歩美「んほおおおおおおおおおおおおおっ」 灰原「!?」 (24)

ある日、学校

歩美「はーいーばーらーさんっ♪」

灰原「よ、吉田さん・・・」

歩美「次は移動教室だよ、早く行かなきゃ遅れちゃうよ~」

灰原「そ、そうね。すぐ行くわ」

灰原(幼児化して小学校に通うようになってから早1ヶ月・・・)

灰原(少しはこの空気にも慣れて来たってところかしらね)

歩美「もう皆は行っちゃったみたい。歩美たちで最後だよっ」

灰原「江戸川君たちと行かなくてよかったの?」

歩美「灰原さんと行きたかったんだもん!早く行こっ」

灰原「(・・・こうやって子供と接するのも悪くないわね)ええ、行きましょう」

歩美「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」ギャーン

灰原「!?」

歩美「イグウウウウウウウッんひいいいいいいいいいっ」ビクビクビクビク

灰原「な、何!?急に・・・」

歩美「」ピタッ

灰原「!!」ビクッ

歩美「はっ!急がなきゃ授業に遅れちゃうよ!」

灰原「ちょ、ちょっと吉田さん!」

歩美「ふぇ?」ピタクルッ

歩美「なーに?」

灰原「い、いやその・・・一体どうしたの?」

歩美「何が?」

灰原「何がってさっき・・・」

キーンコーンカーンコーン

歩美「あっ!チャイム鳴っちゃった!急げーっ」マッハビュンッ

灰原「あ・・・」

灰原(なんだったのかしら・・・)

歩美「ごめんなさい、遅れちゃいましたー」

先生「ばっかもーん!早く座れ」カキカキ

コナン「ったく、何やってんだバーロー」

元太「うなっ」

光彦「です」

歩美「えへへ、哀ちゃん待ってたら遅くなっちゃった」

灰原「・・・」

灰原「・・・本当に何ともないの?」

歩美「え?何が?」

灰原「だってさっき廊下で・・・へ、変な声を出してたから」

コナン「変な声ってなんだ?」

灰原「!!盗み聞きしないでよ!エッチ!」

コナン「な、なんだよ・・・」

灰原(・・・気のせいだったのかしら?)

灰原(とにかく本人が大丈夫というのなら大丈夫よね・・・)

先生「ではこの問題を・・・」

歩美「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」

灰原「!?!?」

元太「じゅっ!?」

歩美「あ゙ーーーーーっあ゙あーーーーーーーっ」ガクガクガク

生徒「ざわざわざわんわざわわわ」ザワ・・・ザワ・・・

先生「吉田、どうした!?」

歩美「」ピタッ

灰原「・・・!?!?」

生徒「な、なんだ今の・・・」

元太「うなうな」

先生「吉田、どうかしたのか?」

歩美「え?何がですか?」キョトン

先生「い、いや大丈夫ならいいんだが・・・」

歩美「???」

コナン「歩美、おまえどうしたんだ?急に変な声出して」

歩美「なんのこと?」

灰原「・・・」

灰原(やっぱりさっきのは気のせいなんかじゃなかったわ・・・)

灰原(・・・なにかおかしい・・・)

灰原「吉田さん、気分が悪いなら保健室へ行きましょうか?」

歩美「え?大丈夫だよー。歩美なんともないもん」

灰原「そ、そう・・・?でも・・・」

コナン「まーまー灰原。本人がいいって言ってんだから大丈夫じゃねーの?」

灰原「・・・」

帰り道

歩美「哀ちゃん、一緒に帰ろっ!」

灰原「え、ええ・・・」

灰原(彼女は本当に今日のことを何も覚えていないのかしら・・・)

灰原「ねぇ吉田さん、本当になんともないの?」

歩美「もうそれ何回も聞いた!大丈夫ったら大丈夫なの!」

歩美「だいたい歩美は変な声出したりなんかしてないよ!」

灰原「・・・なら、いいのだけれど」

灰原(あたし疲れてるのね・・・今日は早く帰って休みましょう)

プップー

歩美「あっ、トラック!」

灰原「ちょっ、危ないわよ」グイッ

歩美「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」

灰原「!?!?!?」


歩美「んおおおおおおおっふううううううううっ」ビクンビクンビクン

灰原「よ、吉田さんしっかり!」

歩美「」ピタッ

灰原「」

歩美「あ、あれ?歩美どうしたの?」

歩美「あ、灰原さんがトラックから守ってくれたんだね!」


灰原「・・・吉田さん、今日はちょっと先に帰っててくれない?」

歩美「へ?なんで?」

灰原「ちょっと用があるのよ。あたしだけの秘密の用が」

歩美「うーん、わかった。じゃあまたねー!」


灰原「・・・で?何やってるのかしら、こんな所で」

コナン「」

博士の家

灰原「吉田さんを強制的にイかせるスイッチ!?」

博士「ほっほっほwwww新一にどうしてもと頼まれてのうwwwww」

コナン「さっすが博士だぜ!」

灰原「何考えてるのよ。仮にもクラスメイトをおもちゃにしようだなんて!」

コナン「まあまあ落ちつけよ灰原。歩美には何の害もねえんだぞこれが」

博士「そう!そこがこのスイッチのすごいところなのじゃよ哀くん!」

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