菫「自分の体内にある恋心をパワーに変えるんだ」淡「iPSセンス!」(142)

淡「せい、せい、てやあぁぁぁぁ!」

ビシ!ビシ!バシッ!

菫「よしいいぞ…、その調子だ」



菫「組手はこれくらいにして、次の修行に入ろう。淡、お前は恋をしてるか?」

淡「恋?誰かを好きって事?」

淡「好きな人ねー。サキーにテルーに穏乃に…。あっもちろん、菫も」

菫「おいおい、気が多い奴だな。誰か一人に絞らないとiPSセンスは引き出せないぞ」

淡「えっ?そうなの?でも、私誰か一人なんて選べないよー」

菫「…今はそれでいいか」


菫「まぁ見てろ。ここに大きな岩と石があるだろ?」

淡「うん」

菫「お前には石を砕いて貰う」

淡「無理無理、無理!手が折れちゃうよ!」ブンブン

菫「確かに普通に石を叩けば、折れるのは手だ。石の方が硬い」

淡「だよねー」

菫「だが、しかし。石は原子で出来ている。いや、この世の全ての物が原子で出来ているんだ」

淡「原子?」

菫「原子を砕く。これが私達、女の子に恋する乙女に与えられたiPSセンス」

淡「へぇー、よくわからないけど、すご~い」パチパチ



菫「今から手本を見せる。私はこの岩を砕く」

淡「うんうん」

菫「行くぞ…。宥さん!大好きだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


バキィィィ!

パラパラ…

粉々に砕ける岩

淡「おぉ…、これがiPSセンスの力」

菫「まぁ、こんな感じだ。自己の体内にある恋心を爆発させることによって超人的なパワーを生み出すんだ。…そしてこの力は大地を割り、星を砕くのさ」

淡「ふむふむ」

菫「よし、この石を砕いてみろ」

淡「う、うん」



淡「せーーーーの!」

ゴチン!

淡「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ、痛いッッ」ヒリヒリ

菫「バカ。普通に叩いたら、砕けるわけないだろ」

菫「淡、お前のiPSセンスを爆発させてごらん。自分の拳を流星と化すのさ。お前の守護星はペガサスだ!」

淡「えー、どうやって…」

菫「誰でもいい。考えてみろ。お前の好きな人を」

淡「じゃあテルー」

菫「照への恋心を全てパワーに変換するんだ」

淡「…やってみる」



淡「はあぁぁぁぁぁ、究極まで高まれ!私の恋心よ!」

淡「テルー、抱きしめて!」


ゴチン!

バキッ

石にヒビが入る


菫「ほぅ…、やるな。すでにiPSセンスに目覚めてたとは…」

別の修行場所


玄「とりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ザバーン

玄「お姉ちゃん、やっぱり滝を逆流させるなんて無理だよー」

宥「うんん。出来る。玄ちゃんなら、必ずiPSセンスに目覚めるよ!」

玄「そんな事言われても…、私は好きな人なんて居ないし…。おもちは好きだけど」

宥「おもちは女性にしかついてないよ!だから、頑張って」

宥「これ、教皇石戸霞さんの写真」

玄「こ、このおもちは!?」ガタッ

宥「iPS聖闘士の中で一番巨大なおもちを持つお方だよ。玄ちゃん、このおもち揉みたい?」

玄「うん!もちろん」コクコク

宥「欲望を力に変えて…。目覚めるのよ!iPSセンスに」

玄「はいですのだ!」

玄「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ…」ゴゴゴ

宥(頑張って、玄ちゃん)


玄「私のおもちに対する愛は本物!今こそ、龍の力を…。廬山昇龍覇!」


ドドトドトドドド…

宥「やった!滝が逆流した!これでドラゴンの聖衣を玄ちゃんに任せられるね!」

玄「ふふーん」ドヤッ

別の修行場所

衣「透華、この氷山を割るのだ」

透華「そんな滅茶苦茶ですわ…」

衣「私は出来る!」ドン

透華「ぐっ…、ええーい。今に見てなさい」


透華「はぁぁぁぁぁぁぁ…、ダイヤモンドダストオォォォォ!」ビュウゥゥゥゥゥゥ


しかし、氷山はピクリとも動かず

衣「全然駄目だな」

衣「思い出せ、一の事を!」

透華「は、一でございまし!?」

衣「透華は家族愛の他に、もう一つ持ってるはずだ!愛を!」

透華「し、しかし…、私と一は…」

衣「隠すな!その思いをパワーに変えるのだ!」

透華「一の事を考える…」キッ


透華「はじめえぇぇぇぇぇぇぇぇ、久しぶりに…会いたいですわぁぁぁぁぁぁぁ」

透華「ダイヤモンドダストオォォォォ!」ビュウゥゥゥゥゥゥ

衣「おおっ…、氷山にヒビが…」

透華「はぁはぁ…、やりましたわ…」

衣「うむ、これで透華もiPS聖闘士の仲間入りだ!青銅聖闘士だけどな」

透華「いつか…、衣を…、超えてやりますわ」ドサッ



別の修行場所

ハギヨシ「では、一さんの手と足を鎖で縛ります」

一「iPSセンス?僕にそんな力が?」

ハギヨシ「iPSセンスが無ければお嬢様をお守りする事は出来ません。iPSセンスに目覚めなければ、龍門渕を去って下さい」

一「!?」

ハギヨシ「あぁ、お父様の借金の事はお気になさらずに。新しい学校もこちらが用意しますので」

一「…やだ」グスン

ハギヨシ「お嬢様と二度と会う事は叶いませんが」

一「そんなの…やだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ポロポロ


ゴゴゴゴゴ

ハギヨシ「むぅ…、これほどのiPSセンスをお持ちだとは…。私も膝の震えが止まりません…」カタカタ

一「透華の側を離れたくない!!!!!!!!」


バキッ!バキバキッッ!バン!

全て鎖を、iPSセンスで引きちぎる国広君

で、銀河戦争キンクリ、白銀聖闘士編キンクリ


淡「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ、小蒔が死んじゃう」ポロポロ

小蒔「…」

玄「この矢を抜くのです!」

透華「なんですのこれ!?抜けませんわよ!」

一「どうしよう…」オロオロ

ハギヨシ「聞いた事があります。この矢は、教皇様にしか抜けない黄金の矢だとか」

透華「教皇ですの!?どこのどいつか知りませんが、力ずくでも連れて来ますわよ!」

淡「うん!女同士で妊娠が可能なiPS細胞の奇跡」

一「それらを自由自在に操れるのは女神小蒔さんだけ!」

小蒔「zzZZZ…」

玄「おもちに矢が…、矢が…」ポロポロ

ハギヨシ「しかし…、教皇様は現在、教皇の間にいらっしゃいます」

淡「教皇の間?」

ハギヨシ「教皇の間を目指すには十二iPS宮を突破しなくてはなりません。その行く手を阻むのは、88の女の子に恋する乙女の中でも頂点を極めた最強の黄金iPS聖闘士たち」

一「黄金iPS聖闘士」ゴクリ

ハギヨシ「その戦闘力は…、白銀iPS聖闘士をも遥かに凌ぎます」

透華「あんなに苦労して倒した白銀iPS聖闘士より強いんですの…」カタカタ

玄(教皇って確か…、あの大きなおもちの人だよね…)

淡「行こう!相手が誰であろうが関係ない!小蒔の命がかかってるんだよ」

透華「そうですわね…。この中の一人だけでも教皇の間に辿り着けたら…」

一「よしてよ。透華は僕が必ず守るよ!」

玄「みんな!教皇様に会いに行くよ!」

一・透華・淡「おー!」


タッタッタ

淡「見えた。あれが白羊宮だ」

一「すごいiPS力を感じるね…」ゴクリ


ツカツカ

ゆみ「やぁ、待ってたよ。iPSの希望の聖闘士達」

あぁ、髪の色で選んでしまった。羊さん、恋する乙女であったらなぁ


淡「や、やるか!」サッ

ゆみ「まぁ待て。私は君達と戦いたいわけではない」

透華「と言うと?」

ゆみ「聖衣を出しなさい。修理してやろう」

一「でもそんな時間なんて…」

ゆみ「黄金iPS聖闘士を舐めるな!」クワッ

ゆみ「そんな壊れかけの聖衣など裸も当然!黄金iPS聖闘士の拳は星をも砕く!そして、光より速い音速を超えた拳!」

淡「へ、へぇ…、少しは楽しめそうじゃん」ビクビク

透華「か、勝てるのかしら…。私達」

玄「お姉ちゃ~ん」カタカタ

ゆみ「そんなわけで少しでも生存確率を上げるために聖衣の修復は必要不可欠」

一「お願いしといた方が良さそうだね」

ゆみ「今の教皇には少なからず疑問を持つiPS聖闘士達も居る。私みたいに戦わずに済む聖闘士も居るかもしれんな」

ゆみ「よし出来た」

一「壊れかけの聖衣の方が露出が多くて、ファッション的にはイケてたなー」

透華「えっ…!?」

ゆみ「頑張ってくれ。私も、女同士で子供が欲しい。iPS棒にも興味あるかな」

玄「お、お、お任せあれ…」


タッタッタ


玄「見えたよ!金牛宮だ」

煌「青銅iPS聖闘士さん、すばらです!」

淡「私が相手だよ!」

煌「待って下さい。実は私もあまり戦う気はありません」

玄「よ、良かった…」ホッ

煌「しかし、タダで通すわけにもいきません!」

透華「やっぱり戦うしか…」

煌「いえいえ、それはすばらではありません。私のホーンが二つありますね?」

淡「うん」

煌「もし一つでも折れたら、ここを通します。私は貴方達に攻撃を一切しません」

淡「じゃあ、私が!怪我しても怒らないでね」

煌「安心して下さい。青銅iPS聖闘士さん相手に怪我など…」



淡「燃えろ!私の中の悪戯心よ…、サキーと一緒にお風呂入って…それでそれで!」

淡「ペガサス流星拳」


ババババババ

バキッ

煌の角が一つ折れる

煌「お見事。す、すばらでしたよ…」

煌「約束通り、ここは通します」

淡「やったー」ピョンピョン

透華「次の双児宮へ急ぎますわよ」

一「うん」

煌「…頑張って下さいね」フリフリ


タッタッタ

淡「見えた、双児宮だよ」

初美「青銅iPS聖闘士、来やがりましたねー」

一「むっ…、このファッションセンス、かなり出来る!」

初美「ほほぅ…、なかなか見る目あるお嬢ちゃんが居たもんですよー」

透華「聖衣はつけませんの?」

玄「今の内にみんなで攻撃叩き込もうよ!」

初美「ちっちっ…、黄金聖衣は露出が少なくて嫌いです。あっ、教皇のババアは私から胸と悪の心を奪っていた双子なんですよー」

一「なんだって!?」

初美「本来、もっとも姫様を守るべき立場でありながら…、自分の欲望に溺れて…」

初美「ちょっと懲らしめてやって下さい」

淡「もちろん!ギッタンギッタンのボコボコにしてやるんだから!」

初美「じゃあ、頼みましたよ」

透華「通っていいんですの?」

初美「はいはい、どうぞどうぞ」

一「今度は私服で来るからね」

初美「楽しみですねー。貴方とは気が合いそうです」


タッタッタ

透華「見えました!巨蟹宮です」

玄「今度も大した事ない人だといいね」



久「ふふふ…、美味しそうな子が四人も」ジュルリ

透華「戦うんですの!?」

久「もちろん。私は教皇がどんな事しようが、知ったこっちゃないわよ」

一「それでもiPSに仕える聖闘士か!」

久「んー、一応ねー。女の子大好きだし」

玄「この人…、私と同じだ!」

久「ふーん、貴方も欲望に近い感情だけでiPSセンスに目覚めたのね?いいわよ、貴方から味見してあげる」



久「ところで貴方のお姉ちゃん、美味しそうね。妹からまず…、頂ますか!」

玄「お姉ちゃんは渡しませんのだ!」

玄「先に行って下さい!」

淡「…通っていいの?」

久「んー、おもちが無・無・微か…。いいよ。今回は見逃してあげる」

透華「微って私ですか!?」

一「くっ…」プルプル


タッタッタ

久「さて、邪魔者も居なくなったし。始めますか」

玄「…なんだか顔が浮かび上がって来てる」キョロキョロ

久「これは私がここで喰らった女の子達のアへ顔。巨蟹宮の内壁に無数の逝き顔(アへ顔ダブルピース)となって浮かび上がって来るのよね」

久「もちろん貴方もここにアへ顔を晒すのよ?初めてかしら?優しくしてあげるから、安心してね」ニコッ

一「見えた!あそこが獅子宮だ」

透華「ものすごい闘気ですわ!?」


和「…」

淡「げっ!?咲にいつも付きまとってるピンク奇乳」

和「…」ジロッ

和「誰であろうとこの獅子宮は通しませんよ」ウツロ

淡「くっ…、サキーを賭けて勝負だよ!」

和「ライトニングボルトおぉぉぉぉぉぉぉ」

ズババババババ

透華「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

一「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

淡「見切れない…!」



和「貴方達如きに、光速が見切れるわけがありません!私の咲さんへの愛情は光速すら凌駕してます!」

淡「つ、強い…。麻雀なら負けないのに…」ガクッ

和「トドメを刺しますよ…」ユラッ


一「透華、おかしくない?」

透華「何がですの?」

一「iPS細胞と言えば原村さんだよ。あの原村さんが、女神小蒔に反逆するなんて」

透華「言われてみれば…。小蒔さんが死ねば、宮永さんとの子供も…」


和「咲さん!?うっ…、頭が…」ガクッ

淡「今だ!私の恋心よ!奇跡を起こせ!はあぁぁぁぁぁぁぁぁ」

淡「ピンク奇乳相手に、穏乃やテルーの事考えてたら…勝てない」

淡「今はサキーの事だけ考えるんだ…。サキーの笑顔、サキーの唇、サキーのホーン、サキーの小さな胸…」

淡「見えた!」クワッ


淡「ペガサス彗星拳」


ドゴオォォォォォォン

和「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

和「この…、よくもやってくれましたね…」フラフラ

和「あれ?私は何をしてるんでしょうか?」

一「実は…」


和「なんですって!?私が操られてた!」

透華「えぇ…、そうとしか思えませんわ。貴方、誰よりもiPS信者でしょう?」

和「もちろんですよ!女同士で子供が出来る、こんな奇跡を起こせるのはiPSの力、他にありません!」

一「小蒔さんが死ぬと、女同士での子作り出来なくなるよ」

和「なんてことでしょう!?」カタカタ

和「そこのブロンズ!」ビシッ

淡「むっ、なによ?」

和「貴方が一瞬だけでも、咲さんへの想いが私並みに近づいたのは認めましょう。しかし、私には勝てない!」

淡「ここで決着つけるの?」ギロッ

和「勿論と言いたい所ですが、教皇様に矢を抜かせるのが先です。私が、教皇様を連れて来ましょう」

透華「じゃあ通っていいんですね?」

和「もちろん」

タッタッタ

一「味方も多いみたいだね!」

透華「えぇ…、よかったですわ。松実さんは大丈夫ですかね?」

淡「玄なら大丈夫だよ!…多分」

一「見えた、処女宮だ」

透華「ハギヨシが言ってました…。黄金iPS聖闘士でも最も神に近い女と呼ばれるほどの実力者」ゴクリ

淡「常に冷静沈着で、感情を露にすることは少ない。そして、仏陀の転生と言われている人だね」ゴクリ





美穂子「…逝くんですか?ポトリと」

美穂子「天魔降伏」


ドシャアァァァ

一「…がはっ」ヨロヨロ

透華「…ぐっ」バタン

淡「駄目だ…、この人強すぎる…」プルプル



美穂子「ごめんなさいね。命令だからね…。抵抗しない方がいいわよ」

美穂子「一、二、三…。あら、一人足りないわね」

淡「く、玄なら巨蟹宮でまだ戦ってるけど」ヨロヨロ

美穂子「巨蟹宮に女の子が!?上埜さんが危ない!」

淡「いや、どっちかって言うと危ないのは、玄だと思うけど…」

美穂子「こうしちゃいられないわ!」

タッタッタ



透華「」ポカーン

一「」ポカーン

淡「自分の守護する処女宮、空にしちゃったよ」

一「い、今の内に急ごう」

透華「え、えぇ…」

透華「つ、次は天秤宮ですね…」

淡「ここは玄のお姉さんが守護する宮で無人らしい」

一「じゃあ、通り抜けて天蠍宮へ急ごう」



憧「ここは通さないけど?」

淡「げっ…、コイツか…」

憧「ふーん、青銅iPS聖闘士がこんな所まで来るなんてね。他の黄金iPS聖闘士は何してるのよ」イラッ

淡「…先に行って。コイツなら、私が引きつけられる」

透華「…時間がありません。先に行きます」

一「ごめんね」

憧「通さないって…」


淡「穏乃は私が幸せにするから、さっさと身を引けーこの蠍座ビッチ」ベー

憧「…誰が誰を幸せにするって!?」

淡「穏乃だよー。前世でも結ばれてるから」

憧「前世の繋がりなんて、私が粉々に砕いてやる!」

憧「スカーレットニードル」

淡「今は…、穏乃の事だけ考えて…、避ける!」



一「今の内に人馬宮へ!」

透華「えぇ!」

タッタッタ



菫「ん?通りたいのか?いいぞ」

一「よ、良かった…」ホッ

透華「助かりましたわね」

菫「しかし、新子は黄金iPS聖闘士の中でも情に篤いが、それだけに最も気性が激しく、敵に対しては燃え盛る炎の如く立ち向かう」

透華「えぇ、高鴨さんの名前を出すと烈火の如く怒ってましたわ」

菫「仕方ない。私が助けに行くか。このままでは淡が殺されてしまう」ヨッコイショ

一「助かります」





一「次は磨羯宮だ!」

透華「えぇ!もう少しですわね!」


竜華「ん?青銅のひよっ子かいな?」

竜華「さて…、このエクスカリバーの餌食になるのは誰かいな~」ブンブン

一「…透華。ここは僕が」

透華「…頼みましたわよ」



玄「待って下さい!」ボロッ

透華「松実さん!?御無事ですか」

一「ひどい…、聖衣がボロボロだ」

玄「危うく犯される所でした」

玄「聖衣剥ぎ取られる所を、乙女座の人に助けて貰いました」

一「うーん、あの人、味方なのかな」

透華「では、二人とも巨蟹宮に?」

玄「はい。ケンカ中です。しかし、一方的でしたけど…」



美穂子「上埜さん!また女の子連れ込んで!」

パチーーーーーン!

久「あじゃぱーーーーーーーー!」

玄「この人は、今日見た中でもかなりのおもち」

竜華「う、うちの事かいな!?」

一「お、おもち?」

玄「ゆえに、私のiPSセンスが最も輝く相手なのです!竹井さんのおもちは、普通でしたからね」

透華「うーん、まぁこの方は大きいですね」

竜華「おもちでiPSセンスに目覚めた人って…」

玄「私です!おもちが大きな女の子が大好きなのです」



一「よし任せよう」

透華「えぇ、行きますわよ」

一「次は衣の居る宝瓶宮だ」

透華「えぇ、衣ならばきっと戦わずに…」



衣「やだ、通さない」

透華「えぇ!?」

一「衣に手を上げる事は…、僕には出来ないけど…」

衣「とーかと遊ぶから、とーかだけ残って」

透華「一、行きなさい!」

一「でも…、僕は透華を守るって決めたし…」

透華「いいから行きなさい!私が信じられないのですか!?」

一「…わかった」コクン

タッタッタ

一「透華、必ず助けに来るから」



透華「さてと。衣、どう言うつもりでして?」

衣「もう衣にはiPS細胞だとか、女同士で子供を産む事も、叶わぬ夢なのだ」

透華「…蒲原智美ですね」

衣「…」ビクッ

衣「智美と衣は愛し合ってても一緒に居ちゃいけない。そう決まってるから」

透華「貴方、恋を諦めたんですか!?」

衣「だって仕方ないじゃないか!智美と一緒に居たら、必ず不幸が訪れる。私達は絶対に結ばれない、幸せになれない。じゃあ、もう諦めるしかないではないか!?」

透華「ふん、今の衣には負ける気がしませんね。命懸けて恋すら出来ない小さな子供」


透華「iPSセンスとは、恋心をパワーに変える。しかし衣は恋を諦めた…」

衣「一緒になる事は諦めたが、好きではいる。これで十分だ。とーか如きに遅れは取らない!」

透華「言いましたわね。構えなさい衣」グッ

衣「言われなくても…」グッ



透華「オーロラエクスキューション」ビュウゥゥゥゥゥゥゥ

衣「オーロラエクスキューション」ビュウゥゥゥゥゥゥゥゥ

一「とうとう、僕一人になっちゃった…。早く行かないと小蒔さんの命が…」

一「ここが最後の宮・双魚宮」ゴクリ

一「一体どんな黄金iPS聖闘士が…」


いちご「どーも、88の女の子に恋する乙女の中でも随一の美貌の持ち主といわれ、天と地のはざ間に輝きを誇る美の戦士と呼ばれてるちゃちゃのんじゃけ」

一「…」イラッ


一「ネビュラストーム」

ギュオオオォォォォ


いちご「あーーーーーれーーーーーー」ピュー

一「よし、双魚宮を抜けてとうとう教皇の間にやって来たぞ…」

一「ここまで来たら覚悟は出来てる!」


ギィィィィィィ

霞「もう許して下さい」ボロッ

和「ライトニングプラズマ連発しますよ」ゲシゲシ

一「…あっ、教皇が土下座してる」

泣きながら許しを請う教皇石戸霞の姿が



一「一応、チェーンで縛りますね」ズルズル

霞「胸に食い込んで痛いわ…」

和「さっさと歩きなさい」ドカッ

小蒔「うぅ…」

霞「女神様ごめんね。地上を支配してみたくって」スポッ

小蒔「…あれ。ここは…。私は…」キョロキョロ



一「やった!小蒔さんが目を覚ました!」

透華「やりましたわね!」

霞「さて、私は処刑かしらね」ハァ

和「当然です。危うく咲さんとの子供が作れずに、余生を過ごす事になるかもしれなかったんですから!」

小蒔「よくわかりませんが、処刑はしません」

霞「えっ…、私は小蒔ちゃんを殺そうとしたのよ?」

小蒔「全て許します。例え殺さかけても…、私は霞ちゃんが…昔からずっと好きなんです///」

霞「なんと…、私のような者を…」ポロポロ

小蒔「今回の事は全て水に流します。しかし、誓ってくれませんか?」

霞「何なりと…」ポロポロ

小蒔「その力、平和のために使うと。後、時々私の事を構ってくれるとうれしいです」

霞「まぁ…、喜んで!今すぐ、子作りしましょう」ガバッ

小蒔「ぎゃあぁぁぁぁぁ!」

かくして平和が訪れた、石戸霞は女神を守る黄金iPS聖闘士として改心を


そして

衣「…なぁ、本当にいいのか」モジモジ

小蒔「えぇ、私が保証します。厄災など起こさせません」

透華「そうですわよ。きっと大丈夫。何が起きても、iPS聖闘士の私達が居るんですもの」

衣「…でも、もし何かあったら」

一「そん時はそん時さ。きっと何とかなるよ」


バン!

蒲原「ワハハ、衣。久しぶりだなー」

衣「と、と、智美!」ギュッ

蒲原「ワハハ、衣が金ピカの鎧着てるぞー。趣味悪いなー」ギュッ



終わり

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