P「ほたるは疫病神なんかじゃない!」(250)

だ、代行…です

あ、ありがとう

ほたる「えっと……これからお世話になります、白菊ほたるです。よ、よろしくお願いします」

P「うん、よろしくね。それにしても大変だったね……前の事務所が…」

ほたる「い、いえ……拾っていただけただけまだ私はマシなんだと……」

P「経歴も凄いな……前の前の事務所も…北海道のアイドル業は中々厳しいんだな……」

ほたる「た、多分私が……いけないんです…」

P「へ?なんで?」

ほたる「わ、私……疫病神なんじゃないかなって……」

P「や、疫病神?なんだそりゃ」

ほたる「前の事務所、それなりに活気があったんですけど……わ、私が入ってから三ヶ月で……」

P「Oh……」

ほたる「そ、それに私の周りにいる人にも不幸が伝染しちゃうみたいで……」

P「よ、世の中何が起こるか分からないだろ?事務所が潰れたってのは不幸だったかも知れないけどそれだけを判断基準にして自分のせいにするのは……」

ほたる「良いんです…気を使って頂かなくても……あまり私に関わるとプロデューサーさんまで……」

P「ほたる……」

P「よし、決めた」

ほたる「えっ…ク、クビですか?そ、そうですよね……事務所潰れちゃったら大変ですよね……」

P「いやいや違うって」

P「俺がほたるは疫病神なんかじゃないってことを証明してやる」

ほたる「えっ……どうやって……」

P「俺がほたるをプロデュースしてアイドルとして活躍させることが出来たら、それはこれ以上に無い幸運の持ち主ってことだし、周りも幸せになれる」

P「そんな奴が疫病神な訳ないだろ?」

ほたる「で、でも…」

P「大丈夫だって。未だにもアイドルは何人も育ててるんだから…事務所が潰れるなんてことはまず無いよ」

ほたる「わ、分かりました……よ、よろしくお願いしますっ」

P「おう、よろしくな」

P「さて、と。早速事務的な事で悪いんだがいくつか書類にサインとか欲しくてな……」

P「書類はあっちか……ちょっと取ってくるからここで待っててくれるか?」

ほたる「は、はい……あっ…靴紐が…」

ズルッ

P「おっとっとっと…」

モニュ

凛「……」

P「危ない危ない…転ぶ所だった……柔らかいけど捕まる所があっ…て……」モミモミ

凛「……」

P「……」

ほたる「あっ……わ、私のせいだ……」

P「ち、違うぞ!ほたる、今のは事故だっ!お前に非は全くないぞっ」

ほたる「で、でも会話してる途中に靴紐が解けるなんて……やっぱり私…」

P「ち、違うっ!元々…元から解けてたんだっ」

ほたる「ほ、本当ですか?」

P「あぁ、本当だ!結ぶのが面倒で放置してたんだ」

凛「……ねぇ、靴紐とか前にまず私に何か言うことあるでしょ」

しまむらさんやちゃんみおや奈緒や加蓮よりも小さいけど
Cあれば十分だよね

P「わ、悪い…この子は今日から所属することになった…」

ほたる「し、白菊ほたるです…よろしくおねが」

凛「そうじゃなくて、プロデューサー」

P「あ、うん。本当にごめんなさい。で、でもアレは事故であってだな…触りたくて触った訳では無いと言うことをだな…」

凛「うん、分かってるよ。靴紐解けて躓いて掴んだ先が私の……胸だったんでしょ?」

P「本当にすまん。わざとじゃないんだ」

凛「分かってるよ……分かってるけど……ケジメって大事だと思うんだ」

P「……へ?」

凛「歯」

P「は?」

凛「食いしばって…」スッ

P「えっちょっ」

バチーン

凛「……変態」

P「いっっったぁ……変態ってわざとじゃない分かってたんじゃないのかよっ」

凛「私、渋谷凛。よろしくね」

ほたる「あ、はいっ。よろしくお願いしますっ」

凛「じゃあ私…仕事行ってくるから」

P「本気でビンタしやがった……クソ痛ぇ……」

凛「行ってくるから」

P「あ、はい。行ってらっしゃいませ」

ほたる「だ、大丈夫ですか?」

P「大丈夫大丈夫……女の子からビンタされるの初めてだから精神的に落ち込んでるだけ……」

ほたる「すみません…」

P「ほたるが謝る必要なんて無いだろ?アレは事故だ」

ほたる「で、でも…」

P「よしっ、まず事務所を案内しよっか。これからずっと世話になる所だしな」

ほたる「……書類は?」

P「書類なんて後でやれば良いさ、うん」

.

P「……後は…あっ、お手洗いはそこにあるから」

ほたる「せ、設備が沢山ありますね…」

P「仮眠室とかならともかく、カフェテラスとかエステルーム、サウナとかは珍しいだろうな」

ほたる「こ、こんなに凄い事務所を……私は……」

P「こんなに設備が充実してる事務所が潰れる訳ないだろ?地震でも起きない限り…」

ほたる「じゃ、じゃあ地震が……」

P「どんだけ強い疫病神なんだよ…ほら気を取り直して……ここが更衣室」ガチャ

智絵里「」ビクッ

P「まぁトレーニングルームに行く時にジャージに着替えたり、衣装合わせの時に使用してくれ。まぁこの時間帯は誰も使って……」

http://i.imgur.com/lDwdSBv.jpg
http://i.imgur.com/xIGVxso.jpg
渋谷凛(15)

http://i.imgur.com/7LlbK4f.jpg
http://i.imgur.com/YwfyMcD.jpg
緒方智絵里(16)

智絵里「……」

P「……」

ほたる「ま、また……私の……」

P「ち、智絵里……何故ここに…」

智絵里「じ、自主トレしようかな…って…」

P「そ、そうか……」

智絵里「うっ…」ブワッ

P「ちょっ……な、泣くな…」

智絵里「は、早く……閉めて……くださいっ」

P「す、すまんっ」

ガチャン

>>34
むしろ茄子の強運も打ち消される

>>39
ほたるの不幸も
茄子の幸運も
すべて打ち消して「普通」に変えるしまむらsん

これはいいネタかもわからんね

ほたる「……私のせいでプロデューサーさんがまた不幸に」

P「いや、違う。この時間帯に更衣室を使用してる奴がいないと思い込んでた俺が悪いんだ……」

ほたる「……あの人は……?」

P「あぁ、緒方智絵里っていう16歳の女の子だ。ほたるにちょっと似てるかもな」

ほたる「ふ、不幸体質…なんですか?」

P「そうじゃないよ。基本ネガティブな子なんだよ。今のほたるみたいに」

ほたる「うっ…」

P「人見知りで会話すら大変だったんだけど……最近は良く笑うようになって…」

ガチャ

智絵里「……」

P「ち、智絵里……さっきは…」

智絵里「……お、緒方智絵里です……よろしくお願いします…」

ほたる「へっ?あ、白菊ほたるです」ペコリ

P「智絵里、さっきのことなんだが……」

智絵里「ト、トレーニングルーム行ってきますっ」ダッ

P「……えっ…無視?」

ほたる「すみませんっ…すみませんっ…」

P「智絵里に……嫌われた…?」

ほたる「わ、私が今日から所属になったばっかりに……」

P「ま、まさか……ははは……ははははは……」

ほたる「すみません…」

P「いや…アレは俺が悪かったんだ…ほたるは悪くない」ナデナデ

ほたる「あっ……」

P「智絵里が喋ってくれなくなったら……俺どうすれば……」ナデナデ

ほたる「あ、あのっ…私を沢山触っちゃうと不幸が……」

P「そんな訳ないだろ…そんな訳…」ナデナデ

ほたる「うっ……えへへ」

P「ちえりぃ……」

うぇっへへへってゲスな笑いに見えてしまった

>>15
訂正
誤 P「大丈夫だって。未だにもアイドルは何人も育ててるんだから…事務所が潰れるなんてことはまず無いよ」

正 P「大丈夫だって。今までアイドルは何人も育ててるんだから…事務所が潰れるなんてことはまず無いよ」

>>53
??「うぇへへへ~☆ そんなことないにぃー?」

~次の日~

P「自主トレを終えた智絵里は俺を見るなり走り去る様に更衣室に消えた」

P「更衣室から出る際に扉からチラッと泣きそうな顔で『わ、忘れてください…わ、忘れてくれないと……プ、プロデューサーさんのこと…き、嫌いになります』って言われてしまった」

P「全力で忘れる努力はした。が、苺柄のパンツは脳裏に焼き付いている…苺柄苺柄……」

ほたる「い、苺がどうかしたんですか?」

P「!」

P「なんだほたるか……焦った……」

ほたる「焦…る?」

P「い、いや何でもない」

ほたる「お、おはようございます」ペコリ

ほたる「あの、今日は……」

P「そうだな、まず君の実力とか色々見て行きたいからとりあえずトレーニングルームに行こうか」

ほたる「わ、分かりました…」

P「じゃあ更衣室に……行って着替えてきてくれ。俺はここから動けない。更衣室に近付けないんだ」

ほたる「へ?……わ、分かりました…」

P「もう場所は分かるだろ?」

ほたる「はいっ、行ってきますっ」

P「不幸体質とかなんやでネガティブな子だけど可愛らしい良い子だな……ってそっちは仮眠室だぞ」

ほたる「あ、あれ?」

P「……仕方ない。更衣室触れなきゃ良いんだ…」

P「更衣室はこっちだ」

ほたる「すみません…」

P「まだ着て一日目だもんな、間取りが分からないのも無理ないよ」

ほたる「じゃあ着替えてきますね」

P「あぁ、慌てなくと良いからな」

ガチャン

P「一旦デスクに戻るべきか…このままトレーニングルーム行っても平気だしな……」

唯「おっPちゃん!ちゃーっす!」

大槻唯
http://i.imgur.com/0UXAZFJ.jpg

P「おぉ唯か…朝から元気だな」

唯「そういうPちゃんは更衣室の前で何してんのー?まさかノ・ゾ・キー?キャー」

P「テンション高いなぁ…この中に新人がいるんだよ」

唯「おっ、新人ちゃん?じゃーアイサツしなきゃなー」

P「待て。今開けちゃダメだ」

唯「え?なんで?」

P「今着替えてる最中かも知れないだろ」

唯「唯女の子だから別にイイじゃん。裸の付き合いしますかーっ」ワキワキ

P「その手はなんだ、その手は」

唯「センパイアイドルによるシンタイケンサ的な?」

P「おい」

唯「ジョーダンだよジョ・ウ・ダ・ン。怒るのダメー」

P「はぁ…お前相手だと怒る気にもならん」

唯「唯がセクチーで可愛いからー?」

P「怒っても反省しなさそうだから」

唯「エー……Pちゃん唯のことカワイイーとか思ってないの?」

P「ウチのアイドルなんだから皆可愛いに決まって…」

ほたる「着替え終わりまし」

ガチャ

ドンッ

ほたる「へ、あ、す、すみませんっ!ドア開ける時に確認しなくてプロデューサーさんにぶつかってしまって…」

唯「……」

P「……」

唯「……唯のこと可愛いかって聞いたつもりだったんだけど…」

P「ハッ……いや違うっ。これは後ろから押されて体制崩した俺がお前に抱き着く様な形になった訳であって…」バッ

唯「ハ、ハグで返事が帰ってくるとは…Pちゃんセッキョク的だねー…」

P「いやだからこれは事故であって」

唯「唯、Pちゃんのこと大好きだけどまだこーゆーのは早いんじゃないカナって……」

P「えっ…」

唯「だからハグハグは嬉しいし唯もPちゃんにハグハグしたいけど……今はまだそういうんじゃないかなーって……」

P「お、おい。俺の話をだな…」

唯「ご、ごめんなちゃいっ」ダッ

P「おい、唯っ…ゆいぃぃぃぃぃっ」

ほたる「あ、あの……」

P「…….何も言うな」

ほたる「……はい」

P「完全な事故なのにな。今の金髪の子はな、大槻唯っていう子でな。見た目はギャルでチャラチャラしてそうだけどとてもフレンドリーな子なんだ」

ほたる「そうなんですか…」

P「人の話を聞かない所があるが良い子なんだ……そんな子に今事故やら勘違いなんだがそんな子に……振られた?」

ほたる「うっ…すみません…私が…」

P「告白とかしてないのに…振られた?」

ほたる「すみませんっすみませんっすみませんっ」

P「いやいや、アイドルとプロデューサーなんだからそんな関係になったらアカンけど……振られた?」

ほたる「うぅ~…すみませんっ」

~トレーニングルーム~

加蓮「あれ?Pさんじゃん」

P「…….あぁ加蓮か」

加蓮「テンション低いね…ってその子は?」

P「そうだ、紹介しないとな。昨日から所属することになった…」

ほたる「し、白菊ほたるです。よろしくお願いしますっ」ペコリ

加蓮「私、北条加蓮。よろしくね」

ほたる「は、はい!よろしくお願いします、北条さんっ」

加蓮「ははは、加蓮で良いよ」

P「加蓮はスゴイんだぞ。体力が無くて最初の頃はすぐバテてたのに今じゃLIVE出来るくらい体力が着いた努力家なんだよ」

北条加蓮
http://i.imgur.com/GqJbKdk.jpg

加蓮「や、やめてよ。照れるじゃん」

ほたる「す、スゴイですっ……加蓮さんカッコいい……」

加蓮「か、カッコいい?そ、そうかな?」

P「ほら、お喋りは終わりだ。ほたる、彼処にいるトレーナーさんが今から色々テストみたいな感じでお前の運動神経やらを見てくれるから」

ほたる「は、はい…行ってきますっ」

加蓮「私、アレの結果最悪だったんだろうなぁ」

P「あの頃の加蓮は運動ダメダメだったからな…」

加蓮「し、仕方ないじゃん…」

P「お前はもう良いのか?トレーニング」

加蓮「私自主トレだもん。PさんいるならPさんと喋ってる」

ID変わっとる…

P「おい」

加蓮「ねぇ、あの子どんな子なの?」

P「ん~そうだな~所属事務所が倒産する
経験を2回も味わった中々波乱なアイドル人生を送ってる子だな」

加蓮「な、なにそれ…不幸なんてレベルじゃ…」

P「だから自分のことを疫病神だって思い込んじゃっててな。ウチも潰れちゃうんじゃないかって」

加蓮「うわぁ……でも二回も経験したらそんな気にもなるかも。二度あることは三度あるってヤツ?」

P「だからまぁ三度目のなんちゃらというか、ここでちゃんとアイドルやらせてあげたいというか。疫病神じゃないぞってことを証明してやりたいなぁって…」

加蓮「そうなんだ……」

トレーナー「ちょっとそこで突っ立てるの借りても良いですか?」

加蓮「突っ立てるのって…私?」

トレーナー「この子の見本になってあげてくれないかな」

加蓮「み、見本?」

P「ほら行って来いよ、先輩アイドルなんだから」

加蓮「せ、先輩って私は別に…」

トレーナー「ほら早くっ」

加蓮「は、はいっ」

トレーナー「そうそう、バランスをしっかり保って…」

ほたる「は、はいっ…」

加蓮「フラフラしてるけど大丈夫?私の手握って…」

ほたる「だ、大丈夫であっ」ズルッ

ガシッ

加蓮「へっ……」

P「Oh…」

ほたる「あっ」

~次の日~

P「えっ、休みたい?」

加蓮『だって私、Pさんに…見られた…』

P「あっ…いや…うん、すまん」

加蓮『嘘でも良いから見てないって言ってよぉ…』

P「まぁ今日は仕方ないから休んで良いよ」

加蓮『はい…ごめんなさい…今日ばかりは…』

P「まぁちゃんと落ち着いたらまた連絡くれ」

加蓮『落ち着くって私っ…Pさんにっ…あ、アソコ見られっ…』

P「それ以上は言うな。電話切るぞー」

ほたる「すみませんっすみませんっ私のせいで加蓮さんが…加蓮さんが…」ブワッ

P「な、泣くなよ…アレは事故だ」

ほたる「じ、事故ってなんですか?バ、バランス崩して…つ、掴んだ先が加蓮さんのズボンで…パ、パンツと一緒に下げちゃって…プ、プロデューサーさんに…か、加蓮さんの下半身を…み、見せ付けてしまったことが…じ、事故なんですか?」

P「そ、そうだ、事故だ」

ほたる「か、加蓮さん昨日大泣きしてましたけど……事故ですか?」

P「うっ…事故だ」

ほたる「加蓮さん…大丈夫でしたか?」

P「とりあえず今日は休ませるよ。精神面がダメージ受けると身体にもダメージが表立つからな…加蓮は」

ほたる「……こうやってこの事務所からアイドルがドンドン消えてって潰れちゃうんですよ……ははは……私のせいだ…」

P「お、おい…」

フヒヒ

おはよう
清々しい程良い朝だ

寝落ちまじで許して

P「加蓮はこんなことじゃアイドル辞めないから平気だよ、ほら今日は宣材写真の撮影だろ?準備しとけよ」

ほたる「……はい」トボトボ

P「しかし……この2日で4人もウチの主力と気まずい関係になるとは……まさか…」

P「いやいや、ほたるは疫病神なんかじゃない。普通の女の子だ」

P「でもこの2日で……って莉嘉からメールだ……えっと…」


差出人:莉嘉
件名:ぁしたの撮影どぅしょ…(>_<)
本文:イチゴの模様が入ったバックと花柄のバック!
ショーパンとミニスカ!
Pクンはどっちが好き?


P「明日の撮影ってたしか…あぁ莉嘉の私服姿を雑誌に載せるんだっけ」

P「そうだな……莉嘉の好きな方でいいんじゃない?で送信っと」

P「うおっ…返信はやっ…なになに」


差出人:莉嘉
件名:そぅじゃなくて!!(*`へ´*)
本文:Pクンの意見が聞きたぃの!


P「私服なんだから俺の意見じゃ意味ないと思うんだがなぁ…」

P「なんだっけ…苺柄と花柄だっけ…」

P「苺は智絵里がなぁ……花柄で良いか」

P「ショートパンツとミニスカートだっけ…俺はショートパンツのが好きかなっと」

P「うん、適当だが美嘉辺りが違和感あったらコーディネートしてくれるだろ」

P「送し」

みく「Pチャンっ!おっはにゃーっ!」ダキッ

P「お、おいっ、今なんか色々ボタン押した気が…」

~送信完了~

みく「にゃ?誰かにメールしてたのかにゃ?」スリスリ

P「莉嘉に明日の撮影の件についてメールしてたんだよ。あとスリスリするな」

みく「いーやーにゃー」スリスリ

P「ったく…えっと…変な文になってなきゃ良いが……」

宛先:莉嘉
件名:RE:
本文:俺は花柄
パンツのが好きだぞ

P「……」

みく「にゃ…」

P「おい、みく」

みく「さてと……みくはそろそろ…お魚を…」

ほたるちゃん…恐ろしい子!

てす

きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

P「待てやコラ」ガシッ

みく「みくは悪くないにゃー!Pチャンが変なメール作るのが悪いんだにゃー!」

P「お前が突然飛び掛かって来なければ普通の衣装合わせに関するメールだったんだよ!!」

みく「しーらーなーいーにゃー!!」

ブーブー

P「って電話だ…」

みく「誰からにゃ…?」

P「……お姉ちゃん」

みく「えっ?」

P「お姉ちゃんから電話鳴っとるで…」

みく「このタイミングで美嘉チャンから……」

P「おい、みく。お前が出ろよ」

みく「嫌にゃ。これはPチャンの電話にゃ」

P「お前がいけないんだからまずお前が出ろよ」

みく「みくは悪く無いにゃ。早く出ないと美嘉チャンもっと怒るよ?」

P「……」

みく「……」

P「じゃあ俺が出てやるから、みく。お前はここにいろ」

みく「嫌にゃ」

P「……」ガシッ

みく「はーなーすーにゃー!!」

Pi

P「……もしもしまず言い訳をさせてください」

美嘉『……いきなりそれ?先に言うことが
があるでしょ?』

P「ごめんなさい」

美嘉『アタシに謝るの?』

P「莉嘉に今から謝罪の電話をしたいと思います故にどうかその怒りをお鎮めくだ」

美嘉『莉嘉がね、Pクンから変なメール来たって涙目になりながらアタシの所に来たんだよ?』

P「……それには深い訳がありまして」

美嘉『それをアタシに説明する?』

P「ハイ…説明を莉嘉にしたいのでこの電話を一旦お切りしてもよろしいでし」

美嘉『莉嘉はね、プロデューサーのことを本当に慕ってるんだよ?なのにあんなメール送られて…』

ガミガミ


ほたる「あ、あの着替え終わり…」

みく「んにゃ?新人さんかにゃ?」

ほたる「あ、はいっ。し、白菊ほたるです」ペコリ

みく「前川みくにゃ!よろしくにゃー」

ほたる「よ、よろしくお願いします……」

ほたる「あ、あのプロデューサーさんは……?」

みく「今お説教中にゃ」

ほたる「お説…教?ま、また私のせいで…」

みく「違うにゃ、Pチャンが変なメール作るから悪いんだにゃー。みくはお仕事に行ってくるにゃ」ヒラヒラ

ほたる「しっ…ぽ?…にゃ?」



美嘉『だいたいプロデューサーは!』

P「すみませんすみませんすみません」

城ヶ崎莉嘉
http://i.imgur.com/blpJ2vn.jpg
城ヶ崎美嘉
http://i.imgur.com/uLmXeAJ.jpg
前川みく
http://i.imgur.com/sPxFmuY.jpg

.



P「…………不幸だ」

ほたる「すみませんっすみませんっすみませんっ」

P「いや、さっきのはみくが悪いんだ」

ほたる「でもこの2日間でプロデューサーさん…」

P「偶然に偶然が重なっただけだ…ほたるは何も悪く無いぞ」

P「それよりどうだ?その衣装…」

ほたる「き、着るのが大変でした」

P「ははは…それくらいパパッと着れないとLIVEの時とか大変だぞ?」

ほたる「LIVEって大変なんですね…」

ほたる「あ、あのプ、プロデューサー…」

P「ん?」

ほたる「この衣装…着た私、変じゃないですか?」

P「そんなこと無いぞ。ちゃんと似合ってるし可愛いぞ」

ほたる「か、可愛い?」

P「あぁ。自信持って良いぞ」

ほたる「じ、自信…えへへ…」

P「……よしっ。じゃあ宣材取りに行くか」

ほたる「は、はいっ」

.


ほたる「あ、あんなに写真取られたの初めてです」

P「前の事務所で宣材写真とか取らなかったのか?」

ほたる「撮りましたけど…ただ座ってるだけで……」

P「あー…証明写真スタイルか…」

ほたる「色んなポーズを取って写真撮られるのは初めてで……緊張しましたぁ…」

P「写真が出来たら今度はどれをHPに載せるかとか一緒に決めなきゃな」

ほたる「……はい!」

P「んじゃまぁとりあえずお茶でも飲んで一息…」

凛「……」

P「お、おう……凛じゃないか…」

ほたる「お、おはようございます」

凛「ほたる…コレ、借りても良い?」

ほたる「コ、コレ?」

P「お、俺?」

ほたる「えっと…」チラッ

P「……」ブンブン

ほたる「プ、プロデューサーがい、嫌がってるみたいなので…」

凛「もう一度聞くよ、借りても良い?」

ほたる「は、はいぃぃぃぃ……」

P「ほ、ほたる?や、やめろ…な、何するつもりだ?」

凛「ちょっとお話があるだけ。こっち来て」

P「い、イヤだ…行きたくない…」

ほたる「ごめんなさい…ごめんなさい…私は恐怖に負けてしまいました…ごめんなさい…」

凛「良いから。早く」

P「……ハイ」

ほたる「あっ…」

P「大丈夫だ、ほたる…すぐ帰って来るからさ…」

ほたる「プロデューサー…さん…?」

P「お前は疫病神なんかじゃない。普通の可愛い女の子だ」

ほたる「えっ……」

P「確かにほたると出会ってから俺はちょっと不幸な目にあってきたかも知れないがそれは」

凛「早く行くよ」

P「あ、はい」

.


P「で、なんだ。俺は帰りを待ってるほたるをだなってなんだ。加蓮に智絵里に唯に美嘉と莉嘉じゃないか」

加蓮「……」モジモジ

智絵里「…っ」ビクッ

唯「お、おっは~…」

美嘉「……」

莉嘉「……」オロオロ

P「どうした?こんなに集まって……」

美嘉「……どうした?」ピクッ

凛「……昨日ね、加蓮から泣きながら電話があったんだ」

加蓮「ちょ、ちょっと凛っ」

P「そ、その件はちゃんと……」

凛「うん、分かってるよ」

凛「分かってるけど……」

凛「ケジメって大事だと思うんだ」

P「またそれかよ!?」

凛「ほら、加蓮」

加蓮「うっ…Pさん…」

P「か、加蓮……」

加蓮「こんなことしたくないけど…気持ちとか色々整理したいから…ゴメンナサイッッ」

バチィィィン

P「ったぁぁぁぁ…」

加蓮「うわぁぁぁぁぁぁん…りぃぃぃん」

凛「よしよし、辛かったね」

加蓮「Pさん見られたぁぁぁ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」

P「俺は?準備とか無しでビンタ食らったか俺は?」

唯「だ、大丈夫?Pちゃん…」

P「ゆ、唯か….….お前は俺に優しいんだな……」

唯「だ、だって唯とPちゃん……両思いだし……」

P「…………は?」

唯「で、でも唯ね。まだアイドル続けたいからPちゃんの気持ち、受け取れないって感じで…」

P「お、おい。俺の話をだな…」

唯「でも唯ね、Pちゃんと両思いって分かっちゃったから我慢出来なくなっちゃうかも知れなくて……だからこれはその……」

バチィィィン

P「!?!?!?」

唯「ご、ゴメンね。Pちゃん…唯がPちゃんを振ったってカタチが欲しくて……」

P「は?え?は?」

唯「唯がアイドル引退したら……Pちゃん……うっ…うぇぇぇぇぇん」

凛「アイドルだから仕方ないよ、辛かったね」

唯「凛ちゃぁぁぁぁぁん……うぇぇぇぇぇん」

P「また何もしてないのに振られた俺は?労ってよ、ねぇ、凛ちゃん」

美嘉「私達か…」

莉嘉「……」

P「っていうかなんで全員集合してるんだよっ」

凛「……偶然?加蓮は怖がってたから付き添いで…」

美嘉「話そらす前にさ、まず莉嘉に言うことない?」

P「ゔっ…り、莉嘉」

莉嘉「Pクン…」

P「昨日はゴメンな?怖がらせちゃって…」

莉嘉「メール見たから大丈夫…そんな偶然があるんだね……」

P「あぁ…本当にな…でもすぐ訂正のメールなり入れれば良かったのにモタモタしちゃって……」

莉嘉「驚いちゃっただけだから…」

>>225
訂正
美嘉「私達か」→×
美嘉「アタシ達か」→○

P「莉嘉を怖がらせちゃったのは事実だ。どんな罰も受ける」

莉嘉「ア、アタシはそんなことしないよっ」

P「えっ…じゃあなんで……」

莉嘉「あのね、Pクン……アタシ花柄持ってない……」

P「……は?」

莉嘉「だから今日…イチゴ柄にしちゃった……」

P「…………は?」

智絵里「……」

莉嘉「Pクンの好きなパンツ持ってなくてゴメンナサイ……」

P「待て待て待て待て!あのメールはだなっそういう意味じゃなくてだな……」

智絵里「イチゴ柄の…パンツ?」

P「 (俺、終わったかもしれない)」

智絵里「お、おかしいですよ……。プロデューサー」

P「おかしくないおかしくない俺はちゃんと忘れたイチゴ柄のパンツはちゃんと記憶から消した」

智絵里「ち、ちゃんと……忘れてくれた……ってなりませんよ?」

P「……ふっ」

P「(ほたるよ……どうやら俺は帰れないみたいだ……)」

智絵里「プ、プロデューサー……チョ…チョ…チョ…」

P「 (ほたるがステージの上で輝いてる姿が見たかったなぁ……)」

智絵里「チョップです……えいっ」

P「 (もっと長生きしたか)」

.



今日は明日行われる初めてのLIVEの為のリハーサルでした。まだリハーサル終わって無いんですが休憩中にこの手紙を書いてます。こんな風に私がアイドルとして活動出来るのもプロデューサーさんのお陰です。


スタッフA「ヤバイぞっ、台風が接近してるっ」

スタッフB「天気予報じゃそんなこと言って無かったぞ!?」

スタッフC「今すぐ補強しろっ雨対もしっかりやっとけ!!」

ほたる「……」

プロデューサーさんが私は疫病神じゃないと言ってくれたことを今でも信じてます。だってまだ事務所潰れてません!これって私が疫病神じゃないことが証明されたんですよね?

ほたる「……ふぅ」

プロデューサーさんに早く会いたいです。立派になれたか分からないけど少しでも成長した私を見て欲しいです。お返事待ってます。
白菊ほたる


ほたる「えへへ……プロデューサーさん褒めてくれるかなぁ……」

終わり

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