P「伊織の人形に携帯仕込んで、人形が話しかけるドッキリをやる」(119)

 

伊織「ねぇシャルル、今日のレッスンどうだった?」

シャルル「……」

伊織「上手だったって?ふふ、ありがと、シャルル」

シャルル「……」

伊織「シャルルはいつも私のこと見ててくれる、アイツみたいだね」

シャルル「……」

伊織「ふぁぁ……眠くなっちゃった……もうそろそろ寝ようか、シャルル?」

シャルル「おやすみ、伊織ちゃん」

伊織「おやすみ、シャルル」

伊織「って、ええええええええええ!?」

伊織「しゃ、シャルル!?」

伊織「あなた今喋った?喋ったわよね!?」

シャルル「伊織ちゃんがボクのことを大事にしてくれたから……」

シャルル「神様が10分だけ伊織ちゃんとお話するチャンスをくれたんだ」

伊織「シャルル……」みたいな感じのやつでいいから早くしてよ

俺には文才が無いから無理

>>15
早くしろよハゲ

P「という訳で、伊織がトイレに行った隙に携帯付き偽シャルルとシャルルを交換しました」

春香「でも偽物だとすぐにバレるんじゃないですか?」

P「そのへんは抜かり無い!社長のツテでその道に精通してる外国人に一晩で複製してもらったからな!」

P「シミも汚れもほつれも縫われた糸の間隔も全て再現されている!」

律子「無駄な努力ってありますよね」

P「まあそういうな。これもひとえに伊織の為だ」

千早「楽しんでいるようにしか見えませんけど」

P「何を言っている。プライドが高くて気丈に振る舞い、竜宮小町のリーダーとして責任感を持っている伊織はな」

P「自分の弱さをほかの人に見せないんだ」

P「だが、幼い頃から一緒にいたシャルルにだけはそれを吐き出している」

P「俺はッ!プロデューサーとしてッ!伊織の精神面もカヴァーしなくてはならないんだッ!」

響「本当は?」

P「いおりんの私生活prpr」

律子「ふんっ!」

P「あべしっ!」

律子「なに考えてるんですか!借りにもプロデューサーがアイドルの私生活を覗き見ようとするなんて!」

P「そんなこといってもさ……本当は律子も興味あるだろ?」

律子「無いことはないですけど、でも伊織はそこのところしっかりしてますから。わざわざ見る必要はありません」

P「あまーい!さっきも言っただろう、伊織は弱いところを他人に見せないって」

P「もし律子の知らないところで何かあったらどうすんだ!」

P「妊娠とか!不純異性交遊とか!男アイドルとの逢い引きとか!」

あずさ「あらあら~」

雪歩「そ、そんな……伊織ちゃん男の人と……」

やよい「不順……?合挽……?」

千早「やめてください!高槻さんが興味持ったらどうするんですか!」

P「とにかく!もう一度言う!伊織の為にこれは必要な処置なのだ!」

P「何も無ければ良し!何かあったらさり気なく助ければ良し!そうだろっ!松!」

律子「誰ですか松って」

>>22
はよ

P「さあて、携帯でいおりんの私生活を丸裸にしてしまおうか」

P「ちなみにシャルル(偽)に入ってる携帯は通話モードになっており、この日の為に新規契約した俺の改造携帯に繋がっている」

響「無駄な努力ってry」

P「改造携帯はPCに繋がっており、伊織の出す音を余さず残さず記録しながらスピーカーから垂れ流すのだ!」

真「うわぁ……」

P「さぁ、いおりんの私生活に潜入だ!」

-伊織サイド-

伊織「はぁ~あ、プロデューサーったらいきなり『今日の仕事は全てキャンセルされたから、家に帰っていいぞ』とか言い出すんだもの。困っちゃうわ」

伊織「追い出される様に家に帰ってきたけど……。正直やることがないわね」

伊織「今日は夜まで仕事場にいる予定だったのに」

伊織「まったく、この伊織ちゃんの予定を狂わすなんていい度胸してるじゃないの」

伊織「そう思わない?シャルル?」

シャルル「その通りだね!ハニー!」

伊織「」

伊織「え……?え?」

伊織「な、なにかしら。いま空耳が聞こえたような……?」

シャルル「そんなことないよぉ~」

伊織「キャー!やっぱ何か聞こえる!」

伊織「何?なんなの?どこから聞こえてくるの!?」

シャルル「落ち着けって」

伊織「落ち着いてられないわよ!なんなのよ!っていうか誰なのよ!」

シャルル「……」

伊織「あれ……?聞こえなくなった?」

シャルル「なんちゃって」

伊織「やっぱなんか聞こえる!」

シャルル「だから落ち着けって!」

伊織「なに……?もうなんなのよぉ……」

シャルル「いいか?今から重要なことを言うからよーく聞いとけよ?」

伊織「?」

シャルル「いおりんは今日、イチゴ柄のパンティーを履いていた」

伊織「なっ!?なんでそれを知ってるの!?誰?何?」

シャルル「かわいーですー」

伊織「いやあああああああ!」

シャルル「あ、やべっ」

伊織「何がやばいのよ!出てきなさいよ!ぎったんぎたんにしてやるから!」

シャルル「ごめん、ごめんって!」

伊織「許さないわよっ!出てきなさい!」

シャルル「出たら怒るだろ?」

伊織「もう怒ってるわよ!」

シャルル「面妖な」

伊織「あんたのほうが面妖よ!」

伊織「……ん?」

伊織「もしかして……シャルル?」

シャルル「あたぼうよ!」

伊織「いやああああああ!シャルルはそんなこと言わない!そんな汚い言葉使わない!」

シャルル「これが現実なんだね→」

伊織「いやあああああああ!!」

伊織「はぁ……はぁ……。落ち着け、落ち着けわたし」

伊織「これはきっと夢よ。シャルルが喋るはずないもの」

伊織「私は部屋でうたたねしてるに違いないわ。そうに違いない」

シャルル「現実見ろよ」

伊織「あーもう、そう考えるとなんか気が楽になったわ」

伊織「夢だものね。どうりで喋り方に既視感があるわけだわ」

シャルル「ダメですよ!逃げちゃダメー!」

伊織「何を言ってるのかしら。私はちゃんと向き合ってるわよ?夢だけど」

シャルル「向き合ってるの?」

伊織「向き合ってるわよ」

シャルル「それならいいけどさ、それよりどうするの?」

伊織「どうするって?なんのこと?」

シャルル「話題に決まってるさー」

伊織「話題?そうね……よく考えたら夢の中とはいえシャルルとお話出来るんだもんね」

伊織「なにがいいかしら?」

シャルル「そりゃもちろんいおりんの二次性徴具合に決まってるだろ!」

伊織「はぁ!?何言ってんのよ!」

シャルル「いおりんのちっぱい!いおりんのおしり!いおりんのおでこ!」

伊織「デコは二次性徴関係ないでしょ!」

シャルル「冗談は顔だけにしてください」

伊織「はぁ!?」

シャルル「ゴホン……。えー、伊織ちゃんは最近悩みとかは無いのかのぉ……」

伊織「なんでいきなり老人口調?」

伊織「まあいいわ……。悩み?そうねぇ、やっぱアイドル業かしら」

シャルル「あ、ごめん聞いてなかった」

伊織「踏み潰すわよ!?」

シャルル「あ!いや!聞いてた聞いてた!アイドルの業(ごう)だっけ?」

伊織「字は同じだけど違うわよ!」

シャルル「アイドル業についてか……。どんな悩みを持っているのかのぉ?」

伊織「なんか安定しないわね」

シャルル「そんなことはないぞよ。で?どんな悩みなんじゃ?」

伊織「最近言い寄られているのよ」

シャルル「這い寄られてう?」

伊織「い い よ ら れ て る!どんな脳みそしてんのよ!」

シャルル「だいじょーぶだいじょーぶ。OKOK。モーマンタイ」

伊織「なんか疲れる……」

シャルル「で?いおりんに言い寄る身の程を弁えぬ糞野郎は何処のドイツだ?」

伊織「(なんか凄い切れてる……)えっとね、この前出演したドラマの俳優さんよ」

伊織「っていうかシャルルもその場にいたでしょ?」

シャルル「あー居た居た」

伊織「かるっ」

シャルル「そのドラマの俳優を二三人血祭りに上げてきますよ」

伊織「ちょっと!いきなり物騒なこと言わないでよ!」

シャルル「大丈夫。俺は冷静だ。いつになく冷静だ。まるで切れたナイフの如く尖っている」

伊織「意味が分からない……」

シャルル「面妖な」

伊織「あれ?私がおかしいの?」

シャルル「あー、エッホンゴッホン。その俳優はどんな風に言い寄ってくるんじゃ?」

伊織「なんかねー、しつっこいのよ。何度も楽屋に来て話を始めたり、収録中も隙あらば私に話掛けてきたり」

伊織「まあ他の人にもそうなら別に気にしないんだけど。話を聞く限りじゃ私にだけそうしてるみたいなのよね」

伊織「昨日なんか収録後に食事に行きませんかなんて言ってくるのよ?収録終わったの夜よ!?夜!?」

伊織「私の年齢考えてるのかしら!?しかも連れていこうとした場所がバーとかもうね……」

伊織「気持ち悪いったらありゃしない。速攻逃げ帰ったわよ」

シャルル「確かに……。食事に行こうって誘った癖にバーとかふざけてるわね」

伊織「いやそれもおかしいけど突っ込むところそこなの?もっと言う事ないの?」

シャルル「ふぉっふぉっふぉ。して、他には何か無いのかのぉ?」

伊織「(あれで終わりなんだ)えっとね、プロデューサーのこともあるわ」

シャルル「プロデューサー!何したんですか!」

伊織「あいつこの前机の下にペン落としたとか言って私の下着覗き見ようとしたのよ!信じらんないわよ!」

シャルル「え→……、それは不味いっしょ→……」

伊織「人間としてどうかと思うわホントに」

シャルル「きっとその人は魔が差したに違いない。伊織さん、その人を許してあげましょうよ」

伊織「シャルル!?あなたあの変態の肩を持つの!?」

シャルル「何を言ってるさー!許すわけないだろ!」

伊織「え?」

シャルル「あー、エッホン。罪を憎んで人を憎まず。これが大事だと言っておるのじゃ」

伊織「ああ、なるほど。そうね、よく考えたら私の早とちりだったかもしれないし」

シャルル「そういやプロデューサーがアームロックかけられてたね」

伊織「あら、よく見てるじゃない?さすがシャルルね」

伊織「でもね、あいつ。スケベな変態だけど、頼りにしてるのよ?」

伊織「随分前だけど、長介が居なくなった時があったじゃない?」

伊織「ほら、初めてやよいの家に行ってもやしパーティーをしたとき」

伊織「あの時、誰を頼ったらいいのか。最初わからなかった」

伊織「でも、ふっと頭に思い描かれたのは、あいつだったわ」

伊織「なんでかしらね。あんなにバカでド変態なのに」

伊織「いつもは馬鹿ばっかりしてるくせに、あの時は凄く真面目だった」

伊織「正直かすみ萌え~とか言い出すと思ってたわ」

伊織「思ってたけど、そんなことは無かった」

伊織「一生懸命に長介を探してて、結局見つけたのは私だったわよね」

伊織「でも、結果じゃない。過程が大事なのよ」

伊織「あいつがかすみ萌え~とか言いながら長介を見つけても、きっと私は軽蔑してた」

伊織「必死になって探してくれて、無事に見つかったらあいつ涙流してたもんね」

伊織「笑っちゃうわ……」

伊織「フッ、そのおかげなのかな。あいつには私のプロデュースを任してもいいと思った」

伊織「でも、竜宮小町が出来た」

伊織「あいつとはライバルになったわ」

伊織「そのことは嬉しいと思ったわ。気兼ねなく私を見せつけられるってね」

伊織「私の魅力を最大限に見せつけて、私のファンにしてやろうってね!」

伊織「にひひ♪今までシャルルにも言ったこと無かったこと、言っちゃったわ♪」

-事務所サイド-

時は遡る……

P「さーて、始まったぞぉ。いっおっりんの布擦れの音は聞こえるかな~」

律子「変態」

千早「ド変態」

響「変態大人」

P「いやぁ~それほどでも~」

春香「褒めてませんよ。プロデューサーさん」

P「変態は……褒め言葉だ!」

あずさ「じゃあもっと言っちゃいましょうか♪変態♪変態♪」

P「んっはああああああああん!」

貴音「あずさ、プロデューサーが海老反りになり奇声を発しております。そのへんでお止しなさい」

P「はぁはぁ、まったくとんだ快感だったぜ」

亜美「うあ→、マジもんの変態だったよ→」

真美「流石の俺でもそれは引くは……」

美希「あふぅ、あれ?みんな何してるの?」

P「おう美希!今はな、伊織の私生活を赤裸々に告白させようとしてるのさ!」

美希「せきらら?初めて聞いたの、何処の方言?」

真美「どこでもいいだろw言語学者なのかよw」

美希「むー、知らないことを知ろうとするのはいいのことだって学校の先生が言ってたの!」

P「そのとうり!何も知らない無垢な赤子を俺色に染め上げる!そういうことだ!」

美希「その通りだね!ハニー!」

亜美「いやそのりくつはおかしい」

律子「あんまり美希に変なことを教えないでください。こう見えてもまだ中学生なんですよ?」

美希「もう中学生なの!」

春香「そんな芸人も居たね……」

P「芸人と言えばこの前生っすかに出てたよな。ダンディー坂野」

千早「いましたね」

春香「坂野さんと真ちゃんのダブルスーツで漫才やったよね!」

響「千早大爆笑だったもんな!」

千早「だ、大爆笑ってほどじゃないわよ!」

雪歩「あの時の真ちゃんのツッコミ。キレがあったよねぇ~」

真「え~、そんなことないよぉ~」

雪歩「いや、キレがあったよ。だって真ちゃんあのつまらない一辺倒なダンディー坂野さんに毎回毎回ツッコミを無理矢理入れることで坂野さんに渾身のギャグを引き出させたんだもん。
これすごいことだよ。今までゲッツ!アンドターン!しか印象に残らなかった坂野さんに新たな側面を見出したんだもん!これがすごくなくて何がすごいの!」

P「落ち着けって」

雪歩「あっ、はい……すいません。つい話しすぎちゃいましたぁ……」

雪歩「こんな私は……穴掘って埋まってますぅ!」

ガガガガガガガガガガ

春香「ヴぁい!凄まじい音を立てて床が抜けていく!」

P「ゆ、雪歩!怒ってない!怒ってないから!」

雪歩「本当ですかぁ?」

P「ホントホント。何も怒ってない。雪歩が床を掘ろうとしたことだって実は起こってない」

……

P「なんちゃって」

千早「ブー!くっくっくっくっくっく……!」

響「わー!千早が駄洒落なのかそうじゃないのかすらわからないような訳わかんないプロデューサーの発言がツボにはまったぞ!」

雪歩「ふわーん!こんな寒い空気にした私なんてダメダメなんですぅー!!」

P「だから落ち着けって!」

亜美「そもそもこんな空気にしたの兄(C)だしね」

あずさ「そうよね~」

P「よっしそこまで言うならこの空気を打破するとっておきの情報を流そうじゃないか」

真美「ほうほう、それは楽しみですな→」

春香「なんですか?早くしてください!プロデューサーさん!」

P「いいか?今から重要なことを言うからよーく聞いとけよ?」

ドキドキ

P「……いおりんは今日、イチゴ柄のパンティーを履いていた」

美希「わおなの!」

やよい「かわいーですー」

P「だろー?」

千早「プロデューサーァ?」

P「あ、やべっ」

千早「高槻さんに変なことを吹き込むのはこの口ですかっ!」

P「ごめんごめんって!」

千早「許しません!」

P「うあだだあだだだだ」

朝まで残る?

千早「プロデューサー!掃除用具入れから出てきてください!」

春香「なんで学校にあるような掃除用具入れがここにあるの……?」

真美「気にしたら負けかなと思ってる」

P「出たら怒るだろ?」

千早「当たり前です!」

P「じゃあここにいる」

貴音「面妖な」

あずさ「あらあら。千早ちゃん、プロデューサーさんだって悪気は無いと思うのよ?」

千早「そうでしょうか?」

P「あたぼうよ!」

千早「……しかたありませんね。今回は不問にします」

>>71
朝までには終わると思う

P「いや~助かった助かった」

千早「出てきましたね?」ガシッ

P「え?」

千早「『今回は』不問にします。しかし今までのは不問にしてはいません」

千早「下劣で下品な言動の数々、この場で清算させていただきます」

P「ちょっま!」

P「アーッ!」

春香「で、でたァー!アームロックだァー!」

亜美「これが現実なんだね→」

P「うっふぅ……。見えたぜ……。数十人の処女に囲まれ杯の中に満ち満ちた果物酒を飲む姿が……」

真美「現実見ろよ」

P「うっふふふ……。かわい子ちゃん達、僕の息子が君たちを満足あっやべ!」

千早「プーローデューサーッ!!」

P「しからば御免仕る!」

千早「言ったそばから反省の色無しなんて!待ちなさい!」

春香「ダメですよ!逃げちゃダメー!」

P「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ……逃げちゃ、ダメだ!」

亜美「うあ→。そんなこと言いながら逃げてちゃ世話無いよ→」

真「っていうか伊織の声が聞こえなくなってるんだけど」

真「向き合ってるの?」

P「おおっと、暴れているうちにスピーカーが変な方を向いていたようだ。危ない危ない」

P「ほら千早。お前が暴れるからこんなことになったんだぞ?」

千早「私が悪いんですか!?」

P「あたぼうよ!」

千早「くっ、釈然としない……」

P「さて、スピーカーの位置を直したぞ」

真「それならいいけどさ、それよりどうするの?」

P「何が?」

真「だって今までの会話聞いてなかったじゃんか」

P「大丈夫だ。問題無い」

P「俺は耳にワイヤレスイヤホンを付けてたからしっかりと聞いていた全てを!」

律子「おい」

P「ダイジョーブダイジョーブ。スピーカーからも音は出てるカラー」

P「イヤホンはケータイの音受信してるだけだカラー」

響「それよりなんとかしないと……」

P「なにを?」

響「話題に決まってるさー」

春香「伊織ちゃんのレスポンス早いですよ!早く決めないと!」

P「話題だと?」

P「そりゃもちろんいおりんの二次性徴具合に決まってるだろ!」

P「いおりんのちっぱい!いおりんのおしり!いおりんのおでこ!」

P「ビバ!いっおりーん!」

千早「冗談は顔だけにしてください」

P「Pヘッドが冗談できるかボケェ!」

あずさ「はいはい。喧嘩は止めてくださいね。伊織ちゃんの声が聞こえませんから」

亜美「ゴホン……。えー、伊織ちゃんは最近悩みとかは無いのかのぉ……」

P「なぜに老人口調」

亜美「なんかちょ→かっこE雰囲気出るじゃん?」

千早「ちょっと!私が話してるのに亜美のほうに意識を向けないでください!」

P「あ、ごめん聞いてなかった」

千早「」ピキッ

P「あ!いや!聞いてた聞いてた!アイドルの業(ごう)だっけ?」

千早「もういいです!そうやって一生他人の意見に耳を傾けずに傾奇者として生きていけばいいんです!」

P「……パードゥン?」

P「おいお前ら今の言葉聞こえたか?」

真美「きこえてない」

真「なにかいったの?」

美希「美希のログには何もないの」

P「ほらこんなもん」

千早「~~!」

春香「あっ!千早ちゃん!どこいくの!」

あずさ「あらあら~。走って出ていってしまったわね~」

貴音「己が惨めになってしまったのでしょう。まことに悲しき出来事です」

亜美「えーと、いおりんなんか言ってるけど」

P「適当に繋いでおけ!」

真「はいはい」

亜美「アイドル業についてか……。どんな悩みを持ってるのかのぉ?」

『なんか安定しないわね』

亜美「そんなことはないぞよ。で?どんな悩みなんじゃ?」

『最近言い寄られているのよ』

やよい「這い寄られてう?」

『い い よ ら れ て る!どんな脳みそしてんのよ!』

やよい「ふわわ~。伊織ちゃん怒らせちゃいました……。ごめんなさい」

P「い お り ん に い い よ る こ ん と ん ?」

真「ちょっとプロデューサー落ち着いて」

P「だいじょーぶだいじょーぶ。OKOK。モーマンタイ」

『なんか疲れる……』

P「で?いおりんに言い寄る身の程を弁えぬ糞野郎は何処のドイツだ?」

『えっとね、この前出演したドラマの俳優さんよ』

P「本当なのか!!一緒に現場にいた真さん!!」

真「え!?ぼくに振るの!?」

P「そうだどうなんだ言えぇぇぇええええ!!!!」

貴音「面妖な……」

真「あー居た居た」

春香「かるっ」

P「なるほど……な。そういうことか」

真「ぷ、プロデューサー?」

P「そのドラマの俳優を二三人血祭りに上げてきますよ」

P「大丈夫。俺は冷静だ。いつになく冷静だ。まるで切れたナイフの如く尖っている」

P「今なら串刺し公になれる」

貴音「面妖な」

雪歩「はうぅ~プロデューサーが何言ってるのかわかんないよぉ~」

亜美「てゆ→か言葉に一貫性が無いよね」

春香「思いついたことを言いっぱなしにしてるだけだもんね。いうなれば言葉のドッジボール状態」

律子「独りドッジボールだけどね」

P「それよりいおりんだ!不届きものの情報を集めるのだ!亜美!」

亜美「アラホラサッサー!」

亜美「あー、エッホンゴッホン。その俳優はどんな風に言い寄ってくるんじゃ?」

『なんかねー、しつっこいのよ。何度も楽屋に来て話を始めたり、収録中も隙あらば私に話掛けてきたり』

P「おにょれ俺の知らぬ間にいおりんにちょっかいかけていたとは……」

『まあ他の人にもそうなら別に気にしないんだけど。話を聞く限りじゃ私にだけそうしてるみたいなのよね』

P「ったりめーだよ!いおりんだもの!そりゃあ特別扱いするよ!いおりんの魅力にメロメロメロンパンだよ!」

『昨日なんか収録後に食事に行きませんかなんて言ってくるのよ?収録終わったの夜よ!?夜!?』

『私の年齢考えてるのかしら!?しかも連れていこうとした場所がバーとかもうね……』

P「」

春香「プロデューサーさんがフリーズしてる……」

『気持ち悪いったらありゃしない。速攻逃げ帰ったわよ』

やよい「そういえば昨日プロデューサーが伊織ちゃんを迎えに行ったと思ったらすぐに帰ってきましたね」

あずさ「なぜか意気消沈してたのはこのせいだったのね~」

真「なんだよ!来たのにすぐ帰ってたの!?ぼくプロデューサーが来るの待ってたのに!」

千早「確かに……。食事に行こうって誘った癖にバーとかふざけてるわね」

春香「あれいつの間に」

亜美「ふぉっふぉっふぉ。して、他には何か無いのかのぉ?」

『えっとね、プロデューサーのこともあるわ』

P「えっ」

やよい「プロデューサー!何したんですか!」

やよい「伊織ちゃんに酷いことしたらめっ!ですよ!」

『あいつこの前机の下にペン落としたとか言って私の下着覗き見ようとしたのよ!信じらんないわよ!』

春香千早美希雪歩真あずさやよい律子真美亜美貴音響「」

P「え……。あの……。ち、ちがうんです。これはちがうんです」

P「わ、罠だ!これは罠だ!いおりんが俺に仕組んだ罠だ!」

P「でもいおりんの掛けた罠にはかかってしまいたい!不思議!」

……

P「冗談です調子に乗りました勘弁してくださいあと本当に覗く気は無かったんです本当ですインディアン嘘つかない」

真美「からの→?」

P「ちょっと見えました。今も脳内にこびり付いています」

亜美「え→……、それは不味いっしょ→……」

『人間としてどうかと思うわホントに』

P「きっとその人は魔が差したに違いない。伊織さん、その人を許してあげましょうよ」

響「何を言ってるさー!許すわけないだろ!」

『え?』

亜美「あー、エッホン。罪を憎んで人を憎まず。これが大事だと言っておるのじゃ」

真「そういえばプロデューサーがアームロックかけられてたね」

『あら、よく見てるじゃない?さすがシャルルね』

『でもね、あいつ。スケベな変態だけど、頼りにしてるのよ?』

P「!」

『随分前だけど、長介が居なくなった時があったじゃない?』

『ほら、初めてやよいの家に行ってもやしパーティーをしたとき』

『あの時、誰を頼ったらいいのか。最初わからなかった』

『でも、ふっと頭に思い描かれたのは、あいつだったわ』

P「い、いおりん……」

『なんでかしらね。あんなにバカでド変態なのに』

『いつもは馬鹿ばっかりしてるくせに、あの時は凄く真面目だった』

『正直かすみ萌え~とか言い出すと思ってたわ』

『思ってたけど、そんなことは無かった』

P「ぶっちゃけ頭の中はかすみちゃんでいっぱいだった」

春香「おい」

『一生懸命に長介を探してて、結局見つけたのは私だったわよね』

『でも、結果じゃない。過程が大事なのよ』

『あいつがかすみ萌え~とか言いながら長介を見つけても、きっと私は軽蔑してた』

真「伊織さーん。ここに軽蔑すべき男がいますよー」

P「ばっ!やめろ!本気でやめろ!」

『必死になって探してくれて、無事に見つかったらあいつ涙流してたもんね』

『笑っちゃうわ……』

千早「ええ!?あのプロデューサーが泣いたんですか!?」

春香「信じられない……!?」

貴音「面妖な……!?」

P「お前ら俺をなんだと思ってるの?」

『フッ、そのおかげなのかな。あいつには私のプロデュースを任してもいいと思った』

『でも、竜宮小町が出来た』

『あいつとはライバルになったわ』

『そのことは嬉しいと思ったわ。気兼ねなく私を見せつけられるってね』

『私の魅力を最大限に見せつけて、私のファンにしてやろうってね!』

『にひひ♪今までシャルルにも言ったこと無かったこと、言っちゃったわ♪』

P「今までシャルルにも○○たこと無かった○○、○○ちゃったわ♪……だと!?」

春香「うわぁ……」

真「この人解雇できない?」

やよい「?○には何がはいるんですか~?」

あずさ「それはきっと最後にわかるわよ~」

新堂「お嬢様。お夕飯の支度が整いました」

伊織「あら、もうそんな時間なの?」

伊織「光陰矢の如し……ね」

伊織「それじゃ、シャルル行きましょ♪」

次の日

P「そろそろり」ゴソゴソ

伊織「ん?」

P「あっ」

伊織「ちょっと!シャルルに何してるのよ!」

P「ピューピュピューなにもしてないアルよ?」

伊織「あるのかないのかはっきりしろ」

P「ないアル」

伊織「ふんっ!」

P「うわらば!」

伊織「太平洋に沈みたい?」

P「ジョークだよジョーク。アメリカンジョーク……」

P「実はシャルル・ド・ブリタニアがソファーから落ちてたから拾ってただけなんだよ」

伊織「ふーん?ってシャルルに変な名前付けるな!」

P「HAHAHA、まあそれはそれとして。シャルル、大事にしろよな」

伊織「はぁ?あんたに言われなくたって大事にするわよ!」

P「その心がけベリーグッドネ!」

伊織「なんでところどころ英語なのよ……?発音無茶苦茶だし」

P「HAHAHA」

P「……さて、無事にシャルル(偽)は回収した」

P「いおりんが一晩中抱きついていたシャルル(偽)……!」

P「いおりんの汗や涎や垢が染みたシャルル(偽)!」

P「はぁーん!!クンカクンカペロペロチュパチュパチュポポーン!」

伊織「……なにそれ」

P「なにっていおりんの色んなものが染み付いて聖遺物に決まってるじゃないか!お前の目は節穴か!」

伊織「ふーん」

P「」

P「これはこれは伊織様ご機嫌麗しゅう御座いますつきましては私実家に帰らなくてはならぬ用事を思い出したのでこれにて失礼仕る」

伊織「逃げられると思ってるの?」

P「YES」

伊織「逃がすわけ……」


伊織「ないじゃないのおおお!!」



終わり

あー終わった全部即席死ぬかと思った

P「今までシャルルにも○○たこと無かった○○、○○ちゃったわ♪……だと!?」
↑の○に入るところは
今までシャルルにも「みせ」たこと無かった「とこ」、「みせ」ちゃったわ♪

でした

ほんとのほんとにおわり

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