優花里「サンダース高に捕まりました」(132)

優花里「迂闊でした」

女1「堂々と質問するとかアホか」

優花里「ううっ」

女2「大洗の生徒はバカしか居ないのね」

優花里「む、失礼ですね、私はちょっとドシしましたけど、西住殿やほかにも
    有能な人はいっぱい居ますよ」

女1「へぇ~そうなんだ」

女2「付いたわ、あんた達のモンキーハウスよ」ガチャ

典子「あ、秋山さん」

おりょう「秋山さんじゃないですか、迎えに来てくれたんですか?」

女2「これでもww」

優花里「ううっ」

営倉

優花里「で、お二人はなぜここに?」

典子「私たちは、何とかしてサンダース高の情報を集めたくて、エルヴィンさん達に
   手伝ってもらったんですが、捕まってしまいました、申し訳ありません」

優花里「いえいえ、私も捕まってしまいましたから、同じですよ、謝らないで下さい」

優花里「というか、エルヴィンさん達も居るんですか?」

おりょう「一緒に潜入はしたが、見つかった後はわからない、ばらばらに逃げたあと、
     順にここに集められているから、恐らく逃げ切れたと思うぜよ」

サンダース「中に出すわよ!」パンパン

優花里「助けてにしずみどの~!」

優花里「そうだと良いんですが、どっちにしてもまずいですね」

典子「どういうことですか?」

優花里「規定では、スパイ行為は認められていますが、捕まった場合、対戦校との試合が終了
    するまで拘束されるんです」

おりょう「そりゃまずいぜよ」

典子「どうしましょうか」

優花里「人員を振り分ければ、何とか穴埋め出来ますが、いきなり違う戦車に乗せられても……
    このままだと戦力が大幅に下がりますね」

おりょう「鳥居強右衛門のように交換条件をのんで、開放してもらうとか」

典子「その人、交換条件破って殺された人じゃないですか?」
    
優花里「ここはやっぱり、戦争映画の基本」

優花里「脱走するしかないですね」

作戦室
アリサ「暇ね」

装填手「私はそうですが、車長は作戦立案の仕事があるでしょ」

アリサ「良い案が思いつかないから暇なのよ」

砲手「スパイが入ってきたっていっても、教本通りの定石で十分勝てる相手じゃないですか」

アリサ「それじゃつまんないでしょ、連中が足りない戦力を頭でカバーしようとして、
    それをさらに上回る作戦で勝つってのをやりたいのよ」

砲手「そうですか」

装填手「じゃあ、あいつらから作戦を聞き出せばいいじゃないですか」

アリサ「!!あんた使えるじゃない、それよ」

砲手「車長、隊長からはあまり刺激するなと」

アリサ「隊長たちは、今陸に行ってて居ないからチャンスよ」

アリサ「じゃあ、私が無線機をつけて、あいつらと話をしてくるから、あんたたちは
    ここで聞いてなさい」ダッ

装填手「行っちゃった」

砲手「あんたが変なこと言うから」

装填手「すみません」

アリサ「そうだ」バタッ

砲手「戻ってきた」

アリサ「私まず、トイレに行くから聞かないでよね」

砲手「……無線機のスイッチを切ればいいのではないのですか」

アリサ「……そうね」バタッ

砲手「うまく作戦も聞きだせるか心配ね」

営倉
おりょう「脱走するといっても、どうするぜよ」

優花里「映画なら、穴を掘って逃げるところですが、船の中ですし、通風孔でもないですかね」

おりょう「探してみるか」ゴソゴソ

バタン

典子「誰か来ます」

女2「あんた達、食事よ」

優花里「どうも、ありがとうございます」

おりょう「おお、豪華な食事ぜよ」

女2「普通でしょ? どんな食生活してんの?」

おりょう「白米2合に漬物と味噌汁ぜよ」

女2「脚気になるわよ、アンタ」

優花里「うわっと」ツルッ

おりょう「熱っ、味噌汁がぁ」バタバタ

女2「何やってのんよ」

おりょう「熱っ、熱い」

優花里「すみません、何か拭くものを下さい」

女2「仕方ないわねぇ」ガチャッ

女2「ほら、これ使いなさいよ」

優花里「」

おりょう「」

典子「ごめんね」スッ

女2「え?」

女2「む~、む~」バタバタ

おりょう「申し訳ないぜよ」

優花里「脱出したら、解いてもらえるようにしますから、それまで我慢して下さい」

典子「他の見張りは居ないみたいです、行きましょう」

女2「む~」

おりょう「この状況は池田屋襲撃事件に似ている」ダダッ

優花里「」ダダダ

典子「おりょうさん静かに!」ダダッ

おりょう「……はい」

>>1の好きなキャラトップ3を出しただけだろ
続けろ

>>35
こじつけの理由もあるけどね

アリサ「さぁて、どうやって、聞き出そうかな」

アリサ「相手の本音をうっかりしゃべるように誘導させるのが……」ガチャ

典子「あ」

アリサ「んぁ」

優花里「」

おりょう「」

典子「」

アリサ「」

アリサ「だっそ――」

典子「黙れ!!」ガバッ

アリサ「む~」

アリサ「む~、む~」バタバタ

典子「どうしましょうか?」

おりょう「ここに置いていってはすぐにばれるぜよ」

優花里「仕方がありません、危険ですが連れて行きましょう、いざとなったら……
    人質になってもらいましょう」

アリサ「む~」

典子「静かに」

アリサ「……」

おりょう「行きましょう」

典子「ほら、歩いて」

アリサ「……」カチッ

作戦室
装填手「無線入りました」

砲手「一応録音しておこうか」

典子『こっちの通路には誰も居ません』

優花里『向こうの物陰まで移動しましょう』

装填手「何の会話でしょう?」

砲手「……まさか」

装填手「一応、全員に連絡して、通路に出ずに待機するように、下手に遭遇すると返って
   厄介になる」

砲手「了解」

砲手「まったく、車長は何やってんのよ」

装填手「無線機持ってたのが不幸中の幸いですけどね」

通路
優花里「迷った、場所がわかりません」

典子「そんな」

アリサ「む~、む~」

おりょう「なにかしゃべりたいようぜよ」

優花里「……さるぐつわはずしてあげてください」

典子「大きい声出すなよ」

アリサ「上に出たいなら、そこの通路にある階段を上れば第三格納庫に出られるわよ」

優花里「それは本当ですか」

アリサ「本当よ、いつまでも捕まるよりは、協力してでも早く開放されたいわ」

第三格納庫
女1「いたぞぉ、脱走者だぁ!!」

優花里「見つかった」

おりょう「こっちです、早く」

女3「逃げるぞ急げ」

典子「鍵かけて早く」

女1「開けろ、こらぁ」ドンドン

優花里「おかしいです、どんどん人が集まってます」

おりょう「初めからここに来るのがわかっていた見たいぜよ」

アリサ「」ニャッ

典子「おりょうさんこいつの体調べて」

おりょう「了解ぜよ」

アリサ「おい、ちび触るな」

典子「今、ちびっていったか! ちびって言ったな!!お前の方がちびだろ」

おりょう「どっちも同じぜよ、いいから早く調べるぜよ」

典子「こいつ無線機なんか持ってる!!」

優花里「それで、逃げる手助けなんかしたんですね!!」

アリサ「ふん、引っかかったわね、もう終わりよ、観念しなさい」

おりょう「そういうわけにはいかんぜよ」

典子「私たちは絶対に、負けられないの」

アリサ「それで、この状態からどうやって逃げるつもりかしら?」

優花里「まだ方法はありますよ」

優花里「その前に、無線機貸して下さい」

アリサ「向こうの声は聞こえないわよ」

優花里「いいですよ」

すまん

>>53>>55の間

作戦室
装填手「かかった、あいつら第三格納庫に向かってる」

砲手「全員、第三格納庫に集合至急!!」

作戦室
砲手「早く、集合させて、盗聴がばれた」

優花里『もしもし、聞こえてますか』

装填手「なにか言ってますよ」

優花里『私たちが逃げた部屋に、食事を持ってきてくれた人を閉じこめていますから
    出してあげてください、お願いします、以上』ブチッ

砲手「無線機を壊された」

装填手「今のどういうこと?」

砲手「一応誰かに確認させましょう」

アリサ「いまのどういうこと」

優花里「営倉から逃げるときに、一人閉じ込めたんですよ」

アリサ「なんでそんなこというのかって聞いてんの」

優花里「もう脱走が、ばれてますから、縛ったままにしておくのも辛いでしょうし」

アリサ「ふん、甘っちょろい」

女1「早く突入しましょう」

装填手『待て、アリサさんが居るから慎重に、人が集まるまで待って』

女1「アリサさんだっていざというときの覚悟くらいあるはずです」

装填手『戦争じゃないんだからそんなわけないでしょ』

女1「それこそ、戦争じゃないんだから危害なんて加えませんよ」

装填手『そうかも知れないけど……』

女1「もたもたしてたら……」

ドロロロ

女3「何の音」

ドカァ

女3「扉を体当たりで壊したぁ?」

女1「戦車を奪われました、あいつらが逃げます!!」

装填手『すぐに追って!!』

女1「第三格納庫にある戦車はすべて壊されてます」

装填手『くそ、そこまでやるかぁ?』

砲手「私たちも、行きましょう、そこから行かせるより早いです」

装填手「そうだな」

典子「せっ、狭い」

優花里「三人乗りですからね」

アリサ「ちび、胸触んな」

典子「ちびっていうなぁ!!」

アリサ「なんで、九二式重装甲車なんか乗ったのよ」

優花里「三人で動かせられますから」

アリサ「ふん、こんなゴミみたいな豆戦車でうちのシャーマン相手に何しようってのよ」

優花里「これは、武装強化型の九四式37mm戦車砲をM5 37mm戦車砲に換装してますから
    条件によってはいけますよ」

アリサ「あっそ、勝手にしなさい」

優花里「というより、もう開放してるんですから、降りて下さいよ」

アリサ「あんた達が、どれだけ情けなく戦うかを特等席で見てやるのよ!!」

優花里「邪魔ですよ、戦車砲が使えない」

アリサ「反撃も出来ず無様に負けるが良いわ!!」

優花里「わかりましたよ、磯部さんすみませんが、車外から指揮を取ってもらえますか」

典子「わかりました」

アリサ「あんたは、キューポラから頭出ないだけでしょw」

典子「こいつ車外に縛り付けて弾除けにするのはどうかな?」

ドカッ

優花里「撃ってきましたね」

典子「秋山さん、これの装甲ってどうなってるの?」

優花里「一番厚いところで6mmしかありませんから、まともに当たったら終わりです」

優花里「小型の車体で機動性はそれなりにありますから、攻撃をかわしてください」

典子「わかりました、おりょうさん、路地左折、待ち伏せして」

M4(1)
砲手「小さすぎて当たりません、もっと接近してください」

装填手「ダメだ、路地に逃げ込んだ、待ち伏せされると厄介だ、他が回り込むまで待機する」

通信手「一番近くに居るのは、三軍のチームです」

装填手「あいつらか、心配だな」

優花里「のってきませんね」

アリサ「こんなアホな罠にかかるほど、うちの学校は落ちぶれてないわよ」

典子「回り込まれる前に移動しましょう」

おりょう「どうする、このまま定期船のところまで行く?」

優花里「そうしましょうか、そこしか逃げ道はないですから」

典子「おりょうさん、このルートで定期船のところまでお願い」

おりょう「了解ぜよ」

M4(1)
装填手「恐らく、あいつらはこのルートで逃げるつもりだ、三軍チームに
   回りこむように伝えろ」

通信手「了解しました」

典子「この長い直線を超えれば、すぐだけど……」

優花里「なんか、嫌な感じがします」

典子「私も……っ停車!!」

ドカッ

典子「回り込まれたぁ、後退」

ドカッ

典子「しまった、後ろからも来た」

M4(2)
砲手3「もっと接近して下さい」

車長「よ~し、突撃、踏み潰せ」

典子「おりょうさん、右の垣根を乗り越えて、急いで!!」

おりょう「了解ぜよ」

M4(2)
操縦手2「バカめ、その向こうは広場だ」

車長「撃破して、一軍入りだぁ、追え~」

典子「うわっ、広場だぁ!! 遮蔽物がない!!」

優花里「おりょうさん、180度転換して下さい」

M4(2)
車長2「いけぇ、踏み潰せ!!」バキバキ

砲主2「乗り越えろ~」


優花里「今だ」ガチッ

ディン


車長「あっ!!」ドカッ

バッヒッ P

典子「あんなに、あっさり撃破出来た……」

優花里「車体の下の装甲は一番薄いですから」

アリサ「バカが、敵が正面に居るのに……障害物を乗り越えるなって、何度も教えたのに」

典子「追っ手が来る前に、後ろの建物の影まで後退」


M4(1)
装填手「あいつらの37mm砲は旋回出来ない、側面から広場に入る」バキバキ

装填手「建物の壁に張り付く気だな、大回りして正面から行くぞ」

優花里「磯辺さんどうですか」

典子「回り込んできます」

典子「秋山さん、撃てますか?」

優花里「あの位置のじゃ撃てません!!」

アリサ「どうするのオットポール三等軍曹、砲塔は引っかからないわよ」

優花里「……建物が邪魔で回り込めない……一か八かで肉薄攻撃を……

優花里「」

アリサ「……ふん」

アリサ「いま壁にしている建物は内側の通路を使えば四面あるすべての出口に出られるわ」

優花里「そうか、回り込めれる!!」

おりょう「それだぁ!!」

典子「左に転換、通路に入る!!」

アリサ「通れるかどうかわからないわよ」

典子「おりょうさん頼みます」

おりょう「了解ぜよ」

M4(1)
装填手「あいつらどこに行った?」キョロ

装填手「!!建物の中を通ってきた?」


典子「気づかれた、早く撃って!!」

優花里「」ガチッ

デイン

バッヒッ P

典子「やったぁ」

アリサ「こっちに集まってくる前に、戦車捨てて走って逃げなさい、増援を呼んでるはずよ」

典子「わかりました」

優花里「あの、ありがとうございます」

典子「今度は試合で会おう」

アリサ「百倍にして返すから覚えておきなさい」

優花里「いいえ、そういうわけにはいきません」

おりょう「試合でも勝つぜよ」

アリサ「あっそ、さっさと消えなさい」

優花里「ではその前に」

優花里「戦友に対して一同、礼」

アリサ「」ニャッ

優花里「それでは」ダッ

アリサ「なかなか気持ちの良い連中じゃない」

装填手「車長、無事ですかぁ~」

砲手「あいつらは、どこに行きましたか?」

アリサ「遅いのよ、とっくに逃げたわよ」

装填手「くそっ」

アリサ「でも、あいつらはいいことを教えてくれたわ」

アリサ「大洗との試合は無線傍受機を使うわよ」

装填手「ええっ、それは……」

アリサ「今回の戦訓よ、敵の行動がわかれば確実に勝てるわ」

アリサ「圧倒的に不利な条件でも手段を選ばず、戦う。あいつらはそれを教えてくれた」

アリサ「それを学ばないといけないわ」

おわり

>>36のこじつけの理由っては車長、砲手、操縦士に分けれるのと
秋山殿除いて全員が小柄ってこと。

一番好きなのはみぽりんだけど出せなかった、次はお姉ちゃんと一緒に出す

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