紬「唯ちゃん澪ちゃんりっちゃん、楽しいバイトがあるの!」(431)

けいおん!×ドラクエⅠ実況

唯「ムギちゃん、楽しいバイトって何?」
律「バイトってどんなのだ?時給は良いのか?」
澪「ま、まさか変なことするバイトじゃないよな…」
紬「大丈夫よ澪ちゃん、詳細は私も知らないんだけど、ゲームのテストプレイをしてもらうの。
  そしてテストプレイについてレポートを作ってもらうの」

律「げ、レポート…。レポートには講義で散々苦しめられているし…」
唯「わ、私も…その日は予定があるし、レポート作成ならパスしよっかなー」
澪「お前ら、レポートと聞いたとたんその反応か?それに、まだ日にちも何も出てないだろうが!」
紬「唯ちゃん、りっちゃん、大丈夫よ。大学の講義のレポートとは違うものだから」

紬「レポートといっても、どちらかと言うとアンケートに近いものなの。

  実際にプレイしてもらって、この部分はどうだとか、参考になる意見を出してもらいたいの。

  それと、実際にプレイしている人(プレイヤー)のレポートと、

  外からプレイの様子をモニターで見ている人(プレイモニター)のレポートが欲しいらしいの」

澪「へー。じゃあ、少なくとも二人以上の人が必要ってことなのか」

紬「そうなの。それで、テストプレイしてくれる年齢層を幅広く取る必要があって、

  二十歳前後、学生、女性の意見が欲しいってことで、私のところにも依頼が来たの」

唯「なーんだぁ、レポートと聞いたからてっきり『1,200字以上書きなさい』とか、

  そんなのだと思ったよ」

律「私もそう思った。レポートなんてどこが楽しいバイトなんだよって。

  それならそうと早く言ってくれよな、ムギぃ」

澪「お前らが早合点しただけだろうが!」

紬「まぁまぁ…ともかく、まずは日にちを決めて欲しいの。このテストプレイは社外秘のものだから、

  テストプレイとレポートが完成したら、速やかに機器を会社に返却しないといけないから」

           / ̄ ̄\
           Il(itノヽヽヽl
          ノリ(l|#` q´ ノi ゆいのうんちくりゃえ~!●ミヽ(`q´#)

     (⌒⌒ヽ  /  、 つ
●Ξ (  ブッ!! ゝ (_(__ ⌒)ノ
     丶~ '´   ∪ (ノ
 

澪「社外秘って、その会社というのはひょっとして…」

紬「うち(琴吹グループ)の系列の会社なの。ゲーム機のハードを今開発していて、

  それでプレイすると、今までとは根本的に違う、よりリアリティのあるゲームが楽しめるらしいの。

  でもまだ試作の段階だし、特許申請もまだらしいから…」

澪「じゃあ、このことを外でしゃべっちゃまずいんだな?」

紬「できるだけね。だからテストプレイも身内の関係者だけなのよ。

  テストプレイも、寮の私の部屋でしてもらうの」

澪「テストプレイは結構時間がかかるのか?」

紬「テスト用ソフトは、試作段階だから元の容量が小さい昔のソフトをリメイクしているらしいの。

  だからそこまで時間はかからないはずなんだけど、どのソフトでテストプレイするかも

  私も実はまだ知らないの。あとで聞いてみるわね」

律「とりあえず日にちを決めようぜ。私は今週はこの日とこの日以外はOKだ」

唯「私はこの日とこの日とこの日以外OK」

澪「私はこの日とこの日とこの日ならOKだ」

紬「うーん、今週は無理そうね。来週はどう?」

翌週

寮管理人「琴吹さん、お荷物がダンボール三箱届いてますよ」

紬「はーい、すぐ行きまーす」


唯「ムギちゃんムギちゃん、その大きいダンボールの中身が、こないだ言ってたゲーム?」

紬「そうなの。ゴメンネ唯ちゃん、ちょっと道を開けてねー。しゃらんらしゃらんら~」


律「ムギだから軽々と持っているけど、絶対重そうだよな、あのダンボール」

澪「フルダブルのベッドでも入っているのかって思う大きさだぞ」

翌日午後

唯「ムギちゃーん、おじゃましまーす!」

紬「いらっしゃーい。みんな、もう準備は出来ているから」

澪「えーっと、ディスプレイが二つと、本体らしき茶色い箱と…

  何だ?あの手すりに囲まれた土俵みたいな台は?」

律「あのフルダブルベットが入りそうな大きい箱に入っていたのが、あの台なんだな」

紬「それでは、これよりテストプレイのバイトをはじめまーす」

唯「いえーい!」

澪「そういえば、テストプレイするゲームの中身を聞いていなかったけど、何をするんだ?」

紬「ドラクエなの。ドラクエⅠね」

律「ドラクエか。Ⅰはアプリで何度もやったことがあるから、私は自信があるぞ!」

唯「おぉー、りっちゃんたのもしい!」

澪「それはそうと、このゲームのコントローラーってどれだ?まさか、あの台だけ?」

紬「このゴーグル付きヘッドホンと、両手首足首にそれぞれ専用リストバンドをつけて、

  あの台の上で歩いたり動いたりすることでプレイするのよ。全部ワイヤレスになっているの。

  あの台はプレイベースという名前で、簡単に言うと360°動くルームランナーみたいな感じなの。

  プレイベースの手すりに超小型CCDカメラが埋め込まれてて、プレイヤーの動きを撮影して

  4つのリストバンドが、それぞれプレイヤーの筋肉と神経の微弱電流をキャッチして、

  プレイベースが連動して動いて、実際にマップを歩いているような感じになるの」

唯「おぉー、なんだかハイテク!」

律「唯、もう頭から湯気が出ているぞ」

紬「それと、特定の行為を行うと、バンドから逆に微弱電流が流れてきて、筋肉・神経に作用して

  あたかもモノを握っているような感覚になったり、階段の上り下りも擬似体験できちゃうのよ。

  でも、走ると手すりにぶつかっちゃうから、そこは気を付けないといけないの」

澪「こっちのゴーグル付きのヘッドホンで、画面を見るような感じなのか?

紬「そうなの。このゴーグル付きヘッドホンがプレイヤー用モニター兼音声探知機になっていて、

  ゲームキャラクターの視点でプレイすることができるの。会話のセリフも音声で聞こえるのよ。

  もちろんコマンド表示もされて、指差しでコマンド操作ができるし、

  音声でコマンド操作だってできるのよ」

唯「仕組みはよくわかんないけど、やってみたらなんとかなるよね」

律「唯、安心しろ。私も仕組みはよくわからなかった」

澪「でも、途中でトイレに行きたくなったりしたらどうするんだ?

  それにドラクエのようなRPGなら、結構時間がかかるんじゃないか」

紬「学生さんが一番時間に余裕があるって話になったみたいで、

  長時間プレイ用のモニターとして、私たちがドラクエをプレイするようにって依頼されたの。

  それに、『冒険の書』機能だけじゃなくって、ちゃんと『中断書』機能もついているから、

  急におトイレに行きたくなっても大丈夫よ。途中交代もできるし。

  それに、ゴーグルで見るから結構目が疲れるのよ。だから、交代しながらしましょ」

唯「じゃあ途中でお腹がすいても大丈夫だね!」

律「っていうか、ドラクエⅠならその気になれば数時間でクリアできるんだから、余裕余裕!」

唯「ムギちゃん、こっちの二つのディスプレイには何が映るの?」

紬「それが外部モニター用で、左のディスプレイにはプレイヤーの視線が表示されて、

  右のディスプレイには全体が表示されるの」

律「DSみたい感じだな」

澪「なるほど、それをモニターする人が一人は必要なわけか」

紬「そうなの。プレイする様子を見て楽しむことができるかどうかも、重要なのよ。

  一応家庭用ゲーム機として開発されているから」

澪「プレイ中にプレイヤーに声をかけたいときはどうするんだ?」

紬「茶色い箱の本体にもマイクが内蔵されていて、このボタンを押しながら話すと

  直接プレイヤーに聞こえるようになっているの」

澪「でも、これは一家に一台ってものじゃないんじゃないのか?

  あの台も大きいから場所も取るだろうし、値段も高そうだし…」

紬「うーん、そのへんはよくわからないけど、意見としてレポートには書いておきましょう」

律「(やっぱり金持ちの感覚はそうなのか…)」

澪「(庶民にはまだなりきれないか…)」

唯「よくわかんないけど、ともかくやってみようよぉ」

紬「テストプレイはプレイヤーとプレイモニターの二人以上で一組で行うことになってるんだけど、

  機器は一人ずつしかプレイできないから、まずはプレイヤーを決めよっ。誰がやりたい?」

唯「はい!はい!私やりたい!」

律「唯はドラクエⅠをやったことあんのか?」

唯「Ⅰはないけど、ドラクエは何個かしたことあるよ!

  それに、りっちゃんにできるんだったら、私にだって!」

律「なにー、唯のクセに!」

紬「澪ちゃんはどう?」

澪「私は……いい。モニターをする…」

唯「あれっ?澪ちゃんはプレイヤーしたくないの?」

律「ははーん、さては怖いんだな。ゴーストとか骸骨とかをリーアルに見ることになるからな」

澪「わ…私は、モニター役がいないとテストプレイが成り立たないから、そっちに回るだけだ!

  もう大学生なんだから、別に怖いからなんかじゃないぞ!」

紬「(ウフフ、澪ちゃんも相変わらずね…)」

紬「はい、これが専用レポート用紙」

唯「バインダーもついていて、なんか本格的って感じ」

律「でも、プレイ中にいちいち中断してこれを書くのか?」

紬「プレイ中に言葉で喋ってもらったら、それがディスプレイに字幕として表示されていくの。

  音声言語化機能もついているのよ。それを私が拾っていくから安心して」

澪「でも、それだったらムギもプレイできないぞ」

紬「いいのよ。私はまたプレイできる機会があるはずだから。

  それに、昨日動作確認の為に少しプレイしてみたのよ。

  そうしたら、プレイに一生懸命になっちゃって。だから、そのほうがいいかなって思ったの」

紬「とりあえず、唯ちゃんが始めのプレイヤーになって、疲れたら途中でりっちゃんに交代。

  モニターは澪ちゃんがメインで、私がプレイヤーの発言を拾っていく担当ね。

唯「頑張るぞー!」

律「唯、途中で死なないように気をつけろよ」

澪「そういえば、このプレイのドラクエⅠはオリジナルそのままなのか?」

紬「何もしなければWii(SFC)版って仕様なんだけど、いくつか変えることができるの」

澪「例えば?」

紬「マニュアルには、途中でのプレイヤーの名前(平仮名片仮名のみ)及び性別の変更、

  プレイヤーの容姿(固定又は装備品ごとのビジュアル変更)の設定、

  ローラ姫のビジュアルの設定、特定のアイテムの出現場所の変更、

  宝箱等のグレードの設定(1~3)、出現モンスターのグレードの設定(1~3)ができるみたい。

  デフォルト設定では、容姿やビジュアルは固定、特定アイテムはオリジナル通り、

  宝箱等のグレードは3(豊富)、モンスターグレードは1(標準)になっているみたいね。

  これらをランダムに設定する『お任せ設定』もできるみたいよ」

律「せっかくだから、その『お任せ設定』にしようぜ。そうしないと私には簡単すぎるからな」

紬「じゃあ、『お任せ設定』でセットするから、唯ちゃん準備をして!」

唯「了解です!ふんす!」

唯「んひいいぃぃぃぃぃ!おまめさんきもちいいでつぅぅぅぅぅ!!(^q^)」グシャグシャプシャアア
梓「唯先輩!部室でおまたいじりしないでって何度いったらわかるんですか!」バチーン
唯「あーう!ゆいのおまたいじりじゃまするだめー!あずなんわるいこ!しーね!しーね!(`q´)」
梓「この池沼があああ…」
唯「あーう!とんちゃ、とんちゃ。ゆいのなかにいれてみるでつ!(^q^)」
トン「ジタバタ」
梓「唯先輩!やめて!」
トン「ガブ」
唯「んぎゃあああ!と、とんちゃ、おまめさんかんだらだめーーーーー!("q")」ガクガク
ブチブチブチ!
唯「あんぎゃあああああああああああああああああ!!!おまめさん----------------!("q")」ガクガク
トン「ブチブチパクパク」
梓「食wwwべwwwたwww」ゲラゲラゲラ
唯「ぁーぅ…おまめさん…ゆいのおまめさん…("q")」ピクピク

パーンッパパッパッパッパッパッパッパッパッパッパッパッパッパッパ…

唯「あれっ、私違う格好になってる。でも、なんか勇者って感じじゃないよね。

  これじゃあ村人って感じだ…」

ナレーション(以下「ナ」と略)「ようこそドラゴンクエストの世界へ!」

唯「わっ!いきなり声が聞こえた。そっか、こんな感じなんだ」

ナ「それではゲームを開始します。あなたのお名前を教えてください」

唯「唯です(へーっ、全部コマンドと字幕が出ているよ)」

ナ「お名前は『ゆい』さんでよろしいですか?」

唯「はい(おぉー!認識してる!)」

ナ「あなたの性別を教えてください」

唯「女性です」

ナ「『女性』ですね」

唯「はい」

ナ「その他、おまかせ設定となっていますが、これでよろしいですか?」

唯「はい」

ナ「それでは冒険を開始します」

澪「右のモニターに、二頭身の小さい唯が表示されてる。ちゃんと頭にヘアピンがついてるぞ」

  でも、鎧兜の格好じゃないな」

紬「プレイベースには小型CCDカメラが埋め込まれていて、自動的に画像認識して、

  プレイヤーの3Dのキャラクター像が作成されるの。唯ちゃんがこの姿ってことは、

  容姿は装備品ごとに変わる設定になったのね」

律「すげぇ、唯の言葉も全部字幕になっている。なぁムギ、ここで曖昧な返事をしたら、

  機械はどんな反応をするんだ?」

紬「試してはないけど、マニュアルには『認識できませんでした。もう一度教えてください』

  って出るみたい」

澪「ところで、これは直接しゃべらなくても名前や性別の設定もできるのか」

紬「もちろんよ。ディスプレイに映っているとおり、下の部分に選択肢が出ているでしょ。

  『はい』なら右手を動かす。『いいえ』なら左手を動かすとか。

  名前のときにも『タッチパネル』の選択肢があったでしょ。

  それで、指で差し示して設定できるの」

澪「へーっ。いろいろ考えてあるんだな」

ラダトーム城

王「おお、ゆい!勇者ロトの血をひきし者よ!そなたが来るのを待っておった。その昔…」

唯「(おぉーっ!王様って感じの人だ。BGMもちゃんと流れているよ)」

王「勇者ゆいよ!竜王をたおしその手からひかりの玉を取りもどしてくれ!

  わしからのおくり物じゃ!そこにある宝箱を開けるがよい。

  そなたの役に立つ物が入っておるはずじゃ。そしてこの部屋にいる者にたずねれば

  旅の心得を教えてくれよう。ではまた会おう!勇者ゆいよ!」


唯「えーっと、宝箱は…後ろにあるこれかな。よいしょっと」


ゆいは宝箱を開けた。120ゴールドを手に入れた。


唯「コインがいっぱいだ。あっ、お金を触ったとたん消えちゃった。

  ちゃんと手に入れているのかなぁ?あれ?腰のあたりに感触が…

  そっか、腰のベルトについてるGって書いてある袋の中に移動しているんだ。

  よーし、なんとなくわかってきたぞー」

澪「左のディスプレイの画面は、唯の視線そのままなんだな。首を傾げたら画面も傾くし。

  表示されている他のキャラも3Dなんだな。唯の手が映って、実際に宝箱を開けて、

  中身に触れるモーションも表現されてて…結構すごいな」

律「台の上の唯は、まるでパントマイムをしているみたいだな。

  唯が歩くと床が同時に動いて、常に唯が中央にいる。これはこれで見てて面白いぜ」

紬「りっちゃん、後でやってみたらわかるけど、ほんとに箱を開けてる感触がするのよ。

  ビックリするわよ。もちろん直接動かなくっても、コマンド操作で自動的に開けることもできるの」

ゆいは宝箱を開けた。なんと!たいまつを見つけた!唯はたいまつを手に入れた。

ゆいは宝箱を開けた。なんと!魔法の鍵を見つけた!唯は魔法の鍵を手に入れた。

唯「たいまつも腰のベルトについている大きな袋に勝手に入っていったみたいだね。

  鍵は輪っかみたいなところにぶら下がっているよ。これって取り出せるのかなぁ?

  せっかくだし、いろんな人に話しかけてみよう。まずはあの立派そうな人にしてみよう」


澪「アイテムやゴールドは、触ると消えてアイテム欄に移動する仕様なんだな」

紬「さすがに袋に入れたり出したりまでは、再現は難しいみたいなの」

律「ところでさぁ、たいまつって『なんと!』って驚くものなのかなぁ」

澪「こういう文章ってプログラム上の定型文だろ。こんなことにケチつけるなよ」

紬「でも、これも一応意見だから、『たいまつ程度のアイテムなら驚かないのが自然』

  ってレポートに書いておくわ」

澪「そういうのでも良いのか…」

唯「あのー、すいませ…」

大臣「ゆい殿は、ローラ姫のことを、ご存じか?」

唯「(わっ、いきなり会話になっちゃった)ローラ姫?」

大臣「ローラ姫は、王さまの大切なひとり娘じゃ。王妃さまが亡くなられてからは

  ローラ姫が王さまの心の支えになっておられたのだが…

  その姫さまが、まものたちにさらわれて半年になる。

  王さまは何もおっしゃらないが、心の中ではどれほど苦しんでおられることか…。

  ゆいどの!どうかローラ姫を助け出してくだされ!」

唯「ローラ姫かぁ。…ってあれ?あの人話すだけ話して別の場所に移動しちゃったよ」

律「声をかけると会話がスタートするんだな」

紬「もしくは、コマンドで『話す』を選択するのよ」

澪「疑問形で返事すると、いいえと認識するんだな。なかなかすごいな」

律「でも、会話のやり取りじゃないな。聞き出すだけって感じ。話が終わったら相手は移動して

  会話から逃げてる感じだしな」

紬「さすがに任意のことについて話しかけて、それに応答するプログラムではないのよ」

律「でもさぁ、それがあったら面白いじゃん。『今日はいい天気ですよねー』とか」

澪「ゲームには関係ないけど、登場人物と世間話できたら、たしかにすごいな」

紬「こういうことも全部レポートに書いておきましょう」

右兵士「宝箱をすべて調べたなら、その中に『魔法の鍵』が入っていたはずです。

     鍵は一度使うとなくなりますが、その鍵で扉を開けた時…あなたの旅が始まるでしょう」


唯「へーっ。扉って、あの扉のこと?えーっと、さっき腰の輪っかについた鍵で開けるのかな?

  あっ!鍵を触ったら、鍵が手に移動した!それで、この扉の鍵穴に入れるんだね」


ゆいは魔法の鍵を使った。


唯「わっ!鍵を差し込んで回したら扉が消えた!でも鍵も消えちゃった!

  こんな感じになるんだぁ」

律「唯、いちいちリアクション大きすぎ!」

紬「でも楽しそうだし、いいじゃない」

澪「こう見比べてみると、左のディスプレイの唯視点と右のディスプレイでは、全然画像が違うな。

  左はキャラが等身大って感じだけど、右は二頭身だな」

紬「澪ちゃん、左の方はこういうこともできるのよ。こういうふうにすると…」

律「あっ!唯が正面に映った!」

澪「なんか、Miku Miku Danceのキャラっぽいな」

紬「プレイベースの小型CCDカメラは8つ埋め込まれてて、

  それぞれの方向からプレイヤーのキャラクター像を、画面に表示することができるの」

澪「なるほど。そうやってプレイヤーのゲーム上のビジュアルも楽しむことができるんだな」

紬「そうなの。装備品ごとのビジュアル変更を選択すると、装備ごとにビジュアルが変わるのよ」

律「唯も自分で言ってたけど、今の唯の格好は、ホントただの村人って感じだよな。

  装備が増えていけば、マシになってくってことだな」

左兵士「この城を出ると、隣に町が見えます。そこで、まず武器や防具を買いそろえると

   いいですよ。戦いでキズついたときは、町にもどり宿屋に泊まれば、キズが回復するでしょう」

唯「フム、了解です。Ⅰの場合は、はじめに宝箱の中にあったゴールドで買いそろえるんだね。

  装備は何も持っていないんだ。えーっと、階段を下りて…と。

  ふーん、お城の下の階はこんな感じなんだ。思ったより広くないんだね」

澪「なぁムギ、唯は画面では自然に階段を降りているようだけど、

  実際の唯は台の上で小股で上下に揺れながらゆっくり歩いているようにしか見えないんだ。

  ほんとにこれで階段を降りている感じになるのか?」

紬「本人に聞いてみればいいのよ。(マイクボタンを押しながら)唯ちゃん、聞こえる?」

唯「あっ、ムギちゃん?聞こえるよ!」

律「うは、ディスプレイ上の唯が喋ってて、まるでテレビの中継画面みたいだ」

唯「えっ?りっちゃん、私映ってるの?イエーイ!みんな見てるぅ?」

紬「唯ちゃん、今階段を降りてたところだったけど、どんな感じだった?」

唯「へ?普通に階段降りている感じだよ。どうしたの?」

律「唯、今お前はさっきの台の上で動いているだけなのに、階段を降りたことになっているんだぜ」

唯「あっ、そっかぁ。そう考えるとスゴイよね。自然自然。ほら、こんな感じで階段も登れるよ」

紬「さっきも話したけど、昨日私も少しやってみて、すごく自然に階段の上り下りができているから

  ビックリしたのよ。澪ちゃんも、ちょっとやりたくなったでしょ?」

唯「澪ちゃんも後でやってみようよ。面白いよ!」

澪「う…うん。考えとく…」

律「唯、いいことを教えてやる。城の中にあるツボの中を調べてみろ」

唯「ツボ?ねぇりっちゃん、ツボってあそこにあるツボのこと?」

律「そうだ。この中の一つにいい物が入っている」

唯「わかった。じゃあ手前のツボから調べてみよう」


ゆいはツボの中をのぞきこんだ。しかし何もみつからなかった。

唯「空っぽだ。真ん中のツボはどうかな?」

ゆいはツボの中をのぞきこんだ。しかし何もみつからなかった。

唯「こっちも空っぽ。じゃあ奥のツボにあるんだね」

ゆいはツボの中をのぞきこんだ。しかし何もみつからなかった。

唯「りっちゃーん、何も入ってなかったよー」

律「おかしいなぁ、確か手前のツボの中に薬草が…」

澪「律の勘違いじゃないのか」

紬「私がプレイしたときは入っていたわよ。多分『宝箱等のグレード設定』で『3豊富』じゃなくって、

  『1質素』か『2そこそこ』のどちらかだと思うの」

澪「『1質素』と『3豊富』でどのくらい違うんだ?」

紬「マニュアルには『1質素』がオリジナルのFC版程度で、『3豊富』がSFC版程度って

  書いてあるわ。『1質素』の場合、タンスやツボには何も入っていませんですって」

律「オリジナルのFC版程度ってことは、ひょっとしてステータスを上げる種もないってことか?」

紬「『1質素』ではステータスを上げる種は出現しませんって書いてあるわ」

  とりあえず今の設定を確認してみるわね。(ピッ、ピピピピッ)」

  プレイヤーの名前:『ゆい』、性別:『女性』、プレイヤーの容姿:『装備品ごとのビジュアル変更』、

  ローラ姫のビジュアル:『タイプB』、特定のアイテムの出現場所の変更:『ランダム』、

  宝箱等のグレードの設定:『1質素』、出現モンスターのグレードの設定:『1標準』

紬「みんなの予想通り、『1質素』になってるみたいね」

唯「ねえねえ、結局どういうこと?」

澪「このプレイは、本来よりクリアが難しい設定になってるってことじゃないのか」

律「そういうことだ。プレイし慣れた私には、モンスターのグレードが『1標準』だからまだ簡単、

  しかし初心者の唯には厳しいってことだ。

  私もアドバイスするけど、半分ぐらいしか効果がないと思うけどな」

唯「そんなぁ…」

紬「大丈夫よ、唯ちゃん。あくまでもテストプレイが目的なんだから。クリアしなくったっていいのよ」

律「とりあえず、城から出て東にある町に行こう。そこで装備を買いそろえるんだ」

唯「りっちゃん、東ってどっち?」

紬「唯ちゃん、右上に方位を示すマークが浮かんでいるでしょ?それを目印にしてね」

唯「あっ、これかぁ!わかったー。じゃあお城を出て左だね。ありがとう、ムギちゃん!」

フィールド


唯「わっ、お城を出たとたん景色が変わった。BGMも変わった。後ろのお城も急に小さくなった。

  目の前に海があって、その向こう側の島のガケの上にもお城がある。

  あそこが竜王の城なのかなぁ。とりあえず町は左側に…あったあった。

  結構近くにあるんだね」


澪「フィールドに出ると、城が急に縮小したな」

紬「リアルな大きさだと、マップの移動も大変だからじゃないかしら。たぶん町も同じだと思うわ」

律「こう見ると、マップもそこまで広く作ってないみたいだな。これなら楽勝そうだ」

澪「でも、全体が映ってる右のディスプレイの唯は、動きが遅いな」

紬「右の表示では一つのマスが5m四方みたいなの。だから、5m分進んで一マス移動するのよ」

唯「あのー、オススメってありますか?

武器屋「ちょっとよく聞こえなかったな。何を買うかね?」

唯「ちぇっ、質問には答えてくれないんだ。えーっと、どうしよう…

  あれ、アイテムを指さしたらコマンドが出てきた。竹ざおで攻撃力が7→9、こん棒で7→11、

  銅の剣で7→17!銅の剣が一番強いね。すいません、これください!」

武器屋「銅の剣だな。しかし、こいつを買うにはお金が足りないようだぞ。

     他にも何か用はあるかね」

唯「120Gしかお金なかったんだった。これは買えないや。でも…これが良いなぁ…」


>>66は投稿ミス。飛ばしてください。

ラダトームの町

唯「わっ、町の目の前に来たら急に大きくなった!BGMも変わったね。とりあえず中に入ろう」

町人「ラダトームの町にようこそ」

唯「いやいやどうもどうも…。装備って武器防具だから、武器屋さんを見つければ…

  あの剣と盾のマークのお店だよね」

女性「いらっしゃいませ。中に進んでカウンターごしに話しかけてくださいな」

唯「はーい。あのー…」

武器屋「ここは武器と防具の店だ。どんな用だね?」

唯「武器と防具を買いに来たんですけど」

武器屋「(店の後ろに飾ってあるものを指して)どれにするかね?」

唯「竹ざお10G、こん棒が60G、銅の剣が180G、布の服が20G、革の服が70G、

  革の盾が90G…うーん、どれを買えばいいかなぁ?」

唯「あのー、オススメってありますか?

武器屋「ちょっとよく聞こえなかったな。何を買うかね?」

唯「ちぇっ、質問には答えてくれないんだ。えーっと、どうしよう…

  あれ、アイテムを指さしたらコマンドが出てきた。竹ざおで攻撃力が7→9、こん棒で7→11、

  銅の剣で7→17!銅の剣が一番強いね。すいません、これください!」

武器屋「銅の剣だな。しかし、こいつを買うにはお金が足りないようだぞ。

     他にも何か用はあるかね」

唯「120Gしかお金なかったんだった。これは買えないや。でも…これが良いなぁ…」

律「120Gしか所持金がないのに、唯は何をやっているんだ…」

紬「まぁまぁ、唯ちゃんもⅠは初挑戦なんだから、いろいろ試行錯誤するのもいいんじゃないかしら」

澪「なぁ律、この場合竹ざお10Gと布の服20Gと革の盾90Gで、ちょうど120Gになるけど、

  この選択がベストなんじゃないのか?攻撃力は+2しかならないけど、守備力が+6になって

  今の唯なら攻撃力9、守備力8でバランスもいいと思うんだけど」

律「チッチッ、甘いな澪。もっと良い選択があるんだよ」

唯「うーん、こん棒と革の服…だったらお金が足らないし、竹ざおと革の服…こん棒と布の服…。

  もしもし、りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

律「おっ、唯から呼び出しだ。こちら律、唯隊員、どうかしましたかドーゾ!」

唯「結局始めに何を買えばいいの?」

律「人によって違うんだけどな、私のやり方では、武器屋で『こん棒』だけを買うんだ。

  その後、道具屋で『竜のうろこ』を買って、装備するんだ」

唯「防具は買わなくていいの?」

律「『竜のうろこ』が防具の替わりになるからな。次の防具はお金が貯まってからでいい。

  それと、次に買う場合は革の盾が先だぜ」

唯「わかった。そうしてみるよ。ありがとうございます、りっちゃん隊長!」

澪「律、防具はなくても本当に大丈夫なのか?」

律「『竜のうろこ』は20Gで買える道具だけど、守備力が+5あるんだ。これを装備すれば十分。 
 
  弱っちい防具よりはるかにお得だぜ。それに、はじめはラダトーム城周辺のスライム退治で


  経験値を稼ぐんだけど、こん棒ならレベル1でも一撃でスライムを倒せるからな。

  スライムの攻撃も強くないから、『竜のうろこ』だけで問題ないんだ」

澪「なるほど、攻撃は最大の防御っていうわけだ」

紬「さすがりっちゃん、手慣れてるのね」

律「まぁ、私の手にかかればドラクエなんて余裕余裕!」

唯「こん棒を下さい!」

武器屋「こん棒だな。さっそく装備するかい?」

唯「はい!」

武器屋「せっかく買ったんだから装備しなきゃなっ!」


ゆいはこん棒を装備させてもらった。


唯「おおっ、右手にこん棒が出てきた!なんかずっしりと重いや」

武器屋「他にも何か用はあるかね?」

唯「もういいです。ありがとうございましたー」

武器屋「また来てくれよ!」


唯「えーっと、次は道具屋さんっと…どこにあるのかなぁ。あっちの大きな建物かな?」

澪「唯のグラフィックの右腕に、こん棒がでてきたな」

紬「武器・防具を身に付けると、それに応じてグラフィックが変わるのよ」

律「そういえばFCの初代ドラクエⅠも、武器や盾を手に入れるまで、

  グラフィックには表示されなかったはずだよな」

紬「さすがりっちゃん、よく知ってるわね」

宿屋「旅人の宿屋へようこそ。ひと晩3ゴールドですが、お泊りになりますか?」

唯「(あっ、ここじゃなかったんだ)ゴメンナサイ、間違えました…」

宿屋「さようなら旅の人。あまり無理をなさいませぬように…」


唯「あれ、宿屋さんの中にも入れるんだ。こっちの扉は鍵がかかってるよ。

  こっちの部屋ではお爺ちゃんが寝ているし。えーっと、あの奥のカウンターは…」


預かり所「ここは、お金と持ち物の預かり所です。どんなご用でしょうか?」

唯「お店じゃなかったんだ。すいません、用はありませんでしたぁ」

唯「道具屋さんはどれだろう。あの二つの部屋がある建物かな?えーっと、すいませーん」


男「あなた、知ってますか?」

唯「え?な、何のこと?」

男「ウワサでは、どこかに魔法の鍵を売っている店があるらしいですよ」


唯「魔法の鍵って、さっき王様の部屋を出るときに使った鍵のことだよね。

  ドラクエⅠって鍵を売ってるんだね。なくなるって事は、使い捨てなのかな?

  とりあえず覚えておこう。隣の部屋はなんだろう」


老人「わしは呪いをとく魔法を研究しておる。もしそなたが呪われたなら、ここに来るがよい。

   きっと力になってやるぞ」

唯「へー、教会みたいな感じなのかぁ。ねぇお爺さん、それってタダでやってくれるの?」

老人「わしは呪いをとく魔法を研究しておる。もし…」

唯「ダメだ、同じことしか話さないや」

唯「じゃあ、この後ろの建物かな?あれ、ここも扉に鍵がかかってる。

  鍵はもう使っちゃってなくなってるから入れないし、ここじゃないのかな?」


律「おーい!唯、聞こえるかー?」

唯「あっ、りっちゃん?ねぇりっちゃん、道具屋さんってどこ?」

律「南側の橋がかかってる島にある建物だよ」

唯「了解!ありがとう!」

律「まったく、唯のプレイを見ているとイライラしてくるなぁ。もっとサクサクと進めればいいのに」

澪「律、いろいろ言いたく気持ちはわからないでもないが、さっきムギも言ってたけど、

  これはテストプレイなんだ。初プレイの試行錯誤の様子から、

  貴重な意見が出るかもしれないだろ。初心者の意見も重要だろ」

紬「唯ちゃんのプレイから、私もいろいろ気づきが出ているから、結構助かるわよ。

  唯ちゃん自身も、迷いながらも結構楽しんでいるみたいだしね。

  りっちゃん、必要そうな時だけアドバイスすればいいんじゃないかな」

律「私の番になったら、サクサク進めてやるんだからな」

入口の商人「これはいらっしゃいませ!どうぞ中へお入りください」

唯「外から見てたら、中が真っ暗だ。こんな怪しい感じのところが道具屋さんなの?

  あっ!中に入ったら明るくなった」

道具屋「いらっしゃいませ!ここは道具屋です。どんなご用でしょう?」

唯「『竜のうろこ』ってありますか?」

道具屋「(後ろに飾ってある道具を指して)お買い上げですね。どれにいたしましょう?」

唯「商品名言っても、すぐに購入にはならないんだ…あれ(竜のうろこ)をください」

道具屋「『竜のうろこ』ですね。かしこまりました。はいどうぞ、ゆいさん。

     他にも何かご用は?」

唯「ないでーす」

道具屋「ありがとうございました!今後ともごひいきに!」

澪「お店で、目的のものがはじめから決まっていて、○○下さいと言ったら、

  セリフがショートカットできるといいな」

紬「そうね。でも、値段がわからずに買っちゃうケースになるかもしれないから、

  そこは設定に工夫が必要かしらね」


律「おーい唯、聞こえるかー?」

唯「あっ、りっちゃん?竜のうろこ買ったよー」

律「必要なものも買えたんだし、さっさと進めようぜ!まずは町の外に出て、

  しばらくは城の周りでスライムやスライムベスを倒して経験値を積むんだ。

  おっとその前に竜のうろこを装備しろよ」

唯「りょーかい!」


唯は竜のうろこを身につけた。

フィールド

唯「町の北に林や山地があるんだね。その奥に高い岩山が見えるよ。

  とりあえず林の中に入って…ふーん、林っていっても、ちゃんと通り道があるんだね。

  木がいっぱい生えててあんまり見渡せないから、今自分がどこにいるか全然わからないや。

  とりあえず先に進んでみよっと…うわ!目の前が光った!」


スライムがあらわれた!コマンド?

唯「スライムはドラクエのおなじみキャラだね。なんかカワイイ。

  えーっと、ここで戦えばいいんだよね。こん棒で叩けばいいのかな?えい!」


ゆいのこうげき!

ポコン!

スライムに5ポイントのダメージ!!

スライムを倒した!

スライムをやっつけた。

1ポイントの経験値をかくとく!2ゴールドを手に入れた!


唯「へーっ。倒したらモンスターが薄くなって消えるんだぁ」

澪「スライムを攻撃した時に、スライムの目が『×』になるんだな。ちょっとカワイイな」

紬「ほとんどのモンスターもそういう設定になっているのよ」

澪「林のフィールドも、結構リアルに作ってあるんだな。いかにもモンスターが出そうな感じだし」

律「モンスターとのエンカウントはこんな感じなんだな。普通のランダムエンカウントか。

  これがシンボルエンカウントだと、モンスターを発見しやすくなって、

  逃げやすくもなるんじゃないのか」

紬「シンボルエンカウントね。確かにその方がリアルな感じよね。モンスターを区別して、

  戦うこともできるわね。でも、そうしたらどうしても走って逃げようとしちゃうじゃない。

  プレイベースでは『走る』ことにはまだついていけないの」

澪「ふーん、あっちが立てばこっちは立たずか」

唯「林を抜けたら、山みたいな、丘みたいな、でもって何にもないところに出ちゃった。

  ここは坂道だね。とりあえず登ってみよう…って、わっ!また光った!」


スライムベスがあらわれた!コマンド?


唯「さっきと違う赤っぽい色のスライムだ。とりあえず戦おう。えいっ…て、うわっ!」


スライムベスのこうげき!

バシン!

ゆいは1ポイントのダメージをうけた!

澪「なぁムギ、唯が今「痛っ!」って叫んだみたいだけど…これって痛いゲームなのか?

  ダメージまで体感できるようになっているのか?」

紬「そうなの。マニュアルにはダメージを受けると、脳や脊髄へ微弱電気が走るようになっているの。

  ゴーグル付きヘッドホンから、特殊な微弱電流が脊髄まで届いて、脳が体に痛みを受けた

  と錯覚するようにできているみたいなの。痛みは何かが当たったような鈍い痛みだから、

  心配するような痛みじゃないわよ。ダメージの強さは最大HPに対する割合で大きくなるみたい」

律「へーっ。じゃあ、例えば最大HPが30で、15ポイントのダメージなら、どのくらいの痛みがくるんだ?」

紬「昨日の私のテストプレイでは、操作確認がメインだったからでそんなに長くプレイしていないし

  よくわからないんだけど、ゲームだから激痛ってことはないでしょ。他にも、炎攻撃のときに

  熱の感覚も体感できるの。ビックリするわよ」

澪「でも…痛い話はやめてくれ…ガクガク」

唯「痛~い!先に体当たりして来たよ。ちょっと痛かったけど、でも大丈夫!

  よーし、お返しだぁ!」


ゆいのこうげき!

ポコン!

スライムベスに4ポイントのダメージ!!

スライムベスを倒した!


スライムベスをやっつけた!

2ポイントの経験値をかくとく!4ゴールドを手に入れた!

唯「坂道もそんなに長くなかったね。この位置からなら、さっき通った林もお城も町も見えるよ。

  この先はどうなって…あれ?岩山は高いガケになってるんだ。こんなの登れないよ。

  ここで行き止まりっぽいや。とりあえずこの辺をウロウロしてモンスターをつかまえて…

  わっ、また光った!」


スライムベスがあらわれた!コマンド!

唯「今度は先にやられないよ!えい!」


ゆいのこうげき!

ポコン!

スライムベスに3ポイントのダメージ!!

唯「あれっ?倒れなかった。ダメージが足らなかったのかな?」


スライムベスのこうげき!

ミス!ゆいはダメージを受けない!


唯「あれ?今度は痛くない。当たってこられても痛くないのがミスなんだね。よーし、もう1回!」


ゆいのこうげき!

スライムベスに4ポイントのダメージ!!

スライムベスを倒した!

律「攻撃した時の音が、なんかマヌケな感じだな。ポコンって音でさ」

紬「こん棒だからじゃない?私は竹ざおでスタートしたけど、いかにも竹って感じの

  バシッって音がしたわよ」

澪「それってひょっとして、竹ざおじゃなくって竹刀の音なんじゃないか?」

紬「そう、それ!剣道の竹刀の音よ!」

澪「竹は竹だけど、それは竹ざおの音じゃなくないか。竹ざおって、硬いけど中は空洞だし…」

紬「そう言われればそうね。レポートに書いておきましょう」

唯「山地って言っても、草の生えていない丘みたいな感じだね。今は下り坂だし、

  このまま歩いたら平地に出ちゃうね。目の前は海だけど、海には入れないのかなぁ?

  わっ、また光った!」


スライムベスがあらわれた!しかし、スライムベスは気づいていない!

コマンド?


唯「スライムベスの後ろ姿なのかな?形が同じだからよくわかんないけど、

  私には気づいていないみたいだね。チャンス!そーっと近づいて…、えい!」


ゆいのこうげき!

ポコン!

スライムベスに4ポイントのダメージ!!

スライムベスを倒した!

スライムベスをやっつけた!

2ポイントの経験値をかくとく!


パパパパッパッパッパーン♪


ゆいはレベル2に上がった!

力が2ポイント上がった!最大HPが6ポイント増えた!

4ゴールドを手に入れた!


唯「よーし、レベルアップだぁ!」

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

律「唯、とりあえず順調にレベル2だな。レベル2なら少しだけ行動範囲を広げても大丈夫だぜ。

  ドラキーとゴーストまでなら、2ターンかかったり先制されるが、なんとかなる。

  ただし、遠出したいなら先に宿屋に泊まっておけ!橋が見えたら、引き返すんだぞ」

唯「ラージャー!」


律「まだホイミも覚えていないから、本当はラダトーム周辺がいいんだけどな。

  橋を渡らない範囲なら、せいぜいゴーストまでしか出ないし、大丈夫だろ」

澪「でも、先制されたらたくさんダメージを受けるだろ。唯のHPが持てばいいんだが」

律「澪は相変わらず心配性だな。ほら、ここにドラクエの得意な私が唯をモニターしているんだ。

  危なくなったら、すかさずアドバイスするさ」

紬「りっちゃん、頼もしいわ」

唯「りっちゃんも言っていたし、少しだけ遠くへ行ってみよう。

  とりあえず、海ぞいにたどっていってみよう…」


スライムベスがあらわれた!コマンド?


  (中略)


唯「あれー、せっかく山の上まで登ったのに、何もない。

  ここから先は高い岩山がガケのようになってるし、とても先には進めないや。

  今度は、山ぞいに伝って行ってみよう」


ドラキーがあらわれた!コマンド?

唯「このモンスターも見たことある!空を浮かんでいるから、そこにめがけて攻撃だね。いくぞー」

ドラキーのこうげき!
ゆいは3ポイントのダメージをうけた!

唯「痛っ、先にやられたよ。向こうは空飛んでるから動きが早いんだね。ずるいよ。
  よーし、お返しだ!」

ゆいのこうげき!

ポコン!

ドラキーに5ポイントのダメージ!!
ドラキーを倒した!

唯「りっちゃんは大丈夫って言ってたけど、やっぱりお城の回りのスライムの方が気が楽だね」

紬「唯ちゃん、お城の方に引き返していったわね」

律「まぁ、唯にはまだそっちのほうがいいかもな。私だったらサクサク倒して、

  経験値を早く稼いでレベルアップを早くするんだけどな」

澪「回復手段もないうちにか?」

律「そこは、実際にやってみせないとうまく説明できないんだけどなー。

  (そういえば、薬草もなかったし、さっきのアドバイスは、唯には少し無茶だったかなー?)」

スライムベスをやっつけた!

2ポイントの経験値をかくとく!


パパパパッパッパッパーン♪


ゆいはレベル3に上がった!

力が2ポイント上がった!素早さが2ポイント上がった!身の守りが1ポイント上がった!

最大HPが2ポイント増えた!最大MPが4ポイント増えた!

ホイミの呪文を覚えた!

4ゴールドを手に入れた!


唯「よーし、レベル3だぁ!ホイミも覚えたよ!」

律「おーい唯、聞こえるかぁ?」

唯「あっ、りっちゃん?レベル3に上がったよ!」

律「そうだな。呪文も覚えたことだし、とりあえずラダトーム城に戻ろうか」

唯「その前に宿屋に行かせてよ。私のHPは8しか残ってないんだよ」

律「その必要はない!」

唯「え?どうして?」

律「レベルが上がって回復呪文のホイミを覚えただろ、だから大丈夫なんだよ」

唯「ホイミっていっても、今MPは0だよー」

律「大丈夫な理由は後でわかるから、とりあえず行ってみ!」

唯「うん、わかった!」

澪「なんで宿屋で回復させなくても大丈夫なんだ?」

律「ドラクエⅠだから出来る方法があるからさ」

紬「『光あれ』よね」

律「そう、『光あれ』だ」

澪「?」

ラダトーム城

唯「りっちゃん隊長、お城に戻ってきました!」

律「じゃあ入って右側のほうに進んでくれ」

唯「何も入っていなかったツボのある方だよね」

律「それはもう言うなよ…」

唯「進んでいったら、カウンターにお爺さんが座っているけど、話かければいいの?」

律「そういうことだ」


唯「あのー…」

老人「闇の竜、つばさ広げる時、ロトの血をひく者来たりて、闇を照らす光とならん。

   おお神よ!古き言い伝えの勇者ゆいに光あれ!!」

唯「わわっ、光った!」

澪「画面がピカピカ光ったな。セリフにも『光あれ』って書いてあるけど、これでどうなるんだ?」

律「唯のMPを見てみろよ」

澪「MPは…4になってる」

唯「おぉー、ほんとだ!」

律「この『光あれ』を使えば、MPが全回復するんだ。何回でもできるから、

  HPをホイミで回復させてから、もう1回『光あれ』を受ければ宿代もいらないのさ」

澪「なるほどな」

唯「じゃあ今から自分にホイミをかけて、もう一回お爺さんに『光あれ』をしてもらえばいいんだね」

紬「そうなのよ。ラダトームは宿代も安いから、後半になればあんまり変わらない感じだけど、

  一応こういう方法もあるのよ」

唯「了解です。じゃあさっそく、ホイミ!」


ゆいはホイミを唱えた!

ゆいの傷が回復した!


唯「そうして、またお爺さんに話しかけるんだね…」

老人「闇の竜、つばさ広げる時、ロトの血をひく者来たりて、闇を照らす光とならん。

   おお神よ!古き言い伝えの勇者ゆいに光あれ!!」

唯「よし!MPも元に戻って、全回復だね」

律「唯、この時点で冒険の書に記録してもらっておけよ」

澪「そうだな、マメなセーブはRPGの基本だからな」

唯「そうだね。でも、ドラクエⅠではどうすればいいの?教会ってどこ?」

紬「セーブは王様に話しかけたらOKだから」

唯「王様なんだね、了解です!」

王「おお、ゆい!よくぞもどって来た!わしはとてもうれしいぞ。

  そなたが次のレベルになるには、あと22ポイントの経験が必要じゃ。

  そなたのこれまでの旅を、冒険の書に記録してよいな?」

唯「はい、お願いします!」

王「では、何番の冒険の書に記録しておくのじゃ?」

唯「(1番に『つむぎ Lv.7』って書いてあるけど、これはムギちゃんがプレイした分だね)

  2番の『ゆい Lv.1』でお願いします!」

王「確かに書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりか?

唯「はい!」

王「では、また会おう!勇者ゆいよ!」

フィールド

唯「ねぇりっちゃん、この後はどうするの?」

律「そうだな…唯、今所持金はいくらだ?」

唯「えーっと…86Gだよ!」

律「とりあえず、スライム2匹かスライムベス1匹を倒して、所持金を90Gにしよう。

  そして、ラダトームの町で革の盾を買って装備して、防御力を上げてくれ。

  これで橋を渡らなくても行ける範囲内なら、だいたい問題なく行き来できるようになるぜ」

唯「りょーかい!」


唯「とりあえず、お城から離れてスライムを捕まえないと…あっ!」


スライムベスがあらわれた!コマンド?


唯「グッドタイミングだね!ごっつあんです!」

ラダトームの町

ゆいは革の盾を装備させてもらった。

唯「おぉー、左手に盾が出てきた。なんだか戦士って感じだね」

武器屋「他にも何か用はあるかね?」

唯「もうお金は0Gだし、何も買えないでーす」

武器屋「また来てくれよ!」

唯「これで守備力も上がったし、ドラキーも怖くないね」

澪「ビジュアルに盾がついてきて、多少まともな感じの格好になったな」

律「でも、まだしょぼいよな。武器がこん棒だから仕方ないけどさ」

紬「これから装備がグレードアップしていくと、容姿も格好良くなっていくんじゃないかしら」

澪「そうだな。こうやって武器防具がグレードアップしていくのを見るのも、

  楽しみになるんじゃないかな」

フィールド

唯「よーし、さっき行ったところから、北に進んでみよっと」


ドラキーがあらわれた!コマンド?


唯「もう怖くないよ!えい!」


ゆいのこうげき!

ドラキーに5ポイントのダメージ!!

ドラキーを倒した!


唯「ふんす!」

澪「ところで律、さっき唯に革の盾を買わせてたけど、同じ守備力だし、

  革の服でも良かったんじゃないのか?」

律「そこがポイントなんだよ。ドラクエⅠは盾は3種類しかないんだ。鎧は7種類ぐらいある。

  革の服を買うより、少し高くても革の盾にした方が、長く使えるし、実際に使うことになるからな。

  それに、鎧をその都度買い換えるとゴールドが余分にかかるだろ。

  ドラクエⅠは売値が買値の1/2にしかならないからな。守備力上昇の数値に合わせて

  必要なものだけ買うようにすると、ゴールドの節約になるし、クリアする時間も短縮できるのさ」

紬「さすがりっちゃん、手慣れているわね」

澪「ゲームとはいえ、律がここまで戦略的に考えているとは思わなかったな…」

律「なんだよう、悪いか!」

唯「平地が続いて、左側はずっと林になってる。平地って全然モンスターが出てこないね。

  あれ、林の奥に砂地みたいなのが見える。あっちに行ってみよう…」


ゴーストがあらわれた!

ゴーストは、いきなりおそいかかってきた!


唯「えっ、ちょっと待っうわっ!」


ゴーストのこうげき!

ゆいは2ポイントのダメージをうけた!

コマンド?


唯「不意打ちなんてズルいよ。とにかく倒さないと。えーい!」

ゴーストのこうげき!

ゆいは2ポイントのダメージをうけた!

ゆいのこうげき!

ゴーストに5ポイントのダメージ!!


唯「ゴーストに先に攻撃されちゃうよ。こりゃ手ごわいねー。もう一撃必要だね」


ゆいのこうげき!

ゴーストに4ポイントのダメージ!!

ゴーストを倒した!


唯「よし、今度は先に攻撃できたよ!」

ゴーストは仲間を呼んだ。 爆弾岩があらわれた。

唯「よく分からないけど攻撃♪」

律「おい、待て……そいつは」


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           γ ⌒ ⌒ `ヘ
          イ ""  ⌒  ヾ ヾ    ドガァァァァァァァァン.....
        / (   ⌒    ヽ  )ヽ
        (      、 ,     ヾ )
 ................... .......ゞ (.    .  ノ. .ノ .ノ........... ........
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  _ _i=n_ ._ [l_ .._....,,. .-ー;''!  i;;;~-ヽ_ii_i=n_ [l h__
  /==H=ロロ-.γ ,~ー'''l ! |'''ーヾ  ヾ 「!=FH=ロロ
  ¶:::-幵-冂::( (    |l  |    )  )=HロΠ=_Π
  Π=_Π「Ⅱヾ、 ⌒~"""''''''⌒~'"´ ノ;;'':::日lTΠl:::....

 Д日lTl,,..:''''"   ""'''ー-┬ーr--~''""   :::Д日lT::::
 FH=n.:::::'            |   |         :::FL日l」:::::
 ロΠ=:::::.:.        ノ 从 ゝ        .::田:/==Д::
 口=Π田:::.                   .::::Γ| ‡∩:::::
 Γ| ‡∩Π::....                ...:::Eヨ::日lTlロ::::
 Д日lTlロ_Π::::.......            ...::::::::田:凵Π_=H:::
 =Hロ凵Π=_Πロ=HロΠ:::.................:::::::::::口ロロH「l.FFl


あなたはしにました

終わり

澪「ゴーストといっても、こんなビジュアルなんだな。これなら全然怖くないぞ」

律「でも、他のモンスターはどうかなー?がいこつは結構生々しいんだぜ。

  骨が服を着て歩いてるみたいな感じでさぁ…」

澪「りつぅ~…そういう話はやめろよ…」

紬「澪ちゃん、大丈夫よ。子どもにも楽しめるように設定してあるんだから。

  昨日私も見たけど、苦情が出るようなおどろおどろしいグラフイックじゃなかったわ」

律「暗闇の中からカタカタ音をさせながら迫ってきて…ヒビが入った頭蓋骨の目の奥が不気味に光って…

  わーっ!」

澪「ひぃ!」

パチン!

律「…痛い。ビンタされた…」

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

律「おー痛ぇ…何だ、唯?」

唯「砂地の真ん中に、洞窟の入口みたいなものを発見しました!」

律「それがロトの洞窟だ。行かなくてもクリアには関係ないんだけど、ダンジョンに慣れるために

  行ってみるか。ちなみに、この洞窟はモンスターが出ないから安心しろ」

唯「さっそく洞窟に入ってみます、りっちゃん隊長!」


律「Ⅰはダンジョンが暗いから、面倒なんだよな」

紬「このプレイでは、プレイヤーからはマップ全体を見渡せないから、ダンジョンは結構大変だわ」

澪「まぁ私たちも、日常生活でゲームのように常に上からマップをのぞくことはないからな。

  せいぜいカーナビとか、携帯・スマホのGPS機能で現在位置を表示させるぐらいだよな。

  フィールドなら視界の範囲は見渡せるんだけどな」

紬「こういうことも、レポートに書いておくわね」

ロトの洞窟

唯「りっちゃん隊長、真っ暗で先が何も見えません!BGMもなんか怪しいのに変わりました!」

律「真っ暗なら周りを明るくしないとな。たいまつがあっただろ。それを使うんだ」

唯「たいまつって、ここで使うんだね。えーっとたいまつは…

  わっ!こん棒が消えて手元にたいまつが出てきた!ん?なにか説明書きが書いてあるよ。

  『先端を、付属の黒い棒でこすりつけると点火します』だって。とりあえずやってみよう」


ゆいはたいまつに火をともした。

ボッ!


唯「おぉー、たいまつに火がついて、周りが見えるようになった。でも右手のこん棒は消えたままだ。

  こん棒はどこに行ったのかなぁ?もしモンスターが出てきたらどうするんだろ?

  えーっと、とりあえず道なりに…って、さっそく分かれ道だよ」

唯「ねえりっちゃん、どっち行けばいいの?」

律「階段は確か右下だったから…とりあえず奥へ奥へ進めそうな方向に行けばたどり着くはずだ」

澪「右下じゃなくて、南東だろ。唯から見たら右下は床なんだから」

律「そうだった、悪い悪い!右上に浮かんでいる方位マークの南東の方向だ」

唯「南東に向かって奥へ奥へだね。りょーかい!」

唯「あれ?ここだけ灯がある。ロウソクが燃えてる。何で?あっ、階段発見!下に降りるよ」

律「あとはほぼ一本道だからな。石碑が到着地点だ」

唯「えーっと、こっちは行き止まりだから、こっちに行って…あった!これが石碑だ!」

ゆいは石板を読んだ。石板にはこう書かれている。


私の名はロト。私の血を引きし者よ。

ラダトームから見える魔の島に渡るには、3つのものが必要だった。

私はそれらを集め、魔の島に渡り、魔王を倒した。

そして今、その3つの神秘なるものを3人の賢者に託す。

彼らの子孫が、それらを守ってゆくだろう。

再び魔の島に悪がよみがえったとき、それらを集め戦うが良い。

3人の賢者は、この地のどこかでそなたの来るのを待っていることだろう。

行け!私の血を引きし者よ!


唯「竜王と戦うには、3つのものを集めないといけないんだね。

  とりあえず外に出よう。来た道を戻れば帰れるよね」

唯「1階に戻ってきたけど、えーっと…ここまでどうやって来たっけ?」

律「唯、さっきと逆だ。左上…じゃなくって北西の方向に向かっていけばいいんだ」

唯「ラージャー!」


律「なんか、どうしても十字キー感覚で言ってしまうんだよな」

澪「実生活では、上といえば天井や空、下といえば床や地面だろ。

  私たちは3次元の世界で生きているんだから」

紬「でも、地図で説明するときに北を上、南を下、東を右、西を左って言っちゃう人もいるんだし、

  りっちゃんだけじゃないから」

澪「そういえばムギ、さっき左の画像の向きを180°変えてたよな。

  右の画像も同じ様に変えることって、できるのか?」

紬「できるわよ。オートムーブとマニュアルムーブがあって、

  オートムーブだったら常にプレイヤーの視界の向きになって、

  マニュアルムーブだと純粋に特定の方角に変更できるの」

律「でも、マップ全体が見にくくなりそうだな。ムギ、試しにオートムーブにしてみてくれ」

紬「ちょっと待ってね」

フィールド

唯「ふー、外に出てきたよ。ってあれ?たいまつが消えて、またこん棒が出てきた。

  自動的に消えるんだね。さーて、とりあえず北の方に行ってみよう。探検探検♪」


律「うわっ!唯が振り向いたら右の画面がひっくり返った感じだ」

澪「左のディスプレイではそうは感じなかったけど、右の全体が動くと、結構見にくいな」

紬「これ、思ったより細かく動くわね。ずっと見ていると酔ってしまいそう」

澪「体の向きにだけ反応するとか、4方向にだけ変更するとかの方がいいかもな。

  レポートに書いておこう」

唯「林を抜けたら海が見えてきた。でも、これ以上北には行けそうにないね。向こう岸も見えないし。

  今度は海ぞいに西に行ってみよう!」


紬「唯ちゃん、すっかり探検家気分ね」

律「まぁ、レベルが上がってギラを覚えないと楽に進めないし、この辺のモンスターだと

  経験値もゴールドも低いからな。レベルが上がるまで時間がかかりそうだし、

  しばらくは唯の好きにさせとくか。なんか、腹減ってきたな。ムギ、何か食べるものないか?」

澪「律、ここはムギの部屋だが、今は一応バイト中だろ」

紬「まぁまぁ…。りっちゃん、昨日コンビニで新作のお菓子、発見したの♪」

律「おっ、どんなのだ?持ってきてくれ!」

澪「まったく律は…。私は今のうちに気づきをレポートに追加して書いておくか」

唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」

律「バリバリ…ん?唯からだ。どうしたー唯?モグモグ…」

唯「あーっ、なんか食べてる!りっちゃんずるーい!」

紬「大丈夫よ、ちゃんと唯ちゃんの分は取っておいてあるし」

律「んで、今度はなんだー?」

唯「ここに新しい町を発見しました!」

律「ガライの町か。小さい町だけど、いろいろ重要なんだよな」

唯「とりあえず中に入ってみます!」

ガライの町

女性「昔語りの町、ガライへようこそ!」

唯「へーっ、ラダトームよりだいぶ狭いね、大きな建物の近くにお店がいくつかあるだけって感じ。

  大きな建物の入口は…扉があって鍵がかかってるよ。

  魔法の鍵を手に入れないと、中に入れないんだね」


詩人「唄はどうです?旅の人」

唯「えっ、歌ってくれるの?じゃあ、お願いします!」

詩人「では…コホン。  『ホゲー!』『ボエー!』」


唯「うわぁ…(あんまりどころか、全然うまくないや)」

詩人「ありがとうございました。実はボク、伝説の詩人ガライを目指して修行中なんですよ」


唯「なんか気分悪くなってきた…。ガライって人も、こんな感じの唄なのかな」

澪「今のはハッキリ言って、かなりヒドイ唄だったな」

律「これなら私が歌ったほうがはるかにうまいぞ。こんなとこまでリアルに再現する必要あんのか?」

紬「うーん、これは…ちょっと困りものね…」

澪「プレイヤーが会う都度に、だんだんうまくなってくれると面白いんだけどな」

紬「それっ!レポートに書いておきましょう!」

フィールド

唯「とりあえず、また海ぞいにたどって行こう。もう西には行けそうにないから、今度は南だね」

(中略)

唯「山地の高台から見下ろすと、南の方にずっと林が広がって見えるよ。

  川の向こうに平地が見えるから、そこまで行ってみよう。まだHPもいっぱいあるし」

(中略)

唯「川に到着!林って結構長いよね。向こう岸は山地になってるよ。とりあえず川ぞいに…」

澪「律、さっき『橋を渡らなくても』って言ってたよな。唯が橋の近くまで来ているぞ…ってお前、

  今ここで漫画を読むな!」

律「いいじゃん、退屈なんだし。唯のレベルアップまで、もうちょっと時間がかかるだろー」

澪「ゲームとは言え、今は一応バイト中だろ」

紬「まぁまぁ、りっちゃんには後で活躍してもらうし、少しぐらいは…」

澪「ムギは甘いんだ!」

唯「あっ、東方向に橋を発見!とりあえずそこまで行ってみよう」

澪「ゆいー!聞こえる?」

唯「あっ、澪ちゃん?」

澪「橋から向こうはまだ行かないほうがいいんじゃなのか?さっき律も言ってただろ。

  引き返したほうがいいんじゃないのか?」

唯「えっ、そうだっけ?でもほら、橋の上に今来たけど、なんともないよー。

  渡ったらすぐに山道だけど。ここならモンスターもいなさそうだし」

律「唯、橋を境い目に、出てくるモンスターのレベルが上がるんだぜ。

  橋の周辺でも出現するかもしれないんだ。まだレベル3だからいったん引き返そうぜ」

紬「そうよ、唯ちゃん。いったん引き返そ」

唯「そんなに危険なのかな?みんなも言っているから、とりあえず引き返すよ…って、わっ!」


メイジドラキーがあらわれた!コマンド?

唯「紫色のドラキーだ!りっちゃん、このモンスターは強いの?」

律「そうでもないけど、ギラを唱えられたら厄介だから、今は逃げようぜ」

唯「了解です!」


ゆいは逃げ出した!

しかし、回り込まれてしまった!


唯「うわ、回り込んできた!」


メイジドラキーはギラを唱えた!

ゆいは9ポイントのダメージをうけた!コマンド?

唯「あちっ!…火の玉が飛んできたよ。わっ、まずいよ。HPはあと7しか残っていないよ」

律「唯、今戦っても与えるダメージはせいぜい4ポイントだ。もう一発ギラを喰らったら死亡だ。

  イチかバチかだ。ホイミで回復させて、それから逃げよう」

唯「りょーかい!えーっと、ホイ…」

メイジドラキーはギラを唱えた!

ゆいは8ポイントのダメージをうけた!

ボオォォ…!

唯「うわ、急に体の力が抜けてくぅ…」


チャラララチャラララチャラララララララ、ラララー

あなたは、死にました。

唯「びぇーーーーん!ない!ないよーーー! ("q")」

憂「もうこんな夜中に何よー」

唯「ひっく、ゆい、ないよーー!(>q<)」

憂「何が無いのよ?」

唯「ゆい、おち○ちんない!! ("q")」

憂「えっ!?」

憂は自分の聞き間違えかと思って唯に確かめたが、聞き間違えでは無かった。

憂「あのねー、おねーちゃん、女でしょ?」

唯「ゆい、おんな? (゚q゚)」

澪「うわー、ダメージを受けたとたん画面が揺れて、ディスプレイの文字が真っ赤になって、

  背景が薄らいでいってブラックアウトか。なかなかショッキングな演出だな」

律「唯のやつ、台の上にヘタリこんでるな」

澪「唯、大丈夫なのか…」

紬「大丈夫よ、澪ちゃん。HPが0になると、特殊な微弱電流が数秒間プレイヤーに流れて、

  両手足に力が入らなくなるの。だから、その場にヘタリこんじゃうの。

  でも、電流はすぐに流れなくなるから、すぐに立ち上がれるのよ」


唯「お、お…」

紬「唯ちゃん、立ち上がれる?」

唯「お、お…」

律「ゆ、唯!」

唯「お、お腹がすいて力が出ないよぉ…」

律「こらーっ、さっさと立ち上がれぇ!」

王「おお、ゆい!死んでしまうとは何事だ!仕方のないやつじゃな。そなたにもう一度、

  機会を与えよう!戦いでキズついたときは町に戻り、宿屋に泊まってキズを回復させるのだぞ。

  再びこのような事が起こらぬよう、わしは祈っておる!

  そなたが次のレベルになるには、あと3ポイントの経験が必要じゃ。

  そなたのこれまでの旅を、冒険の書に記録してよいな?」


唯「りっちゃーん、そろそろ交代しなーい?私、お腹すいたー」

律「仕方のないやつじゃな」

紬「唯ちゃん、どちらにしても、王様との会話を終了させないといけないから」

唯「りっちゃーん、このままセーブしていい?」

律「もうすぐレベルアップだし、今の段階ならゴールドが半分でも大して変わらないな。

  よし、このままセーブして、そのまま終了させよう」

唯「ラージャー!」


王「では、何番の冒険の書に記録しておくのじゃ?」

唯「2番の『ゆい Lv.3』でお願いします!

王「確かに書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりか?」

唯「いいえ、終了します!」

王「疲れた時には無理をせず、休むのも戦士の心得のひとつ。ゆっくり休息をとるがよい。

  では、ゆいよ!そなたが戻るのを待っておるぞ」

唯「ふーっ、終わったぁ」

紬「唯ちゃん、お疲れ様」

律「最後のは仕方ないとして、初プレイにしては、唯はなかなかだったんじゃないか?」

澪「そうだな」

紬「みんな、お茶入れるから待っててね」



唯「このスナック美味しいね」

紬「新作みたいなの」

澪「で、この後は律のプレイでいいのか」

律「OK,OK!唯のプレイの様子で、なんとなくわかったし、今度は私がプレイするぜ。

  サクサク進めていくから、みんなついてこいよ!」

澪「これはテストプレイなんだから、くれぐれも無茶はするなよ」

律「大丈夫だって。ドラクエⅠは何度もプレイしているからな」

律「じゃあ私のプレイを始めようぜ。唯、ヘッドホンやリストバンドをかしてくれ。

  ムギは本体での設定変更を頼む」

唯「ラージャー!」

紬「ちょっと準備して待っててね、すぐ済むから」

澪「私は今のうちにトイレにでも行っておこうか…」


どの設定を変更しますか?

紬「(プレイヤーの名前及び性別、プレイヤーの容姿、以上プレイベースで再設定。

  それと…ローラ姫のビジュアルを…)」

ナ「それでは名前を変更します。あなたのお名前を教えてください」

律「律です」

ナ「お名前は『りつ』さんでよろしいですか?」

律「はい!」

ナ「あなたの性別を教えてください」

律「女性です!」

ナ「『女性』ですね」

律「はい!」

ナ「その他、先ほどの変更された設定と同じとなっていますが、これでよろしいですか?」

律「はい!」

ナ「それでは冒険を開始します」

王「おお、りつ!よくぞ戻って来た!わしはとてもうれしいぞ…」

律「へー、画面で見る以上に立体的でリアルだな。これは面白そうだ」

王「ではまた会おう!勇者りつよ!」


律「とりあえずレベルを上げてギラを覚えないとな。まずはレベル4にレベルアップだ。

  これはラダトーム周辺で十分だな」

唯「おぉー、ちゃんと画像がりっちゃんだよ!オデコから胸の大きさまで、全部りっちゃんだよ!」

澪「すごいな。二頭身画像も、ちゃんと律の特徴を捉えている」

紬「似顔絵でも、本人の特徴を捉えた絵だと、形が違っていても『似てる』って言われるでしょ。

  画像認識の中でも、この部分は企業秘密なのよ」

澪「技術の進歩はめざましいな」

フィールド

ドラキーをやっつけた!

3ポイントの経験値をかくとく!


パパパパッパッパッパーン♪


りつはレベル4に上がった!

力が1ポイント上がった!素早さが2ポイント上がった!みのまもりが1ポイント上がった!

最大HPが6ポイント増えた!最大MPが6ポイント増えた!

ギラの呪文を覚えた!


律「おっ?レベル4なのにギラを覚えたぞ。アプリと違うのか?ともかく、こりゃ好都合だ。

  もっとサクサク進められるな。さて、ホイミをかけて『光あれ』だ!」

老人「闇の竜、つばさ広げる時、ロトの血をひく者来たりて、闇を照らす光とならん。

   おお神よ!古き言い伝えの勇者りつに光あれ!!」

律「うわっ!まぶしい!」


唯「あっ!『光あれ』の瞬間、りっちゃんのオデコも一緒に光ったよ!」

澪「ぷっ!…ムギ、この演出面白いな」

紬「これはすごいわね。唯ちゃんも、オデコを出せばこんな感じになったんじゃないかしら?」

唯「オデコだけは勘弁して~!」

紬「あっ、オデコ禁止だったわね」

律「さて、これで橋を渡っても全然問題ないぞ。さっき唯が死んだ場所に行ってみるか」

 (中略)

律「林は見渡せないから、結構厄介だな…おっ、橋が見えたぞ。この先の山地付近にいれば

  どんどんモンスターが出てくるだろうな」

メイジドラキーがあらわれた!コマンド?


律「早速お出ましだな。唯、よく見ておけよ。こうするといいんだぜ。ギラ!」

りつはギラを唱えた!

メイジドラキーに20ポイントのダメージ!!

メイジドラキーを倒した!

律「すごいな、モンスターが燃えて黒焦げになって、地面に落ちて消えたぞ」

唯「おぉ、りっちゃんスゴイ!さっきの紫のドラキーを一撃で倒している。ドラキーが丸焼けだよ!」

紬「ギラは炎の攻撃呪文なの。16~20ぐらいダメージを与えられるのよ」

澪「そうなんだ。律がギラを唱える都度、モンスターが次々に黒焦げになってるな。

  面白い演出だよな」

紬「相手を倒す最後の攻撃がギラやベギラマだと、黒焦げになるみたいね」

澪「それにしても、律がどんどん倒していくから、新しく見るモンスターの特徴が

  どんなものなのか全然わからないな。魔法使いは名前のとおり呪文を使いそうだけど、

  大さそりはどんな感じなんだろう?経験値やゴールドはこの中では一番多いようだけど」

紬「守備力が高かったと思うわ。ほら、サソリって殻に覆われているじゃない」

澪「それと、律視線のディスプレイに映るモンスター画像も、結構大きめだよな。

  さっきまでのスライムとかドラキーとかは割と小さかったけど、今映っている大さそりは、

  名前の通り結構大きく映っているな」

紬「そのあたりも、モンスターによって大きさ変えて、リアリティを出しているんだと思うわ」

大さそりをやっつけた!

16ポイントの経験値をかくとく!


パパパパッパッパッパーン♪


りつはレベル5に上がった!

力が4ポイント上がった!素早さが2ポイント上がった!みのまもりが1ポイント上がった!

最大HPが4ポイント増えた!最大MPが4ポイント増えた!

25ゴールドを手に入れた!


律「よーし、順調だ。とりあえずMPも使い切ったし、距離的にガライの方が近そうだから、

  ガライに向かうか」

唯「えーっ!もうレベルアップ?」

紬「早いわ…」

澪「あっという間にレベル5か。律が自分で言うだけのことはあるな」

紬「ゴースト以外、武器攻撃なしで全部ギラで倒してるわ。HPもあまり減っていないし。

  りっちゃんさすがね」

ガライの町

宿屋「旅人の宿屋へようこそ。ひと晩6ゴールドですが、お泊りになりますか?」

律「はい」

宿屋「それでは、お部屋はそちらでございます。ごゆっくりお休みください」

律「あれ、まだ自由に動けるぞ。HPもMPも回復していないし。

  どうやったら泊まったことになるんだ?ベッドに寝ろってことか?

  とりあえずベッドに横になってみるか。って言うかベッド低いなー。床に布団敷いてるみたいだ」

チャララララッチャッチャーン♪

律「お、一瞬暗くなって、雀の鳴き声がする。HPとMPも回復している。こういう事なんだな。

  外に出てみるか」

宿屋「おはようございます。では、いってらっしゃいませ」

律「カウンター前で話しかけられるんだな。なるほど、宿屋に泊まるのはこんな感じか。

  ベッドに横になって、暗転したらHPとMPが回復するってことだな。

  さて、さっきの場所でさっさとレベル6に上げるぜ!」

唯「宿屋に泊まると、こんな感じなんだね。武器や盾も持ったままベッドに横になるんだ」

澪「台の上の律は、その場に座って寝転んで、すぐ起きるって感じだな」

紬「今の時点のうちの技術では、これが限界みたいなの。ベッドをわざと低くしているのも、

  プレイヤーを一度座らせるためみたい。座らせたら、そこから寝転ぶのも危険じゃないし、

  ベッドに寝ている感覚も表現できるみたい」

澪「苦肉の策ってことだな。でも、いろいろ考えてあるんだな」

パパパパッパッパッパーン♪

りつはレベル6に上がった!

力が4ポイント上がった!最大HPが4ポイント増えた!最大MPが3ポイント増えた!

20ゴールドを手に入れた!

律「OK!ゴールドもある程度たまったし、ようやく鎧が買えるな。さぁ、買い物と宿屋の為に、

  もう一度ガライだ」

唯「りっちゃん早ーい!もうレベル6だよ」

澪「っていうか、ホントにギラばっかり使っていたな」

紬「りっちゃんの今の装備って、唯ちゃんがそろえた装備のままなのよね。鎧はまだ無装備だし。

  普通の攻撃で戦ったら、ゴーストしか一撃でしとめられないから、ギラを多用してるみたいね。

  2ターン目になったのはゴースト戦だけだったし、それ以外は全部1ターンで終わらせてたわ」

澪「これこそ、攻撃は最大の防御っていうことかな。貧弱な装備をギラでカバーしている感じだな」

ガライの町

りつは鎖かたびらを装備させてもらった。

律「よし、これでようやく鎧系も装備できた。次は妖精の笛だな」

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ」

律「唯か?どーだ、私はサクサク進めるだろ?」

唯「すごく、早いです!っていうかなんで?」

律「ギラの呪文を覚えたら、少し上のレベルのモンスターも一撃で倒せるからな。

  ランクが上だから、経験値やゴールドもその分多いのさ。

  だから効率良く経験値やゴールドを稼げて、レベルアップも早いんだ。

  上のランクのモンスターはギラで戦うから、武器はこん棒のままでもいい。

  先に鎧系で守備を固めて、ゴールドがたまってから武器を買い換えるんだ」

澪「なるほどな。ホント、律とは思えないぐらい戦略的だな」

律「何だよ、悪いかぁ!」

紬「りっちゃんの姿、様になってるわ。なんか忍者みたいな感じよね」

律「鎖かたびらだからな。でも、忍者っぽいのに盾やこん棒はおかしいんだけどな」

澪「これから、どうするんだ」

律「今度はマイラに向かうぜ。マイラ周辺もさっきのレベルのモンスターが出るからな。

  そしてレベルが上がったら、鍵を買いにリムルダールに行く」

フィールド

律「マイラまでちょっと距離があるんだよな。えーっと、平地をたどっていけば橋に着くはずだ」


 (中略)


律「よし、一つ目の橋通過。このへんは平地をたどるだけだから楽だな」


 (中略)


律「二つ目の橋通過。ここから北上だな」


がいこつがあらわれた!コマンド?


律「おーっと、ちょっと強いのが出てきたな」

澪「ほわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

唯「み、澪ちゃん!」

澪「見えない聞こえないミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」

紬「澪ちゃん、大丈夫だから」

唯「そうだよ、そんなに怖くないよ!」

澪「ホント…に?」

紬「ほら、服を着ているから、そんなに骨っぽさもないし」

唯「りっちゃんに攻撃されて、目が×になってて、けっこうカワイイよ」

澪「ソーッ…う…うん、なんとか…でも、結構大きく映っているし…」

紬「そうこうしているうちに、りっちゃんが倒しちゃったわね」

がいこつをやっつけた!

25ポイントの経験値をかくとく!42ゴールド手に入れた!


律「がいこつはギラだけだと、どうしても2ターンかかるからな。まあ仕方ないんだよな。

  ともかく、北上するか」


 (中略)


律「マイラの村が…見えない。あの林の中の真ん中辺りだろうけど、ここからじゃさっぱりだ。

  どこか見渡せる…あった。西の山地からなら見えるかもしれないな」


 (中略)


律「この位の高さなら、向こうの海まで見えるな。マイラは…あった!ちっちぇな。

  温泉の湯気がたってるけど、林に入ったら見えないよな。ともかく、目指してみるか」

マイラの村

男「こんにちはっ。ここはマイラの村です」

律「うへー、ようやく到着。林の中にあるから、たどり着くまでに迷うな。こりゃ大変だー。

  とりあえず、目的物の妖精の笛をとっておくか」


女性「いらっしゃいませ。ここは露天風呂でございます」

律「温泉から南に4歩だったよな。えーっとこの辺に…ない。おかしいな?場所が違うのか?」

澪「律のやつは何をしているんだ?お風呂の南側をずっと調べているが」

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

律「唯か?今探しものをしているんだよ」

澪「何を探しているんだ?」

律「妖精の笛さ。ゴーレム戦で必要なんだよ。たしかこの辺に落ちているはずなんだけどな?

  おーい、ムギぃ。地面を掘ることってできるのか」

紬「それはできないわ。りっちゃん、設定で隠し場所が変更されているんじゃないかしら」

律「そうかもしれないな。とりあえず思い当たるところを探してみるか。まずは温泉の脱衣所のタンスだな」

律「だめだ、温泉周辺にはなにもない…毒の沼も調べたのに…」

澪「律、マイラの村にはないんじゃないのか?」

紬「そうかもしれないわね」

律「まあ、あっさり見つかったら私にとって簡単すぎることになるからな。とりあえずここを拠点にして

  経験値とゴールドを稼いで、レベルが上がったらリムルダールに行くか。MPもなくなってるし、

  続きはここに泊ってからにするぜ」

フィールド


パパパパッパッパッパーン♪


りつはレベル7に上がった!

力が5ポイント上がった!素早さが7ポイント上がった!みのまもりが3ポイント上がった!

最大HPが1ポイント増えた!最大MPが2ポイント増えた!

ラリホーの呪文を覚えた!

16ゴールドを手に入れた!


律「おっ、レベル7なのにもうラリホーだ。レベルの上がり方が遅い分、早く呪文を覚えるのか?

  どっちにしろ、早く覚える方が好都合だ。ゴールドも目標額までもうすぐだし、

  マイラ周辺でもう少し戦って稼いで、新しい武器を手に入れるか」

マイラの村

りつは鉄の斧を装備させてもらった。


武器屋「他にも何か用はあるかね?」

律「これでこん棒ともオサラバだな。すいませーん、売りたいんですが」

武器屋「どれを売るんだね?」

律「このこん棒でっす!」

武器屋「こん棒かい。そいつなら30ゴールドで引き取るが、どうかね?」

律「安いけど、どうせこの程度だし、お願いします!」

武器屋「まいどありがとよ!他にも何か用はあるかね?」

律「もうないです!」

武器屋「また来てくれよ!」


律「よし、これで攻撃もまともにできるようになるぞ!」

唯「おぉっ!りっちゃんの武器が斧になった」

澪「こん棒と違って、これは強そうだな」

紬「攻撃力も+11で40になったし、これなら逆にギラはいらなくなりそうね」

唯「あれっ!りっちゃんが『こん棒』って言ったら、斧がこん棒に変わったよ!」

紬「唯ちゃんも、さっき『たいまつ』って言ったら、手元に出てきたでしょ。

  音声で認識認識して、アイテムが手元に出てくるようになっているのよ」

澪「へー、そういうことなんだな」

唯「そう言えばそうだったね。りっちゃんの手元は、今は斧に戻っているし」

フィールド

律「さてさて、お次はリムルダールだ。まずは沼地の洞窟を抜けないといけないよな。

  あそこは簡単だし、今は通り抜けるだけだしな」


メイジドラキーが現れた。コマンド?


律「さっそくお出ましか。鉄の斧の威力を確かめるチャンスだな。いくぜ!」


りつのこうげき!

ガツン!

メイジドラキーに15ポイントのダメージ!!

メイジドラキーを倒した!

律「こん棒と違って、なかなかいい音がするな。攻撃力もまずまずだ」

沼地の洞窟

律「ここは、毒の沼に囲まれているから嫌だよな。歩くごとに足がピリピリしてHPが下がっていくぜ。

  入り口は、ここだな」

カッカッカッ…

律「おぉー、当たり前だが真っ暗で何も見えないぞ。といっても、私の体と半径1mぐらいは

  ぼんやり見えるな。壁も見えるから、とりあえず壁を伝って南向きだな」


メーダがあらわれた!コマンド?


律「真っ暗でも、モンスターだけはハッキリ見えるんだな。勝負!」

りつのこうげき!

メーダに17ポイントのダメージ!!

メーダのこうげき!

りつは1ポイントのダメージをうけた!コマンド?

唯「なんか、変な魚みたいなモンスターが出てきた」

澪「嫌だな、よく見たら気持ち悪いな…」

紬「今のりっちゃんでは、一撃では倒せないみたいね」

唯「そういえば、りっちゃん真っ暗なまま進んでたけど、大丈夫かなぁ?

  たいまつは私が使っちゃったし」

紬「たいまつがないと分からないんだったら、りっちゃんはあらかじめたいまつを買うと思うわ。

  南の大陸への通り道みたいだし、分かりやすくまっすぐにできているんじゃないかしら?」

澪「ドラクエに慣れてる律のことだから、洞窟の道を覚えてるんだろうな?

  それより、真っ暗なままドンドン進んでいけるってことが、信じられないな」

唯「りっちゃんってスゴイよねー」

メーダをやっつけた!

14ポイントの経験値をかくとく!21ゴールドを手に入れた!


律「えーっと壁に突き当たっても、そのまま壁越しに歩いて、西向きになったらまっすぐ…

  よし、出口の階段だ。これで南の大陸だ。リムルダールまでもう少しだ」

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

律「おー、唯か?どうした?」

唯「りっちゃんスゴイ!真っ暗なまま出口にたどり着いたよ!」

律「まぁ、ここは単純に通り抜けるだけなら、たいまつもレミーラもいらないくらい簡単だからな」

唯「レミーラ?」

律「次に覚える呪文のことだ。洞窟を明るくするのさ。たいまつより明るいんだぜ」

澪「律、この洞窟の構造は一本道なのか?」

律「いいや、右…じゃなくて東側にも道はあるぞ」

澪「そっちに行ったら何があるんだ?」

律「もうすこし後で行ってやるから、楽しみに待っておけって」

フィールド

律「さて、できるだけ強くないモンスターに遭わないようにしないとな。

  南は岩山でまったく見えないし、東側は林になって奥が見えない。

  平地の多い西ルートの方がいいな。といっても、しばらくしたら林だけどな」


 (中略)


律「林の中に湖を発見!向かい側も林だな。でも、奥が明るいから先に平地があるんだろうな。

  湖のほとりをたどって行ってみよう」


魔道士があらわれた!コマンド?

律「少し強いモンスターが出てきたな。とりあえず攻撃だな。呪文がきませんように!」


りつのこうげき!

魔道士に12ポイントのダメージ!!

魔道士のこうげき!

りつは4ポイントのダメージをうけた!コマンド?


律「よし、呪文がこなかったからもう大丈夫だ」

魔道士をやっつけた!

28ポイントの経験値をかくとく!50ゴールドを手に入れた!


律「さて、平地に出てきたけど…まわりは林か山地だな。山地があるから登って見渡してみるか」


 (中略)


律「南側は海で…おっ!南東方向に湖に囲まれた町を発見!あれがリムルダールだろうな。

  ともかく、そこをめざそう」


リカントが現れた。コマンド?

律「もっと嫌なのが来たな。先制されませんように!ラリ…」


リカントのこうげき!

りつは11ポイントのダメージをうけた!


律「痛ぇ!先制を喰らったか!にしても今のは痛かったぞ!まずは眠らせないとな。ラリホー!」


りつはラリホーを唱えた!

リカントを眠らせた!コマンド?


律「よーし!眠っている間に倒すぞ!途中で起きるなよ!」

澪「杖を持った赤い服を着た魔法使いが魔道士で、服を着た水色の獣人がリカントか。

  リカントは攻撃力があるんだな。律が痛がってたし…」

唯「ラリホーは眠らせる呪文だよね」

紬「そうよ。りっちゃんやっぱり慣れてるのね。強いモンスターもスムーズに倒しているわ」

唯「寝ているリカントって、なんかカワイイよね。鼻ちょうちんも出ているし」

澪「こういうところはコミカルに作ってあるんだな…」

リカントをやっつけた!

40ポイントの経験値をかくとく!60ゴールドを手に入れた!


律「よーし、まだMPも十分あるし、下手こく前にリムルダールに行かなきゃな。

  この時点でラリホーがあると楽だな」


鉄のさそりがあらわれた!コマンド?


律「こんどはこいつか!こいつにはこれだ!ギラ!」


りつはギラを唱えた!

鉄のさそりに20ポイントのダメージ!!

鉄のさそりを倒した!


律「おっ、1ターンで倒せたぞ。これはラッキーだ。よーしよーし」

リムルダールの町

女性「ここは、リムルダールの町ですわ」

律「無事到着!まずは魔法の鍵を手に入れないとな。

  町の外側から回りこんで…と。お、いたいた。町の北東の外れで待ち合わせのカップルだな」


ナナ「もう!ロッコったら遅いわねえ。何してるのかしら!?ぷんぷん」

律「『ぷんぷん』なんて、今どき言わねぇよな…。そうだ、先に町の南西の外れにいる

  ロッコのところに行ってみるか」


ロッコ「そうだよ。僕がロッコだけど…。えっ?彼女が待ってるって?

    どひゃー!また場所を間違えちゃったのか!彼女、怒ってるだろうなあ…。

    あっ、そうだ。知らせてくれてありがとう。お礼にいいこと教えるよ。

    マイラの井戸から、西に5つ歩いて調べてごらん。いい物がみつかるよ。

    僕はナナへの言い訳を考えなくっちゃ。」

律「マイラの『井戸』だって?…そうか!そこに妖精の笛があるんだな。

  だから温泉の周りをいくら探しても見つからなかったわけか。よし、次こそは見つかるはずだ」

唯「妖精の笛のありかがわかったみたいだね。結局マイラの村にありそうだね」

紬「でも、まだ行ってみないと、本当に妖精の笛かどうかは分からないけどね」

澪「こんな感じで、特定のアイテムの位置が変更するんだな。

  必ず話しかけないと、アイテムの場所が分からない。

  律のように始めから場所を覚えている人には、この方が面食らっていいかもな」

律「魔法の鍵の店はここだな。おっとその前に、店のツボの中を調べないと。


りつはツボの中をのぞきこんだ。しかし、何も見つからなかった。


律「…そうだった。宝箱等のグレードが『1質素』だから、ツボには何も入っていないんだったな。

  それはともかく、魔法の鍵を買わなきゃな」

老人「どんなトビラも開けてしまう魔法の鍵はいらんかな?一つ16Gじゃ」

律「くださーい」

老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」

律「一つじゃ足らないから、もっとくれぃ!」

老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」

律「持てるだけほしいから、一気に売ってくれ!」

老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」

律「だから、一度に売れば早いだろ!まとめて売ってくれよ!」

老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」

律「駄目だ、融通気かねえ…しょうがない、一つずつ買うか。もう一つお願い」

老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」

律「あと一つ」

老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」

律「もう一つ」

老人「悪いがこれ以上売るわけにはいかんな。また来なされ」

澪「律の反応にもあったんだけど、魔法の鍵はまとめて買えるようにするといいよな。

  『いくつ必要かな?』見たいな感じでさぁ」

紬「ゲーム上、鍵を持てる上限が六つって決まっているの。そこを守りながら、どうするかなのよね」

唯「それならいっそのこと、上限を無くしちゃうほうがいいんじゃないかなぁ」

紬「そうしたら、ゲームの難易度も下がっちゃうわよ。ドラクエⅠは鍵を一度使うと壊れちゃう前提で

  ストーリーが組み立てられているのよ。上限をなくしたら、意味合いがなくなると思うの」

唯「そうなんだぁ…」

澪「一応、唯の意見もレポートに書いておこうな」

律「さーて、さっそく鍵を使うか。確か宿屋に宝箱があって、命の木の実があるはずだ。

  …待てよ、このプレイでは種が出現しないんだよな。じゃあ、何が入っているんだ?

  気になるし、行って宝箱を開けてみよう」


りつは宝箱を開けた。なんと!キメラの翼を見つけた!

りつはキメラの翼を手に入れた!


律「キメラの翼かぁ。鍵2本使ってこれじゃあ、しょぼいよなー。鍵代の方が高くつくぜ。

  まぁ、ルーラを覚えるまでの非常手段用として、持っておくか。

  後は、使った分だけ鍵を買い足さないとな」

フィールド

律「さて、宿屋でHPもMPも回復させたし、しばらくはこの辺でレベル上げに徹するかな。

  この辺りのモンスターなら、HPやMPの消耗が激しい分、経験値やゴールドが稼げるからな」


リカントマムルがあらわれた!コマンド?


律「あれっ?さらに上のランクのモンスターに当たったかー。先制を喰らうのは覚悟しないとな。

  マホトーンが来なければ、まず勝てる。ラリホ…」


リカントマムルのこうげき!

りつは18ポイントのダメージをうけた!

りつはラリホーを唱えた!

リカントマムルを眠らせた!コマンド?


律「痛て…こっちの装備がまだ弱っちいから、結構喰らったな。しかし眠らせればこっちのもんだ!

  起きる前に倒す!」

リカントマムルをやっつけた!

52ポイントの経験値をかくとく!


パパパパッパッパッパーン♪


りつはレベル8に上がった!

力が4ポイントがった!素早さが3ポイント上がった!みのまもりが2ポイント上がった!

最大HPが5ポイント増えた!最大MPが3ポイント増えた!

80ゴールドを手に入れた!


律「おっし、レベル8だ。あと10匹ぐらい倒せばレベル9だろうな。さっ、次だ次!」


しりょうがあらわれた!コマンド?

澪「ほわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

唯「み、澪ちゃん!」

澪「見えない聞こえないミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」

紬「澪ちゃん、さっきのがいこつと色違いなだけだし、大丈夫だから」

唯「そうだよ、全然怖くないよ!」

澪「ホント…に?」

唯「ほら、りっちゃんに眠らされて鼻ちょうちんが出てるし、けっこうカワイイよ!」

澪「ソーッ…う…うん、かわい…くはないけど、なんとか…」

紬「そうこう言ってるうちに、りっちゃんが倒しちゃったわね」

澪「ホッ…、コホン…リムルダールの町周辺では、律はたいていラリホーでモンスターを眠らせてから、

  倒しているよな」

紬「そうね。その方が効率がいいのかしらね」

パパパパッパッパッパーン♪


りつはレベル9に上がった!

力が4ポイントがった!素早さが2ポイント上がった!みのまもりが1ポイント上がった!

最大HPが4ポイント増えた!最大MPが6ポイント増えた!

レミーラの呪文を覚えた!

48ゴールドを手に入れた!


律「おっ、レミーラを覚えたぞ。やっぱりアプリよりレベルの上がりが遅い分、覚えるのが早いな。

  よーし、レベル上げは一度打ち切って、妖精の笛を取りにマイラに戻るか。

  帰りは東の林のルートにするかな。岩山のガケ沿いに北に行けば大丈夫だろう」

沼地の洞窟

律「さて、帰りも真っ暗なままでいけるだろうな。真っ直ぐ行って、左側が壁沿いにきたら、

  そのまま道なりで、真っ直ぐな道に出られれば楽勝だな」


ゴーストがあらわれた!コマンド?


律「じゃまだよなー、こういうの」


澪「律のやつ、簡単って言ってたけど、暗い中よく進んでいけるよな」

唯「私も洞窟に入ったけど。真っ暗だと全然見えなくて、これは無理だって思ったよ」

紬「私もそう思ったわ。りっちゃんは壁伝いで歩いているみたいね。

  せいぜい半径1mしか見えていないのに、すごいわよね」

澪「そうこう言ってるうちに、律はモンスターを倒しながら出口までたどり着いたぞ」

マイラの村

律「えーっと、井戸は村の中心だよな。おっ、あったあった。そこから西に5歩。扉の少し手前か。

  ここの当たりを調べればいいわけか」


りつは自分の足元を調べた。なんと!妖精の笛を見つけた!

りつは妖精の笛を手に入れた!


律「よし、これでゴーレム戦はバッチリ。次はラダトーム城の太陽の石だな」


唯「妖精の笛、見つかったね」

澪「そうだな。マイラにあること自体は変更されていなかったみたいだな。隠し場所だけだったな。

  これが全然違う町や村にあると、また難易度が上がるんだろうな」

紬「場所を教えてくれる人も別の人に変わっていたら、さらに難易度が上がるかもしれないわね」

ラダトーム城

老人「闇の竜、つばさ広げる時、ロトの血をひく者来たりて、闇を照らす光とならん。

   おお神よ!古き言い伝えの勇者りつに光あれ!!」

律「よし、それじゃあ太陽の石と宝箱を取りに行くか」


兵士「まことの勇者なら、盗みなどせぬはずだ」

律「ゲームではそんなこと言ってられないんだぜー」


りつは宝箱を開けた。12ゴールドを手に入れた。


律「は?何だこの小額ゴールドは?どうなってんだ?他の宝箱は?」


りつは宝箱を開けた。9ゴールドを手に入れた。

りつは宝箱を開けた。11ゴールドを手に入れた。

りつは宝箱を開けた。7ゴールドを手に入れた。


律「これは…あんまりだぁ!」

澪「全部合わせて、たったの39Gか。ムギ、宝箱等のグレードが『1質素』だとFC版程度だって

  さっき言ってたよな。FC版はこんなに低いものなのか?」

紬「ええ、そう見たいね…」

唯「りっちゃん、すっごいガッカリした顔してるよ」



律「まぁ、こんな感じで宝箱の中身をショボくして、難易度を高める方が、

  プレイに慣れてる私に対しては丁度良いんだって、思うことにしよう!

  次は太陽の石だ!気を取り直していってみよう」

律「ラダトーム城の扉の先から行ける、城の敷地の南東の隅っこに階段が…よし、ちゃんとあるぜ」



唯「えぇっ、こんなところに階段がある!」

紬「盲点よね。知っている人じゃないと、偶然発見するしかないわね。

  これって、少しでもはみ出せばフィールドに出ちゃうから、慎重に通らないといけないし」

澪「うーん、これはさっきのリムルダールの町のナナ・ロッコ・鍵屋と同じ仕掛けだな。

  まず、話を聞いた情報で太陽の石がラダトーム城にあることを突き止めて、

  リムルダールの町での経験からひらめけば、ようやく発見できる仕組みなんだろうな」

老人「おお、りつよ!わしには分かっておった。

   いずれロトの血をひく若者が、ここをおとずれることを。

   この宝箱には、昔、勇者ロトから預かった太陽の石が入っておる。

   そなたが竜王を倒すために必要な物じゃ。さあ、宝箱を開けるがよい!」

律「これでしょぼいものが入っていたなら、さすがに怒るぜー」


りつは宝箱を開けた。なんと!太陽の石を見つけた!

りつは太陽の石を手に入れた!


律「おぉーすげぇ。なんか熱いぞこの石。赤く光っているし。」


老人「りつよ…。そなたがこの地に再び光をもたらすことを、わしは信じておるぞ。

   さて…。長い間、太陽の石を見守り続けて、わしも少しばかり疲れたわい。

   そろそろ休ませてもらうことにしようかのう…」

唯「スゴイ!太陽の石の光に反応して、りっちゃんのオデコも赤く光ってるよ!」

澪「ぷっ!…誰だよ、こういう演出を考えたの」

紬「このハードの開発グループのメンバーにスキンヘッドの人がいて、その人の関係かも…」

澪「太陽の石というだけあって、この石は太陽のように赤く光っているな。

  律が『熱い』って言ってるが、さっきムギも言ってたけど、このゲームでは温度感覚も

  感じられるんだったよな」

唯「さっきの私のプレイでも、ギラで攻撃されたときは『痛い』じゃなくって『熱い』だったよ!」

紬「そうなのよ。さっきも話した通りだけど、痛みや熱を、特殊な微弱電流を使って

  擬似的に体感できるようにしてあるのよ。冷たいの感覚もあるらしいわ」

唯「それにしても、このお爺さんスゴイよね。ずっと太陽の石を宝箱に入れて見守っていたんでしょ。

  私だったら、引き出しに入れて隠しておくよ」

紬「まぁ、これはドラクエの中のお話だから…」

王「確かに書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりかっ?」

唯「続けます!」

王「では、また会おう!勇者りつよ!」


律「さぁ、今度は岩山の洞窟だ。その前に、妖精の笛と太陽の石と所持金を預けておこうか。

  あとは…たいまつを3つ買っておくか」

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

律「唯か?どうした?」

唯「りっちゃーん、そろそろ交代しなーい?」

律「交代か。まぁ、次は岩山の洞窟だしな。行かなくてもクリアはできる場所だしな。

  じゃあ唯、やってみるか?」

唯「やるやる!でも、先にトイレに行きたいから、りっちゃん途中までやってて!」

律「おい!それならトイレに行った後呼んでくれよな!」

紬「まぁまぁ…始めに説明したけど、このゲームは中断書機能があるから、

  フィールド上でも一時的にセーブできるのよ」

澪「その場合でも名前や画像の変更は効くのか?」

紬「変更は一切できないわ」

澪「それじゃあ、唯が律の名前で、律の画像でプレイすることになるぞ」

唯「えーっ、せっかくなんだし、私の名前で私の画像でプレイしたいなー。

  じゃありっちゃん、私がトイレから帰ってくるまで待ってて」

律「しょうがねぇなぁ唯は。とりあえず、ダッシュでトイレに行ってこい!ダッシュだ!

  ムギ、このプレイってリセットできるのか?さっきセーブしたばっかりだし」

紬「リセットのような強制終了もできなくはないんだけど、

  それをしちゃうと機器が壊れてしまうかもしれないの。

  だから、どうしてものとき以外は『中断書』機能で一次セーブするか、

  通常のセーブ終了で、安全に終わらせて欲しいの」

律「そうなのか…。じゃあ町によった後、もう一度王様に会いにいくことにするか」

王「では、何番の冒険の書に記録しておくのじゃ?」

律「2番の『りつ Lv.9』でお願いします!

王「確かに書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりか?」

律「終了します!」

王「疲れた時には無理をせず、休むのも戦士の心得のひとつ。ゆっくり休息をとるがよい。

  では、りつよ!そなたが戻るのを待っておるぞ」


紬「りっちゃん、お疲れ様」

唯「すごいねりっちゃん、どんどん進めてるよ」

律「唯、トイレは行ってきたのか?」

唯「うん、ダッシュで行ってきたよ!」

澪「次は、また唯の番だな」

唯「今度は失敗しないよー。ふんす!」

++++++++++++++++ 中 断 ++++++++++++++++

体力の限界を感じたので、一度落ちます。見ていただいた人、支援してくれた人、ありがとうでした。
スレが残っていたら、今晩続きを書きます。スレがなかったら、また改めてスレ立てします。

とりあえず乙
続きも読みたいから保守

スレが残ってる。奇跡だよ。

>>230-278
多謝です!みんなのおかげです!

それでは続きを書いていきます。
今までかなり詳細に書きすぎて超長文になっているので、
最後の方は、ダイジェストにするかもしれないのでご容赦下さい。

次回はアドバイスどおりSS速報に書いていこうと考えてます。

でも、ダイジェストをVIPに書くかもですが。

それでは、以下本編です。

ラダトーム城

王「おお、ゆい!よくぞ戻って来た!わしはとてもうれしいぞ…」

唯「今度はレベル9からのスタートだし、途中で死なないようにしなきゃね!」

王「ではまた会おう!勇者ゆいよ!」


澪「あれ?律のやつは?」

紬「トイレじゃないかしら?」

澪「そうか…なぁムギ、このゲームってさ、結構歩いていることになるよな」

紬「そうよね。坂道や階段も体感できてるから、かなりの運動量になるんじゃないかしら」

澪「消費カロリーってどのくらいかって分かるか?」

紬「あっ…そうね、データはマニュアルには書いてなかったけど、ウォーキングぐらいには

  なるんじゃないかしら!あとで聞いておくわね!」

澪「カロリー消費量のデータは、重要だぞ!」

紬「重要よ、重要!」

フィールド

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

澪「唯、律はトイレに行っているらしいから、ちょっと待っててくれないか?」

唯「了解!じゃあ、りっちゃんが帰ってきたら、呼んでもらっていい?」

紬「わかったわ」

唯「とりあえず、さっき行ってない方向にでも行ってみよう」

唯「もう!りっちゃんたら遅いわねえ、何をしてるのかしら!?ぷんぷん」

澪「唯、そういうセリフは他人の前では言わない方がいいぞ。特に『ぷんぷん』は、な。

  にしても律のやつ、遅いな…あっ、ようやく帰ってきたな。おーい律、唯が呼んでるぞ」

律「悪い悪い、ちょっと自分の部屋に戻ってたからな。唯、待たせたな」

唯「りっちゃーん、岩山の洞窟ってどこ?」

律「お前がさっき死んだ橋があっただろ。そこを渡ったら見える、高い岩山の裏側の方だ」

唯「わかったー、行ってみるねー」


律「場所なら、ムギに聞いてもよかったんじゃないか?なぁムギ…っていねぇ!」

澪「今度はムギがトイレの番じゃないのか。それに今なら弱いモンスターしか出ないところを

  しばらく通過することになるだろ。席を外すタイミングを見計らっていたんじゃないのか?」

唯「よーし、橋を通過して山地の高台に…あの岩山の裏側だね。海側の平地に向かって、

  林を通り抜ければいいのかな?」


魔法使いがあらわれた!コマンド!


唯「レベル9だし、そのまま攻撃でも大丈夫だよね。えい!」


ゆいのこうげき!

魔法使いに17ポイントのダメージ!!

魔法使いを倒した!


唯「うん、大丈夫!」

唯「岩山の裏側は…ずっと林が続いているよ。平地は海沿いしかないや。

  もう少し南側からなら見えるかなぁ?あっ、あっちに山地の高台を発見!

  あそこに登れば、見えるかもしれないね。よーし!」


澪「律、岩山の洞窟には何があるんだ?」

律「戦士の指輪と、ステータスを上げる種と、鉄の盾だったかな。後は1/16の確立で、

  死の首飾りが手に入るのさ」

澪「でも、宝箱等のグレードが『1質素』でFC版程度の中身だろ?種はないはずだし、

  他のアイテムも一部は違うんじゃないのか」

律「そうだなぁ、戦士の指輪はリムルダールの戦士との会話に関係するから、たぶんある。

  死の首飾りは呪いアイテムだから、これもたぶんある。鉄の盾は…期待できないな」

紬「ゴールドも、さっきみたいに小額なんじゃないかしら」

律「そんな感じがするな。ところでムギ、ちょっと電源かしてくれ。携帯の充電が足らないんだ。

  充電器も持ってきたし」

紬「いいわよ」

澪「律が自分の部屋に戻っていたのは、それでか」

唯「ふーっ、結構距離あるね。ここが登れる一番高いところかな?林の真ん中が紫色の沼地だ。

  あれも毒の沼地だよね…あっ、右の方向に平地を発見。なんか怪しい!行ってみよう!」


澪「ところで、その死の首飾りって、手に入れただけで呪われるのか?」

律「いやいや、身につけたら呪われるのさ。ラダトーム城に入れなくなる。

  身に着けなかった平気さ。結構高値で売れるんだぜ。1,000G以上手に入るはずだ」

紬「それを売れば、ゴールドが稼げるわけね」

律「そうだ。でも、死の首飾りを手に入れるにはコツが必要なんだよな」

澪「コツ?」

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

律「唯か?何だ?」

唯「岩山に囲まれた入り口を発見しました!」

律「それが岩山の洞窟だ。中にいるモンスターは今のレベルで楽勝だから、頑張って行ってみろ」

唯「了解です!ふんす!」


澪「唯、岩山の洞窟の入り口を無事探し出せたな」

律「ディスプレイで見ている私たちには、場所の特定は簡単なんだけどな。でも、

  それを簡単に教えるとつまらないよな。私も、自力でマイラやリムルダールに行ったんだしな」

紬「でも、唯ちゃんの探し方はりっちゃんの探し方と似ているわよ」

律「そりゃ、私がお手本を見せているからな!」

澪「唯の方が先にプレイしてただろ。唯も高台から見下ろしたりもしてたじゃないか」

律「あれ?そうだっけ?」

澪「それに、律はクリア経験があるから、大まかなマップ構成も頭に入っているだろ。

  唯はそれがないから、その分ハンデに…いや、律の方にアドバンテージがあるんだ」

唯「えーっと、たいまつは…」

律「おーい唯、たいまつは使うな!レミーラだ。レミーラの呪文を使え!

  それで見えるようになるんだぜ。たいまつより明るいぞ」

唯「そうなの?じゃあやってみるね。レミーラ!」


ゆいはレミーラを唱えた!


唯「おおっ!すごく明るいよ、りっちゃん!で、どっちに行けばいいの?」

律「確か…えーっと、左回りに進んでいって、右に…じゃなくて東向きになったら、

  ずっと奥の壁を目指すんだったかな?ともかくひたすら東に行ってみろ」

唯「ラージャー!」


澪「律、レミーラがあるのに、何でさっきたいまつを3つも買っていたんだ」

律「それがさっき言った『コツ』なんだよ」

紬「死の首飾りのこと?」

律「そうだぜ」

唯「道なりに東、ひがし。分かれ道が合っても東…りっちゃーん、ここが奥っぽいところ?

  南に真っ直ぐの道がずーっと続いているけど」

律「たぶんそこだろうな。そのまま南にしばらく進んでくれ。うんそうだ。

  その分かれ道で…西に行ったら水溜りみたいなのがあるはずだ」

唯「西だからこっち…りっちゃーん、水溜り見えるよー」

律「その水溜りの奥のほうに宝箱があるから、拾っとけ」

唯「りょーかいです!」


澪「律、さっきからなに携帯を見て…あっ!その携帯!昔持ってたやつだろ。

  律が初めて買ってもらった携帯だよな。たしか、N900iSだったよな?」

律「さっすが澪しゃん、よく覚えてるわね~。ポチポチ…」

澪「なんで通話もメールもできないそれを持ってきたんだ?」

律「唯にアドバイスするためなのさー。…ポチポチ…」

紬「なるほどね。携帯アプリを見ているのね」

ゆいは宝箱を開けた。なんと!薬草を見つけた!

ゆいは薬草を手に入れた。

唯「腰のベルトについている袋が重い。いっぱいになってるのかな?

  あっ、袋を触ってたらアイテム一覧が出てきた!」


律「薬草か、しょぼいな。ないよりはマシってことだろうな」

澪「アイテム一覧が表示されてるな。もうアイテムは持てそうにないみたいだな」

紬「アイテム欄いっぱいになっちゃってるけど、大丈夫なの、りっちゃん?」

律「いざとなれば、たいまつを捨てればいいんだ。たいまつは8Gの最安アイテムだからな。

  それより、今はアイテム欄がいっぱいになってた方が好都合なんだぜ」

唯「りっちゃーん、水溜りの南側に道があるけど、こっちに行けばいいの?」

律「それであってるぞー。その後は今度は北向きに進むんだ」

唯「りょーかい!」


メーダがあらわれた!コマンド?


律「唯、この洞窟のモンスターは、ひたすら攻撃で倒してくれ。MPを節約するんだ」

唯「ラージャー!」

岩山の洞窟 B2F

唯「りっちゃーん、下の階に来たよー」

律「まずは南側の道をずーっと南に進んで見てくれ」

唯「ラージャー!」


ドラキーマがあらわれた!コマンド?


唯「また違う色のドラキーだ!このモンスターもひたすら攻撃だよね。えーい!」


ゆいのこうげき!

ドラキーマに16ポイントのダメージ!!

ドラキーマはホイミを唱えた!

ドラキーマの傷が回復した!


唯「えーっ、ホイミされたよ。これじゃ攻撃のやり直しだよ」

澪「ホイミするモンスターがいると厄介だな。せっかく攻撃しても帳消しになるし」

律「ベホイミするモンスターの方が、もっと厄介だぜ。もっと後に出てくるんだけどな」

紬「でも、ずっとホイミし続けるわけでもないし、根気よく戦うしかないわね」

律「そうだな。モンスターもMPに制限があるからな。Ⅰにはマホトラがないからその点は安心だ」

ドラキーマをやっつけた!

20ポイントの経験値をかくとく!25ゴールド手に入れた!


唯「りっちゃん、南側の突き当たりから左側に道が続いてるけど、そのまま行けばいいの?」

律「そうだ、そのまま壁伝いで…左回りだな。左回りで進めば、宝箱のある部屋の一つに着くぜ」


ドロルがあらわれた!コマンド?


唯「あははは、このモンスターなんか変!」

律「唯、笑ってないでさっさと倒せよ。こいつはHPが高いから、まず2ターンかかると思っとけ」


澪「魚の頭を引き伸ばしたような、深海魚に手足が生えているような…

  確かに変な画像のモンスターだな」

紬「こういうのをキモカワって呼べばいいのかしら?」

澪「いや、かわいくはないと思うぞ…」

ドロルをやっつけた!

18ポイントの経験値をかくとく!30ゴールド手に入れた!


唯「さてと、左回り左回りに…あった!

  ここだね!4ヶ所も灯りが立ててあって、その真ん中に宝箱があるよ。

  なんか、いかにもいい物が入ってそうな感じだよね。それじゃあさっそく…」


ゆいは宝箱を開けた。しかし宝箱はからっぽだった。


唯「あれー?ねぇりっちゃーん、何も入ってないよー」

律「何ぃ!隣の宝箱はどうだ?」


ゆいは宝箱を開けた。しかし宝箱はからっぽだった。

唯「りっちゃーん、こっちも何も入ってなーい」

律「こりゃひどいな、収穫ゼロか。この部屋は元々は種が2つあるはずなんだよな」

澪「『1質素』だと種が出ないから、この部屋の宝箱はからっぽにされたんじゃないのか?」

紬「そうかもしれないわね」

律「唯、気を取り直して次の部屋に移動しようぜ。部屋を出て北の方向に二つ部屋があるからな」

唯「ラージャー!」

唯「りっちゃーん、新しい部屋を見つけたー。この部屋、赤じゅうたんが敷いてあるよ。

  それに、なんか変な像が4つもあるよ」

律「たぶん、そこに戦士の指輪があると思う。奥の宝箱を開けてみ」

唯「これもからっぽだったらガッカリだよね…」


ゆいは宝箱を開けた。なんと!戦士の指輪を見つけた!


唯「なんかカッコイイ指輪だ!」


しかし、ゆいはこれ以上ものを持てない。何か捨てますか?


唯「あっ、そうだ。持ち物いっぱいだったよ。でも、指輪ってこんなに小さいのに、

  これ以上持てないになるのも変だね」

律「唯、HPもだいぶ減っているし、薬草を使ってしまってアイテム欄を空けようぜ」

唯「そだね。でも、宝箱の中身を取らないことにするには、どうするのかな?

  箱を閉めればいいのかな?よいしょっと」

戦士の指輪をあきらめた。


唯「あっ、宝箱を閉めたらキャンセルになるんだね。じゃあ薬草を使うね!」

唯は薬草を使った。唯の傷が回復した!


ゆいは宝箱を開けた。なんと!戦士の指輪を見つけた!

ゆいは戦士の指輪を手に入れた!


律「OK!唯、この部屋の隣にもう一部屋あるはずから、そっちにも行ってみようぜ」

唯「イエッサー!」

唯「こっちの部屋も、4ヶ所も灯りが立ててあって、その真ん中に宝箱があるよ。

  またカラッポなのかな?」


ゆいは宝箱を開けた。115ゴールドを手に入れた。


唯「よかったぁ。ちゃんと入っていたよ」


律「ようやくマシなゴールド額が手に入ったな」

紬「そうね。今のところ最高金額じゃないかしら」

澪「でも、この洞窟でモンスター数匹倒したら、そのくらいの額になるんじゃないか」

律「そうだな。唯はここまで出てきたモンスターを全部倒しているから、

  だいぶゴールドもたまってるだろうし、115ゴールドなんてはした金にしかならないよな」

唯「りっちゃーん。あと他に行く部屋ってあるのー?」

律「あるぞー。その部屋からまた左回りで進んでいくと、右側に宝箱が見える部屋が2つあるんだ」

  それでおしまいだ」

唯「わかったー。また左回りだね」


律「たぶんどっちかの部屋の宝箱に死の首飾りが入っていると思うんだ。

  でもな、死の首飾りは出ないことの方が多い」

澪「出ない?」

律「死の首飾りが出る確率は1/16だ。残りの15/16はたいまつだ。ようするに運なんだ。

  それを確実に手に入れるように、ちょっと手をかけるのさ」

紬「それが、さっき行ってたコツなのね」

唯「りっちゃーん、宝箱あったー。さっそく開けてみるねー」


ゆいは宝箱を開けた。なんと!たいまつを見つけた!

しかし、ゆいはこれ以上ものを持てない。何か捨てますか?


唯「たいまつかぁ。たいまつなら、たいまつを捨ててたいまつを手に入れてもかわらないよね」

律「ストップ、唯!その宝箱の中身は、一度あきらめるんだ」

唯「そうなの?じゃぁ、持ってるたいまつを使えばいい?」

律「違う違う!あきらめて、もう一度開く。それでもまたたいまつが出てきたら、またあきらめる。

  これを繰り返して、たいまつじゃないものが出てくるまで続けるんだ」

唯「なんだかよく分からないけど、とりあえずそうしてみるね」

たいまつをあきらめた。


ゆいは宝箱を開けた。なんと!たいまつを見つけた

しかし、ゆいはこれ以上ものを持てない。何か捨てますか?


唯「またたいまつだー。じゃああきらめるっと」


たいまつをあきらめた。


ゆいは宝箱を開けた。なんと!たいまつを見つけた!

しかし、ゆいはこれ以上ものを持てない。何か捨てますか?


唯「たいまつなのでやり直しっと」


たいまつをあきらめた。

澪「そうか、普通宝箱を開けたら中のアイテムを取ることになるけど、

  持ち物がいっぱいだと宝箱の中身を取らずに済ませることができるから、

  それを繰り返して目当てのアイテムを取るってことなんだな」

紬「それで、さっきたいまつを3つも買っていたのね」

律「そういうことだ。死の首飾りの売値に比べたら、たいまつなんてはるかに安いものだからな」

澪「でも、1/16の確立だけあって、なかなか出てこないな」

律「出てくるまで、根気よく待つ!」

澪「待つの?」

律「待つ!」

ゆいは宝箱を開けた。なんと!死の首飾りを見つけた!

しかし、ゆいはこれ以上ものを持てない。何か捨てますか?


唯「うわー、なんか変なのが出てきた。りっちゃーん、死の首飾りってこれのこと?」

律「そうだ。よーし、たいまつを捨てて、その死の首飾りをゲットだ!」

唯「ラージャー!」


ゆいはたいまつを捨て、死の首飾りを手に入れた!


律「後は隣の部屋にも宝箱があるはずだから、それを回収して終了だな」

唯「隣の部屋だね。りょーかい!」


メトロゴーストがあらわれた!コマンド?


唯「なんか顔色悪いよね、このゴースト。とりあえず攻撃!えいっ!」

メトロゴーストをやっつけた。

15ポイントの経験値をかくとく!


パパパパッパッパッパーン♪

ゆいはレベル10に上がった!

力が5ポイントがった!素早さが9ポイント上がった!みのまもりが4ポイント上がった!

最大HPが3ポイント増えた!最大MPが4ポイント増えた!

マホトーンの呪文を覚えた!

19ゴールドを手に入れた!


唯「やった、レベルアップだ!いつのまにかゴールドもたまってきてるし。

  そうそう、隣の部屋に…宝箱あったー。さっそく開けてみよう」


ゆいは宝箱を開けた。17ゴールドを手に入れた。


唯「あれっ?これだけ?さっきのモンスターよりゴールドが低いよ」

律「レベル10でマホトーンか。やっぱりアプリより早いんだな」

澪「こっちの宝箱のゴールドは小額だったな」

紬「でも、すでに1,000ゴールド以上たまっているしみたいだし、死の首飾りを売れば、

  装備も色々買い換えられるんじゃないかしら」

律「にしても、鉄の盾がないのは痛いな。わざわざ武器屋で買わなきゃいけないから、

  余計な出費になるぜ」

唯「りっちゃーん、後は帰るだけだよね?」

律「そうだ。その道をまっすぐ行って、壁に当たったら右側に元の階段がある。

  後は来たとおりに戻ればOKだ」

唯「りょーかい!」

フィールド

唯「ふぅ、やっと外に出られたよ。うーん、外の空気はおいしーい」

律「唯、ここはムギの部屋の中だぞ」

唯「あっ、そっかー。すっかり忘れてたよ。ねえねえりっちゃん、この後はどうするの?」

律「ラダトームに戻ろうぜ。

  さっき手に入れた死の首飾りと、戦士の指輪と、余分なたいまつを売り払おう」

唯「ラージャー!」

ラダトームの町

道具屋「死の首飾りですね。少しお待ちを!

     ええと、その品物なら1,200ゴールドで引き取りますが、いいですか?

唯「おぉー、高いんだね。はい、お願いします!」

道具屋「売っていただけます?まいどどうも!」

唯「不思議だよね。見た目も変だし、身に着けても呪われるだけのものなのに、

  あんなに高く買い取ってくれるんだから」


澪「なんだろ、あの死の首飾りを見てたら、急にさわ子先生のこと思い出した。先生元気かな?」

紬「そうね。昔のさわ子先生なら身に付けていそうな、そんなデザインよね。先生元気かしら?」

律「確かにさわちゃんみたいな感じだな。ヘビメタとも違う怪しい感じが、いかにもさわちゃんだ!」


さわ子「へーっくし!!」

道具屋「戦士の指輪ですね。少しお待ちを!

     ええと、その品物なら15ゴールドで引き取りますが、いいですか?

唯「えぇーっ、たったそれだけ?…仕方ないや。じゃあお願いします…」

道具屋「売っていただけます?まいどどうも!」


唯「どうみてもこっちの方がカッコイイのに、売値が100倍近く違うよ。

  やっぱりゲームの世界は不思議だね」


澪「戦士の指輪ってなんっていうか、買い叩かれてるって感じだな」

律「まぁ、持ってても何にも役に立たないからな。取らなくてもクリアにはまったく関係ないし。

  これが身につけたら力が倍になるとかだったら、いいんだけどな」

紬「アイテムの効用の追加ね。これもレポートに書いておきましょう」

唯「りっちゃん隊長、全部売ったら2,700Gになりました!」

律「2,000Gは預かり所に預けとくか。私が預けた1,000Gもあるから、これで3,700Gだな」

唯「この後はどうするの?」

律「次はガライの墓だ。さっきの岩山の洞窟より大変なダンジョンだぜ」

唯「えーっ、またダンジョン?…ねぇりっちゃーん、そろそろ交代しよー」

律「いいぜ。ガライの墓は気をつけないと、あっさりやられてしまうからな。そこは私がプレイしよう」


澪「ガライの墓っていうのは、ガライの町にあるのか?」

律「そうさ。ガライの町に扉のある大きい建物があったろ?あの奥にあるのさ。

  建物の地下がダンジョンで、下の階はかなり強いモンスターも出るんだぜ」

紬「複雑なダンジョンなの?」

律「岩山の洞窟よりは長いな。地下4Fまであったはず。地下3Fからが大変なんだぜ。

  経験値やゴールドも稼げるんだけど、当たるモンスターによってはあっさり死亡とかなるのさ」

ラダトーム城

王「では、ゆいよ!そなたが戻るのを待っておるぞ」


唯「ふーっ、終わったー」

律「唯、お疲れ!じゃあ今度は私の番だな!」

紬「みんな、休憩しない?お茶入れるわよ」

澪「うん、そうだな。私もディスプレイを眺め続けて、結構疲れてきたし」

紬「唯ちゃん、りっちゃん、今までプレイしてみて、どう?」

唯「すごいね。リアルだね。ここがムギちゃんの部屋だってこと、すっかり忘れてたよ」

澪「そのゴーグルで全部見てるんだよな。目が疲れないか?」

唯「うん、結構疲れるね」

律「プレイ中は一生懸命だからあんまり気にならないんだけど、

  終わった後、確かに目が疲れた感じがするな」

紬「私も昨日やってみて、目が疲れたわ。長時間は難しいわね」

律「まぁ私と唯は交互にプレイしているから、しばらく休憩すれば平気だけどな」

王「ではまた会おう!勇者りつよ!」


律「さーてと、ガライの町だな。まずは鉄の盾を買って…それだけでいっか。

  マイラに鉄の鎧を買いに行くのも面倒だしな。まっ、何とかなるだろ」


スライムがあらわれた!コマンド?


律「なんか、こういう弱いモンスターって邪魔になるよな。トヘロスはまだ覚えていないし、

  聖水を買っておけばよかったな」

ガライの町

律「まずは鉄の盾…と言いたいが、所持金がちょっと足らないな。革の盾を売っても買えないな。

  先に鍵で建物の中の宝箱で稼ぐか」


 (中略)


律「建物の中、無駄に広いな。向こう側の壁…じゃなくて真っ暗だな。

  確かにアプリでもそんな感じだったけど、こういうところも再現しているんだな。

  まずは宝箱をと」

商人「ええい!持ってけドロボウ!どうせ世界は滅びてしまうんだ!

   今さらお金を儲けようとは思わないぜっ!」

律「はいはい、わかったからちょっとどいてくれー。宝箱が取れないからなー」


りつは宝箱を開けた。9ゴールドを手に入れた。

りつは宝箱を開けた。なんと!薬草を見つけた!

りつは薬草を手に入れた。

りつは宝箱を開けた。なんと!たいまつを見つけた!

りつはたいまつを手に入れた。


律「…やっぱり期待できる中身じゃないなかったな。FC版はよくこんなのでやってたよなぁ」

律「仕方ない。先にガライの墓に行って、所持金稼ぎをするか。

  ん?あの扉は何だったかな?手元に携帯がないからわからねぇな。

  とりあえず、開けてみるか」


りつは魔法の鍵を使った。


老婆「おや?入口の鍵を開けてしまったのかい。仕方ないねえ。

   ほら、この鍵を持ってお行き。鍵は大切に使いなされよ。ほっほっほっ」


律「そうだった。婆さんがいて、鍵を渡してくれるところだった。

  こういうのが外から見えないのは不便だよな。ま、実生活でも見えないんだけどな」

律「えーっと、ガライの墓の入り口は…壁が真っ黒でわかんねぇ。とりあえず押してみるか。

  確かこの辺だったかな…ここは壁だな。隣は…おぉっ、手がすり抜けるぜ。

  ってことは、ここが入り口だな。よっと」


唯「わっ、スゴイ!りっちゃん真っ黒なところをすり抜けて向こう側に出たよ」

澪「真っ黒だった部分は、入り口以外は壁で覆われていたんだな。

  入り口が隠してあるパターンなのか。リアルな世界では壁って見えるけど、

  こういう部分は、逆に壁を見せないようにしているんだな」

紬「リアルさを忠実に再現すると、壁が見えないと不自然なのよね。

  でもそれだと、隠されている入り口もすぐに分かっちゃうから、

  原作どおりに真っ黒にして隠しているんだと思うわ」

老人「ガライの墓から生きて帰った者はおらぬ…。死にたければ、行くがよい…フッ」


律「ここはアプリと同じように、爺さんが消えるんだな。死にはしないぜ。ちょっとした小遣い稼ぎさ」


澪「わわわわ!お爺さんが消えたぁ!」

唯「お爺さんは、なんだか亡霊みたいな感じだよね」

澪「唯!そういうのはやめてくれー」

紬「澪ちゃん、大丈夫よ。これはゲームの演出なんだし」

ガライの墓 B1F


りつはレミーラを唱えた。


律「さーて、ついでにこのフロアの宝箱も取っておくか。たぶんしょぼい中身だろうけどな…」


ドラキーマがあらわれた!コマンド?


律「さっそくお出ましだな。このクラスのモンスターなら余裕だ」

ドラキーマを倒した!

20ポイントの経験値をかくとく!25ゴールド手に入れた!


律「えーっと、北西側に宝箱が固まって…あったあった。さっそくいただきだ」


りつは宝箱を開けた。5ゴールドを手に入れた。

りつは宝箱を開けた。10ゴールドを手に入れた。

りつは宝箱を開けた。なんと!薬草を見つけた!

りつは薬草を手に入れた。


律「うーん、相変わらずしょぼいよなー。しかも、何だよ5Gって!少なすぎ!

  まぁ、文句言っても仕方ない。とりあえず、鉄の盾を買いに戻るか」

ガライの町

りつは鉄の盾を装備させてもらった。


律「とりあえず、これで準備はいいことにしよう。今なら途中で死んでゴールドが半分になっても

  たいした額じゃないしな。にしても、プレイ中に携帯見れないのは不便だな。

  方向感覚が分かりにくいぜ。ま、いっか。さっき確認もしたし、何とかなるだろ」

ガライの墓 B1F

りつはレミーラを唱えた。


律「えーっと、右下…じゃなくって南東だな。あっちに扉があるから、ぐるっと回って…


 (中略)


律「おっし、扉だ。もう1階は問題ないな。次は2階だ。


メトロゴーストがあらわれた!コマンド?


律「唯もさっき言ってたが、顔色悪いゴーストだよな。ま、ゴーストに顔色も何もないけどな。

  とっとと征伐征伐!」

ガライの墓 B2F

律「さーて、今度は四隅の階段だな。先に宝箱を取りに行くか。まずは西側の階段だな」


唯「さすがりっちゃん、どんどん進むね」

紬「りっちゃんの頭の中に、ダンジョンマップが入っているみたいね」

澪「そうだな。さっきまでずっと携帯いじっていたのは、

  ダンジョンの道順を確認するためだったのかもしれないな」

ガライの墓 B3F

律「さて、ここから強いモンスターが出るから注意だよな。

  しりょうの騎士さえ出なけりゃ、大丈夫なんだけどな」


リカントマムルがあらわれた!コマンド?


律「こいつはラリホーで問題なしだな。ラリホー!」

リカントマムルをやっつけた!

52ポイントの経験値をかくとく!80ゴールドを手に入れた!


律「えーっと、宝箱はこっちの方だよな。おっ、あったあった」


りつは宝箱を開けた。なんと!呪いのベルトを見つけた!

りつは呪いのベルトを手に入れた。


律「へーっ、ここで呪いのベルトが出たぜ。竜王の城じゃなくてこの段階なのか。

  どっちにしろ、いらないアイテムだから関係ないけどな」


ヘルゴーストがあらわれた!コマンド?


律「コイツはラリホーが効きにくいモンスターだったよな。なら打撃で勝負!」

ガライの墓 B2F

律「とりあえず3階から退避。えーっと、左下の階段に行くんだから、

  今は左側の階段にいるはずだから下…じゃなくって南だな。

  あの階段で間違いなかったはずだ」


鉄のさそりがあらわれた!コマンド?


律「なんか、このレベルのモンスターだとホッとするな。いくぜ!」

ガライの墓 B3F

律「さて、また危険地帯だ。手短に進めないとな。変なモンスターじゃなくて、リカント系ばかり

  出てくれるとうれしいんだけどな」


メーダロードがあらわれた!コマンド?


律「うわ、ホイミばっかりのモンスターが出たか。こいつはラリホーがまったく効かないしな。

  ひたすら攻撃だな」

メーダロードをやっつけた。

56ポイントの経験値をかくとく!


パパパパッパッパッパーン♪


りつはレベル11に上がった!

力が5ポイントがった!素早さが4ポイント上がった!みのまもりが2ポイント上がった!

最大HPが7ポイント増えた!最大MPが9ポイント増えた!

95ゴールドを手に入れた!


律「おっし、レベルアップだ。これでだいぶ楽になるぞ。ゴールドもだいぶたまってきたし」

唯「おぉっ、りっちゃんレベルアップだね!」

澪「律のプレイ、ほんと素早いな。かなりやり込んでいるんだな」

紬「りっちゃんのプレイからの気付きは、ドラクエⅠをやり慣れた人の意見になるわね。

  これはこれでまた大事なのよね」

澪「でも、律は意見を出すっていうより、今はともかく夢中でプレイしてるよな。

  こっちまで思わず見入ってしまうな…」

唯「そうだよね。私には絶対こんな感じにできないよ」

ガライの墓 B4F

律「よーし、あと少しで銀のたて琴だ。ここを無事通過して、上の階だ。

  ん?床石に女性の絵が彫刻みたいに彫ってあるな。あっ、この太眉!」


唯「澪ちゃん、この床の女性の絵、ムギちゃんみたいだよね」

紬「えぇっ!」

澪「ほんとだ。律の目線が床に向いているからよく分かるけど、ムギそっくりだな」

  ムギをモデルにしているのは間違いなさそうだな。

紬「もーっ、なんでこういうことするの?やめてって言ってるのにぃ!

  床の女性の絵を他の絵に変えてって、レポートに書いておかなきゃ!」

唯「えーっ?ムギちゃんかわいいんだし、別にいいと思うよ」

澪「ムギの気持ちも分からなくもない。ある意味公私混同っていうか、

  身内贔屓みたいな感じだからな」

ガライの墓 B3F

なんと!銀のたて琴を見つけた!

りつは銀のたて琴を手に入れた!


律「よーし、任務完了。あとは退散するだけだな。まだMPも半分ぐらい残っているし、

  大丈夫そうだ」


澪「ダンジョンの奥にお墓があって、そこにたて琴がおいてあるんだな」

唯「わざわざこんな奥にお墓を作るって、不思議だよね。

  こんなところにお墓参りする人っていないよね」

紬「ま、まぁそうよねぇ…」

しりょうの騎士があらわれた!コマンド?


律「ガーン!一番出会いたくないモンスターが出やがった。攻撃力は高いし、ホイミで回復もする。

  とりあえず、逃がしてくれぃ!」


りつは逃げ出した。


律「ふぅ、無事逃げれたな。もうちょっと、こっちのレベルが上がらないうちだと、

  下手するとやられてしまうから。さっ、早く戻るぞ」

唯「あれっ?りっちゃん戦わずに逃げたよ」

澪「(うわわわ、ま、また、こ、この手のモンスターだ…)

  り、律が逃げるくらいだから、そ、相当強いんじゃないかなぁ?たぶんたぶん!」

唯「澪ちゃん、まだがいこつ画像に慣れないんだね」

紬「でも、見た感じ強そうだし、今は戦わない方がいいのかしらね。

  それに、無事に逃げられたからいいんじゃないかしら」

ガライの町

律「ガライの墓攻略完了!だいぶゴールドも貯まったし、途中で死亡もしなかったし、

  我ながら上出来だ!」

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

律「唯か?銀のたて琴をゲットしたぜ!」

澪「律、それは何に使うものなんだ?竜王を倒すために必要なのか?」

律「いや、これは雨雲の杖と交換するの必要なのさ」

唯「雨雲の杖?」

律「そうだ、雨雲の杖と太陽の石、そしてロトの印が竜王の島に渡るために必要なんだ。

  虹の雫をゲットするためにな」

紬「りっちゃん、まだプレイ続けられる?唯ちゃんと交代する?」

律「んーまだまだ大丈夫だ。そのまま続けるぜ」

ラダトーム城

王「そなたが次のレベルになるには、あと325ポイントの経験が必要じゃ。

  そなたのこれまでの旅を、冒険の書に記録してよいな?」


律「うーん、そのくらいか。ならガライかリムルダールでちょっと戦えばレベル12だな。

  このくらいになればドラゴン戦はいけるかな?」

リムルダール周辺

律「さーって、鍵も補充したし、レベル上げだ!」


りつは銀のたて琴をかなでた。

ポロポロポロポロポロポロポロポロ、ポロロロロロローン♪


リカントマムルがあらわれた!コマンド?

律「出た出た。さあいくぞ!ラリホー!」

唯「銀のたて琴って、口笛と同じ効果なんだね。敵を呼び出すんだね」

紬「そう見たいね。魔物を呼び出す音色なのかしらね」

澪「にしても、律はたて琴が似合わないよな。

  律のやつ、わざと優雅そうに目を閉じて弾いてるけど、何かおかしくってしょうがないんだよな」

唯「ムギちゃんはたて琴似合いそうだよね」

澪「そうだな。私たちの中でたて琴が一番似合うのは、ムギだろうな」

紬「そうかしら?」

パパパパッパッパッパーン♪


りつはレベル12に上がった!

力が8ポイントがった!素早さが5ポイント上がった!みのまもりが3ポイント上がった!

最大HPが1ポイント増えた!最大MPが7ポイント増えた!

リレミトの呪文を覚えた!

62ゴールドを手に入れた!


律「おっ、ここでリレミトを覚えたか。それならドラゴン征伐にもちょうどいい頃だな。

  さーて、一大イベントのローラ姫救出に出かけるか」

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

律「唯か?今度はローラ姫を救出しに行くぞ」

唯「ローラ姫ってどこにいるの?」

律「さっき通った沼地の洞窟の中だ」

澪「真っ暗のまま通ったあの洞窟か?」

律「そうなのさ。じつはあそこにローラ姫が閉じ込められているんだ」

紬「あの道の東側にいるってことなのね」

律「そのとおり。所持金預けてセーブしたら、行ってみるぜ」

沼地の洞窟

りつはレミーラを唱えた。

律「えーっと、まっすぐの道の真ん中辺の角を曲がるんだったよな。おっここだな」


澪「律が初めてこの洞窟でリレミトを唱えた。中はこんな作りだったんだな」

紬「入り口の東側あたりは少しくねくねしてるけど、西側の道はまっすぐなのね」

唯「長い道の壁越しに、別の道も見えるね」

律「よっし、扉が見えた。扉を開けて、門番のドラゴンと勝負だ!」


唯「扉の横に、赤じゅうたんを敷いた部屋と、お姫様ベッドが見えるね」

澪「中にいる黒髪の女性がローラ姫なのか」

紬「そうなのー。ローラ姫の容姿は変更されているんだけど、今回黒髪になったのねー」

唯「なんか、ムギちゃんうれしそうだね。何かあったの?」

紬「うんうん、何でもないわ」

澪「部屋の前にドラゴンが寝ているな。けっこう大きいな」

唯「あっ!ドラゴンが立ち上がった!」

ドラゴンがあらわれた!コマンド?

律「まずは攻撃だ!」


りつのこうげき!

ドラゴンに15ポイントのダメージ!!

ドラゴンのこうげき!

りつは17ポイントのダメージをうけた!コマンド?


律「さすがにドラゴンだとけっこうダメージを喰うな。残りのHPは…41か。もう一撃いけるな」


ドラゴンは火の息を吐き出した!

りつは16ポイントのダメージをうけた!

りつのこうげき!

ドラゴンに14ポイントのダメージ!!コマンド?

律「あちちちっ!HPは残り25か。もう回復しないとな」


ドラゴンのこうげき!

りつは19ポイントのダメージをうけた!

りつはホイミを唱えた!りつの傷が回復した!コマンド?


律「危ねえ危ねえ。HPは33。もう一度ホイミだな」


りつはホイミを唱えた!りつの傷が回復した!

ドラゴンのこうげき!

りつは19ポイントのダメージをうけた!コマンド?


律「HPは39。一撃いけるか。よし!」

唯「りっちゃん、ホイミばっかり使っているね」

澪「ドラゴンからのダメージが15~20ぐらいだから、HPが40以下になったら

  ホイミで回復させるてる感じだな」

紬「そうね。あれっ?ドラゴンの向こう側にローラ姫がちらっと見えてるわ。うふっ」

澪「そうだな。ハッキリは見えないけど、戦っているプレイヤーを心配しているって感じだな。

  こういう演出もあるんだな」

律「まずいな、MPはあと4か。今どのくらいダメージ与えたかな?もう一か八かだ.。

  ホイミで回復したら、ひたすら攻撃だな」


ドラゴンのこうげき!

りつは15ポイントのダメージをうけた!

りつはホイミを唱えた!りつの傷が回復した!


りつのこうげき!

ドラゴンに14ポイントのダメージ!!

ドラゴンは火の息を吐き出した!

りつは16ポイントのダメージをうけた!

律「くっ、あとは攻撃あるのみだな。倒せるか微妙だな。やるしかない!」


りつのこうげき!

ドラゴンに15ポイントのダメージ!!

ドラゴンのこうげき!

りつは15ポイントのダメージをうけた!


りつのこうげき!

ドラゴンに14ポイントのダメージ!!

ドラゴンを倒した!


律「よっしゃー!」


唯「おぉー!りっちゃんすごい!」

澪「熾烈な戦いだったな」

紬「さぁ、いよいよローラ姫ね」

ドラゴンをやっつけた。

950ポイントの経験値をかくとく、250ゴールドを手に入れた。


律「ようやくドラゴン征伐完了!さて、ローラ姫はと……な!!」


澪「え……えぇぇぇぇぇ!?」

唯「澪ちゃん、このローラ姫って澪ちゃんそっくりだよ。ねぇムギちゃん、そう思わない?」

紬「確かに澪ちゃんそっくりよね。黒髪ロング姫カット。設定の中にこんなビジュアルもあったのね。

  顔の表情も、なんだか澪ちゃんそっくりだわ!(うふふ、想定通りだわ♪)」

澪「む、ムギぃ!なな、なんでローラ姫が私そっくりなんだぁ?」

紬「おまかせ設定でそうなっていたのよ。(というのは嘘で、本当はちょっと変更したの♪)

  マニュアルには、タイプKは『かぐや姫』のようなビジュアルになりますって書いてあるの」

律「…澪!?」

ローラ「ああ!私を助け出してくださる方がいらっしゃるなんて!

    私はラダトームの王女、ローラと申します。もしあなたがおいでにならなければ

    私はいずれ竜王の妻に…。ああ、考えただけでもおそろしいですわ…。

    りつ様、私をお城まで連れて帰ってくださいますのね?」

律「(ローラ姫が澪なのか。声もどことなく澪に似ている気がするし。よーし、それなら…)いいえ!」

ローラ「そんな、ひどい…。

    りつ様、私をお城まで連れて帰ってくださいますのね?」

律「もちろん答えはNoだ!」

ローラ「そんな、ひどい…。

    りつ様、私をお城まで連れて帰ってくださいますのね?」

律「断る!」

ローラ「そんな、ひどい…。

    りつ様、私をお城まで連れて帰ってくださいますのね?」

唯「いいえと言われて困ってる澪ちゃん…じゃなかったローラ姫の表情、すごくカワイイ!」

紬「あぁ、いいわぁ…ハァハァ…

  ふ、二人が映るように画面調整しなきゃ!

澪「///////…こ、こら!バカ律!いい加減にしろ!」

律「まぁ、お約束はこのくらいにしようかな。いいぜ、澪!一緒に帰ろう!」

りつはローラ姫を抱き上げた。

ローラ「まあ、りつ様。うれしゅうございます。ぽっ…」

律「抱きかかえてる感覚もあるなんてすげーよな。でも、全然重たくないし。

  (実際の澪の方が、はるかに重いよな)」


澪「///////…プシュー」

唯「澪ちゃん!顔真っ赤だよ!ローラ姫よりはるかに真っ赤だよ!」

紬「あぁ、すごくいいわぁ。素敵だわぁ…ハァハァ…」

澪「…ムギ、ゴメン。わ、私ちょっとトイレに行ってくる!」

唯「澪ちゃん、ものすごく動揺してる…」

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

律「唯か?無事ローラ姫を救出したし、これからラダトームに戻るぞ」

唯「澪ちゃんが顔を真っ赤にしてトイレに行っちゃいました」

律「ちょっとやりすぎたかなぁ?ローラ姫が、あまりにも澪そっくりだったからな。

  おーいムギぃ。ローラ姫が澪そっくりなのは、お前のしわざだろ?」

紬「おまかせ設定の結果よ。マニュアルには、タイプKは『かぐや姫』のようなビジュアルに

  なりますって書いてあるのよ(私が勝手に変えたけど)。それにしても、すごくいいわぁその姿。

  りっちゃんにお姫様抱っこされてる澪ちゃん、素敵だわぁ。このバイトしてよかったわぁ」

律「おい、テストプレイが目的だろ…」

澪「ただいま。ゴメンな唯、ムギ。急にお腹が痛くなってな…」

唯「澪ちゃん、お帰りー(まだ顔赤いから、動揺は治まってなさそうだね…)」

紬「大丈夫よ、今りっちゃんにドラゴン戦の感想を聞いて、レポートに書き込んでいたから。

  りっちゃん、ありがとう。澪ちゃんも帰ってきたから、プレイを続けて」

律「OK!じゃあ、ラダトーム城に戻るぜ。ってその前に、HPもMPも使い果たしたから、

  先にラダトームの町の宿屋に泊まってからにするからな。お約束がまだ残ってるしな…」

澪「なんか、嫌な予感…」

ラダトームの町

宿屋「旅人の宿屋へようこそ。ひと晩3ゴールドですが、お泊りになりますか?」

律「はい」

宿屋「それでは、お部屋にご案内します。ごゆっくりお休みください」


律「さーて、澪…じゃなくてローラ姫をベッドにおろして…寝かせて…

  ルパンダイブ!みーおちゅわーん!」


チャララララッチャッチャーン♪

宿屋「おはようございます。ゆうべはお楽しみでしたね。

    では、いってらっしゃいませ」

紬「キマシタワー!!」

澪「///////…プシュー」

紬「ゆうべはお楽しみ…あぁ…どんなことひたのかひら…タラー…」

唯「ム、ムギちゃん!鼻血でてるよ!」

澪「りりりりり、りつー!わ、私に何をしたぁ!」

唯「澪ちゃん、これローラ姫だよー」

紬「ほうよ。ほれに、これはケームなんらし…」

唯「ムギちゃん、ティッシュ替える?はい」

澪「だってさぁ、律のやつ、わざと私の名前で…それに…お楽しみって…

  …ゴメン、私ちょっとトイレに行ってくる…」

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

律「唯か?…澪の反応はどうだった?」

唯「また顔を真っ赤にしてトイレに行っちゃいました。それと、ムギちゃんが鼻血を出してます!」

紬「ゴメンナサイ、私はもう大丈夫だから」

律「ムギもか…このローラ姫とのイベントは、ドラクエⅠではお約束なんだけどな。

  さっきまでの宿泊と違って、目覚めの時は真っ暗の中で、立ち上がると急に明るくなって、

  すでにカウンターの前だからな。

  これって、もうちょっと楽しめるようにしてくれると、面白いと思うぜ」

紬「分かったわ!ここのところはシッカリとレポートに書いておくから!」

唯「ところでりっちゃん、お楽しみって、結局何のことなの?」

律「唯にはまだ早い。いつかゆっくり教えてやるからな」

王「おお、りつ!よくぞ姫を助け出してくれた!心から礼をいうぞ!さあローラ。わしの隣へ」

ローラ「待ってくださいませ。ローラはりつ様に、送り物をしとうございます。

    りつ様を愛する私の心…。どうぞ受けとってくださいまし。

    たとえ離れていても、私の心はいつも、あなたと共にありますわ。

    では、りつさま…」

王「りつよ、よくぞわしの気持ちをさっして、姫を助けてくれた。

  今日という日を、わしは一生忘れないであろう。本当に心から礼を言うぞ!」


律「こういう風に言われると、まんざらでもない気持ちになるもんなんだな。

  これで王女の愛もゲットできたしな」


紬「りっちゃん澪ちゃん、素敵だわ!良いものを見せてもらいましたわ。キラキラ」

澪「///////…」

唯「りっちゃん隊長、応答願います、ドーゾ!」

律「唯か?王女の愛をゲットしたぞ。まぁ、これはなくてもクリアはできるんだけどな」

澪「…なくてもクリアできるのに、…わざわざ取るためにローラ姫を救出したのか?」

律「初めてプレイするプレイヤーには、必要なアイテムなんだよ。プレイヤーの現在位置から見た 

  ラダトーム城の位置や、次のレベルアップに必要な経験値を教えてくれたりするんだ。

  ロトの印を探す時に必要なんだが、私はロトの印のある場所を覚えているから、

  なくても大丈夫ってことなのさ」

紬「りっちゃん、ローラ姫の救出は必要不可欠だったのよ!」

律「ムギ、なに力強く言ってるんだ…」

紬「さっきの妖精の笛のように、ロトの印も場所が変わってる可能性があるわ」

律「その可能性もあるな。ま、ともかく手に入れたから、一応持っておこう。

  ムギの言うように、場所が変わっていた場合は、ないと困るものな」

唯「このあとはどうするの?」

律「次はメルキドに行くんだ。あそこにはいい武器・防具が置いてあるし、ロトの印の情報もある。

  しかし、周辺のモンスターは桁違いに強いから、メルキドに行く前に魔法の鎧は

  先に買っておきたいよな。リムルダールに売ってるんだ。

  所持金と預けてるゴールドをあわせたら、もう少しで買えるからな」

唯「ふーん。ねえりっちゃーん、そろそろ交代する?」

律「そうだな。あとダンジョンと言えば竜王の城だけ出し、私もダンジョンばかりで目が疲れた。

  唯、交代しようぜ。今、ちょうど王様のところにいるから、セーブはすぐできるぜ」

王「確かに書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりか?」

律「終了します!」

王「疲れた時には無理をせず、休むのも戦士の心得のひとつ。ゆっくり休息をとるがよい。

  では、りつよ!そなたが戻るのを待っておるぞ」


紬「りっちゃん、お疲れ様。素敵だったわぁ」

唯「かっこよかったよ、りっちゃん!」

律「そうか?照れるなぁ」

澪「律…」

律「悪かったなー、澪。あまりにもローラ姫が澪に似てたから、ちょっと遊んでみたん…」

ガツン!!

澪「調子に乗りすぎだ!」

律「みおしゃん、ごめんなしゃーい」

リムルダール

ゆいは魔法の鎧を装備させてもらった。

唯「へーっ、兜がつくんだ。Ⅰは鎧と兜がセットなんだね。

  にしも、魔法の鎧って結構高いね。守備力は鋼の鎧と同じなのに、値段は2.5倍以上だし」

律「でも、4歩ごとにHPが1ずつ回復するのは大きいぜ。勝手に回復していくからな」

唯「そうなんだ。で、レベル上げをするんだよね」

律「ゴールド稼ぎも兼ねてな。リムルダールの南の島だと、今のレベルだったら問題ないぜ。

  あそこはゴールドマンも出現するしな。ゴールド稼ぎにもいいぜ」

唯「わかった、行ってみるよ」

 (以下、かなり省略)

リムルダール周辺

律「唯、レベルも14まであがったし、ゴールドも15,000Gを突破したし、もう十分だろ」

唯「えーっ、もういいの?」

律「唯、戦うのが楽しいのはわかるんだが、ゲーム進めないとな」

唯「そっかー。で、どこに行くの?」

律「南の都市、メルキドさ」

唯「メルキド?」

律「とりあえずラダトームに戻って、メルキドに向かってみようぜ」

※ 以下、>>279で予告したとおり、ダイジェストの内容でお送りします

ドムドーラ周辺

唯「りっちゃん隊長!砂漠の中に町を発見しました!」

律「そこがドムドーラだ。今はまだ行かなくていい。もう少し後だ」


メタルスライムがあらわれた!コマンド?


唯「あっ、経験値の高いスライムだ。Ⅰからいるんだね。逃げられないように…えい!」


メタルスライムは逃げ出した!

メタルスライムはいなくなった!


唯「すぐ逃げるのも同じなんだね」

メルキド周辺

唯「まずいなぁ。もうMPが残り少ないよ。モンスターが強すぎるよ。まだかなぁメルキドは…

  あっ、橋を発見!なんか橋の向こうに城壁に囲まれてる町のようなものがあるよ。

  行ってみよう。」


 (中略)


唯「えっ、入り口に茶色いゴールドマンがいる。すごく、大きいです!これがゴーレムかなぁ?」

律「唯、それがゴーレムだ。ゴーレムを倒さないと、メルキドの中に入れないぞ」

唯「りっちゃーん、この大きいのと戦うの?」

律「妖精の笛があれば余裕だ。戦闘中に吹けば眠るから、あとはガンガン攻撃すればOKだ」

唯「そうなの?じゃぁ、やってみるよ!」

ゴーレムがあらわれた!コマンド?


唯「ここで妖精の笛を吹けばいいんだよね」


ゆいは妖精の笛を吹いた。

ゴーレムが静かに目を閉じる。

ゴーレムは眠ってしまった。

ゴーレムは眠っている。コマンド?


唯「うわーっ、あっけないや。この寝ている間に倒せばいいわけだね。よーし!」

メルキド

兵士「城塞都市メルキドへようこそ!」

唯「うわー、広い町だね。お店もいっぱいだぁ」

律「唯、ここで炎の剣と水鏡の盾を買うんだ。買える最強の武器防具は、これで全てそうろうぜ。

  この町には預かり所もあるから、そこでゴールドを下ろもできるんだ。

  買物の前に、とりあえず宿屋に泊って回復させようぜ」

唯「ラージャー!とりあえず宿屋宿屋っと」

唯「りっちゃーん、買物終わったけど、他に行くところあるの?」

律「この町の南中央に神殿と庭園があるのさ。その神殿の入り口には扉があって、

  神殿の中はバリアが張ってあるんだ。その先に爺さんがいるから、

  そこでロトの印の場所を教えてもらえるわけなんだ。

  ホイミで回復させながら、気をつけて進んでいくんだぜ」

唯「りょーかいです!」

唯「ふーっ、ようやくたどり着いたよ。このお爺さんに話しかければいいんだね」

老人「勇者のため、祈りましょう。光がいつもそなたと共にありますよう…。

   行きなされ。そして探すのです。ラダトームの城まで北に80西に60を刻む、

   その場所を!!」

唯「りっちゃーん、このおじいさんの言う北に80西に60の場所を、王女の愛で探せばいいの?」

律「そうだな。やっぱりこの場所も変更されたか。元々は北に140西に80なんだけどな

  北に80西に60ってどの辺だろ?」

メルキド北部

唯「ここが北に80西に60の場所なんだ。岩山渓谷の奥の辺なんだね。」

律「そこで足元を調べるんだ」


ゆいは足元を調べた。なんと!ロトの印を見つけた!

ゆいはロトの印を手に入れた!


唯「りっちゃーん、あったよー」

律「よーし。じゃぁ、雨のほこらで、銀のたて琴と雨雲の杖を交換しに行こうぜ」

雨のほこら

老人「なんと、銀のたて琴を手に入れたと申すか…。

   ゆいよ。わしは長い間待っておった。そなたのような若者が現れることを…。

   さあその宝箱を開けるがよい!」


ゆいは宝箱を開けた。なんと!雨雲の杖を見つけた!

ゆいは雨雲の杖を手に入れた。


唯「おーっ、なんかいかにもって感じの杖だ。なんだかひんやりしてるね」


老人「ゆいよ。わしは長い間待っておった。そなたのような若者が現れることを…

   このまま世界が闇におおわれていれば、人々の心もすさんでしまうであろう。

   それだけは食い止めねばならん。

   ゆけ、ゆいよ!雨と太陽が合わさる、その場所へ!」

聖なるほこら

老人「偉大なる勇者ロトの血をひく者よ!今こそ雨と太陽が合わさる時じゃ!

    さあ、雨雲の杖と太陽の石を!おお神よ!この聖なる祭壇に、雨と太陽をささげます」


唯「うわっ、光の柱が立って、天井からなんか降りてきたよ!」


老人「さあ、祭壇に進み虹の雫を持って行くがよい!」

なんと!虹の雫を見つけた!

ゆいは虹の雫を手に入れた!


唯「キレイだね。虹色のペンダントみたいだよ」


老人「ゆいよ。ここにはもう用はないはず。さあ行くのじゃ」

リムルダール西端

ゆいは虹の雫を天にかざした。

唯「おーっ、橋ができたよ。でも、普通の橋だね。虹の橋って感じじゃないよ」

律「あとは竜王の城に行けばOKさ。ただ、その前にロトの鎧をとっておかないとな」

唯「ロトの鎧?」

律「そうだ。それが鎧の最強装備だ」

唯「ロトの鎧はどこにあるの?」

律「メルキドに行くときに通り過ぎたドムドーラさ」

唯「えーっ、またあっちに行くの?りっちゃーん、そろそろ交代しよーよ。

  私足が疲れた」

律「確かに唯は歩きっぱなしだったからな。いいぜ、一度ラダトームに戻ろう」

ドムドーラ

悪魔の騎士をやっつけた。


135ポイントの経験値をかくとく、160ゴールドを手に入れた。

律「レベルが17でベホイミを覚えているし、余裕だったな。さーって、ロトの鎧を…」


りつは足元を調べた。なんと!ロトの鎧を見つけた!

りつはロトの鎧を手に入れた!


律「よーし、これでバリアも毒の沼も平気だぜ。いざ、竜王の城へ!」

律「たしか、玉座の後ろに階段があるんだよな…おっ、あったあった」


唯「あれ?下に下りる階段なんだね。城の上に登るんじゃないんだ」

澪「りつがダンジョンって言ってたから、地下なんだろうなとは思ったんだけどな」

紬「いよいよね」

>>408は投稿ミス

竜王の城


律「たしか、玉座の後ろに階段があるんだよな…おっ、あったあった」


唯「あれ?下に下りる階段なんだね。城の上に登るんじゃないんだ」

澪「りつがダンジョンって言ってたから、地下なんだろうなとは思ったんだけどな」

紬「いよいよね」

竜王の城 B1F


律「よし、あったぜ。この宝箱だ」


ゆいは宝箱を開けた。なんと!ロトの剣を見つけた!

ゆいはロトの剣を手に入れた。


律「OK!これで最強装備だ。あとは竜王戦だな」

竜王の城 B7F

竜王「よくぞ来た、りつよ!わしが王のなかの王、竜王である。

   わしは待っておった。そなたのような若者があらわれることを。

   もし、わしの味方になれば、世界の半分をりつにやろう。

   どうじゃ?わしの味方になるか?

律「お断りだ!」

竜王「どうした?世界の半分をほしくはないのか?悪い話ではあるまい」

律「悪い話じゃねーか!」

竜王「では、どうしてもこのわしを倒すと言うのだな!愚か者め!思い知るがよい!」


竜王があらわれた!コマンド?


律「さーって、倒していくか!」

竜王をたおした!


律「よーし、第一形態退治完了!」


竜王の姿がしだいに薄れていく……なんと!竜王が正体をあらわした!


律「うわーっ、でけぇ!メチャクチャリアルだな、これ。ともかく、倒すのみだ!」


唯「うわーっ、大きい!ゴーレムより大きいかも」

澪「すごいな。画面いっぱいの大きさだ。コマンドとかが竜王で隠れてるな」

紬「初代FCの竜王も、コマンドにはみ出すくらい大きく表示されてたらしいわよ」

竜王を倒した

光の玉を竜王の手から取り戻した!

光の玉をかざすとまばゆいばかりの光が辺りにあふれ出す……。

世界に平和が戻ったのだ!

今まで毒の沼地だった場所に花が咲き、モンスターが出現しなくなる


律「よっしゃー!」


唯「りっちゃん、やったね!」

澪「画面に映る演出がすごいな。ナレーションの通りに変化してる」

紬「このあたりは、オリジナルで演出が入ってるところみたいね。

  こんな感じで平和になりましたよって、動画で見せるみたいな感じだって聞いたわ」

ラダトーム城

王「おお!りつ!すべては古い言い伝えのままであった!

  すなわち、そなたこそは勇者ロトの血をひく者!

  そなたこそ、この世界を治めるにふさわしいお方なのじゃ!

  どうじゃ?このわしに代わってこの国を治めてくれるな?」


ナ「しかしあなたは断りました。もし私の治める国があるなら、それは私自身で探したいのですと」


律「あれっ?ここの部分、私に言わせてくれないのか?勇者のセリフだよな」

王「そうか……。そういうことならもう止めまい。りつよ、気をつけて旅立つのじゃぞ」

ローラ「待ってくださいませ!そのあなたの旅にローラもお供しとうございます。

    このローラも連れて行ってくださいますね」

律「もちろんNo!」

ローラ「そんな、ひどい…」


唯「困ってる澪ちゃん…じゃなかったローラ姫の顔が、ここでも映るんだね。カワイイ」

紬「あぁ、すごくいいわぁ…ハァハァ…」

澪「りつーっ!さっさとYesと言えー!!」

翌日朝 寮食堂

唯「みんな、おはよー」

紬「唯ちゃん、おはよー。昨日はお疲れ様」

律「唯、昨日はお疲れ。楽しかったよな」

唯「うん、すごく楽しかったよ。それにしても、りっちゃんかっこよかったね」

律「まあな。ドラクエなら、どんなゲームのハードでも対応できるって自信がついたぜ」

澪「その分調子に乗りすぎてたけどな。昨日のプレイが終わって唯と律が帰った後、

  ムギと二人でレポート内容の突合せをしたんだけど、結構時間がかかったんだぞ」

律「はいはーい、澪しゃん達には感謝してますわよー」

紬「ねぇみんな。またいつか同じようなテストプレイのバイトがあったら、また参加してみない?」

唯「うん、やるやるー」

律「もちろんだぜ。澪もするよな」

澪「う、うん…。でも今度は、プレイヤーもレポート担当も全員で交互にしような」

律「おっ、澪もやる気だな。もし、ホラーっぽいものだったらどうする」

澪「そういう極端な方に話を持っていくな!」

紬「まぁまぁ…。でも全員で交互のほうが、色々意見も出てくるしね」

律「ムギのその笑顔、気になるなー。また妙な演出のあるものは持ってくるなよ」

唯「りっちゃん、妙な演出って?」

律「いまここで聞くなって。またそのうち教えてやるから」

紬「うふふふふ…」


終わり

スレを支援してくれたみなさん、日中保守してくれたみなさん、ありがとでした。

ドラゴン戦より後からエンディングまでをダイジェストにして、手抜きにしてすんません。

しばらく反省して修行してきます。

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