まどか「えぇ…!?そ、そんないきなり…」(186)

まどか「で、でも…その…あなたのことまだよく知らないし…」

まどか「あ、ご、ごめんね?そんなつもりで言ったんじゃないの…!」

まどか「ただ私…こういう風に告白されるのって初めてだから…その…」

まどか「……え、えへへ…なんだか恥ずかしいよね…」

まどか「…とりあえず…お友達からでどうかな…?」

まどか「う、うんっ。よろしくね!」

ほむら「はぁはぁ…まどか…まどか…はぁはぁ」

さやか「……へ?あ、あー…ちょっとまって…」

さやか「それマジで言ってるの?冗談とかじゃなく?」

さやか「…あー…そ、そっか…うん…」

さやか「なんていうかさ…こんな経験ないから…なんて言ったらいいのか…」

さやか「……な、なにか言ってよ…」

さやか「…うん。嬉しいよ…ありがと…」

マミ「…え、えぇっ…?」

マミ「あ、あの…あぅぅ…」

マミ「ご、ごめんなさいね…突然だったから…」

マミ「でも…あなたとは面識があったかしら……え、一目惚れ?」

マミ「そ、そうなんだ…なんだか嬉しい…」

マミ「でもまだ…お、お付き合いとかは…お互いをよく知ってからの方がいいと思うんだ…」

マミ「…だから、これからよろしくね?…うふふ」

杏子「は、はぁぁ!?突然なんだお前っ!」

杏子「な、ななな…そんなこと簡単に言うなよっ!恥ずかしいだろうがっ!」

杏子「……そ、そんなにあたしのこと…その、好きなんだ…?」

杏子「……ふーん…そっか…」

杏子「な、なんかさ!付き合うとかあたし、そういうのわかんないから…」

杏子「……友達なら……い、いいよ…」

杏子「ば、馬鹿!喜びすぎだ!」

ほむら「…ごめんなさい、もう一度言ってくれるかしら?」

ほむら「……わ、私の聞き間違いではないようね…」

ほむら「…いつから私のことを?…一目惚れ?」

ほむら「そう…ごめんなさい、なんて言ったらいいのか…」

ほむら「嫌じゃないわよ。むしろ……嬉しいから…」

ほむら「た、ただ勘違いしないで頂戴?まだあなたと付き合ったりとかは考えてないわ」

ほむら「…あなたのことをもっと知ってから…答えを出すから…」

ほむら「……ふふ」

俺「って、なんで俺が!?」

俺「……」

俺「ネタレスじゃないよな……俺みたいな奴とつきあっても、話のネタなんてねーよ……」

俺「俺のこと見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしい……」

俺「ありがとうございました!」ファサ

俺「くぅ~疲れましたwこれにて非リア生活完結です!」

まどか「…え?一緒に帰ろう…?」

まどか「ふ、二人っきりで…?」

まどか「……うん。いいよ…」

まどか「…クラスのみんなに勘違いされちゃうかもしれないね」

まどか「えへへ…でもあなたとお話するの楽しいから平気だよ」

まどか「またお話いっぱい聞かせてね…」

俺「一緒に帰ろう……って、なんで俺が!?」

俺「……」

俺「ネタレスじゃないよな……俺みたいな奴と一緒に帰っても、話のネタなんてねーよ……」

俺「君と一緒に帰るのはちょっと恥ずかしい……」

俺「……」

俺「くぅ~疲れましたwこれにて非リア生活完結です!」

さやか「ん?…あ、えっと…ごめん!友達と帰る約束を…」

さやか「……へ?いない?……あ、あいつら…変な気を使ったなぁ…」

さやか「…わかった。じゃあ一緒に帰ろ?」

さやか「で、でもあたしは別にあんたと帰りたいわけじゃ…」

さやか「ご、ごめん嘘だよ!…だから先に行かないでよ…」

さやか「…隣に居てくれなきゃさびしいじゃん…ばか…」

マミ「…あら?待っててくれたの?」

マミ「…なぁんだ、一緒に帰るくらい大丈夫よ。むしろ私も嬉しいんだから」

マミ「いつもね、帰るときは一人だったから…」

マミ「…でももう寂しくないわ。あなたがいてくれるもの」

マミ「ふふ。周りから見たらカップルだって思われちゃうかしら?」

マミ「あっ。もう…調子に乗っちゃめっよ?」

まどか「うわ、一目惚れだからいきなり告白とかきもっ
近づかないでくれる?」

杏子「ん?よう、あんたも今帰り?」

杏子「へ、へ?一緒に…?」

杏子「…まぁいいけどさ…あんまりあたしと一緒にいても面白くねーだろ?」

杏子「え…そ、そうなんだ……えへへ…」

杏子「あ、べ、別に照れちゃいない!本当だぞ!?」

杏子「うぅ…生意気だぞ!この……え?お菓子…?」

杏子「……も、もらうけどさ…」

杏子「……なんだよっ」

ほむら「あら。奇遇ね。あなたも今帰り?」

ほむら「…私と一緒に?…そうね。一緒に帰りましょうか」

ほむら「……一つ聞いていい?」

ほむら「私みたいなあまり喋らない子と一緒にいてつまらなくないの?」

ほむら「…も、もっと賑やかなこの方が…」

ほむら「…え…」

ほむら「……ありがと…そんなこと言われたの初めて…」

ほむら「…あなたって優しいのね。私もあなたと一緒にいるの、楽しいわ」

ほむら「…っ…からかわないでよ、もう…」

まどか「?…お出かけ?私と?」

まどか「う、うん…私も行きたい、かな……えへ…」

まどか「…これってデートってことになる…のかな…」

まどか「……な、なんだか恥ずかしいよー…うぅー」

まどか「でも…楽しみだねっ」

まどか「あなたと…デート…えへへ…」

まどか「…に、にやけてないよぅ…」

しかし正直>>1の萌える書き方がすごい

さやか「え…デート……?あたしと…?」

さやか「い、いやじゃないけどさ…その…」

さやか「あたしとでいいの…?」

さやか「…は、恥ずかしいこと言うなー!」

さやか「でも…嬉しいから、いいよ。デート…」

さやか「なんか…緊張するね…なんせ初めてだからさ…」

さやか「え?あんたも初めて?」

さやか「…そっか。ふふ…」

マミ「え?デ、デート!?」

マミ「あ…そそそうよね!いずれは経験しておかないといけないものね…」

マミ「だ、大丈夫!全然緊張してないわっ」

マミ「……やっぱりあなたにはバレてる?…うぅ……」

マミ「…いつもどおりの私でいいの…?せっかくのデートなのに…?」

マミ「んまっ…!」

マミ「あ、あなたはすぐ可愛いとか言ってぇ…!嬉しくなんかないんだからねっ?」

マミ「……いつも、可愛い…か…」

マミ「……」ギュッ

杏子「……なな…なんだよそんな急に…!」

杏子「デ、デ…デートなんてしたことねーよ!」

杏子「…なぁなぁ。デートってなにすればいいんだよ」

杏子「……ば!?ばばば馬鹿ぁ!そんな…人前であんたとくっついたりなんかできねーよ!」

杏子「……あ……ご、ごめん…傷ついた…?」

杏子「う、嘘だよ……ほ、本当は…その…」

杏子「……あたしも…くっついたりしたい、から…」

杏子「わ、わー!?やっぱ今の無し!ナシナシ!」

ほむら「……デート…?」

ほむら「そ、そうね…うん…どうしようかしら…」

ほむら「……だって…………から……」

ほむら「…は、恥ずかしいからっ…」

ほむら「……あなたは…そんなに、したいの?」

ほむら「そ、そう……」

ほむら「……わかった…私もあなたと…デート…したい…」

ほむら「……もう…言わせないでよ…」

まどか「わぁ…外は寒いね…」

まどか「はぁーっ。あ、見て見てっ!息がこんなに白いよ!」

まどか「もうちょっとでクリスマスだもんね…なんだかあなたと一緒にいると時間が経つのが早い気がするよ」

まどか「…手袋してくればよかったかな…手がひんやりする…」

まどか「…あっ……」

まどか「もー…いきなりだったからびっくりしちゃったよぅ」

まどか「……手、繋いじゃったね」

さやか「うやー…やっぱり冬だね。寒いや」

さやか「ちょっ…だからって抱き付こうとしないのっ」

さやか「まったく…油断してるとすぐこれなんだから…」

さやか「…………ん」

さやか「手だよ、手!」

さやか「…抱き付くのはまだ恥ずかしいからさ…手くらいなら…いいよ」

さやか「ひゃっ!?そ、そんな!恋人っぽい繋ぎかた禁止っ!」

マミ「あっ…寒いー…」

マミ「私ね、寒いの苦手なの…」

マミ「でも我慢しなきゃね。あなただって寒いんだものね」

マミ「…え?暖めあうって…それどういう…わっ…」

マミ「……あなたの手…暖かい…」

マミ「……こうして手を繋ぎっこできるなら、寒いのも悪くないかも…」

マミ「…な、なんてねっ」

杏子「んー?寒いのか?」

杏子「あはは、そんなぷるぷる震えんなよ」

杏子「なんならあたしが暖めてやろっか…ぅわっ!?」

杏子「ばっ、ばっか!別に抱き合って暖めるわけじゃ…っ!」

杏子「だ、だーかーらっ…!そんなくっついちゃ…え?」

杏子「…あ、手…?う、うん…」

杏子「…手だけでも暖かいな…」

杏子「……あんたが隣にいてくれるからかな…」

杏子「な、なんでもない…」

ほむら「…寒いわね…」

ほむら「心配しなくても平気よ。あなたこそ大丈夫?」

ほむら「ふふ、あなたは寒がりね」

ほむら「…そんなに寒いの?……手がかじかむ?」

ほむら「……だったら…その…」

ほむら「…手、繋ぎましょうか…」

ほむら「……うん。暖かいね…」

ほむら「…あなただってにやけてるじゃない」

まどか「えへへっ。ハッピークリスマス!」

まどか「驚いたかな?あなたとクリスマスパーティーしたくてこっそり準備してたのっ」

まどか「喜んでくれたみたいでよかったぁ…私もとっても嬉しいよ」

まどか「…え?あなたも準備してたの?」

まどか「わぁ!プレゼントだ!ありがとうっ!」

まどか「えっとね…?その…大好きだよっ…!」

まどか「あ、今顔見ちゃだめだよぅ…っ!」

さやか「いらっしゃい!くるの早かったね!」

さやか「え…早く会いたかったって…ま、またあんたはそんなこと言って…」

さやか「と、とにかく!今日はあんたに渡したいものがあってさ…」

さやか「……はい、クリスマスプレゼント。…頑張って選んだから大事にしてね」

さやか「い、いや!あたしのことじゃなくてさ…!」

さやか「…そりゃあたしのことも…大事にしてほしい…けど…」

さやか「う、うううるさいっ」

マミ「いらっしゃい。寒かったでしょ、ごめんね?わざわざ来てもらって」

マミ「…だって…この日はあなたと過ごしたかったから…」

マミ「え、えっと…!今お料理持ってくるわねっ。今日はいっぱい頑張ったんだから!」

マミ「えっ…お料理はあとでいい…?」

マミ「あっ…!プ、プレゼント!?」

マミ「嬉しい…あなたも私のために用意してくれてたのね…」

マミ「…私も…大好きよ」

マミ「ううん、私の方がもっと大好き!」

杏子「…お邪魔します…」

杏子「…緊張し過ぎって…そりゃ…初めてお前の家に遊びにきたんだし…」

杏子「えっ…クリスマスプレゼント…!?…あたしにくれんのか…?」

杏子「ど、どうしよう…ごめん。あたし…用意してなくて…」

杏子「い、いやプレゼントなんて持ってないって!……え…」

杏子「あ、あたしがプレゼントって…ば、馬鹿か!そんな恥ずかしいことできるかぁー!」

杏子「まったく…相変わらずなんだからさ…」

杏子「……ま、そんなあんたが、好きなんだけどさ…」

杏子「……二回は言わないからなっ」

力士、巴真実さん(15)。

  ,'.:       〃 ,:1  ,  __/  // /         } ,     ',
__彡ァ       乂_ノ :!  ,′ ./ ̄/7=‐.、__ノノ     ,'∧      '
.. /            /i::, {  彳ア:::抃<     ( (、__,/'  i     }
 ,'/リ.,   ,イ  ./`¨´i.|:∧. 、 .c弋匕Z_         >、_`ヽ、」     ,'
_彡'厶イ./iヽ,′   |:::∧ {?Y//             ア:::抃、 |    /
       / i|:::{:     `(( .?Y .))       ‘     弋匕Zっ    /
     /  ∨:、     }}_口_{{     ,_-‐- 、      / //
.    i.|   ∨:\ .γ´,...-‐-ミメ、 └‐―-、、、    .辷´五ニ=一、
.    ヾ、   \,:´,´./ ,.-‐-、.刈ハ.     `~    /          \
-‐…‐-'_ヾ   / l l. {::::::::::::} l l≧:.. ___.... -‐=¬=-、― _....___〉

  /¨,-‐… 7 . 八圦 `‐-‐' ,' 厂`Y   /        `ヾ´/////

. /  {    /.Y¨Y .ゞ.,`=‐-‐ 彡.1辷7―‐-/               ∨―‐- 、
. !   ',     /  !:::::::::`¨ニ¨´::::::|// `ヽ/                 ∨   .〉
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\! .Уヽ   (./ ./:::::::::::::◯:::::::::::::!  / ∧/ , -‐-、. \        〈‐‐-、 j
. /   ヾ .〈  ヾ::::::::::::::::::::::::::::::! 入 _〈_/    \ \       ∨_)'
――――「お菓子が脂肪を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!!」

テレビアニメ「脂肪少女まみか☆デブガ」の登場人物で、力士。愛称は「デミ」。(「マブ」のタイプミスとの説も)。
デブという設定は当初から明らかにされていなかったが、
その見事な肢体のパンパン張りと肉の垂れ下がり、直ぐに発砲する高血圧特有の気性の荒さ、そして腹の太さに痛々しいまでの厨二病っぷり、肥満のヲタクファンからは「同胞ではないか」と言われていた。
好きな物は三食のケーキ。特技は三食ケーキ。三食ケーキ。すりーけーく。ティロ☆フィナーレ。

ほむら「…いらっしゃい」

ほむら「どうかしら…?私なりに頑張って料理してみたんだけど…」

ほむら「…えと、あなたの喜ぶ顔が見たくて…」

ほむら「ふふ。もう、オーバーなんだから…でも喜んでくれてホッとしたわ」

ほむら「あら。私もプレゼント用意したのよ」

ほむら「え、せーので出すの?…ぷっ…なにそれ」

ほむら「で、でもなんかバカップルみたいじゃないそんなの…」

ほむら「わ…わかったわよ……こほん…」

ほむら「せーのっ…!…あは、あははっ!」

ほむら「や、やめてよもう…あはははっ」

まどか「……ふふ~」

まどか「はいっ!バレンタインチョコだよっ!」

まどか「私、頑張ってあなたのために作ったんだよ。食べてほしいな」

まどか「ね、どうかな…おいしい…?」

まどか「えへへ…よかったぁ。実はちょっと不安だったんだ」

まどか「でもちゃんと愛情は込めたからね!」

まどか「わ、笑わないでよー」

さやか「へへ~…なあにその目はさ~?」

さやか「チョコ?残念!そんなのなーいよっ!期待してたでしょ!?」

さやか「……え、そんなにしてなかったの……?あ、そっか……」

さやか「……あのね、ほんとはあるんだ。チョコ…」

さやか「…食べて、くれるかな…?」

さやか「えぇっ!?食いつき早っ!?」

さやか「あんたもほんとは期待してたんだ…もう!……っておたがいさまだよね」

さやか「え!?あーんしてって!?……くぅ…恥ずかしいなもー…」

さやか「……はい、あーんっ」

マミ「はーい、バレンタインチョコよ。これとこれとこれね!受け取って!」

マミ「あ、ちょっと多かったかしら?ふふ、だってあなたのこと思ってたらついつい作りすぎちゃって…」

マミ「いいじゃないの。長い間私からの愛のこもったチョコを食べられるんだから」

マミ「ところで…他の人からはチョコ…もらってないわよね?」

マミ「え、どうしてなにも言ってくれないの…?え、え…まさか…」

マミ「だ、だめなんだからっ!あなたにチョコをあげるのは私だけっ!私だけなのっ」

杏子「え、チョコ?」

杏子「べ、べべ別に…そんなの持ってきてないよ…?」

杏子「あ、こらっ!それ違うし!取んなよっ!」

杏子「ち、違うんだ…そのチョコ失敗しちゃってさ…その…」

杏子「…一応さ、今日は恋人にチョコ渡す日だろ?だから頑張ったんだけどさ…」

杏子「食べなくていいから……あっ!た、食べちゃったのか!?」

杏子「ごめんな?おいしくなかったろ…?」

杏子「や、やぁぅ…頭撫でんなってぇ…」

杏子「…ま、まぁあんたが嬉しかったならよかったけどさ…」

杏子「…や、もうちょっと撫でてて…」

ほむら「…………」チョイチョイ

ほむら「…はいこれ、バレンタインチョコよ」

ほむら「形はちょっと歪だけど…ちゃんと作ったから食べてほしいの」

ほむら「あ、これハート形なの」

ほむら「だ、だってバレンタインって女の子の気持ちを形にして渡すものでしょ…?」

ほむら「だから…私からの気持ちだから…」

ほむら「も、もう…だからね?……」

ほむら「あなたのこと…す、す……好きだってこと…よ」

ほむら「あなたって私に言わせるの好きよね…」

ほむら「…いじわる」

まどか「ぅぅ~…!とうとう三年生になっちゃうんだね…」

まどか「だ、だって!あなたと一緒のクラスになれなかったら悲しいじゃない…」

まどか「でも…離ればなれになってあんまり会えなくなっちゃうかもしれないし…」

まどか「…休み時間のたびに必ず会いに来てくれる…?」

まどか「じゃあお昼も一緒に食べてくれる?」

まどか「帰りも一緒に帰ってくれるっ?」

まどか「…じゃあ安心、かな…?」

まどか「えへへ…だって大好きなんだもん」

さやか「もうこんな時期かぁ…」

さやか「なんだかこの一年間あんたとばっか過ごしてたね」

さやか「…その、さ…あたしと一緒で楽しかったかな…?」

さやか「そ、そこそこ?……あたしもそこそこかなぁー」

さやか「……あは!あたしも嘘だよっ!」

さやか「楽しかったよ?あんたと…君と居られて…」

さやか「なんたって一番大好きな人なんだもん…」

さやか「……か、顔あっつい…」

マミ「ぐすっ…うぇぇぇん…」

マミ「ひっく…ひく…だってぇ…」

マミ「今年で卒業なのよ…?もうあなたとこの学校に通えないのよ…?」

マミ「ぅぅぅ…わぁぁん……ぐしゅ…」

マミ「…ね、おねがい…ちょっとくっつかせて…?」

マミ「…すん…すん…」

マミ「…うん。ちょっと落ち着いてきた…」

マミ「でも卒業するってそういうことだもんね。しょうがないよね…」

マミ「うん。あなたと離ればなれになるわけじゃないんだもの。くよくよしてられないわっ」

マミ「え?私、あなたと同じ学校いくのよ?」

杏子「ふーん…そういえばそんな時期かぁ…」

杏子「でもあたしには関係ないもんな。会うのだってこうしてあんたの家だしさ」

杏子「あ、でも進級したからって新しいクラスメイトとかに惑わされるんじゃないよー?」

杏子「あんたを惑わすのはあたしだけだもんな?だよなー?」

杏子「へへ…もっと撫でていいぞ」

杏子「なでなで…気持ちいいから好きだぞ…」

ほむら「ここは…そうね。正解よ」

ほむら「でも突然だったからびっくりしたわ。勉強教えてほしいだなんて…」

ほむら「…私と一緒の学校にいきたいの…?ふふ、まだ一年もあるじゃない」

ほむら「でも一生懸命頑張るあなた…とても素敵よ」

ほむら「でも無理しなくていいのよ…たとえあなたが学校に行かなくたって」

ほむら「私は決して見捨てたりしないわ」

ほむら「……ふふふ」

まどか「一緒のクラスになれたね…私、嬉しいや」

まどか「だって授業中だって一緒にいられるもんね?」

まどか「席だってくっつけちゃお?先生に頼んで隣の席にしてもらうの」

まどか「そうだっ!あなたも私のおうちに住んじゃおうよ!大丈夫だよきっと。パパもママも許してくれるよっ」

まどか「だって好きなんだもん…ずっと一緒にくっついていたいんだもん…」

まどか「あなたと私はどんなときだって一緒なんだから…」

さやか「ね、ね!ぎゅってしていいかな?」

さやか「だめ…?どうせ嘘なんでしょ?」

さやか「えいっ!ぎゅぅ~…!」

さやか「ふふふ…今ドキッとした?」

さやか「え~教えてよ~!君のこと、たくさん知りたいの!」

さやか「あたしにいっぱい教えてよ。ね?」

さやか「あれ?今どこかチラ見した?」

さやか「嘘でしょ…わかるんだよ…あの娘を見たの?」

さやか「あたし、君のことならなんでもわかっちゃうんだよ…」

マミ「ふふ、きちゃった」

マミ「だって今お昼ご飯の時間でしょ?」

マミ「ならあなたの好みの味を知ってる私が食べさせてあげるべきじゃない」

マミ「え、お弁当がある?……それ、あなたのお母さんが作ったのかしら…?」

マミ「……でも私、あなたのお母さんよりもあなたの好みを知ってる自信があるし…」

マミ「愛情だって誰にも負けてないのよ…?」

マミ「…ねぇ、私のお弁当食べてよ…」

マミ「…あなたは私の作るものしか食べちゃだめなの…」

マミ「だって私はあなたの恋人なんだもの…」

杏子「よっ!また遊びにきてやったぞ!」

杏子「へへ…あんたんちはなんだか落ち着くんだよな…お菓子もくれるし」

杏子「な、なぁ…またなでなでしてもいいんだぞ…?」

杏子「あっ…もっと撫でて……ん、あれ……?」

杏子「…おい、なんかお前の身体からあたし以外の誰かの匂いがするんだが…」

杏子「そういえばこの部屋からも…」

杏子「……誰だ?誰をこの部屋に入れた…?」

杏子「友達?…なんでだよ、あたしっていうものがいるってのによ!」

杏子「男だからって関係ねーよ!男だろうが女だろうがどうだっていい!」

杏子「この部屋に入っていいのはあたしだけ!お前が撫でていいのはあたしだけなんだよっ!」

ほむら「どう?ここは解る?」

ほむら「……わからないのなら私が解いてあげましょうか?」

ほむら「それじゃ意味がない?……でも、勉強好きじゃないのよね?」

ほむら「大丈夫よ。あなたは学校にいかなくても、将来定職につかなくても…」

ほむら「私が養ってあげるから…生活に不自由はさせないわ」

ほむら「私?私はあなただけがいてくれればいいの…ふふ」

ほむら「ふふふ…ふふふふふ…」

まどか「ねぇねぇ、今日も一緒に帰ろっ?」

まどか「もちろんうちにくるんだよね?ね?」

まどか「え、どうして?あなたのおうちはもう私のおうちなんだよ?」

まどか「パパもママも私が必死に頼んだら許してくれたんだぁ…えへへ」

まどか「パパなんか泣いて喜んでくれたんだから!」

まどか「…どうしてもそっちのおうちに帰るっていうの…?」

まどか「……そっか。おうちが二つもあるからおかしなことになるんだよね…」

まどか「まってて。私がなんとかするから…」

さやか『もしもし?今なにしてたー?』

さやか『当ててあげよっか~?…えっとね、今鼻をかいたよね?』

さやか『えへへっ。驚いたでしょ?なんでわかったってー?』

さやか『だから前も言ったでしょ?君のことはなんでもわかるってさ』

さやか『…あれ?どうして黙ってるの?』

さやか『顔真っ青だよ?大丈夫!?病気とかじゃないの!?』

さやか『あ、そうだ!君の右にある戸棚の上から三番目に薬箱があるから』

さやか『底のほうに飲み薬があるから飲んだ方がいいんじゃないかな!?』

さやか『冷蔵庫にはポカリがあるから!』

マミ「はいっ。今日のお弁当よ!」

マミ「今日も全部残さずに食べてね!」

マミ「…あ、これ?ちょっと怪我しちゃったのよね…」

マミ「ううん、大丈夫だから気にしないで!」

マミ「え、髪?そういえば少し切っちゃったわね」

マミ「もったいない?ふふ、ありがと」

マミ「でもあなたと共に生きられるなら安いものだわ」

マミ「こっちの話よ」

杏子「おーす。またきたぜー」

杏子「なぁなぁ聞いてくれよ!今日あたし、泥棒捕まえたんだっ!」

杏子「人の物を横取りしようとする外道さ。ちょっとお仕置きしてやったよ」

杏子「だからさ…その…褒めて…?」

杏子「あっ……なでなで気持ちいい…」

杏子「ん?あんたも今日学校でなにかあったのか?」

杏子「友達数人とクラスメイトの女子が消息不明…?」

杏子「へー…大変だな」

ほむら「……どう?」

ほむら「ご飯にする?お風呂にする?」

ほむら「それとも催してきたかしら?」

ほむら「なんでも言って…なんでもしてあげる…」

ほむら「あ、このままじゃ喋られない?」

ほむら「でも大きな声出しちゃだめよ?近所に聞こえちゃうわ」

ほむら「あと数年待ってね?たくさんお金を貯めたら地下室付きの家を建てるから」

ほむら「そこでならいくらでも叫んでいいからね?」

ほむら「ふふ、ふふふふ…その必死な顔…」

ほむら「…可愛い」

まどか「そっか…おうちが火事になっちゃったんだ…」

まどか「辛かったね…でもあなたが助かってよかったよ…」

まどか「でもあなたの帰る場所はちゃんとあるから心配しないでね」

まどか「今日からあなたも私たち家族の一員だよっ」

まどか「今日からは朝も昼も夜も…一日中ずっと一緒にいられるねっ!」

『ねぇ大丈夫?最近学校来てないけど…』

『あたし、心配してるんだからね…だから電話に出てよ』

『どうして電話に出てくれないの?』

『朝ごはん食べてないよね?ちゃんと食べなきゃ駄目だよ?』

『部屋の隅っこで震えて…よっぽど辛いことがあるんだよね?』

『ね、悩みがあるならあたしに話してみてよ』

『ねぇ…』

『ねぇ…』

『ねぇ…?』

マミ「あ、おはよう!」

マミ「ふふ…きちゃった!」

マミ「だってあなたの胃に入るものは私が作るんだから、同棲したほうが手っ取り早いでしょう?」

マミ「これからはあなたの家で二人っきりね!新婚さんみたい…」

マミ「え?この家にはあなたと私しかいないわよ…?」

マミ「そんなのどうだっていいから…お願いがあるの」

マミ「私と…一つになって…?」

マミ「緊張しているの…?可愛いわ…」

マミ「ほんと……食べちゃいたいくらい……」

杏子「へー…学級閉鎖になっちゃったんだ…」

杏子「なんだかあんたもやつれてるみたいだし…」

杏子「なぁー元気だしてくれよー」

杏子「そしてまたあたしを褒めてくれよー」

杏子「今日もいっぱい悪人を捕まえたんだぜ?だからさー…」

杏子「…そっか」

杏子「きっとあんたの周りにあんたを苦しめてる奴がいるんだよな?」

杏子「よしっ!そんな悪人はあたしがとっちめてやる!」

杏子「だから元気になって、またあたしになでなでしてくれよな!」

ほむら「ふふふふふ」

ほむら「もう自分一人では食事も排泄もお風呂もできないのよね…」

ほむら「そんなところがやっぱり可愛いわ…」

ほむら「安心して。そんなあなたでも私は絶対に見捨てたりしないのよ?」

ほむら「お金もちゃくちゃくと貯まっていってるのよ」

ほむら「どうやってって?そんなの、あなたが気にしなくていいのよ」

ほむら「だからそんな目で見つめないで……?」

ほむら「可愛すぎて…またどうにかしちゃいそうだから…」

ほむら「ふふ…ふふふふ…あはははは…」

まどか「私とあなたは…」

さやか「これから先も…」

マミ「ずっと永遠に…」

杏子「一緒に…」

ほむら「生きていきましょうね?」



終わり

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