菜々「ウサギって寂しいと死んじゃうって言うじゃないですか~」(291)

P「その話良く聞くけど確か……」

菜々「確かに寂しさからか活力が落ちちゃうウサちゃんもいますけど本当は自己管理能力が低いからそれで死んじゃうってのが真実みたいですけどねぇ」

P「まぁペットの時点で自己管理なんか出来る訳が無いんだがな……で、それがどうした?」

菜々「そうなんです。菜々もウサミン星人、つまりウサちゃんなんですよっ」

P「ん?」

菜々「ってことでぇ……菜々のこと管理してくれませんか?」



あべななさんじゅうななさい
http://i.imgur.com/1KhhkN3.jpg


書き溜めなんかないよ

P「は?何言ってんのお前」

菜々「ほらぁ~ちゃんと面倒見てくれないと寂しくて活力無くなって菜々の食欲が落ちちゃって死んじゃいますよーっ」

P「そうかそうか」

菜々「ちょっとっ!面倒見てくださいよー!!」

P「アホなこと言ってないで仕事行くぞー」

菜々「菜々のことペットにして良いんですよーってプロデューサーっ!聞いてくださいよー」

P「じゃあ具体的にどう世話されたいんだよ」

菜々「えっ?そりゃあモチロン菜々のご飯作ったり菜々のお部屋掃除したりー」

P「却下」

菜々「えーっ……良い案だと思ったのになぁ」

P「俺に利点が無いだろ」

菜々「菜々のこと可愛がる権利を与えますっ!」

P「可愛がるってもうそんな歳じゃないだろ」

菜々「デ、デスヨネー……もう最近忙しくてお料理もお肌の手入れもメンドクサくなってきて……」

菜々「って菜々17歳ですよ!?まだまだ可愛がられる年頃のハズですっ」

P「そうかそうか、菜々は17歳だもんなー」ナデナデ

菜々「エヘヘ……今日のところはこれで我慢しときましょう」

P「飼ってもらいたいなら他を当たるんだな、うん」

菜々「そこはプロデューサー、『今から俺ん家来るか?狭いけどウサギ一匹くらいは余裕だぜ?』って言うところでしょーがっ」

ギャーギャーザワザワ

杏「……ふむ」

双葉杏
http://i.imgur.com/kv5TxvI.jpg

~次の日~

P「外回りから戻りましたーって」

P「なんだよ、そのウサ耳」

杏「今日から杏はウサギになったんだよ」ドヤ

杏「ってことで杏、さみしくて死んじゃうかも知れないから面倒みて。てか養え」

P「アホか、断る」

杏「ちぇっ……良い案だと思ったのに」

P「ん?いや待てよ……杏」

杏「…………なに?」

P「寂しくて死んじゃうんだよな?ってことは常日頃から一緒にいないといけないな」

杏「い、いやさっきのは冗談だって」

P「ってことは俺の仕事にも杏は一緒に居なきゃいけない訳か。死なれたら困るしな」

杏「そ、そこはほら!杏のペースに合わせる感じでさ」

P「お前を養わなきゃいけないんだろ?だったら俺が働かないといけない訳じゃん?でも一緒にいないとお前は死んじゃう。ってことは一緒に働かないといけない訳か」

杏「その理屈はオカシイ!ほ、ほらウサ耳外したっ、もう私はウサギじゃないっ」ポイッ

P「なんだ、もう外したのか」

杏「やっぱ1人で引きこもるのが1番平和だね」

P「なに言ってんだ?ほら仕事行くぞ」

杏「えー……今日は疲れたから無理だ」

P「まだ何もしてないだろ……」

~次の日~

P「おはようござ……」

美波「!?」

P「な、何してんの?」

美波「あ、いや……落ちてて……興味本意で……」

美波「被っちゃいました……///」

P「そ、そうか。似合ってるんじゃないかな?」

美波「ほ、ほんとですか?か、可愛い……ですか?」

P「あぁ可愛いよ」

美波「うぅ…//」

新田美波
http://i.imgur.com/QQPS4KW.jpg

美波「そんなことが……」

P「あぁ、そのウサ耳も杏が持ってきた奴だ。何処でそんなん手に入れたんだか」

美波「ははは……」

P「まぁ杏は確かに寂しいうんぬんはともかく放って置いたらガチで部屋とかヤバくなりそうだな……その点美波とかはしっかりしてそうだよな」

美波「……」スッ

P「ん?ウサ耳気に入ったのか?また着けたりして……」

美波「あ、いや……そういう訳じゃ無いんですけど……」

美波「わ、私も今からウサギになろうかなぁって……」

P「…………は?」

美波「わ、私も……放って置かれると寂しくなっちゃったり……//」

P「へ?」

美波「た、たまには私のお部屋の様子とか見て置かないと……」

P「散らかってたりするのか?」

美波「そ、そうじゃなくて……私も時々で良いから構って欲しいって言いますか……寂しいと言いますか……」

P「んーじゃあ今度寮の方にでも行ってみるか」

美波「本当ですかっ!?」

P「あぁ。家庭訪問みたいなカタチで」

美波「じゃあ一緒にご飯食べましょう!用意しときますからっ」

P「(自分で料理とかやっちゃう時点でウサギにはなれてないんだがな……ここまで喜ばれるとは……)」

~次の日~

加蓮「……なにこれ?ウサギの……耳?」

加蓮「……」キョロキョロ

加蓮「……」スッ

加蓮「……可愛いかな?コレ」

加蓮「Pさん……カワイイって言ってくれるかな……へへへ」

加蓮「って1人でニヤニヤして気持ち悪いなぁ……アタシ……」

加蓮「…………ふふっ」

P「ただいま戻りましたー」

加蓮「!?」

北条加蓮
http://i.imgur.com/mWLi929.jpg

加蓮「お、おかえりなさい……」

P「加蓮か。事務所に来てたのか」

加蓮「う、うん」

P「ん?」

加蓮「(き、気付いた?)」

P「どうした?顔赤いぞ?」

加蓮「えっ?」

P「熱でもあるのか?どれどれ」ピタッ

加蓮「!?!?!?」

P「うわっ……凄い熱じゃないか……寒くないか?いや寒いに決まってるか、これ俺の上着だけど着とけ」

加蓮「ふぇっ!?」

P「頭痛はするか?吐き気とかないか?」

加蓮「あ、いや……ウサみ」

P「さみ?あぁ寒いのか……ちょっとスマン」ギュッ

加蓮「っっ!?!?!?!?」

P「ちょっとだけ我慢しててくれ……毛布とかは……ないか。仕方ない、このまま病院に運ぶか」

加蓮「えっ!?あっこれウサ耳を……」

P「どんどん熱くなってる……救急車呼ぶか……119と……」

加蓮「あ、いや、だから……」

P「ハァ!?15分も掛かる!?ふざけんな!!こっちは命掛かってんだよ!?もう良い!!俺が病院まで連れくからっ」

加蓮「あ、ウサギの……」

P「もう少しの辛抱だ、今病院に連れてってやるからな」ギュッ

加蓮「あ、あ、あ、あ………」クラッ

P「加蓮?加蓮!?かれーーーーんっっ!!!!」

~次の日~

P「加蓮の熱は心労によるモノだったらしい」

P「幸い大事には至らなかったけど、何故か加蓮が目を合わせてくれなくなった」

P「ちゃんとケアしてやれなかった俺の責任だよな……嫌われたのかな……」

P「どうすればいい?……奈緒」

奈緒「いや知らねェよ」


神谷奈緒
http://i.imgur.com/up2ZgXs.jpg

奈緒「 (ウサ耳付けたまんま病院に運ばれるとか末代までの恥だよなァ)」

P「はぁ……鬱だ……中央線とラグビータックルしてくる……」

奈緒「オイオイ待て待て!」

P「え?こんなアイドルの精神面をちゃんと管理できない俺なんかを気にかけてくれるの?」

奈緒「どんだけダメージ受けてるんだよ……」

P「だってぇ……」

奈緒「うわぁ……」

奈緒「ハァ……加蓮、最近忙しかったからァ、プロデューサーのお陰で良い休暇をGET出来たんじゃないのォ……」

P「え、そう思う?」

奈緒「思う思う」

P「加蓮に嫌われてないかな?」

奈緒「た、多分(恥ずかしかっただけだろォし……)」

P「そうだ、今思い出したけど……」ゴソゴソ

奈緒「あァ?」

P「コレ」

奈緒「加蓮が着けてたって奴か」

P「なんか最近皆コレ付けてるんだよなぁ」

奈緒「そうなのか?」

P「そもそも菜々がなぁ……あ、コレは杏が持ってきた奴なんだが……」

奈緒「ふーん」ジーッ

P「まぁ美波とかはちょっと意外だったが…ってどうした?」

奈緒「へ?あ、いや、この耳、可愛いとか思ってねェぞ!?」

P「お、おう」

P「このウサ耳どうすっかなぁ」

奈緒「え?」

P「いや、捨てるか杏に返すか」

奈緒「ここに置いといたりしないのか?」

P「いやぁ……なんかココにこのまま放置しとくと後で面倒なことに巻き込まれそうな気がしてな」

奈緒「なんだよ、それ」

P「杏に返すかぁ……杏の家行くの面倒臭いなぁ」

奈緒「……る」

P「え?」

奈緒「私が……預かる」

P「なんだ、やっぱり着けたいんじゃん」

奈緒「ち、違ェよっ……ただ……その……」

P「その?」

奈緒「そ、そうだ!凛がこういうの好きなんだよ!」

P「えっ、そうなの?あの凛が?」

奈緒「お、おう!だからアタシが……」

P「この後凛、事務所に来るからその時に渡すか。しかし意外だなぁ……あの凛がなぁ……」

奈緒「……アタシ、自主トレ行ってくる」

凛「…………で、なにこれ」

P「あれ?好きなんじゃないの?」

凛「……………………は?」

P「なんだ、違うのか」

凛「普通に考えて私がこういうの着けて喜ぶと思う?」

P「違う一面が見れるんじゃないかなぁってちょっと期待したんだがな」

凛「無いから。あり得ない」

凛「そもそも何でうさ耳なんてあるの?プロデューサーの趣味?」

P「違う違う、実は菜々がかくかくしかじか」



凛「ふーん……ウサギが寂しいと死んじゃう…….ね」

P「まぁそこから発展して養うやらなんやら」

凛「……寂しい……ね」

P「ん?まぁ良いや。ちょっとトイレ」

凛「……行ってらっしゃい」

凛「……」ジーッ

凛「…」スッ

P「ただい……」

凛「…….」

P「……」

凛「……」スッ

P「……」

凛「………………帰る」ダッ

P「あ、いや違うんだ意外だったというかあの流れでまさか着用するとは思わなかったから驚いた訳であって」

凛「うるさい、今日は帰る」

P「い、意外性はあるがメチャクチャ可愛いぞ!」

忘れてた

渋谷凛
http://i.imgur.com/xbQAE2E.jpg

凛「……ほんと?」

P「あぁ!メチャクチャ似合ってるぞ」

凛「……構ってくれる?」

P「構う構う」

凛「……面倒みてくれる?」

P「みるみる」

凛「……寂しくさせると死んじゃ」

P「寂しくさせない寂しくさせ……ん?」

凛「…………ふふっ…そっか」

P「あ、いや待て」

凛「面倒みてくれるってさ……ふふっ」

P「あ、いやだから今のは」

凛「ウサ耳、返すね」

P「おう、じゃなくてだな」

凛「これ、きっと奈緒も付けてみたいんだよ」

P「そうか……じゃなくてさっきの」

凛「でも奈緒は寂しくて死んじゃうタマじゃないから」

凛「寂しくて死んじゃうのは私の方だから。覚えといてね、プロデューサー」

飯食べる

今から書く

P「最近凛が怖い」

P「まぁまだあの年頃だからな。誰かに甘えたりしたいんだろ」

P「そう信じてる」

楓「何をですか?」

P「うぉっ!?いつの間に」

楓「さっき戻りました」ペコリ

高垣楓
http://i.imgur.com/EhjY2gH.jpg

楓「……」ジーッ

P「ん?あぁ….コレですか?」

楓「ウサギの……耳ですか」

P「はい、着けます?」

楓「ウサギにきょう詐欺られる……ふふっ」

P「ハハハ……楓さんはいつも通りでなんだか安心します」

楓「?」

友紀「ウサギの耳もつけたし!行きますか!キャッツの応援に!!」
P「ちょっと待て!なんで『キャッツ』なのにウサギの耳なんだ!」
友紀「あれ?そういえば、なんでだっけ?
 …キャッツのマスコットがウサギだったような気がしちゃって。」
P「しっかりしてくれよ」
友紀「一体何でなんだろう?」

楓「これ、プロデューサーの持ち物ですか?」

P「いやいや違いますよ、杏の持ち物です」

楓「……プロデューサーはこういうの好きですか?」スッ

P「そうですね可愛いければ良いと思いますよ」

楓「ちゃんと見ないと、めっですよ」グイグイ

P「引っ張らないでくださいって」

楓「……このウサギ……他に誰が付けました?」

P「えっと……杏と美波と加蓮と凛ですかね」

楓「じゃあ誰が1番似合ってますか?」

P「無難に身長的に杏が似合ってたと思いますよ」

楓「……………………そうですか」

P「ウサギって言ったら俺のイメージですけど小さい人のが似合うんじゃないかなぁって」

楓「…………………………そうですか」スッ

P「だからまぁウサミン星人もなんだかんだしっくり来てたんじゃないかなぁって」

楓「………………………………そうですか」ポイッ

P「あ、ちょっとっ!投げ捨てないでくださいよ」

楓「それ、私に似合ってないならいりません」

P「いやいやコレ、楓さんの持ち物じゃないですし」

楓「背が170cm越えてるウサギさんがいたって良いじゃないですか」

P「いやいや、楓さんのウサ耳可愛いかったですよ」

楓「杏ちゃんの方が似合ってたんですよね?」

P「まぁウサ耳は杏のがしっくり来ますね」

楓「……お疲れ様でした…………居酒屋」

P「いやいや真っ昼間からお酒なんてやめて下さいよ」

楓「……」ムスッ

P「はぁ……どうしたんですか?」

楓「おかしいです」

P「へ?」

楓「プロデューサーたる者、皆に似合う衣装を考えるべきだと思うんです」

P「いやだから、コレ俺のじゃなくて……」

楓「じゃあなんでアイドルによって差が出るウサギさんの耳を持ってるんですか」

P「ね、根に持ってますね……」

P「これはですね、そもそも菜々がかくかくしかじか」

あれID変わった

風呂入る

楓「寂しいと死んじゃう?」

P「まぁそこから話が発展して養うやらなんやら」

楓「……それもう一度貸してください」

P「え、ウサ耳ですか?」

楓「はい」

P「もう投げないでくださいよ?」

楓「はい」スッ

P「……」

楓「……どうですか?」

P「えっ、まぁ可愛いと思います……よ?」

楓「ふふふっ……私1人暮らしなんです」

P「へ?知ってますけど……」

楓「……」

P「……」

楓「……」

P「……」

楓「……」ジワッ

P「ちょっ、ちょっと!泣かないでくださいよ!」

楓「この耳が……この耳が悪いんですねっ」ギッ

P「あ、ちょっとそんな引っ張ったら壊れ……」

ギャーギャーザワザワ

まゆ「…………」

~次の日~

響子「プロデューサー、見てください!」

P「ん?ってそれ……」

響子「ふふふ、ウサミン星人になっちゃいました!」

P「へぇー」

響子「なんか反応薄くありません?似合ってないですか?」

P「お前以外にも沢山のウサミン星人に会ったからなぁ……そりゃ慣れるさ」

五十嵐響子
http://i.imgur.com/slyGuE8.jpg

響子「えー……そんな理由で反応が鈍いんですかぁ……」

P「で、なんだ。お前も俺にウサギは自己管理能力が無いから世話しろーってか」

響子「わ、私は自分のことくらい出来ますよっ。家事、得意ですし」

P「お、コレは出来るウサギだな」

響子「えへへっ…あっ、ウサギと言えば野生のウサギなんですけどね」

P「野生の?」

響子「野生のウサギは夫婦で巣を掘って暮らすみたいですよ」

P「まぁ野生でも家は必要だよな」

響子「はい、そこで家族仲良く暮らすんです!なんか羨ましくないですか?」

P「まぁ家族で仲良くってのは人間社会でも羨ましい光景だからな」

響子「私もいずれは家族が出来て……旦那さんと一緒に暮らすんです……」チラッ

P「ん?まぁ女の子らしい良い夢だな」

響子「……………………協力、してくれませんか?」

P「へ?協力?何を?」

響子「……ここにもう一つウサ耳があります」

P「何処で手にいれたんだよ……」

響子「プロデューサーもこのウサ耳、付けてください」

P「は?」

響子「だからプロデューサーもウサ耳付けてください!お揃いしましょ?ね?」

P「男のウサ耳なんて誰が喜ぶんだよ」

響子「そんなこと言ったらディ○ニーランドの……」

P「確かに男も付けてるな……」

響子「大丈夫ですよ、私しか見てないし」

P「ちょっとだけだぞ」

響子「あはっ!じゃあ付けてくださいっ」

P「……」スッ

響子「これでお揃い……ウサギの夫婦みたいですね!」

P「ふ、夫婦?」

響子「一緒に暮らしましょうね?」

P「え、ちょっ、え?」

響子「家族仲良く……えへへ」

P「お、おい」

響子「家族ってことは子供が必要ですよね。ウサギは一回の出産で2~8匹くらい生むみたいですが残念ながら私は人間なんで一回一匹ですかね」

P「Oh……」

響子「でも大丈夫ですよ?私、子供はたーくさん欲しいですし……Pさんが望むならいくらでも……」ズイッ

P「きょ、響子……近いよ?」

響子「きっと楽しいですよー……子供がたーくさんいて……私がご飯作って……Pさんが子供達と遊んでて……」ピトッ

P「きょ、響子?」

響子「ご飯ですよーほらちゃんと座ってー頂きますしないとダメですよーふふっアナタったら子供達が見てますよ……」

P「…………」

.




まゆ「ピーターラビットって知ってますかぁ?」



P「ま、まゆ!?」

響子「……」

まゆ「ピーターラビットって知ってますかぁ?」

P「へ?」

まゆ「知ってますかぁ?」

P「えっと、絵本の奴だろ」

まゆ「はぁい、正解です♪じゃあ第二問……」

P「だ、第二問?」

まゆ「ピーターラビットに出てくる、ウサギのお父さんはどうなっちゃったでしょうかぁ?」

響子「…っ」

まゆ「正解は……食べられちゃいました」

P「た、食べられた?」

まゆ「はぁい、意地悪なお婆さんに捕まってウサギパイにされちゃいました」

響子「……」ピクッ

まゆ「お婆さんはお父さんの喉を切り裂いて血抜きした後に内臓を取り出して皮を剥いで……あ、その皮は確か……」

P「お、おい」

まゆ「まゆ、ウサギのお肉って食べたことが無いんですよぉ……どんな味がするんでしょうねぇ……」

響子「まゆちゃんは……お婆さんポジションにでもなるの?」

まゆ「まゆはまだお婆さんって年齢じゃないですよぉ?」

まゆ「でも…好きな人を身体に取り込むって……素敵ですよねぇ……プロデューサーさぁん」

P「 」ダラダラ

画像忘れてた
佐久間まゆ
http://i.imgur.com/UDqvkc3.jpg

こっちか
http://i.imgur.com/8IKHZNh.jpg

響子「……あげないよ。一緒に暮らすんだもん」

まゆ「響子ちゃんの意見は聞いてませんよぉ?」


クイクイッ

智絵里「プ、プロデューサー……さん……」

P「 ん?智絵里か……今ここにいない方が……ってなんでお前もウサ耳付けてるんだよ」

智絵里「に、似合ってな、ないですか?」

緒方智絵里
http://i.imgur.com/714rbYP.jpg

P「あ、あぁ多分ウチのアイドルで1番似合うんじゃないかな?智絵里はなんか小動物系だもんな」

智絵里「か、可愛いですか?」

P「おう、ってこんなところで話してる場合じゃなかった……」

智絵里「プ、プロデューサーさんあ、あのですね、お、お話が……」

P「それ今じゃ無きゃダメか?」

智絵里「で、出来れば……」

智絵里「ウサギは決まったは、繁殖期が無いです」

P「ん?うん…取り敢えず聞こうか」

智絵里「そ、それでですね。野生動物のオスはですね、き、基本は決まった奥さんがいないみたいです」

P「子育ては一緒にするけどある程度育ったらオスだけいなくなるってのはよく聞く話だよな」

P「で、それがどうした?」

智絵里「…………も良いですよ?」

P「え?」

智絵里「その……2人目でも響子さんの後でもわ、私は良いですっ」

P「 …………は?」

響子「…」ピクッ

まゆ「……悪い子がまた」

智絵里「さ、最後に帰ってくる場所がわたしだったら……」

P「違う、俺の知ってる智絵里、こんな子じゃない」ガクブル

響子「Pさん、ダメですよ?」

まゆ「今日の晩御飯は焼き肉かしらぁ……ウサギの……うふ」

ゆかり「なんで…なんでプロデューサーさんは私だけを見ててくれないんですか…?」

P「ゆかり……お前もウサ耳着用か……」

水本ゆかり
http://i.imgur.com/Ng3VXk0.jpg

ゆかり「私だけを見てくれないなら……」スッ

P「は、針?まさか……」

ゆかり「コレで誰かを刺したりなんて流石にしませんよ?コレが刺さるのは……私です」

プスッ

P「お、おい……指から血が出て」

ゆかり「舐めて……噛んでください」スッ

P「は?」

ゆかり「私の指、噛んでくださいよ」

P「え?なんで俺が……」

ゆかり「噛んでくれないとこのまま傷口が消毒されないじゃないですか」

ゆかり「化膿したら私、もうフルート吹けなくなっちゃいます」

ゆかり「だから早く噛んでくださ、さぁ」

P「……一瞬だからな」


カプッ

ゆかり「ふふっ、噛みましたね?」

響子「あっ……あっ……」

まゆ「……」ギリッ

智絵里「……」

P「えっ?えっ?」

ゆかり「ウサギはですね、交尾の際にですね、オスはメスのことを噛むんですよ」

ゆかり「かぷって……さっきのプロデューサーさんみたいに」

P「……はい?」

ゆかり「オス、つまりプロデューサーさんはメスである私に噛み付いた」

ゆかり「メスの私はオスのプロデューサーさんの噛み付きを受け入れた」

ゆかり「交尾するしかありませんね」

P「いやいやいやオカシイだろっ」

響子「ひ、酷いです……まだ家族になる前からこんなに奥さん作るなんて……破廉恥ですっ」

P「子作り大量宣言したお前にだけは言われたく無いっ」

まゆ「まゆは……まゆは……どうすれば良いんでしょうか……ただ目の前で大好きな人が……」ジワッ

P「な、泣くなよ」

智絵里「さ、最中だったら仕方ないですよね……わたしは二番でも三番でも愛さえ貰えれば……」

P「智絵里、元のお前に戻るんだっ!」

ゆかり「プロデューサーさん、私はいつでも……」

P「おい、意味深に目を閉じて寝そべるな」

P「そもそもオカシイだろ!?俺は人間だ。お前らもウサギじゃらなくて人間だろ!?」

響子「えっ?何を言ってるんですか?」

智絵里「わ、わたしたちはウサギ……」










水本ゆかり「ウサミン星人ですよ?」

後日談

そもそもの原因は杏が持ってきたウサ耳にあった。

アレはどうやら菜々の私物だったらしくウサミン星人なら誰もが着用してるモノ、だったらしい。

最初は菜々も一日で帰って来るならと杏に貸したが思いの他、美波を筆頭にウサミン星人の素質を持ってることに気付き、菜々はそのウサ耳を事務所で流行らせようとした。

ウサミン星人は名前の通りウサギである為
、一年中繁殖期である。その為、素質のあった美波、凛、響子、智絵里、ゆかりは着用と同時に繁殖期を迎えたとかなんちゃら。素質の無かった杏、加蓮、楓さんは通常運転だったとか。

あべななさんじゅうなささいはこの事件について、『軽率だった。ウサミン星の仲間を増やしたかった』と述べていた。

ウサ耳は勿論、没収&焼却にてこの事件は幕を閉じた。

尚、ウサミン星人時代の記憶は当人の頭にちゃんと残っている模様。

P「お、おはよ「違うから」」

P「は?」

凛「違うから」

P「な、何が?」

凛「か、構って欲しいとかめ、面倒見て欲しいとかさ、寂しいと死んじゃうとか」

凛「とにかく違うから」

凛「……ホントに違うから」

P「いや、そんなに力説しなくても分かってるから……」

凛「……全然分かってないじゃん」

P「え?」

凛「……うるさい。レッスン行ってくる」

P「あっちょっ……なんだよ…」

P「おはよう、響子」

響子「お、お、お、お、おはようごごございます」ガタガタ

P「いや、前から言ってるが俺は気にして……」

響子「そ、それでも私……Pさんの前で……うっ…うわぁぁぁぁぁぁん」

P「な、泣くなよ。な?」

響子「うっ……でもぉ……グスッ」

P「まぁ発言はアレだが響子のそういう夢、悪くないと思うぞ?」

響子「……ホントですか?」

P「あぁ」

響子「今から結婚願望あって子供は4人くらいで1番上がお兄ちゃんで真ん中が妹でその下が男女の双子って夢持っててもおかしくないですか?」

P「あ、あぁ。良いんじゃないかな?具体的で……」

響子「ホントですか?ふふっ……結婚かぁ……」

P「 (まぁ元気になれたなら良いか)」

P「おーい……智絵里…」

智絵里「…っ」ビクッ

P「次の仕事なんだがな」

智絵里「ブツブツブツブツ…」

P「智絵里?」

智絵里「わ、わたし悪い子です……クローバーあげたのにこんな悪い子じゃダメです……」

P「クローバーがどうかしたか?」

智絵里「ひっ……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

P「はぁ……智絵里のメンタルケアには時間かかりそうだな……」

P「で、ゆかりはと言うと」

ゆかり「私は平気ですよ、全てあのウサ耳が悪かったんですから」

P「まぁそうだが……流石だな……智絵里にも見習って欲しいよ」

ゆかり「見習う?それは違いますよ」

P「へ?」

ゆかり「発言は確かに酷かったですが少なからず私の本心も含まれてます」

P「へ?」

ゆかり「アイドルとしてじゃなくてもちゃんと見ていて欲しいってのは前から言ってましたからね」

ゆかり「今は私だけをなんてワガママは言いませんけどいつかは……」

P「ハハハ……」

ゆかり「あ、私は本気ですよっ」

.

P「まゆはウサ耳付けなかったんだよな」

まゆ「はぁい、付けるか迷ったんですけど……響子ちゃんがプロデューサーさんに抱き付いてるの見て…気が付いたら壊れちゃってましたぁ」

P「そ、そうですか」

まゆ「でも今回は焦っちゃいましたよ」

まゆ「ゆかりちゃんに私のプロデューサーさんが取られちゃうって……」

まゆ「あんな思いするくらいなら最初からプロデューサーさんを私のものにしとくべきでした…」

P「お前はそれが平常運転なのか…」ナデナデ

まゆ「…うふ」

.



P「で、最初の被害者の……」

美波「Pさん!ホントに来てくれたんですねっ」

P「あの状態とは言え約束してたからな」

美波「上がってくださいっ」

P「んじゃお邪魔します」

美波「いらっしゃいませ」

ガチャガチャガチャン

P「 (鍵多くねって思ったがアイドルの寮だしあり得るし仕方ないか)」

美波「……」

美波「今日はPさん来るからすき焼き鍋にして見ましたっ」

P「お、美味そうだな。…料理出来るんだな」

美波「女の子ですからっ。これくらい出来ないと」

P「流石だな。んじゃ頂くとするかな」

美波「はいっ、召し上がってくださいっ」

P「んと箸はっと……」

美波「Pさん、あーん」

P「はい?」

美波「ほらっ、あーん」

P「あ、いやそれはアカンだろ」

美波「誰も見てませんって。それにこういう事、やってみたかったってのもありまして……」

P「い、一回だけだぞ」

美波「やったっ、じゃあ…あーん」

P「あ、あーん」

美波「ふふっ……あのウサ耳も悪くないですね」

P「そ、そうか?俺は寿命がかなり縮んだ気がしたが……」

美波「私は……あぁいう力を借りないとどうやら誰かに甘えられないみたいで……」

美波「だからこうしてPさんに甘えられる機会が出来たからホントに嬉しいんですっ」

P「そ、そうか。なんか照れるな…」

美波「だから今日は思いっきり甘えちゃいますっ」

P「あ、いや。なんか近くね?」

美波「そんなこと無いですよ?」コテッ

P「お、おい。肩に頭乗せるなよ」

美波「今日は沢山甘えちゃいますって言ったじゃないですか……これくらい……ダメですか?」

P「そんな顔されたら断れないじゃないか」

美波「ふふっ……Pさん優しい…」ボソッ

P「み、耳元で囁くなっ」

美波「……Pさぁん」

P「 (美波の様子が明らかにオカシイ。でもウサ耳は付いてないし……なんだ……これが美波の本性って奴なのか?)」

美波「ねぇPさぁん……この部屋2人で居ても全然平気ですよねぇ」スリスリ

P「 色々あたってるからスリスリやめな……」

P「(美波の腰になんか白い綿毛みたいのが……アレは……まるで……)」

美波「……Pさん、知ってますか?」

P「 (アレはまるで……)」

美波「……ウサギって縄張りとか自分のモノを示す時に身体を擦り付けるんですよ?」スリスリ

P「 (……ウサギの尻尾じゃないか)」


終わり

ちなみにこのウサギの習性とやらは野生の以外は全部実体験ですわ

俺の足やらスリッパやらが何回犯されたことか

それ、キノコでやろうかと考えたけど仮にもアイドルだし……

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