アルミン・アルレルトの消失(87)

アルミンに関しての記憶がなんらかにより全員消失

アルミン事態も消滅

しかしエレンは顔も名前も思い出せないけど
アルミンがいないことに違和感を感じる

ミカサは最初完全にアルミンのことを忘れてたけど
エレンの違和感の話を聞いてほんの少しだけど
自分とエレンともう一人いたこと思い出す

て設定だけ考えたけどどう?

エレン「なぁ、ミカサ。俺には、将来一緒に海を見ることを約束した友人がいた気がするんだ」

エレン「そいつは、小柄で、金髪で、碧眼で、頭がよくて、喧嘩が嫌いで、俺に外の世界のことを教えてくれた」

ミカサ「私も・・・誰か、大切な友人がいた気がする」

エレン「そうだ。今、思い出した。俺には、アルミン・アルレルトという友人がいた」

アルミン「エレン、思い出してくれたんだね」

エレン「アルミン!」

ミカサ「アルミン・・・よかった」

アルミン「ただいま・・・二人共」

三人は幸せなキスをして終了



「ご飯ですよ!ご飯!!」

「お前!また俺のパンとるなよ!!」

「あはは、仲良しだね」

「朝からうるせーな」

「まあカリカリしないで」


いつもの賑やかな食堂
会話を楽しむものもいれば、訓練に備え
色々考えたりするものもいる

俺は後者が多い

座学なんかはいつもミカサに聞いている


だが、ミカサと勉強するたびいつも

なにか、物足りない気がする


こうですか

>>7
頑張れ

>>8
じゃあすこしがんばってみる

ミカサ「エレン、どうしたの?」

エレン「は?」

ミカサ「ずっとぼーっとしてる」

サシャ「エレン!食べないならパァンください!!」

エレン「すまん、考え事してた。パンはやらない」

サシャ「ああん!パァンが!!…エレンに私のパァンが」

エレン「俺のだよ」


ミカサはなんとも思ってないみたいだ
俺の気のせいか?

エレン「ごちそうさん。準備してくる」

ミカサ「わかった」


部屋に戻る
全体を見渡す

エレン「相変わらずきたねえ部屋だな…ん?」

ひとつポツンと、なにも乗っからず綺麗になってる机があった


誰のか考えてみたが、
ライナーもベルトルトも椅子にでかい兵服がかけてある時点で一目瞭然
コニーとサムエルと俺のはいろんなのが散らばって汚い
トーマスのはいつも読んでる官能書物があるから分かる


誰の机だっただろうか

ライナー「エレン?どうした入り口で突っ立って」

エレン「なあ、あの机、だれのだっけ」

ライナー「あれはここはいったときから誰も使ってないだろ?この部屋6人なんだから」

エレン「ならなんであんな机綺麗なんだ?誰も使ってないなら、誰かしら物おいたりすると思うが」

ライナー「…確かに。まあそんな気にすることじゃない。訓練送れるぞ」


そんな気にすることじゃない


でも俺にとっては、忘れちゃいけない大事なものな気がする

胸の奥が、ちくちくする

エレン「ああもうくそ!!!」

ライナー「うおっ!?いきなり叫ぶなよ!」

エレン「…すまん。早めにいって走ってくるわ」

ライナー「ああ」


営庭

朝のランニングは気持ちがいい

訓練と違うのは、でかい重しをもってみんなでぞろぞろ走らないでいいこと

なにより、今日は天気がいい

エレン「訓練じゃあ、こんな気持ちよく走れないしなあ」

『エレン!今日も完走できたよ!やっと体力がついてきたなー』

エレン「誰だ!?」


突如聞こえた声に周りを見渡すが、誰もいない
空耳か?

でも聞いたことのある声だ


俺がずっと気になってたのは、この声の持ち主のことなのか?


エレン「なんなんだよ…ったく…」

ライナー「おーいエレーン!もうみんなあつまってんぞー!」

エレン「おーう!いまいく!ありがとなー!」


もやもやする気持ちを押さえられないまま、俺は対人格闘でアニにこてんぱんにされた

アニ「あんた、やる気あんの」

そうだよな、せっかく付き合ってもらってんのに失礼だよな

気を引き締めて、そこからの訓練に挑んだ

こんなかんじで大丈夫かな
とりあえず仕事いってくる

タイトルを既存のものに被せただけでしょ

>>22 が言う通り、タイトルに被せただけかと思ってたお
でも、できるだけ>>1がいってたこと通りに書きたいから元ネタとはちょっと違うものになるかな。

仕事おわったのですこしだけかくお
みんなコメントありがとう

男子寮

エレン「つかれたー」

ライナー「お疲れ、エレン」

ベルトルト「朝から走ってたもんね、お疲れ様」

エレン「ああ、ありがとう」

ライナー「…もやもやは解決したか?」

エレン「い…や……解決どころかなぜこうなったのかも分からねえ」

昨日までは普通だった
ミカサと飯食って、ジャンに吹っ掛けられた喧嘩を買って、
アニに投げられて、たまにライナーや同じ部屋のやつと喋る

それが普通だし、俺の日常

なのに時々
本当にたまに、変な物足りなさがある

そして今朝からその物足りなさは、心のつっかえになりつつあった

エレン「はあ……ミカサんとこいってくる」

ライナー「この時間にか?」

エレン「課題教わる約束なんだよ。すぐ戻る」

ベルトルト「教官に見つからないようにね」

エレン「ああ。」

ベルトルト「…いっちゃった」

ライナー「あいつ、朝からどうしたんだ?」


第一倉庫

ミカサ「どうりで様子がおかしいと思った」

エレン「ミカサはないのか?」

ミカサ「ない。私とエレンは昔から二人でいた。開拓地にいくときも、ここにくるまでもずっと二人」

エレン「…なあ。壁の外ってどうなってんのかな」

ミカサ「巨人がいる」

エレン「そうじゃなくて…こう土地や自然環境のことだよ。」

ミカサ「…分からない。どうなっているんだろう」

エレン「俺さ、誰かと確かに話したんだよ。外のことが書かれている本を見ながら…」

ミカサ「だれと?どんな内容?」

エレン「…分からない」

ミカサ「それに、そんな本があったら憲兵につきだされる。エレンは夢を見ていたんだと思う。」

ミカサは全く心当たりがないみたいだ
なんで俺だけがもやもやしてるんだ

おれは、だれを探してるんだ?

ミカサ「エレン、課題をはやく終わらせよう。」

エレン「あ、ああそうだな。」

ミカサはどの訓練も良くできる
教えるのも上手いから、課題は大体ミカサに教わっている

でも、はじめて物足りなさを感じたのはミカサと座学をやっていたときだ

エレン「なあ、今座学首位は誰だ?」

ミカサ「今は確か…マルコ。私が次」

エレン「マルコも頭いいからな。」


確かにマルコは頭がいい
だけど、俺が知ってる一位はマルコじゃない気がする

でも、マルコより成績いいやつは多分、この104期にはいない

ミカサ「エレン?」

エレン「あ、悪い悪い。」

ミカサ「…もやもやが気になる?」

エレン「ああ。俺の直感ではミカサ、お前にも関係している気がするんだ」

ミカサ「…エレンはつかれているのかもしれない。はやく課題やって、ゆっくり休んで」

エレン「そう…かもな。ありがとなミカサ」


ちょっと府に落ちないが、これ以上考えても分からない気がする

ミカサを見ると、何故か僅かに嬉しそうな顔をしながら、また課題に目を落とした

今日はこんなかんじで
明日早いので寝るお


『エレン! いつか…外の世界を探検できるといいね…』

『僕はいつも…二人に助けられて…』

『エレン!訓練に遅れるよ!』

『エレン、ミカサ!』

エレン「はっ!はあ…はあ…」


なんだこの夢は

外の世界を探検?
助ける?

あの声は、昨日の空耳と同じだ


そこで俺は頬が濡れていることに気づいた

泣いてたのか?
誰かもわからない声を聞いて…

でも、忘れてはいけない誰かな気がする
でも分からない


顔でも洗ってこよう





キース「…というわけだ!貴様ら、心して挑むように」

ミカサ「…調査兵団と、合同訓練…」

サシャ「なんで調査兵団となんですかねー」

ベルトルト「やるなら、憲兵や駐屯兵もいつかやるのかな」

ライナー「さあな。」

『もう少しで卒業だから、それまでに一人でも調査兵団の現状を見せて、人員確保したいんじゃないかな』

エレン「もう少しで卒業だから、それまでに一人でも調査兵団の現状を見せて、人員確保したいんじゃないか?」

サシャ「なるほど!」

コニー「エレン、おまえ天才か!?」


エレン「あ、いや…」

ふと、頭の中に浮かんだ台詞を言ってみたんだが…

ミカサ「……エレンの言葉ではないみたい」

ライナー「だな。エレンがそんなこと思い付くはずが…」

ミカサ「ライナー、エレンを侮辱するなら許さない」

ライナー「…お前が最初に言ったんだろ」

ベルトルト「でも確かに、調査兵団を希望してる人は僅かだもんね」

エレン「でも、調査兵団と訓練ってことは…」

ミカサ「エルヴィン団長や、リヴァイ兵長に会う可能性が高い」

皆「!!」


「あの一個旅団分の強さをもつ…」

「人類の希望…リヴァイ兵士長に会える…」

「「「うおおおおおお!!!!!」」」

コニー「盛り上がりすぎじゃねえか?」

ライナー「まあ、人類最強だからな。当然だろ」

エレン「リヴァイ兵長に…」

会えるかもしれない
わくわくしてきた

だが、もやもやは晴れない
こんな状態で、調査兵団と合同訓練にちゃんと参加できるのか…?

ミカサ「…」


ミカサ「エレン」

エレン「あ?」

ミカサ「さっきの発言は…」

エレン「やっぱり、俺らしくなかったか?」

ミカサ「…ええ。」

エレン「誰かが囁いた…っていったら変かもしれないが、そんな感じで頭に浮かんだんだ」

ミカサ「…そう」

エレン「朝さ、誰かと話してる夢を見たんだ。多分、そいつと同一人物だ。」

ミカサ「夢?」

エレン「一緒に外の世界を探検しようとか、二人に迷惑かけているとか…」

エレン「それにそいつ、ミカサの名前も呼んでたんだぜ」

ミカサ「私の…名前を」

エレン「なあ、ミカサ。お前もなにか感じないか?」

ミカサ「…エレンのさっきの言葉に懐かしさを感じた」

ミカサ「あれを聞いたとき…私は、そういうことを容易く思い付くことができる人間を知っている…気がする」

エレン「!!!」

ミカサ「そしてその人間は、正しい答えを導く力がある、そんな人を知っている」

エレン「やっぱり!!俺の違和感は間違ってなかったんだ!」

エレン「夢の中でも、俺とミカサの名前を呼んだ。二人に助けられて…って。」

エレン「やっぱり、俺ら以外にもう一人いたんだよ!」

ミカサ「…だとしたら、どうして思い出せないの?」

エレン「!!…それは…」

ミカサ「私たちがそう思っていても、そんな人はいない。現にみんなは、なんの違和感も持たずに生活している」

ミカサ「仮にいたとしたら、エレン以外にも気づくはず。噂にもなっているかもしれない。」

ミカサ「でも、そんなことにはなっていない。それは、そんな人はいなかったってことじゃないの?」

エレン「…でも。でも!居たんだよ!確かに!!俺らともう一人、3人で一緒にいたんだよ!」

エレン「俺だってわかんねえよ…皆普通に生活してるのに俺だけが違和感を感じてて…おかしいのはわかってる。でも!!」

『エレン!ミカサ!』

エレン「絶対に…忘れちゃ…いけねえんだよ…!!!」

ミカサ「…」

ライナー「お前ら、なんで廊下なんかでどなりあってんだ?」

エレン「ライナー…」

ライナー「もうすぐ集合だぞ?」

ミカサ「ライナーありがとう。エレン、いこう」

ミカサ「手がかりを二人で、探そう」

エレン「!!…ああ。必ず思いだそう」



エルヴィン「私が団長のエルヴィン・スミスだ。いきなり決まったことで動揺している人もいると思うが、よろしく頼む。」

エルヴィン「それでは!!合同訓練をはじめる!!」

今日はここまで

立体起動


リヴァイ「誰だ?こんなめんどくせぇこと考えたやつ…」

ハンジ「私だったりするよ!リヴァイ!!」

ペトラ「流石ですねハンジさん!」

リヴァイ「…ちっ」

エルヴィン「まあまあ、固いことをいうなよリヴァイ。楽しくやろうじゃあないか」

ハンジ「そうだよ!いつか人類最強がここから出るかもしれないのに…」

グンタ「兵長、皆さん、見てくださいあの子」

エルヴィン「…ほう」


ミカサ「ふっ…!!」

ザシュッ

エレン「くそっ…またミカサより浅い…!」

ジャン「そういってる間に獲物は戴くぞ!」

ザシュッ


エルヴィン「えと?…あの黒髪の女の子がミカサ・アッカーマン、その後ろの馬面がジャン・キルシュタイン、2人にひっついてるがんばり屋がエレン・イェーガー」

エルド「ジャンって子、中々立体起動うまく捌いてますね」

オルオ「いや、それよりあの子だろ…」

ギュルルルル
ザシュッ


ハンジ「回転切りを身に付けているとは…」

エルヴィン「期待の新人だな」

キース「だな。」

ペトラ「キース教官!びっくりした…」

キース「アッカーマン訓練兵は、そうは見ない逸材だ。」

リヴァイ「ほう。」

エルヴィン「少しは来たかいがあるだろ?ついでにリヴァイ班、ちょっくら飛んできたらどうだ。」

リヴァイ「は?」

ハンジ「新人くんたちに刺激あたえなきゃ!みーんなー!人類最強のリヴァイ兵長の立体起動捌き、お披露目だよー!!」


「なに!?」

「え?リヴァイ兵長の!?」

「見れるの?うそ!!」


ペトラ「…兵長、いきましょ?ちょっとだけ、ね?」

リヴァイ「めんどくせえ…」

キース「訓練兵の意欲向上の為だ、頼む。」

リヴァイ「ちっ」

グンタ「いきますよー!」

エルド「よしきた」

オルオ「はあ、仕方ねえいくか…」

ペトラ「兵長!」

リヴァイ「…」


なんだなんだ?
調査兵団の人たち、訓練の見物してると思ったら…
リヴァイ班が立体起動装置をみにつけて、こちらにやってくる…

そう思ったのもつかの間


ギュルルルルル
バシュッ

「「「!!!!」」」

リヴァイ「…ただの板を削ぐことくらい容易い」

「す、すげえ!」

「はやくて見えなかったぞ!」

「ミカサの速さの何倍もある回転切り…」


「お、おい!あれをみろ!」

グンタ「おい、しくじるんじゃねえぞ!」

エルド「おう!」

バシュッ
ザシュ!!

「連携!?」

「息ぴったりだ!」

ペトラ「実際の巨人を倒すと思って、色々考えなきゃね!」

オルオ「そりゃあ立体起動は点でかいけどな…はあっ!!」

ギュインッ
ザシュッ!

リヴァイ「ふっ…」

エレン「…すげえ」


「お、おい!あれをみろ!」

グンタ「おい、しくじるんじゃねえぞ!」

エルド「おう!」

バシュッ
ザシュ!!

「連携!?」

「息ぴったりだ!」

ペトラ「実際の巨人を倒すと思って、色々考えなきゃね!」

オルオ「そりゃあ立体起動は点でかいけどな…はあっ!!」

ギュインッ
ザシュッ!

リヴァイ「ふっ…」

エレン「…すげえ」


感動した

目にも止まらぬ速さ
仲間との連携

笑みに隠れる、瞳の中の強い意思

俺もあんな風に…


エレン「ミカサ!」

ミカサ「エレン?」

エレン「俺らも、やるぞ」

ミカサ「…わかった。うなじは任せる。」

エレン「おう!」

バシュッ
ギュルルルル
ザシュッ!!

キース「!!」

エルヴィン「!!!」

リヴァイ「…ほう」


ミカサが足首を削いだあと、
タイミングをおいて、俺がうなじを削ぐ
リヴァイ班の男性二人の連携を真似ただけだが…うまくいった

『多分、ミカサほどの斬撃があれば巨人はたちまち転ぶ。エレンは慌てることなく確実にうなじを狙うんだ。そうすれば簡単に倒せる。連携技も勉強して、二人に試して貰おうかな』


エレン「この声!」

『僕は体力もないし、力もない。でも考えることは出来る』

…ミカサが言ってた
正しい答えを導く力をもつ人間だと
今の声を聞いて確信した、その通りだ


グンタ「俺らのを真似たのか!」

エルド「…すごいな」

オルオ「ふん、兵長や俺ほどじゃないがな」

ペトラ「…あんた、舌噛んで死んじゃえば?」

キース「驚いた…いや、アッカーマンとイェーガーならやり得るのか…!?」

エルヴィン「いい発見だったな」

ハンジ「いいよ!すごくいい!あのリヴァイ班の真似事を容易くやるなんて!!こりゃあリヴァイもびっくりだね!!」

リヴァイ「うるせえぞクソメガネ」

キース「よし!立体起動はここまでだ!昼食をとり、午後からはエルヴィン団長直々の座学だ!貴様ら、楽しみにするがいい!!」

皆「はっ!!!」

エルヴィン「見事な敬礼だ。」

ハンジ「私のアイデアは、まちがっちゃいなかったね!」

ミカサ「席をとっておいてくれてありがとう。」

エレン「ああ。はやく食えよ、覚めるぞ」

ミカサ「ええ。…エレン、この声って叫んでいたのは…」

エレン「ああ、聞こえたんだ」

ミカサ「そう…」

エレン「ミカサの言う通り、そうとう頭がいいやつみたいだな。」
ミカサ「…どんなことをいっていたの?」

エレン「連携技も勉強して、二人にやってもらおう、みないなこと」

ミカサ「そう。」

エレン「そいつが座学一位なら、このあとの団長直々の座学を、相当楽しみにするんだろうな」

ミカサ「席をとっておいてくれてありがとう。」

エレン「ああ。はやく食えよ、覚めるぞ」

ミカサ「ええ。…エレン、この声って叫んでいたのは…」

エレン「ああ、聞こえたんだ」

ミカサ「そう…」

エレン「ミカサの言う通り、そうとう頭がいいやつみたいだな。」
ミカサ「…どんなことをいっていたの?」

エレン「連携技も勉強して、二人にやってもらおう、みないなこと」

ミカサ「そう。」

エレン「そいつが座学一位なら、このあとの団長直々の座学を、相当楽しみにするんだろうな」


ミカサ「違いない。エレンも寝ないでよく聞いといた方がいい。」

エレン「分かってるよ、調査兵団から色々教わるんだ」

楽しみに決まってる

コニー「兵長のギュルルルルってズバーッってやつ、かっこよかったな!」

サシャ「はい!わたしたちも必殺技として練習しましょう。ミカサ教えてください!」

ミカサ「考えておく。しかし、難しいと思う」

サシャ「が、がんばります」

今日は以上だお!


座学


エルヴィン「―つまり、巨人たちは、より人間の多い場所に群がってくる。」

眠い
飯食ったあとの座学はすごく眠い
いくら団長の座学でも、話してることは普段のと変わらねえもん

ツンツン

ミカサ「エレン、寝ちゃダメ」

エレン「だからって筆先でつつくな、いたい」

ミカサ「寝そうになったらつつく。だから寝ないで」

シュンッ
ゴツン

コニー「ったい!!」

エルヴィン「スプリンガー訓練兵」

リヴァイ「…コニー・スプリンガー、寝る暇があるなら、その空の脳ミソに知識を詰め込め」

コニー「あ、…すみません」

コニーがよだれをぬぐいながら敬礼してやがる
そしてリヴァイ兵長…こええ

エレン「だ、大丈夫、目ぇ覚めた」

ミカサ「ならいい。」

エルヴィン「最後に、壁の外の話をする」

エレン「!!」

ミカサ「!!」

エルヴィン「巨人が沢山いる壁の外だが」

エルヴィン「私たちが今までにみたこともないような植物、動物、そして自然が、外の世界には沢山ある」


エルヴィン「砂の雪原、氷の大地、塩水でできた巨大な湖…」

エルヴィン「もちろん我々調査兵団はまだ、それらを見たことはない。過去の書物にはそう書かれているだけのはなし。」

エルヴィン「しかし、もしそれらが本当にあったとしたら…」

ハンジ「夢が広がるよね!」

サシャ「あの…お、美味しいものも沢山あるんでしょうか…」

ハンジ「あるだろうね。」

サシャ「!!」

エルヴィン「世界はまだまだ謎だらけだ、もしかしたら我々の想像を超越したなにかがあるかもしれない」

エルヴィン「調査兵団は、人類領域外に行くことが許された唯一の兵団。その分壁外遠征では常に巨人に出くわすため、死亡率もたかい。だが」

エルヴィン「我々は、自由の翼をかかげ、命がつきるまで戦うだろう。」

エルヴィン「巨人を駆逐したい者、外の世界を自分の目で確かめたい者は」

エルヴィン「是非、調査兵団に来ていただきたいと思う。」


ミカサ「エレン…これって」

エレン「ああ、分かってるよ…俺らは、俺らは聞いたことがある。今、確かに思い出した」

砂の雪原も、外の世界の話も、3人で…
家の近くの丘で、本を読みながら」

ミカサ「この前のエレンも言っていた…もしかして、夢ではないのかもしれない」

エレン「…」

エルヴィン「では、調査兵団訓練兵団合同訓練を終了する。質問のある者は是非聞きに来てくれ」

エレン「…あの」

エルヴィン「なんだね?エレン・イェーガーとミカサ・アッカーマン」

ミカサ「さっきの話を聞いて、聞きたいことがあり来ました。」

エレン「俺ら、団長が話してたこと、以前誰かから聞いたことがあるんです。」

エルヴィン「…外の世界の話かな?」

エレン「はい。」

ハンジ「なになに!?誰から聞いたの??」

エレン「それがわからなくて…」

ハンジ「?」

エルヴィン「わからない?」

ミカサ「確かに誰から聞いたはずなのに、全く思い出せない」

エレン「俺とミカサともう一人、いたはずなのに、ここにはそんな人間はいないんです。」

エルヴィン「どういうことだ?」

ハンジ「二人は、いるはずの人間はこの世界にいないというのか?」

エルヴィン「…それに気づいたのはいつだ?」

エレン「ここに来てから1年たったくらいから、なにか足りない、寂しさというか、違和感があって」

ミカサ「ここ数日で、その違和感が確信になりました」

ハンジ「ふむ…実に興味深い」

エルヴィン「しかし、一体なにが…」

リヴァイ「…既視感」

ハンジ「ん?デジャヴのこと?」

エレン「?」

エルヴィン「既視感は、ふとした拍子に実際に見たことがある、聞いたことがあるというのに、いつどこでそうしたか思い出せないという現象のことだ。」

ハンジ「リヴァイのくせによく知ってたね」

リヴァイ「くせにってなんだ、クソメガネ。」

エレン「…」

ミカサ「…私たちの違和感が勘違いだと?」

ハンジ「違う違う!むしろ経験したことをふとした拍子に思い出したんだから、実際にあったことだよ!」

エレン「でも、俺らはふとした拍子というか見たわけでもないし、別物じゃないか?」

エルヴィン「…確かに」

ハンジ「でもそんなこと滅多にあるもんじゃないね!」

リヴァイ「だが問題なのは、外の世界の話をしたんだろ?その野郎は。なんで知ってるんだ?」

エルヴィン「そうだな。」

ハンジ「そういった書物なんかは憲兵に取り締まられてるし、よっぽど高齢か、身分の高い人間じゃなきゃ知らないと思うよ」

エレン「…」

ミカサ「私たちの中で、高齢の友人はいない。強いていうならハンネスさんくらい」

エレン「それ以前に、俺は同い年くらいのやつだった気がするんだが…」



ハンジ「うーん、まあ、また何かわかったことがあったら言ってよ!力になるからさ!」

エルヴィン「まあ、できる範囲でになるが…」

リヴァイ「ガキ一人にそんな手間かけられないしな」

ミカサ「…ちがう」

リヴァイ「何?」

ミカサ「私の知るその人は、誰よりも頭のいい人。他にはいない、正しい答えを導く力をもつ人間。」

エレン「そいつがいれば、調査兵団の力になることは間違いないです!」

リヴァイ「なぜわかる」

ミカサ「勘、としかいいようがないです」

リヴァイ「…生意気な小娘だな。」


エルヴィン「まあ、そういってくれるな。頭の切れる人間は居て損はない。」

ペトラ「あの…」

ハンジ「おや?ペトラどうしたんだい?」

ペトラ「エルヴィン団長、リヴァイ兵長、キース教官がお呼びです」

エルヴィン「ああすまない。今日はお開きにしよう。また話を聞かせてくれ。」

リヴァイ「…」

ミカサ「…」

ハンジ「じゃあね!エレン、ミカサ。」

エレン「ありがとうございました!」


ミカサが兵長の後ろ姿を睨み付けている

ミカサ「あのチビ…」

エレン「どうしたミカサ」

ミカサ「なんか、馬鹿にされて腹が立った」

エレン「いるかも分からない、やつのことか?でも失礼だろ」

ミカサ「…ごめんなさい」


でも、俺も腹が立った
自分のことを馬鹿にされたときよりも

なんなんだ、この感情は


エレン「…戻るか」

ミカサ「ええ。」


どっちにせよ、今日の合同訓練は、すごく刺激になった

卒業まであと3ヶ月もない

調査兵団に入るのが、今から楽しみだ

今日はここまで

結局あのもやもやは晴れないまま、訓練を重ね
遂に卒団まであと数日…
しかし

「なんだっ!?」

「まただ、また…巨人が入ってくる…!」

「固定砲整備4班戦闘用意!!」


超大型巨人があけた穴から入ってきた巨人をしとめるために


「精鋭部隊が総崩れじゃないか」

「飛んだ…?トーマス!!」

「諦めてたまるか…!駆逐してやる!…一匹残らず…俺が、必ず!!」


仲間たちは食われていった

そして俺も、巨人に食われたはずだった
奴の体内で、無くなった片腕を確かに見た
はずなのに…

ミカサ「エレン!!」

気づくと、暑苦しい蒸気の中、ミカサに抱き抱えられていた

無くなった腕は元通り
だが、兵士は皆、俺に対巨人用の兵器を向けていた

「貴様の正体は何だ?人か?巨人か?」


質問の意図が分からない
疑問を投げ掛ける俺に、兵士達は恐怖と軽蔑の目を向けた

ミカサ「私の特技は、肉を…削ぎ落とすことです…」

ミカサはブレードを構えた

もう、話し合うという選択は、無いに等しい

エレン「俺は、人間です!!」

キッツ「…悪く思うな」

隊長が砲撃の合図を送る


その刹那

ふと、よみがえる記憶
5年前の巨人の襲撃
そのときから会っていない、親父の記憶

そして俺は、
巨人化した


「あああああああ!!!!」

ミカサ「エレンが…私を守った?」


エレン「ミカサ、ひとつ思い出した」

ミカサ「?」

エレン「俺んちの地下室!そこにいけば全て分かるって父さんが言ってたんだ」

エレン「俺がこうなっちまった原因も親父だ…」

エレン「くそっ…」

どっちにしろ、この巨人体はもうじき蒸発する
それまでに脱出しなければ

それに、この謎の能力を知るためには、地下室にいかなきゃいけない
どっちにせよ、強行手段に出るしかない

エレン「俺と一緒にいたら、ミカサまで狙われる。だから」

ミカサ「私は、エレンについていく」

エレン「はあ!?」

どんなに諭しても言うことを聞かない
ミカサはいつも、いつまでも俺についてくる
昔からいつも3人で一緒にいたんだ…

3人…

エレン「…俺さあ、あいつがいたら、この場面切り抜けられると思うんだ…」

ミカサ「あいつ?」

エレン「俺らが探していた…あいつだよ」

エレン「砲弾が再装填され、砲撃されるまでおそらく最短で20秒。きっとその間に、ここにいる兵士を説得できる」

ミカサ「…」

『エレン?ミカサ?』

エレン「!!」

ミカサ「この声…」


『どうして僕に、そんな決断を託すの?』

エレン「…お前ってやばいときほど、どの行動が正解か当てることができただろ?それに…」

エレン「頼りたいって思ったからだ…」

『いつ、そんなことが?』

エレン「色々あっただろ、色々…あれ…?」

ミカサ「…思い出せ…ない」

エレン「……え………?」

色々あった
確かにあったんだ

なのに

エレン「なんで…なにも思い出せないんだよ!!!」


ミカサ「エレン…」

『エレン…』

エレン「お前は俺の大切な親友だ!ずっと戦ってきた、ミカサと俺と、3人でずっと!!それなのに!!」

『いいんだよ、エレン』

エレン「なにがいいんだよ!」

『二人は、もう消失してしまっているはずの僕を覚えていてくれた。それだけで十分なんだ』

『何故なら、二人は…僕がこの世で最も信頼している人間だからね』

ミカサ「あなたは…」

『エレン…僕達はいつか…外の世界を探検するんだろ?
この壁の外のずっと遠くには…
炎の水や、氷の大地、砂の雪原が広がっている』

『こんなところで、休めるはずがないだろう?』

エレン「ああ…ああ!!」

休んでなんかいられない
俺はこんなとこで、死ぬわけにはいかないんだ

『…ミカサ、立体起動装置を外して説得に出てみよう。この場から逃げ切るっていうよりはいくらか可能性がある』

『できるだけ抵抗の意思がないことを見せて、…心臓を捧げるんだ』

『二人なら大丈夫だよ』

ミカサ「わかった」

ガチャン
ガッシャン

キッツ「貴様ら…な、なにをしている!」

兵士「立体起動装置をはずした!?」

兵士「なぜだ?」


ミカサ「…私たちは!!」

ミカサ「もう抵抗などしない」

ミカサ「私たちには、知り得た情報のすべてを開示する意思がある」

『いいぞミカサ!』

キッツ「命乞いか!?」

兵士「どれだけあがこうとお前らは死罪だ!!」

ミカサ「…いいの?」

兵士「ひっ!?」

ミカサ「今まで誰も、人間が巨人になれるなど思っても見なかった。しかし、そんな人物が今、抵抗できないほど体力を無くした状態でいる」

ミカサ「エレンがあの状態では、私たちは逃げるという選択肢はない」

ミカサ「逆にあなたたちが今、この場で私たちを殺したら、謎が解決されないままになる。権力者たちに非難されるだろう」


キッツ「脅しか?」

兵士「でも、確かにそうだ」

兵士「なにもわからないまま殺したら…」

兵士「俺らこの先、人を疑いながら生きてくのか…?」


兵士「隊長!ピクシス司令がこちらに向かってるとの情報が!」

キッツ「なに?司令が?」

兵士「この二人のことは、司令に聞いてみてからでも遅くはないのでは?」

キッツ「…ただし、銃は構えたままだ。」


『…エレン、ミカサに感謝だね』

いや、お前のおかげだ

ミカサ「あなたのおかげでこの場は免れることができた。」

お前のおかげで、大丈夫だって気がしてくる

ミカサ「あなたは正しい答えを導くことができる。まちがってなどいない」

『ピクシス司令は変わり者で有名だからね。二人とも助かるよ』

エレン「また、お前に助けられたな」

『もう、二人でやっていけるね』

エレン「…」

『僕は、エレンとミカサを、ずっと見守ってるから』

エレン「…ありがとうな」

『さよなら』

ミカサ「ありがとう」


…アルミン




ありがとうございました。

携帯代払い忘れてて明日止まっちゃうので、ちょっと急ぎで書かせていただきました

アルミンが消失してしまった理由はあえてかかないほうがいいかと。

雑な文ですまぬお
読んでくれてありがとう

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