妹「お兄ちゃん禁煙するの?」(656)

兄「ああ、ついでにオナ禁もするつもりだ」

妹「それは別に構わないけど…続くの?」

兄「今回はいけそうな気がするんだ」

妹「…煙草買うお金がないから禁煙するだけでしょ?」

兄「理由はどうあれ禁欲、禁煙!これが今年の目標だ」

妹「続かないと思うなあ…」

妹「でも確かに辞めるっていうことはいいことだよね!」

兄「そうだろ?」

妹「じゃあ、今から禁煙スタートねっ!」

兄「いや、まだ1箱残ってるから…禁煙はコレ全部吸い終わってからだ」

妹「…」

兄「いや、ほんとに辞める気はあるんだぞ?…いや、ほんとに
  でもお前…今タバコ1箱いくらするか知ってんのか?
  せっかくなけなしの金で買ったこの1箱を吸わずに捨てるってのは変だろ?」

妹「やっぱり続かないよお兄ちゃん…それに禁欲も無理だよ」

兄「いやいや…禁欲は以外といけそうな気がするんだなこれが」

妹「絶対無理だよ…絶対に」

兄「なんでそんなこというんだよ、応援しろよ」

妹「そもそもPC持ってる時点で無理だよ…
  お兄ちゃん…PCにあるえっちな画像どれくらい持ってるの?」

兄「500GBくらいかな」

妹「無理だよ続かないよ…」

兄「えー」

妹「せめてPCの電源くらい切っておこうよ」

兄「やだよ、スリープモードじゃないとすぐできないじゃん」

妹「もう!やる気ないでしょお兄ちゃんっ!」

兄「あるって!よく考えてみろよ
  禁欲するのもちゃんとした理由があるんだ
  いいか?オナニーし終わったあとは、必ず煙草が吸いたくなるだろ?
  禁欲はその為にあるんだ
  禁欲することにより、禁煙もできる…まさに一石二鳥ってワケさ」

妹「そもそも禁欲が無理だっていってるんだよ…」

兄「とにかく俺は禁欲禁煙するからな」

妹「もういいよ…頑張ってねとしか言えない」

兄「なんかしらけるな…」すたすた

・・・翌日

兄「あー…くそっやばい…もうあと残り3本しかない…
  最後に今から一発抜いて吸って1本…
  いや、晩飯食った後に1本吸ってから抜いて1本…
  いやいや…それじゃ連続で吸っちまうことになる…
  今日は飯抜きにした方がいいな…抜くのは寝る前に1本にして…それから」

ガチャ

妹「お兄ちゃん」

兄「明日の朝…朝一に吸う煙草を最後にしよう…
  寝起きの一服がやっぱ最高だからな…うん、うん」

妹「お兄ちゃん、大丈夫?」

兄「妹か……… なあ、妹」

妹「なーに?」

兄「500円貸してくれないか?」

妹「やだ」

母「あれ?兄は?」

兄「お兄ちゃん禁煙するからご飯いらないって言って寝ちゃった」

母「バカねぇ兄は…どうせ後でお腹空いて間食しちゃうのに」

妹「お母さん、お金貸しちゃだめだよ?」

母「大丈夫よ、絶対貸さないから」

・・・

兄「」ごろん ごろん

兄「吸いたい…でも、あと3本しかない…」ぐぅ

兄「腹も減った…全然眠れない…1本吸えばかなり楽になって寝れる…」

兄「…」

兄「そうだ…俺は吸える!まだ吸える…っ!
  あと、3本…3本あるじゃないか!まだ吸えるじゃないかっ!」

ガタッ

兄「今こそ吸うべき時なんじゃないか!?
  いつもはまだ15本あるとかで何の躊躇もなく、吸うペースが速いが…
  この…ギリギリまで我慢したこの状況になってから吸えば…」

スッ

兄「…」カシュ

兄「…」すー

兄「……ぷはぁあああっ」

兄「…うまい…頭が少しクラクラするこの感覚…気持ちいい…」

兄「…」すー

兄「…ぷふぁああぁ///」

兄「…もう半分吸ってしまった …ん?待てよ?」

兄「そうだ…ここで一旦消して…目が覚めたらもう半分吸えるじゃないか!
  ってことは…これであと5回吸えるってことになるっ!」

スッ

兄「この部分を…ハサミで切って…」

ちょきん

兄「…あら? …半分以下になっちゃったぞ?
  これじゃ…あと2、3吸いしかできないじゃーないか…」

兄「とにかく寝よう…」

・・・

兄「ん…んん… 今何時だ…」

兄「まだ夜中11時じゃないか…くそっ」ぐぅ

カシュ

兄「すー…ぷはあっ すー…ぷほぉあっ」

兄「…もうフィルター近くまで吸っちまった…吸い足りない…」

兄「結局半分も意味なし…はあ…煙草が吸いたい…吸いたいよぉ…」

兄「でも母さんはお金貸してくれないだろうなあ…  !??」

兄「閃いた…圧倒的閃き…ニートであるがゆえの、最高の閃きだ」

兄「だけど…うまくいくかどうか」すたすた

ガチャ

兄「母さん…」

母「あら、兄 こんな夜中にどこか行くの?」

兄「今日、アルバイト雑誌見て電話したんだ…明日面接なんだけど…」

母「いいじゃない!受かればいいわねえ」

兄「実は…履歴書はあるんだけど…証明写真がひとつもないんだ」

母「あれ?まだ残ってなかったっけ?」

兄「いや、あるにはあるんだけど…結構前に撮ったやつなんだよ
  だから俺…明るい内にあんま証明写真とる所、人に見られたくないし…
  今撮りにいきたいんだよね…」

母「そう、わかったわ はい、1000円」

兄「ありがとう」にやり

すたたっ

兄「ひゃっほーい!1000円だっ!野口だっ!!」

兄「これで2箱買えるっ!ひゃはははははははっ!!!」

兄「バカな母親だっ!!誰が面接なんかに行くかってんだっ!!
  あんたのお金は俺の煙草銭として消えるのだっ!!ふはははははっ!!!」

ぴたっ

兄「そうだ…証明写真は700円くらいだったよな確か…
  煙草2箱で880円…俺の全財産120円と釣銭合わせて240円…」

兄「だめだ…これじゃ1箱しか買えないじゃないか
  いや、ネコババするっていう手もないワケじゃないが…くそっ」

兄「いや、そんなことよりも…問題は帰ってからだ」

~妄想中~

母「おかえりー」

兄「ただいま」

母「撮ってきた? …見せて?」にやり

~~~~~

兄「こうなったらやばい…
  もちろんそうなった所で見せるつもりはさらさらないが…」

店員「いらっしゃいませー」

兄「32番、2箱」

店員「880円になりまーす」

兄「…」

店員「120円のお返しになりまーす」

兄「あ、すいませんやっぱり1箱でいいです」

兄「ただいまー」

母「おかえり」

兄「はい、300円」

母「はいはい 明日面接がんばってねー」

兄「…」すたすた

兄「ふぅ…マジびびったわ…」

妹「おかえりお兄ちゃん」

兄「なんだよまだ起きてたのか…んじゃおやすm」

妹「ねえ、写真撮ってきたんでしょ? …見せて?」

兄「…」

兄「なんで見せなきゃなんねーの?」

妹「見たいから見たいの」

兄「やだよ」

妹「いいのかな、そんなこといって」

兄「は?」

妹「ごめんねお兄ちゃん…お兄ちゃんには悪いけど…後つけさせてもらったの」

兄「な、なに?」

妹「これ、見て?」すっ

兄「こ、これって」

妹「携帯で撮ったんだー お兄ちゃんが煙草買ってる所」

兄「…」

兄「どうする気だよそれ」

妹「本当ならお母さんに見せてあげたい所だけど…」

妹「…買った煙草を私に渡してくれたら見せないであげる」

兄「お前…怖いな」

妹「悪知恵働くところはお兄ちゃんそっくりでしょ?」

兄「…ん」スッ

妹「あれ?1箱?…2箱のはずだよお兄ちゃん」

兄「1箱だけにしたんだよ…なんかちょっと罪悪感あって」

妹「そういうのもういいから!早くもう1箱だしなさーい!」

兄「だから1箱しか買ってねーって…ほんとに」

妹「ふーん じゃあお母さんに見せちゃおー」

兄「おいっ!!本当に1箱しか買ってねーって言ってんだろ!!!」

妹「…ほんとなの?」

兄「はあ…ほんとに1箱だけだっていってんだろ……
  もういいか?…ストレスたまってくるんだよ…ほんとに」

妹「ご、ごめんなさい」

バタンッ

兄「…」

兄「…ぷっ、ぷぷぷぷぷ …バカな妹め」

兄「盗撮されてたのは別としても…
  母さん、妹のどちらかが問い詰めてくることは計算済みなんだよ」

兄「俺は…1箱でいいって店員にいったが…
  その瞬間あるモノが目にいった…俺は最終的にそれを買ったんだ」

兄「妹よ…今お前に渡したのがそのあるモノ…それは「わかば」だ!」

兄「わかばとは…煙草にしては値が安い、250円だ」

兄「つまりお釣りは母さんに返すことも可能っ!
  そして…俺が愛用してる煙草は…ここにあるっ!!」ばーん

兄「母さんも妹も煙草の匂いを嫌がって
  俺の部屋以外では吸うのを拒んでいた…そうだ
  二人は…俺の吸っている煙草の銘柄を知らない…っ!
  わかばでも十分、妹に通用するということなのだっ!!」

兄「ショートホープなどのほうが安いが…
  あれは10本入りでヘビースモーカーの俺が吸うには怪しい本数だ
  信じ込ませるには…、わかばかエコーのいずれかということになる!」

カシュ

兄「すぅぅ…ぷふぉぁあああっ」

兄「勝利の一服…あと21本吸えるというこの感じ、たまらん」ぐぅ

兄「そういえば腹減ったな…母さん達が寝たら夜食しながらネットするか」

二日後

兄「………」

兄「…」スッ

兄「…あと、2本」

兄「なんで…なんであったらあったらであんな勢いよく吸ってしまうんだ」

コンコン

妹「お兄ちゃーん?私バイト行ってくるねー?」

兄「あー…」

兄「たまに思い返すことかあるんだ…吸っていなかった自分を…
  中学の時、あんなに部活に励んでいた頃の自分を…
  なんであの時、煙草なしで生きていけたんだろう…って……」

兄「ちょっとワルに見られたかったから吸った煙草…
  フカシから始まって…肺に入れて咳き込んでも無理矢理吸ってたあの日…」

兄「くっ…仕舞いには値上がりしても吸いたい毎日…
  情けない…うらやましい…吸わない奴らが…羨ましい…」

ガチャ

兄「…なんだ、母さんまで帰ってないのか…はあ」

兄「…母さん、どこかにお金隠してないかな」

兄「…はあ」

・・・

兄「…ぷはあー」ぎゅ

兄「…残り1本…鬱になりそうだ…もう…もういやだ……」

兄「最後の1本は…抜いてから吸おう…それで…禁煙だ」

兄「う、ううう…禁煙、したくない…吸いたい…吸っていたいよぉ…」

兄「うっ……ふぅ」

兄「…」

兄「…」カシュ

兄「すぅぅ…ぷはぁあああぁ…」

兄「最後の一服…今まで以上に、心をこめて肺に入れる…」

兄「大地震こないかな…コンビニ瓦礫に埋もれないかな…
  そしたら手伝うふりして煙草のコーナーがあったところ探すのにな…」

兄「すぅぅ…ぷふぉふぃはあああ…」

兄「……すぅぅぅぅぅぅ!」

兄「限界まで肺に入れる…
  フィルターの限界まで、指の間が火傷寸前までいくまで…!」

兄「…ぷはぁああああああああああああっ!!!」

兄「…」ぎゅ

兄「さあ、始めよう」

1時間後

母「ただいまー」

兄「母さん…お金貸して」

母「はあ?なにいってんのあんた、面接の結果どうなったの」

兄「頼む早く…金かしてよ、500円でいいから、ほんとに…」

母「500円って完全に煙草買うつもりじゃないの!」

兄「あーもうギャーギャーいうなよストレスたまるってほんとに…」ぼりぼり

母「いい加減にしなさい!働いて自分のお金で買いなさいよ!!」

兄「働くってえ…」働いて返すって言ってんじゃん…
  誰も返さないって言ってないだろー…?
  返す気ないなら返さないって俺、ハッキリ言うし…
  返すつもりあるから返すって言ってるワケだし、ねー…貸して」

母「いつまで子供みたいなこと言ってんのよあんたはっ!!」

兄「ねー貸してよ貸してえー…貸してほんとにー、お願いー…ねえー」

母「500円でどうするつもりなのあんたはっ!
  また吸い終ったら同じ事いうつもりじゃないっ!!」

兄「言わないってほんとにー…もうこれが最後だからー…
  禁煙するつもりはあるんだよーほんとにー…ねー貸してえー…」

母「だったらそのまま禁煙してなさいよっ!!」

兄「いやだからさーもうこれで最後だってんじゃん、もおー
  いいから貸してよー…貸してぇー…はあ…貸してえー返すってー…
  説教だったら500円くれたらいくらでも聞くからさー…ねー貸してえー」

母「貸すお母さんもお母さんよねっ!
  ほんとつくづくダメな母親よ…っ!ぐす…っ」がさがさ

兄「うんー…ごめーん… (はよ貸せ)」

母「ほんと情けない…っ情けないわっほんっとうに…っ!グスッ」

兄「ごめん… (500円、500円!)」

母「もう絶対に貸さないからっ!はい、500円っ!!」バッ

兄「…すぅぅ …ぷっはああああああああっ!!!」

兄「最高すぐる…1時間半ぶりの煙草だ…」チラッ

店員「?…」

兄「ふふっ…コンビニ店員の奴、羨ましそうにこっち見てやがる…
  自分は煙草が吸いたくても勤務中だから吸えない…
  だが、俺は吸えるっ!働いてないから、どこでも吸う事が可能っ!!」

兄「すぅぅ…ぷふぉあああっん…」

兄「よし、この1箱吸ったら…本当に辞めよう、うん
  1本1本、心をこめて…すぅぅ…ぷふぅうううう…」

ぎゅ

兄「今日は何で抜こうかな…ふふふ」すたすた

妹「えーっ!お母さん、お兄ちゃんにお金あげちゃったのっ!?」

母「ええ…」

妹「貸しちゃだめって言ったじゃんっ!」

母「わかってるわよ…私ももう…本当にこれが最後だから…」

妹「…お母さんの遺伝だね」

母「え?」

妹「もう1円も貸しちゃだめだよ…絶対に」

母「わ、わかってるわよ」

ガチャ

妹「お兄ちゃんっ!」

兄「おー ぷはぁあああっ ご飯?」

妹「うっ…タバコ臭っ」

兄「なんだよ」

妹「お兄ちゃんなんで煙草吸ってるのっ!?
  禁煙するって約束したじゃないっ!」

兄「するって…この1箱吸ったら今度こそ必ず」

妹「絶対うそっ!この前煙草渡してくれた時
  本気なんだって少しでも思った私がバカだったよっ!」

兄「おーん ほんとにするってヴぁ」ぼりぼり

妹「指きりしてっ!あと、失敗したら罰を受けることも約束してっ!」

兄「お前何歳だよ…」

妹「…お母さんに言っておいたからね」

兄「なにをだよ」

妹「お兄ちゃん…もう生きてられないかもしれないよ?」

兄「はあ?」

妹「…お兄ちゃんのPCの…プロバイダーの契約の解除だよ」

兄「…ああっ!!?」

妹「お兄ちゃん…PCなんかあるからダメになっちゃうんだよ…
  禁煙するっていって嘘ついて…これは酬いだよ、お兄ちゃん…」

兄「おう…それだけはほんとにやめてくれ…
  それはちょっと残酷すぎないか?酷すぎんぞお前…」

妹「だったら今ここでその吸ってる煙草を私に渡して…禁煙宣言してっ!」

兄「いや…だからこれ吸ったらやめるってえ…」

妹「それじゃ辞めれないんだよっ!」

妹「禁煙っていうのは…
  この1箱吸ったらやめようっていってる時点で失敗しちゃってるんだよっ!
  辞めるって思ったら、今ある喫煙グッズは全て捨てなきゃならないのっ!!」

兄「んなこと言われたって…もったいないじゃん」

妹「もったいなくないよっ!逆に得するんだよ!?
  もう煙草に溺れなくてもいいし…無駄なお金を使わずにすむんだっ!」

兄「…」

妹「1日1箱、それを1ヵ月吸うとなったらいくらかかると思ってるの!?」

兄「…はっはっは」

妹「?」

兄「まさしく、…テンプレ乙って感じだな」

妹「?」

兄「いいか妹…それができりゃ苦労しねーんだよ…
  誰だって最初はそう考えるんだ…誰だってな…」

兄「440円の煙草を1ヵ月吸わないでいると…
  13200円浮くことになる、それはわかってる…」

兄「だが… たかが13200円っていう考え方もできるんだ」

兄「夕方勤務のコンビニ店員の時給が大体750円×5時間で3750円だ
  それを週4回のペースで1ヵ月入ったとなると…大体75000円になる」

兄「75000円稼げればどうだろう?まあ、…十分じゃないか?
  それを煙草1ヵ月ぶん引いても60000円近く残るんだ…十分じゃないか?」

兄「十分なのに何でやめる必要がある?
  20万円近く稼ぐ奴らならなおさらだっ!!違うか妹っ!!?」

妹「いやお兄ちゃん働いてないじゃん…」

妹「それに…お兄ちゃんからしたら13200円って大金じゃん…」

兄「お前…俺がこのままニートだと思ってんのか?」

兄「もしかしたら大物になるかもしれないじゃないか
  宝くじ当てるかもしれないじゃないか」

妹「もういいよそれは…禁煙の話してるんだよ私…」

兄「この1箱は渡せない…
  いっておくが、まだ禁煙は失敗したわけじゃないからな…
  プロバイダーは止めるなよ?
  俺は喫煙グッズを捨てなくても必ず辞めてみせる…絶対に」

妹「…ほんとに?」

兄「んー」

妹「…うん、わかった 信じるね、…今度こそ約束守ってね?」

兄「んー」

妹「お母さんっ!」

母「どうしたの?嬉しそうな顔して」

妹「お兄ちゃん、今度こそ本当に辞めれそうだよっ!」

母「本当かしら?…」

妹「プロバイダー停止の話したから大丈夫だってっ!」

母「そう、じゃあ私も兄を信じることにするわ」

妹「うんっ!」

兄「あー腹減った しゃぶしゃぶ?焼肉?」

母「今日はカレーです」

兄「えー…肉食いたかったんだけど…煙草も美味いし…」

妹「…」



兄「…」カサッ

兄「…あと5本か ……いやいやいやっ!
  今度こそ本当に辞めるんだ俺は…そんで…そんで…」

兄「…喫煙者を…喫煙コーナーにいる奴らを小汚い目で見てやるんだ…
  可哀想な目で見てやるんだ…そして……心の底で笑ってやるんだっ!」

兄「…違う、なんだこの余裕は…辞めれそうな予兆か?
  いや、これは…まだ5本あるからこそ思える幻想だ…」

兄「これがじょじょに減っていくごとに弱気な態度になって…最悪また…」

兄「……」ごろん

兄「…はあ…煙草がもうすぐ吸えなくなるというストレス…
  このお陰で、また吸いたくなる衝動にかられてしまう…」

兄「…でも …それでも …お金、お金…」



兄「おはよう母さん」

母「おはよう」

兄「母さん…俺、マジで禁煙することに決めた」

母「知ってるわよ…頑張ってね、兄」

兄「うん… でさ」

母「ん?」

兄「ニコレット買いたいんだ、俺」

母「ニコレット?」

兄「CMとかでやってんじゃん…禁煙ガムだよ
  そのガムを噛めば煙草を吸いたくなくなるっていう、アレ」

母「あーなんか見たことあるわね」

兄「買ってもいいかな?…」

母「煙草を辞められるっていうのなら出してあげてもいいけど…
  いくらくらいするものなの、それ?」

兄「12個入りで… 96個入りで7000円くらいだよ…」

母「7000円!?」

兄「はは…高いよね、でもさ
  2ヶ月で辞められるっていうのなら…安いもんじゃないかな?
  煙草2ヶ月で25000円以上なんだから…安いと思わないかな母さん?」

母「そうだけど…うーん」

兄「…」

母「わかったわ、…買ってきてあげる」

兄「あ、そ、それは通販じゃなきゃ買えないものなんだ
  7000円と…送料と代引き含めた…8000円くれればいいからさ…」

母「そうなの じゃあ…8000円ね、それで足りるの?」

兄「7、8…うん 足りなかったらまた言うから」すたすた

妹「ただいまー バイト疲れたー」

母「おかえりー」

妹「どうしたのお母さん?嬉しそうだね」

母「兄がニコレットガム買って本格的に禁煙するんだって!」

妹「ニコレット!?あれ、すっごく高いんだよ!?」

母「そうなんだけど…でもまあ吸わなくなるっていうのなら安いもんじゃない?」

妹「で、買ってきてあげたの?」

母「ううん、通販でしか買えないからって言ってたわよ?」

妹「………」すたすた

母「?」

ガチャ

妹「お兄ちゃん……」

兄「お? おかえり」

妹「………」すたすた

兄「な、なんだおい」

妹「……ガム買うの?」

兄「あ、ああ…そのつもりだけど…」

妹「……煙草買うお金じゃなくて?」

兄「は?…お、お前な…いくらなんでも俺はそこまでクズじゃないぞ?」

兄「誰が8000円分の煙草買うんだよ!」

妹「…違うよ…1000円分でしょ?」

兄「え?」

妹「もうお兄ちゃんが何を考えてるかわかるんだから、私…」

兄「な、なにを…」

妹「薬局にも売ってることは知ってるんでしょ?」

兄「え?」

妹「お兄ちゃんは薬局でガムを買って…
  残りの1000円は煙草代にするつもりだったんでしょ」

兄「!?」

妹「ガムを買ったっていう証拠を母さんに見せて安心させるための7000円…
  通販で頼んだっていえば届くのは2、3日…
  その間に煙草を吸い終わって…
  やっぱり足りなかったって言ってまたお金をとるつもりだったんでしょ…」

兄「お、お前…」

妹「もう、…そういうの…うんざりだよお兄ちゃん…」

兄「ま、待って…ち、違う、違うっ!」

兄「か、考えすぎだって…お前…どんな発想してんだよ!」

妹「信じてたのに…」

兄「お、おい、おいっ!
  わ、わかった!この1000円は返すからっ!
  し、知らなかったんだよ!薬局に売ってるのなんて、いや…本当だって!
  俺、ほら…ニートだし世間知らずだろ?
  出かけるっつってもコンビニくらいだし…な?」

妹「……」

兄「た、頼むっ!信じてくれっ!
  決してお前の考えてるようなことをしようとは思ってなかったんだ!
  てか、逆にお前のその発想に驚愕したっ!!なるほどなっ!!
  確かにそうすりゃ煙草吸えたんだなっ!いや、ほんと凄いっ!!」

妹「……」

兄「うう…」

妹「…もういいよ」

兄「え?」

スッ

妹「…1000円、返してあげる」

兄「え?…え?」

妹「もう…お兄ちゃんの何を信じたらいいのか…わからなくなっちゃった」にこっ

兄「い、妹…」

妹「これからはお母さんじゃなく…お金が借りたくなったら私にいってね」

兄「あ、あの…」

妹「…」すたすた

バタンッ

兄「…」



ちょっと目が疲れたんで寝るお

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

   .r 、   __∠)       r 、        へ   ()() .こつ      _「.∟-、rー‐ヘ      __    , ― 、
    } } こニ-┘ ハ   =ニニ  ニニ=   ヽ\∠ノ ,. ―― 、 rュニ- r='  7./     ./ィ―、\ /γ^ヽヽ
 こミ| ヽ} {ノ∠イ __) ヽ_」 Lノ^)_.  ノ/    (_/ ⌒ヽ }   .rニ {   ノ∠ - 、 //   )、 ヽヽヽ_〉 /./
  .ノ {rュニニニニ ニ) ー―z    、――' /7          /./ 〃  ノ } ./イ ⌒ヽヽ{_{  .//  .} }   γ/
 (_ノ}ハ  (フ  } { r―彡' ^} {^ ミヽ、__ {{          ノ /   ヽ二ィ / (_/ r こヽノ./ r 、ノ/  _ノ./   ∪
    {_.}   rー‐'_ノ   ̄    {_.}   `ー' ヽ、二二二)  こ./      .(ノ    ヽー /   ー′ ー'    Ο
         ̄                                             ̄

遅れてすみません
忘れてないです

2日後

兄「…」

兄「あれからというもの…妹は禁煙しろと言わなくなった」

兄「…」カシュ

兄「すぅぅ…ぷはぁあああっん」

兄「あんな状況にもなったにも関わらず…
  相も変わらず煙草を吸い続けている俺…」

兄「ニコレットも買った…
  煙草も1000円分と俺の残り残金で3箱も買った…なにも変わってない」

兄「すぅぅ…ん、ぷっぱぁああ… うまい」

兄「悪いと思いつつも…どうしてもやめられない
  …そうだ、妹がいけないんだ
  お金なら私が貸してあげるって言った妹が悪いんだ…俺は悪くない」

兄「…すぅぅ ぷふぉぉぉはああ」

兄「でも、一応ニコレットも買ったんだ…
  もちろん噛もうとは思わない…
  さすがに7000円っていう大金を煙草銭にかえるのは
  母親に悪い…罪悪感があったのかもしれない… うん」ぽろっ

兄「あ、くそ…灰が…」ふきふき

兄「…」ぎゅ

兄「……そういやニコレットってどんな味すんだろ」ぱくっ

兄「…もぐもぐ」

兄「あ…なんだこれ 若干ニコチンの味がするな…しかも結構美味い」ぱくっ

兄「噛めば噛むほどニコ汁があふれてくる…うまいぞ、これ」ぱくっぱくっ

兄「いや…美味いと思ってるからだめなんだろうな、きっと…」ぱくっ

兄「…もう12個も食べちゃった」

兄「はぁ…」カシュ

兄「……吸ってどうすんだ俺 ガムの重要性ゼロじゃないかよコレじゃ」

兄「このままガムを噛み続けて…
  自分がどこまで禁煙できるか試してみようかな」

兄「あと煙草は…1箱と7本か…よし、これだけ余裕があれば検証できるな」

兄「本格的に禁煙生活の始まりだな」

翌日

兄「…もぐもぐ#」いらいら

兄「ぱくっ…もぐもぐッ#」イライラ

兄「んああああああああああああああああああッ!!!!」もぐもぐ

兄「ふぅぅ…ッくっそボケがマジでぇええええええええ…ッ!!!」イライラ

ドンッドンッ!!

兄「うううう…あああああああもぉぉおおおおおおおおッ無理!! ペッ」

兄「」カシュ

兄「すぅぅぅ…ッ ッはぁあああああああっ!!
  うんめぇえええええええええええええええええええええっ!!!」

ギシッ

兄「あー…吸ったらなんだか体が気持ちよくなってきた
  昨日の夜から今まで体が調子悪く感じたもんなあ…
  昨日も全然寝れなかったし…このまま寝ちゃいそうだ…」

兄「今頃、俺とタメの奴らはバリバリ働いてんのかなあ…
  上司に怒られて…同僚に慰められて…先輩に麻雀のカモにされたり…
  それにくらべて俺は…好きな時に寝て起きて…煙草吸ってPCをさわる…」ぎゅ

兄「……すやすや」

夕方

兄「んー…もう夕暮れかぁ ふあー」カシュ

兄「すぅぅぅ… ふぅぅぅ 晩御飯できてるかなー」ぎゅ

ガチャ

兄「…」すたすた

妹「っ!」

兄「よっ!おはよっ!バイトか?」

妹「うん」

兄「そっか、頑張ってこいよ」ぽんぽん

妹「…ぼそっ」

兄「え?…」

妹「…」すたすた

兄「…」

母「禁煙続いてる?」もぐもぐ

兄「え?あ、ああ…」

母「そう、その割には臭いがなかなか消えないわね」

兄「一度染み付いた臭いは中々消えないんだよ…うん」

母「そ」

兄「…」もぐ

母「今日はあんまり食が進んでないわね、どうしたの?」

兄「あ、あんまり食いすぎると吸いたくなっちゃうんだよ俺
  あ…あとさ、母さん…」

母「なに?」

兄「煙草を吸うのを抑えるには、アイスがいいらしいんだ…
  特にバニラアイスがいいらしいよ?」

母「あんたよっぽどニコチン中毒だったのね
  ガムも噛んでアイスも食べなきゃいけない体なんて」

兄「あ、ああ…」

ギシッ

兄「…すぅぅ ぷっはぁぁああ」

兄「……はぁ」

妹『…触らないで』

兄「……なんだよ、人が汚いみたいな言い方しやがって」ごろん

兄「…無理もないか すぅぅ」

兄「ぷはぁああぁ…
  なんだよ、余計なストレス溜めさせやがって妹の奴…はぁ…」ぎゅ

兄「もう1箱か…
  これを吸い終ったら妹に金借りなきゃいけなくなるな…」

2日後

コンコンッ

妹「はーい …あっ」ガチャ

兄「…」

妹「…なに?」

兄「……お金、…貸してください」

妹「…」

兄「…」

妹「…いくら貸せばいいの?」

兄「ご、500円っ!い、いや1000円でいいよ…っ!」

妹「…ちょっと待ってて」バタンッ

兄「…ぃよっしゃ…っ!」グッ

ガチャ

妹「…」

兄「お、おう…へへっ」

妹「はい…」スッ

兄「あ、ああ… え?」

妹「10000円貸してあげる…ううん 返さなくてもいいよ」

兄「お、お前マジかっ!?」

妹「…」

兄「い、いや…別に1000円でもよかったんだけどな、うん」パッ

兄「ありがとう、妹」

妹「…いいえ」

バタンッ

兄「……煙草買ってくるか」

コンビニ店員「いらっしゃせー」

兄「…」

兄「万札ある…2カートン買える…買えるっ!
  でもなんだ、この…異常な罪悪感は…一体…」

兄「お菓子も買える…っ、ジュースも…リポビタンも…っ!
  今の俺なら煙草以外になんでも買うことが可能…っ可能っ!」

兄「でも…なんだよ、これ…
  今まで感じたことのない…この万札の重みは…
  これを使おうと考えるたびに…妹の顔が頭によぎってくる…」

兄「1箱くらい…1箱買って…釣りを返せば…
  いや、それなら2カートン買おうが同じじゃないか…
  煙草を買ったということには変わりないじゃーないかっ!」

兄「どうしたら…くそっ」

兄「…ただいまー」

母「おかえり ご飯できてるわよ?」

兄「…」チラッ

妹「…」

兄「いや、…いらない お腹空いてない」すたすた

・・・

コンコンッ ガチャ

妹「…」

兄「妹…あのさ、これ…」スッ

兄「結局、使わなかったよ…10000円
  1000円札なら俺も躊躇なく使っただろうけど…」

妹「…」

兄「とにかくこれは返すから…ごめんな妹」

妹「お兄ちゃん…私こそごめんなさい」

兄「え?」

妹「実は…この10000円はお兄ちゃんを試すためのお金だったの」

兄「…」

妹「もし、お兄ちゃんがこのお金を好きなように使ったのなら私は…
  もうお兄ちゃんとは何も話さないつもりでいたの」

妹「でも、お兄ちゃんならきっと使わずに返してくれるって…
  最後まで信じてたから」

兄「…いや、いいんだよ…俺も似たようなこと考えてたから」

妹「え?」

兄「お前が試してる事は計算済みだったよ…
  この大金で俺の人間性を試してるんだってな」

兄「俺がもし煙草1箱でも買って…
  釣りを返すとなったら…きっと受け取らないってこともな」

妹「お兄ちゃん…」

兄「けど、今はまだ5本くらい煙草が残ってるからこの考えができたワケで…
  もしカラの状態なら、そんなことが頭にあっても俺は買ってただろうな」

妹「…」

兄「けど、今度こそ本当に決めた…俺は、禁煙…いや、絶煙するっ!」

妹「お兄ちゃん…絶煙は禁煙しないとできないよ…」

兄「お前に…見てもらいたいんだ、来てくれ」すたすた

妹「?」

妹をイスに縛って電マ押し当てて鬱憤はらす展開はよ

妹「どうしたのお兄ちゃん?…庭で何するの?」

兄「…」がさごそ

兄「…俺が吸ってる煙草…残り5本だ…」

妹「…」

兄「これを……水溜まりに捨てる……っ!!」ぽいっ

びちゃちゃ

妹「!?…お兄ちゃん!?」

兄「…うっ…み、見で、ぐれだだろぉ…ヒグッ…妹ぉ…ぐすっ」

妹「お兄ちゃん…」

兄「禁煙するんだ…おで…っ、ご、ごんどごぞ…うう、ひっぐ…」

兄「うう…煙草…うううぅ…」ガクッ

妹「お兄ちゃん…」

禁欲はできてんのか?

兄「ひっく、うう…グスッ」すたすた

妹「…」すたすた

兄「い、妹…た、頼みがある……しばらくは…俺に近づくなよ…
  奇声が聞こえたり…モノが壊れる音が聞こえても…絶対に……」

妹「う、うん」

・・・

・・・6時間後

ガシャンッ!!!ドカッドカッ!!

「うんおああああああああああああああああああああああああああッ!!
 んああああああああああああっああああああああああああああああああ!!!」

ガシャガシャンッ!!

妹「…うう、お兄ちゃん…お兄ちゃん…」ぶるぶる

「煙草ぉおおおおおおおお吸いたいよぉおおおおおおおおおおおおお!!!」

母「妹…兄、大丈夫なの?…」

妹「…」

俺「うわぁああぁああああああああああああ」

俺「妹まむこにじゅぽじゅぽさせてくれおぉぉぉおおおおおおおおぉぉぉぉおおおおおお」

妹「」

・・・2日後

こんこんっ

妹「お兄ちゃん?…ご飯、ドアの前に置いておくね」

「…」

妹「お兄ちゃん…大丈夫?…お兄ちゃん?」

「…」

妹「お兄ちゃんが禁煙してから2日目…
  まるで死んでいるかのように静まりかえってるお兄ちゃんの部屋…
  たまに奇声をあげたりするけど…前よりかは酷くなくなった…」

妹「禁煙って……こんなにも大変なことなんだ……」

妹「でも、…喫煙者の禁煙は…この2日目からが地獄って聞いたよお兄ちゃん…」

・・・2日目の夜

妹「お兄ちゃんの部屋から奇声が聞こえない…
  まさか…本当にお兄ちゃん…」

こんこんっ

妹「お兄ちゃん?…起きてる?…お兄ちゃん?」

ガタッ

妹「!?…リビングから音が聞こえる」すたすた

ガチャ

妹「…お母さん?」

がさごそ

兄「はあ…はあ…た、煙草…かね…小銭…ない…ないぃぃ…っ!」がさごそ

妹「お、お兄ちゃんっ!?」

兄「あ、う、…あ…」

妹「お兄ちゃんなにしてるの!こんなにちらかして…っ!」

兄「ひ、ひひっ…お、俺ぇ…もう、だめだぁ…死にそう、死にそうなんだよ…
  吸いたい…煙草吸いたい…1吸いでいいから…いいからぁ…」がくがく

妹「お兄ちゃんしっかりしてっ!」

兄「た、煙草…そ、そうだ…妹…
  お、お前…まだ「わかば」持ってるか?捨ててないだろ、もちろん…」

妹「お兄ちゃん…」

兄「だめなんだよ…1本丸々吸わなきゃ、漏れ…
  し、しけもくじゃ満足できないんだよ…しけもくじゃぁ…はあ、はあ」がくがく

妹「しけもくって…お兄ちゃん吸ってたの!?」

兄「し、しけもくなんて吸った内に入るかっ!
  ガッツリ、丸々1本吸わなきゃ吸ったなんて…い、言えないぃ…っ!」すたすた

ガシッ

妹「きゃっ!」

兄「か、貸して…万札じゃなくていい…500円…500円でいいから…なあ
  わかばでもいい、1本だけでいい…それ吸ったらまた禁煙できるんだ…なあ!」

グググッ

妹「い、痛いよお兄ちゃんっ離して…っ!」

兄「い、いもうとぉおおぉ…っ」

妹「お、お兄ちゃん…っ頑張ってよっ!頑張ってっ!」

兄「む、無理だあああっ絶対無理ぃぃ…す、吸いたい…い、妹…す、吸い…っ」

グググッ

妹「これを乗り切らなきゃ…お兄ちゃん今まで頑張ってきたのにっ!
  ここで1本吸っちゃったら…今までの努力が無駄になっちゃうよ!
  また同じ事の繰り返しだよっ!」

兄「乗り切れないぃ…無理ぃぃ…むりぃいいぃいぃ…っ!ほ、ほひぃ…」がくがく

妹「離してぇ…っ離してっ!」

どてっ

兄「ぐああっ!ひっ、ひっひっ…」すたたたたたっ

妹「はあ、はあ…お、お兄ちゃん…」

・・・3日目 朝

こんこんっ

妹「お兄ちゃん…お兄ちゃん?」

…ガチャ

兄「…」

妹「あ、…お、おはようお兄ちゃん」

兄「…おはよう、…どうした?」

妹「あ… う、ううん…おはようって言いたかっただけなんだ」

兄「そうか…」

妹「ごめんね?…寝てたでしょ?」

兄「いや…1時間くらい前に起きてPCさわってたよ」

妹「そ、そうなんだ…」

兄「もういいか?…じゃあ」バタンッ

妹「…お兄ちゃん、ノックしたら出てきてくれた…」

母「大丈夫なの兄は?腐ってない?」

妹「ううん…まだちょっと元気ないけど」

母「そう…そういえば昨日の夜リビングで物音がしたんだけど…」

妹「そ、そうなの?…私寝てたから気がつかなかったよ」

すたすた

妹「え…?」

兄「…」

母「あら、なんか久しぶりに見る顔だわ おはよう、兄」

兄「おはよう…」

妹「お兄ちゃん…もう、大丈夫なの?」

兄「…今んところは、な」ガタッ

妹「…お兄ちゃん、ごめんっ!」バッ

兄「!?」

妹「くんかくんかっ くんかくんかっ」

兄「な、なんだよ…おい」

妹「…煙草の匂いがしない…」

兄「あたり前だろ…というか煙草はNGワードだ…やめろ」もぐもぐ

妹「う、うん…ごめん」

兄「それと…昨日は悪かったな…」

妹「お兄ちゃん…」

・・・ ・・・5日目

妹「お兄ちゃんっ!」

兄「ん?…どうした妹?」

妹「あ、あの…これっ!」

兄「ん?…わかば?なんだお前、まだ持ってたのか…」

妹「…ほしくない?…吸いたくならない?」

兄「ふっ…もう俺には必要のないものだ…処理しておけよ」すたすた

妹「お、お兄ちゃん…
  本当に…本当に禁煙できたんだね///」

・・・7日目

母「え… い、今…兄… なんて言ったの?」

兄「バイト、受かったよ母さん」

母「う、うわああああぁ…っ良かったっ!よかったわ本当にぃぃ…っ!」

兄「ちょ、泣くなよ母さん…」

妹「禁煙してからのお兄ちゃんって…な、なんだか…///」

兄「妹…」

妹「えっ…!」

兄「お前にも色々世話になったな…ありがとう」

妹「なんだか…かっこよく見える…///」

妹「禁煙に成功して…脱ニートまでしちゃうお兄ちゃん…」

兄「どうした妹?なんか俺の顔についてるか?」

妹「え?み、見てないよっ!」

兄「ふっ…」

妹「お兄ちゃん…あの…き、禁欲はどうなってるの?」

兄「煙草を吸わなくなった症状なのかどうかは知らないが…
  前以上に性欲が強くなっちまってな…禁欲はしばらくできそうにないな」

妹「いいよ、それは…禁煙してくれただけでもカッコいいよお兄ちゃん」

兄「おいおい、お前実の兄に惚れるなよ?」

妹「そ、そんなこと思わないもんっ!」

兄「はっはっはっ!」カシュ

兄「おっと…クセがまだ完治していないな
  ライターをつけるくせがどうしても治らないんだよな…ははっ」

妹「ふふふ」

・・・10日目

母「え…?バイト辞める…?」

兄「うん…」

母「ど、どうして…」

兄「楽しくないんだ…なんかつまんない」

母「楽しい仕事なんてないのよっ!?
  最初は苦労して…慣れてきたらそりゃ楽しくはなってくるだろうけど…
  禁煙と同じよっ!ツライのは最初だけっ!」

兄「違うんだ、聞いてよ母さん…
  会話に入れないんだ…俺、ぼっちで、孤立してさ…
  みんなリア充ばっかりで…つまんないんだ…元々俺、コミュ癖だし」

兄「そしたらみんな俺を根暗とか思い始めるんだ…
  声が出てないとか…勝手なことばかり言って…嫌になってくる…」

母「もうちょっと頑張れないの?せめて1ヵ月は…」

兄「やめてくれよ…地獄だよ、1ヵ月とか…週2日入るだけでも地獄だよ…
  もうストレスがどんどん溜まっていくよ…はあ…つらいよ…つらいよ…」

妹「ただいまー」

母「はあ…」

妹「あれ?お母さんどうしたの?」

母「妹ぉ…」

妹「?」

・・・

ガチャ

妹「お兄ちゃんっ!」

兄「おお、おかえり妹…な、なあ わかば、まだ持ってるか?」

妹「そんなの捨てたよっ!!」

兄「そ、そうかぁ…い、いやよくやってくれたな妹」

妹「お兄ちゃんっ!なんでバイトやめちゃうのっ!?」

兄「おもしろくないんだもん…」

妹「お母さんあんなに喜んでたのに…
  辛くってもせめて1ヶ月は頑張ってよっ!」

兄「あーもーギャーギャー言うなよぉ…
  お前さぁ…また俺に吸わせたいワケ?なあ?
  そうやって人をイラつかせて煙草吸わせたいの?ねえ?」

兄「せっかくここまで頑張ってきた努力を無駄にするのか?
  大体さー10日如きで禁煙なんてできるわけないじゃん…
  せめて1ヵ月は黙っててくれよ、割とガチでさ…」

妹「…っ」

兄「あーほらまた来ちゃったよ…
  吸いたいおばけ来ちゃったよ…これ回避すんのかなり大変なんだぞ…」

妹「やっとカッコいいお兄ちゃんが見れたと思ったのに…」

・・・10日目 夜

妹「すぅすぅ」

ひた、ひた…

かちゃ

母「ぐうぐう」

兄「…」

ひたひた がさごそ がさごそ

兄「…」

ちゃりん、ちゃりん…

母「ん…」

兄「!?」

母「…んーぐうぐう」

兄「…」

ひた、ひた…ぱたんっ

・・・11日目 朝

母「あれー…あれー」

妹「どうしたのお母さん?」

母「今日携帯代払おうと思って財布にお金入れてたんだけど…小銭が足りないのよ」

妹「昨日の買い物で使ったんじゃないの?」

母「え?だって…買い物し終わった後にお金おろしたのよ?…うーん」

ガチャ

兄「でーんッ!でけでkでけでっでーんッ!!
  ずんちゃずんちゃずんちゃずんちゃっドドドドドドドッっターン!!」

妹「お、おはようお兄ちゃん…朝から元気だね」

兄「おうっ!なんか今までの邪気がぶっ飛んだ気分だぜっ!っターン!」

妹「…へ、変なの」

母「んー…またATMいかなきゃならないわね…うーん」

兄「…」もぐもぐ

完全に薬じゃねーか

おきろ

まだいけるはず

遅れてごめんなさい><
今からEDまで書き続けます



兄「ちょっとでかけてくるよ母さん」

母「え?ええ、いってらっしゃい…ってどこいくのよ?」

兄「面接だよ、面接」

母「え?」

兄「わかってるよ母さん…
  今やってる仕事を辞める前に、先に仕事をみつけてから辞めろ…だろ?」

母「あ、兄…」

兄「俺がゆとり世代の生まれだったら仕事を辞めて…
  2、3ヶ月ぶらぶらしながら仕事を探すんだろうけど…
  いや、ゆとりに限らず…
  本当にやる気があるのならすぐにでも面接に行くさ…」

母「いい心がけね」

兄「じゃ、行ってきます」すたすた

ガチャ

妹「ただいまー」

母「あら、今日は早いのね」

妹「うん、今日はお昼までだったから」

母「あらそ お昼食べる?」

妹「あ、んー…友達と食べてきたから大丈夫だよ」すたすた

・・・

こんこん

妹「お兄ちゃん!パン買ってきたんだけど、一緒に食べよー」

「…」

妹「?…寝てるのかな…」

妹「お兄ちゃーん…」

かちゃ

妹「あれ…? いな… っ!??」

妹「うっ…… く、くさい…」

妹「な、…なんで…?」

妹「なんで…この臭い…
  懐かしいけど、…大嫌いなこの臭い…あの頃の…お兄ちゃんの臭い…」

妹「まだ…臭いが消えてなかったのか、な…
  …違う、だって最近この部屋に入ったのは最近だもん…」

妹「まさか……お、お兄ちゃん……」すたすた

最近多すぎた

妹「吸いがらとかは見当たらない…
  私の思い過ごしなのかな……でも」

妹「…PC、つけっぱなし」

妹「なんで電源切っていかないのかなお兄ちゃん…
  せめてスリープ状態にしていけばいいのに…
  帰ってきて、マウス動かしてすぐ始めれるようにしてあるのかな…」

妹「………えっちな画像フォルダばっかり」

妹「………え」

カタッ

妹「……な、……なに…これ…」

妹「なんで…
  なんで煙草の画像フォルダがこんなにあるの……?」ガタッ

妹「お兄ちゃん…そこまで煙草のことが好きなの?」

妹「これ… これが…お兄ちゃんの性癖、なの?…」

妹「お、お兄ちゃん…へ、変態を通り越して…あぶないよ…」

妹「お兄ちゃん…ごめんなさい
  こんなフォルダにまったく興味ないけど…
  見ちゃいけないんだろうけど…ご、ごめんなさい」

カチチッ

妹「………」

妹「………」

カチチッ

妹「…お兄…ちゃん」

ガチャ

兄「ただいまー」

母「おかえりー どうだった面接は?」

兄「緊張してろくなこと言えなかったよ…
  あの店長が余程のお人好しか…
  とんでもなく人を必要としてない限り受かるのは厳しいなあ…」

母「最初から諦めてどうすんのよ、信じなさい」

兄「んー」

妹「…」すたすた

兄「あれ?妹、帰ってたのか」

妹「あ…お、おかえりお兄ちゃん」

兄「母さん腹へったよ俺…ラーメンと炒飯と餃子作ってー」

母「はいはい」

妹「……」

兄「ごちそうさまですた」

妹「…」

兄「さーて…お腹もいっぱいになったし夜中まで寝るかー」ガタッ

妹「お兄ちゃん…」

兄「んー?」

妹「私も…お兄ちゃんの部屋に行っていい?」

兄「え?あ、ああ…か、構わないけど…
  なんだよ…勝手に入ってくればいいじゃんかよ」

妹「そ、そうなんだけど…」

兄「あ、でも10分後くらいに来てくれよ…っ な?」

妹「だめ…今すぐ話がしたいの」

兄「あ、あー… はあ…わかった、…うん」すたすた

ガチャ

兄「…」

妹「…」

兄「先に謝るよ…ごめん」

妹「…」

兄「部屋の臭いだろ…
  そうだ、俺は吸っちまったんだ…吸いたいおばけのせいでな」

妹「…」

兄「我慢できなかったんだ…我慢できなくって…吸って
  頭がクラーっとして気持ちよくなって…
  気がつけば1時間に5本も吸っちゃってたんだ………」

妹「…」

兄「ごめん…どんな罰も受けるよ…」

妹「…いいの」

兄「…え?」

妹「そんなこと…今はどうでもいいの、お兄ちゃん…」

兄「ど、…どうでもいいって?」

妹「…ごめんなさい」

兄「は?」

妹「私…見ちゃったの…お兄ちゃんの画像フォルダ」

兄「……・・・え・・・ ・・・え・・・・」

妹「煙草フォルダに入ってる画像………あれ、…なに?」

兄「あ・・・・…ぃ・・」がくがく

妹「なんで……兄妹のえっちな画像ばかりなの……?」

兄「・・・!・・、う・・・」

妹「そのフォルダ名にしておけば…私が見ることはない…
  興味を示さないから………その中に入れたんでしょ?」

兄「そ・・…あ、…ね…」

妹「なんだか…凄い、複雑なの…お兄ちゃん…
  ここに実の妹がいるのに…そんな画像集めて…
  それが…それがお兄ちゃんの…性癖、なの…?」

兄「そ、それは…」

妹「…」

兄「ばっ、か、勘違いすんなよっ!
  お、俺は確かにその…そ、そっち系が好きだけどな…
  お、お前にはまったく興味はないからな!…い、いや割とガチでっ!」

妹「…」

兄「お、お前にはわかんねーよっ!
  姉持ちのくせに…二次の姉では抜けたりするんだよ…っ!
  姉×弟の組み合わせ…母×息子、父×娘…とにかくいっぱいだっ!」

妹「…」

兄「だ、だからといって存在する姉や妹や母親と
  そ、その…で、できねーだろ!?…わかるだろっ!?」

妹「じゃあお兄ちゃんは…私が嫌いなの?」

兄「き、嫌いとかそういうのじゃなくて…っ
  オタク界じゃアリでも…一般からすればナシに決まってるだろ!?」

妹「じゃあお兄ちゃんはオタクだから…アリなんだ…」

兄「ち、ちがっ…」

妹「…」

兄「…はあ…なんかもう…
  お前には口で勝てそうにないよ…」

妹「?…お兄ちゃん?」

兄「もういいよ…正直に言うよ…
  お前のこと想像して処理したこともあるよ、つか…最近はそればっかだよ
  あーそうですよ…変態だよ俺は…
  煙草は吸うわ約束は守れないわニートだわ存在する妹好きだわ、最低だよ…」

妹「…」

兄「はあ…」ガクッ

兄「終わりだ… ははは、なにもかも…」カシュ

兄「すぅうう…ぷはぁあああぁ…」

妹「お兄ちゃん…」

兄「すぅぅ…ぷふぉあああっ… うまっ」

妹「…っ」バッ

兄「あ、なにすんだ妹っ!返せっ!俺の大事なたばk」

妹「……すぅぅ」

兄「…え?」

妹「こほ…っ!げほっ、げほっ!」

兄「な、なにしてんだ…お前…」

妹「…お兄ちゃんがこのまま禁煙、絶煙、卒煙できるなら…
  お兄ちゃんのいうこと、私…なんでも聞いてあげる……」

兄「え!?」

妹「でも、…1回でも吸っちゃったら
  私もお兄ちゃんみたく……このまま喫煙者になる」

兄「い、妹…」

妹「無理をしてでも吸ってやるんだから…
  喫煙者の私が好きなら…もうお兄ちゃんにはなにも言えない…」ぎゅ

兄「…や、…やる!俺喫煙するっ!!絶対するっ!!!」

妹「…頑張って、お兄ちゃん」にこっ

俺喫煙するってなんだ… 禁煙です

>兄「…や、…やる!俺  喫 煙  するっ!!絶対するっ!!!」

>妹「…頑張って、お兄ちゃん」にこっ





ミスだ…よな?ただのうち間違いだよなそうだよなそうだと言おう

兄「禁煙できれば妹と…禁煙できれば妹と…」

兄「し、信じられない…あの妹の口からそんなことが聞けるなんて…」

兄「…」

ガバッ

兄「いや…油断できないぞ
  妹のことだ…また何か策をねっているのかもしれない」

兄「…でも確かに聞いた
  俺のしたことをさせてくれるって…
  俺のしたいこと?決まってるじゃないか…ふひひ」

兄「うっ…抜きたくなってきた…いや…ここは我慢して…」

兄「!?…待てよ…俺のしたいことまで禁欲できるぞ、こりゃ」

兄「妹のやつ…まさかこのことも先読みして…」

兄「…っ!そうか…っ!妹はこれを狙ってるんだっ!
  ひとつになる前に早漏の状態にして…できなくなるようにする気だ」

兄「そういうことか…妹のやつ
  まあいいさ…卒煙して、妹とひとつになる前の日に抜けば問題ない…」

兄「…よし、最初の目標が今ココでやっと叶いそうだ
  禁煙、禁欲っ!ついでに脱ニートっ!…頑張ろう、頑張ろう…zzz」

>>557
>>544

・・・・・・90日後

兄「…ついに、きた」ドクンッ

兄「ついに…」

・・・昨日

兄「…え?」

妹「///」

兄「あ、した…?」

妹「…うん …明日はお母さん1日中いないでしょ?」

兄「あ、ああ…」ドキドキ

妹「だから…その…///」

兄「よ、よし…わかった」ドクンドクンッ

兄「い、妹…」

妹「なに?お兄ちゃん?」

兄「ほ、本当に…いいのか?」

妹「え?」

兄「そ、その…お、俺はお前の兄だぞ?
  血も…つながってるし…
  一応、兄らしいこと言うが…か、覚悟はできてるのか?」

妹「…」

兄「や、やっぱり嫌なんじゃないのか?
  本当は失敗するって思ってたんだろ?そ、そうなんだろ!?」

妹「ううん…信用してたよお兄ちゃんのこと…///」

兄「妹…」

・・・

兄「・・・……よしっ」

母「じゃ、行ってくるわね」

兄妹「いってらっしゃい」

バタンッ

兄「…」ちらっ

妹「…」

兄「い…、妹…い、いもも…」

グッ

妹「お、お兄ちゃん?」

兄「き、キスしてやる…ひひ…ちゅ…ちぃゅぅー」

妹「ま、待ってお兄ちゃん…っ!」

兄「や、やだ…も、もう待てない…」

グイッ

兄「禁煙した…お前のために、俺…禁煙できた…」

妹「お兄ちゃん…」

がばっ!

妹「きゃっ!」

兄「ほらっ!くんかくんかしてみろよ、妹っ!
  煙草の匂い…まったくしないだろ!?
  くんかくんかっ!妹の匂い、いい匂いっ!くんくんくんっ!」

妹「も、もーお兄ちゃんっ!」

兄「…本当に、感謝してるんだ…妹」

妹「お兄ちゃん…///」

兄「ありがとう…妹」

・・・

・・・ふぅ

>>559
すまん慌てすぎた

>>581
君も亜w座手過ぎだ

俺(30)喫煙者で妹(23)もいるけど
現実は辛く厳しい

毎月の給料をほぼ服にブッコむし、家では上下フリースor高校のジャージやで

(えっちSSはカットしますた)



・・・2日後

兄「妹、途中まで一緒にいかないか?」

妹「うんっ!」

ぎゅっ

兄「おいおい、…腕なんか組んだら怪しまれるだろ?」

妹「いいのっ怪しまれてもっ!」ぎゅぅ

妹「あとお兄ちゃん…昨日病院いったらね …ごにょごにょ」

兄「…っ!?」

兄「やれやれ……また煙草が吸いたくなりそうだ」




保守してくれた方、読んでくれた方、喫煙者、禁煙中の皆に感謝します
乙した

だからSSは書き溜めるか即興なら一日で終わらせろとあれほど(ry

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