P「小鳥さんってホントにかわいいですよね」(312)

P「小鳥さんってかわいいし仕事もできるしで、絶対いいお嫁さんになれますよね」

小鳥「・・・ピヨ」

P「あー、小鳥さんホントかわいいです」ナデナデ

小鳥「・・・ピヨ」

P「じゃあ僕、営業行ってきますね!頑張って下さい」ニッコリ

小鳥「・・・」

小鳥「・・・」ポッ

小鳥「・・だ、だめだめだめだめ!これは罠だわ小鳥!」

って感じのお願いします!このままじゃ祖父が餅を詰まらせてしまいます!

僕じゃ無理なんです!誰か!祖父が餅を食べ始めてしまいました!

すいません、今から救急車乗らなきゃ行けなくなってしまいました

このスレは落として下さい

小鳥「そうよ!こういう時はお宝を見て煩悩を鎮めるのよ小鳥!」ガラ

小鳥「雑念たいさーーーーーーん、うひょーー」

―――
ドアの外

P「な、なんか想像なんだが・・・。大丈夫かな律子?」

律子「まあ、時間が経てば落ち着きますよ。小鳥さんも分別はあるでしょうし」

律子「というかそれより、なんですかあの演技!」

>>11
ありがとうございます!祖父が飛び起きました!無事みたいです!

×P「な、なんか想像なんだが・・・。大丈夫かな律子?」
○P「な、なんか想像以上なんだが・・・。大丈夫かな律子?」
――

P「な、なんだ?!やっぱダメだったか?」

律子「ダメ・・・じゃないけど、というかそれよりも!ちょっと臭すぎます!」

律子「プロデューサー殿のいつもの性格と違い過ぎるじゃないですか」

律子「これで本当にドッキリだってばれたらどうするんですか」

P「や、やっぱやりすぎだったか。・・・今から思い出しても恥ずかしい」

P(でもこんなドッキリやるハメになったのも、元は律子が余計なことするから・・・)

律子「・・・なんですか?人のことジロジロみないでください」

律子「さぁまだまだ作戦は残されてるんですから、次行きますよ!」

P(始まりは年末の忘年会である)

支援

―――
(回想)

社長「ティンときた!1番が3番の飲み物を飲む、でどうかね!」

シーン

小鳥「あ、私が1番です!」

律子「よ、良かったー小鳥さんで。私が3番を持ってます」

P(765事務方組み全員で労いのため行われた忘年会)

P(しかし、よもや王様ゲームが始まろうとは・・・)

P(しかし、真っ先に反対すると見ていた律子がこうも乗り気とは・・・)

P(今まで実害があまりなかったが、この人数ではそろそろ危ないぞ!どうする?)

小鳥「ごくごく、っぷはぁー」ゴン

小鳥「ちょっと、ぷrでゅーさーさん!女の子がいっきしたんれすからちゃんとみてなきゃダメれすよ」

P「は、はい。さすが小鳥さんです」

P(まーずいぞ。俺以外酒にやられてきてる。皆日頃色々溜めこんでるだろうしな・・・)

小鳥「ちょっときいてますか?」グイ

P「!」

P(こ、小鳥さん・・・近い。それになんか体がひねってるからスカートが上がって・・・)

小鳥「ん?何で目をそらすんれすか?」

P(クソう、酒臭いのに・・・。何か色っぽい・・・)

律子「こら、小鳥さん!プロデューサー殿をあんま誘惑しないでください!」

小鳥「んもー律子さん、ううんりっちゃんのいけずー」グワングワン

律子「なーに子供みたいに駄々こねてるんですか、良い大人が!」

小鳥「大人じゃありません!乙女です!・・・なんちって?」テヘペロ

P(・・・)

小鳥「でも律子さん、最近プロデューサーさんあまり反応してくれないんですよ?」

P「えっ!」

小鳥「前は打ち合わせとか横に座ったときに私の脚に視線を落としてくれてたのに・・・」シクシク

律子「な、プロデューサー殿が・・・。っていうか小鳥さん何してるんですか!」

P「あ、えと違う違うんだ。あれは眼球体操ですよ!小鳥さん。肩こりにもきくんです!」

律子「何釣られて下手な言い訳してんですか!結局視線向けてるじゃないですか」

P「」ショボーン

律子「はぁ、まったく事務所で何やってるんですか。仕事してくださいよ、仕事!」

社長「HAHAHAHAHA」

・・・
P(しかし、やっぱなんだかんだ楽しいな。皆アイドルを輝かせようと日々頑張ってる)

P(やっぱ俺はこの人たちと共に仕事するの好きなんだ。そう、いい戦友みたいなものなんだ)

P(・・・まあ、いい大人がたった4人で王様ゲーム始めちゃうのには、ね。ギャップ萌えってやつかな?)ハハ

小鳥「あ、やっと私が王様になれたーー!」

律子「!」

P「えっ・・・」

P(ま、まずいぞ。今の小鳥さんはもはや大学生飲み会レベルのテンション・・・)

P(最近の大学生は王様ゲームと称してウェ~イと言いながらお触り大会するらしい)リア充バクハツ

P(ここでどんな「お願い」をしてくるか・・・)

P(や、でも待てよ?男が高木社長だけなら、いっか・・・)イヤヨクネエヨ

P(もしかしたらそのテンションでラッキースケベが――

小鳥「じゃあ4番の人が、王様をなんでも良いからサプライズを用意する!ただし怖いのとかナシ!」

P(な、なんだその罰ゲームの内容は・・・)

律子「え、それd」

P「ん?」

律子「い、いや。何でもありません。ていうか小鳥さん、なんですかその内容は!」

小鳥「りっちゃん、その批判は聞き入れられないわ!私にも考えがあってよ」

律子「うぇ?ま、まあ小鳥さんがいいならいいですけど・・・」

P「?」

律子「で、でもただサプライズとかじゃ具体性に欠ける気が・・・」

小鳥「そうね、いい指摘だわりっちゃん」

律子P(りっちゃんデフォ呼びか)

小鳥「じゃあ罰ゲームを受ける4番さんには、後日まったく違うキャラで一日過ごしてもらおうかしら」

小鳥「キャラを演じるというのも、この罰に含まれるってのはどう?」

P「え、ちょっと待ってくださいよ。なんか最初と言ってること違うし」

律子「・・・ほう、面白そうですね。では私もサポート役になりましょうかね」

P「え・・・」

―――
現在

P(とまあこんな感じで、決行日が今日という訳だ。いわずもがな、俺が4番でした・・・)

律子「何ぼーっとしてるんですか?次、春香の現場ですが、分かってますよね?」

P「んー、分かってるって。この調子でいけばいいんだろ?」

P(この罰ゲームは何も小鳥さんの前だけ演じればいいということはない)

P(今日会う765アイドルの前でも違う自分を演じなければならない)

P(そしてその様子を小鳥アイ(小型カメラ)に記録し、小鳥さんに渡す手はずとなっている)

P(まったく面倒なことになった。というより小鳥さんは何故小型カメラなんか・・・)

律子「さあ、もう着きますよ!春香に演じるキャラは、分かってますよね?」

P「あー、確か甘えキャラだっけ?」

P(そうそう、その会う人物に合わせて設定が変わるのだ。小鳥さんセレクトで)

P(春香には甘えキャラ、だそうだ。こうなったらヤケだ。俺の演技力、見せてやる!)

―――
春香「あ、プロデューサーさん!ちょっと早いですね!」

P「あぁ、なんだか寂しくってな・・・」

春香「!そ、それは・・・どういう意味ですか?」

P「意味も何もないだろ?こうやって春香に会いに来てるんだから、さ」

春香「」

春香「な、なんですか。どうしちゃったんですか今日は?少し様子がおかしいですよ」

P「え・・・。春香には、やっぱ少しおかしいように見えるのか?」

春香「え、ええ。何か悩みですか?」

P「そうか。春香はさすが目が行き届くしっかりした子だな・・・」

春香「そ、そんなことないですよ!いつもプロデューサーさんい迷惑かけっぱなしで・・・」

P「いや、しっかりした子だよ。それに比べて俺は・・・」

P「少し営業で失敗しちゃったんだよ。せっかくお前たちのためにいい仕事もってこようとしたんだが・・・」

春香「え、そんな・・・。き、気にしないで下さいよ!私たち今のお仕事でもすっごい嬉しいんですよ!」

春香「むしろプロデューサーさんが、そうやって自分を責めることのほうが・・・私は悲しいです」

P「いや、そんな慰めてくれるな、春香。言っただろ?今日は失敗でへこんでいるんだ」

春香「え?・・・」

P「余計つらくなって、誰かに頼りたくなるだろ・・・」ヒシ

春香(プ、プロデューサーさんが私の腕でうなだれてる・・・)

春香「プ、プロデューサーさん?元気だしてくださいよ」

春香「プロデューサーさんならまたいつものように大きな仕事が取れますよ!きっと!」

P「・・・本当に、そう思うか?」

春香「ええ!だっていつも昔から私たちをいっぱい輝かせてくれてるじゃないですか!」

春香「私が保証します。プロデューサーさんはどんな事があっても立派な私たちのプロデューサーです!」

P「春香・・・。ありがとう」

春香「はい!・・・じゃ、じゃあ元気だして、行きましょうか?」

P「よ、よし!・・・いや、」

春香「え、ど、どうしたんですか?」

P「ああ、春香のおかげでこれからもがんばっていけそうだ。でもな・・・」

P「今はまだ、気持ちが、な。春香・・・」ササヤキ

春香「は、はい!」

P「またこれから頑張るから、今だけは、春香のその元気さ。ちょっと貸してほしいんだ・・・」

P「ダメ、かな・・・」ニコッ

春香「」ドンガラガッシャーン

・・・・・
律子「」

次だれがいい?
>>48

なぜこけたし

―――
春香送迎後


P「いやー、どうだった?」タッタッタッ

律子「帰ってくる足取りになんの罪悪感を感じないのですが・・・」

P「え、ダメだった?」

律子「あなたが初心な心の持ち主でホント良かったと思いました」

P「?」

律子(真の天然ジゴロは加工してもジゴロなのかも・・・)

律子「さあ、次は雪歩のラジオ収録の様子見です」

P「よし!頑張るぞ!」

律子「がんばらんでいい」

P「へ?」

―――
ラジオ収録控室

P「よ、雪歩。変わりないか?」

雪歩「あ、プロデューサー!」

・・・・
律子(えっと、今度のキャラは・・・王子様キャラ?)

律子(だ、大丈夫かしら?)

律子「あれ?でも・・・」


    P「雪歩はエンジェゥ(キリッ」雪歩「もう、穴掘ってドリラー///」


律子「適当に談笑してるだけのように見える・・・」

律子(てっきり春香みたいに言葉や仕草でかかるかと思ったのに)

コンコン

律子(ん?あれは今回のラジオ収録のディレクターさん?)

ディレクター(以下D)「いやー、雪歩ちゃん。前収録、今日もよかったよ」

P「あ、ディレクターさん。こちらこそ、お世話になっております。」

雪歩「あ、あの・・・」

P「ん?ほら、雪歩ちゃんと挨拶して」

雪歩「あぅ、す、すみません。・・・今日はありがとうございました」

D「いいよ、いいよそんな畏まらなくて。僕たちの仲でしょ?雪歩ちゃん」

D「それにまだ、撮り溜め用のが残ってるでしょ。相変わらずドジっ子!」イイネ!

P「すいません。いつもご迷惑かけているようで」

雪歩「あぅぅ・・・」

D「だーから良いって。雪歩ちゃんの困った感じはいい音になるのよ!」

D「ほんと、いい素材になるね。これからも伸びるよ、雪歩ちゃん」

P「・・・ありがとうございます」

雪歩(はぁ・・・本当はこの人苦手だよ。いつもラジオで嫌な事、コーナーをさせてくるし・・・)

雪歩(お仕事で嫌な事はちょっと仕方ないけど・・・この人いつも笑って、まるで私を・・・)

D「そうだ!その困った顔見て思い出したんだけどさ。前のあの収録企画、評判良かったんだよね」

D「今度も、どう?こんどはそちらの事務所からもう一人ぐらい呼んで、さ」

雪歩「!」

P「この前の、と申しますと・・・模擬デート、でしたっけ?一人実際の男性を用いた」

D「そうそう。まあ模擬デートっつってもラジオドラマ同様、ブースの中でお芝居するんだけどさ」

D「どう?雪歩ちゃん。あの放送の後から番組にいっぱいお便りが届いてね。みんな良かった、って」

雪歩「ふぇ・・・、あ、ありがとうございます。で、」

D「でしょ!雪歩ちゃんも嬉しいでしょ?今度またやってくれって声が大きいんだよね」

雪歩(ど、どうしよう・・・。本当は嫌、だけど。せっかくのお仕事のお話だし)

雪歩(それに、プロデューサーの前で断っちゃったら・・・ダメだよね?)

雪歩「わ、わかり―

P「失礼、伝え聞いた話なのですが、もし間違っていたら申し訳ありません」

D「え?何?なにか質問?」

P「その男性との偽装デートで、収録中男性との直接的な接触があったとか?」

D「・・・。まあ多少は、お芝居だからね」

P「ラジオドラマでは手を握ったり、わざわざ椅子を用意して演技者に座らせることもやるんですか?」

D「り、臨場感を高めるためさ!息使いとか、布がすれる音とかがいいのよ!」

P「通常の現場で、そのような事は行われるんですか、と聞いてるのです」

D「いや、やんないけどさ・・・。でも何か勘違いしてるかもしれないけど、別に和気あいあいとしてたよ?」

D「それとも何?雪歩ちゃんがダメって言ったの?」

雪歩「」ビクッ

P「・・・いいえ。雪歩からはこの件に関しては何も聞いていません。別口からの情報です」

D「じゃあ、何も問題ないじゃないの?」

P「・・・本当にそうお考えなのですか?」ギロ

雪歩(プ、プロデューサーさん?・・・)

D「ど、どういう意味だよ?」

P「我々アイドル事務所が、アイドルを売り出すという行為、態度の本質を理解してますか?」

D「・・・」

P「そのご様子なら、長年この業界にいる貴方のことですから理解しているのでしょう」

P「我々の仕事の本質はアイドルという『イメージ』を守ることです。それは受けてに向けてだけではありません」

P「『こちら側』として共にお仕事をさせて頂く、御局のような方々の見聞からも守るのが仕事です」

P「先ほど私は雪歩から直接聞いたのではない、と述べました」

P「貴方は安堵しましたが、我々にとってそれこそが問題なのですよ?」

P「よそのパートナー様から、我々が把握していないアイドルのプロデュース状況を伺った訳です」

P「これで弊社のアイドルに対して業界からの軽視が蔓延したらどう責任をとるおつもりですか?」

D「・・・」

P「企画に関しては私との綿密な調整の上、お願いします。それが、私の仕事です」

D「・・・」

P「よろしいですね?」

D「だ、だが―

P「我々の、いえ、・・・私のアイドルを壊さないで頂きたい」ギロ

雪歩「・・・」

D「わ、わかったよ。企画については追々つめましょう・・・ね?」

P「はい、ありがとうございます。御局はお得意様です。喜んで」ニコ

―――

・・・

律子(・・・やっぱ、敵わないわ)

―――
ガチャ

P「ふぅ・・・、雪歩ごめんな?こんな面倒な話に付き合わしちまって?」

雪歩「・・・」

P「うん、雪歩?どうした?」

雪歩「お仕事の話流れちゃうかもしれないのに、・・・いいんですか?」

P「え?うーん、まあそうかもしれないけど。さっきも言っただろ?俺はそういう仕事はしない」

雪歩「私がやりたい、って言ってもですか?」

P「ああ。アイドルの『イメージ』を守る事は仕事だからな」

P「でもな、雪歩。俺はお前自身が困ってたり、嫌だなって思うことなくアイドルが出来るようにもしたい」

P「そんなことがあったら、助けてやりたいと個人的に思う」

P「雪歩はあの仕事、やりたかったか?」

雪歩「・・・いいえ」フルフル

P「良かった」ニコッ

雪歩(プロデューサーさん、私の気持ちやっぱ分かってたんだ・・・)

P(むぅ。なんか雪歩がずっと浮かない様子なんだが・・・)

P(何か変なことしちゃった?でもこれは信念だし・・・それでバッドコミュニケーションは嫌だ―

雪歩「プロデューサーさん!」

P「うわっ、は、はい!」

これ「出たの」大会になっちゃうんじゃ…

雪歩はPのことをさん付けで呼ばない

雪歩「・・・」ササッ

雪歩「不肖萩原雪歩、及ばないところも数多くございますが、今後ともよろしくお願いします!」ドゲザ

P「へ・・・?雪歩さん?ど、どうしたのです?顔あげてよ、ね?」

雪歩「いいえ、滅相もないですー!」

  雪歩「アニキと呼ばせてください!」P「え?アニキ?いやいや」雪歩「じゃあ頭、と」P「えー・・・

・・・
律子「これじゃ王子様キャラじゃなくて兄貴、いや若頭キャラね・・・」

律子「まあでも・・・良かったのかな」

投稿間隔から如実に出てるけど、頭回らなくなってきた申し訳ないけど寝る
残ってたらあと一人二人書いて>>1のご希望に沿うよう終わらせる

>>74
どういうこと?
>>75
最後の雪歩の発言部分はわざと
その他途中で出てるのは俺の頭がバグった伊織に罵られたい

保守ありがとう
次の場面のキャラ安価>>100無効なら順次下から
765限定あとPの演じるキャラも指定したけりゃしてくれ

千早
クール

―――

雪歩「でもでも、本当に私感動しちゃって、久々に胸が熱くなりました・・・」

P「けど、あのどこぞの見得切りみたいな挨拶には参ったなあ」

雪歩「あ、あれは・・・その、自分の決意の表明というか」

P「それで『不肖萩原雪歩~今後ともよろしく云々』、ねえ」

雪歩「はうあ・・・」

P「あんな感じでずっとよろしく、なんて言われちゃあなあ」

雪歩「え・・・、ダメ、ですか?」

P「通らぬものを通しても、ずっと守ってあげたくなるじゃない?」

雪歩「・・・」

雪歩「じゃ、じゃあ・・・私とずっと一緒にいてくれますか?///」

P「へ?うん、一緒に頑張っていこう」

雪歩「ほんとに?」パァ

P「ああ、これからも良い仕事のパートナーでいよう」

雪歩「・・・し、仕事」

P「あれ?ど、どうしたの?」

雪歩「そ、そうですよね。私勘違い・・・あ、穴掘って埋まってますぅ」

P「お、おいやめろ。シャベル錬成からのミスタードリラ―はあかん」

雪歩「は!・・・そうだ。こんな受け身でチンチクリンな私だからプロデューサーも・・・」

雪歩「じゃ、じゃあ積極的に、攻め手にならなきゃ・・・あ、穴掘ってうめますぅう!」

P「だ、誰を!?おい、さっきの前口上して『埋める』はまずいんじゃ・・・」

雪歩「大丈夫です、プロデューサー。最近のコンクリは浮かぶものもあるらしいですし・・・」ニコ

P「ひぇ!?」

コンコン、ガタン

律子「はいはい、お疲れ様ですー。いつまでも漫談してないで行きますよ、プロデューサー殿」

P「り、律子か!ちょうど良い所に来た。助けてくれ!」

律子「助けませんよ、後で存分に東京湾を楽しんで来てください」

P「ひぇ!?」

律子「そんなことより、千早の予定に間に合わなくなりますよ」

P「ひ、人の命をそんな事呼ばわりとは・・・」

雪歩「?今日は律子さんと一緒に回ってるんですか?」

律子「色々あってね。じゃあ雪歩、邪魔しちゃってごめんね?」

雪歩「いいえ。大切なお仕事ですから。千早ちゃんの所に向かって上げてください」

律子「あとでこいつにはキッチリ落とし前とらせにいくんで、てね」

雪歩「あ、はい!待ってますぅ」

P「」

―――
移動の車の中

律子「雪歩、模擬デートの件は大丈夫そうで良かったですね」

P「うん?ああ。とりあえず先方とも話し合うことになったしな」

律子「・・・あれなんですけど、狙ってたんですか?」

P「狙ったって、何が?」

律子「いや、今回の大立ち回りも例の王子様キャラで狙ってたのかな、って」

P「ああ・・・。途中まで考えてたんだけどな。でも途中から頭に血がのぼっちゃって・・・」

律子「そうなんですか?」

P「だってそうだろ?カッコよく冷静に切り抜けようと思ったのに・・・

      『私のアイドルを壊さないで頂きたい』

P「なんて言っちまったんだ。正直アイドルを預かる身としては失格だな」

律子「・・・あれを狙ってないってのが、王子様なのかもね」

P「へ?何か言った?」

律子「いいえー、なんでもないです」

律子「それより、色んな子に集中しててこれの本来の目的忘れてないでしょうね?」

P「う、忘れてないけどさあ。本当にやるのか?」

律子「ここまで色んな子すけこましてきて何いってんですか」

P「それとこれとは話が違うと思うんだが・・・」

律子「さあ、もうすぐ千早のレコーディング現場ですよ。気持ち切り替えていきましょう」

P「ああ、専属プロデューサーがつくってこういう感じなんだな」

律子「馬鹿いってないでいきますよ///」バン

P「な、なぜ叩く!」

律子「ここまで色んな子すけこましてきて何いってんですか」

P「それとこれとは話が違うと思うんだが・・・」

律子「さあ、もうすぐ千早のレコーディング現場ですよ。気持ち切り替えていきましょう」

P「ああ、専属プロデューサーがつくってこういう感じなんだな」

律子「・・・」

律子「馬鹿いってないでいきますよ///」バン

P「な、なぜ叩く!」

・・・
律子(今千早はレコーディングの休憩時間で、今回の仕事は相手先のあいさつ回りも兼ねた千早のケア)

律子(そしてプロデューサーが演じるのはクールキャラ。一見無難なようだけど、どう転ぶか・・・)

―――
コンコン、ガチャ
P「・・・」

千早「あ、プロデューサー。お疲れ様です」

P「ああ、おつかれ。・・・収録の方は大事なく進んだか?」

千早(あれ?なんかいつもと・・・)

P「千早?体調でも悪いのか?」

千早「い、いえ大丈夫です。収録の方も順調です」

P「そうか・・・。だがどんな些細なことでも、体を気遣いなさい」

千早「は、はい。ありがとうございます・・・」

千早(や、やっぱ何か雰囲気なり、言葉の端々のニュアンスがいつもと違う気がするわ)

P「すまない、千早。テーブルを借りても構わないか?少し片づけたいことがある」

千早「そんな、どうぞ気になさらずに座ってください」

P「ああ、ありがとう・・・」ガタ

千早(え、私と対面の位置に座るの・・・?)

P「・・・」パサ、パラパラ、カリカリ

千早「・・・」

千早(普通にプロデューサーさんがお仕事始めちゃった・・・)

・・・
律子(こ、これは・・・。アイドルとそのマネジメントも兼ねる私たちにとって気まずさは御法度・・・)

律子(その最もたる沈黙で部屋を埋め尽くすとは・・・、こやつ何を考えておる)

×千早(普通にプロデューサーさんがお仕事始めちゃった・・・)
○千早(普通にプロデューサーがお仕事始めちゃった・・・)

死ねばいいね

P「・・・」カリカリ、ピッピッピ、カリカリ

千早(そういえば、プロデューサーがこういうお仕事をしてるの間近で見るのはじめてかも)

千早(真剣そうな顔で・・・、何か書きとってるのかしら?)

P「・・・」ピクッ

千早(こ、こっち見た・・・)ドキッ

P「ああ、俺としたことが・・・すまない。今何か雑誌なり持ってこよう」

千早「え?・・・ああ、平気、大丈夫です。プロデューサーは気にせずお仕事しててください」

P「しかし、退屈じゃないか?」

千早「いえ、プロデューサーのお仕事姿を見てるのも・・・良い、かなって・・・」

P「ん?」

千早「な、なんでもありません!」

P「・・・」カリカリ、カチカチカチターン

千早(いつも温和なプロデューサーが今はいつになく真剣そう。目つきだって・・・)

千早(あんな目、私向けられたことない。もし向けられたら私の気持ちはどうなるだろう?)

千早(嫌かしら?でも、いつもはみせないようなあの視線・・・私だけに・・・)

千早「」ブンブン

千早(わ、私は何を考えてるの!ちょっと今日は思考が変ね。それもこれもプロデューサーが・・・)

P「・・・」(顎を手に乗せ、考える人のポーズ)

千早(顔をかしげてるから・・・背広の上の首筋が・・・)

千早「」ブンブン

千早(ど、どこに目をつけてるのよ、私!プロデューサーはただ仕事をしてるだけじゃない!)

千早(それなのにプロデューサーの事を変な目で・・・へ、変な?)

千早(私、やっぱ変な目で見てたのかしら?///見られてないかな?)

千早(・・・良かった。仕事に集中してて全然気づいてない。で、でもプロデューサーも悪いんですよ?)

千早(こんな無防備にそんな真剣な姿でいるから、見ちゃうのも仕方ない・・・よね?)

千早「・・・」ポォー

P「!どうした、千早?」

千早「な、ななななんdもないれしゅ!///」カァ

P「・・・少し呂律が回ってないぞ?やはり体調が悪いんじゃないか?」

P「熱でもあるのか?・・・」ガタ

千早(な、何?なんで手を私の方に・・・)

P「・・・」デコピタ

千早「///」

P「少し熱い、か・・・。今日は大事をとって休むか?」

千早「い、いえ!大丈夫です!熱とかそういうのじゃないんで!!」

千早「す、すいません!!ちょっと席をはずしますね!」ピューン

P「あ、おい千早・・・」

P「?」

P「これから先方と打ち合わせも兼ねた挨拶周りなんだが、大丈夫かな、あいつ?」

・・・
律子(あの何もない状況のなかで千早の顔がめまぐるしく変化してたわね・・・)

律子(恐るべき働く男の姿・・・、そしてあどけない少女の想像力よ)

―――
ミーティングルーム

P「千早、あまり緊張せず、気楽にしていればいい」

千早「は、はい、大丈夫です・・・」

千早(ど、どうしよう・・・さっきのでプロデューサーの顔が見れない)

千早(でも、これからは私もお仕事!切り替えなきゃ)

コンコン、ガチャ
制作進行(以下、制作)「どうも、おまたせ致しました」
現場監督(以下、監督)「遅くなってごめんね、Pさん、如月さん」

P「いいえ、わざわざお時間をとって頂きありがとうございます」

千早「今日の収録はありがとうございました。私もとても楽しく歌うことができました」

監督「いやいや、如月さんの声を歌にするのは僕も楽しいよ」

P「如月の口から監督と仕事をするのは楽しい、と常日頃から聞いております」

監督「いやいや、それはお互い様だよ。こちらとしても幸せな限りだ」

P「幸せ、と言えば先日御子息が生まれたとか?おめでとうございます」

千早(え、そんなこと言ってたかしら?監督さんとは親しくさせてもらってるけど、そんなこと・・・)

監督「おー、そうなんだよ!良く知ってるね」

P「fa○ebookの方は拝見しましたら、微笑ましいお姿を見つけましたので」

監督「いやー、お恥ずかしい限りです。ほんと子供はいいものですよ」

制作「監督も脂が乗ってきましたしねー」

P「制作さんも近々ご婚約なさるそうで、おめでとうございます」

制作「あら、私のそんなことまで!そうなんです、長年連れ添ってやっと、でして・・・」

   ガヤガヤ、ハハハ

千早(すごい、相手の方の近況を凄く丁寧に・・・。あ、さっきメモしてたのってもしかして)

P「ハハハ。ではそろそろ本題に・・・」

制作「あー、では先日のご提案についての資料を、っと」ペラペラ

P「よろしければ、こちらでデジタル媒体でまとめさせていただきました」パソコンパカ

P「その上で、弊社としてのプロデュース案をこちらにパワーポイントでまとめております」

監督「いやー、いつもながら仕事が早いねえ・・・。こいつの出番なくなっちゃうよ」ポンポン

制作「いやー、面目ないです」

P「いえいえ、ただの粗雑小事ですので。監督さん方のアイデアはの方が貴重です」

P「では説明に入らせて頂きます・・・

千早(もしかしてさっきパソコン作ってたのってこれ・・・?)

千早(で、でもあんな短時間でこの仕事量って・・・)

千早(いや、でも考えてみれば前まで765のアイドルを一人でプロデュースしてたのよね)

千早(やっぱ、凄いんだなプロデューサーって・・・)

―――
P「では以上ということでよろしいですか?」

監督「そうだね。こちらの詰めはまた後日連絡させてもらいます。・・・って時間余ったね」

監督「いやーびっくりだよ。終わらないと思ってたからさ。これで家に早く帰れるよ」ニコニコ

P「早く顔をみたいですらね」ハハハ

―――
        監督・制作「ではこれで」「失礼します」

P「よし。・・・千早は先に控室に戻っていいぞ」

千早「え、プロデューサーはどうするんですか?」

P「時間が余ったので少し休憩をとらせてもらおう、とな」

P「千早も次のレッスンまで時間があるから休んでおきなさい」

千早「は、はあ」

×千早(もしかしてさっきパソコン作ってたのってこれ・・・?)
○千早(もしかしてさっきパソコンで作ってたのってこれ・・・?)

富士通もびっくりの仕事量

―――

千早(結局私だけ控室に戻ったけど、休憩するなら一緒にすればいいのに・・・)

千早(休憩って何してるのかな?・・・ってあれプロデューサー?何で外にいるのかしら?)

千早「何してるんですか、プロデューサー?・・・ってタバコですか?」

P「・・・ん?ああ見つかってしまったか」フゥー

千早「灰皿なら控室にもありましたよ?」

P「・・・大事な歌姫の前で吸えんよ」

千早(外は寒いのに・・・。たしかにタバコは嫌いだけど、プロデューサーが頑張ったから出来た休憩だし・・・)

千早「・・・そんなこと、あなたのだったら気にしませんよ」

P「ん?」

千早「なんでもありません!さあ中に入りますよ。私まで風邪引いてしまいます」

・・・
律子(普通なら終わらない仕事を終わらせて出来た時間で一服・・・。外で佇むその背中・・・)

律子(クール通りこして渋すぎでしょ・・・)

律子「そういうの・・・私の前でやってよゴニョゴニョ」ドストライク

最後の安価>>152無効なら順次下ね

・・・
律子「まあ、でももういいんですけどね・・・」

律子「さ、あの女たらし連れてかなきゃ千早が毒されるわね」

―――
ガタン
律子「さあ、プロデューサー殿!次にいきますよ次!」

千早「律子!どうしてここに?」

P「ん?・・・律子か。どうし、ぅえk」ガバ

律子「いつまでやってんですか!あなたにそんなキャラ似合わないんですよ」

千早「ちょ、ちょっと!」

律子「ごめんね千早。今日のプロデューサー殿は予定押し気味なの。この埋め合わせはするわ」

 じゃーねー

千早「・・・今日はホント、なんだったのかしら?」

あずさ
こどもっぽいP

―――
移動中の車内

律子「さあて、次いきますよ、次!」

P「て、テンション高いな。何かいいことあったのか?」

律子「・・・」キッ

P(ひぇ!?蛇だ、大蛇の目に睨まれたかのよう・・・)

P「さ、さあて次は・・・ああーあずささんかー」

すまん腹の虫が限界をしらせた
3、40分で戻る

P「あれ、今あずささんはバラエティの収録ですよね?この後何かありましたっけ?」

律子「忘れたんですか?あそこの収録現場の最寄駅、路線がいっぱいであずささん迷子になったじゃないですか」

P「ああー、なるほど。たしかに俺の仕事だ」

律子「はぁ・・・本当はあずささんに改札口ぐらい覚えてもらいたいもんですが・・・」

律子「あー、それに今日の収録、961の人たちもいるみたいですよ?」

P「・・・そうか」

律子「一人で突っ走って変なことしないでくださいよ?」

P「分かってるさ。もう普通にしてれば俺はどうも思わない」

律子「そうですか。ま、いざとなったら私もいますしね」

P「ん?どういうこと?」

律子「///・・・分かんないならいいです!」

P「はあ・・・」

―――
収録スタジオ前

P(さてさて、今回のお題は『子供っぽい』か・・・)

P(雪歩は途中で演技してるの飛んじゃうし、千早はただ仕事してただけの寡黙キャラになっちゃったしな)

P(今回はちゃんとキャラを演じなければ!)

P(といっても『子供っぽい』・・・か。いやはや中々むずかしいぞ?)

P(子供っぽいにも色々あるからなあ・・・。っとそろそろか)

     ウェイッカェーット ゥオーツカレッシター

P「さて、いくか・・・」

ガヤガヤ
あずさ「あー、おつかれさまですー」オツカレ

P「あずささーん!」タッタッタッ

あずさ「あらあら?プロデューサーさん。そんな駆けて来て・・・大丈夫ですか?」

P「はぁ、はぁ、へっちゃらです!」

あずさ「あらあら、何かいいことでもあったのかしら?」

P「そんなんじゃありませんよ。あ、いやでも久しぶりにあずささんの迎えだったしな、ってすいません」ハハハ

あずさ「ふふふ、そんな風に言ってもらえるなんて嬉しいわ。プロデューサーさんにはいつも迷惑かけてるし」

P「そんな、気にしないで下さいよ。それも俺の仕事ですし、何より皆と触れあえるのは楽しいです!」

あずさ「あららー?今日のプロデューサーさん、ちょっとおかしい」ウフフ

P「え、そうですか?」ハハ

P(よし、順調だ。イメージは765一番の子供っぽさと愛らしさを持つやよいだ)

P「じゃあ、ここで話すのもなんですし、楽屋に行きましょうか」

あずさ「そうですね。ここにいても邪魔ですしね。でもまさかスタジオ前まで来てくれと思わなかったわ」

P「そ、そうですよね!楽屋前で待ってれば良かったですね」

あずさ「張り切りすぎちゃいましたね?」ニコニコ

P「も、申し訳ないです」

あずさ「ふふふ♪」

―――
楽屋前

P「っとここですか?あずささん」

あずさ「そうそう、ここです。すみません、最初から係の人に聞けばよかったですね・・・」

P「いや、ここの局は大きいし、ブロックで別れてるんで仕方がないですよ」

あずさ「そう、ですかね。私がもっとしっかりしてればプロデューサーさんも・・・」

P「そんなことないですよ!あずささんはしっかりしてる人です。ちょっと方向音痴なだけですって!」

あずさ「それは・・・フォローしてくれているんですか?」

P「え、・・・なってないですか?」

あずさ「・・・しりませーん」フイ

P「あ、す、すみません。そんなつもりじゃ」アセアセ

あずさ「・・・ふふふ!なんか今日のプロデューサーさんは悪戯したくなっちゃう、かな♪」

P「って、からかわないで下さいよあずささん!」

  ???「一緒に迷子になるほど、仲が良いことだな」フン

P「ん?ってお前は・・・」

冬馬「久しぶりだな。765のプロデューサー」

P「何しに来た?」

冬馬「おいおい、俺達の楽屋は隣だぜ?あんたらこそなんでこんな所にいるんだ?」

P「なんで、って・・・。ここが俺達の楽屋だからさ」

冬馬「違う違う。なんで俺達ジュピターと同じ現場にいれるのか、気になったのさ」

P「・・・なんだと?」

翔太「おーい、冬馬。どうしたの?」

翔太「おお765プロの!お久しぶりだね。・・・もしかしてまた冬馬がいらないこと言った?」

P「・・・いや、なんて言ったか気にも止めなかったが。何か言ったのか?」

冬馬「ほう?また言ってほしいのか?業界の波にもまれてあのふざけたプライドさえなくなったのか」

P「なんだと!」

あずさ「ちょ、ちょっとプロデューサーさん!」

P「・・・大丈夫です、そう安々と乗りません。だけどこれじゃ示しがつきませんから、ね」

あずさ「私の事を気にしてるなら大丈夫ですから。もう楽屋に入りましょ?」

冬馬「ふん、そもそもあんたのこと言ってんだぜ?無駄に手のかかるアイドルさんよ」

冬馬「アイドルがプロデューサーに道案内だ、身の回りの世話だ?ふん、お気楽アイドルは楽でいいな」

あずさ「・・・」

P「・・・あずささんが、お気楽アイドルだって?貴様仮にも同じアイドル同士、お互いの苦労ぐらい計れないのか!」

冬馬「すまん、こちらはアイドルごっこをしたことはなくて、ね」

P「     」ブチ

P「」ツカツカツカ、ガッ

あずさ「プロデューサーさん!」

翔太「おいおいおい、ちょっタンマだタンマ!冬馬も、少し言い過ぎだ!」

冬馬「・・・」

  ???「ウィ?こんなところで何をしている?」

P「・・・黒井、・・・社長ですか」

黒井「ずいぶん威勢がいいものだな。765のプロデューサーよ」

P「別に・・・あなたの仰々しさには負けます」

黒井「冬馬がどうかしたかね?」

P「いいえ。あなたの教えをずいぶんと盲信なさっているようで。いいアイドルですね・・・」

黒井「当然だ。私が育てたのだからな。君とは違う」

P「・・・」

黒井「まあ、この件はなかったことにしておこうか。君のようなプロデューサー見習いが事を急ぐのも無理ない」

黒井「ハーハッハッハッハッ!」

あずさ「プロデューサーさん・・・」

黒井「アイドルをプロデュースするべき、上に立つべき人間が心配されるなど・・・。恥ずべきことだな」

P「・・・」

あずさ「いいえ。違います」

黒井「・・・何が違うのかね?三浦あずさ」

あずさ「確かに私にも貴方達の考えが少し分かります。そしてその自信の強さと黒井社長との絆の深さも」

あずさ「けど、私達には私達の強さがあります。見下すだけでは世界は広がりません。私はジュピターさん達とも頑張っていきたいです」

冬馬「・・・アイドルに救われたな。帰る」

翔太「冬馬君・・・。あんな事言ってるけど、

あずさ「分かってますよ。ありがとうございます」ポンポン

翔太「 」

 黒井「・・・何ふぬけた顔をしているのだ。行くぞ」

 翔太「え?!あ、ああ、うん」ナンダッタンダアレハ


P「・・・」グッ

あずさ「さあ、私達も入りましょう?」

P「あ、はい、すみません」

―――
楽屋

P「あずささん、すみません!」バッ

あずさ「あらあら、楽屋に入って早々・・・。顔を上げてください、プロデューサーさん」

P「いえ、そういう訳にもいきません。俺の失態です。それであずささんの顔にまで泥を塗ってしまいました」

P「子供っぽいようにとか、色々あったんですけど、途中からそんなこと関係なく・・・」

あずさ「子供っぽい・・・?」

P(あっ・・・)

P「いや、最初につかかった俺の態度がガキ臭くて、ジュピターも巻き込んじゃったようなものだし・・・」

あずさ「あ~、うん確かにそうかもしれないですね」

P「す、すみません・・・」

あずさ「謝ることじゃないですよ。元気はつらつで、かわい気があって、ちょっと無鉄砲で」

あずさ「今日のプロデューサーさんは凄くイキイキ見えました」

P「で、でもそのせいで先ほどのようなことになったわけですし、あずささ

あずさ「じゃあ、プロデューサーさんは何も言い返さないほうがよかったですか?」

あずさ「私はプロデューサーさんが私の事を思って言い返してくれた時、すごく嬉しかったですよ?」

P「・・・」

あずさ「それに何より、プロデューサーさん自身があんな事言われて平気でしたか?」

P「お、俺なんかのこと・・・」

あずさ「悔しくなかったんですか?」

P「・・・正直応えました」ッグゥ

あずさ「じゃあ――ポフ

あずさ「男の子なんです、そういう所で我慢しちゃダメ、ですよ?」

P「」

P(あ、あずささんが、軽くダキッって・・・む、胸、首筋、匂いががが)

P「で、でも俺はプロデューサーだし!」(と、とりあえず逃げなきゃまずい)バッ

あずさ「あら、だからさっき言ったじゃないですか。私達には私達の強さがあるって」

あずさ「プロデューサーさんが私を余計に支えてくれているのなら、私にだって支えさせてください」ガシッ

あずさ「辛かったら吐き出してもいいんですよ?そうやって支えあるって素敵だと思いませんか?」

P「・・・は、吐き出すものなんて、何も」グス

あずさ「はいはい」ポンポン

P「 」グゥゥ

P(こぼすものかこぼすものかこぼすものかこぼすものかこぼすものか)

あずさ「・・・」ギュー

P「!」

P(顔が、あずささんに押しつけられて・・・というか目が、涙が・・・)

あずさ「はい、おしまいです♪すっきりしましたか?」パフッ

P「・・・ありがとう、ございます」

P(あずささんの右胸元が、わずかに濡れている。拭ってくれた・・・のか?)

あずさ「あら?ちょっと強くやりすぎたかしら?よれちゃったわ」

P「すみませんあずささん、このシミは・・・その、」

あずさ「ん?何がですか?あ、こんな時間、帰り支度を始めないと!」

P「え?ヤバ、ほんとだ。すっかり気が抜けてた・・・」

あずさ「ふふふ。今日は本当に、面白い」

P「へ?何がです?」

あずさ「内緒です♪」

―――
駅構内ホーム

あずさ「何もこんな所まで来ていただかなくてもよかったのに・・・」

P「いえ、見送らせてください。それがせめてもの感謝の気持ちです」

あずさ「ふふ、ではまた・・・」ドアプッシュー

P「お疲れ様です」フカブカ

・・・
P(結局あずささんは涙の事に触れなかった。気を使ってくれた、のか?)

P(こっちが仕掛けるはずだったんだが・・・。やられっぱなしだったな)

律子「プロデューサー殿!」

P「おう、律子か・・・」

律子「何テンション落ちてんですか?まったく」

律子「あずささんの胸に抱かれて男冥利に尽きるってもんじゃないんですか?」

P「うん?そんなことより自分が情けなくって。でもなんか嬉しいような複雑な気分なんだ」

P「もっとしっかりしてる人間なんだと思っていたんだが、違ったな。ほんと助けられてばかりだ」

P「一緒に頑張る仲間がいるから、ここに弱い俺でも立っていられる。そう思うとこの自分の情けなさも、悪くないなって」

P「そうやって支え合える人って大事だなって、しみじみと思った」

律子「・・・じゃあ、行きますか?事務所に、小鳥さんのもとに・・・」

P「あぁ、そうだな」

律子(私は、プロデューサーの事いつまでも、どんなことがあっても頼りにしてるんですから!・・・」

P「うん?」

律子「あ、っと何でもないです」ブンブン

―――
765事務所前

律子「もう、行っちゃうんですね・・・」

P「?」

律子「ちゃんとキャラ作れる自信ありますか?」

P「いや、でもいざとなればキャラとかは、

律子「小鳥さん!ああやってフランクな感じにしてますが、本当に奥手なんです。リラックスさせて上げてください」

P「ああ、分かった。ありがとう」

律子「・・・」

P「律子も色々と、付き合ってくれてありがとうな。本当に感謝してる」

律子「・・・そんな事、言わないでください。私達の仲じゃないですか」ジワ

P「!」

律子「じゃ、私は任務完了したんで、これ、小鳥さんに返しといてください」バッ、タッタッタッ

P「律子!」

P(律子の、目が・・・)

P(ここで追っかけるのは、ナシだよな。それは俺でさえ分かる)

P(ありがとう、律子)

―――
事務所への改段

P(律子は、最初から何でも知ってるみたいに俺の本心を暴き、この企画を練っていた)コツコツ...

P(当初、先輩いびりが楽しいのか、いつにましてこんなおふざけ企画にやる気を出していたように見えた)コツコツ...

P(けど、色んな表情を見ているうちに、律子の裏の心情も・・・いや、今はいいんだ)コツコツ...

P(律子に失礼だ。こういう機会を用意してくれた事に感謝を。そして俺は前に、進だけだ)コツ...コッ

P「ただいま」ガチャ

―――
765事務所

小鳥「あ、プロデューサーさん。遅かったですね?」

P(よし、最後だ。俺の今までの全てをぶつけてやる。大根役者に毛が生えた程度にはなったろう)

P「小鳥さん!待たせてしまったかい?実は俺も寂しかったんだ・・・」

小鳥「ピヨ!・・・あ、そ、そういえば今日はそれでしたね」ハハハ

小鳥「まだ実行中なんですね?」

P「ん?なんのことだい?」テクテクテク

小鳥(プ、プロデューサーさんが近い)

小鳥「あのー、もういいですよ?小鳥アイを返してもらえればゲームは完了ということで」

小鳥「プロデューサーさんだって、嫌でしょ?こういうの・・・」

P「何が嫌だって言うのさ?こんなかわいい仲間との会話が嫌になるわけないじゃないですか」

小鳥ピヨピヨ

小鳥「ぐふふ!いいですよー!?プロデューサーさんがその気なら・・・」

小鳥「私も、スイッチ入っちゃったもんねー、知らないですよー」ダキッ

P「ん?なんだ甘えん坊だな、そんな寂しかったのか?」ポンポン

小鳥「!」ドキ

P「・・・いや、でも抱きつかれると顔が見えない、か。ねえ、こっちむいて小鳥さん」クィッ

小鳥「ふぇ?///」ピヨピヨ

P「なんだ、顔が赤いじゃないですか?熱でもあるんですか?」デコピタ

小鳥「」

P「あら?反応がない・・・」

P「ねえねえ、小鳥さん、聞いてくれますか?」

小鳥「ッカハ・・・あ、危ない!楽園へと導かれるところだったわ!しっかりするのよ、小鳥!」

P「小鳥さん、ったら・・・。聞いてくれないんですか?」

小鳥「こういうときこそ完全数を思い出すのよ!数学の神秘よ!俗世の理なんか屁でもないわ」

P「ハハ俺の事なんて、やっぱ小鳥さんの眼中には入ってないんですね・・・」フッ

小鳥「い、いやそういう訳ではなくてですね、

P「やっとこっち向いてくれましたね?やっぱ真正面から見るとホント顔小さくてかわいいですね」ニコ

ピヨ

小鳥「ピヨーーーーーッ」

P「あ、ちょっと待ってください、小鳥さん。動かないで」

小鳥「こ、今度はなんですかー!」

P「何か口に・・・お夕飯、カップラーメンでした?」パク

鳥「」

P「あれ?頭だけ机の中に隠してどうしたんですか?」

P「ちょっと、小鳥さん!そんな、女の子なんですからそんなお尻を突き出さないでください」

P「タイトスカートから除く太ももに手挟んじゃいますよ?」

小鳥「ピヨヨ!ってそれただの変態じゃないですか!やめてください!」

P「あ、小鳥さん!会いたかったですよ」ニコ

小鳥「ああー、もう分かりました!プロデューサーさんの気が済むまで私をいじればいいじゃないですか!もう!」

P「気が済むまで弄って・・・、いいのかい?」

小鳥「一々漢字になおして繰り返さないでください!」

×P「タイトスカートから除く太ももに手挟んじゃいますよ?」
○P「タイトスカートから覗く太ももに手挟んじゃいますよ?」
―――
P「じゃあ、さ。ちょっと触ってみたい所があるんですけど・・・いいですか?」

小鳥「ピヨ!ま、まさかさっき言ってた太ももとか・・・ですか?それとも、もっと・・・」キャーコトリダメヨソンナオヨメニイッテナイカラダデウヒャヒャヒャヒャヒャ

P「・・・そんな所じゃないですよ。俺だって、嫌われるいやだからそんな無理強いはしません」

小鳥「じゃ、じゃあどこですか?」

P「その、口元にある、ほくろ・・・」

小鳥「・・・え?」

―――
小鳥「こ、こうですか?・・・」

P「そうです。その椅子に座ったまま、上を向いてください」

小鳥「で、でも何で私だけ座って、プロデューサーさんは立ってるんですか?」クイ

P「そこが!いいからですよ」

小鳥(や、やっぱ男の人ってよくわからない・・・)

P(今、小鳥さんは椅子に座って頭だけを使い上を向いている。言ってみればおねだりのポーズ)

P「小鳥さんの顔、やっぱ小さくてかわいいですね・・・」

P「ほら、こうやって片手だけで顔の下を覆えてしまえます」サワサワ

小鳥「んっ・・・」

P「どうして目をつぶってしまうのですか?」

小鳥「だ、だってプロデューサーさんがじっと見てくるから・・・」

P「愛らしい小鳥さんを見ることは、いけないことなんですか?」

小鳥「わ、分かりました・・・。じゃあ目は開けます。でも、目線は合わせませんからね!」

P「いいですよ。流し眼で伏し目がちなその顔も素敵です」

P「じゃあほくろに触りますけど、いいですよね?」

小鳥「・・・」ウンウン

P(声なく伏し目がちに応えながら、俺にほくろを触られる小鳥さん・・・)

P(しな垂れたように首筋を晒して、そのしたのパリっとしたYシャツから覗かせる胸元・・・)

P「かわいいですよ、小鳥さん」スリスリ

小鳥「///」フルフル

P(ん?赤かった顔がさらに紅潮して、何か小鳥さんが心なしか震えているような?)

P「小鳥さん、どうかしましたか?」

小鳥「も、もう・・・許してください」

P「え?・・・」

小鳥「わ、私が変な風にけしかけたのは謝るから、もう許して?」

P「」

すまんクールダウンの時間だ
3、40分で戻る

―――
小鳥「も、もう満足しましたか?」

P「え、ええはい、ありがとうございました?いや、すみませんでした、か・・・」

P(や、やり過ぎたああああ!!甘め甘めで小鳥さんのガード緩くするつもりが、つい・・・)

小鳥「プロデューサーさんの目が途中から凄く真剣な感じになってきて、正直びっくりしちゃいましたよ」ハハハ

P「いや、でも小鳥さんがいじらしいし、かわいいからいけないんですよ?」

小鳥「もうやめてくださいってば!それに、ほら、魔法は解ける時間ですよ?」

P(?時計・・・ああ、もう0時越えてたのか。事務所に帰ってきたのが22時くらいだから、2時間もあんなことを・・・)

小鳥「ね?シンデレラの魔法は切れておうちに帰る時間です。パーティーは終り!ってね」

小鳥「音無小鳥も今日はたくさん褒められて、お姫さま気分でしたよ?さ、帰りましょう?」

P「・・・」

P(こ、このまま帰られては困る。責めて思いを告げなければ、俺を応援してくれた人に・・・)

P「律子・・・」

ガチャ
律子「ただいま戻りましたー、ってあれ?プロデューサー殿はまだいらしたんですか?」

P「り、律子!どうしてお前がここに・・・?」

律子「いやー、一度帰ったんですが明日〆切の書類の忘れものしちゃって・・・」

小鳥「へ、へぇー律子さんにしては珍しいわね」

律子「あれ?小鳥さん今日は夕方であがれるんじゃありませんでしたっけ?」

律子「例のカメラはまた後日、って話でしたよね?」

P「え?」

小鳥「!そ、それは律子さんがプロデューサーさんが帰ってくるって・・・っ!」

律子「ええ、そりゃあ外回り後なので書類整理で帰ってくるでしょうから」

小鳥「・・・」

律子「じゃ、それでは私は用が終わったので、失礼しまーす」リッチャンカエリマース
   
  ・・・・
   P「・・・律子、すまん」
   律子「しっかりしてくださいよ!次はないですよ?」グィ

ガチャン、コツコツコツ
   
P(去り際に律子につねられた所が痛い・・・。でもこの痛みが勇気をくれる)

P「今日、あり合わせの夕食しか用意できなかったから、カップラーメンなんか食べてたんですね?」

小鳥「!そ、それは急に仕事が入っちゃったから仕方なく事務所の備品で・・・」

P「残業あるなら出前も領収書落ちますよね?」

小鳥「・・・」
   

小鳥「そんな、気分じゃなかっただけです・・・」

P「・・・分かりました。じゃあさっきから何で俺の方を見てくれないんです?」

小鳥「」ビク

P「俺の目を見て話してください」

小鳥「い、嫌です・・・」

P「何故です?」

小鳥「だ、だってさっき私達の間であんなやりとりがあったばっかですよ?」

小鳥「良い歳した大の大人があんなことして・・・は、恥ずかしいじゃないですか!」

P「でも、もう魔法は解けたんですよね?すべて終わってしまったんですよね?」

P「それでも、小鳥さんは俺の顔を見れないんですか?」

小鳥「・・・」

P「小鳥さん、魔法は解けてませんよ?」

小鳥「!そんな、そんなことないです!」

P「いいえ、少なからず、俺の魔法は解けてません」

小鳥「え・・・」

P「だからもし、シンデレラの魔法が解けてしまったなら、またかけ直したい。じゃないと!・・・」

P「じゃないと、俺は辛いです・・・」

小鳥「・・・」

小鳥「で、でもそれはフィクションじゃありませんか?演じてませんか?虚構なんじゃ・・・」クッ

小鳥「す、すみません・・・。で、でも私いつもそういう『お話』には縁がなくて・・・」

小鳥「そういう事があるのはいつも本の中で、私はそういう女じゃないんだ、っていつもいつも・・・」

P「・・・」

小鳥「だから、だからあなたみたいな人が振り向くのはこんな私じゃないんだ、元気いっぱいなあの子たちなんだって・・・」

P「・・・」

小鳥「だから、そんな風に実際に言われると・・・怖くなっちゃって・・・」

小鳥「だから、だから・・・」

P「小鳥さん、あなたが今目で見ているものは、本物でしょう?妄想や本の活字ではないのでしょう?」テクテク

小鳥「・・・」コクリ

P「じゃあ、信じてください。そして俺も信じさせます」テクテク

小鳥(ち、近づいて・・・?)

P「こっち、向いてください」

小鳥「・・・」クル

P「やっぱり俺の魔法は解けてません」クィ

小鳥「あ・・・」

           P&小鳥「チュ」

小鳥「だから、だから・・・」

P「小鳥さん、あなたが今目で見ているものは、本物でしょう?妄想や本の活字ではないのでしょう?」テクテク

小鳥「・・・」コクリ

P「じゃあ、信じてください。そして俺も信じさせます」テクテク

小鳥(ち、近づいて・・・?)

P「こっち、向いてください」

小鳥「いや・・・」フルフル

P「やっぱり俺の魔法は解けてません」クィ

小鳥「あ・・・」

           P&小鳥「チュ」

いああああああ

・・・

P「どうです?魔法はちゃんとかかりましたか、シンデレラ?」

小鳥「・・・信じて、いいんですか?」ウル

P「俺は、あなたの魔法にかかった身ですよ?どうとでもしてください」

小鳥「・・・うん、うん、ありがとうございます」ウルウル

P「は、はあ、良かった」ハァ

小鳥「すみません、なんか途中変に踏ん切りつかなくて・・・」

小鳥「でも、キスでお姫様の魔法を解くって、白雪姫ですよね?」

P「え?そ、そうでしたっけ?」アセアセ

P「や、ま、間違えた・・・。は、恥ず・・・」

小鳥「ふふふ、プロデューサーさんってほんとかわいいですね」


おわり

糞が魔法が切れてid変わっちまったすまん
保守支援感謝、遅筆失礼しました

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