食蜂「読めない人」 (112)

最近、上条×食蜂 成分が足りてないなぁという訳で

notシリアス です

口調がおかしいとか読みにくいとか何かありましたらその都度ご指摘よろしくです



では、ぼちぼち投下していきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390656205

上条「はぁ…今日も今日とて不幸なんですよ…」

そうぼやきながら、不幸な少年は割れた卵1パックが入った袋を手に帰路に就いていた。



午後の授業も終え、青ピや土御門との挨拶もほどほどに特売品を求め馴染みのスーパーへ向かった。

道中、いつものように道に迷っていた女の子の道案内をしたり、一緒に落し物を探したりと人々を助けつつ、何とかタイムセール前のスーパーに辿り着くことができ、貴重なタンパク源である卵1パックを手に入れた。


…そこまでは良かった。

不良1「おっ、なんだ嬢ちゃん。可愛い顔してんじゃねぇか」

不良2「こいつ、常盤台の制服着てんぞ。中学生のくせに立派な乳持ってやがるなぁ!」

???(……また、下半身でしかものを考えられない奴らに絡まれちゃったんだゾ☆)

不良3「ん?何とか言ってみたらどうなんだ?嬢ちゃん?」

不良1「いやー、今日はツいてんな俺たち!」

気づいているのかいないのか、大半は気づいているのだろうが、通行人は目線を合わさずに足早に通り過ぎていく。

???(周りの人たちは当然見て見ぬフリかぁ。まぁそうだよねぇ)



上条(ん?)

上条(……あぁ、今日は一日不幸な目に遭わず過ごせそうだったんだがなぁ……)タッタッタ

上条「お、おおっ、わりぃわりぃ。待たせちまったな!さ、とっとと帰ろうぜ!」

???(あらぁ?)

不良2「あー?何だこのツンツン頭」

不良3「誰だ?お前」

不良1「俺らの獲物を横取りすんじゃねぇよ、っと!」ブン

上条「うおっ!いきなり危ねぇじゃねぇか!」

不良2「知るかよっ!」ブン


ガシャッ

上条は上体を反らして不良のパンチを避けるも、拳は先ほど特売で手に入れた卵の入ったスーパーの袋にクリーンヒットした。

上条「あああっ!!!上条さんの大事な卵がああああああっ!!!!てめぇらふざけんなよ!!」

不良3「うるせぇ!お前もその卵みたいにボコボコにしてや……」ビクン

不良共(何だ!?体が勝手に……!?)

上条(…?)


???「うふふ。第七学区を全力で20周走ってらっしゃぁい」

不良たちは命令に逆らうことなく駆け出していき、すぐに見えなくなった。


上条「…何だったんだ?」

???「ふふっ☆」

上条「ああ、そういや何ともないか?」

???「ええ、おかげで助かったんだゾ☆」

???(まぁ、どうせこの人も下心で助けたんだろうけどねぇ)

???(……って、あらぁ?この人の思考が読めないわぁ)

???(もしかしてこの人も御坂さんと同じように電撃使いなのかしら?)

上条「じゃあ、気をつけて帰れよ。この時間はああいう奴等が多いからな。それでは上条さんはこれで…」

???(……え?これだけなの?)

???「え、ええ。ありがとうごz……」


御坂「見つけたわよ!アンタ!今日という今日は勝負しなさい!」バチバチ

上条「げっ!?ビリビリ!?」

御坂「だから、ビリビリって言うなって言ってるでしょ!」

御坂「って、それより何でアンタが食蜂と一緒にいるのよ」

上条「ん?食蜂ってこの子の事か?」

御坂「それ以外に誰がいるっていうのよ」

食蜂「食蜂操祈よぉ。よろしくだゾ☆」

上条「俺は上条当麻だ。食蜂は御坂の友達か?」

御坂「そんなわけないでしょ!誰がコイツなんかと…」

食蜂「その言い方は酷いと思うわぁ」

上条「御坂、あんまりそういう事言うもんじゃねーぞ」

御坂「う、うるっさい!!」


御坂「それよりアンタ、食蜂に何かされてないでしょうね」

上条「いや、何もされてないぞ。ってか、何かって何だ?」

御坂「アンタ何も知らないのね。コイツの能力は心理掌握って言って、人を洗脳したり記憶を消去できたりする腹の中がドス黒い学園都市の第5位よ」

上条「第5位!?」

上条「ん?で、何でそんな凄い奴が不良に絡まれてたんだ?」

御坂「何、アンタ不良に絡まれてたの?」

食蜂「そうよぉ。能力を使う前に上条さんが助けにきてくれたんだゾ☆」

御坂「はぁー、またアンタは人助けをやってたってわけね」

上条「そんな大層なもんじゃねぇよ。お前だって人が困ってたら助けようとするだろ?」

御坂「アンタがそういう奴ってのは十分知ってるわよ」

食蜂「…ちょっといいかしらぁ」

御坂「何よ」

食蜂「上条さんは御坂さんと同じ電撃使いなのかしらぁ?」

上条「いえいえ、上条さんは能力開発で掠りもしなかった無能力者でございますのことよ~」

食蜂「え、レベル0なの!?」

食蜂(でも、さっきは確かに心理掌握が効かなかったはずよぉ)

御坂「って、そういえばそうだったわね。食蜂がコイツに何かしようにもできないか」

御坂「こいつの右手は幻想殺しって言ってどんな能力も無効かしちゃうのよ。腹立つことに私の電撃でさえ全く効かないものねぇ」イラ

食蜂(幻想殺し。能力を無効化する無能力者っていう都市伝説は本当だったのねぇ…)

上条「そ、そういえば二人ともそろそろ門限がヤバいんじゃないのか?」アセッ

御坂「そういえば、そうね。アンタ、次会ったときは絶対に勝負しなさいよ!」

上条「わ、分かった分かった!それでは上条さんは帰りますのことよ~!」タタッ

御坂「本当、逃げ足は速いんだから」ハァ



上条「この割れた卵どうしよう……。いっそ全部使ってインデックスに超特大オムライス作ってやるかぁ……とほほ……」

-常盤台女子寮-


食蜂「上条当麻さん……かぁ」

食蜂(本当に見返りを求めずに助けにくる人間なんているわけが…)

食蜂「でも、あの顔は本当にそう思ってる顔だったわぁ」

縦ロール「女王。どうされたのですか?」

食蜂「いいえぇ、何もないわぁ。さ、そろそろ寝ましょうか」

縦ロール「はい、ではおやすみなさいませ女王」

食蜂(気になるわぁ。私ったらどうやら彼に興味があるみたいねぇ)

食蜂(こうなったら、明日もう一度会ってみるんだゾ☆)

確認なんだけど
心理掌握が上条さんに効かないってのと、インデックスに会う前から少なくとも二人が接触してたことがあるってのがないのはワザと?

>>18
あ、やってしまった……
すみません、接触してないという設定でお願いします



翌日


食蜂(白井さんの記憶によると上条さんはいつもこの公園を通って帰ってるみたいねぇ)

食蜂(で、御坂さんはここで待ち伏せしてる、と。うふふ、御坂さんったら可愛いわぁ)


食蜂(あら、あのツンツンした頭は……)

食蜂「おーい、上条さぁん!」ブンブン

上条「ん?おお、食蜂じゃねぇか。下校途中か?」

食蜂「常盤台は逆の方向よぉ。下校途中じゃないわぁ」

上条「ん、言われてみればそうだな。じゃあ、こんな所でどうしたんだ?」

食蜂「上条さんを待ってたんだゾ☆」

上条「え、上条さんに用事でせうか…?」

食蜂「とりあえず、こんな所で話すのもなんだしぃ、喫茶店に行きましょ!」

食蜂(そこで上条さんの本心を聞き出してやるわぁ)

上条(コ、コーヒー一杯くらいなら大丈夫か……)

上条「あ、ああ。今日は特売も無いし、行くか!」

-とある喫茶店-


食蜂「じゃ、まずは注文しましょうか」

上条「おう、そうだな」パラッ

上条(って高ああああ!!!??コーヒー一杯が千円とか、ぼったくりってレベルじゃねぇーぞ!!??)

食蜂「ここの紅茶とチーズケーキは美味しいのよねぇ」

上条(どうすっかな……今更断るのもなぁ……)ダラダラ

食蜂「か、上条さん?凄い汗だけど、体調でも悪いのぉ?」

上条「い、いやぁ、ははは。恥ずかしい事に上条さんは貧乏学生だからな。ちょっと値段に驚いただけだ」ハハハ


上条(水が800円だとぉ!!??どんな水使ってやがるんですか、この店は!!??)

食蜂「んーと、今日は奢ってあげるから気にしないでいいわよぉ」

上条「な、なんですと!?それは、ありがた……いやいや、年下の女の子に奢らせるっていうのも……」

食蜂「人の好意を無駄にしちゃダメなんだゾ☆」

食蜂「それに、レベル5の経済力舐めてもらっては困るわぁ」

上条「そ、そうか。じゃあ今日はお言葉に甘えさせてもらうぜ」


スイマセーン
ハーイ
コレトコレトコレクダサイ
カシコマリマシター

みさきちの能力は上条にも効くんだが…まあいいか

店員「お待たせしました。紅茶とチーズケーキとコーヒーをお持ちしました」

食蜂「うん、やっぱりこのお店の紅茶は美味しいわぁ」ホッコリ

上条「何だ、このコーヒーめちゃくちゃ上手いな!」ウメェ

上条(今度、一方通行にでも教えてやるか)

食蜂「気に入ってもらえてよかったわぁ」


食蜂「それで本題なんだけれど」

食蜂「今日上条さんを待ってたのは聞きたいことがあったからなんだゾ☆」

上条「ああ、そういえばそういう話だったな。何を聞きたいんだ?」

食蜂「えーとぉ、昨日は何で助けてくれたのかしらぁ?」

食蜂「だって、上条さんは無能力者だし、相手は複数いたのよ?怖くなかったの?」

上条「いや、そりゃ全く怖くなかったわけじゃねーけど、普通困っている人がいたら助けるだろ?」

上条「それに、上条さんは不良に追いかけられたりするのは日常茶飯事でございますのことよー」ハハハ

食蜂(ハハハって……)

食蜂「でも、道行く人たちは皆見て見ぬフリをしてたわぁ。むしろ、それが普通じゃないかしら」

食蜂「何か奥の手でもあったの?」

上条「いや、んなもんねーよ。ただ、ああいう場面に出くわすと体が勝手に動いちまうんだよ」


食蜂(……この目は嘘をついてないわねぇ)

食蜂(本当に見返りを求めるわけではなく、純粋に助けた……)

食蜂(こんな人も世の中にはいるのねぇ……)

話作りやすいならどっちでもいいけど、気になる人は気になるから明記はした方がいいかもね

>>22
>>24
あちゃー、これまたすみません

このSSは、食蜂さんは上条さんとまだ接触しておらず、また、上条さんには心理掌握が効かない設定です。


特に時系列やら何やらを確認する前に立ててしまったのはミスですね……気を付けます




上条「どうした?食蜂、食欲ないのか?」

食蜂「い、いえ。少し考え事してたのよぉ」

食蜂「そ、それより、昨日のお礼がしたいのだけれど何がいいかしらぁ?」

上条「ええっ!?いやいや、そんな気にすんなって」アセアセ

上条「それに、ただでさえこんな美味しいコーヒーを奢ってもらってるわけだしな」

食蜂「うーん、それでは私の気がすまないのよぉ」

食蜂(って、何で私はこんなにお礼をしたがっているのかしらぁ?)

上条「そ、そうか。そこまでいうなら…」

上条「んー、じゃあ今度特売買うの手伝ってくれないか?」

上条「お嬢様にこんなこと頼むのもアレかもしれないが……」

食蜂「いいえぇ、全然構わないわぁ」

食蜂「じゃあ、電話番号とメールアドレス教えておくから、特売の前の日にでも連絡してくれる?」

上条「おう、分かった。大体いつの日が良いとかあるか?」

食蜂「今週中は何もないから大丈夫なんだゾ☆」

上条「了解。ごちそうさま。そろそろ門限だろ、送っていくぜ」

食蜂「あら、送り狼にでもなるのかしらぁ?」

上条「そ、そんな事紳士である上条さんがするはずないでしょう!年上をからかうんじゃありません!」

食蜂「うふふ、慌てちゃって。冗談なんだゾ☆」

食蜂「それに、迎えに来てもらうから大丈夫よぉ」

上条「そうか、じゃ気をつけてな。コーヒー美味しかったぜ!」

食蜂「ええ、ではまた今度」

上条「おう、またな!」タッタッタ


食蜂(うふふ、面白い人ねぇ)

上条「いやぁ、食蜂良いやつだったな」

上条「ビリビリと違ってお嬢様っぽいし」

御坂「お嬢様っぽくなくて悪かったわね!!」バチバチ

上条「うおっ!!??ビリビリ、いきなり危ねーだろ!?」パキーン

御坂「うるさーい!!今日という今日は絶対に勝ってやるんだから!!」

上条「ふ、不幸だーーーー!!!」タッタッタ




禁書「むぅ……」

禁書「とーまの帰りが遅いんだよ!!もうお腹ペコペコなんだよ!!」

スフィンクス(うるさいにゃー。ご主人様も大変だにゃ)


上条当麻の不幸は絶えない。

-常盤台女子寮-


ガチャッ

縦ロール「お帰りなさいませ、女王」

食蜂「ええ、ただいまぁ」ニコニコ

縦ロール「……?」

縦ロール「女王、何か良い事でもありましたか」

縦ロール「とてもニコニコしていらっしゃるもので」

食蜂「あらぁ、そう?うふふ、良い事、良い事ねぇ」

食蜂(上条さんとのお茶は楽しかったわぁ)ニコニコ

食蜂「ちょっと、外でお茶してきたのよぉ」

縦ロール「そうでしたか。と、今日は私含め取り巻き達はこちらにいたはずでしたが……ご友人とですか?」

食蜂「うーん、そうねぇ。まあ、もう友人と言えば友人かしらねぇ」

食蜂(電話番号もアドレスも交換しちゃったしね、うふふ)

縦ロール「女王のご友人ですか、一度会ってみたいものですね」

食蜂「ふふっ、そのうち紹介するわぁ」

食蜂(その時までにはもっと親密な関係に……って私何を考えているのかしら///)カァーッ

食蜂(も、もしかして、私が上条さんが気になるのって…その……恋愛感情的な意味でなのかしら///)

縦ロール(女王の顔が赤くなっていらっしゃる)カワイイ

縦ロール(……!!)

縦ロール(も、もしかして女王の言うご友人とは、殿方っ!?)

縦ロール(まだ断定はできませんが、これは面白いことになりそうです)キラーン


食蜂(上条さん……///)

ガチャッ

上条「た、ただいまぁ……」ボロッ

禁書「とーま!!遅いんだよ!!もうちょっとで餓死するところだったんだよ!!」

上条「そんだけ叫ぶ元気があれば、餓死しな…」ガブッ

上条「ぎゃあああ!!痛い痛い!!すまなかったインデックス許してくれええええ!!!」

禁書「問答無用なんだよー!!」ガブガブ

上条「ぎゃあああああ!!」


スフィンクス(ご主人様には同情するしかないにゃー)ニャー

上条「不幸だーーーーっ!!!」

数日後


食蜂(今日も上条さんからの連絡はないのかしら……)ハァ

縦ロール「女王、どうかなさいましたか」

食蜂「いいえぇ、特に何もな……」ピリリリリリ

食蜂(!!)

食蜂(上条さんからだわ!!)

食蜂「は、はい!もしもし!」ドキドキ

上条『よう、食蜂。今時間大丈夫か?』

食蜂「ええ、大丈夫よぉ///」カオマッカ

縦ロール(おそらく、例のご友人からの電話でしょうね。それにしても女王の顔が真っ赤に)カワイイ

上条『そっか。じゃあ、この前言ってた特売の話なんだが、明日は大丈夫か?』

食蜂「ええ、何時頃がいいかしらぁ」

上条『じゃあ、4時過ぎにいつもの公園に来てくれるか?』

食蜂「了解なんだゾ☆」ニコッ

縦ロール(なんて良い笑顔……!!眩しいですわ)カワイイ

上条『じゃ、また明日な!』ピッ

食蜂「…///」ニヘー

縦ロール(女王可愛い!!可愛い!!おっと鼻血が)タラー

食蜂「うふふっ///」ニコニコ

縦ロール「女王、明日はお出かけですか?」フキフキ

食蜂「ええ、うふふ、今から楽しみだわぁ」ニコニコ

縦ロール「お気をつけていってらっしゃいませ」

縦ロール(女王には悪いですが、明日は少し後を尾けてみましょう)

翌日


食蜂(髪よし!メイクよし!服は……制服なのは仕方ないわねぇ)

食蜂「では、行ってくるわねぇ」ガチャッ

縦ロール「行ってらっしゃいませ、女王」バタン

縦ロール(では、私たちも準備しましょうか)

取り巻き1(はい!)

取り巻き2(女王に殿方が……あぁ、青春の香りがしますわっ!!)

食蜂(♪)ルンルン

縦ロール(女王がスキップしていらっしゃいますわ)カワイイ

取り巻き1(ですが、女王がそれほどまでに入れ込む殿方とはどのような方なのでしょうか…?)カワイイ

取り巻き2(やはり、精悍な顔立ちでたくましい御方なのでしょうか?)カワイイ

縦ロール(なんだか楽しみですわね)

食蜂(?)キョロキョロ

取り巻き1(あれ、女王が誰か探しているようですね)

食蜂(!)パァッ


上条「おーい、食蜂!」タッタッタ

上条「わりぃ、待たせちまったな」

食蜂「いいえぇ、私も今来たところよぉ」ニコニコ

取り巻き1(あの殿方ですか!想像よりは普通ですが、好青年のように見えますね)

取り巻き2(やはり、あの殿方も高レベルの能力者なんでしょうか)

縦ロール(それにしても今にも殿方の胸に飛び込みそうなほどの輝く笑顔ですね。)ジョオウカワイイ

あ、ID変わってますが1です



黒子「ちょっとそこのお三方!ジャッジメントですの!」

取り巻きロール(!!)ビクッ

黒子「先ほど、こそこそと怪しい事をしている女学生が3人いるとの通報がありましたわ」

黒子「あなたたちの事ですわね!」ビシッ

縦ロール「いえ、怪しい事というか、女王の殿方というか……」アセアセ


上条「ん?よう、白井じゃねぇか」トコトコ

黒子「あなたは類人猿!!と、食蜂さんじゃありませんの」

食蜂「こんにちは白井さん」

食蜂「と、あなたたち?今日は部屋にいるんじゃなかったの?」

縦ロール「い、いえ、最近この辺にできた喫茶店へ行ってみようかと。すると、たまたま女王が……」アセアセ


黒子(何で類人猿と食蜂さんが一緒に……?)

黒子(……!)

黒子(良い事思いつきましたの!上手くいけばお姉様は黒子と…うふ、うふふふふふふ)グヘヘ


黒子(っと、まずは)

黒子「お二人は付き合っていらっしゃいますの?」

食蜂「えっ!?そ、そんな上条さんと私が……///」カーッ

上条「いや、つい最近知り合ったんだ」

上条(食蜂みたいな子が上条さんの彼女だったら嬉しいこと極まりないんですが……)

上条(まぁ、ありえねーだろうな……)

食蜂(私が上条さんと……///)


黒子(ふむ、なるほど。という事はもしかして……)

黒子(あなたたち、食蜂さんのご友人でいらっしゃいますね?)ヒソヒソ

取り巻きロール(え、ええ)ヒソヒソ

黒子(食蜂さんはおそらく、あの類人…上条さんを慕っていらっしゃいますわ)ヒソヒソ

黒子(どうです?一緒に二人の恋を応援しませんこと?)ヒソヒソ

取り巻きロール(!! 賛成ですわ!!)ヒソヒソ

黒子(では、今回は不問と致しますので、また後で話し合いましょう)ヒソヒソ

取り巻きロール(分かりましたわ!)ヒソヒソ

上条「おーい、どうしたんだ白井。4人でこそこそして」

黒子「いえ、何でもございませんわ」

黒子「では、ジャッジメントの仕事がありますので」ヒュン

縦ロール「私たちも喫茶店へ行ってまいります」

取り巻き1「女王、気をつけてくださいね」

食蜂「大丈夫よぉ、いざという時は上条さんが守ってくれるもの///」ギュッ

上条「のわぁ!?し、食蜂サン?えっとですね、そ、その、胸が当たってるのですが///」ワタワタ

取り巻き2(女王ってこんなにも大胆だったのですね///)

縦ロール「では、女王。楽しんでいってらっしゃいませ」

食蜂「うふふっ///」ニコニコ

上条(何だか上機嫌だな、特売品買うだけなんだが楽しんでくれたのか?)

食蜂(上条さんの隣にいるだけなのにこんなに幸せな気持ちになるなんて……)


上条「それにしても食蜂のおかげで卵を2パックも買えたぜ、サンキューな」

食蜂「こ、これくらいでいいならいつでも手伝っちゃうんだゾ☆」

食蜂(ちょっとあからさま過ぎたかしらぁ?)ドキドキ

上条「本当か!そりゃ助かるな!」

上条「でも、本当に忙しい時は無理しないでいいからな」

食蜂「ええ、分かってるわぁ」

食蜂(やったわ!これで上条さんに会える機会がグンと増えるわぁ///)ニヘー

上条(食蜂ってこんな風に笑うのか……可愛いな)ドキッ

上条「そうだ、このまま家で夕飯食っていくか?」

上条「食蜂に今日のお礼をしたくてさ」

上条(インデックスは小萌先生の家で焼き肉って言ってたし)

食蜂「えっ!?」

食蜂(か、かかか上条さんの家に!!??)アタフタ


上条「あ、いや、別に無理にとは言わないけど」

食蜂「い、行く!」

食蜂(こんなチャンス滅多にないだろうし!)

上条「おっ、そうか!」

上条「よーし、じゃあ今日は上条さんが腕をふるってご馳走しますよ~」

食蜂「これには私の期待力も大きいんだゾ☆」

上条「はは、お手柔らかに……」

食蜂(冷静に考えたら、これお礼のお礼になるのよねぇ)

食蜂(ま、そんな事言ってチャンスを逃すような事はしないんだけどぉ)

食蜂(それにしても上条さんの家……楽しみだわぁ///)

食蜂「さ、上条さん!早く行きましょう!」グイグイ

上条「い、急いで行かなくても上条さんの家は逃げませんのことよ~」

食蜂「うふふっ」ニコニコ

縦ロール「どうやら、順調そうですね」ジョオウカワイイ

黒子「そのようですわね」

黒子(この調子であの二人が結ばれれば、お姉様は黒子のものにいいいい!!!!)フヒグヘヘ

取り巻き1「門限の方は私たちでどうにかしましょう!」

取り巻き2「それがいいですわ!もしかしたら朝帰りになるやもしれませんものね!」

黒子(それは流石にあの類人猿と言えど……無いとは言えませんわね)

黒子(食蜂さんに押されたら断れなさそうですもの)


縦ロール「では、女王には私が連絡を」ポチポチ

食蜂「あらぁ?」ユーガッタメール


縦ロール『女王、門限については私たちにお任せ下さい。女王はご友人と思う存分、甘い時間をお過ごし下さいませ。』

食蜂(あ、甘い時間///)


縦ロール『白井さんの情報によりますと、上条さんに好意を抱いている女性は数多いようです。』

縦ロール『上条さんが他の女性に言い寄られる前に女王の想いを伝える事が最善の策かと。』

縦ロール『女心に疎い上条さんにはそれくらいしないと駄目だそうです。』

縦ロール『我々は女王の恋が成就することを願っております!!』


食蜂(…私は随分と優秀な配下……いえ、優しい友人をもったみたいねぇ)

食蜂(この子たちのためにも何としても頑張っちゃうんだゾ☆)

ガチャッ

上条「さ、ここが俺の家だ」

上条「常盤台の寮に比べたら随分と狭いだろうけど、ま、ゆっくりしていってくれよ」

食蜂「はーい、お邪魔しまーす」

食蜂(ここが、上条さんの部屋……想像より綺麗に片付いているわねぇ)キョロキョロ


上条「じゃ、早速作り始めますか!」

上条「野菜スープとオムライスを作る予定なんだが、食蜂は食べられないものはあるか?」

食蜂「いいえぇ、大概のものは食べられるわぁ」

食蜂「それにオムライスは大好きなんだゾ☆」

上条「そっか!じゃあ気合い入れて作らないとな!」

上条「じゃあ、食蜂はゆっくり寛いでてくれ」

食蜂「はぁい」

食蜂(とは言っても何だか緊張するわぁ……)ソワソワ


上条「んーと、まずはこれを……」テキパキ

食蜂(上条さんの料理してる姿、かっこいい///)

食蜂(いつか、逆に私がご馳走してあげたいなぁ……料理でも習おうかしら)

食蜂(縦ロールちゃんって料理出来たかしら…?)

上条「待たせたな、上条さん特製ふわとろオムライスと食物繊維たっぷり野菜スープですよー」コトッ

食蜂「うわっ、美味しそー☆」キラキラ


上条食蜂「「いただきます!」」


食蜂「じゃあ、オムライスを一口」アムッ

上条「ど、どうだ?」

食蜂「……」

上条(こ、これはやっちまったか……?)

食蜂「……お」

上条(お?)

食蜂「美味しいいいいいい!!!」

食蜂「これお店に出してもいいレベルだと思うわ!」

上条「そ、そんなに褒められると思ってなかったな…」ハハハ

上条「でも、食蜂の口に合ったみたいで上条さんは安心しましたのことよー」


上条(日頃から自炊しててよかったー!)

上条(それにしても人に褒められるなんて久しぶりだなぁ……)オヨヨ

食蜂(こ、これは中途半端に料理を習っても駄目かもしれないわね……)オイシイ

食蜂(いいえ、諦めないのよ!食蜂操祈!!)

食蜂(上条さんのお嫁さんにふさわしい女性に……)

食蜂(上条さんのお、お嫁さん…///)プシュー

上条食蜂「「ごちそうさまでした!」」


食蜂「本当に美味しかったわぁ」

上条「そんなに喜んでくれると上条さんも作った甲斐があるってもんですよー」


上条「じゃ、皿片づけてくるから食蜂はゆっくりしててくれ」ヨイショ

食蜂「ご馳走になったんだし、お皿洗いくらい私がやるわぁ」

上条「気にすんなって、食蜂はお客さんだからな!」

食蜂「人の好意は受け取るものだゾ☆」ウインク

上条「はは、それこの前にも言われたな」


上条「よし、じゃあ俺が皿を洗うから食蜂はそれを拭いてくれるか?」

食蜂「了解ー☆」

上条(食蜂、やっぱいい子だな)

上条(うちの大食いシスターにも見習ってほしいんだが、まぁ無理だろうな)トオイメ


食蜂(2人で台所に立つなんて、なんだか夫婦みたいじゃない//)フフッ



上条「やっぱ2人でやると片付けも早いな」

上条「サンキューな、食蜂」

食蜂「いいのよぉ、美味しいオムライスも食べさせてもらったしねぇ☆

上条「ん?もうこんな時間か」

上条「って食蜂!もう門限の時間過ぎてるんじゃないか!?」

食蜂「ええ、そうねぇ」

上条「いや、本当にすまん!!全く気にも留めてなかった!!」

上条(白井に頼むか……?いや、でも迷惑だろうしな……)ブツブツ

食蜂「門限のことなら大丈夫よぉ」

上条(でもそれ以外に方法は……)ブツブツ

食蜂「あの子たちがなんとか…って、上条さん?」

上条(それに、そろそろインデックスも帰ってくる!どうしよどうしよ……)ブツブツ

食蜂「かーみじょーさーん!」

上条「のわぁ!!って、わりぃ、ちょっと聞いてなかった」

食蜂「もう、だから門限の方は大丈夫だって言ってるんだゾ☆」

上条「ん?そうなのか?」

食蜂「縦ロールちゃんたちが何とかしてくれるみたいよぉ」

上条「おお、そっかそっか」

上条「ん?でも、いずれ帰らなきゃいけないだろ?帰る時はどうするんだ?」

食蜂「え、えっとぉ…」

食蜂「そのぉ……///」

食蜂「か、帰らなければいいのよ///」

上条「えっ」


食蜂「だ、だからぁ、お・と・ま・り///」カァーッ

上条「……」

上条「……………………………!?!?」

上条「い、いやいやいやいや!!」

上条「と、年頃の女の子が男の家に泊まるだなんていけませんっ!」

上条「大体、常盤台のお嬢様がそんな簡単に男の家に外泊だなんt……」

食蜂「違うの!」

上条「えっ……?」

食蜂「わ、私だってそんな簡単な気持ちで泊まるって言ったわけじゃないわぁ」

食蜂「えと、その……」



食蜂「か、上条さんだから言ったのよぉ///」プシュー

上条(え)

上条(えええええええええええ!!!!???)

上条(こ、これってもももしかしてつまりそういう事ですか……?)

食蜂「……///」カァー

上条「あ、あの、食蜂サン?」

食蜂「か、上条さんは」

上条「へ?」

食蜂「上条さんは私のこと、ど、どう思ってるの?///」

上条「そ、それは…」


食蜂(ううぅ……やっぱりまだ言うのは早かったかしらぁ…)シュン

食蜂(でも、もう想いは止められなかっただろうし……)

食蜂(……これで良かったのかしら…)



上条(……ま、まさか、こんな事になろうとは)


上条(…………俺は食蜂のことをどう思っているんだろうな)

上条(食蜂は美人だしスタイルいいし気遣いもできる)

上条(もしこんな彼女がいたら人生バラ色だろうなぁ…なんて考えちまうよな)

上条(………でも)

上条(いざ、こういう風に考えてみると、俺、食蜂のことあんまり知らないんだな)

上条(まあ、知り合ったばかりだから仕方ないっちゃ仕方ないけど)


上条(……)

上条(…………多分)

上条(こんなあやふやな状態で返事するべきではないな)

上条(それは、食蜂の想いを軽んじてるようなもんだ)

上条(それだけは、分かる)

上条「食蜂」

食蜂「うん」

上条「ありがとな」


上条「その…俺は、食蜂のこと嫌いじゃないぜ」

上条「だが、まだ好きとは言い切れない…と思う」

食蜂(!)ビクッ

食蜂(あーあ、フラれちゃっ……)フルフル



上条「でも!」

食蜂(……?)フルフル

上条「でも、それは、まだお互いを十分に知っていないだけなんだ」

上条「お互いを知らないのなら、知ればいい」

上条「だから、その、今はハッキリと返事はできないけど」

上条「まずは、一緒に遊んだり出掛けたりして」

上条「お互いを知るところから始めないか?」

上条「……だ、駄目か?」

食蜂「……う、ううん」フリフリ

食蜂(よかった……)

食蜂「……も、もう、上条さんの曖昧力がこんなに大きいなんてビックリだゾ☆」

上条「う……わ、わりぃ」

食蜂「でもぉ上条さんはちゃんと私のこと考えてくれたんでしょ?」

食蜂「それなら、私からとやかく言う事はないわぁ」

上条「…そっか、ありがとな」

食蜂「うん」


食蜂「じゃあ、今日は帰るわぁ」

上条「! そうか」

上条「んー、でも、どうやって……」

食蜂「こんな時間に悪いけど、白井さんに手伝ってもらうことにするわぁ」

上条「分かった、じゃあ白井や縦ロールたちによろしく言っておいてくれ」

食蜂「ええ」

食蜂「上条さん」

上条「ん?」


食蜂「明日からはどんどんアタックして、私のこと大好きにさせちゃうんだからそこのところよろしくだゾ☆」ウインク


上条「」ドキッ

上条「はは、お手柔らかに…//」

食蜂「じゃあね、上条さん」

上条「ああ、またな、食蜂」

黒子「もう、人使いが荒いですの」ヒュン

食蜂「ごめんなさいねぇ」フフッ

黒子「で、あの殿方とはどうでしたの?」

黒子(まあ、顔を見る限り悪くはなかったみたいですが)

食蜂「そうねぇ、皆から半歩リードっていったところねぇ☆」

黒子「そうですの」

黒子「しかし、油断大敵ですの」

食蜂「ええ、分かってるわぁ」

食蜂「上条さんは誰にも渡さないんだゾ☆」メラメラ

黒子(燃えたぎっていますの)

食蜂「ありがとねぇ、白井さん」

黒子「お礼はいいですの、では」ヒュン


縦ロール「女王!お帰りなさいませ」

食蜂「ただいまぁ、縦ロールちゃん」

食蜂「ごめんね、わざわざ上手く誤魔化してくれたみたいなのに」

縦ロール「いえ、そ、それより上条さんとはどうなったのですか?」ソワソワ

食蜂「んーとぉ、いろいろあったんだけど」

食蜂「お互いをもっと知るために、今度一緒にお出かけすることになったわぁ」ニコニコ

縦ロール「それはそれは!女王、よかったですね!」

食蜂「ええ、ありがと☆」

ヒュン

御坂「黒子?どこに行ってたの?」

黒子「い、いえ特に何もないですわ」ドキッ

黒子「少し、夜風にあたってきただけですの」

黒子「しかし、この時間になると少し肌寒かったですの……ということで、お姉様!!黒子を温めて下さいまし~!!!」ガバッ

御坂「ひゃっ!……く~ろ~こ~!!!」

御坂「離れなさーい!!!」バチバチ

黒子「ああん、お姉様手厳しい!!」ビリビリ




ガチャッ

禁書「とーまー、ただいまなんだよー!」

上条「おお、おかえりインデックス」

上条「お腹いっぱい食えたか?」

禁書「うん!あんなにお肉たくさん食べたの初めてかも!」

上条「そ、そんなに食べたのか……」

上条(後で、小萌先生にお礼……というかお詫びを申し上げないとな……)ハハハ…

禁書「ところで、とーま、何か良い事あったの?」

上条「えっ?」ドキッ

禁書「何だか嬉しそうな顔してるかも!」

上条「そ、そうか?」

上条「あー、あれかな、特売の卵が買えたからかもな…ははは……」

上条(はは、顔に出てたか……)

上条(さっきはああ言ったけど)

上条(…やっぱり食蜂のこと好き……なのかもな……)


禁書「本当!?じゃあ、またこの間の特大オムライス食べたいかも!!」

上条「い、今から食うのか!?できれば明日にしてほしいんだが…」

禁書「想像したらお腹すいてきたんだよ……とーまー、作ってー!!」

禁書「作らないと……」ガルルル

上条「ま、待て、分かったから噛むのはやめてくれ!」アセッ

上条(せっかく、特売で買った卵が一日で無くなりそうだ……)

禁書「うぅ~、楽しみなんだよ!」


スフィンクス(本当、よく食べるにゃー)ニャー

すみません、同僚がインフルったらしくて今から夜勤に行ってきます……

まだ、この先の展開は考えていませんので何か希望というかやってほしいネタがありましたら是非是非どうぞ

というかお願いします、自分じゃありきたりなネタしか思いつきませぬ……orz



あ、こんな時はhtml化依頼して後日またスレ立てれば良いのですかね…?

最近、オティヌスとか言う新手のゾン…ヒロインが出てきたけど
一年前位は食蜂さんがそのポジションだった気がする
パツキンおっぱいと露出魔女っこどっちがお好み?

ただイチャイチャさせて糖度100超えて砂糖が析出するくらい甘々にしてくれればいいよ

まだ各時期のデート、ラキスケ、恋敵の出現、上条さんからの告白、プロポーズ、結婚、初夜、ハネムーン、子作り…etc
やるべき王道は大量にある

>>67
パツキンおっぱいの方が好きです

>>74
なるほど、了解しました


展開が早いなどの助言ありがとうございます

例のインフルった同僚の埋め合わせで来週は忙しいので少し間が空きますが、ある程度書き溜めてから投下していきたいと思います

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月05日 (水) 12:45:27   ID: b6Qjbfei

白井も猿なんだよね~。白井の場合はド変態類人猿略して変人猿

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