久「麻雀世界大会に向けて咲の命が狙われている」(151)

勃ったら掻く

某所

ダヴァン「今回2人に集まってもらったのは他でもない。宮永咲の抹殺についてだ」

明華「抹殺ですか?」

ダヴァン「ああ。宮永咲は我が国における脅威だ。麻雀的に」

ネリー「それで抹殺と」

ダヴァン「ああ。しかし殺したように見せるのではなく事故死に見せかけて殺せ」

明華「証拠を残すな、ということですか?」

ダヴァン「そうだ。我々の関与がバレれば後に日本国との関係に傷が入る」

ダヴァン「分からぬよう確実に抹殺せよ」

明華&ネリー「了解」

ダヴァン「各自資金は組織の金を使ってくれて構わない。幸運を祈る」

日本 長野

コンコン

京太郎「失礼します」

久「遅かったわね」

京太郎「すみません。補習がありまして・・・」

久「・・・まあいいわ。座りなさい」

京太郎「失礼します」

久「手元の資料を見てちょうだい」

京太郎「・・・なんすかこれ」

久「見てのとおりよ。ここ数日における為替市場と日本国内における事故の件数」

京太郎「そういや最近交通事故多いっすよね。雪のせいですかね?」

久「問題はそこじゃないわ。事故を起こした車種に注目してほしいの」

京太郎「・・・?ある一社だけ若干だけど多い・・・?」

久「事故車数自体は少ないけど流通比に対して事故車が多すぎるわ」

京太郎「確かに・・・これって海外メーカーですよね?」

久「そしてこの会社の株価を見てちょうだい」

京太郎「あ、ガクッと下がってる。事故多いの日本だけじゃないんだ」

久「事故が起きる直前に何者かがこの会社の株を大量に空売りしてるわ」

京太郎「空売りですか・・・?」

久「そう。須賀くんは9.11テロでこんな話を聞いたことないかしら?」

久「テロ直前に貿易センターに関わってる会社の株が大量に売られてるの」

京太郎「すみません。そもそも空売りってなんですか?」

久「そうね。株っていうの上がったり下がったりして儲かるときは株価が上がるときだけだと思ってない?」

京太郎「違うんですか?」

久「株価が下がった時に設けられる仕組みが空売りよ」

久「例を出すわ。今A社の株価は100円。しかし私はA株は下がると予想した。でも私はA株を持ってない」

久「そこで私はA社の株を銀行から借りて須賀君に売った。須賀君は100円でA株を私から買ったわ」

京太郎「先輩はA株を銀行から借りた状態ですけど先輩の懐には100円が入りましたね」

久「その後A株が50円に下がった。その後A株を買って銀行に返す。これが空売りよ」

京太郎「なるほど。後で買い戻すのを約束に先に100円で売っておいて50円の時に買い戻して銀行に返す。これで50円の儲けってことか」

久「テロの時も空売りがあったけど、だれが売ったかまではわからない」

京太郎「で、今回それと同じようなことがその車メーカーの株でおきていると」

久「ええ」

京太郎「でもそれがどうしたんですか?」

久「空売りで売ってもうかったであろう金額とほぼ同じ金額が日本に入ってる」

久「そしてそれと同時期に長野県内で流通してる金が増加傾向があるわ」

京太郎「・・・!その何者かが長野に!?」

久「もうすぐ麻雀の世界大会。そのタイミングで長野での大金の流通」

久「おそらく奴らの狙いは咲でしょう」

京太郎「そんな・・・咲が・・・」

久「そこであなたには咲をボディーガードしながら黒幕を処理してもらいたいの」

京太郎「処理・・・ですか?」

久「ええ。もう一つの封筒の中を見てみなさい」

京太郎「・・・なんですかこれ」

久「清澄高校諜報部からの情報よ」

京太郎「さっきの車メーカーの工場が爆破されるかもしれないだって・・・?」

久「その車メーカー。リンシャンモーターズはここの所株価が大幅に下落してる」

久「その工場は住民の反対を押し切って作られたものよ。なぜなら隣には火薬工場があるから」

京太郎「なっ・・・そんなところで事故が起これば・・・!」

久「タダじゃすまないわね。そして今現在、サンショク火薬株が空売りされているわ」

京太郎「そんな・・・」

久「須賀君。あなたには自動車工場の爆破テロを阻止してもらいたいの」

京太郎「そんな・・・無理ですよ!」

久「いえ。あなたならできるわ」

京太郎「・・・俺がやらなきゃ多数の人が死ぬかもしれないんですよね。わかりました。やります」

久「ありがとう。至急須賀君には咲と一緒にチリのプエルトモントに飛んでもらうわ」

京太郎「わかりました」

久「現地には私たちの仲間がいるので合流して。空港についた時に帽子をかぶって上着を脱ぐ動作をやって」

久「すると相手が合言葉を言うわ。合言葉は『麻雀メンツ足りないけどどう?』、『麻雀だと俺リンシャン夢想しちゃいますよ』よ」

京太郎「わかりました」

久「じゃあ幸運を祈るわ」

チリ サンティアゴ アルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港

京太郎「やっとついた。地球の反対側だな」

咲「私外国なんて初めてだよ」

京太郎(さっそく帽子をかぶって上着を脱いでっと・・・)

トントン

???「麻雀メンツ足りないけどどう?」

京太郎「麻雀だと俺リンシャン無双しちゃいますよ」

???「そうか。ははは。私の名前は穏乃。高鴨穏乃。よろしくね」

京太郎「須賀京太郎だ。こっちは小林立だ」

咲「立です。よろしく」

穏乃「よろしく」

穏乃「話は久さんから聞いてます。どうぞ。車を用意してあります」

京太郎「おい。お前車運転できるのか?」

穏乃「違いますよw運転手は別にいます」

京太郎「そうか。とりあえずホテルに向かうよう指示されてる」

穏乃「わかってます。あ、車はこれです。どうぞ」

京太郎「どうも。プエルトモントのトイトイホテルに予約が入ってるはずだ」

蒲原「ワハハ。運転は任せろ」

咲「よろしくお願いします」

ブロロロ

蒲原「ワハハ。サンティアゴもいいところだろ?」

咲「そうですね。空気もおいしいし街も都市だし」

蒲原「プエルトモントまで車で10時間ある。寝てていいぞ~」

京太郎「いや。飛行機でじっくり寝たし大丈夫だ」

蒲原「ワハハ~じゃあプエルトモントまでダッシュだー」

京太郎「そういえば穏乃はなぜチリに?」

穏乃「私は和と知り合いでさ。和から京太郎を守るよう頼まれたんだ」

京太郎「和が久の命令受けてうちらに来た感じか?」

穏乃「そだね。阿智賀は奈良だけど清澄と深い仲があるからね」

京太郎「なるほど」

数時間後

京太郎「・・・」

穏乃「どうした?」

京太郎「咲は寝ちまったか」

穏乃「ほんとだ。この人があの魔物なんて全然見えないね」

京太郎「違いねえw」

京太郎「そうだ。運転手。道は海沿いを沿うように言ったよな?」

蒲原「ワハハ。こっちの方が近道なんだぞ」

京太郎「・・・」

京太郎「運転手・・・大きな声では言えないんだが・・・・」

蒲原「ん?どうした?」

京太郎「・・・うしろの車。俺たち付けられてるぞ」

穏乃「マジで!?」

蒲原「ワハハ・・・どうしよ・・・」

京太郎「とりあえず撒こう。一旦横道に逸れて車を止めて先に行かせるんだ」

蒲原「ワハハ。了解した」

京太郎「そこを右に曲がれ」

蒲原「了解だ」

ブロロ

京太郎「あそこの茂みに車を隠せ」

蒲原「ワハハ。了解」

京太郎「隠したらエンジン音でばれないようエンジンも切るんだ」

蒲原「わかった」

京太郎「・・・」

穏乃「・・・」

蒲原「・・・」

咲「zzz」

ブロロ

穏乃「い、行きましたか?」

京太郎「わからない・・・とりあえず様子を見てくる。いったん外に出る」

蒲原「ワハハ・・・追跡とか笑えないな」

ドカッ!!

もう少しゆっくり投下でいいんじゃね
猿さんくらうぞ

蒲原「ぐあ・・・あ・・・あ・・・」

京太郎「・・・!」

穏乃「京太郎!?なんで蒲原の首を!?」

京太郎「蒲原を車から引きずりおろす。服をチェックしろ穏乃。俺の予想が正しければ」

穏乃「ゴソゴソ・・・銃!?」

蒲原「ぐぬぬ・・・!」

京太郎「言え。誰に雇われた?」

>>33
ですね。レス増えるまではもう少しペース落とします。

蒲原「ガリッ」

京太郎「ん?」

蒲原「ぐげえええええええええええええええええええええ」

バタン

穏乃「・・・こいつ歯に毒を仕込んでたのか」

京太郎「・・・」

穏乃「失敗して消される前に自殺ってところか・・・」

京太郎「・・・だな。何か手がかりは無いか・・・?」ゴソゴソ

京太郎「携帯電話・・・ここになにか」ピッピッピ

穏乃「メモ帳とか何か無いですか?」

京太郎「・・・あった。Parrillada」

穏乃「暗号ですかね・・・?」

京太郎「わからない。とりあえず死体を捨ててホテルへ向かう」

プエルトモント ホテルトイトイ

咲「着いたよ~思ってたより豪華なホテルだね」

京太郎「予約していた小林だ」

フロント「小林様ですね。スイートルーム一部屋ですね。501室となります」

京太郎「ありがとう。行くぞ」

穏乃「はい」

フロント「それと封筒をお預かりしております」

京太郎「そうか。ありがとう」

自決する覚悟があるなら、自ら事故起こすべきだったな

501室

咲「ようやく長旅から解放されるよ~」

京太郎「おい気を抜くな。お前は命狙われてるかもしれないんだぞ」

咲「わ、わかってるよ京ちゃん・・・」

穏乃「そういえばさっき貰ってた封筒」

京太郎「ああ。清澄からの情報だ。あと・・・銃だ」

>>78
その可能性があったから京太郎はエンジンを止めさせた

咲「銃!?」

京太郎「いざという時・・・ってことだろう。部長の粋な計らいだ」

穏乃「何て書いてあります?」

京太郎「爆破予定の工場の隣にあるサンショク火薬。そこの株価が今上がってるらしい。火薬の発注が増えているとか」

穏乃「敵が火薬を発注してわざと株価を上げさせて、そしてテロを起こして暴落させる」

京太郎「株価が最大で止まった時に大量の空売りを行いテロを行うつもりらしい」

穏乃「つまり犯行予定日はサンショク火薬の株価が下がった時ですかね?」

京太郎「・・・いや株価の上昇が緩やかになった時から注意しておいた方がいい」

>>82
んにゃ、予定ルートを走ってる途中で

まあ細かいことだ支援

京太郎「どうやってテロ実行犯を見つけるかだな」

穏乃「さっきの携帯の着信履歴と発信履歴見ました?」

京太郎「ああ。その番号は清澄にもう送ってある。解析が完了次第こちらに連絡が来るとのことだ」

穏乃「そうですか。でもどうやってその情報を受け取るんですか?」

京太郎「この封筒の中に携帯電話も入ってた。これに連絡が来る」

穏乃「なるほど」

京太郎「今は知らせを待つだけだ」

>>91
予定ルートを走ってる時点では任務成功させてお金もらうことしか考えてなかった
任務失敗が濃厚になったからどうせ消されるので京太郎に拷問される前に自殺
京太郎が車降りて殴るまで蒲原は成功気分だった
そもそも尾行してる車なんかもいない。全部京太郎が蒲原処理するためについた嘘です
わかりにくくてすみません。続けます

数日後

ピロピロ

京太郎「連絡が来た」

穏乃「なんて?」

京太郎「発信先の番号を逆探知しているらしい」

京太郎「通話主の現在の居場所はプエルトモントだ」

穏乃「もうここにいる!?」

京太郎「そしてサンショク火薬の空売りで10億ドルが動いたらしい」

穏乃「10億ドル!?もし大暴落したらいくら儲けるんだよ!?」

京太郎「なんとしても阻止するんだ!」

リンシャンモーターズ工場前


京太郎「・・・」

京太郎(穏乃には咲について貰ってる。念のため蒲原から奪った銃も渡しておいた)

京太郎(どうやって犯人を見つける・・・?)

京太郎(空売りが行われた。おそらくはもう近くにいるはず)

京太郎(蒲原のケータイを使って犯人に通話発信すれば着信音をならせるが・・・)

京太郎(この手は一度しか使えない・・・!)

京太郎(どうする・・・どうやって見つける・・・!?)

ふんふむ連投で通報してきます
ふんふむ消えたら再開します

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