渋谷凛「アイドルお嫁体験?」(355)

P「っていう番組の仕事が」

凛「企画の発想がキモイから嫌」

P「……いつも仕事持ってきてくれてる大口の取引先からの」

凛「嫌」

P「今をときめくイケメンアーティストの家に泊まれるから」

凛「興味ない」

P「一泊二日男の家に泊まって主婦の真似事するだけだって!」

凛「……」

凛「何で顔も知らない男の家に転がり込んで主婦のマネしなきゃいけないわけ?」

P「……いやホントお願いしますこの仕事受けないとヤバいんです」

凛「知らない。アイドルを自分の道具に使うのはどうかと思う」

P「お願いします凛様この通り!」

P「この前仕事でトチってそろそろ一発大きいの当てとかないと社長からの視線が辛いんです!」

P「助けてください俺に出来る事ならなんでもしますから!泊まりたい人の家とかあったら言ってくれれば絶対ねじこむから!」

凛「……なんでも?」

P「なんでも!」

凛「じゃあプロデューサーの家に泊まりたい」

P「あーOKOKプロデューサーの家ね!大丈夫任せて!ちゃんと俺から話通しておくから!」

凛「よろしくね」

P「じゃあこのお仕事受けるって事で!それじゃあ次の月曜日の朝から収録だから」

凛「分かった。それじゃ」スタスタ

P「……んん?」

P(なんか今勢いでとんでもない事言っちゃった気がする……)

P「ま、いいか」

凛「……」スタスタ

凛(……)グッ

~~放送日

司会者「さぁ~~~~~~~~~~~~ていよいよ始まりましたぁ!大人気アイドルがあなたのお家に『一泊二日』泊まり込み!」

司会者「空前絶後の大企画!正直いつ番組終了になっても文句は言えない!」

司会者「 アイドルお嫁体験~そして幸せが訪れる~  いよいよ開幕だァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!」

司会者「栄えある第一回を飾るのは超・人気アイドル ”渋谷 凛”ッ!そして幸運にも彼女が泊まり込む事になった家の主はPさん(仮名)!」

司会者「クールでビューティーな彼女は果たしてどんな嫁姿を見せてくれるのかァー!?」

司会者「早速VTRで確認してみましょう!」

司会者「では、二人の朝にズ~~~~~~~~~~~~~ムインッ!」

~~AM5:00

ーーおはようございます

凛「おはよう」トントントン

ーー何作ってらっしゃるんですか?

凛「これ?ほうれん草のもみ海苔和え」

ーー髪、後ろで纏めるんですね

凛「ロングで料理中に髪纏めない人っているの?不衛生じゃない?」

ーーエプロン、似合ってますね

凛「私まだ15なんだけど。嫌味?(笑)」

ーー朝ご飯ですか?

凛「え?お弁当だけど」

ーー弁当?

凛「P、昼ごはんはいっつも店屋物らしいから。こうでもしないと野菜摂らないし」ギュウギュウ

ーー手際いいですね

凛「ありがと」

~~朝 5:30

ーーエプロン姿のままPさん(仮名)の寝室に入ってPさんを起こす渋谷凛さん

凛「P、朝だよ。起きて」ユサユサ

P「う~ん……後5分」

凛「もう……いつもは絶対そんな事言ってないでしょ?」

P「ま、そうなんだけど」ムクッ

P(つーか一睡もできてねぇよ!だって昨日の夜からあの”渋谷凛”が(自分のプロダクションのアイドルとはいえ)ウチに来てるんだぞ!)

P(この状況でスヤスヤ眠れる奴は『余程のスケコマシ』か『ゲイ』以外いないに決まってるじゃあないかッ!俺はそのどちらでもないッ!)ドキドキドキドキ

凛「……大丈夫?」スッ

P「だ、大丈夫デス!」

P(上目使い』!こいつはやべぇ……俺の理性が『発泡スチロール』のよーに容易くひび割れていく感じがする……可愛すぎるッ!)

凛「朝ご飯出来てるから、さっさと着替えて顔洗ってきてね」

P「お、おう!」

P(それにしても……凛はなんであんなに冷静なんだろう……もしかして俺男として見られてない?)

~~AM6:00

凛「ご馳走様でした」

P「ご、ご馳走様でした」ドキドキドキドキ

ーーPさん

P「え?」

ーーどうでしたか?渋谷凛の手料理

凛(……!)

P「凄く美味しかったです、お世辞抜きで」

凛(……)グッ

P「それじゃあ、行ってきます」

凛「ん。行ってらっしゃい……ってちょっと」

P「?」

凛「ネクタイ曲がってるってば、もう」キュッ

P[す、すすすすすすすすすすすみません!」ドキドキドキドキ

凛「漫画やアニメじゃないんだから……ほら、直ったよ」

P「ありがとう!い、行ってきますっ!」ダッ

バタン

凛「……」ニコニコ

ーーいつもより大分表情が柔らかいですね?

凛「!!そ、そんな事ない……と、思う」アセアセ

ーーこれからの予定は?

凛「……洗い物が終わったら洗濯物干して、それから部屋の掃除」

ーー随分綿密な計画ですね

凛「行き当たりばったりって好きじゃないの」

ーーなるほど

~~AM7:00

凛「よいしょっと」

ーー濡れてる物触るの、嫌じゃありません?

凛「別に。お仕事だし」

ーー非常にクールです

凛「……」

凛「……えい」

ーーPさんのパンツも抵抗なく触ってしまいました

凛(し、仕方ないよね……?不可抗力だし)

~~AM7:30

凛「……」ガサゴソ

ーー何をしてるんですか?

凛「何って、掃除だけど」

ーー何か探してる様子ですが

凛「気のせいじゃない?」

ーー何故さっきから執拗にベットの下や戸棚の裏ばかり?

凛「ホコリが溜まりやすいから」

ーーホントに?

凛「ホント。どんなの読んでようが興味ないし」

\ピンポーン/

凛「はーい」パタパタ

ガチャッ

幸子「かっかかっ可愛い僕が差し入れに来てあげ」ブルブル

凛「結構です」

バタン

ーー閉めちゃだめですよ

凛「……何アレ。何でスクール水着なの。外気確か2℃くらいでしょ?震えてたよ?」

ーー番組の企画の一環です

凛「……」

ガチャッ

幸子「朝一にこんな仕事回された僕を邪険にあしらうなんて……僕の可愛さが分かってないんですね、かわいそうですねぇ……ふふーん……」ブルブル

凛「番組の一環なら先に言ってよ……寒いんなら入れば」

幸子「ぐすっ……お邪魔します」

凛「で、何しに来たの」

幸子「これを届けに来たんです」ドサッ

凛「何コレ」

幸子「お二人の同棲生活をサポートするアイテムが詰まったお楽しみ袋ですよ。例えば……コレとか」

凛「……首輪?」

幸子「あなたがそれを付けて男に奉仕(いやらしい意味ではなく)するところが見たいという構成さんの下世話な要望がありまして」

幸子「更に可愛い僕から意見を言わせてもらえば、確かに凛さんはそれくらいしないと僕の人気には到底追いつけな」ニヤニヤ

凛「……」フゥーッ

幸子「い……」

幸子(凛さんの目……ガチャでダブりまくった外れアイドルでも見るかのように冷たい目です。残酷な目です……)ガタガタ

幸子(『かわいそうだけど、明日の朝には特別移籍でレアメダルになる運命なのね』ってかんじの!)

凛「帰ってくれる?」

幸子「ま、待ってください!他にもあるんですよ!」

凛「……」

幸子「こ、これとかどうです?食べ物ですよ!」

凛「おくらに山芋……誰のチョイス?」

幸子「構成です」

凛「……」

幸子「と、とりあえずしかと受け渡しましたからね!それじゃ僕はこれで!」ピュー

凛「あ、ちょっと!」

凛(袋ごと置いていっちゃったし)

~~AM9:00

凛「……」カチカチ

ーーインターネットですか

凛「さっき貰った山芋とおくらの調理法をね」

ーー夕飯に?

凛「……そのつもり」

ーーおくらと山芋って精がつく食べ物として有名で

凛「……知らない」カチカチ

ーーノリノリですね

凛「貰ったものはちゃんと活用したいの」

ーー首輪も?

凛「……」ギロッ

ーーごめんなさい

~~AM10:00

凛「うん。こんなとこね」

凛「それじゃ、布団でも干すかな」

\ピンポーン/

凛「……はーい」パタパタ

ガチャッ

友紀「奥さーん、新聞取ってくださいよぉ~。1ヶ月だけでいいですから!」

凛「……何してるんですか姫川さん」

友紀「わたしゃただのしがない新聞勧誘ですよぉ、えへへ。……それにしても、今日は一段とかわいいねぇ凛ちゃん!」

凛「ありがとうございます」

友紀「Pの家の住み心地はどう?」

凛「まぁ……割と」

友紀「かわいいなぁ……かわいいなぁ!」

凛「えぇ?」

友紀「い~い匂いがする……」スンスン

凛「ちょっ、何を」

友紀「お湯の匂いだ」

凛「お湯?」プッ

友紀「んで、構成さんからの指令なんだけど……『友紀のホームランバー食べたい』って言ってみて?」

凛「え?」

友紀「姫川友紀のホームランバー食べたい、って言ってみて?」

友紀「宣伝だよ、宣伝」ボソボソ

凛(ああ……そういう事)

凛「ひ、姫川友紀のホームランバー食べたい……?」

友紀「はい、あーん」ベリベリ

凛「あ、あーん」ハムッ

友紀「まいどありー!」

凛「!?」ビクッ

友紀「どう?私のホームランバー美味しい?いちご味」

凛「まぁ、普通に美味しいですけど」ハムハム

友紀「野球で例えて!」

凛「……8回裏1点差ツーアウト二三塁で代打の切り札?」

友紀「それは……おいしいね」

凛「そのくらいには美味しいです」ハムハム

友紀「と、とにかく!あたりが出たらもう一本、私が出たら一緒に野球観戦出来るんだよ!」

凛「へぇ……で、これで終わりですか?」ハムハム

友紀「へっへっへ、奥さ~んそうは問屋が卸さないですよ!……新聞!二日だけでも!ホームランバー食べちゃったんだから!ね!今のご時世タダはありえないよね!」

凛「63円払うんで帰ってもらえますか」

友紀「凛ちゃんはシビアだなぁ……」シュン

友紀「じゃあこのビールつけるから!洗剤も!」

凛「私未成年ですし、洗剤は足りてますし、ビール飲みかけじゃないですか。さては酔ってますね?」

友紀「むぅ……これだけは出したくなかったけど仕方ない!キャッツのエキサイティングシート観戦チケッ」

凛「帰ってもらえますか」

友紀「なんで!?エキサイティングシートだよ!?しかもDeNAとなんだよ!?ホームゲームの勝ち試合だよ!?」

凛「私もPも野球興味ないんで」

凛「……二十歳の人が『ぶっちゃげ』とか使っちゃう方がありえないと思う」ボソッ

友紀「」ピシッ

凛「今日び押し売り紛いの新聞勧誘もありえないし」ボソッ

友紀「」ピシピシッ

凛「収録中にお酒飲んじゃうのもプロとしてありえないと思う」ボソッ

友紀「」ガラガラガラ

凛「……姫川さん?大丈夫ですか?」

>>73
ミス


友紀「野球興味ないなんてぶっちゃげありえない!ありえないよ奥さーん!」

凛「……二十歳の人が『ぶっちゃげ』とか使っちゃう方がありえないと思う」ボソッ

友紀「」ピシッ

凛「今日び押し売り紛いの新聞勧誘もありえないし」ボソッ

友紀「」ピシピシッ

凛「収録中にお酒飲んじゃうのもプロとしてありえないと思う」ボソッ

友紀「」ガラガラガラ

凛「……姫川さん?大丈夫ですか?」

友紀「……帰る。あ、これ一応構成さんから渡せって言われたものだから渡しておくね。うなぎ。にゅるってしてるから気をつけてね」スッ

凛「あ、どうも」

凛(ぬるってしてる……)ヌメヌメ

友紀「ホントは新聞も渡さないといけないんだけど……勧誘断られちゃったし、もういいや。それじゃ、頑張ってね……」トボトボ

凛(ちょっと言い過ぎたかな……)

凛「後で謝っておこう……」

~~10:10

凛「~~♪」ポフポフ

凛(布団叩きって、ちょっと面白い……Pのなら尚更だけど)

ーーハマってますね

凛「~~♪」ポフポフ

ーー聞こえてませんね

凛「~~♪」ポフポフ

~~AM10:20

\ピンポーン/

凛「……また?」

ガチャッ

蘭子「闇に呑まれよ!」
   (おはようございます)

凛(……)

凛「闇に呑まれよ。えー、よ、夜の魔物が目を覚ましたか??」
  (おはよう。どうかしたの?)

蘭子「あ、日本語で大丈夫です」

凛「……そう」イラッ

凛「で?あなたも差し入れ?」

蘭子「悪魔神への供物!」
   (はい。差し入れ持ってきました!)

凛「カメ……?」

蘭子「蘇りし起源の魔亀!」
   (スッポンです)

凛「ごめん、流石にすっぽんは無理」

蘭子「……混沌を望め!」
   (そこをなんとかお願いします!)

蘭子「奇跡の代償たる大天使が顕現する前に!」
   (受け取ってもらわないと私も色々とまずいんです!)

凛「うーん……じゃあ、一応」

蘭子「感謝する!悪魔の紅翼よ、開け!我を彼の地へ!」ピュー
   (ありがとうございます!じゃあ私はこれで!)

凛「……スッポンねぇ」

スッポン「カメェ……」

凛(リボンがついてる。あの子が巻いたのかな?)

凛「良く見ればちょっと可愛い……かも。飼育装置とかある?」

ーーすぐ用意します

凛「ありがと」

ーー名前とかつけてみたらどうですか

凛「名前……」

スッポン「カメェ……」

凛「スッポンだから……ポン吉」

ーー安直ですね

凛「……うるさい」カァ

凛「とにかく、今日からアンタはポン吉。いいね?」

ポン吉「カメェ……」

~~AM10:40

凛「今日の晩御飯何にしよっか、ポン吉」

ポン吉「カメェ……」

凛「Pの好きな物とかあの子から聞いてない?」

ポン吉「カメェ……」

ーー凛さんはポン吉がお気に入りのようです

ーー凛さん

凛「何?」

ーーこれ渡さなくてよかったんですか?お弁当

凛「あ」

ーー「行き当たりばったりって好きじゃないの」

凛「~~~~~ッ!!い、今から届けに行く!」バタバタ

亀って鳴いたっけ

~~AM11:40

ーーPさんはとある会社でプロデューサーをやっているそうです

凛「P!」タタタタタ

P「あれは……凛!?」

凛「はぁっ、はぁっ……ごめん、これ、渡すの、忘れてた……」ゼェゼェ

P「弁当……?」

凛「けっ、今朝作った、の。Pに、食べて、欲しくて……」

P「……」ウルッ

凛(涙!?)

P[すまん、ちょっと嬉しすぎて……う、うぅっ」

凛「ち、ちょっとたかが弁当で泣かないでよ!周りの目が……!」

P「ありがとなぁ、凛……ありがとなぁ……!俺今人生で一番幸せだよ……!」ポロポロ

凛「……もう。大げさ」クスッ

P「大事に食べるよ……生まれて初めて貰った『バレンタイン・チョコ』のようによォ~~~~~~~~~~~~~」

凛「貰ったことあったんだ?」

P「お、俺だってそのくらい貰ったことあるし!嘘じゃあねーし!」

凛「そっか……Pの初めては私があげるつもりだったんだけど、それなら別にあげなくてもいいかな」

>>113
亀は鳴かない
ただし、威嚇するときに嘴を鳴らす
音はシューシューやスー、カチカチなど
あとゲップをしてゲコッとか蛙見たいな音も出す

P「……嘘です。貰ったことないです。いわゆる比喩表現です」

凛「見栄張るな、バカ」

P「すみませんでしたぁ~~~~~~っ!」

凛「それじゃ私は帰るけど……仕事、頑張ってね」

P「はいっ!」

ーーすっかり尻に敷かれています

~~PM0:50

ーー凛さん、昼ご飯は?

凛「まぁ、軽く」モグモグ

ーーサラダパスタ?

凛「そう。……買い物と掃除の続きと……」モグモグ

ーーこれからの予定を考える凛さん。しかしちょっと頑張り過ぎなような気もしますが

凛「……このくらいしないと、意識してもらえないし」ボソッ

ーー今、何か言いました?

凛「別に何も」モグモグ

~~PM1:00

\ピンポーン/

凛「はーい」

ガチャッ

ちひろ「こんにちは」

凛「ちひろさん!どうしたんですか?」

ちひろ「私は『確認』に来たんですよ。今まで色んな『差し入れ』が届きましたよね?これからも届きますけど」

凛「ああ、うなぎとか」

凛(ていうか、これからも来るんだ……)

ちひろ「そうです。ちゃんと使ってます?」

凛「一応使う予定ですけど」

ちひろ「ならいいです。これからも色々『差し入れ』が来ますから、ちゃんと今日中に全部使って使って使い切って下さいね。捨てたりしちゃダメですよ」

夜のスタドリ 600モバコイン
夜のエナドリ 600モバコイン

凛「……捨てたり、使い切らなかったら?」

ちひろ「Pさんがお仕置きを受けます。”家に渋谷凛なんて泊めなければよかった”と思ってしまうほどの酷いお仕置きを」

ちひろ「そのお仕置きを受けてしまったら、まぁ……あなたの事嫌いになっちゃうでしょうねぇ。たぶん」

凛「!!」

ちひろ「まぁ、タダで超人気アイドルと同棲できるのは紛れもない『奇跡』で、それには『大きな代償』が付いて回るって事なんですよね」

ちひろ「二人だけで吐気がするほどダダ甘な日常『だけ』を過ごせるなんて、そんなウマい話はないって事です。TV的にも面白くないですし」

凛「構成の仕業?」

ちひろ「はい」

凛(……)

ちひろ「では私はこれで」

凛「ちょっと待って」

ちひろ「はい?」

凛「その……首輪も使わなきゃいけないの?」

ちひろ「もちろん♪」

バタン

凛「…………………………………嘘ぉ」

ーーホントです

凛「先に言ってよ」

ーー番組の構成に言ってください

凛「構成に言ってるのよ」

ーー伝えておきます

                          〈       . ’      ’、   ′ ’   . ・
 ああああぁぁぁぁ! >>1の家が!!! .〈      、′・. ’   ;   ’、 ’、′‘ .・”
                          〈       ’、′・  ’、.・”;  ”  ’、
YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY´     ’、′  ’、  (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”;

                              、′・  ( (´;^`⌒)∴⌒`.・   ” ;
::::::::::::::::::::::   ____,;' ,;- i                、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人

::::::::::::::::::   ,;;'"  i i ・i;                _、(⌒ ;;;:;´'从 ;'   ;:;;) ;⌒ ;; :) )、___
:::::::::::::::  ,;'":;;,,,,,, ;!, `'''i;.               / ( ´;`ヾ,;⌒)´  从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・/\
:::::::::::  ,/'"   '''',,,,''''--i                / :::::. :::    ´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ. _/    \
:::::::::  ;/  .,,,,,,,,,,,,,,,,,   ;i'⌒i;         /    ノ  ...;:;_)  ...::ノ  ソ ...::ノ__/       \
:::::::  i;"     ___,,,,,,,  `i"        /_______________/|          |\
::::::: i;    ,,;'""" `';,,,  "`i;          ̄|   _____  .______.  |   >>1宅  .|
::::::: |  ''''''i ,,,,,,,,,,  `'--''''"          |  |       |  |         |  |          |
::::::: |.    i'"   ";                 |  |       |  |         |  |          |
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                           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

強壮効果があると言われる食べ物…まだ出てないので有名どころは
牡蠣、ニラ、にんにく、かな
若干マイナーなのはキウイ、ショウガ、チョコ(ココアも可)とか

すみませんカキコミスです

ショウガとチョコは分かるがキウイは何が効くんだろうか

>>150
ビタミンEが悪玉コレステロールの割合を下げて血流改善しいざというときに速やかに勃起するようにする
また亜鉛とセレンが豊富なため増精効果もある

~~13:10

凛(使い切るったって……)

ポン吉「カメェ?」

凛(……嫌だ。なんとかしなきゃ)

\ピン…ポーン…/

凛「う……」

凛(また『差し入れ』……?)

ガチャッ……

まゆ「……」ドドドドドド

凛「」

まゆ「……こんにちはぁ♪」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

凛「……」ダラダラダラダラ

まゆ「……凛さぁん?まゆは、先輩さんですよぉ?挨拶くらいしたらどうですかぁ……?」

凛「ハイ!まゆ先輩、コンニチハッス。」ダラダラダラダラ

凛「私夕食の下ごしらえがあるんで!」バッ

まゆ「……」ガシッ

凛「ひっ!?」

まゆ「露骨に避けようとしないで下さいよぉ、まゆは構成さんに言われて『差し入れ』持ってきた”だけ”なんですからぁ」ニコォ

凛(ヤバイ……これ本気でヤバイ!)

まゆ「まゆの差し入れはぁ……」ゴソゴソ

酷い難易度の差し入れになりそうな…

まゆ「まゆでぇす♪」

凛「え……!?」

凛(い、意味が分からない……何を言ってるの……?『佐久間まゆ』……)

まゆ「まゆ自身が、差し入れですよぉ?”Pさんのために”頑張りますからぁ、捨てたりしないで下さいねぇ?」

凛「くっ……!」ダラダラダラダラ

凛(構成めっ……!)

~~13:20

凛(時間が経つのが遅い……)

まゆ「凛さぁん」

凛「……」

まゆ「凛さぁん、無視しないで下さいよぉ。まゆは何をすればいいんですかぁ?」

まゆ「今は”一応”凛さんのものなんですからぁ、なぁんでも言ってくれていいんですよぉ?」

まゆ「カメラが入ってるところじゃ出来ない事もありますしぃ……」ボソッ

ぽん吉を喰わなければならないというなら『差し入れられたまゆ』も…
と言う屁理屈こねてぽん吉を生還させるんだ!

擬似結婚生活してたのに何で本物の修羅場になってるんですかねぇ…

凛「……じゃあ”質問”していい?」

まゆ「いいですよぉ」

凛「あなたを”使い切る”には……どうすればいいの?何か条件とかあるの?」

まゆ「……凛さん、脳みそに(ピー)沸いてるんですかぁ?」

まゆ「まゆはそんな事知った事じゃないですしぃ、仮に知ってたとしても教えるわけないじゃないですかぁ」

まゆ「お仕事とはいえ、やっとPさんの家に入れましたしぃ」

まゆ「後はこの一日さえ過ぎてしまえばぁ……うふふふふふふふふうふふふふふふふふ!」

凛「……そう、知らないの。ならいい」

>>177
実は教えられた企画と実際の企画が違うドッキリ的な企画とか…?

構成ぐう畜

スッポンて結構獰猛だよね

>>185
誤解されがちだけどすっぽんは獰猛だから噛むのではなく臆病だからすぐに噛んでしまう

凛「ねぇカメラさん」

ーーはい?

凛「……」ゴニョゴニョ

凛「っていうのはアリ?」

ーー構成に出された条件には違反してません

凛「……」ゴニョゴニョ

凛「でも?」

ーー今日一日なら……なんとかします

頑張れしぶりん(&ぽん吉)

凛「……」カタカタ

まゆ「凛さぁん?Pさんのパソコンで"勝手に"何してるんですかぁ?まゆ、そういうのよくないと思うなぁ」

凛「……”ネットオークション”って知ってる?」

まゆ「……競売の事ですかぁ?」

凛「そう。何の変哲もない食べ物や首輪じゃあ中々買い手はつかないだろうけど」

凛「”現役アイドル”ならどうかな……?佐久間まゆさん」

まゆ「………………!?」

凛「えー、入札は今から一時間の間のみ……200000円即決っと。条件はこんなもんかな?」カタカタ

まゆ「……あはは!凛さん、やっぱり頭に(ピー)沸いてるんですねぇ!?」

まゆ「残念でしたぁ!日本のネットオークションは18歳からなんですよぉ!」

凛「これ、Pのパソコンなんだけど?パスワードはご丁寧にメモ紙に貼り付けてあったし」クスッ

まゆ「……!カ、カメラさんっ!そんなの犯罪ですよぉ!無しですよねぇ!?」

ーー今日一日ならアリです

オークションのはずなのにいきなり即決金額が…

まゆ「でも、私がオークションに出品されるなんてそんなの、皆信じるわけないじゃないですかぁ!」

凛「うん。私もそう思う。そして、こーいうのを人に信用してもらわなきゃいけない時に大事なのって『リアリティ』だと思うの」

凛「さっきの二十万もそう。1000円とかじゃ誰も入札しないだろうし?」

凛「だから……写真、撮るね?それも実際にあなたが傍に居ないと取れないような『リアリティのあるもの』を、たくさんたくさん」

まゆ「……!?」ブルッ

凛「さて、最初はどんなポーズがいい?とりあえず両手でピースしてみよっか。ハイ、笑って笑ってー」ニヤニヤ

まゆ「……っこ、……の……!」ヒクヒクッ

首輪+ダブルピース+苦々しい笑顔…

~~PM13:50

凛「『うはwwwwwアイドルの佐久間まゆがネットオークションに出品されてるwwwwwwww』……っと」カタカタ

まゆ「う、うぅ……」ポロポロ

凛「なんで泣いてるの?」

まゆ「(ピー)す……(ピー)してやりますからぁ……!」ギリッ

凛「私はルールに則って『使った』だけなんだけど……あ、入札来た。『屋久島』だって。屋久杉でも見てリフレッシュしてくれば?」

まゆを出品って一体どういうことなんですかね…
落札した人の家に一日お嫁体験に来てくれるの?

>>213
つまり続編の
まゆ「…アイドルお嫁体験」
に続くわくですね!?



屋久島で…?

ーーまゆさん。案内役の人員をつけますから……

まゆ「く、ぅぅぅ……!」トボトボ

凛「……何やったって上手くいかないと思うよ。Pやそれに惚れてる人間を力付くで動かそうとする限りは」

まゆ「……!」ダッ

バタン……

凛「……」

凛「ふぅーーー……」グタッ

凛「しんどかったよー、ポン吉……」

ポン吉「カメェ?」

凛「怖かったよー、ポン吉ぃ……」グスッ

ポン吉「カメェ……」

ーー凛さん、カメラが居ることも忘れてポン吉と会話してます

凛(P……早く帰ってきてくれないかな……)

ーーまゆさんとの接触がかなり堪えたようです

~~16:00

凛「……」トントントン

ーー夕飯ですか?

凛「そう。オクラと山芋と……うなぎ」

ーーこってりしてますね

凛「使い切らなきゃいけないから……」

凛(ポン吉……どうしよう……)

ポン吉を知り合いに売る→後日買い戻す、はダメかな…

まゆを売り飛ばすのがセーフだし…

~~18:00

P「ただい」

凛「P!」タタタタ

凛「ッ……!」ギュッ

P(!?)

P「アー、アー、リ、リンサン?コーセイサンニコーシロッテイワレタノ?カナ?カナ?」バックンバックン

凛「……寂しかった。お帰りなさい、P」

P「た、ただいま。待たせてごめん……?」

凛「ご飯、できてるから……食べよう?」

P「お、おう!」

ポン吉「カメェ……」

P「凛、この亀なに?」

凛「……ご飯のときにまとめて話すから。早く着替えてきて?」

P「わ、分かった」

~~18:20

P「ごちそうさまでした」

凛「ごちそうさまでした」

ーーPさん

P「美味しかったですよ。やっぱり凛の料理は美味い」

ーー精はつきましたか?

凛「……!」カァァ

P「え、これそういうメニューだったんですか?ははは……まぁこれだけ食べれば、嫌でもついちゃうんじゃないかなぁ」

ーー凛さんは結局食事の後に事情を話したようです

凛「っていうわけ」

P「俺のいない間にそんな事が……ってなんで俺に説明してくれなかったんですか!聞いてませんよこんな話!」

ーー番組構成の都合です

凛「……とにかく、ポン吉と首輪。それとこれから来るものを全部使い切らないと……」

\ピンポーン/

凛「来た……!」

P「い、今行きます!」

ガチャッ

小梅「……こんばんは」

凛「……”差し入れ”?」

小梅「……」コク

小梅「どうぞ……」スッ

P「ホラー映画の……DVD?」

小梅「私の……おすすめ……」

凛「これを使い切るって……」

小梅「そのDVDは『ホンモノ』だから……一度見たら、中のデータは消える……だから、一回だけ、見ればいい」ニタァ

凛(ホ、ホンモノって何……?)

http://i.imgur.com/bV1gKIM.jpg
http://i.imgur.com/gNYRMPK.jpg
白坂小梅(13)

小梅「……」コク

小梅「それと、これも」スッ

小梅「これは”差し入れ”じゃないですから……使い切らなくても大丈夫です」

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……

凛「時計……」

凛(時限爆弾みたい……嫌な感じがする)

小梅「この時計が止まったら、お仕置き回避の合図……ブザーがなったら……お仕置き開始の合図……です」ニタァ

小梅「じゃあ、私はこれで……」スゥーッ

>小梅「そのDVDは『ホンモノ』だから……一度見たら、中のデータは消える……だから、一回だけ、見ればいい」ニタァ

なんかのミッションでも入ってるのか

P[と、とりあえず……見るか?」

凛「う、うん」

P「凛って、そこまでホラーダメじゃないよな?」

凛「大丈夫…だと思う」

P「ならいいんだ。後さ……」

凛「?」

P「その、首輪も……着けておいた方が……いいんじゃあないかなぁ、なんて。使い切らないといけないわけだし……」

凛「~~~~~~~~~~~~~ッ!そ…………そう、だね……」カァァ

凛(いい加減、覚悟決めないとダメかな……)

~~18:40

凛「……」カチャカチャ

凛(今気づいたけどこの首輪、私の名前彫られてる……ご丁寧にリードまで付いてるし)

P(おお……凛が、凛様が首輪を付けておられる……!最早崇拝しかない……ここに『神殿』を建てよう)

凛「そんなマジマジと見ないでよ……恥ずかしいんだから……」

P「ご、ごめん!」バッ

凛「……ん。付いた」ジャラッ

P「そうか。……じゃあDVD再生するぞ?」

凛「あ、ちょっと待って!」タタタ

P「?」

凛「大丈夫だと思うけど、一応……手、握れるように……」

凛「Pの横に……居させて?」ピトッ

P「……」

凛「ダメ……?」

P「いいですとも!お付き合いいたしますとも!」

P[じゃあ、再生しまーす……」ドキドキ

凛「う、うん……」ドキドキ

ピッ

『~繭~』

・・・・・・・・

まゆ(意味深)

『あなたが悪いんですよぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛?』

『こ、来ないで……!なんで……あなたは、あの時に……!』

『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛』

『あなたもぉ、繭の一部にしちゃいますね゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛』

『嫌あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!』

P(なんだ、ちょっとビクッとするしーんはあるけど大したことないホラーじゃないか……)

凛「……っ」ギュゥゥゥゥゥゥ

P「り、凛……?」

凛「……これ、持ってて」ジャラッ

P「持ってて、って……その、これ首輪のリードですよね?」

凛「P……お願い……!私が、どこにもいかないように……!」

P「わ、分かったよ……でもお前、大丈夫か?本当にヤバいんなら……」ジャラッ

凛「だ、大丈夫。Pが、それ握っててくれれば……頑張れる、から」ガチガチ

『……あ゛。そぉ゛んな所にも居たんですねぇ゛?』クルッ

凛「ひっ!」ビクッ

P(あ、幽霊がこっち来るパターンだ)

『見いつけたぁ゛……私に酷い事した人ぉ゛』ヒタ…ヒタ…

『逃がしませんよぉ゛……?どこまで逃げたってぇ゛……』ベチャッ

『うふふふふふふ……うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ!』ベチャベチャベチャベチャッ

P(うわぁ、画面が血の手形まみれになった)

凛「ぅ、ぅぅ……!」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

~~END~~

凛「お、終わった……の?」

P「みたいだな。もう再生してもなにも起きないし」

凛「……」ヘナッ

P「凛!大丈夫か!?」ガシッ

凛「……怖かった」ギュッ

P「お、おう、そうか」ドキドキドキドキ

ポン吉「カメェ……」

凛「ポン吉……ねぇP、そういえば時間、大丈夫かな?」

P「そうだった!今何時だ!?」

ーー21:40です

P「あ、ありがとうございます。カメラさんも大変ですね」

ーーいえ。仕事ですから

凛「時計は……?」

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……

凛「まだダメ、か……」

~~21:50

ポン吉「カメェ……」

凛「……」

P「……どうする、凛」

凛「どうしよう……」

P「ポン吉……誰かに飼ってもらうか?」

凛「……私も、それがいいと思う」

凛「でも、スッポン飼ってくれる人なんて……スッポンってすごく大きくなるらしいし……その前に食べられちゃうかも……」

ポン吉「カメェ……?」

P(凛……凄くナイーブになってるな)

P(俺、何とか役に立てないかな……そうだ!)

P「凛、俺一人知ってるぞ。確実に飼ってくれる人」

凛「ホント!?」

P「ああ。任せてくれ」

凛「P……!」

~~22:20

\ピンポーン/

P「来た!」

ガチャッ

響「はいさーい!」

凛「こ、こんばんは!」

http://i.imgur.com/GunmAem.jpg
http://i.imgur.com/er4jwnk.jpg
我那覇響(16)

P「ごめんな響、こんな夜遅くに」

響「暇してたから丁度いいさー!んで、ポン吉ってのはどこ?」

凛「こ、この子です」

ポン吉「カメェ……」

響「お前がポン吉かー!かわいいな!」

P「響、ホントに飼ってくれるのか?」

響「今更一匹二匹増えても変わらないし、自分は大歓迎だぞ!」

凛(ポン吉を抵抗なく触ってるし……ポン吉もなついてる)

凛(この人なら……)

凛「響さん……ポン吉を……お願い、できますか」

響「ん、任せて!自分は完璧だからなっ!んで、ポン吉の代わりにこのサーターアンダギーをあげればいいんだよね?」

凛「そう、です……」

響「なら交渉成立。ポン吉の世話は自分がちゃんとするから安心していいさー!」

P「凛。ポン吉をケージの中に……」

凛「うん……」

ポン吉「カメェ……」

凛「……」

P「……凛、またすぐ会えるから」

凛「……うん」

ポン吉「……」

凛「……ポン吉。また会えるからね。これは、さよならじゃないからね?」

凛「だから、また私と会う時まで、元気で、いてね……」ソッ

ポン吉「カメェ……」

凛「響さん。お願いします」

響「……ん。それじゃあ、自分はこれで帰るぞ」

P「ああ。ありがとな、響」

響「なんくるないさー。じゃあね、二人とも」

バタン

凛「……」

凛「……ッ」ポロリ

P「よく、ポン吉の前で泣かなかったな」ギュッ

凛「だって、まだ、一日だけなのに、一日しか、ポン吉と過ごしてないのに、泣いてたら、ポン吉、この女、意味わかんないって、困っちゃうし」グシグシ

P「偉いぞ。……偉いぞ、凛」ナデナデ

ーー外

響「ポン吉ぃ。お前、いい飼い主に出会えたんだな」

響「あんな飼い主、中々いないぞー?」

ポン吉「カメェ……」

響「ま、こっちでも楽しくやるさー。また会った時、あの子が泣かなくて済むようにね」

~~22:30

凛「これで……終わるんだよね」

P「ああ。全部使い切った」

凛「時計……」

P「ああ、あったな。見てみるか」

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……

凛「……え?」

P「……どういう事だ?」

凛「く、首輪!?」

ーーいいえ。首輪は使い切りました

P「なら!」

ーーただ、まだ使えてないもの、ありますよね?

凛「使えて……ないもの?」

凛(そんなの……あるわけないのに……)

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……

~~23:30

P「里芋の皮!?」

ーー違います

凛「うなぎの骨!?」

ーー違います

P「凛、ホントに覚えがないのか?」

凛「全然分かんない……ど、どうしよう!?」

ーー後、30分です

凛「そんな事分かってる!」

凛「分かってるけど……!」

P「本気でヤバイな……クソッ」

凛(このままじゃ……Pがお仕置きされちゃう……)

凛(何か……何か使ってないもの……!)ガサガサ

P「あるはずだ……差し入れられたんなら、この家のどこかに……!」ガサガサ

凛「……待って。P、今なんて言った?」

P「え?あるはずだ、って」

凛「その後!」

P「差し入れられたんなら、この家のどこかに……?」

凛「……P、車出して!」

P「ええ!?」

凛「早く!分かった!まだ使ってないもの!」

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……

~~23:50

\ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン/

友紀「うぃ~……もう、近所迷惑らよ!ひっく!こんな時間にピンポン連打なんて一体どこの誰が……!」

ガチャッ

凛「はぁっ、はぁっ……」

友紀「凛ちゃん!」

凛「……新聞。契約する。お金は要らないんでしょ?早く頂戴」

友紀「……ふふふ、その通りらよっ!私は一言も『お金払って契約』なんて言ってないからね!……洗剤とかビールとかチケットはぁ」

凛「勝手につけた”オマケ”だから計上されない……」

友紀「ご明察!はい、新聞。けっこうたくさんあるからぁ、頑張って使い切ってね!」

凛「P、これ持って」

P「お、おう。でも新聞なんてどう使えば」

凛「拭くの」

P「へ?」

凛「車の窓!急いで!」

P「は、はいっ!」

~~23:59

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、、ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……

凛「ぜ、全部裏表使い終わった……」ゼェゼェ

凛「P、今時間は?」

P「23時59分55秒……ギリギリ、セーフ……」ゼェゼェ

凛「クリア、でしょ?」

ーー……

ーー……

ーーはい。おめでとうございます。番組の企画はここで終了です

凛「良かったぁ……」クタッ

P「お疲れ、凛。ありがとな、俺のために」ナデナデ

凛「……うん」

凛「P、聞いて欲しい事があるの」

P「なんだ?」

凛「あのね……」

司会者「さぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~て、いかがでしたでしょうか!第一回渋谷凛のお泊りは!」

司会者「まぁぶっちゃげお泊りっていうわりに一睡もしてなかったですが、男と未成年のアイドルが一つ屋根の下で寝ちゃうと放送コードに引っ掛かるんですよ!これホント!」

司会者「ご意見ご感想は下のURLまで、ドシドシお待ちしてます!」

司会者「あ、ファンクラブの方々とかPTAの方々とかの苦情はお断りします!やめてください!」

司会者「また次回……あればですが。次のアイドルにズームインする時、お会いしましょう~~~~~~~~~~~~~~~!」

司会者「それでは皆さん、また会う日まで!さよ~~~~~~~~~~~~~~なら~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」






凛「今日はもう遅いし……私の家、ここから遠いし。だから、その」

凛「もう一晩、泊まっていい?」

P「……いいですとも!」

凛「ふふっ……それでね、これも私のワガママなんだけど……明日も一日、日が沈むまででいいから……一緒に居たい」

P「もちろん!明日の仕事は全部キャンセルだ!」

凛「また、プロデューサーが白い目で見られちゃう理由が出来ちゃったね」クスッ

P「凛のためならなんてことないさ!HAHAHA!」

凛「……ありがと」

P「どういたしまして。じゃあ明日は凛の手料理食べて……ドライブして……」

凛「ポン吉に会いに行って……一緒にお買い物もして……」

P・凛「「あの番組の構成を一発殴りに行く!」」

P「……ふっ」

凛「ふふふ……」

P・凛「「あはははははははははははははははははははははは!」」

凛「……ねぇ、プロデューサー。明日も、明後日も、その次の、次の、次の日も……」

凛「ずっとずっと、私のプロデューサーで居てね……」

終わり

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