仗助「バレンタインがやってきた」(197)

日曜にやるかもっていってたのにごめんね
今日やります

億泰「はあぁ~~~・・・・・・」


康一「どうしたの?億泰くん?」


億泰「どうしたってことはねえんだがよぉー、もうすぐ『あの日』がやってくるだろぉ?」



仗助「こんな真っ昼間からそんなため息ついてんじゃあねーよ」

康一「あの日?」


仗助「あの日・・・ってもうすぐテストだったっけか?」



億泰「そんなんじゃあなくてよぉ~」


康一「もうすぐ・・・ってもしかしてバレンタインデー?」

億泰「そーそー、その『バレンタインデー』だよ! ケッ!!」


康一「バレンタインデーがどうかしたの?」


億泰「・・・・・・お前らはもらえるのが決まってんだからぁイイよなぁー!!  バレンタインチョコってやつをよー!」

康一「まあ、ぼくは由花子さんからもらえるかなぁ」エヘヘ


仗助「おれはもらえるってきまってるわけじゃあねーぜ?」


億泰「いつもあんだけ女に声かけられててよォー!、もらえねーワケがねーだろッ!!」


仗助「お、大声だしてんじゃあねーよ・・・」(タシカニマイトシ、イクツカモラウケド・・・)

億泰「お前らと違ってサミシー独り身のおれとしては、『あの日』が近づいてくるのは憂鬱でしかたねーんだよッ!」



康一「でも、今年はもらえるかもしれないんじゃあない?」

億泰「それだよおーソレッ!」

仗助&康一「?」

億泰「毎年、もしかしたらもらえるかもしれない、ってゆー期待が裏切られるとよォー、余計カナシクなるんだよなぁー」


仗助「こ、今年はきっともらえるって! 元気出せよ、億泰ッ!」

億泰「根拠のねーはげましだなぁッ、おい」

仗助「アイスおごってやるから元気出せってよぉー」

億泰「マジかよッ!! ストロベリー&チョコチップにしてくれよなッ!!」

仗助「へいへい、現金なこって」


康一「アハハ」

アイスクリーム屋の前

噴上「うーん・・・どうすっかなー」

康一「あれ、裕也くんじゃあない?」

億泰「確かにそうだぜぇー」



仗助「おーい、裕也ァー、なにしてんだぁー!?」

噴上「!!  ああ、おまえらか」


康一「裕也くんもアイスを食べに来たの?」


噴上「いや、おれは違うんだけどよ・・・」


仗助「じゃあ何でアイス屋のメニューとにらめっこしてんだよォ~?」

噴上「いや、そこは人にはいえねー悩みっつーか・・・ん?」クンクン

億泰「ど、どうしたんだよッ! いきなり人の手を嗅ぎだしやがってよぉ!」

噴上「・・・焼けた肉や魚のにおい・・・それにオリーブオイルや調味料のニオイもプンプンする・・・」

噴上「億泰、おめーもしかして料理とか得意なの・・・か?」

億泰「ま、まあ自炊はしてるけどよぉー」


仗助「相変わらずスゲェ嗅覚してんなぁー」



噴上(それにこの『臭い』・・・)「億泰よぉー、ひとつたのまれちゃあくれねーかッ」

億泰「?  おれに出来ることならいーケドよぉ」

仗助「何か困ってんなら力かそーか?」

噴上「い、いや、億泰だけで大丈夫だぜッ」


康一「どういうこと?」

噴上「いや、さっきも言ったけどよ、あまり人に話すよーな事でもないっつーか・・・」

噴上「悪いけどよー、億泰と二人で話をさせてもらえねーか・・・」



仗助&康一「?」


億泰「まあ、おれはかまわねーけどよー」


仗助「じゃあ、億泰ぅー、また明日なぁー」


億泰「おう、またなー」

億泰「で、頼みってなんなんだァ~?  おれ頭ワリィからよぉー、難しくない事にしてくれよなッ」

噴上「まあ、そんな難しいことじゃあねーんだがよお・・・」



噴上「億泰・・・お前さっき料理するって言ってたけどよ・・・お菓子なんかの作り方しってるか?」

億泰「ん・・・ まあ少しくらいならしってるけどよォー、何でそんなこと聞くんだァ?」


噴上「いや何、お前の手からあまーい臭いがケッコウするからなぁー、もしかしたら、と思ってよ」クンクン


億泰「・・・全然わからねーけどなぁー」クンクン

億泰「で、それと頼みってのとなんか関係あんのかよッ」

噴上「いや、もうすぐバレンタインデーだろ?」


億泰「・・・おめーはどーせとり巻きのオンナどもからしこたまもらうんだろなァー、ケッ、うらやましい事だぜッ!!」

噴上「いや、今年はおれの方からあいつらにくれてやろーかな、と思ってな・・・」


億泰「ハァ!?」


噴上「お前知らねーのか?今は逆チョコってのも流行ってんだぜ?


億泰「逆チョコだぁー?」

噴上「いつも世話になってるしな・・おれは、あいつらがいてこそのおれなんだ」


噴上「たまにはおれからも、何かしてやらねーとな」


億泰「なるほどなぁー・・・」

億泰「ソレとおれが何の関係があるってんだよォー」

噴上「だからよお~、お前にチョコかなんかの作り方を教えてもらおうとおもってよッ」


億泰「ケッ!! イヤだねッ!  何でおれがオメーの女のご機嫌取りに協力しなくちゃあーいけねーんだよッ!!」

噴上「おいおい、さっきは協力してくれるっていったじゃあねーかよ~、おれもこんなナリだからな・・・
   そうほいほい菓子作りなんか、人に聞けねーしよ・・・たのむぜ億泰ッ!」

億泰「コッチが毎年バレンタインにチョコをもらえなくて悲しんでるってのに、そんなキモチの余裕あるかよお~ッ!」


噴上「もし教えてくれたら、知り合いの女を紹介してやってもいいんだけどよお~!」


億泰「いやだっつったらいやなん・・・・・・・」ホジホジ



億泰「!!? な、何だとォ~~~!!!」ドタバタ

億泰「こ、このおれに、お、女を紹介してくれるってのか!!?」


噴上「ああ、おれの知ってるヤツでもいいし、アケミ達の知り合いもいるから、ツッパった女から大和なでしこまで、よりどりみどりだぜ・・・」


億泰「ま、マジかよぉ~!!」

女→男

のバレンタインは日本くらいなんだっけ?
本来なら性別問わず親しい人に贈るとかで

噴上「だからよ、億泰、菓子作りのほうは何とか頼むぜ」


億泰「この億泰サマにまっかせなさいッ!!!」ドン!

噴上「でよ、億泰、おめーはどんなお菓子が作れんだ?」


億泰「いろいろあるけどよぉー、バレンタインってことで、『生チョコ』なんかどぉーだァ?」


噴上「そんな上等ォーなモン作れんのかよ、おめー」



億泰「意外とカンタンだぜぇ~」


噴上「フーン、そうかよお~」(ま、億泰の手からは確かにチョコの甘いにおいがプンプンするし、信じてみるとするかぁー)

億泰(用意する物はこれだぜッ」

板チョコ        4枚  (55g×4)
生クリーム      120cc       
(チョコ:生クリーム  2:1になるように)

ココアパウダー    適量


ダイスアーモンド
チョコスプレー  等々   お好みで
 
噴上「こんだけでできんのかよッ」

億泰「まあ、見てなって」

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 昨日 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれはまとめサイトで>>1のSSを読んでいたと
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        思ったらいつのまにかビーフシチューを作っていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        舌がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    クックパッドだとかきょうの料理だとか

   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっとうめぇものの片鱗を味わったぜ…



マジでうまいからみんなも作れ

億泰「まずはチョコを包丁で削っていくぜッ!」



億泰「ちいさなカケラになるまでけずるんだよォー!」


噴上「よし、おれも手伝うぜッ!」



噴上「い、意外としんどいモンだなあ・・・コレ」ハァハァ


億泰「あるなら万能スライサーみてーなのを使ってもいいかもなあ~」

承太郎さんがいたら精密動作で軽々と粉々にしてくれただろうに

噴上「お、そうだ。スタンドにやらせりゃあいいんじゃあねーかッ!」
   「『ハイウェイ・スター』!」ブオン

億泰「ナイスアイディアだぜっ! 噴上裕也ッ!」
   「『ザ・ハンド』!」ブオン



噴上「おりゃおりゃおりゃ」ザクザクザク

億泰「うりゃうりゃうりゃ」ザクザクザク

誰かスタンドが包丁持って猫の手で台所に立っている絵を描いてくれ!!

億泰「チョコが全部削れたらよぉー、今度は生クリームを鍋で温めていくぜぇ~」


噴上「おいおい億泰、チョコ作りってのは、確か『湯煎』ってのをしなくちゃあいけねーんじゃあねーのかッ」


億泰「この方法なら、湯煎はいらねーんだって!ま、この億泰サマを信じなさァ~いッ!」

億泰「生クリームが沸騰しちまう直前に、コンロの日をとめてよォー」

噴上「だいぶ温まってんなァー」



(生クリームを鍋に入れて火にかけ、周りが軽くふつふつと泡立ってきたら止めてください。
たぶん時間的にはスグだよ)

億泰「冷めないうちに、さっき削ったチョコを入れるんだよぉーん!」バサバサ

噴上「一気にいれちまってイイのかぁ~?」

億泰「たぶんダイジョーブだと思うけどよっ、まあ不安なら半分ずつ位にわけてくれよなっ!」

億泰「チョコを入れたら少しかき混ぜてやると・・・」


噴上「おお、ケッコウすぐ溶けちまうモンなんだなぁ・・・」


億泰「これを一晩冷やせば、一応『生チョコ』としては完成だぜッ!」


噴上「・・・・・おれが頼んでおいて文句言うのは悪いけどよお~、億泰ゥー、さすがにコレをあおのまま渡すってのはちょっとなぁー」
   「おめーはそれでもいいかもしんねーが、女がコレをかき込んで食えってぇーのか?」

億泰「おれだってそんな食い方するかよッ!!」

噴上「じゃあ、どーすんだよ」



億泰「だから一応って言ったろうがよぉ~!ソレをあとでちゃんと『生チョコ』らしい形にしていくぜェ~!!」

噴上「ホッ」

億泰「まずはタッパーとかおぼんとか、四角い容器にラップをしいて、ソコにチョコを流し込んでいくんだけどよぉ~」


噴上「ふんふん・・・」


億泰「後は一晩冷蔵庫で冷やして、固まってからしか何もできねーからよォ~、今日やることはコレでおわりだな!」

噴上「そうか、ありがとよ、億泰。また明日もきていいか?」


億泰「かまわねーぜぇ~」


噴上「ところでよぉー、億泰。おめーが(ほとんど)一人暮らしみてーなモンだから、料理すんのはわかるけどよ・・・
   何でお菓子まで作ってんだぁ~?」

億泰「ま、まあ料理してるうちに、つ、作って見たくなってな」アセアセ

噴上「?  まあいいか。明日もよろしくな・・・」

億泰「お、おう!」



噴上「あ、あと、おれがチョコなんか作ってんのは仗助たちにはナイショだぜッ!  笑われるに決まってんだからよぉー」

億泰「ああ、わかってんよぉ!」

次の日


噴上「さて、ホントにコレが美味い生チョコになってんのか?」


億泰「あたりめーだろッ!さ、まずはコレをタッパーから取り出して包丁できっていくぜ!」

噴上「これ、かなり切りにくいんじゃあねーのかよ・・・?」


億泰「だからよー、包丁を温めとくと、少しはましになるぜぇ~」

食パンだって綺麗に切れるしな!

億泰「やっと切れたぜ」フゥー


噴上「おお、確かに四角い生チョコの形に近くなってるけどよ・・・切り口がキッタネーなあ・・・」

億泰「ヒヒ、確かにキレーには切れちゃあいねーがッ、ここでこの『粉』をかけるとよぉー」


噴上「ん、そりゃあなんだ?」


億泰「ココアパウダーだぜッ!」

億泰「コレを全面にまぶしていくとよお~」


噴上「おお、見た目がぐっとよくなったぜェーッ!!」


億泰「コレで『生チョコ』の完成、だぜッ!!」

噴上「確かに俺たちみてーなナリの男が作ったにしちゃあ、上出来だな・・・」

噴上「どれ、ひとつ・・・」パク

噴上「!!」


億泰「へっへ、どうだ?ウメェーだろお~!」

噴上「た、確かにうめーなぁ・・・口の中でトロっととろけて、ほどよく甘い・・・こりゃあ味は紛れもなく『生チョコ』だな・・・!」


億泰「だっろぉ~?よし、おれも・・・」パク


億泰「・・・ンまァーい!!  噛まなくても舌の上でとろけるのがイイんだよなッ!!」

噴上「あ、ところでよ~、億泰。このチョコを切った時の『はしっこ』はどーすんだ?捨てるのももったいないよなぁ~」


億泰「モチロン捨てるワケねーぜッ、その『はしっこ』で、トリュフでも作ってみるかぁ~」


噴上「と、トリュフだあ~?」

億泰「ま、ここからは簡単なモンだぜ?  まず生チョコを手でコネコネ丸くしてよぉー」コネコネ

噴上「うげッ! 手に溶けたチョコがケッコ~つくじゃあねーか・・・」コネコネ

億泰「そのぐれ~がまんしろよォ~」コネコネ

億泰「それにさっきのココアパウダーとか、砕いたアーモンドなんかをまぶすとよぉ~」



億泰「『トリュフ』の完成だぜッ!」


噴上「こ、こりゃあすげーな・・・確かにトリュフだよ・・・これは」

億泰「さっきの生チョコと一緒に並べて・・・よしッ! コレでどーだぁ!?  お前のオンナたちも喜ぶんじゃあねーか!?」


噴上「・・・ありがとよ・・・億泰。おれは今までおめーのコトをただの(バカな)不良だと思っていたけどよォ~、こんな特技もあったんだなぁ・・・
   マジで尊敬するぜ~・・・・ま、なにしろ助かったよ」


億泰「そ、そんなにホメてんじゃあねーよッ!  じゃあ、おれは洗い物でもしとくから、まあ、くつろいでてくれや」テレテレ


噴上「おう、サンキューなッ」

噴上「さて、お言葉に甘えて・・・・ん?  なんだこの箱?」



噴上「メッセージカードがついてるじゃあねーか?なんだ?」チラッ


『がんばって作ったので、食べてくださいねっ  億泰クンへ』


噴上「おお、こりゃあバレンタインチョコじゃあねーか・・・? 億泰のやつ、毎年もらえねーなんていっときながら・・・」

噴上「おーい億泰ッ!  おめーこのチョコ誰にもらったんだよ~?  自分もしっかりもらってんじゃあねーか!」


億泰「何いって・・・・・・!!!!!!  噴上裕也ァ~~~~!!!  その箱にはさわるんじゃあねーぞッ!!!!」


噴上「別に食いやしねーよ・・・見るだけだからよ・・・・・」パカッ

億泰「ば、ばっかやろォ~!!」

アッー!!

噴上「ん、なんだ、ちょっと不揃いだけどウマそーな生チョコじゃあねーか・・・・ってどっかでみたことあるなぁ~・・・」


億泰「早くふたをしめろってんだぁ~!!」

噴上「ん?コレ今俺たちが作ったのとそっくりじゃあ・・・・・はっ!!!!!」

億泰「・・・・・・」


噴上(ま、まさか億泰のヤツ・・・!!!)

噴上(い、言えるワケがねー、『オメーこれ自分で作って自分にこんなカード書いたのか』なんてよー・・・!!)


億泰「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ

噴上(フツーのヤツなら・・・・・・『おめーそんなことして恥ずかしくねーのかよっ!ぎゃはははーっ!』と言って笑う所なんだろうけどよぉー・・・・・・)

億泰「・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ


噴上(おれだってもしあの女どもがいなかったら・・・バレンタインにチョコがないってぇ悲しいキモチはわからねーわけじゃあねー・・・)

噴上(だから、ソレをおれがバカにしちまったら、億泰は惨めすぎるだろうがよぉーッ!!)


億泰「・・・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


噴上(そ、そしてなによりッ!!!!!)

ザ・ハンド『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!


噴上(もし言ってしまったら!あそこでやべーくれーの『凄み』を放ってる、『ザ・ハンド』の右腕が、確実におれの頭に振り下ろされるッ!!!)

おかしい……
『バトル漫画』を元にした『料理スレ』が『バトルスレ』になっている……ッ!!

億泰「おめーは何も見なかった・・・・・・よなァ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

噴上「も、もちろんだぜッ!」フタ パコッ




噴上(た、助かった~!!)

億泰「・・・・・・グスン・・・」トボトボ


噴上「お、億泰・・・泣くなって!!  ほら、今から約束通り、女を紹介してやるからよォー!!」スタスタ


億泰「・・・・・・そ、そうだったよなぁー!!忘れてたぜっ!!」


噴上「ちなみによ?どんな女がいいんだ?、おめーは」

億泰「えーっとなぁー見た目はモチロンかわいい方がイイけどよぉーッ!!まずはやっぱり優しいヤツがいいなあーッ!」


噴上「ふんふん」


億泰「それで、暗いヤツより明るいヤツの方がいいなッ!
   一緒にアイスなんかを食べて、笑いながら楽しく話せる女がいいわけだよッ!おれは!」グッ

上「優しくて明るい、そしてかわいい女・・・か」

億泰「おうっ!!」


噴上「そんなんでイイならたくさん見つかるとおもうぜ!!すぐ探してみるからよぉーッ!」


億泰「くうぅーーッ!!  裕也!!  ありがとよぉーっ!サイコーだぜお前はッ!」


噴上「ハハハ、礼をいうのはおれのほうだぜーッ!」

由花子「あら、いいところであったわね」




億泰「ん?  由花子じゃあねーか、いったいどうしたんだよッ!」

由花子「・・・康一くんに好きなチョコを聞こうと思っていたのだけれど、今日はみあたらないの」

由花子「あなたたち、康一くんがどこにいるかしらないかしら?」

噴上「いや・・・」

億泰「今日はまだあってねぇーからよぉー、わりぃーなッ!」


由花子「そう・・・もう、康一くんったら・・・せっかくおいしいベルギーチョコの材料を買ってきて、15種類くらいのチョコを作ったのに・・・
     康一くんには最高のチョコを食べてもらわないと・・・」ブツブツ

億泰「じゃあなー、由花子ぉ!」フリフリ


由花子「あ・・・ちょっとまってもらえるかしら・・・ちょうどいいからあなた達には今渡しておくわ」


億泰「?  何を渡すってぇーんだぁ?」

由花子「ちょっと材料が余ったから、スタンド使いのみんなに配ってるのよ・・・一応あなたたちにも・・・。ハイ、これ」スッ
     
噴上「おう、サンキューな」


億泰「え・・・・・・こ、これは・・・」


由花子「?どうしたの?いらないんなら・・・」

億泰「ば、バレンタインチョコってヤツかぁ~~~!!」


由花子「そ、そうだけれど・・・ソレがどうかしたというの?」
    「ま、まさか変なカンチガイしてるんじゃあないでしょうね?私が本命を渡すのは康一くんだけよ!?」





億泰「~~~~~ッッッ!!」ブワワ~

由花子&噴上「!!!?」ビクッ!

なんか億泰は母性本能強い人と出会えれば上手くいく気がする

億泰「あ、ありがとよぉ~!! 由花子ぉ~!!!  お、おれなんかにチョコをくれるなんてよぉー!!!」オロローン

億泰「大事に、大事に食わせてもらうぜぇ~!!」オロローン


由花子「な、何いってんのよっ!!  たかが義理チョコじゃあないっ!  頭おかしいんじゃあないのっ!!」



噴上(・・・・・・よかったな・・・億泰!!!)

億泰「お前みたいないい女が彼女でよぉー!! 康一は幸せモンだぜェ~!!」ウエェェ~ン
   「いや、ホントに似合いのカップルだなぁー!!」ポロポロ    


由花子「!  ま、まあそれだけ喜んでもらえるのは、わ、悪くないけれど」フ、フン


由花子「じゃ、じゃあ今日は失礼するわね。康一くんったらほんとうにどこにいるのかしら・・・」

5分後
億泰「・・・・・・・・ふう」グスン


噴上「じゃあよー億泰・・・そろそろ行くかぁー?」


億泰「いや、今日はもうおれ帰るぜぇー!  この大事な大事なバレンタインチョコを早く食ってやらなきゃあよぉー!!」

噴上「おいおい、そんなもんあとでいいからよーはやく・・・」

億泰「じゃあなー裕也!!またあおーぜぇー!」スタコラサッサ


噴上「っておい! 女を紹介するって話ははいいのかよー・・・行っちまった・・・」

億泰邸


億泰「こ、これがバレンタインチョコかよォー!!」

億泰「な、なんかかがやいてみえるぜぇー!!」


億泰「よしッ  さっそくッ!」パクッ

億泰「・・・・・・」

億泰「う・・・・・・」



億泰「う、ウんまぁぁ~い!!  今まで食べた中でも一番うまいチョコだぜッ!!こ、これがバレンタインチョコかッ!!」

億泰「由花子はマジでいい女だなぁー!!こんなモンくれるなんてよぉー!!」ウヒョルン

億泰「どれ、もう一つ・・・・・ンまあぁぁぁぁーーーーーーいぃぃぃぃぃ!!!!」


億泰「幸せだァーッ!幸せのくり返しだよぉぉぉぉー!!!」


億泰「さいっっこおーだぁぁぁーーー!!!!!」

バレンタイン当日


アケミ「こ、これほんとうに裕ちゃんがつくったの!?」キャーキャー

レイコ「すごぉーい!さすが裕ちゃん!!」キャーキャー

噴上「ああ、おめーらにはいつも世話になってるからな」

ヨシエ「キャアァー、とってもうれしいわっ!裕ちゃん!!」キャーキャー


噴上「喜んでもらってうれしいぜ・・・」


噴上(ホントにありがとよ、億泰・・・でもよー、女を紹介する件はどうすっかねー・・・
   おれから言い出すのも『おせっかい』みたいで嫌だしよー)


噴上(あいつが言い出すまでだまっとくか・・・)

億泰「よう、康一ぃ!おめー由花子にチョコもらったのかぁー?」


康一「う、うん!おいしそーなガトーショコラをもらったよ」


億泰「最初はおっかねーヤツだとおもったがよぉー、おれにまでチョコをくれるなんて、由花子はすげぇイイヤツだったんだなぁー!」


康一「泣いて喜んだんだって?由花子さん驚いてたなぁー」

仗助「でもよー、康一へのチョコが由花子の鞄から20コも30コも出てきた時はさすがに驚いたぜぇー!!」


康一「由花子さんはそういうときちょっとやりすぎるところがあるから・・・」


仗助「『ちょっと』かよぉー?」

億泰「そんなところも由花子のいい所なんじゃあねーのか?ホントイイ女だぜぇあいつはよぉ!」


康一「ちょっともー、どうしたの億泰くん!」


億泰「あんな彼女がいてお前は幸せ物だよなァー!」

康一「も、もうやめてよッ!!」テレテレ

なんか億泰、
『女の子からチョコもらいたい』が頭にありすぎたのか
以前からの『彼女が欲しい』がすっぽ抜けてるな

仗助「億泰も由花子のことが好きになっちまったのかぁー?」ニヤニヤ


億泰「そ、そんなんじゃあねーよっ!!」

康一「・・・億泰くぅーん、もしそうなら・・・・・・」

億泰「康一もマジにしてんじゃあねー!!」

ドッハハハ



億泰(ん?そういやよー、『なんか』忘れてる気がするんだよなァ~)

億泰(なんかキモチ悪いなぁー、歯に食べ物が挟まってる時みてーな気分でよー)

億泰(ま、いいかあ、忘れてるってコトは、どーでもいいコトだぜッきっとよぉー)



億泰(それよりもこのおれがチョコをもらえたッてコトの方が大事なことだぜっ!!)ルンルン


← To Be Continued

億泰……まあ本人が幸せならいいか

乙乙

というわけでローストビーフの>>1でした。
レスとかまとめのコメントとかで、結構まねして作ってくれている人が多いみたいで、
とってもうれしいです。


もうすぐバレンタインですね
>>1は今年もカーチャンだけだと思います


あ、あれ・・・涙が・・・

あっいいこと思いついた>>1が億泰のようにメッセージ入り作って女の子がいる場所にわざと置き忘れれば……オレッテアタマイイ

今回も読んでくれてありがとうございます
ほんとは日曜にやる予定だったんだけど、用事があってできませんでした
待っててくれてた人、いたらごめんね

みんなはバレンタインもらえる予定あるの?


もしあるなら
オレのチョコを飲み込んで太りやがれー!

>>169
(黙ってぽんと肩に手を置き、静かに首を左右に振る)

>>170

  {  l ̄`ヽ(  ヽ ! / ,;〈
     j| /     `ヽ;;,,   ヽ  >>1のチョコで腹ン中がパンパンだぜ
  / / l!        ',;    ',
  / /         |
  /   l          !    l
,.イl!    l!         /,    l!
ゞ{l       , , ,;;;ノ、,,,

r''l      ' ' ' ' ''l;;;''''''

、 |           |;;
.ヽ!   !         |;
__」   l        |ヽ
<!  ヽ      | ヽ

あ、あともしかしたらまたやるかもしれません
参考までに・・・

なにかみたい料理ある?
オリジナルキャラとかって出てくるとどうなの?

おせーてください

オリキャラを出す必要性があればいいんじゃね?
けど、こういうスレで『どの原作キャラにも出来ない役回り』とかあんまりなさそうなんだが
出すとしたらどういう理由?

他にもこんなスレタイでSSスレ建てたことあるんで、
もし興味がありそうなのがあったら見てやって下さい。


来夏「喜翆荘?」緒花「合唱時々バドミントン部?」

エルシィ「この人達みんな駆け魂が入ってますーー!!」夜空「ん?」

梓「………」 「ドロドロドロ」 エルシィ「!?」

うしお「……聖杯戦争?」

うしおとシオン


神のみ関係は二つしかないですが……
良かったらどうぞ~~

>>193は >>1じゃあないです  アンジェロです  ていうか誤爆なのかな?

みなさん、ご意見ありがとうございます。鶏肉か・・・
あと、たしかにオリキャラ出すより既存のキャラクターでなんとかなりそうですね。
名前のないちょい役とかならOKかな?

ありがとうございました

さすが祝日

「そこに痺れる憧れるぅっ!」の二人組も名前ないんだっけ?

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