妹「お兄ちゃん成人式に行くの?」(154)

兄「ああ、そのつもりだ」

妹「今まで家に引き篭もってたくせに…」

兄「そんな俺とも今日でおさばらさ」

妹「大丈夫なの?…気分悪くなってもしらないよ?」

兄「なんで?」

妹「人がいっぱいでごみごみしてるし…
  何年も家に引き篭もってたお兄ちゃんにとっては
  地獄かもしれないよ?」

兄「でもこれを乗り越えなきゃ脱ニートできないじゃん」

妹「それはそうだけど…」

翌日

兄「よし、じゃあ行って来る」

妹「気をつけてねお兄ちゃん…本当に大丈夫?」

兄「心配しすぎだなー妹は…大丈夫だ
  道に迷いそうだからとりあえず地図持ってくわ」

妹「う、…うん」

兄「どうだ妹?お兄ちゃんのスーツ姿、カッコいいか?」

妹「うん、かっこいいよお兄ちゃん!」

会場

兄「…ちょっと遅れたけど、着いた」

「お、おいっ!?」

兄「え?」

「お、お前…○○!?」

「うぉおおおぉっ!○○っちじゃねーかっ!久しぶりっ!」

兄「…」

「○○ちゃんの振袖可愛いーっ!」

「○子ちゃんの髪飾りも可愛いねーっ!」

兄「…はあ…」

「お前、今何の仕事してんだよ!?」

「ばーか、俺まだ学生だっつーの!」

「はっはっは」

「○○くーんっ!」

「うおっ!○○かっ!?お前可愛くなったなーっ!」

「ひっどーいっ!」

「うわっははは!ふぁふぁふぁっ!」

兄「…」

兄「く、…苦しい
  ぼっちだ…ぼっち…だ、誰も話しかけてくれない…
  ポケットに手を突っ込んで地面ばっか見てるから駄目なのかな?…」

兄「…はあ……… ……はぁあああ…」すたすた

兄「はあ…」かしゅ

兄「…ぷはぁあああぁ」

兄「…」

兄「中学校の時…そんなに友達が少ないってワケじゃなかった…
  部活もやってた…陸上部…短距離…
  大会じゃ表彰状もいっぱいもらってた……」

兄「でも高校に入ってから俺はおかしくなった…
  ちょっとイキがろうとして…DQNグループに入ろうと思った…」

兄「煙草も始めた…でも、俺じゃ無理だった…
  俺はDQNにはなれなかった…あのノリに…DQNに受ける笑いができなかった…」

兄「それから…
  しらない内に家に引き篭もるようになってしまった…」

兄「はあ…」

兄「…そうだ、自分から話しかけなきゃいけない時もある」

兄「俺と同じような…ぼっちの奴を探して…」きょろきょろ

「…すぅぅ ぷふぁあああぁ」

兄「あ、あいつだ」すたすた

兄「こ、こんにちわ」

「? だれ?」

兄「お、俺…兄 ○○中学校にいた…り、陸上部の…」

「いや、俺お前なんかしらねーから」

兄「あ…」

「おーい、○○ーっ!」

「よーっ!○くんじゃねーかぁっ!」すたすた

兄「…」

兄「見たことある顔の奴探さなきゃ…
  きっと俺…引き篭もりすぎて顔が変わっちまったから
  誰も気づいてくれないんだ…そうだ…きっと、そうだ…」すたすた

兄「…っ!?」

「まじで?お前大学行かなかったんだー!」

兄「あ、あいつしってる…っ!
  中学の同級生だ…しかも同じクラスだった…
  え、えっと…た、確か名前は…名前…名前……」すたすた

兄「と、友?」

友「?…はい?」

兄「お、俺…君と同級生だった、…兄だよ」

友「あ、おー久しぶりじゃんかよ」

兄「でへへ」

さるくらったら終わります

「誰?」

友「ほら、陸上部だったやつだよ…しらん?」

「しらん あ、ちょっと飲み物買ってくるわ」すたすた

友「おう」

兄「…」

友「…」

兄「い、いい天気でよかったなー」

友「おお、だな」

兄「…」

友「…」

兄「…」

友「…」

「おーい!あっちで同級生だった○○ちゃん達いるぞ!」

友「まじか!…兄、…お前も行く?」

兄「え?…い、いやトイレ行ってくる、俺」

兄「うっ…げぼおおおおおおおおおおおおおっ!!!
  げろげろ…っうえっ!!
  ぼげええええっ!!…はあ、はあ…うっ!げろろろろっろろっ!!!」

兄「はあ、はあ…う、うう」がちゃ

兄「はあ…」ふらふら

兄「……帰ろう、…賞状なんていらないや…」すたすた

「…兄くん?」

兄「えー…?」

女「あ、やっぱり兄くんだっ!」

兄「…誰ですか?」

女「私だよっ!同じ陸上部だった、女だよ!」

兄「え?…」

女「今来たところなんだ
  振袖着るのに時間かかっちゃって」

兄「そ、そうなんだ…」

女「兄くん、もう誰か知ってる人みつけた?」

兄「いや…それがまだ…
  てゆうか…もう帰ろうかと思ってたところなんだ
  誰も気づいてくれないし…自分から声をかけても話進まないし…」

女「じゃあ兄くんっ!私とお話しようよっ!
  私もあまり自分から声をかけるの得意じゃないから…いい?」

兄「あ、う…うん」

女「はい兄くん!飲み物買ってきたよっ!」

兄「あ、ありがと」

女「でも、本当に久しぶりだね!」

兄「あ、ああ」

女「私も陸上部だったんだよ?…覚えてないかな?」

兄「え?あ、ああ…覚えてるよ」

女「よかったぁ!
  男くん、凄く熱心に陸上に励んでたから
  私の事なんか覚えてないかと思っちゃった…」

兄「そんなことないよ…うん」

女「…兄くん、なんだか元気ないね?」

兄「え?…い、いや…
  なれてなくってさ、人と喋るの…じゃ、じゃなくて…女の子と話すの…」

女「気にしないで、兄くん
  急に話しかけて…なれなれしいよね、私…」

兄「そ、そんなことないよ…
  嬉しかったよ話かけてくれて…ありがとう」

女「…本当に?」

兄「ああ、本当だよ」

女「えへへ…なんだか嬉しいな」

兄「…」

夕方

女「ごめんね兄くん…ご飯まで誘っちゃって」

兄「いや、問題ないよ もぐもぐ」

兄「あ、あのさ…」

女「ん?」

兄「振袖、似合ってるよ」

女「ど、どうしたの急にっ///」

兄「いや、一応言っといた方がいいのかと思って…///」

女「び、びっくりしたー/// でも、ありがとう」にこっ

兄「/// もぐもぐ」



女「お話しているうちにもうこんなに暗くなっちゃったね」

兄「だな」

女「ごめんね兄くん…こんなに遅くまで付き合わせちゃって…」

兄「いや、楽しかったよ今日は…うん」

女「でもね、…正直いうとね
  本当はもっと兄くんとお話していたいんだ」

兄「え?」

女「/// わ、私なに言ってるのかな…っ、ご、ごめんなさい兄くん」

兄「お、女ちゃん… お、女!」

がしっ

女「きゃっ!?…あ、兄くん?」

兄「あ、あの…お、俺と…その、その…」

がちゃ

兄「たっだいまー」

妹「おかえりお兄ちゃんっ!
  すぐ帰って来ると思ってたのに…遅かったね?どうだった成人式は?」

兄「いやーよかったよー うひひひひ」

妹「どうしたの?」

兄「実はさー…中学の同級生だった女に会ったんだよ」

妹「女さん?」

兄「ああ、そんで付き合うことにした」すたすた

妹「え?ちょ、ちょっと待ってよお兄ちゃんっ!
  付き合うって…え?な、なにそれどういうことっ!!?」

兄「言葉の通りだよ」すたすた

妹「…付き合う、って…」

妹「な、なんでっ!?なんでお兄ちゃんが女さんと付き合えるのっ!?」

兄「なんでって言われても…告白したら一発おkだったんだよ
  うひひひ…エロゲーみたいなことしちゃおーっと…ぐひひひ」

妹「ど、どうせすぐフラれるよお兄ちゃんなんか!」

兄「あー?」

妹「だってお兄ちゃん…引き篭もって…お金もないし…」

兄「俺、変われる気がするんだ…これを機会に」

妹「ほ、本当に付き合うの?か、…彼女ってこと?」

兄「なんだよお前さっきからしつこいな…」

ふぅー

妹「だってだって…ありえないんだもん」

兄「なにが?」

妹「お兄ちゃん引き篭もりだったんだよ…?
  そんな人が…ちょっと誰かを好きになって付き合うことになるって…」

兄「…」

妹「ね、ね?お兄ちゃんじゃ女さんを幸せにできないよ?…」

兄「するさ、必ず…とりあえず公園でデートがベストだろjk」

妹「エロゲ脳すぎだよお兄ちゃん…今時の女の子に公園って…」

兄「大丈夫だって!」

翌日

ぴんぽーん ガチャ

妹「はーい」

女「あ、あの…私、女です」

妹「… おにーちゃんは今寝てまーす」

女「え?」

妹「もしかして今日遊ぶ約束してたんですかー?
  残念でしたーお兄ちゃんは起きる気配ありませーんっ!」

女「あ、じゃあ私が起こして…」すたっ

妹「こ、こらー!勝手に入らないでっ!」

女「な、なんなんですかあなたは!?」

妹「え?わ、私は…い、妹だよう」

女「私は兄くんの彼女です」

妹「…」

女「…」

妹「か、彼女だからって勝手に入るのはよくないですよーだ!」

女「そうですか?兄くんなら入れてくれると思うんですけど?」

妹「お兄ちゃんが良くても私はだめでーす」

女「んんん…っ」

妹「ふふーん」

女「わかりました…じゃあ後で兄くんに電話して
  妹さんに邪魔されたって言っておきますからね」

妹「えっ!」

女「兄くんすごく怒るんだろうなあ…妹さん嫌われなきゃいいんだけど」

妹「むむむ…っ」

女「ふふーん」

妹「女さん、お兄ちゃんのどこが好きなんですか?」

女「え?」

妹「お兄ちゃん引き篭もりですよ?
  仕事もしてないし、お金もないから食事も全部女さん払いですよ?」

妹「誕生日にプレゼントも買ってもらえないしー…
  お金があったとしてもお兄ちゃんキモオタだから
  エロゲーしか買うことないだろうしー…どうなのかなー?」

女「妹さんって兄くんの変な所ばかりみてるんだね」

妹「な、なにー!」

女「私は…兄くんのそういう所を含めて全部好きなの
  ううん…好きだけじゃ片付けられない
  兄くんがソレを求めるのなら私はそれでも構わない…」

妹「うう…」

女「まだお子様の妹ちゃんには難しい話かな?…ごめんね妹ちゃん」にこっ

妹「ふ、ふんだっ!
  私は女さんの知らないお兄ちゃんをもっと深く知ってるんだからっ!」

女「それもそのうち知ることができるんだよ?」

妹「むきー!」

妹「女さんなんか大っ嫌い!」

女「あ、気があいますね
  私も妹ちゃんと初対面だけど、すぐ嫌いになっちゃった」

妹「絶対すぐ捨てられるんだからお兄ちゃんにっ!」

女「捨てられないわよっ!」

兄「なにしてんの二人とも…」

妹「あ、お、お兄ちゃんっ…///」

女「兄くん…お、おはよう///」

兄「すまん、二度寝しちゃって…」

女「ううん…私が昨日無理に誘ったから悪いの…
  なれない人ごみに疲れてた筈なのに…ごめんね兄くん」

男「いいよ気にすんな」

妹「気にしろ!」

あ、男でてきちゃった

兄「じゃ、妹留守番よろしく」すたすた

妹「お、お兄ちゃん…っ!」

女「ばいばい妹ちゃん」にこっ

ぎゅ

兄「え?…な、なに?」

女「か、彼女だから…手をつなぎたくって…///
  ご、ごめんね…嫌だったらいってね?」

兄「べ、別に…嫌じゃないけど…うん///」

妹「ううう…」

妹「なによ…お兄ちゃんのバカ
  あんなにデレデレしちゃって…
  気持ち悪い顔が余計に気持ち悪いじゃないっ」

妹「あんなお兄ちゃんに惚れる女性が他にいたなんて…信じられない…」

妹「…」

妹「本当はお兄ちゃんを祝福してあげなきゃいけないのに…
  私ったら本当にダメな妹だなぁ、つくづく…」

妹「はあー…」すたすた

・・・

兄「どこ行くの?」

女「兄くんと一緒ならどこでもいいよ///」

兄「うーん…」

ふうー

ただいま

兄「どこでもって言われたら困る」

女「え?」

兄「昨日も言ったけど…
  俺15の頃から引き篭もってるっていったじゃん?」

女「うん」

兄「この5年間…俺が外へ出るのは
  雨降りの深夜の公園の周りをぐるぐる散歩するかしかしたことないんだよ」

女「そうなんだ」

兄「うん」

女「じゃあ、兄くんが行きたいところ…私が連れて行ってあげるねっ!」

兄「ありがとう」

ぎゅ

女「もっともっと…兄くんのこと教えてねっ」

兄「ああ」

夕方

兄「ただーま」

妹「おかえりお兄ちゃんっ!…女さんと一緒?」

兄「いや、途中まで一緒だった
  帰り道がわからなかったから途中まで一緒」すたすた

妹「な、なにしたの?何して遊んだの?」

兄「別にー
  ブックオフ行ってお薦めの漫画買わせたりしたくらいかな」

妹「…それで女さん楽しんでたの?」

兄「めちゃくちゃ楽しそうだったぞ」

妹「別れるのも時間の問題だね…心配して損しちゃった私」すたすた

兄「な、なんだよ!どういう意味だ、おいっ!」

ガチャ

妹「お兄ちゃん」

兄「ん?なんだどーした?」

妹「じゃじゃーんっ!
  友達からエロゲー借りてきましたーっ!」

兄「おおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!でかした、妹っ!!」

・・・

兄「神っ!…これはかなり良作だぞ妹 はあはあ…」

妹「うん、うん」

妹「(私がお兄ちゃんとデートしてるって思えるのはココだけ…)」

prrrrrrr

兄「あ、女からだ」ぴっ

妹「!」

兄「もしもし うん、うん…あ、漫画よかった?」

妹「…っ」カチカチッ

兄「おいなにしてんだよ妹…え?いや、今PC触ってた、うん」

妹「音量最大にしてやるうー…」カチッ

『お兄ちゃん…大好きっ!
 もっと、もっと突いてお兄ちゃん…っ!
 あ、あんっ!あ…っき、気持ちいいよぉ!お兄ちゃぁん!』ザー

兄「!? おいっ!!」

妹「…」

兄「え?も、もしもし?なに?いや、なんか妹が…いや、ちがっ」

妹「ふふふーん」

妹「ふっふふーん」

兄「いや、ちが…っなんか妹が変なトコ触って…
  違うっ変なトコってのは女の思ってるような所じゃなくて…っだから」

妹「お、おしまいだぁぁー」

兄「うん、うん…え? …冗談?」

妹「?」

兄「よ、よかった…わかってくれた?
  そうなんだよ…、妹のやつが勝手にボリューム上げてさ…うん」

妹「えっ!?」

兄「え?なに?…それ言えばいいの?俺が?」

妹「?」

兄「え?おお…あ、愛してるよ女」

妹「!!?」

兄「これでいいの?…うん、ああ…じゃあ、おやすみ」

ぴっ

兄「…おい」

妹「うう…」

兄「お前なに考えてんだよ…
  いくら俺がエロゲー好きってこと女が知ってたとしても
  あえぎ声とか普通聞かすかね?」

妹「だ、だって…」

兄「なんだよ」

妹「こ、こんなことくらいで別れるようじゃダメなんだよっ!
  女さんはまだお兄ちゃんのこと半分もわかってないんだもんっ!」

兄「そのうちわかるだろう…」

妹「…女さんと同じこと言わないでよ」

兄「は?」

妹「もういいよ、…寝る」すたすた

兄「おいっ攻略するとこ見なくていいのかー!? おーいっ!」

バタンッ

妹「…」

~昔~

妹「おにーちゃーんっ」すたたっ

兄「え…離婚すんの?」

母「ええ…お父さんはもう他の女の人の所に行っちゃったし…
  必然的にあなた達二人は私が育てることになったんだけど…」

兄「俺は別に構わないよ母さん…
  親父がいなくても俺がいつか出世して母さんを養えるようにするさ」

母「ありがとう、兄…」

・・・

prrrrrrrrr ガチャ

妹「はーい」

『もしもし?母さんの御宅でしょうか?…大変申し訳にくいのですが…』

妹「…」

「南無南無」

兄「…」

妹「ぐすっ…うぇぇん…っ」

「可哀想にねー 兄ちゃんと妹ちゃん」

「離婚した直後にお母さんが事故にあうなんて…」

「これからどうするのかねー…親戚もいないみたいだし…」

兄「…妹」

妹「ぐすっ」

兄「俺…学校やめて働く…
  そして…お前を養ってやる…必ず、必ずだ…っ」

妹「おにいちゃん…っ」

~現在~

兄「うひひひひぃ…っ!ひ、ひぃ!うひっ、ぐひひぃ!」シコココココココココココココ

妹「…お兄ちゃんのバカっ」

申し訳にくいけど休憩するー

よっしゃ

翌日

こんこん ガチャ

妹「お兄ちゃん、私バイト行ってくるねー」

兄「あ……ああ…」ぴくぴく

妹「ど、どうしたの?」

兄「い、いや……昨日ちょっと…やりすぎてな……」ぴくぴく

妹「そうなんだ…ほどほどにね」

バタンッ

兄「…あ…… あ…」ぷるぷる

・・・

兄「ぐぅぐぅ」

ぴんぽーん

兄「う… んー…」すたすた

ガチャ

女「あ、…兄くん///」

兄「あれ?どうした?…今日約束してたっけ?…」

女「ううん…
  急に兄くんに会いたくなっちゃって…」

兄「そうなんだ」

女「…妹ちゃん、…いる?」

兄「妹?いや、あいつバイト行ってるよ」

女「そっか…いないんだ…」

兄「?…っ!?」

ぎゅぅ!

女「あ、兄くんっ兄くんっ!」ぎゅぅ

兄「///」

女「兄くん…お願いがあるの…」

兄「え?」

                  , -─── 、
              /##二二__ヽ、       置     こ     よ
                /##/    、 ヽ ヽ
             ,'## / /_/」_ハ `、 `、    い     こ     く
               |ヘ、#_lノ ;≠、'ノ 刈 l  l!
               { (( ッ'ト-リ ゙   ,、リソハ |'     と     に    分
               ヽヽ o゚ ´   /ソ}'ノ ノノ
               Y ° - ' `゚イイ´      き     も     か
               /⌒ ( Y)` ;‐‐ ' ゚( i )
            |:::::::::::〉i/^^ゝ-、 (y )       ま     テ     り
             l++::::(/\ ,ミ}::ハ:ヽ〉i(
            l+┘ /::::::::::ソ:::::}:( y)       す     ッ     ま
                l::::::/:::::::::::/::::::/::::)i〈
             l:::::;++、::/:::::::::!::::{l|ll}       ね    シ    せ
             ハ(___ ノ:::::;++:|l::::::::ハ
            / ̄キ:::::::::メ メ::|ヽ、:::::::::ゝ、           ュ    ん
           ,'+++':::::::::::++'::::::\ヽ、::::::キ ヽ

            l::::::::::::::::::::::::_rァ⌒`ヽ、:::└++ヽ_____          が
           l:::::::::::::::_/ヽノ     ヽ::::::::/_っー’   _,,..i'"':,

           ノ_へ∧/    `、__    \        |\`、: i'、
            (_    \        `、  `丶、   `;       .\\`_',..-i
           `‐‐--\      `、      ノ        .\|_,..-┘
     , '⌒ヽ._____\     `、─---‐'
    /             ̄`ヽ    ;

夕方

兄「…・・・と、いうわけで」

妹「なんで…なんでーっ!?」

女「」にこっ

兄「今日から一緒に暮らすことになった、彼女の女です」

妹「やだやだやだやだっ!絶対にイヤっ!!」

兄「そんなこと言うなよ妹
  俺のことを思って一緒に暮らすって言ってくれてるんだよ」

妹「お兄ちゃんは私が養ってあげてるんだからっ!
  女さんがわざわざ出てくる必要なんてないよっ!」

兄「今は生活費だけでも大変な暮らしじゃないか…
  女がいてくれればもっと生活が楽になるぞ?」

妹「おめーが働けよっ!」

女「妹ちゃん、これからよろしくね」

妹「まだ認めてないよ!」

兄「妹、これからお前は女と一緒に寝てくれ」

妹「やだやだっ!」

女「兄くん…妹ちゃん嫌がってるみたいだし…
  私、兄くんの部屋で一緒に寝てもいいよ…///?」

妹「えっ!?」

兄「うーん…どうしようかなぁ」

妹「だ、だめっ!お兄ちゃんの部屋もだめだし…それ以前の問題だよ!
  この家で一緒に暮らすってこと自体ダメっ!」

兄「お前…なんでそんなに女を拒むんだよ」

妹「え!?」

女「どうしてなのかな?…妹ちゃん?」にこっ

女「あ、わかったー!妹ちゃん、兄くんのことが好きなんだー!」

妹「ち、ちが…っ///」

兄「そうなの?」

妹「そ、そんなわけないじゃんっ!
  だ、大体…っ女さんだってお兄ちゃんとHなことしただけでしょ!」

女「な、なに言ってるのっ///!?
  それだけのために一緒に暮らすって言ったんじゃないわっ!」

妹「なによっ!」

女「なによっ!」

兄「…」

兄「俺、成人式に行ってよかったって…思ったよ」

妹女「?」

ぐつぐつ

妹「ふーんふふーん」

女「妹ちゃん、ちょっと味が濃いんじゃなーい?」

妹「女さんっ!薄味が好きなら一人で勝手に食べてねっ!」

女「く…っ」

女「妹ちゃん、知ってる?兄くん、ニンジンは食べれないんだよ?」

妹「えっ!?」

女「あれー知らなかったんだぁ!
  いつも無理して食べてたのね兄くん…可哀想」

妹「うう…っ」

兄「…」

妹「お兄ちゃんっ!濃い目の方が好きだよね?召し上がれっ!」

女「兄くんっ!薄味の方が好きだよねっ?食べてっ!」

兄「…本当に…行ってよかったって、思うよ…」

妹女「?」

兄「さて、風呂入ってくる」すたすた

女「…」じー

妹「…」じー

女「なーに、妹ちゃん?」にこっ

妹「…お兄ちゃんに変なことしたら絶対に許さないから」

女「妹ちゃん…私、兄くんの彼女なんだよ?
  彼女っていうことは…のちにキスもするし、それ以上のこともするの」

女「妹ちゃんは?…兄くんに何ができるの?」

妹「うう…っ」

女「それに…私は兄くんに告白された人なの
  うふふ、この時点で私の方が有利よねー…うふふっ」にこっ

妹「お、お兄ちゃんは私以外の女性に
  優しくされたことなんてなかったもん…」

妹「女さんじゃなくて…
  別の可愛い人が声をかけてもお兄ちゃんはその人に告白してたと思う…」

女「…誰でもよかったっていいたのかなー?…妹ちゃんはー…」

妹「うん」

もうちょとで出かけます
まだ少しかけます

兄「さて、寝るかな」すたすた

女「…」すたすた

妹「ちょ、ちょっと女さんっ!女さんは私の部屋でしょ!?」

女「兄くんっ!やっぱり兄くんと一緒に寝ちゃだめかな!?」

兄「え?」

妹「だ、ダメだってばーっ!」

女「いづれ一緒に寝ることになるんだし…っ
  今一緒に寝ても同じだよねっ!?…兄くんっ!」

兄「うーん…まぁ、確かに…」

女「じゃ、じゃあ一緒に兄くんと寝るーっ!」

妹「お、お兄ちゃんっ!まだ攻略してないキャラがいるんじゃなかったの!?」

兄「あ、…そうだった、ごめん女…また今度 おやすみ」すたすた

バタンッ

女「えー」

妹「ふぅ…」

ガチャ

妹「ここが私の部屋です」

女「お子様っぽい部屋だね」

妹「お兄ちゃんと寝れなかったからって文句言わないでください」

女「…はぁ」

妹「エロゲの女の子に負けた感想を聞かせてください」

女「な、なに言ってるのよ…
  攻略して、…いつか一緒に寝ることには変わりないのよ妹ちゃん?」

妹「むっ」

女「おやすみー」

妹「…ふんだっ」

ギィ ギィ …カチャ

兄「ぐぅぐぅ」

「…うふふ」すたすた

ギシッ

兄「おっ」

女「…」じー

兄「…えっ、な、なにやってんの?」

女「んー…兄くーんっ」ぎゅぅ

兄「ちょ、おいっ」

女「/// 兄くん… … …」

兄「え?…なに目瞑ってんの?」

女「…///」

兄「うう…っ///」

出かけます

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