蒲原「羽生蛇村へ行くぞー」衣「わーい」(168)

数日前―――長野県・鶴賀学園麻雀部



蒲原「―――夏休み、みんなでどこかへ行こうと思う」

加治木「……いきなりなんだ?」

モモ「どこかってどこへっすか?」

蒲原「ワハハ、いいとこ見つけたんだー」ペラペラ

加治木「待て待て。お前、受験勉強はどうするんだ?」

蒲原「たまには息抜きもしないとなー」ワハハ

加治木「たまにはって……お前がまともに勉強してるところなんて一度も見たことないんだが?」

蒲原「ゆみちん、さすがにそれはいいすぎだろー」ワハハ

くっせー

臭すぎるわSSスレwwww


マジで糞SSスレやクソカスSS厨召喚スレとか勘弁してくれですはwwww


消えろ、今すぐ

「」ワハハ とかどういう顔して書いたんだか。

マジで白痴寸前の見るに耐えない気色悪い表情しながらだろうな。

ゴミカスSS書く前にマジでその気持ち悪い顔どうにかしろよ。

オナニーはPixivでやれよ。VIPから消えろよw

     31 ちん☆ぽん ◆GKw3hwfiS.

蒲原「羽生蛇村へ行くぞー」衣「わーい」
蒲原「羽生蛇村へ行くぞー」衣「わーい」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357302606/)


また俺の言葉の刃でSS厨の心を引き裂いてしまったかwww
このスレのSS厨も完全死亡だわwww

                              | 2013/01/04(金) 21:35:11.55 ID:PKEA/CAc0 [8/8]

佳織「せ、先輩……一日くらいいいんじゃないでしょうか?」

蒲原「そうだそうだー」ワハハ

モモ「私も行きたいっす。ね、むっちゃん先輩?」

睦月「うむ」

加治木「……仕方ない。一日だけだぞ?」

蒲原「一日というか、泊りがけで行こうと思ってるから、実質は二日だぞー」

加治木「む……じゃあ、二日だけな? それ以後は夏休み中、朝から晩まで図書館に籠ってみっちり勉強だ」

蒲原「わ、ワハハー……冗談に聞こえないぞ、ゆみちん」

モモ「それで、蒲原先輩。どこへ行くんすか?」

蒲原「ああ、この羽生蛇村ってとこさ」ワハハ

>>1です、誰もレスしない糞スレなんでもう落とそうと思います。

早く落としたいんでもうレスしないでくださいね。

モモ「私も行きたいっす。ね、むっちゃん先輩?」 ワハハ

加治木「待て待て。お前、受験勉強はどうするんだ?」 ワハハ

睦月「うむ」 ワハハ

加治木「……仕方ない。一日だけだぞ?」 ワハハ

蒲原「一日というか、泊りがけで行こうと思ってるから、実質は二日だぞー」 ワハハ

蒲原「―――夏休み、みんなでどこかへ行こうと思う」 ワハハ

蒲原「たまには息抜きもしないとなー」ワハハ

佳織「せ、先輩……一日くらいいいんじゃないでしょうか?」 ワハハ

蒲原「わ、ワハハー……冗談に聞こえないぞ、ゆみちん」 ワハハ

モモ「それで、蒲原先輩。どこへ行くんすか?」 ワハハ

加治木「村……? ずいぶんシブいところを選んだな」

モモ「温泉とかあるんすか?」

蒲原「いいや、それは聞いたことないなー」

加治木「じゃあ、何があるんだ?」

蒲原「実はなー……ここは廃村なんだ」

モモ「え……」

佳織「は、廃村……? もう人は住んでないってこと?」

蒲原「ああ」

佳織「で、でもじゃあ、そんなところへいったい何を……」

加治木「おい……まさか……」

蒲原「お察しのとおりさ、ゆみちん……」

蒲原「今年の夏は、ここで肝試し大会をやるぞー」

睦月「うむ」 ワハハ

加治木「……仕方ない。一日だけだぞ?」 ワハハ

蒲原「一日というか、泊りがけで行こうと思ってるから、実質は二日だぞー」 ワハハ

蒲原「ワハハ、いいとこ見つけたんだー」ペラペラ

加治木「待て待て。お前、受験勉強はどうするんだ?」

加治木「おい……まさか……」

蒲原「お察しのとおりさ、ゆみちん……」

数日前―――長野県・鶴賀学園麻雀部

蒲原「ゆみちん、さすがにそれはいいすぎだろー」ワハハ

長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいま した!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです (正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、 これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じていま す。
VIPのSS作者としてこんなに馬鹿にされるのは少々心外だ
俺はただお前らに楽しんで欲しかった
それだけだったのに何でお前らは裏切るような行為をするんだ?
お前らいつもSSスレで楽しんでるよな?
俺はお前らにただSSスレを楽しんで欲しいだけなんだよ
分かってくれよ
批判するのも良い作品に対してどこが悪かった、
どこが良かったなんて感想をくれるのも良い(作品クォリティをあげるために必要だからな)
だけどただお前らは俺をコケにして遊んでいるだけ
そんなんじゃVIPのSSスレは育たたないんだよ
お前らは自分で自分の娯楽を壊していることにきずけよ
はぁ・・・マジでこんなことになるんならSSスレ立てるんじゃなかったな・・・
当たり前の話だけどVIPでSSスレ立てるやつは
無償でお前らに楽しんで欲しいって思いだけで書いてるんだぞ?
何しろ匿名だからどんなに素晴らしい作品残したって
何も名誉にはならないし
そこんところを理解してほしい
お前らがSSスレを荒らせば荒らすほど
SSスレの作者の質も落ちてお前らも不幸なんだよ
どっちも不幸になっちまうんだよ
少しは俺の気持ちも分かれよ

佳織「き、肝試し!?」

蒲原「ああ、面白そうだろう?」ワハハ

加治木「お、おい……面白くもなんともないぞ」

加治木「なんでわざわざ貴重な夏休みを二日も割いて、そんなくだらないことをしなければならないんだ」

加治木「どこか有名な観光地に行くでもなければ、遊園地のようなアミューズメント施設へ行くでもなく」

蒲原「あれ、もしかしてゆみちん怖いのかー……?」ニヤ

加治木「こ、怖くなんかあるわけないだろう……っ!」

加治木「私はお前がバカなことを言い出すもんだから……」

加治木「み、みんなだってそう思ってるはずだ! なあ、みんな!?」

モモ「私は別にいいっすよ。先輩と行けるならどこへでも!」

佳織「わ、私は用事が……」

蒲原「もちろん、かおりんも行くよなー?」ガシッ

佳織「う、うぅ……」

蒲原「ワハハー」

加治木「ぐ……む、睦月はどうだ?」

睦月「わ、私も別に……異論はないです」

加治木「ほ、ほんとか? 本当は怖いんじゃないのか!?」

蒲原「怖がってるのはゆみちんの方だろー」ワハハ

加治木「わ、私は怖がってなどいないっ!」

モモ「先輩、行かないんすか?」

加治木「ぅ……」

蒲原「さあ、どうするゆみちんー? 今まさに、部長としての威厳が試されているんだぞー」ワハハ

加治木「う、うるさい! あと、部長はお前の方だろう!」

蒲原「いいから、いいからー。さっさと決めてしまえー」ワハハ

加治木「ぐ……」

シーン...

加治木(みんなからの視線を感じる……ここで引き下がっては、三年としての威厳が……)

加治木「わ、わかったよ……行けばいいんだろう、行けば!」

蒲原「さっすがゆみちん! じゃあ、全員参加ってことでいいかー?」

モモ「おー! っす」

その晩―――蒲原宅



蒲原「ああ、もしもし衣かー?」

衣『おお、智美! こんな夜分にどうした?』

蒲原「いやな、明後日鶴賀のみんなで旅行に行こうと思うんだが」

蒲原「衣も来ないかー?」

衣『り、旅行!?』

衣『行く行く! もちろん行くぞ、智美!』

蒲原「じゃあ、当日の朝、そっちへ迎えに行くからなー」

衣『わかった! 楽しみにしているぞ!』

蒲原「くれぐれも寝坊するなよー。それじゃ」ピッ

衣「りょ、旅行……か……」ドキドキ

衣「明後日か……当日が楽しみだな」

衣「あ、そうだ!」ダダッ



「透華ー! 明後日なんだが、智美たちと旅行へ行ってもいいかー!?」

「別にいいですけれど、どこへ行くんですの?」

「えっと……どこだっけ」

「もう……あなたったら、どこへ行くかも聞かずに承諾したんですの?」

「む……で、でもきっと楽しいところだぞ! なんなら透華も来るか!?」

「私はいいですわよ。まあ、蒲原さんが一緒なら安心ですわね」

「わかりました、行ってもよろしいですわ」

「やったー!」

前日_8:12―――長野県・龍門渕宅前

キキーッ

蒲原「おまたせー」

衣「待ちくたびれたぞ、智美!」ダダッ

??「まったくだし!」

加治木「ん? お前はたしか……」

池田「よう、鶴賀の大将。久しぶりだな」

モモ「……この人誰っすか? 先輩」

加治木「ほら、地区予選で戦った風越の」

モモ「ああ、あのニャーニャーうるさい人っすね」

池田「うるさい言うな!」

蒲原「衣が誘ったのかー?」

衣「もしかして、迷惑だったか……?」

蒲原「いや、うちのワーゲンはまだ人入るし、一人くらい平気さ」ワハハ

衣「ほ、よかった」

池田「それじゃ運転よろしくだし!」

蒲原「まかせろー」ワハハ

ブインブイン...!

??「あ、あの! 蒲原さん!」

蒲原「ん? あんたは衣の……」

透華「ええ、龍門渕透華です」

蒲原「どうしたんだー? もしかして、一緒に行きたくなったのかー?」ワハハ

透華「そうではないんですの……けど」

蒲原「?」

透華「なんだか……なんだか、イヤな予感がするんですの」

加治木「イヤな予感?」

透華「ええ……具体的には申し上げられないのですけれど……」

蒲原「……大丈夫さ。衣のことなら、私に任せておけー」ワハハ

透華「……ええ、頼みましたわ。蒲原さん……それにみなさん」

池田「ふふ……この華菜ちゃんが入れば、何が起ころうと怖いものナシだし!」

モモ「一番頼りない人が何を言ってるんすか」ボソッ

池田「なんか言ったかー! 一年!」

透華「ふふ、ではよろしくお願いします」ペコリ

衣「じゃあなー、透華ー!」

ブーン...

透華「……」

前日_18:34

ガタンゴトン...

加治木「おい、蒲原……まだ到着しないのか?」

蒲原「わ、ワハハー……この辺りのはずなんだが……」

モモ「まさかカーナビが故障するとは思いもしなかったっすね……」

睦月「うむ……」

佳織「も、もうすぐ日が沈んじゃうよ……」

池田「な、なあ……ガソリンは大丈夫なのか?」

蒲原「……」

池田「な、なんだよそれ……」

衣「うぅ……衣、お腹すいたぞ……」

モモ「これ食べるっすか?」

衣「これ……なんだ?」

モモ「チョコバーっす。最後に寄ったSAで買ってきたんす」

池田「……いいのか?」

モモ「別に、私はお腹すいてないっすから」

衣「あ、ありがと……」

蒲原「よかったな、衣」

衣「うん……」

ガタッ...!

蒲原「えっ……」

ガタンガタンッ!!

池田「う、うわぁっ!」

衣「ひ、ひゃぁあああっ!」

...ガッシャーンッ!

蒲原「だ、大丈夫か……みんな」

睦月「う、うむ……」

佳織「衣ちゃん、大丈夫……?」

衣「うぅ……ひぅ……」ガタガタ

加治木「……い、いったい何が起こったんだ」

モモ「どうやら崖から崩れ落ちたみたいっすね……」

池田「マジかよぉ……」

蒲原「ぐ……こっちのドアは開かない……」

蒲原「ゆみちん、そっち試してみてくれ!」

加治木「わ、わかった!」

グググ...ガチャ

加治木「蒲原、開いたぞ!」

蒲原「とりあえず、表へ出よう」

衣「こ、怖い……衣は行きたくない……」

佳織「じゃあ、私と一緒に待ってよう? ……いいよね、智美ちゃん?」

蒲原「ああ、衣をよろしく頼む……」

衣「さ、智美ぃ……」

蒲原「大丈夫だ、周りを少し見てくるだけだから」ギュ

池田「懐中電灯が人数分あってよかったし」パチッ

加治木「……前輪が完全にパンクしているな……スペアはあるか、蒲原?」

蒲原「……ない。ごめん」

モモ「どっちにしろ、この状態から立て直すのは難しいと思うっす……」

加治木「そうだな……」

池田「……バッテリーもそろそろやばいし」

加治木「くっ……」

睦月「近くに民家やお店がないか、調べてきましょう」

池田「……こんな真っ暗なのに、そんなのあるわけないし」

モモ「それに、もし帰ってこれなくなったら……」

加治木「……なにか火をつけられるものはあるか?」

蒲原「こ、ここにマッチが……」

加治木「よし……ここで焚き火をたいて、それを目印とする。目印の届く範囲なら、十分探索可能だ」

加治木「あと、こういうときはあまり分散しない方がいい。睦月とモモは佳織たちと残れ」

加治木「あとの三人で様子を見てくる」

モモ「そ、そんな……! 私もいくっす!」

加治木「モモ! これは遊びじゃないんだ!」

モモ「……せ、先輩」

加治木「あまり大人数で行ってもメリットはない」

加治木「頼むから、お前はここで佳織たちと待っていてくれ。すぐに戻る」

加治木「それじゃ……池田、蒲原、行くぞ」

蒲原「あ、ああ……」

池田「わかったし」

モモ「……」

スタスタ...

佳織「……東横さん、きっと先輩なら大丈夫だよ」

睦月「うむ……」

モモ「そ、そうっすね……」

モモ(……けど、なにか)

モモ(何かイヤな予感がするんす……)

モモ(もう……先輩に会えないんじゃないかって、予感が……)

―――――――――――――――――――

加治木ゆみ 上粗戸/前日 20時42分53秒

加治木「はぁ、はぁ……」

池田「おい……もう焚き火の煙も見えないぞ」

蒲原「ゆ、ゆみちん……そろそろ戻った方が」

加治木「あそこ……あそこに明かりがあるんだ」

池田「ど、どこだし」

加治木「あそこだ……ほら」

ブツブツ...ブツブツ...

蒲原「な、何か聞こえるぞ……これは……人の声?」

加治木「けっこうな数の人がいるみたいだな」

池田「よ、よかったし……これで助けが呼べる」

撲殺天使みやたんは出ますか?

>>73
サイレンキャラは極力出さないようにする予定

??「~~~~~~~~」

加治木「いったい何をしているんだ……?」

蒲原「な、何かの儀式みたいだな」

池田「……」

池田「なんか、話しかけるの止した方がよくないか……?」

加治木「? どうしてだ?」

池田「だって、普通じゃないだろ……こんな真夜中に、こんなに人が集まって……」

加治木「まあ、たしかに……」

蒲原「な、なあ……こっちへ来るぞ」

加治木「……少し様子を見よう」

池田「あ、ああ……って、ぅ、うわっ……!」ズテッ

??「っ! だ、誰だ……!?」

池田(し、しまった……っ!)

??「誰ですか!? 出てきなさい!」

加治木「わ、私たちは怪しいものではありません……!」

蒲原(ゆ、ゆみちん……!?)

加治木「じ、実は……車が崖から転落して遭難してしまったんです」

加治木「携帯電話も圏外でつながらず、民家らしき民家もないので途方に暮れていたのです」

加治木「よろしければ、救助を要請したいのですが……」

??「……」

ヒソヒソ...ヒソヒソ...

蒲原「な、何を話しているんだ……?」

池田「さ、さあ……」

加治木「……」

ヒソヒソ……ピタッ

加治木(会話が止まった……)

??「……」

加治木「あの……」

??「……では、捕らえてください」

加治木「なっ……!」

池田「な、なんか来るし……!」ダダッ

加治木「に、逃げろ……!」

蒲原「う、うわぁあああっ!」

??「待ちやがれ……っ!」ガシッ

池田「ぐわっ……!」

蒲原「い、池田ァ……!」

加治木「くっ……こ、この……!」バシッ

??「うぐっ……!」

加治木「今のうちに……はっ!」

蒲原「ゆみちん……!!」

加治木「立ち止まるな……っ! 行け!」

蒲原「そんな……ゆみちんっ!」

池田「は、早く行くし……!」グイッ

蒲原「くっ……!」

蒲原「ゆみちーーーーーーーーーんっ!!」

加治木(逃げ切れ……蒲原)

??「てめえ……このクソアマ!」ゴスッ

加治木「ぐふっ……!」

加治木(こ、こいつら……いったい何者なんだ……)

加治木(やば……意識が……)

...ガクッ

―――――――――――――――――――

蒲原智美 上粗戸/前日 21時39分05秒

蒲原「―――はぁ、はぁ……」

池田「ま、撒いたか……?」

蒲原「た、たぶん……」

池田「あ、あいつらいったい何なんだし……!」

蒲原「はぁ、はぁ……わからない……」

池田「か、加治木のやつ……大丈夫かな」

蒲原「……っ」

蒲原(ゆみちん……)

蒲原「と、とりあえずモモたちのもとへ帰らないと」

池田「そ、そうだな」

―――――――――――――――――――

スタスタ...

蒲原「はぁ、はぁ……」

池田「ま、まだ着かないのかし……」

蒲原「て、適当に歩いてるだけだからなぁ……」

池田「……っ」

池田「そもそもお前がこんなところに行くなんて言い出さなければ……っ!」

蒲原「……ご、ごめん」

池田「い、いまさら謝っても遅いし!」

蒲原「……っ」

スタスタ...

池田「で、電池が……」パチパチ

蒲原「こ、こっちもだ……」

池田「……くそっ!」

池田「なんなんだし、もうっ!」

池田「うぅ……っ……ぐす……」

池田「早く帰りたいし……キャプテン……っ」

蒲原「池田……」

...ザクッ

蒲原「だ、誰だっ!?」

池田「え……?」

警官「……」

蒲原「け、警察官……?」

池田「ぁ……ぁあ……っ」

池田(や、やっと助かったし……)

池田「あ、あの……っ!」

「……かい、射殺します」

...バンッ!

池田「えっ……?」

蒲原「い、……」



蒲原「池田ァアアアアアアアア!!」

警官「射サ、……射殺シマ……」

蒲原「う、うわぁあああああああああ!!」ダダッ

...ガクッ!

蒲原「う、うわぁああああああ!!」

ズルズルッ...ドサッ!

蒲原「い……った……」

蒲原(骨……折れたかも……)

蒲原「あ、あいつは……」

...ザザザッ

蒲原(お、降りてきた……!)

蒲原「ぐっ……!」ズリズリ

蒲原(あそこに……プレハブがある……)

蒲原(とりあえず、中に隠れよう……)

ガチャ

蒲原「はぁ、はぁ……」

ブツブツ...

蒲原(まだうろついてる……これからどうすれば……)

蒲原「ん……なんだこれ」

蒲原「車の……キー?」

蒲原(そういえば、このプレハブの脇に自動車が止めてあったような……)

蒲原「……」

蒲原(……よし)スクッ

キー...

蒲原「……」

ブツブツ...

蒲原(き、気づかれてない……)

蒲原(い、今だ……!)ダダッ

警官「オァ……?」

ガチャガチャ...!

蒲原(て、手元が狂う……!)

蒲原「開いてくれ……!」

...バンッ!

蒲原「ひっ!」

警官「オェ……」

蒲原(あ、危なかった……!)

ガチャガチャ...カチッ

蒲原「開いた……っ!」

ガチャ...バタンッ

蒲原「キーを差して……よしっ!」

ブイン...!

...バンッ!

蒲原「ひゃっ……!」

蒲原「ふ、フロントガラスが……」

蒲原(い、いや……うろたえるな蒲原智美……!)

蒲原「い、いけぇえええええ!!」

ブイーンッ...ドンッ!

警官「……グェッ!」

...バタリッ!

蒲原「……や、やった?」

...ガチャ

警官「……」

蒲原(ど、どうしよう……死んじゃってたりしたら……)

蒲原(い、いや! でも、向こうが殺そうとしてきたんだし、正当防衛なはず……!)

蒲原「あ、あのー……?」

警官「……」

蒲原「だ、ダメだ……死んでるかも……」

蒲原(これから、どうしよう……)

蒲原「そ、そうだ! 池田!」

...ダダッ

蒲原「くっ……やっぱりここからじゃよじ登れない……」

蒲原「あっちは……あっちも崖か……」

蒲原「くっ……仕方ない。ここから降りよう」

「……ォア」

蒲原「……えっ?」

...バンッ!

ふくらはぎ

―――――――――――――――――――

東横桃子 ??/前日 21時03分02秒

モモ「……」

佳織「先輩たち……遅いね」

モモ「……っ」

...ガチャ!

佳織「と、東横さん!」

モモ「……ごめんなさいっす、かおりん先輩」

モモ「でも……もう私、ジッとなんかしていられないっす!」ダダッ

佳織「と、東横さん!!」

睦月「わ、私が行く……!」

衣「で、でも加治木が離れるなと……!」

睦月「すぐ戻ります……!」ダダッ

―――――――――――――――――――

モモ「……っ」

モモ(先輩……!)

睦月「……も、桃子!」

モモ「む、むっちゃん先輩!?」

睦月「はぁ、はぁ……」

モモ「ど、どうして追ってきたんすか!?」

睦月「お、お前を連れ戻しに……」

モモ「い、イヤっす! 私は絶対に帰らないっす!」

睦月「わ、わがままを言うな!」ガシッ

モモ「は、離してっす!!」バシンッ

...ダダッ

睦月「も、桃子!」

スタスタ...

モモ(む、むっちゃん先輩はもう来てないっすね……)

モモ「くっ……」

モモ(歩きにくい……羽虫がひっつく……)

モモ(木の枝が腕をひっかいて血まみれ……もうたくさんっす……!)

モモ「加治木せんぱーーーーーーい!! どこっすかーーーーーー!!?」

モモ「はぁ、はぁ……っ」

モモ(どこ行っちゃったんすか……先輩……)

...ガクッ

モモ「うわっ……!」

...ドサッ!

モモ「いてて……な、なんなんすかぁ……」

モモ「ん……これって……」

池田「」

モモ「ひっ……!」

モモ「ひゃぁああああああああああああああ!!!」

衣チャンの匂いガするヨー

―――――――――――――――――――

園城寺怜 蛇ノ首谷/前日 23時48分28秒

怜「もう最悪やわ……」

竜華「しつこいで、怜」

セーラ「まぁ、気が立つのもしゃーないって」

怜「……セーラはよくそんな上機嫌でおられるなぁ」

セーラ「だって、車中泊とかなんかワクワクするやん!」

セーラ「誰しも一度はやってみたいって思うやろ? な、泉?」

泉「いや、うちは別に」

セーラ「なんや、ノリ悪いなぁ! あっはっは!」

船Q「……江口先輩、うるさくて寝られんのですけど」

セーラ「……ぁ、すんません」

蛇ノ首谷にはスパナ様があったっけ……

竜華「怜、そろそろ膝枕止めてもええ?」

怜「……いやや」

竜華「あんなぁ……あんた、うちに一晩中膝枕させる気?」

怜「……そうや」

竜華「はぁ……うちも普通に寝たいんやけど」

怜「それで十分寝られるやん」

竜華「……」ピクッ

竜華「あぁ、もう!」グイッ

怜「うわっ……い、いきなりなにするんや!」

竜華「あんた甘えすぎや! 何でもかんでもいうこと聞いてもらえると思うんやない!」

怜「り、竜華ぁ……あんた病弱人に向かってなんやその口のきき方は!?」

竜華「病弱病弱って、言うほど病弱やないやろ!」

怜「そ、そんなこと言うて……万が一うちが死んでも知らへんからな!?」

竜華「ふん、枕なくて死ぬアホがどこにおんねん!」

怜「あーもう知らへん! 竜華なんてもう知らへん!」

...ガチャ!

セーラ「お、おい怜……どこ行くつもりや」

怜「どこでもええやろ! 竜華と一緒の車なんかにいたくないんや!」

竜華「はいはいそうですかー! だったらその辺に転がってる石でも枕にして寝たらええわ!」

怜「ふん、その方があんたのそのごっつい大根足よりも気持ちええかもなぁ!」

竜華「な、なんやてぇ!?」

...バタンッ!

セーラ「おいおい、竜華……少し大人げないんとちゃう?」

竜華「あ、あんな自分勝手な子……ほっとけばええねん」

竜華「それより寝よ寝よ。セーラは明日、運転もせなあかんのやから」

セーラ「ああ、うん……」

セーラ(怜……遠くに行ってないやろか……)

怜「……あぁ、もう腹立つわぁ!」

怜「……っ」

怜「なんや……夏やのに、外の空気が冷えるなぁ……」

怜(変な霧も出とるし……やっぱり車に……)

怜「……いやいや! 竜華とは一緒の車なんかおられへん!」

怜「竜華が反省して謝るまでは、うちは絶対に戻らへんからな!」

ゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウ...!!!

怜「ぐっ……! な、なんやこの音……」

ゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウ...!!!

怜「あ、頭……がぁ……っ」

ゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ...!!!

怜「り、竜華ぁ……」

...バタリ

―――――――――――――――――――

清水谷竜華 蛇ノ首谷/初日 0時00分00秒

ゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウ...!!!

竜華「ぐぁああ……!」

セーラ「な、んや……この音は……」

泉「ぅあ……」

船Q「……っ」

ゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウ...!!!

竜華「……はぁ、はぁ」

竜華「と、怜ぃ……」

―――――――――――――――――――

天江衣 ??/初日 0時02分41秒

ウウウウウウウウウゥウゥゥ...

衣「……ぅうう……」

佳織「こ、衣ちゃん……大丈夫……?」

衣「あ、ああ……」

衣(今の音はなんだ……サイレン……?)

佳織「あっ……ら、ライトが……」

衣「ま、真っ暗だ……」ガクガク

佳織「だ、大丈夫……懐中電灯があるから」パチッ

衣「ほっ……」

ザワザワ...

衣「……っ!?」ビクッ

Top of America

佳織「ど、どうしたの……? 衣ちゃん」

衣「か、佳織……今すぐここを出よう」

佳織「えっ……でも加治木先輩が……」

衣「い、いいから早く!」

ガチャ!

衣「……っ」

衣(なんだこのイヤな感じは……!)

佳織「ち、ちょっと衣ちゃん! 待って!」

衣「す、すまない……」

佳織「はぁ、はぁ……い、いったいどうしたの?」

衣「わからない……ただなんとなく、あの場にいてはいけないと感じたんだ」

佳織「……そ、それってどういう」

「きゃあああああああああああ!!!」

衣「っ!」

佳織「い、今の悲鳴は……東横さん!?」

衣「急ごう!」

佳織「え、あ、うん!」

衣「桃子ーーーーっ!」

佳織「東横さーーーーん!」

ガサッ

モモ「はぁ、はぁ……!」

佳織「と、東横さん……よかった!」

衣「一体どうしたというんだ……?」

モモ「そ、それが……それが……」

―――――――――――――――――――

東横桃子 上粗戸/前日 23時59分17秒

モモ「ぐぐ……」

池田「」

モモ「風越の人……もうちょっとっすよ……」

モモ「もうちょっとで蒲原先輩の車に着きますから……」

ゥウウウウウウウウウウウウウ...!

モモ「ぐっ……!」

ビチャ...!

池田「」

モモ「ぐぁああ……っ!」

ゥウウウウウウウウウウウウウ...!

モモ「ぅぁああああ!!」




池田「」ピクッ

池田「……ォォ」スクッ

モモ「はぁ、はぁ……」

フラフラ...

モモ「な、なんだったんすか……今の音は……」

池田「……」

モモ「って、うわっ!」

モモ「あ、あんた……もう立っても大丈夫なんすか?」

池田「……ゥァ」

モモ「え……?」

池田「ゥァアァアアアア……!!!」

モモ「ひっ……!」



モモ「きゃぁああああああああああああああ!!!」

―――――――――――――――――――

妹尾佳織 上粗戸/初日 00時21分35秒

佳織「そんな……」

衣「い、池田が……? ウソだろ……」

モモ「……事実っす」

佳織「じ、じゃあ今もこの近くに……?」

モモ「……はい、だからいったんここを離れましょうっす」

衣「そ、そういえば……睦月はどうしたんだ?」

モモ「むっちゃん先輩は……知らないっす」

衣「そ、そうか……」

佳織「……」

現実と非現実の境を飛び越える!謎解明マガジン
アトランティス創刊号
1976年7月号

総力特集
麻雀会の謎を徹底解明!!
今、神秘の「能力」が明かされる!!

……雀士の中には俗に「能力」と呼ばれる異能の力を持つ者がいるとされていることはご存知であろう……(略)
……「能力」の存在については「そんなオカルトありえません!」
と否定的であったり懐疑的な意見も見られるが……(略)
……すなわち、3順先を見通す「千里眼」や、存在感を消し「透明人間」になる雀士の存在は紛れもない事実なのである!!

佳織「東横さん……加治木先輩は見つかったの?」

モモ「……いいえ」

佳織「そっか……」

衣「じゃあ、智美も……」

モモ「はい、どこにいるかわからないっす……」

ジリジリ...

衣「な、何かが近づいてくる……!」

佳織「え、な、なにかって……まさか……!」

池田「……ォウイェア」

モモ「……っ!」

モモ「みんな、逃げるっす!」

>>149
ワロタ

佳織「と、東横さんは!?」

モモ「わ、私はここで……こいつを食い止めるっす!」

衣「ま、待ってくれ……! 桃子、お前まさか……」

モモ「……さっき拾った鉄パイプっす。これがあれば、いくらか時間は稼げるはずっす!」

衣「や、やめろ! 相手は池田だぞ……!?」

モモ「こいつは……ッ!!」

衣「……っ!」

モモ「こいつはもう……あの池田さんじゃないんす……」

モモ「こいつはすでに……化け物なんすよ、天江さん!」

衣「そ、そんな……」

池田「ァアアアア……!」

モモ「……ふんっ!」ガキンッ

池田「ゥアアアア……!!」

モモ「早く行くっす!」

衣「……っ!」

佳織「行こう、衣ちゃん!」

衣「池田……」

衣「池田ァアアアアアアアアアアアアアア!!」

鉄パイプ<<<<<火かき棒

と思ってしまう漏れがいる

ちょっと夜食くわせて

今サイレン関連のホムペチラッと読んでたら、
サイレンの音を聞いてそれを苦痛に感じるのは、赤い水を摂取した人間のみだそうです
ニワカ知識で申し訳ない

なんか設定とかかなり適当だし、眠くなってきたのでまた立て直します
支援してくれた方々すみません

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom