サシャ「ん?」ライナー「あれは…?」(32)

※サシャとライナーという全く接点が無い二人が遊ぶだけ



サシャ「兵団内で病気が流行ってて、暫くは訓練無し、ですか」

サシャ「クリスタも熱出して寝込んで、ユミルはそれを看病してて…」

サシャ「コニーもなんか倒れたって話ですし、遊ぶ相手居なくて暇ですねー…」

サシャ「というか、馬鹿は風邪引かないって言うのは迷信なんですか」

サシャ「まあ、どちみち暇です~…」

サシャ「……ん?」

ライナー「」ハァ

ライナー「兵団閉鎖、か」

ライナー「ベルトルトもアニも熱出して寝込んでるし、下手に近づけば俺にも移るし…」

ライナー(巨人の能力で、身体のケガは治るが、風邪が治らないってのは面倒だよな)

ライナー「訓練も無く、特に絡む相手も無し…」

ライナー「暇だ」

ライナー「お?……あれは…」

サシャ「んー!んー!!」

ライナー(サシャ?
     木に背伸びをして、何かをとろうとしているみたいだが…)

サシャ「届きません…」ハァ

ライナー「何してるんだ?」

サシャ「あ、ライナーじゃないですか
    実は、木の上に猫が居て、下りれないみたいで」

猫「」ブルブル

ライナー「あいつか」

サシャ「はい」

サシャ「木に登ってとろうと思ったんですが、何せ登り難くて…
    背伸びしたら届くかなとは思ったんですが、15センチくらい足りなくてか困ってたんですよ」

ライナー「成る程な
     …だったら、俺が取ろう」

サシャ「流石!皆の兄貴ですね!」

ライナー「よい、しょ…」セノビ

猫「」ヒョイッ

サシャ「おおー!!」

ライナー「ほいよ」

猫「」ビクビク

サシャ「うわぁい、有難うございます!
    怖かったですねえ…これで…」

猫「」ガリッ

ライナー「ぬおわっ!?」

サシャ「!?」

猫「」タッタッタッ...

サシャ「だ、大丈夫ですか、ライナー…
    猫に頬っぺた引っ掻かれて、痛そうです」

ライナー「あ、ああ…」

サシャ「あの猫!折角ライナーが助けてくれたと言うのに、恩を仇で返して!!」

ライナー「多分それほど高い所が怖かったんだろう」

サシャ「でしょうかねえ
    それか、強面ライナーにビビったとか」

ライナー「酷いな」

サシャ「冗談ですよ冗談」

サシャ「にしても、ライナーはやっぱり身長が高いですね」ジッ

ライナー「まあ、185もあったらな」

サシャ「こうやって改めて見たらよく解ります」

サシャ「いつもは、更に高いベルトルトと一緒なんで解りにくいですが」

ライナー「流石にあいつには負けるな」

サシャ「その気持ち、凄く解ります!」

ライナー「え?」

サシャ「中途半端に高いと色々損ですよね」

ライナー「…どういう事だ?」

サシャ「私の身長は168cmです
    これでも高い方だと思うんです」

ライナー「そうだな」

サシャ「でも、ユミルやミカサと一緒に居ると、あちらの方が高いので、自分の身長に自信が無くなるんですよ
    特にユミルとは4cmしか違わないんですが、この4cmが大きいんですよね」

ライナー「はあ…」

サシャ「解りませんか?そういう気持ち」

ライナー「俺はか…」

サシャ「はい」

ライナー「俺は…」

ライナー(つまりは…身長じゃなく…)

ライナー(俺だってウォール・マリアを陥落させ、シガンシナ区を壊滅させるのにちゃんとやった筈だ
     でも世間は…そりゃ、最初の一発目はあいつのだが…超大型の存在が目立ってる
     俺もあと少し目立ってもいいとは思うが)

ライナー(サシャが言ってるのはこういう事か)

ライナー「……解るな、それは」

サシャ「でしょでしょう?」

サシャ(やっぱり、身長の事気にしてたんですね)

サシャ「私だって個々に居れば高いんですよー!」

ライナー「そうだそうだ」

ライナー(俺だって単独でやってたら、今頃世間では鎧鎧と…)

サシャ「なんかこうやって見たら似てますね」

ライナー「そういう所だけだけどな」ハハハ

サシャ「……そういや、そういうベルトルトはどうしたんですか?」

ライナー「あいつか?」

ライナー「ベルトルトは、熱出して寝込んでる」

サシャ「ほうほう 大変ですね」

ライナー「だからこうやって辺りを散歩してたんだ」

サシャ「私もです
    コニーも倒れて、クリスタも倒れて…」

ライナー「クリスタ寝込んでるのか!?」

サシャ「はい」

ライナー(後で見舞いに行こ)

サシャ「だからユミルが付きっきりでみてます」

ライナー(嫌… 行けるか…?)

サシャ「だから私も暇なんですよねー」

ライナー「…お互いな」

サシャ「そうだ!だったら二人で遊びません?」

ライナー「お前とか?」

サシャ「はい!
    最近、ジャンとマルコが二人でやってるのを見て面白そうな遊びがあったんですよ!」

ライナー「ほう? どんな遊びだ?」

サシャ「先ずは相手と握手します」

ライナー「え?」

サシャ「何勿体ぶってるんですか!」ギュッ

ライナー「待て待て待て」

サシャ「え?」

ライナー「なんで握手しなきゃいけないんだ?」

サシャ「まあ、よく聞いていてください」

ライナー「…ああ」

ライナー(クリスタじゃないとはいえ、女子と握手か…
     なんとも言えんな)

サシャ(流石ライナー、手が大きいですね)

サシャ「で始める前に『巨人』と言い合います」

ライナー「『巨人』… こうか?」

サシャ「はい」

サシャ「で空いてる手でグー、パー、チョキのどれかを出します」チョキ

ライナー「出したぞ」パー

サシャ「この状態だと私の勝ちですね?」

ライナー「ああ」

サシャ「この時に掛け声が必要なんですよ
    えっと… グーなら『駆逐』です」

ライナー「巨人、だからか」

サシャ「そうです」

サシャ「で、パーなら『奇行種』です」

ライナー「…奇行種?なんでパーなのに奇行種なんだ…?」

サシャ「なんか『は』から始まるそれっぽい言葉が無かったみたいですよ
    謂わば大人の都合です」

ライナー「…」

サシャ「あ、そんな不満な顔しないでくださいよ! チョキはちゃんとしてあるんで!」

ライナー「なんだ?」

サシャ「チョキのちょは『超大型』です!」

ライナー「…」

サシャ「…?」

ライナー(ここでもこの名前が出てくるのか…
     やっぱり世間は超大型…)

サシャ(な、なんでしょうか…!
    パーよりもちゃんとやってあるのに、ライナーが凄く不満そうな表情をしてます!)

サシャ「と、取り敢えず私がチョキで勝ってるので『超大型』を三回言います
    あ、でも言いにくいのでジャン達は『大型』って言ってましたね」

ライナー「大型…」

ライナー(超が無くなっただけで間抜けに聞こえるな)

サシャ「大型ー大型ー
    で、私が2回目を言い終わった時と同時にまたじゃんけんをします
   先ほど勝った方は手を言いながら出す所がポイントです」

サシャ「『駆逐』」グー

ライナー「こうか」グー

サシャ「あいこになりましたね?」

ライナー「…ああ、それが…」

サシャ「一本とって!!」ベシッ!

ライナー「いってぇえ!!」

ライナー「おい!何するんだ!いきなり!!」

サシャ「あいこになったら、先ほど勝った人が相手の手を叩くんです」

ライナー「…それを先に言ってくれ…」

サシャ「ごめんなさい
    で、また一本とってと言った後に手を言いながら手を出し合うんですよ」

サシャ「ともかく、じゃんけんをやり続けてあいこになったら叩くって事を繰り返すんですよ
   解りましたか?」

ライナー「…ああ」

サシャ「ではやってみましょう!」

ライナーサシャ「「きょーじん」」グー チョキ

ライナー「駆逐、駆逐、大型」チョキ

サシャ「」パー

ライナー「大型、大型… こんな感じでいいのか?」

サシャ「はい」

ライナー「大型、大型、奇行種」パー

サシャ「」パー

ライナー「一本とって」ペチッ

サシャ「……」

サシャ「もっと思い切り叩いてもいいんですが」

ライナー「いや、流石にそれは…」

サシャ「…」

ライナー「一本とって、駆逐」グー

サシャ「」パー

サシャ「奇行種、奇行種、大型!」

ライナー「」チョキ

サシャ「一本とって」ベシッ

ライナー「ってぇえ!」

ライナー「痛いな…」

サシャ「だって思い切り叩きましたもん
    ライナーも叩いていいんですってば」

ライナー「だからちょっとそれは…」

サシャ「私容赦するのは嫌いなんで」

ライナー「…」

サシャ「一本とって、駆逐!」パー

ライナー「」パー

サシャ「一本とって!!」ベシッ!

ライナー「うおあっ!!」

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サシャ「一本とって!」ベシッ!

ライナー「ぐあっ!!」

ライナー「…なあ…」

サシャ「はい」

ライナー「これいつまでするんだ…?」

ライナー(かれこれ5分…いや、さっき手を左右変えてから10分やってるな…)

サシャ「飽きました?」

ライナー「飽きたというより、手が限界だ」

サシャ「だから容赦しないと言ったじゃないですか
    私はちっとも痛くありませんよ?」

ライナー「…」

サシャ「飽きたなら、違う遊びをしましょう!」

ライナー「」ホッ

ライナー(でもまだサシャと遊ばねばいかんのか…
     まあどうせ俺も暇だし…)

サシャ「私、最近凝ってる遊びがあるんですよ
    コニーとそればかりしてます」

ライナー「はなんだ?」

サシャ「えっと…」

サシャ「超大型巨人ごっこです!」

ライナー「……………」

サシャ「前にエレンやアルミン達に聞いた超大型巨人の行動を真似しつつ
    どんな心境で壁を破壊してるのかどうか理解を深め、次出てきた時に対処しやすいようにと…」

サシャ「あれ?」

ライナー「………」

サシャ「どうしました?」

ライナー「いや、なんでも…」

ライナー(また超大型か…)

ライナー「その、超大型巨人ごっことやらは一体何をするんだ?」

サシャ「えっとですねー」

サシャ「壁から顔半分出して、その後に壁を蹴るだけです」

ライナー「………」

サシャ「あっ、でもライナーなら身長が高いので、きっと私やコニー達が出来なかった所もできるでしょうね!」

ライナー「……そうかもな」

サシャ「よおし、だったら早速やってみましょう!」

ライナー「……ああ」

ユミル「大丈夫か?クリスタ」

クリスタ「うん、ちょっとはマシになったかな」

ユミル「そうか…」

ユミル(ん?あそこで一緒に居るのは、サシャと……ライナー?)

ユミル(珍しい組み合わせ、だが…)

ライナー「」カオハンブンダシ

サシャ「」カオハンブンダシ

ユミル(……なにやってんだよアイツら)


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ライナー「調子はどうだ?ベルトルト」

ベルトルト「ちょっとは熱が下がったかな」

ライナー「……そうか」

ライナー「」ハァ

ベルトルト「どうしたのライナー、ため息なんかついて」

ライナー「ああ、お前の人気さに嫉妬してた」

ベルトルト「え?あ、うん…」

ベルトルト(一体今日は何をどうして、僕に嫉妬なんかしんだろう…)

サシャ「たっだいまでーす!」ガチャッ

ユミル「芋女」

サシャ「クリスタの症状はいかがでしたか?」

ユミル「今は安静に寝てる」

サシャ「そうですか」

ユミル「ライナーと一緒に居る所を見たぞ
    楽しい遊びでもしたのか?」

サシャ「そうですそうです!沢山しましたよ!」

ユミル「ほう?」

サシャ「巨人じゃんけんしまして」

ユミル「巨人じゃんけんって、痛いやつか」

サシャ「はい!でも、ライナーはちっとも痛くなかったんですよ!」

ユミル「へえ」

サシャ「で次に超大型巨人ごっこをしてー…」

ユミル「それは前に私に誘った、超大型だけに超つまらん遊びだな?」

サシャ「そうです」

ユミル(さっき二人はそれをやってたのか)

サシャ「ふふ、初めてライナーと遊びましたが、中々楽しかったですよ!」

ユミル「そりゃ、よかったな」

サシャ「立場も少し似てて、なんかお兄ちゃんって呼びたくなりました
    また機会があれば遊びたいです」

ユミル「あんな兄ちゃん私はまっぴら御免だ」

サシャ「ええー…」

サシャ(私は意外といける気がしますけどねえ…)

~終わり~



ただただ絡ませたいと思っただけの短編SSでした

ではではまた 違うSSで

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