P「アイドルに酒とか何考えてるんですか音無さん!」(109)

P(あ~、いい湯だった。しかし旅館まるごと借り切って宴会だなんて音無さんも粋なことを考えたもんだ。広い湯船を独り占めってクセになるな。飯も旨かったし)

P(社長の都合が合わなかったのが残念だ。悔しがってたなぁ社長。おみやげは奮発しよう)

P(皆もう宴会場に集まってんのかな?しかし久々の酒だなぁ。帰る心配しなくて良いってのがまた最高だ)

P(他の奴らはそのまま宴会場で寝るんだったか。大部屋で雑魚寝とか修学旅行っぽくて楽しそうだなぁ。男は一人寂しく別室送りか……っと、ここだな)

P「おーぅ、遅くなって悪……って何この状況!?」

P(何やら皆やたらテンション高い……、何人か異常に静かなのもいるけど。って、あれ?あそこで空になってんの酒瓶?まさか酔ってる?)

小鳥「あ!遅かったですねプロデューサーさん!まま、とりあえず駆けつけ三杯ということで、どうぞ」

P「ああ、これはどうも……、って違う!何ですかこの惨状は!どうして皆酔っ払ってんですか!?」

小鳥「ああ、これですか?不思議ですよねー、皆ジュースしか飲んでないはずなのに」

P「嘘つけ!大方そこに転がってるリキュールをジュースとか何とか言って飲ませたんでしょうが!」

小鳥「なにをおっしゃいますプロデューサーさん。一の位切り捨てなら度数一桁はアルコール0%。つまりジュースでしょう?」

P「そりゃ酒飲み限定ルールだ!未成年相手に適用させんな!こんなの悪徳記者あたりに見つかったらアウトですよ?どうするんですか」

小鳥「大丈夫ですよ~。この旅館私達以外お客さんいませんし、この旅館自体そういう秘密を守ってくれるちゃんとした所ですから」

P「音無さん、まさかこのためにわざわざここ探したんですか……?」

小鳥「……ピヨ~」

P「おい、目ぇ逸らすな」

P(これを良い事考えたもんだなとか褒めてたちょっと前の俺を殴りたい)

P「全く……、何だってこんな事を」

小鳥「ほら、可愛い女の子が酔っ払って普段と違う一面を見せるって……素敵やん?」

P「あ、ちょっと社長に電話する要件が出来ました。席外します」

小鳥「すみませんでしたそれだけは勘弁して下さいお願いします」

P(そこで慌てるなら最初からやるなよ!いや開き直られても困るけど)

P「まぁその辺の処分は後にして、どうすんですかこれ」

小鳥「そりゃあもちろん、観察ですよ!じっくりと!ねっぷりと!あますとこなく!」

P「やっぱり今すぐ社長に報告してきますね」

小鳥「ふっ、遅いですよプロデューサーさん。チェックメイトです」

P「は?いきなり何を言い出s「ハニーっ!」んごがっ!?」

美希「もう、ハニーったら来るのが遅いの!しかもミキを放っておいて小鳥とばっかりお話してるし。そういうのいけないって思うな!」

P「ぐ……。み、美希……。ちょっと今音無さんと大事な話しがあるから少し待っててくれないか?」

小鳥「あらあら、プロデューサーさんは美希ちゃんの相手で忙しくなりそうですねー。私の方は後回しでいいですよ?ちょっと他の皆の様子を見てきますから!」

美希「さすが小鳥!話がわかるの!」

P「あ!音無さん!こら、逃げるな!ちょ、美希、一旦離れろ!」

美希「ヤなの!今日のミキはいつもより甘えん坊さんなんだよ?」

P「あ、あんまり変わってないように見えたけどやっぱり酔ってるのかお前……」

美希「んー?ミキ、ジュースしか飲んでないよ?飲むとフワフワしてくるなんて小鳥も凄いジュースを知ってるよね」

P「いや、だからそれ酔ってるって、飲んだの酒だって」

美希「そういう難しいことはどうでもいいの!あ、ハニーそれお水?喉乾いたから頂戴」

P「あ!おまっ……!」

ゴクッ

美希「うぇ、このお水苦いの……」

P「そりゃそうだろうよ日本酒だもん。何か口直しの飲み物取ってくるから待ってろ」

美希「ヤなの。そうしたらハニーと離れちゃうでしょ?」

P「あーもー。じゃあついて来い」

美希「それも無理なの。何だか足に力が入らないの。だからハニーがミキを運んで?」

P「はい?」

美希「だから、おんぶしてミキを連れてって。抱っこでもいいよ?」

P「いや、ワガママ言うなよ」

美希「ダメ?じゃあもう飲み物はいいや。ハニーとイチャイチャするの」

P「うぇっ?ちょっ、ストップ」

美希「聞こえないの。んふふ」

P(は、離れん……!この体の何処にこんな力が。あと浴衣がはだけそうで危ない……!)

美希「……」

P「あれ、美希?」

美希「zzz...」

P「寝たのか……助かった。何か色々と」

P(美樹は酒が入るとあっさり寝るタイプか。言動も普段とかけ離れた感じはないし、まともな方の酔い方だな)

P「さて、まぁ適当な布団に放り込んでおくか。そのうち起きるだろ。よいしょっと」

「あ、ぷろでゅーさーだぁ」

P「おー、皆のプロデューサーですよー。美樹はこれでよしと……ん?」

千早「どーしました?プロデューサー」

P「あ……、え?今呼んだのお前?」

千早「はい、ちーちゃんですっ♪」

P「お、おぅ……。ごきげんだな千早」(ニッコニコやなおい)

千早「ええ、せっかくの宴会ですからこう……、楽しまないと」

P(ガッツポーズ……。一々仕草が可愛い)「そうか、いっぱい楽しめよ」

千早「はい!プロデューサーも一緒に楽しみましょう」グビグビ

P「うん、楽しんでる所で悪いがとりあえず今飲んでる酒をこっちに渡せ」

千早「お酒……?ふふっ、何言ってるんですか?私は未成年だからお酒は飲めませんよ?これは飲めるからお酒じゃないです」

P「いや、飲めないっていっても別に物理的に飲めないようになってるわけじゃないからな?」

千早「ふっ、うふふっ、物理って……、くふふ……」

支援

P「なんかお前笑いの沸点がいつも以上に低いなぁ。正直何がツボだったのか言った当人は全くわかってないぞ?」

千早「ぷっ、ふふっ……。もう、あんまり笑わせないでください」クスクス

P(なんだろうこの全く面白いこと言ったつもり無いのに『あ、それウケるー』って言われる虚しさ)

千早「……?プロデューサーは楽しくないですか?」

P「え?いや楽しんでるぞ」

千早「本当ですか?何だかつまらなそうな顔をしています」

P「あ、えっと……。そうだ!ほら、皆俺が来る前から盛り上がってただろ?遅れたからまだテンションが追いついていないのかもな、アハハ……」

千早「そうですか。じゃあここは一つ私の面白い話でプロデューサーの気分を盛り上げることにしましょう」

P「へ、へぇ……。どんな話だ?」

千早「それがですね、前春香と一緒に仕事をした時なんですけど、その時春香ったら……うふっ、くっ、ふふふ……」

P「千早?自分でばかり笑っててもわからんぞ?(千早がこんなに笑い上戸だとは)」

千早「す、すみません。それでですね、撮影の直前で春香が……ぷっ、ふっ、うふふふふ。だ、ダメ、限界……!」

P(思い出笑いがツボにはまって止まらなくなったか。結局春香は何をやらかしたんだろう)

P「ハハハ、その様子を見る感じ相当面白いんだろうなぁ。とりあえず落ち着いたらまた教えてくれ。その間他の奴らとも話してくるから」

千早「ふ、ふふふ……。わかりました、楽しんでくださいね」

P「おう、じゃあな。その隣は……お?やっぱりやよいと伊織はセットか。二人で何の話してたんだ?」

やよい「あ、プロデューサー!伊織ちゃん、ここは本人に聞いてみようよ」

伊織「う……、でも……」

P「ん、俺に関係のある話だったのか?(もう飲んではいないか。やよいはそんなに変化は無さそうだが、伊織に違和感が……)」

伊織「あ、あのねプロデューサー。その、私の事、迷惑に思ってる?」

P「そんなこと聞くなんて、いきなりどうしたんだ?伊織」

伊織「だ、だって……。いっつもワガママばっかり言ってるし。本当は嫌なんじゃないかって」

やよい「私がそんなことないって言ってるのに聞いてくれないんです」

P「(酒が入るとネガティブになるのか?)あー、やよいの言う通りさ。そんなことはないよ。むしろ頼られてる感じがして悪くない気分ってくらいだ」

伊織「ふっ、ぐっ、えうぅぅ……」ポロポロ

P「あれ?え?な、何で泣くんだ!?今何か悪いこと言ったか俺?」

伊織「グスッ、そ、そうよね。プロデューサーは優しいから、迷惑だって思ってても言ったりしないわよね……。気を使わせちゃうなんて、最低よ」

P(あれ?これどうやったら地雷回避できたんだ?)

やよい「あー!プロデューサー!何で伊織ちゃん泣かせちゃうんですか!」

P「いや、さすがに今ので泣き出すとは……」

やよい「言 い 訳 な ん て 聞 い て ま せ ん !」

P「はい!申し訳ありません!」

やよい「謝るのは私にじゃないでしょ!早く伊織ちゃんをなぐさめて下さい!」

伊織「ま、待ってやよい。私が勝手に悲しくなっちゃっただけで、プロデューサーは悪くないの」

やよい「そんなことないよ!女の人が泣いてる時は大体男の人が悪いんだから!」

P「やよい、お前がそれを言うとわりとシャレにならない(両親がそんな感じっぽくて)」

やよい「プロデューサーは黙ってて!」

P「はい!黙ります!」

伊織「私のせいでプロデューサーが怒られてる……。やっぱり私なんかプロデューサーに迷惑しかかけてないんだ」

P「そんなことはないぞ伊織!俺は迷惑だなんて一度も思ったことは無い!」

伊織「私のお願い聞いてくれるの……、嫌じゃないの?」

P「ああ、嫌じゃないぞ!どんとこいだ!」

伊織「じゃあ、ぎゅってして」

P「はい?」

伊織「だから、ぎゅって、抱きしめて。涙が止まるまででいいから」

P「あ、いや、流石にそれはマズいんじゃないかなーって」

伊織「や、やっぱり迷惑なんだ……」

やよい「プロデューサー?」

P「はい!力の限り抱きしめさせて頂きます!」

やよい「だって!よかったね?伊織ちゃん」

伊織「そ、それじゃあ……、よいしょ」

P(うおおお、膝の上に柔らかい感触が……!)

伊織「大丈夫?重くない?」

P「ああ、余裕余裕(別の方面で余裕は無いけど)」

伊織「そ、そう……、良かった。じゃあ、その、次を……」

P「次……?ああ、抱きしめろってことね」ぐいっ

伊織「にひひっ、あったかい……」

P(あれ?ところで俺いつまでこうしてればいいんだろう)

            r-、   ィ┐.    i
           _|_エエ_ _ト   }ヽ|
         /:::::::::::::::::::::::.:jヽ :从 /f(  /
        /.='""""("")'''''''∵r゙''"''ー弋∵:;"て
        /:三 ::... \ヽ// ヽ::  n   ヾ彡r''"^
        |::=| r=-,    r=;ァ :.  | |    ミミ= ‐ ‐
       |::::|::: . ̄ :.:..   ̄  |  ||    ,三``''ヾ
       |::(l:::::.. `ー=-'   .|「「.|^|`|  V\
        |::::..ヽ:::::::...    /.| !   ::} |W
        |::::::::. にひ:  ヒ.::::.ヽ  ,イ i

P(それから10分ほど経過した)

伊織「~~♪」

P(俺の膝の上でごきげんな伊織。泣き止んだからと終わりにしようとしたらまた泣きそうになった。脱出不可能じゃないかこれ。そして)

やよい「全く、プロデューサーは……」

P(俺は今なぜかやよいに説教されている)

やよい「聞いてます?プロデューサー」

P「もちろん聞いてるさ。全くもってやよいの言う通りだ。実に面目ない」

やよい「そうですよー。反省してください。あと……」

P(どうやら酔うと説教臭くなるらしい。さっきやたら怒ってたのもそのせいだろう。あと内容がループしてる。聞くのが段々辛くなってきた)

伊織「……すぅ」

P「おっと、寝ちゃったか(酒のせいかやよいのエンドレス説教のせいか……。だがこれは好機)」

P「なあ、やよい」

やよい「ですからプロデューサーはもっと……。う?どうしました?」

P「いや、伊織寝ちゃったからさ。そろそろ他のメンバーと話もしたいし、ちょっと面倒見ておいて貰いたいなと」

やよい「あ、はいわかりました。プロデューサー、私の言ったことちゃんと守らないとめっ、ですよ?」

P「ああ、肝に銘じておくよ(正直何言われてたのか全然覚えてないけど)」

やよい「それならオーケーです!」

P「よし、じゃあ伊織は任せたぞ、やよい隊員!」

やよい「うっうー!任されました!」

P(さて、次は……)

あずさ「あら?プロデューサーさん」

P「あずささんと貴音ですか……って、え?(な、何だこの空き缶の量……)」

あずさ「あらあら?プロデューサーさん、殆ど飲んでませんね?」

P「主に音無さんのせいで飲むどころじゃなくなりましたよ。未成年に酒だなんて何を考えているのやら……」

あずさ「いけませんね~、せっかくの宴会なんですから、飲まないとダメですよ?とりあえず、一杯どうぞ」

P「ああ、これはどうもすみません……。(何か断りづらい空気を出してるなぁあずささん)」

あずさ「まぁ、いい飲みっぷりですねぇ。それじゃあもう一杯……」

P「(あ、飲ませるタイプだこの人)いや、とりあえずはもういいです。ところで、この空き缶の山はあずささんが?」

あずさ「あらあら~、流石にこんなには飲めませんよ~。私はまだこれしか飲んでませんから~」

P(ん?一升瓶?ほぼ空じゃねえか、一人でそんだけ飲んだってこと?それはそれで恐ろしいんだけど)

あずさ「缶のお酒は、全部貴音さんですね~」

P「貴音が……?」

貴音「……」ゴクゴクゴクゴク……

P(無表情ですげえ飲んどる……)「た、貴音……?」

貴音「おや、これはあなた様」

P「貴音……、お前それ、大丈夫なのか?」

貴音「はて……?大丈夫とは?」

P「いや、お前飲んでるそれ酒なんだけど……。そんなに飲んで平気なのか?」

貴音「なんと、これはお酒だったのですね。ふふ、ご安心を。鍛えておりますので、わたくし、あるこぉるには強いのです」

P「(それなりってレベルじゃねーけどなその量……って)鍛えた?どこで?お前未成年だろ?」

貴音「それは、とっぷしぃくれっと、というものです」

P「そ、そうか……(きっと海外の20歳以下でも酒を飲める国に住んでいたんだきっと。うん、そういうことにしておこう)」

P「まぁ、強いといってもこの国じゃアウトだからここだけにしろよ?俺そろそろ他のメンバーの様子見てくることにするから(この二人は大丈夫そうだし)」

あずさ「プロデューサーさぁん!」

P「は、はひっ!何でしょうかあずささん(せなか、むね、あたる、やばい、91すごい)」

あずさ「もっとお話ししてくれないとイヤです!」ぐにぐに

P「い、いや……、あずささん以外皆未成年ですし、他の奴らこそ見て回らないと」

あずさ「私とお話するの嫌ですか?美希ちゃん達とはあんなに楽しそうにお話してたのに?」むにむに

P「み、見てたんですか……?」

あずさ「うふふ、私が満足するまで話しませんよ~」むにゅむにゅ

P(ここは天国かそれとも地獄か……!)

P(ぐ……、大分飲まされた。あずささん煽るのがかなり上手いな。あれは危険だ)

P(それ以上に俺達の横で一切会話に混じらずひたすら缶を空にしていった貴音の方が凄かったけど)

P(大豚W全マシを食い切る鋼の胃袋と、そのカロリーを脂肪に変えずに使い切る無駄に強力な代謝能力のなせる技なんだろうなきっと)

響「ぷ、プロデューサー、大丈夫か?これ水だぞ」

P「ああ、ありがとう響……。ん?響!お前はまともなんだな?」

響「うう、プロデューサー。皆どうしたんさー?」

P「ああ、どっかのアホ事務員がジュースと称して酒を飲ませたらしい。お前は大丈夫だったのか?」

響「え!?あれお酒だったのか。自分も飲んだけど、お酒は平気なんだぞ。子供の頃からオジーがふざけて自分にシマーを飲ませてくるから慣れちゃったんだ」

P「シマー?」

響「えっと、こっちだと何て言うんだっけ、沖縄のお酒なんだけど」

P「ああ、泡盛か。そりゃあれに比べたらアルコールなんて入ってないようなものだよなこんなの」

響「本当に怖かったんだぞ……。どんどん皆おかしくなっていって。本当は皆がまともで自分だけがおかしいんじゃって段々不安になって……」

P「ああ、泣くなって……。お前はどこもおかしくないよ。悪いのは年増のアホウ鳥だから」

響「ぷ、ぷろでゅ~ざ~……」

P「落ち着いたか?」

響「うん、ありがとうプロデューサー」

P「そういえば響、律子はどうしたんだ?あいつが音無さんの暴走を黙って見てたとは思えないんだけど」

響「律子か?律子なら……「プロデューサー殿!」ちょうど来たぞ」

律子「来るのが遅いですよ!私一人じゃ小鳥さん止めるの無理なんですから」

P「す、すまん。つい長風呂を……」

律子「一応私からシメておきましたけど、帰ったら社長に報告しますよ?」

P「まぁ今回ばかりはさすがに庇えないよなぁ。酒はマズいだろ(良かった、律子もセーフっぽい)」

律子「全く、私よりずっと歳上なのに何であんなに落ち着きが無いのか……」ゴクゴク

P「あ、あれ?あの、律子さん?今飲んでるのは何でしょうか……?」

律子「これですか?小鳥さんにソフトドリンクあるのかって聞いたら出してくれたんです。さすがにお酒を飲むわけにもいきませんから」

P「そ、そうか……」

響「プロデューサー、あれってお酒だよね?」

P「まともに受け答えしてるように見えるが、どうやらラベルも読めないほど中身はグダグダのようだな」

響「律子もおかしくなってたぞ……」

P(そういや学生の時にもいたわこんなヤツ。明日になったら何も思い出せないタイプだ多分)

P「えーと、とりあえずまだどんな状態か確認してない奴がいるから、律子はこれ以上音無さんが妙な事をしないように見張っててくれ」

律子「了解しました、お任せください!」ビシッ!

響「いま敬礼していったぞ……。あれ本当に律子?」

P「酔ってる間のことは他人に迷惑かけてない限り忘れてやれ……」

響「そうするぞ。むしろ積極的に忘れたいさー」

P「えーと、残りは亜美真美と春香雪歩真か……」

響「ちょうど二つにわかれてるぞ」

P「よし、手分けしていこう。俺が亜美真美行くからお前は春香達の方に行け。んで酒飲んでたら止めろ。いいな?」

響「プロデューサーが人数少ない方に行くのか?」

P「え?お前酔っ払ったあいつらの手加減なしのイタズラ喰らいたいの?替わる?」

響「頑張れプロデューサー!」

P「ハハハ、あっさり見捨てやがったなコイツ」

響「春香たちは自分に任せてくれ!完璧にやってみせるさー!」

P「おー、がんばー。(まぁ実はそっちの方が大変だろうけどな)」

P(わざわざ後回しにしたんだし、二人のことだから今頃はもう潰れてイタズラなんか無理だろう……あれ?)

真美「あー、真美ってダメだなぁー。何で生きてんだろ?」

亜美「あっはっはっはっは!何か哲学的だ!そんなのどーでもいーじゃん?」

真美「ほらー、せっかくの宴会で亜美は楽しんでるのに真美はこんなだし、一緒に楽しめないとかさいてーじゃん」

亜美「あひゃひゃひゃ……!何でwww?何でそんなテンション低いの真美www?チョーウケるんだけどwwwwww!」

P(な、何か二人のテンションにえっらい格差があるな……)

亜美「ん?あ!兄ちゃんだ!イエーイ、兄ちゃん楽しんでるかーい?」

真美「にーちゃんいえーい……、ダメだだるい……」

P「お、おー?何だ何だ、ずいぶん元気が無いな真美」

亜美「あっはははは……!ほらー、真美ってばウチで一番くたびれてる兄ちゃんにまでこんなこと言われてるよー?」

真美「兄ちゃんにこんなこと言われるなんて人間として終わりじゃん。もうダメだ死のう……」

P「テンションに差はあれど結局ひどいなお前ら……(双子で酔い方が正反対とはなぁ)」

真美「ハッ、竜宮の亜美に比べたらもう真美なんてゴミですよ。ネットで真美が何て言われてるか知ってる?『双海姉妹の人気無い方』だよ?」

P「それは俺の力不足も大いに原因するところであるから大変申し訳無い」

亜美「何か二人して沈み始めたしwwwwww、げwwwんwwきwwwだwwwwしwwてwwwww」

P「亜美は元気だなぁ。真美にその元気を少し分けられたらいいのにな」

亜美「そうだ!兄ちゃん真美にチューしちゃいなよ!絶対元気になるよ!うはwww天wwww才wwww発wwwwww想wwww。亜美の才能が怖いwwwwww」

P「さすがにそんなんじゃ「う、うえええええ!?」何だぁ!?」

真美「え?ええええ!?に、兄ちゃんとキ、キ……!」

亜美「ちょwwwww聞いただけで元気になりすぎでしょwwwww。兄ちゃんもう本当にチューしちゃいなってwwwwwww。パワー120%確定wwwwwww」

真美「いや、いいよ!しなくていい!もう元気だから!」

P「確かに元気になったなぁ。それでこそ真美だ(そこまで拒否られるとちょっと傷つくなぁ)」

亜美「えー、つまんなーい。じゃあ亜美とチューしよ?兄ちゃん」

真美「だ、ダメ!」

亜美「だって、真美は嫌なんでしょ?じゃあ亜美がするしかないじゃん」

P「なぁ、何でどっちかが必ずキスしなきゃいけないみたいな流れになってんだ?」

亜美「ぶっはwww!兄ちゃん聞いちゃうwwww?そこ聞いちゃうwww?だからショボイんだよーwwwww」

P「(イラッ)真美、せっかく元気になったんだからこれを止めてくれ」

亜美「亜美を止めるとか不wwww可wwwww能www。今の亜美は強靭wwww無敵wwwwwwさwwwwうぃwwwっきょーwwwwww(ゴスッ)ぐふぅ……」

真美「止めたよ?兄ちゃん」

P「ああ、ありがとう……。でも大丈夫なのかこれ?」

真美「大丈夫じゃない?強靭で無敵らしいし。真美眠くなってきたから隅っこのほうで寝てるね?」

P「ああ、うん。お疲れ……」

P(よしこいつらは片付いた……でいいのか?さて、響は上手くやったかな?)

P「おーい、ひび……何じゃこりゃ」

雪歩「うふふ、真ちゃん♪」

真「何だい?雪歩」

雪歩「えへっ、呼んでみただけっ」

真「全く、お茶目だなぁ雪歩は」ナデナデ

雪歩「ふわあ……」

春香「んー、おいしい」

響「プロデューサー、ゴメン、自分じゃ無理だったぞ……。うう、助けてプロデューサー」

P(何やらイチャついてる雪歩と真。飲みまくってる春香。そして壁際で体育座りしてる響……カオスってレベルじゃねえ)

支援

P「おい響大丈夫か?何があった」

響「う、うわああああん!プロデューサーあああああ!」

P「よしよし、頑張ったんだな。それで、どんな様子だった?」

響「それが……」

Pが亜美真美と話してるのと同時刻

響「よーし、プロデューサーからの頼みだ、やるぞー!」

春香「ふう、おいしーねこれ」

雪歩「ふらふらしてきましたぁ」

真「騒ぎ疲れたのかな?疲れたらそのまま横になってもいいよ。どうせここで寝るんだし」

雪歩「そうしますぅ……」

響(あ!やっぱりお酒飲んでる。止めなきゃ!)

響「皆!もうそれ飲んじゃダメだぞ!」

春香「え?いきなりどうしたの響ちゃん?」

響「それお酒なんだ!だから飲んじゃダメ!」

真「……アハハハッ、ナイスジョーク響!」

響「じょ、冗談じゃないぞ!本当なんだぞ!」

春香「だって響ちゃん、これくれたの小鳥さんだよ?あの人色々とおかしいけど、流石に未成年にお酒を出すなんてしないよ~」

真「そうそう、僕達アイドルだよ?飲酒なんてアウトじゃないか。まさか小鳥さんがその辺をわかってないとか、ありえないだろう?」

響「そのまさかをぴよ子がやらかしたんだぞ……」

春香「あはは、無い無い。そもそもこれ全然お酒っぽくないじゃない。お父さんが飲んでるのと全然違うよ?」

真「そうそう、お酒だったら臭いで分かるよね。飲んだこと無くても親が飲むのを見てどんな物かは知ってるんだから」

響「それは二人の家族が臭いのキツい強いお酒しか飲んでないってだけだってば!」

響(酔っ払ってるから言う事全然聞いてくれないぞ……あ!)

響「そうだ、二人共酔っ払ってるじゃないか!だからこれはお酒!飲んじゃダメ!」

春香「えー、酔っ払ってる?」

響「そうだぞ!」

春香「ねえ真?私達って酔っ払ってたの?」

真「いや?全然気付かなかったなぁ。春香は知ってた?」

春香「んーん、私も初耳。と言うことで響ちゃん、私達全然酔ってなんかいないみたいだよ?」

響「うがー!ふざけないでよ!」

春香「えへへ、ゴメンゴメン。響ちゃんってからかうと楽しいからつい」

真「そんなに言うのなら、もう飲むのは止めにするよ」

響「本当か?良かったぞ……(自分、やりとげたぞ。プロデューサー)」

真「……と見せかけてかんぱーい!」

響「うえっ!?」

春香「イエーイ、かんぱーい!」

真「全く、これがお酒だとか響こそ酔ってるんじゃないか?」グビグビ

春香「本当にお酒だったらこんなに飲めないよねー」ゴキュゴキュ

響「ああ!そんな一気に飲んだら……!」

春香「見て真!響ちゃんすっごいおもしろい顔になってるよ」

真「え?プッ、ハハハ……!その顔でにらめっこしたら世界最強になれるよ響!」

響「ひ、ひどいぞ二人共!」

ギャーギャー……!

雪歩「んぅぅ……、何の騒ぎ?」

真「あ、雪歩。起こしちゃった?うるさくてゴメン」

雪歩「いえ、大丈夫ですぅ。……?どうしたの真ちゃん?私の顔なんか見て」

真「いや、雪歩ってかわいいんだなぁと思ってさ」

雪歩「え、ええええ!?ど、どうしちゃったの真ちゃん?何かいつもと違うよ」

真「ボクはいつも通りさ。違うのは雪歩の方じゃないか?何だか普段以上にかわいいよ」

雪歩「そ、そんな。私なんか……」

真「ボクがそう言ってるんだから間違い無いさ。それとも雪歩は、ボクが嘘つきだとでも言いたいのかい?」

雪歩「そ、そんなことない!」

真「ふふっ、慌てる雪歩もかわいいなぁ」

春香「ひゅー、二人共ラブラブだねー」

雪歩「ラブッ……!はふぅ……」

響「ふ、二人共落ち着くさー。真は酔っ払ってるだけだぞ」

真「ああ!雪歩大変だ!二人の愛を邪魔する者が現れてしまったよ!」

響「え?いや、そんなつもりは」

真「雪歩、この邪魔者をどうしてやろうか?」

響「あの、話を……」

雪歩「響ちゃん……。イッペン埋マッテミル?」

響「ゴメンナサイ」

真「さすが雪歩だ!さてもう邪魔者はいない、二人の愛を育んでいこう!」

雪歩「はい!真ちゃん!」

響(無理!これ無理!せめて春香だけで……も……)

響「は、春香!?その格好……!」

春香「うー、暑いー……」

響「浴衣がぐちゃぐちゃだぞ!プロデューサーもいるんだからそんな格好しちゃダメだ!ほら直して!」

春香「えー?だって暑いし。それにプロデューサーさんになら別に見られてもいいかな……」

響「な……!そんなこと言っちゃダメだってば!」

春香「え?響ちゃんは見せたくないの?」

響「当たり前だぞ!そんなへ……、変態みたいな……」

春香「うっそだー。夏とかプロデューサーさんに薄着でくっついて、プロデューサーさんが響ちゃんから目をそらすのを見て嬉しそうにしてたじゃない」

響「な、何でそれを!」

春香「嬉しかったんでしょ?プロデューサーさんが自分のこと女の子として見てくれてるんだって思えて」

響「う、ううう……」

春香「こういう格好して、プロデューサーさんが意識してくれたら最高じゃない?」

響「で、でも……」

春香「そうだ、響ちゃんも一緒にやろうよ!二人で一緒にプロデューサーさんを悩殺するよ!」

響「え、あ、ちょ、やめっ……」

春香「うふふ、響ちゃんって胸おっきいよねー。背は低いのにバストは私と同じくらいあるんでしょ?」

響「ふあっ!ちょ、何処触って……!やっ、揉まないで!」

春香「こことか触ると気持ち良くない?私は自分でするときよく触るんだけど」

響「ひっ、そこダメっ!」

春香「ふふふ、よいではないかよいではないか」

響「う、うぎゃー!」バッ、ダダダダ……

春香「あ……、逃げられちゃった。仕方ない、プロデューサーさんを誘惑するのは一人でやろっと」

響「無理、怖い、助けてプロデューサー」ガタガタ

春香「ちっちゃくなってる響ちゃん可愛いなあ。……ふう、騒いだらまた喉が乾いてきちゃった。(ゴクッ)うん、やっぱりおいしいわこれ」

響「こんな感じだぞ……」

P「うわー、何?あいつら痴女化してんの?」

響「女の子に向かってそんなこと言っちゃダメだと思う」

P「じゃあ他になんて表現すりゃいいんだよ」

響「えーっと……。そ、それよりどうするんだあの三人?」

P「何かもう、放っといたほうがいいんじゃね?そのうち寝るだろ。酒入ってんだし」

響「もう何か飲む雰囲気じゃないから真と雪歩はそれで良いかもしれないけど。春香はどうするんだ?あのペースだと吐くぞきっと」

P「吐いたら喉痛めるだろうし、マズいよなぁ。でもあれ止めるの?やだなぁ、関わりたくない」

響「ごめんプロデューサー。自分がもっと上手くやってれば……」

P「いや、まぁそこは期待してなかったんだけど」

響「えっ」

P「もちろんあいつらを止められたら御の字だとは思ってたけど、正直お前ぶつけといて後でどんな状況か聞けりゃそれでいいかなくらいの気持ちだった」

響「えっ」

P「まぁ話を聞いた感じわりと健闘したみたいだな。よくやった響……ってどうした?」

響「死ね!バカプロデューサー!」

P「うおっ?ちょっ、ひびっ。わりと痛いからマジで止めっ」

響「自分が!どんだけ!苦労したと!このっ、このっ!」

P「ゴメン、悪かったから!期待してなかったとか言ってスマンって!」

響「フーッ、フーッ……」

P「いや、頑張ったなとは思ってるよ?」

響「フンッ!もう勝手にやればいいさー!」

P(わりとガチで心の傷になってるみたいだなぁこの感じ)

春香「プロデューサーさん!」

P「お、春香「うぎゃああああ!」……あまり響にトラウマを植え付けるなよ?」

春香「そんなことよりプロデューサーさん!なんでさっきから私を無視して響ちゃんとばかり!」

P「ああ、うん。とりあえず春香。浴衣で胡座はマズいと思うんだ」

春香「見せてるんです!むしろ見てください!生パンですよ!生パン!」

P(どうしようこれ完全に痴女じゃん)

春香「それより私の話のほうが重要です!プロデューサーさんは私より響ちゃんの方が良いんですか!?」

P「いや、別に誰が良いとかそういうことは無くて、全員平等に扱ってるつもりだ」

春香「え……?10人以上を同時に相手をするとかすごい自信ですね」

P「えっ?待ってお前の頭の中今どうなってんの?」

春香「ほら、プロデューサーさんの部屋だけ皆と分かれてるから、この後お気に入りの子を呼び出して夜のレッスンじゃ?」

P「しねえよ。何だ、お前の中では俺はそんな最低野郎なのか?」

春香「えー、じゃあ何のために今日ここに来たんですかプロデューサーさん?」

P「宴会だよ!酒飲むためにだよ!殆ど飲めなかったけどな!」

春香「つまらない人ですねー。このヘタレー。ヘタレプロデューサー」

P「あれ、何で俺今貶されてんの?」

春香「女の子に迫られてるんですよ?据え膳なんだから食べちゃえばいいじゃないですか!」

P「よくねーよ馬鹿」

春香「あれですか?手を出したらマズいというのならこっちから襲えば言い訳ききます?三対一くらいまでもってけばさすがに拘束できますよね?」

P「おいターゲットの目の前で不穏な計画立てんのやめろ」

春香「そうですよねー。やっぱり最初だけは二人っきりの方が良いですよねー」

P(何かもうこっちの話聞こえてなさそうだな……)

春香「……プロデューサーさん!」ガバッ

P「げっ(避けそこねた、この体勢はマズい……!)」

春香「えへへ……ぷろでゅーさーさぁん」

P「と、とりあえず落ち着け。早まるな春香……」

春香「ぎ ぼ ぢ わ゛る゛い で ず」

P「」

春香「う、うえっぷ」

P「待て待て待て春香!我慢だ!今トイレまで連れてくから我慢しろ!」

春香「あ、お姫様抱っこ……うえっ」

P「んなこと言ってる場合か!全力で口閉じとけ!……よし着いた、もういいぞ春香!」

春香「う、ううう……」

(ただいま大変お見苦しい状態となっております。しばらく可愛い春香さんをお楽しみください)
          _,. -──- 、__
        ,.: ": : : : : : : : : : :ヽ `「l´}
    r‐、/: : : : : : : : : : : : : : : し'´ヾ-‐┐
      }/: : : : : : : : : : : : : : : : ::\| l\/
 _//: : : : : _: : l: : : : l: : : :!: : :l l: ::|
 \_,/: /: : :|: : : |`∧: : : |ノ: ::|: :n`ヽ: :!

   //l: : : |_,ィ=ミ   ̄´  ̄l rっ、: |:/
     レイ:l/ ヒワハ   / |/ー'}N:\_
      |: : ヽ マ::ク    ̄`/lヽ-{: : _/
      |/l: : l""   マ´`) ム/  /_>
     _ノl: :/>----ァ┬rく ∠>

      ̄|/´|/|/レ,イ〉/¨|〉o ゝ__

            `く/___|_/  /
            <o     __)
              `し'フ二l
               lヲl__/
                lヲ

P「ま、間に合った……こんな脚力二度と出せねぇ……」

春香「す、すみませんでした」

P「しっかり口漱いでもう寝てろ……」

春香「はい、そうします……」

P(……明日になったら全部忘れてるといいなぁこれ。男の前でゲロとか絶対ダメだろ)

P「さて、真と雪歩はそろそろ寝ただろう。残るは行き遅れ女に落とし前付けさせるのみ……!」

響「プロデューサー!大変だぞ!」

P「まだ何かあるのか!」

響「雪歩と真が大変なんだ!と、とにかく来てくれ!」

P「あぁ!?あいつらまだ暴走してんのか?」

響「暴走っていうか……その……」

P「何だはっきりしないな」

響「と、とにかく来るさー!」

P「こ、これは……」

真「雪歩……、キレイだよ……」

雪歩「んっ……。真ちゃん、真ちゃぁん……」

P(アウトオオオオオオ!そりゃ響も俺に何も言えんわ)

小鳥「ひゃっはあああああああああああ!生でこんな雪歩ちゃんと真ちゃんの絡みが見られるとか!もうさいこほおおおお!」

P(クソっ、あそこにフリーダムなのがいるってことは律子は潰れたか……!)

P「響、あの元凶を止めろ。手段は問わない。全部俺が許す」

響「え?自分が?」

P「本来なら俺が直々に蹴りをくれてやりたいところだが、残念ながら俺があそこに近付くのはマズい、色々と」

響「ま、まぁそうだな。よし、任されたぞプロデューサー!今度こそ完璧にやり遂げてみせる!」

P「よし、俺の気持ちを託すぞ響!」

響「うおおおおおおお……!」

小鳥「んはあああああ!いいわぁ、いいわよぉ!唸れ最新式ハンディカm「おりゃあ!」(メキャッ)ぐげあ!」

P「おー、わりと人体からしちゃいけないような音がしたな。よくやった響!」

響「プロデューサー、自分、やったぞ……!」

P「ああ、完璧だったよ響」

響「それで、雪歩と真は……」

P「布団でもかぶせて放っとけ、もう面倒臭い」

響「了解だぞ」

P「えーっと、美希と亜美真美、あと春香は布団に入ってた。やよいは……、千早と伊織に挟まれて寝てる……愛されてるなぁ。でもすっげえ寝苦しそう」

響「ねえ、貴音達まだ飲んでるぞ」

P「マジで?うわ本当だ。まぁあの二人強そうだしいいか。律子は……ちゃんと布団に入ってるな。音無さんかな?だとしたらついでに寝顔撮られてるだろうな」

響「今寝てるメンバーの分はプロデューサーに見つからないように撮ってたぞぴよ子」

P「情報ありがとう、あとで消すわ。真達……布団が動いてるからまだ起きてんだな。明日からどうすんだろうあの二人」

響「あ、あれだけ飲んでたし、きっと忘れてるさー」

P「だと良いなぁ。春香もだけど、本気でそう思うわ」

響「これで終わり?疲れた……自分も寝たいぞ」

P「俺もだよ……。あとはあのアラサーを廊下に正座させて終わりだ」

響「それは任せるぞ……。もう限界、寝る」

P「ああ、お休み……さて」

小鳥「…………」

P「(うわっ、白目向いてる)はーい、起きてくださーい」

小鳥「ピヨッ!?あ、プロデューサーさん?怒ってます……よね?」

P「どうも音無さん。見ての通り凄く怒ってます。とりあえず朝まで廊下で正座していてください」

小鳥「え、あの……。私ちょっとはしゃぎすぎて眠いかなーって。アハハ……」

P「いや、一晩寝ずに神様にお祈りくらいしておいたほうが良いと思いますよ?これから大変でしょうし」

小鳥「ち、ちなみに何をお祈りすればいいのでしょうか?」

P「音無さん」

小鳥「は、はひっ」

P「再就職先、すぐに見つかるといいですね」

小鳥「ぴ、ぴよ~っ!」

翌日

P「おう、おはよう皆!」

春香「ぐっ、ぷ、プロデューサーさん大声出さないで……」

P「あ、ああスマン……」

春香「何でこんな頭痛いんだろう……?」

P(よかった。覚えてないみたいだな)

真「目が覚めたら雪歩と裸で同じ布団に……。ボクは一体昨日何を……ブツブツ」

雪歩「えへへ、真ちゃん」スリスリ

P「(すげえヘコんでる……)真、忘れてるならその方が良い。無理に思い出すことはないぞ」

真「プロデューサーは何があったか知ってるんですか!?春香は何も覚えてないって言うし」

雪歩「大丈夫だよ!私も覚えてないけど、私真ちゃんならいいよ!」

真「雪歩はこんなだし……」

P「何も無かった。いいか?何も、無かった」

真「あ、は、はい……。何も無かった。わかりました」

雪歩「そんなことはないと思うんだけどなぁ」

P(覚えてないならそのうち何とかなるさ。あー、最悪の事態だけは回避できそう)

伊織「ねぇ、プロデューサー……」

P「おう、おはよう伊織。どうした顔が真っ赤だぞ?風邪か?」

伊織「命令よ。昨日の事は全部忘れなさい」

P「昨日……?って、え?お前まさかあの激変っぷりで記憶正常なの?」

伊織「うっさい馬鹿!忘れろ!忘れるまでひっぱたくわよ!」

やよい「うー?昨日何があったの伊織ちゃん?私気づいたら寝ちゃってたみたいで」

伊織「あ、えっと、その……。秘密よ!」

やよい「あ、逃げた!ずるいよ伊織ちゃーん。私にも教えてー?」

P「ふぅ、やよいのお陰で伊織の平手は回避できたか……」

千早「お早うございます」

P「ああ、おはよう」

千早(どうやらプロデューサーは私達が昨日の事を何も覚えてないと思ってるみたいね。水瀬さんみたいに自分から言わなければ何も言われないはず)

P「この分だと千早も昨日の事覚えてるんじゃないか?」

千早「っ!げほっ、ごほっ」

P「おい、大丈夫か千早?」

千早「はい、大丈夫です。ところで、昨日の事とは?」

P「いや、昨日の千早やたらテンション高かったみたいで凄く良い笑顔してたんだけど覚えてない?」

千早「いえ、すみません」

P「そうか、せっかく可愛かったのにもったいないなぁ」

千早「(か、かわ……っ)本当ですか?私がそんなに笑うなんて考えられないんですが……」

P「ああ、そういえば千早、結局昨日の話のオチを聞きそびれたな」

千早「あ、それはですね……あ」

P「何だ、やっぱり覚えてるじゃないか。ここでもう一回あの笑顔を見せてくれよ」

千早「し、知りません!」

P「あー、行っちゃった。恥ずかしがり屋だなぁ」

小鳥「あの……。ぷ、プロデューサーさん?」

P「あ、お早うございます事務員さん」

小鳥「すみませんでしたぁー!」

P「いやいや、そんな、事務員さんにわざわざ頭を下げてもらうようなことは何もありませんよ」

小鳥「何卒、何卒お許しをぉぉぉ……」

P「許すも何も、来週辺りにはもうウチの関係者じゃなくなっているでしょうし、そんな方が何をされても別に気になりませんよハッハッハ」

小鳥「ひぃぃぃぃ……。せ、せめてクビだけは勘弁願うよう社長にお取りなしを……!」

律子「もう、あんまり小鳥さんをいじめちゃダメですよ?プロデューサー殿」

P「律子、お前覚えてないからそんなこと言えるんだよ」

P「音無さんのデータ一つくらい残しておくんだったと思ってるよ。あん時は怒りのあまり全消去しか出来なかった」

律子「そんなに酷かったんですか?」

P「正直これから先酒を飲むにしても春香と真の相手は死んでも嫌だ」

律子「プロデューサー殿にそこまで言わせるなんて……」

P「まぁいきなり事務員いなくなるのはマズいからクビだけは何とか回避させますけど、音無さん、二度とやるなよ?」

小鳥「はい!プロデューサーさん大好きです!」

P「全く調子の良い……ん?」

あずさ「お早うございます、プロデューサーさん」

貴音「お早うございます、あなた様」

P「お早うございます。二人共昨日あれだけ飲んだのに何ともないとは、凄いなぁ」

貴音「何事も鍛錬ですから」

あずさ「鍛錬ですねぇ」

P「そ、そうですか、鍛錬ですか(鍛錬とやらの中身は怖くて聞けない……ムッ、殺気!)」

亜美「兄ちゃん!亜美だよ!」

真美「兄ちゃん!真美だよ!」

美希「ハニー!美希なの!」

P「ジェットストリームアタック!?ごふぅ……!」

亜美「ねー兄ちゃん。結局昨日ってどんなだったの?」

真美「真美達三人とも昨日の事全然覚えてないんだよ」

美希「美希は何となくハニーとラブラブだったってことだけは覚えているかな!」

P「美希、それは記憶違いだ」

美希「えー、そんなことないの」

P「昨日何があったのかは伊織が覚えているみたいだから聞いてみろ、今ちょうどやよいに追い掛け回されてるから」

亜美「聞きましたか真美?」

真美「聞きましたよ亜美」

美希「逃げまわるなんて、でこちゃんよっぽど恥ずかしい思いをしたってことなの。これは聞くしか無いって思うな!」

亜美真美「「レディー・ゴー!」」

P「伊織、すまんが身代わり頑張ってくれ……」

響「おはようだぞ、プロデューサー」

P「ああ、おはよう響。昨日はありがとうな」

響「とーぜんだぞ!自分完璧だからな!」

P「春香達には負けてたけどな」

響「それは言っちゃダメ!春香達が強すぎたんだあれは!」

P「まぁ二度とあいつらには酒を飲ませないようにしないとな」

響「20歳になってもあんな酔い方だったらお店で飲むの無理だぞ」

P「街の中で通行人にセクハラするアイドルとかアウト過ぎるわな」

響「でも普段と違う皆を見るの、実はちょっと面白かったさー」

P「あー、音無さんも普段と違う一面とか言ってたな。俺も何だかんだ言いつつ結構楽しんでた所はあったし」

響「お酒の力って凄いぞ」

P「ところで、そういえば俺まだ響の新しい一面を見てないんだけど?」

響「う、それは秘密の方向で……」

P「えー、ケチー」

響「け、ケチじゃないぞ!えーと、じゃあ、次の機会に」

P「次っていつだ?約束しておこうぜ?」

響「んー、まずお酒だから20歳になるまではダメだぞ」

P「うん、当然だな。じゃあ響が20になる誕生日にしようか。誕生日パーティついでだな」

響「あと、自分今でもお酒強いから、きっとその頃には相当飲まないと酔わないと思う」

P「その頃にはきっと俺も敏腕プロデューサーとして名を馳せてるだろう。あずささんや貴音だって潰せるくらい酒を用意してやる金はあるさ。きっと多分だといいな」

響「大丈夫さー!自分がトップアイドルになれば、プロデューサーは敏腕プロデューサーの仲間入りだ!」

P「まぁ、担当アイドルがトップアイドルになればそのプロデューサーは敏腕と見られるのは自然だろうな」

響「その、だから……。プロデューサーは自分が20歳になるまでずっと自分のプロデューサーでいなきゃダメなんだぞ!」

P「もちろんだよ。お前が俺じゃ嫌だって言うまでは、ずっとお前のプロデュースをするつもりさ」

響「えへへ、じゃあ約束だぞ!プロデューサー!」

終わり

支援感謝

ところで響を酒に強い設定にしたのは酔った時にどうなるのか全く思いつかなかったからなんだ

だから誰か酔いどれ響書いてくださいお願いします。設定だけでもいいんで。

にぃにぃはどこさーって感じか

>>89
それだ!幼児退行!

Pを動物扱いしそうなイメージ

響「プロデューサーなんか汗臭いさー!自分が洗ってやるから風呂にいくぞー!」

P「やめろ響それはまず…ちょっ…引っ張るな!おい響!!」
みたいな

続きは書かない

P(今日は響の20歳の誕生日。酔った響がどうなるか?それを確かめるためあの日の約束通り、しこたま俺は響に酒をおごることになった)

響「にぃに~、んふふふふ……♪」

P(結論から言おう、響は酔うとお子ちゃまになる)

P「なぁ、響。ちょっと離れないか?」

響「や!にぃにと一緒がいい!」

P(4年である。4年あれば成長期の女性の体型がどれだけ成長するか、容易にご想像いただけるだろう。そこ、『くっ』とか言わない)

P(あずささんに匹敵する破壊力となった響の体は今現在全力で俺の理性を溶かしにかかっている)

P(つーか成人しちゃったから手を出しちゃいけない障壁が『担当アイドルである』って所くらいしか無い。誰か助けて)

P「いや、そろそろ帰らんとマズいだろ。一応明日も仕事あるんだから」

響「じゃあ、にぃにが一緒に自分の家まで来ればいいさー。皆も喜ぶぞ」

P「うお、ちょ。何でお前ら酒入るとそんなパワフルになるんだ?」

響「にぃにと一緒におっふっろ♪にぃにと一緒におっふっとん♪」

P「響!やめろ。それはマズい俺は帰らないとダメだ」

響「聞こえないさー」

P(結局逃げられなかった。何でこの体重差で一方的に引きずられんの?おかしくね?)

響「~♪~~♪」

P「響、俺の膝の上ってそんなに快適か?」

響「うんっ、にぃにの匂いがする……」スンスン

P「そうか、汗臭くないか?」

響「いや?」

P「そうか……」

響「自分はどんなにおいがする?」

P「ああ、いい匂いだよ」

響「えへへ……」

P(体を擦り付けてくる。マーキングか。体温と感触と匂いがヤバい。)

響「なぁ、にぃに」

P「な、なんだ響?」

響「臭いが気になるならお風呂入ろっ!」

P(なぜ俺はさっき地雷を踏んだっ……!)

響「おっふろ、おっふろ、おっふっろ~」ガラガラッ

P「待て響……!だからそのパワーの源は一体どk……」バタン

P(女性の秘密とは触れてはいけないものだという。ならば、酔うとどうなるかという秘密を暴こうとした俺には)

P「ちょ……っ、もう諦めた!逃げないから服ぐらいは自分で……あ、アッー!」

P(報いが待っていても仕方ないのだろう)

響エンド

最後に訂正

>>12
思い出笑い→思い出し笑い

>>26
鍛えておりますので→それなりに鍛えておりますので

更に訂正
>>95
しこたま俺は響に酒を→俺は響にしこたま酒を

誰も見てない?わかってるさ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom