鷺沢文香「非日常」 (22)

自分の中ではモバマスSS第二段

タイトルで気付いた方もいるかもしれませんがセンター適当に受けたものです。安心してください、二日目も適当に受けました


P自体は前回と同一人物ということで


つまらないかもしれませんが最後まで読んでくれれば幸いです


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390455516


鷺沢文香19歳 身長162cm体重45kg
誕生日は10月27日蠍座
血液型はAB 利き手は右
スリーサイズは上から84.54.81



私は今の日常に概ね満足している


いつも通り大学へ行きいつも通り叔父の古書店を手伝いいつも通り生活をする、そんな平坦な生活であるが平穏に暮らせる


私にとってそんな「日常」は大事なものだった

前回タイトルは
東郷あい「非日常」
です

ストーリー的な繋がりはないので読んで無くとも問題はないです


「文香ー!」


「はい、なんでしょうか」


「明後日なんだけどいつものメンバーで買い物に行こうってなったんだけど文香も行く?」


「明後日は…すいません叔父がいないので店番をしなくてはいけなくて」


「そっかー大変だね」


「好きでやってますから…せっかく誘っていただいて申し訳ありませんがまた今度の機会に」


「いいっていいって!あ!そうだ文香のところにさーーーの~~~って本ない?」


「………確認してみないとわからないですね」


「そうだよね、悪いんだけど確認しといてくんない?それであったら確保しといて欲しいんだっ」


「わかりました」


「ごめんね!自分で行けばいいんだけどさ」


「いえ、これくらいお安い御用ですから」


「ありがと!それじゃまたね!」


「はい、また」


大学の人たちはみんないい人たちばかり、付き合いを強要してきたりしなくて近すぎず遠すぎずいい距離を保っていてくれる


大学も文学部で文学を主に学んでるから自然と知り合いは趣味の合う人達が集まってとても居心地がいい


高校までの私の日常と言えば付き合いが悪いとか本ばかり読んでいて何も話さないだとか暗いだとか言われていた、気にしなければよかったのだがどうにも居心地が悪かった


だからこそ今の日常を私は気に入っていた


「ありがとうございました」


「ふぅ…」


(あまり繁盛してるわけではないし…しばらくはお客さん来ないかな…)


「今のうちに在庫整理を…ついで昨日の本を探しておこう…」


(あの作家なら大体この辺…)


(あった…けどちょっと高い…台がなくてもギリギリ届くかな)


(ん……もうちょっと…)プルプル


(やっぱり台…持ってきた方がよかったかな…でもここまでやったから…)プルプル


スッ


「あっ」


「これでよかったかな、はい」


「あ、あの…」


「いや、ただの客ですよ、誰もいないと思ったら頑張ってて、まあ無理そうだったから助けさせてもらいましたけど」


「向こうに台があるからそれを使えばよかったのに」


「いや…あの…これ」


「ん?」


「私が取ろうとしてたのは…これの右の本…です」


「あれぇ!?」


「いやすいません勝手に助けた挙句間違えるなんて」


「いえ…結局目的の本もとって頂きましたし」


「そういえばこの店、店員さんが一人もいませんねどうしたんでしょうか」


「あ、私がその店員…です」


「そうだっですか?本をとってるかてっきり客かと」


「在庫整理の途中だったんです」


「なるほど」



「…………………………」


「あの…どうされました?」


「ものは相談なんですけどね?ズバリあなた、アイドルに興味ありませんか?」


「アイドル?申し訳ありませんここにはそういった雑誌は置いてなくて…」


「この店に…じゃなくてあなた自身にアイドルに興味がないか聞いてるんです」


「それは…どういう…」


「そういえば名乗っていませんでしたね、私こういうものでして」


「CGプロダクション主任プロデューサー?」


「主任と言っても私一人ですが」


「CGプロダクションって…確か…」


「そう…アイドルです」


「そこのプロデューサーがわたしに…」


「理解したようですね」


「理解してもらった上でもう一度言わせてもらいます」


「アイドルに興味ありませんか?あなたをスカウトしたいんです」


この人の放つ言葉は間違いなく私にとって「非日常」だった


「決めかねているようですね」


私は今の「日常」を気に入ってたはず


「まあ今すぐにとは言いません、興味が湧いたら名刺に書いてある番号にかけてください」


しかし私は自らの足で


「それでは失礼します、お時間をとらせて申し訳ありませんでした」


「あの…待ってください」


「はい?」


「お話…聞かせてもらえませんか?」


「非日常」へと足を踏み入れていた


夜~ファミレス~


「お時間を取らせて申し訳ない鷺沢さん」


「いえ…こちらこそ私のために閉店まで待って頂いて」


「なに、あなたにはそうするだけの価値があるということですよ」


「私が…ですか」


「はい」


「聞いてもいいですか?」


「なんなりと」


「どうして私なんですか?私なんて本をよんでばっかだし…暗いし…」


「そうですね…まず第一に見た目がいい」


「そ、そう…ですかね」カァァ


「見た目がいい…それは一つの条件です。次の理由…これが一番の理由ですが、アイドルとして輝ける何かを持っている、です」


「どういうことですか?」


「名言出来るものではありません、アイドルとしての素質というか…とにかくそんなものです」


「そんなものでいいんですか?」


「別にそんなものでいいんですよ、はっきりとしたものではないんです、言ってしまえば私の直感のようなものですから」


「それではなくて…私をスカウトした理由がそれだけでいいんですか?」


「それだけでいいんです、私から見て…アイドルの素質を持ってるか否か、それが一番重要なんです」


「もし私が売れなかった場合困るのは事務所…引いてはあなたでは…なのにそんな簡単に…」


「私のスカウトに対する気持ちは今は理解してもらわなくても構いません、しかしこれだけは断言します。あなたは売れます、そりゃトップへの道は長く遠いです、しかし確実にあなたはその道を歩んでいける」


「根拠…とかはあるんですか」


「食い下がりますね」


「い、いえっそんなつもりでは…」


「いえ慎重になるのは当然のことですし、初めはみんなこんな感じです」



「さて根拠でしたね」


「はい」


「売れるというはっきりとした根拠はありません、しかしプロデューサーである私は、あなたは確実に売れると思っています」


「……………………」


「それともう一つ思うことは、あなたがもしアイドルとして活動するならおそらくとても勢力的にやってくれると思ってます、そして今のセリフにもしが必要ないことも」


「どういうことですか」


「あなたは…そうですね…踏み出す一歩が欲しかったってとこですかね」


「よく…わかりません」


「なんていうのかな、今過ごしてる普通の日々に満足してなかった、だから何か特別なことがしたい、でもそんな機会も勇気もない、そんなとこに現れたのが私ということです」


「つまり私はアイドルになりたがっていると…?」


「少なくとも私にはそう見えます」


「……………………」


「どうしました?」


「事務所の見学とか…出来ませんか?」


「………もちろん出来ます」



P「とまあこんな感じでしたね」


ちひろ「流石プロデューサーさん外面だけはいいですね」


P「外面だけはって…事務所の中でもちゃんとしてるでしょうが」


ちひろ「にしても文香ちゃんはかなり手こずったと思ってましたが意外とすんなりスカウト出来たんですね」


P「まあね、ぱっと見こういうのはあまりやりたがらなさそうに見えるけど実際鷺沢さんはアイドル活動にとても勢力的だ」


ちひろ「確かに…真面目ですよねえ…」


P「というわけでちひろさんも勢力的にこの書類を終わらせてくださいっと」ドサッ


ちひろ「は?なんですかこれ」


P「見ての通りです、俺が出来る分は終わらせてあります、大元の経理とかは無理なんで」


ちひろ「こ、この鬼!悪魔!P!」


P「俺なんかが鬼悪魔なんてモノホンに失礼ですよー」


ガチャッ


P「おっ来た来た」


ちひろ「ちょっ話は終わってませんよ!?」


P「アイドルの方が重要です」


文香「どうでしょうか…変ではないですか?」


P「とんでもない、メチャクチャ似合ってますよ鷺沢さん」


P「仕事もそれなりにこなしてるし順調ですね鷺沢さん」


文香「それはプロデューサーさんが仕事を持ってきてくれるから…」


P「逆ですよ、鷺沢さんが頑張ってるから仕事が来るんです」


文香「そうでしょうか」


P「そうっすよ」


柚「タダイマー!レッスン疲れたー!」


P「おうお疲れ、1時間くらいしたら雑誌のインタビューな」


柚「むー!ちょいとハードスケジュールすぎやしませんかねー!」


P「今日はいいほうだろ、インタビューだけだし」


柚「まあそういうことにしといてあげ…お!文香サンすごい似合ってる!新しい衣装?」


文香「あ、ありがとうございます。次のお仕事で使うものです…」


P「ごめんね鷺沢さんこいつうるさくて」


柚「うるさいとはなんだー」


P「事実だろ」


文香「…………………か」


P「え?」


文香「私も…名前で…文香って呼んで下さい…」


P「…………わかりました!さ、文香さん」


文香「あと…その敬語も、みんなと同じように接してください」


P「えっと…わかったこれでいいかな文香」


文香「はい!」


柚「急にどうしたのー文香サン?」


文香「どうもありませんよ?強いて言えば…私の新しい一歩と言ったところでしょうか」クスッ


柚「???」



P(文香笑うとすげえ可愛いな…もうちょっと仕事の幅広げてみるかな…)



終わり

補足ですがこのPは文香さんの心情までちっひに語っていたわけではないので悪しからず



お疲れ様でした

言葉通り文香さんのSS書いたんで誰か柚のSSお願い

次は茄子さんのSS書くかも

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