妹「お兄ちゃん、今日は何する?」ぼく「セックス!」 (49)

妹「えー!今日はこんないい天気なんだからお外に出ようよ~」

ぼく「セックス!セックス!」

妹「でもあんまりやってるとお父さんとお母さんに怒られちゃうよ?」

ぼく「せっくす……」ショボーン

妹「うっ……。もう、仕方ないなあ。じゃあ棚から出してこようか」

ぼく「セックス!」パァァ!

妹「ほら、お兄ちゃんも手伝って」

ぼく「セックスセックス!!」コクコク

妹「まだ動くかなぁ、64」

テレビ「マリオゥパーティー、スリー!ヒャッハー!」チャーチャラチャチャーチャーチャーラーラーチャー

妹「私ワルイージね。お兄ちゃん何にする?」

ぼく「セックス~……。セックス!」

妹「ふふっ、お兄ちゃん昔からずっとそれだね」

ぼく「セックスセックス」

妹「変わらないなあ……。でもやっぱり久しぶりにすると楽しいね、マリパ」

ぼく「セックスセックス!」

妹「あっ、私このミニゲーム苦手なんだよなあ……」

ぼく「セックス」

妹「えっ!お兄ちゃん、あのボタンとスティックガチャガチャして動くアメンボみたいなやつ代わりにやってくれるの!?ありがとう!」

ぼく「セックスセックス」ドヤァ

妹「えへへ……。頼りになるなあ、お兄ちゃんは」

たりらりらり~らたりらりら~←インターフォン

妹「ん?誰だろう。お兄ちゃん見てきてよ」

ぼく「セックス」

~玄関~

ぼく「セックスー?」ガチャ

お嬢様「遅いわよ!私がインターフォイ押したら五秒で来なさいって言ってるでしょ!」

ぼく「セックスセックス」

お嬢様「全くいっつもそうじゃない!いい加減覚えたらどうなのよ!」

ぼく「せっくす」

お嬢様「も~!!あんたなんか大嫌いよ!」

ぼく「セックス!?」

お嬢様「ばかばか嫌い!ゴミ!大嫌い!」

ぼく「セ、セックス!?」

お嬢様「あんたなんか子供に顔面を田んぼに押し付けられて土をじゃりじゃり噛みながら死んじゃえ!」

ぼく「せ、せっくす……」ガビーン

お嬢様「えっ?あっ、いやあの、本気で言ったわけじゃなくて……」

ぼく「せっくす?」

お嬢様「ええ!?いや別に嫌いじゃなくてでも好きとかそんなんじゃ……。あーもう!」

妹「お兄ちゃん?どうしたのー?」

ぼく「セックスー」

妹「え?お嬢様さん来てるの?ほら、そんな玄関でたむろしてないで早く居間にあげなよ」

お嬢様「いえいえ、いいですわよ。今日はあなたのお兄さんと一緒にショッピングの約束でしたから」

妹「えっ?そうなの、お兄ちゃん」

ぼく「せー……せっk」

お嬢様「忘れてたなんて言わせないわよ?」

ぼく「セックス」

お嬢様「よろしい」ニコッ

~街中~

お嬢様「この辺も随分変わったわねー」パカラッパカラッ

ぼく「セックス」パカラッパカラッ

お嬢様「この馬車?ええ、まあ私の持ってる中では小さいほうだけど」

ぼく「セックス?」

お嬢様「な、何もないわよ!別に気まぐれよ気まぐれ!」ボクラノスムセカイハー

ぼく「セックス」

お嬢様「もうっいいでしょ!あっ、あそこのクレープ屋さん行きたい!」

ぼく「セックスー」

~クレープ屋さん~

ぼく「セックスセックスセックス」

お嬢様「世の中のお嬢様ってのはこんなもんよ。みんな気の変わりやすいの」

店員「ご注文をお伺いいたします」ゼロエンスマイルッ!

お嬢様「じゃあ私はバナナクレープと……あなたは?」

ぼく「セックス」

お嬢様「じゃあチョコバナナと納豆ストロベリーモカフラペチーノを」

店員「かしこまりました。チョコバナナと納豆ストロベリーモカフラペチーノですね。少々お待ちください」

ぼく「セックスセックス」

お嬢様「そうね、そうしましょう」

店員「お待たせしました。こちらチョコバナナと納豆ストロベリーモカフラペチーノになります」

ぼく「セックス!」

お嬢様「ふふっ。行きましょう」

店員「ありがとうございましたー」

なにかいてるんだおれ

~街中~

ぼく「セックスセックス」パカラッパカラッ

お嬢様「そうね……。でも都知事選で原発が争点になるのはおかしいと思うわ」パカラッパカラッ

御者「ちょっとよかですか」

お嬢様「なによ」

御者「お嬢様のお知り合いですか」

ぼく「せっくす?」

お嬢様「あら、あれは短髪ちゃんじゃない」

短髪「やっほー!お嬢様じゃん」

お嬢様「先輩をつけなさい先輩を」

ぼく「せっくす……?」

お嬢様「ああ、貴方は知らないのでしたね。部活の後輩の短髪ちゃんよ」

ぼく「セックス」

短髪「え……?」

お嬢様「こっちは私がよくお世話になってる同級生の人よ。ほら、挨拶なさいな」

短髪「いや、あの……」

お嬢様「挨拶なさい?」ニコッ

短髪「は、はいっ!僕は、お嬢様先輩の後輩の短髪です!よろしくお願いします」

ぼく「せっくす」

お嬢様「ええ、元気だけはいつもいいのよこの子は……」

ぼく「セックスセックス」

お嬢様「えっ!?今日は二人で出かける約束でしょ!?」

ぼく「せっくすせっくす」

お嬢様「まあ、確かに一期一会はいい言葉ですけど……」

短髪「あ、あの!」

ぼく「セックス?」

短髪「僕、これから友達と遊ぶので!先輩は彼氏とごゆっくり!それでは!」ドヒューン

お嬢様「ちょっ、彼氏ってそんな……って行っちゃった」

ぼく「セックス……」

お嬢様「彼氏…」

ぼく「………」

お嬢様「………」

御者「ちょっとよかですか」

お嬢様「!?」

ぼく「!?」

御者「雰囲気もいい所やけど、そろそろ出発せな間に合わんもんね」

お嬢様「え、ええ!そうね早く行きましょ!」ドキドキドキ

ぼく「セ、セックスセックス!」ドキドキ

御者「じゃあ、急ぐけんね」

~映画館~

お嬢様「ようやくついたわね」

ぼく「せっくす」

お嬢様「何見る?」

ぼく「せっくす~……セックスセックスセックス?」

お嬢様「そうね、最近話題だしね。あれにしましょうか。……すいません学生二枚で」

受付「18マッカです」

お嬢様「はい、18マッカ」

ぼく「セ、セックスセックス」

お嬢様「いいわよ、私が出すから。お金はあるし」

ぼく「セックス!」どん!

お嬢様「まあそうね……」

ぼく「セックスせっくす」

お嬢様「も、もう!そんなこと急に言われたら照れるじゃない…」

ぼく「せっくすせっくす」

お嬢様「え?もうそんな時間!?早くいきましょ!」

ぼく「セックス!」

~3番劇場~

お嬢様「ふう……。意外と早く着いたわね」

ぼく「セックスセックス」

お嬢様「ええ、はいはい……ってそれは水谷準対ボルの時の解説じゃない!」

ぼく「セックスセックスwww」

お嬢様「分かりにくいボケ止めてよね……っと、もう始まるみたいよ」

ぼく「セックスセックス」

映画「あの感動のベストセラーが、ついに映画化!」

お嬢様「わくわく」

映画「彼女ゼロ職業ゼロ女性経験ゼロのあの男が日本を守る」

ぼく「せっくすせっくす」

映画「失うものは何もない。でも、守りたいものはあるんだ!」

観客「わくわく」

映画「『永遠に0』いよいよ開幕!」

観客「わあ~~~!」ガヤガヤタノシミネーセックスセックスワイワイガヤガヤ

~上映中~

ぼく「……」ジーッ

お嬢様(真剣な表情……)

ぼく「……クスッ」

お嬢様(あっ、笑った)

ぼく「……ックスッ」

お嬢様「…違う、これは」

ぼく「セックスッ」

お嬢様「まずい、これは……」

ぼく「セックス!!!!!!!!」

その場に偶然居合わせた観客の斉藤誠(45)は語る。

斉藤「ええ、もうゴギャーン!って感じでしたね、ハイ。」

斉藤「映画館全体がまずびりびり~ってなって。それから壁にひびが入ってるのが見えました」

斉藤「後から知ったんですけど、近くのビルなんか全部壊れちゃってたみたいですね。地割れなんかも起こったとか」

斉藤「え?じゃあ映画館はどうなったのかって?粉々になっちゃったんじゃ?……いえね、それが違うんですよ」

斉藤「信じられないかもしれないですけどね、たった二人の女の子が止めていたんですよ、崩壊を」

斉藤「すっごくかわいい女の子たちでしたよ。一人はすごいきれいなドレスで、もう一人は中学生ぐらいの女の子かな?」

斉藤「あっ、その顔は信じてませんね?まあ、いいんですけど…。そこからはちょっと気絶して覚えてないですけど」

斉藤「でも最後に見た光景だけは覚えてます。男がね、もう一回叫んだんですよ」

斉藤「こう、大きく息を吸って……」すぅー

斉藤「セックス!!!!!!!!」

斉藤「ってね」

妹「お兄ちゃん!大丈夫!?おにいちゃーん!」

お嬢様「くっ…。さすがに2回目はきついわ……」

短髪「イテテ…。ちっくしょう、なんだよこれ…。ただ友達と映画見に来ただけなのに……」

お嬢様「短髪ちゃん!逃げて!」

短髪「お嬢様!!なにして」

お嬢様「いいから!ここも長くは持たない、早く!」

短髪「いやいや!なんで普通に支えてんの!?おかしいよね!!」

お嬢様「ここは私たちに任せて早く!」

短髪「死亡フラグだよそれ!」

妹「短髪ちゃん!!そこにいるのね!」

短髪「えぇ!?妹も何やってんの!」

妹「いいから!そこらへんにお兄ちゃん転がってると思うから、なんとかしてこの建物から出して!」

ぼく「せっくす……せっくす……」

短髪「わっ、さっきのキチガイだ!」

妹「ちょっと!うちのお兄ちゃん捕まえといてなにがキチガイよ!」

お嬢様「あなたに何がわかるの!?」

短髪「だっておかしいよこの男、さっきからその、せ、せっく…としか言ってないじゃん!」

ぼく「せっくす」

短髪「ほら!」

妹「何言ってるの?私にはよくわからない。お嬢様さんは?」

お嬢様「私もさっぱり」

短髪「いやいやいやいや!本当は分かってるんでしょーが!」

ぼく「せっくすセックス!」

お嬢様「あっ!元気になりましたのね!」

妹「まずいっ、ぐだぐだしてたから崩れる!」

どしゃーん

~焼野原~

妹「はぁ、はぁ……」

お嬢様「久々の発作ですわね……」

ぼく「せっくす……」ショボーン

妹「ううん!そんな気にすることないって!」

お嬢様「ええ、貴方は悪くないですわ」

ぼく「セックスセックス……!セックス!」

短髪「」

妹「お兄ちゃん、もう短髪ちゃんのことなんて気にしなくていいよ」

ぼく「せっくす……?」

妹「私はそのままのお兄ちゃんが好きだから」ギュッ

ぼく「せ、せっくす!?」あたふた

お嬢様「あ!ずるい、私も!」ギュッ

ぼく「せ、せっくすー!」

短髪(おかしい……。何もかも)

短髪(状況を整理しよう)

短髪(休日、いい天気だから友達と映画に行こうと思って)

短髪(そしたらお嬢様にばったり会って)

短髪(そしたらなぜか一緒にいる男の人はせ……しか言わない変な人で)

短髪(忘れて映画行こうと思ったらなぜかまたその人がいて)

短髪(突然叫んで)

短髪(映画館崩れて)

短髪(一帯が壊滅して)

短髪(今は気絶してるふりしてるけど、なんか蚊帳の外だし)

短髪(なんだこれ。僕がおかしいのか)

ぼく「せっくすせっくす」

短髪(当人は元気にせっくすせっくす)

お嬢様「そうね、当面は復興活動よ」

短髪(お嬢様も元気だし)

妹「お兄ちゃん、今後は気を付けてね」

短髪(妹ちゃんはお兄ちゃん思いのいつもの元気な妹ちゃん)

ぼく「セックス?セックス!」

倒れていた観客「おお~、やっぱいい人だな」ワイワイガヤガヤ

各種報道機関「やっぱいいやつやなあいつ」

ぼく「せっくす?セックス!」ブンブン

人々「おおぉ~!」

短髪(日本が……みるみる元気に)

短髪(あの後、巷にはセックス募金なるものが流行った)

短髪(いやらしいものではないんだろう、多分)

短髪(あれから日本は変わったようだ)

短髪(あの男の人は日本のトップになったらしい。お嬢様はファーストレディ、妹ちゃんは第一秘書になったとか)

短髪(さっきからようだ、とからしいとかばっかりなのには訳がある。それは……)

観客「セックスセックス」

受付「セックス?」

観客「セックスセックス!」

店員「セックス…?」

観客「セックス!」

短髪「ねえ、妹ちゃん」

妹「セックス?」

短髪「これでいいのかな」

妹「セックス」

短髪「僕にはもう、分からないよ」

妹「セックスセックス」

短髪「何言ってるの?」

妹「せっくす……」

短髪「もういやだなあ」

短髪「元気だけはいい子、ねえ……」

短髪「この日本に乗り切れないのは僕のせいなのかな」

短髪「みんないやなことを無視してセックスセックス……。ばかみたい」

妹「セックス?」

短髪「ははは。はぁ」

短髪「妹ちゃん、今日は何する?」

妹「セックス!」

短髪「えー!今日はこんないい天気なんだからお外に出ようよ~」

妹「セックス!セックス!」

短髪「でもあんまりやってるとお兄さんとお嬢様先輩に怒られちゃうよ?」

妹「せっくす……」ショボーン

短髪「うっ……。もう、仕方ないなあ。じゃあ棚から出してこようか」

妹「セックス!」パァァ!

短髪「ほら、妹ちゃんも手伝って」

妹「セックスセックス!!」コクコク

短髪「まだ動くかなぁ、64」

おわり

なんも考えず眠い頭で考えるからこうなる
なんじゃこれ。最初はもっと学園生活とかなんとなく思ってたのに。ねる

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