律子「秋田ですか?」(165)

P「ああ、なんの間違いかしらないが弱小事務所の765プロに秋田県のイメージポスターのモデルになってくれという仕事が来たんだ」

律子「なんの間違いかって、ひどい言いようですね…」

小鳥「で、その仕事って誰に来たんですか?」

P「音無さん、さっきの話聞いてなかったんですか?……765プロ全員ですよ、全員」

小鳥「え……本当ですか?嘘とかじゃなくて?」

P「僕がこんな嘘つくと思いますか?」

律子「出発はいつなんです?」

P「今週の金曜日の夕方からです
土日月、とですよ!」

小鳥「そういえば11日お休みでしたね」

P「ちなみに小鳥さんはお留守番です」

小鳥「ピヨォ」

ID:ddgnRldG0

――
―――金曜日夕方

P「俺、雪道の運転怖いんだよな…」

亜美「そうそう、兄ちゃんの運転ちょー危なっかしいよね」

真美「うんうん、真美たちの命預かってるのは兄ちゃんなんだからね」

P「二人ともプレッシャーかけるなよ…」

律子「でも本当に雪道怖いですよね」

P「でもまあ、スタットレスタイヤだし…安全運転で行くから大丈夫だとは思うけど」

春香「なんか車中泊だなんて、合宿みたいで楽しみだね」

千早「そう?私はちょっとこう、狭いのは苦手だから…」

響「自分も狭いのは苦手だぞ…うがーこんな狭いところに居たら体腐っちゃうぞ」

>>2
許して……

貴音「何事も経験です…こういった経験も何かしらの糧となる物ですから」

真「そんなこと言ったってこんなに狭かったらほんとに寝れないよ…」

あずさ「あらあら…でも美希ちゃんはもう寝てるわよ」

雪歩「美希ちゃんは特別だから…」

真美「そうそう、ミキミキ程寝つきがいい人間はいないんだぜ!」

亜美「んっふっふ~、いおりん眠そうだね?」

伊織「うるさいわね、危ないから前向いてなさい」

やよい「でも伊織ちゃん、本当に眠そう」

伊織「……昨日寝れなかったのよ」

亜美「遠足を前にして」

真美「興奮してしまって」

亜美真美「眠れなくなっちゃったんだ~」

伊織「うるさいっ!前向きなさいよ」

律子「はいはい、みんなちょっとは静かにしてよ
みんながうるさいと私が仮眠できないじゃない」

響「律子はいいよなー、助手席広いし」

律子「私は日付変わったら運転手変わるの。だから今寝ておかないと大変なんだって」

美希「あふぅ」

P「ははは、あんなに眠れない眠れない言ってたのにみんな寝てるじゃないか…
律子もぐっすり寝てるし起こすのもかわいそうだな。予想よりも早く付きそうだし、このまま行くか」


http://www.youtube.com/watch?v=TaVMmlYIUFM


P「……夜明けだ」ゲッソリ
P「予定よりも遅いな……雪道がこんなに恐ろしいとは…高速道路なのにぜんぜん高速じゃない」

律子「んん……おはようございます。って、プロデューサーさんずっと一人で運転してたんですか?」

P「え、ええ。起こすのも無粋ですし」
P「それにもう着きますよ…秋田県」

律子「真っ白ですね」

P「ええ、真っ白ですね」

春香「雲一つないですよ!」

P「ッ、春香?起きてたのか」

春香「いつもの癖で早起きしちゃいました」

P「いつから起きてたんだ?」

春香「プロデューサさんが黎明スターライン歌ってる時から起きてましたよ」

P「忘れてくれ」

春香「それにしても本当に真っ白ですね」

P「ああ。予定よりも到着遅れそうだ…朝食が遅くなるかもしれないから覚悟しといてくれ」

春香「お菓子があるから大丈夫です!」

律子「アイドルが朝食をお菓子で済まそうとするのはちょっといただけないわね」

春香「ははは…」



響「秋田駅!」

P「ここでカメラマンの人と待ち合わせしてるんだけど……」

カメ男「もしかして765プロの皆さんですか?」

P「ええ。…あなたは」

何故か急に敬語になるP

律子「よろしくお願いします」

P「今日の予定なんですが…」

カメ男「はい、これから車で5分ほどの所にあるスポーツ科学センターという所でクライミングをアイドルの皆さんにしてもらいます」

カメ女「その様子を私たちが撮影するという形になりますね」

律子「そのクライミングって危なくないんですか?」

カメ女「大丈夫ですよ。室内ですし、そんなに高くないですから」

P「それならいいんですけど
律子、運転変わってくれよ?俺はもう限界だ…飯食ってくる」

カメラ男「え?もう出発する予定なんですが」

P「でも、アイドルのみんなが」

伊織「揃ってるわよ。予定より遅れてる、ってあんたが言ってるのに悠長にご飯食べてくると思うの?私たちだって考えてるんだからね。にひひっ」

P「じゃあ、俺の朝食は?」

やよい「ご飯は無いけどコーヒーなら買ってきましたよ。眠気覚ましにはいいみたいですから」

>>11
勢いで書いたからいろいろ粗はある
指摘ありがとう、今後作では気を付ける

P「ありがとう……
でも俺…寝たいんだ」ボソボソ


貴音「またすぐにこの車に乗ることになってしまいましたね。おいしそうならーめん屋さんがあったのですが」

伊織「我慢しなさいよ、時間ないんだから」

真美「うんうん。いおりんも“ナガハマコーヒー”っての気になってたみたいだけど我慢してたしね」

http://www.ncafe.co.jp/

真美「ナガハマコーヒーって向こうで見た事ないよね。地方チェーンなのかな?」

あずさ「コーヒー飲めるなんて伊織ちゃんも大人ね~」

伊織「別に気になってなんかないわよ」

春香「プロデューサーさん、作ってきたお菓子一口食べませんか?」

P「ん、いいのか…ありがとう」
P「おいしいよ。春香のお菓子食べたら元気出てきた」

雪歩「……でもかなり眠そうですよね」

真「プロデューサーだっていいかっこしたいんでしょ」

響「プロデューサー無理しないといいけどな」

千早「だったら私たちが頑張らないと」



カメ男「ここがスポーツ科学センターです」

律子「って、クライミングの壁があるの外じゃないですか」

カメ女「中にもあるんですよ」

春香「雪歩、楽しみだね?」

雪歩「私登れるか心配だな……」

真「雪歩大丈夫だって、僕も一緒にやるから」

雪歩「真ちゃんありがとう…」

やよい「うー高いところに登るんですか?」

律子「はい、みんな中に入って」

P「――あふぅ」

美希「プロデューサー、美希より熟睡してるの」

律子「プロデューサーは疲れてるからそっとしておいて」

美希「はーい」


響「腕パンパンだぞ」

雪歩「響ちゃんも真ちゃんもすごい上手だったね」

真「へへっ、そんなことないよ」

千早「やよいはあまり登れなかったわね」

やよい「だって、すごく怖かったんですよ」

春香「千早ちゃんは意外と登れてたよね」

千早「そうかしら?」

伊織「あずさと貴音がこういうの苦手なのは予想通りだったけど、亜美真美が登れないのは意外だったわ」

真美「だってさあ、これ以外と高いんだよ」

亜美「それに腕疲れるしさ!」

カメ男「みなさん疲れてると思いますがこれから昼食をとってから移動します」

貴音「昼食、ですか?」

カメ女「そうですよ。ここらへんは美味しいラーメン屋がたくさんあるんです」

貴音「なんと…それはとても楽しみですね」


貴音「これはこれは……」テクテク

伊織「ラーメン屋がほんとにたくさんあるわね」

雪歩「焼肉屋さんもありますよ」

春香「プロデューサーさんもラーメン食べますよね?」

P「みんなの撮影中に車で爆睡してたなんて、プロデューサー失格だ…」

あずさ「大丈夫ですよ、それにプロデューサーさんお疲れのようでしたし」

美希「プロデューサーはどのラーメン屋さんで食べたいの?」

P「俺か?うーん……ここかな」

貴音「あら、奇遇ですね。私もここに入りたいと思っていたのです」

亜美「じゃあさ、みんなでここで食べたらいいじゃんYO」

雪歩「そうですね、みんなで食べた方が美味しいですよ」

真「雰囲気もよさそうだね」ガラ

「いらっしゃいませ」

春香「プロデューサーさんはどれにしますか?」

P「うーん、俺はこの焙煎醤油ラーメンにしようかな…なまら辛いって書いてるし眠気覚ましには丁度いいかもしれない」

春香「じゃあ私もプロデューサさんと同じので」

美希「美希も美希も」

真美「ミキミキも食べるなら」

亜美「亜美たちも負けてらんないね」

千早「辛い物は喉にあまりよくないから……こってり醤油ラーメンの味玉乗せで」

えっ 「なまら」って秋田でもつかうの

あずさ「私は辛味噌担担麺の2辛ね」

伊織「伊勢海老と豚の濃厚つけ麺」

やよい「私も伊織ちゃんと同じのでお願いします。…あ、でもこのどかもやしっていうのも気になりますね」

伊織「やよい、そのどかもやしはラーメンのトッピングよ」

やよい「うっうー、私今までつけ麺って食べたことないから楽しみです!」

真「雪歩はどれにする?」

雪歩「鮭だしの醤油ラーメンかな?真ちゃんは」

真「うーん、いっぱいあって悩むけどとんこつ醤油伊勢海老ラーメンかな」

響「真ずるいぞ!それは自分が頼もうとしていたんだから」

真「だったら頼めばいいだろ」

響「うー、他の人と一緒のはなんかやだぞ……じゃ、野幌塩ラーメンだ!」

貴音「濃厚・情熱の味噌らーめん情熱祭りてんこ盛りの祭り盛り」

律子「同じく」

>>29
http://www.takemoto-shoten.com/
ここのメニュー元ネタなんだ

春香「貴音さんぶれないな…」

美希「そういえば律子…さんも大食いなんだね」

伊織「………というわけで。つけ麺とラーメンの違いわかった?」

やよい「うっうー、伊織ちゃんの説明わかりやすいです!」

伊織「それはよかったわ。にひひっ♪」

やよい「私、伊勢海老も食べたことないんですけどどんな味がするんですか?」

春香「私も食べたことないから気になるよ。雪歩は食べたことあるの?」

雪歩「髭が苦手でエビはあんまり食べれないなぁ。お寿司とのかは大丈夫なんだけど」

千早「…私も伊勢海老と豚のつけ麺にしておけばよかったわ」

貴音「それならば二つとも食べたらいいのではないですか?」

P「はは、千早はそんなに食べられないよ」

「お待たせしました。焙煎醤油ラーメンのお客様は………」



765プロ一同「いっただきまーす!」

P「辛っ!」

春香「舌がじんじんすう~」

美希「美味しいけど口が痛いの」

千早「そんなに辛いの?春香一口ちょうだい?」

春香「え…でもほんとに辛いよ?」

千早「一口だけなら大丈夫だと…思うわ」パク

千早「…そんなに辛いかしら?」モグモグ

亜美「これは辛いって!」

真美「千早ねーちゃん舌おかしくなってるよ!」

あずさ「あっ、このつけめん辛いですね。1辛にしておけばよかったかも」

伊織「この麺を汁につけて食べるのよ。
ここのつけ汁のお皿は石焼みたいだからなかなか冷めないし、ゆっくりでいいわよ?」

やよい「うっうー、つけ麺デビュー嬉しいです」ハムハム

やよい「美味しいですね!」

貴音「……」ゾゾゾゾゾ

律子「……」バクバクバク

P「はあ、美味かった」

律子「これからの予定は?」

カメ男「ここから車で一時間以上かかるんですが…仙北町の方に移動して写真撮影ですね」

伊織「ここからまた車で一時間以上?はあ…」

カメ女「この写真撮影が終わったらもうおしまいですから」

伊織「しょうがないわね……」



P「また俺が運転かい」

律子「さすがに食べ過ぎました…面目ない」

春香「プロデューサーさん、角館ですよ、角館」

貴音「みちのくの小京都、とはよく言ったものです…」

やよい「すっごい建物だね」

―――

響「自分寒いの苦手だからこの寒さで、着物で撮影するのは辛かったぞ」

あずさ「確かにこの寒さは辛いわねぇ…」

カメ女「甘酒ありますけど飲みませんか?」

亜美「んっふっふ~、カメ姉ちゃんも気が利くね」

真美「でもさ、飲むなら出羽鶴とかの地元の酒の方が」

律子「あんたらまだ中学生でしょ…」

真美「ぶー」

カメ男「それにしても出羽鶴知ってるとは思わなかったよ」

http://www.igeta.jp/dewaturu02.html

亜美「お父さんがずっと前に飲んでたんだよね~それで隠れて少し拝借し……」

P「それ以上言うと俺は怒らないといけなくなるぞ」

やよい「お酒っておいしいんですか?」

伊織「やよいにはまだ早いわ」

律子「あんたもね」

P「……いつもとは違って中学生組が大人しくて高校生組がこんなにはしゃぐとは…」

律子「寒いのは苦手とか言って響も雪合戦に参加してるし…」

雪歩「えーい!」

真「よくもやったな!そりゃ」ヒュ

響「ぎゃっ!なんで自分を狙うんだ」

真「不意打ちこそわが流派の神髄」

春香「真ちゃんなに言ってんの~?それ」

千早「まだまだ甘いわね、春香…今度はこっちの番よ」ヒュッ

春香「きゃっ!」


P「本当にいつもとは違う雰囲気だ…お前たちは行かなくていいのか?」

美希「美希は甘酒飲んでるから行かないの」

真美「私たちも行かない」

亜美「寒いからね……!」

P「それはそうと……貴音は何してるんだ」

貴音「ふむ、雪とは誠美味なものですね……イチゴシロップもレモンもかなり合います」

P「そうか……腹壊すなよ」

カメ男「さむっ…まあ、今日の撮影も終わったし、もう少し遊んでてもいいかな」

律子「地元の人でも寒がるんですね」

カメ女「そりゃそうですよ、同じ人間ですから…でもまあ、東京の人たちよりは寒さに強いですけどね」

カメ男「慣れですよ慣れ」

律子「そういえば秋田の人はお酒に強いって聞いたんですけど本当ですか」

カメ男「そんなに強くないですよ」

カメ女「いや、カメ男さんお酒強いじゃないですか」

P「強い人って自覚無いんですよね…」

律子「私にはまだ早い話ですけどね……」

あずさ「お酒楽しみです」

「「「つべたいー」」」ザワザワ

P「みんなどうしたんだ?って手真っ赤だぞ」

カメ男「手袋無しであんなに雪触ってたらそりゃそんなになりますよ」

カメ女「着替えもしないと風邪ひいちゃう…早く着替えないと」

春香「どこで~?」

律子「どこかで!」



P「田沢湖温泉郷到着!」

雪歩「たくさん旅館ありますね、どこに泊まるんですか?」

P「宿舎に行く前に……みんなにはこの温泉に入ってもらいます」

春香「アルパこまくさ?」

http://www.heart-herb.co.jp/arupa/

P「そう、ここで温泉に入って温まってもらう!露天風呂付きだぞ」

亜美「れっつらゴー!」ピュー

律子「こら亜美!走らない!」

千早「賑やかなお風呂になりそうね」

響「やっと温まれそうだぞ」

真「うーさむさむ……」

P「ちゃんと髪拭けよ、湯冷めするから!」

やよい「うっうーもちろんちゃんと拭きますよ」

カメ男「さて、と……」

P「温まってきますか」


伊織「ちょっと露天風呂寒すぎじゃない?」

美希「あははは、でこちゃんのでこ凍ってるよ」

伊織「おでこは凍ってないわよ!!」

やよい「でも伊織ちゃんの髪凍ってるよ」

真「美希もやよいも凍ってるよ」

美希「えっ…ほんとだぁ、シャリシャリしてる」

支援

県北より県南に来てよ

>>41
今回は仙北メインなんだ。申し訳ない

真美「ダイブッ!」ザパーン

律子「こら、湯船に浸かるのは体洗ってからにしなさい」

雪歩「裸恥ずかしいです……もう潜ってますう」

律子「雪歩も潜らないで」

貴音「雪歩、そんなに恥ずかしがることはありません…ここにいる皆が同じ志を持った同士なのですから」

カメ女「貴音ちゃんって本当に堂々としてるわね」

真美「お姫ちんだからね!」

カメ女「お姫ちん?」

響「そ、亜美と真美は変なあだ名人につけるんだぞ」

亜美「そうだよー。というわけで、カメラね~ちゃんのあだ名はカメメね!」

真「どういう感性だ」

やよい「うっうーみんなとお風呂楽しいです」

律子「みんな騒がないでよ!ほかの人にも迷惑がかかるでしょ」

響「律子の声が一番うるさいぞ」

律子「う………」

響「それに、私たち以外誰も居ないけど……」カポーン

カメ女「地元の過疎化は辛いわ…」

あずさ「……この石鹸角質がすごく取れるわ」

やよい「やっぱりお風呂上りは牛乳ですよね!プロデューサーさんありがとうございます」ガルウィング

春香「私はアイス派かな。千早ちゃんは?」

千早「私もア……牛乳よ」ピコーン
   (牛乳飲んだら大きく………?)

美希「フルーツ牛乳なの!」

伊織「あんたと気が合うなんてもしかして最初で最後なんじゃない?」

美希「でこちゃん冷たいの、秋田の冬そのものなの」

響「コーヒー牛乳派はいないのか?」

貴音「こーひーぎゅうにゅう、なんとも面妖な……中途半端なものではないのですか?」

真「コーヒー牛乳は無いな、雪歩もそう思わない?」

雪歩「え…う、うんそうだね……」(自分もコーヒー牛乳派だなんて言い出せない)

響「ちぇー、コーヒー牛乳派自分だけか」

やよい「私はコーヒー牛乳好きですよ、ここ数年飲んでないんですけど」

伊織「やよい、コーヒー牛乳くらい奢ってあげるわ、飲んでよ。…飲みなさいよ!」

やよい「ええ?いおりちゃんどうしたんですか」

美希「あれ、これは何なの?」

カメ男「これは駒ヶ岳の資料だな…今この建物の後ろにある山は活火山で、その噴火の資料なんかがボードで纏められてるんだ」

雪歩「ストロンボリ式の噴火?」

響「うがー!まとめられてるって言っても専門用語満載で意味わからないぞ」

カメ男「まあ、そういうこともあるさ」ハハハ

P「じゃ、みんなちゃんと体拭いたか?…車で五分くらいの所にある宿舎に移動するぞ」

亜美真美「やっと宿舎だよ!!」

あずさ「どんな立派な旅館なんでしょうね」

真「ここが……」

千早「宿舎?」

貴音「ろっぢよーでる?」

http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/130000/130000.html
http://mizusawa-onsenkyo.jp/yooderu.html

カメ男「ハハハ、見た目は上の方の旅館には負けるかもしれないけどとっても良い所ですよ」

亜美「よし、それじゃあさっそく突撃っ!」バビューン

律子「こらこら」

「みなさん遠い所よく来てくれました」

P「今日明日とよろしくお願いします」

「いえいえ、こちらこそお願いしますね」

小鳥「……みなさんやっと到着しましたね」

P「音無さん!?」

小鳥「有給使っちゃいました」テヘペロ

律子「あなたって人は……」

真美「ピヨちゃんがいるとやっぱり良いね!」

響「空気が和むよな!」

「それではみなさんお部屋に案内しますね」


真「二段ベッドだ!」

真美「夜が楽しみだねはるるん?」

春香「ちょっと何言ってるのよ!///」

千早「ふふっ、これは夜更かしするしかなさそうね」

律子「みんな、明日も仕事あるんだからね?」

美希「ふぁい……」

やよい「美希さん、寝ちゃだめですよ」

P「おーいみんな、晩御飯出来たみたいだぞ」

「「「「はーい」」」」

響「おっ、このロッヂ漫画いっぱいあるぞ!」

亜美「ドラゴンボールに」

真「北斗もあるぞ!」

カメ男「北斗の拳知ってる女子高生なんてあまりいないぞ、よく知ってるね」

真「お父さんに勧められて読んだことがあるんですよ」

やよい「どらごんぼーるってそんごくうが主人公の漫画ですよね?」

伊織「読んだことあるの?」

やよい「長介が友達から借りてきたのを少しだけ」

伊織「へえ~以外ね。何巻を呼んだの?」

やよい「えっと……何巻かわからないけどヤムチャっていう人がおじいさんにやっつけられる所です」

伊織「えっと……」

真美「人造人間編だね!」

やよい「思い出しました、それです!」

伊織「ついていけないわ」

響「同じく」


貴音「…!このご飯、一粒一粒が甘い。もっちりとしていて、それでいてしつこくない」

カメ女「あきたこまちはそういう品種なのよ」

やよい「あの窓の外に見えるカラフルなのは何ですか?」

カメ男「干し餅だね
雪歩「美味しそうですね」

「それじゃあ明日の晩御飯のメニューに出すね」

雪歩「本当ですか?ありがとうございます」キラキラ

やよい「私こんなに大きなお肉食べたのとっても久しぶりです」

伊織「それに……このお肉、雪みたいに柔らかくて」

P「それでいてジューシー」

小鳥「この漬物の漬け具合も最適」

美希「いい塩加減なの」

響「このあんまり見た事ないたくあんみたいなのは何だ?」

「これはね、いぶりがっこっていうのよ」

P「いぶりがっこ、東京のスーパーなんかでも最近売ってるの見た事ありますね……でも秋田産じゃなかったような」

「それだばいぶりがっこでねえな!あきたのだがらいぶりがっこ!」

律子「なんて言ってたかわかった?」ボソボソ

春香「全然……」ボソボソ

千早「もはや外国語ね…」ボソボソ

あずさ「~♪」パリパリ

カメ男「ハハ、“がっこ”っていうのは秋田の方言で漬物っていう意味ですから、秋田以外の漬物はがっこじゃないんですよ」

カメ女「やっぱり買うならタカヤナギかイトクじゃないとね………」

真美「高柳って誰だい、カメメねーちゃん?」

カメ女「タカヤナギとかイトクっていうのは地元のスーパーの事よ、ローカルチェーン店ね」

貴音「いぶりがっこ、気に入りました」ボリンボリン

千早「丸ごと一本!?」

律子「塩分過多になるからやめなさい」



「「「「「ごちそーさまでした」」」」」

亜美「いくぞまこちん!天翔百列拳」

真「北斗神拳には秘孔封じというものがあるのだよ、亜美?」

亜美「だがしかし、北斗神拳2000年の歴史で最も華麗な技を持つ亜美の拳は封じられぬぞ」

真美「ほらほら~俺の名を言ってみろ」

やよい「そうきだん!」

伊織「やよい、足元がお留守よ」

響「うう……御飯をかばってピッコロが死ぬシーン泣けるぞ」

春香「跪け」

千早「ハルルイカ姐さん!」

律子「こら、あんまりうるさくしないの」

亜美「北斗七死星点!」

律子「あーみー!」

千早「失礼しました軍曹」

小鳥「あなたたちにブラックラグーンはまだ早いわ」

P「夜になっても元気だな……」

あずさ「夜だからこそ、かもしれませんよ。緊張感から解き放たれて、っていう感じですかね」

律子「うるさくしてすみません……」

「いいの良いの気にしないで……それよりもアイドルのみんなの歌、聞いてみたいわ」

亜美真美「いいだろう!!それでは歌います……夢芝居」

http://nicoviewer.net/sm6844791

「おお、上手上手!!」パチパチパチ

亜美真美「んっふっふ~♪」

響「では次は自分が……」

http://www.youtube.com/watch?v=UGEqbewsUz8

真「ちょっと響、それ僕の持ち歌!」

響「へっへっへー真悪いな」

真「むうー」

――
P「みんなもそろそろ寝ただろうし」

カメ男「晩酌でも始めますか」

カメ女「行きましょう!」

あずさ「どぶろくありますよ」

小鳥「おっ、いいですね~」

カメ男「米どころのどぶろくは美味しいんですよ」

P「へえー」

数時間後

P「吐く……」

小鳥「同上」

カメ男「ちょっとPさんたち弱すぎないですか?」

カメ女「カメ男さんとあずささんが強すぎるんですよ」

あずさ「あらあら~美味しいのにもう飲まないんですか?」グイッ

P「化け物だ……」バタリ

小鳥「ぴよぉ…人間じゃない」

あずさ「Pさん寝ちゃいましたね」

カメ女「では、そろそろお開きという事で……」

カメ男「わかりました~お休みなさい」

あずさ「はい、お休みなさい」

伊織「……大人たちは寝たみたいよ……でもまだあんまりうるさくしないでよね」

真美「りっちゃんの飲み物に出羽鶴仕込んでおいて正解だったね!」

亜美「ここまでぐっすりとは思わなかった」

やよい「こんなことしていいんですか?後で怒られちゃいますよ……でも楽しいから今夜はいいかなー」

真美「そうじゃないとつまんないもんねやよいっち」

真「で、恋バナとかいっちゃおうか?」

春香「深夜のテンションってやつだね!」

千早雪歩「「恋愛か……」」

貴音「みなさんの色恋沙汰、気になりますね」

春香「好きな人をせーのっ、で言うっていうのはどうかな?」

響「うん、自分もそれがいいと思うぞ!」

真美「しーっ、ひびきん声がでかい。りっちゃん起きちゃうよ」

律子「……ずっと起きてるわよ。……いつから私が下呂だと勘違いしていたのかしら」

真美「なんだと」

やよい「げこって……?」

律子「お酒が飲めない人の事よ」

やよい「え……でも律子さんってまだ未成年だから飲めないんじゃ」

伊織「そういう意味じゃあないのよ」

春香「ゴホン……みんないいかしら?それでは行きますよ…せーの」

「「「「「プロ…」」」」」

千早「ストップ!」

真「これ以上言うとみんな仲のいい765プロに戻れなくなる」

雪歩「みんなの気持ちはわかっちゃったけどね」

真美「んん――」ゴシゴシ

貴音「まみ、どうしたのですか」

真美「激眠いYO」

響「そういえばもう2時半だぞ……」

貴音「確かに、この空腹に抗い起きているのは至難の業」

やよい「うっうー……瞼が重いです」

律子「明日の撮影もあるしもう寝ましょう……あと、亜美と真美のお仕置きは明日に繰り上げになっただけだから覚悟しておきなさい」

真美「それはないぉ」スピー

真美「んぐ……」

春香「はは、亜美と真美二人でくっついて寝てる」

真「まあ、寒いからね」

やよい「こういうのもいいかもですねー」

春香「千早ちゃん、一緒に寝ようよ」

千早「ええ……?//まあ、今晩だけよ」

春香「やったー!」

伊織「本当に良いの?」

やよい「はい、伊織ちゃん良い匂いするからすぐに寝られそうです」

伊織「そう///ま、やよいもいい匂いするし、くっついてた方が温かいからよく寝れるかもね。にひひっ」

響「自分、臭くないか?いっつもハム蔵とかといるから不安だぞ」

貴音「別に動物の匂いなどしませんよ……硫黄の匂いはしますが、それは温泉に入った皆に言えることですから」

響「へへっ……//」

雪歩「真ちゃーん!」ギューッ

真「こら雪歩暑いって!」

雪歩「私は寒いんですぅ」

真「もう、しょうがないな」

「「「おやすみなさい!」」」

美希「……みんな揃ってどうしたの?」ガバッ

春香「美希は早く寝ちゃったけどみんなで今まで好きな人の事とか話していたのよ」

美希「ふーん。あ、美希はねプロデューサーが好きかな」

「「「!」」」

貴音「……美希、その呼び方では愛を感じられませんよ」ギリギリ

美希「じゃあ、プロデューサーじゃなくて……ハニーって呼ぶの。
私のハニー……」

律子(聞かなかったことにしましょう……)

(((((美希め……)))))



小鳥「おーい、みんな朝ですよ?…起きてますか」

スピースピー

小鳥「ありゃ、みんなくっついて寝てる
まだ時間に余裕もあるしもう少しこのままでもいいかな……」

小鳥「……いやいや、そんなのだめだ。こんな時のためにカメラを持ってきたんだから
たくさん撮らないとね」パシャパシャ

P「音無さん?」

小鳥「ぐへへへぇ……」パシャパシャ

P(見なかったことにしよう)

P「いやいや、もう時間だしみんなに起きてもらわないと」

P「おーい、みんな起きろ!」

春香「……?」ポケー

春香「ヴぇ!?プロデューサーさん」

伊織「……ッ!なんであんたがいるのよ」ガバッ

美希「ぁ!ハニーおはようなの!」

P「は、ハニー?どういうことだ?」

律子「やばいやばい、プロデューサーさんに寝顔見られたかも……死ぬ」

やよい「うっうーお寝坊しちゃいました!おはようございます」

P「おはよう。やよいはいつでも元気だな」

やよい「はい!私は元気が取り柄ですから」

P「よし、みんな顔洗ってこい。朝ごはん出来てるぞ」

雪歩「ほら真ちゃん起きて!」

真「うぅ、雪歩…僕もうちょっと寝てるから……」

雪歩「低血圧なんて真ちゃんらしくないよ!」

貴音「……朝食は…らーめんではないのですか」

P「さすがにそれは無いな」

貴音「」



「「「「「いっただきまーす」」」」」

あずさ「ちょっと酔いが残ってますね……」

カメ女「あずささんあの後も一人で一升瓶二本開けてましたからね」

律子「あずささん、少しは自重してください」

カメ男「……」ザボザボ

P「……あの、カメ男さん…納豆に山ができるくらい塩盛ってますけど、それ食べれるんですか」

カメ男「?ああ、これですか。実はこれ…塩じゃなくてお砂糖なんですよ」

P「!?…聞き間違いかな?」

カメ女「いや、多分聞き間違いじゃないですよ」

カメ女「秋田には時たま納豆に砂糖を山盛りにして食べる人が居るんですよ。…私には理解できませんけど」

律子「私にも理解できないわ」

小鳥「……でも意外と行けるもんですよ。砂糖をかけたうえで醤油をかけることによってあまじょっぱくて食欲をそそる味に」

カメ男「そして砂糖のざらざらした触感が……」

貴音「味覚を刺激するのです」

P「貴音…試したのか」

貴音「ええ。とっても美味です……あなた様もどうでしょうか?」

P「いや、俺はいい…納豆はしょっぱいのがいいんだ」

貴音「そうですか……響は食べませんか?」

響「うう……自分もいらないぞ」

カメ男「みんな食べないのか……美味しいのに」



春香「今日は!!」

「「「スキーだ―!!!」」」

P「まさか徒歩五分でスキー場とは」

http://www.tazawako-ski.com/index.html

千早「私スキーってやったことないんだけど難しいのかしら」

春香「私も小学生のころに一度しかやったことないから初心者だよ」

やよい「小さいころは長介たちとそりで遊んだこととかあるんですけどね」

真「僕もほとんどやったことないな」

貴音「すきぃとは?」

P「貴音はまずそこからか」

P「よーし、それじゃあみんな揃って滑るぞ」

真美「あれ、カメメねえちゃんとカメオ兄ちゃんはストック持たなくていいの?」

亜美「転んだりしたら危なくない?」

カメ女「ええ、ストックあるとカメラ撮影のとき邪魔だしね。
一応リュックに入ってるんだけどね」

カメ男「俺はストック無いと不安なんだけど、カメ女は元スキー部員だから大丈夫なんだ」

律子「秋田にはスキー部なんてあるんですか」

カメ女「ええ。でも私がやってたのはアルペンスキーじゃなくてクロスカントリースキーなんですよ」

P「クロスカントリー?」

カメ男「スキー板履いて何キロかのコースを走るんですよ」

真美「へー…めっちゃきつそうだね」

響「でも自分はそっちの方がいいかもしれないぞ」

亜美「ひびきんはなんかそっちの方がイメージ的にはあってるね」

響「……スキー履いて坂を下りるのってなんか怖いぞ」

響「ぐわーっていう感じが苦手だから」

カメ女「クロスカントリースキーの方がそういうのは辛いわよ」

響「どういうことだ?」

カメ男「……全員で後でちょっとやってみるか」

律子「良いんですか?撮影とかに支障は」

カメ男「なに、すぐに終わりますよ」

P「みんな、靴履けたか?板も履いたな」

P「よーし行くぞ」

真「あれ、そういえば雪歩だけボードなんだね」

雪歩「うん。こっちの方が慣れてるから…もしわからないことがあったら私に聞いてね」


――
千早「春香危ない!」

春香「ヴぇぇ!?」ドテーン

P「リフトに乗るのにも一苦労だな」

伊織「ちょっと早くしてよ、こんな所で渋滞作ってたら恥ずかしいじゃない」

P「やっとみんな揃ってリフトから下りられたな」

律子「あずささんがリフトに乗って降りて行ったときにはどうしようかと思いましたよ」

あずさ「すみません」

カメ男「まあ、誰だってそういうことありますよ」

カメ女「私とPさんが下でカメラで撮ってますから順番に滑ってきてください」

「「「「はーい」」」」

千早「じゃあ、まずは私からね」

春香「千早ちゃん、ゆっくり気を付けて行ってね」


カメ女「はい大丈夫です」

―――

春香「次は私が行ってもいいかな」

真美「もちおっけーッしょ」

春香「よーし行くぞ!」ザザザ

春香「ヴぇ!」

あずさ「あらあら~」

雪歩「次は私が!」シャー

亜美「わぁ、ゆきぴょん上手すぎ」

真「雪歩本当に上手だね」

雪歩「上手とか言わないで……うう恥ずかしい」

P「雪歩前見てないと転ぶって!」

雪歩「え!?」ドボ

P「おい雪歩大丈夫か!?」

雪歩「…転んじゃった…恥ずかしい!雪洞掘って潜ってます!!」

P「おい雪歩!?」

雪歩「ひぃーん……恥ずかしい……」


――

カメ男「一応スキーの撮影も終わったしそこの休憩棟でご飯でも食べようか」

美希「じゃあ美希はカツカレーにしようかな」

貴音「寒い日は味噌らぁめんが身に染みますね」

真美「やよいっちは何食べるの」

やよい「どうしようかな………」



千早「このカレー美味しいわ」

春香「…ほんとだ…ジャガイモ柔らか~い」

伊織「ん…まあ、こういう所のカレーも悪くは無いじゃない」

やよい「もやしらーめん美味しいです」ハムハム

P「昨日で激辛には懲りたはずなのにこういう所で頼んでしまうあたり俺は」

真美「激辛の呪縛から逃れられない」

亜美「チャレンジャーだね」

小鳥「息ぴったり!」

美希「おなかいっぱいなの」

律子「そりゃカツカレーとおにぎり食べたらね」

あずさ「私も食べ過ぎちゃいました」

貴音「私は少し足りないような」

響「ラーメン三杯も食べといてそれはないぞ」

カメ男「じゃあ、ちょっと下に行ってクロスカントリースキーやってみますか?」

真「本当ですか?へへっ、やーりぃ!朝からずっと楽しみにしてたんですよ」

響「自分も楽しみだったからな、頑張るぞ」

P「……怪我だけはするなよ…春香とか、さっきの雪歩とか見るからに危なかったし」

春香「…気を付けます」

雪歩「うう…恥ずかしい」


カメ男「おっ、やってるやってる」

P「けっこうたくさんいますね」

律子「地元の中学生とかですか?」

カメ女「ここは国体コースなので全県から人が来るんですよ」

やよい「あっ、あのおじさん雪食べてますよ!」

「ンー、ブルー」

やよい「……何やってるんですかあのおじさん」

カメ女「あれは止めワックスね」

伊織「?何言ってんの、ワックスっていうのは滑らせるためにあるんじゃあないの」

カメ女「クロスカントリースキーっていうのは坂を下りる以外にも上ったりもするから、滑るワックスとは別に止めるワックスも付けるのよ」

やよい「でもそれじゃ滑らないんじゃないんですか?」

カメ女「…クロスカントリースキーの板は弓のような形になっているわ。
だから、普段は接地しない部分に止めるワックスを付けるの」

P「それで、登るときに力を入れるとその部分が地面について滑らないというわけですか」

カメ女「そうですね。その止めワックスの効果は雪の条件によって変わるのでああして雪の温度を確かめてるんですよ」

響「そうなのか……この溝みたいのは何だ?」

カメ女「クロスカントリースキーにはフリー走法とクラシカルというのがあるのよ」

カメ女「クラシカルではスケーティングができないからこの溝を使うの」

真「へー、それで向こうにいる人たちは必死にストックを押してるんですね」

カメ女「そうそう、それで重要になってくるのが止めワックスなのよ」

伊織「待ってよ、止めワックスは地面に着かないように付けてるんじゃないの?」

カメ女「普段はね…でも力を入れて地面を蹴ることによって前に進む」

カメ女「それが段滑走とダイアゴナル」

響「なんだかめちゃくちゃ難しそうだ」

カメ男「ま、これはやりたい人だけがやるっていう感じで」

カメ女「これは多分写真撮影にも使えないしね」

なるほど、わからん

>>75
ごめんなさい

春香「……私は見学してます」

伊織「私も見学にしようかしら」

やよい「伊織ちゃん…見学なんですか」

伊織「いや、やよいがやるなら私も」

貴音「これは面白そうですね、私がやらない訳にはいきません」

真「雪歩はどうするの?」

雪歩「こういうスキーってやったことないんだけど私やってみようかな」

真美「亜美もやるっしょ?」

亜美「亜美がやらない訳無いじゃん」

千早「楽しそうね」

P「千早もやるのか?」

千早「?はい、やりますよ」

P「俺がやらない訳にはいかないよな」

小鳥「ええ、でも私も行きますから」

カメ男「音無さんもやるんですか?」

小鳥「勿論やりますけど。楽しそうじゃないですか」

P「はあ、そうですか」

律子「私は留守番してますね」

「美希はどうするんだ?」

美希「……ハッ…寝てたの。ハニーがやるなら美希もやるの!」

カメ女「よし、みんな靴と板を履いて。準備ができ次第行くわよ」

「「「おー!」」」


真「これ結構来るね……」

雪歩「真ちゃんファイト!」

真「っえ、雪歩はこの坂登れたのか」

雪歩「?結構簡単だったけど…多分真ちゃんは手で登ろうとしてるんだと思う…足も使って行かないと」

P「はぁはぁ……お前た…ちよく話せるな」

真美「兄ちゃん体力なさすぎ!」

やよい「伊織ちゃんファイトだよ!」

伊織「ちょっと、こんなにきついなんて聞いてないわよ!」

カメ女「……伊織ちゃんやめる?」

伊織「馬鹿言わないでよ!この私が途中で投げ出すわけないじゃない」

P「伊織……もう止めても…いいぞ」

伊織「だから、止めるわけないでしょ」

美希「ハニー、それは逆効果だって思うな」

貴音「坂を上るときには足の底に力を入れるように意識するといいのですね」

カメ女「そういうことですよ!はいみんなも頑張って」

伊織「そんなことを言ってもね…」

P「つらい」ゼェゼェ

春香「うぅ…結構冷えてきましたね」

律子「もう四十分よ…どこまで行ったのかしら」

あずさ「あ、あれじゃないですか?」

響「おーい、帰ってきたぞ!!」

亜美「ほら、兄ちゃんがんばってよ」

貴音「右、左」スイースイー

千早「くっ……」スイースイ

やよい「うっうー、頑張ってください!もうちょっとですよ」

P「ラスト、100メートル……」

カメ男「いやー、疲れた疲れた…この後は下の水沢温泉に入ってロッヂヨーデルで休もう」

「「「「「おー!」」」」」
――

小鳥「いやー、いい湯だった」

真美「それにしてもぴよ子って意外といい体してるよね」

真美「侮れませんなー」

小鳥「こらちょっと!」

響「うん、フルーツ牛乳も悪くないな」

伊織「そう言ったでしょ!中途半端なコーヒー牛乳なんかやめてフルーツ派になりなさいよ」

美希「でこちゃんのどや顔可愛い」

伊織「してないわよ!!」

やよい「うっうー!コーヒー牛乳美味しいです」

伊織「……………」

律子「ああーー、気もぢいい」グリングリン

P「マッサージチェアに座る様子は完全に三十路」

律子「あぁ!?」

P「何でもありません!!」

――
雪歩「今日が秋田で過ごす最後の夜か…」

貴音「なんだか仕事だという気がしませんでしたね」

あずさ「あらあらー、みんな聞いてなかったの?」

律子「これは半分仕事、半分旅行って感じなのよ」

春香「ヴぇ、どういうことですか」

P「今回の仕事のギャラが入っても今回の遠征は赤字なんだよ」

P「でも社長が『ガス抜きも必要だ』っていうことで送り出してくれたんだ」

千早「そんなことが……」

小鳥「だからこそ、今日は目いっぱい楽しまないとね」



貴音「今日の晩御飯の…この魚見た事ありませんが」

「それはハタハタっていう魚」

千早「ハタハタ…聞いたことが無いわね」

美希「このお魚の卵美味しいの」

カメラ男「それはブリッコっていうんだ」

真美「ぶりっ子?なんだか嫌~な名前だね」

カメ男「初めて聞く人にはそうかもしれないね」

カメ女「味噌とかつけて食べるととってもおいしいのよ」

春香「確かにおいしいわ」

伊織「このきりたんぽも良い出汁出てるじゃない」

あずさ「やっぱり地酒は美味しいですよね……」

貴音「いぶりがっこもとても美味しくて何本でも食べられますわ」ボリンボリン

小鳥「貴音ちゃん!?」

書けるようになってる

―――

P「ふぅー食べた食べた…今日もめちゃくちゃ御飯美味しかったな」

P「……今晩が秋田で過ごす最後の夜なんだな」

小鳥「もう皆でこうして旅行来ることないかもしれませんもんね」

律子「そうですよね…みんな着々と実績を付けてきてるし、雑誌のモデルなんかもできるようになってきてるし…」

P「なんだかさみしいですよね…育ての親でも何でもないのに…」

小鳥「みんなが輝くことは、嬉しいことのはずなのにね」

小鳥「彼女たちが輝ける場所を作って、でもそこには私たちはいなくて」

P「なんだかみんなが遠いところに行っちゃう気がして」

律子「ほらほら、プロデューサーさん泣かないでよ」

カメ女「そうですよ、みんな頑張ってるんですから…プロデューサーさんがしっかししないと」

P「そうですよね…」

律子「…今回の旅行、誰も忘れないと思いますよ」

律子「だって、こんなに楽しいんですから…どんなに辛いことがあったって765プロは一つなんだって
今日の日を思い出してくれたらこの旅行にも意味があったんだ、って思えませんか?」

P「そうですよね…時は流れても今こうしていた時間はあったんだ、って思えますよね」

カメ男「ということで、今晩は昨日以上に酒盛りするぞ!!」

律子「私は麦茶ですけどね」

カメ男「律子さん、そんなんじゃ駄目ですよ!もっとこう…パーッと」

律子「パーッと?」

カメ男「そうですよ、俺なんか多分高校時代から飲んでましたよ」

小鳥「犯罪ですよー!」

律子「あ、わたしちょっとあずささん呼んできます!」

P「ああ、悪いな」



真美「みんな寝ちゃったね…」

亜美「昨日は亜美たちが一番最初に寝ちゃったんだよね」

真美「ねえねえ」

亜美「何?」

真美「そろそろ寝ようか?」

真美「やだよ…もうちょっとだけこのままがいいな」

亜美「わかった。…亜美と真美はずっと一緒だよね?」

真美「どうだろ?真美は一緒に居たいけどさ」

亜美「亜美もそう思うけど」

真美「…やっぱり寝よう」

真美「うん、そだね。おやすみ」

亜美「うん、おやすみ」

伊織「もうこの宿ともお別れね」

春香「なんかあっという間だったね」

あずさ「明日からレッスンの日々が始まけど、頑張りましょうね」

小鳥「はい、みんなならんで!写真撮るわよ」

P「音無さん、俺がとりますよ」

小鳥「いいからプロデューサーさんも入ってください」

カメ男「いやいや、音無さんも入ってください」

カメ女「写真は自分たちが撮りますから

真美「えー、カメメ姉ちゃんも入りなよ!」

千早「そうですよ、せっかく秋田に来たんですからお二人も写真に写ってほしいんです」

カメ男「…わかったよ。音無さん、このカメラタイマーってどうやるんですか?」

P「ああ、それなら俺がやりますよ」

P「えっと、十秒でいいかな」ピッピッ

春香「プロデューサーさん、早く!こっちですよこっち」

P「っえ、真ん中かよ!?」

美希「ハニー早くなの!」

響「走って走って!」

P「なんとか間に合ったな…」パシャ

伊織「またあの狭い車に何時間も乗らないといけない訳?」

小鳥「皆さん頑張ってねー私は一人、新幹線で寂しく帰るから」

P「音無さんはいいな…車も運転しなくていいし」

小鳥「おほほほほほほ」

P「ほらほら、みんなさっさと乗れ!出発するぞ!」

やよい「また会いましょうねー」

貴音「また会う時にはとびっきり美味しいご当地らぁめんを食べられることを楽しみにしています」

伊織「次に会う時まで元気でいなさいよ!にひひっ♪」

真「また会いましょうねー」

雪歩「お元気でー」

響「次は自分の家族たちも連れてくるぞー」

カメ女「行っちゃいましたね」

カメ男「ああ。彼女たちならトップアイドルになれるさ…」

カメ女「また会えるでしょうかね」

カメ男「また会えるさ…」

http://www.youtube.com/watch?v=355-4KQh4HM

真美「にいちゃん、おしり痛い」

千早「そうですね、そろそろ休憩が欲しいかと」

律子「そういえばそうですね、お昼御飯もまだですし」

P「そうだな、ここらへんで一回休憩取るか」

P「みんな、ご飯食べよう」

貴音「このカップめん見た事ありませんが…十郎兵衛?
何やらご当地ものの予感…ここはまとめ買いしかありませんね」

春香「横手焼きそばですよ横手焼きそば!」

雪歩「この半熟卵がソースに絡んで美味しいね!」

響「うう…家族のみんなどうしてるか心配だぞ…高木社長がお世話してくれてるみたいだけど不安だ…」

真「響、あんま心配するなよ?その不安が家族に伝わっちゃうかもしれないんだぞ」

響「それもそうだな、こうして心配してても何の解決にもならないぞ」

やよい「それでいいと思います」

P「おーい、みんなご飯食べたか?食べたらもう出発するぞ」

春香「ヴぁい、まだ食べてます!」

雪歩「私は食べ終わったけど…」

春香「ヴぇ!?今食べて…」ガツガツ

春香「ご馳走様でした!」

千早「春香、転んじゃうわよ?」

春香「ッ!」ゴロン

響「言わんこっちゃない」

真美「もはやお約束ですな」

猿って寝てしまった
今からあげる

律子「春香、大丈夫?怪我してない」

春香「大丈夫ですよ、それに急がないと」

P「そこまで急いでないからゆっくり飯食っててもよかったのに…」

響「プロデューサーが急かすようなこと言うから!」

P「俺が悪いのか?」

真美「当然兄ちゃんがわるいっしょ」

P「ええ……」

律子「罰として、車中でみんなが食べるお菓子と飲み物買ってくること!」

P「それ、もしかして自腹?」

律子「当然、経費では落ちませんから」

P「とほほ…」

伊織「でも、律子がお菓子食べろだなんて珍しいわね」

律子「これは亜美と真美へのお仕置きだから!」

美真美「どういうことだい、りっちゃん!?」

律子「今日お菓子食べた分だけ、二人のレッスンは明日から厳しくなるわよ」

亜美「それはないっしょ」

真美「しかもなんで真美たちだけ」

律子「私の飲み物にお酒混ぜたこと忘れたとか言わせないわよ」

亜美「ありゃ…覚えてたの」

P「みんなお待たせ~、お菓子と飲み物買ってきたぞ」

やよい「プロデューサーさんありがとうございます」

P「よーし、みんな車に乗って、出発だ!事務所に帰るぞ」

http://www.youtube.com/watch?v=NJx53_p43Xc

真「ちょっと、それ僕の」

美希「ごめんなさいなの、でも美希このお菓子好きだからわけてほしいの」

真「しょうがないな…」

響「真、騙されるな!美希は真のお菓子全部食べるつもりだぞ」

千早「その手で私のお菓子も食べられたわ」

真美「私たちにね!んっふっふ~」

やよい「私のお菓子はあげないからね」

亜美「やよいっちから奪ったりしないって」

春香「こういうお菓子の作り方もありかもね」

律子「ずいぶん研究熱心ね」

春香「へへへ…みんなに美味しいお菓子食べてもらいたいから」

――
―――
――――

高木「みんな、お帰り」

P「長い間事務所を留守にして申し訳ありません」

高木「問題ないよ…私が自分で言いだしたことだしね」

響「自分の家族たちは大丈夫なのか?」

高木「心配ないさ…みんな元気だよ」

響「よかったぞ!」

P「よーし、みんな疲れてるだろうし、今日は解散」

律子「明日からまたレッスンよ!頑張りましょう」

――
―――
――――

夏、どこにいるのか蝉の声が響く誰も居ない事務所。
いつまでも直らないエレベーターの横の階段を上がってくる足音。
誰も居ないのについているテレビは

『竜宮小町を筆頭に人気を獲得中の765プロオールスター感謝ライブ前売り券、大好評発売中』

CMを垂れ流す。
斜めに差し込んだ陽光が、ホワイトボードと書類が散らかったデスクを照らしている。

散らかったデスクの一角、写真立ての中に入った少しだけ日焼けした写真。その冬の写真だけがそのCMを聴いていた。
戸が開いて、緑の服を着た事務員が一人呟く。

「今は……誰もここには居ないけど…誰も忘れてないよね」

デスクの奥底に仕舞い込んだアルバムには、今を駆けるトップアイドルたちの寝顔が収まった写真が入っている。

陽光の中で少しだけ色あせた写真の中央で笑っている男は、今日もまた笑っている。
その周りの少女たちは、これからも輝くだろう。


終わり

至らない点も多々ありましたが
保守してくださった皆さんありがとうございました

ステマにもなりきれないのが秋田の悲しいところ

>>155
秋田には何も無いからね

北海道 は新潟より動産の米食べるけどな

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