京太郎「あいつを麻雀部に誘ったの俺なんすよwww」(378)

レポーター『では清澄高校の全国出場には須加君の審眼が一役買っていたということですか?』

京太郎『いや、まぁwwそんな大したことしてネんすけどねwwwはェww』クチャクチャ

京太郎『なんか光るもの持ってんなwwとは思ってたんスけどねwwwまさか全国ww』クチャクチャ

京太郎『あ、いやこいつならwwイけんなwww連れってくれるな?wwみたいなね?wwありましたよwww』クチャクチャ

京太郎『閃き?wwwインスピレーションってのかなwwwアレww』クチャクチャ

レポーター『以上、全国への出場を決めた清澄高校麻雀部員への街角突撃インタビューでした!』

久「wwwwwwwww」ゲラゲラ

和「……」イライラ

和「部長、なんですかこれ……」

久「ローカルの番組wwwwいやー何度観ても面白いわwww」

久「何あの喋り方wwwそれにクチャクチャってwww」

久「大リーガーかってのねwwwホントwww」

久「しかも鼻毛出てるしwww」

和「部長……」

久「ん、何?もう一回観る?癖になるわよねこれwww」

和「須加君は……どこですか?」

久「あぁ、まだ買い出しじゃない?そろそろ帰ってくるでしょ」

和「……ちょっと失礼します」ガラガラ

京太郎「ふぅー、しんどいわ……マジしんどいわ~」

京太郎「なんで俺ホント買い出しとか雑用ばっかしてんだろなwww」

京太郎「とっとと帰ろう……って」

京太郎「……あれ、和か?」

京太郎「こっちに向かってくる」

和「……」スタスタ

京太郎「労いの言葉でも掛けてくれんのかなwwwホント男子部員は辛いわwww」

和「須加君……」

京太郎「おう、和。どうしたんだよ、こんな所で」

京太郎「もしかして俺に会いに来てくれたのか?」

京太郎「なんてなwwww」ゲラゲラ

和「……」イラッ

和「ちょっとこっちに来て下さい」スタスタ

京太郎「お、おいおいなんだよ急に……」

京太郎「どこに向かってんだ?」

和「……公園です」

京太郎「公園?」

~公園~

京太郎「んで、なんだよ話って」

和「テレビ……テレビのインタビューのことです」

京太郎「あ、あぁ……アレか……」

和「どういうことなんですか?」

京太郎「ど、どういうことって……そりゃあ」

京太郎「買い出し行ってたら急に捕まっちまってさ……」

和「そんなことを聞いてるんじゃありません!!」

京太郎「!」ビクッ

和「なんですかあのインタビュー……」

京太郎「いや、急に聞かれてさ……頭ん中真っ白になっちまって……」

和「……」イライラ

京太郎「それでなんつーかガム噛んでてさ……」

和「……した……なのに」

京太郎「ん?」

和「努力したのは咲さんや私や優希や部長なのに!!!」

和「あなたは何もしてないのに!!!」

京太郎「あ……」

和「ふざけた調子で……」

京太郎「いや、そんなつもりじゃ……」

和「……大会の応援にだって来ませんでしたよね?」

京太郎「あ、いやー行こうとはしたんだけど……」

京太郎「なんか不思議な力?に阻まれてさwwwww」

京太郎「清澄の所まで行けねーのwwwマジだぜ?」

和「ふぅ……」

京太郎「信じてくれたか」

和「やめて下さい」

京太郎「えっ?いやいやマジなんだってwwwオカルトだよマジでwww」

和「違います」

京太郎「えっ」

和「麻雀部。辞めて下さい」

京太郎「えっ……えっ……」

京太郎「あの……それは……」

和「荷物、貸して下さい」

和「私が持って行きます」

京太郎「お、おう……はい……」ガサ

和「……」ガサ

京太郎「……」

和「……」

和「何をボーッとしてるんですか?」

京太郎「えっ」

和「どうぞ帰って下さい」

京太郎「でも……」

和「もう来なくていいですよ、じゃあ」

京太郎「……」

京太郎「……分かった」

京太郎「じゃ、帰るわ……俺……」

須賀だったわwwww

和「……」ガラガラ

久「wwwww」ゲラゲラ

優希「部長、また思い出し笑いしてるじょ」

咲「もー、真面目に打って下さいよ。あそれロンです」

咲「あれ、和ちゃん?」

優希「おー帰ったのか、のどちゃん」

久「あら、どしたの怖い顔して」

和「部長、さっきのDVD貸して下さい」

久「いいけど……須賀君は?」

久「その荷物、須賀君に頼んだやつよね?」

優希「もしかしてあの犬!」

優希「のどちゃんに荷物押し付けてサボったのか!?」

咲「え、そうなの和ちゃん!?」

和「いえ、違います……」

久「はい、コレね」

和「ありがとうございます」

久「やば、タイトル見たらまたwwww」

まこ「最早病気じゃの」

咲「あれ?」

優希「あれ?」

まこ「ん、どうした?」

咲「いえ、なんでもないです」

和「……」スタスタ

優希「それにしてもあの犬……どこ行ったんだじぇ」

久「和、知ってるわよね?」

咲「和ちゃん?」

咲「!」

咲「な、何してるの!?」

和「電子レンジにDVDを入れてるんです」

http://www.youtube.com/watch?v=i7giAP7vD4o

久「ちょ、ちょっと!どうしたのよ!?」

優希「うわ、凄いことになってるじょ……」

和「……」チーン

咲「の、和ちゃん……チンしてもDVDは食べれないよ?」

久「一体どうしたのよ……須賀君と喧嘩でもしたの?」

優希「のどちゃん、犬に意地悪されたのか!?」

優希「あの犬!こんど来たら……」

和「優希」

優希「?」

和「もう来ませんよ、須賀君は」

優希「え……」

咲「ま、まさか遂に警察の御厄介になっちゃったんじゃ」

優希「!…ほ、ホント躾のなってない犬だじぇ!」

優希「年中発情中のセクハラ犬は本当ご主人様がいないと」

和「須賀君、部活辞めるそうです」

優希「じぇ……」

久「……何、言ってるの和?」

咲「き、京ちゃんが何かやっちゃったの?」

咲「私がキツく叱っとくよ!」

咲「めっ!ってね」

優希「それ全然キツくないじょ」

久「和、あなた今日は帰りなさい」

和「……全国だって近いのにそんな」

久「何があったか知らないけど」

久「(皆の顔見たら今打てない事くらい分かるでしょ)」

和「……」

和「(咲さん……優希……)」

久「ハイハイ、今日は解散解散!」

咲「え……」

優希「ぶ、部長……」

久「和は私と帰りましょ、ね?」

和「……」

和「……嫌です」

久「……」

和「嫌、です!なんであんな人の為に私達の練習時間がっ!」

久「まこ」

まこ「悪いな」ドスッ

和「ぁ……」フラ

咲「和ちゃん!!」

優希「のどちゃん!!」

久「咲と優希は帰りなさい」

咲「で、でも……」

優希「……はい」

咲「優希ちゃん……」

優希「咲ちゃん、帰ろう?」

咲「……うん」

ハギヨシ「さ、京太郎くん、お茶です。どうぞ」

ハギヨシ「といっても、水出しのお茶ですけどね」

ハギヨシ「申し訳ありません、急で用意も出来なかったものですから……」

京太郎「いやwww全然wwいっすww」

京太郎「ホントもったいないくらいっス師匠wwマジでww」

京太郎「いや、ホント……」

ハギヨシ「京太郎くん……」

京太郎「申し訳ないです……」

ハギヨシ「話してみるだけで大分楽になりますよ、これマジです」

京太郎「ちょ、師匠wwマジってwww」

京太郎「キャラじゃねっすよwww」

ハギヨシ「弟子……いや」

ハギヨシ「友人の前でくらい素になりますよ、私だってね」

京太郎「ハギヨシさん……」

京太郎「ホント、恩に切ります……」

京太郎「今日、辞めろって……言われたんですよね」

ハギヨシ「……」

京太郎「あっ、あの部活の事なんですけどね」

京太郎「こう……誰ってのは言いたくないんですけど……」

京太郎「そいつは凄く麻雀頑張ってて……」

京太郎「努力が形になってて」

恩に切る?

京太郎「俺なんか眼中になくて……」

京太郎「いやホント敵わないんですよね……」

ハギヨシ「……」

京太郎「あっ、すみませんww意味不明っすねwww」

京太郎「あとおもちがデカいんすよwww」

京太郎「あっ、これ言っちゃったら分かっちゃいますかwwww」

ハギヨシ「いえいえ、検討も付きませんよ」

京太郎「あ、それでですねww」

京太郎「これマジ秘密なんすけどwww」

京太郎「俺、そいつのこと好きだったんですよね」

ハギヨシ「……」

京太郎「いや、アレはリスペクトっていうのかな?www」

>>57
着るだわ

京太郎「いやいやマジリスペクトしてたんすよwww」

京太郎「ぶっちゃけ麻雀部入ったのもその……」

京太郎「そいつのこと目当てだったんですよね」

ハギヨシ「動機なんて皆そんなものですよ」

ハギヨシ「私なんて……」

ハギヨシ「執事ってなんかカッコイイな、ちょっとやってみようかな」

ハギヨシ「みたいなノリでしたよ」

京太郎「ちょww適当っすねwwww」

京太郎「それで、戻るんですけど……話がね」

京太郎「そいつに言われたんですね」

京太郎「こう……頑張ってるのは私達なのに」

京太郎「あなたは何もしてないのに……」

京太郎「あっ!あなたってのは俺ねwww須賀京太郎ねwww」

京太郎「俺、テレビ……出たんですよ」

ハギヨシ「ほう、それは凄いですね」

京太郎「前後意味不明ですみませんww」

京太郎「で、テレビで言われたんですよ」

京太郎『なんでも、須賀くんは清澄の勝利に一役買っているとか!?』

京太郎「って……」

京太郎「あ、今の声真似っすwww」

京太郎「……焦りました」

ハギヨシ「……」

京太郎「その時ガム噛んでたんスけどねwww」

京太郎「アレ心拍数が落ち着くって嘘っすねwww絶対ww」

京太郎「頭ん中真っ白になって……」

京太郎「いや、逆ですね……凄く冴えて」

京太郎「あれ?そういや俺、何か貢献してるっけ?」

京太郎「皆に何かしてあげてるっけ?」

京太郎「こう、一瞬で頭ん中検索して……」

京太郎「あぁ、そういえば……」

京太郎「咲を麻雀部に誘ったの……俺だ。って」

ハギヨシ「京太郎くん……」

京太郎「いや、やっちゃいましたね……」

京太郎「全校生徒の前で、父親がパイロットって自慢するのってあんな感じですかね」

京太郎「いやー、軽く考え過ぎてましたね」

京太郎「和がそれ観て……」

京太郎「辞めて下さいって」

京太郎「言われたこと全部図星だったんですよね」

京太郎「お、俺……あ、ヤバいな……」

京太郎「ちょ、す、すみません…やば」

ハギヨシ「……」サスサス

京太郎「ちょww俺ゲロってないっすよwww」

京太郎「別の意味でゲロってますけどねwww」

京太郎「すみません……落ち着きました」

ハギヨシ「京太郎くんは……」

京太郎「……」

ハギヨシ「これから……どうしたいですか?」

ハギヨシ「いえ、抽象的ですみません」

京太郎「いやいや全然大丈夫です」

ハギヨシ「戻りたいですか?」

京太郎「……」

京太郎「俺、もう辞めます」

京太郎「和に……負けたとかじゃ無いんですよ」

京太郎「限界……っ……です……」

京太郎「つ、辛い……ですっ……皆と居るのがっ……」

京太郎「優希や……咲や部長と……っ……じゃれてる時はいいんですけどっ……」

京太郎「麻雀が始まったら……辛いっ……んです……」


……

京太郎「ふぅ……」

ハギヨシ「落ち着きましたか」

京太郎「あ、はい」

ハギヨシ「今日はもう泊まっていきなさい、京太郎くん」

京太郎「え……」

京太郎「襲うつもりですか……」

ハギヨシ「急にマジな顔になられると困ります……」

京太郎「いや冗談ですwww助かりますww師匠www」

京太郎「親にちょっと連絡してきますね」

ハギヨシ「固定電話はそこです」

京太郎「いや、ケータイがありますから大丈夫です」

京太郎「ふぃーっwwえがったえがったww」

ハギヨシ「上がりましたか、京太郎くん」

京太郎「ちょwwwバスローブにワイングラスwwww」

京太郎「どこのブルジョワジィですかwww」

ハギヨシ「さ、向かいに座って」

京太郎「ちょ、飲めませんよ俺」

ハギヨシ「大丈夫です」

ハギヨシ「小岩井ですよ」

京太郎「小岩井すかwwww」

京太郎「実は結構好きなだったりするんすよねwww」

ハギヨシ「京太郎くん」

京太郎「はい」

ハギヨシ「何か皆と……清澄の麻雀部でやりたかったこと、ありますか」

京太郎「それ聞きますか」

ハギヨシ「師匠ですから」

京太郎「……んー」

京太郎「海とか行きたかったな?」

京太郎「いや違うなwww」

京太郎「やっぱり……」

京太郎「行きたかったですね、全国」

ハギヨシ「未練タラタラじゃないですか」

京太郎「いや、違うんスよwww」

京太郎「なんか……不思議な力で阻まれて、あんまり試合……近くで応援出来なかったから」

京太郎「近くで、応援したかったですね。皆を」

ハギヨシ「いやいや恐れ入ります」

京太郎「あっ、すみませんwwクサかったすねww」

ハギヨシ「いえ、立派ですよ」

ハギヨシ「行きますか、全国」

京太郎「え?いや~流石に一人はちょっと……」

京太郎「それに部活辞めちゃったらその日学校ありますからね。多分」

ハギヨシ「サボりなさい、京太郎くん」

京太郎「ちょ」

ハギヨシ「最後くらい飾りなさい」

ハギヨシ「多分、一番印象に残りますよ」

京太郎「……」

京太郎「金が……」

ハギヨシ「出しますよ」

京太郎「いや、敵いませんね……」

京太郎「よろしくお願いします」

~翌日~

京太郎「いやー土曜日www土曜日っすよハギヨシさんwww」

京太郎「あれ、いない……って」

京太郎「書き置き……まぁ執事だもんな、当たり前か」

京太郎「……」プルル

京太郎「あ、咲?オッス」

京太郎「ちょっと今日出てこれるか?」

京太郎「部活なんてサボっちまえよwww」

京太郎「いや、ホントさ……校舎の前でいいから、頼むわ」

京太郎「……ありがとう、じゃ」

~学校~

京太郎「よう、ちゃんとトイレって言ってきたか?」

咲「もー、京ちゃん!」

京太郎「いやいやマジ重要な事だからなこれ」

咲「……」

京太郎「俺、辞めるわ。麻雀部」

咲「……」

京太郎「おい、なんか言えよwww」

咲「随分いきなりだね……」

京太郎「いや、ぶっちゃけ言うぞ」

京太郎「お前は分かってたろ?」

咲「……京ちゃん性格悪いね」

京太郎「優希も分かってるだろ」

咲「どうかな、優希ちゃんは京ちゃんのこと大好きだから」

咲「本当に何も見えてないかもね」

京太郎「なんか悪役みたいだな咲www」

京太郎「ラスボスみてぇwww」

咲「京ちゃん」

京太郎「ん?」

咲「辞めないでよ」

京太郎「お前www一番の理解者が何言ってんだよww」

咲「私はさ……足し算で部活やってる訳じゃないんだよ……」

咲「京ちゃんさ、麻雀クッソ下手だけどさ……」

京太郎「お前、泣きながら何酷いこと言ってんだよ……」

咲「……うっ」

咲「ふぇ……」

京太郎「ふぇ……」

咲「ま、真似しないでっ……よっ……」

咲「……」

咲「あーあ!やっぱりやめた!」

咲「綺麗さっぱり!辞めて下さい!」

京太郎「悪ぃ、咲」

京太郎「応援、行くからな」

咲「来なかったらぶっ飛ばすよ……」

京太郎「wwwwww」ゲラゲラ

咲「和ちゃんの言うことさ……」

京太郎「ああ」

咲「私、分かるんだよ……」

京太郎「皆分かってるさ」

咲「ああ、そうだなぁって……思ったんだよ」

京太郎「俺も思ったさ」

咲「ビデオ観たよ……」

京太郎「おおwww」

咲「クッソムカついたよ、京ちゃん」

咲「なんか鼻毛出てたし……」

京太郎「ごめん」

咲「応援来てね、絶対」

咲「雑用もしてね」

咲「あ、あと……っ」

咲「ふ、ふぇ……っ」

咲「うぇぇぇえ!!」

京太郎「しつこいなお前wwww」ポンポン

咲「ひっく……っく……」

咲「学校でも……っ……ちゃんと口利いてよねっ……」

京太郎「おうおう」

咲「じゃあ!」ダッ

京太郎「ああ」

京太郎「……」

咲「じゃあ打とう!」

咲「よし打とう!すぐ打とう!」

優希「わ、私はまだ納得してないじぇ!」

和「……」

優希「のどちゃんも何か……」

咲「優希ちゃん!!」

優希「!」ビクッ

咲「ん!」

優希「ど、ドア?」

咲「玄関!ダッシュ!」

優希「え?」

咲「ダッシュ!」

優希「……」

優希「行ってくるじょ!」

久「……」

久「最低ね、私」

和「……」

まこ「さ、始めよう。ワシが親じゃ」

咲「和ちゃん、気にしないでとは言わないよ」

咲「でも、もう怒らないであげてね」

咲「京ちゃん泣いちゃうかも、なんてね」

和「私は……」

和「バカですね」

久「いやー、私が言えたもんじゃないけど」

久「凄いKYよ、和」

まこ「KYって……」

和「……KYですね……私……」

久「なんかさ……安心してたのよね」パチ

久「清澄は女子5人と男子1人で……」

久「男子は見学!女子は試合!」

久「ついでに雑用買い出しも男子!」

久「本当、吊ろうかと思ったわ」

まこ「おいおい」

和「私は……」

久「見てられなかったんじゃないの?」

和「……」

久「和は……優しいからね」

久「一番優しいわ」

久「不器用だけどね」

和「そんなこと……っ……ありません……っ」

和「わ、私は自分の事ばっかりで……っ」

和「咲さんも…っ……ゆ、ゆーきも……!」

和「悲しんでるのに……私は……っ」

咲「さ、打とう打とう!次、和ちゃんだよ!」

和「は……っ…はい……」

咲「……」

咲「良かったら京ちゃんに麻雀教えてあげてね」

咲「喜ぶよ、すっごく」

和「そんな……」

咲「罰ゲーム!」

咲「京ちゃんを辞めさせた罰ゲームだよ!」

咲「和ちゃん、ね?」

和「……は、い……」

~夜~

京太郎「やべぇ……マジやべぇ……」

京太郎「顔が痛ぇ……」

京太郎「優希、怒ってたな……」

京太郎「知らせたの咲だな……」

京太郎「なんのために咲だけ呼んだと……」

和「須賀くん」

京太郎「おお、和」

和「こんばんは」

京太郎「おう」

和「須賀くん」

京太郎「何」

和「なにか、して欲しいことありますか?」

京太郎「ん~、んじゃあ……」

京太郎「おもち触らしてくんね?」

和「……はい」

京太郎「おいおい」

京太郎「そこは怒れよwwww」

和「いえ……無理です……」

京太郎「まぁムカついたよ……流石にな」

京太郎「そこまで言うかコイツ!」

京太郎「このおもち!ってなwwww」

和「……」

京太郎「お前、間違ってないよ」

和「……」

京太郎「応援行っていいか?」

和「はい」

京太郎「麻雀教えてくれるか?」

和「いいですよ」

和「須賀くん……」

京太郎「ん?」

和「殴ってくれますか?」

京太郎「え……なにそれ……無理だけど……」

和「わ、私はっ……バカでアホで……KYです……っ!」

京太郎「け、KY?」

京太郎「あ、あぁ……」

京太郎「ちょっと……まぁ、あるかな」

和「だから……っ」

京太郎「おいおい」

和「……」

京太郎「俺さ……もう凄い言いふらしてるんだけど」

京太郎「原村和をさ……」

京太郎「リスペクトしてたんだよ」

京太郎「……」

和「……」

京太郎「いや、好きだったんだよ」

京太郎「アイドル的な意味で……」

和「……アイドル的?」

京太郎「それはさ……いや」

京太郎「言葉にするのは難しいわ……(悲しい顔)」

和「……」

京太郎「じゃあ!」ダッ

和「えっ!?ちょっと須賀くん!」

京太郎「許してくれ和!もう咲の事自慢しないから!」

和「須賀くん!」

和「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」

京太郎「おい、俺は流れ星じゃねえよwwww」ピタッ

和「私本当にバカです!大バカです!」

和「だ……っから!……まだ須賀くんと友達のまま……で、いたいって思ってます!」

和「なんで…や……っ優しいの……!」

和「なんで……そんなに……っ……怒らないんですか……!」

京太郎「俺もバカだからさ……わかんねー」

京太郎「多分何か不思議な力がさ……」

和「……」

京太郎「試合、頑張れ」ダッ

~京太郎宅~

京太郎「部長じゃないですか」

久『元気してる?』

京太郎「いや、もう元気ありあまってますよ」

京太郎「今ね、丁度優希から借りた指南書を……」

久『須賀君って童貞?』

京太郎「えっ……なんでそれを」

久『ふふ、やっぱりね』

京太郎「じょ、冗談キツいなーやだなー……」

京太郎「あの……誰に聞いたんですか……」

京太郎「咲ですか?もーやだなーアイツ……」

久『須賀京太郎くん』

京太郎「……」

久『今、出れる?』

……


京太郎「ハギヨシさん……」

ハギヨシ「はい」

京太郎「俺って愛されてると思いません?www」

ハギヨシ「思います思います」

京太郎「いやー、あんまり何かしたって憶えは無いんですけどね」

京太郎「パッと辞めれるって思ってたんですよ」

京太郎「大体向こうから言ってきたんですからね」

京太郎「あ、咲は泣くと思ってましたwwww」

京太郎「最終的には和まで……」

京太郎「いや、あいつは言ってなかったかな」

ハギヨシ「引き留めに?」

京太郎「流石っすねwww」

京太郎「流石、俺のリスペクトする原村和ですよ」

京太郎「あそこで戻ってって言われたら……」

京太郎「よくこんなこと言えたなコイツって逆にね?」

京太郎「こう、善と悪的な意味で逆に尊敬しましたよ」

ハギヨシ「京太郎くんは本当に原村和さんが大好きなんですね」

京太郎「ちょ、そんなんじゃないですって」

京太郎「ただちょっと素晴らしいスタイルだなとは思いますけど」

京太郎「最近なんかねwww」

京太郎「これ言っちゃっていいのかな?www」

ハギヨシ「どうぞどうぞ」

京太郎「あいつ俺に麻雀教えてくれるんですよ」

京太郎「こう……俺の背後で……」

京太郎「支えるようにね……」

ハギヨシ「ほぉ……」

京太郎「あっww想像したでしょwww今www」

ハギヨシ「いえいえ……」

ハギヤシ「ほら、ホテルに着きましたよ京太郎くん」

京太郎「おお、本当だ」

ハギヨシ「荷物持ちましょうか」

京太郎「いやいや、自分で持てますよ」

ハギヨシ「では入りましょう、お嬢様達も待って居ますから」

京太郎「逆に荷物持つの手伝いますよ」

ハギヨシ「よろしくお願いします」

京太郎「試合始まるまで何してようかな……」

京太郎「適当に街を見て回るか」

京太郎「東京なんて初めてだしな」

京太郎「なんか寂しいな……ハギヨシさんは当然仕事だし……」

京太郎「……」ギュルル

京太郎「なにか食おう……」

京太郎「すみません……このおもち一つ下さい」

おっさん「お兄さん、一人かい?」

京太郎「い、いえ……あの」

京太郎「あっwwはェwww友達と来てるんですけどね」

京太郎「っかしーなぁ……アイツどこ行ったんだろうなぁ」

おっさん「兄ちゃんもアレかい、麻雀」

京太郎「あっ、そうです……出るほうじゃないですけど」

おっさん「……宮永照って知ってるか?」

京太郎「あっ、なんか聞いたことあります」

おっさん「おいおい」

京太郎「スミマセン……思い出します……3、2、1……」パチン

京太郎「咲のお姉ちゃんだ」

おっさん「おっ、宮永咲も知ってんのかい」

おっさん「あの二人やっぱり姉妹なのかね」

京太郎「えっ、違うんですか」

おっさん「いやーなんかこの前言ってたよ」

おっさん「一人っ子です、みたいな」

京太郎「えっ」

京太郎「ていうかお知り合いなんですか?」

おっさん「ああ、よく来るよ……お」

おっさん「噂をすれば」

京太郎「えっ」クル

照「……」スタスタ

淡「ちょっとテルー、寄り道したらまた菫に」

照「大丈夫……」スタスタ

照「おじさん、いつもの」

おっさん「はいよ」

淡「おはようございまーす」

京太郎「お、おう…ございます……」

照「……」

京太郎「……」

京太郎「(メッチャ見られてる!!)」

照「……」スタスタ

京太郎「えっ、あの……ちょっ」

照「……」ジー

淡「何してんのテル、引かれてるよ」

照「……」ガッ

京太郎「……んぐ!?」

淡「ちょ!ちょっと!テル!何!?」

淡「え!?何なの!?何が起こってるの!?」

おっさん「おいおい何やってんだ照ちゃん!」

照「いや、この人……」

京太郎「ぁぁぁあ!!」メリメリ

淡「何でいきなりアイアンクローかましてるの!?」

照「君……ちょっと来てくれない?」

照「おじさん、お勘定」

おっさん「おいおい、試合前に傷害事件はやめてくれよ」

照「大丈夫」

~白糸台高校宿泊ホテル~

京太郎「な、なんスか……本当になんスか」

淡「テルー、めちゃくちゃ怯えてるよ……」

淡「ていうかヤバいよ……これ」

淡「出場停止になったらどうすんの!?」ブンブン

照「……」ガクガク

照「淡、ちょっと二人きりにさせて」

淡「無理無理無理、何言ってんの!?」

淡「ちょっとおかしいよテル!やばいって」

淡「菫や渋谷先輩に見つかったら……」

照「大丈夫……」

照「5分で終わるから」

京太郎「あの……すみません……」

京太郎「本当にすみません……」

京太郎「なんか気に入らないことしちゃったのかな俺?やっぱり……」

照「君のアップロードしてる動画観たよ」

京太郎「えっ」

照「あの鼻毛出てるやつ……」

京太郎「あっ……すみません……」

照「なんで謝ってるの?」

京太郎「えっ……」

京太郎「いや、いきなりアイアンクローきたんで……」

京太郎「あの、咲のお姉さん、ですよね?」

照「……」

照「……ふっ」

京太郎「(なんか笑った……)」

照「……」グー

照「……食べながら話していい?」

京太郎「どうぞ……」

照「……」ポリポリ

照「よく咲を麻雀やる気にさせたね」

京太郎「えっ……知りませんけど」

照「?」

照「君が誘ったんじゃないの?」

京太郎「あ、いやそうなんですけどねwww」

京太郎「ちょっと光るもの持ってるな?wwwとは思ったんですよwww」

照「……」

京太郎「あっ」

京太郎「すみません……」

照「いや、凄い」パチパチ

京太郎「え?」

照「テレビや動画で観たものを生で観ると謎の感動が」パチパチ

京太郎「あぁ……ハイ……ありがとうございます」

京太郎「それで、俺はなんで呼ばれたんでしょう……」

照「……」ハッ

照「今言おうと思ってた」

京太郎「……」

照「いや、私」

照「咲は私に会うために麻雀やってると思ってたから」

京太郎「えっ」

照「えっ」

京太郎「おかしくないですか」

照「いや、普通だと思う」

京太郎「えっ」

照「それで……淡が……さっきの子ね」

照「テルーの妹のこと話してるって言うから」

照「観てみたらなにやら」

照「清澄が全国へ行けたのは須賀京太郎くんの審眼が……」

京太郎「あっ、そのすみません……本当すみません……」

京太郎「調子乗ってました……」

照「いや実際咲に目を付けたのは凄いと思うよ」

照「強いしね」

京太郎「いや、ホントその話は勘弁して欲しいっていうか」

京太郎「……」

照「……」ポリポリ

照「何、どうしたの?」

照「あ……ごめん、選手のミーティングとかあるのかな……」

照「本当ゴメン……もうちょっとお話して」

照「はい、ポッキー」

京太郎「あ……ありがとうございます」

京太郎「……」ポリポリ

京太郎「俺、麻雀部やめたんですよ」

照「……あれ、なんでまた」

照「なんかスカウトマン?的な存在だと勝手に……」

照「こう……有望な選手を探してくる」

照「で、その選手で全国の試合を特等席で観るの」

照「あいつ私が探して育てたんですよみたいな感じで」

京太郎「いや、全然違いますよ」

照「えっ……」

京太郎「残念そうな顔しないで下さいよ……」

照「ごめん……私本とか好きでね」

京太郎「おお」

照「なんかそんな話があったの」

京太郎「詳しくは憶えてないんですね」

照「読むのは好きなんだけどね」

京太郎「咲も本好きでしたよ、中学のころから」

照「……」

京太郎「えっ、あの……また俺何かしました?」

照「いや……フフフ」

照「別れた彼女の昔話してるみたいだなぁって……フフフ」

京太郎「えっ……あの……」

京太郎「……」ズーン

照「ごめんよ、ほらポッキー食べて」

京太郎「あっ、ありがとうございます」

京太郎「……」ポリポリ

照「なんで辞めちゃったか聞いていい?」

京太郎「えっ!聞きますか?」

照「いや、なんか面白そう」

京太郎「えっ全然面白くないですよ……」

京太郎「いや、今思えばかなりドラマしてたかも……」

照「おお……」

京太郎「聞きたいですか?聞きますか?」

照「聞く……」

京太郎「しょーがないなもー」

京太郎「あっ、これオフレコでwwww」

照「……」ポリポリ

京太郎「えっと、あの……」

照「どうぞ」

京太郎「えーとそれじゃあまずは……」


……

京太郎「で、二人はキスをして終了」

照「凄い……映画化できそう」

京太郎「あっ、そうすか!やっぱりねwww」

京太郎「自伝出そうかな俺www」

照「……」

照「ごめんね」

京太郎「何言ってんすかww聞いたの宮永先輩じゃないですかwww」

照「咲は須賀くんのことなんて呼んでたの?」

京太郎「ちょっ!え?」

京太郎「もしかして俺を辱めたいんですか?」

照「いや、純粋に気になる」

京太郎「ちょっとやだなー恥ずかしいなー」

京太郎「気になります?」

照「うん……」ポリポリ

京太郎「あいつ……俺のこと京ちゃんって呼ぶんですよwww」

照「へえ」

照「それは、なかなか……こう……攻めてきてるね」

京太郎「あwwwやっぱりそう思いますかwwww」

京太郎「俺もそう思ってたんですけどね」

照「ほう」

京太郎「んー、なんて言うかな……」

照「恋愛感情ではない……」

京太郎「それですね、俺も全然意識してなかったし……」

照「分かる……」

京太郎「えっ、やっぱり俺……」

京太郎「……フェロモンが足りないんですかね?」

照「いや、咲のほう。そんなグイグイ行くタイプじゃないから多分そうかなって」

京太郎「あ、そっちですか」

照「須賀君は咲にモテたかったの……?」

京太郎「いや、全然」

照「……」ポリポリ

京太郎「男って複雑な生き物なんですよ……」

照「成る程……」

照「……」ポリポリ

京太郎「あ、そろそろ帰りますね……そっちの迷惑にもなっちゃうし……」

照「京ちゃん」

京太郎「!」

京太郎「き、急になんすか宮永先輩www」

照「おお、焦ってるね……」

京太郎「宮永先輩、以外とこう……」

京太郎「おちゃめさんなんですねwww」

照「言われたことない……」

京太郎「いや、絶対おちゃめですよ」

照「そうかな」

京太郎「じゃ、今度こそ……」

照「ねぇ、私も呼んでいいかな」

京太郎「……」

照「楽しいよ」

照「京ちゃんと話してるとね」

京太郎「宮永先輩……」

照「なんかキャラじゃないんだけど……」

照「ふう」ポンポン

照「京ちゃんはがんばったぞ」ポンポン

京太郎「宮永……先輩……」

照「初めて会った気がしないねマイブラザー……」

京太郎「マイブラザーってwww」

照「いつでも頼りな……」

照「流石に県を跨ぐのは無理だけど」

京太郎「俺も無理ですwww」

照「また話、聞かせてよ」

京太郎「チャンプwww清澄スパイすかwww」

照「京ちゃん、ほい」

京太郎「あ、ケータイ」

照「チャンプはいつでも挑戦を受けよう……」

照「じゃ、私より強いヤツに会いに行く……」

京太郎「ちょwwwスパ4ww」

京太郎「……」

京太郎「宮永先輩……」

京太郎「咲は負けませんよ……」

京太郎「優希も……和も……部長も……」

京太郎「絶対勝ちます!」

照「まぁ……」

照「私達も負けないけどね」

菫「私より強いヤツに会いに行く」ドヤァ

菫「何言ってんだお前」

菫「おい」ゴン

照「……」パタ

京太郎「倒れた!」

淡「大丈夫だったの……君……」ボロボロ

京太郎「なんでボロボロになってんですか……」

菫「申し訳ありません……ウチの部員が……」

菫「なんと詫びればいいのか……」

京太郎「あっwwwいえいえwww」

菫「お願いします!……大会だけでも出場したいんです!」

菫「どうかこの事は御内密にお願いします……」

菫「淡、お前も頭を下げろ!」

淡「申し訳ありませんでした……」

淡「私は止めたのに……」

照「京ちゃん、許してあげて……」

菫「お前もだバカ!」ゴチン

菫「インターハイ前に一般人にアイアンクローかますとか正気か!?」

照「ごめんなさい、京ちゃん……」

京太郎「あっwww全然気にしてないんでww」

京太郎「寧ろいい経験になりましたよwwwはェwwww」

菫「本当にすみません……これ、ほんの気持ちですが……」

照「買ってきた私のお菓子!」

菫「黙ってろ!」ゴチン

京太郎「いや、すみませんこちらこそwww」

……


ハギヨシ「どうしたんですかそれ」

京太郎「それが……」

京太郎「いや、なんか歩いてたら」

京太郎「……」

京太郎「落ちててwwww」

ハギヨシ「落ちてたの拾って来たんですか!?」

京太郎「いやwww違うんすよwww違うんすよwwww」

ごめんもう限界
誰か頼む
簡単に収容つけて……
寝る

6時間ボトムアップとかキツすぎんよ~

沖田

照『対戦が本当に楽しみです!皆様、応援よろしくお願いします!』

レポーター『あと、宮永選手一言なにか今大会の抱負などありましたら』

照『いや、そうですね……』

照『今から終わった後の事を口にするのはあまり良くないと思うんですけど……』

照『このインターハイを全力で戦い終えて』

照『何もかも終わったら……』

レポーター『……』

照『……貯まった洗濯ものを片付けたいですね』ドヤァ

レポーター『で、出たぁ~!宮永語録!!!』

照『……』ドヤァ

菫『本当すみません……頑張ります……応援よろしくお願いします……』

レポーター『以上!第70回インターハイ優勝校、白糸台高校へのインタビューでした!』

京太郎「いやいや、キャラ全く違いますよ、驚きました」

京太郎「最後らへんはなんかそれっぽかったですけど」

ハギヨシ「京太郎くんは……宮永照さんと面識は?」

京太郎「全く無かったです。存在自体は流石に知ってましたけど」

ハギヨシ「面白いこともあるものですね」

京太郎「いやー本当ですよ、結構面白い人だったし」

ハギヨシ「ふふ」

京太郎「えっ、どうしたんですか」

ハギヨシ「いやいや、連れて来た甲斐がありましたよ」

京太郎「あっwwお世話になりまーすwwww」

ハギヨシ「どうぞどうぞ」

ハギヨシ「ではそろそろ会場へ移動しましょうかね」

淡「テルー!何あれー!」

照「淡……」

菫「おい、走るな淡」

淡「いいなー!私もなんか言いたいなー!」

淡『まぁ、高校生活100年分はやってきたつもりなんでwwww』

淡「みたいな!」

菫「(うぜぇ……)」

渋谷「先輩……お疲れ様でした……」

亦野「お疲れ様でした、ミーティング後に小休憩を挟んで会場へ移動です」

菫「分かった。ありがとう、亦野」

照「皆も出迎えありがとう」

菫「じゃ、行こうか」

淡「うぃー」

豊音「うわー……なにあれー凄いよー……」

エイスリン「(兵隊が敬礼して並んでる絵)」バッ!

豊音「話しかけるんて無理だよ……取り押さえられちゃうよ……」

エイスリン「トヨネ!ラストチャンスダヨ!」

豊音「そ、そうだよねー……とりあえず小休憩あるって言ってたし……」

豊音「それまで待とうかな」

豊音「ごめんねーエイスリン……付き合わせちゃって……」

エイスリン「キニシナイ!」


……

照「やっと休憩……」フラフラ

照「お菓子……」

豊音「(あっ……出てきたよー)」

エイスリン「(トツゲキ!)」

照「何も全部あげなくても良かったのに……」

照「コンビニ行こう……コンビニ……」フラフラ

豊音「あ、あのー!」

照「……はい」

エイスリン「サインクダサイ!」

豊音「(ちょっとエイスリン!いきなりすぎるよ!)」

照「……あ、私のですか」

豊音「は、はい!ファンなんです」

照「あ、はい……」

照「えー……じゃあ何か一言コメントとか」

豊音「え!え!?いいんですか!」

照「えっ」

豊音「ど、どーしよーかなー」

エイスリン「チョーカワイイヨー!」

照「はい、じゃあ……ちょー可愛いよー」

照「宮永照から豊音ちゃんへ……と」

豊音「え!!」

エイスリン「ヨカッタネ!トヨネ!」

豊音「う、うん……良かったよー」

豊音「でもなんかナルシストみたいだよー……」

豊音「ありがとうございます!宝物にします!」

エイスリン「アリガトウ!」

照「いやいや……」

エイスリン「イコウ!」

豊音「あ、待ってよー」

照「……」

照「なんか人が凄い並んでる……」

一般人「あ、すみません……サイン……」

照「あ、はい!」

照「いいですよー!」

菫「何がいいんだ?」

照「……」

照「音も無く現れるのはやめてほしい……」

菫「すみません……大会出場前なので……」

菫「それに並んでると他の方の迷惑にもなりますから……」

一般人「ちぇっ!なんだよーさっきのデカい子にはあげてたのにさー」

菫「本当すみませんでした」ペコリ

照「すみませんでした」ペコリ

菫「……」

照「菫、ごめん……」

菫「試合前からドッと疲れたよ……」

菫「亦野と淡が買い出しに行ってきたから戻ろう」

照「お菓子……」

菫「……はぁ」


……

京太郎「うわぁ……ビッグ……」

ハギヨシ「京太郎くん、荷物の搬入をお願いします」

京太郎「あ、はーい」

京太郎「うんしょwwwうんしょwww」

京太郎「ファーッ!!!www」

ハギヨシ「ど、どうしたんですか?」

京太郎「いや、なんかテンション上がっちゃて」

ハギヨシ「そういうのは後でお願いしますね」

ハギヨシ「さ、行きましょう」

京太郎「よいしょ」

京太郎「(咲……和……優希……部長……)」

京太郎「(俺……ここまで来れましたよ)」

京太郎「後は……」

京太郎「頑張れ……皆」

カン

もう無理wwww
誰か続きオナシャスwww
それか落としてくれww

あとちょっと照書きてぇwww

~第一回戦終了~

京太郎「ふぃーっwwwこっちまで手に汗を握ったわwww」

京太郎「……」

京太郎「いや、本当に見れて良かったわ……」

京太郎「皆……凄いな……」

京太郎「咲……」

京太郎「……」ブルッ

京太郎「トイレ行こwww」

京太郎「街に出てきちゃったよ」

照「はい、順番にお願いしまーす」

淡「こちら最後尾になりまーす」

京太郎「ちょwww」

京太郎「何やってんすかwww」

淡「あ、君……」

淡「テルーのサインが欲しいならちゃんとこっちに並ん……で……」

京太郎「ちすwww」

淡「すみませーん、ちょっと予約のお客様が……」

京太郎「え、ちょっと」

淡「ゴメンね、もう攫わないからコレで許してね」

京太郎「あの、凄い睨まれてるんですがそれは……」

淡「サイン貰いにきたんじゃないの?」

京太郎「いやいやいや……」

照「おお、京ちゃん」」

京太郎「何やってんすかww姉御www」

照「サイン会……」

京太郎「マジで?」

照「ちょっと待ってて、京ちゃん」

~30分後~

京太郎「……」

淡「ふぅ……やっと捌けた」

照「ありがとうございまーす!」

淡「くたくただよテルー……」フラフラ

照「おお、淡……」

照「いま癒してしんぜよう……」ダキッ

淡「ぐえ」

淡「柔らかくない……柔らかくないよテルー……」

照「ごめんよ……ごめんよ……」

京太郎「……」

京太郎「あ、あの……」

京太郎「帰っていいスかwwww」

照「待て待て」

照「サインをやろう」

京太郎「いやいやwww」

京太郎「……いや、やっぱり貰っとこうかな?」

照「じゃあ後ろ向いて」

京太郎「え?」

京太郎「こうですか」

照「しゃがんで……淡、マジック……」

淡「ほい」

京太郎「ちょ……」

照「……」カキカキ

京太郎「やっぱりTシャツwww」

照「無地の白……ユニクロならまた買ってあげるから……」

京太郎「何してんですか!?」

京太郎「これめちゃくちゃ目立ちますよwwやべぇwww」

淡「うわ……」

京太郎「えっ、何その反応……」

淡「ご、ごめんなさい……」

京太郎「えっ……何描いたの……先輩」

照「まぁまぁ」

照「昼ご飯でも一緒して行きなさい」

淡「ペコペコだよ~」グー

照「私も……」グー

~繁華街~

京太郎「あ、あの……凄い見られてる気がするんですがそれは……」

淡「テルー、これ菫に見つかったらまた……」

淡「……」

淡「……ハッ!」

淡「よく考えたらまた私も怒られるじゃん!」

照「ふふ……」

京太郎「姉御www」

淡「ヤバいよヤバいよ……」

淡「ど、どーしよ」

淡「もうやだよぉ……」ズーン

レポーター「あの……宮永照さんでしょうか?」

照「!」

淡「!」

京太郎「!」

照「そうです」ニコ

淡「あわわわわ」

レポーター「今、ほんの少しで構いませんので皆さんのお時間を頂いてもよろしいでしょうか?」

照「大丈夫ですよ」ニコ

淡「ヤバいよテル!!何言ってんの!?」

淡「(多分何も考えてないよこの人!)」

レポーター「あのー……そちらの男性は?」

京太郎「え?え?www俺?wwいや僕っすか?www」

淡「このままじゃ……」

淡「(ス、スキャンダルになっちゃう!)」

淡「ち、違うんです!」

淡「こ、この人は……」

京太郎「やべぇ……まじやべぇ……」オロオロ

淡「て、テルーの」

淡「!」ピキーン

淡「専属スタッフです!!」

照「……」

京太郎「……」

照「えっ」

京太郎「えっ」

淡「す、須賀くん!ほら背中!」

京太郎「えっ……ちょっと……」

レポーター「宮永……照……一味……」

京太郎「ちょwww」

京太郎「どこの海賊団だよwww」

レポーター「では専属スタッフ?の方にインタビューしてもよろしいでしょうか」

淡「(ご飯、奢って、あげる)」パクパク

京太郎「……」

淡「(お菓子、も、つける)」パクパク

京太郎「(発想が女の子だ……)」

京太郎「いやww全然構わないっすよwww」

京太郎『いや本当ねww最初は驚きましたwww』ペラペラ

京太郎『本当に俺でいいのかな、ってね?wwww』ペラペラ

京太郎『いや、でも同時にwwwあ、分かってるな、この人?www』ペラペラ

京太郎『みたいなね?wwちょっとありましたねwwいやwwwはェwww』ペラペラ

照『いや、本当に助かってますよ』ニコ

淡『そ、そーなんです……やっぱり部員が多くてもいいことばっかりじゃなくて……』

淡『や、やっぱり専属スタッフが居ると違うんですよね』

淡『み、皆が安心して練習できるんですよ!宮永先輩はフラフラしてるんで』

淡『皆気が気じゃないんですよー』

京太郎『いやーwww参ったなww本当www』ペラペラ

レポーター『成る程……白糸台高校姫虎の影の立役者、という訳ですか?』

京太郎『いやwwwホントそんな大したコトじゃないんですけどwwww』

久「wwwwwwww」ゲラゲラ

和「……」

咲「……」

優希「……」

久「お腹痛いわホントwwww」

久「あ、アップロード終わった」

久「ホント懲りない子ね須賀くんはwwww」

久「前だけちょっとズボンにシャツ入れてるしwwww」

久「ホント何考えてんのあの子はwwww」

和「宮永さん……あれ」

和「もしかして……」

咲「う、うん……」

咲「私のお姉ちゃん……」

優希「ちょーっと龍門渕のとこまで行ってくるじぇ!」ダッ

久「ホント反省しないわね……須賀くん」

和「……全国の生放送で何やってるんでしょう……あの人は」

咲「ふふっ」

咲「でも、京ちゃんらしいよ」

和「……そうですね」フッ

和「須賀くんらしいです」

咲「さ、優希ちゃん呼んで私達もお昼食べに行こ!」

久「美穂子にも見せてあげようっとwwww」ガラガラ

まこ「腹が減ったのう」ガラガラ

和「……」

和「咲さん……私やっぱりズルいでしょうか?」

咲「ん?」

和「私はあの日……あんな彼を見て……凄く腹が立って」

和「部を追いやったのに……」

咲「……」

和「今、テレビで同じような事を言ってる彼を観て……」

和「すごく……安心したんです……」

咲「和ちゃん……」

和「な、何言ってるんでしょうね……私」

和「KYですね……」

和「行きましょう咲さ……」

咲「いやー和ちゃんは可愛いね!」ダキッ

和「え!?」

咲「それは、いいことだよ。きっと」

和「でも……」

咲「ほら、行こ」スッ

和「咲さん……」

咲「私も安心したよ!」

咲「京ちゃんはやっぱりバカだね!」ニコ

咲「いつものバカな京ちゃんだったよ!」

咲「今度会ったらシャツin野郎って言ってやろう、和ちゃん!」

咲「あとヒゲも剃れってね!」

和「……」

和「ふふ……そうですね」

京太郎「いやーでも本当今の僕があるのは……家族……」

照「……」

照「(レポーターさん、今から言う事はオフレコでお願いします)」

レポーター「(元より放送するつもりないですよ!)」

京太郎「清澄の皆、ハギヨシさんや龍門渕の皆……」

京太郎「あれwwwそんだけかな?www」

京太郎「俺友達少ねえwwww」

京太郎「でもその皆のおかげなんですね」

京太郎「"せい"じゃなくておかげです」

京太郎「これ重要ですよwww」

照「京ちゃん、行こ」

淡「それじゃあ、これで……」

京太郎「あざしたーwww」

淡「あ、あざしたー……」

照「ありがとうございました」キリッ

カランコロン……

淡「あ、三人でお願いします」

照「はい、お冷」

京太郎「フゥー……」

京太郎「またやっちまったよ……」

淡「(コップの水から氷を取り出して額に当ててる……)」

淡「ちょっとやめなよキョータロー……完全に不審者だよ……」

照「いや、面白いから止めなくていい」

淡「……」

照「あ、オーダーお願いします」

照「このレディースセットを」

淡「じゃ、じゃあ私も同じのを」

京太郎「あっ!僕ハンバーグセットでwwww」

淡「……」

カン!

>>348
虎姫だったわwww誤字多いwwww

途中で忍法帖リセットされて焦ったわwww

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