古畑「スクールアイドル?」 (68)

書き溜してるので淡々と投下します。
古畑任三郎×ラブライブ!のクロスSSです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390579219

古畑「えー、どうもみなさんお久しぶりです。

物事には順序というのがあります。

神社に参拝するときは二礼二拍手一礼。フランス料理ではシルバーは外側から使え・・・

実に多くのことに順序というのがありますねーいやー実に面倒くさいものです。

これらは別に間違っているからといってどうということはありません。ただ笑われるだけです。

ですがー世の中には間違うとまずい順序というのがあるんです。

そうですねー例えば・・・

殺しの順序・・・とか」

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部室にて
ことり「ごめんね。部活中に突然呼び出して」

海未「いえ。まさか直接呼びに来るとは思ってもいませんでしたが・・・。

それで、話とは何でしょうか? ことり?」

ことり「えっと・・・前に、私好きな人がいるって言ったよね?」

海未「ええ確かに。それが何か?」

ことり「実は、明日その人に告白しようと思うの!」

海未「そ、それは驚きました・・・。えっと、よかったら相手を聞いても・・・」

ことり「うん。今日はそのことについて相談しようと思ったの。

相手はね、穂乃果ちゃんなの!」

海未「えっ・・・」

ことり「女の子同士でおかしいっていうのはわかってるの。でも、でも・・・好きになっちゃったから!」

海未「そうですか・・・。それで私にはどうしろと?」

ことり「明日、ことりと穂乃果ちゃんを二人きりにしてほしいの!」

海未「ことり・・・。あなた・・・」

ことり「ことりたちいつも一緒だったでしょ?」

だから、海未ちゃんには伝えなきゃと思ったの・・・それで・・・」

海未「いえ、構いません。わかりました・・・協力しましょう」

ことり「本当!? ありがとう!

もし穂乃果ちゃんと一緒になっても、友達でいてくれる?」

海未「当然じゃないですか」

ことり「よかったー。実は不安だったんだ・・・」

海未「不安?」

ことり「もし、海未ちゃんも穂乃果ちゃんのこと好きだったらどうしようって・・・」

海未「そう、ですか・・・」

ことり「でもよかったー。その感じだと海未ちゃん・・・」

海未「好きですよ。私も」

ことり「え?」

海未「だから、私も好きなんです。穂乃果が!」

ゴスッ

ことり「うっ・・・」バタッ

かなり期待

海未「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。

や、やってしまいました・・・。感情に身を任せてしまうなんて・・・。

ど、どうすれば・・・」



海未「(そうです。確かここにカッターが。ハンカチで包んで・・・)」

海未「(これで、ことりの手首を・・・)」シュッ・・・タラー

海未「(カッターは反対側の右手に持たせて

問題は凶器になった花瓶です・・・まずは指紋をふき取ってしまいましょう)」ゴシゴシ

海未「(あとは、棚に・・・。はっ、このまま運ぶとことりの制服に私の指紋が着いてしまいます。

えっと・・・仕方ありません、もう片方はタオルを使って)」ずりずり

海未「(そういえばこの花瓶はこのままでは・・・血がついていますし、ことりの頭にも痕が残っているはずです・・・そうだ!)」

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翌日
音ノ木坂の校門前

西園寺「お疲れ様です」

古畑「はいはい、お疲れさま。

それにしてもさ、ここに来る途中間違って別の学校に行っちゃったよ」

西園寺「別の学校といいますと、UTXですか?」

古畑「あーたぶんそれそれ。

てっきり商業ビルかと思って入ったら学校でさー」

今泉「古畑さん、だめですよー現場間違えちゃー」

古畑「君には言われたくないね」ペシッ


古畑「それで、被害者は」

西園寺「はい、こちらに」


μ’s部室内

西園寺「被害者は、南ことりさん。ここ音ノ木坂学院の2年生ですね。

死因は左手首からの出血死。右手にカッターナイフを握っているため自殺かと思われます。

死亡推定時刻は昨日の17時~18時にかけてだと考えられます」


今泉「って、ことりちゃん!?」


古畑「何? 君知ってるの?」

今泉「知ってるも何も、彼女スクールアイドルμ'sのメンバーですよ」

古畑「みゅーず? 石鹸かい?」

今泉「違いますよ! 9人の歌の女神です! でもまさかことりちゃんが死んじゃうなんて・・・ことりちゃーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」

古畑「あーうるさいよ、君。えーっと、西園寺君説明して」

西園寺「はい、μ'sというのはここのスクールアイドル、まあそうですねいわば部活動のチームのようなものと

思っていただいて結構かと。それで南さんはそのメンバーの一人ということです。

で、ここは彼女たちの部室のようです」

古畑「なるほど~。ん? 9人って言ったよね? 他のメンバーは?」

西園寺「はい、一応関係者ということで南さんの身辺など調査するため、別室の方で待機してもらっています」

西園寺「はい、一応関係者ということで南さんの身辺など調査するため、別室の方で待機してもらっています」

古畑「わかりましたー。外傷は手首の切り傷だけ?」

西園寺「いえ、あと頭部に打撲痕があります。横に落ちてある花瓶かと」

古畑「それが、この花瓶かー」

西園寺「おそらく手首を切って倒れた際に棚に置いてあったものが、彼女の頭に落ちたものかと思われます。付着した血液も同じですし、痕も一致しております。指紋も検出されませんでした」

古畑「この落ちてるDVDは、あの棚から・・・」

西園寺「そうですね。全部アイドルに関するものでした。ケースにも中身にもこれといった指紋は検出されませんでした。たぶん倒れた衝撃で落ちたものかと思われます」

古畑「この点々としてる血は?」

西園寺「おそらく手首を切って徐々にこの棚にぶつかったものかと思われます。その移動の際の血痕かと」

古畑「そして、これがカッターナイフに、手首の傷・・・んー?」

西園寺「どうかされましたか?」

古畑「いやー・・・なんでも」

今泉「それよりも早く行きましょうよ! 間近で見られるなんて夢のようだよ」

古畑「君はここでお留守番だ」ペシッ

今泉「え、そんなー。古畑さーん」

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別室
ことり以外のメンバー8人がいる

古畑「えー大事なメンバーを失い悲しみのところ申し訳ありません。心中お察しいたします。

わたくし、古畑、と申します」

西園寺「みなさんには事件当時に何をされていたのかをお聞きしたいと思います。

あと、南さんについて変わったことがあればお願いします。では、まずは高坂さん」

穂乃果「はい・・・えっと・・・」

絵里「穂乃果・・・すみません。彼女のかわりに私がお話しても?」

古畑「あなたは?」

絵里「私は綾瀬絵里。音ノ木坂学院の生徒会長です。

昨日はみんなそれぞれ用事があったので、部室に来ていたのは私と、希と穂乃果、あとにこも来ていました」

西園寺「それで部室では何を?」

絵里「私と希は生徒会の仕事が終わってから来たのですが、特に何かするというわけでもなく、宿題をしたり話したりといったところでした」

古畑「では来る前は一体?」

にこ「絵里が言ったことと同じよ。穂乃果とにこの二人でだらだらおしゃべりしていたわ」

古畑「おしゃべりですか~。何についてでしょうか?」

にこ「本当に他愛もない世間話よ。最近のスクールアイドルについてとか、近所のカフェの話とかいわゆるじょしこーせーの会話ってやつよ」

西園寺「なるほど、では17時ごろにはみなさんすでに帰られたと?」

希「そうやねー。テストも近いし帰ろうかーってことになって4人で帰ったんや」

西園寺「ありがとうございます。では、次に星空さん」

凛「凛は昨日学校が終わったらまっすぐかよちんの家に行ったにゃ」

西園寺「かよちん?」

花陽「えっとーわたしです。テスト勉強をやろうってことになって」

凛「で、そのあと真姫ちゃんも来たにゃ!」

真姫「真姫ってのは私のことよ。日直の仕事があったから二人には先に行ってもらったの。

当然、部室には寄っていないわ」

西園寺「テスト勉強は何時まで?」

花陽「えっと~よく覚えていないんですけどー・・・」

凛「7時までやっていたにゃ! 凛の腹時計が鳴ったから間違いないにゃ」

真姫「あなたねえ~。でも7時というのは間違ってないわ」

西園寺「では、最後に園田さん」

海未「私はずっと道場で弓道の練習をやっていました」

西園寺「練習は一人で?」

海未「いえ、弓道部の部員と一緒でしたので確認してもらえればわかるかと」

古畑「弓道部? あなたはアイドルではないのですか?」

海未「私もμ’sのメンバーですが、アイドル活動にかまけて他の部活をおろそかにはしたくないので両立させています」

古畑「なるほど~立派なものです、はい」

西園寺「南さんが亡くなったとされる時間は、何を?」

海未「ちょうど練習を終え帰るところでした。一人でしたので、証明はできませんが・・・」

西園寺「わかりました。ありがとうございます」

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外にて

西園寺「やはり、これ以上何も出てきませんでしたし、やはり自殺とみて間違いないでしょうか?」

今泉「こ、ことりちゃんがそんなことするわけないチュン!」

西園寺「では、他殺ですか?」

今泉「い、いや、それはーわかんないよ。ね、古畑さん!」

古畑「こりゃ、他殺だね~」

今泉「ほ、ほら! やっぱり」

西園寺「と、いうと?」

古畑「被害者の手首の傷跡なんだけどさー変なんだよね~。

方向が逆なんだよ」

西園寺「逆というのは?」

古畑「普通自分で切るならば、外から内にかけて、こう(→)切るはずなんだけどさー。

被害者の傷を見たら、どーもこっちの方向(←)に切られているように見えるんだよねー」

西園寺「となると、誰かに切られた・・・と?」

古畑「もしくは、切られる前に殺された・・・とか」

西園寺「もしそうなると犯人は外部の人間でしょうか?」

古畑「いや、それはありえないねえ。争った形跡がない」

西園寺「そうだとすると犯人はμ'sの誰か、ということですか?」

古畑「そうかもしれないけど、んー」

今泉「そんなわけないでしょ! あんな天使な子たちが人を[ピーーー]わけがない!

古畑さんは彼女たちの一生懸命さを知らないからそう言えるんだ!

あの子たちは学校を守ろうと頑張っているんですよ!」

古畑「学校を守る?」

西園寺「音ノ木坂学院は入学希望者の減少で廃校の予定となっているらしいです。ですが、彼女たちのスクールアイドル活動が功を奏したのか、廃校は取りやめ、となったようです」

今泉「そんな、健気な女の子が人を[ピーーー]、ましては同じメンバーに対してだなんて!」

古畑「ん~これはもう少し調べる必要があるかもね。あ、西園寺君一応彼女達には自殺かどうかは伏せておいて頂戴」

西園寺君「わかりました」

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翌日
生徒会室にて

希「ことりちゃんとの関係?」

古畑「はい。みなさんが南さんとどのような関係だったのか、恨みを持っていたりまたは、うらま・・・」

絵里「そんなわけないでしょ! そりゃ、活動しているうちには何度か衝突があったりしたけど、みんな学校を守りたいって気持ちはおんなじよ! 恨みをなんて・・・」

希「えりち落ち着いて。そういうわけや、刑事さん。うちらもことりちゃんもそんないやーな気持ちはみじんも持ってないよ」

古畑「これはこれは失礼しました。みなさん仲がよかったのですね~」

絵里「もういいですか? 私たち忙しいので」

古畑「はい、結構ですー」

希「なあ刑事さん。ことりちゃんは誰かに殺されたん?」

古畑「それはまだわかりません・・・ンフフフ」

西園寺「では、失礼します」

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道場にて

海未「ことりとの関係ですか?」バシュッ

西園寺「はい、現在他のメンバーにも聞いていまして、園田さんが最後です」

海未「わかりました。ことりとは私が幼いころからの親友です。私とことり、そして穂乃果。この三人はいつも一緒でした。

穂乃果がスクールアイドルを結成しようと言った時も最初のメンバーはこの三人だったほどです」

古畑「では、恨みとかそういうたぐいのものは」

海未「ありませんよ。当然。そりゃあ喧嘩もしましたけど、そんな恨むほどのものでは・・・あれ?」

古畑「どうしました?」

海未「いえ、でもなぜそのようなことを? まさか私たちの誰かがことりを殺めたと言いたいのでしょうか?」

古畑「いえいえ、とんでもございません~。ええーお気を悪くされたのならば申し訳ありません」

海未「そういうつもりではなかったのですが、こちらこそ早とちりをしてしまい・・・。しかし、まさかことりが自ら命を・・・」

西園寺「他のみなさんはメンバーの誰かと事件当時はいたようですが、園田さんだけは一人だった。

これは間違いないですね?」

海未「はい。いかんせん私だけ他の部活も行っていますのでどうしても別行動が多くなってしまいますから。

もちろん、私のアリバイを証明する方法は・・・そうですね、一応道場の前に名簿がありますのでそれで分かるかと」

古畑「なるほど、後で確認しますー。

いやーしかし、お上手だ」

海未「そうですか?」ユミヒキーバシュッ

古畑「はい、普通ご友人が亡くなられたとなったら、冷静でいられないものですが、あなたの矢はしっかりと的を射抜いている」

海未「冷酷な人間かと思われますか?」ユミヒキー

古畑「いえいえ、何もそこまでは言ってません」

海未「実は私も気が気で無いのです。こうやって弓を握って少しでも心を落ち着かせようとしているのですよ」

古畑「なるほど~。あなたは彼女達の中でもしっかりとした方だ・・・」

海未「いえ、それほどでもありません。皆がみなしっかりと頑張っていますよ」バシュッ

海未「話は以上で?」

古畑「ええ、練習中に失礼しました~」

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道場入り口

今泉「古畑さんずるいですよー僕に黙ってμ’sの子達と話してくるなんてー」

古畑「調査だよ。君の考えていることとは違うのっ!」

西園寺「やはり、古畑さん、これ他殺としても、μ’sのメンバーとは考えられないですよ。

みなさんアリバイがありますし、一人でいた園田さんもこの名簿の時間通りだとすると、とてもじゃないですが部室に行って南さんを殺害することは難しいかと」

今泉「古畑さん、まだμ’sのメンバーが犯人だと思っていたんですかー!?」

古畑「うるさいなー君は本当に。でも、この名簿、手書きだね」

西園寺「はい、一応ボールペンで書かれていますが、信憑性は薄いですね」

今泉「あれあれ? もしかして海未ちゃんを疑っているんですか? あなたたち最低です! 海未ちゃんが嘘をつくはずがないでしょ!」

西園寺「ですが、仮に園田さんが犯人だとしても、どうやって南さんを呼び出すかですね」

古畑「呼び出すのではなくもし一緒に行ったとしたら、もしくは待ち合わせをしていたとしたら・・・どうする?」

今泉「え? もしかしてことうみですか? いや~古畑さんも分かっているじゃないですかー!」

古畑「何、意味の分からないこと言ってるの君はっ!」ペシッ


海未「あのー何をしているのですか?」

古畑「え?」

今泉「あ、海未ちゃんだ! ねえねえ海未ちゃん握手して!」

海未「え、ええまあ私でよければ」

西園寺「練習は終わりですか?」

海未「はい。冬の時期は暗くなるのが早いですし、的も見えなくなりますからね」

古畑「あー確かにこりゃ真っ暗で何も見えやしない」

西園寺「いつの間にか、立ち話をしていたのですね」

今泉「あれ? 海未ちゃん荷物は弓矢だけ?」

海未「はい、道着は週末にまとめて。複数用意してはいるのですが、冬場ですし乾くのに時間がかかるので。

それでは私はこれで」ペコッ

今泉「あー海未ちゃん可愛いなー。なんというか大和撫子って感じがするよー!」

古畑「西園寺君、時間は?」

西園寺「えーっと・・・17時50分ですね。着替えていたようですからやっぱり犯行は無理かと」

古畑「ありがと」

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翌日
音楽室

真姫「大好きだばんざーい」

古畑「いや~素晴らしい。最近のアイドルはピアノもお上手だ」パチパチパチ

にこ「誰かと思ったら、昨日の刑事じゃない」

穂乃果「えっと、確かー・・・」

古畑「古畑、です」

穂乃果「そうそう、古畑さんだ。それでどうしたんですか?」

古畑「いえ~、ひとつ皆様にお聞きしたいことがございまして」

真姫「聞きたいこと?」

にこ「昨日散々話したでしょ。まだあるっていうの?」

古畑「時間は取らせません」

穂乃果「わかりました・・・なんですか?」

古畑「え~簡単なことです。皆さんの部室にある大きな棚には何がありますか?」

にこ「何がって、調査したんでしょ?

グッズよグッズ。古今東西のアイドルグッズよ」

真姫「にこちゃんが一人で集めたものよね」

古畑「あの、大量のDVDたちを全て矢澤さんお一人で?」

にこ「そうよ」

古畑「な、る、ほ、ど~。さぞかし整理が大変でしょう」

真姫「確かにそうね」

穂乃果「けど、にこちゃんを入部させるためにみんなで整理しましたよ!」

にこ「整理っていうよりもあれは詰め込んだだけでしょ?」

古畑「詰め込んだ?」

にこ「そっ、凛たちがとにかく入れろ~って感じで。お陰で取り出すのにも一苦労よ」

真姫「あれ? にこちゃん取り出したことあったかしら?」

穂乃果「そうだよね。触ろうとしたら、触るな! って怒るじゃん」

にこ「う、うるさいわね~。どうでもいいでしょ、そんなこと」

古畑「ンフフフ・・・非常に仲がよろしいようで」

真姫「そりゃ、どうも。で、他に聞きたいことある?」

古畑「いえ~大変参考になりました。それでは失礼します」

古畑「あーすみません。もう一つ」

にこ「いっぺんに聞きなさいよね」

古畑「いや~申し訳ない」

にこ「で、何よ?」

古畑「あの棚には他に何かありましたか?」

穂乃果「他に? 何かあった?」

真姫「さあ、どうだったかしら? 何せ、棚に関係ないもの置いたらにこちゃん怒るから」

にこ「当たり前よ! あそこはにこのコレクション収集棚なの! だから他に何もないはずよ!」

古畑「なるほどそうですか~。もし、その棚にーそうですね。金魚鉢でも置いていたらどうしますか?」

にこ「なんで、金魚鉢になるのよ。置く分けないでしょ。水に濡れてダメになったらどうするのよ!」

穂乃果「確かに、そこらへんにこちゃん厳しそう。海未ちゃんみたい」タハハ

真姫「普段の勉強もそれぐらい厳しくしてくれると助かるんだけど」

にこ「う、うるさいわねー! で? ほんとにほんとに終わり?」

古畑「ええ、すっきりしました。ありがとうございます」

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友情で結ばれた彼女たち全員を落とすのは難しいでしょう、がそのうちの一人ならボロを出させること出来るかもしれません

中庭付近
凛「ほらほら~、いつまでも落ち込んでいないで体をうごかすにゃ~!」

花陽「り、凛ちゃん~待ってよ~」

凛「いっくにゃー!」

古畑「」スッ

凛「にゃにゃ! あ、危ないにゃー!」バクテンヨケ

花陽「凛ちゃん大丈夫?」

凛「平気にゃ!」

古畑「考え事をしていたものですみません」

凛「急に走った凛も悪いにゃ。ごめんなさい」ペコリン

古畑「いや~しかし、素晴らしい身体能力だ」

凛「へへ~そんなこと言われると照れるにゃー」

花陽「えっと、古畑さんですよね? 何か御用ですか?」

凛「ま、まさか凛達を逮捕に!? 凛達は何も悪いことしてないにゃ~」

古畑「いえいえ、そんなことではありません。聞きたいことがありまして」

花陽「聞きたいこと?」

古畑「はい。えーさきほど矢澤さん達からお聞きしましたが、あのアイドルグッズを整理したのはあなたと」

凛「う~ん凛一人じゃないけど、ほとんどは凛がやったにゃ! 机の上にあったグッズをぜーんぶあの棚ににゃにゃにゃにゃにゃー! って詰め込んだよ」

花陽「それって整理したって言えるのかなー?」

古畑「そうですか~。ではもう一つよろしいですか?」

花陽「はい」

古畑「あの棚にアイドルグッズ以外に何か置いてありましたか?」

花陽「何かって、アイドルDVD以外にってことですか?」

古畑「ええ」

凛「わからないにゃ!」

花陽「そんなはっきりいったら古畑さん困っちゃうよ」

古畑「いえ~こちらは気になさらずに」

花陽「う~ん。何かあったかもしれないし無かったかもしれませんしーはっきりとはわかりません」

古畑「わからない? 本当にですかー?」

花陽「う、うーそんなにすごまれるとますますわかんなくなりますよー。ダ、ダレカタスケテー」

凛「こらー! これ以上かよちんを困らせるならおまわりさんと言っても許さないにゃー!」シャー

古畑「あーこれは失礼。思わず強く出てしまいました。すみません。ならば、わからないと?」

花陽「はい・・・ごめんなさい」

古畑「いえいえ、とんでもありません。ありがとうございます。それでは」

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夕方
校門付近
古畑「」スッ

絵里「うわっ!」

古畑「これはこれはー驚かせてしまいすみません」

絵里「い、いえ・・・」

希「なかなか神出鬼没やね。刑事さん」

古畑「え~よく言われます。ンフフフ」

海未「それで何かごようですか?」

古畑「あ、そうでしたそうでした。三人は今から帰宅ですか? 園田さんも?」

絵里「ええ。今日は海未に生徒会の仕事手伝ってもらったから三人です」

古畑「なるほどそうでしたか」

希「それで聞きたいことがあるんやろ?」

古畑「これは驚きました。私の考えがわかるのですか?」

希「カードがそう告げていたんや。刑事さんがウチらにやってくるって」

古畑「カードが・・・ンフフフなかなか不思議な方だー。

ええ、はい仰る通り一つ質問が」

海未「そうですか? それで質問とは?」

古畑「はい、そうですねー他の方にも聞いているのですが、部室の棚には何がありますか?」

絵里「何ってそりゃ」

希「そりゃにこっちが集めたアイドルグッズに決まっとるやん」

海未「そうですね。にこ以外がさわろうとすると怒りますからね」

古畑「そうですかーやはり他の方と同じですね」

海未「みんな同じ部室にいるのですから当然です」

古畑「それもそうだ~。ではその棚に何か別のものは置いてありますか?」

絵里「別のもの? あったかしら?」

希「うーん何もなかったと思うけど、あんましまじまじと見ないからわかんないなー」

海未「確かにそうですね。あっても花瓶ぐらいでしょうか?」

古畑「花瓶ですか?」

海未「例えばですよ。あったかもしれないしなかったかもしれないってレベルの話ですから」

絵里「まっ、確かにそうね」

希「そんな覚えているわけないやん。いちいち」

古畑「それもそうだー。ありがとうございます」

希「って、聞きたいことはそれだけかーい!」

古畑「ええ、それだけです。ありがとうございました。それでは夜道はお気をつけて」

海未「ありがとうございます」

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*なんというか後20前後で終わりそうなんだけどwww

夕方
穂むらにて
穂乃果「いらっしゃーい! って、さっきの刑事さん」

古畑「すみません。突然。ちょっと高坂さんにお聞きしたいことがありまして」

穂乃果「またことりちゃんのことですか?」

古畑「いいえ、違います。園田さんのことです」

穂乃果「海未ちゃん?」

古畑「ええ、高坂さん、園田さん、そして南さんは大変仲がよろしかったと園田さんから聞いていました」

穂乃果「そうですよ! いっつも3人一緒でした、でも・・・」

古畑「あ~これはすみません。軽卒でしたー。えーでは園田さんとはどのような方ですか?」

穂乃果「海未ちゃん? そうだなー厳しいけど優しい。でもしっかりしているそんな人かな? あ、後は恥ずかしがり屋さん!」

古畑「恥ずかしがり屋さん?」

穂乃果「そうなんです。ファーストライブの衣装をことりちゃんが書いた時に、スカートが短ーいって怒ってました。

後は、いろいろと衣装に関してはちょっと細かい所がありましたよ。まあ、ほとんどがスカート丈のことばかりでしたけど」

古畑「なるほど、なかなか几帳面な方だー」

穂乃果「そうなんですよね~。あとは以外とことりちゃんに弱い」

古畑「弱い?」

穂乃果「はい、歌詞を考えてーって言ったとき海未ちゃん最初は断ったのですけど、ことりちゃんが可愛くおねがぁいって言ったら引き受けてくれたんです!」

古畑「なるほど。そういえばあの部室にあったグッズは矢澤さん以外が触ると彼女が怒ると言っていましたが、普段の掃除の時大変でしょう?」

穂乃果「そうなんですよー凛ちゃんがぎゅうぎゅうに詰めちゃったせいってのもあるんですけどね。

でも、海未ちゃんが「こんなに詰めてしまっては掃除ができません!」って言って、にこちゃんがいない時にこっそりゆるーい部分を作っていたみたいです。知られるとダメだからって海未ちゃん私にはこそっと話してました」

古畑「そのことに矢澤さんは?」

穂乃果「多分気付いていないと思いますよ。いっつもぴかぴかのグッズを見てにっこりしてましたから「今日もにこのグッズは奇麗ね~!」って」

古畑「そうですかー。いやー参考になりました。申し訳ありませんでしたー店番中にお邪魔してしまい」

穂乃果「いいえ、とんでもないです。あっ、そうだこれ」

古畑「これは?」

穂乃果「穂むら名物ほむまん! よかったら食べてください」

古畑「これはご親切にどーも」

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部室にて
今泉「もー古畑さんこんな所にいたんですかー? 帰りますよ」

古畑「あー今泉君いいところにきた。ちょっとそこに立って」

今泉「そこって、ここですかー? はい立ちました」

古畑「もうちょっと左」

今泉「細かいなー。はい、これでいいですか」

古畑「ありがと、ちょっとそのままにしてて、ねっ!」ドン

今泉「うわっととと」

古畑「何も落ちてこないねー。もう少し強くしてみるかな」

今泉「いきなり何をするんですかーもー!」

古畑SS好きだ

古畑「今泉君、もう一回」

今泉「えーもう一回ですかー? もうこれが最後ですよ」

古畑「はいはい。よっと!」ドンッ!

今泉「いてて・・・あいたっ!」コツン

古畑「ん、何か落ちて来たね。これはーサイン色紙みたいだね」

今泉「あーこれミナリンスキーのサイン色紙だ! うわーさすがはμ’s、こういう激レアグッズもあるんだー!」

古畑「えっと、なんだって?」

今泉「だから、ミナリンスキーですよ。秋葉の伝説のメイドさんですよ! 知らないんですか!」

古畑「あっ、そう。おやこっちも何か落ちてるな・・・箱?」

今泉「こ、これはあの伝説のアイドル伝説全巻DVDボックス!」

古畑「何、そんなにすごいの?」

今泉「そうですよ! もう古畑さんがどんどんどんどん僕を押すから落ちちゃったじゃないですか!」

古畑「これだけ詰め込まれていなかったのね」

今泉「それにしても、さすがはμ’sの部室だなー。僕が何度ぶつかってもグッズはびくともしてないや! あ、アライズのDVDだ」

古畑「君何してるの?」

今泉「いや、これ、なかなか抜けなくて」

古畑「そりゃそうだよ。矢澤さんが言ってたからね相当強い力で引き抜かないと無理だよ」

今泉「そんなー。あ、ここだけ緩いや。よっと! お、これもアライズのライブDVDだー。ねっねっ、古畑さん見ましょうよ!」

古畑「いいよ、そんなの。あ、もう帰っていいよ。ちゃんと戻しておいてね」

今泉「古畑さんのケチー。はいはい帰ります」

古畑「あーちょっと待って今泉君」

今泉「なんですか? あ、やっぱりDVD見ますか?」

古畑「違うよ。現場は掃除したの?」

今泉「知りませんよ。でも見た感じしてるんじゃないんですか? DVDとかは片付けられてますし」

古畑「あっそう。ならこれは?」

今泉「なんですかー? うわっ、なんですかこの血・・・あ、ことりちゃんの血かー」

古畑「そう、これはそのまんまかって聞いてるの」

今泉「多分そうですね。あーもうちゃんと掃除しておけよー。まったく・・・」

古畑「はいわかりました。今泉君、君はもう帰っていいよ」

今泉「えーDVDは?」

古畑「見ないって言ってるでしょ君は馬鹿だね本当」

今泉「わかりましたー。帰ってμ’sのライブDVDでも見るとしますよ」バタン

古畑「・・・あ、もしもし西園寺君? うん、ちょっと調べてほしいことがあるの、はい、大至急。よろしく」

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解決編行く前に小休止。

>>5
はじめてのSSなんで過度な期待は云云かんぬん

>>22
そのパターンも考えればよかったですね

>>32
私も好きです。それがきっかけでちょっと書いてみようかと

では、解決編に入ります。そのまえにいつもの古畑さんのあれから

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古畑「え~今回の犯人はなかなか冷静な方です。

普通人を殺した後は興奮してしまうものなのですが、なかなかしっかりした方だー。

はい、犯人は園田海未さんで間違いないでしょう。

一見完璧に見える現場でしたが、彼女は1つ大きなミスをしていました。

それが決め手です。

ちなみに>>1は園田海未さん推しのようです。関係ない情報でした。

ンフフフー・・・ではここでみなさんに1つ問題を出そうと思います。

私はいつから彼女に的を絞ったのでしょうか?

ヒントは私と西園寺君の会話です。もうお分かりですね。

古畑任三郎でした」
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あーこれ本当に50も行かずに終わりそう。
SSってそんなもんか?

翌日朝
部室にて

海未「それで、話とは何ですか? 古畑さん」

古畑「えーすみません。朝早くから」

海未「いえ、どうせ練習をしますので」

古畑「そうでしたかー。いや~朝から精が出るお方だー」

海未「もう慣れました。それで本題に入りましょう」

古畑「それもそうだ。急がないと他の生徒もやってきます。

えーずばり言わせてもらいます。園田さん、あなたが南ことりさんを殺しましたね?」

海未「ぷっ・・・ふふふ・・・んんふふふふふふ」

古畑「どうされましたか?」

海未「いえ、突然何を言い出すのかと思いまして。すみません」

古畑「いいえーおきになさらず」

海未「申し訳ないですが、私ではないですよ。

いえ・・・そうですね。せっかくですし、そう思った理由でも聞きましょうか?」

古畑「それもそうだー・・・。突然犯人ですと言われてはいそうでうかと言う人はいませんよね。

まず、南さんの死因なのですが、我々は当初手首を切ったことによる出血死であると思っていました」

海未「違ったのですか? 西園寺さんからはそのように伺っていましたが」

古畑「ええ、実は違いました。正確には頭部への撲殺なのです。

南さんの頭部から打撲後がありましたから。また現場には凶器に使用されたと思われるものも見つかりましたー。

それがこの花瓶です」

海未「そうですか・・・あーわかりました」

古畑「何がですか?」

海未「古畑さん、あなた私が花瓶と言ったのでそれを証拠に」

古畑「いえ、そんなことではありません」

海未「では、古畑さんが言うには、ことりは殴られた後誰かに手首を切られたということですか?」

古畑「ええ、そうなります」

海未「なぜ、誰かに切られたと?」

古畑「彼女の傷跡を調べれば一発で分かりましたー。方向が逆でした。

仮に自分で切るのならば、このように(→)切るのが普通なのですが、彼女の傷口はこちら(←)向きに切られていました。

おそらく第三者の仕業でしょう」

海未「そんなことがわかるものなんですね」

古畑「ええ、長年やってるとわかるものです。

その後犯人は、南さんを殴った後、彼女の手首をカッターナイフで切り、それを持たせました。

おそらく自殺と見せかけたかったのでしょう。

そして、棚に寄りかかるように彼女の遺体を置き、横に花瓶を置いた。まるで手首を切って倒れた衝撃で上から落ちて来たかのように。

もちろん、それだけだと不自然なので、周囲にあったDVDなども散乱させたんです」

海未「なるほど。そういうことですか。しかし、それならば私以外の誰にでもできるはずですが?」

古畑「ええ、確かにその通りです。ですが、事件当時他のμ’sのメンバーの方はそれぞれアリバイがあります」

海未「私も練習をしていたと言いましたが」

古畑「はい、もちろんその通りだ。ですが一人だった」

海未「はぁ・・・まさかそれで私を犯人にするのですか?」

古畑「いいえ、とんでもない。そんなので犯人にできるなら私は刑事をやめています・・・ンフフフ」

海未「では何ですか! いい加減にしてください」

古畑「失礼しました。いやはやどうでもいい話をすぐしてしまいます。それではーーーー

えーそうですね。園田さん、ちょっとこの棚からDVDを取り出していただけますか?」

海未「いきなり何を・・・」

古畑「」

海未「はぁ・・・わかりました」スッ

海未「これでいいですか?」

古畑「おや~。おかしいですねー」

海未「何がですか?」

古畑「この棚のアイドルグッズは、星空さんがぎゅうぎゅうに詰め込んで簡単に取り出すことができないはずです。

それをあなたはいとも簡単に取り出せました。これは一体?」

海未「それは・・・白状しましょう。

私が整理したからですよ。取り出しやすいように緩い部分を作ったのです」

古畑「ええ、存じております。昨日、高坂さんから聞きました。あなたにしか出来ないはずだと」

海未「穂乃果から・・・そうですか。

と、なるとあれですか? この散乱したDVDは取り出し方が分かっている私にしかできないと?」

古畑「いいえ、違います」

海未「じゃあ、一体!」

古畑「逆なんです!」

海未「逆?」

古畑「はい。本来落ちているべきではないものがが落ちており、そしてーーえー・・・・」

古畑「落ちているべきものが、落ちていないのです」

海未「落ちているべきもの?」

古畑「ええ、そうです。実は昨日、部下をつかって実験を行ったのですが、残念ながら全くグッズが落ちていなかったんですよーええ。

非常にしっかりと詰め込まれたいたんですねー。中年男性がぶつかってもそうなんです。十代の女子高生ならなおさらです」

海未「なら、何も落ちていないのが普通じゃないですか」

古畑「確かにそうです。ですが、現場にはたーしかに、DVDが落ちていましたー」

海未「ですから、落ちていないのが普通だったのでしょ?」

古畑「はい。そうだったんですがー・・・落ちているものがあるんですよー」

海未「それが先ほどの落ちているべきものという?」

古畑「ええ、全くその通りです。ンフフフ・・・」

海未「はぁ・・・でそれは一体なんですか? というかだからってそれが一体どうい」

古畑「伝説のアイドル伝説全巻DVDボックス!」

海未「う・・・は?」

古畑「そしてーーえ、このミナリンスキーさんのサイン色紙です」チラッ

海未「それらが落ちているべきものだと?」

古畑「えーそうです」

海未「で、私が犯人であるというのはどこから来ているのですか?」

古畑「んーすみません。これ実は南さんが他殺であるという推理なんです。申し訳ありません」

海未「ですが、凶器とされる花瓶には指紋がなかったのでしょう?

それならば、棚の端の不安定な場所に花瓶が置いてあればやっぱり事故なのでは?」

古畑「いえ、やっぱりこれは殺人なんです!」

海未「いや、だから何度も・・・」

古畑「えーあのグッズは矢澤さんの私物らしいですね?」

海未「今度はなんですか。ええそうですよ。全部にこのものです」

古畑「彼女以外が触るのはあまりよろしく思っていなかったらしいですね」

海未「ええ、そうですがそれが?」

古畑「実は他のメンバーに聞いたんです。

棚には何があるのかと? するとみなさん口を揃えてアイドルグッズだと答えました」

海未「そうでしょう。それが当たり前なんですから」

古畑「ええあなたの言う通りだ。では次にこう尋ねたんです。

他に何かあるのか? と」

海未「だから、それはさっきも言った通りに」

古畑「いえ、重要なのは園田さんあなたの供述ではないんです! 私は、矢澤さんの供述に注目しました」

海未「にこの?」

古畑「はいー。私、矢澤さんに尋ねました。もし、棚にグッズ以外のものが置いていたらどうするのか? と。

すると彼女は、置いてある訳が無いと、持ち主の自分が言うのだから間違いがないと言っていました」

海未「たまたまその日は見ていなかったのでは?」

古畑「いえーそれはありえません。なぜなら彼女は毎日、ご自慢のコレクションを眺めていたのですから。

不要なものが置いてあればすぐに気づくはずです。これが、南さんが殺されたとする理由です」

海未「・・・わかりました。そうまで言うのでしたらことりは殺されたのでしょう。では、なぜ殺害の容疑が私に?

古畑さんが言っていた花瓶にも、ことりの手首を切ったカッターにも私の指紋はなかったのですよね?」

おお50いったしww


古畑「ええそうなんです。なので非常に困りましたー。何せ被害者以外のものが何一つ現場から得られませんでしたから」

海未「ほらみなさい。やっぱりえん罪じゃないですか! ことりの指紋とことりの血しかなかったのでしょ?」

古畑「確かに仰る通りだ。現場からは殺された南ことりさんの指紋と血液しか検出できなかった」

海未「ならばやっぱり」

古畑「ところで、園田さん足下、何かありませんか?」

海未「何かって・・・血? ことりのでしょうか?」

古畑「ええそれは間違いなく南さんご本人の血だー。

おそらく犯人は殴って殺害したあと、自殺にみせかけるために手首を切り、棚の所まで運んだのでしょう」

海未「だと思いますよ。こうやって血液が点々と続いているのですから」

古畑「えー、今、何と?」

海未「いや、ですからこうやって点々と・・・まあ途中で途切れていますけど・・・」


もし、本当に彼女が自ら命を絶ち、そしてふらふらになって倒れこんだのならば、血はここ(棚)まで続いているはずだ。

ですが、現場の血痕は途中で途切れ、ここ(棚)の場所で再び血が付いているんです。

そうつまり、犯人は撲殺したあと我に返ったのでしょう。

どうにかして証拠をなくさないと、と。そこでまずは自殺に見せかけようと手首を切り、その後死体発見の位置まで運んだのでしょう。

死んだ人間を運ぶというのはなかなか難しい。おそらく被害者の脇のあたりでも持って後ろ向きに引きずったんです。

その時についたのですよ。被害者、南ことりさんの血液が犯人の衣服に!

だからこうやって中途半端な位置で血痕が途切れているんだ。

もし、犯人が冷静だったならばそれか殺人慣れをしている、もしくは計画的な犯行ならば、まず死体を運んでから手首を切ったはずです。

本当に自殺に見せかけるならば・・・」

>>53ミス

古畑「そう、途切れているのです。おかしいんですよ。

もし、本当に彼女が自ら命を絶ち、そしてふらふらになって倒れこんだのならば、血はここ(棚)まで続いているはずだ。

ですが、現場の血痕は途中で途切れ、ここ(棚)の場所で再び血が付いているんです。

そうつまり、犯人は撲殺したあと我に返ったのでしょう。

どうにかして証拠をなくさないと、と。そこでまずは自殺に見せかけようと手首を切り、その後死体発見の位置まで運んだのでしょう。

死んだ人間を運ぶというのはなかなか難しい。おそらく被害者の脇のあたりでも持って後ろ向きに引きずったんです。

その時についたのですよ。被害者、南ことりさんの血液が犯人の衣服に!

だからこうやって中途半端な位置で血痕が途切れているんだ。

もし、犯人が冷静だったならばそれか殺人慣れをしている、もしくは計画的な犯行ならば、まず死体を運んでから手首を切ったはずです。

本当に自殺に見せかけるならば・・・」

海未「なるほど、確かにそうすればことりの殺害のトリックですか? がわかりますね。で?」

古畑「で?」

海未「しらばっくれないでください。そこから私が犯人だとどう決めるのですか?

あれですか? 今から私の制服でも調べてことりの血液反応でも調べますか?」

古畑「いえ、その必要はありません。時期に答えが来ます」

海未「答えが・・・来る?」

タッタッタッタッタ・・・・ガラッ

西園寺「古畑さん、園田海未さんの衣服から南ことりさんの血液反応がありました」

海未「なっ・・・あなたいつ、私の制服を!?」

西園寺「いえ、調べたのは制服ではありません。道着です」

海未「道・・・着?」

古畑「えー、そもそも手首から滴り落ちる血液がそうそう衣類に付着することはそうそうないのですよ。

もちろん、長ズボンやロングスカートなど足が隠れるものを履いていない限り・・・。

さらにここは学校だー今時の女子高生の制服だとますます付着しずらい。

ですが、1つだけあったんですねー」

海未「それが・・・まさか・・・」

古畑「えーその通りです。あなたの弓道着なんですねー。

おそらく南さんは部活中のあなたに話があるとでも言って、呼びに来たのでしょう。彼女の携帯電話からは通信記録がなかったので

南さんからのお願いは断れないたちであるあなたのことだ、着替えるのもためらってすぐに着いて行った。

そして、現場にて話をして・・・彼女を殺害した。

こんなところでしょう? どうですか?」

海未「・・・・・・・・・・・・・・さすがですね。

さすがは、有名な刑事さんなだけはありますね。そうです。私がことりを殺害しました。

トリックもすべて古畑さんがおっしゃるとおりです。

ただ、まさか・・・ことりの色紙が落ちるとは・・・もう少し冷静であるべきでしたね・・・」

海未「古畑さん、1つお聞きしても?」

古畑「どうぞ」

海未「あなたはいつから私が怪しいと思っていたのですか?」

古畑「初めて道場に訪れ、あなたと話した時です。

我々は南さんの死因は言っていましたが、それが自殺か他殺かについては話していませんでした。

しかし、あなたはあなただけが彼女が自ら命を絶ったと言ったんです」

海未「そんな早くから・・・細心の注意を払っていたのですがね。まだまだ私も修練が足りないということですね・・・」

古畑「いえ、殺人に修練もへったくれもありません」

海未「それもそうですね。では、こちらも1つ。どうしてこんな朝早くだったのか、当てましょうか?」

古畑「どうぞ」

海未「1つは今日が金曜日であること。現在学校が緊急休校ですから、練習を終えた私が道着を持ち帰り洗ったら証拠がなくなるから。

そして、もう1つ・・・」

古畑「どうしました?」

海未「いえ、これは私の胸の中にしまっておきます・・・」

古畑「そうですかー」

海未「すみません、今は何時ですか?」

古畑「えー・・・丁度8時ですね」

海未「穂乃果、今日は寝坊しちゃったみたいですね・・・。

全く・・・まあ、今日だけは許しましょう」

古畑「では」

海未「はい・・・」


~終わり~

以上です。

ありがとうございました。

感想等あったら適当にお願いします。

このSSまとめへのコメント

1 :  ハナ   2015年03月20日 (金) 13:36:02   ID: fyaCtyhM

いや〜、非常に面白かったですねぇ。
私、古畑さんのドラマ気に入ってて全部見たんですよぉ。
今度は、SMAPの時みたくμ'sのメンバー9にんとも犯人なエピソードを拝見したいものですぅ。

ハナでした。

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