モバP「早苗さんセクハラしてもいいですか!」早苗「いいけど」(123)

P「マジっすか!?」

早苗「ただし!」

P「ただし……?」

早苗「私に組手で勝てたらね?」

P「……組手?」

早苗「ルールは単純。五分以内に私を組み伏せて、10カウント数えるだけ!
武器を使うのはPくんが危ないから無しで、場所は空いてるスタジオかどっか使おう。
私は五分間P君に組み伏せられないか、君がギブアップしたら勝ち」

P「……そ、それで俺が勝てば?」

早苗「私の体でよければ、好きにしてくれて構わないよ♪」

P「マジか!!オッシャアアアアアアアア!!!」


片桐早苗(28)

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―――――― 一戦目

早苗「Pくんはスーツでいいの?」

P「これが俺のバトルスーツなんで」グッグッ

早苗「ふーん。そっか……じゃあいくよー」

早苗「よーい、スタート!」

ピッ

P「ウオオオオアアアアアアア!!!」

ダッ!!

早苗「へぇ、ただの成人男性にしては素早いね。何かやってたの?」

P「大学時代にラグビーをやってました!」

早苗「なるほど……それはなかなか。でも甘いねー」

ビュッ   スカッ

P「……!?」

早苗「拳が大振りすぎるよ。それじゃあ当たらない」

P「……何!?」

早苗「あと上半身に体重乗りすぎ。それだと……」

ガッ

P「えっ!?」

ドシャァ

P「がっ!?」

ドスッ!

P「ぐっ!」

早苗「んでこうして……はい動けない!」

P「……あ、あれ!?おかしい!動けない!?」

早苗「そりゃそうだよ。そういう風にしてるもの」

P「おのれええええええええええええ!!」



――――――五分経過。 現在のPの戦績 0勝1敗。

早苗「はー疲れた。肩もんでよPくん」

P「はい……」

モミモミ

早苗「あはは!そんな落ち込まないでよPくん。私がちょっと強すぎるだけなんだから」

P「しかしですね。守るべきアイドルに秒殺されるというのは……」

早苗「なら、もっと強くなればいいよ。幸い、Pくんガタイはいいんだしさ」

P「なれますかね……」

早苗「なれるよ」

P「……よし!がんばるぞ!」

早苗「その意気だ。若人よ」

P「……なにおっさんみたいな発言してんですか」

早苗「え、おっさんくさかった!?」

P「次は必ず勝つぞ……」

カチカチ

P「なになに……ほうほう……なるほど……」

P「これは使えるぞ!」

――――――――――翌日。

P「たのもう!」

早苗「おーPくん。威勢いいね。何か必勝法でも見つけた?」

P「しかし……昨日よりは戦えるはずです!」

早苗「頑張ってる男の人って素敵だよね。よし、どっか空いてるスタジオいこっか」


――――――― 二戦目

P「……」ブツブツ

早苗「……何かのおさらい?調べ直す時間あげよっか?」

P「いいえ、大丈夫です!ばっちこい!」

早苗「その意気やよし!よーい、すたーと!」

ピッ

P「ウオオオオッ!!!」

バッ!!

早苗「相変わらず足はやいね……競争したら負けるかも」

P「ここだっ!!」

早苗「私を通り過ぎた!?」

P「(ここで顎……そしてひざ裏に同時に蹴りを入れる!)

ビュッ!!

P「(人間は二点、特に顎とひざ裏同時に攻撃を食らうと、バランスを崩しやすい)」

P「(いくら早苗さんといえど、人体構造の罠にかかれば――――)」

ガッ

P「なっ!?」

早苗「甘いよ。甘々だよPくん」

早苗「顎とひざ裏を狙ってきた部分だけは評価するよ。
でも間違ってる。こういうのは私みたいな背の低い相手にするんじゃなくて―――」


グルンッ


P「――――ッ!?」


ドシャァッ!!

早苗「Pくんみたいな背の高い人に大して有効なんだよ。
バランスを崩しやすいからね♪」

P「ガハッ……!」

早苗「よいしょ」

ドスッ

P「おぶっ!」

早苗「どう?お腹に座られたら、勝ち目なくない?」

P「……ギブアップです(早苗さんのおしりやわらかい)」


――――――――― Pギブアップ。 現在のPの戦績 0勝2敗。

P「くっそー……また勝てなかったか」

凛「どうしたの?」

P「凛か、いや実はな……」

凛「うん」

P「(いやでもセクハラのために早苗さんと戦ってるなんて)」

P「なんでもないんだ」

凛「話して」キッ

P「うっ」

凛「……またそうやって一人で抱え込む気?」

P「……は、話します」

凛「よろしい」


渋谷凛
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P「いや、事情があって名前は言えないけど、とある人物と毎日組手をしているんだ」

凛「……組手?」

P「まぁ練習として戦うって感じかな。それでどうしても勝てなくて悩んでいてな……」

凛「……そっか。うーん」

P「あはは。流石に凛にはわからないだろうから」

凛「……」キッ

P「いえなんでもないです」

凛「ちょっと調べてくる!」

P「おう。まぁでも無理しなくていいぞ。俺の問題だし」

凛「私の問題でもあるの!」

P「そ、そうなのか……?」

凛「……もしもし」

有香『押忍!こちら中野です!』

凛「もしもし有香?私、凛」

有香『……あれ?凛ちゃん?どうしたの急に』

凛「勝てない相手に勝つにはどうしたらいいかな」

有香『……え?何の話?』

凛「プロデューサーがね、毎日組手してるんだけど、勝てないんだって」

有香『……組手。相手の特徴は?何で戦ってるの?』

凛「わかんない」

有香『……凛ちゃん、それじゃあ流石にわかんないよー』

凛「……ちょっと聞いてきていい?」

有香『いいよー。それにしてもやっぱり……いやなんでもない』

凛「……?」


中野有香(おすにゃん)
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凛「ねえ」

P「なんだ?」

凛「……何で戦ってるの?相手の特徴は?」

P「……えーと、なんて言ったらいいんだろ。無差別だ。
武器なしってこと以外はなんでもありで、相手を組み伏せたら勝ち。
相手は小柄で、かなりの武術に精通してる」

凛「……そう」

P「他には何か必要か?」

凛「ううん。ありがと」


――――


凛「……だって」

有香『……小柄な相手かぁ、厄介だね』

凛「そうなの?」

有香『うん。場合にもよるんだけど、相手にちゃんと武術の心得があると、
下手に同じくらいの相手よりやりにくいよ。すぐに懐に入られちゃうから』

凛「……なるほど」

有香『Pさんは逆に、長身を生かしての攻撃がオススメだよ。
相手が小柄なら、反撃のため懐に入らざるを得ない。
その隙を狙って、膝蹴りとか、投げとかを使えばいいと思う』

凛「……ふむふむ、なるほど」

有香『蹴りは一番おすすめだけど、足をとられないようにとだけ言っておいて。
片足捕まれるだけですぐ倒されちゃうからね。下段とかで様子見に使って。
絶対大振りにしちゃダメとも伝えておいて』

凛「……ありがと!」

有香『いえいえ。にしてもPさんが組手……?不思議だね』

凛「そこは事情があって言えないんだって」

有香『……まぁいいよ。頑張ってね!』

凛「うん。伝えておくよ」

ピッ

凛「……よし」

凛「……ということで、リーチを使って、遠巻きに攻撃した方がいい、だってさ」

P「なるほどな……確かに俺に近づかざるをえなくなる。
さらに近づくことがわかっていれば、対処のしようもある」

凛「……参考になった?」

P「ああ!凛、ありがとな!」

ナデナデ

凛「……えへへ」


――――――――翌日。

P「三度目の正直ですよ!」

早苗「ほほーう……まだ懲りないとはね。いいよいいよー、お姉さんそういうの大好き。
やっぱ若者は元気がなくっちゃねー」

P「いや別にそんな若くもないですけど」

早苗「えっ」

P「あ……いや俺やっぱ若かったです。すごい若かったです」

早苗「女の子の気持ちを良くわかってるねぇ。そういうとこ素敵だと思うよ」

P「ありがとうございます」

――――――――― 三戦目

P「今度は俺が勝ちます」

早苗「元気が合ってよろしい!じゃあいくよ?
よーい……スタート!」

ピッ

P「ハッ!!」

バッ

早苗「ほほう?今日はいつもより猪突猛進じゃないね?」

P「今日は、作戦がありますからね!」

早苗「そういうの言っちゃだめだと思うよ♪」

P「でぁっ!!」

ビュッ

早苗「おっと」

早苗「(重心が動いてない、そこから動かないつもり?)」

P「はっ!」

ビュッ!

早苗「おっと」

早苗「(……あの距離から届くなんて。流石Pくん、手足が長いなぁ)」

バッ

早苗「……(距離を取った!?)」

P「……」スッ

ジリッ……

早苗「……なるほどね、あくまで動かないつもり?」

P「……」ニヤ

早苗「……なら」

バッ

P「(来た!)」

P「(ここで……膝!)」

ブォッ!!

パシッ

P「(止められた!なんて腕力だ……!だが甘い!)」

P「(ここで抱え込んで……押さえつければ勝ちだ!)」

P「(この距離じゃパンチは打てない、足は使えない……もらった!)」

ガバッ!!

早苗「!」

P「ふはは!!もらいましたよ!これで俺の勝――――」

ガンッ!!

P「オガァッ!?」

ドシャアッ

早苗「……抱え込むときにしゃがんじゃダメだよー。頭突きが待ってるからね♪」

P「くそ……頭が……くらくらする」

早苗「……大丈夫?」

――――――――― P戦闘不能。 現在のPの戦績 0勝3敗。

P「はー……」

P「せっかく凛に教えてもらったのになぁ……」

P「俺じゃダメなのかなぁ……」

まゆ「何がですかぁ?」

P「うお!まゆ!?いつの間に!?」

まゆ「うふふ。貴方のまゆですよぉ。いつでも呼んでくだされば飛んでいきますよぉ」

P「いざとなったら頼むな」

まゆ「……はぁい♪」


佐久間まゆ
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まゆ「どうしたんですかぁ?悩み事ですかぁ?」

P「ああ……ちょっとな」

まゆ「例えば片桐さんと組手をしはじめたのはいいが三回連続
敗北を喫して落ち込んでいる、とかですかぁ……?」

P「!?」

まゆ「大丈夫ですよぉ……Pさんはそのままでも十分強くてかっこいいですよぉ……」

P「ちょ……何でその事を?」

まゆ「貴方の事ならなんでも知ってますよぉ……。昨日寝るときこたつつけっぱなしでしたよぉ。
消しておきましたけどこれからは気を付けてくださいねぇ?」

P「(冗談だと信じたい)」

まゆ「うふふ、まゆはPさんの事ならなんでも知ってるんですよぉ……?」

P「あ、あはは……もしかしてまゆならわかったりするのかな」

まゆ「……うふふ、Pさん、私をよくみていてくださいね?」

P「え?お、おう」

まゆ「てい♪」

ビュンッ!!

P「おわ!?目つぶし!?」

まゆ「なーんて……冗談ですよぉ……。それよりPさん、自分のお腹を見てください」

P「……え?
……ってうわああああああ!?包丁!?まゆなにを!?」

まゆ「うふふ。冗談ですよぉ。でもね、人間って不思議なんですよ」

スッ

P「……ど、どういうことだ?」

まゆ「人間は……目でものを見て判断するじゃないですかぁ?
だから、そこに攻撃が来ると、つい防御を優先してしまうんですよぉ」

P「……あっ」

まゆ「これは人間の本能……ふつうに生きててお腹の方の攻撃を受けられる人はほとんどいません」

P「ま、まゆ……」

まゆ「うふふ……大好きなPさんへの、まゆからのプレゼントです。もっとも……」

P「もっとも?」

まゆ「……いえ、なんでもありません♪」

P「お、おう……それならいいが」

まゆ「……がんばってくださいねぇ?」

P「おう、まゆ、ありがとう!」

まゆ「……うふふ」


――――――――――


P「オルァァア!!」

早苗「ほほー、まだやる気あったんだ。流石Pくん、諦めわるいねぇ~」

P「俺はね!早苗さんにセクハラするまでは、絶対にあきらめないって決めてるんです!」

早苗「目的が不純でさえなければなぁ……」

P「さぁ、始めましょう!闘いってやつを!!」

早苗「おっけー!じゃあいこっか♪」

――――――――― 四戦目

P「……さぁ!さぁ!」

早苗「そう急かさない。短期な男はモテないよ?」

P「……!?」 シーン

早苗「あはは!Pくんは素直で好きだよ。
よーい、スタート!」 ピッ

P「……!」

バッ

早苗「お?今日は突っ込んでこないんだ。ふふーん……
Pくんは相手してて飽きないねー」

P「(おそらく早苗さんなら俺の習得してきた技術程度は知っている……
なら使えるのは一回!俺が素人であるということだけが勝算だ!)」

早苗「いいの?五分経っても私の勝ちだから……動かないのは結構なんだけど」

P「……ウオオ!」

バッ

早苗「……来たか!」

早苗「(でも今日はいつもより慎重……何かを狙ってる?)」

P「はっ!せいや!」

バッ! ビュッ!

早苗「(……うーん、でもやっぱりパンチは単調だし、正直当たる気がしないな)」

早苗「(一体何を……?)」

スッ

P「(……ここだ!!)」

P「でぇあッ!!」

ビュンッ!!

早苗「(顔に躊躇ない突き……!!なるほど、実力差を考慮して――――!?)」

ガッ!!

P「(くそっ!?防がれた!?)」

早苗「……(山突き!?……危なかった。まさか素人のPくんがこんなものまでマスターしてくるなんて)」

早苗「(ていうか……日に日に動きが良くなってる?)」

P「ちっ!」

ブォンッ!!

早苗「おっと!」

早苗「……(リーチの長い手足、素早い動き、良いガタイ……警察にスカウトしたくなるね)」

P「……くそっ!」

早苗「(しかも今の一撃が躱された事で、実力差による敗北を理解してる。
流石といえば流石だねぇ……)」

P「でも俺は負けられない……負けられないんだぁッ!!」

早苗「……!」キュン

P「早苗さんに……セクハラをしてみせる!!」

早苗「(……あたしのときめき、返せ)」


ドゴッ!!



――――――――― P戦闘不能。 現在のPの戦績 0勝4敗。

――――――

P「また勝てなかったかぁ~……」

早苗「いやぁ……でも、日に日に強くなってるよ?自信持っていいって」

P「そうですか?」

早苗「うん。あたしが言うんだから間違いない」

P「そうかぁ……へへ……」

早苗「(なんか目的変わってきてるような気もするけど、まぁいっか。そっちのほうが」


―――――――翌日。


P「武器……ですか?」

早苗「うん。使っていいよ。武器」

P「いや……流石に早苗さん相手に武器はちょっと」

早苗「まぁ……あたしなら余裕でなんとかできるんだけどさ、ならこれ使う?」

ポム

P「これは……」

早苗「そう。アイドルスポーツチャンバラ大会で使った棒。
これであたしの頭殴れたら勝ちでいいよ」

P「……本当ですか!?」

早苗「うん。……あ、Pくんヘッドギアつける?」

P「いや大丈夫です!やりましょう!」

早苗「おっけー♪」

――――――――― 五戦目

P「ウオオ……やってやるぞオォオ!」

早苗「素晴らしい気合だねー……はぁ。警察もみんなそれくらいやる気あったらいいのに。
見習わせたいよ」

P「もう警察じゃないですけどね早苗さん」

早苗「おっと、そうだったね……よし。よーい、スタート!」

ピッ

P「もらったアァァァァアア!!!」

バッ!!

早苗「本当に早いね!」

ビュンッ!!

ビュンビュンッ!! ブオッ!!

早苗「わわっ……すごい腕力だね!あたしが言うのもなんだけどさ」

P「火事場の馬鹿力ってやつですよ!」

早苗「え、ここでそんな力使っていいの?」

P「うおりゃあああっ!!」

ブォンッ!

早苗「今回Pくんに知ってもらうのは、正しい武器の運用方法」

P「……はい?」

早苗「武器っていうのはね?使い勝手によっては強いんだよ?もちろんね。
でも……」

ビュンッ ……  バキッ!!

P「!?」

ポスッ

早苗「体から武器を離しすぎだね。伸びきった手は、格好の的。
私みたいな低身長あいてに、本気で狙いに行くとどうしてもしゃがみ気味になる」

なぜ一人で戦っているのだPは
包囲して斉射しよう

早苗「正しい姿勢は……腹筋に力を入れ、背筋を伸ばし腰を少し落とす。
そうしないと―――――」

ヒュッ

ガッ!  グルンッ!

P「しまっ……!?」

ドシャアッ!

早苗「こうやって、無様に地面に転がされることになるんだよ?」

P「す、すげぇ……」

早苗「あはは♪ちゃんと覚えられた?」


―――――――― Pギブアップ 現在のPの戦績 0勝5敗。


P「まさかレクチャーされるとは……」

早苗「まーそれくらいの実力差だからね。しゃーないしゃーない」

P「俺が早苗さんにセクハラできる日はくるんでしょうか……」

早苗「……そんなに大事?セクハラ」

P「この人生程度には」

早苗「……うんごめん、ちょっと引いた」

P「ご褒美です」

早苗「重症だね」

P「承知の上です」

早苗「……まぁいっか。でも楽しいから、Pくんがあきらめるまでは付き合ってあげるよ」

P「本当ですか!」

早苗「……ちょっとは、期待してるんだよ?」

P「え?」

早苗「……あはは!なんでもない!今のは忘れて!」

P「あ、はぁ……」

早苗「……(あ、危ない危ない)」

――――――― 帰路。

P「ふいー……今日も勝てなかったか」



ヤメテクダサイ……!

フヒヒ……


P「……ん?この声は!?」


バッ


智絵里「ぷ、プロデューサーさん!?」

ストーカー「……ああ?なんだてめぇは、俺とちえりんの逢引の邪魔すんじゃねぇよ!!」

P「……おい、智絵里を離せ」

ストーカー「ああ?」


緒方智絵里
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ストーカー「フヒヒ……そうだ!!テメェが死ねば……俺がプロデューサーに慣れる!!」

P「お前が思ってるほど正規雇用は甘くないぞ」

ストーカー「うるせぇぇぇぇあっ!!」

バッ

智絵里「ぷ、プロデューサーさん!逃げてください!」

P「え?」

ブンッ!!

 スカッ!!

ストーカー「……あれ?」

P「オラァッ!!」

ドゴッ!!!

ストーカー「ブヒィッ!!」

ドシャァッ

P「……(あれ、いくらなんでも弱すぎないか)」

P「……智絵里、帰るぞー」

智絵里「あ、は、はい……」オズオズ

ストーカー「ま、待てやァあああ!!」

P「なんだ……そんなに警察に突き出されたいか?」

ストーカー「ちちちち……ちえりんは俺とラブラブすんだよォォ!!」

チャキッ!

智絵里「!」

P「……(ナイフか)」

ストーカー「ウオアアアッ!!死ねヤァァッ!!」

バッ

智絵里「ぷ、プロデューサー!!危な――――」

バキッ

ストーカー「……な」

カシャンッ

P「……武器から体を離し過ぎるといけないらしいぞ」

P「……」

スッ

ボキッ!!

ストーカー「ひ、ヒィィィ!?な、ナイフを素手で折りやがった!?」

P「おい」

ストーカー「ハハイ!」

P「これに懲りたら二度と智絵里に近づくな。
次何かしたら、二度と笑えない顔にしてやる」

ストーカー「ひ……うわぁあああああああああーッ!!」

ダッ

タッタッタ……


P「……大丈夫か?智絵里。怖かっただろ?」

智絵里「あ、はい……だ、大丈夫です」

智絵里「……(プロデューサーさん……かっこいい)」ボー

P「……智絵里?」

智絵里「あ、あ、あの大丈夫です。な、なんでもないです」

P「さ、さっきのショックで!?うわあああああああ!!
びょびょびょ病院に連絡だ!!」

智絵里「だ、大丈夫ですから!」


―――――――――――――


早苗「へー。お手柄じゃない」

P「いや、なんというか、早苗さんのおかげです」

早苗「えー、そう?なんかそういわれると照れるな」

P「なので今日もやりましょう」

早苗「正直これ以上強くなる必要はないと思うけどな……」

P「早苗さん」

早苗「ん?」

P「貴方も、俺の担当アイドルなんですよ」

早苗「……え」

P「だから、いざという時は、貴方だって、俺が守る」

早苗「……」

P「そのために、俺は強くなりたいんです」

早苗「……へ」

P「……あれ、早苗さん、顔が!?」

P「もしかして風邪ですか!?大変だ、びょ、病院―――」


バキッ!!

P「オガッ!?」

ドシャァァッ

早苗「ば……ばか。もう、顔見れないじゃない……」カァァァ……


――――――――― 六戦目   P戦闘不可能のため、無効試合

――――――――――

P「……55!56!」

ビシッ! ビシッ!!


凛「……」ジー

奈緒「……飽きねーのか?」

凛「うん」

奈緒「……そーか」

P「……99!100!!」

ビシィッ! ビシィッ!

P「……ふー」

凛「お疲れ、はい水」

P「悪いな。てかお前ら時間はいいのか?別にここにいる必要はないぞ?」

奈緒「まァ……あたしはヒマだったし」

神谷奈緒
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凛「私はここにいる義務があるから」

P「なんの義務だ」

奈緒「……最近Pさんやけに体鍛えてるよな。何かあったのか?」

P「……まぁ、少し色々あってな」

凛「山籠もりもしてたよね」

奈緒「あーあったあった。プロデューサーが山籠もりとか意味わかんねぇって思った」

P「その件ではお前らに迷惑をかけたな」

奈緒「いいよ別に。なんか最近セクハラとかなくなったし。
たぶんプロデューサーのおかげだと思うし」

凛「すごい筋肉だよね。触っていい?」

P「いいぞ」

サワサワ

凛「……」

P「……」

奈緒「……」

凛「……奈緒」

奈緒「……なんだよ」

凛「……触りたいの?」

奈緒「べっ!?べ、別に!?」

P「……いいぞ?」

奈緒「……本当?」

P「おう」

奈緒「……」

サワサワ

凛「……」

奈緒「……♪」

P「(冷静に考えると、何だこれ)」

??「何が起こるってんです?」

??「第三次大戦だ」

―――――――――― 百二十七戦目

P「……」グッ グッ


早苗「……本当に強くなったよね。Pくん」

P「まぁ、プロデューサーですから」

早苗「……いや、答えになってないよ」

P「……今日こそ、貴方に勝ちます!」

早苗「……あはは、期待してるよ。
よーい、スタート!!」

ピッ

――――――――――――――


P「……こうして、俺はアイドルを守るための力を手に入れた」

P「日々の過酷なトレーニング、肉体改造のための食事改善はまだ終わっていない」

P「だが俺の……俺の長い長いプロデューサー道はまだはじまったばかりだ!!」

P「俺たちの戦いはまだま……」

prrrr!

P「あ、はいもしもし!?」

『どこで油売ってんの?早く帰ってきなさい!』

P「ご、ごめん!すぐ帰るから!」

『5分以内に帰ってこないと……シめる♪』

P「ヒィ!?」




―――――――――――――― P 最終戦績    155戦   154敗   1勝


                                              終わり。

早苗さんはつよくてかわいい
SR化はよ

早苗さん退役後も特別依頼ありそう

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