美少女「罰ゲームで、貴方に告白します!」 男「……はぁ」(233)

美少女「というわけで!好きです付き合ってください!」

男「……はぁ」

美少女「はぁ、じゃなくてイエスかノーで」

男「断った場合は?」

美少女「私のプライドが著しく傷つきますねー」

男「はぁ……」

美少女「口癖ですか」

男「いや、呆れてものも言えないが正しい」

美少女「なるほどー、こんな美少女に告白されて嬉しくないんですか?」

男「自分で言う!?」

美少女「自覚してますからね!」

男「まぁ、嬉しいっちゃ嬉しいけど……」

美少女「でしょ!さっすが私ー」

男「はぁ……そもそも何で俺なのさ」

美少女「私たちトランプやってたんですけどー」

――――回想

美少女「トランプやろうよー」

友A「いいよー」

友B「何かかけようよー」

美少女「じゃあ負けた人が告白するってのはー?」

友A「いいよー」

友B「さんせー」

―――――

美少女「というわけで」

男「軽ッ!!」

美少女「嫌なんですか?断るんですか?」

男「もし断ったら」

美少女「悔しさでぐっしょぐしょになるまで泣きますね!」

男「うわぁ……」

美少女「で、どうなんですか、イエスですかノーですか」

男「別にいいよ。もし断ったら友達間での立場がないんだろ?」

美少女「さっすがぁ!頼んだら断らない男No.1!」

男「嬉しくない称号だな……」

美少女「期間は一週間です!さぁこれで晴れて私たちは彼氏彼女です!さぁ一緒に帰りましょう!」

男「はいはい」

美少女「……さ!」

スッ

男「……?」

美少女「……」

男「……?」

美少女「……あの?」

男「え、いや何?」

美少女「ええ!?いや何じゃなくってですね……ほら、こう手を差し出してあげてるんですから、繋いで帰りましょうよ!」

男「えっ」

美少女「えっ」

男「いや恥ずかしい」

美少女「……はぁ?」

男「ちょっ急に冷静にならないで怖い」

美少女「いやいや、手をつなぐのが恥ずかしいとか……小学生じゃないんだから」

男「俺の恋愛は小学生で止まってんの」

美少女「じゃあここで一気に新社会人くらいまで進めましょうか」

男「進めすぎじゃない!?」

美少女「はいとりあえず左手ぎゅー!」

ギュッ

男「お、おう」

美少女「……あら、意外とごつごつしてるんですね」

男「そ、そりゃあまぁ男だし……」

美少女「貴方が女の子だったら私今世紀最大の驚きですね」

男「大丈夫そんなとんでも設定はないから」

美少女「……んー、あったかい」

男「そりゃまぁ、人間だし体温あるし……」

美少女「知ってますー。いちいちそんな事言ってるからモテないんです。さ、帰りますよー」

グイグイ

男「わかった、わかったから」

美少女「そういえば全然お話したことないですよねー」

男「まぁそりゃ、立ち位置も全然違うし」

美少女「ですねー。これを機会にとっても深い中になっちゃいましょうか!」

男「え?」

美少女「え?」

男「いや、罰ゲームなんでしょ?」

美少女「そりゃ、罰ゲームですけど?でも彼氏と彼女ですよね?」

男「ま、まぁそうだけど……」

美少女「じゃあ自然じゃないですか!休日は何してるんですか?」

男「……ネ、ネット?」

美少女「他には?」

男「寝てる」

美少女「……がっでむ」

男「!?」

美少女「いやいや。貴方何やってんですか?ニートですか?フリーターですか?
モラトリアム楽しんじゃってますか?」

男「いや最後の方よくわかんないけど」

美少女「とにかく!健全な男の子がそれじゃあダメです!来週から休日は毎日出かけるように!」

男「ええ!?面倒くさい!」

美少女「わかりました。無理やりでも引っ張っていきます」

男「はぁ!?」

美少女「私が何のために一緒に帰っているかすらわからなかったみたいですね!」

男「ええ!?」

美少女「貴方の家を特定するためです!」

男「それ言っちゃダメじゃないの!?」

美少女「あっ」

男「えー……」

男「まぁいいや、家くらい教えるからさ、その代わりいきなり突入とかやめてくれよな?
ちゃんと言ってくれれば準備もするし家もでるよこの際」

美少女「おお、物分かりがいいですねー……物分りのいい子は私大好きですよ!」

男「俺も物分りいい子の方が好きかな」

美少女「ま!私もてもてですから!当然ですけどね!」

男「……まぁ、事実だもんなぁ」

美少女「ふっふーん」ドヤァ

男「しかしこのドヤ顔……」

ツネリ

美少女「いひゃいいひゃいひやい!?」

男「(あれ……?なんだすごく楽しいぞ)」

美少女「お、女の子の顔になんてことするんですか!」ヒリヒリ

男「(すっげぇさわり心地よかった……)」

美少女「聞いてますか」

男「え、はい!?」

美少女「……まさか、私の肌のさわり心地が良かったから、ぼーっとしてたとか?」

男「オフッ!?」

美少女「図星ですねー!流石私」

男「うぐぐぐ……」

美少女「貴方はもう彼氏なんですから、好きに触っていいんですよ?」

男「へっ」

美少女「もちろん、ほっぺ以外も」

男「……」ゴクリ

美少女「あー!今つば飲み込んだ!絶対えっちな事考えましたね!」

男「ち、ち、違!」

美少女「ほんとーにぃ?」

男「……」

美少女「あっははー!おっかしー!!反応が本当に純真ですねー!」ケラケラ

男「おっま!からかってんのか!」

美少女「これがからかってる以外の何に見えますか!」ドヤ

男「……はぁ」

美少女「……ぁ、い、言い過ぎました、ごめんなさい」

男「え?」

美少女「え、怒ったんじゃないですか?」

男「違う。余りのノリについていけなくなっただけ」

美少女「……ほ」

男「……何だ、ビビったの?」

美少女「……ちょっと」

男「え」

美少女「そりゃ、私だって怖いものがないわけじゃないですよ。
怒った男の人って、怖いですし」

男「……」

美少女「……だから、私も本当は」

男「……」

美少女「……なーんて、言うと思いましたー!?」

男「はぁ!?」

美少女「あっははおっかしー!!すぐに騙されるんですね!これだから純真な男の子はー!」

男「お、お前!!」

美少女「やーいやーい鬼さんこちら!手のなる方へ!」

男「おいこら待て!!」

ダッ

男「おいこら……!!ていうか早いな……!!」

美少女「私、成績優秀スポーツ万能ですから!」

男「……まぁそうだもんなぁ」

美少女「何をとっても中ほどの貴方とは違いますからねー!」

男「……否定できない」

美少女「あっはっはー!やーい!中流男子!」

男「それちょっといい感じだな」

美少女「じゃあ中の下野郎」

男「やめてください」

美少女「あはは!あなたは中の下がお似合いです!さ、どうぞ」

男「え?」

美少女「え?」

男「え?何、何で?」

美少女「いや、せっかく来たんですから、お茶でも飲んでいけばいいんじゃないですか」

男「ええ!?早くないか!?」

美少女「……」

男「……なんだよ、何か言えよ」

美少女「ぶっふぅーーー!!」クスクス

男「はぁ!?」

美少女「あーっはっは!ガキですか貴方は!いまどきの子なら出会って即おうちは基本ですよ!基本!
そんなことも知らないなんておっくれてるー!」

男「ええ、そうなのか!?」

美少女「脳みそ昭和どころか大正ですねー。あ、奥がリビングです」

男「しまった普通に招かれてる!?」

美少女「お茶入れますけど、おせんべとおまんじゅうどっちがいいですか?」

男「え……饅頭!」

美少女「はいはーい♪」

美少女「はいどうぞー。中流の貴方にはちょっと高級ですかね?」

コトン

男「ていうかこんなものいつも用意してるのか?」

美少女「あったりまえですよー!私くらいの美少女になるとぉ、お客様も絶えないので!」

男「なるほど……」

美少女「……ふふん」ニコニコ

男「……なんか楽しそうだな?」

美少女「ふふーん、ペットに餌をあげる快感ってこういうものですね」

男「俺餌付けされてる!?」

美少女「あははー!このまま肥えて太りなさいー!」

男「い、いやだ!俺はガリガリでないと生きた心地がしない!」

美少女「……ほんとーに細いですよねぇ」

男「結構夜食もとってるんだけど」

美少女「……はぁ」

男「どしたの」

美少女「……いやー私もダイエットしようかなと」

男「はぁ!?」

美少女「最近お腹周りが気になるんですよねー」

男「いやいやいや!お前こそこれ以上痩せたら死ぬだろ!モデルさんみたいだもん!」

美少女「えー、そんなことないですよー」

男「そこ謙遜する!?」

美少女「最近いまいち無精というか……あまりちゃんとしたもの食べてない気がしますし」

男「(そういや……)」

美少女「夜更かしもしてる気がしますし、間食も多くなったような」

男「(親は……どうしてんだ?単純に、共働き……?)」

美少女「どーしたんですか、辛気臭い顔して」

男「あ、いやっ……」

美少女「さては、私の美しい顔に見とれていましたね!」

男「え」

美少女「え」

男「ああいやそうなんだよ!実はな!」

美少女「うわーその取ってつけた感……いいですよわかってますよ。両親の事ですよね?」

男「おふっ」

美少女「私くらい頭脳明晰な女の子になるとすぐわかるんです。
まずうちの親は別居中で、さらにお母さんは別の男の家だと思います」

男「……は?」

美少女「いやーやっぱ美しいって罪ですよね!私が美しすぎるが故に両親不仲になっちゃって!
てへぺろ☆」

男「あ、あぁ……」

美少女「……あは、暗い話してごめんなさい。明るい話題にしますね?」

男「い、いや……」

美少女「今日ね、お父さんもお母さんも帰ってこないの……二人っきりだね?」

男「ぶふぅっ!?」

美少女「あーっはっは!本当にからかいがいがありますね!
予想通りの反応私大変満足です!」

男「お前、せっかく人が心配してやってんのに……!」

美少女「ありがとうございます」

男「えっ」

美少女「でも、気持ちだけで十分ですよ?私は慣れてるんですから。
貴方からすれば大変そうに見えるかもしれませんが、私はこれで気楽なんですよ」

男「……」

美少女「門限だってうるさく言われませんし、お菓子だって好きなだけ食べられますし、
テレビで争うこともありませんしね!」

男「……おう」

美少女「だから、辛気臭いお話は終わりです。さぁ何かゲームでもしますか?」

男「え?ゲームあんの?」

美少女「GCなら」

男「古くねぇ!?」

美少女「さぁ、さぁ、GCやりますよ!GC!」

男「ソフトはまさか」

美少女「もちろんこれです」

ダァァァイルァントォォォゥ スマァァァーッシュ ブラザァァァーズ!!

男「ですよね」

美少女「ステージは終点、アイテム無しでっと」カチカチ

男「まさかのガチ設定!?」

美少女「さぁ!いきますよー!」

男「え、プリン!?」

――――

男「あまりの強さに俺びっくり……」

美少女「あーっはっはっは!ゲームで私に勝とうなど、100年早いですよ!」

男「いくらなんでもストック3の戦いでノーダメージはないわ。マジで」

美少女「スマブラ嫌なら他します?」

男「お、おう!」

――――ぷよぷよ

男「オラァ!!どうだ!!8連鎖だ!」

美少女「ふぁぁ……そんなゆっくり連鎖組むんですか?私13連鎖できましたけど」

男「イヤァァ!!」

―――――テトリス

男「おかしい」

美少女「普通ですよ」

男「何でお前だけ連続三回も長い棒がくるんだ!」

美少女「神様に愛されてるってことですかねー?」

―――――マリオカート

美少女「はいショートカットショートカット」

男「二度目のは何だ!?」

美少女「キャラ性能、アイテム目押し、地形さえ理解してれば誰だってできますよこのくらい」

男「お前は本当になんなんだ!?」

男「……あ、もうこんな時間か」

美少女「終電なくなっちゃった……、良かったら泊って行けよ(裏声)」

男「いや、流石に帰るわ、いくらなんでも親が心配してる」

美少女「あ……」

男「ん?」

美少女「……い、いえ別になんでも!明日は朝から起こしに行きますね!」

男「いや流石にそこまではいい!普通に待っててくれ!ちゃんと起きるから」

美少女「えー」

男「じゃあ」

ガチャ

美少女「ばいばーいっ!知らない人について言っちゃだめだよー!気を付けてねー!」

男「わかっとるわ!」

ガチャン

美少女「……」

美少女「お風呂入って、寝るか」

―――――

美少女「おはよーございます!」

男「今日も朝から元気だな!?」

美少女「いやいやー、実はそんなこともないのですよこれが」

男「え……?どうしたんだよ、何か」

美少女「実は、私朝五時に起きてメイクしてます!
髪はアイロンかけてークマかくしてーナチュラルになるようにがんばってー」

男「……あ、ほんとだ。マジでお疲れ」

美少女「他にいう事は」

男「え?何言えばいいの?」

美少女「……」ゲシッ

男「いてぇ!?」

美少女「いいです。行きますよ」

男「ちょ、ちょ、なんだよ!」

美少女「おはよーございまーす!」

友A「おはよー」

友B「おはよー。朝からアツアツだねぇ~」

美少女「まぁ、罰ゲームですからね!」フンス

男「それ堂々と言っちゃっていいの!?」

男友「あぁ……そういう事か、焦ったぁぁ……」

男「そうなんだ。実は罰ゲームらしくて」

男友「へー、最近の女子ってそんなことすんだな」

男「おう、俺にもよくわからん」

美少女「何彼女の私をさしおいて男の子といちゃいちゃしてるんですか!」

男「いちゃいちゃしてない!」

男友「ご、誤解ですよ!」

男「(何故敬語だ!?)」

―――――

美少女「さ、屋上へ行きますよー!」

男「ええ?あそこ開いてないんじゃ」

美少女「私の特権で開きます」

男「何故!?」

美少女「企業秘密です。さ―行きますよー」

男「わかった、わかったから……」

友A「いってらっしゃいー」

友B「ひゅーひゅー」

男友「……本当に罰ゲームだよな?」

男「……て!忘れてた!俺昼飯買ってない!」

美少女「いりませんよそんなもの」

男「はぁ!?俺を餓死させる気か!?」

美少女「はい」

コト

男「……え、何このカワイイ小包」

美少女「お弁当に決まってます!」

男「え!?作ってきてくれたの!?」

美少女「今更一人分も二人分も手間かかりませんよ」

男「お、おう……」

美少女「さ、手を合わせてください!」

男「小学生か!?」

美少女「いただきます!」

男「い、いただきます……」

男「……う、うまい」

美少女「でっしょー!?」

男「流石だな、ここでメシマズとかの王道をいかないんだな」

美少女「まぁ私ってば、容姿端麗成績優秀、その他なんでもできますしね!」

男「確かにな……いい嫁になるよ」

美少女「でっしょぉーっ!?」ドヤァー!

男「本当にお前を嫁にもらえるやつはうらやましいな……こんなに可愛くて、料理もできて、
俺じゃとてむぐぅ」

ギュム

美少女「ほら、あーん、あーん」

男「おいちょいきなりなんだ」

美少女「カップルは食べさせ合うものですよ!」

男「でも罰ゲームじゃあ」

美少女「罰ゲームだろうとカップルはカップルですよほらあーん!」

男「わかっ、わかむぐぅ」

美少女「さぁ!今日も一緒に帰りましょう!」

ギュッ

男「お、おう」

美少女「~♪~♪」

男「お前って……いつも楽しそうだな」

美少女「当たり前ですよ!私で癒される人続出ですよ!」

男「確かになぁ……」

美少女「どうぞ、好きなだけ見ていいんですよ?」フンス

男「……」ジッ

美少女「……」

男「……」ジー

美少女「……ぁぅ」フィ

男「あ、ちょ、顔そらすなよ」

美少女「お、終わりです!」

ふぇぇ…現役ぼっち学生には辛いよぅ…

―――――――

美少女「さぁ!今日も帰りますよー!」

ギュ

男「……あれ?こっちだっけ?」

美少女「……今日は」

男「?」

美少女「お肉が安い日なので……ちょっとスーパーに寄って帰ってもいいですか?」

男「え?もちろん」

美少女「……ふふん!当然ですよね!えへへ!」

男「ずっとそう笑ってりゃあいいのに」

美少女「なんですか?」ニヘラ

男「……(可愛い)」

美少女「……お肉と、お野菜と」

男「……鍋か?」

美少女「はい!たまには一人鍋もいいかなと」

男「……」スッ

ドサドサ

美少女「……ええ?こんなに食べられませんよ私」

男「いや、俺が食うし」

美少女「え?」

男「……鍋なんだし、二人で食べた方がおいしいだろ」

美少女「……」

男「……なんだよ、文句あるか」

美少女「……いいえ!ありませんよ!!さぁ、買い物を続けましょうか!」ニヘラッ

男「(このふにゃっとした笑顔……反則だなぁ)」

美少女「おーなべ、おーなべー♪」

男「そんなに鍋好きか」

美少女「あたぼうですよ!いやぁお鍋なんて久々ですからねー!」

男「……俺の分まで食べるなよ!」

美少女「ふふ?お肉は争奪戦です」

男「負けないからな」

美少女「ふっふーん♪」

男「あー遅くなっちまったなぁ」

美少女「あっはっはー、泊っていきます?」

男「そうしようかな」

美少女「……え?本当ですか?」

男「あ、いややっぱ流石にダメだよな、いくらなんでも男女二人きりってのは」

美少女「そんなこと言ってないよ!」

男「え」

美少女「……はっ、ああいや別に、私はどちらでも構いませんよー?」

男「今……」

美少女「うるさいですね!今の事は忘れる!はいほら忘れた!」

男「お、おう」

美少女「で、どうするんです?一緒に泊まったら私どうなっちゃうんでしょー?
きゃーけだものー♪」

男「まったく……本当に襲うぞ」

美少女「……そんな勇気もないくせに」ボソ

男「……え?今何か言った?」

美少女「さぁ今日はどのゲームします?どれでも負ける気がしませんけどね!」

男「お前なんでもかんでも強すぎるんだよな……人生ゲームとかないの?」

美少女「ありますよぉ……?やりますか?」

男「やる。一度負かさないと気が済まない」

美少女「ふっふーん♪屈辱を味あわせてあげますよー!」


――――


男「か、勝てない……桃鉄でさえ」

美少女「あっはっはー!だから言ったんですよ!ゲームと名のつくもので私に勝つことは不可能です!
たとえどんなものであろうとね!」

男「ド畜生!ならトランプはどうだ!?」

美少女「やりますか?」

男「おう!」

――――――――神経衰弱

男「ここと……これだ!」

ピラッ

男「ぎゃあああ!」

美少女「違います。その下ですよ」

ピラ

男「ええ!?何で!?」

――――――――大富豪

美少女「二人だとカード多いですよね。はいあがり」

男「は、早っ!?」

――――――――7ならべ

美少女「5689なら持ってますけど?」

男「おい!何だこれはいじめか!?」

―――――――ポーカー

男「3カード!!」

美少女「フルハウス」

男「ストレート!」

美少女「ストレートフラッシュ」

男「ロイヤルストレートフラッシュウァァァ!!」

美少女「5カード」

男「おぎゃあああああああああああああ!!」

―――――――

美少女「実力の差、理解できました?」

男「はい、とっても……」

美少女「あーっはっはっは!当たり前ですよ!私かれこれ負け知らずですからね!
ゲームと名のつくもので負けたことありませんよ!」

男「ち、畜生……」

美少女「さ、寝ますか」

男「おう……あれ?布団一つ?お客用とかないの?」

美少女「ありますよ!敷くのが面倒なんですよ!」

男「全く……わかった、俺が敷くから、どこ?」

美少女「おっしえませーん!」

男「……」イラッ

美少女「ていうか、人ん家の押し入れを勝手に開ける気ですか!?わー変態!痴漢!訴えますよ!?」

男「はぁ!?俺に寝るなと!?」

美少女「一緒の布団で寝ればいいじゃないですか」

男「は」

美少女「……きゃー!なんですかそのはんのー!やだ私おそわれちゃーう!!」

男「……お前さ」

美少女「……はい?何です?」

男「……いつか、本当に襲われても知らんぞ」

美少女「そんな勇気もないくせに」

男「……いや、俺じゃなくて」

美少女「え?」

男「他のアレだよ……もっとチャラい男とか」

美少女「……」

ガスッ

男「いってぇ!?チョップ!?」

美少女「ふざけんなですよ全く。チャラ男なんて家に入れるわけないじゃないですか。
貴方は彼氏だから特別に入れてあげたんですよ!そこわかってますか?」

男「え、ああ……」

美少女「あー興ざめしました!さっさと寝ますよ!」

ゴソゴソ

男「え、俺どこで……」

ガシッ

男「ひぃ!?」

┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /

  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。
       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄

  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ

ズルッ ズデン

ズルズルズル

男「あ、足を引っ張るな怖いから!」

美少女「もーうるさい!さっさと寝ますよ!」

男「へいへいわかっ……」

美少女「……ふむ」

ガシ

男「え、ちょ」

美少女「むふー……」

男「あの」

美少女「……」スピー

男「これは……」

美少女「……」スヤスヤ

男「(何かを抱きしめると安心してすぐ寝付くタイプ……!!)」

男「(しかしまずい!俺のマイサンが……!!」

美少女「……むにゃあ」

ガシッ

男「オウッ!?」

グリグリ  シュコシュコ

美少女「こにょスティック……使いにくぃですねぇ‥…」ムニャムニャ

男「(違う!!そのスティックはそうやってプレイするものじゃあぁっ……!!)」

美少女「みぎしたAA……うえひだりひだり……」ムニャムニャ

男「(おうわあああああああああああ)」




ビュルル  ドプドプ

――――――

美少女「おはよーございます!今日もいい天気ですねぇ」

男「そうだな」

美少女「朝ごはんどうします!?ごはん派ですか、トースト派ですか」

男「そうだな」

美少女「……いい加減機嫌なおしてくださいよー、わざとじゃないですし、
今朝からかったのも謝りますから」

男「朝から『いーか!いーか!!いか野郎!!』は流石にないと思う」

美少女「ちょっとテンションあがっちゃっただけなんですよー」

男「わかった……わかったからもう……」

美少女「……」ニギニギ

男「なにしてんの」

美少女「いや、なんとなく手に感触が残ってるような」

男「無理して思い出すなーっ!!」

―――――――

男「ごめん、待った?」

美少女「こんなに可愛い子を待たせるなんて罪な男ですねー」

男「本当にナンパかわすのうまいな」

美少女「げ、みてたんですか」

男「さっきもだったろ」

美少女「助けてくださいよ!彼氏でしょー!?」

男「でも、鮮やかすぎて……」

美少女「そうですかぁ?」

男「『最近のiphoneって鏡機能もついてないんですか?こんな汚物みたいなものを晒して歩けるなんて……凄いですね!』」

美少女「我ながら結構な罵倒でしたねー」

男「『わぁ……!深海魚かと思ったら、ナンパ野郎ですか!』」

美少女「それくらい言ってやらないとしつこいんですよあいつら。どこぞのGのように沸きますから」

男「散々な言われよう……」

美少女「そんなもてもて美少女と歩けるんです!光栄に思ってください!」

男「まぁ……確かに」

美少女「でしょ?」

男「そういえば余所行きの私服って初めてだな」

美少女「ふっふーん、どうですか?褒めてもいいんですよー?」

男「うん、凄く可愛い。似合ってる。流石」

美少女「え」

男「え?」

美少女「え、いやその……ぁ、ありがとう、ございます」

男「……照れてる?」

美少女「や、やだなー!そんなこと!言われ慣れ過ぎてなんてコメントしたらいいかわからなかったんですよ!」

男「おうそうか、じゃあそろそろ移動するか」

美少女「……はーい」

男「……す、スプラッタ?」

美少女「ふっふーん。怖かったら抱きついても構いませんよ?」

男「いやぁ、これ絶対そっちが怖がるパターン……」

美少女「こ、怖くなんてありませんよ!マジですよ!」

―――――――

美少女「ぎゃあああああああああああっ!!」ビクビク!!

美少女「いやああああああああああああああっ!!」

美少女「ひいいいいいいいいいいいいいいいっ!!」

ギュウウウウウッ

男「くる、苦しい……」

美少女「ひ、ひいいいいいいいい!!」

男「ちょ……ちょ!!」

男「(いい匂いだけど!!)」

――――――

美少女「全然怖くありませんでしたね!」

男「どの口が言うんだよ」

美少女「この美しい唇に決まってるじゃないですか」

男「……ガオー」

美少女「いぎゃあああああああああああっ!!」

ギュウウウウウッ

男「……」

美少女「……」

男「……怖くないの?本当に?」

美少女「ほんのちょっとだけ……怖かったかもしれませんね」

美少女「ぱ、ふぇぱ、ふぇーぱー!」

男「どんな発音だよ……」

美少女「いやーやっぱりここのパフェはおいしいですねー!」

男「人の金で食うパフェはそんなに美味しいか」

美少女「負けた貴方が悪いんですよー?」

男「まさか一勝もできないと思ってなかったんだよ!」

美少女「ふっふーん!私に勝とうなんて100年早いんですよ!私は無敵!負け知らずですからね!」

男「畜生……」

男「(……あれ?何か忘れているような)」

イケメン「あの」

男「あ、はい!?俺ですか?」

イケメン「いや、違うな……そっちの」

美少女「……え」

男「……え、まさか」

美少女「……すみません、ちょっと席を外してもらえますか」

はいはい父親父親

男「……いやいいよ、俺帰る」

美少女「え!?そこまでしなくとも……!」

男「じゃあ」

ダッ

イケメン「あ、おい!」

タッタッタ……

美少女「……」

イケメン「……良かったのか?」

美少女「まぁ……誤解は、あとで解けばいいんですよ」

イケメン「……そうか」

美少女「で、何の用ですか?人のデートを邪魔して」

イケメン「お前に彼氏ができるとは思ってなかったけどなぁ」

美少女「まぁ昔とは違いますしね」

イケメン「……お前も、成長したんだな」

美少女「まぁ、それなりには」

んtrならもう一回ああ貼り付けるぞ

――――

イケメン「……という事だ。これから、俺と暮らさないか」

美少女「……え、そんな、急に」

イケメン「……今までの事は謝る。でもこれからは、ずっと一緒にいてやれる」

美少女「……」

イケメン「まぁ、考えておいてくれ。俺は、お前のためを思って言っている……」

スッ

スタ、スタ、スタ……

美少女「……」

美少女「……今更ですよねー」

美少女「……今更ですけど」

―――――――

美少女「おはよーござっ……」

男母「あら?あの子ならもう行っちゃったわよ?
ほんとう酷い子よね!こんな可愛い彼女ほっといて!」

美少女「……あはは」

―――――――

美少女「おはよーございます!」

男「……」

友A「おはよー」

友B「おはよー」

男友「あれ?今日は同伴じゃないんだな」

男「そりゃそうだろ、今日で丁度」

美少女「……そっか」

男友「……ああ、そうなの!?よかったよかったー!!」

男おおおおお!!
┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /

  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。
       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
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  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ

―――――――

美少女「本日で一週間です」

男「知ってる」

美少女「これで、罰ゲームの期間は終わり……」

男「……」

美少女「きょ、今日から私たちは……他人同士……に」

男「……行く気か」

美少女「!?」

男「行くんだろ、東京」

美少女「あ……え、な、何を!?」

男「知ってる。全部聞いたよ」

美少女「だ、誰から!?」

男「それは言えないなぁ」

美少女「お父さん……口軽い!」

男「本当あのイケメンがお父さんでよかった。マジ焦ったもん俺もみんなも」

んtrじゃなかったんですか!やったー!

美少女「みんな?」

男「ああいやなんでもない。それで、終わりか、俺たちは」

美少女「……」

男「だよな。俺もやっぱ、どっか浮かれてるところがあったんだわ。
こんな可愛いこに罰ゲームでも告白されて。付き合うことになって。
もしかしたら、本物の恋愛に発展するかもしれない、そう思った事もあったよ」

美少女「……」

男「でも無理だよな。やっぱ所詮、罰ゲームだもん」

美少女「……違うよ」

男「え」

美少女「違う……違うんだよ!私は!本当は罰ゲームだったけど!!」

男「ええどっち!?」

美少女「ああ正確に言うと……罰ゲームを設定したのも私!圧倒的な力で負けにいったのも私!!」

男「だよなぁ!いくらなんでもあの実力でどうやってトランプ負けるんだよって話だよ!!」

美少女「本当はきっかけがほしかった……それだけだった」

男「……寂しかったんだろ。本当は」

おいおいちょっと目を離した隙に

美少女「……」コクリ

男「……俺も、楽しかったよ」

美少女「……いま、まで」

美少女「……あり……が……と」ポロポロ

男「……おう、俺も」

男「なああああああああああああんて!!!」

美少女「ひゃっ!?」

男「言うと思ったかぁ!!」

ガバッ

美少女「ひゃあああああっ!?」

男「お前は絶対に行かせない……もう惚れちゃったんだからしょうがないだろ!」

美少女「で、でも知ってるって!!」

男「おう知ってる!!お前が親父と暮らすために東京へ行こうとしてるのは知ってる!!」

美少女「でしょ!?じゃあなんで!?」

男「嫌だからな!!」

美少女「何言ってんの!?」

男「嫌なもんは嫌なんだよ!!」

美少女「……てい!」

ゲシッ

男「オウァ!!」

美少女「……嬉しい、すごくうれしいよ」

男「……」

美少女「でもね……私だって!わだしだって!!親と暮らしたいの!!
ちょっとでいい!毎日家に帰ったら、お父さんが、『おかえり』って言ってくれるの!
それだけで幸せなの!」

男「……」

美少女「きっとあなたにはわからないよ!あんな素敵なお母さんがいて、あんな素敵なお父さんもいて!
毎日暖かいご飯が食べられる貴方には!!」

男「……おうわからん」

美少女「……でしょ?だから、気持ちは嬉しいけど」

男「甘い」

美少女は元々男が好きだったんじゃなくて適当に捕まえた結果楽しかった
でいいのか?

男「俺が……わかったうえで何もしてないとでも思ったか」

美少女「……ほえ?」

――――――

男「……」

男「……」

男「……ほーっ!!なんだよあのイケメン、親父かよ!
ウルトラ焦った!!」

男「……でもこのままではまずいな」

男「なんとか打開策は……」

男「……ひらめいた」

――――――

男「……そろそろかなぁ」

美女「うーいーひーっくー」

男「きたか!」

美女「……ほえ?何ですかぁ?痴漢さんですかーもしもーし」

>>154
きっかけが欲しかったって書いてあるだろ

>>158
いや異性と親しくなるきっかけかなって

でもスッキリしたありがとう

男「違います。僕でよかったらこれから少し、ご一緒しませんか?」

美女「ほーう?なんじゃ君年上をからかってんのー!?」ゲラゲラ

男「いえ、本気です」

美女「……ふーん」

男「さぁ、こちらへ……」

美女「いいねぇ……気に入ったよ」じゅるり

男「(えっ)」

美女「さぁ、さぁさ行こうよ!!二人きりで密室がいいなぁ~!!」

男「ああまぁ検討しておきます」

美女「うえへへへ~」

―――――――――

男「……っ!!」

美女「……」スピー

男「大丈夫だ、貞操は守り切った……」

美女「むにゃ……?」

男「他の男なんかより……僕ならもっと、貴方の事を理解してあげますよ」

美女「……頭いたい。本当に?」

男「たとえば……イケメンの旦那を捕まえたまではいいが最近うまくいっていない」

美女「!?」

男「可愛い一人娘がいるが、最近男遊びにかまけて構ってやれてない」

美女「!?!?」

男「……どうですか」

美女「……し、信じられない、エスパーか何か?」

男「僕なら、貴方をきっと満足させられる……」

美女「……」ゴクリ

信じるなよwwww

男「どうですか?これを機に、僕に乗り換えてみませんか?」

美女「も……もちろんだとも!!」

男「ありがとうございます」

―――――――

男「……ということだ」

美少女「どういうこと!?」

男「つまり、今ならずっと、お母さんは家にいるぞ。
男遊びはやめた」

美少女「……え」

男「残念ながらお父さんを説得するのはなんか骨が折れそうだったからやめた……
で、どうする、父を選ぶか、母を選ぶか、俺を選ぶか」

美少女「……」

男「……結果に関して、俺は何も言わないよ」

ゴシャアッ

男「オゲェーッ!?」

まさにチョロイン

美少女「ありがとう……大好き!!私貴方とずっと一緒にいたい!!」

ゲシッ!!ドゴッ!!バキッ!!

男「ちょっと待って!!セリフと内容が一致してない!すごい痛い!
的確に痛い!!」

美少女「これからも喉仏!!ずっと鳩尾!!宜しくね眉間!!」

ビシィッ!!  ドゴッ!!  グチュッ!!

男「ぎゃあああああああっ!!ちょっ!!やめて!!なんで!!」

美少女「なぁに人の母親に手ぇ出しとんじゃおどれはぁーーッ!!!」

男「そっかぁですよねーーーッ!!!」

美少女「ありがとうね……本当に。もう、ふっきれた」

男「……ど、どっちの意味だ」

美少女「お父さんも説得するよ。多分やり方さえ間違えなければ、すぐに説得も終わるし」

男「ええ!?それはすごいな!」

美少女「……ね?協力してくれるよね」

男「へ?」

美少女「……で、お父さん、こっちに残る気はない?」

イケメン「……ああないな。もうここらの女は食い尽くした。
少しも面白みがない。もっと俺を楽しませてくれる女はいないのか」

美少女「おーい」

イケメン「?」

男(女装)「……ア、アノ」

美少女「友達」

イケメン「……男の子じゃないのか」

美少女「一度、お試しでやってみたら?」

イケメン「そうか……男……その発想はなかったな」ゴクリ

男「エエエエーッ!?」

美少女「よかったねー!両親公認だよ!?」

美女「オラ!!私も混ぜろ!」

イケメン「何!?3Pだと!?……燃える!!」

男「ウァァァーッ!?」

なんだこの家族wwwww

―――――――――――――



美少女「さ、トランプしよっか!」

男「……へ?何で?」

美少女「はいはいさっさとやる!」

男「……ワンペア」

美少女「……役なし!」

男「……は!?」

美少女「私負けちゃったから、罰ゲーム!」

男「……」

美少女「私と、付き合ってください!」

男「……期間は」

美少女「結婚するまで!さ、ご飯たべよ!」




                               終われ。

以上です。
罰ゲームでいいから美少女と付き合いたい


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