ニャル子「私の中の人結婚したそうですよ」真尋「それはめでたい」 (51)

ニャル子「便乗して私達も結婚しましょう!」

真尋「無理」

ニャル子「30ピンチと散々ネタにされてましたが結婚できてよかったですね」

真尋「お前達も30ピンチだし頑張れよ」

ニャル子「クー子」羽交い絞め

クー子「…そこは触れてはいけない境界線」ボーッ

真尋「熱い熱い熱い、年齢の話の時だけチームワークいいなお前等!」

ニャル子「我々はまだスイーツ(笑)やらイケメンやらにガチで夢中になれるお年頃なんですよ」

クー子「…ボンキュッボンのナウでヤングなイケイケなJK捕まえておいて何を言っているの?」

真尋「ハス太、人間年齢でいくつだ?」

ハス太「確か――」

ニャル子「ハスターくん、ニョグ太くんを追い払ってあげた幼き日の恩忘れたとは言わせませんよ、もし伝えたら・・・我々の手であなたを殺めなければなりません」

クー子「…サイクロンエフェクトになろうと我々は全力で殺しにかかる、竹馬の友を手にかけないといけなくなるわたし達の立場を汲んでほしい」

ハス太「あはは・・・まひろくんと同い年だよ・・・」

真尋「脅すなよ・・・」

真尋「声優に先越されたからってナチャ橋みたいに妙な気起こすなよ」

ニャル子「ナチャ橋?」

真尋「惑星保護機構が依頼した建築士」

ニャル子「よく覚えてますね」

クー子「…そんな昔の事忘れた」

真尋「10巻の敵ぐらい覚えてろよ、まだ11巻だぞ」

ニャル子「雑魚なんていちいち覚えていませんよ」

クー子「…11巻より前は覚えてない」キリッ

真尋「歳取ると物忘れ多くて厄介だな」

ニャル子「クー子」アームロック

クー子「…少年は今まで食ったパンの枚数をおぼえているの」ボーッ

真尋「熱い熱い熱い、年齢の話だと容赦ないなお前等!」

真尋「こんな話してたらナチャ橋に同情しそうになるよ」

ニャル子「何故ナチャ橋を気にかけるんですかー」

真尋「今まで三行で答えろと言って素直に三行で答えたのあいつだけだから印象に残ってんだよ」

クー子「…これは由々しき事態」

ニャル子「ええ、まさかこのような事態になるとは・・・」

真尋「ん?」

ニャル子「まさかナチャ橋×真尋さんのフラグが立とうとは!」

クー子「…婚期を逃がしかけて暴走した前科があるナチャ橋ならやりかねない」

ニャル子「大変です! 今度のコミケでナチャ橋×真尋の薄い本がー」

真尋「絶対ないから安心しろ」

ハス太「まひろくんのBL同人誌少ないからね」

真尋「そういう問題じゃねえ」

クー子「…でもBLは汚い、百合は極上」

真尋「・・・そうか」

クー子「…ニャル子が婚期を逃がしかけてるならわたしがもらってあげる」ダキツキッ

ニャル子「誰があんたなんかと! 私は真尋さんに貰われる予定ですよ!」ガシガシッ

真尋「クー子って婚期逃がしてああなったのか?」

ハス太「幼稚園の時からあんなんだよ」

真尋「ああ、そうだったな」

真尋「考えたらこのラノベの女子、暮井以外全員30代以上か?」

ニャル子「誰が三十路以上ですかーー!」

クー子「…燃やすよ」

真尋「お前等とアト子とルーヒー・・・ん?」

ハス太「どうしたの?」

真尋「ルーヒーってお前達より年上だよな」

ニャル子「当たり前です、私達のがピチピチですよ!」

クー子「…わたしのボンキュッボンに敵う訳がない」

真尋「婚期逃がした女は見苦しい、それを馬鹿にしている婚期を逃がしかけてる女は見るに堪えないな」

ニャル子「ヤッチマイナー」羽交い絞め

クー子「…今回は譲る」押さえ込み

ヘリ引きピューン 額にザクッ

真尋「痛ええええええええ!!!!!!」ジタバタジタバタ

真尋「くっ・・・ルーヒーはどこで聞いてたんだ、いてて」

ハス太「流石のぼくも今のは擁護できないよ」

真尋「婚期逃がしかけてる女のチームワーク怖いな」

ハス太「またやられちゃうよ、もしかしてMなの?」

真尋「そんな訳ないよ、一時期平気であいつらをフォークで刺してたからSよりかな、こんな事どうかと思うけど」

ハス太「本当にどうかと思う」

真尋「そういえばニャル子と会ってまもない頃、アニメショップでニャル子が騒いでたからフォークで刺して注意したんだが・・・」

真尋「あの時の傷口を舐め回してたニャル子にムラッというかドキッときた、だからSだ」※原作1巻62ページ参考

ハス太「・・・」

真尋「・・・今のはニャル子達には内緒な」

ハス太「目の前で聞いてるよ」

ニャル子「」

クー子「」

真尋「あ」

真尋「僕も年上が多い環境に慣れてるから何がおかしいのか理解できていない、だから他の作品を参考に調べてみようと思う」

ニャル子「真尋さん真尋さん」

真尋「手始めに同じ逢空万太作品のメインキャラ達を呼んでみた」

クー子「…少年少年」

琥太郎「『深山さんちのベルテイン』のヒロイン、深山 琥太郎、女の子です!」

理々「あんた男でしょ! 主人公でしょ!」

ベルテイン「ヒロインのベルテインであります、ベルテインであります」

理々「チッ 琥太郎の幼馴染でヒロインの宮内 理々よ」

耕平「同じく琥太郎の幼馴染の高原 耕平だ」

真尋「傍からみると君が主人公っぽいな」

耕平「主人公が常に女装してるからな」

理樹「『ヴァルキリーワークス』の主人公、大神 理樹です」

フェル子「ヒロインのフェルスズです、フェル子って呼ばれてます」

真尋「全員僕より年下だっけ?」

クー子「…少年少年」

真尋「・・・ん? どうかしたか」

ニャル子「あからさまに話しずらさないでください、無駄に大掛かりです」

真尋「ついカッとなってやった、今は反省している」

クー子「…大勢呼んで話の収拾つかせなくする魂胆がみえみえ」

ニャル子「まったく真尋さんにそこまでSっ気あるとは思いませんでしたよ」

真尋「た・・・たまたまときめいたんだ! そういう趣味はねえよ!」

ニャル子「まぁまぁ、自分の異常性癖は認めたくないものですが少しくらいハードな物でも受け入れますよ」

クー子「…同じく」

真尋「受け入れるな!」

ニャル子「ところであの方々はどうなさいます?」

ハス太「とりあえず今話してるまひろくんの性癖を皆につたえておいたよっ」

真尋「何してんだコラァァァ!!」

琥太郎「フォークで人を刺すなんて最低っ!」

ベルテイン「人の屑でありますな、人の屑でありますな!」

理々「人前でそんな事するなんて・・・死ねっ!」

耕平「同じ逢空万太作品で一番長く続いている主人公がDV性癖とかねぇわ」

理樹「流石の僕でもその性癖はどうかと思うよ」

フェル子「最低ですっ」

真尋「大衆の前であらぬ疑いかけられた・・・」ズーン

ハス太「その大衆呼んだのはまひろくんだけどね」

ニャル子「フォローは任せてください」

真尋「頼む」

ニャル子「皆さん、確かに真尋さんは少々鬼畜な所はあります、フォークは飛びますし二階の窓から放り投げられたりしました・・・」

クー子「…皆の前で固い物(英和辞典)をぶつけられそうになったり熱いもの(焼きたてのベーコン)を無理矢理口に入れられたけど・・・」

ニャル子「ですが私達は真尋さんを信じてます、安心してください!」

真尋「このタイミングで何ほざいてんだああああぁぁ!」

琥太郎「こういうのってどうしていいのかわからないよ・・・」

ベルテイン「調教済みでありますか、調教済みでありますか」

理々「すがすがしいほどDVに遭ってる妻の言い訳ね・・・」

耕平「自分が戦陣切って守り抜く存在を自分の手で傷つける、そんな愚かな事があるか!」

理樹「女性をフォークで調教して性奴隷に仕立て上げるのがあなたのやり方ですか?」

フェル子「最低! 不潔! 変態!」

真尋「お前達何がしたいんだ」

ニャル子「いやぁ、外堀を埋めるだけだったんですけどねぇ・・・」

クー子「…任意発動効果は一連の処理の途中で効果が発動するとタイミングを逃がすから心配しないで」

真尋「完全に強制効果だろ、ばっちりバッドタイミング掴んでるだろ、久々にフォークで刺すぞコラ」

理樹「やれやれ、そこは食器のフォークではなく下半身のフォークで血を出させるのが男の甲斐性ですよ」肩ポンポン

真尋「お前は何を言っているんだ」

真尋「・・・じゃあお前等人の事言えるのかよ!」

ニャル子「反論が子供じみてますよ」

真尋「あんなに言われて黙ってられるか! まず深山琥太郎! 常に女装をしている変態に性癖をとやかく言われる筋合いはねぇよ!」

琥太郎「これは性癖じゃありません、習慣です!」

理々「オラッ 悪あがきしないで男に戻りなさい!」

ベルテイン「コタロー殿の性癖は我々の悩みの種であります、であります」

琥太郎「こーへー、何とかしてよぉ、理々とベルさんがあの人の味方する・・・」

耕平「性癖は人それぞれだが君の性癖はDVに達してるだろ」

琥太郎「そうよそうよ!」

真尋「でもそいつ女装してるだろ」

耕平「論破された」

琥太郎「論破されてないよ! 似合っていれば女装しても変態じゃないよ! そもそも私女だから女装じゃないわよ!」

理々「男でしょうが!」

真尋「大神理樹、母親と近親相姦しかけただろ」

理樹「大げさですね、まだフラグが立っただけじゃないですか、ついでに僕の僕も勃ってたかも」

真尋「まだって何だ、フラグが立ってるだけでおかしい、勃つのもおかしい、DVとは別のベクトルでおかしいだろ!」

ニャル子「原因を悪化させた私が言うのも何ですがまずDV否定しましょう」

真尋「もうどうでもいいよ! どうせSだよ、フォークまとめ買いした時のお前達の表情心地よかったよ! ちょっと興奮したよ!」

クー子「…だからあの時今までに見たことないほど素晴らしい笑顔だったんだ」

琥太郎(あの時フォークを買いあさってたの、この人だったんだ)

理樹「守備範囲広いと人生楽しいですよ」

真尋「広すぎだろ! 自分の母親に向かって『超したい』っておかしいだろ! そして次の文章『いけない、建て前がどっか行った』」※ヴァルキリーワークス3巻50ページ参考

真尋「『超したい』が本音かよ! 建て前とか考えてる時点でおかしいよ!」

理樹「そんな細かい事を意識してるから4年以上続いてるのに未だに女性を待たせている甲斐性なしなんですよ」

真尋「甲斐性は関係ないだろ! 細かくねえよ! 4年以上続いても劇中一ヶ月も経ってないんだよ!」

フェル子「『きんしんそうかん』って何ですか?」

ベルテイン「親、もしくは子等の近親者と性的関係を持つ意味であります、インセスト・タブーであります、インセスト・タブーであります」

フェル子「ああ、そういう意味ですか」遠い目

ベルテイン「嫁姑問題大変でありますな、大変でありますな」

真尋「そういえばお前の母親が書いてる小説、母親読者の多いって設定だな、もしうちの母さんがあんな内容の小説持ってたらどうしてくれるんだ」

理樹「良い機会じゃないですか」

真尋「なんの機会だよ、僕達の作品世界観同じだから有り得るんだよ、親があんなの持ってたなんて知ったら流石の僕でもグレるわ! 親をフォークで刺さないといけなくなるじゃねえか!」

理樹「そこは下半身のフォークで――」

真尋「刺すぞ」フォークシャキーン

耕平(俺の母さんも持って・・・考えるのはやめよう)

理樹「まあまあ、おちついてください、貴方のお母さんが所持してるかどうかなんて僕にはわかりませんし僕の責任じゃないですよ」

真尋「・・・ごめん、ただ3月に発売される12巻で実際にありそうで恐ろしい、11巻でお前達登場したし」

理樹「気が沈んでしまった時は何かで紛らわした方がいいですね・・・そうだ、ニャル子さん」

ニャル子「はい?」

理樹「おっぱい揉んでいいですか?」

真尋「大神、変な事言わなかったか?」フォークシャキーン

理樹「八坂さんって意外とアグレッシブなんですね、フォークの先端が僕のまつ毛にあたってるんですけど」

真尋「当ててんだよ」

理樹「わーい、同性に言われるとここまで命の危機を感じる台詞なんだー、それとクー子さん、無言で機動砲台を配置するのやめてください」

ニャル子「・・・」ニヤニヤ

真尋「・・・なんだよ」

ニャル子「やきもちですか?」

真尋「・・・こいつがふざけてるから忠告しただけで・・・」

理樹「じゃあ八坂さんの目の前でNTRしていいんですか」

真尋「おい、あれ」

理樹「はい?」

フェル子「リキ、浮気者は斬っちゃえばいいと思いません?」屠竜赫怒(グラム)励起シャキーン

理樹「今の会話は八坂さんを落ち着かせるために言っただけです、だから屠竜赫怒(グラム)しまってください、目がうつろですよ」

フェル子「仮にニャル子さんがOKしたらどうしてました?」

理樹「即揉みたいです」

            _
        ノ |_   ll__l---||_       Nice boat.
      rj「l__`ー'  ヽlーj  L---┐
      |―┴┴―`ーrュ-‐< ̄.ィj .__jl
      |[][][][][][] i """ _..,,rr=''´ l
      l ̄ ̄ ̄ ̄/7-‐'´     /
   f  jL-、 _-‐'      -‐´~~
   ヽ |  ̄  _j_ -‐'~´~~

     `ー~´~~~~

ニャル子「話が思わぬ方向にいったので大神さんが悲しみの向こうへ行く前にゲストの方々には帰ってもらいました」

真尋「何しに来たんだ、あいつら」

クー子「…少年が呼んだんだよ」

真尋「すまなかった、そういえば昨日新しいゲーム買ったんだ、家に帰って皆でやるか?」

ハス太「まひろくん、いくら何でも強引すぎない?」

真尋「何が?」

ナチャ橋「悪あがきが過ぎるぞ」

ニャル子「しらばくれるおつもりですか? もう言い逃れできませんよ」

クー子「…さっきので話がそれて安心してると思うけど少年の性癖の話、まだ終わってないからね」

真尋「正直に言うよ・・・ん?」

ナチャ橋「どうした」

真尋「『どうした』じゃねえよ、何故お前がここにいる、ナチュラルに会話に参加するなよ」

ナチャ橋「私の出るタイミングな気がしてな」

真尋「確かにお前の話題出たけど大分前だよ、タイミング逃がしてるよ」

ナチャ橋「任意発動効果は一連の処理の途中で効果が発動するとタイミングを逃がす、だがそれは『~時』の場合だ、『~場合』はタイミングを逃がさず発動できるぞ!」

真尋「そんな理屈でグッドタイミングにはならねえよ! そもそもお前が出てくるタイミング自体ねえよ! 『時』と『場合』で効果違うって意味わからないから!」

ニャル子「惑星保護機構に引き渡したあーたが何故ここにいるんですか! 豚箱にぶちこんだはずですよ!」

クー子「…脱走は重罪、なのに何故わたし達惑星保護機構の前に現れたの? 手の込んだ自殺しにきたの?」

ナチャ橋「惑星保護機構がなんだ、重罪がなんだ、追い詰められた独身の婚活は犯罪より重いのだよ!」

真尋「さっきから目的がつかめないんだが、アト子はここにいないぞ」

ナチャ橋「アト子嬢は諦めた、あそこまで嫌われてはどうしようもない」

ハス太「じゃあ何しにきたの?」

ナチャ橋「それは・・・君の名前は確か・・・八坂真尋だね」両肩ガシッ

真尋「あ・・・ああ・・・」

ナチャ橋「結婚しよ」

ドガッ バシッ

ナチャ橋「グハッ」バタッ

ニャル子「真尋さん、大丈夫ですか」バールのようなものシャキーン

クー子「…今更BLに走っちゃだめ」同じくシャキーン

真尋「大丈夫だ、にしても拗らせすぎだろ、こいつ」

ナチャ橋「くっ、フラグの匂いがしたはず・・・!」

ニャル子「そんな物幻臭です! 真尋さんのフラグがあんたに立つはずないでしょう!」

クー子「…少年のBLカップリングは余市くんかハス太くんで間に合ってる」

真尋「そういう問題じゃないだろ」

ナチャ橋「追い詰められた独身の婚活は性別より重いのだよ!」

ハス太「同性愛なんておかしいよ、非量産的だよ!」

真尋「・・・」

ニャル子「・・・」

クー子「・・・」

ハス太「あれ、何で皆だまっちゃうの?」

×非量産的

○非生産的

済まぬ、また誤字あるかも

ニャル子「真尋さんも変な気起こさないでくださいね」

真尋「こいつとフラグ立つ事なんて未来永劫ないよ、だからおちつけ、目が怖い」

ニャル子「私だって怖いですよ!」

クー子「…少年、わたし達の気持ちを汲んで、婚期を逃がした者の末路を目の当たりにして恐怖を感じない者はいない」

ニャル子「冗談でも真尋さんを奪われるのが怖いんですよ」

真尋「婚期逃がしかけてるから?」

ニャル子「そういう言い方やめてください」

ニャル子「話を少し戻しますけど真尋さんはドSですよね、フォーク刺したり怖けた顔見て興奮したんでしょう」

真尋「その話か・・・」

ニャル子「真尋さんの性癖受け入れれるのは私だけですよ」

クー子「…わたしも大丈夫」

ニャル子「あーたは入ってくんじゃねぇですよ」

クー子「…わたしとニャル子を一緒に娶れば少年の行き過ぎたSの部分も二人で止める事ができる」

真尋「行き過ぎねえよ、最近は刺してないだろ、それと僕がお前達を娶る前提に話しになってないか?」

ニャル子「違うんですか!?」

クー子「…少年はわたし達が嫌いなの?」

真尋「嫌いじゃないけど・・・僕はまだ高校生だ、そういう話は早いだろ」

ニャル子「でも婚約の約束はできますよね、愛が重いのは自分でも理解しています、ですが真尋さんの口からでないと安心できないんです」

ニャル子「真尋さんと出会う前は会社と家を行き来するだけの毎日、社会人になってからは友達も出来ず仕事と趣味に没頭して自分の気を紛らわせてました」

ニャル子「そんな状況ですから旧友にその姿を見せまいと直接会うのを避け連絡で聞かれてもはぐらかして・・・」

ニャル子「そのせいですかね、ネフレン=カーを三台所持しているのは、あの時の私はお金と忙しさで自分の幸せを装っていたんです、ニャルラトホテプの間では同種の複数所持がポピュラーとかあんなの嘘です」

ニャル子「ヨグソトス先生に初恋を拗らせてからというもの、恋が出来ず同僚は寿退社するばかり、焦りがさらなる嫌悪に苛まれお金と忙しさで自分を誤魔化す日々が続いてました」

ニャル子「ですが真尋さんと出会えました、恋が出来なかった自分が、好きになる事ができなかった自分が、人目見て幼少期の初恋と同じ想いになる事ができたんです」

ニャル子「正直、自分でも何故ここまで真尋さんに執着するのかわかりません、ですがこの想いは嘘ではありません、どんな事があろうと真尋さんと一生共にする覚悟は出来ています!」

真尋「・・・お前も苦労してきたんだな、いいのかよ、僕はまだ苦労も碌に知らないぞ」

ニャル子「私達と共に過ごした日々は苦労がなかったと?」

真尋「そういう訳じゃないけど」

ニャル子「クー音が来た時はキツかったですが真尋さんと会ってからそういう不安は減りました・・・」

ニャル子「ですがまた不安がこみあげました、保護機構の後輩ならまだしも中の人にまで先を越されるなんて!!!」

真尋「ああ・・・うん・・・」

ニャル子「しかも婚期を逃がした者の末路を目の当たりにしまいました!」

真尋「ナチャ橋倒したのはお前達だがな」

ニャル子「短気な私を許してください、クー音が来た時と同じ事を聞きます、真尋さんにとって私は何なんですか!」

真尋「・・・まだ一ヶ月も経ってないぞ」

ニャル子「・・・」

真尋「正直僕は未だにお前達を警戒している、短期間で普通ではない事が起こり普通と信じていた母さんが普通とはほど遠い事をしてきて、僕自身も普通ではなくなった」

真尋「安定志向だから、お前達の気持ちを避けてきた、無視してきた」

真尋「だが・・・あの時気づいたんだ、アト子が来た時の事件覚えてるか、事件の元凶がそこにいるし」

ニャル子「ええ」

真尋「アト子は寝取り性癖がある、故に恋愛状態にある人物を匂いで探れる」

ニャル子「・・・」

真尋「あいつは嗅ぎ取った、アト子にとってもっとも好都合に事が進んでいる匂いを僕から」

ニャル子「!?」

真尋「認めたくないものだな、今まで安定志向の自分を全否定する気持ちを」

ニャル子「真尋さーーん!」ダキッ

真尋「抱きつくなよ・・・」

ニャル子「もう、真尋さんったら回りくどい!」

真尋「・・・自分の気持ちに正直になってもいいかな」

ニャル子「ええ、いいですとも!」

クー子「…じゃあ男の本能に正直になってわたしも娶ってハーレム作ろう」

ニャル子「なんであんたが入ってくるんですか!」

クー子「…ニャル子も同い年だからわかるよね、就職したとはいえコネで信用も薄い、元ニートだから少年が娶ってくれないと一生一人身、お見合い写真と睨み合う日々になる」

ニャル子「・・・」

真尋「同情してるのか? なんだかんだお前達仲良いもんな」

クー子「…口ではああ言ってるけど身体は正直」

ニャル子「あんたは何言ってるんですか!」

ニャル子「真尋さんは嫌ですよね、あんな奴!」

真尋「ニャル子がいいなら別にいいぞ」

ニャル子「なっ!」

真尋「あいつを一人身にするとまた犯罪犯しそうだし、クー音の存在を考えると悲惨だ・・・」

ニャル子「・・・確かに」

クー子「…ニャル子の中の人の結婚情報で焦ったのはニャル子だけじゃないよ」

ニャル子「・・・」

クー子「…『でゅるわぁあああああぶるわっひゃあひゃひゃひゃひゃどぅるわっはあああああああああぎゃあああああうわああああああああ』」

クー子「わたしはあんな末路を辿りたくない・・・」

ニャル子「真尋さん、クー子も娶ってあげてください、昔の仲はともかく幼馴染のあの末路は流石の私でも見るに堪えません」

真尋「僕もそう思う」

クー子「…これからよろしくおねがいします」

ナチャ橋「いつのまにか話が進んでいた」

ハス太「ナチャ橋さんはこれでいいの?」

ナチャ橋「ぽっと出の私よりあの二人と結婚した方が幸せになれる、婚期逃がしてる身だ、二人の焦りは手に取るようにわかる」

ハス太「以外と諦めが早いね」

ナチャ橋「あの二人に勝てると思うか? 勝利を収めても彼が二人のもとへ行くのはわかりきっているだろう」

ナチャ橋「ここにいても彼等の邪魔なようだな、私は行く、新たなる道へ、達者でな」タタタッ

ハス太「ナチャ橋さんもげんきでねぇ~」バイバーイ










ハス太「・・・あれ?」

ニャル子「えへへ、真尋さん」

クー子「…少年」

真尋「何だよ・・・」

クー子「…わたし達に挟まれて恥ずかしいの?」

真尋「いや・・・その・・・」

ニャル子「真尋さんはお子様ですね、私達お姉さんが相手してあげましょうか?」

真尋「・・・都合のいい時だけ年上ぶるな」

ニャル子「真尋さんの反応、かわいいんですもの」

真尋「今はそうしていられるだろうが、僕のSの部分が目覚めるかもしれないぞ」

ニャル子「来てください、服なんか脱いでかかって来いですよ」

クー子「…少年、わたし達と大人の階段、昇ろ」



ハス太「・・・ぼくも帰ろう」トコトコ

真尋「ところで1つ聞きたいんだが」

ニャル子「なんですか?」

真尋「歳いくつだ」

ニャル子「そういえばネットで買ったビヤーキーがそろそろ届く頃ですね」

クー子「…少年みたくゲスト呼ぶよ」

真尋「はぐらかすな、付き合ってる相手の年齢くらい把握したいんだよ」

ニャル子「う・・・確かにお気持ちはわかりますが・・・ですがまだ若いカップルのままでいたいですしー」

クー子「…心はまだ宇宙十代」

真尋「宇宙十代とかの前に精神年齢が低いだけだろ」

クー子「…くすん」

真尋「どの道僕が先に歳老いて逝くんだ、生きてる間には教えてくれ、妻の年齢知らずに死ぬなんて恥だろ?」

ニャル子「・・・はい」

クー子「…少年、寿命の事はあまり言わないで」

真尋「ごめん」

真尋(しかしこいつら婚期や年齢の話にすぐ反応する、だいたい婚期気にしはじめるのは20台後半)

真尋(ニャル子は公務員、お金と有給もかなり貯まっている、そう考えるとやっぱり30代・・・)

ニャル子「これ以上いけません」

真尋「頭の中覗くなよ」

クー子「…せっかくしんみりしていい話で終わりそうなのに」

ニャル子「それに私は常に真尋さんから来るのを待ってたんですよ!」

クー子「…少年はツンが多くて大変だった、あやうく婚期逃がしかけた」

真尋(待ってたか・・・ 婚期逃がさないように・・・)

真尋(婚期逃がさないように・・・待つ、待つ、根気、根気よく)

クー子「…」

ニャル子「・・・」

真尋(婚期逃がさないように根気良く・・・」

クー子「…こんな時につまらない駄洒落考えないで」

ニャル子「真尋さん、大変申し訳にくいのですが・・・心の声もれてますよ」

真尋「あ」

ニャル子「まあ・・・その・・・そんな真尋さんも大好き・・・で・・すよ」

クー子「…少年もアフーム=ザーを召喚できるようになった?」

ハス太「流石にこのタイミングでそれはマズイんじゃない?」

ナチャ橋「雰囲気ぶち壊しだな」

琥太郎「センス悪いね」

ベルテイン「うわぁであります、うわぁであります」

耕平「ユーモアがあって・・・その・・・いいんじゃ・・・ないかな・・・ハハハ」

理々「死ね」

理樹「夜の方も根気良く出来るといいですね」

フェル子「ムード壊すのはどうかと思います」

真尋「何で聞いてんだお前等ーーーっっ!!!」


おまけ


クー子「…少年」

真尋「どうした」

クー子「…『ボンキュッボン』にもツッコんでほしかった、自分で言ってて悲しい」

真尋「・・・ごめん」


あとがき

真尋をいじりたかった、それがこのSSを書いた動機はそれだけです、そしたら声優さんの結婚情報が目に入った
何故ニャル子SS少ないんだ! ニャル子と真尋とクー子のイチャイチャもっと見たいんだ! 皆書こうぜニャル子SS!
ハス太きゅんハスハスしたい
琥太郎きゅん、理樹きゅんペロペロしたいペロペロ

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