モバP「安価でアイプロ!」(169)

P「プロデュース業もだいぶこなれてきた」

P「アイドルプロデュースも順調だなぁ」

P「そして今回は大き目のイベント! これにうちのアイドルが呼ばれるなんてありがたい」

P「準備も含めて、コミュニケーションをとりながら成功を目指すぞ!」

P「ちなみに、俺の担当アイドルは……」


>>5

ksk安価下

向井拓海(18)


P「そうそう、拓海。向井拓海!」

P「俺の担当アイドルだ。実にちょ……んんっ、ノリのいい子だな」

拓海「あ? なんか言ったかよ」

P「おぉ、ちょうどいいところに来たな! 拓海にいい知らせがあるんだ」

拓海「へぇ、なんだってんだよ?」

P「大き目のお仕事が決まりましたー! いぇーい!」

拓海「……」

P「あれ? 喜ばないの?」

拓海「いや、別にいいんだけどよ……どうも慣れねぇんだ」

P「大丈夫大丈夫、俺が保証する! 拓海だって最近はノってきただろ?」

拓海「チッ……もともとアタシはそういうつもりじゃなかったってのにアンタが……」

P「んん~? きこえんなぁ……もっと大きな声で!」

拓海「……ウゼェ……」

P「コホン、まぁ冗談はおいとこう」

拓海「あぁ、そうしとけよ。アタシとしてもあんまりぶん殴るのは気がすすまねぇし」

P「はっはっは、照れるな照れるな」

拓海「……」イラッ

P「たくみんすまいるだっぜ~? わらってわらって」

拓海「……」プチッ


   めしゃあっ!   


P「まえがみえねえ」

P「なぁなぁ、顔に穴あいてない?」

拓海「……いや、大丈夫だろ。たぶん」

P「そうか……さて、こんどこそ本題だ」

拓海「で、なんだよ?」

P今回のアイドルプロデュースのイベント内容についてだ」

拓海「……変な内容じゃねぇだろうな?」

P「ダイジョーブ、プロデューサー、ウソツカナイ」

拓海「……」

P「それで、内容だが……>>20だ!」


1:アイドルプロデュース 料理番組編
2:アイドルプロデュース 旅番組編
3:アイドルプロデュース 歌番組編
4:アイドルプロデュース その他編(内容指定)

4番 科学番組編

P「内容だが……科学番組だ!」

拓海「ハァ?」

P「科学番組だ!」

拓海「いや、聞こえてるっての。……カガクだぁ?」

P「そう、科学番組だ!」

拓海「……なぁ、それって何すんだ?」

P「俺に質問するなぁ!」

拓海「オイ」

P「はい」

拓海「……で、どうすんだよ」

P「あー、内容についてだが……」


>>26
1:サイエンスクイズ番組だ。お勉強しようか
2:サイエンス実験番組だ。リアクション頑張れ!
3:その他(内容指定)

晶葉の発明の実験台になる

P「池袋晶葉、って知ってるか?」

拓海「ん? あぁ、同じ事務所だし一応はな。それがどうした?」

P「じゃあ、冠番組持っているっていうのは?」

拓海「なんだよそれ、初耳だぞ」

P「まぁ、新番組だしな! プロデューサー間でしかそれであっちのプロデューサーがな」

拓海「アタシを呼んだ、だって? いったい何で……」

P「体力があって無茶がききそうでなおかつ適度にお茶の間にサービスを提供できそうな人が――」

   メメタァッ!

P「ひでぶっ!」

拓海「人を芸人かなんかと勘違いしてねぇか、アンタ?」

>>28
P「プロデューサー間でしかまだわかってないことだよ。それで、あっちのプロデューサーがな」
だね、日本語でおk

P「……まぁ、というわけで池袋晶葉ちゃんの番組のゲスト枠を勝ち取りました。わぁい!」

拓海「ったく……まぁ、恥ずかしいカッコさせられるよりはマシか……」

P「いや、拓海? 募集要項を聞いてなかったのか?」

拓海「は?」

P「体力があって無茶がききそうで……」

拓海「まぁ、疲れるぐらいなら仕方ねぇからガマンしてやるっていってんだぜ?」

P「適度にお茶の間にサービスを提供できそうな人がいい、って言ったんだ」

拓海「……おい、おいおいふざけんなよ? カガクなんだろ? どう恥ずかしいことになるってんだよ!」

P「俺に質問するな!」

拓海「っだぁぁああこのアホプロデューサーが! ぜってーにイヤだかんな!」

P「大丈夫大丈夫、イケるイケる!」

拓海「だいたいアンタはなぁ!」

P「……拓海、無理……なのか?」

拓海「ハァ!? だからそういってんじゃねぇか!」

P「……そうか。この仕事は結構でかいし、拓海のこれからのステップにもきっとつながると思ったんだがな……」

拓海「……」

P「すまなかった。そこまでいうのなら――」

拓海「……っはぁぁぁ……しかたねぇ……」

P「……拓海?」

拓海「やってやんよ! アンタの顔にドロ塗るのも忍びねぇしな!」

P「よっしゃあ! チョロい! (ありがとう拓海! 流石だ!)」

   ドゴォッ!

拓海「……やっぱやめるか?」

P「……が、がんばろうな、拓海……」



 アイドルプロデュース 向井拓海編  @サイエンスファンタジー 開始

拓海「で、番組に向けてって何するんだ?」

P「そうだなぁ……」

拓海「……なんだそれ」

P「いや、ぶっつけ本番で使うと身体に悪いかもしれないから試してみてくれって言われて借りてきた」

拓海「ハァ!?」

P「よっしゃあ、拓海! 何から試そうか!?」

拓海「お、オイ!」

P「ん?」


拓海「……マジでやる気かよ……? アタシにだって心の準備ってヤツがな……」

  【コミュニケーション発生】

>>39
1:問答無用! くらえ!
2:そうか、じゃあちょっと心の準備でもしよう
3:じゃあむしろ俺に使ってみろ!

3

P「……じゃあ、むしろ俺に使ってみろ!」

拓海「……は?」

P「拓海が使われるのをためらうなら、俺が使ってやる! さぁ、こい!」

拓海「アンタ、正気か? 毎度のことながらよぉ……」

P「大丈夫大丈夫、ほら。これとか安全そうだろ? クラッカー! はいドーン!」

拓海「お、おぉ……どーん?」ググッ…

  ドグォォォンッ!

P「」

拓海「な、なんじゃこりゃあ!? ば、バズーカクラッカー……護身用……!?」

P「」

拓海「お、おい! しっかりしろよ! おいッ!」

たいへんだ こんなじかんだ
ごはんをたべよう むしゃむしゃ

Pの冒険は終わってしまった!
コンテニュー?

拓海「生は真実、片時も夢ならず。
もとより誰もが知る・・・
真実とは、選び取るもの・・・
眼差しと意志とで、見出されるもの。
それを得てこそ、己も真実となる。
過去と未来を結ぶ糸たりうる。
けれど今、客人の定めは途切れ、
未だ真実は、霧深き虚ろの森の中・・・」

P「!?」

P「……ん……あれ……?」


P(なんだ……? 暗い、何も見えない……だけど、あったかい……)

  もぞっ……

拓海「ひゃっ! ちょっ、てめぇ!」

P「え? な、なんだ?」

拓海「……チッ、起きたかよ」

P「拓海……? ま、まさか、この柔らかくて重量感のあるアイマスクは……」

拓海「ど、どこ見てんだ! バカヤロウ!」

P(ひざまくらじゃないか! ひゃっほい!)

おかえり

P(なるほどな。拓海のバストで灯をさえぎり、下からは拓海のふとももが迎え撃つ。つまり――)

P「挟み撃ちの形になるな」

拓海「ハァ? おい、やっぱ頭でもぶつけたんじゃねぇか……? ビョーインいくか?」

P「あ、大丈夫。ピンピン……」

P(いや、待て。今の拓海は優しいぞ? この隙に甘えてやれば……)

拓海「ホ、ホントか!? 大丈夫なんだな!?」

P「お、おう」

拓海「……ったく、ビビらせんじゃねぇよ。無茶しやがって」

P「いやいや、でもさっきのを拓海に向かってぶっ放さないで済んでよかったな! はははは……」

拓海「……ありがとよ」

P「へ?」

拓海「なんでもねぇ! っつーかどういうもんかの説明ぐらい受けてねぇのかよ!」

P「あ。説明書ならここにあるけど」

拓海「先に読んどけアホーッ!」


  パーフェクトコミュニケーション!

P(膝枕の体勢で説教くらうってどんなプレイなんだろう)

P(……って言ったら顔真っ赤にしながら意味不明なことを叫びつつ急に立ち上がるもんだから後頭部を強打した)


P「いたいです」

拓海「わ、わりぃ……でもヒトが真面目に話してんのにだな……」

P「そこは反省してるよ。さて、拓海」

拓海「なんだよ?」

P「今度こそ使わせてもらうぜ、サイエンスを!」

拓海「なっ……ちょっ、待ちやがれ!」


  【コミュニケーション発生】

1:くらえ! スナオニナール!
2:くらえ! ネムタクナール!
3:くら……うわぁ暴発したぁ!

(安価が)ないじゃん……

>>76

1

3

P「ヒャッハー! くら……」

拓海「チッ……!」

  ドガァァァン!

P「ぼうはつした……けほっ……」

拓海「……オイ、本当に大丈夫なのかよコレ!」

P「ははは、まぁ天才にも失敗はあるってことだろう。拓海に怪我がなくてよかった」

拓海「だけどよ……ケガ、ねぇか?」

P「余裕だよ。これぐらい……っつぅ」

拓海「お、おい?」

P「……どうしよう拓海。腰がすごく痛い」

拓海「……立てねぇのか? ったく、仕方ねぇな……」

   スッ…

拓海「ほ、ほらよ」

P「へ?」

拓海「だ、だから手を貸してやるってんだよ。いらねぇのか!」

P「おぉ……拓海のすべすべおててだ! やっほう!」

拓海「ハァ?」

P「あ、あっれ? 考えてることがそのまま口に出てるような……おかしいな、あぁー、どうしようこれどうごまかそう……」

拓海「アンタ、アタシに何をしようとしやがったんだ?」

P「何、スナオニナールっていうのがあったからぶつけたら可愛い拓海が見れるかなーって……あっ」

拓海「ほぉ……なーるほどなぁ……」

P「……お、おてやわらかに……」

拓海「なぁに、立てないアンタをいじめるのはかわいそうだしあんまりひどいことはしねぇでおいてやるよ」

P「ひぃぃ……」

  ノーマルコミュニケーション!

Pが素直に、そういうのもあるのか!

P「可愛い拓海が見たかっただけなのになぁ」

拓海「……懲りろよ、アンタも」

P「いや、本音しか言えない状態なんだよ。今の俺ウソつけない」

拓海「ったく、どうしようもねぇな……で?」

P「ん?」

拓海「本当に本音しか言えねえのか?」

P「本当だって。まぁ普段から本当のことしか言ってないけどな!」

拓海「……うさんくせぇ」

P「ひ、ひどいわっ!」

拓海「まぁいい。じゃあ今のうちに聞いとくけどよ……」

拓海「……なんでアタシにヒラヒラしたカッコだの着せるんだよ。嫌がらせか?」

 【コミュニケーション発生】


>>88
1:うん、嫌がらせだよ!
2:いいや、似合うと思ってるからだ!
3:可愛い拓海が見たいんだから仕方ないだろうが!

3

P「……嫌がらせか、だと?」

拓海「確かにやるっつったのはアタシだけどよ。だからってもっとやり方ってもんがあるだろ? せめてあんな……」

P「ふざけるな!」

拓海「……なにがだよ」

P「俺はな……嫌がらせなんて1片たりとも思っちゃいない!」

拓海「お、おぉ……? ま、まぁなら別に……」

P「俺は……俺は! 可愛い拓海が見たいんだよォ!」

拓海「ハァッ!? マジでなにいってんだアンタ!?」

P「わからないのか! お前は自分がどれだけ可愛いかを理解してないのか! アホか!」

拓海「ちょ、ちょっと待て! 落ち着け!」

P「あのなぁ、ツンツンしてるくせにおされたらなんですぐに折れるんだよ! アレか! 実は真面目か!?」

拓海「別にそれは、義理が……」

P「しかも我ながらいいセンスしてるわ! ヒラヒラした服着せたときの単純な露出度な! まず一杯!」

拓海「い、いっぱい?」

P「ごはんがおいしいんだよ! テンションもあがるわ!」

拓海「……ハァ? マジでおかしくなってんじゃねぇのかアンタ……」

P「だけどなぁ、そんな単純な露出の問題じゃないんだよ! なんでお前サラシ巻いて平気で走り回ってたのにあの程度で照れてるんだよ!」

拓海「それは……あんなもんアタシに似合うわけねぇと思ったし、だいたい」

P「似合ってただろうが! なんなんだ! あれが似合ってないっていうなら何が似合ってるのうちに入るんだ!」

拓海「いや、知らねぇよ……」

P「照れてる表情と露出度、さらにそれでもちゃんと仕事をしてくれる真面目さ!」

P「可愛いだろうが!!!!」

拓海「ちょっ……ち、ちけぇよ! 離れろ!」

P「うるせぇ! 可愛いんだよ! なんでイヤイヤながらも俺がふった仕事をキチンとうけてくれてるんだよ!!」

P「可愛いだろうが!!!!」

拓海「っだぁあああああ! なんだよコレ!」

P「なんだだと!? プロデューサーだ!」

拓海「そういうことじゃねぇ! だからアタシはな……」

P「今回だってなぁ、拓海にアレコレできる期待と拓海を有名にするためのステップとしての期待が混ぜ合わさってテンションフォルティッシモなんだよ!」

拓海「聞けよアホ!」

P「聞いてるわ! 余すことなく聞いてるわ! 拓海の声を聞きのがすとかありえないわ!」

拓海「さっきからポンポンポンポン恥ずかしいセリフいってんじゃねぇ! 照れるとかねぇのか!」

P「照れてるわ! 自分でもあまりのマシンガンっぷりに若干ヒくわ! でも本音だからしかたないわ!」

拓海「ったく……んだよ、もう! どうすんだよ! あぁああああ!」

P「どうした発声練習か! やる気まんまんじゃねぇか感心するわ!」

拓海「ちげぇよアホ! ……ったく、そこまで期待されたら裏切れねぇな」

P「えっ! 可愛い服着てくれるって!?」

拓海「言ってねぇ! ……ま、まぁ考えといてやるけどよ」

P「やった! 着てくれるんだな!」

拓海「だからッ……チッ。とにかく、まぁアンタも期待してくれてるってことはわかったからよ……やるからにはトコトンだぜ」


    パーフェクトコミュニケーション!

P(てへへ。恥ずかしいこといろいろ言っちゃった)

P(……だけど拓海が今回の件に前向きになってくれたのは幸いだったな)


P「というわけで拓海、科学しようぜ!」

拓海「お、おう……」

P「どうした?」

拓海「いや、なんかこう……なんでもねぇ。こっちみんな」

P「ん、ん、ん~?」

拓海「……」

P「待って拓海、グーはやめよう。アイドルだから、ね?」

拓海「じゃあパーにすっか?」

P「せめてビンタにしよう。それは掌底だ」

拓海「じゃあ余計なまねすんなよ。うっとうしい」

P「……」

拓海「どうした?」

P「いや、ちょっと発明リストをいろいろ見てる」

拓海「あぁ、やっとまともになった気がするぜ……」

P「……」

拓海「で? どうすんだよ。カガクでサイエンスするんだろ?」

P「ここら辺のグッズが面白そうかな……どうする?」

拓海「お? なんだコレ。これが面白そうだな」


 【コミュニケーション発生】

>>110
1:それはびゅんびゅんドップラーくん!
2:それはどきどきアドレナリンくん!
3:それはぴかぴかレーザーくん!

2

P「それは……どきどきアドレナリンくん!」

拓海「なんだそりゃ? 変な見た目してんなぁ……握力計っぽいけど、握ればいいのか?」

P「ちょっと待てよ……説明書、説明書……」

拓海「爆発はしそうにねぇか……んー……よし、ちょっと力をいれて……」

   ギギィッ……     どきんっ

拓海「っ……!?」

P「何々? アドレナリンとは、心拍数や血圧を上げるなどの興奮作用がある物質だ……」

P「このどきどきアドレナリンくんは、ツボの刺激および電気信号により、アドレナリンを大量に分泌させることができる」

P「興奮状態の場合、人間の感覚というものは非常に狂いやすい。だが、普段以上のパフォーマンスができたり、痛みを麻痺させるなどの効果もある」

P「へぇ、面白いなぁ……拓海?」

拓海「お、おぉ? なんだよ、急に!」

P「え? いや、説明書読んでたんだけど結構面白いぞ。ちゃんと科学してる……気がする」

拓海「そ、そうかよ……」

P「……?」

拓海(うおぉぉぉ!? なんだよこれ! 顔があちぃ……なんだよ、ふざけんなよチクショウ……まともに顔も見れねぇ!)

P「どうした、拓海? 体調でも悪いのか?」

拓海「な、なんでもねぇ! こっちくんな!」

P「え? いや……だって説明書……」

拓海「いいからくんな! そ、それ以上近づいたらぶんなぐるからな!」

P「……お前、顔真っ赤だぞ? まさか熱でも……」

拓海「う、うるせぇ! いいからそのままにしてろ!」

P「……わかった。ちょっと待ってろ」

拓海「お、おう。不意打ちとかナシだからな!」

P「わかってるって」

   ガチャッ……バタンッ


拓海「な、なんだよコレ……イミわかんねぇ……」

拓海「……っつーかアイツどこいったんだよ! なんでナチュラルにどっかいって……」

拓海「いやいいんだよ、今のアタシはどうもおかしい。コイツのせいだとは思うけど……」

拓海「でもマジでどこに……あぁぁ落ち着かねぇぇえ!」

拓海「っふぅ……ちょっと落ち着いてきた……」

拓海「ちょっと握っただけでこんなおかしくなるなんて不良品じゃねぇのか、コレ……」

   ひらひら    ピトッ   グッ!

拓海「ぅあっ!?」

P「へい、冷たい飲み物買ってきたぞ!」

拓海「お、おまっ、なにっ……」

P「ちょっと驚かしてみたくて、つい」


   どくん  どくん  どくん  どくん

拓海(あ……や、やばい……)


P「おい、拓海? そんな固まらなくても……」


   どっ どっ  どっ どっ どっ  どっ どっ

拓海(心臓がうるせぇ……なんか、コイツってこんな……)


P「……拓海?」

拓海「……ぁ」

P「本当にどうした? 急に調子が変になってるし……」

拓海「う、うぁぁっ! ち、ちくしょうっ!」

  ドンッ!   タタタタタタ……

P「いてっ!? お、おい拓海!」

拓海「くんな! こっちくんなぁぁぁ!」

P「ちょっ、待て! 拓海カムバック! 帰ってこーい!」

拓海「うるせぇ! 今のアタシはおかしいんだよ! くんな!」


  グッドコミュニケーション!

拓海「はぁぁぁ……やっと落ち着いた……」

P「やっと追いついた……大丈夫か、拓海?」

拓海「なんでもねぇよ……」

P「そうか? いいか、俺が拓海のことを心配しているのは本当だ。何かあったら迷わず相談だぞ!」

拓海「……アテにはしねぇけど、覚えとく」

P「ほーう、そうか」

拓海「なんだよその顔……ニタニタ笑いやがって」

P「別に? ただ、やっぱり拓海は可愛いなぁって思ってな」

拓海「……バーカ」

P「?」

拓海「なんか言いたくなったんだよ。ホント、アンタってバカだな……」

P「そういえば俺、風邪ひいたことないかもしれない」

拓海「そういうこと言ってるんじゃねぇんだよバカ!」

P「えぇっ!」

――

P「……んー、だいぶ試したな」

拓海「ケッコーアレなのも多いけど、カガクってのも悪くねぇな」

P「拓海のリアクションは実にいい感じだったぞ。ナイスだ!」

拓海「そういう番組じゃねぇんだろ? もう少し使い方考えろっての……」

P「てへへ。さて拓海!」

拓海「ん? おぉ、これが最後のアイテムか」

P「これが終わったら収録本番だ!」

拓海「よっしゃあ! 気合い入れていくぜ! ……で、これなんだ?」


 【コミュニケーション発生】

>>132
1:するするノンフリクションくん!
2:ぺたぺたニュートンくん!
3:ぐるぐるコイルくん!

1

P「あったあった。えーっと、するするノンフリクションくんだ!」

拓海「のんふり……? なんじゃそりゃ」

P「えーっと、何々……」

P「我々の身近にある、科学と密接に関係するものとして『摩擦力』がある」

拓海「ふーん……マサツねえ……」

P「このするするノンフリクションくんは、驚異の滑らかさを誇る液体である」

拓海「……ん?」

P「これがかかった場所はたちまち、摩擦がほぼ0になってしまうだろう」

P「摩擦が0になった時、身近にあった摩擦力のありがたみが理解できるはずだ……だってさ」

拓海「な、なぁ。それってよ……」

P「摩擦0ねぇ……本当にそんなことできるならすごいな。ちょっと出してみるか」

拓海「待て! なんかすげぇ嫌な予感がする!」

P「ははは、何言ってるんだよ。危ないやつにはちゃんと危ない、って書いてあったけどこれにはそんなこと書いてなかったぞ?」

P「あけるぞー、そーれっ」

  カポッ  とろぉ……

拓海「う、うわぁ……なんだよそれ気持ちわりぃ」

P「……」

拓海「お、おい。なんとか言えよ!」

P(どう見てもローションです。本当にありがとうございました)

拓海「っつーかコレ……ドロドロして……いや、思ったよりサラサラしてんな。なんだこれ?」

P(どうしようかなぁ……って、あっ)

P「た、拓海! 何やってんだ!」

拓海「あ? いや、ちょっと摩擦ゼロってやつをな……すげぇ、なんか自分の手じゃねぇみたいだぜ!」

P(あぁ、拓海も警戒心が衰えてるなぁ……これ単品で見たらキレるだろうに他のを楽しんだあとだから……)

P(まぁいいか。ローションで遊んでる拓海が見れるなんて眼福だし!)

拓海「なんかこう、クセになるな……指と指が触ってるはずなのに触れねぇし……」

P「へぇ……どれどれ、俺も……あっ」

   ツルッ   だぱぁっ

P「やべっ、すまん拓海! 服に……こ、ぼ……」

拓海「お、おい気を付け……?」

 スクッ…    ストンッ

P「……」

拓海「は……ぁ……? ちょっ……えっ、なっ!?」

P(パンツが落ちた)

拓海「ふ、服! 服がもてな、えっ、な、んっ……!」

P(ズボンごと落ちた)

拓海「み、見るなぁ!」

   ぬるんっ  スカッ

P(しかも落ちたズボンがつかめないでパニック状態になってる)

P(すごいな摩擦ゼロ。殴られてるのに痛くない)

  ぬるんっ   にゅるんっ

拓海「み、みんなって……いってんだろぉが……」

P「はっ、しまった! わかった、向こう見てるから!」

拓海「ころす……おまえぜってーころす……」

P「大丈夫、拓海! 見てない! 見てないから!」

拓海「ウソつくんじゃねぇ! おまえ、いまっ!」

P「大丈夫! 見てない! セーフ! な!」

拓海「……チクショウ……なんだよこれ……ちくしょ……」

P「た、たくみ?」

拓海「こっちみんな!」

P「はい」

P(……拓海だって女の子だもんなぁ……そりゃあ見られれば……)

拓海「……オイ」

P「ど、どうした?」

拓海「見たか」

P「み、みてないぞ?」

拓海「テキトーこくなよ。ぶっ殺すぞ」

P「……ちょっとだけ」

拓海「……」

P「……」

拓海「忘れろ」

P「が、がんばる」

拓海「忘れなかったらお前……アレだからな……」

P「リ、リンチとか……?」

拓海「……」

P「た、たくみー?」

拓海「……セキニン、とれよな」

P「せ、せきにんって……」

P(セクハラプロデューサーとして裁判……賠償金……)

拓海「………」

P(二度と表を歩けない……クズ……! 人間のクズ……!)

拓海「………」

P(優しいおじさんにもらったお金で焼き肉を食べるしか……)

拓海「オイ」

P「は、はい」

拓海「どうなんだよ」

P「……わかった。俺が全面的に悪い、好きにしてくれ」

拓海「……そォかよ」

P「ああ」

拓海「……ならいい」

P「へ?」

拓海「まだ、アレだろ? アンタがトップ目指したいっていうならアタシはそこまで引っ張ってってやんなきゃいけねぇしな」

P「……ん? んん?」

拓海「ま、アタシは特攻隊長だからな。任せときゃあ道なんていくらでも開いてやるぜ」

P「………」

拓海「おい、どうした?」

P「あー、なるほど、なるほどなー。なるほどー」

拓海「あァ? んだよいきなり……」

P「うん。いや、何……番組収録頑張ろうな!」

拓海「だからそういってんだろうが!」

――――

――


拓海「……いよいよ本番か……」

P「大丈夫だ、拓海! あれだけいろいろ試したんだから助手の役目をまっとうできるはずだ!」

拓海「わかってるっての。だけどよ、やっぱり……この衣装はどうなんだよ……」

P「大人しさと激しさの間を攻めた問題作だ」

拓海「問題あるんじゃねぇか!」

P「ははは……でも、似合ってるぞ」

拓海「……まぁ、いいけどよ。じゃあ、いっちょかますぜ!」

P「おぉ、そうだ! ちょっと待て!」

拓海「なんだよ? 今回の方針についてか?」


 【コミュニケーション発生】
>>150
1:ガツンとかましていけ!
2:キャピンとかわいくいけ!
3:ブロロンとおもしろくいけ!

2

P「そうだ。キャピンとかわいくいけ!」

拓海「……どうなっても知らねぇぞ?」

P「大丈夫、大丈夫! イケる!」

拓海「しゃあねぇ……いくぜ!」


―――――

晶葉「今日から始まった、教えて! あきはえもん。毎回ゲストと共に身近な科学について語る番組だ」

晶葉「今日のゲストは向井拓海だ。同じ事務所だが共演は初めてかな? さぁ、こっちへ!」

拓海「……すぅ……はぁ……」

晶葉「それじゃあ、よろしく頼むよ。自己紹介からいこうか!」

拓海「お、おうっ! ……じゃなくて、う、うふっ! たくみんスマイル☆ む、むかいたくみだよ~?」

晶葉「」

P「」

スタッフ「」

拓海「……おい、せめて誰か笑えよ! どうするんだこの空気!」

――

拓海「……オイ」

P「お、おうっ、ど、どうしっ……クフッ、したんだ? たく、たくみん……ン゙フッ」

拓海「……んだよ、どうせアタシは……」

P「ごめ、ン゙ッ……ふー、ごめんな、拓海。まさかああいくとは思わなくて……」

拓海「どうせらしくねぇとか思ってるんだろ」

P「あまりのギャップにちょっと驚いた」

拓海「もう二度とやらねぇ……!」

P「でも、可愛いとは思ったぞ?」

拓海「ハァ?」

P「一生懸命なところとか、空回り気味なところとか、周りの空気を凍てつかせちゃうあたりとかかなりっ……いたいいたいいたい! まって! 目はだめ!」

拓海「どうせアタシには似合わねぇよチクショウ!」

P「……そうだ、拓海」

拓海「……んだよ……まだ笑い足りねぇのかよ?」

P「いや。そうじゃなくて……これ」

拓海「……?」

P「あの収録みてた別の偉い人がな? あの子の改造計画とかいいよねって言ってだな……」

拓海「どういう意味だよ、それ?」

P「……ファッション番組に招待された!」

拓海「なっ……マジかよ……」

P「拓海、可愛くなろう! いや、すでに可愛いけど、そういう格好も絶対に似合うから!」

拓海「ちょ、ちょっと待てよ! アタシにも少しは考えさせろ!」

P「大丈夫、可愛い!」

拓海「てめっ……人のハナシは聞け!」



おわり

アイプロっぽさを優先したらこうなった
短めでやってみたけど、普通に行動安価パターンのほうが面白いかな?
よければ、意見が欲しい

保守支援ありがとうございました

おつおつ

行動安価って自由指定するタイプのやつ?
あれうまくハマればいいけどだいたい暴走して収拾つかなくなるからあんまり好きじゃないな

>>163
あー、前回やった時は
モバP「安価でアイドルプロデュース」

ってタイトルだったんだけれど、そっちはアイプロ風にはならなかったんだ
あと、オチつけるまでがやたら長かった
あっさりいろいろ書けるこっちとどっちがいいかなぁって

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