オーク「女騎士!中に出すぞ!」空気嫁「」 (59)

オーク「うっ……」どぴゅっ

空気嫁「」

オーク「どうだ女騎士?」

空気嫁「」

空気嫁「……」プルプル

空気嫁「ッ!!」ぽんっ

女騎士「ふう……やっと元に戻れたか」

エルフ「ごめんね女騎士ちゃん、私が不用意に触れちゃったから……」

女騎士「エルフよ、お前が謝ることではない」

女騎士「理不尽なのはこの呪いなのだからな」

オーク「女に触れられると空気嫁になり」

オーク「精液に触れると元に戻る呪い、か」

エルフ「本当に酷いこと考えますね、魔王軍は」

オーク「だから嫌気が差して俺は人間側に寝返ったんだがな」

女騎士「いつもすまないなオーク、迷惑をかける」

オーク「仕方ないさ、このパーティに男は俺だけだからな」

エルフ「そういえばオークさんの精液受けると絶対妊娠するらしいですけど」

女騎士「ああ、防毒の護符を持ってるから大丈夫だ」

オーク「俺の精液は毒扱いか……」

女騎士「あ……いや、そうではなくてな」

女騎士「あくまでモンスターの攻撃で引き起こされる状態異常全般に効くのであって」

女騎士「身重になると戦闘に支障がでるから一応そういうのも防護対象になってるだけで……」

エルフ「結局、毒扱いには変わりませんね」

女騎士「すまぬ……お前にはいつも助けられてばかりだというのに」

オーク「まあ仕方ないさ、俺もそっちの方が気が楽だからな」

女騎士「ようやくダンジョンか」

オーク「気をつけろよ、入組んだ地形だからな」

エルフ「大丈夫ですよ」

エルフ「足を取られて女騎士ちゃんにぶつかるようなヘマしませんって」

オーク「いや、そうではなくて伏兵に……」

敵兵1「っしゃあ!」バサッ

女騎士「奇襲か!?」

オーク「言ってる傍からか!」

エルフ「きゃあっ!!」ガンッ

女騎士「大丈夫かエルフッ!」ガシッ

エルフ「あ」

空気嫁「」ぽんっ

オーク「女騎士ッ!?」

敵兵2「報告にあった人数に一人足りないな」

敵兵3「その変わりにあいつら、空気嫁なんて持ち込んでやがるぜ」

敵兵1「逃げ出した腰抜けの身代りのつもりか、はははっ!」

オーク「くっ!」

オーク(エルフも立ち直るのに時間がかかる)

オーク(動けなくなった二人を庇って俺一人で戦うのは無理か)

オーク「……止むを得ん」ボロン

敵兵2「おい、あいついきなり脱ぎだしたぞ」

敵兵3「恐怖で気でも狂ったか?」

オーク「お前のチカラが必要なんだ、女騎士」ズプッ

オーク「元に戻ってくれ!」パンパンパン

敵兵1「ああ、こりゃ本物のキチガイだ」

オーク「うっ!」どぴゅっ

空気嫁「ッ!!」

敵兵1「見苦しい、さっさと殺してしまうに限る」ザンッ

女騎士「また迷惑をかけたな、オーク」ガキンッ

敵兵1「なっ……!?」

オーク「ま、間に合ったか……」

女騎士「さて」ギロリ

女騎士「気狂いだのとよくも私の仲間を侮辱してくれたな」カチャッ

女騎士「貴様らは根切りだ、金と経験値だけ遺して逝け!」ザンッ

敵兵1「ぐおおおおおっ!!」バタッ

敵兵2「がはっ!」ドサリ

敵兵3「ひいいいっ!?」ガクガクガク

エルフ「……女騎士さん、本当に強いですね」

オーク「だからわざわざ無力化させる呪いなぞ受けたのだろうな」

女騎士「終わったぞ」チャキン

オーク「助かったぞ、女騎士」

女騎士「それは私の台詞だ……それより早く服を着ろ」

オーク「あ」マルダシー

―数週間後―

エルフ「ひいっ!」ガシッ

空気嫁「」ぽんっ

オーク「エルフううううううっ!!」

エルフ「ごめんなさい!ごめんなさい!」

敵兵1「なんだか知らんが敵は残り2人だ!」

敵兵2「一気に畳みかけるぞ!」

オーク「いかん、早く女騎士を元に戻さねば!」ボロン

エルフ「……///」

オーク「恥ずかしがってる暇があったら敵を止めてくれよ!?」ズプッ

空気嫁「」

敵兵1「敵の面前で何をしている貴様っ!?」

敵兵2「死ねえええええええええっ!!」ザンッ

エルフ「きゃああああああっ!!」

???「待てっ!!」ガキンッ

エルフ「あ、あなたは!」

勇者「久しいなエルフ」

勇者「さあ魔族ども、覚悟はできているのだろうな」ギロリ

敵兵1「ゆ、勇者だと!?」

敵兵2「退却だ退却っ!!」ダッ

エルフ「ふう……おかげで助かりました」

勇者「そうだ、女騎士はどこだ?」

勇者「君と一緒に旅をしていたハズだが……」

エルフ「ああ、それなら」

オーク「うっ」どぴゅっ

女騎士「ゆ、勇者……?」ぽんっ

勇者「」

エルフ「あ、あのですね……?」

勇者「……許さん」チャキッ

勇者「我が戦友である女騎士をよくも辱めてくれたなッ!」コオオオオオオ

勇者「このドぐされ魔獣があああっ!!」ゴゴゴゴゴゴゴ

女騎士「待て勇者、これは違うんだ!」

オーク「そうだ誤解だ誤解!!」

勇者「ふざけるなああああああっ!!」

勇者「チェストオオオオオオオッ!!」

エルフ「ひいいいいいいっ!?」

オーク「ぬわああああああああああっ!?」ザシュッ

女騎士「お、オークううううううううっ!!」

エルフ「手遅れにならずにすんで良かったですね」

オーク「流石は勇者の一撃、死を覚悟したぞ……」

勇者「すまなかった……まさか魔獣が人間側に寝返っていたとは」

勇者「それに、そのような呪いなど聞いたこともなかったしな」

女騎士「うむ、まあ話を聞いただけで信じられるワケもなかっただろうしな」

エルフ「実際に空気嫁になるのを見ても信じられないって顔してましたけどね」

オーク「死にかけからの病み上がりで2連発はキツかったぞ」

勇者「しかし、他に元に戻す方法は無いのか?」

女騎士「あるならこんなことしてないさ」

オーク「すまないな、呪いを解除するためとはいえ毎回……」

女騎士「気にするな、お前のことは信頼しているしな」

女騎士「それほど嫌な気もしないさ」

勇者「……」

エルフ「な、なんですか勇者さんその沈黙は」

勇者「女騎士よ、俺のパーティに戻ってくる気はないか?」

女騎士「いっただろう、私は私のやり方で魔王を倒すと」

女騎士「お前のことを嫌っているわけでは無いが、私なりのけじめなのだ」

エルフ「それにこれ以上勇者さんのパーティの人数増やすと進軍に支障がでるでしょ?」

勇者「しかし、お前だけでは限界があるのではないか?」

オーク「何を言う、女騎士は独りではないぞ」

女騎士「私とスイッチできる前衛のオークに援護射撃と回復で後衛のエルフ」

女騎士「今のパーティはなかなか良く仕上がっていると思うぞ」

勇者「だが君の呪いでは」

オーク「そこは俺がカバーするさ」

オーク「それに、女騎士は易々と呪いを発動させられるほど弱くはない」

オーク「発動する時は大抵……」チラッ

エルフ「な、なんですか!」

女騎士「お前はもうちょっと周りに気を配ってくれればなあ……」

オーク「咄嗟の事態だと、女騎士は自分の呪いも忘れてエルフを助けに行くからなあ」

エルフ「ううう……ごめんなさい」

オーク「出来る限り俺もカバーしているつもりなんだが」

女騎士「足りない部分は皆で補う、それでこそパーティだろ?」

オーク「ああ、頼りにしているぞ女騎士」

女騎士「それはこちらもだ、よろしく頼むぞオーク」

勇者「……」

エルフ「だからなんですかその沈黙は!?」

勇者「まあいい」

勇者「悲鳴を聞いて駆け付けたが、そろそろ俺も自分のパーティに戻るとしよう」

勇者「なにかあったら連絡を寄こせよ、すぐに助けに向かうからな」

女騎士「ありがたい勇者、もしもの時は頼らせて貰おう」

―更に数週間後―

エルフ「このあたりまで来ると、魔王軍の影響が強くなってきましたねえ」

オーク「まあ俺とエルフは人外だし、女騎士さえ誤魔化せれば比較的安全だがな」

エルフ「勇者さんのパーティは今頃激戦なんでしょうねえ」

女騎士「流石に人間が数人かたまると誤魔化しは効かんだろうな」

オーク「む、この張り紙は……」

エルフ「うわ、勇者さん一行と女騎士ちゃんが賞金首になってる」

女騎士「魔王軍側としては我々だけ潰せば脅威はなくなるワケだしな」

オーク「しかし困ったことになったな」

オーク「人相書きまで出回っていては流石に誤魔化し切れんぞ」

エルフ「あ、じゃあこういうのはどうですか?」ゴニョゴニョ

女騎士「……致し方あるまい」

エルフ「それじゃ失礼して」むぎゅっ

空気嫁「」ぽんっ

エルフ「あとは空気を抜いて畳んで……」

空気嫁「」ぺったんこ

オーク「うむ、これなら他の荷物と一緒に皮袋に仕舞えるな」

エルフ「あ……でも女騎士ちゃんの分の荷物が不自然じゃ?」

オーク「人間を追剥して装備を売りに行くところとか、そんな言い訳を用意しておけばいいだろう」

エルフ「なるほど」

オーク「これで俺たちはこの界隈じゃよくいるただの亜人に魔獣だ」

オーク「もう敵襲を怖がることも無いさ」

エルフ「じゃあ久しぶりに宿に泊まれるんですね!やったー!」

オーク「あ、あまり気を抜き過ぎるんじゃないぞ?」

オーク「あっさりと泊れたな」

エルフ「だから心配し過ぎなんですって」

オーク「さて、そろそろ女騎士を元に戻してやらんとな」

空気嫁「」ぷくー

オーク「狭いところに押し込めて悪かったな、いま戻してやる」ボロン

エルフ「……///」

オーク「す、すまん!」

オーク「いつもの調子で不用意に脱いでしまった!」

エルフ「も、もう見慣れてますし気にしないでくださ……やっぱり無理///」チラッチラッ

オーク「見るのか見ないのかはっきりしてくれよ」

宿屋「ああ、言い忘れてたけどシャワーの調子が悪いんで」ガチャリ

オーク「ッ!?」

宿屋「お気をつけくだ……」

宿屋「……お楽しみのところ申し訳ありませんでした!」パタン

オーク「」

宿屋(かわいい女の子連れ込んだ癖に、そっちはほっぽりだして空気嫁!?)

宿屋(そういうプレイでもあるの?なんなの!?)

オーク「どうしていつもこうなるんだ……」

エルフ「ごめんなさい、私が鍵をかけ忘れてたから」

オーク「まあ、女騎士を元に戻す前で助かったと思おう」

エルフ「じゃあ私は先にシャワー浴びるから、その間にすませておいてね!」ダッ

オーク「うむ」ズポッ

空気嫁「」

オーク「……戦場で必死にやってる時には気づかなかったが、かなり空しいなこれ」パンパン

オーク「うっ」どぴゅ

女騎士「空しいとはなんだ、中身は私なのだぞ!?」ぽんっ

オーク「女騎士、声が大きい」

女騎士「うぐ……すまない」

オーク「追われてる身だからな、気を付けてくれよな?」

女騎士「なんだろうこの扱い、微妙に納得いかない」

エルフ「きゃあああああああっ!!」

オーク「どうしたエルフ!?」

エルフ「シャワーが壊れてお湯がすごい勢いで……ひあああっ!?」

宿屋「どうしたんですかお客さん!」ガチャガチャ

オーク「ッ!?」

宿屋「鍵開けますよ?」ガチャリ

オーク「女騎士、早くエルフに触るんだ!」

女騎士「分かっている……くっ!!」ガツッ

オーク「ぬわっ!?」バタッ

エルフ「えええっ!?」ドサリ

宿屋「大丈夫ですかお客さん!!」バンッ

オーク「……」ビッショリ

エルフ「……」ビッショリ

空気嫁「」ビッショリ

宿屋「どういうことだってばよ……」

宿屋「風呂場にまで空気嫁持ち込むの?」

宿屋「さっきから本気で何したいの君たち!?」

エルフ「いや……その……」

宿屋「君は女として屈辱とか感じないの!?」

エルフ「そういうことは特に……」

宿屋「君も目の前に全裸の女の子がいるのに空気嫁大事に抱きかかえて何なの!?」

オーク「こ、これは俺にとって大切なものだから……」

空気嫁「」

宿屋「ねえ君こんなこという男と何で一緒にいるの!?」

エルフ「これでもオークさんにだっていいところあるんですよ!?」

オーク「これでもってお前なあ……」

宿屋「君自覚ないの?」

宿屋「空気嫁に入れ込むとか相当危ない人だよ?」

オーク「うぐっ!」

宿屋「ああもう!」

宿屋「とりあえず壊れたシャワー直すから、別の部屋用意するんでそっち移って!」

エルフ「はい……」

宿屋「他のお客様に迷惑だから空気嫁膨らましたまま持ち歩かないでよ!?」

オーク「お、おう……」

空気嫁「」

オーク「なあ、エルフ」

エルフ「なんですか?」

オーク「もう宿に泊まるのは止めよう、色々と危険過ぎる」

エルフ「うん、私もそう思う」

空気嫁「」

―そして月日は流れ―

女騎士「ついに辿りついたぞ……ここが魔王城か」

エルフ「あれ、もう門が空いてますよ?」

女騎士「中も既に死屍累々といった有様だな」

オーク「これは勇者たちのパーティに先を越されたかな」

女騎士「……それにしては静かすぎる」

エルフ「入れ違いになっただけならいいんですけど」

オーク「待て、誰かいるぞ」

魔法使い「う……うう……」フラフラ

女騎士「お前は勇者のパーティの魔法使いか!」

エルフ「大丈夫ですか?いま回復魔法を……」

魔法使い「勇者が魔王に……助けてやって……」ガクリ

女騎士「魔法使い!?」

エルフ「大丈夫、気を失っただけでまだ生きてるよ」

オーク「ここはエルフに任せて急ごう、女騎士」

魔王「くっくっく、人界の勇者もこの程度か」

勇者「すまないみんな……俺はもう……」

女騎士「無事か勇者!!」

勇者「その声は……女騎士?」

魔王「ほう、我の呪いを喰らってここまで辿りついたか女騎士よ」

女騎士「なっ!」

オーク「あの呪いをかけた張本人が魔王……だと!?」

女騎士「ならば貴様を斃せばこの呪いも解けようぞ」

女騎士「貴様だけは許すわけにはいかなくなった!」ザンッ

魔王「ふふふ、怒りで剣が鈍っているぞ」ピトッ

女騎士「なっ!」ぽんっ

空気嫁「」

オーク「そんな……まさか!」

魔王「ああ、私は女だよ」

オーク「嘘だ、その胸で女だなどと!」

魔王「うるさい黙れ!!」

勇者「オーク、油断するな……」

勇者「胸はなくとも、魔王の実力は本物だ……」

魔王「胸と実力には関係が無いだろう!?」

魔王「これだから人族は嫌いなのだ!」

魔王「魔獣であるオークまで人族の下劣な趣味に染まってしまうとは」

オーク「いや、俺は昔から巨乳が好きだったぞ」

魔王「ふざけるな!!」

魔王「まあいい、この世界を支配した暁には……」

魔王「胸のサイズが大きい程に社会的地位が下がる格差社会を生み出してくれようぞ!」

オーク「なんだと!?」

魔王「人々は巨乳であること恥じ、貧乳こそ真なるステータスとなるのだ!!」

オーク「そんな世界……認めてたまるか!!」キッ

オーク「起きろ、女騎士!」ズプッ

オーク「今こそ貴様の巨乳が必要とされているのだ!!」どぴゅっ

女騎士「お前、巨乳好きだったのか……」ぽんっ

女騎士「だがどうする?」

女騎士「魔王は触れるだけで私を無力化できるのだぞ」

女騎士「その度にお前が出していてはとてもではないが決着がつくまで持つまい」

オーク「ああ……らなばこうするまでだ」グイッ

魔王「駅弁だと!?」

女騎士「まさかお前……」

オーク「これでいつでも女騎士の中に出すことができる」

オーク「貧乳魔王の姑息な手など気にせずに、全力で戦え」

魔王「貧乳は余計だ!」

魔王「それに、そんな体勢でまともに戦えるハズなかろう」

オーク&女騎士『それはどうかな?』ザンッ

魔王「速ッ!!?」

エルフ「オークさんと女騎士ちゃんは、いつかこんなことが起こるんじゃないかと考えてたんです」

エルフ「女性の強敵が、呪いを利用して女騎士ちゃんの無力化のみを狙ってくることをね」

勇者「エルフッ!?」

エルフ「魔法使いさんも僧侶さんも女格闘家さんも助けました、もう大丈夫ですよ」

勇者「よかった……」

エルフ「話を戻しますけど、そういう予想をしていた二人は予め対策を立てていたんです」

エルフ「いつでも精液を注いで女騎士ちゃんを元に戻せる状態で戦える戦術をね」

勇者「それがあの駅弁……」

魔王「くっ!!」むにっ

空気嫁「」ぽんっ

オーク「甘いッ!」どぴゅっ

女騎士「ふんっ!」ザンッ

魔王「なっ!」ガキンッ

魔王「触れるのに合わせて即座に射精し、攻撃を止めずに押し通しただと!?」

オーク「射精のコントロールは完璧だ、必要な時にいつでも出せるようにな!」

女騎士「我らは駅弁の状態でも自由に動けるよう訓練を積んだのだ」

魔王「そんな、呪いをそんな方法で突破するなど……」

オーク「人間の可能性は無限大だ!」

女騎士「それを理解しなかったのが魔王……貴様の敗因だ!!」ザンッ

魔王「馬鹿なあああああああああっ!!」ゴボッ

魔王「」バタリ

オーク「やったか!」

魔王「……くっくっく」

魔王「我を斃そうとも、その呪いが解けることは無い……」

女騎士「なっ!」

魔王「一生その身に受けた呪いに苦しむことだな」

オーク「……エルフ、魔王を回復してやれ」

エルフ「え、ああ……はい!」パアアアアアアア

女騎士「オーク?」

オーク「貧乳など本来なら御免被るところだが……」ビンビン

魔王「ちょ……そんな大きいの無理!!」

オーク「女騎士が受けた苦しみの幾何かでも、その身に受けてみるがいい!」ズプッ

魔王「ひぎいっ!!?」ビクンッ

オーク「ふんっ!!」パンパン

魔王「止めて!助けて!!」ビクンビクン

オーク「ならば女騎士の呪いを解け」パンパン

魔王「そ、それは……」

オーク「ほお、この期に及んでまだ抵抗するか」グポオッ

魔王「んほおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」ビクンビクン

魔王「オークの極太チンポしゅごいのおおおおおおおおっ!!」アヘアヘ

オーク「……」ピタリ

魔王「え……あの……」

オーク「続けて欲しいか?」

魔王「ッ!?」

オーク「続けて欲しければ女騎士の呪いを解いたうえで懇願しろ」

魔王「……」

オーク「嫌ならこれで終わりだな」ぬぽっ

魔王「待って!」

魔王「わかった……分かりましたから……もっと……」

オーク「なんだ?」ニヤリ

魔王「欲しい……です……」

オーク「何がだ?」

魔王「その……んぽを……」

オーク「はっきりと大きな声で言ってくれないとわからんなあ」

魔王「オークの極太バケモノち○ぽほしゅいのおおおおおおおおおっ!!!」

オーク「よく言った!」ずぽっ

魔王「ひぎいいいいいいいっ!!子宮の奥までズンズンきてりゅのおおおおっ!!」アヘアヘ

魔王「ぎんもぢいいいいいいいいいいいいっ!!」ビクンビクン

女騎士「おっ」パアアアアアア

エルフ「これはもしかして!」ぷにっ

女騎士「うむ、もう空気嫁に変身することはないな……」

エルフ「やったね女騎士ちゃん!」ぷにぷに

女騎士「それはいいがエルフよ、なぜ胸を揉む」

エルフ「やっと自由に触れるようになったんだからいいじゃない!」もみもみ

オーク「ふうっ」

魔王「」ビクンビクン

勇者「終わった……のか?」

オーク「ああ」

オーク「あのような痴態をこれだけの人数に見られてしまっては魔王の権威も失墜するだろう」

エルフ「録画しといたからばら撒きもできるよ!」

オーク「魔王軍もこれで終わりだな」

女騎士「うむ、長い闘いだった」

―数ヶ月後―

オーク「改めて挨拶しておこうか」

オーク「新魔王となったオークだ、よろしく頼む」

勇者「まさか君が魔王の座を継ぐとはね……」

オーク「裏切り者として成り上がったという事実は予想以上に効いてな」

オーク「色々と尾ひれがついた噂の効果もあってすんなりこの地位を手に入れられたぞ」

女騎士「おかけで私もいい暮らしをさせてもらっている」

勇者「それは何より、ところで今日の案件だが」

オーク「ああ、ちゃんと人間とは和平を結んでやるさ」

オーク「これ以上馬鹿げた戦争をしてはこっちの国土も持たんからな」

オーク「協議の上でちゃんと戦後補償も行おう」

勇者「一度は人間側で戦ってくれただけあって話が早い」

女騎士「こいつは皆が恐れる魔王様だからな」

女騎士「人間に悪い印象を持つ派閥にだって有無を言わせないさ」

オーク「ただなあ……」

女騎士「どうした?」

オーク「一応、俺の評判がどうなってるか調べてみたのだが」

勇者「ふむふむ」

魔物A『新しい魔王は所構わず誰でも犯すって噂で……』

魔物B『しかもその精を受けると、空気嫁ですら魔王好みの巨乳に変えられるらしい』

魔物C『前魔王を倒すために人間の女騎士を手籠めにしていて、いまでも腹心らしい』

魔物D『腹心というより性奴隷らしい』

魔物E『前魔王も性奴隷にされたらしい』

勇者「……」

オーク「まあ、結果的に俺を畏れ敬う方向には向かってるんだが……」

女騎士「人間側の民衆にまでこんなイメージを垂れ流されては困るよなあ」

勇者「事実無根とも言えない部分があるから扱いに困るな」

オーク「まあ、一つだけ完璧な事実があるとすれば……」ジャラリ

前魔王「うへへ……おち○ぽみるくもっとぉ……」アヘアヘ

女騎士「うむ、この性奴隷ぐらいのものか」

オーク「貧乳は好きではないのだがな」

女騎士「仕方ないだろう、あれから狂いっぱなしなんだし」

女騎士「魔王の素質はそのままだから野に放つわけにもいかんからな」

勇者(哀れな……)

エルフ「魔王様、次の謁見が詰まってますから手短にお願いします」

オーク「おお、すまない」

オーク「悪いが勇者、積もる話はまたの機会でいいか?」

勇者「仕方ない、それでは皆の者健やかにな」

前魔王「もっとち○ぽぉ……はやくぅ……」アヘアヘ

勇者「……健やかにな」

―――こうして人間と魔物との長い戦いの歴史に終止符が打たれた。

   新魔王の巨乳優遇政策によりエルフなど一部の種族が栄え、それに対する反発などもあったが、

   人族と魔族の調和を生み出したこの政策は後世の歴史に名を轟かす程の治世を作り上げた。

   もっとも魔王として祀り上げられた経緯により、歴史書には『好色王』と記されてしまうのだが……

   それはまた別のお話。


   (完)

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