ……？　何か隠してるよね……？」

キョウヘイ「ひっ……！！」

キョウヘイ「ま、待て、待ってくれ。何でそんなに怒ってるんだよ」

ルリ「怒ってないよ？　ただキョウヘイくんが隠し事してるから、ちょっと気にしてるだけだよ？」

キョウヘイ「隠し事なんてしてないよ！　そりゃ僕だって人間なんだから、ひとつやふたつはするけど」

キョウヘイ「ルリに隠し事なんて、絶対にするもんか！」

ルリ「ふぇっ……、……」

ルリ「……そうだよね。ごめんね、疑ったりして。ごめんね、ごめんね……」

キョウヘイ「い、いや、そんな謝らなくていいよ」

ルリ「……またね、キョウヘイくん」

キョウヘイ「うん、また話そうね」

ルリ「……」

キョウヘイ「？」

ルリ「……あはは。じゃあ、ね」

キョウヘイ「う、うん？」

キョウヘイ（何だいまの笑みは……）

キョウヘイ（とりあえず３番道路行こう……）

育て屋「今日も頑張っとるのぅ」

キョウヘイ「ぜぇ、ぜぇ……余裕です」

育て屋「ほれ、中で休みなさい。ミックスオレが入っておるよ」

キョウヘイ「マジすか。ありがとうございます」

育て屋「ふぉふぉふぉ……若いモンはえぇのぅ」



ベル「あ、キョウヘイくん！」

キョウヘイ「ベルさん！？　どうして育て屋さんに……」

ベル「アララギ博士の依頼で、ちょっとね。この辺りでは見つかるはずのないポケモンが大量発生してるらしくて」

キョウヘイ「あ、あー……なるほど」

ベル「最近だとゼニガメが見つかるらしいよ。あ、そういえばさっき、あたしにライブキャスターでカメックス見せてくれたよね。キョウヘイくんもここで捕まえたのかな」

キョウヘイ「そうなんですよー！」

キョウヘイ（孵しまくって、５Ｖで妥協したカメックスです）

ベル「育て屋さんに聞いても、『わたしなにもしりません』の一点張りでね、原因は不明なんだ」

キョウヘイ「不明のままでいいんじゃないですかね……」

　ﾌﾟﾙﾙﾙ　ﾌﾟﾙﾙﾙ

キョウヘイ「あ、ライブキャスターが……ちょっとすみません」ﾋﾟｯ

キョウヘイ「……ルリ？」

ルリ『あはは……キョウヘイくん、いまちょっといいかな』

キョウヘイ「あ、えっと、ごめんね。話し中というか、なんというか」

ルリ『……そっか。忙しいんだね。なのにわたし、無神経だったよね。ごめんね』

キョウヘイ「そんな無神経とかじゃ……」

ベル「キョウヘイくん！　その声まさかッ……！！』

キョウヘイ「へ？」



ルリ『キョウヘイくん、いま女のひとの声したよ？　だれ？　ねえ、だれ？　だれ？　だれなの？　ねえ？』

ベル（絶対あの人気アイドルのルッコちゃんだよね！　そうだよね！）

ベル「キョウヘイくん、よかったらそれ貸してくれないかな？」

キョウヘイ「え、え？」

ルリ『キョウヘイくん！　そこにいるひとだれ！？　キョウヘイくん！　キョウヘイくん！！』

キョウヘイ「ちょ、どうすれば……」

キョウヘイ「そうだ、クロバット！」

クロバット「うす」

キョウヘイ「複数催眠しよう！」

クロバット「あ、うす」ｼｭﾜｧｧｧﾝ

キョウヘイとルリってＢＷ２主人公のデフォネームだっけ

>>26
女主人公はメイ
ルリはデートできるアイドル

キョウヘイ「ふぅ。とりあえずルリとベルさんとその他を眠らせたぞ」

キョウヘイ「画面の向こうの人間にも催眠術は効くんだな……それにしても悪いことをしてしまった」

クロバット「ご主人様、はよ逃げんと起きますよ。催眠術とか大したターン数稼げないし」

キョウヘイ「だな……ウルガモス出ろ！」

ウルガモス「はい」

キョウヘイ「とりあえず誰かに匿ってもらおう。ライモンシティだ」

ウルガモス「はーい」

キョウヘイ「さて、ジムに行くぞ。カミツレさんに助けを求めるんだ」

ウルガモス（尚も女性のいるところに行くなんて……）

キョウヘイ「カミツレさーん！」

カミツレ「あら、キョウヘイくん。……血相変えてどうしたの？」

キョウヘイ「追われてると言えばいいのか、とにかく外にいると危ない気がして」

カミツレ「……まさかプラズマ団？」

キョウヘイ「いえ！　もっと平和的なんですけど、でもある意味プラズマ団より怖いです」

カミツレ「よく分からないのだけれど……」

キョウヘイ「えぇとですね、四方八方どこから来るのか分からない感じです」

カミツレ「それなら、観覧車に乗って探してみる？　あなたは身を隠して、私が探してあげるから」

キョウヘイ「助かります、ありがとうございます！」

カミツレ「あら、あまり喜ばないのね。一般男性なら、私と観覧車に乗れるというだけで卒倒すると思ったわ」

キョウヘイ「チャンピオンなんだが？」

カミツレ「そうだったわね」

カミツレ「さ、隠れなさいな」

キョウヘイ「ウィッス」ｽｯ

カミツレ「んー……街に怪しい人影はないわね。周りの道路にも不審な点はなし」

カミツレ「隠れる場所と言えば、たくさんある建物か、ジョインアベニューか、関所くらいか」

カミツレ「キョウヘイくん、とりあえず近くにはいないみたいよ」

キョウヘイ「よかった……」

カミツレ「あ、そろそろ終わるわ」

キョウヘイ「しばらくジムに引きこもっていいですか……」

カミツレ「まあ、構わないわよ」

キョウヘイ（一日に二度も観覧車に乗ることになるとは……うぅ～……）

カミツレ「あら、どちら様？」

キョウヘイ「へ」

ルリ「……」

キョウヘイ「」

ルリ「あはは……みーつけた」

キョウヘイ「」

カミツレ「え、ちょっと、キョウヘイくん」

ルリ「わたしの見てないところで、こんどは違う女のひとと観覧車でデートかぁ……」

ルリ「あはは……楽しそうな人生だね」

ルリ「ねえキョウヘイくん、わたしはたとえキョウヘイくんが相手でも容赦しないよ？　この際ポケモン勝負で…………あ」

キョウヘイ「……？」

カミツレ「？」

ルリ「か、かみ、かみつれさん……！！」

カミツレ「うん、カミツレだけど」

ルリ（ジムリーダーとモデルを兼業しているわたしの憧れのひと……）

ルリ（そんなひととわたしなんかを比べたら……そりゃ、キョウヘイくんもカミツレさんを選ぶよね……）

ルリ（勝ち目なんてないんだ……あぁ）ﾌﾞﾜｯ

ルリ「う、うぅう……！」ｸﾞｽｯ

キョウヘイ「！？」

カミツレ「！？」

キョウヘイ「ルリ、どうしたの！？」

ルリ「あ、ぅぅ、キョウヘイくん……」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

キョウヘイ「えっと、ごめんね……何かよく分からないけど」

ルリ「ぅ……ぅぅ」

カミツレ「……キョウヘイくん、この子に追われてたの？」

カミツレ（あれ、この子見たことある気が……）

キョウヘイ「ええ、まぁ、そうなんですけど……」

キョウヘイ（さっきまでのルリとぜんぜん違う……ていうかこれがいつも通りだ）

ルリ「うぅ……キョウヘイくん、キョウヘイくん……」ｷﾞｭｯ

キョウヘイ「わっ！？」

ルリ「キョウヘイくん……」ｷﾞｭｩｩ

キョウヘイ「ちょ、ちょっと////」

ルリ「キョウヘイくん……キョウヘイくん……」ｷﾞｭｩｩｩ

キョウヘイ「……？」

ルリ「キョウヘイくん……キョウヘイくん……キョウヘイくん……」ｷﾞｭｩｩｩ

キョウヘイ（な、何かおかしくないか？）

カミツレ「……」

キョウヘイ「あの、カミツレさん……」

カミツレ「カップル成立、よかったんじゃない？　じゃあ、頑張ってね」

キョウヘイ（ええええぇぇえっ）

キョウヘイ「る、ルリ、とりあえず離れてくれないかな……」

キョウヘイ「そうだ、ほら、もっかい観覧車乗ろうよ！」

ルリ「…………」

キョウヘイ「……ルリ？」

ルリ「…………」

ルリ「あはは……」

ルリ「あは……あははは……あはははは……」

キョウヘイ（こ、怖い！）

キョウヘイ（前々から思ってたけどこの笑い方すごく怖い！）

実際なんで「あはは…」なんだろうな
でも「うふふ」ってのもキャラと違う感じがするし

ルリ「ねえ、キョウヘイくん」

キョウヘイ「な、なに……」

ルリ「キョウヘイくんってポケモントレーナーなんだよね……」

キョウヘイ「そ、そうだけど……」

ルリ「わたしと勝負しようよ。もしもわたしが勝ったら、あはは……！！」

キョウヘイ（なに！？）

ルリ「でも、キョウヘイくんが負けるはずないよね？」

キョウヘイ（そりゃあね、チャンピオンだしね。昼夜卵を持って走り回ってるしね）

ルリ「じゃ、始めよ？」

キョウヘイ「じゃあいくよ。言っておくけど、容赦しないからね」

ルリ「あはは……しなくていいよ」

ルリ「どっちにしろ変わらないし」ﾎﾞｿｯ

キョウヘイ「へ？」

ルリ「わたし初心者だから、キョウヘイくんが先に出してほしいな」

キョウヘイ「う、うん。じゃあ、サザンドラ！」

サザンドラ「ギャース」

ルリ「わ、強そうだなぁ」

ルリ「少し前、ライモンシティに来るときね、ジョインアベニューを通ったんだけど」

ルリ「そのとき、くじ引き屋さんがあったから引かせてもらったんだ」

ルリ「そしたら、一等が当たっちゃったんだよ」

キョウヘイ「一等？　一等って、マスターボールだったよね……？」

ルリ「うん。そのあと、とあるポケモンに出会って、使っちゃった」

キョウヘイ「……とあるポケモンって？」

ルリ「あはは……」

ルリ「ラティオス、頑張って！」

ラティオス「イェア！！」

キョウヘイ「ラティオス！！！？」

キョウヘイ（あ、そ、そういえば夢の跡地に出てくるラティオス、この前間違えて倒しちゃったんだよな）

キョウヘイ（殿堂入りすれば復活するから、アイリスをガブの逆鱗で葬って……）

キョウヘイ（あぁ、あのあと捕まえるの忘れてたぁ～……）

キョウヘイ（初期レベルは６８だった記憶が……いまは？）

ラティオス（レベル８２）「イェア！！」

キョウヘイ「おわた」

サザンドラ（レベル６４）「勝てる気しないんだけど」

キョウヘイ「あ、あの、ルリ……」

ルリ「どうしたの？」

キョウヘイ「フラットルールに変更しよ……」

ルリ「それ、なに？　ごめんね、わたし初心者だからよく分からないんだ」

ルリ「あはは……」

キョウヘイ「……」

ルリ「早く始めよう？」

キョウヘイ「ハイ……」

サザンドラ「マジで」

キョウヘイ（このサザンちゃんはただのジュエルだよ。ラティに撃てるのは竜星群か悪の波動……）

キョウヘイ（でも相手のレベル８４だよ？　素早さ種族値１１０だよ？）

キョウヘイ（……行くしかないか）

キョウヘイ「サザンドラ、竜星群かましたれ！！」

サザンドラ「おっけー、りゅうせいｇ」

ルリ「ラティオス、竜星群！」

サザンドラ「」

キョウヘイ「さ、サザンドラー！！」

サザンドラ「マジ無理っす」

キョウヘイ「うががが……。ルリ、その技どこで教えてもらったんだ」

ルリ「あはは……ごめんね、初心者だからよく分からないんだ」

キョウヘイ「分かってるだろ！」

ルリ「キョウヘイくん、次のポケモンは？」

キョウヘイ「ぬ……」

キョウヘイ（そうだ、これで負けじゃない。僕にはあと五匹の控えがいるんだから）

キョウヘイ（しかもラティは特攻が二段階も落ちている。ゴリ押しで勝てる！）

キョウヘイ「クロバット！」

クロバット「うす」

キョウヘイ「催眠だ催眠！　眠らせてフルボッコだ！」

クロバット「うーっす」

ルリ「ラティオス、戻って！」

キョウヘイ「！？」

クロバット「！？」

ルリ「頑張って、ニャース！」

ニャース「ニャース」

キョウヘイ「一匹だけじゃないの！？」

クロバット「催眠術ぅ」ｼｭﾜｧｧｧ

ニャース「Zzz」

キョウヘイ「しかもニャースを壁に催眠を防いで、能力も元に戻すなんて……」

ルリ「あはは……」

キョウヘイ「鬼だ……！」

クロバット「あぅぅん……」

キョウヘイ「クロバットー！！」


ウルガモス「うぇぇん……」

キョウヘイ「ウルガモスー！！」


アゲハント「きゅぅぅん……」

キョウヘイ「アゲハントー！！」


ギギギアル「がｋんｓふぁ……」

キョウヘイ「ギギギアルー！！」


カメックス「」

キョウヘイ「カメックスー！！」

後半3匹がマニアックだなｗｗｗ

キョウヘイ「マジかよ僕が負けるなんて……！」

ルリ「あはは……勝っちゃった♪」

キョウヘイ「ひっ……」

ルリ「さてと……」ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

ルリ「あれ？」

ルリ「……わ、仕事の時間だ……」

キョウヘイ「！！」

ルリ「残念だけど、ここまでかな……」

キョウヘイ（ルリの仕事ありがとう本当にありがとう）

ルリ「仕事が終わったら、また来るからね……」

キョウヘイ「えっ」

ルリ「待っててね、絶対に待っててね」

ルリ「わたしが勝負に勝ったんだから、そのくらいの権利はあるはず、だよね……」

ルリ「あはは……」

キョウヘイ「……」ﾌﾞﾙﾙｯ

ルリ「またあとでね……」

キョウヘイ「……」

キョウヘイ「……何より負けたことが悔しい。厳選してないひとに負けたの悔しいッ！！」

キョウヘイ「寒くなってきた……」

キョウヘイ「ぁあもう、何であんなに可愛いのに頭があんなにアレなんだよ」

キョウヘイ「クロバットの催眠術で一度痛い目に遭わせてやりたいよ」

キョウヘイ「……」

キョウヘイ「催眠術……眠らせるだけじゃないんだよな……」

キョウヘイ「……」

キョウヘイ「よし」

キョウヘイ「クロバット」

クロバット「うす」

キョウヘイ「お前の催眠術ってどんなことできるの？」

クロバット「まぁ眠らすのが主ですけど、多少操ったりもできると思います」

キョウヘイ「なるほど」

キョウヘイ「……厳選作業で疲れてるこの身体に、癒しを……」

クロバット「ご主人様、顔がゲスのそれになってます」

キョウヘイ「どれくらい効くのか試してみたいな」

キョウヘイ「サザンドラ」

サザンドラ「はい、何かご用で」

キョウヘイ「よしクロバット、サザンドラを操ってみろ」

サザンドラ「！？」

クロバット「うす」

サザンドラ「マジで！？」

クロバット「催眠術！」ｼｭﾜｧｧｧ

サザンドラ「あ……へぇ……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

キョウヘイ「これ、かかってるの……？」

クロバット「たぶん」

キョウヘイ「……。どうだサザンドラ、羽をさわさわしてやる」

サザンドラ「ひゃぁ！////」

キョウヘイ「感じてるのか？」

サザンドラ「羽は……らめぇぇっ！////」

クロバット「気色悪……」

ルリ「キョウヘイくん、待たせてごめ……ん」

サザンドラ「あへぇぇえええ！！　悪の波動れちゃうのぉおおおお！！/////」

キョウヘイ「アクメはどう？　ってか！！！」ｽﾘｽﾘｽﾘ

クロバット「何言ってんのこのひと……」

ルリ「……」

キョウヘイ「！！！！」

ルリ「あはは……」

キョウヘイ「る、るり、ちがう、これ、ちがう」

ルリ「……何が？」

キョウヘイ（これまでになく冷たい目……！！）

キョウヘイ「クロバット、催眠術！」

クロバット「うーっす……あ」

キョウヘイ「どうした？」

クロバット「ごめんPP切れ。ご主人様がサザンドラに何度もかけたせいで」

キョウヘイ「」

ルリ「……」

キョウヘイ「ルリ、落ち着いて聞いてくれ。これは罠だ。僕はキミを催眠術で縛ってエロいことしようとか考えてない」

ルリ「……」

キョウヘイ「ルリ」

ルリ「……」

ルリ「……あはは……あははははは……」

ルリ「初心者相手のポケモン勝負でも勝てない、挙句の果てには催眠術で……や、やらしいことをしようとする」

ルリ「キョウヘイくんって……最ッ低の男の子だったんだね……？」

キョウヘイ「や、やめて……」

ルリ「あんなに得意気にポケモンのこと教えてくれたよね？」

ルリ「ジムリーダーを倒したって自慢してくれたよね？」

ルリ「でも、わたしに負けちゃったよね？」

ルリ「あれって、全部ウソだったのかな……？　ねえ？」

ルリ「もう一度、ラティオスでキョウヘイくんのポケモン全滅させてあげようか……？」

ルリ「そうしたら分かるよね。キョウヘイくんがただの　ザ　コ　ってことが……」

ルリ「あははははは……」

キョウヘイ「やめて……ください……」

ルリ「苦しそうだね、キョウヘイくん……？　どうしたの……？」

ルリ「……まさか、泣きそうなの……？　女の子に厳しく詰め寄られて、泣きそうになっちゃってるのかな……？」

ルリ「あはは…………　だ　さ　っ　♪」

キョウヘイ「」

キョウヘイ「ルリ、どうしちゃったのさ……」

キョウヘイ「キミのライブキャスターを拾って、初めて話したときのこと、僕は覚えてるよ……」

キョウヘイ「慌ただしい子だなぁって思ってた。話していくうちにどんどん惹かれていって、顔を見たときは可愛くて緊張した」

キョウヘイ「そして実際に会ってデートして……すごく楽しかった」

キョウヘイ「それがいまでは、なんだよっ……廃人の僕をラティで打ち負かして言葉責めってキャラ変わりすぎやろが！！」

キョウヘイ「あの頃の純真無垢なルリたそ～はどこに行ったんだよ！！」

ルリ「あはは……わたし初心者だからよく分からないよ」

キョウヘイ「何の初心者だよ！！！」

キョウヘイ「よしもう切れた。僕が馬鹿だった。サザンとかガモスとか持ってたから余裕ぶっこいてたけど、甘かったみたいだ」

キョウヘイ「何がアゲハントだよ何がギギギアルだよ何がカメックスだよ！！　僕の本気見せてやるよ！」

キョウヘイ「ここで待ってろよルリ！　手持ち変えてくるから！」

ルリ「待ってるよ」

キョウヘイ「はぁ……はぁ……。ただいま」

ルリ「あはは……おかえり。顔がみれて嬉しい……かな」

キョウヘイ「何をいまさら。キミの様子をおかしくしたのはきっとラティオスだ！　忌々しい準伝め……！！」

キョウヘイ「だが一般人の育てたラティオスなんて、まあ良くて竜星群が限界だろう。だから僕はこいつを用意した！」

キョウヘイ「勝負だルリ！」

ルリ「うん。ポケモン勝負って、楽しいね！」

ルリ「ラティオス、頑張って！」

キョウヘイ「いってこいナットレイ！！」

ルリ「ナットレイ……初めて見た」

キョウヘイ「ふふ。こいつは伝説厨の小学生が使うラティオスのためにいるようなポケモンさ」

キョウヘイ「弱点をとれる技なんて、使えないんだよ！」

ルリ「ラティオス、あれやってみよう！　めざめるパワー！」

キョウヘイ「ワット！！？」

ラティオス「めざ炎！」ｼｭﾊﾞｯ

ナットレイ「」

キョウヘイ「な、なんでめざパ……しかも炎っておい……」

ルリ「？？　初心者だから、よく分からない……かな」

キョウヘイ「もうそれはいいよ！　確信犯だろ！」

キョウヘイ（いや……もしかしたら、ラティオスはルリを……）

キョウヘイ（だとしたらこの勝負、意地でも負けられない！）

キョウヘイ（……必要ないと思ってたけど、保険で持ってきたこいつを使うしかないか）

キョウヘイ「よし、行くぞダイケンキ！」

ダイケンキ「わぁい」

ルリ「強そうなポケモンだね」

キョウヘイ「博士からもらった最初のポケモンだよ」

キョウヘイ（ちょっと卑怯だから、あまり出したくはなかったんだけど）

キョウヘイ（旅パは封印しとこうと思ってたのに……ルリに使うことになるとは）

ルリ「やっちゃお、ラティオス。竜星群！」

ダイケンキ「うふふ」

キョウヘイ「……うん、大丈夫」

ラティオス「馬鹿な……なぜ落ちない！？」

キョウヘイ「こいつの持ち物はおまもりこばん。こいつを連れ歩くときは、がくしゅうそうちを持たせたポケモンを同行させる」

キョウヘイ「この意味が分かるか？」

ラティオス「はっ……まさかっ……！」

キョウヘイ「そう、こいつのレベルは１００！　金稼ぎ＆経験値稼ぎ専用の便利ポケモンさ！」

ラティオス「お、おのれぇ……」

キョウヘイ「ダイケンキ！　ふぶきだ！」

ダイケンキ「ふぶくよ～」ｼｭｩｩｳｳｳ

ラティオス「ぁぁぁああああああああああああ――――」

　ラティオス　は　倒れた　！

そうかレベル100
それは思いつかなかったｗｗ

ルリ「ぅっ……ぁああっ……！？」

キョウヘイ「！」

ルリ「ぅぅっ……くっ……ぁ……！！」

キョウヘイ「ルリ！」ﾊﾞｯ

ルリ「ぁ……ぁぁ……」ﾊﾞﾀﾘ

キョウヘイ「ルリィイイイイイっ！！」

ルリ「……」

ルリ「ぁ……は、は……」

ルリ「……」

ルリ「……ぅ」

ルリ「ここは……」

キョウヘイ「おはよ、ルリ」

ルリ「わっ……あわわ、キョウヘイくん……///」

キョウヘイ「僕のひざまくらはカビゴンのお腹より寝心地が良いってヒュウの妹も言ってたよ」

ルリ「ぁぅ///」

ルリ「……ここ、観覧車の中……？」

キョウヘイ「うん。これに乗ればルリが目を覚ますかなって。本当に目を覚ますなんて驚いたよ」

ルリ「あはは……」

ルリ「……わたし、今日一日何してたのかな。どうしていまキョウヘイくんと一緒にいるのかも分からないや……」

キョウヘイ「悪い夢を見てたんだよ。きっとラティオスとかいうドラゴンタイプから外されるべきポケモンの仕業さ」

ルリ「ラティオス？　なんか、そんなポケモンを捕まえたような捕まえてないような……」

ルリ「あっ捕まえたで思い出したけど、わたしね、マスターボールをくじ引きで当てたんだよ！」

ルリ「キョウヘイくんに教えたくてね、えっと、ここに……あれ……？」

ルリ「……な、ない」

ルリ「わたし、失くしたのかな……ばかだ……わたしばかだ……」ｸﾞｽｯ

キョウヘイ「ルリ」ｷﾞｭｯ

ルリ「ひゃあっ！？/////」

ルリ「きょうへぃ……くん……？////」

キョウヘイ「大丈夫だ。ルリがマスターボールを手に入れたことは、目の前が真っ暗になるくらい分かってるから」

ルリ「ぇ、ぁ、ぇ？////」

キョウヘイ「ルリ……」ｷﾞｭｩｯ

ルリ「ぁ……/////」

キョウヘイ「……もう、観覧車終わっちゃうな」

ルリ「ぇ……ぅぅ……」

キョウヘイ「もう一回、乗る？」

ルリ「！　う、うんっ////」

キョウヘイ「あはは」

ルリ「あはは……////」

ラティに三タテされた勢いで立てました
完結なので落としてください