照「咲が麻雀部のない大学に行っただと!?」和「残念ながら…」(225)

照「どう言う事だ!」

和「私も聞きたいです!あっ、これ入部届」

照「…受理しよう。ようこそ、白糸台大学麻雀部へ」

和「まさか咲さんと違う大学に行く事になるなんて…」

照「東京の大学だよな!?」

和「はい、東京の大学です」

咲「入学式も終わったし…、少し見て回ろうかな」キョロキョロ

モブ「お嬢ちゃん、バスケットサークルとかどうですか?」

咲「えっ…あっ…、はい。黒子のバスケとか読んでました!」アセアセ

モブ「黒子のバスケ?あぁ、漫画ね。バスケットの経験は?」

咲「い、いえ全くありません。…ルールも知りません」ショボーン





モブ「テニスサークルなんだけど、どうですか?」

咲「うーん、テニプリは読んでましたけど…」

モブA「君、一年生?」

咲「は、はい。今年入学しました」

モブB「んー、この顔と角、何か見覚えが…」

モブA「うーん」

咲「わ、私の顔に何か?」アセアセ

モブB「思い出した、コイツ、宮永咲だわ。麻雀大会で活躍してた」

モブA「あぁ…、宮永照の妹か。俺、宮永照の出てるテレビ見た事あるわ」

モブB「一応、有名人って事だよな」

モブA「おぅ、コイツが居れば原村和とか、新子憧ちゃんと合コン出来るチャンスがあるかも」

モブB「いいねー」

咲「何のサークルの人達なんですか?」ニコッ

モブA「スーパーフリーって、楽しい事するサークルだよ」

モブB「女も男もハッピーハッピーさ!まぁまぁ、飲み会来なよ。奢るからさ」グイ

咲「えっ…、私、お酒とか飲めませんし…」

モブB「いいよいいよ。ウーロンハイ飲んでれば」グイグイ

モブA「そうそう、ウーロン茶と大して変わらないから」グイグイ

咲「で、でも、私人見知りする方ですから…」

モブB「そんな事言ってたら、何も始まらないって」グイグイ

モブA「どーせ、すぐ仲良くなるしさ」グイグイ

咲「は、離して下さい!私、見て見たいサークルが他にもあるんです!」

モブB「何てサークル?」

咲「た、確か、現代視覚何とかサークルみたいな…」

モブA「そんなサークルあったっけ?」

モブB「知らね。まぁ、詳しい事はラブホで聞こうぜ」

モブA「それもそうだな」

咲「や、辞めて!離して!離して下さい!」ウルウル

春日部「えー、君達。辞めてあげなさい。どう見ても嫌がってるじゃん」

咲「えっ…、貴方は?」

春日部「ただの通りすがりの部外者」

モブB「何だコイツ?」

モブA「部外者つーか、オバサン?」

春日部「あぁ?まだピチピチの20代だつーの!」ピキピキ

モブA「俺ら、お前じゃ無くて咲ちゃんに用があるわけ」

春日部「へぇー、良かった良かった。咲ちゃんに用があるのか」

モブB「そうそう、咲ちゃん」ウンウン

春日部「私も咲だ、ゴラァ!!!!!!!!!」



春日部「こーさかー、私コイツらに絡まれちゃったよー」

高坂「はいはい、今行くね。えっと…君」

咲「は、はい!弘世さん!?」

高坂「誰?この先に、現代視覚文化研究会の部室あるから、そこでお茶でも飲んでて。多分、お茶くらい出してくれると思うから」

咲「す、すいません。このお礼は必ず!」

高坂「いいよ、お礼なんて。咲ちゃん、あんな性格だしね。もちろん、そこがいい所なんだけどね」


春日部「ゴラァ!誰に向かって舐めた口聞いてんだよ!沈めるぞ!」

モブA「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」カタカタ



咲(咲ちゃん?もしかして…、あの人も、咲って名前の女の人なのかな?)

咲「ここが…、あの男の人が言ってた部室かな?」ゴクリ

咲「だ、誰か居るのかな。おトイレ行って来た方がいいかも…」ソワソワ


咲「…」ウーン

咲「…」モジモジ

咲「…えぇーい、輝いてここ一番!」クワッ


コンコン

「はーい、開いてますよ」

咲「しししししし、失礼します!」ペコリ

大野「おおっ…、女の子ですか!?」キラキラ

大野「貴方、一年生ですか!?コスプレに興味ない?ここに、フェイトの凛か、リリカルなのはのハヤテの衣装があるんだけど?」ハァハァ

咲「こ、コスプレですか!?」ビクッ

咲(しかし、おもちが…、和ちゃんくらい大きいなーこの人。うらやましいなぁ…)



荻上「大野先輩、いきなりコスプレの勧誘は辞めて下さいよ!一年生、引いてるじゃないですか!」ムスッ

大野「ご、ごめんなさい。何か声聞いてたら、運命感じちゃって…」

咲「う、運命ですか」タジタジ

荻上「全く。大野先輩は可愛い女の子なら、誰でも運命感じたって言うじゃないですか!」

咲「えっと…、そうなんですか?」

荻上「コホン。失礼しました。現代視覚文化研究会の五代目会長、荻上千佳と申します」ペコリ

咲「あっ、はい」ペコリ

荻上「本日は入学おめでとうございます。今日はサークル見学ですか?」

咲「そうですね。大学に入って、知り合いも友達も居ないので、何か良さそうなサークルないかなって」モジモジ

荻上「そうですか、私も田舎から出て来て友達も知り合いも居ない状態で入学しましたね」

咲「…その」モジモジ

荻上「はい。もしかしてとは思いました。ここに見学に来る人は少ないですからね」

咲「…趣味とか語れる友達が欲しいです。きゅふふふふ」チラッ

荻上「ティンと来ました」チラッ

大野「あぁ…、私よりじゃなくて荻上さんよりですか…」ガクッ

咲「えっと…、こ、コスプレとかも興味ありますよ!」

大野「ぜひ、着て下さい!?」クワッ

咲「そ、そのうちに…」アセアセ

荻上「大野先輩、少し自重して下さい。それで…。えー、お名前は?」

咲「はい、宮永咲です」ペコリ

荻上「咲?」ビクッ

大野「咲?」ジーー

もちろん書いてる人は違います。姉の照は腐ってない設定


咲「はい、宮永咲です。私の名前に何か?」

荻上「い、いや。たまたま先輩で同じ名前の人が居まして」

大野「宮永咲。宮永咲ねぇ…。どこかで聞いたような…」ウーン


ガチャ

高坂「みんな、久しぶりー」フリフリ

春日部「お前ら、元気してたかー」ゲラゲラ

大野「あっ!咲さん!お久しぶりです!」ダキッ

春日部「麻雀の全国大会で!?」

荻上「優勝した事もある!?」

大野「宮永咲ですって!?」

高坂「うん、そうだよ。僕の親戚の子も全国大会に出ててね。確か、友達に宮永照って名前の子が居たような…」ニコニコ

咲「あっ、それ私のお姉ちゃんです。親戚ってもしかして…」

高坂「うん、弘世菫って言うんだ。何か麻雀が強い高校の部長やってたよ」ニコニコ

咲「弘世さんの親戚ですか。道理で声が似てると思いました」

高坂「あの子もプリキュアとか好きだから、たまに一緒に映画見に行ったりするよ」ニコニコ

春日部「出たよ…。プリキュアとか。あれ小さい女の子向けじゃん」

大野「当然、衣装もありますよ。咲さんは完全になおちゃんですよね」

荻上(私のもあるんだろうな…)

大野「荻上さんは魔法少女ですからね。あっ、ティロります?」ゴソゴソ

荻上「着ません!」

春日部「で。何であんた、麻雀部のないこんな大学に来たの?」

咲「…少し麻雀から離れてみたくて」

高坂「プロの誘いとかもあったんじゃないの?」

咲「…断りました。大学の四年くらいは、麻雀を忘れて自由に過ごしてみようかなって。友達にも黙って受験を受けました…」

春日部「ふーん、私には麻雀の事はよくわからないけどさ。まぁ、人生長いんだし、自分のやりたい事すればいいんじゃないの?」

高坂「まぁ、麻雀のプロには高齢の方も居るしね。別に、高校卒業してすぐにプロにならなくてもいいかもしれないね」

咲「プロは…、今の所考えてません」

春日部「しっかしさー。こんな部に見学に来るって事は…」チラリ

咲「…はい///」コクン

春日部「あんたもオタクなわけだ?プリキュアとか見て、萌え萌えって言うような」

咲「それとは…少し違いますね。プリキュアも見てますけど」

荻上「こっち側ですよ。私と同じです」

春日部「あぁ…、腐ってる方か。まぁ、女だとそっちの方が多いよな」アハハ

春日部「最近、ゲイの友人も何人か出来たし。別に恋愛したきゃ男同士でもアリだと思うよ」

咲「」ガタッ

大野「」ガタッ

咲「お、男同士に興味があるんですか!?」クワッ

春日部「違う違う。アニメのホモ本に興味はねーから!」

大野「ちっ、何だ。目覚めたわけじゃないんですね」

荻上「んー、この辺かな」ガサゴソ

咲「ほおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?これは同人誌」

荻上「何となくライトな感じがするので、有名なアニメの同人誌を出してみました。どれがいいですか?」

咲「うわぁ…、うわぁ…、すごい!」ハァハァ

咲「長野じゃ、同人誌なかなか手に入らなくて…。これもいい!」フーフー

咲「私、福山潤キャラと小野Dキャラが大好きなんですよ!」キラキラ

大野「ふむ、かなりの正統派ですね」

高坂「ニワカって言われそうなだけど、王道だよね」

荻上「まぁ、そうですね。私はいいと思いますよ。あっ、これ中二病の勇太×一色です」

咲「ふおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

大野「ふむ、かなりの正統派ですね」

高坂「ニワカって言われそうだけど、実は王道だよね」

荻上「まぁ、そうですね。私はいいと思いますよ。あっ、これ中二病の勇太×一色です」

咲「ふおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?こんな最新のアニメまで」

咲「東京ってすごいですね!宝の山なんですね!」キラキラ

春日部「なんか大人しい感じの子だと思ってたけど…、やっぱり腐ってる話すると熱くなるのな」

咲「すごい!すごいですよ!あぁ、これも読みたい…、あれも…、それも…」

荻上「もし入部して頂けるなら、貸し出しますよ」

咲「ファッ!?」

大野「タダでアニメのDVDも、BL本の最新刊も借り放題ですよー。あと、コスプレと」

咲「むむむ…、お金はあんまりないし…。正直、それは助かります」

春日部「麻雀強いなら雀荘で稼げはいいじゃん」

高坂「宮永さんは顔が知れてて、多分誰も打ちたがらないよ。僕は脱衣麻雀で麻雀をいっぱいしたから、一度相手して貰いたいね」ニコニコ

春日部「脱衣麻雀のか!?」

高坂「普通の麻雀だよ」ニコニコ

咲「私、漫画とかイラスト描けないですよ?」

荻上「別にいいですよ。描けない部員も居ます。描くのに興味はあったりしますか?」

咲「は、はい///」

大野「こう見えて、荻上さんはプロの漫画家なんですよ!」

荻上「まだ読み切り程度の新人ですけど///」

咲「プロの漫画家さんですか!?すごい!」

荻上「描いてみたいなら、時間のある時に教えますけど。あっ、小説とかは書きませんか?」

咲「小説は…、実は書いた事あるんです」

咲「幼馴染の男の子と、対戦チームに居た執事さんの純愛ラブストーリーなんですけど…」

大野「ほぅ、リアル素材ですか」ウンウン

荻上「写真なんかあると妄想が捗りますよね」

咲「あっ…、写メなら…」パカッ


大野「ふむふむ」

荻上「なるほど」

大野「金髪君のヘタレ攻めですね!」

荻上「執事さんの調教攻めですよ!?」

咲「きゅふふふふふ、実は8パターン妄想して、書いてます」

荻上「8パターンですか!?」

大野「同カプの8パターン。この子、麻雀だけではなく…。天賦の才が!?」

咲「い、いやぁ~、授業中に暇でしたから///ついつい、考えてしまって」テレテレ

荻上「良かったら見せて下さい」

大野「私の腐った本も見せますよ」

荻上「大野先輩のは特殊性癖じゃないですか!?宮永さんが、怯えますよ!」

咲「だ、大丈夫です。大学生になったし視野を広げないとって思ってましたから」



春日部「つかさー、あっちの咲ちゃん、磨けば光るタイプだと思うんだよねー」

高坂「宮永照さんも美人だよね。菫ちゃんがいつもそんな事を言ってるよ」

春日部「服装は地味っ子だし、こりゃ改造したくなるな~」

白糸台大学麻雀部

ブーブー

和「あっ、咲さんからメールです。何々、早速友達が出来て、サークルにも入りましたっと」トン

憧「なかなか社交的ね。意外意外」トン

照「むっ、新子。それ、私の当たり牌だぞ」ロン

憧「あぁー、これかー」アチャー

和「サークルが現代視覚文化研究会?何ですかね、これ」

菫(ん?まさか…な)

照「咲の事だし、文化系だろう」

憧「名前からして映画研究会みたいなね」

和「気になります。どんな部員が居てるのか…。男の人は何人居るのかとかね!?」

菫「多分、10人も居ないと思うぞ。多分な」

照「なんで菫が知ってるの?」

菫「…親戚のお兄さんがそんな名前のサークルに入ってた気がしたから」

照「親戚か。もしかして、金髪のイケメンのお兄さんか?」

菫「えっ、あぁそうだよ。って照が会った事あったっけ?」

憧「何々、何ですかー?浮いた話ですか?ここ来て、そう言う話全然無かったから、私気になるなー」

和「お義姉さん、イケメン好きなんですか?私、応援してますよ」

照「誰も好きなんて言ってないだろ。菫が金髪のイケメンと歩いてるのを見た事がある、秋葉原で」

菫(げっ…、よりにもよってそこで見られるか…)ガクッ

照「菫の方が背が高かった。でも、イケメンだった」

憧「へぇー、弘世部長にそんな趣味が…」

和「iPS同好会も立ち上げましたけど、部長は興味ないですか?」

菫「だーもう!親戚だよ!し・ん・せ・き」

菫「たまたま見たい映画が被ったから、一緒に行っただけ。カップル割引使えるから、使ったのは否定しないけど」

照「でも見たのプリキュ…」むぐっ


照の口を塞ぐ菫

菫「…たまたま、プリキュアとか言うアニメの舞台挨拶もあったみたいでな」

憧「へぇー」

菫「き、き、気持ち悪い人達がいっぱいだったよ。あはははははは」

和「咲さんがオタクの人達にストーキングされてないか、気になりますね」

照「ストーカーはお前だよ。まぁ、咲ちゃんは可愛いから…、心配だ」

憧「えっ?現実の世界の女に興味ない人達じゃないの?」

菫「いや…、逆にそう言うのは稀で、アイドルや声優好きな人も多いから…」

照「咲ちゃんは大学でアイドル(確信)」

和「間違いないですね(確信)」

学食

咲「…」ポツーン

咲「…」モグモグ

モブ「ここ空いてる?友達4人分の席取りたいんだけど」

咲「すすすすす、すいません。今すぐ片付けますから」ガチャガチャ



咲(どこか空き教室で食べようかな)

咲(なんかどこも人が居て食べられる雰囲気じゃなかった)

咲(トイレで食べるのは…、やだな…。あっそうだ!部室に行けば…、大野先輩か荻上先輩に会えるかもしれない)





ガチャ

咲「し、失礼しまーす」

斑目「ふぁ~、ん?」モグモグ

咲「す、すいません!使用中でしたか!今すぐ、立ち去ります」ペコリ

げんしけん二代目読んでないわ

斑目「あぁ、いいよいいよ。ホントは俺が出て行かないとダメな立場だから」

咲「へっ?」





咲「なるほど、卒業生でしたか」モグモグ

斑目「そうそう。この近くに就職してね。まぁ、今でもたまに部室で飯食ってたんだわ」

咲「なるほどなるほど」モグモグ

斑目「も、もちろん迷惑なら辞めるつもりだし、もう来ないけど」

咲「私じゃよくわからないので、別にいいと思いますよ。斑目さんは私の先輩になりますし」ズズズ

>>60

オタクサークルから腐女子サークルになりました



斑目「しかし、宮永さんみたいな有名人がうちの大学に来るなんてな」

咲「はぁ~、それのせいか友人が一人も出来ないで、浮いちゃって…。サインとかは頼まれるんですけど」

斑目「俺もサイン欲しいけど…、まぁ心配しなくても1ヶ月くらい経てば…」

咲「お友達出来ますかね?」

斑目「あっ、俺も1ヶ月過ぎてもボッチだったわ」

咲「うっ…」ズーン

斑目「友達居なくても、部室に来れば誰かと喋れるしな。授業とか休むと、ちょっとめんどくさいけど。ノート借りれないから」

咲「そうですね。大野先輩と荻上先輩は、趣味が合うので…。話していて楽しいです」

斑目「あぁ…、趣味って…。やっぱりそうか。こんなサークルに入るくらいだもんな」

咲「斑目さんもそうですか?」

斑目「あぁ、うん。そうだよ。俺はオタクだ」

咲「きゅふふふふ、良かった。同士ですね!」

斑目「BLとかはあまり詳しくないけどな」ポリポリ

咲「ガンダムとか見ますか?」

斑目「おおぅ、当たり前よ。男の子のバイブルだからな。宮永さんは何のガンダム好きなの?」

咲「スターゲイザーです」

斑目「うわ~、渋いなぁ…。男でも中々、スターゲイザーが一番好きって答えるヤツは少ないぜ」

咲「そうなんですか?ガンダムの機体とか興味ないんですけど…、小野Dと潤君が出てますから」

斑目「なるほどね。そんな理由ね。ガンダムの名前とかわかる?」

咲「わかりません。デッカイのとか赤いのとか金色のとか…」

斑目「成程な。まぁ…、アニメの楽しみ方は人それぞれって事で…」

斑目「ゲームやっていい?」

咲「はい、どうぞ」



斑目(一応、ノワール使ってみよう)

斑目「…」ポチポチ

咲「あっ、小野Dボイスだ。きゅふふふふふ」

斑目「…」ピコピコ

斑目(少し興味を持ってくれたみたいだな)グッ

斑目「じゃあ、俺帰るわ…」

咲「はい」

斑目「ご飯、食べる場所無かったら部室使っていいと思う。多分、この時間に人とか滅多に来ないと思うし」

咲「ありがとうございます」

斑目「では、また」


バタン

咲「…行ったか。なるほど、総受け属性ね」ニヤリ

咲「脳内でハギヨシさんと絡ませてみよう…。きゅふふふふふふ」

後日

荻上「えっ、斑目先輩に会ったんですか?」

咲「はい、いい人でした」

荻上「なるほど、それは認めます。で、感じましたか?」

咲「はい、ピピピーンと私のホーンが反応しました」

荻上「総受けオーラすごいですよね、あの人。これ…、斑目本なんですが…」サッ

咲「すごい!書いたんですか!?こっちの攻めてる男の人は誰ですか?」パラパラ

荻上「わ、わたすの…彼氏だす///」

咲「彼氏!?」ガーン

咲アニメしかみてないけどこんな腐ってる子なの?

>>75

荻上はティロ・フィナーレと同じ人だけど、ガチで腐ってるよ。彼氏のホモ本描いたし



咲「腐ってても彼氏出来るんですか!?」

荻上「ま、まぁ…。運が良ければ…。理解のある人と出会えます///」

咲「いいな~いいな~。私も彼氏が出来たら、ハッテン場とかに連れて行きたい…」ポワワーン

荻上「そ、それは辞めといた方がいいです。流石に妄想だけに留めておかないと。すぐ嫌われますよ」

咲「ですよね」シュン

一方、和の部屋

和「へ、へ、へーくち!」クシュン

照「うーむ、ホーンが萎れてる」シオシオ

和「やっぱり咲さんが側に居ないとダメですね。寒気がします」ブルブル

照「私もだよ。何でお前みたいなクソレズピンクと住んでるだか」

和「仕方ないじゃないですか!咲さんとお義姉さんと3人で暮らすために部屋借りてたのに…」

照「1ヶ月は会いに来ちゃダメって言われてたけど…」

和「無理です。こっそり様子を見に行きましょう。友人や先輩がどんな人かも気になりますし」

そして、次の日

照「菫、今日は用事あるから部活休む」

和「なかなかの偶然に私も用事ありますので、部活休みます」

憧「面白そうだから私も行く」

菫「お前ら…」イライラ


菫「原村と照が心配だから、私も着いて行く。ってか、お前らが暴走すると公式戦に出れなくなるかもしれないんだからな!」

照「まさか…」

和「そんなオカルトありえません」

憧「暴力事件ね。いやー、怖い怖い」

菫「後、ちゃんと変装しろよ!お前達、ただでさえ目立つんだから…。他の大学なんて…」ブツブツ

照「この奇乳、どうにかしろよ」プニプニ

和「お義姉さんこそ、このホーン隠して下さい」

憧「変装ならおまかせあれー。さてさて、メイクメイク」パタパタ



菫「おーい、福路に清水谷」

美穂子「はーい」

竜華「はいな」

菫「部活、頼んだぞ。お前らに任せた」

美穂子「はい、わかりました。上埜さんを見かけたら報告して下さい」

菫「他の大学になんて…。あぁ、居る可能性もあるのか」

潜入中、学食


咲「…」キョロキョロ

咲「…」イソイソ

咲「…」パクパク



憧「あぁー、友達作れなかったパターンだわ」

照「うぅ…、咲。わかる、わかるぞ…。私も高校一年生の時とか…、菫と知り合う前そんな感じだった」シクシク

和「見てられません!」ポロポロ

菫「とりあえず、バレたらヤバいんだろ?咲ちゃんに嫌われるんだからな?わかってるな?」

モブ「あっ、ごめんよー」ドン

咲「きゃっ…」キョロキョロ

咲「…」スタスタ



憧「お弁当、また半分くらい残ってるのに」

照「人が多くなったからだろ。私も高1の時はトイレでご飯食べるのが当たり前だった。部室には先輩がいっぱい居たし」

和「咲さん…、咲さん…。今すぐ抱きしめたい」ポロポロ

菫「どうやら移動するようだ…。追うぞ」

咲「あっ、大野先輩」

大野「宮永さん♪」

咲「きゅふふふふふ」ペラペラ

大野「きゅふふふふふ」ペラペラ



憧「あっ…知り合い居たんだ」

照「あれ、どう見ても年上だよな?あれが先輩かな」

和「優しそうな人で良かったです」ホッ

菫「どうやら話し終って、どこかに行くみたいだぞ」

げんしけんの部室

咲「こんにちわー」ペコリ

「おっ、宮永さんか」



照「お、おおおおおおい!?男の人の声がしたぞ!」カタカタ

和「殺す!八つ裂きにしてやります!」クワッ

憧「待って!待ちなさい!まだ男の人と部室に居るだけだし!」グググ

菫「新子、原村を抑えろ!」グググ

ガチャ

菫「すいません、清掃のおばちゃんです。ゴミを回収したいのですが」

咲「あぁ、どうぞ」サッサッ

斑目(こんな人居たか?ってかおぱちゃんって言うわりには俺より若いし…)



菫「変装して原村の言うとおり、カメラを仕掛けて来たぞ」

和「ご苦労様です。これでモニタリング出来ます」

照「何か不埒な事があった場合は…」ゴッ

和「全力でゴッ倒しましょう!」ゴッ

斑目「おおっ、宮永さん。少し上手くなったね」ポチポチ

咲「はい、ゲームは苦手ですけど、このゲームは相方に任せておけばいいから楽です」ピコピコ

斑目「ははは、本当は対戦ゲームなんだけどな。しかし…、スターゲイザー使いにくい。俺、格闘機得意なんだよ」ピコピコ

咲「すいません、小野DがやってるAGEのウルフさんが出たら、使ってみたいですけど」ポチポチ



憧「ゲームしてるみたいね」

照「咲とゲーム」ギリギリ

和「私、一緒にゲームなんてした事ありませんが」イライラ

競技かも。まぁ、麻雀でお金賭けてないしゲームかな


斑目「じゃあ、帰るわ。これ、デュラララ!!の録画したDVD」

咲「いつもありがとうございます」

斑目「いや、いいよ。別に大した作業じゃないし。じゃあ、また」

咲「はい」ペコリン


バタン



憧「帰ったみたい」

照「あの人、スーツ着てたけど…。部外者?」

和「早速、この学校の自治委員会に通報しましょう!」

菫「辞めとけ。悪い人じゃなさそうだ。悪い事出来ない顔だよ、あれは」

和「咲さん一人になりましたね」

照「思いのほか少数のサークルみたいだ」

憧「まぁ部室が狭いし…。ってか、そこら辺に散らばってる雑誌とかって…」



咲「…」チラッ

咲「…」チラッチラッ

咲「…」ジーーー

咲「…」ゴソゴソ

照「なんか衣装を取り出したぞ」

和「洋服?変なデザインですね」

憧(和の私服も…、そんなもんよ)

菫「あれはフェイトの遠坂凛ちゃんの服だ」キリッ

憧「詳しいんですね」ジトー



咲「少しだけ…、着てみようかな…。何だか因縁深そうだし…」

咲「誰も居ないよね」キョロキョロ

和「しっかり見てますよー」ジーーー

照「生着替えか。悪くない」ニヤニヤ

憧「ふーん、リンシャン大魔王にこんな趣味あったのか…。意外だなぁ」

菫「咲ちゃんとは仲良くなれそう…。照以上に」



咲「鍵かけてっと…」カチャ

咲「よいしょ…。宝石剣まであるんだ!」ヌギヌギ

咲「ちなみに士郎×アーチャーのカプが一番好きなの。士郎×切継も捨てがたい」ムムム

咲「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」ビシッビシッ

咲「えへへ///」テレテレ



照「ふぅーむ、ピンク、録画は?」

和「体は咲さんで出来ている。血潮は宮永で、心は咲。幾たびの録画を越えて不敗。ただ一度の失敗もなく、ただ一度の理解もされない。私は常に独り、咲さんの丘で勝利に酔う」

憧「何言ってるかわからないけど、録画はばっちりみたいね」

菫「いいなー、私もイリヤちゃんコスしたい」

咲「はぁー、楽しかった。まぁ、人に見られたら憤死するけどね」



和「すいません、咲さん」

照「ごめんね、咲。責任は取るからね」

憧「もう…帰ろうよ」

菫「そうだな。幸せそうだし。いいんじゃないか」



咲「ゲームしよっと」ポチッ

パソコン「あぁーん、あん!らめえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

咲「うわっ!?」ビクッ

照「ピンクさん」

和「はい。あれは…エッチなゲームです」

照「許せない…。キスシーンで赤面しちゃうような咲に…」

和「はい、コウノトリが赤ちゃんを運んでくると信じて疑わない咲さんに…」



照「突撃!」

和「ラブハート!」

タッタッタ


憧「あぁー、行っちゃった。知らなーい。帰ろっと」

菫「まぁ、待て!お前は、原村担当だ!」ガシッ

バタン

和「咲さん!」

照「咲!」

咲「きゃっ!?どうして、和ちゃんとお姉ちゃんが!」


和「見て下さい。これ全部エッチなゲームですよ!?」

照「エッチな本も大量にある。なんていかがわしい場所なんだ!」

咲「辞めてよ!勝手に触らないで!」

和「咲さんが汚れてしまいました…。やっぱり私達がしっかり導いてあげないと」

照「だよな。高校生で放置してたの後悔してたのに…。私はまた同じ過ちを…」プルプル

和「咲さん、雀荘に行きますよ」グイグイ

照「そうだ。お前、最近打ってないだろ?せっかくプラマイゼロを捨てたんだ。お前は私の後継者になれ」グイグイ

咲「…」プルプル

和「そうです。私とお義姉さんと、咲さんで黄金時代を作りましょう!」

憧「おーい、私は?」

咲「…」ゴゴゴ


ドン!

和を突き飛ばす咲

咲「嫌い!嫌い嫌い嫌い!お姉ちゃんも和ちゃんも大嫌いッッ!もう顔なんか見たくもない!」

和「さ、さきさん?」グニャア

照「ききききききき、嫌いだと!?」カタカタ

咲「もう…ほっといて。大学生活くらい私の好きにさせて」

咲「私は一人でやっていけるから」プイッ



憧「あぁー、私はシズが海外の山を制覇するって言った時は止めなかったなー」

菫「宥さんが実家を継ぐために進学しないと聞いた時は…、まぁ少しだけ止めたい気持ちもあったが」

和「咲さんに嫌われた…嫌われた…嫌われた…」カタカタ

照「ううぅぅぅぅぅぅぅ」ポロポロ

菫「照、これ以上嫌われたくないなら帰るぞ」ガシッ


和「あぁぁぁぁぁぁぁぁ」ポロポロ

憧「和も。宮永さんはこの大学で満足してるし、楽しく過ごしてるみたいだよ。もう目的は達成出来たよね」

和「こんな…、エッチなゲームや本に囲まれて…、何が楽しんですか!?これ小学生とかですよね!?ロリコンってヤツですか!」

咲「…まだ言うの。私が好きなのは小学生とかじゃないけど…。男同士の恋愛が好きなの」

和「女同士は!?女同士の方が美しいですよ!」

咲「…知らない。考えた事ないし」

憧「和、あんたこれ以上はヤバいって」ズルズル

和「ひっく…ひっく…」ポロポロ



菫「あぁ、咲ちゃん」

咲「…はい?」

菫「わ、私は魔法少女が大好きだ///ロリコンと言われるかもしれないけど」

咲「わざわざ暴露しなくてもいいですよ。魔法少女いいですね。まどマギ映画、良かったら一緒に見に行きましょう」ニコッ

菫「うん!隠れオタクだから、一緒に見に行く人居なかったんだ!うれしい///」

咲「ちなみに大星さんに、ほむらの物真似させるといいですよ。似てると思います」

菫「うむ、先輩特権でやって貰おう!」

後日、和の部屋


和「…」シクシク

照「おい、ピンク。いつまでメソメソ泣いてるんだ」

和「…何かもうやる気出なくて。私、何のために白糸台大学なんて通ってるんですかね」

照「知るか。勝手に受けたんだろ」

和「咲さんがお義姉さん仲直りして、絶対に行くならここだと思ってたんです」ポロポロ

照「咲ちゃんは、お姉ちゃん大好きっ子だからな」ドヤッ

和「嫌いって言ってましたけど」

照「ぐっ…」グサッ

照「まぁ、ピンクに朗報だ」

和「何ですか?」

照「今日は先生を連れて来た。おーい、沢村先生、渋谷先生」

智紀「どうも」

渋谷「…」ズズズ

和「お二人とも、お久しぶりです」ペコリ

照「この二人は、物心ついた時からオタクやってたらしい。言わばオタクの名門だ」

智紀「一応、オタク隠してるんですけど」

渋谷「…同じく」

照「1年に2回開かれるお祭りにも本を出してるらしい」

和「へぇー」

智紀「宮永さんは常連客。あっ、妹ね」

渋谷「ですね。正直、宮永先輩より仲いいかも」ズズズ

照「ってわけだよ。私達もオタクになろう」

和「…それで咲さんと仲直り出来ますかね?」

照「多分、出来る」コクコク

一方、咲サイド

荻上「いや、仲直りした方がいいですよー」

咲「そうですかね…。昔から頑固で融通が利かなくて…」

大野「でも、親友なんですよね?」

咲「はい」

荻上「私ら、腐ってるから百合にはあんまり興味ねぇけど…。百合も薔薇も表裏一体って言いますよ」

大野「ちなみに私はどちらも行けますよ!」ドン

咲「私は…、よくわかりません」

荻上「昔、私も暴走気味だったから、友達とケンカしたりとか笹原さんとケンカしたりってありましたけど…」

咲「はい」

荻上「やっぱりいい物じゃないですねケンカって。笹原さんとは仲直りしたけども、昔の友達は…残念ながら…」

荻上「それっきりです」

大野「きっと後悔しますよ?」

咲「…でも、どうせ認めて貰えないし」

荻上「仕方ないですよ、人間ですから。価値観が違います。麻雀だって、オカルトとデジタルってあるんでしょ?」

咲「はい」

大野「別にどっちが偉いわけじゃないですよね?プロなら勝つ方が偉いと思いますけど」

咲「そうですね。和ちゃんのスタイルは私には真似出来ないので…、憧れてました」

大野「謝りにくいなら…、私も謝りましょうか?」

咲「い、いえ先輩に迷惑かけるのは…」

大野「むふふ、麻雀界のアイドルのどっちさんに興味アリアリなんですよ。私と同じ巨乳キャラ出来そうですし」

咲「…」ペターン

咲「くっ…」

大野「貧乳はステータスですよ!」

咲「うぅ…」ウルウル

荻上「それ以上はダメです。宮永さん、百合の勉強します?」

咲「百合ですか?」

荻上「私、漫画家志望ですから…。色々と視野を広げたいと思いまして」

大野「むふふ、私の出番ですね!お任せあれ!」

荻上「それに彼氏居るから言えますけど…、もし彼氏が何らかの事故で女になったとしても…」

咲「はい」

荻上「私はきっと好きで居ると思います。すいません、少し惚気ました///」

和の部屋

和「ダメです…。男の人のアレ見るだけで、吐き気が…」ウプッ

照「おっほ。このゲーム面白いなー。マブラヴオルタ何とか」ポチポチ

智紀「原村さんは…、こう言うソフトなのやったら?」

和「真剣で久に恋しなさい、君が主で執事が久で、何ですかこれ?」

智紀「イチャコメ」

和「ムーミン顔の主人公が親近感覚えるのでやってみます」ポチホチ゚

和「やっとエンディング…」ゼェゼェ

智紀「それが後5個くらい」

和「え~~~~~!?」

照「疲れたからネトマしてる」ポチポチ

渋谷「宮永先輩、ねんどろいど鑑賞しませんか?」ズズズ

智紀「ちなみに宮永さんが好きなのは純粋腐女子系で、今までやった事に効果は対してない」

和「」

そして、咲と和が会わなくなって一ヶ月


咲「合コンなんて初めてです!」

荻上「正確には合コンじゃないんですけど…。女子会つーか」

大野「シーシー!斑目さんが居るから合コンです」

斑目「ははは、役得役得って思えばいいかな?」



照「どうも、こんばんわ」ペコリ

憧「やっほー、めんどくさいからシズのジャージで来ちゃった」テヘッ

菫「初めまして。白糸大学の麻雀部の部長、弘世菫です」ペコリ

和「…」

和「さ、咲さん。髪型変えたんですね」チラッ

咲「…ふん。コスプレする時にツインテールにするから伸ばしてるだけ」プイ



荻上「まぁ、立ち話も何ですから…」

大野「カワイイ子がいっぱい」ハァハァ

斑目「俺、今、ギャルゲーのハーレム状態だよな!?」

照「あっ、オタクメガネだ」

憧「宮永先輩、思ってても言っちゃダメです」

飲み会が始まって一時間

和「さ、咲さん。私、白糸台でレギュラーに選ばれました」

咲「ふーん」プイ



大野「貴方、コスプレに興味はありませんか!?」

憧「私、何着ても似合っちゃうからなぁ…」ムフフ

大野「ぜひ中川かのんちゃんの衣装を!」



荻上「…枝豆うめぇ」ポリポリ

照「同感。きゅうりの浅漬けもいいね」コリコリ

荻上「はい」パクパク

斑目「あんた、マジで、高坂の親戚なんだな」

菫「わかるんですか?」

斑目「声がな。そっくり。後、めちゃくちゃ女にモテそう」

菫「モテてもいい事ないですよ。バレンタインとかお返し大変です」

斑目「ははは、義理チョコしかねーわ。お返しとか考える必要もあんまない」



和「咲さん、咲さん。大学は楽しいですか?」ツンツン

咲「おーかーげーさーまーでー」プイッ

和「私は…、やはり少し楽しくないかもしれません。咲さんが居ない大学生活だと」

咲「あーそー、軟骨のからあげ取って」チラッ

和「はい、あーん」

咲「…」ハムハム

咲「すっぽい」ウェ

和「レモンかけすぎましたかね?料理が運ばれた時に、全部レモンかけたんですけど」

咲「全部レモンかけたの!?」

和「はい」

斑目「おいおい、どうした」

咲「斑目先輩聞いて下さいよ!この淫乱ピンク、勝手にレモンかけたんですよ!私の大好きなからあげに」

菫「な…ん…だ…と」ガタッ

斑目「あぁー、俺、レモン平気だから食うわ。また新しいの頼めばいい」

咲「はい」プンプン

和「咲さんは、からあげにレモンをかけない派。また一つ勉強になりました…」シュン

照「ピンクはいつも咲のために何かしても、空回りする」

荻上「気持ちは本物なんでしょう。ところで宮永さんのお姉さんですよね?」

照「はい、いつも咲がお世話になってます」ギュルルルルル

荻上「おおっ、これが噂のコークスクリューですか!漫画のネタになります」

照「コークスクリュー、フライドポテト食い!」ギュルルルルル

荻上「それはそうと…。そろそろ謝ればどうですか?もう飲み会も一時間過ぎましたし」

照「…やはり緊張します」

荻上「大丈夫ですよ。妹さん、仲直りしたいって言ってましたよ」

照「そうなのか…」

荻上「この前返して貰った同人誌の中に、麻雀の雑誌も紛れ込んでました。貴方が表紙の」

照「…グラビアとか初めて撮りました///」

荻上「キレイに撮れてましたよ。私と違って、二人とも元がいいだべなぁ」アハハ

照「…」


照「…では、行って来ます」ギロッ

咲「…!?」ビクッ

照「咲!こっちへ来なさい!」

咲「な、何…。この前の事はお姉ちゃんが悪いんだし…。他校の部室の所持品を勝手に触ったり」ブツブツ

照「いいから来い」クワッ

咲「は、はい」テクテク


照「お姉ちゃん、咲の事理解したくて、オタクの人に頼んだよ」

咲「な、何を?」

照「オタクにして下さいって」

咲「なろうと思って、なるもんじゃないよ」

照「そうだな。まぁ結局の所、色々と勧められたが、飽きてしまった」

咲「そうだと思う」

照「脱衣麻雀のゲームは楽しかったかも。相手がいきなり天和してくるからどうしようも無かったり」

咲「あれは難易度が、小鍛治プロになるから…」

照「色々と済まなかったな。咲の趣味の事、誤解してた。あぁ言うのも好きな人はたくさん居るんだな」ペコリ

咲「…うん。私もそのうちの一人です」

照「咲はエッチな本ばっかり読んでるけど、エッチな事はしてないんだな!?」

咲「うぅ…、それは言いたくないけど…。まぁ、他人には迷惑かけてないよ」

咲「妄想くらいいいでしょ!好き勝手して!」

照「処女なのか!?新子みたいにクソビッチなのか!」

憧「おーい、聞えてるぞー。私、服装が派手なだけで特に普通ですからね」

咲「げ、現実は非情です///何もなく毎日を過ごしてます」

照「そうか…、淫乱咲ピンクになった妹は居なかったんだな…」

和「なるほど、男性が居るサークルで心配してましたが」

斑目「俺らが女の子に何かする勇気があるわけねーって。それに、今は男の部員が二人。そして一人は男の娘だし」

照「じゃあ…、私は認めよう。咲の事を。麻雀よりやりたい事あるの?」

咲「うん。コミケに参加したり、インテに参加したり、それからそれから…」

照「大学四年間は長いようで短いから、好きな事しなさい。先にプロで待ってるから」

咲「うん!お姉ちゃん」ガバッ

照「私は麻雀オタクかもしれないな。寝ても覚めても、麻雀で相手を捻り潰す事ばっかり考えてる」

咲「お姉ちゃんは昔から、麻雀麻雀だからね。麻雀漫画とかは好きでしょ?」

照「うん、福本先生の漫画とか好きだから…」

咲「アカギ×カイジとか…、きゅふふふふふ。アカギの抱き枕とかあるよ」

照「…ほぅ」ティン


その時に照に電流が走る

和「あの、咲さん。先月はどんだ無礼を…」ペコリ

咲「…和ちゃん」

大野「宮永さんは、原村さんの事を理解したくて百合漫画読んでたんですよー」

和「なんと!?」ガタッ

咲「わわわ、言っちゃダメですよー///」

和「ぜひ感想を聞かせて下さい」

咲「…言っていいのかな」

照「ピンクもホモ本ばっかり読んでたよ。ジャンプとかも毎週買ってたし」

荻上「せめてBL本って言って欲しいなー」

咲「じゃあ、和ちゃんも感想を言ってね」

和「はい」


咲「せー」

和「のー」


咲「ごめん、あまりよくわからなかった!」

和「すいません、つまらないと思いました。そもそも、交尾する必要性が全く感じられなく…。と言うか行為に至るまでの過程をすっ飛ばし過ぎて…」ペラペラ



咲「…」

和「…」

咲「だよねぇ。和ちゃんがブレなくて良かった」

和「私も咲さんに嘘つかなくて良かったです」

咲「そもそも無理矢理見て、知識得てもそれはニワカだよね」

和「はい、ニワカなど相手になりませんし。逆に迷惑ですよね」

咲「そうそう、最近はニワカ腐女子が多くてさ。無機物でもカップリングするのが腐女子なのに…」

和「百合もですよ。どうも最近、男性向けになってる事も多くて。声優さんの百合営業とか…」

咲「まぁ…私達」

和「昔から相容れないですよね。麻雀のスタイルも」

咲「私の嶺上開花は、まだオカルトだと思ってる?」

和「偶然がよく重なるとは思ってます。しかし、ただの牌の偏りです」

咲「そーいえばお姉ちゃんの連続和了はどうやって止めてるの?」

憧「信じられないかもしれないけど、何かたまに真正面からタンヤオとかで流すよ」

照「うむ、3本場くらいで普通に流したり。強いのか弱いのかよくわからん」

菫「強いと思うぞ。長期スパンで見れば、総合二位とかになるだろうし」

和「配牌が良ければ誰でも上がりますよ。私はその局の最速の手順を求めてるだけで」

咲「そっか。これからも頑張ってね」

和「はい、きっと咲さんより強くなります。四年の月日は長いですよ!」

咲「青山に土地を買ってね!まぁ、私はまた麻雀界に復帰するかわかんないけど…」

咲「和ちゃんと麻雀打つのは楽しいよ」ニコッ

和「…」ウズウズ

咲「…」ウズウズ

和「咲さん、久しぶりに打ちませんか?」

咲「うん、打とう。私に勝ったら仲直りしてあげる」

和「言いましたねー」

斑目「麻雀かー。最近、してねーなー。まぁ、機会があれば…」

咲「斑目さん!」クワッ

和「ルールはわかりますか?点棒計算は!?」

照「和の部屋は完全防音、自動卓つき」

咲「よし、行こう」

和「はい、斑目さんも如何ですか?麻雀は四人の方が楽しいですし」

斑目「えっ、俺もいいの?女の人の部屋に入って?」

咲「麻雀するだけですし」ニコッ


憧「カラオケでも行く?」

大野「はい、弘世さん。魔法少女縛りですよ!」

菫「受けて立ちますよ!」

荻上「笹原さんに連絡しとこっと。女だらけなんで、心配しないで下さい」ポチポチ



斑目はこの日から、二度と牌には触れなくなったと言う


終わり

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