凛「加蓮~いもうと~?」(263)

加蓮「ねぇねぇPさん……来週のこの日のさ、レッスン休んじゃダメかな?」

P「なんかあるのか?法事とか…」

加蓮「違う違う、ちょっと病院に…」

P「えっ…体調悪いのか?大丈夫か?今熱とか……」

加蓮「違うって。もう心配し過ぎだよ……」

P「じゃあ何で病院に」

加蓮「この前学校で健康診断があったんだけどさ、アタシ仕事だったから学校行けなくて……」

加蓮「健康診断を受けた書類?ってのが結構大事らしくてそれで……」

P「なんだ…体調が悪い訳じゃないんだな……でも体調が悪くなったりしたらすぐに」

加蓮「分かってるって。ちゃんと伝えるし無理しないから」


凛「……」

凛「……」

奈緒「お、凛!何見て……ってあァあの2人か。プロデューサーも相変わらずだなァ…」

凛「……なんかズルいよね」

奈緒「へ?ズルい?」

凛「……私あんなに心配されたことない」

奈緒「お?嫉妬か?嫉妬なのか?」ニヤニヤ

凛「そ、そんなんじゃないよ。ただ……」

奈緒「ただ?」

凛「……私だったらプロデューサー、『凛だからまぁ大丈夫だろ』ってなると思う」

奈緒「あァ~…否定出来ねェ…」

凛「だからなんか……ズルいよね」

奈緒「いやいや、ズルくは無いだろ」

奈緒「アレは加蓮が加蓮への保護欲を湧きたてるフラグの建て方が単純に上手いだけだろ」

凛「フラグ?なにそれ」

奈緒「あー知らないかァ……口で説明すんのムズいんだよなァ……」

奈緒「例えばだけどさっきの加蓮とアイツの会話だけどさ……加蓮何て言ってたっけ」

凛「病院で健康診断受けてくるって……学校がどうとか」

奈緒「あーフラグ立ってるなァ…」

凛「??」

奈緒「よくドラマとかでさ、何気ない健康診断から病気が発覚する展開とか見たことあるだろ?」

凛「あるね……ドキュメンタリードラマとか……」

奈緒「そういう主人公って治るパターンもあるけど大抵はさァ」

凛「……死んじゃうよね」

奈緒「そう!そう言ったイメージを思わせてしまうのがフラグ、死亡フラグなんだよ……」

凛「死亡…フラグ?何加蓮死んじゃうの?」

奈緒「いやいや死なないけどよ、なんかそういうイメージが簡単に出て来ねェかってコトだよ」

凛「そう?考え過ぎな気が……」

奈緒「でもアイツは病院って単語だけであの狼狽え様だぞ」

凛「……」

凛「…………ちょっと行ってくる」

奈緒「……は?」

P「病院まで送って行こうか?」

加蓮「1人で行けるって…アタシもう16だよ?」

P「いや、でもなぁ…俺も診断結果気になるし……」

加蓮「終わったらちゃんと話すって……それで良いでしょ?」

P「んーでもなぁ……おっ凛、どうした?」

凛「……ちょっと病院行ってくる」

加蓮「へ?」

P「へ?まぁ今日はこの後何もないもんな。体調悪いのか?」

凛「あ、いや……ちょっと……」

P「まぁ気を付けて行って来いよ」

凛「……」

凛「……やっぱ行かない」

P「え?」

加蓮「だ、大丈夫なの?」

凛「……大したことないから」

P「そっか……まぁ体調には気を付けとけよ?」

凛「……うん、ちょっと奈緒と話してくる」

P「そ、そうか……」

加蓮「変な凛…」

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渋谷凛(15)

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北条加蓮(16)

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神谷奈緒(17)

.




奈緒「わ、笑い過ぎて……は、腹が……クックッ……」

凛「……うるさい」

奈緒「そ、そんな……コ、コンビニ行ってくる……み、みたいなノリで…」

凛「……」

奈緒「ハァハァ……笑った笑った……」

凛「……楽しめた?」

奈緒「そ、そんな睨むなよ」

奈緒「だいたいよォ…さっきのは凛が悪い」

凛「……なんで?加蓮が言ってたのと同じ台詞じゃん」

奈緒「病院って土台で加蓮に勝てる訳ないだろ」

凛「……別に勝つつもりで行った訳じゃないし」

奈緒「まァ、何にせよ。凛が病院に行くって言ったって軽い風邪か何かだろって考えられるのが妥当だな」

凛「じゃあどうすれば……その…死亡フラグって立つの」

奈緒「何、凛死にたいの?」

凛「そんな訳無いじゃん。ただ…」

奈緒「ただ?」

凛「…なんか悔しいだけ」

奈緒「あァ……要は自分も心配されたいんだよなァ……」

凛「だからそんなんじゃ……」

奈緒「ハイハイ……っでどうすれば死亡フラグが立てられるかだっけ」

凛「……うん」

奈緒「まァ定番は……『○○が終わったら●●をするんだ』かなァ」

凛「何それ」

奈緒「この戦争が終わったら結婚するんだーとか如何にも死にそうな奴が放つ台詞じゃん」

凛「……そうなの?」

奈緒「他にも仕事から帰ってきたらちゃんとパーティやろうなーとかも帰ってこないパターンが……ってアレ?凛は?」

P「なんだよ、またファーストフードで昼飯済ませたのかよ」

加蓮「だって美味しいじゃん」

P「お前なぁ……もっと健康的なモノをだな……」

加蓮「あ、じゃあ今度Pさんが健康的で美味しい弁当作ってきてよ!」

P「そういうのって普通は逆じゃね?」

加蓮「りょ、料理出来ない」

P「女子力低いなー…響子とかまゆを見習えよ」

加蓮「うっ……いずれ覚えるから平気だし……」

P「ハハハ……って凛。どうした?やっぱり体調悪くなったのか?」

凛「あ、いや……それは平気」

加蓮「なんかさっきから変だよ?凛」

凛「うっ……あ、あのさプロデューサー……」

P「ん?どうした?」

凛「あ、明日仕事終わったらさ……ご飯食べに…行かない?」

P「へ?」

加蓮「!?」

凛「……忙しいよね。今の忘れ」

P「明日って確か凛は午後からの雑誌の撮影だったよな?じゃあ終わる頃に迎えに行くから、そのまま何か食べに行こうか」

凛「う、うん……分かった」

加蓮「……」

凛「…ちょっと奈緒と話してくる」

P「何食べたいか考えとけよー」

凛「……」

奈緒「……」

凛「……」

奈緒「……」

凛「……笑えば?」

奈緒「い、いや凛マジスゲーよ。死亡フラグ立てに行ったつもりがデートの約束してきちまったよ」

凛「デ、デートじゃないし……ご飯食べるだけだし…」

奈緒「うっわ……耳まで真っ赤とか……」

凛「み、見るなっ」

奈緒「あ、イヤ、泣くなよ。悪かったって」

凛「泣いてないし……でも顔見るな…」

加蓮「うわぁ……奈緒が泣かしてる」

奈緒「ハ、ハァ!?な、なんもしてねーしっ」

凛「泣いてないし…混乱とかしてないし…」

加蓮「奈緒の命令でデートふっかけて了承されちゃったからどうしようって感じ?」

奈緒「全然違うッ!凛が自ら行ったんだよッ」

加蓮「じゃあ何?自分からデートに誘って了承されちゃったから混乱してんの?」

凛「デートとかそういうつもりで言ったんじゃ……」

加蓮「いや、どう見てもアレはデートのお誘いでしょ」


奈緒「な、なんか加蓮さ、キレてない?」ボソッ

凛「うん…私の…せい…だよね…」ボソッ

奈緒「仲良く喋ってる所に爆弾投下されたらなァ……」ボソッ

凛「……そんなつもりで言ったんじゃないのに……」ボソッ

加蓮「何ボソボソ喋ってんの?」

奈緒「あ、いや……もしかするとだけどさ。加蓮、怒ってる?」

加蓮「あ"?怒ってないけど?」

奈緒「あ、ハイその様でございますね」

凛「あのさ、加蓮。さっきのは本当にそういうつもりで言ったんじゃなくて……」

加蓮「じゃあ明日行かないの?」

凛「……………………行く」

加蓮「……」

凛「……」

奈緒「お、落ち着けよ。な?加蓮もそうキレるなって……」

加蓮「だから私はキレてないって…」キッ

奈緒「に、睨むなよ」

加蓮「……ごめん」

加蓮「でも…そんなつもりじゃ無かったらさっきのは何だったの?」

奈緒「はぁ…ネタバラししても良いよな?凛」

凛「……うん」

.




加蓮「な、なにそれ……」

凛「……」

加蓮「じゃあさっきの不自然な病院行ってくる宣言は?」

奈緒「加蓮と同じ発言したら心配して過保護に扱われるかなという」

凛「実験?的な……」

奈緒「惨敗だったけどな」

凛「……」

加蓮「じゃあさっきのデートの約束は…」

奈緒「フラグ立てに行ったら別のフラグが立っちゃったってヤツ」

凛「……」

加蓮「えっと、つまり凛がおバカで空回りしまくりってこと?」

奈緒「まぁそんな所だな」

加蓮「空回りしまくりなのにデートの約束?何それ」

奈緒「そこは凛の才能というか….…」

加蓮「ハァ……凛」

凛「……なに?」

加蓮「今から私みたいな扱いに憧れるってどういうことか教えてあげる」

凛「え?」

.


加蓮「ねぇねぇPさん」

P「んー?どうしたー?」

加蓮「明後日さ、仕事終わりにご飯食べに行こうよ」

P「え?」

加蓮「凛が良くて私は…ダメなの?」

P「明後日って仕事終わるの結構遅いだろ?あんまり遅くまで外にいるのは関心しないなー」

加蓮「えー……私もう16だよ?」

P「ダメなもんはダメ。体調悪くなったりしたら……」

加蓮「またそれだし……」ムスッ

P「昼飯だったらいつでも良いぞ?」

加蓮「……昼は学校だし」

P「んーじゃあ仕方ないなー」

加蓮「……凛と喋ってくる」

.

加蓮「……どうよ?」

奈緒「なんか……」

凛「気軽に羨ましいとか思って」

奈緒「フラグ乱立しまくりとか言って」

凛・奈緒「ごめんなさい」

加蓮「……私からすれば2人の方が羨ましいよ」

加蓮「夕飯に私が何回誘ったと思う?」

凛「うっ…」

加蓮「誘って教育的指導が何回食らったと思う?」

奈緒「ハハ…ハ…」

加蓮「私の親か兄かって感じだよ」

奈緒「じゃあさっきまでちょっとイライラしてたのは……」

加蓮「怒ってないけどさ、ちょっと過保護から離れて普通の会話してる所に私が出来なかったことを意図も容易く……」

凛「ごめんなさい」

加蓮「凛より私歳上だよ?」

凛「本当にごめんなさい」

奈緒「メチャクチャ根に持ってんなァ……」

飯食う

ただいま

奈緒「でも親ってよりは年齢的に兄だよな。それはそれで良いんじゃね?」

加蓮「なにが?」

奈緒「あ、はい。すみません、妹的存在って響きは良いかなってちょっと思っちゃっただけです」

凛「妹的存在……距離感は近そうだよね」

加蓮「……」

凛「まぁ私も子ども扱いは嫌だけど……」

加蓮「……私って子どもっぽい?」

奈緒「いや、まぁ10代のアタシ等がこう言う話するのも変なハナシだけどさァ…」

凛「そんなこと無いと思うよ」

加蓮「あ"ーっ…今私より歳下のクセに身長10cmも大きいじゃんとか思ってしまったー…あ"ーっ…」

凛「……私より2cup大きいじゃん」

加蓮「これ以上は流石に要らないけどね」

凛「……」

奈緒「さり気なく腕組むなよ…」

凛「加蓮って今日ヒールなんだ……私スニーカーなんだけど目線が……あっ」

加蓮「……」

奈緒「地味な喧嘩の売り方するなよ……」

加蓮「……」

凛「……」

奈緒「お、おい」

凛「くだらないね」

加蓮「ホントくだらないね」

凛「明日私が一緒にご飯食べに行ったってどうせ……」

加蓮「そうだよね……ご飯くらいで何か変わるなら……」

凛・加蓮「はぁ……」

奈緒「なんだ、結局喧嘩しないのかよ」

加蓮「……ってかさ私と凛だけで話してるけどさ」

凛「……奈緒はどうなの?」

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加蓮ちゃんアニバーサリー以外は全て谷間見せるほど自信があるからな

奈緒「は?」

加蓮「奈緒もこの流れだったらご飯誘いに行ってよ」

奈緒「な、なんであたしが…」

凛「私達だけってのは……ね」

奈緒「ハ、ハァ!?お前等が勝手に……」

加蓮「これで奈緒がオッケーされたら私、妹キャラ受け入れてそれで売り込むルートにしてあげるよ」

奈緒「な、なんだよ…ソレ…」

凛「断られたら…………特に思い付かなかったからとりあえず慰めてあげるよ」

奈緒「おい」

加蓮「ほら、早く。流れ大事だよ」

凛「私に変な知識植え付けた罰だよ、ほら」

奈緒「お、押すなよ…てか凛のはおかしいだろ…」

P「お前等何してるんだ?」

奈緒「あ、いやなんでも…」

加蓮「奈緒が話あるってさ」

奈緒「なっ!?」

P「ん?どうした?」

奈緒「あ、いや……凛とご飯行くんだろ?」

P「えっ?なんで知ってんの?」

奈緒「り、凛から聞いたんだよ……」

P「成る程ね。まぁ凛がこういう誘いしてくれることって無いから実は俺も結構嬉しいんだよな」

奈緒「へ、へぇー……」

P「で、それがどうした?」

奈緒「あ、いや…あたしも……たい」

P「え?」

奈緒「あたしもご飯行きたい……連れてけ…」

ちょっと離席許してちょ

ただいま

P「ん?別に構わんが……」

奈緒「へ?ホントか!?」

P「嘘言ってどうするんだよ」

奈緒「んじゃいつ行くんだ?」ワクワク

P「え、凛から聞いてないのか?」

奈緒「……ん?」



凛「……は?」

P「明日なんだが……奈緒はフリーか。事務所まで来れるか?」

奈緒「へ?あ?おう、行ける、ぜ?」

P「じゃあ18時までに事務所な。そのまま凛を迎えに行って一緒に飯食おう」

奈緒「お、おう」

P「何食べたいか凛と考えとけよー」

奈緒「お、おう」


奈緒「お、おう」

奈緒「おう?」

奈緒「……ただいま」

加蓮「お、おかえり」

凛「おかえり、奈緒」

奈緒「り、凛?あのさ……」

凛「明日何食べに行こっか」

奈緒「へ?良いのか?」

凛「プロデューサーの奢りなんだからなんか良いモノ食べなきゃね」

奈緒「そ、そうだな。焼き肉とか?」

凛「太るよ?」

奈緒「そ、そうだよな……ハハハ」

凛「ハハハ……ハハハ……ハハハハハハ……ハァ……奈緒」

奈緒「…ッ」ビクッ

凛「私怒ってないよ。元々明日のことだってデートとか思ってないし」

奈緒「お、おう。偶然だったもんな。でもなんていうか……ごめんなさい」

凛「だから怒ってないよ?怒ってないけど2人っきりで出掛けるって初めてだからちょっと緊張してたりとかなってないし」

奈緒「ごめんなさいごめんなさい」

加蓮「まぁ凛も落ち着いて……」

凛「だから怒ってないし。落ち着いてるよ」

奈緒「あたしの言葉不足故に凛の純粋な女の子らしい感情を踏み躙る形になってしまいホントに申し訳ありません」

凛「はぁ……もう良いよ。元々期待があった訳でもないし……」

奈緒「許してくれるのか?」

凛「許すも何も怒ってないし……」

凛「加蓮は明日何かあるの?」

加蓮「えっ、何もないけど…」

凛「……じゃあ一緒に行こ。私達が一緒なら無駄に過保護にならないと思うし」

加蓮「え?良いの?」

凛「2人きりじゃ無いなら…この際プロデューサーの財布を空にしないと何か気が済まない」

奈緒「怒りの矛先があっちに行ったか……」

.




凛「あ、そろそろ帰らないと。ハナコの散歩しないと」

奈緒「お、あたしもハナコに会いたいっ」

凛「それじゃ一緒に行こっか。加蓮はどうする?」

加蓮「私は……まだここにいるよ」

凛「そう?じゃあまた明日」

奈緒「食べたいモノ候補考えとけよー」

加蓮「うん、じゃあね」




加蓮「……さてと」

ID変わってやがる

1.困った時のヤンデレ→奇数
2.超デレデレ加蓮ちゃん→偶数

加蓮「Pさん…今忙しい?」

P「んーまぁーわりとー」

P「つーかお前らなんか今日はよく絡んでくるな」

加蓮「迷惑だった?」

P「そんな訳ないだろ。可愛いウチのアイドルだからなー」

加蓮「アイドル……ね…」

加蓮「あ、明日凛と奈緒とご飯食べるんでしょ?それ、私も行くから」

P「……は?」

加蓮「お配布に諭吉一枚増やしといてねー」

P「諭吉ってお前ら何食べるつもりだよ」

むしろアイドルの連中はもうちょっと太ったほうがいい
全体的に痩せすぎ

>>168
藍子「そう思います」

P「っと言うか加蓮」

加蓮「私達、いつも3人で行動してるのに私だけ仲間外れってどうなの?」

P「ゔっ……確かに……」

加蓮「ねぇ…なんで私だけそんなに心配するの?私この前は寝込んじゃったけどアレはただの風邪だったし……」

P「……俺は一応皆に気を配ってるつもりだが」

加蓮「私だけ絶対過保護過ぎる……奈緒にも言われたんだけど兄妹みたいだって」

P「兄妹?なんじゃそりゃ」

加蓮「Pさんが私のお兄ちゃんなんだってさ」

P「加蓮が妹か……妹というよりは手塩をかけて育てた娘に近い感覚かも知れないけど……」

加蓮「娘……ふーん」

加蓮「じゃあ娘なら何されても変な気にならないよね」

P「何言って……」

加蓮「ねっ、お兄ちゃん」ズイッ

P「おーなんか今スゲー鳥肌した」

加蓮「えーそこはドキッてする所じゃないの?」

P「なんか似合わないな、そのキャラ」

加蓮「JKにお兄ちゃんって呼ばれるの男としては相当嬉しいことだと思うんだけど」

P「俺に変な性癖を付け加えるな」

加蓮「……もしかして歳上好き?」

P「仕事が好きー」

加蓮「なにそれ……」

加蓮「じゃあ恋人とかは?」

P「仕事が恋人~」

加蓮「なんか寂しい人生だね」

P「大きなお世話だ」

加蓮「そんな寂しい人生のPさんの為に……私が」

P「私が?」

加蓮「こ、恋人役、やってあげる」

P「へ?」

加蓮「Pさん……嫌?」

P「い、嫌とかそういう問題じゃなくてそもそも俺たちはプロデューサーとアイドルな訳であって」

加蓮「ふふっ…役だよ役」

P「あ、いやしかしだな……」

加蓮「じゃあ演技の練習ってことにして……Pさんっ」ダキッ

P「そういう問題じゃってあ、当たってるから離れ…」

加蓮「Pさん、温かい……」ギュッ

P「お、おい。寒いならそこに俺のコートあるから」

加蓮「Pさんが良い」ギュー

P「……はぁ」

.


P「もう良いだろ?」

加蓮「まだダメ」

P「お前なぁ……昨日は新婚さんごっことか言ってて今日は恋人ごっこかよ」

加蓮「イイじゃんアイドルと恋人ごっことか最高じゃん」

P「俺がプロデューサーじゃなければな」

加蓮「私10代なのに恋愛禁止なんだからごっこくらい許してよ」

P「あのなぁ…こんな所誰かに見られたら」

凛「…………」

加蓮「Pさん…」スリスリ

誰かしぶりんに犬耳と首輪とリードを

加蓮「Pさん…」

P「い、意味深に目を閉じて顔をこっちに向けるな」

加蓮「Pさんがしたいなら……良いよ?」

P「良くない、ハイ終わり」グイッ

加蓮「えー……最近この為だけに事務所来てるのに」

P「どんだけ人肌飢えてるんだよ」

加蓮「それだと私がチャラいみたいじゃん。私はPさんに飢えてるのー」ギュー

P「は、離せ……」

凛「そうだよ、離れないとプロデューサー仕事出来ないじゃん」

P・加蓮「えっ?」

加蓮「り、凛?」

凛「……忘れ物したから取りに来たんだ」

P「お、おう。忘れ物見つかったか」

凛「うん、増えちゃった」

P「へ?」

凛「私の知ってるプロデューサー……何処行っちゃったんだろ……?」

P・加蓮「ヒッ…」

凛「おっかしいなぁ……ここら辺でデスクワークしてたはずなのに……」

P「お、おい俺はここに」

凛「知らない。アンタは私の知ってるプロデューサーじゃない」

加蓮「り、凛落ち着いて……」

凛「ねぇ加蓮、プロデューサー何処に行っちゃったの?」

加蓮「……プロデューサーならそこに」

凛「返してよ」ガシッ

加蓮「痛っ」

凛「返してよ返してよ返してよ返してよっ!!」

加蓮「り、凛。怖いよ……」

P「り、凛ッ」

凛「……なに?プロデューサー」

P「落ち着……ん?今プロデューサーって」

凛「ふぅ……演技の練習するならこれくらい本気でやりなよ」

加蓮「え、演技?」

凛「あれ、演技の練習だったんじゃないの?恋人の……まさか本気で」

加蓮「あ、そうです。演技の練習をしてまました」

凛「だったら練習するんだったら本気でやらないとね。あ、携帯あった」

凛「じゃあまた明日ね。加蓮にプロデューサー」

P「お、お疲れ様です」

加蓮「お、お疲れ」

加蓮「……」フラ

P「お、おい!加蓮!?」ガシッ

加蓮「だ、大丈夫……気が緩んだだけ……」

P「そ、そうか」

加蓮「あ、でも……」

加蓮「腰抜けちゃって立てないや……あはは」

P「ははは……家まで送ってくよ。ほら、背中乗れ」

加蓮「えっ…うん…

.
加蓮「この歳でおんぶされるとは……中々乗り心地が良いね」

P「言っとくがおんぶは車までだぞ」

加蓮「分かってるよ。ねぇ重くない?」

P「お前ちゃんと食べてるのかって聞くレベル」

加蓮「ふふっアイドルだもん、軽くなきゃ」

P「……寒くないか?」

加蓮「大丈夫、Pさん温かい」ギュッ

P「お、おい」

加蓮「大丈夫だよ…もう恋人ごっこは流石にやらない」

P「そりゃ良かったよ。あんな寿命縮むイベントが毎回あったらこっちの身が持たん」

加蓮「あ、でも……」

加蓮「しばらくは妹ごっこで我慢するよ」

P「なんだよそれ……しかも我慢じゃなくて封印をだな」

加蓮「ふふっ…お兄ちゃん、温かいね」ギュッ



おわれ

次書くなら『凛~せいさい~』で凛ちゃん無双でガチ病みの加蓮ちゃんが出るんじゃないかな(適当)

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