有田「榊原くん……」(141)

~授業中~

有田(はぁ……今日も榊原くんかっこいいなぁ……)ジーッ

恒一(……何か視線を感じる)

恒一「……」

有田(! やばっ一瞬目が合っちゃった)

恒一(何だ、気のせいか)

有田(これで今日、榊原くんと目が合った回数は27回ね……。記録更新!)グッ

先生「よーし、それじゃあ次は……榊原、続きから本読みしてくれ」

恒一「はい」ガタッ

有田(がんばって!ダーリン!)

恒一「『好きだ、愛してる。と俺は愛する彼女に告げ……』」

有田「ハァハァ」ジーッ

恒一「ん?」

有田(う……やっべ)サッ

先生「どうした?早く続きを読みなさい」

恒一「あ、はい」

恒一(どうも最近、有田さんと目が合うんだよなぁ)

恒一(ま、気のせいだよな)

有田(ドゥヒヒ!榊原くんとこれだけ目が合ってるのはきっと私だけ……フヒッ)

恒一「…」ゾクッ

勅使河原「さかきー!今日の放課後暇か?」

恒一「今日?うん、暇だけど?」

勅使河原「ならイノヤに来いよ!楽しいことが待ってるからよぉ!」

恒一「楽しいこと?何か嫌な予感しかしないんだけど……」

勅使河原「まぁ、そう言うなって」

恒一「何企んでるんだ?」

勅使河原「合コンだよ合コン」

恒一(そんなことだろうと思った……)

勅使河原「とにかく、絶対来てくれよ?面子が足りないからよ」

恒一「ハァ。分かった、行くよ」

勅使河原「そうこなくっちゃ!さすがさかき!」



有田(合…コン……?)

有田「おい、がわらてし」

勅使河原「てしがわらな、てしがわら」

有田「私も合コンに行かせろ!」

勅使河原「いやでも、それだと女子の比率が高くなっちまうし……」

有田「んだとコラぁ!」

勅使河原「わ、わかったから、首絞めんなって」

有田「最初からそう言えばいいんだよ、がわらてし」

勅使河原「てしがわらだっつの」

有田「……フフッ」

勅使河原「…」

有田「フヒッ」

勅使河原(こわっ)

~イノヤ~

チリンチリーン

榊原「えーと……」

勅使河原「さかきー、こっちこっち!」

赤沢「ふふ。やっと主役のご登場ね」

小椋「じゃあおっぱじめようぜ!」

勅使河原「まあ焦んなって。あと一人来るはずなんだよ」

中尾「まだ誰か来るのか?」

綾野「へ?女3男3じゃなかったの?」

勅使河原「お、おう。急遽入れてくれって頼まれてな」

赤沢「アンタはまた余計なことを…」

勅使河原「ま、まあいいじゃねーか。なっ?」

小椋「ま、あたしは別にいーけどねー」

榊原「僕も別に構わないけど」

赤沢「恒一くんがそう言うなら…」

チリンチリーン

勅使河原「おっ。来たみたいだな」

有田「おまたせー☆」

中尾(うおっ、何かすげー気合入ってんな…)

綾野(黒いドレスに黒ストッキングって……葬式じゃないんだから……)

小椋「何だ有田さんか」

赤沢「これで全員揃ったわね」

有田(みてみて榊原くん!ちょっぴり大人なワ・タ・シ♪)チラッ

榊原(すごい格好だな…)

勅使河原「えー、それでは!これより合コンを開催しまーっす!かんぱーい!」

赤沢「…で、合コンって何するの?」

勅使河原「おいおい。合コンと言ったらまずはアレだろうが!」

綾野「王様ゲーム!!」

勅使河原「その通り!」

赤沢「王様ゲーム?何なのよそれ」

勅使河原「っておい!お前王様ゲームも知らないのかよ!?」

小椋「くじで王様決めて、王様の命令には絶対従うっていうゲームでしょ?」

榊原「あぁ…あるね」

赤沢「べ、別に知ってたわよ!」

有田(フヒヒ)

中尾「くじは俺があらかじめ作っておいた」

勅使河原「さすが中尾!ぬかりねぇな」

中尾「こういう事はまかせろー」

小椋「んじゃ引こうぜ」


「「「王様だーれだ!?」」」


榊原「ん、僕か」

有田(来いよ…さぁ来いよ…ハァハァ…何でもしてあげるから…ハァハァ…)

榊原「じゃあ5番と6番がキス」

綾野(こういっちゃん意外に飛ばすなぁ…)

勅使河原「5番は俺だ。6番は……?」ドキドキ

中尾「俺だ」

勅使河原「」

勅使河原「んんっ」

中尾「んっ…んふぅ……」

小椋「キモっ……」

赤沢「これはひどいわね……」

榊原「な、何かごめん」

勅使河原「ぷはっ、ほら次だ次!」

中尾「おえええーっ」


「「「王様だーれだ!?」」」


小椋「ふふんっ!あたしが王様ね!」

小椋「えーっと、じゃあ1番が4番の頭をナデナデする!」

有田(つ、つまんねぇぇ!もっと攻めろよチビっ子!)

榊原「1番だ」

赤沢「わ、私4番//」

有田(ち、ちくしょう!ちくしょう!)

榊原「王様の命令だし……ごめん、失礼して」ナデナデ

赤沢「ふ、ふにゃあ//」

榊原「えっ?」

赤沢「あっ…コ、コホンッ//」


有田「ぐぬぬ…」

「「「王様だーれだ!?」」」


有田「私ですっ!」

有田(ドゥヒヒッ。どぉーしよっかなぁ~?)

有田「んーとねぇ~。榊原くんが王様のワキの匂いを嗅ぐ!!」

榊原「え」

勅使河原「おい!番号で命令しろよな!」

綾野「ルール違反だよ!」

小椋「ワキの匂いて…」

有田「えー?番号じゃなきゃダメなの?」

赤沢「当たり前じゃない!」

有田「チッ」

有田(集中しろ松子!榊原くんの番号…榊原くんの番号…)

有田「3番!3番は私のワキの匂いを嗅ぎなさい!」

赤沢「ほっ。良かった1番で」

小椋「あたしは6番」

中尾「俺は5番」

綾野「私は2番。危ない危ない」

勅使河原「俺は4番。ってことは……」

有田(キ、キタ!)

榊原「ぼ、僕が3番なんだけど……」

有田「えっ、えっ?榊原くんが3番なの?や、やだ…何か恥ずかしいなぁ//」

勅使河原「いやいや、さっき思いっきりさかきを指名してたじゃねーか」

小椋「自分で言い出しておいて恥ずかしいって……」

有田「榊原くん…嗅いで、いいよ……?」サッ

榊原「う、うん……」

榊原(有田さんの腋……何かキラキラしてる……腋汗?)

有田(come on!)

榊原(か、カラダが勝手に吸い寄せられて行くっ。これが腋の重力かっ!?)

榊原「クンクン」

有田「あ…//」

榊原「クンクン」

有田(やだ恥ずかしい…でも感じちゃう//)


勅使河原「なんだこの光景」

中尾「尋常ではないぜ…」

赤沢「…恒一くん。もう10分も嗅いでるわよ?そろそろ止めにしたら?」

榊原「え…あ、うん……」

勅使河原(なぜしんみりする…)

有田「…」


有田(やっぱり私の見込み通り、腋フェチだったようね。榊原くん)

~翌日~

中尾「昨日の合コンは失敗だったなぁ」

勅使河原「ま、これも青春の1ページってやつよ」

中尾「そんなもんかぁ?」


ガラッ

榊原「おはよう」

鳴「おはよう、榊原くん」

望月「榊原くん、昨日合コンしたんだって?」

鳴「えっ」

榊原「うん、まあね。とは言え、ちょっとした食事会みたいなもんだよ」

鳴「ふーん。そうなんだ」

~放課後~

有田「ハァハァ…榊原くぅん…ハァハァ……」

有田「うっ!」プシャアァァァッ

有田「ハァ…ハァ……ふぅ。あーあ、榊原くんのシャーペンビチャビチャになっちゃった…」

コツコツ

有田「! 誰か来る!?」

有田「見られたらマズイ……掃除ロッカーに隠れよう!」ガチャッ

ガラッ

榊原「…」

有田(さ、榊原くん…?忘れ物でもしたのかな…?)

榊原「…」キョロキョロ

榊原「よし、誰もいないみたいだ」

有田(?)

榊原「見崎は…ない。赤沢さんのは…ない。小椋さん…ないか」

有田(何してるのかな?何か探してるみたいだけど…)

榊原「多々良さん……あった……!」

有田(あれは…体操着!?)


榊原「多々良さん!」ガバッ

榊原「クンクンッ」


有田「oh…」

榊原「多々良さんの腋汗…いい匂い!」

有田(なんてこったい)

ガラッ

多々良「あれ?榊原くんまだいたんだ?」

榊原「(サッ)う、うん…」

有田(あ、隠した)

多々良「あれ?私の体操着がない…」

榊原「へ、へぇ~…。どこに行っちゃったんだろうね…」

多々良「…ん?榊原くん……右手に持ってるのって……」

有田(榊原くんピンチ!)

榊原「えっ、いや、あの、これは……」

多々良「それ…私のだよね……?」

榊原「えっ?あ、あれ?本当だ。え?ん?」

多々良「ん?」

榊原「ん?」

有田(はわわ…こっちまで緊張して来たよぉ…)

多々良「何で榊原くんが私の体操着持ってるの……?」

榊原「いや、その……これは……だから……悪いやつにそそのかされて」

多々良「悪いやつ……?」

榊原「ち、千曳先生に盗んで来いって言われて!」

有田(オイッ)

多々良「何だ、そっかぁ」

榊原「う、うん。本当やんなっちゃうよ!あははっ!」

多々良「うふふ」

有田(「うふふ」じゃねーだろーよ…)

榊原「でも、こんなのやっぱ間違ってるよね。これは多々良さんに返すよ」

多々良「榊原くん…」

榊原「千曳先生には僕からきつく言っておくから、何も心配しなくてオッケーさ!」

多々良「やだ男らしい…」

榊原「多々良さんは僕の大事な……クラスメイトだからね」キリッ

多々良「まあ//」

有田(「まあ//」じゃねーよ)

多々良「じゃあ…私はそろそろ帰るね」

榊原「う、うん。また明日」



榊原「くそっ。もうちょっと嗅いでいたかったのに…」

榊原「…僕も帰るか」ガラガラッ


有田「…」ガチャッ

有田「ふぅ。何とか凌げたようね…」

有田「それにしても榊原くん…。私に負けず劣らずの変態だったとは…」

有田「…」ジュン

有田「ムラムラしてきた。第2ラウンドいっちゃいますかー!」

有田「ふふっ、今度は榊原のボールペンで……」

有田「あっ…」クチュ

有田「さ、榊原くん…」クチュクチュッ ピチャッ


ガラッ

有田「!」ササッ

榊原「いけないいけない。鞄忘れるところだった」

榊原「あれ?有田さん?」

有田「や、やっほぉ~」

榊原「…そこで何してるの?」

有田「少しばかり世界経済について考えていました」

榊原「…僕の席で?」

有田「ほら、榊原くんのお父さんって世界中飛び回ってるんでしょ?」

榊原「…机に片足のっけて?」

有田「も、物事を考えるとついこんな体勢になっちゃって…」

榊原「……なるほど」

有田(納得した!?)

~翌日~

勅使河原「疲れたぁ~。ったく、マラソン大会とかやめてほしいよなぁ」

和久井「ほんと、死ぬかと思ったよ…」

望月「和久井くんは喘息持ちだしね」

ガラッ

ゾロゾロ

綾野「ふぅー。疲れたー」

赤沢「でも久しぶりにいい汗かけたわ」

多々良「私なんて汗でびっちょり」



榊原「ピクッ」

榊原(これは…やるっきゃないのか……?やるっきゃないよな……!)

望月「榊原くん、どうしたの?」

榊原「い、いや、何でもないよ。ははっ」

榊原(早く来い放課後ぉ!)

榊原(いや、待てよ…?また多々良さんが体操着を忘れるとは限らない)

榊原(昼休みを狙うか……)

~昼休み~

榊原「みんな!千曳さんが角刈りにしたらしいよ!!」

赤沢「えっ」

小椋「マジ?見たーい!」

榊原「見に行っといでよ!!」

勅使河原「よし、行こうぜー」




榊原「よし」

榊原「多々良さんの体操着……!」

有田(榊原くん…何で私の体操着じゃないのよ!)←ドアの隙間から見てる

榊原「…」サッ

有田(鞄の中に盗んだ…)



勅使河原「何だよ千曳のおっさん長髪のままだったじゃねーかよ」

中尾「榊原のやろー嘘いいやがって」

赤沢「あら?有田さんそこで何してるの?」

有田「べ、別に!?ささっ、どーぞどーぞ」

勅使河原「おいサカキ!角刈りじゃねーじゃんかよー!」

榊原「え?ほんと?」

中尾「夢でみ見てたんじゃねーのかぁ?」

榊原「いやぁ~これは一本取られました」

勅使河原・中尾・榊原「「「あっはっはっはっ」」」

小椋「あっはっはじゃねーつの。こちとらマラソンで疲れてるのに…」



榊原(今日は楽しめるぞー♪)

多々良「…あれ?…ない!」

綾野「どーしたのさ?」

多々良「体操着がないの…」

赤沢「な、なんですって!?」

多々良「確かこの中にしまっておいたはずなのに…」

赤沢「どうやらここは私の出番のようね!」

綾野「よっ、名探偵!」

赤沢「犯人は…有田さん、あなたね!」ビシッ

有田「違います」

赤沢「え、だってさっき…怪しい仕草してたじゃない」

有田「調べてもらってもいいわ!私は無実よ!」

赤沢「ぐぬぅ…」

小椋「つーかさぁ、この場で持ち物検査すれば良くない?」

勅使河原「ま、それが手っ取り早いか」

榊原「も、持ち物検査……!?」

風見「じゃあ男子は僕が、女子は赤沢さんが検査しよう」

赤沢「そうね」

榊原(ど、どどどどうしよう…)

赤沢「女子はみんな持ってなかったわ。そっちは?」

風間「こっちもないみたいだね。あとは榊原くんを残すだけだし、もしかしたら他のクラスの人かもな…」

赤沢「それもあり得るわね…」

風間「とりあえず榊原くん。鞄の中見せてもらえるかい?」

榊原「……」

風間「…榊原くん?」

有田(ひ、ひえ~)

風間「榊原くん、早く見せてよ」

榊原「わ、わかった…」

風間「これは…!多々良さんの体操着!?」

ざわざわ

榊原(終わった…何もかも……)

風間「…榊原くん。説明してもらえるかい?」

赤沢「恒一くん……嘘、よね……?」

榊原「……僕が盗みました」

勅使河原「さかき…お前……」

綾野「こ、こういっちゃんが理由もなくこんな事するはずないよ!」

赤沢「そ、その通りよ!恒一くんにだってきっと何か事情があるのよ!」

中尾「どんな事情だよ」

赤沢「うっさい!中尾は黙ってなさい!」

多々良「榊原ん……もしかして昨日の事も嘘だったの……?」

榊原「……」

赤沢「恒一くん…どうしてこんな事したの…?」

榊原「……僕は、僕は……!」

榊原「腋フェチなんだ!!」

赤沢「え」

榊原「いや、腋というか腋汗フェチなんだよ!僕は!」

綾野「こ、こういっちゃん……?」

榊原「腋の窪みからにじみ出るフェロモンがたっぷり詰まった腋汗が大好きなんだ!」

榊原「さらにそれが微かに生えた産毛に絡まって色めく匂いを発散させているんだ!」

勅使河原「お、おい…さかき……?」

榊原「その中でも…!その中でも多々良さんの腋汗は格別なんだ!別格なんだよぉ!」

中尾「お、おう……」

榊原「多々良さぁぁぁぁん!多々良さんうわあぁぁぁぁぁ!!」

鳴「榊原くん……変態?」

榊原「ああ変態だよ!変態で何が悪い!?何も悪くないよ!」

和久井「お、落ち着こうよ、ね?」

榊原「落ち着いてられるかよ!君がいつも使ってる喘息の吸引器に多々良さんの腋汗を詰め込んで僕が使いたい!」

榊原「そんな夢があるんだよ!」

風間「へ、変な夢だね…」

榊原「変じゃねーよメガネ!全然変じゃねーよ!」

榊原「僕が夢を忘れても、夢は僕を忘れないんだぁぁぁぁぁ!!」

望月「つまり…どういう事?」

榊原「腋汗最高って事に決まってるだろ!このハゲ!」

望月「ぼ、僕ハゲてないよぉ~」

榊原「そう…僕もかつては、普通の人間でした」

小椋「な、何か語り始めたわよ…?」

榊原「あれは馬肥ゆる秋のことです。僕は…、合コンへと出かけました」

勅使河原「ついこの前の事じゃんか…」

榊原「そこで行われた王様ゲームで、僕は有田さんの腋の匂いを嗅ぐことになったのです」

赤沢「そんな事もあったわね…」

榊原「それ以来僕は……僕は!」

榊原「腋の匂いに魅了されてしまったんだ!」

有田「榊原くん…」

榊原「しかしですよ皆さん!そもそもフェチとは何でしょうか!」

鳴「知らんがな」

榊原「フェチとは、人間ひとりひとりが持ち合わせている、いわばアイデンティティー!」

赤沢「えっ、そ、そうなの?」

綾野「違うと思う」

榊原「フェチの何が悪い?いや何も悪くない!」

ガラッ

千曳「その通りだ」

赤沢「千曳先生!?」

千曳「フェチは誰にでもある。無論、私にもね。」

榊原「さすが白髪!」

千曳「ちなみに私は耳フェチだよぉ」

小椋「聞いてねーよ」

千曳「よって、フェチズムを恥じることはないのだよ。」

千曳「むしろ榊原くんのように己のフェチに誇りを持てるのは、実に素晴らしいと思うよぉ」

赤沢「た、確かに……!誇らしい榊原は見てて清清しいものがあるわね…」

小椋「いや清清しくはないでしょ」

榊原「そうだ…!僕は胸を張って言える!」

榊原「僕は、多々良さんの腋汗を愛しています!」

多々良「榊原くん…//」

榊原「愛してるよ…、君の腋汗を」

多々良「…涙が出てきちゃった。おかしいね」

小椋「おかしいよ」

千曳「ほら、皆も己のフェティシズムを開放してごらん。気持ちいいよぉ?」

勅使河原「お、俺はおっぱいフェチだ!」

勅使河原「おっぱいなら何でも良いって訳じゃねぇ。大きすぎてもダメだ。おわん型が良いんだ!」

望月「僕は熟女フェチだよ!」

中尾「俺は赤沢フェチだ!赤沢なら腋だろうが胸だろうが何でもいい!とにかく赤沢フェチだ!」

綾野「わ、私は二の腕フェチ!」

赤沢「私は強いて言うなら転校生フェチかしら」

小椋「あ、あたしは洗髪フェチ!男が髪洗ってる姿に萌えるのよ!文句あっか//」

和久井「僕は制服フェチ!」

わいわい あーだこーだ



千曳「うんうん」

榊原「みんな無邪気だなぁ」

有田「榊原くん!」

榊原「有田さん…?」

有田「私は…、私は榊原くんフェチだよ?榊原くんの事すべてが、好きだよ?」

榊原「有田さん…」

有田「でも、榊原くんは多々良さんのことが好きなんだね…」

榊原「うん。多々良さんが、というか多々良さんの腋汗が好き」

有田「私、負けちゃったね。多々良さんに…。でも、もういいのっ」

多々良「有田さん…」

有田「多々良さんっ!榊原くんをよろしくお願いします!」

有田「あなたの腋汗なら、きっと榊原くんを幸せにしてくれます!私はそう信じてますっ!」

榊原「有田さん、涙…このハンカチで……」

有田「いいの。手で拭くからっ!そのハンカチは、多々良さんの腋汗を拭う日のために取っておいて…ね?」

榊原「有田さん、ごめん。そして、ありがとう」



千曳「青春だねぇ」

榊原「多々良さん…」

多々良「榊原くん…」

榊原「め、恵…//」

多々良「恒一…//」

千曳「2人とも、準備は整っているよぉ」ガララッ

榊原「行こう、多々良さん」

多々良「うん!」

千曳「さぁ、行きたまえ!君たちの輝ける未来に向かって!羽ばたけ!若者たちよ!」

榊原「絆という名の翼で、僕らの明日へ!!」

多々良「FLY HIGH!!」




有田「榊原くん、多々良さん、あなたたちの事、きっと忘れない。きっと。」



おわり

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