淡「だってサキは私のこと好きだもん」 (162)

ID:/Z0VY1d80

>>1
代行ありがとうございます
全員同一校設定設定です

ー朝ー 清澄寮 101号室


咲「……んっ、朝だ…起きなきゃ」ガバッ

咲「今、何時だろ…?」

咲「5時45分…ちょっと早いくらいかな。お姉ちゃんは…?」

照「すー…お菓子…」

咲「まだ寝てる…起こすのは少し経ってからいいかな。まだ6時前だし」

咲「とりあえず、今日は私たちが食事当番だし朝ごはん作らなきゃ」タッタッタ


共同キッチン

咲「(今日のメニューは確か…鮭の塩焼きにほうれん草の胡麻和えと卵焼き、あとなめこ汁だったよね)」トントントン

咲「(恭子さんがカロリー計算して栄養バランスを考えてメニューを決めてくれるから料理をする側からすれば楽だけど…)」

咲「(自分が作りたい料理が作れないのは少し不満かも…)」

和「咲さん、おはようございます」

咲「あっ、おはよう和ちゃん。」

テル取り合っテル設定も継続かな

和「咲さん。何か手伝いましょうか?」

咲「うん、じゃあお味噌汁をお願いしてもいいかな」

和「はい、わかりました。」

咲「…………」

和「…………(お姉さんも起きていないようですし、今がチャンスでしょうか…?」

和「…咲さん、今日の1時限目の古典ですけど、宿題は終わりましたか?」

咲「うん、お姉ちゃんに少し教えてもらって何とかね。和ちゃんは?」

和「私の方も大丈夫です。でも優希が…」

咲「優希ちゃんがどうかしたの?」

和「えぇ…昨晩優希に宿題をやるように言ったんですが、部の練習で疲れたとか言ってすぐに寝てしまって…」

咲「…優希ちゃんらしいね。でも古文は三尋木先生だから授業中に当てられるとかじゃなければ…」アハハ

和「順番的には間違いなく、今日回ってきますね」

咲「……ちょっと、マズいね。三尋木先生、ああ見えて容赦ないし…写させてあげたほうがいいかな?」

和「ダメです」キッ

咲「えっ」

和「針生先生からも言われてるんですよ。「優希をあまり甘やかさないように」と」

咲「でも…」

和「でももへったくれもありません。毎回私たちは優希に宿題のノートを見せているじゃないですか!」クワッ

和「それでは優希のためになりませんよ!!」

>>10
それとは別設定

咲「うーん…確かに」

和「でしょう?ですから今回は心を鬼にして…」

照「……おはよう」ガチャ

咲「あっ、お姉ちゃん。」

和「おはようございます。照さん」

照「ごめん。遅くなった。何か手伝う?」

咲「ううん、今は和ちゃんが手伝ってくれているからお手伝いは必要ないよ」

咲「その代わり、みんなを起こしてきてくれるかな?」

照「…わかった。」テクテク

和「で、ですね。そこで提案なんですが…私と咲さん、優希は早く学校に行って勉強をしませんか?」

咲「良いけど…私たちは何をするの?」

和「いえ、その。私と咲さんは優希に勉強を教えながら、お喋りでもと思いまして」

咲「…そうだね。宿題を教えながら1時間目の予習ができるもんね、うん、わかった。一緒に行こう?」

和「(よし、これで二人きりになれる口実を手に入れましたよ!)」グッ

~102号室~

照「菫、淡。朝だよ」コンコン

菫「あぁ、私は起きてる。淡は今起こしてるから少し待ってくれ」

菫「おい淡。朝だぞ!さっさと起きろ!!」

淡「zzzzz…むにゃむにゃ…」ゴロゴロ

菫「昨日も夜遅くまで漫画を読み込んでたみたいだな…まったく」ハァ…

照「…最近は恋愛モノが多めだね。淡はそういうのは読まないと思ってたけど」

菫「いや、そうでもないぞ…って、照。お前いつの間に入ってきた。そしてお前が読むな」ボッシュート

照「…一応私も女子高生。こういうものには興味がある」ムム

菫「後で借りて読めばいいだろう。とりあえず今は淡を起こすことが先決だ」

照「…淡を起こすことなんて簡単。すぐ終わる」

菫「…ほぅ。やってみろ」

照「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」ボソボソ

淡「………!!!」ビクッ

淡「おはよー!テルー!」パッ

菫「何だと…毎朝私がこんなに苦労しているというのに…」

淡「菫センパイ!早く行かないとサキのゴハンなくなっちゃうよ!早く!」

菫「あぁ…なるほど。そういうことか」ポン

照「…そういうこと。菫は淡を着替えさせてから食堂に来て」

菫「わかった。でも着替えさせてからというのはどうしてだ?些か早すぎるような・・・」

照「…敢えて言うなら勘。多分早く行かなきゃいけない何かがある」

菫「お前の勘は当たるからなぁ…わかった。」

淡「えっ、私もう着替えなきゃダメなの?えー…メンドクサイ」

菫「まだ朝食にまでは時間がある。髪梳かすの手伝ってやるから早く着替えろ」

淡「へーい」

照「じゃあ、陸上部のみんなは早朝ランニングだろうし…2階を起こそうかな」バタム

照「って、絹恵さんも今日はランニングに付き合うって言ってたからもういいのか」

照「…片岡さんと上重さん起こしたら早く咲のところに行こう」

数分後ーキッチン

咲「……でね、それで淡ちゃんが…」

照「咲、陸上部のみんな以外は起こしてきたよ」

優希「おっはよーだじぇ!のどちゃん咲ちゃん!」

漫「…おはよーございます」

咲「あっ、優希ちゃん。漫さんも。おはようございます。」

和「優希、おはようございます。今は…6時43分ですか。まだ時間はありますね」チラッ

優希「??どうしたのだ?のどちゃん」

和「優希、7時までに制服に着替えてください。」

優希「じょ!?いくらなんでも早すぎないかー?そんなに急がなくても学校は逃げたりしないじぇ?」

和「優希、今日は早めに学校に行って古文の宿題をしますよ」

照「あぁ、昨日咲がやってた…」

優希「じぇじぇ?!ノート写させてくれればすぐ終わる話だからそれで行こうじぇ?」

和「ダメです。それでは優希のためになりません」

咲「優希ちゃん。私も一緒に手伝うから一緒に頑張ろう?」

優希「めんどくさいじぇ…」

漫「あんなぁ…宿題くらいはちゃんとやりーな」」

和「めんどくさがらずに早く着替えてきてください」

優希「…わかったじょ」

淡「はーい!サキー!愛しの淡ちゃんが来たよ!」ズバッ!

菫「咲ちゃん、みんなも。おはよう」

咲「あっ、淡ちゃん。菫さんも。おはようございます」

和「…おはようございます。大星さん、弘瀬先輩」

優希「おー、あわちゃんとすーみん先輩だじぇ。おはー」

穏乃「洋榎先輩!今日は私の勝ちですよっ!」ブイ!

洋榎「…くっそ、負けてしもーた!先週ははウチの圧勝やったちゅーのに!」

憧「…今週はしずの勝ちね。先週はヒロエ先輩の勝ちだったからこれで…」カキカキ

末原「…8勝8敗やね。ホンマ、朝からよーやるで」ハァ

絹恵「おねーちゃんもシズちゃんもペース早すぎやて…こんなんランニングやないやん」ハァハァ

菫「おっ、陸上部組もいいタイミングで帰ってきたな」

咲「こっちも大体終わりました。お姉ちゃん、お皿を並べてくれる?」

照「…了解」

淡「手伝うよー」

数分後

咲「それでは、いただきましょう」

皆「「「「「いただきます」」」」」」」」パン!

淡「ホントにサキの卵焼きは美味しいね!ほんのり甘くて本当に私ごのみの味だよ~」シアワセ

咲「あはは、ありがとう。淡ちゃんは本当に美味しそうにご飯食べてくれるから作りがいがあるよ」

洋榎「うーん、ウチはもうちょいしょっぱいほうが好みやなー。これもめっちゃうまいけど」

末原「うん、他の料理もよくできとるわ。咲ちゃん、腕上げたな」ヒョイヒョイ

漫「ウチも見習いたいわ…」

穏乃「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」ガツガツガツガツ

憧「しず、がっつきすぎ。」ビシィ

和「しかし本当に美味しいですね。咲さんの卵焼きは。誰かに教わったものをアレンジしたんですっけ」

咲「うん。染谷先輩から教わったレシピを少し改良しただけなんだけど」

照「…少しでも手を加えたならそれは咲のオリジナルメニューだよ。咲がお料理上手だってこと意外なんでもない」

淡「サキは絶対にいいお嫁さんになるねっ!私が保証するよ!」エヘン

和「!!!(さ、先に言われました!?)」ガガーン

咲「んん、そうかな…私も女だしそう言ってもらえると嬉しいよ。ありがとう淡ちゃん」テレテレ

咲「…淡ちゃん、なんでもう制服着てるの?」ン?

淡「えっ?なんかテルーが早く着替えたほうがいいって言ってたから」

和「(まさか…そんなこと、ないですよね?)」ドキドキ

咲「そういえばみんな、昨日の宿題やった?古文のやつ」

憧「うん。終わらせたよー、シズにもちゃんとやらせた」

穏乃「…メンドくさかったなー。古語辞典学校に置きっぱなしだったから余計時間かかっちゃったよ」

淡「ん?何のこと?」

咲「古文の宿題だよ。優希ちゃんがあたるっていうことは淡ちゃんにも回ってくるよね?」

咲「古文は1時間目だから早めにやってないとまずいよ?」

菫「…おい。昨日お前宿題ないとか言ってなかったか?」

淡「そりゃ体育の授業以外寝てたからね!宿題あるかなんて知ってるわけな…痛い!?」

菫「…すまない。私の管理不足だ。このバカの言うことをあっさり信じた私の責任だな」

咲「あはは、いいですよ。今日は優希ちゃんも宿題をやっていないので、宿題を教えるために和ちゃんと一緒に早めに学校に行くことになってましたから」

咲「優希ちゃんは和ちゃんが、私が淡ちゃんをサポートすればなんとか終わらせられると思います」

菫「いつもいつもすまないな…」

淡「えーメンドクサ…」

菫「何 か 言 っ た か ?」ゴゴゴゴゴ

淡「イヤ、ナンデモアリマセン…」

菫「じゃあ、咲ちゃん。よろしく頼む」

咲「任せて下さい。淡ちゃんのことはわかってますから」

和「(やっぱりこうなっちゃうんですかー!?)」ガーン

和「(優希に私のノートを写させることにして、うまく咲さんと二人っきりの時間をつくる計画がー!?)」

和「(ショボン)」

憧「(和、ドンマイ)」ポンポン

穏乃「???」

優希「着替え完了!!!帰ってきたじぇ~」

末原「聞いたで。また宿題やるの忘れたみたいやな…そろそろ、おばちゃんに言いつけるで」キリッ

優希「それは勘弁して欲しいじょ…」

末原「ならしっかり宿題をやるんやな。ウチかて言いたかないし」

洋榎「二人はおかん同士が仲が良くて、結構前から仲良かったんやったか?」

末原「えぇ、割と昔からの付き合いですね。コイツとも腐れ縁って奴ですわ」

優希「タコス作りもうまいんだじぇ!」

末原「アンタが作れ作れうるさいから作れるようになっただけやけどな…」

穏乃「おかわり!」バッ!

憧「はやっ!ちゃんと噛んで食べなさいよ…?」ギョッ

洋榎「ウチもや!」バッ

絹恵「お姉ちゃん、口の周りにご飯粒付いてるで」

咲「はいはい、まだありますからいっぱい食べてくださいね」

~ご飯終了~

咲「さて、食器を洗わないと…」

菫「その事だが…食器洗いは私と照がやるから咲ちゃんたちは早く学校に行くといい」

咲「え、いいんですか?」

照「…良いもなにも私は作るのは何もしてないし」

菫「淡の勉強を代わりに見てもらうんだ。これくらいしないとバチが当たるよ」

咲「…じゃあ、お願いしようかな」

照「…任せといて」

菫「早く準備をして行くといい」

咲「じゃあ行ってきます!」

照「…行ってらっしゃい」

菫「…さて、と。手早くやってしまうか」

絹恵「あっ、ウチも手伝いますよ。今日サッカー部は朝練ないですし」

漫「ウチも!」

菫「はは、ありがとう。じゃあみんなにも悪いし早く終わらせてしまおうか」カチャカチャ

ー学校前ー


咲「さて、学校に着いたけど…。今は」

和「7時30分になるところですね」

優希「始業まで1時間以上あるじょ?少し早すぎるんじゃないのか??」

淡「そーだよー。少しくらい遊んでもいいんじゃない?」

和「ダメです。今回の課題は少し難しいですし、残りの全文の口語訳が課題ですからこれでも間に合うかどうか微妙なくらいです」

淡「うげぇ~全部やるの~めんどくさいよー」

咲「あはは、でも提出課題だからね。成績評価の一部になるっていう話だし…出しておかない手はないよ」

優希「そんなもんこの私の前では詮無きことだじぇ。実力で勝ち取る。それで良いわけだっ!」

和「…優希は実力でテストで60点以上取れるんですね。初めて知りました。じゃあ、テストの時の手助けは無用ですね?」

優希「へっ?60点…?半分でいいんじゃ…」ヘッ

咲「優希ちゃん…今回の評価はテストとこの課題の評価の合算だよ?出席とかそういうのは点数に入らない…」

和「三尋木先生は課題2割と言ってましたから実質80点満点です。その中で6割ですか、なかなかの自信ですね」ニッコリ

優希「ぬぐぐ…のどちゃんひどいじぇ…」

和「だから早くやってしまいしょうという話だったんじゃないですか…」アキレ

咲「まぁまぁ…そうこうしてるうちに教室着いたし、早く始めちゃおうよ」

淡「はーい!じゃあサキと私、ノドカとユウキでいいよね!」サササッ

和「いいえ、席も近いですし、机を移動させて4つ合わせてやりましょう」

淡「えー、私はサキと二人がいいなー」

咲「うーん…私はそれでもいいけどみんなでやったほうが効率はいいと思うよ?」

和「と・に・か・く!早くやってしまいしょう!!(油断も隙もありませんねこの人は…)」

咲「う、うん…」

淡「へーい」

優希「タコスぢからフルチャージ!だじぇっ!」

生徒入口正面玄関前

???「………‥‥‥‥‥‥」

???「ここ…かな?」

???「……・……」カタッ

???「……・・………」タタタタタタッ

>>42 何したかわからん

咲「ここではこうやって…」

淡「ふむふむ…こうなるのかな?」

咲「そうそう…やっぱり淡ちゃんは出来る子だよ。もう少しちゃんと授業を聞けば成績良くなるのに」

淡「授業って聞くと何故か無条件で眠くなっちゃうんだよねー。ノートに目を落としたらすぐカクンっていっちゃう」

優希「まったくもって同意だじぇ。」

和「笑い事じゃありませんよ…ほら優希。手が止まっていますよ!」

優希「う~のどちゃんスパルタだじぇ…咲ちゃん、今日の晩飯のメニューはなんだ?」

>>45
手紙を下駄箱に入れた
あまり喋らせられないんから分かりにくかったなすまん

咲「まだ来てないよ。お昼には恭子さんからメールで来ると思うけど」

優希「今週はタコスの日がまだだからなっ!そろそろかと思ったんだじぇ!」

咲「私タコス作れないからなぁ…今日じゃないんじゃないかな?」

和「そもそも2週間に1度からあげの日とタコスの日がある清澄寮がおかしいですよ…」

淡「風越の方は料理部の部長が全部料理やってるんだっけ?」

和「えぇ、美穂子さんですね。他の皆さんもよく手伝うそうですが…」

咲「部長をはじめとして料理できない人が多いらしいからね…当番制はできないし、しょうがないよ」

淡「え?かいちょー料理できないの?意外だねー。なんでもできるイメージだけど」

咲「久部長はできないらしいよ…本人言うには壊滅的な腕前だとか」

淡「はー…人は見掛けに拠らないもんだね」

優希「塞ぶちょーは手伝ってるみたいだけどなっ!」

和「あの方はイメージ通りって感じですね」

咲「確か、あの寮だけ人数が11人なんだっけ?」

淡「うん。確か…新聞部のトヨネが一人で暮らしてるはず」

和「一人って寂しくないんでしょうか…」

淡「鶴賀は誰だっけ…あのノッポの人がやってるらしいね」

優希「ジュンだじぇ!」

淡「そうそう、その人。なんだっけ、調理師免許を持ってるとかなんとか」

和「プロじゃないですか!?」

咲「まぁ、鶴賀にいる衣ちゃんも龍門渕家の一員だし…」

淡「流石にいいメニューが出るってイケダが言ってた」

和「さんをつけましょうねさんを」

咲「まぁ、理事長のお孫さんが住んでる龍門渕だけは外注みたいだけど」

和「龍門渕透華さんですか…なんであの人はいつも私にちょっかいをかけてくるんでしょうか」

和「外注できるお金はあるのになんで生徒にやらせるんでしょうか…」

咲「あはは、うちは規格外の高校だし」

咲「宿題、あともう少しだから頑張ろう?」

淡「はーい…」

優希「了解だじぇ…」

×和「外注できるお金はあるのになんで生徒にやらせるんでしょうか…」
○和「それと外注できるお金はあるのになんで生徒に料理をやらせるんでしょうか」

未訂正版からコピペしたのでミスった
すいません

和「外注できるお金はあるのになんで生徒にやらせるんでしょうか…」

1時限目開始直前

淡「…よーしっ!終わったァー!」

優希「なんとか間に合ったじょ…」

和「…最後の方は丸写しみたいな感じになってましたけどね…」ハァ

咲「なんとか終わったんだし、それで良しとしようよ。とりあえず、お疲れ様、みんな」アハハ

???「何とか終わったみたいですね」

咲「あっ、ユキちゃん。ごめんね、席借りちゃって

由暉子「いいですよ。ちょうど、やる事もありましたし」

淡「やる事?いつもの聖堂の掃除じゃなくて?」

由暉子「いえ、同部屋の先輩に忘れ物を届けてこなくちゃいけなくて」

和「確か…美術部の先輩でしたか?」

由暉子「はい、爽先輩ですね。筆のセットを全部置いていってしまって…」

咲「あはは、獅子原先輩らしいね。」

由暉子「そういえば咲さんによろしくって言ってました。また部屋に来て色々服を着て欲しいみたいですね」

和「えっ!?何ですかそれは?!(初耳ですよ!!)」バッ!

咲「…あれ、恥ずかしいからもうしたくないんだけど…」

由暉子「??似合ってましたよ?」

淡「ナニソレ!?なんで私を呼ばなかったのさ!見たかった!!!!」バン!

由暉子「大星さんとは面識ない人が多かったですし」

淡「そーゆー問題じゃないんだよ!!サキの艶姿が見たかったんだよ私は!」バンバン!

咲「艶姿って…」

和「(淡さんは基本的に敵ですが今回ばかりは完全に同意ですね。咲さんが可愛い服をいっぱい着たというのにそれを見れないなんて)」

和「(そんなオカルトありえません。とりあえず真屋さんをそれとなく問い詰めつつ、写真か何かがあればそれをコピーしてもらえないか聞かなくては…)」

和「…とりあえず、詳細を」

?「おー。皆の衆、授業始めるよー?席付きなー」ガラガラッ

淡「あっ、咏ちゃんじゃん。むぅ…じゃあ、詳細は昼休みにでも教えてよねッ!」

由暉子「了解しました。」

咲「あっさり了解しないで!?」ガビーン

咏「おいおいそこー?早く座らんと一番最初に当てるよー?知らんけど」

優希「やばっ、のどちゃん!さっさと席に戻るじぇ!?」

和「え、えぇ…(とりあえず、詳細は根掘り葉掘り聞かなくてはいけませんね・・・)」

昼休み

赤土「じゃー今日の授業はここまで!予習復習はしっかりやれよー」

きりーつ、れー。ありがとーございましたー

淡「さぁ、ユキ!教えてもらうよ!」ババッ

和「ちょっ!?(早すぎます!!!)」

由暉子「まだ先生教卓の前ですよ…?」

赤土「あはは、気にすんな!」

赤土「じゃー私も出前を…」

???「赤土先生?」

赤土「!!!??こ、小鍛治学年主任…」

健夜「ちょっと、よろしいですか?」

赤土「は、はひぃ!」ギーガタギーガタ

淡「…なんでアカド先生ってすこやんのこと苦手なのかなー?」

咲「…さぁ?」

和「お待たせしました。さぁ、詳細を!!!!!」

由暉子「はい。じゃあ、この画像を」

咲「が、画像!?消したはずじゃ…」

和「あっ…咲さんこのお洋服よく似合ってます!!!」

淡「この服もいいなー。誰のコレクション?」

由暉子「龍門渕に住んでる私たち有珠山中学のメンバー全員…ですね」

由暉子「咲さんにコスプレさせたり色々しました。楽しかったですよ?」

淡「聞けば聞くほど羨ましくなってくるんだけど…」ジトー

和「全くですね」ジトー

咲「うぅ…流石に恥ずかしいよ。ユキちゃん…画像、消してくれてなかったの?」

由暉子「似合ってましたし、どうせ揺杏先輩あたりが拡散させるだろうし消しても無意味かなと」

優希「咲ちゃん似合ってるじぇ…もう少しファッションに気を使えば良いと思うじょ?」

咲「お姉ちゃんが盛んに色々なファッション雑誌を見せてくれるけど…私にはあんまり似合ってないかなって」

和「そんなことはありませんよ!!!これとかすごく似合ってます!」

淡「こういうのも似合うねー…いやぁ、色々と発見があっていいねこれ!」

咲「うぅ…恥ずかしい…5限目体育だから先に行くよ」

和「あっ、待ってください!」

淡「私も行くー」

生徒入口正面玄関前


咲「(もう…全く、二人共嬉しそうにしちゃって。こっちは恥ずかしいのに…)」

咲「(今度は行かないように…って、あれ?)」ヒラッ

咲「(手紙…?これってまさか…)」

和「?どうかしましたか?咲さん」

淡「どうかしたー?」

咲「!?ううん、なんでもないよ。ちょっと、忘れ物しちゃったから一旦教室に戻るね。先行ってて?」

優希「おぉう、咲ちゃんどうかしたのかー?」

和「………どうかしたんでしょうか?」

淡「………怪しい」

教室

咲「(ど、どうしよう…これ、宛名…私宛だ。)」ドキドキ

咲「(こ、こういうのってどうすればいいんだろう…?!)」

咲「(とりあえず、開けてみなくちゃ…)」ドキドキドキ

咲「(えぇと…宮永咲さんへ。あなたのことが好きです、付き合ってください)…って、えぇ!?」

?「へー…やるねぇ」ニヤリ

咲「あ、憧さん!?」

憧「やっほ。」

咲「ど、どうしてうちのクラスに!?」

憧「今日アタシ日直だからさ。欠席者をまとめてこーこちゃんに言わなきゃいけないのよ」

憧「そ・れ・で…誰からなのよ?」ニタァー

咲「し、知りませんよ…心当たりもないですし!」

憧「ほぅ…つまり、一目惚れされた。と」

咲「ひ、一目惚れ…」テレテレ

憧「まぁ、気持ちはわからなくもないけどね。咲って美少女だし」

咲「び、美少女だなんて…」

憧「謙遜すんなって。咲は可愛いと思うよ?モテるのも頷ける」ウンウン

咲「あぅ…」

憧「ふーむ…アタシの読みじゃこのラブレターの送り主は上級生だね」

咲「上級生?なんでですか?」

憧「簡単よ。シール…これ、ハルエ…赤土先生が政経の授業で配ってる奴なの。だから2年生以上の生徒」

咲「な、なるほど。」

憧「で、どうするの?」

咲「ど、どうするって…」

憧「その人と、付き合うの?付き合わないの?」

咲「えっ、ええ!?」

憧「…そんなに驚くこと?ゆくゆくは決めなきゃいけないのよ?」

咲「だ、だって…さっき手紙もらったばかりだし…そもそも会ってすらいないし…」モジモジ

憧「…まぁ、確かにその通りね。会ってすらいない人と付き合うかなんて決められないわよね」

咲「そ、そうですよね…」

憧「でも」

咲「えっ」

憧「これ、最後に今日の放課後屋上で待っていますって書いてあるわよ?これ、返事は今日ねって言ってるようなもんじゃない?」

         ,..-─‐-..、
          /.: : : : : : : .ヽ
        R: : : :. : pq: :i}
         |:.i} : : : :_{: :.レ′     コ  ツ         , -─弋¬、
        ノr┴-<」: :j|    ポ        ン !! /      `Y
      /:r仁ニ= ノ:.ノ|!           _          | {、       |
       /:/ = /: :/ }!        |〕)       从\ |)   |
     {;ハ__,イ: :f  |       /´   (〔|      ヽ__j儿从八_
     /     }rヘ ├--r─y/ ☆、  `\      i⌒ヽ ̄ ̄\
   /     r'‐-| ├-┴〆    _, 、_⌒☆ \    |  | `===ヘ
    仁二ニ_‐-イ  | |       ∩`Д´)      ゙と[l ̄|  |     \
    | l i  厂  ̄ニニ¬       ノ   ⊂ノ          ̄|  |         ヽ
   ,ゝ、 \ \   __厂`ヽ    (__ ̄) )            |  |\      }
  _/ /\_i⌒ト、_   ノrr- }     し'し′         /{_〆 ̄`ーー=='^┤
 └-' ̄ `|  |_二二._」」__ノ                   {| -‐  / | | }
      └ー′                          └─-二_/⌒Y ̄}
                                           `ー-'⌒ ̄

咲「あっ…確かに書いてある」

憧「ね?ということは…」

咲「今日中に返事しなきゃいけないっていうこと…?」

憧「まぁ、そういうことね。適当に理由つけて体育は休みにしといてあげるからゆっくり考えてみたら?」

咲「…………はい。」

憧「よし。それじゃまた後でね」

咲「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥どうしよう」

放課後

咲「…‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」ソワソワ

和「…咲さん、何だか凄くそわそわしながら教室の外に出て行きましたね」

淡「どうしたんだろ…」

優希「結局体育は休んだけど6限と7限は出てきたからなー…すごく体調が悪いわけではないんだと思うじぇ?」

由暉子「…というより、何かあったんじゃないですか?」

和「??何かって?」

由暉子「それを私に聞かれましても…咲さんは今、心ここにあらずに見えるというだけです」

淡「結局はぐらかされたけど、理由、下駄箱のあれだよね?」

和「えぇ、それは間違いありません」

優希「なんのことだ?」

淡「気付かなかった?体育に行く前、下駄箱の前でサキ…何か隠してたの」

由暉子「?いえ、気がつきませんでしたが」

優希「下駄箱…隠す…なるほど…わかったじぇ」

由暉子「……優希さんも気づかれましたか…やっぱり、そうですよね…」ウンウン

淡「わかったって…何が?」

優希「…咲ちゃんは果たし状を貰ったんだじぇ!だから決戦を前にそわそわしているのだ!」バ!

由暉子「ありえませんから。」

由暉子「ラブレターです!ラブレターをもらったんですよきっと」

淡「なっ…」

和「なななななな……なんですかそれはーーーーーーーー!!!?」ドギャーン

憧「あーあ、バレちゃったか」

和「あ、あああ憧!?」

飯食ってきます

淡「…アコ。こんな大事なことを私たちに教えないってのは少し薄情なんじゃない?」

和「全くです。親友だと思っていたのですが」

憧「…アンタたちに言ったらすぐに断るように唆すでしょ?こういうのは一度じっくり考えてみるのが一番なのよ。後にも先にも後悔しないためにもね?」

和「…否定できません」

淡「…さすが学年1番のモテ女は言うことが違うねー。経験者だけなことはある。…まぁ、本命には想いを伝えられないみたいだけど」

憧「…悪かったわね。で、どうするの?」

淡「当然出歯亀!」

由暉子「えっ…ダメでしょう普通」

憧「話がわかるじゃない」

和「えっ」

由暉子「いやいや…何を言ってるんですか。出歯亀なんてそんな…」

優希「行こうじぇ!!」

和「優希…行く気マンマンですね」

淡「多数決3対2って事で!さーいこー」

和「本当にいいんでしょうか…」

憧「まぁ、良いんじゃない?偶然見かける人がいたって仕方ないわけだし」

由暉子「そういう問題ではないのでは…」

屋上


咲「屋上…ここで、いいんだよね」

咲「(いろいろ考えては見たけど…とりあえずその人の話を聞いて見ないとわからないし)」

咲「(話を聞いてみてその人の気持ちを感じてみないと返事は、できない)」

咲「(とりあえずその気持ちを受け止めて…それから)」

??「…来て、くれたんだ」

咲「…あなたは…」

                        ___
                      //l

                      √7/`、
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淡「おっ、丁度お相手が来たみたいだねっ」

和「…知らない方ですね…」

由暉子「あ、あれは…あの人は」

優希「ん?知っているのかおユキ!?」

由暉子「おユキって誰ですか…あの人は、私の先輩です」

憧「まぁ、あたしたちにとっても先輩だけどね」

和「…いちいち、揚げ足を取らないでください…」


咲「…お久しぶりです。…岩館、先輩」

由暉子「岩館揺杏…私の中学の時からの先輩です。捉えどころのない人で、いつも飄々としているというか…そんな人で」

憧「ふーん…意外ね。そんな人が咲を選ぶなんて」

由暉子「そう、意外なんです。…正直、今も驚いてます」

淡「サキとけっこー身長差あるね。男女くらい差があるかも」

由暉子「確か身長170センチくらいだったと思いますよ…」

憧「結構スッとした感じの人ね…割とイケメンタイプ?」

淡「シっ…話し始めたよ!」

揺杏「ごめんね。こんなところに呼び出して」

咲「…そんなことないです…」

揺杏「…意外だった?…呼び出したのが私で」

咲「いえ…」

揺杏「ま~気にしないでいいよ。元はこんな奴なわけだし~」

咲「そ、それは…」

揺杏「…まぁ、正直1番驚いてるのは私なんだけどね」

咲「……あの、私と先輩、と会ったのはこれで二度目…ですよね」

揺杏「…うん。そう」

咲「…やっぱり私、好かれるようなことをした覚えがないですよ…なんで、私なんかを」

揺杏「…情けない話なんだけど。いわゆる、一目ぼれってやつだね…ホント、信じられないよ」

咲「一目惚れ…」

揺杏「一度街で宮永先輩…君のお姉さんと一緒に歩いてるところを見かけて…」

揺杏「それ以来…ずっと気になってた」

ちょっと所用で席外します

すいません親から電話でした再開します


咲「そう…ですか」

揺杏「だって、コケてたからね。思いっきり」

咲「?!(い、いつのかな…は、恥ずかしいよ!)」

揺杏「私、子供が好きだからさ…その延長線なんだなとずっと思ってた」

揺杏「世話が焼ける子だなーとかそんな風にしか思ってなかったと思う」

揺杏「でも…違った。また、うちの寮で再会して…」

揺杏「ちゃんと立ち会ったその瞬間…私の中で、全てが変わる音がした」

揺杏「その瞬間、頭が激しく揺らされるようにクラクラして、頭ん中が一気に真っ白になって…」

揺杏「…君がお姉さんに手を差し伸べられて…立ち上がったその瞬間に浮かべた笑顔がフラッシュバックして」

揺杏「私は…恋に落ちたんだと気づいた」

揺杏「恋とか愛とか意味がわからない…自分が自分でなくなる感覚なんて…」

揺杏「とか思ってた私が、圧倒的な感情の到来に自分を失って…本当に信じられない」

揺杏「多分、時間にすれば数秒も経たないうちだったと思う」

揺杏「おそらく、私はあの瞬間に変わってしまったんだ」

咲「………」

揺杏「そして、1日一緒にいて色んな表情を見せてもらって…カメラにそれを収めていくうちに」

揺杏「その表情を全部自分のものにしたいって思って…そしたら、止まんなくなって…今に至る」

揺杏「我ながらクサいセリフだとは思うけど…今、言葉にできるのはこれくらいかな」

咲「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

憧「うひゃー…こりゃかなり惚れ込んでるわ…」

由暉子「赤面ものですよこんなの…こんな想いを隠してたなんて…」

優希「………………………///]

和「…………」

淡「…ノドカ?」

和「…流石に気分が悪いです。私は先に帰りますよ」

憧「和…泣いてる?」

和「泣いてなんかいません!」

和「私は、私は!好きな人がこんなふうに告白されている風景なんてみたくありません!」

淡「ふーん…ノドカのサキへの気持ちってこんなもんで揺らいじゃうんだ。じゃあ私の敵じゃないね」

和「!?」

憧「ちょっ!?淡!!!何言ってんの!?」

由暉子「大星さん…それは…」

和「何を仰っているのか…私には理解できませんね。説明をお願いできますか」

淡「簡単な話じゃん。あの先輩は確かにサキに相当惚れ込んでるし、スペックも高い。しかも、その気持ちをストレートに伝えてる。」

淡「確かにサキはあの先輩の告白をオーケーするかもしれない」

淡「でも、それがなに?」

淡「だって、サキは私が好きだもん」

和「は?」

由暉子「は?」

憧「はぁ???????だってアンタたち付き合ってすらいないでしょ」

淡「そうだよ?それがどうかした?」

由暉子「…意味がわかりません。」

優希「いやーさすがにそれはどうかと思うじぇ?」

和「…頭でも打ったんですか?」

淡「だって私みたいなスーパー美少女が、サキのことをこんなにも好きなのにサキが私を好きにならないなんてありえないじゃん!」

憧「……えーっと。一応あたしこの学校の1年で1番頭いいはずなんだけど…ぜんぜんっ意味がわからないんだけど」

和「右に同じく」

由暉子「全く持って同意見です」

淡「もー。なんでわかんないのさ」

優希「いや…これを理解できる人間のほうが少ないと思うじぇ…」

淡「だって、もしそうなったとしても…また振り向かせればいいだけじゃん」

憧「!!!!」

由暉子「あっ…」

和「…………」

淡「2回そうなろうとも3回そうなろうとも、100回でも振り向く方向を変えてやればいい。こっちを向かせればいい」

淡「それだけ。常に大好きをぶつけて、自分の魅力を相手に伝えれば…自ずとサキは私の方を向いてくる」

淡「そう、私は信じてる。だってずっと私はサキのことを好きであり続けるし、私はサキのこと、諦めないから」

淡「少なくても、私が自分に振り向かせるという気持ちもない人間に負けるなんて、ありえないよ」

憧「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

由暉子「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

優希「‥‥‥‥‥‥‥」

和「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

淡「だって、そうできない理由ないし。私、魅力的だし。かわいさだけで言うなら高校100年生だし」

憧「意味がわかんないし…」

和「ふぅ…おバカさんですか。あなたは」

淡「はい?」

和「本当におバカさんなんですね。スーパー美少女?」

和「赤点女王が何を言ってるんですか」

淡「うっ…べ、勉強がなんだ!スポーツはできるぞ!」

和「シャトルラン50本にも届かないのにですか?」

淡「ぐっ…ス、スタミナなんて必要ない!必要なのは早さだよ!」

和「50m走。穏乃との対戦成績はどうでしたっけ?」

淡「し、シズは陸上の選手でしょー!?あーもー!ああ言えばこういう

「まぁ、その他にも言いたいことが多々ありますが…一番言いたいことを言いましょうか」

和「私が咲さんを自分の方に振り向かせる気持ちもない?」

和「そんなオカルト、ありえません」

和「言わせてもらいますが、まず、あなたみたいな人に咲さんはあげられません」

淡「何で!」

和「咲さんは頭がいいですし、お料理も上手で優しくて控えめで可愛いと完璧な美少女です」

和「正直、あなたでは手に余ります」

淡「そ、そんなことない!サキは私のお嫁さんだし!」

和「いいえ、私のお婿さんです!」

??「う~ん…青春だねぇ…ま~忘れられてトーゼンだけど」

?「あ、アハハ…」

すいません風呂入ってきます

憧「あっ」

由暉子「ゆ、揺杏先輩……」

揺杏「ユキィ…人の告白をデバガメするなんて修道女の名が泣くよ?」

優希「咲ちゃんお疲れ~」

淡「さ、サキ!」

和「咲さん!いつから…」

揺杏「ま~割と最初のあたりからかな~~告白もおじゃんになったし」

咲「泣いてなんかいません!って声が聞こえて…その辺から…かな」

淡「ほ、ほぼ全部じゃん」

和「全部聞かれたようなものじゃないですか~

淡「な、なに自分だけ恥ずかしいみたいなこと言っちゃってるのー!一番恥ずかしいのは私だよー!」

憧「あ、自覚はあったんだ」

由暉子「流石にあれは…そうなりますよね」

優希「で、咲ちゃん。1日で3人からも告白を受けた今の感想はどうだ?」

咲「う…うん…何というか。すごく、嬉しいかな」

咲「わたしって鈍臭いし、ドジだし…正直、人から好意を寄せられるような人間じゃないと思ってたから…」

和「そんなことはありませんよ?咲さんはとても魅力的だと思います」

咲「あ、ありがとう…」

憧「(和、積極的になってきた)」

咲「まぁ、かと言って今すぐ返事をするのは無理なんだけど」

揺杏「そりゃそうだ」ケラケラ

和「ですよね。」

淡「えー」

咲「まぁ、皆さんこれからもお友達としてよろしくということで…」

憧「…まぁ、そこが落としどころかしらね」

由暉子「妥当という他ないかと」

揺杏「私としては一歩前進、かな」

和「横一線からのスタート、ということですね。正直、気が楽になりました」

淡「うーん…私としては不服だなー」

咲「淡ちゃん…私ね、淡ちゃんが好きって言ってくれたのが1番うれしかったよ」ボソッ

淡「ん?サキ、なんか言った?」

咲「ううん、なんでもない」

揺杏「さて、私らはこれで引き上げることにするよ~~…ユキはお仕置きね」

由暉子「え、えぇ~…」

咲「はい、先輩。今日はありがとうございました」

揺杏「んや~気にしないで~~じゃね~」

由暉子「く、首根っこ掴んで引き摺らないでください~」ズルズル

咲「ふぅ」

和「ふふっ、お疲れ様です。咲さん」

優希「いやーさすが咲ちゃん。モテモテだじぇ?」

咲「うぅ…正直恥ずかしいよ」

憧「まぁ、あんまり自分を卑下しないことね。自分が結構好かれてるってこれで分かったっしょ?」

咲「う、うん」

憧「さて、あたしは陸上部に戻るけど…咲たちはどうするの?」

優希「私はテニス部に顔を出してくるじぇ。サボったら塞部長が怒りそうだし…」

咲「私は…そうですね。淡ちゃんと和ちゃんとで夕食の買出しに行こうかな?」

和「それには及びません。」

和「私も料理部に顔を出さなくちゃいけない用事があるのを思い出しました」

咲「えっ…そうなの?知らなかったよ…」

和「だから咲さんは大星さんと二人で買い物に行くといいです」

淡「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

憧「そんじゃ、また寮で。ゴハン楽しみにしてんねー」

優希「腹を空かして待ってるじぇ~」

和「では私もこれで。失礼します」

和「今回だけ、特別。特別ですよ…」

淡「…ケチくさいなー…ノドカ」

咲「?」

淡「…なんでもない!さ、早く行こっ!」

咲「う、うん…!」

ー夜ー

揺杏「はーあ…疲れたァ~…」

??「お疲れ。どうじゃった?首尾の方は」

揺杏「あっ、帰ってたんだ…まこ」

まこ「当たり前じゃ…今何時じゃと思っちょる」

揺杏「ユキの罰ゲーム盛り上がっちゃったからね~~あまりの羞恥に顔を真っ赤にして部屋に引きこもっちゃったよ~~」

まこ「1年に何をしとるんじゃおのれら…

杏「…まぁ、何とか首の皮一枚繋がった感じかな。あの娘の優しさに救われたよ」

まこ「ほら、言うたじゃろ?咲はアンタのことを邪険にはしないて」

揺杏「いや~情けないことにさ~思ってた感情全部ゲロっちゃったんだよね~~」

まこ「そんなもんじゃろ」

揺杏「いちおー色々と決めゼリフを考えてたのにね~~」

揺杏「本人目の前にしたら頭真っ白になっちゃってさ~~」

まこ「十分じゃ…まぁ、わかってたじゃろ?」

まこ「咲を狙う人間は結構いるということ自体は」

揺杏「あそこまで大胆に来られるとね~~いやー一本取られちゃったわ」

まこ「まぁ、でも…その顔を見る限り諦めた感じではなさそうじゃな?」

揺杏「………………」ケータイポチポチ

まこ「ん?メール?」

揺杏「…こんなこと言われちゃ、諦められないっしょ」

まこ「………はぁ、あいつらも難儀なやつというか…」

まこ「まぁ、わしもアンタを応援しちょるけぇ。頑張りんさい」

揺杏「…うん。頑張るよ」

ー乙女の戦いはまた始まったばかりであるー

おわり

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