七咲「ふふっ。今日もせんぱいはあったかいですね」 (24)

七咲「はい?せんぱい?どうかしましたか?」

七咲「…」

七咲「…む。そんなコトを考えていたんですか?」

七咲「はぁ…せんぱいがエッチなのは、何年経っても変わらないんですね」プイッ

七咲「…」

七咲「…や、です」

七咲「て、離しちゃ…」

七咲「や」ギュッ

七咲「なんて、私がこんなにぴったりくっついてるから、せんぱいはエッチなコトを考えちゃうんですよね?」

七咲「…ふふっ。じゃあ、くっつくのを少しやめてみましょうか」ニヤッ

七咲「…」

七咲「ふふっ。そんなに慌てなくても」クスクス

七咲「はいはい。まったく…甘えんぼなのも、あの頃から変わらないんですから」

七咲「…」ギュッ

七咲「ふふっ。あったかいのも、変わりません」

七咲「ね、せんぱい?」チラッ

七咲「あの頃から私たち、何か変わりました?」

七咲「…」

七咲「ふふっ」クスッ

七咲「確かに、なにも変わってませんね」クスクス

七咲「せんぱいが、私を好きでいてくれて」

七咲「私が、せんぱいを好きでいて」

七咲「何年経っても、変わりません」クスクス

七咲「って、さっきから何をしているんです?私のお腹をなでなでして…」

七咲「はぁ…せんぱいがエッチなのも、ほんと変わりません」ムスッ

七咲「いいですか?せんぱ…んっんん…しんごさん?」

七咲「はい。今の私は、後輩モードの私じゃなくて、コイビトの私として言わせてもらいます」プンスカ

七咲「エッチなのも、ほどほどにしてください!」

七咲「だって?だってと言います?」

七咲「はぁ…いいですか?しんごさん!」

七咲「お腹の赤ちゃんに、悪い影響が出たらどうするんですか?せんぱいみたいにエッチになっちゃったら、きっとこの子結婚できなくなっちゃいます」

七咲「え?『俺はできた』?」

七咲「それは…その…///」モジモジ

七咲「あんな風に言われちゃったら…誰だって…好きになっちゃいます…///」テレテレ

七咲「…」

七咲「……ばか」ギュッ

七咲「…はぁ」

七咲「結局、こうなっちゃうんですから…私もしんごさんと同じですね」

七咲「ちゅっ」チュッ

七咲「ほら、しんごさん?私をこんなにしてしまった責任、とってくださいね?」クスクス

こんばんは
今夜も、俺と俺の七咲との日々を綴っていきたいと思います

七咲「せんぱいせんぱい!」

七咲「見てください!このロンパース!くまさんみたいに!」

七咲「って、せんぱい?そのセンスはちょっと…」

七咲「なんです?タツノオトシゴって…気持ち悪いですよ…可愛くありません」

七咲「ちゃんとマジメに選んでください?自分の赤ちゃんが着るものなんですから」ムスッ

七咲「ほらほら、これなんかどうです?クマさんの耳、もこもこして触り心地がいいんですよ?」

七咲「ふふっ。せんぱいもちゃんと選べば可愛いの選んでくれるんですね」クスクス

七咲「はい。可愛いと思いますよ?うさぎさん」

七咲「…え?『裏返しにしてみ』?」

七咲「…」ペロン

七咲「…うわぁ」

七咲「せんぱい…さすがにこれはドン引きです…」

七咲「というか、よくありましたね…バニーガールのロンパースなんて…」

七咲「…ん?」

七咲「…ふふっ。なるほど」クスクス

七咲「せんぱい?その後ろに隠したロンパースも、見せてください?」クスクス

七咲「ふふっ。せんぱい?私には分かりますよ?何年せんぱいと過ごしてると思うんです?」クスクス

七咲「さっき、何やら買ってきてましたよね?」ニヤニヤ

七咲「そうです。素直に見せてくださいね?」ガサガサ

七咲「ふふっ。ほら、やっぱり」クスッ

七咲「ちゃんと、選んでくれたじゃないですか」

七咲「…せんぱいの、そういう素直じゃないとこ、嫌いじゃありませんよ?」クスクス

七咲「今から楽しみです。この子と出会うのが」サスサス

七咲「せんぱいと、私が出逢ったあかし」

七咲「ほらほら、何を泣きそうな顔してるんです?」

七咲「いいですか?せんぱい?今日はもっといろいろ見て回らなくちゃいけないんですよ?泣きそうになってるヒマはないんです」ギュッ

七咲「ほら、て、繋いであげますから元気出してください?」

七咲「じゃあ次は、何を見に行きましょうか」

七咲「しんごさん」クスッ

貴方の七咲、橘さんの七咲、俺の七咲…それこそ十人十色の七咲がいます
俺の七咲は、こんな七咲な訳でして

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