リツコ「シンジ君、お願いがあるのだけれど」シンジ「なんですか?」(114)

リツコ「最近職員の体調が思わしく無いの」

シンジ「そうなんですか?普通に働いてる様に見えるんですけど」

リツコ「表面上は平気なのよ」

シンジ「へぇ・・・」

リツコ「一応症状緩和の為に栄養剤を作ったのだけれど」

シンジ「何でも作れちゃうんですね」

リツコ「そんな事ないわ・・・でも、知っていて放っておけないでしょう?」

シンジ「優しいですね」

リツコ「ありがとう・・・でもねシンジ君。こう見えて、私も忙しい身よ」

シンジ「やだなぁ、知ってますよリツコさん」

リツコ「それは良かったわ、だからねシンジ君」

リツコ「あなたの身近な人にはあなたからコレ、渡して貰えないかしら?」

シンジ「そう言う事なら任せて下さい!誰に渡せば良いんですか?」

リツコ「さしあたってはアスカ、レイ、マリ、ミサト辺りで良いわ」

シンジ「ミサトさんにはあまり会わないんですか?」

リツコ「私が渡しても、きっとミサトは飲まないわ」

リツコ「彼女、素直じゃないから」

シンジ「へぇ・・・ところでリツコさん、これ何の薬なんですか?」

リツコ「それは秘密。対象が女性ばかりでしょう?プライバシーに関わるとでも言っておきましょうか」

リツコ「いけない・・・マヤにもお願い出来るかしら?」

シンジ「いつも会うじゃないですか」

リツコ「そうね・・・だからこそ渡し辛いものもあるわ」

シンジ「そういうものですか・・・?」

リツコ「そういうものなの。じゃ、お願いねシンジ君」

リツコ「私に頼まれたと伝えてくれて構わないから」

シンジ「はい、わかりました」

リツコ「配合は個々に別にしてあるから、誤って他人の物を渡さない様に」

シンジ「やだなぁ、袋に名前書いてあるから大丈夫ですよ」

リツコ「そうね、じゃあよろしくお願いするわね」

シンジ「それじゃあ失礼します」

シンジ「珍しいなぁ~・・・リツコさんが僕に頼み事なんて・・・」

シンジ「そんなに大変な大変なのかなぁ・・・」

マヤ「あ!シンジ君・・・先輩見なかった?」

シンジ「リツコさんなら研究室に居ますよ」

マヤ「ホント!ありがとう!」

シンジ「あ・・・マヤさん、今リツコさん忙しいみたいです」

マヤ「そう・・・聞きたい事があったんだけど・・・」

シンジ「そんなマヤさんへリツコさんからお使いを頼まれてまして」

マヤ「先輩から?」

シンジ「はい、コレを毎食後に服用するようにって渡されて来ました」

マヤ「薬を渡すのもシンジ君にお願いする程忙しいのね・・・わかったわ」

シンジ「身体に気をつけて下さいね」

マヤ「?」

シンジ「じゃ、僕はこれで・・・お大事に」

マヤ「・・・私、別に元気なんだけどなぁ?・・・ま、いっか!」

シンジ「さっそくマヤさんを見つけれてラッキーだったなぁ・・・何だか今日はついてる気がするなっ!」

シンジ「おっ・・・あれは・・・おーい!真希波ぃ!!」

マリ「よっ!ワンコ君!何でネルフに居んの?テスト?」

シンジ「違うよ、リツコさんからの頼まれ事で・・・」

マリ「へぇー!珍しい事もあるもんだっ!」

シンジ「あ、それでね・・・その中に真希波へのお使いも・・・はい、コレ」

マリ「なにかにゃー?薬?」

シンジ「うん、忙しいから代わりに渡してくれって」

マリ「へーっ・・・パシリか」ぼそっ

シンジ「聞こえてるよ」

マリ「にゃははーゴメンゴメン」

シンジ「暇な僕には適任って事かな・・・?」

マリ「お使いご苦労様です!ワンコ殿!!確かに受領したよーっ!!」

シンジ「無理せずに身体に気をつけてね?お大事に」

マリ「?私、元気無い風に見えるかにゃ?」

シンジ「あとはいつも会う人ばかりだからすぐだな」

シンジ「家でも学校でも渡せるし・・・」

シンジ「でも、急ぎの薬だったら・・・」

シンジ「よし!探そうっ!暇だし」

レイ「・・・」

シンジ「あっ、居た・・・綾波ーっ」

レイ「なに?」

シンジ「リツコさんから預かりもの」

レイ「そう」

シンジ「食後に飲んでって」

レイ「そう」

シンジ「じゃ、確かに渡したからね」

レイ「ええ」

シンジ「その・・・身体に気をつけてね、綾波・・・じゃあね」

レイ「碇君・・・心配してくれてる・・・何故?でも・・・ぽかぽかする」

シンジ「後は・・・ミサトさんとアスカか・・・」

シンジ「そう言えばミサトさんは今日帰れないかもって・・・」

ミサト「だぁああああ!!忙し忙し!!」だだだだ

シンジ「・・・これこそ栄養剤が必要な人かも知れない」

シンジ「ミサトさぁーん!!」

ミサト「ん!シンちゃん!!ごめん、今忙しいのっ!!」あせあせ

シンジ「見れば解ります」

ミサト「ちょっち後にぃ・・・」

シンジ「あ、すぐ終わりますから・・・コレだけ持って行って下さい」

ミサト「薬?しかもリツコの処方じゃない・・・やーよ!返しといて!!」

シンジ「ダメです!心配してましたよ!?ちゃんと飲んで下さい!!食後に服用です!!」

ミサト「ちぇー・・・リツコの薬苦くて嫌いなのよね・・・」

シンジ「サプリメントみたいですから・・・忙しくても体調には気をつけて下さいよ?」

ミサト「ふぅーん・・・わかったわ!わざわざありがとね!シンちゃん!!」

ミサト「ひゃあー!目が回るぅうう!!!」どたどた

シンジ「ふぅ・・・後はアスカだけか・・・」

シンジ「どうせ帰ったらゲームでもしてるだろうし」

シンジ「ご飯の後にでも渡せばいいよね、食後だし」

んで

アスカ「ごちそうさまでした」

シンジ「あ、アスカ・・・ちょっと」

アスカ「何よ?私を呼び止めるなんて珍しいわね」

シンジ「そうかな・・・」

アスカ「で?下らない事だったらブン殴るわよ?」

シンジ「ちょっ・・・リツコさんから頼まれ事だよっ!」

アスカ「リツコから?また珍しいわね・・・」

シンジ「これ、食後に飲んでって」

アスカ「薬ぃ?なんで健康そのものの私が薬なんて飲む必要があるのよ!!」

シンジ「知らないよ!頼まれたから渡してるだけだよ!」

アスカ「いらない!リツコに返しておいて!!」

シンジ「そんな・・・リツコさんはみんなを心配して・・・」

アスカ「余計なお世話!!」

シンジ「もう!知らないよ?」

アスカ「何がよっ!!」

シンジ「ミサトさんは今日も徹夜で帰れないって言ってたし」

シンジ「そんなミサトさんにも渡す様に頼まれてた薬なんだから・・・」

アスカ「うぅ・・・っ・・・」

シンジ「飲んでおいた方がいいんじゃない?」

アスカ「やだ」

シンジ「夜に体調おかしくなっても知らないよ?」

アスカ「そんなビビらせる事言わないでよ!わかったわよ!!飲めば良いんでしょ!!」

シンジ「やっと素直になった」

アスカ「白湯!」

シンジ「はいはい・・・少し待ってよ・・・」

アスカ「苦いから嫌なのよ・・・リツコの薬・・・」

シンジ「ミサトさんと同じ事言ってる・・・」

アスカ「んぐっ!うげーっ!!」

シンジ「大丈夫?」

アスカ「バカ!苦過ぎて吐きそうなだけよ!!」

シンジ「ならいいけど」

アスカ「はぁ・・・口直しにアイスでも食べよっ!」

シンジ「白湯の後に急に冷たいモノ食べたらお腹壊すよ?」

アスカ「そんなヤワじゃないっつーの!!」

シンジ「はぁ・・・元気ならいいけど、リツコさんが言うにはネルフで体調悪い人増えてるみたいだから」

アスカ「全く!揃いも揃って軟弱ね!!」

シンジ「アスカも気をつけてね」

アスカ「はぁ?アンタバカぁ?私はアンタのハンバーグ食べてりゃ治るわよ!!」

シンジ「そっか」

アスカ「そうよ!!」

シンジ「じゃ、僕宿題とかするから・・・」

翌朝

アスカ「おはよ・・・」

シンジ「おはよう、アスカ」

アスカ「毎日アンタも大変ね・・・早起きして炊事して」

シンジ「いいよ、別に楽しいから」

アスカ「そっ・・・私にはわかんないわ・・・」

アスカ「ま、そのおかげでこうして私は朝からダラダラ出来るんだけど」

シンジ「僕もたまにはダラダラしたいな・・・」

アスカ「いいじゃない需要と供給が成り立ってるんだし」

シンジ「僕のダラダラしたい需要は・・・?」

アスカ「はぁ?知らないわよそんなの、自分で時間作ればぁ?」

シンジ「酷いな・・・」

アスカ「フン!」

シンジ「体調はどう?」

アスカ「べっつにぃーっ・・・普通よ、普通・・・むしろ良好よ」

シンジ「そっか」

アスカ「はぁ・・・さっさと歯、磨いてご飯食べるわよ」

シンジ「僕はもう磨いてるよ」

アスカ「・・・なんで私より先に磨いてんのよ」

シンジ「え?いつもの事じゃ・・・」

アスカ「えっ・・・そうだっけ?」

シンジ「おかしなアスカ」

アスカ「・・・?ま、いいわ・・・食事は待ってなさいよね」

シンジ「だから起きるまで待ってたんじゃないか」

アスカ「・・・それもそうね」

アスカ「・・・」がらがらがらがら

アスカ「・・・」ペッ

アスカ「・・・」しゃこしゃこしゃこしゃこ

アスカ「・・・うげ、歯磨き粉、苦い」ぺっぺっ

アスカ「・・・」ぼけーっ

アスカ「よしっ!」パン

シンジ(またやってるよ・・・アスカの朝の儀式・・・)じーっ

シンジ(洗面所開いてやるのやめて欲しいな・・・)じーっ

シンジ(なんで毎朝一度はバカ面してから気合い入れるんだよ・・・)じーっ

アスカ「ん!何見てんのよ!!このエッチ!!」

シンジ「何でエッチ扱いされなきゃいけないのさ・・・」

アスカ「ヤラシイ目で見てた!!」

シンジ「それは気のせいです」

アスカ「はぁ!?私に魅力が無いってーのぉおお!?」

シンジ「・・・」

シンジ(毎朝あのバカ面見たら千年の恋も冷めるよ)

アスカ「失礼しちゃう!!」

シンジ「それより時間ないよ?」

アスカ「あっ・・・!!待ちなさいよ!!いただきますはいつも一緒でしょ?」

シンジ「だから待ってるんだってば・・・」

アスカ「いただきます」

シンジ「いただきます」

アスカ「シンジ、今日の弁当は何にしたの?」

シンジ「え?ハンバーグが良かったんでしょ?ハンバーグにしたよ」

アスカ「そ・・・そう?気が利くじゃない!」

アスカ(ラッキー♪)

シンジ「やだなぁ・・・アスカが昨日の夜に自分で言ったんじゃないか」

アスカ「へ?私、そんな事言った?」

シンジ「そうだよ・・・」

【アスカ「はぁ?アンタバカぁ?私はアンタのハンバーグ食べてりゃ治るわよ!!」】

シンジ「・・・って」

シンジ「ねだってたんじゃないの?」

アスカ「別にそーゆーんじゃない!!」

シンジ「なんだ・・・じゃあ朝から手ぇ肉まみれにしなけりゃ良かった・・・」

アスカ「ま、感謝はしておいてあげるわ!喜びなさい!!」

シンジ「お粗末様でした」

アスカ「ごちそうさまでした」

シンジ「アスカ!」

アスカ「あによっ?」

シンジ「薬!」

アスカ「もう要らないって!!」

シンジ「毎食後って言われてるんだよ・・・ほら、白湯あるから」

アスカ「仕方ないわね・・・んぐっ」

アスカ「うげーっ・・・ニッガ・・・」

シンジ「水筒に入れて白湯持って行くから昼も飲んでよ?」

アスカ「仕方ないわね・・・あぁ・・・不味っ」

シンジ「ほら、早くしないと!遅刻しちゃうよ?」

アスカ「あっ!待ちなさいよ!!シンジっ!!」

シンジ「だから待ってるってば」

アスカ「うるさい!いちいち文句言うな!!」

教室

アスカ「でねーっ!昨日バカシンジったら嫌がる私に無理矢理・・・」

トウジ「さっすがセンセ、やりおりますなぁ!」

ケンスケ「碇・・・お前って奴は俺たちを差し置いて・・・」

ヒカリ「きゃーっ!碇君っ!!大胆・・・」

シンジ「・・・」

アスカ「薬を飲ませるのよぉっ!」めそめそ

トウジ「なんや・・・あほらし・・・」

ヒカリ「そ!そうよね・・・!!そんなワケないわよね・・・っ」

ケンスケ「・・・」じろーっ

ヒカリ「あ・・・相田君?私は別にそんな・・・」

ケンスケ「ニヤリ」

ヒカリ「違うの!!これは・・・」

シンジ「朝から賑やかな教室だなぁ・・・」

ガラッ

レイ「おはよう」

ケンスケ「!?」

トウジ「!!!!」

アスカ「嘘!!!?」

ヒカリ「綾波さん・・・今」

トウジ「あの綾波が・・・」

ケンスケ「挨拶した・・・?」

シンジ「おはよう、綾波」

レイ「おはよう、碇君」

アスカ「って!何普通にしてんのよ!!エコヒイキがみんなに挨拶したのよ!?」

アスカ「地球が崩壊してもおかしくないわ!!」

シンジ「綾波だって挨拶する時くらいあるんじゃない?」

アスカ「そりゃそうだけど・・・」

レイ「セカンドも、おはよう」

アスカ「お・・・おは・・・よう・・・」

シンジ「あ、綾波も昨日ちゃんと薬飲んだ?」

レイ「ええ」

シンジ「良かった、アスカは昨日も今日もダダこねて五月蝿かったんだよ・・・」

レイ「そう」

アスカ「うっさい!!余計な事言うなーっ!!」

アスカ「別に苦いのが嫌いだから薬は嫌とか言ってないんだからねっ!!」

ヒカリ(そうなんだ)

トウジ(なんや、意外とガキやな)

ケンスケ(アスカ様は苦い薬が嫌いっと・・・)

アスカ「あっ・・・」

シンジ「バレちゃったね」にこにこ

アスカ「~~~!!」カァァ

レイ「薬を飲んでから」

シンジ「え?」

レイ「身体の奥がぽかぽかする」

シンジ「そうなんだ」

レイ「そう」

アスカ「そう言えば・・・私も少しは気分が晴れやかと言うか・・・」

シンジ「苦いのに?」

アスカ「黙れっ!」ごすっ

シンジ「どこが晴れやかなんだよ・・・いたた・・・」

トウジ「なんやヤバい成分でも入ってんちゃうー?」

シンジ「それは無いよ、ネルフの職員に渡してるみたいだし」

ケンスケ「ふーん・・・うちのオヤジは昨日そんなの持ってなかったな」

シンジ「女の人だけみたいだよ?」

アスカ「なにそれ?逆に怖いわね・・・」

ヒカリ「女の人特有のを和らげるんじゃない?」

アスカ「あぁ!そういう薬か!それなら納得!!」

シンジ「?」

アスカ「アンタは気にしなくていーの!!」

レイ「ホームルーム・・・はじまるわ」

トウジ「せやせや!」

ヒカリ「着席しないと」

シンジ(なんだか良くわからないけど、綾波が他の人と打ち解けはじめれそうで良かった・・・)

放課後

シンジ「アスカ、綾波・・・今日は?」

アスカ「今日も非番よ」

レイ「私も今日は呼ばれてないわ」

シンジ「そっか、僕はまたリツコさんから呼び出されちゃったんだ・・・」

アスカ「何?最近リツコのお気に入り?」

シンジ「暇そうだから雑用に丁度良いんじゃないかな?」

アスカ「ちゃんとご飯作りに帰ってきなさいよ!!」

シンジ「わかってるって・・・」

レイ「碇君のごはん・・・」

アスカ「?」

レイ「・・・何でもない」

アスカ「・・・大丈夫?アンタ、熱でもあるんじゃないの?」

レイ「大丈夫、健康・・・」

アスカ「常に顔面蒼白の癖にね」

レイ「それは元々・・・」

アスカ「あっそ!じゃ、また明日ね!エコヒイキ!」

レイ「私も・・・こっちだから・・・」

アスカ「はぁ?」

レイ「たまには・・・一緒に・・・」

アスカ「調子狂うわね」

レイ「ダメ?」

アスカ「別にぃ・・・好きにすればぁ?」

レイ「そう」

シンジ「じゃ、僕はここで」

レイ「碇君、また明日」

帰路

アスカ「・・・」てくてく

レイ「・・・」てくてく

アスカ「・・・」てくてく

レイ「・・・」てくてく

アスカ「・・・」てくてく

レイ「・・・」てくてく

アスカ「・・・」てくてく

レイ「・・・私」ぴたっ

アスカ「はぁ?何か言った?」ぴたっ

レイ「こっちだから」

アスカ「あーはいはい・・・また明日・・・」

レイ「セカンド、また明日」ぺこり

アスカ「じゃーねっ!」

アスカ(折角一緒に帰ってやってんだから何か話しなさいよ!!・・・私も・・・か・・・)

研究室

リツコ「皆には渡せたかしら?」

シンジ「はい」

リツコ「そう、何か変わった様子はない?」

シンジ「いえ・・・あっ!綾波が何だか少し・・・」

リツコ「レイ?」

シンジ「いえ・・・ほんの少しですけど、明るくなったかなって」

リツコ「そう、良い傾向ね」

シンジ「はいっ!」

リツコ「それで、今日呼んだのはまた頼みがあってなんだけど」

シンジ「またお使いですか?」

リツコ「そんな大した事じゃないのよ、少し様子を見て来て欲しいだけ」

シンジ「様子?誰のですか?」

リツコ「そうね・・・今日はマヤがいいかも知れないわ」

シンジ(別の日にも頼まれるんだ・・・)

シンジ「マヤさーん」

マヤ「あら?シンジ君、今日も何か用かしら?」

シンジ「リツコさんに様子を見て来てくれって」

マヤ「先輩が?」

シンジ「薬飲んでくれました?」

マヤ「ええ・・・毎食後よね?」

シンジ「多分それで身体の調子が良くなったか気にしてるんですよ」

マヤ「そうね・・・サプリメントみたいだし、なんだかお肌の艶なんかも・・・」

シンジ「そうですか」

マヤ「あっ!シンジ君?こういう時は誉める所よ!」

シンジ「すみません」

マヤ「もう・・・女性の変化には気を使ってね!」

シンジ「勉強になります」

マヤ「うふふ・・・シンジ君から見て、私ってどうかなぁ?」

シンジ(あ、これはきっと誉める所だ)

シンジ「可愛いお姉さんって感じです」

マヤ「えっ!そ・・・そーぅ?コラ!大人をからかうんじゃないぞっ!」

シンジ「てへへ・・・」

シンジ(いや・・・今のは期待してだろ)

マヤ「ふふ・・・そっか・・・そっか」

シンジ(まんざらでもないって感じだな・・・)

シンジ「でも余り彼氏が居るーとか、浮いた噂聞きませんよね?」

マヤ「私、オペレーターの仕事に就きたくて・・・勉強ばっかりだったから・・・」

シンジ「もったいないですよ」

マヤ「そ・・・そうかなぁ・・・?私、男の人に対して自信無くって・・・」

シンジ「それって他の人に相談とかした事ないんですか?」

マヤ「な・・・ないわよっ!恥ずかしくて・・・そんな事・・・この歳で」

シンジ「すみません」

マヤ「あっ・・・いいの!今日はずっと籠りきりだったから人と話せて嬉しかったのかしら?つい・・・」

シンジ「いえ・・・僕なんかで良かったら」

マヤ「シンジ君は優しいから・・・あっ!今の話は誰にも内緒よ?」

シンジ「わかってますよ」

マヤ「でも、シンジ君が誉めてくれたから少し前向きになれるかも知れない」

シンジ「それはよかったです」

マヤ「ありがとう、シンジ君」

シンジ「いえ・・・そんな・・・」

マヤ「お薬は飲むと調子が良くなるから助かりますって先輩に会ったら伝えておいてね」

シンジ「はい」

マヤ「私も、直接会ったら言っておくけど・・・今はこの作業にかかり切りだから」

シンジ「わかりました・・・じゃあ、僕アスカのご飯作らないといけないんで、失礼します」

マヤ「ありがとう、わざわざ来てくれて」

シンジ「いえ・・・暇人ですから」

シンジ(大人には大人の悩みがあるんだなぁ・・・)

シンジ(それにしてもマヤさん・・・男の人に興味あったんだ・・・)

シンジ「さ、帰ろう」

シンジ「あれ?」

マリ「わーんこ君!!」

シンジ「真希波・・・今日もネルフに居たの?」

マリ「そうだよーエヴァの中が一番落ち着くから」

シンジ「へぇ・・・僕にはわかんないや」

マリ「それよりワンコ君!あの薬、いいねぇ~!」

シンジ「マヤさんも調子良くなったって言ってたよ」

マリ「うんうん!なんかこう・・毛艶が良くなったってゆーのかニャぁー?」

シンジ(ここは誉めとく所だ・・・もう学習したぞ)

シンジ「何か血色良いよね?」

マリ「おっ!わかってるぅー!!顔色も良くなってみたいだニャ!!」

マリ「そしてこの弾けるボディ!!」うりうり

シンジ「それはわからないよ・・・」

マリ「むー!ワンコ君はシャイ過ぎてつまんなーい」

シンジ「どう反応したら正解だったのさ」

マリ「うーん・・・もう少し動揺したりぃ」

シンジ「動揺したよ」

マリ「伝わらなーい!もっとリアクション!!」

シンジ「えぇっ・・・」

マリ「ま、良いニャ!ワンコ君に期待するだけ無駄だったみたいだねっ」

シンジ「ごめん」

マリ「この元気はつらつプリプリボディ、自信あるんだけどニャ?」

シンジ「魅力的だと思うよ」

マリ「冷めてるねぇー少年っ」

シンジ「歳変わらないじゃないか・・・」

マリ「流石のワンコ君もスク水とか着たら興奮するかニャ?」

シンジ「・・・知らないよ」

マリ「あっ!想像した!」

シンジ「し・・・してないよ!!」

マリ「いいんだよぉ?今ならご機嫌が良いから、舐め回す様に見ても怒らないよっ!!」

シンジ「舐め回す様にって・・・」ゴクリ

マリ「うんうん!それが健全な男子の反応だっ!マリにゃん安心したよ!」

シンジ「何に対してだよ・・・」

マリ「自分の魅力値とワンコ君の正しいワンコ君に」

シンジ「もう・・・からかわないでよ」

マリ「むっふっふー!欲情したら姫に言いつけちゃうからねっ!」

シンジ「なんでそこでアスカが出るのさっ!!」

マリ「さぁーねぇー?あ、私はぁ・・・ワンコ君がオオカミ君になっちゃうならぁ・・・それでも良いんだよっ?」

シンジ「あんまりからかうとホントに食べちゃうよ?」

マリ「ワンコ君が言ってもあんまり迫力無いニャ・・・おあずけっ!」

シンジ「わんっ」

マリ「なにそれーっ!こりゃあ姫、苦戦してるだろうねーっ・・・お察しお察し!」

シンジ「だから何でアスカが出るのさ」

マリ「さぁー?直接聞いてみれば?・・・あっ!いけない!!シンクロテストっ!!」

シンジ「あぁ・・・リツコさんに怒られるよ?」

マリ「あでゅーっ!」

シンジ「・・・真希波は一体なんなんだよ」

シンジ「さ、今度こそ帰ろう」

葛城家

シンジ「ただい・・・」

アスカ「おっそーい!!」

シンジ「ごめん・・・」

アスカ「この私を空腹で殺す気!?」

シンジ「そんなつもりは・・・」

アスカ「もう!待ってたんだから!!早くしてよっ!!」

シンジ「すぐ用意するよ、暑いし冷麺とかで良い?」

アスカ「・・・やだ」

シンジ「え?何か食べたいものがあるの?だったらメールで教えてくれてれば買って来・・・」

アスカ「言わなくてもわかれ!!このバカっ!!」

シンジ「無茶苦茶だよ・・・」

アスカ「そこに材料余ってんでしょ!」

シンジ「え?朝の残り?」

アスカ「違う!!ハンバーグぅ!!夜もハンバーグが良い!!」

シンジ「えぇっ!またぁ?昼も弁当に入れたよ?」

アスカ「文句言うな!!さっさとする!!」

シンジ「お肉ばっかりは身体に悪いよ・・・」

アスカ「やぁああああだああああああ!!!今日は一日ハンバーグの気分なのぉおおおおっ!!!!」

シンジ「ダダこねないでよ・・・」

アスカ「うるさい!!さっさと肉こねろっ!!」

シンジ「えぇえ・・・気分乗らないなぁ・・・」

アスカ「やだぁああああ!!!シンジのハンバーグが食べたいぃいいいいっ!!!!!」

アスカ「びえええええ!!!」ひっぐぐすっ

シンジ「・・・何だこの生き物」

シンジ「はぁ・・・仕方ないなぁ、時間かかるよ?」

アスカ「作ってくれるの?」ぱぁぁ

シンジ「作らないと怒るくせに・・・」

アスカ「良くわかってんじゃない」ほくほく

シンジ「その顔されたらもうダメだよ・・・」

アスカ「・・・」じーっ

シンジ「どうしたの?」

アスカ「私も手伝う」

シンジ「え?良いよ・・・」

アスカ「私もやる!」

シンジ「何で急に?」

アスカ「知らない!そう言う気分になったの!!」

シンジ「じゃあ・・・」

アスカ「所でさぁ、シンジぃ?」

シンジ「何?」

アスカ「今日の私、少しいつもと違くない?」

シンジ「そうだね、いつもよりワケわかんないね」

アスカ「そうじゃなくて・・・ほら?何かあるでしょ?」

シンジ「え?何・・・?」

アスカ「もう!鈍感ねっ!!何だか昨日から調子がいいのよ!」

シンジ「あぁ、真希波やマリさんも言ってた」

アスカ「何だか今日の私、色っぽくない?」

シンジ「あーそうだね、そうなんでしょ・・・アスカからしたらそうなんだよ、きっと・・・アスカからしたらね」聞いてない

アスカ「やっぱり薬のせいかなぁ・・・?凄いわね!リツコ様々ね・・・」

シンジ「そうだね、リツコさんは凄いね・・・」

アスカ「~~~~!!!」

シンジ「?」

アスカ「はぁ・・・」

シンジ「何でいきなり落ち込むのさ・・・」

アスカ「何でも無い、アンタの鈍さに失望しただけ」

シンジ「ワケわかんないよ」

アスカ「なんで気付かないの?絶対絶対大きくなってるのにぃ!!」

アスカ「おっぱい」

シンジ「ぶっ!!」

アスカ「あっ・・・ハンバーグのタネがぁ・・・」

シンジ「気付くわけないよ!!そんな所ジロジロ・・・」ちらっ

アスカ「見たわね」

シンジ「いや・・・その、これは・・・不可抗力で・・・」

アスカ「いいのよ、見せてんだから」

シンジ「ぶたれるかと思った」

アスカ「今日は機嫌がいいから許してあげる」

シンジ「でも何で急に・・・?」

アスカ「知らないけど、昼過ぎから急に張りが良くなって来て・・・」

シンジ「張りって・・・」

アスカ「帰ってブラ合わせてみてもサイズが小さくなっちゃったから」

シンジ「?」

アスカ「アンタの財布から小遣いもらって下着買って来たの!」

シンジ「酷いよ・・・」

アスカ「だから今日は少しサービスサービスぅ!」

シンジ「どこかで聞いた事あるような・・・」

アスカ「どう?新しいブラ、可愛いでしょ?」

シンジ「だからそんな薄着で居たんだ・・・」

アスカ「そうよ!アンタ、ホント鈍感なんだから!!」

シンジ「何かみんな調子が良くなってるのは気のせいかなぁ・・・」

アスカ「みんな?」

シンジ「そうだよ、綾波も明るく?なったし」

アスカ「そうね」

シンジ「マヤさんも何だか積極的になってるみたいだし」

アスカ「へぇー」

シンジ「真希波は迫って来るし」

アスカ「いつもの事じゃない」

シンジ「アスカだって・・・」

アスカ「私?私はいつも薄着だし、第一アンタに見られても・・・洗濯とかさせてるから今更って感じ?」

シンジ「でも、いつもはこんな風に見せつけて来たりしないよ」

アスカ「それは・・・嬉しかったからよ!!」

シンジ「?」

アスカ「おっぱい大きくなったから嬉しいのよ!!言わせんな恥ずかしい!!」

シンジ「それもだよ!!やけに素直になるし!!」

アスカ「私はいつも素直よ!!」

シンジ「・・・」

アスカ「何で黙るのよっ!?」

シンジ「何か・・・本能に忠実になってない?」

アスカ「はぁ?私がアンタに欲情してるとでも言いたい訳!?」

シンジ「いや・・・そこまでは・・・でも」

アスカ「でも?」

シンジ「いや・・・別に・・・」

アスカ「気のせいよ!気のせい!!さ、バカ言ってないで早く作るわよ!!」

シンジ「そう言えばミサトさん・・・」

アスカ「はぁ?ミサトがどうしたの?ってか、私が隣に居るのにミサトの事とか他の女の事考えないでよ」

シンジ「いや、ミサトさん今日は帰って来るんだよね?」

アスカ「流石に2連チャンで徹夜はないでしょ?」

シンジ「そうだね」

アスカ「ふふっ・・・実は男としけこんでたりして・・・」

シンジ「どうかな・・・?」

ぴろりろりろりろ

シンジ「あ・・電話」

アスカ「アンタ、出なさいよ」

シンジ「もしもし?・・・あ、ミサトさん」

シンジ「え?・・・あぁ・・・そうですか・・・はい、はい・・・わかりました」ガチャ

アスカ「何?」

シンジ「今日も仕事で帰れないって」

アスカ「怪しい・・・」

シンジ「仕事って言ってたよ」

アスカ「どうだか?大方あの加持って人とよろしくやってんでしょ?」

シンジ「大人なんだし別にいいじゃないか・・・」

アスカ「ま、私たちには関係ない話ねっ!」

シンジ「出来た!!」

アスカ「お腹ぺこぺこぉー・・・」

シンジ「食べようか」

アスカ「いただきまーす」

シンジ「いただきます」

アスカ「うん!おいしい!!」

シンジ「そうだね」

アスカ「流石私が手伝っただけあるわ!」

シンジ「そうだね、殆ど僕がやってるけどね」

アスカ「うるさい!私はアンタが集中出来る様に補佐してたのよ!!」

シンジ「集中力なら乱されまくってたけどね・・・」

アスカ「ごちそうさまでした」

シンジ「お粗末様でした」

アスカ「シンジ、薬取って」

シンジ「はい」

アスカ「苦いのは嫌だけど、後の事を考えれば我慢出来るわっ・・・にがーっ」ぺっ

シンジ「大丈夫?」

アスカ「平気・・・これでおっぱいが買えるなら安いもんよ」

シンジ「そんなに重要なものかなぁ?」

アスカ「何よ!ぺったんこの虚しさったらないわよ!」

シンジ「そっか・・・」

アスカ「もう私には関係ない話だけどね!!」

シンジ「目のやり場に困るよ・・・」

アスカ「ふふーん・・・優越感~♪」

シンジ「気にしてたんだ」

アスカ「気にするわよ!女ですもの!!」

アスカ「マリなんて・・・いつも見せつけてきちゃって!」

シンジ「今日も弾んでたよ・・・更に」

アスカ「フン!私だってこれから!!」

シンジ「はいはい・・・がんばれー・・・」

アスカ「~~~~!!!」

シンジ「さ、寝よっと」

アスカ「ちょっと!」

シンジ「何?」

アスカ「ムラムラとかしない訳?」

シンジ「えぇっ・・・それ聞いちゃう?」

アスカ「どうなの!?」

シンジ(あぁ・・・またあれか、誉める所だ)

シンジ「するよ・・・目のやり場に困るし、だからもう寝るんだよ」

アスカ「そ、そう!?なら、しょうがないわね!!寝かせてあげるわ!!」にやにや

シンジ「はいはい、おやすみー」

シンジ(息苦しい・・・)

シンジ(暑いし・・・なんなんだよっ)

シンジ「もうっ!!」

アスカ「あ、起きた?」

シンジ「へ?アスカ?何で僕のベッドに・・・って・・・」

シンジ「おっ・・・おっ・・・ぱ・・・お・・・」

アスカ「何だか眠れなくて・・・すごく身体が熱いの・・・」

シンジ「えっ・・・ちょ・・・なんでそんな格好でぇえええええ????」

アスカ「暑いのよ・・・」

シンジ「ぎゃあああああああああああ」

アスカ「何?気を失ってるの?つまんなーい・・・すー・・・すー・・・」Zzz

翌日

シンジ「リツコさんっ!!」

リツコ「あら?どうしたの?血相変えて」

シンジ「あの薬、やめさせていいですよねっ!!」

リツコ「どうして?みんな良い方に向かってるでしょう?」

シンジ「ダメです!!特にアスカはダメです!!」

リツコ「あら?どうして?」

シンジ「日に日に効果が強くなるんでしょ?あれ!!」

リツコ「そうね、そういうものだもの」

シンジ「あれが何かはわかりませんけど・・・僕の身が持ちません!!」

リツコ「まぁ・・・襲われた?」

シンジ「襲われかけました」

リツコ「そう・・・ま、治験の結果としては期待通りと言った所ね」

シンジ「なんなんですか?アレ!!」

リツコ「知りたい?知って後悔するかも知れないわよ?」

シンジ「教えて下さい!」

リツコ「はぁ・・・アレはね、超強力なホルモン剤に・・・」

リツコ「気分の高揚を促す薬・・・つまり、向精神薬を極少量混ぜたものなの・・・」

シンジ「へ?」

リツコ「ほら、あなた達ってみんなハッキリしないじゃない・・・?」

シンジ「へ?」

リツコ「正直見ていて鬱陶しいの、あなた達の関係」

リツコ「マヤは男に目覚めないと処女こじらせて大変な事になるでしょうし・・・」

シンジ「はぁ・・・」

リツコ「ミサトは加持君に素直になれない」

シンジ「ま・・・まぁ・・・へぇ?」

リツコ「でも、一番タチが悪いのはアナタ達ね、シンジ君」

シンジ「え?」

リツコ「そもそもアナタ達の気持ちがわからないのよ」

シンジ「はぁ?」

リツコ「自信をつけさせて気分を持ち上げれば、自然と積極的になれると踏んだのよ」

リツコ「アスカの気持ちは・・・まぁ、そう言う事ね」

リツコ「レイはただ単にみんなと仲良くしたかっただけみたいね」

リツコ「マリは・・・あなたの事、からかって遊んでるだけね」

リツコ「私はもう見てられなかったのよ・・・煮え切らないと言うか」

リツコ「で、言ったわね・・・コレは治験だったって」

シンジ「えっ?えっ・・・?」

リツコ「私が一番わからないのはあなたの気持ち・・・フフフ・・・」

リツコ「私ね、わからない事があると解明したくなっちゃうの・・・証明付きでね・・・」

シンジ「そ・・・そんな・・・まさか・・・まさか・・・」

リツコ「覚悟しなさい、シンジ君・・・」

シンジ「うわぁああああああ!!!!!!」

リツコ「さぁ、あなたの本当の気持ちを・・・私の仮説を証明するのよ・・・」

シンジ「」ぷすり

リツコ「ふふ・・・これからが楽しみだわ・・・」

シンジ(父さん、僕はマッドサイエンティストって怖いと思います)

シンジ(今や僕は週イチで研究室に通う薬漬け廃人です)

シンジ(あの薬が無いと僕はもう生きて行けないんです・・・)

シンジ(でも良い事もあったんだ)

シンジ(異常なくらいシンクロ率が上がって)

シンジ(初号機の目からビームが撃てる様になったんだ)

シンジ(アスカや真希波も、獣みたいなエヴァになれるようになったし)

シンジ(綾波はみんなの事が好き過ぎでっかくなっちゃった)

シンジ(ところであれから14年が経ちました)

シンジ(ネルフはどうですか?僕はヴィレで元気にやってます)

リツコ「シンジ君、調子はどう?」

シンジ「行けます!この感じならネルフくらい跡形も無く消せますよ!」

リツコ「そう、頼もしいわね・・・ご褒美にお注射、打ってあげるわね」

リツコ(私設武装組織ヴィレ・・・碇司令、私の行為を裏切った報いですわ・・・)

リツコ「ふふ・・・計画通りね」

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