洋榎「おはよう」絹恵「おはようお姉ちゃん」(147)

代行 ID:7nVNTtGH0

愛宕姉妹とか支援するしかないじゃないか

代行ありがとうございます
ゆるりと書いていきます

1月13日 8:27AM
~愛宕家~

~絹恵の部屋~

洋榎「絹ぅ~」ユッサユッサ

絹恵「・・・ぅんん・・・」

洋榎「絹ぅ~。なぁ、絹ぅ~~」ユッサユッサユッサ

絹恵「んん・・・ぅん?おねえちゃん・・・?」ウーン

洋榎「お、起きたか?」

絹恵「起きたというか起こされたというか・・・」

絹恵「どうしたん?休みの日のこんな時間に」

洋榎「いや・・・とくに用事っちゅう用事はないんやけどな」

絹恵「じゃあなんで起こしたんよ・・・もうちょっと寝たかったのに」

洋榎「いや、なんというかな?あれやねん」

絹恵「あれってなにーさ?」

洋榎「話すと長くなる・・・それは今朝のことやった・・・」

洋榎「朝早く目覚めた私はカーテンを開け外を眺m 絹恵「ヒマなんやな?」

洋榎「はい」

洋榎「しかしようわかったな。さすがウチの妹」ウンウン

絹恵「そんなことやろうと思ったわ・・・別に今回が初めてやないしね」

洋榎「返す言葉もないわ」タハハ

洋榎「でもわかってるなら話が早い。今からなにするか決m」グゥゥゥ

洋榎「・・・・・・///」

絹恵「朝ごはん作ろっか」ニコッ

洋榎「・・・うん。頼んだ!」

絹恵「一緒にやるの」コツン

洋榎「あたっ」

絹恵「メニューどうしよっか?」

洋榎「はいはい!からあげからあげ!」

絹恵「朝からからあげはちょっと重いやろ・・・」

絹恵「いつも通りでええやんな?お姉ちゃん冷蔵庫から材料とってー」

洋榎「合点承知や!」


洋榎「はい鶏肉!あと粉!」

絹恵「だからからあげちゃうって」

絹恵「お姉ちゃんは卵焼きやってな。私はお味噌汁やっとくから」

洋榎「あいよー。ネギ入れるで?」

絹恵「うんお願い」

タンタンタンタン

洋榎「ほぉ・・・」マジマジ

絹恵「どしたんお姉ちゃん?」

洋榎「そうやって切ると玉ねぎの催涙エキスは出ーへんねんな」

絹恵「催涙て・・・うん、こうやると出ーへんねん」タンタンタンッ

洋榎「絹はええお嫁さんになるな」

絹恵「おっ、およっ、およめさんて、そんな、まだ、高校生、やし、そんな、」

洋榎(真に受けてる絹かわええ)

お姉ちゃんのお嫁さんイイね
支援

絹恵「よしっ。下ごしらえ完了っと。そっちはどうお姉ちゃん?」

洋榎「我ながらうまくできたと思う」フンスッ

絹恵「えっ、もう完成さしてもうたん??まだこっちはこれからやのに」

洋榎「あっ・・・」

絹恵「もう。お姉ちゃんいっつもなんかやらかすねんから」

洋榎「面目ない・・・」

絹恵「しゃあないし、じゃあ卵焼きつまみながら残りのやつ作ろっか」ニコッ

洋榎「そっそうやな!それがええ!実はそのために作ったんや!」アセアセ

絹恵(必死に言い訳してるお姉ちゃんかわいい)

絹恵「うんっ。やっぱりお姉ちゃんの卵焼きはおいしいね」ニコッ

洋榎「せやろーさすがやろー?」

絹恵「うんさすがやで。お姉ちゃんもええお嫁さんになるんとちゃう?」

洋榎「ウチは結婚せえへん!バリバリに働くかっこええお姉さんになるんや!」

絹恵「別に結婚してもバリバリに働いてはる人いっぱいやはるし、結婚するせーへんは関係ないと思うよ?」

洋榎「た、たしかにそうやな・・・」

洋榎「ウチが誰かの嫁さんに・・・」ウーム

ホワンホワンホワン

洋榎『あなたおかえり!ご飯にする?お風呂にする?それともわたs


洋榎「あ、あかんあかん!そんな軽い女とちゃうでウチは!!」

絹恵「何言ってんの?」

9:30AM

絹恵「よしっ。完成ー!」

洋榎「今日はちょっとだけ豪華やな」

洋榎「炊き込みご飯、シジミのみそ汁、ほっけの開き、ほうれんそうのお浸し・・・」ジュルリ

絹恵「あとお姉ちゃんの作ってくれた卵焼きな」

洋榎「もうほとんどつまんでもうたけどな」

絹恵「ほんじゃ」

洋榎「せーの」

洋榎・絹恵「「いただきまーす!」」

シエンスルデー

洋榎「うん!やっぱ絹の料理はおいしいな!」モグモグ

絹恵「お姉ちゃんも手伝ってくれたからね」モグモグ

洋榎「こんなうまいもんをいつかどこぞの誰か知らん馬の骨に食わせることになるとは・・・許せへんな」

絹恵「もう、だからまだ高校生やからそういうの考えんのは早いって」

洋榎「誰かに絹を盗られる前に絹の料理を堪能しとかなな・・・」モグモグ バリッ

絹恵「もーだからそういうのは・・・・・・って今のバリッて音なに?」

洋榎「ん?シジミやけど?」

絹恵「お姉ちゃんまさかとは思うけど・・・殻ごと食べてへんよね?」

洋榎「えっ?殻ごと食べるもんとちゃうの?」

絹恵「」

絹恵「・・・普通中身だけをとって食べるんやで?貝類は全部」

洋榎「だってシジミの中身ちっちゃいしいちいち取るんめんどくさない?」

絹恵「というか殻ごと噛めるっていうのに驚きを隠せへんわ・・・どんな歯ぁしとるんよ」

洋榎「こんな歯ぁ!」ニーッ

絹恵「食事中に見せない」コツン

洋榎「あたっ」

パクパクモグモグ

絹恵「前から思ってたけど、やっぱりお姉ちゃんお魚の身ぃとるんうまいよね」

洋榎「そうかー?日本人として当然やと思うけどなー」

絹恵「いや、お姉ちゃんは特別うまいと思うで」

洋榎「ふーん・・・絹がそう言うんならそうなんやろな」

絹恵「履歴書の特技欄に『魚剥き』って書けるぐらいうまいで」

洋榎「ほんまか!?いやーなんか照れるなぁ///」テレテレ

絹恵(照れてるお姉ちゃんかわいい)

10:12AM

洋榎・絹恵「「ごちそーさん!」」

洋榎「ふぅーっ。朝からご飯3杯も食べてもた」キュップイ

絹恵「ふふ。おいしそうに食べてもらったら私も嬉しいわ」ニコッ

洋榎「これは今日昼ごはんいらんのちゃうかな」

絹恵「いつもそう言いながらちゃんとお昼食べてるやん」

洋榎「そうやったか?」

絹恵「そうやで」

洋榎「まぁ絹がそう言うんならそうなんやろうな」

洋榎「絹はなんでも知ってるな」

絹恵「そんなことないよ」

魚を綺麗に食べる洋榎ちゃんかわいい

カチャカチャカチャ ゴシゴシゴシ

絹恵「はいお姉ちゃんこれ」サラワタシ

洋榎「ほーい」フキフキ

絹恵「はい」ヒョイッ

洋榎「うい」フキフキ

洋榎「・・・・・・」マジマジ

絹恵「どしたん?」

洋榎「いや、絹はいつも洗剤使って洗ってるのに全然肌荒れせーへんねんなーって」

絹恵「いつもやってるから肌が慣れてるんとちゃうかな」

洋榎「えーなーうらやましいなー。ウチなんか乾燥肌やしこんな冬場は特にクリーム必須やのに」

洋榎「ふこーへーやー」ブーブー

絹恵「お姉ちゃんの手もたいがい綺麗やと思うけど」

絹恵「よーし洗い物終わりっと」フゥ

洋榎「食器洗いなんてウチらのチームワークにかかればちょちょいのちょいやで!」

絹恵「たかが食器洗いなんかでえらい嬉しそうやね」

洋榎「たかが食器洗い、されど食器洗いや。1円を笑うもんは1円に泣くんやで。よう覚えとき」

絹恵「う、うん(なんか説教されてるみたい)」

洋榎「今日日曜やしロクな番組やってへんのやろうなー」

絹恵「今N○K教育ではやりんの麻雀講座やってるみたいやで。見る?」

洋榎「今日のゲストによるなぁ。この番組はおもしろい時とそうでない時の差が激しいからなぁ」

はやり『はーいみっなさーん☆はやりんの麻雀講座、はっじまっるよーん☆』

はやり『今日のゲストはー・・・この方ですっ!』

理沙『・・・・・・よろしくっ』プンプンッ


洋榎「なーんや、野依さんか」

絹恵「お姉ちゃん野依さん嫌いなん?」

洋榎「いや嫌いとかやのうてな。あの人言うことはしょりすぎてようわからんし」

絹恵「そういうとこがかわいいと思うけど」

絹恵(まあ確かにお姉ちゃんの性格からしてあんまり合わへんやろうなー)

洋榎「絹ー」

絹恵「なに?」

洋榎「みかんほしいー」

絹恵「はいはい、今とってくるからな?」

~台所~

絹恵(前に買いもん行った時におみかんもいっぱい買ってきたし、まだあるよね)ガサゴソ

絹恵(・・・・・・あれ?)ガサゴソ


絹恵「お姉ちゃん!!」

洋榎「うおっ!?なんやいきなり??びっくりしたー」

絹恵「もしかして前買ってきたおみかん全部食べてしもた?」

洋榎「あ・・・」

絹恵「もう、ほんまおみかん好きなんやから、お姉ちゃんは」ハァ

洋榎「ごめん・・・」

洋榎「・・・・・・あっ!」ピコーン

洋榎「ほな今から買いに行こか!」

絹恵「ええよ、私が買ってくるからお姉ちゃんはゆっくりしといて」

洋榎「いや、こっちも家にずっと居てたらヒマやし。散歩がてらなんかおいしいもんでも買いに行こうや」

絹恵「あっそれええアイデアやね。さすがお姉ちゃん」

洋榎「せやろー?そうと決まれば着替えて来るっ!」ドヒューン

絹恵「ほんまお姉ちゃんは自分のこととなると頭の回転速いなぁ」フフッ

絹恵「私も着替えよ。おいしいもん言うたらあそこまで行くやろうし、ちょっとおしゃれして行こっかなっ♪」

~とある駅地下モール~

ワイワイガヤガヤガヤ

洋榎「ほわーーっ!人多いなー!」キョロキョロ

絹恵「3連休の中日で日曜やしね。まだ空いてるほうやと思うで」

洋榎「はよ買いに行かんと売り切れるかもしれん・・・!」

絹恵「お姉ちゃんはなにが目当てなん?」

洋榎「そらあれやろ、あれ」

絹恵「ああ、あれ?ほなちょっと急いだほうがええかもしれんね」

洋榎「やろ?じゃあ早速あそこに行こか!」

絹恵「うん(ほんま生き生きしてんなぁ)」クスッ

ワイワイワイガヤガヤガヤ

洋榎「うわーめっちゃ並んどる・・・」

絹恵「ちょっと来るの遅かったかもね・・・もうすぐお昼になるし、そのついでに買いに来てる人が多いんやろうな」

洋榎「神様、一生のお願いですからウチらの番が来るまで売り切れんといてください」テヲアワセ

絹恵「お姉ちゃん一生のお願い使いすぎ。今までどんだけお願いしてるか覚えてる?」

洋榎「絹、ええこと教えたるわ」

絹恵「?」

洋榎「キリスト教やらユダヤ教には神様は一人しかおらんけど、日本神道には八百万の神々がやはるからどんだけお願いしようと大丈夫なんや」

絹恵「お姉ちゃん神様信じてへんて前言うてたやん」

洋榎「そんなこと言うてへんよ」ピューピュー

ツギノカタドウゾー

洋榎「よかった!まだあるで!絹!」

絹恵「ほんまや!お姉ちゃんのお願い聞いてくれたんやろか」フフッ

洋榎「えっと、カスタード4つと、普通の2つ。あと抹茶4つください!」

アイヨー、1050エンネー

チョウドデスネー ドーモーアリャッシター

洋榎「ふふふ、いっぱいいっぱいや」ホワホワ

絹恵「もう、お姉ちゃん買いすぎ」クスッ

洋榎「買える時に買っとかんと後で後悔してまうでー」

洋榎「しかもこの冬限定の抹茶クリームたい焼き。これが絶品なんや。どれぐらい絶品かって言うとな」

絹恵「食べたことある私に説明せんでも」

12:02PM

絹恵「もうお昼やけど、ご飯どうする?なんか食べたいもんとかある?」

洋榎「このへんでランチと言えばあそこしかないやろ」キリッ

絹恵「え・・・でもあそこちょっと高ない?」

洋榎「絹、お金は使うもんや。出し惜しみしてたらお金の持ち腐れやで」

洋榎「それにおばあちゃんたちにもらったお年玉も持ってきてるし大丈夫や」

絹恵「でもあそこちょっとおしゃれやし・・・」

洋榎「人は見た目やない。見かけで判断したらあかんで」

絹恵「でもお姉ちゃん・・・」


絹恵「私はええけどお姉ちゃんジャージやん」

良かった・・・下丸出しの扉絵お姉ちゃんじゃなかったんだね

洋榎「?ジャージがあかんのか?」

絹恵「ジャージって一番おしゃれから遠い存在やん・・・」

絹恵「今日はあそこやめとこ。ほら、あっちにちょうどええ店あるしあそこ入ろ?」

洋榎「絹がそう言うなら・・・」プクーッ

絹恵「お姉ちゃんもそろそろおしゃれに気ぃ遣ったほうがええと思うよ?」

洋榎「でもジャージが一番身体にフィットするし、動きやすいし・・・」

洋榎「そ、それに・・・・・・ウチはおしゃれな服とか似合わへんし・・・」ウツムキ

絹恵「えっ?それ本気で言ってんの??」

洋榎「嘘でこんな惨めなこと言うかいな」

絹恵(お姉ちゃんが自分がどんだけかわいいか気付いてない・・・やと・・・?)

絹恵(これは・・・・・・よしっ!)

絹恵「なぁ、お姉ちゃん」

洋榎「なに」グスッ

絹恵「お昼食べ終わった後もちょっと買いもんして帰ろ?」

洋榎「なんで?たい焼きは手に入れたしもうええやろ?」

絹恵「いや、ちょっと見たいもんがあんねん。ええやろ?どうせ家に居てもヒマやろうし」

洋榎「まぁ絹がそこまで言うならウチは全然構わんけど」

洋榎(たい焼きだけじゃ物足りんのやろか?絹もウチ並みに食いっ気あるんやな)フフッ

絹恵(いつもジャージばっか着てる理由がわかった・・・そういうことやってんな)

絹恵(お姉ちゃんの間違った認識、私が壊して見せる・・・!)

絹恵(今日はお姉ちゃんのおしゃれデビュー日にするで!!)

昼食後

絹恵「じゃあ行こっか!」

洋榎「うい。ちなみにどこなん?」

絹恵「それはひーみーつっ」

洋榎「絹が内緒にするなんて珍しいな。そんだけ期待していいってことか?」

絹恵「ふふっ。それは行ってからのお楽しみ♪」


~とあるアパレル店~

洋榎「・・・食いもんちゃうかったんか」

絹恵「うん。ちょっと見たいもんがあってな。お姉ちゃんもたまにはこういう店に入ってみーさ」

絹恵「じゃあ行くでー!」グイッ

洋榎「ちょっ、そない引っ張らんといてー」アーレー

シエンスルデー

13:58PM

~店内~

絹恵「えーっと、これとこれとこれと・・・あっ後これもええかもな」カチャカチャ

洋榎「・・・・・・」ポケーッ

絹恵「これもええかな・・・ん?お姉ちゃんそんな呆け面してどしたん?」

洋榎「・・・・・・」ポケーッ

絹恵「お姉ちゃん?」ツンツン

洋榎「はわっ!あ、どした絹?」

絹恵「いや、お姉ちゃんがどしたんよ?」

洋榎「いや・・・こんなにウチと次元が違う店に入ったん初めてやから、ちょっとびっくりして・・・」

洋榎「ウチみたいなんが入っててええんやろか・・・」

絹恵「もう、お姉ちゃんが言うてたやん。『見た目は気にしたらアカン』って」クスッ

絹恵(それに、お姉ちゃんはこれからここでその違う次元に踏み込むんやから)フフッ

洋榎「そっそうやな。見た目は気にしたらアカン。そうやそうやったな」アセアセ

絹恵「ふふっ。そうやでお姉ちゃん。もっと堂々としとき」

洋榎「うん・・・てか絹、そんなけようさん服持って・・・絹はそんな買わんでも十分おしゃれやと思うけど・・・」

絹恵「ふふっ。これね、全部お姉ちゃんに着てもらうから」

洋榎「そうか。・・・え?」

絹恵「さっ、お姉ちゃん。試着室行くでー」グイッ

洋榎「ちょっ、待っ、えっ??ちょ待ってやどういうことか説明s」ズルズル

絹恵「すみません。これ全部試着したいんですが」

店員「はいどうぞ。・・・あっすみません、一度にご試着できるお洋服は8点までとなっております」

絹恵「あっ、そうなんですか・・・どうしよう・・・」ウーム

絹恵「」ピコーン

絹恵「あの、この8つは私のなんですが、あとの8つは姉が試着しますんで」

店員「そういうことでしたら、どうぞ。こちらです」

~試着室~

絹恵「はい、お姉ちゃん」ドサッ

洋榎「えっ?これ全部ウチが着んの??」

絹恵「うん。着方は私が教えるから大丈夫やで」ニコッ

テンション上がってきて大量に持ち込んじゃう絹ちゃんかわいい

洋榎「こんなけようさん・・・こんなん一回も着たことないわ」マジマジ

洋榎「着方はおろか、合わせ方なんかとてもやないけど想像できひんわ・・・」

絹恵「それも全部私に任して!そのためについてきたんやから」

絹恵「じゃあとりあえず服脱ごか!」ヒョイヒョイヒョイッ

洋榎「ちょっ、待ってっまだ心の準備がっ」アーレー


絹恵「はいっとりあえず完成!」ババーン

洋榎「・・・」

洋榎「・・・これほんまにウチか?」

絹恵「当たり前やん。どう?ご感想は?」

洋榎「・・・・・・」

洋榎「・・・きれい」

絹恵「やろ??ほんまこんだけかわいいお姉ちゃんがおしゃれせーへんなんて勿体なすぎるで!今までジャージで済ましてたことがうそみたいやろ?」

洋榎「・・・人って服で変われるもんなんやな」

絹恵「そうなんやけど、かわいい服をかわいく着るためには、着る人もかわいくないと似合わへんよ?」

絹恵「これが似合うってことはお姉ちゃんはもともとかわいいってことなんよ!」

洋榎「・・・次は」

絹恵「ん?」

洋榎「・・・次は、どれをどう着たらええんや?」ワクワク

絹恵「ああ、次はこれとこれとこれを合わせんねん。んでここをこう着て・・・」

絹恵(ふふっ。おしゃれする楽しさに目覚め始めたかな?)

こういうのすばらです

絹恵「ここをこうして・・・こうやっ!」ババーン

洋榎「・・・すごい」

絹恵「すごいのはお姉ちゃんやで。こんなに似合うとは思わへんかったわ。さすが私のお姉ちゃんやね」フフッ

洋榎「絹はすごいな・・・おしゃれのおの字も知らんかったウチをこんなに変えれるなんて」

洋榎「やっぱ絹はすごい!さすがウチの妹やな!」

絹恵「ふふっ。まだまだあるからどんどんいくでー!」

コレハドウカナッ? オーキレイヤー! ヤロー! ・・・

・・・・・・・・・
6:34PM

アリガトウゴザイマシターマタオコシクダサイマセー

服「ドッサリ」

洋榎「・・・まさかこんなに服を買う時が来るとは夢にも思わんかったわ」

洋榎「お年玉ほとんど使ってしもた・・・」

絹恵「ええ出費したと思うよ?それにお姉ちゃんが言うてたやん?『お金は使ってなんぼや。持ってるだけでは腐ってまう』って」

洋榎「・・・ふふっ。それもそうやな」

洋榎「今日は有意義な買い物ができたわ。全部絹のおかげやな。ありがとうな」

絹恵「こっちこそ、私のわがままに付き合ってくれてありがt」グゥゥゥゥ

絹恵「・・・///」

洋榎「あっははは!やっぱ絹はウチの妹やな!考えることは一緒やな!」

絹恵「こっ、これはなんというか、お昼ちょっとしか食べへんかったし、試着で頭使ったりとかして、いろいろあったし、」

洋榎「わかってるわかってる。絹は自分のお腹ぐらい正直にならんとな?」プクク

絹恵「ううっ・・・///」

腹ぺこ絹ちゃんもかわいい

洋榎「ほな晩御飯なににするか会議~」パチパチパチ

洋榎「絹は何食べたい?」

絹恵「私はなんでもええよ。あっ!じゃあお昼行くつもりやったあの店は?お姉ちゃん服買ったんやし着替えれば全然入れるで!」

洋榎「早速この服を着る時が来たか・・・なんか緊張するな」ドキドキ

絹恵「ふふっ。私前で待っとくからそこのトイレで着替えて来たら?」

洋榎「わかった!すぐやから待っててな!」ドヒューン

絹恵「はーい」


洋榎「・・・おまたせ」

絹恵「!」

絹恵(やっぱめっちゃかわいいやん・・・!)

洋榎「・・・どう?どっか変なとこない?」オドオド

絹恵「」ポケーッ

洋榎「絹ー?」フリフリ

絹恵「あっ・・・。あ、あの、似合ってる、よ。うん」

洋榎「ほんまか!?よかったー」パァァァ

絹恵「うん!じゃああそこ行こか」

洋榎「おう!


~レストラン~

店員「いらっしゃいませ。2名様でよろしいでしょうか?」

絹恵「はい、お願いします。あっ、できれば窓側の席がいいのですが・・・空いてますか?」

店員「はい。では窓側の席にご案内いたしますので、こちらへどうぞ」

洋榎「ほ~。メニュー1つとってもおしゃれやなーここは」

絹恵「しかも窓側で大阪の夜景がきれいに見えてるし。晩に来てよかったね」ニコッ

洋榎「そうやな。お昼やったらいつもの味気ない景色しか見えへんからな」

絹恵「私らその味気ない景色の中に住んでるんやけどな」ハハ

洋榎「別に悪くは言うてへんよ。上から見渡すのと実際に歩くのとは全然違った街の景色が見えるからな」

絹恵「そうやね。私はこういう大阪が好きやで。お姉ちゃんもなんだかんだ言って好きなんやろ?」クスッ

洋榎「ふふ。まあな。んじゃ何食べよっかなー。折角やしフンパツしたろかな」

絹恵「折角やし、ね。私もう決めたよ。お姉ちゃん決まった?」

洋榎「おう。えーっとボタンは・・・」

絹恵「お姉ちゃん、ここはボタン式やないよ」

7:48PM

店員「お待たせしました。こちらサーロインステーキ・季節の野菜ソース和えでございます」

洋榎「はーい」

店員「こちらキノコの和風パスタになります」

絹恵「どうも」

洋榎「絹、この肉まだジュージュー言うとるで・・・」ジュルリ

絹恵「おいしそうでよかったね」ニコッ

洋榎「しかも・・・おおっ!中は赤いまんまや・・・。これがレアか!」

絹恵「おいしそうやなー。あとで味見さしてな」

洋榎「おう。絹もあとでちょっと頂戴な」

絹恵「もちろん」

8:40PM

洋榎「おっ、もうこんな時間か。しゃべってると時間経つの忘れるなー」

絹恵「ほんまやね。料理もおいしかったし、至れり尽くせりやわ」

洋榎「ほんじゃそろそろ会計行こか」

絹恵「そうやね」


店員「合計で8560円になります

洋榎「」

絹恵「」

洋榎「・・・絹。今手持ちいくら?」

絹恵「・・・3500円。・・・お姉ちゃんは?」

洋榎「・・・」チラッ

絹恵「」

絹恵「どうしよ・・・」カタカタカタ

洋榎「そういえば値段気にせず頼んでしもた・・・なんちゅうアホなことをしたんやウチは・・・」

店員「? どうかされましたか?」

絹恵「あっ、あのっ!・・・実h 洋榎「あったっ!!」

絹恵「・・・え?」

洋榎「緊急用に5000円札畳んで入れてたの忘れてた」

店員「あの・・・」

洋榎「8560円ですよね?はい、これでちょうどです」

絹恵(良かったぁぁぁ・・・)ホッ

アリガトウゴザイマシター

洋榎「いやー一時はどうなる事かと思ったが」タハハ

絹恵「今回ばかりはお姉ちゃんのお手柄やね。あの5000円がなかったら私ら食い逃げになってたわ・・・」

洋榎「せやろーさすがやろー」

絹恵「うん。ほんまお姉ちゃんのおかげやで。さすがお姉ちゃんやね!」

洋榎「まぁ服選んでくれたお返しってことで」

絹恵「あはは。ありがとう」

洋榎「もう9時か・・・時間経つのは早いなぁ」

絹恵「んじゃそろそろ帰ろっか。あっ、ちょうどバス来たみたい」

洋榎「よーーしじゃあ食後のダッシュや!負けたほうが勝ったほうにジュース一本!」ダッ

絹恵「あっ!お姉ちゃんずるい!私ヒールあるから走りにくいのに~」トテトテトテ

~愛宕家~

洋榎・絹恵「「ただいまー」」ガチャッ

雅枝「おうおかえり。遅かったやん。どっか行ってたん・・・って洋榎!?どうしたんそのかっこ!?」

洋榎「ああこれな。絹が選んでくれてん」

絹恵「うん。お姉ちゃんジャージばっかり着ておしゃれ全然せえへんかったからもったいないなーってずっと思っててん」

雅枝「なるほどそういうことか・・・似合うとるで、洋榎。絹もようやった」ナデナデ

洋榎「ほっ、ほんまか?変やない?」

雅枝「おう。似合っとる似合っとる」

絹恵「そらお姉ちゃんかわいいもん。似合わへんはずないやん」

洋榎「そんなかわいいかわいいばっか言うな・・・恥ずかしいやろ///」

雅枝「そんだけ出掛けてたんやったら疲れたやろ。お風呂沸いてるから早よ入り」

洋榎・絹恵「「はーい」」

絹恵「お姉ちゃんさき入ってええよ。私髪洗うから長くなるし」

洋榎「んじゃお先にな」

絹恵「うん」


10:52PM

~リビング~

絹恵「あー気持ちよかったー。外出後のお風呂は格別やなぁ」

洋榎「こういう時に日本に生れて良かったって思うよな。外国はシャワーしかないらしいし」

絹恵「そうやね・・・・・・(あれ?)」

洋榎(なんか・・・忘れてるような・・・)

洋榎・絹恵「「あーっ!!」」

恒子『ふくよかじゃない福与恒子と!』

健夜『すこやかじゃない小鍛治健夜の』

恒子・健夜『ふくすこの部屋~!』

恒子『今日のゲストはこ・ち・ら!』

咏『よろしくー。知らんけど』


洋榎「ゲストは三尋木プロかー」ハムハム

絹恵「この人若いのにすごいよね。前に試合見たことあるけどすごかったわ」ハムハム

洋榎「でも小鍛治プロには敵わんねんなー。プロって恐ろしいな」ハムハム

絹恵「お姉ちゃんやったらプロで生きていけるんちゃう?」ハムハム

洋榎「あんな化けもんの巣窟に入ったら生きて帰ってこれへんわ」ハムハム

絹恵「そんなことないと思うけど。・・・でもすっかり忘れてたなー」

洋榎「な。レンジで温めると温かくなるけどフニャフニャになるから嫌やねんけどなーしゃーないなー」

絹恵「でもやっぱおいしいね、あそこのたい焼きは」

洋榎「やなーくせになる味やもんなー」ハムッ

11:58PM

恒子『では皆さんまた明日ー!三尋木プロありがとうございましたー!』

咏『わっかんねーけどまたねー』フリフリ

洋榎「・・・・・・・」カクッ カクッ

絹恵「お姉ちゃんお姉ちゃん。寝るんやったら自分の部屋で寝ーや」ユッサユッサ

洋榎「ぁあぁ・・・うん・・・」ノビーッ

絹恵「なんだかんだで疲れたねー今日は」

洋榎「ふあぁぁ・・・そうやな・・・人多かったしな」

洋榎「・・・・・・」カクッ

絹恵「お姉ちゃん」ユッサユッサ

洋榎「ぅうん・・・そろそろ寝てくるわ。おやすみ・・・」フアァ

絹恵「うん、おやすみ」

洋榎「」テクテクテク

洋榎「・・・絹ー」

絹恵「なにお姉ちゃん?」

洋榎「・・・今日はありがとうな」

絹恵「・・・うんっ」ニコッ

~絹の部屋~

絹恵「ふうっ」ドサッ

絹恵「・・・・・・」ウト ウト

絹恵「今日は久々にお姉ちゃんと出掛けれて楽しかったなー・・・」

絹恵「また行きたいな・・・」

絹恵「それにしても今日は大収穫やったな・・・お姉ちゃんはおしゃれデビューできたし、たい焼きもフニャフニャになったけどちゃんと食べれたし・・・」

絹恵「ふふっ。夢でもお姉ちゃんが出てきそうやわ」

絹恵「ふぁぁぁ・・・明日も休みやからゆっくり寝れる・・・幸せ・・・」

絹恵「・・・って思ってたら今朝お姉ちゃんに起こされたんやっけ・・・」フフッ

絹恵「明日はちゃんと寝かしてくれるかな・・・?」

絹恵(・・・別に起こされてもいい・・・かも・・・)

絹恵「スゥ・・・」


カン

多くの支援ありがとうございました
また会いましょう。みなさんも良い夢を

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