玄「まつみけおかわり」(135)

ID:xl2xCLCF0の代行

透華「このSSは松実姉妹の平凡な日常を淡々と描くものですわ」

透華「過度な期待はしないでくださいまし!」

♪~~~~

カガヤイテ~ココイチバン~~♪(OP)

『恋は盲目』

阿知賀校門前

菫「・・・」ジーッ

照「・・・はぁっ」

菫「・・・」ジーッ

照「いったい、いつまでそうしてる気なの菫?」

菫「・・・」ジーッ

照「いつまでっていうか、いつからやってるの?こんなこと」

菫「・・・」ジーッ

照「後輩たちがこんな菫の姿見たら泣くよ?」

菫「・・・」ジーッ

照「部活の時はこんななのに・・・」ぽわわ~ん

菫『亦野!また字牌に頼ってるな、悪い癖だぞ』

菫『渋谷!そこは待ちを広くするより、相手の当たり牌を絞っていけ』

菫『淡!対局中にお菓子を食べるな!というか今は部活の練習中だ!』

照「・・・なのに今の菫は」

菫「・・・松実宥、早く私の前に姿を現せ」ブツブツ

照「・・・とっても気持ち悪い」

菫「ん?今何か言ったか照?」

照「・・・ううん、何にも言ってない」

菫「そうか、照が私の悪口を言った気がしたんだが・・・」

照(悪口というより、事実を言っただけだけどね)

菫「はぁー・・・宥・・・」ジーッ

照「・・・」

照「ねえ菫」

菫「何だ照、こんなに忙しい私に用事か?」ジーッ

照「菫は本当に、松実宥さんの事が好きなんだよね?」

菫「・・・」クルッ

照「!?」ビクッ

照(無言でめっちゃこっち見てる・・・)ドキドキ

菫「照・・・実は私も薄々感づいていたんだ」

照「なっ、なにを?」

菫「このままじゃいけないって・・・」

照「・・・あーそう、それは素晴らしいことだよ菫」

照「菫は成長してる、それに気付けたのは大きな進歩」うんうん

照(薄々って所が気になるけど・・・)

菫「このままじゃいけないんだ・・・私は・・・」

菫「私は・・・私はもっと直に宥と触れ合いたい!」

照「・・・あれ?」

菫「そのためには今のままじゃいけないんだ!」

照「・・・あのー、菫?」

菫「ん?どうした照?」

照「薄々感づいてたのって、ストーカー行為の事じゃないの?」

菫「ストーカー行為?なにを言っているんだ?」

菫「私はただ遠くから宥を見つめていた、ただそれだけじゃないか」

照「だからそれがストー菫「そろそろ次のステップに進むべきだと思うんだ」

照(あっ、私の話聞いてない)

菫「さて、ここで問題だ照」フフッ

照「・・・何?」

照(心なしか笑顔まで気持ち悪く見えてくる・・・)

菫「次のステップに進むために、私が取るべき行動は何だと思う?」

照「それは・・・」うーん

菫「答えは聞き込みだ」

照(私の答え聞くきないんじゃん)

照「・・・聞き込みってどういうこと?」

菫「ふっ、まだまだ甘いな照。恋愛とは駆け引きなんだよ」

照(どの口が言うのか)

菫「押しは強すぎずかといって弱すぎず、そしてたまには引くことも大事だ」

照(えらそうなことを)

菫「そういった恋愛の駆け引きをするためには、宥自身の情報が必要だ」

照「あっそっか、菫は彼女のこと全然知らな菫「というわけで、宥に身近な人間に宥の事を聞いてみようと思う」

照(・・・変なところでマメというか、なんというか)

菫「情報は武器だ、知っておいて損なことなどひとつもない」

照「そこだけ聞いたら、とてつもなく物騒な感じがする」

菫「ふっ、恋愛とは戦いなんだよ照」 髪の毛ファサー

照「もういいよ、菫の好きにすれば」ヤレヤレ

菫「・・・ってなわけで、宥と近しい人を探そうと思うんだが・・・」ジーッ

照「心当たりがあるの?」

菫「宥は麻雀部だ、同じ麻雀部の部員ならなにかしら宥の情報は持っているだろう」ジーッ

照「同じ麻雀部かー・・・誰に聞くの?」

菫「狙いは決めてある・・・彼女だ」ジーッ



灼「さて、帰って店番店番」タタッ

照「彼女は・・・」

菫「鷺森灼、阿知賀女子麻雀部の部長だ」

菫「彼女ならきっと私に有益な情報をくれるだろう、じゃあいくぞ」タタッ

照(その行動力をもっと生かせばいいのに・・・)タタッ

菫「君!ちょっと待ってくれ!」タタッ

灼「えっ?私?」クルッ

菫「そうだ君だ、少しお話させてもらえないだろうか?」

灼「ええっと・・・あれ?あなたは白糸台の・・・」

菫「知っていてくれたか、白糸台高校麻雀部部長、弘世菫だ」

灼「えっ?なんで白糸台の部長さんが私に・・・」チラッ

照「あの、ちょっとだけでいいんでつきあってあげてください」ぺっこりん

灼「!?」

灼(こっちはインハイ王者宮永照!?どういうことなのこれ!?)

菫「きっ・・・君の麻雀部に松実宥という者がいるだろう?」はーはー

灼「えっ?宥さん?」

菫「じっ実は、彼女のことを知りたいんだ、彼女のこと少し教えてくれないかな?」ふーふー

灼(・・・何この人、さっきから妙に息づかい荒いんだけど)

菫「何でもいいんだ、どんなささいなことでもいい、教えてくれ」ズイッ

灼「ひぃ」ビクッ

照(あっダメだこれ、完全に向こうが引いてる)

灼(何この人、宥さんをどうするつもりなの?)

灼(さっさと帰りたいけど、ペラペラと宥さんの事を話すのも危なそうだし・・・)

菫「さあ教えてくれ早く、彼女は何が好きで何を食べ休日は何をしていつもどんな事を考えてるんだ!?」

菫「教えてくれ!!」フーン!フーン!

灼「ひいぃ」ビクッ

灼(なんなののこの人!?意味が分かんない!言葉で上手く表現できないけど・・・なんというか)

照「やめて菫!さすがに気持ち悪い!」

灼(あっ!そうそう!気持ち悪い!気持ち悪いんだこの人!)

菫「・・・照、人前でその言い方、失礼だとは思わないのか?」

照「菫がしつこすぎるからだ」

灼(どうしよう・・・こんな気持ち悪い人に、宥さんのこと話すのは危険すぎる)

灼(適当な話してさっさと帰ろう、・・・今宥さんを守れるのは私だけなんだし)

菫「なあ頼むよ、宥が好きなもの教えてくれ!」

灼(宥呼びだ・・・近しい人ってわけでもなさそうなのに)

灼「・・・あ~ええ~~~、宥さんはあったかいものが好きです」

菫「あったかいもの!?」

灼(このくらいの事なら大丈夫だよね?嘘つくのもあれだし)

照「へー・・・あったかいもの、良いこと聞けたね菫」

菫「・・・」プルプル

灼(何でこの人震えてるの?)

照「・・・菫?」

菫「あっつーーーーーーーーーーい!!!!!!」

照 灼「!?」ビクッ

菫「熱い!体が熱い!燃えるようだ!!」フーン!フーン!

照「・・・何言ってんの菫?」(困惑)

菫「体が熱いんだ照!燃えるように!もう服なんて着てられない!!」ヌギヌギ

照「ちょっ!?何やってるの菫!!」

菫「熱い!暑い!あつい!わたしは今猛烈にあつい!!!」ヌギヌギ

灼(やっぱりこの人・・・)

菫「あっつーーーーーーーい!!!!」

照「菫!早く服着て!!」

菫(ふふっ、宥はあったかいものものが好き)

菫(ということは、私自身があったかく・・・いや熱くなれば必然と宥は私が好きになる)

菫(ふふふふっ、これからは松岡修造よろしく、熱血キャラでいこう)

菫(クールなシャープーシューター菫は終わりだ!)

菫(これからは、熱血シューティングバーニング菫だ!!!)

菫「バーニング!!!もっと熱くなれよーーーーーー!!!」

照「あぁぁ!!もうやめて菫!!私まで恥ずかしいから!!!」

灼「・・・」(呆然)

灼「・・・私が宥さんを守らなきゃ」(決心)

『そんなオカルトありえません』

咲「玄さん、宥さんはどこへ?」(小学生姿)

玄「晩ご飯のお買い物だよー」

咲「そうですか・・・」ハァ

玄「・・・」

咲「・・・」

玄 咲「・・・」し~ん

玄「ねえ咲ちゃん」

咲「はい何でしょう玄さん?」

玄「咲ちゃんはさあ、うちに何しに来てるのかな?」

咲「えっ・・・それは・・・遊びにです」

玄「じゃあなんで、こんなお暇な風になってるの?」

咲「さあー・・・」

玄「さあって・・・咲ちゃんが盛り上げてくれないからでしょ!!」

咲「私のせいですかぁ?」うぅっ・・・

玄「だって咲ちゃん、私といても全然楽しくなさそうだもん!」

咲「そんなこと・・・」

玄「咲ちゃんは楽しいの?今のこの状態?」

咲「だって、一緒に本読んだり、TV見たり、景色を眺めたり・・・」

玄「一人と一緒だよそんなの!」

咲「でもそんな二人での楽しみ方、ありだと思いますよ?」

玄「・・・じゃあせめて、じゃあせめて!」

玄「その間何かしゃべってよ!どうして無言なの!?」

咲「えっ?」

玄「だから一人でいいって言ったの!咲ちゃんおとなしすぎるよ!」

咲「すっ、すいません・・・」シュン

玄「はぁ、もういいよ。どうせ咲ちゃんはおねーちゃん目当てだもんね」

咲「そんなことは・・・」

玄「あるよ」

咲「うぅっ・・・」

玄「もういいや、咲ちゃんといてもつまんないから誰か呼ぼー」ピポパ

咲「玄さん、その言い方ひどい・・・」

玄「あっもしもし?今からうちに遊びに来ない?うんそうそう、うん、うんいいよー」

咲(誰に電話してるんだろ?)

玄「うん、わかった、じゃあ待ってるねー」ピッ

咲「玄さん、今のはどなたですか?」

玄「う~ん?私のお友達だよ~」ニヤニヤ

咲「玄さんの?」

玄「咲ちゃんきっと驚くよ~」ウシシシ

咲「?」

数十分後

ピンポーン

玄「開いてるよー、入ってきてー」

和「お邪魔します」ガララ

咲「!?」

優希「お邪魔するじぇー」

咲「!!??」

玄「私リビングにいるから、勝手に上がってきてー」

和 優希「はーい」靴ヌギヌギ

咲「ちょっと玄さん!今の声!」

玄「うん、和ちゃんだよー」

咲「優希ちゃんまでいるじゃないですか!」

玄「さっき電話で連れて行ってもいいですか?って言われたから、いいよって」

咲「なんで私にひとつも相談がないんですか!」

玄「だってここ私の家だよ?誰を呼ぼうと私の勝手でしょ?」

咲「だとしても!考えてくださいよ!」

咲「私今、こんな格好なんですよ!?」(小学生時代の姿の咲さん)

玄「とってもよく似合ってるよ」

咲「そうじゃなくて!二人は私がここにいる理由知らないんですよね!?」

玄「うん、言ってないもん」

咲「どうするんですか!!」

玄「何が?」

咲「こんな姿、和ちゃんと優希ちゃんに見られるなんて恥ずかし過ぎます!!」

玄「私とおねーちゃんには見せてるじゃない」

咲「それとこれとは別です!もう!何とかしてください玄さん!」

玄「何とかって言われても・・・」

和「お待たせしました」ガチャ

咲「!」ドキッ

玄「いらっしゃ~い、和ちゃん」

優希「お邪魔するじぇ!」

玄「いらっしゃい、片岡さん」

優希「優希でいいじょ!」

玄「じゃあ、いらっしゃい優希ちゃん」

和「あら?その子は?」

咲「!」ビクッ

優希「ん~~?もしかしてさ玄「この子はね、阿知賀麻雀クラブの子だよ!」

咲「!?」

咲(玄さんその設定は・・・また面倒なことになっちゃう・・・)

和「麻雀クラブの?私は彼女をみた覚えが・・・」

玄「和ちゃんが転校したあと来た子だからね、知らないのも無理ないよ~」

優希「何だじょ?阿知賀麻雀クラブって?」

和「小学生以下を対象にした麻雀教室です」

和「私も小学生の頃、通ってたんですよ」

玄「私は中学生になっても行ってたけどね」

優希「じゃあこの子はのどちゃんの後輩か~」ジロジロ

咲「・・・こっ、こんにちは」ぺっこりん

優希「ふ~ん・・・」

和「玄さんとは仲がいいですか?」

咲「えっと・・・」もじもじ

玄「仲良しだよね~、咲ちゃん♪」

和 優希「えっ?」

玄「あっ」

玄(しまったぁ!つい口が滑っちゃったよ!)

咲(玄さあああああん!!)

優希「咲・・・ちゃん?」

和「まさか・・・」

玄「そっそっそうなの!この子も咲って名前なの!」

玄「名前は宮藤咲ちゃん!清澄の宮永咲ちゃんと似た名前だよねー」あはははは

玄「咲って名前かわいいから、女の子につけたくなるんだろうねー」あはははは

咲(玄さん、いくらなんでもそれは・・・)

和「なるほど、そういうことですか」

咲(えっ!?大丈夫なの!?)

優希「でも見た目もなんだか咲ちゃんに似てるじょ」ジロジロ

咲「!」ドキッ

和「他人の空似ですよ、そんなにジロジロ見るのはやめてあげてください、嫌がってます」

咲「・・・」ドキドキ

優希「知らないのかのどちゃん?世の中にはドッペルゲンガーっていう・・・」

和「そんなオカルトありえません」

数十分後

和「玄さん、お手洗いお借りしますね」スクッ

玄「場所わかる?」

和「はい、突き当たりの右でしたよね?」ガチャ

玄「そそっ、行ってらっしゃーい」

バタン

優希「・・・」ジーッ

咲(優希ちゃんあれからずっと私のこと見てる・・・)

優希「・・・咲ちゃん」

咲「はっはい、なんですか片岡さん?」ニコッ

優希「小学生の咲ちゃんはもういいじょ」

咲「え」

優希「私は高校生の咲ちゃんにしゃべりかけてるんだじぇ」

咲「優希ちゃん気づいてたの!?」

優希「今確信に変わったじょ」

咲「あっ」

玄「あらら、一本取られちゃったね」

優希「何やってるんだじょ咲ちゃん」

咲「違うの優希ちゃん!これにはワケがあって・・・」

優希「ワケ?」

咲「かくかくしかじかの・・・」

玄「まるまるうまうまなんだよねー」

優希「憧れのお姉ちゃんを見つけた?そんなことのためにそんな格好に?」

咲「・・・私にとっては、大きな事なの」

優希「ふ~ん、憧れのお姉ちゃんね~」う~む

優希「咲ちゃんはその人のこと好きなのか?」

咲「好きか嫌いかで言えば、勿論好きだけど」

咲「恋愛感情とかじゃなくって、もっとこう純粋な憧れっていうか・・・」

優希「ふむふむ」

玄「咲ちゃんはおねーちゃんに甘えたいだけなんだよねー」

優希「甘えたい?」

玄「おねーちゃんにナデナデしてもらったり、ヨシヨシしてもらったり、イイコイイコしてもらったり、モミモミしてもらったり、ペロペロしてもらったり、パンパンしてもらいたいんだよー」

優希「モミモミ?ペロペロ?パンパン!?」

咲「ちょっと玄さん!変なの混じってますよ!」カーァッ

優希「・・・」

優希(もしのどちゃんが、この咲ちゃんを本物だと知って)

優希(たまたまそんな場面をみたら・・・)ぽわわーん

咲『はぁ~んお姉ちゃ~ん』モミモミペロペロパンパン

和『えっ・・・咲さん・・・』

咲『お姉ちゃ~ん大好き~』ハァハァ

和『嘘・・・私の咲さんが・・・こんな・・・』

和『私以外の人がそんなの・・・ダメ・・・』カタカタ

和『嘘・・・嘘・・・嘘嘘嘘嘘嘘!!』

咲『ふふふっ、和ちゃんなんかよりお姉ちゃんの方が大大だ~い好き!』

和『いやあああああああああああああああああああああああ!!!』(のどっち精神崩壊)

和『さきさんさきさんさきさんさきさんさきさんさきさんさきさんさきさんさきさんさきさん』ブツブツ

優希(てな感じに、どっかのキャプテンみたいになっちゃうじぇ!)

咲(さっきから優希ちゃん、何を考え混んでるんだろ?)

玄(なんだか面白いことになってるのかな?)

ガチャ

咲 優希「!?」バッ

玄「おかえり~」

優希「のどちゃん!この子は宮藤咲ちゃんだじぇ!うちの咲ちゃんとまはんの関係もないじょ!」

咲(優希ちゃん、私の味方に!)

和「はい、知ってます」

咲「宮藤咲です、小学6年生です」ぺっこりん

和「それも先程聞きました」

優希「小学生の咲ちゃんはまだまだ甘えたい年頃なんだじょ!」

優希「だから、この咲ちゃんが年上の人に甘えていても普通なんだじょ!」

咲「私、寂しがり屋なんです~」

和「はぁ・・・」

優希(のどちゃんの精神崩壊は、私が絶対食い止めるじぇ!!)

玄(これからどうなるんだろこれ?)

和「?」

『九州からのお客様』

宥(この間から鹿児島代表、永水女子のみなさんが松実旅館にご宿泊中です)

宥(お客様なので、立場的にこちらからお声がけするのは駄目なんですけど)

宥(あちらの立っての希望で、とてもフランクにお友達のように接しさせてもらっています)

宥(同年代ということもあり、すぐに仲良くなれました)

宥(特に玄ちゃんは『おもちが・・・おもちが・・・』と、ここ数日錯乱気味です)

宥(私もお友達が増えて、とってもあっか~いです)

松実旅館 松の部屋(永水女子宿泊室)

TV「『須賀くん!』『執事さん!』『須賀くん!』『執事さん!』」

小蒔「TVドラマ『執事と須賀くん』は毎週おもしろいですね」

巴「でもいくらなんでもゴールデンタイムにBLがテーマのドラマってどうなんでしょう?」

春「執事さんの無敵っぷりが面白い」ポリポリ

初美「先週はトラックに引かれても生きてましたからねー」

TV「『須賀くんは逃げてください!』『それじゃあ執事さんが!』」

霞「あら、そろそろクライマックスね」

TV「ドカーーーン!!『執事さーーーん!!』」

TV「爆発に巻き込まれた執事さんの運命やいかに!?次週へ続く」

小蒔「はぁー、今週もハラハラしました」

春「どうせ来週も生きてる」ポリポリ

初美「それは言わないお約束なのですよー」

巴「いい時間ですね、このあとどうします?」

霞「そうね・・・みんなでお風呂に行きましょうか」

小蒔 初美 春「賛成ー」

巴「じゃっ、そうしますか」

小蒔「みんなでお風呂は楽しいですからね!」

春「姫様、お風呂に浮き輪はいらない」

初美「黄色のアヒルちゃんで我慢ですよー」

巴「ちょっとみんな、それより着替えを持って・・・」

霞「あらあら」ふふふっ

松実旅館 大浴場

初美「私が一番乗りですよー」タタッ

小蒔「あっ!待ってくださーい!」トテテッ

巴「浴場でそんな走ってたら・・・」

小蒔「きゃっ!」ドテーン

春「言わんこっちゃない」

霞「大丈夫ですか姫様?」

小蒔「いててっ・・・だっ、大丈夫です」(涙目)

玄「なに!?今の大きな音!」ヒョコ

宥「大丈夫ですか?」

霞「あら」

小蒔「お二人もお風呂の時間でしたか」

宥「はい、お怪我はないですか?」

小蒔「大丈夫です、私の不注意です!」

宥「そうですか、良かったね玄ちゃん」

玄「」

宥「・・・玄ちゃん?」

玄「」

小蒔「どうかされましたか?」ボョオ~ン

霞「のぼせたのかしら?」どてぷ~ん

玄「」

玄「・・・私は今日この日のために産まれてきたのかもしれない」

小蒔 霞「えっ?」

宥(玄ちゃんが悟りを開いちゃった)

初美「姫様ー!はやく一緒にアヒルちゃんで遊びましょー」

小蒔「はーい!霞ちゃんも行きましょう」

霞「そうね、体が寒くなってきたし」

宥「玄ちゃん、私たちもお湯浸かりにいこ?」

玄「おもちイズゴッド」(悟りを開いたクロチャー)

玄「おもちイズワールド、おもちイズアース、おもちイズギャラクシー」ブツブツ

宥「あっか~い」ヌクヌク

初美「アヒル隊長発進なのですよー」

小蒔「あっ!私にも貸してください!」バシャバシャ

巴「ちょっと、お風呂であんまり暴れちゃ・・・」

春「・・・」ピュッ

巴「きゃっ!何!?」パシャ

春「水鉄砲」ピュッピュッ

巴「やったわね~、お返しよ!」ピュッピュッ

パシャパシャ

霞「あらあら、みんな子供ね」ふふふっ

宥「・・・あの、前から気になってることがあったんですけど」

霞「あら、何かしら?」

宥「みなさんな鹿児島のご出身なんですよね?」

霞「ええそうよ」

宥「鹿児島にも方言ってありますよね」

霞「もちろんあるわよ」

宥「あの、それで、どうしてみなさんは標準語なんでしょうか?」

霞「あぁー・・・それはね」

宥「それは?」

霞「・・・そのまえにひとつ質問、あなたは薩隅方言って聞いたことある?」

宥「さつぐう・・・ですか?」

霞「本州の人からしたら、めったに聞くことはないでしょうね」

霞「ようするにそういうことね」

宥「えっと・・・」

宥「方言で話しても、みんながわかんないからってことですか?」

霞「そういうこと」

霞「というか、地方の人間からしたら標準語を覚えるのも当たり前なんじゃないかしら?」

宥「そう・・・なんですか?」

霞「方言って結構複雑なものよ、場所によっては同じ日本語とは思えないもの」

霞「だから私達は、どんな人ともちゃんとコミュニケーションを取れるように標準語で話すの」

宥「じゃあじゃあ、鹿児島にいる時は薩隅方言なんですか?」

霞「えっ」

宥「あれっ?違うんですか?」

霞「・・・ノーコメントで」

宥「えっ」

霞「私達永水女子のもの同士が、しゃべってる所を見たらなんとなくわかるでしょ?」

宥「あぁー・・・まー、ですね」フフッ

宥「でも私達も関西なのに全く関西弁使わないし、それでもいいんじゃないですか?」

霞「・・・そういえばそうね、なんだかそれを聞いて気が楽になったわ」

霞「あいがと」

宥「ええよ」

宥「ふうっ」ヌクヌク

宥「今日のお風呂はなんだか・・・」チラッ

玄「ノーおもちノーライフ」

初美「はっはっはー、初美アヒルについてくるのですよー」バシャバシャ

小蒔「待ってぇ、私にもアヒルちゃん貸してください」パシャパシャ

巴「くぅっ・・・!私の方が連射速度が早いのに~」ピュッピュッ

春「銃を使う上で一番大切なのは命中率」ピュッピュッ

霞「・・・また大きくなったかしら?」ムニムニ

宥「いつもよりあっか~いや」ポカポカ

チョウテンマデアト~ヒトイキ~~♪(ED)

『あたごけ』

洋榎「やっとうちらの出番か!」

絹恵「Cパートってやつやね」

洋榎「ほんま、一番人気のこの洋榎ちゃんを出さんやなんて頭おかしいとちゃうか?」

絹恵「お姉ちゃんなんか今日絶好調やね」

洋榎「当たり前や、今まで喋ってなかった分取り返すで!」

洋榎「大体やなぁ、みなみけを元ネタで使うんやったらうちを主役にすべきやろ!」

絹恵「なんで?」

洋榎「よう見てみい絹、うちが一番みなみけに近いキャラクターや」

絹恵「・・・?お姉ちゃんみたいな人おったっけ?」

洋榎「そうやなくて口や口!口の形がみなみけキャラにそっくりやろ!」

絹恵「ああー」

洋榎「他にもやなぁ・・・絹恵「唐突やけどお姉ちゃん、Cパートって大抵短いねんやんか」

洋榎「ん?それがどう絹恵「だから私らの出番、今回はここまでやわ」

洋榎「・・・・・・・・・・・・・・・へっ?」

宥「みなさんどうも、松実宥です」

宥「みなさん咲ちゃんのことご存じですか?」

宥「私も知り合ったのは最近なんですけど、とってもいい子なんですよ」

宥「あいさつもできて、礼儀も正しくて、とっても小学生とは思えない」

宥「・・・玄ちゃんもせめて咲ちゃんくらい」ボソッ

宥「・・・あっ、ごめんなさいなんでもないです」あせあせ

宥「咲ちゃんも入れて、松実三姉妹もいいなーって思っただけです」

宥「・・・」

宥「うぅっ・・・ごめんね玄ちゃん」

宥「というわけで次回、『まつみけおかえり』」

宥「気長に待っててくださーい」バイバーイ

カン


玄「今度は許されるよね?」

以上お疲れさまでした

メガネ博多っこなんかいらんかってんや・・・

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