アスカ「私はこの距離が心地良いの・・・」(127)

アスカ「だから別にこのままでいい」

アスカ「別に一緒に居なきゃ死ぬ訳でもないし」

アスカ(それなのに・・・)

アスカ(何?この虚しさ・・・)

ミサト「あら?アスカ、どうしたのよ浮かない顔してぇ」

アスカ「えっ・・・?な、何でもないわよ・・・」

ミサト「あらぁ?悩めるお年頃だもんねー!お姉さんで良かったら、相談に乗るわよん?」

アスカ「別に何も悩んでないからいいの!放っといてよ!!」

ミサト「そう?顔には書いてあるのにぃ・・・」

アスカ「はぁ?そんなワケないでしょ!バカね!!」

ミサト「そーんなに怒る事ないじゃないのー」

アスカ「ビール片手に人の相談に乗ろうって魂胆がムカつくわ!」

ミサト「えーっ・・・酒の肴は必要じゃないのぉ」

アスカ「ケッ!そんな事だろうと思ったわ・・・」

ミサト「ぐすん、お姉さん悲しい」

アスカ「はぁ・・・」

ミサト「シンちゃんでしょ?」

アスカ「なっ!」ドキッ

ミサト「アスカがそんな顔するのは大体シンちゃんの事よね」

アスカ「・・・違うもん」

ミサト「だから顔に書いてあるわよ」

アスカ「嘘、探り入れようとしてるだけでしょ」

ミサト「バレた?」

アスカ「バレバレ」

ミサト「気を落とさないで?」

アスカ「・・・」

ミサト「あなたは悪くないんだから」

アスカ「・・・」

ミサト「帰って来るわよ!きっと、ひょっこりと!」

アスカ「・・・うん」

ゲンドウ「今、帰った」

シンジ「お帰り!父さん!」

ゲンドウ「あぁ・・・」

シンジ「お腹空いたでしょ!ご飯、作ってあるんだ!!」

ゲンドウ「そうか・・・」

シンジ「もしかして、食べて来た?」

ゲンドウ「いや、頂く」

シンジ「良かった・・・今、ご飯よそうから」

ゲンドウ「あぁ・・・」

シンジ「♪」

ゲンドウ「シンジ・・・待っていたのか?」

シンジ「えっ・・・うん!折角だから一緒に食べたいと思って」

ゲンドウ「そうか」

シンジ「いただきます」

ゲンドウ「いただきます」

アスカ「はぁ・・・」

ヒカリ「どうしたの?アスカ?」

アスカ「・・・何でもないわ」

シンジ「おはよう」

ヒカリ「あ、碇君おはよう」

アスカ「・・・」

シンジ「アスカ?おはよう」

アスカ「あぁ・・・おはよう」

シンジ「はい、これ・・・今日のお弁当」

アスカ「いつも悪いわね、最近どうなのよ?」

シンジ「えっ?何が?」

アスカ「司令と一緒に生活はじめて、もう1週間じゃない」

シンジ「あぁ・・・普通だよ」

アスカ「そう、悪かったわね・・・あの時は」

シンジ「えっ・・・もう気にしなくてい良いよ」

シンジ「僕も悪かったし」

アスカ「部屋、そんのままなんだから・・・バツが悪くなったら戻って来ても良いんだからね?」

シンジ「ありがとう」

アスカ「いいえー・・・家事要因が居ないと色々面倒なだけよ」

シンジ「なんだ・・・そう言う事」

アスカ「他に何の理由が要るのよ?」

シンジ「そうだね」

アスカ「そうよ!バカ!」

ヒカリ(アスカ・・・寂しいんだ・・・)

レイ「おはよう」

シンジ「あ、おはよう綾波!これ、今日のお弁当」

レイ「ありがとう、碇君」

シンジ「いいんだ、父さんのお弁当作るついでだし」

レイ「司令もこれと同じ?」

シンジ「うん、父さん普段からお肉とかよく食べるからお昼は野菜中心にしてるんだ」

レイ「そう・・・司令と同じお弁当」

レイ(碇君の手作り・・・心がポカポカする・・・)

アスカ「私のも同じ?」

シンジ「えっ?アスカのは違うよ」

アスカ「えっ?そうなの?」

シンジ「僕とアスカが同じお弁当」

アスカ「そ・・・そう・・・」

アスカ(シンジと私のは同じなんだ・・・)

シンジ「アスカはお肉食べるでしょ?」

アスカ「でも・・・それじゃアンタが手間なんじゃ」

シンジ「変わらないよ、一品多く作るくらいなら」

アスカ「・・・悪いわね」

ヒカリ(アスカ、嬉しそう・・・)

トウジ「何やセンセ!朝からおなごに囲まれて・・・羨ましいのー」

ケンスケ「得意の弁当攻撃だよ・・・ズルいよなぁ!碇は!!」

シンジ「そんなんじゃないよ」

トウジ「ワシ等が来たからにはセンセのハーレムタイムは終了や!!」

ケンスケ「行こ行こ!俺たちの愛の巣へ!!」

シンジ「愛の巣って・・・」

アスカ「バッカじゃない!?朝から気持ち悪いわね!!」

レイ「愛の巣って何?」

アスカ「アンタは知らなくていいの!!」

レイ「そう」

ヒカリ「もう・・・これだから男子は!」

アスカ「さっさとどっか行きなさいよ!ホモトリオ!」

トウジ「はいはい、言われなくても退散やー!」

ケンスケ「式波ってば、碇と離れて本当は寂しい癖に・・・強情だなぁ」

アスカ「あん!?」

ケンスケ「ひっ!聞こえてたぁ!」

ヒカリ「デリカシーないわ!ホント!!」

アスカ「ヒカリ・・・それじゃまるで私が」

ヒカリ「あ、ごめん」

アスカ「・・・そんなにそう見えるかなぁ?」

ヒカリ「えっ」

アスカ「別にそんな風に思ってる訳じゃないのに」

ヒカリ(だって顔に書いてるもの・・・アスカ)

レイ「寂しいのね」

アスカ「えっ?」

レイ「顔に書いてあるわ」

アスカ「はぁ?お人形のアンタに何がわかるのよ!」

レイ「わからないわ」

アスカ「だったら適当な事言わないで!!」

レイ「何故怒るの?」

アスカ「なっ・・・」

レイ「それが答え」

アスカ「・・・」

ヒカリ「だ、大丈夫よ!アスカ!!碇君はそんな風に思ってないって」

アスカ「一番気付いて欲しいのに・・・」ぼそっ

ヒカリ「あっ・・・」

アスカ「何でもない・・・」

レイ「ホームルーム」

レイ「席、座るから」

ヒカリ「アスカ、あんまり気にしないで!ねっ!」

アスカ「・・・」

アスカ(なんでそんなに慰められなきゃいけないのよ!)

アスカ(まるで私がシンジが居ないとダメみたいじゃない!!)

アスカ(絶対ぜーったいそんな事ないのにぃ!!)

アスカ(そんな事・・・)

アスカ(ないのに)

シンジ「あははは」

トウジ「わいわい」

ケンスケ「がやがや」

アスカ「・・・」

アスカ(何よ・・・あのバカ、楽しそうに)

アスカ(こっちの身にもなりなさいよ)

ヒカリ「アスカ?箸進んでないよ?」

アスカ「・・・そう?」

ヒカリ(ずっと碇君の事横目で見てる・・・)

アスカ「ねぇヒカリ、屋上行こ?」

ヒカリ「う・・・うん」

アスカ「・・・相変わらずおいしいわね!」もぐもぐ

ヒカリ「良かった、やっと箸進んだね」

アスカ「・・・」

ヒカリ「そんなに気になるなら、帰って来て欲しいって言えばいいのに」

アスカ「ぶっ!」

ヒカリ「汚いよ・・・アスカ」

アスカ「なんで私があのバカにそんな事!!」

ヒカリ「だってずっと見てたじゃない」

アスカ「見てない!」

ヒカリ「好きなんでしょ?碇君の事」

アスカ「違うの!みんな夫婦喧嘩とか言ってからかうけど、私とあのバカはそんなんじゃ」

ヒカリ「みんながからかうのは冗談でも、アスカの気持ちはどうなの?」

アスカ「そ・・・それは・・・」

ヒカリ「好き・・・じゃないの・・・?」

アスカ「わかんない」

アスカ「わかんないのよ・・・」

アスカ「別にあんな奴、居ても居なくても変わらないって・・・」

アスカ「そう思ってた・・・」

ヒカリ「・・・」

アスカ「良い飯炊き男がいるわって感じだったのよ」

アスカ「男の癖になよなよしてて・・・家事して、実はテキパキ何でも出来たり」

アスカ「私が風邪引いたりしてもすぐ慌てて何か用意し始めて・・・」

アスカ「おせっかいだから鬱陶しい時もあるけど・・・」

ヒカリ「・・・」

アスカ「居なくなると・・・寂しい・・・」

ヒカリ「そう」

アスカ「だから好きとかはわかんない」

アスカ「当たり前に居た犬が急に死んだのと同じ感じ・・・?」

ヒカリ「・・・」

アスカ「わからないの・・・」

ヒカリ(自分でも気付けてないのね・・・)

ヒカリ「アスカ、よく考えて?」

アスカ「何をよ」

ヒカリ「犬が死んだら寂しい、それはどうして?」

アスカ「私、飼った事ないし」

ヒカリ「想像してみてよ、寂しくなるのはどうして?」

アスカ「それは・・・多分可愛がってたから」

ヒカリ「そうよね?」

アスカ「?」

ヒカリ「じゃあ碇君が居なくなって寂しいのも同じじゃない?」

アスカ「同じじゃない・・・シンジは可愛くない」

ヒカリ「もう!」

アスカ「だってアイツ、スケベだし・・・」

ヒカリ「わかった、ごめん!もうやめよ、この話」

アスカ「うん・・・」

トウジ「ぎゃはは」

ケンスケ「あははは」

シンジ「やめてよーもう!」

トウジ「おっ?いいんちょと式波は屋上で食ぅとんたんかいな?」

ヒカリ「うん、気分転換に」

シンジ「そっか、たまには外で食べるのもいいかもね」

アスカ「まーね・・・」

ケンスケ「碇は今日は放課後どうする?」

シンジ「僕は帰ってご飯作っておきたいから」

トウジ「なんや、オヤジさんと暮らし始めて気合い入っとんのー」

シンジ「そうかな・・・」

ケンスケ「前より明るくなったんじゃない?」

シンジ「変わらないよ・・・」

アスカ「・・・」

アスカ(変わるわよ・・・そんなに私と居るより楽しい訳?)

アスカ(何よ!父親なんかにデレデレしちゃって!バッカみたい!!)

ヒカリ「あ、アスカ・・・私たちは教室に帰ろ?」

アスカ「・・・うん」

ヒカリ(アスカの顔、すごく辛そうだった・・・見てられない・・・)

シンジ「ただいま」

シンジ「あれ?置き手紙だ・・・父さん」

シンジ「シンジへ、すまない今日は帰れん」

シンジ「そっ・・・か・・・」

シンジ「こんなことならトウジ達と遊んでおけば良かったな」

シンジ(・・・退屈だな)

シンジ(こんな時、ミサトさんの家に居れば・・・)

シンジ「ま、こんな日もあるよね!」

シンジ「・・・」

朝方

シンジ「すぅ・・・すぅ・・・」

ゲンドウ「・・・風邪を引く」さっ

シンジ「ん・・・むにゃ・・・」

ゲンドウ「・・・」

ゲンドウ「よく似ている」

待ってた

ゲンドウ「・・・」

ゲンドウ(すまない、シンジ・・・)

キィィ・・・パタン

シンジ「ん・・・何か物音が・・・」

シンジ「毛布・・・父さん?」

シンジ「あ、また手紙が・・・」

シンジ「すまない、シンジ。出張で月へ視察へ行く」

シンジ「帰りは2週間後になるだろう」

シンジ「お前の好きにしろ」

シンジ「相変わらず言葉が足りないよ・・・父さん」

冬月「もういいのか?」

ゲンドウ「問題ない」

シンジ「いってらっしゃい、父さん・・・気をつけて」

シンジ(でも、月で何するんだろう?)

シンジ(司令官って大変だなぁ・・・)

しえん

シンジ(ヒマだなぁ・・・)

シンジ(そう言えば今日は日曜日じゃないか)

シンジ(アスカは何してるかな・・・)

ピポパポピ

シンジ「もしもし?」

アスカ「はい、葛城ですが」

アスカ(知らない番号だわ・・・)

シンジ「僕だよ、僕」

アスカ「・・・」

アスカ(何?ボクボク詐欺?)

シンジ「あれ?聞こえてる?僕だよ、アスカ」

アスカ「あ!?バカシンジ!?何してんのよ!!」

シンジ「何って電話かけてるんだけど・・・」

アスカ「何でケータイにかけないのよ!誰かわかんなかったじゃない!!」

シンジ「いや・・・家に居るかなと思って」

アスカ「何?私を暇人扱いするつもり!?」

シンジ「そうじゃないけど・・・ゲームしてたらケータイ出ないじゃないか・・・」

アスカ「うっ・・・!それは・・・」

シンジ「ほら、お見通しだよ」

アスカ「フン!で、わざわざ確実に出そうな固定電話まで使ってなんなのよ!?」

シンジ「その・・・今からそっち行っていいかな?」

アスカ「えっ!い、今から・・・?」

アスカ(どうしよう・・・女二人で生活してからと言うもの・・・)

アスカ(荒れ放題のゴミ屋敷状態・・・)

アスカ(無様ね・・・)ぐちゃあ

シンジ「どうしたの?何か用事?」

アスカ「そ、そうね!先にちょっと出る用があるから!そっちが片付いてからね!!」

シンジ「そっか・・・ならいいや、トウジにでも連ら」

アスカ「1時間!!1時間もあれば戻れるから!!」

アスカ「のんびり手みやげでも買って来なさいよ!!時間は十二分にかけていいわ!!遅刻しても許してあげる!!」

シンジ「わかったよ、じゃあ1時間後に」

ガチャ!つー・・・つー・・・

アスカ「シンジが来る・・・」でれっ

アスカ(でも・・・)ぐちゃあ

アスカ(こんな所見られたらおしまいよ!!)

アスカ「掃除・・・しないと・・・」

アスカ(猶予は1時間・・・ほこりっぽくなってると悟られるわ!!)

アスカ(掃除に当てる時間は50分・・・いや・・・)

アスカ(これを全力で片付けたとして、とんでもない汗をかくのは必至ね)

アスカ(シャワーに15分!)

アスカ(つまり・・・掃除に45分!)

アスカ(換気とシャワーは同時進行で15分よ!!)

アスカ(完璧・・・!完璧すぎる作戦だわ!!天才っ!!)

アスカ(さて・・・問題は・・・)

アスカ(ここの無法の荒野が本当に片付くかどうかね・・・)ぐちゃあ

デレアスカは可愛い

そして・・・

アスカ「完全撃破!!」

アスカ「ふぅ・・・何とかなったわね!!流石天才たる私!!」

アスカ「やれば出来るのよ!!このくらい!!」

アスカ「・・・ちょっと臭うかな?」くんくん

アスカ「換気!!」

アスカ「シャワーあーびよっ♪」

しゃわわわわわわ・・・

アスカ「~♪」

アスカ「たまにはこうして汗を流すっていいわねー」

アスカ「フンフン♪」

アスカ「こーころーよげーんしーにもーどれー♪」

しゃわわわわわわわ・・・キュッ

アスカ「はぁーサッパリした!!」

アスカ「ふふーん♪」

アスカ「・・・もう少し胸が大きくなれば完璧ね」くるっくるっ

シンジ「お邪魔しまーす・・・ゴメンアスカ、少し早く着い」

アスカ「!!」全裸

シンジ「あ・・・あああああああアスアスアス・・・何ではだはだはだはだ」

アスカ「このエッチ!」ガスッ

シンジ「うぐぅ・・・デジャブ・・・」

アスカ「バカ!変態!!」

アスカ「アンタ!3度目は殺すから!!」

シンジ「そんな・・・これは少し早く着いて・・・いてて・・・」

アスカ「向こう向け!!このエロシンジっ!!」

シンジ「ご・・・ゴメンっ!悪気はないんだ・・・ホントに・・・」

アスカ「最悪・・・」ごそごそ

シンジ(後ろでアスカが生着替え・・・)ゴクリ

アスカ「変なコト考えたら今殺すわ!!」

シンジ「か・・・考えてないよ!!」

アスカ「私の裸見たんだから、手土産は弾むんでしょうね・・・?」

シンジ「それは・・・」

アスカ「フン!冗談よ・・・もう見られてるし、今更って感じ・・・」

シンジ「ところでアスカ・・・なんで窓全開なの?」

アスカ「へ?」

シンジ「いや、クーラー付きっ放しで窓全開だとあまり意味が・・・」

アスカ「あ!あぁ・・・コレ!?えっと・・・!!」

アスカ「これは・・・その、一人だし?シャワーついでに開放的な気分を味わおうと思って・・・」

シンジ「外の人に見えちゃうよ・・・裸」

アスカ「はっ!み・・・見せてやってるのよ!見られる事で美しくなるって言うじゃない?」

シンジ「そうだっけ?」

アスカ「そうよ!そうなの!!それに!外って言っても、離れてたら何が何だかわかりゃしないわよ!!」

シンジ「まぁ・・・そうなのかな・・・」

アスカ「とにかく!換気!!・・・じゃなかった!!リフレッシュよ!!」

シンジ「へぇ・・・」

アスカ「で、どうしたのよ?急に!」

アスカ「あ~っ・・・さては私と離れて寂しくなったわね!」

シンジ「あ、そうじゃなくて・・・」

アスカ(違うんかい・・・)

シンジ「父さんがさ」

アスカ(また父さん・・・このファザコンバカ)

シンジ「視察で月に行ってるんだ」

アスカ「へぇ・・・視察でねぇ?」

アスカ「はぁ?・・・月?」

アスカ「月ってあの月?」

シンジ「そう、あの浮かんでる月」

アスカ「へぇー・・・司令も大変ね」

シンジ「そうだね」

アスカ「月かぁ・・・」

シンジ「月だね」

しえん

アスカ「それって、どれくらい上に居るの?」

シンジ「置き手紙には2週間って書いてたよ」

アスカ「2週間・・・」

アスカ「2週間!?」

シンジ「うん」

アスカ「アンタ、あの司令の家に2週間一人なの!?」

シンジ「そうなるね」

アスカ「へぇ・・・」

シンジ「と、思ってさ・・・」

アスカ「?」

シンジ「外に置いてある荷物、置かせて欲しいんだけど」

アスカ「はぁ?荷物?」

シンジ「今日から父さんが帰るまで、またここに居るから」

アスカ「はぁああああああ!?」

シンジ「なんだよ、帰って来ていいって言ってたじゃないか」

展開に期待

アスカ「うっ・・・確かに・・・」

シンジ「でさ、部屋に」

アスカ「ダメっ!!」

シンジ「何でだよ・・・僕の部屋そのままなん」

アスカ「ダメなものはダメ!!絶対ダメ!!」

シンジ「荷物が・・・」

アスカ「そんなものそこら辺に置いときゃいいわよ!!」

シンジ「えーっ・・・」

アスカ(ダメよ!ダメダメ!!だってあの散乱したモノは・・・)

アスカ(バカシンジの部屋にぶち込んだだけなんだから!!)

アスカ(我ながら驚いたわ!40分かけて荷物を移動させるだけが精一杯だったなんて・・・)

アスカ(どうせすぐ帰るか、どっかに連れ出してやり過ごす予定だったのに・・・)

アスカ(これじゃ何れバレるじゃない!!)

アスカ(どうしよう・・・このままじゃ女の沽券に関わるわ・・・)

アスカ(半分はミサトのせいだけど・・・)

カップ焼きそば食いながら
しえん

ぴろろろ・・・ぴろろろ・・・

アスカ「電話?今日はよく電話が鳴る日ね・・・」

アスカ「もしもし?葛城ですが」

アスカ「何だミサト?何?」

アスカ「えっ・・・そう?それで・・・?あぁ、司令と一緒ね?」

シンジ「ミサトさんも出張なんだ?」

アスカ「で、どのくらい?」コクコク

アスカ「は?」

アスカ「2週間?・・・そう、はい・・・わかった・・・じゃ」

ガチャ・・・つー・・・つー

シンジ「出張かぁ・・・大人は大変だね」

アスカ「そ・・・そそそそそうね!」

シンジ「どうしたのアスカ?」

アスカ「べっつにー?何でもない・・・」

アスカ(何がどうしたのアスカよ・・・)

プチ新婚生活ルートきたか?

アスカ(このバカわかってんの!?2週間!ふたりきりよ!!)

アスカ(まずい・・・そりゃあ、2、3日の出張はたまにあったけどさ・・・)

アスカ(2週間って・・・もう同棲みたいなものじゃない!!)カァァ

アスカ(最近学校で弁当の受け渡しするくらいしか会ってなかったし・・・)

アスカ(今自分がどんな顔してんのかわかんない!!)ニヘラ

シンジ「丁度良いや、僕も父さん居なくて退屈だったし」

シンジ「2週間またよろしくね、アスカ」

アスカ「し・・・仕方ないわね、ししししゃーなしよ!しゃーなし!!」

アスカ(こいつ何さらっと2週間よろしくとか言ってるワケ!?)

アスカ(事の重大さ、わかってんの!?このバカ!!)

シンジ「とりあえずさ、窓閉めて良いかな?」

アスカ「あ・・・どどどうぞ、換気は十分出来たはずだから」

シンジ「換気?」

アスカ「なんでもない!!あ、缶切り!缶切り何処行ったかしら・・・?」あせあせ

シンジ「それと、荷物やっぱり部屋に・・・」

アスカ(もう・・・ダメなのね、アスカ)

アスカ「わかったわよ・・・見て驚くんじゃないわよ?」

シンジ「えっ?」

ぐちゃあ

シンジ「・・・あ、なるほど換気」

アスカ「~~~~!!!」カァァ

シンジ「ま、そんな気はしてたんだけどね」

アスカ「うるさーい!!バカ!!バカ!!」カァァ

シンジ「はいはい、片付け手伝ってくれるよね?」

アスカ「・・・」

シンジ「ね?」にこにこ

アスカ「・・・はい」

その日、休日は片付けに潰れましたとさ

翌日

シンジ「アスカぁー?起きてよ!朝だよ!」

アスカ「うぅーん・・・ふぁあ・・・」

シンジ「準備しないと、遅れちゃうよ?」

アスカ「あー・・・片付けで身体がだるい・・・」

シンジ「自業自得だよ」

アスカ「うるさいぃ・・・私は2回分やってんのよ」

シンジ「押し込んだだけでね、あれは片付けとは言わないよ」

アスカ「バカ」

シンジ「3Sって知ってる?」

アスカ「スーパーソレノイドなんとかー」

シンジ「違うよ・・・」

アスカ「もう!朝からうるさいわね!!起きりゃ良いんでしょ!!全く!!」

シンジ「ごはん出来てるから」

アスカ「ふぁーい・・・」

シンジ「普通は逆が多いと思うんだけど・・・」

アスカ「私達が幼馴染みとか言う設定なら、そうなったかもね?でも・・・御愁傷様、そんな設定じゃないわ」

シンジ「何それ?変なアスカ・・・」

アスカ「フン!さっき夢で見たのよ・・・何で私がアンタの世話焼き幼馴染みにならなきゃいけないのよ」

アスカ「朝から気分悪いわ」

シンジ「良かったね、現実は逆で」

アスカ「そうね、現実がマシだからプラマイゼロね」

シンジ「さ、食べよう」

アスカ「いただきまーす」

んで

シンジ「僕が洗い物してる間に準備済ませちゃいなよ?」

アスカ「わかってるっつーのぉ!久しぶりだから感覚忘れただけですぅ!!」

シンジ「これでよく遅刻せずに来てたよ・・・」

アスカ「一人ならやれるの!アンタが居るから・・・その・・・」

シンジ「?」

アスカ「何でもないわよ!!」

アスカ(何か安心すんのよ・・・バーカ!)

結末を見ずに眠れない

シンジ「じゃ行こう?」

アスカ「わかってるわよ!うっさいわね!!」

シンジ「ま、のんびり行っても間に合いそうだね」

アスカ「そうね」にへら

シンジ「あれ?何か良い事あった?」

アスカ「べっつにー・・・気のせいよ!」ぷい

教室

シンジ「おはよう」

アスカ「おはよーヒカリ!・・・とバカ二人、今日は早いじゃない」

トウジ「日直や!!」

ケンスケ「付き合わされた」

ヒカリ「今日は一緒に来たんだ?」

シンジ「うん」

アスカ「仕方なくね」にへら

ヒカリ(顔が緩んでる・・・アスカ)

トウジ「式波、良かったなぁ?」ニヤニヤ

アスカ「何がよ?」

トウジ「いや!!皆まで言わすな!!」うんうん

アスカ「ハァ?バッカじゃないの?」ぷい

ケンスケ(わかりやすいなぁ)

ヒカリ「まぁまぁ、アスカ・・・鈴原も悪気があって言ってるんじゃないだろうし」

アスカ「な・・・なによヒカリまで・・・」

シンジ「アスカがどうかしたの?」

アスカ「何でもないわよ!!バカシンジ!!」カァァ

ケンスケ(・・・碇は相変わらず鈍いな)

トウジ「さてさて、邪魔者は・・・職員室に用事や!!行くで!いいんちょ、ケンスケ!!」

アスカ「どういう意味よ!!」

ケンスケ「そのまんまの意味だと思うけど?」

ヒカリ「ふふ・・・ちょっと時間かかるかもー」

アスカ「全く!!」

シンジ「朝から賑やかだね」

アスカ「いつもの事じゃない」

シンジ「最近はそうでもなかったよ」

アスカ「そうかしら?変わらないわ・・・別に」

シンジ「アスカが一番元気なかったから・・・」

アスカ「なっ!」

シンジ「良かった、心配したんだよ?」

アスカ「フン!余計なお世話よ・・・バカ・・・」

アスカ(アンタが原因なんでしょ・・・気付きなさいよ・・・)

ガラガラ

レイ「おはよう」

シンジ「あ、おはよう綾波」

アスカ「おはよう、エコヒイキ」

レイ「セカンド・・・」

アスカ「?」

レイ「良かった」

アスカ「何がよ!」

レイ「セカンドがいつもよりポカポカしてるから」

アスカ「はぁ?ワケのわからないセンサーでも支給されたワケ?」

レイ「いいえ、顔を見ればわかるわ」

レイ「締まりのない顔」

レイ「滑稽」

アスカ「ぬわぁんですってぇ!!!!」きぃーっ

シンジ「綾波っ!!それはまずいよ!!」

レイ「少し、意地悪言っただけ」

アスカ「フン!冗談が言える様になったなんて大したもんだわ!!」

レイ「冗談?わからないわ」

アスカ「やっぱり殺す!!」じたばた

シンジ「アスカ!落ち着いてよ!!」ぎゅううう

アスカ「止めるなーっ!バカシンジ!!」じたばた

レイ「滑稽」

レイ「悪戯の言葉、新しい言葉・・・」

シンジ「それ以上はダメだよ!!綾波っ!!」ぎゅうううう

アスカ「離せーっ!!バカシンジ!!私はコイツを殺らなきゃ気が済まないのっっ!!」じたばた

レイ「私が死んでも、代わりは居るもの・・・」

アスカ「ぎゃー!!ぎゃー!!」

シンジ「ストップ!!ストップ!!」

レイ「ぽかぽか」

トウジ「ありゃ・・・またかいな」

ケンスケ「正妻争いも飽きないねぇ・・・」

ヒカリ「ちょっと違う気がするけど」

ケンスケ「平和だねぇ・・・」

トウジ「ホンマやな・・・」

ヒカリ「良い事じゃない」

トウジ「せやな」

放課後

シンジ「二人は今日は遊びに行かないの?」

トウジ「センセは誘えんやろ」

シンジ「なんで?父さん居ないし僕も・・・」

トウジ「その先は言わん方がええ!」うしろちょいちょい

ケンスケ「こわーい同級生が見てる」

シンジ「あっ・・・」ちらっ

アスカ「さっ!さっさと帰るわよバカシンジ!!じゃーね!!バカコンビ!!」

トウジ「シンジぃ!気をつけろやー?同級生のパパはまだ見とうないぞー?」

ケンスケ「トウジ!まずいって!!」

アスカ「バカ言ってんじゃ無いわよ!!」

シンジ「何の事?」

アスカ「アンタは知らなくていいのっ!!」つかつか

シンジ「何だよ・・・僕だけ置いてけぼりだよ・・・」

アスカ「一生置いてけぼり食らってなさい!」

気にするな
俺はモニターも前でぽかぽかしてる

シンジ「今日はどうしようかな・・・」

アスカ「何?」

シンジ「あ、夕飯何にしようかと思って」

アスカ「アンタ、一応客人でしょ・・・もう司令と暮らしてるんだから」

シンジ「でも・・・」

アスカ「はぁ・・・朝の借りもあるわ!今日は私が」

シンジ「えっ!作ってくれるの?」

アスカ「ハァ?私が料理出来るワケないでしょ!!」

アスカ「奢ってあげる」

シンジ「えっ!いいよ!悪いよ!!」

アスカ「たまには息抜きしなさいよ」

シンジ「ホントに?」

アスカ「たまには外食だってしたくなるのよ!それに、私が食べたいからってのもあるの・・・」

アスカ「女一人じゃ飲食店入り辛いから、アンタが出てってからコンビニ弁当ばっかり」

アスカ「ミサトも遅いから、人と外で済ませてばっか!ホント、嫌になるわ!!」

アスカ「だから、久しぶりに誰かと外で食べたくなったの」

シンジ「そっか」

アスカ「今日だけよ!今日は特別!!」

シンジ「そうだね、じゃあ今日は甘えちゃおうかな」

アスカ「その辺の大人より貰ってんだから、大船に乗ったつもりで居なさい!!」

シンジ「それは僕も同じだよ・・・」

アスカ「アンタバカぁ?大尉待遇の私の方が貰ってるに決まってるじゃない!!」

シンジ「そっか・・・」

アスカ「そうよ!上官たるもの、下士官に奢るのは当然よ!」

アスカ「日頃の感謝も込めてね・・・」ぼそっ

シンジ「え?」

アスカ「なんでもなーい」ぷい

シンジ「何食べようか?」

アスカ「・・・決めてなかったわね」

シンジ「コンビニで」

アスカ「ハァ?話聞いてた!?」

シンジ「いや、コンビニでグルメ雑誌でも見てみる?」

アスカ「あ・・・そう言う事ね・・・」

シンジ「そうだよ、ちゃんと聞いてるよ」

アスカ「うっ・・・」

シンジ「早とちりなんだから」

アスカ「・・・謝んないわよ」

シンジ「はいはい」

コンビニ

シンジ「どれがいいかなぁ~」ぺらぺら

アスカ「コレとかどう?」

シンジ「そう言う気分?」

アスカ「違うかなぁ・・・?」

店員「スイマセン、立ち読みご遠慮頂いてます」

シンジ「あ、すいません・・・じゃあ買いますコレ」

店員「ありがとうございましたー」

シンジ「公園でも行ってゆっくり探そうか」

アスカ「そうね」

公園のベンチ

シンジ「ここはー?」ぺら

アスカ「いいかもー!」

シンジ「じゃあ、ここにしよう!」

アスカ「決まりね!」

シンジ「行こうか?アスカ」さっ

アスカ「う・・・うん・・・」ぎゅっ

シンジ(あれ?なんかこれって・・・)

アスカ(ふ・・・普通に・・・)

シンジ/アスカ(デートみたい・・・)カァァ

シンジ(何か・・・勢いで手を繋いでしまった・・・)

アスカ(バカシンジが手ぇ出すからついつい握っちゃったじゃない!!)

初々しい二人に
しえん

シンジ(今更手を離すのもおかしいよね・・・)

アスカ(どうしよう・・・手に変な汗かいてないかしら・・・)

シンジ(もしかしてこのまま店に着くまで手繋いだままかな?)

アスカ(どうしよう・・・何か緊張してきたわ・・・)

子供「お母さん、手繋いでるー」

母「こら!聞こえるでしょ!しーっ!!」

シンジ「あの!僕たちそんなんじゃ」

アスカ「~~~~!!!」むーっ

シンジ「な・・・い・・・こともないです・・・すみません・・・」

アスカ「・・・」にへら

シンジ(えーっ・・・どうするんだよコレ・・・)

アスカ(端から見ると恋人同士・・・)にへら

アスカ(実際は違うんだから!!せいぜい勘違いしてればいいわ!!)ぶんぶん

アスカ(勘違い・・・してくれないかな、バカシンジ・・・)

シンジ「はは・・・勘違いされちゃった・・・」

アスカ「ま、手も繋いでりゃそう見えるでしょ・・・普通は」

シンジ「そ、そうかな・・・」

アスカ「そうよ・・・」

シンジ「・・・」

アスカ「・・・」

シンジ(どうしよう)

アスカ(どうしよう)

シンジ/アスカ(会話がもたない)

シンジ(えっと・・・普段アスカと何話してたっけ)

アスカ(コイツと話す話題なんて出て来ないわよ・・・)

シンジ「・・・」

アスカ「・・・」

トウジ「・・・あちゃあー、こらエライモん見付けてもうた」

ケンスケ「碇、お前って奴はどうしてこんなに役得なんだ・・・」

ヒカリ「ねぇ?やめよう?良く無いよ・・・尾行なんて・・・」

トウジ「いや!ここはセンセと式波の更なる発展を祈って・・・」

ケンスケ「祈るだけでお腹一杯になりそうだ」

トウジ「いいんちょも気になるやろ?」

ヒカリ「私は・・・そんな・・・」

ケンスケ「だって付いて来てるし、もう結構な距離歩いてるよ?」

ヒカリ「うっ・・・それは・・・」

トウジ「もう共犯やな」

ヒカリ「アスカ!ゴメン!!」

ケンスケ「今日も世界は平和だ」

シンジ「なんか、改めてこうして二人だと」

アスカ「あによ?」

シンジ「緊張するね」

アスカ「バッカじゃない?なんで緊張するのよ・・・」

シンジ「いや・・・手の汗がすごくて・・・」

アスカ「暑いから仕方ないわよ」

シンジ「ごめん」

アスカ「いいわよ・・・私だって汗かいてるし」

シンジ「手、さ・・・嫌じゃないの?」

アスカ「そうね」ぷいっ

シンジ「じゃあはな」

アスカ「嫌なら・・・」

アスカ「とっくに離してる」

シンジ「そっか」

アスカ「そうよ」

シンジ「・・・」

アスカ「・・・」

トウジ「」絶句

ケンスケ「」絶句

ヒカリ「」絶句

そして2週間が過ぎた

冬月「やっと息子に会えるな」

ゲンドウ「ああ・・・」

冬月「葛城君もご苦労だった・・・無重力に慣れ多少筋力が衰えているだろう、ゆっくり休んでくれたまえ」

ミサト「いえ、大丈夫です・・・アスカが待ってますから」

ゲンドウ「確か式波大尉とシンジは葛城君の家に居るんだったな」

ミサト「はい、そう報告を受けています」

ゲンドウ「私もシンジを迎えに行こう」

ミサト「わかりました」

冬月「私はまだこちらでやる事がある、二人は先に帰投してくれ」

ゲンドウ「冬月・・・後を頼む」

ミサト「申し訳ありません、お先に失礼します副司令」

冬月「あぁ、任せておけ」

ミサト「ふぅ・・・身体が重いですね、司令」

ゲンドウ「ああ・・・」

ミサト「ただいまー!!」

ワクワクが止まらない

ゲンドウ「シンジ、迎えに来た・・・」

ゲンドウ「・・・ぞ」

ミサト「いっ!!これはっ・・・」

シンジ「あ、お帰り!父さん!!」

アスカ「司令!お疲れ様です!!ミサト、お帰り!!」

ゲンドウ「何をしている・・・?」

シンジ「何って、夕飯の支度を」

アスカ「一緒に」

ミサト「あ・・・アンタ達、まさか私が居ない間に大人の階段を・・・」

アスカ「バカ言わないでよ!!中学生になんて事言ってんのよ!!」

アスカ「しかも・・・実父たる司令の前で」

ミサト「・・・あっ」

ゲンドウ「構わん」

ゲンドウ「だが、シンジ・・・何だコレは」ひょい

シンジ「あぁ、それ?見ての通りだよ」

しえん

表札「碇/式波」

ミサト「」絶句

ゲンドウ「・・・」

シンジ「僕たち、一緒に暮らす事にしたんだ」

アスカ「私も家事大体覚えたしね!」

シンジ「それでさ・・・父さん」

アスカ「お願いがあるんですけど、司令」

ゲンドウ「何だ」

ミサト「私の名字がない・・・」

シンジ「ミサトさん、もう居ても居なくてもあんまり変わらないんだ」

アスカ「そう!私も酷かったんですけど、ミサトと二人の時は家の中がグチャグチャで!」

シンジ「でも、アスカはやれば出来る子だから・・・」

アスカ「ミサトと違ってね!!」

ミサト「」

ゲンドウ「だそうだ、葛城一佐・・・」

ゲンドウ「それで?」

シンジ「ミサトさん、引っ越しして貰おうと思って・・・」

アスカ「荷物は片付けついでに纏めておいたわ!!」

ミサト「」

ゲンドウ「ふむ・・・いいだろう、ただし条件がある、式波大尉」

ミサト(いいんかい)

ゲンドウ「安心したまえ、一佐・・・新しい住居はすぐ手配する」

ミサト(そーいう問題じゃないわ・・・)

アスカ「それで、司令その条件と言うのは?」

ゲンドウ「ああ・・・私の」

アスカ「司令の?」

ゲンドウ「呼び方はお義父さんで良い・・・」

アスカ「えっと・・・それは」

ゲンドウ「どうした?私がお義父さんでは不服か?」

アスカ「それは・・・」

つ【大人の階段登る許可書】

シンジ「父さん、違うんだよ」

アスカ「そうなんです、別に私達・・・」

ゲンドウ「ならばコレ(表札)はどう説明する」ひょい

シンジ「それは」

アスカ「私達にはまだ時間が足りないんです」

シンジ「今はまだ、お互いをもっと知って・・・それからしっかり考えて行きたいんだ」

アスカ「だからわざと名前を分けてるの」

シンジ「ホントは早く一緒になりたいけど、まだ中学生だしね」

ゲンドウ「そうか」

シンジ「ただ、その為にもミサトさんには・・・」

ゲンドウ「・・・前向きであれば構わん」

ミサト(どうしてこうなった)

シンジ「だからね、父さん・・・今はまだ」

アスカ「私達にはこの距離が心地良いの・・・」

終劇

>>1
GJそしてありがとう


こんな性格のアスカと同棲したら速攻でアスカの生理とまるわ

マヤ  「弐号機プラグ内異常発生!生命反応・・・2つ?!」
リツコ 「おめでたね」
マヤ  「ふ、不潔ですっ!///」
冬月  「・・・碇!」
ゲンドウ「あぁ・・・問題ない」
ですねわかります

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