優希「誰にも賽は振らせない!」(174)

優希「誰にも賽は振らせない!」

東1局2本場 ドラ東

優希「チー」

成香(まずい、急所を鳴かせてしまった)

優希 カン7ピンチー 打 東

漫(あかん、ドラのダブ東切ってくるなんて)

智葉(好形のイーシャンテン?いや聴牌が入っているとみるべきだ。長野代表か…)

成香(臨海は現物切りか…私も合わせよう)

優希 西ツモ切り

漫(やばい安牌ないし…とりあえず) 打 9ソー

優希「ロン18600」

漫「はい」(うそや…ダブ東隠れ暗刻の赤1)

成香(これは…火力がない訳じゃない)

智葉(清澄の先鋒、過去のデータを見るに東をアンカンしそうなものだが。これは厄介な事になってきたぞ)

東1局3本場 ドラ8マン

優希「ポン」8ソーポン 打6ソー

――――清澄控室

久「東のアンカンしなかった事効いているみたいね」

和「あの形だと槓ドラが乗るかリンシャンカイホウが付かないと倍満になりませんからね」

久「それにアンカンが入ったら他校からの出あがりは相当厳しくなる」

和「まぁ優希らしくないですけど」

久「それでいいのよ。さらに他校は攻めにくくなるはずよ」

――――対局室

漫(また清澄の仕掛け…)

智葉(清澄の仕掛けに対して他校が完全に足止めされている)

優希「テンパイ」

成香(東と發のダブルバック…)

漫(あかん、完全に向こうのペースや)

東4局 4本場 ドラ 1マン

3巡目
優希「リーチだじぇ!」

漫(はやい、早すぎる…清澄の安牌抱えながら打っててよかったわ)

優希「ツモ6400オール」

成香(チートイドラ2…北単騎、安牌がなかったら放銃していたかも)

智葉(このまま清澄の勢いがなくなるのを待つか、それとも…)

東5局 5本場 ドラ7ピン

3巡目
成香 打3ピン

優希「ロン。高めだじぇ」

成香「!!!」

優希「24000は25500」

成香「はい…」

智葉(高め三暗、三色同刻、タンヤオドラ3の5面張…)

漫(昨日の宮永照を見てるようや…)

智葉(放銃していないのは私だけ…ここは無理せず勢いが収まるのを待つか)

優希(長野のみんなを2度とばかにされないためにも…)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

智葉「っ!!」

優希「私が起家で、ラス親だ!!!…ダブルリーチだじぇ!」

優希「ツモ!!12600オール」

漫(ダブリーでメンホンの6面張…うそや)

成香(高め1発ツモか…)

智葉(またダブ東か)

―――――清澄控室

まこ「優希のやつやりやがったのぉ」

和「さっきのチートイも東がトイツでしたよね」

久「そうね、東風の神ってとこかしら」

咲「優希ちゃんがんばって」

――――対局室

東1局7本場 ドラ4マン
優希「チー」 1ピンチー

成香(今度はそんなとこから)

智葉(今度もダブ東バック?)

漫(もうどうしたらええの…)

――――姫松控室

末原「すず、それはあかん!」

赤阪(………)

――――対局室

漫(染め手、チャンタ系、役牌バック、もうなんもわからん…とりあえずこれが通れば3巡は凌げる…)打 9マン

ゴゴゴゴゴゴ

優希「ロン!14100」

漫(またダブ東隠れ暗刻、赤5マン含みの3面張)

智葉(本来の私ならこのまま終わらせる訳にはいかないが…これは団体戦そして2位抜けが可能となればやることはひとつ。ダヴァンには笑われそうだが)

東1局8本場ドラ南

漫(…だめだ牌牌もボロボロ。清澄の安牌も残しつつ国士狙いで)打 6ピン

優希「ロン!手変わりを待つまでもなかったじぇ。9600の8本場は12000」

成香(ダブり―打てていたって事でしょ。そんな…ありえない)

漫(チートイのそんな仮テンに…しかも1巡目…どうして)カタカタ

智葉(これは完全に事故だ。しかしここは全国大会、本人達にとっては運が悪かったでは済まされない重圧がのしかかっている)

東1局9本場ドラ9ソー

智葉(見てくれている人たちは、カッコ悪いというかもしれない。だがぶつかるだけが期待に応えるやり方ではないのだよ。)

3巡目
智葉 打西

優希「ポン」打 8ソー

漫(はぁよかった。とりあえず安牌の南それと現物の8ソーもある)打8ソー

漫(はぁよかった。とりあえず安牌の南それと現物の8ソーもある)打8ソー

智葉(よし絶好のツモ、これが清澄のもともとのツモか…もし鳴きが入らなければこれで自力で重ねていたのか。いやすでに暗刻で持たれているのだろうな。攻める気はあまりなかったがこうなったら…間に合ってくれ)打9ソー

優希「ポン」打4マン

漫(なんや臨海が押しているみたいやし、これで安牌増やしてくれるかもな…親番流してくれたらラッキーやし) 打南

智葉「ロン」

―――――清澄控室

和「これって」

久「決まったみたいね」

―――――宿舎

井上「あいつ、ほんとにやりやがったな」

―――――対局室

漫(これで連荘も終わったか……)

漫「………!!!!」カタカタカタ

漫(2枚切れの南のトイツ落としのはず…)

漫「…これって…そんな役は…ひとつしか…」カタカタカタ

智葉「32000の9本場は34700」

漫「」カタカタカタ

成香「ほんとに東1局で…うそ…」カタカタ

村吉「国士無双炸裂―――!」

村吉「なんと!準決勝2回戦は、先鋒戦東1局で決まってしまいました!」

村吉「34200点持ちの名門姫松高校!臨海女子の国士無双に放銃!本場を合わせて34700!」

村吉「まさか、まさかの準決勝決着です!」

村吉「ここまで、清澄高校片岡選手の猛攻に必死で耐える形だった臨海女子。一矢報いる
国士無双炸裂!これで、決勝進出は、初出場の清澄高校と名門臨海女子に決まりました」

優希(自分の手で決めたかったが…これで長野のみんなも喜んでくれるかな)

―――――控室

和「すごすぎですね」

久「宝くじが当たるのってこんな感じかしら」

まこ「実感ないっていうか、ホントに東1局で決めるとは」

和「テレビ的には非常にまずいですけど」

久「去年の対局でも流すんじゃない。空いた時間は」

まこ「テレビの心配するなんて、和はデジタル雀士じゃのう」

久「それはデジタル関係ないわよ」

咲「それにしても、優希ちゃん戻ってこないね」

久「今頃、マスコミに囲まれてるんじゃない。」

まこ「初出場の無名校が、とんでもないことをやらかしたからのぉ」

和「私たちも取材が凄そうですね」

咲(あしたは、お姉ちゃんとの試合…)

―――――臨海控室

ダヴァン「おつかれさまデス」

智葉「最後の清澄、東を持っていたか?」

ダヴァン「暗刻で持ってマシタ」

智葉「そうか…」

智葉(…東風の神)

智葉「すまないな、明日の為にも次鋒以降の相手を見ておきたかったのだが」

ダヴァン「仕方ないでス。あのまま続けても姫松か有珠山が飛んでいたでしょウ」

ダヴァン「最後の国士無双、あれを見てみんな喜んでるはずデス」

智葉「だといいがな」

智葉(清澄の先鋒に、チャンプの宮永照、大荒れになりそうだな)

智葉「明日は絶対、先鋒では終わらせないからな。あとはよろしく頼むぞ」

ダヴァン「わかってマス」

――――白糸台宿舎

淡「すっごーい!清澄の先鋒」

照「…」

淡「昨日の照よりも点数稼いでるじゃん」

菫「清澄高校か…なぁ照、清澄の大将って…」

照「妹はいない」

淡(あの反応って絶対に、妹だよね。顔も似てるし、2回戦の打ち方も)

コテつけますねー

淡(あのとんでもない1年の先鋒に、テルの妹が大将の清澄高校)

照「淡、なんかうれしいそうだな」

淡「うん!明日が楽しみだよ!!」

誠子(明日は私も挽回しないと…)

菫(まぁ照のことだから心配はいらないと思うが、今日大きく失点した誠子。それに大将の淡は大丈夫だろうか?)

菫(本当に宮永咲が照の妹だったら…)

菫(昨年の龍門淵そして今年の清澄、長野はとんでもない所かもな)

淡「ん…すみれ先輩どうしたんですか?そんな怖い顔して」

菫「いや、決勝は大変な事になりそうだなと」

淡「大丈夫!高校100年生の私がいれば、どんなに前が失点したって…あっ」

誠子「大丈夫だよ。淡、変に気を使わせてごめんね」

誠子「大量失点した私が悪いんだ。でも明日は負けないから。」

堯深「うん私もがんばるよ」

誠子「だから淡、安心して待っててくれ」

淡「ありがと!期待して待ってるからね!」

菫(あれこれ悩んでも仕方ないな)

菫「じゃあ明日に向けて決勝チームの対策ミーティングだな」

照「…」

―――――同日夜清澄宿舎

久「決勝進出を祝ってかんぱーい!ジュースだけど」

優希「やっとマスコミから解放されたじぇ」

透華「ちょっと、目立ちすぎでしてよ」

井上「ほんとすごかったよな。風越の先鋒もインタビュー受けてたし」

一「長野決勝で、片岡さんよりも稼いでいたからね。」

和「長野のレベルが見直された訳ですね」

透華「来年は私たち龍門淵がもっと目立ってさしあげますわよ」

優希「まぁ、のっぽには負けないじぇ」

井上「おう、言うようになったな!」ヒョイ

優希「あー!私のタコスをー」

一「明日の対策とかは大丈夫なの?」

久「今からもがいてどうしようもないでしょ。だから最後の試合の前くらいはリラックスしなくちゃ」

まこ「とかいって一番緊張してるんじゃろ」

久「そんな事ないってば」

まこ「にしても、とんでもない後輩を持ったな」

久「来年の清澄は任せたわよ、まこ」

まこ「もう来年の話かのぉ」

透華「来年の長野のマークはかなり厳しくなりそうですわね」

久「そうね。マスコミも大騒ぎしているし」

優希「焼肉弁当の人にはいい恩返しができたじぇ」

和「清澄の詳しい記事書いてましたね」

咲「あっ、部長。マスコミの人が来た時はありがとうございます」

久「ん…あれね」

咲「体調不良だからって、かばってもらって」

久「決勝前にマスコミに色々聞かれて、調子落としても困るしね」

久「決勝が終わったら、ちゃんとお姉さんとの事、決着つけるのよ」

咲「はい。がんばります!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

―――――清澄宿舎

優希「ZZZZZ…我、東風の神なり…ZZZ…」

和「…咲さん、起きてます?」

咲「うん。起きてるよ」

和「咲さん、明日は決勝ですね」

咲「そうだね、やっと来れた」

和「はい」

咲「最初は退部してくださいって言われたけど」

和「それは、もう言わないでください」

咲「それにしても優希ちゃんすごかったね」

和「毎回、東がトイツか暗刻だなんて…」

咲「そんなオカルトありえません!」

和「それは私のセリフです」

咲「うふふ。がんばろう!絶対勝って、またお姉ちゃんと、みんなと打つんだ」

和「はい、優希も今日のようにはいかないでしょうから、私たちもがんばらないと!」

――――――

久「ねぇ…」

まこ「なんじゃ、やっぱり緊張して寝れんのか」

久「ううん、楽しみで仕方ないの」

久「2回戦の時はプレッシャーで押しつぶされそうだったけど、今は違うわ」

まこ「そりゃあ、頼もしいのぉ」

久「最後の大会だもん。おもいっきりいくわよ」

まこ「それにしても、優希にはたまげたのぉ」

久「予想以上に嵌ったわね。それにしても臨海女子の先鋒」

まこ「個人3位の辻垣内か」

久「そう、優希を止めるより先に他を飛ばそうと考えてきた」

まこ「あの国士はびっくりじゃったな」

久「まぁうまくいかなかったら、降りるつもりだったと思うけど」

まこ「それに明日は、先鋒に宮永照がいる」

久「総力戦になりそうね。楽しみだわ」

―――――――
福与「まもなく第71回高等学校麻雀選手権大会決勝戦が開始されます。ふくよかじゃないスーパーアナウンサー福与恒子と」

小鍛冶「えっと、すこやかじゃない小鍛冶健夜でお送りします」

福与「ついに決勝を迎えた麻雀選手権大会。今年は例年にないくらい大荒れの展開になりましたね」

小鍛冶「そうですね。シード校で勝ち上がったのは西東京代表白糸台高校と東東京の臨海女子ですが」

小鍛冶「この2チームも決して順調という訳でもありませんでした」

福与「そうですね」

小鍛冶「白糸台高校は先鋒で稼いだ圧倒的リードを、大将戦開始時にはほとんど吐き出しましたからね」

福与「いやーやはり若い子には厳しいですね」

福与「それにしても…」

―――――

美穂子「はい。みんなでお昼に食べてください」

久「わざわざありがとね」

優希「ありがとだじぇ」

華菜「キャプテンの弁当食べて、負けたら許さないし」

優希「池田!がんばってくるじぇ」

優希(長野のみんなの為にも、絶対負けない!)

一「会場から、応援してるから」

衣「咲!ノノカ!がんばるのだぞ」

咲「みんなありがとう!」

井上「ほら、タコスだよ!もってけ」

優希(のっぽのやつ)

優希「ませせてくれだじぇ」

――――――控室

久「ねぇ、優希」

優希「ん?」

久「今日の相手は、あの宮永照よ。無理しなくても大丈夫。まこが私が和がそして咲が後ろで待ってるから」

まこ「わしにはそんな期待するなよ」

久「昨日の活躍は本当にすごかったんだから、胸を張って戦ってきなさい」

優希「わかったじぇ!ではみんないってくる!」

―――――

福与「では先鋒戦の見どころは」

小鍛冶「昨日、大爆発した片岡選手にインターハイチャンピオンの宮永照がどう対応してくるか。まずはそこですかね」

福与「昨日の試合はすごかったですね。わずか30分で決着という。史上最速でした」

小鍛冶「それに今大会7個目の役満も飛び出しましたしね」

―――――

宥「玄ちゃん。がんばってきてね!」

玄「うん!」

憧「無理しなくても大丈夫だからね、」

憧(あの宮永照に、和の友達の片岡さん。大荒れの先鋒戦になりそう)

灼「リラックスして打てばいいから」

玄「いってくる」

穏乃「くろさぁぁぁーん!ファイト!!!!!」

―――――

福与「先鋒戦のメンバーが対局室集まりました」

小鍛冶「清澄高校と阿知賀女子はどちらも初の決勝です」

福与「では、まもなく先鋒戦開始します」

―――――

玄「お願いします」

玄(赤土さんの言った通り、清澄の片岡さんが起家)

照「よろしくお願いします」

智葉「よろしく」

優希「よろしくだじぇ」

―――――

福与「決勝戦対局開始です」

小鍛冶「起家は片岡選手のようですね」

福与「昨日もそうですよね」

小鍛冶「はい、片岡選手は起家の担当が圧倒的に多いようですね」

福与「南家に阿知賀女子の松実玄、西家に白糸台の宮永照、北家に臨海女子の辻垣内智葉です」

―――――

ゴゴゴゴ

優希(対面の咲ちゃんのお姉さんとんでもないオーラがでてるじぇ、でも私だって)

ゴゴゴゴ

東1局 ドラ9マン

玄(やっぱり、まだドラが来ない。でもまた来てくれるまで待ってるから)

優希「カン」

9マン暗槓 打南

照(阿知賀にはドラはいかないみたいだな)

智葉(やはり、清澄の片岡は本物のようだ)

2巡後
優希「リーチだじぇ!!」

玄(よし、赤土さんのアドバイス通り安牌は持ってる)

優希「ツモ!!8000オール!!」

智葉(東はトイツか、やはりダブ東が集まるのか…)

照(ドラ4、裏2か)

玄(大丈夫!また来てくれるまで待ってる。それに後ろにはみんながいるんだから)

東1局1本場ドラ發

2巡目
照 打8マン

優希「ポン」打7マン

智葉(また速攻、準決勝のデータから阿知賀にドラがいくと思っていたが違うようだ、これは打点があるかもしれん)

―――――

福与「8000オールを上がった片岡選手、また仕掛けていった」

小鍛冶「東、發、698マンでのイーシャンテンでしたが、鳴いてテンパイとりましたね」

福与「それにしても、片岡選手圧倒的な速さ」

小鍛冶「でも、宮永選手にも聴牌が入ってますね。チートイの發単騎です」

福与「さすが、チャンピオンですね」

小鍛冶「ただ打8マンの時に發を切って入れば、片岡選手が両面聴牌を取った場合8マン単騎で逆に打ち取っていましたね」

福与「これはチャンピオン致命的なミスだ」

小鍛冶「いや致命的ではないけど、普通は發単騎に受けますから。でもチャンピオンにはめずらしいですね」

―――――白糸台控室

菫(清澄の片岡、照の上をいっているのか)

淡(東場は照の上を行くみたい。全国ってこんなに楽しめるんだ!)

―――――対局室

2巡後

照ツモ東 打9ソー

智葉(宮永が清澄の現物を打ってきた。危険牌を掴んだのか)

タン 發
優希「ツモ!4000オールの1本場は4100オール!」

東1局2本場ドラ6マン
4巡目
優希「リーチ!」打2ピン

玄(片岡さん凄い、あの宮永さんをものともしない。私の仕事は今耐えて、待つことだから)打2ピン

照「チー」 234でチー

智葉(ここで宮永が仕掛けるのか)

優希ツモ7ピン ツモ切り

玄7ピン切り

照「チー」 768でチー

智葉(阿知賀、ナイスアシスト。これで本来、宮永のツモが清澄に行く。ここで清澄が振り込めば…)

優希「ツモ!!4000オールは4200オール!」

照(…!2587ソー待ち。7ソーでもあがれるのか…)

ゴゴゴゴゴ

照(おもしろい。片岡優希)

―――――白糸台控室

菫(照の待ちの47ソーであがりきるとは)

淡「なんかテルー、楽しそう」

菫「負けてるのに?」

淡「うん。私も同じ状況だったら楽しいもん」

淡(やっぱ似てるね)

―――――

優希(対面の威圧感が半端じゃない…)

東1局3本場
ドラ西
1巡目
優希 打8ピン

照「ポン」 打7ピン

照「チー」 546マン

照「ツモ。300、500の3本場は600、800」

東2局 ドラ2マン

玄(やっと、親の連荘が終わった。やっと来た親だけど配牌はだめみたい。)打8ソー

照「チー」 867 打9ソー

智葉(ここから、宮永の連荘がはじまるのか…)

3巡後

優希「リーチだじぇ!!」打6ピン

優希(まだ、稼ぎ足りない。この後、大きな連荘を食らったらすぐにひっくり返される。まだ咲ちゃんのお姉ちゃんは打点が低いはず、なら今のうちに!)

照(まだ手が入るとはな、だがここは押す)打5ピン

智葉(宮永も聴牌か…とりあえず1発を消して、清澄の現物で待っててくれ)打8マン

照「ロン。8000」

智葉「…!はい」

智葉(一気に高打点だと!)

ゴゴゴゴゴ

東3局 ドラ東

5巡目

照「リーチ!」

智葉(25000点持ちならあと100点しかないか…)打 9ソー

優希「ロン。1000点」

優希(これで最初の親は流したじぇ)

智葉(個人戦ならこれで飛んでいた。だがこれは団体戦、なんとしても次に繋ぐ)

――――――


―――――

福与「先鋒戦、前半終了!!!」

福与「昨日の連荘を思い出すかのような清澄、片岡選手のあがりでスタートも南場はチャンピオンの意地の追い上げ!さて後半戦はどうなるのか」

小鍛冶「チャンピオン宮永照を抑えてのトップは、今までありませんね」

福与「前半戦を終えて点数は以下の通りになっています。」

清澄高校  片岡優希 136400点
阿知賀女子 松実玄   76000点
白糸台   宮永照  110200点
臨海女子  辻垣内智葉 77400点

―――――清澄控室

和「優希!ほんとにすごい」

久「半荘やって、宮永照より稼げる高校生、優希以外いないんじゃない」

まこ「次のわしがブレーキならんようにせんと」

咲「お姉ちゃんは、あのまま終わらないと思うから気をつけてね」

優希「わかってるじぇ」

久「それとこれ…」

優希「これは…タコス!」

久「福路さんが、作ってくれたのよ」

優希「うまい!!タコスパワー、チャージ完了」

優希「よし!行ってくるじぇ!」

―――――

福与「まもなく先鋒戦、後半戦開始です」

小鍛冶「起家はまたも清澄片岡選手ですね」

福与「そして南家が臨海女子辻垣内、西家阿知賀松実、北家に白糸台宮永ですね」

東1局 ドラ東

ゴゴゴゴゴゴ
優希「ダブルリーチだじぇ!!!」

智葉(やはり東場の親できたか…)

照(阿知賀の松実さん、ありがたい。これで1発は消せる)

照「チー」打 南

優希「ロン!!18000!」

照「はい」

照(ドラドラ七対子か…とられた分は取り返す)

東1局1本場 ドラ4マン

照「リーチ」打 8ソー

優希(この鳴きで聴牌とれるし、1発も消せる。それに放銃しても打点は低いはず)

優希「チー」打 6ソー

2巡後
照「ツモ。3000、6000の1本場、3100,6100」

優希(!!!)

優希(跳満…メンタンツモドラ3赤1)

智葉(前半戦でもあったが、いきなり跳満スタートだとは)

照(よし、今日はドラもくる)

東2局 ドラ西

4巡目
照「リーチ」

2巡後
照「ツモ4000、8000」

智葉(東場では片岡警戒だとおもっていたが…これはとんでもない卓だな。次のチャンピオンのあがりは24000以上か…)

東3局 ドラ1ソー

優希(ここは何としても、止めないと)

優希(咲ちゃんのお姉さん、全然鳴かせてくれない。ここはなんとか面前で仕上げるしか)

玄(片岡さんも敵だけど、今は宮永さんのあがりを封じる事が先。園城寺さんや花田さんがしてくれたように)打 6ソー

優希「ポン!」打 8ソー

智葉(このあたりはどうか…)打 6ピン

優希「ロン!1000」

東4局 ドラ5ピン

4巡目

智葉「リーチ」

智葉(絶好の聴牌。この宮永の親番を流すためにも…)

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