DIO「しまった!これは『数学Ⅰ』だ!」(152)

試験官「残り10分です」


DIO「な、なんということだ……黙々と『数学Ⅰ』を解いてしまっていた!このDIOが解くべきは『数学Ⅰ・A』だったというのに……!」

ディオ「このディオの欠点は数IとIAを間違いやすいところだ…反省しなくては」

DIO「す、数学は『得意科目』だ……決して落とすわけにはいかない……だが時間が……」

DIO「………時間」

ワールド「チラチラ」

DIO「そ、そうだ!『時間』だ!時を止めるのだ!ザ・ワールドを使えば……!」

ブチャラティ「この味は…嘘をついてる味だぜ!」

DIO「だ、だがこのDIO!止められるは未だ『3秒』のみ!たったこれだけの時間で一体どうすれば……」

ワールド「コンコン」

DIO「ん?」

ワールド「チラチラ」

DIO「なんだワールド、いま私は忙しいのだ、話なら後で……」

ワールド「アレアレ」

DIO「ん?」

DIO「あ、あれは!」

承太郎「カリカリカリカリ」

DIO「じ、承太郎!」

DIO「な、なぜ承太郎がセンター試験を受けているんだ……!それも『私と同じ会場』で……!」

承太郎「カリカリカリカリ」

DIO「いや、そんなことはどうでも良い、今は一刻の猶予もない!ヤツを『利用する』!」

DIO「丁度ワールドの射程距離内だ、いくぞ!ザ・ワールド!時よ止まれ!」

ワールド「ウォー」

承太郎「カリカリカリカリ……」


承太郎「……っち、あり得ねぇぜ、とてもじゃねえが間に合わねぇ……何とかしねーと……」


スタプラ「コンコン」


承太郎「……ん?」

スタプラ「コンコン」


承太郎「どうした、悪いが今は構ってられる状況じゃ……」


スタプラ「コレコレ」ホイ


承太郎「こ、これは!」

承太郎「『紙切れ』だ!俺のスタンドが試験中にも関わらず『紙切れ』を渡してきやがった!」


スタプラ「ミロ」


承太郎「こ、このやろう……俺にカンニングをしろというのか……」

承太郎「ふざけた野郎だ……いくらピンチでもそこまで落ちぶれちゃいねぇぜ……」


スタプラ「ナカミロ」


承太郎「……っち」ピラ





紙切れ『助けて DIO』

承太郎「デ、ディオ!?な、なぜヤツが……いや、この紙切れは一体……」


スタプラ「アレアレ」


承太郎「あ、あれは!」


ワールド「ヨッ」

承太郎「ディオ!」


DIO「フッフッフッフ」


承太郎「な、なんてこった……ヤツが……ディオが同じ会場に……!」ウヌヌ

DIO「フッフッフ……我ながら見事アイデアだ……限られた時間をここまで有効に活用出来るとは……」ズーン


承太郎「や、野郎……よくもぬけぬけと……」


試験官「そこ!試験番号010010番!ちゃんと座りなさい!」


DIO「……っく!」


承太郎「」

承太郎「い、いや……今はディオに構っている暇は無ぇ……」カリカリカリカリ……


DIO「むぅ!承太郎め!私を無視するのか!」

DIO「コケにしやがって!いいだろう!もう一度だ!喰らえ私のメッセージを!」


承太郎「カリカリカリカリ……」


DIO「ザ・ワールド!時よ止まれ!」


ワールド「ウォー」

時間無駄使いせず解けよw

スタプラ「コンコン」


承太郎「カリカリカリカリ……」


スタプラ「コンコン」


承太郎「っち……なんだ……」


スタプラ「マタキタ」


承太郎「……」チラ


ワールド「ドモ」ペコペコ

スタプラ「ホイ」


承太郎「……っち」ペラ


紙切れ『数学Ⅰ・Aの回答を貸して欲しい DIO』

承太郎「や、野郎……」チラ


DIO「フッフッフッフ」ズーン


承太郎「っち……待ってな……」


ワールド「ドモ」

         ____
        |`\、/.|
        |   | |
       (  ・ω・) 最近どうよ
   _, ‐'´  \  / `ー、_
  / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ      ,ィノ´(ノ)
  { 、  ノ、    |  _,,ム,_ ノl    、(=o== フ 微妙
  'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ     (・ω・i::::)ミo
   ヽ、   ー / ー  〉     ∬< X .:<ニ>
     い ̄ ̄`i´  リ ̄    .{ヨ旦E}:::]ニノ(
  ⊂二つ.:..:..:..:..:..:.ノ´          ヽ.:.:.:.:.:.:.)
   v=0=w::::::::::;;/        _|Jo ̄;;|.:.:.:;;ノ´
  ( ・ω・)=つ≡つ ⊂≡⊂=(・ω・ ) オラオラしてやんよ

  (っ;;;;≡つ=つ    ⊂=⊂≡;;「゚⊂)
  /==o=')            (;;;;:::::::::;;ゝ
  ( / ̄∪            ∪ ̄ヽ_)
 吸血鬼なめんな

このAA思い出した

承太郎も解けてないんじゃないのかよ

承太郎「ホレ」


ワールド「アリガト」


DIO「よ、良し……!ワールドが承太郎から『何か』を受け取ったぞ!」

ワールド「タダイマ」


DIO「フッフッフ……なんのことはない……このDIOに不可能は無いのだ……この調子ですべての科目もクリアしてやる……」

ワールド「ホイ」


DIO「どれどれ……」ピラ


紙切れ『テメーで考えろ 承太郎』

DIO「うがぁああああ!うぬぅうううう!承太郎めぇええええ!」


承太郎「カリカリカリカリ……」

DIO「ちくしょう!アイツめぇ!八つ裂きにしてやる!承太郎!試験時間も残り少ない!正真正銘『最後の時間停止』だ!いくぞ!」


承太郎「カリカリカリカリ……」


DIO「ザ・ワールド!時よ止まれ!」


ワールド「ウォー」

承太郎「カリカリカリカリ……ふぅ……」


承太郎「何とか出来たか……俺のスタンドがこんなところで役にたつとはな……カンニングとは恐れ入ったぜ」


スタプラ「コンコン」


承太郎「ん?」


スタプラ「マタキタ」


ワールド「ドモ-」


承太郎「ふぅ……凝りねぇやつだぜ……」

承太郎「やれやれだぜ……」チラ


DIO「フッフッフッフ」ズーン


承太郎(ディオ……もう試験が終わるぜ……『時間切れだ』……見苦しいったらないぜ……全く……)

ワールド「ミテヨ」ホレ


スタプラ「ミテアゲヨウヨ」


承太郎「……っち」







紙切れ『悪かった DOI』

ドイってだれだw

承太郎「!!??」


承太郎「素直に『謝罪』だと!?……あのディオが!?」


承太郎「い、いや……
これはDIOじゃあない!!……DOIだ!!……だが『土井』とは一体……」

キーンコーンカーンコーン


試験官「止め、筆記用具を置いてください」





試験終了後にDIOの姿を姿を見たものはいなかった。
DIOの素直な謝罪に混乱した承太郎だったが、果たしてあれは本当にDIOだったのか……
最後の『紙切れ』に書かれていたDOIとは一体……

少し考えた承太郎だったが、直ぐに次の試験のことで頭が一杯になり、しばらくして考えるのを止めた


ーおわりー

デーデデッデデーデデー
あうぃるらーばーええー

1年前にカイジで似たようなの書いたから良ければ読んで

カイジ「あれ………もしかしてこれって………数学Ⅰ………?」

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