P「なに!?春香を誘拐しただと!?」春香「え」(196)

P「今日もさわやかな朝だ…この澄んだ空気…すばらしい、今日はなにかいいことが起こる気がする」

<ガチャ

春香「お、おはよーございまーす!」

P「おお春香、遅かったな」

春香「す、すみません…寝坊しちゃって、えへへ…」

P「今度から気をつけるようにな」

春香「はい、ごめんなさい」

P「まぁ今日はそこまで急いで…ん?春香今日は頭に?」

春香「リボンですか?昨日帰ったら付いてないの気が付いて…事務所に落としちゃったんだと」

<Pululululululululululu

P「おっと電話だ」

春香「どこに落としちゃったのかなぁ…お気に入りだったのに…うう」

P「なに!?春香を誘拐しただと!?」

春香「え」

P「おい!どういうことだ!春香を誘拐したって!!おい!!」

春香「えーっと、私ここにいますよ?」

P「目的は何だ!!…くそっ!!切りやがった…」

春香「ぷ、プロデューサーさん?」

P「はぁ…はぁ…はぁ…春香、落ち着いて聞いてくれ…」

春香「プロデューサーさんも一回落ち着いたほうが」

P「これが落ち着いてられるかっ!!!!!!!!!!」

春香「(ええぇー…)」

P「…は、春香が…誘拐された」

春香「(………ええぇー)」

春香「そ…そうですか…」

P「ああ…くそっ!!なんだってこんなことを!!」

春香「あ、あの!」

P「どうした?」

春香「あ、天海春香!ここにいます!」

P「…今はふざけている状況じゃないんだ」

春香「…はい」

P「とりあえず社長やみんなに連絡をしないと…」

春香「どういうことなの…」


1時間後

律子「…みんな集まったわね」

真「はい、みんないます」

千早「………っ」

美希「千早さん、しっかりするの…」

小鳥「ううっ…春香ちゃん…なんでこんなことに…」

やよい「…ぐすっ」

伊織「やよい…大丈夫よ、大丈夫だから…」

春香「(事務所の雰囲気が最悪です、わたしここにいるのに)」

P「連絡した通りだが…今一度説明…する」

P「朝…電話がかかってきた、春香を誘拐したと」

P「目的は…不明だ、また連絡すると言っていた」

P「…これが身代金目的なのか…それとも別の何かなのかはわからない…」

P「…今日の仕事はみんなキャンセルだ、ほかの子になにがあるかわからない」

P「これが春香一人を狙ったのなら…よくもないが、765プロを狙ったものならみんなに危険がある」

P「今日は…ここにいて欲しい、様子が落ち着き次第送り届けようと思う」

千早「…春香っ!!」

あずさ「大丈夫、大丈夫よ千早ちゃんっ」

亜美「こんなことがおきるなんて…」

響「春香…大丈夫かな…」

貴音「…このような愚劣な行為、許すわけにはいきません」

真美「…はるるん…ううっ」

春香「い、いえーい、天海春香はここにいまーす…なんちゃって…はい」

雪歩「春香ちゃん…そうだよね、一番辛いのは春香ちゃんだもんね…」

春香「え、あ、認識されてるんだ私、よかった」

美希「…苦しいのはわかるの…春香、大丈夫?」

春香「あ、うんそれほどでもないかなって…」

律子「…気を張っちゃって…」

春香「あ、あははー…」

春香「(もうわけがわからなくなってきた…)」

<Pululululululululululuu

「「「「「!?!?」」」」」

P「!?はいっ!!こちら765プロですが!」

P「…わかった、すこし待ってろ」

律子「プロデューサー殿?」

P「………」

ピッ

<やぁみなさん、ごきげんよう

P「…犯人だ、全員に聞こえるようにと」

<そちらの春香は誘拐させてもらった、悪いね

伊織「っ!!なにが悪いねよ!!春香を帰しなさいよ!!!」

<私たちの目的は、身代金でもなければアイドル、天海春香の人生を終わらせることでもない

<すこし遊んでもらいたいだけだ、わかるかな?

P「な…なにをふざけたことを…」

<3時間だ、3時間以内に私を見つけてくれたまえ

<そうすれば、春香の身柄は解放しよう

<ただし…警察などに頼ろうとはしないでくれよ?

<そうすれば…ふふ

<きゃ!やめてくださいっ!!プロデューサーさん!たすけてっ!!

千早「春香っ!!!」

<わかってくれたかな?ではアデゥー

<ガチャ

P「…なんてことだ」

律子「…どうするんですか」

P「…け、警察に…連絡を」

真「だめですよ!!そうしたら春香の身に…ううっ」

P「し、しかし俺たちじゃなにも!!」

小鳥「…できることはあります」

小鳥「…犯人は…あえて警察に連絡をするなって言ったと思うんです」

小鳥「きっと…それは私たち自身でなんとか探し出せるって言うことじゃないかなって…」

小鳥「…だから…やれることがあると思うんです…」

P「で、でも…」

伊織「…ええ、お願い」

P「伊織?」

伊織「お父様の知り合いにそういうことのエキスパートがいないか聞いてみたわ」

伊織「いま向かってくれるそうよ」

P「…い、伊織…」

伊織「…うちは警察じゃないわ、何を使おうと文句を言われる筋合いないもの」

P「………」

伊織「…私は、3時間もじっとしてなんかいられないわ」

伊織「別にあんたが今から警察に連絡したっていいのよ、当たり前だと思うわ」

伊織「…それでも、私は動く、なにか春香を助けるためにできることが無いか探す」

伊織「…だって、私は」

伊織「春香の友達だから…」

P「伊織…」

春香「伊織…」グスッ

真美「そ、そうだよ兄ちゃん!このままなんてやだよぉ!!」

亜美「うんうん!やれることを探そうよ兄ちゃん!」

美希「美希だって…怖いけど…春香はもっと怖い思いをしてるの!!」

P「お前たち…」

社長「…君たちの思いはわかった」

律子「あ、社長いたんですか」

高木「り、律子君…私は場を乱さぬよう静かにだねぇ」

律子「わかってます、冗談です」

高木「頼むよ…しかし、冗談でも言わないと押しつぶされそうな気持ちだろう、皆」

高木「…各自、好きなようにしたまえ、私が全責任を持つ」

P「社長!!」

高木「いいんだ、これが身代金だろうと、私の首が目的だろうと…それならそれでいいと思っていたよ」

高木「しかし…残念ながらそうではないらしい…目的がわからない…」

高木「そして相手は私たちが動くことを望んでいるらしい、ははっ…難儀なことだね」

高木「ならば…私のすることは一つだよ」

P「…よいのですか」

高木「ああ、責任を取るのが…トップの仕事だ」

高木「好きにしたまえ、私がすべて受け止めよう」

P「…はい、わかりましたっ」

春香「社長はすごいなぁ…」

P「それじゃあ…みんな、覚悟はいいな?」

あずさ「もちろんです、こんなこと…許せません!」

響「自分も!絶対こんなことした犯人とっちめてやるぞ!!」

雪歩「こ、怖いですけど…私も頑張りますぅ!!」

貴音「あなた様、愚問というものですよ」

美希「そうなの!だって!」

やよい「私たち!」

真「みんな!」

やよい「仲間!」

千早「………」

伊織「千早…」

千早「…だ…だもんね!!!」

P「千早っ!!よし!765プロ!春香奪還作戦だ!!」

「「「「「オー!!」」」」」

春香「お、おー!」

P「まずは聞き込み調査だ」

P「昨日春香が仕事をしていたところすべてに聞き込みをかける、アイドルのみんななら出入りは自由だしな」


千早「き、昨日不振な人物を見ませんでしたか!?」

D「ん?いやぁ…テレビ局って基本変な人ばっかりだから…ほら」

美少女「ぎゃおおおおおおおおおおおおおん!!」

千早「…わかりました、ありがとうございました」


貴音「そこの御仁」

AD「はい?」

貴音「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

AD「き…記憶が…吸われるっ!!」

貴音「…なにもご存じないようですね、失礼しました」

AD「あ、アヘ」

あずさ「あの~、すみません、この人がどこにいるかご存知ありませんか?」

モブ美「あ、天海春香ちゃんですよね!かわいいー写真!」

あずさ「ふふ、ほんとかわいいですよねぇ」

モブ美「私ファンなんですよー!私も写真が…」

あずさ「あらあら~!!こっちも可愛い」

モブ美「ですよね!」


響「うおおおおおおおおおおお!!春香ぁあああああ!!どこにいるんだぁああああああああ!!」

響「ここかっ!!」ガチャッ

北斗「いやんっ☆」

響「ここか!!」ガチャ

あまとう「うおっ!!急にドアあけるんじゃねーよBBA!!」カチャカチャ

響「どこにいるのさー!!春香ー!!!!」

雪歩「お、お前たちぃ!!」

若い衆「応!」

雪歩「わ、私が命令しますぅ!!は、春香ちゃんを探してくださぁい!!」

顔に傷のあるお方「お嬢のお願いだぁ!!おめぇら!!死ぬ気でさがせぇえええ!!」

若い衆「うおおおおおおおおおおおお!!」

雪歩「わ…私も役に立てたかなぁ…」


美希「うん、うんわかったの、じゃーね!」

真「美希、どう?」

美希「うーん…美希の知り合いには変な人みたって言う子居なかったの」

真「僕のほうもかな…」

美希「真君のは知り合いってよりファンだけどね」

真「うん…女の子の口コミって早いからね…いやファン=女の子ってどうなの僕」

伊織「…まだ見つからないの!?」

プロ「すみません…電話でもかかってくれば逆探知できるのですが…」

伊織「きー!!なにがプロよ!!役にたたないじゃない!!」

やよい「い、伊織ちゃん落ち着いて…」

律子「そうよ、あわてたってなんにもならないわ」

伊織「でも!こうしてる間に春香は…」

律子「大丈夫よ、きっと大丈夫」

やよい「そうですよ!春香さんはとーっても強いですから!」

伊織「…そうね、犯人も3時間はって言ってたし…あわててもしょうがないわね」

律子「そうよ、それにほら」

<律子!?変な人を見かけたってADさんが!

やよい「千早さん!さっすがですー!」

律子「みんな…頑張ってるわ」

伊織「…そうよね…悪かったわね、あんたたち」

P「………春香っ、どこにいるんだ」

春香「と、隣にいまーす…えへへ」

P「…辛いとは思うが、気を確かに持つんだ」

春香「辛くなんかないんですけどね、まったく」

P「春香…」

春香「あんなリボンまた買えばいいんですし、大丈夫ですって!」

P「春香っ!!」

バシッ

春香「いたっ!!ぷ…プロデューサー…さん?」

P「…辛いのはわかる、でも…それでもそんなことを言っちゃだめだ!!」

P「お前が…お前があいつの心配をしてやらなくてどうするっ!!」

P「一番…一番の仲間じゃないか…」

春香「…そ、そういわれればそんな気もしてきました」

P「…くそっ!!犯人のやつめ!!」

2時間30分後

P「みんな…だめだったようだな」

律子「ええ…残り30分では…もう」

千早「春香…ごめ…ごめんなさいっ…」

貴音「…まさか何もわからずじまいとは…己の未熟さがこれほど憎いときはありません」

響「自分も…走り回って探したけど…見つからなかったぞ…」

P「…警察に…連絡しよう」

あずさ「で、でもそれじゃあ春香ちゃんが!!」

P「でも!!もう俺たちにできることは!!」

<Pululululululululululululu

P「!?」

伊織「逆探知!!準備して!!」

P「…でるぞ」カチャ

<やぁ、君たちどうかな?

<頑張って探しているいるようだけど…はかどってはいないらしいね

P「…くっ」

<所詮…765プロもそんなものか…

伊織「(引き伸ばしてっ!!)」

P「…なにが目的なんだ」

<目的?目的ねぇ…まだわかってもらえないかな

P「なんだと」

<遊んでもらうって言ったじゃないか、ただそれだけだよ

P「ふ…ふざけるな!!」

P「人一人の命がかかってるんだぞ!!」

春香「リボンですけどね」

<それは私に関係のないことさ

<まぁ残り30分…頑張って探してくれたまえよ?

<はーっはっはっはー!!アデゥー!!

<ガチャ

P「逆探知は!?」

プロ「できました!!番地は」

<Pulululululululul

P「!?またかっ!!」

P「はい!」

<兄ちゃん!亜美だよ!真美もいるよ!

P「亜美!真美!お前たち今どこに!」

<んっふっふ~…それが亜美たち!犯人の場所わかっちゃった!

P「な、なんだと!?」

<えっとね、場所なんだけどきゃ!!

P「あ、亜美!?真美!?」

<なにするのさ!ちょやめてっ!兄ちゃんー!助けてー!!

P「やめろこのロリコン!!亜美たちに触るな!!」

<ば、場所はあの教会だよ兄ちゃん!あずさおねえちゃんと写真とったいたっ!!ガチャ

P「真美ー!!亜美ー!!」

P「くそっ!!」

プロ「…逆探知でわかった住所と一致します」

伊織「決まったわね」

P「…犯人の…いや、春香たちの監禁されている場所は…教会」

律子「もうここまでわかったのなら十分です、あとは警察に…」

P「いや…まってくれ律子…」

律子「プロデューサー…どの?」

P「…俺が助けに行く」

律子「…え?」

P「伊織、装備は調達できるか?」

伊織「当たり前じゃない、うちをなんだと思ってるの?」

P「なら一式用意してくれ、直ぐにだ」

律子「ぷ、プロデューサー殿!?もういいでしょう!?これいじょうは危ないですって!!」

律子「あとは本職の人にまかせて」

P「あぶないのは百も承知だ!!!」 

P「…俺には許せないことが3つある」

P「一つ、アイドルを誘拐なんかしやがったこと」

P「二つ、まるでゲームをしているかのように面白おかしくみんなを惑わしたこと」

P「そしてなにより…」

P「俺のアイドルに勝手に触れやがったことダッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

P「絶対に許さんっ!!貴音っ!!」

貴音「ここに」

P「…付いてきてくれるか、俺一人では…助けれないかもしれない」

貴音「…ふふ、あなた様、私はいつでもあなたのおそばにいますよ」

貴音「もしあなた様が誘ってくださらなければ勝手に付いていっていました」

P「ありがとう、貴音」

律子「そんな…そんなのって…」

P「いい、俺と貴音だけで行く、みんなはここに残っていてくれればいい」

P「…みんなに…なるべく危ない思いはさせたくない」

律子「………」

千早「…私も、行きます」

美希「美希もなの!!」

真「へへっ!プロデューサーだけだと不安ですからね!」

雪歩「か、数なら用意できますからぁ!!」

響「貴音だけになんて行かせられないさー!」

あずさ「じっとなんてしていられませんから」

やよい「うっうー!!みんなでいっちだんけつですよー!」

伊織「全員分の装備くらい、わけないわ」

P「みんな…」

律子「…あーもう、わかりましたわかりました!行けばいいんですよ行けば!!」

律子「私も行きます!みんなを無事に帰せるかどうか不安ですからね!」

P「律子…」

P「…よ、春香奪還作戦、パート2だ…」

春香「あ、あはは…なにこの流れ」 

教会

P「…ここか」

律子「ええ…ここですね」

P「…αチーム、準備いいか」

千早『もちろんです、いつでも突入できます』

P「…βチーム、準備は」

美希『いつでもいけるの!』

P「よし…じゃあ行くか」

律子「…正気ですか?正面から入るなんて」

P「ああ…危なくなったら両面からみんなが突入してくれる」

P「…それに、いざとなったら…伊織に用意してもらったこれが…あるしな」

律子「…銃、ですか…はは、こんなものを持つハメになるとは」

春香「…(ただの水鉄砲なんだけどなぁ…)」

P「…行くぞっ!!」

<ギギギギギギギギッ

P「………春香!?」

律子「十字架に張りつけされてる!?」

P「くそっ!!今行くぞ春香っ!!」

春香「うわぁ…イエス様がリボンつけてる…」

パチュン

P「!?」

黒井「そこを動かないでもらおう、弱小プロデューサー君?」

P「あ、あなたは!!」

黒井「ウィ…私は961プロの最強無敵社長!!黒井だぁ…」

律子「ま…まさかあなたが…」

春香「あはは…犯人が自ら自分のことばらしちゃうなんて…」

P「ど、どうしてこんなことを!?」

黒井「問題は目的ではない、今の状況だ…」スチャ

P「や、やめろ!!」

黒井「貴様がなにかおかしいことをすれば…この銃をこいつにぶっぱなす」

律子「く…なんて卑怯なっ!!」

黒井「卑怯で結構っ!!勝てばいいのだよ!勝てば!!」

春香「あ、あっちのも水鉄砲か…リボンぬれちゃうなぁ…」

P「く…どうすれば…」

黒井「くっくっく…貴様にはひとつ踊ってもらおう、でてこいっ!!」

亜美「にいちゃん…」

真美「ごめんよ…」

P「亜美!真美!無事だったのか!!」

黒井「貴様には…こいつらとそれで、撃ち合ってもらおう」

P「!?」

律子「そ、そんなことって!!」

P「で、できない!!そんなことはできない!!」

黒井「黙れ、でなければ…こっちの頭に風穴が開くだけだ」

P「くっ…」

亜美「にいちゃん…」スチャ

P「亜美!?」

真美「…やらないと…はるるんが死んじゃうよ…」スチャ

P「真美!?」

律子「あ、あんたたち!やめなさいっ!!」スチャ

P「り、律子!銃をおろせ!!」

律子「いーえできません!!あなたが狙われてるんですよ!?」

亜美「にいちゃん…亜美たち、今白いワンピース…着てるよね?」

P「あ…ああ…」

真美「結構うすいんだこれ…それにね…真美たち今…」

亜美「ノーブラでノーパンだよ?」

P「!?」

亜美「そんなので撃たれたら…わかるよね?」

P「く…くそぉ!!」

真美「兄ちゃんごめん…でもはるるんを助けるには!」

黒井「くくく、あーはっはっは!!おもしろい!!こうも面白いものだとはっ!!」

黒井「さぁ!!撃ち合え!!●し合え!!」

黒井「さもなくばこいつが死ぬぞ!!」

P「~~~っ!!」

真美「兄ちゃんごめんっ!!」ピュ

亜美「覚悟っ!!」ピュ

P「くそっ!俺は撃てないっ!!」ダッ

亜美「に、逃げるなっ!!」ピュッピュ

真美「うう!ノーパンだからあんまり激しくうごけないよ…膝丈しかないし…」

律子「あ、あんたたち!やめなさい!本気で撃つわよ!?」

春香「(どう見ても4人で水鉄砲で遊んでるようにしか見えないんだよなぁ…)」

亜美「えーい!しゃらくさい!くろちん!あれっ!!」

黒井「ええい!!私に命令するなっ!!」ポイッ

律子「あ…あれは…」

真美「アメリカ製のアサルトライフルだよ…兄ちゃん、ごめんね」

春香「水鉄砲だけどね」

亜美「兄ちゃん!死んで!!」ドルルルルルル

P「うわっ!!これはさすがに避けきれないっ!!」

律子「プロデューサー殿!!椅子です!!椅子を盾に!!」

P「わかったっ!!」

真美「んっふっふ~…往生際がわるいですなぁ…」ドルルルルルルルルル

亜美「無駄な努力というものだね兄ちゃん」ドルルルルルルルル

P「くそっ!どうすればいいんだっ!!」

『ザッ…あ…あな…あなた様…』

P「…インカムから声がっ」

『お待たせしました、合図の後、右に飛び出してください』

P「そ、その声は」

『…私を…信じてください』

P「…ああ、わかった!」

『………今ですっ!!』

P「うおおおおおおおおお!!」

亜美「観念したね兄ちゃん!!うりゃー!!」ドルルルルルルルル

真美「食らえっ!!」ドルルルルルルルルル

パリーンッ

律子「!?正面入り口のガラスがっ!!」

パチューン

亜美「うわっつめたっ!!」

真美「狙撃!?」
 

パチューン パチューン パチューン

真美「うわ!真美も!!」

亜美「つめ、つめたっ!!」

律子「い、今よみんな!入ってきて!!」

<パリーンッ     ッンーリパ>

千早「それまでよ!!」スチャ

美希「亜美!真美!もうやめるの」スチャ

伊織「あんたたちは…包囲されてるわ、観念しなさい」

春香「みんなが洋画みたいにロープを使ってガラス割りながら突入してきた…なにこれ」

律子「…形勢逆転ね」

P「ふぅ、なんとか助かったか、亜美、真美は」

響「見るな!変態プロデューサー!!」メツブシッ

P「ぎゃーーーーーーー!!」

亜美「うう…濡れ濡れのスケスケだよぉ…」

真美「だからこんなワンピースはいやだって言ったのに…」

P「いたた…貴音、助かった…ありがとう」

貴音『ふふ…四条貴音、成層圏の向こう側まで狙い打つ女ですので』

律子「…あんたたち、銃を置きなさい」

真美「…わかったよ…じゃあ」

亜美「おー…くわけないじゃん!!」ドルルルルルルルルルル

雪歩「きゃぁ!!冷たいっ!!」

伊織「くっ!!トチ狂ったわね!!あんたたち!!」

真美「そんなことないよ!!ほらいおりんも」ドルルルルルルルルル

千早「くっ…こうなれば…みんな!撃ち方はじめ!!」ピュピュ

美希「…こんなのってないの!!」ピュピュ

やよい「うっうー!地獄のカーニバルの始まりですー!!」ピュピュ

春香「あ、あはは…とりあえず私も撃っておこう」ピュピュ

黒井「ええい何をやっているっ!!」

黒井「こうなれば私自らっ!!」スチャ

P「!?」

律子「ぷ、プロデューサー!!避けてっ!!」

美希「ハニー!!!」

黒井「しねぇいい!!!!!」

バチュン

響「ここからじゃ間に合わないっ!!」

あずさ「プロデューサーさん!!いやぁあああああ!!」

P「(俺は…死ぬのか…)」

P「(銃は的確に俺の心臓を狙っている…)」

P「(みんなは離れていてどうにもこれそうにない)」

P「(とっさのことで俺も身動きが…こんなところで…)」

<バッ

律子「あ、春香がっ!!」

春香「え」

パシッ

P「は…春香ぁあああああああああああああ!!」

真「そ…そんな…身を挺して…プロデューサーを…守るなんて…」

黒井「…く、あーはっはっは…何たる愚かしさっ!!」

黒井「そんな奴を守ってなんになる!それにまだ私には弾は残っている!!」

黒井「しねぇいい!!」

高木「させはしないっ!!」

黒井「なにっ!!」

高木「責任はっ!取ると言っただろう!!」ズンッ

黒井「ぐぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっー!高木ぃ!!お…おのーれっ!!!」

律子「…春香っ!!」

千早「な…なんてこと…」ガクッ

美希「…ハニーの変わりに弾を受けるなんて…そんな…」

春香「あ、えーっと…なんでリボンが勝手に動いたのかな、あははははは…はぁ…」

P「春香ぁ!!なんでそんな…俺なんかのためにっ!!」

亜美「はるるん!!」

真美「そんな…こんなはずじゃなかったのに…」

伊織「…こんなはず?」

真美「あ」

響「…どういうことなんだ」

真美「そ…それは…」

亜美「…実は、これ全部亜美たちが仕組んだの…」

「「「「「!?」」」」」

亜美「…くろちんにいろいろ助けてもらって…」

真美「教会とかも貸しきって…でも…でもこんなはずじゃ…」

律子「…どういうことか、説明しなさい」

亜美「…だってみんな!最近忙しくてあそんだりできないじゃん!!」

真美「そうだよ!!前みたいにみんなで海にいたったり!!花火したり!」

亜美「お花見したり…みんなで…ライブしたり…」

律子「亜美…真美…」

真美「…さびしかったの…みんなが離れていく気がして…」

亜美「だから、昨日はるるんを誘拐して、くろちんにおもしろいものが見れるよって…」

真美「そしたら…いろいろ協力してくれたから…でも…でも…」

律子「…わかったわ」

あずさ「亜美ちゃん…真美ちゃん」ギュ

亜美「あ…あずさお姉ちゃん…」

真美「う…うわぁぁぁあっぁぁぁぁぁl!」

真「…これで、すべて終わりましたね…」

雪歩「で、でも春香ちゃんが…」

P「春香…」

春香「はい」

P「…なにか、最後に…あるか?」

千早「う…ううぅ…」

美希「千早さん…泣いちゃだめなの…なのっ…グスッ」

P「…ああ、ああ…」

春香「…え、リボンに耳傾けてるけど何かわかるの?」

伊織「まさかあんたショックで………そ、そうね…仕方ないわね…」

やよい「ぐす…ひぐぅ…春香さんはぁ…」

響「…みんなと一緒に居られて…幸せだったって…」

律子「みんと一緒にアイドルになって…レッスンして…初めてお仕事をもらって…」

真「一緒にライブをして…ファンと一緒に歌って…踊って…」

千早「最高の…仲間ができて…幸せだったって…春香ぁ!!」

<ガチャ

貴音「あなた様っ!!ご無事ではっ!!…春香…」

響「貴音…貴音ぇ!!」ギュ

貴音「………そうですか、説明は…不要です…くっ」

P「ああ…俺も…お前のプロデュースができて…最高だったっ…くっ」

春香「グスッ(なんだかもらい泣きしてきちゃった)」

P「な、なんだ?…ああ、ああわかった…まってろ…」

春香「え?な、なんですか…プロデューサーさん…」

P「最後は…お前と…お前と一緒に居たい…だそうだ…」

春香「え、それってどうすれば」

律子「…つけて…あげて…春香」

あずさ「…春香ちゃん、春香ちゃんの…最後の…お願い…だからっ…」

伊織「くっ…なによ!!なんでこんなことに!!」

春香「あ…あはは…じゃ、じゃあ…」

キュッ

春香「ど、どうでしょう?」

P「…似合ってるよ、最高さ」

真「うん、やっぱり春香はそうでなくちゃ!」

雪歩「えへへ…とってもお似合いですよぉ」

美希「うん…美希、春香以上に春香が似合う人…知らないの」

亜美「はるるん…ごめん…ごめんなさい…」

真美「本当に…ごめんなさい…」

響「…いいって、さびしかったんだよねって…」

貴音「…春香、私、あなたと過ごしたこの時を…忘れはしません…」

あずさ「春香ちゃんっ…ううっ…」

やよい「えぐぅっ…いやです…春香さん…っ」

律子「~~~~っ!!」

P「…春香…みんな…仲間だ、お前の…最高の…仲間…だっ!!」

春香「あ、あははは…」

ヘタリッ

P「は…春香…?」

千早「い…いやああああああああああああああ!!!」

P「春香ぁ!!おい!!嘘だと言ってくれ!!」

美希「いや!!嫌なの!!春香!!」

真「くっ…」

雪歩「そんなのって…ないよ…」

亜美「うわぁああああああん」

真美「真美たちのせいでー!!!」

響「春香っ…自分…自分…」

貴音「くぅ…春香…あなたは…立派な一生でした…」

あずさ「私より先に逝くなんて…馬鹿っ…」

伊織「ぐすっうわぁぁぁんいやよ!!こんなのいあやぁぁあぁぁl!!」

やよい「ひっぐっ…春香さん!!春香さん!!」

律子「………っこんなのってあんまりよっ」

千早「いやっ!いやよ春香っ!!行かないで!!私を一人にしないで!!いやっ!!いやっ!!いやああああああああああああああ!!」

P「春香かああああああああああああああ!!」

春香「あはは…あははははは…もうすきにして…」

1ヶ月後

あれから1ヶ月たちました

事務所はようやく、平穏をとりもどしつつあります

最初は事務所に出てこなかったり、歌が歌えなくなったり、踊れなくなった子もいました、でも

P『俺たちが…俺たちが落ち込んでどうする!!春香は…こんなことを望んじゃいない!!』

プロデューサーさんの必死の努力のおかげで…みんなチョットずつ元気を取り戻していきました

私?私はあのあと普通に行きつけの小物屋さんで新しいリボンを買ったんですけど…

千早『…そう、私の春香は…青い鳥になって飛び去っていったのね…』

やや不評です

それになんだかみんなに心配されますし

律子『春香?大丈夫?』

春香『なにがですか?ぜんぜん問題ないです!それだけがとりえですから!』

伊織『あんた…』

貴音『ああやって自分を鼓舞しなければ…とてもまともではいられないのでしょう…』

やや不満です

でも、なんとなく私も、すこしだけですよ?さびしいかなーって

だってお気に入りのリボンでしたし…いやそれだけなんですけどね

そんなこんなで、いろいろ合ったけど、765プロはなんとかやってます

春香「ん~っ!今日も頑張らないと!」

<ガチャ

小鳥「み!みんな!!」

P「音無さん?どうかしたんですか?」

小鳥「こ…これを…」

P「…箱?ですか」

小鳥「あ、あけてください…」

パカッ

P「………!春香っ!!春香じゃないか!!」

「「「「「「「え!?」」」」」」

春香「え」

P「ど…どうして…お前はあのとき…」

小鳥「…実は、私あのとき、春香ちゃんが撃たれたのを見て…直ぐにとある場所に行ったんです」

P「そ、それは…」

小鳥「…トンボです、学生服で有名な」

P「ま…まさか!」

小鳥「ええ…今まで…そこで春香ちゃんは新しい命を…吹き込んでもらいました」

P「じゃ、じゃあ!!」

小鳥「…はい、春香ちゃんは…帰ってきたんです!!」

P「………春香ぁ!!」

「春香!お帰り!」

「もう!心配したじゃない!!」

「うわーん!よかったよー!!」

春香「おーい…天海の春香さんはここにいますよー」

P「…そうだな、やっぱり春香は春香といないとな」

P「…春香、これを付けてくれ」

春香「…」

キュ

春香「…どうですか?」

P「…ああ、最高だ!」

千早「春香…もどってきてくれたのねっ!!」ギュ

美希「もう!勝手にあんなのことしちゃだめなの!」ギュ

\わいわいがやがや/

春香「あ…あははー!もうなんかこれでいいや!うん!」

春香「天海春香っ!完全復活です!!」

春香「いぇい!」

「「「「「「「「「「いぇい!!」」」」」」」」」

P「…これで、765プロもいつもどおりだ!」

千早「本当に…よかったわ…」

真「うんうん、これから遅れたぶん、とりかえしますよ!」

あずさ「本当によかったわねぇ…ふふ、今日はお祝いよ~!」

小鳥「そうですね!飲み行きましょう!飲み!」

律子「はぁ…さっそくですね」

P「あれ?律子今日はメガネじゃないだな」

律子「ええ…昨日からどこかに行っちゃったみたいで…今日はコンタクト」

<Pululululululululululul

P「おっと電話だ…はい、こちら765プロです」

P「なに!?律子を誘拐しただと!?」

律子「え」

春香「………」

春香「………」ニヤリ


終わり

わた春香さんが主役のSSが少ないなーって思いまして
何番煎じかわかりませんけどリボンネタ、わた春香さんまじ可愛い!
支援ありがとうございました


良かったら他に書いてる奴教えてくれ。

>>177
1月から書いたものですと…
P「この服…しまむらで買ったんだ」
P「オークションですか?」小鳥「はい」
P「深夜の狂想曲」
P「お、ゼ○シィの見本誌が届いたのか」
P「アイドルの財布チェック~!!」小鳥「イエ~イ!」
P「カラーコンタクトですか」小鳥「この前の撮影のあまり物ですよ」
P「バンドやりたい」律子「は?」
P「ハッピバースデートゥーミー♪」
この辺です、ほかにも書いてますけどおもしろくないなーって奴なんで…よかったらどうぞ

春香→リボン
亜美真美→髪飾り
伊織→うさちゃん
ピヨ→インカム
律子→眼鏡
美希→Pにもらったプレゼント
響→作ってた編み物
貴音→恋文
雪歩→すこっぷ
真→初めての投稿が載った少女雑誌
やよい→髪留め
千早→春香と取った写真
あずさ→小指の赤い糸

なんて感じで落し物ネタやったらおもしろそうですね、ありきたりかな?
誘拐とはちょっと趣旨ずれちゃいますけど、ギャグだからいいかな?
バンドの続きは…前は長すぎてグダったのでもっと短めにしようと練ってます、ごめんなさい
続きものって本当に難しいですね、ほかの作者さんはすごいなぁと尊敬しております、自分も頑張りたいです
落ちます、支援等々ありがとうございました、またよろしくお願いします

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