遊星「行き倒れか?」 コナミ「…………」(140)


サテライト

遊星「おい、大丈夫か?」

コナミ「…………」ウーン

遊星「ダメだ意識がない。おい鬼柳、人が倒れてる」

鬼柳「あ? ……マジか、まあ見捨てるわけにもいかないだろ。ジャック、運ぶぞ」

ジャック「何処までだ?」

鬼柳「おれたちのアジトまでだ」


チーム満足アジト

クロウ「おお遅かったじゃねえか、パーツ集めなんかそんな時間かかることか? ……って誰だそいつ」

ジャック「知らん、ゴミ山の手前に失神して倒れ伏していたから拾ってきた」

クロウ「へえ。まあ治安なんて無いに等しいここで放置はちょっと出来ないな」

遊星「取り敢えず目が覚めるまでここに置いておいてやろう」

鬼柳「事情は知らねえがそれくらいはしてもいいだろ?」

クロウ「ああ」


数時間後

クロウ「……起きねえな。なあ遊星……」

遊星「……………………」カタカタカタカタ

クロウ「……は集中してワイヤー作ってるか……。なら鬼柳」

ジャック「鬼柳ならさっきまた出かけていったぞ」ズルズルー

クロウ「そしてお前はラーメンをすすっていると」

ジャック「悪いか」

クロウ「んなこと一言も言ってないだろ。仕方ねえ、俺がもう少しこいつ見てるか……っお?」

コナミ「…………」ボー

ジャック「起きたぞ!」

クロウ「遊星! 作業の手を止めてこっち来い」

遊星「……分かった」

コナミ「…………」ボケー

ジャック「おい貴様、いい加減目を覚まさんか!」

コナミ「……」ビクッ

クロウ「何ビビらせてんだよ……。全くこういうのはやっぱり俺の仕事か……」

クロウ「おーい、起きたか? 道でぶっ倒れてたから一応ここに引っ張り込んだが、名前は? この辺の奴にしては見覚えがないんだが、何処から来た?」

コナミ「…………」ガサゴソ

遊星「…………?」

コナミ「…………」

ジャック「黙っているだけではわからんぞ」

コナミ「…………」

遊星「……もしかして声が出ないのか?」

コナミ「……!」コクコク

クロウ「ならペンと紙を持ってきてくれ」

ジャック「……なぜ俺が……。ほら、これでいいか」

コナミ「…………」カキカキ

コナミ【ここはどこですか】

クロウ「サテライトだぜ」

ジャック「ふん。ゴミためみたいなところだがな」

コナミ【サテライト……分かりません。私は誰ですか】

クロウ「おいおい、まさかこいつ……」

遊星「…………記憶喪失か」

ここまでで。
タッグフォースのSSのつもりです。


1時間後

鬼柳「ただいまーっと? おお、ようやくお目覚めか」


クロウ「えっとつまりだな、こいつは自分の名前はおろか出身も年齢もどうしてここにいるかもわからないと」

遊星「さらに荷物もなく持ち物と呼べるものはこの服と赤帽子だけ、か……」

ジャック「その上まともに話も出来ない。くっ、想像以上に厄介だな」

コナミ「…………」シューン

鬼柳「……そうなのか」

コナミ「…………」カキカキ

コナミ【私はこれからどうしたらいいでしょう】

ジャック「……」

遊星「……」

クロウ「……なあお前らさ、きっと考えてること俺と同じだよな」

ジャック「ああ、おそらくな」

遊星「……マーサは困っている人を見捨てるなと言っていた。それに天涯孤独の身というのも俺たちと同じだ」

鬼柳「なら仕方ねえな! 食い扶持は増えるが1人ぐらいどおってこたねえさ」

コナミ「…………?」

クロウ「そしたらもう一個椅子とか拾ってくるか!」

遊星「ジャケットも一着必要になったな」

鬼柳「そいつは心配しなくて大丈夫だ、何故なら満足ジャケットならここにいっぱいある!」

ジャック「クローゼットにまだあと十着はあるだと!?」


コナミ「…………?」

鬼柳「予備と保存用とその他諸々用だ!」

遊星「……壮観だな」

クロウ「ほらこいつがお前のだ羽織れ羽織れっ」バサッ

ジャック「投げて渡すな埃が舞うだろう!」

コナミ「???」キャッチ

コナミ「…………」カキカキカキカキ

コナミ【あの、どういうことですか? それにこれは一体……】

鬼柳「……やれやれ」

遊星「お前はここに居ていいということだ」

ジャック「……言わせるな恥ずかしいだろう」

クロウ「悪い奴には見えないしな。記憶が戻るまで、ってか居たいだけここに居ればいいんだぜ」

コナミ「…………」カキカキ

コナミ【えっ? でも、そんな、なんで見ず知らずの私にそこまでしてくれるのですか】

鬼柳「それが満足だ!」

コナミ【わけがわかりません】

クロウ「細かいことは気にするなって」

遊星「ああ。行く当てがないのだろう? ならば俺たちとともに、な」

鬼柳「そうだ。あんまり深く考えんなよ」

コナミ「……」

コナミ「…………」

コナミ「…………」

コナミ【……なら、よろしくお願いします】



遊星「…………!」ガバッ

ラリー「おはよう遊星。Dホイールいじりながら寝ちゃってたから布団掛けといたよ」

遊星「……ああ。すまない」

ラリー「別にいいよ。でももっと寝なくちゃダメだからね? 体に悪いし……」

遊星「……そうだな」

遊星(……夢か……。懐かしい夢を見たものだな)

遊星「皆は?」

ラリー「タカやナーヴはゴミの分別の仕事をしてる。コナミは……」

ラリー「カードとDホイールの部品拾いにちょっと遠出してるよ」


コナミ「…………」ガサゴソ

コナミ「…………」ヒョイ

コナミ(これはいいですね。エンジンに組み込めば更に出力を上げられます)

コナミ「…………」ガサゴソ

コナミ「…………」ペラッ

コナミ(わっ、こんなにいいカードが落ちてるなんて。運がいいです)

コナミ「…………」ガサゴソガサゴソ


Dホイール「よう、そろそろ帰ろーぜ。もう2時間もここにいるし」

コナミ「…………」ガッ…ピガ

コナミ『……そうだね。じゃあ切り上げようかな』

コナミ『…………。…………』

Dホイール「ん、どうした? こっち見て」

コナミ『……そういえば、まだ君に名前をつけてなかったね』

Dホイール「あ? そんなのなんだっていいだろ。あいつの遊星号みたいにコナミ号とかでいいじゃん」

コナミ『それはちょっとセンス無いよ』

Dホイール「お前も言うねえ……。うーん……。なら今拾ったカードの名前でいいよ」

コナミ『……じゃあメタル化・魔法反射装甲になるけど』

Dホイール「それはねーわ」

コナミ『だよねー。だったらこのモンスターカードから取ってサフィアとかどうかな?』

サフィア「それならまあいいか。コナミ。さっさと乗れ、帰るぞ」

コナミ『うん』

コナミ「…………」ヴンヴンヴーン

コナミ「………….」ギャーーン!

コナミ(そういえば今日でしたね。遊星がシティに行くのは)

コナミ(…………)

サフィア「おい考えながら運転すると危ねーぞ、気を付けろ」

コナミ『……うん、分かった』

コナミ「………….」バーンバーンバーンキュイイイイーン!

サフィア「それにしても俺うるさいな」

コナミ『仕方ないでしょ? ジャンクで一から自作したんだから』


サテライト

ブーーーーーン

ブゥーーーーン

ブウウン!

遊星「………….ッ」キュイイッ!

ラリー「すごい、凄いや遊星! 今までで最速の記録だよ、ほら見てこのタイム! これなら今晩のパイプライン突破も楽勝だね」

遊星「……そうだな。これならば行けるハズだ」

ラリー「うん!」

ナーヴ「へえ、ついに今日か」

ラリー「あっナーヴ! やっぱり遊星はすごいよ!」

タカ「対したもんだなあ。流石は元チームサティスファクションの遊星だ」

遊星「…………ああ」

ブリッツ「そういやもう一人のチームサティスファクションは?」

ラリー「またカード集めしてる。多分もうすぐ帰ってくるよ」

タカ「あいつもあいつで凄いよな。メカニックの腕は遊星並みだし」

ナーヴ「言葉が話せないけど、その代わりに合成音声ソフトを作って外付け人工声帯に読み込ませたからな」

ラリー「そのおかげでしっかり意思疎通だってできるんだもんね! それに自作のDホイールにもAI取り付けたり、本当になんでも出来るんだからね」

ブリッツ「へえ! そんなに凄いんだ、あのコナミって人は」

遊星「ああ。……俺の最も信頼できる友の一人だ」

ここまでで。
中々話が進められない……


ギャババババーン!!

ラリー「あ、このけたたましい音は……!」

ナーヴ「コナミが帰ってきたみたいだな」

ギャギャギャキキキキィッ!

コナミ『……皆ただいま』

タカ「おうコナミ、いいカードはあったか?」

コナミ『うん、上々。これでようやく枚数も揃ったし、デッキらしき何かにはなったかな』

サフィア「って言っても所詮サテライトに落ちてるようなカードだし、あんまりいいのはないんだがな」

コナミ『……それにライディングデュエル用のスピードスペルも無いし……』

ラリー「ま、まあそれは置いといてさ、遊星が目標のタイムを突破したんだよ!」

コナミ『そうなんだ。やったね遊星』

遊星「ああ。これでようやくシティに行く準備が整った。あとは時間を待つだけだ」

コナミ『……遊星』

遊星「? どうしたコナミ」

コナミ『…………いや、何でもない』

遊星「そうか。俺はもう一度ここを走る。ラリー、タイム計測を頼む」

ラリー「任せて!」

ブワーーーーーン

コナミ「…………」

タカ「……コナミ、シティに行きたいんだろ?」

コナミ『!?…… 何でわかったの?』

サフィア「んなの見てりゃ丸わかりだ。顔に書いてある」

タカ「その通り。まあ遊星は気づいてなさそうだがな」

コナミ『……でも仕事をほっぽり出すわけには。皆にも迷惑を掛けるし』

ナーヴ「気にすんなって。コナミの好きなようにしろよ」

コナミ『……君たちも』

コナミ(鬼柳やクロウ、ジャック、それに遊星と同じことを言ってくれるんだね)

コナミ『…………。……なら私も、遊星と一緒にシティに行く。行かせて欲しい』

ナーヴ「おう! 行ってこい!」

ラリー「えっ、遊星だけじゃなくてコナミも行っちゃうの!?」

タカ「お前も気づいてなかったのか……」

ラリー「そっかあ。……さみしくなるなあ。でも、コナミも頑張ってね!」

コナミ『……うん。ありがと』

タカ「ならコナミもタイムを図らなくちゃならないな」

ブリッツ「それはおれがやるよ。用意出来たら言って」

コナミ『……良し。準備OK』

ナーヴ「早っ」


ブリッツ「3…2…1…GO!」

サフィア「飛ばすぜっ!」

コナミ『うんっ』ドォッシューーン!

ナーヴ「コナミ、速いな! 遊星より速いんじゃないか?」

ラリー「す、すっごい! コナミあんなに速かったんだ……」

タカ「でもあいつどこに向かって走ってったんだ? タイム計測用の道はあっちなんじゃ……」

ラリー「……あーーーっ! ルート教えるの忘れてた!」

ブリッツ「……まあでもあの速度なら問題ないんじゃないか?」

ラリー「……だね」



サテライト 深夜

遊星「……あと何分だ?」

ブリッツ「パイプライン停止まであと2分、そろそろだな」

遊星「分かった」カポッ

コナミ『遊星』

遊星「ん?」

コナミ『私も一緒に行く。新しい世界を見たいし、もしかしたら記憶を取り戻す手がかりがあるかもしれない』

遊星「……ふっ。そうか、やはりな」

ラリー「……遊星も気づいてたんだね」

タカ「……そうみたいだな」

遊星「ならばコナミ、遅れるなよ?」

コナミ『……当然!』カポッ

ブリッツ「タイムライン停止まであと30秒!」

ラリー「……あのさコナミ、このカードを持って行ってよ」スッ

コナミ『え、いいの?』

ラリー「うん。コナミに使って欲しいんだ、このカード」

コナミ『そうか。……分かった。ありがたく受け取るよ』

ラリー「大事に使ってね!」

コナミ『もちろんだ』

ブリッツ「停止まであと8…7…6…5…4…」

ラリー「3! 2! 1! …0! パイプライン停止! 二人ともっ!」

遊星「行くぞコナミ!!」ブウウウーーン!

コナミ『よし!』グッ

サフィア「任せろっ!」バララララララ!!

タカ「頑張れ遊星ーー!」

ナーヴ「コナミもなーー!」

ブリッツ「飛ばせーー!」

ラリー「ファイトーー!!」


ギュイイーーーーン!!!


パイプライン内部

遊星「……俺たちは、いい仲間を持ったな」

ブウウウーーン

コナミ『……そうだね』

グワワワーーーン

遊星「俺はジャックに会う。そしてスターダストを取り返す」

コナミ『…………』

サフィア「……ん? なっ……おいコナミ! バックミラー見ろ!」

コナミ『? ……うわぁ、セキュリティのDホイールだ。……遊星!』

遊星「分かっている。恐らくあれは……」

牛尾「待ちやがれー! サテライトのクズ野郎ーーー!」ブブブブブーン

遊星「やはり奴か」

ここまでです。
次の更新は明日……は無理かなあ

コナミ『……誰?』

遊星「奴はセキュリティの牛尾だ……ラリーが盗んだチップの件でデュエルをした事がある」

コナミ『……ああ、あの。弱小カードをクズと侮った挙句負けたセキュリティか』

牛尾「聞こえてんぞお前らー! ん?クズ野郎がもう一人……」

牛尾「念の為ツーマンセルで来ててよかったぜ! お前ら二人ともブタ箱にぶち込んでやる!!」

鈴木「まあまあ牛尾さん、落ち着いて……。ここはキッチリと着実に追い詰めましょう」

ブロロロローッ

コナミ『どうする遊星? 逃げ切れなさそうだ』

遊星「……っく! とにかく走れ! パイプラインを突破してしまえば後は何とかなる!」

牛尾「させるかよ! みすみす逃がすかってんだ、行くぞ鈴木!!」

鈴木「了解しました、スピードワールドセット!」ピッ

牛尾「スピードワールド強制発動!」

コナミ『……なんだこれは』

サフィア「まずいぜコナミ。ライディングデュエルモードに強制シフトさせられてる」

遊星「スピードワールドが……!」

牛尾「はっはー! お前らみたいなサテライト野郎は知らねえだろうがなあ。俺たちのDホイールにはセキュリティ権限で目標のDホイールを無理矢理デュエルモードに移行させられる機能が付いてるんだ」

鈴木「つまりあなたたちは

牛尾「はっはー! お前らみたいなサテライト野郎は知らねえだろうがなあ。俺たちのDホイールにはセキュリティ権限で目標のDホイールを無理矢理デュエルモードに移行させられる機能が付いてるんだ」

鈴木「つまりあなたたちはもうスピードの世界から逃れることは出来ないのです」

遊星「くっ! ……ならば仕方ない。 コナミ、行けるか?」

コナミ『うん、任せてくれ』

遊星「なら俺は牛尾とやる、コナミはもう一人の方を頼むぞ」

コナミ『……よし! 初陣だ、腕が鳴るね! おーいそっちの慇懃無礼そうなセキュリティ、あなたの相手は私がする』

鈴木「……私としてはタッグデュエルでもいいのですが……。ご指名とあらば仕方ありませんね、何より牛尾さんが」

牛尾「舐めるなよサテライトのクズ! 俺が二度も負けるかよ!」

鈴木「……ですしね。さあ、行きましょうか」

牛尾「特殊追跡デッキの脅威を、とくと見せてやるぜ!」

「「「「デュエル!!!!」」」」

ここまでで。
投稿ペースは遅いけどゆっくりやっていきます

鈴木「……いやあ……。しかしライディングデュエルですか。実は私セキュリティなのにあんまり得意じゃないんですよねぇ」

コナミ『…………。へえ、そうなんだ。奇遇だね、私もだよ』

コナミ(……スピードスペルを持ってないからだけど)

コナミ『……何ならスタンディングデュエルでも良いんだけど……』

鈴木「ええっと。スピードワールドを解除したらそのまま逃げてしまいそうなのでご遠慮いたします」

サフィア「……そういうわけじゃないんだがな」

コナミ『……その手があったか』

サフィア「おい」

鈴木「まあ無駄話もここら辺にしておきましょうか、先行は私です、私のターン。ドロー」シュバッ


サフィア「……どうだ?手札は」

コナミ『魔法カードが3枚……』

サフィア「うわあ……。相当きついなそりゃ。全部無駄札か」

コナミ『そうだね。スピードワールドの効果があるから、これらは全部使えないと思った方がいい』

《スピード・ワールド》
フィールド魔法
このカードは魔法・罠・効果モンスターの効果を受けず、
フィールド魔法カードをセット及び発動する事ができない。
お互いのスタンバイフェイズ時に自分用スピードカウンターを1つ置く(最大12個まで)。
「Sp(スピードスペル)」と名のついた魔法カード以外の魔法カードをセット及び発動した場合、
そのコントローラーは2000ポイントのダメージを受ける。
お互いがダメージを受ける時、1000ポイント単位にスピードカウンターを1つ取り除く。

サフィア「だな。せめてセット出来ればブラフとして使えるのに……。……おっと相手が仕掛けてきたぜ」

鈴木「うーむ。…………。ここは……、カードを2枚セットして、ターンエンドです」手札4

コナミ『カードを伏せただけでエンド?! 何かあるかな……。考えてても仕方ない、私のターン! ドロー!』シュッ

鈴木 sc1 手札4 ライフ4000
コナミ sc1 手札6 ライフ4000

コナミ『……よし、思い切って仕掛けてみよう。ガトリングバギーを召喚!』

ガトリングバギー「ブロロロン!」

《ガトリングバギー/Overdrive》 †
通常モンスター
星4/地属性/機械族/攻1600/守1500
重機関銃装備の装甲車。どんな荒れ地も平気で走る事ができる。

鈴木「……!?」

コナミ『? どうかした?』

鈴木「い、いえ。何でもありません」

鈴木(……特に高ステータスな訳でもないバニラモンスター? 一体何の狙いがあって……)

コナミ『よし、バトル。行け、ガトリングバギー! ダイレクトアタックだ』

ガトリングバギー「ヴォン!」

サフィア「通るか……っ?」

鈴木「いいえ、通しませんよ。リバースカードオープン、トラップ発動です。メタル・リフレクト・スライム」カチッ

コナミ『うわっ!?』

《メタル・リフレクト・スライム/Metal Reflect Slime》 †
永続罠
このカードは発動後モンスターカード(水族・水・星10・攻0/守3000)となり、
自分のモンスターカードゾーンに守備表示で特殊召喚する。
このカードは攻撃する事ができない。(このカードは罠カードとしても扱う)

メタル・リフレクト・スライム「カチンッ」

鈴木「このカードは発動後、自分フィールド守備表示で特殊召喚されます」

サフィア「げっ、マズイ。返り討ちだ!」

コナミ『す、ストップ! 攻撃やめ!』

ガトリングバギー「ブローン……」

コナミ『うっく……。やっぱり手があったのか。……カードを1枚セットして、ターンエンド』手札4

鈴木「そうですか。なら……私のターンです。ドローします」サッ

鈴木 sc2 手札5 ライフ4000
コナミ sc2 手札4 ライフ4000

鈴木「いきますよ……。メタル・リフレクト・スライムをリリースすることで、氷帝メビウスを

コナミ『うっく……。やっぱり手があったのか。……カードを1枚セットして、ターンエンド』手札4

鈴木「そうですか。なら……私のターンです。ドローします」サッ

鈴木 sc2 手札5 ライフ4000
コナミ sc2 手札4 ライフ4000

鈴木「いきますよ……。メタル・リフレクト・スライムをリリースすることで、氷帝メビウスをアドバンス召喚!」カチッ

氷帝メビウス「シャーオラ!」

《氷帝ひょうていメビウス/Mobius the Frost Monarch》 †
効果モンスター
星6/水属性/水族/攻2400/守1000
このカードがアドバンス召喚に成功した時、
フィールド上の魔法・罠カードを2枚まで選択して破壊できる。

鈴木「このカードがアドバンス召喚に成功した時、フィールドの魔法・罠カードを2枚まで破壊する事が出来ます。私はあなたのフィールドのリバースカード1枚を破壊!」手札4

コナミ『何だって! くっ……』パリーン

コナミ『拷問車輪が破壊された…….』

鈴木「なかなかいいカードを割れたようですね。さあバトルです! 氷帝メビウスでガトリングバギーを攻撃します」

氷帝メビウス「テーオラ!」ドカッ 攻2400

ガトリングバギー「ダバラッ!」バキッ 攻1600

コナミ『うわあっ!?』ライフ4000→3200

コナミ『攻撃力2400か、くっ……』

サフィア「大丈夫だコナミ、まだまだこれからだぜ」

コナミ『う、うん。そうだね』

鈴木「そのままターンエンドです」

コナミ『何とかしないと……。私のターン、ドローっ』

鈴木 sc3 手札4 ライフ4000
コナミ sc3 手札5 ライフ3200

コナミ『……このカードはっ! …………。モンスターを伏せ、カードを1枚セット。ターンエンド……っ』

鈴木「打つ手なしですか? でしたらこのまま……。私のターンです、ドローしますよ」

鈴木 sc4 手札5 ライフ4000
コナミ sc4 手札3 ライフ3200

鈴木「うーん、なかなかスピードスペルが手札に来ませんねえ……。ですが関係ありません、このまま決めるつもりで行きますよ」

鈴木「私はE-HERO ヘル・ゲイナーを召喚!」

E-HEROヘル・ゲイナー「ずあっ」

《E-HEROイービルヒーロー ヘル・ゲイナー/Evil HERO Infernal Gainer》 †
効果モンスター
星4/地属性/悪魔族/攻1600/守 0
自分のメインフェイズ1にこのカードをゲームから除外し、
自分フィールド上の悪魔族モンスター1体を選択して発動できる。
選択した自分の悪魔族モンスターはフィールド上に表側表示で存在する限り、
1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時、
この効果を発動するために除外したこのカードを
自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する。

鈴木「さあ、バトルです。氷帝メビウスで」

コナミ『ちょっと待った! メインフェイズ終了時に永続トラップ発動っ』カチッ

鈴木「何ですって?」

コナミ『いくよ、モンスターBOXっ!』

《モンスターBOXボックス/Fairy Box》 †
永続罠
相手モンスターの攻撃宣言時、コイントスを1回行い裏表を当てる。
当たった場合、その攻撃モンスターの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで0になる。
このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う。
または、500ライフポイント払わずにこのカードを破壊する。

鈴木「モンスターBOX? 見たことのないカードですね……」

後で更新できるかもしれないけど取り敢えずここまでで。
端末がスマホな上に書き溜めしてないのでミスも多いと思うけど頑張ります

コナミ『このカードの効果は相手モンスターの攻撃宣言の際、コイントスを行い裏表を当てる事でその攻撃モンスターの攻撃力をゼロにする、だ! さあどうする? 攻撃するのか?』

鈴木「……成る程。しかし……」

鈴木(今私にはあのカードを除去する手段はありません。……よし)

鈴木「ここは攻めます! 氷帝メビウス、そのままその伏せモンスターに攻撃しなさい」

氷帝メビウス「ヘイオラー!」

コナミ『来たっ、モンスターBOXの効果発動。コイントス! 宣言するのは表!」ピインッ

コイン「表」

コナミ『どうやら当たりだね。氷帝メビウスの攻撃力はこのターンのバトルフェイズ終了時までゼロだ!』

氷帝メビウス「ウボァー!」攻2400→0

鈴木「む、運がいいですね……。仕方ありません、守備力分のダメージをおとなしく受けましょう

コナミ『どうやら当たりだね。氷帝メビウスの攻撃力はこのターンのバトルフェイズ終了時までゼロだ!』

氷帝メビウス「ウボァー!」攻2400→0

鈴木「む、運がいいですね……。仕方ありません、守備力分のダメージをおとなしく受けましょう……」

サフィア「…………あーあ」

コナミ『迂闊に攻撃したね! ……それがあなたの敗因だ』ビシッ

鈴木「? ……随分と気が早いのでは? まだまだこれからでしょう」

コナミ『いいや、ここで終わりだっ。あっと言わせてあげるよ、伏せモンスターをリバース!」カチッ

コナミ『伏せていたモンスターは……アステカの石像だっ!!』

アステカの石像「ユダンキンモツッテヤツダ」守2000

鈴木「守備力2000ですって!? ラ、ライフの半分が持っていかれてしまう……!」

コナミ『違うよ、アステカの石像のモンスター効果発動! このモンスターを攻撃したプレイヤーが受ける反射ダメージは、2倍になる!』

《アステカの石像せきぞう/Stone Statue of the Aztecs》 †
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻 300/守2000
このモンスターを攻撃した時に相手プレイヤーがダメージを受ける場合、
その数値は倍になる。

鈴木「…………。ちょっと待ってください、ということは……。……ま、まさか!」

サフィア「2000×2、4000ダメージだ」

コナミ『これで終わりだね!』

鈴木「……う、うわあぁああああっ!! 何ですかそれーっ!!」ライフ4000→0 ドゴーンッ!!


サフィア「よっしゃあ!」

コナミ『ふう。……勝った! やったー!!』

サフィア「初戦を見事に勝利で飾れたな!」

コナミ『……まあコイントス当てられなかったら成立しなかったコンボだし、運がかなりの比率を占めてたけどね……。でも勝ちは勝ちだ!』

サフィア「その通り、勝ったもん勝ちだぜ!」

コナミ『そうだね! ……そういえばあのセキュリティ、すごい勢いで後ろに飛んで行ったけど大丈夫かな……』

遊星「幸いクッションになりそうなゴミがたくさんある、多分平気だろう」

コナミ『あっ、遊星! あの牛尾って人は?』

遊星「もう倒したさ。それからはずっとコナミのデュエルを並走しながら見ていたのだが、気づかなかったか?」

コナミ『う、そうだったんだ。全然見えてなかったよ』

コナミ『……でも、これで2人ともシティに無事到着できるね』

遊星「ああ。あと少しでパイプラインを抜ける、そこまでは気を抜くなよ』

コナミ『うん、わかった』


ブオオオオーン!!


遊星「……それはそうと。コナミ、お前はデュエル中は普段よりテンションが上がるんだな。あんなに興奮しているコナミは始めて見たぞ」

コナミ『……えっそんなに? ……自覚なかったよ……』

短いけどここまでで。
見てる人いたら乙くれると嬉しいなーって


シティ

キキキキキィッッ!!

コナミ『ふう……。ここがネオドミノシティか。ビ、ビルが……街並みもピッカピカだ……』

遊星「やはりサテライトとは天と地ほどの差があるものだな、この場所にジャックが……」

コナミ『ところで遊星、ジャックと会うって言ってたけど、今あれキングだよ? どうやって会うつもりなの?』

遊星「…………。…………。……俺たちを繋ぐ何かが、きっと出会わせてくれるはずさ」

サフィア「つまりノープランと」

コナミ『ええ~……。考えてなかったの……?』

遊星「…………」

サフィア「ん? ……おいおい。遊星、凄いな。これが絆って奴か? ほら、2人ともレーンの上見てみろよ」

コナミ『え? ……あっ! ジャック!』

遊星「何っ!?」


ジャック「はーッはっはっは!」バーン!!

遊星「ジャック……」

ジャック「久しぶりだなぁ、遊星。あの月を見ていたら、お前が来るような気がしてな」

コナミ『……私は?』

ジャック「……ぬおっ!? コナミ!? お、お前も来ていたのか」

コナミ『来ていたのか、じゃないよ。遊星たちで作ったDホイール、それにスターダストドラゴン。返して』

ジャック「……。Dホイールはとっくの昔に壊れた。だがスターダスト、これはキングとなった俺にはもはや無用の長物だ、返し」

コナミ『壊れた!? 壊れたじゃないよ! あれは皆で作ったモノなのに、酷いじゃないか』

ジャック「いや、えと」

コナミ『それにスターダストドラゴンも勝手に持って行った挙句のその言い草は何さ! 本当に自己中心的なんだから』

ジャック「…………」

遊星「……ジャック。スターダストは俺とお前の決着をつけた後で、改めてもう一度取り返す。それまでは持っていろ」

ジャック「…………。そ、そうか。分かった……。ならば早速デュエルといこうか。丁度スタジアムがこの近くだ」


サフィア「……遊星、ちょっといいか」コソッ

遊星「何だ? どうかしたか」

サフィア「何でジャックはコナミにあんなに押されてんだ? そんな奴じゃないんだろ、よく知らないけど」

遊星「さあ。相性の問題じゃないか? あの2人は昔からこうだったんだ。ジャックはコナミにだけは弱かった」

サフィア「へー。……オレが作られたのってつい最近だからなぁ、ジャックの事はデータでしか知らんかったのよ」

予定が入ったのでここまでで。


その頃、治安維持局……

阿久津「モオオオオメントがあぐっるんぐっるん回る回る回るのですぅぅ」クルクル

ゴドウィン「成る程」

阿久津「その回転力はかのデュエルディスクをも発展させえっ」

ゴドウィン「成る程」

阿久津「更なる進化が期待できるのであります!」

ゴドウィン「なるほ」

セキュリティ「失礼します!」バタン

イェーガー「一体何ですか騒々しい!(助かりました……)」

セキュリティ「申し訳ありません、しかし緊急事態でして」

ゴドウィン「ふむ、分かりました。阿久津研究員はお下がり下さい」

阿久津「了解しました。では」ビシッ スタスタ……パタン

ゴドウィン「……それで、どうしたのです?」

セキュリティ「はっ。それがですね、サテライトからDホイールに乗った2人組が、シティに不法侵入したとの報告がありまして」

イェーガー「ななな何ですとっ!? そ、それで追跡は出来ているのでしょうね!?」

セキュリティ「それが見失ったとのことです」

イェーガー「ヒィーッ! 大変ではありませんか!」

ゴドウィン「イェーガー副官、落ち着きなさい」

イェーガー「ですが長官どの、これは大問題になりますよ」

ゴドウィン「…………。キングです」

イェーガー「はい?」

ゴドウィン「キングの現在の所在地は分かりますね?」

イェーガー「は、はい。それが、何か……?」

ゴドウィン「ならばモニターに映して下さい」

イェーガー「……? はっ。えーっと、カタカタ……ピッと。……!!キングは誰かと会話をしているようですね」

イェーガー「む? ……相手はDホイールに跨った2人組……!?」

ゴドウィン「ええ。おそらくその2人でしょう」

イェーガー「すっ素晴らしい! 流石です長官どの! では早速2人とも引っ捕らえなさい!」

ゴドウィン「いえ、1人のみで良いです。あの赤帽子の男のみで、もう1人は暫くそのままで様子を見ます」

イェーガー「それはまた……どうしてです?」

ゴドウィン「赤色のDホイールに乗った男は不動遊星、彼はシグナーです」

イェーガー「なるほど、赤き竜の……。では1人だけ、即刻捕まえるように!」

セキュリティ「はっ! ではそのように」タッタッタッ……ウィーン


ゴドウィン(不動遊星……。ついにこのシティにやってきましたか。ですが……)

ゴドウィン(赤帽子の彼は何者でしょうか?)


スタジアム

ジャック「着いたぞ。ここだ、遊星! オレ達の戦いの場は!」

遊星「…………」

コナミ『遊星、絶対負けないでよ』

遊星「任せておけ。必ず勝ってみせる。よし、ジャック! デュエルだ行くぞ!」

ジャック「そう来なくてはな! さあこい遊星!」

遊星&ジャック「「デュエル!!」」

ブブブブゥーーン!!

サフィア「コナミ、ジャックってそんなに強いのか?」

コナミ『……うん。サテライトに居た時は遊星に全戦全勝だった。今もキングになっているほどだし、まあ腕は確かだよ』

サフィア「へぇーっ、流石はキングってとこか。……!!」ピピピッ

サフィア「おい、コナミ! 不味いことになったぞ」

コナミ『え、何?』

サフィア「セキュリティがここ目掛けてわんさか集まってきてやがる!」

コナミ『ええっ!? 何で分かったの?』

サフィア「パイプライン内でデュエルした奴等の乗っていたDホイールと識別番号がほぼ同じ反応がだな、一斉にここに向かってきてるんだ」

コナミ『……!! どうしよう、遊星は今ジャックとデュエルしてるから……。遊星! セキュリティが!!』


遊星「ハルモニアの鏡でコントロールを奪取する! 来い、スターダストドラゴン!!」

スターダストドラゴン「ギャアオオオーッ!!」バサアッ


コナミ『駄目だ聞こえてない! それなら……サフィア!』

サフィア「なんだ?」

コナミ『私たちで出来るだけセキュリティをここから引き離そう、せめてデュエルが終わるまでの時間を稼ぐんだ。それからでも遊星ならきっと逃げ切れる』

サフィア「……つまり囮になると」

コナミ『まあね、それでそのまま振り切れれば最高ってところだ』

コナミ『迷ってる時間が惜しい、良いよね?』

サフィア「……まあ俺はタダの乗り物だからな、判断はお前に任せるよ」

コナミ『分かった! じゃあ飛ばそうか!』フォンフォンブオオオン!!

サフィア「よっしゃ!」


シティ

コナミ『侵入者はここだぞーっ!』

サフィア「ここだー! こいやセキュリティども!」

ブォォォォォーー!!

セキュリティ「見つけたぞー侵入者だ!」「あそこだ! 捕まえろ!」「お袋さんが泣いてるぞ!!」

コナミ『うっわすごい量だね、よっぽど暇なんだろうか』

サフィア「軽口叩く暇あったら逃げるのに集中してくれ! あっそこ右に曲がればセキュリティが少ない!」

コナミ『よしきた』グイッ

サフィア「今度は左!」

コナミ『了解』ギューン

<オエーニガスナー! ソッチダー!

<ドコダー! ミウシナッター!

<マサカ、コノニンズウダゾ!?


…………。

コナミ『ふう……っ。何とか逃げ切ったか……?』

<ドコニニゲタ?!

コナミ『まだまだか……。さて、次どうしよう』

サフィア「多分さ、Dホイール乗ってるから目立つんだよ」

コナミ『そんなこと言われても乗り捨てるわけには行かないし……おっとセキュリティか?』ササッ


セキュリティのトラック「ブーン」

コナミ『……! トラックに積まれてるアレは、まさか……』

サフィア「間違いないな、遊星のDホイールだぜ」

コナミ『結局捕まっちゃったのか……。助けに行きたいけど、今向かったらそれこそ袋のネズミだし。逃げる理由もなくなっちゃったし、どうするかな……』

サフィア「取り敢えずほとぼりが冷めるまで逃げるべきだ、それからでもいいと思うぞ。遊星を助け出すのは」

コナミ『うーん……。やっぱりそうした方が賢明かなあ』ウーン

<コッチニイソウナキガスルゾー

コナミ『またか! ……だね、まずは身を隠そう。話はそれからだ』

サフィア「よし! ならあのビルの屋上なんかどうだ? 潜むにはもってこいだろ」

コナミ『うん。確かに。……もしかしたら似たような理由の先客が居たりして、ね』

サフィア「まっさかー!」

コナミ『だよねー! そんなはずないかー、まあさっさと登っちゃおう』グゥウィン!

ここまでで。
これからはTFキャラも出して行こうと思ってます。誰が良いのかな……

さっさと登っちゃおう……?
……なんか不穏な空気が


ビル屋上……

龍剛院 嬢「大丈夫ですか皆さん! しっかりしてください!」

頬に刀傷のある男「ぐうっ……、御嬢!ここはあっしらに任せてなんとか逃げて下さい」

龍剛院「で、ですが」

グラサンの男「逃がすわけないでしょうが」

刀傷「くそっ、ちょうどお頭が出張で人手の足りない時に!」

グラサン「ほら、嬢ちゃん。別に乱暴狼藉働こうってんじゃないんですよ。ただついてきてくれりゃあそれでいい」

下っ端「そうですぜ。あなたのお父さんにお話があるだけですからね。それに……」

グラサン「ここは15階ビルの屋上。逃げられっこないんですし、諦めましょうや」

龍剛院「…………」ジリッ……ガシャン

龍剛院(……後ろにフェンスが)

刀傷「こら手前ら! 根性見せんかい……ぐふっ」

黒服「痛え……決闘でダメージがくるなんて、明らかにおかしい……。ただのソリッドヴィジョンじゃなかったのか?」

グラサン「まーどうこう言った所で負けたんですから。ね?」

龍剛院「…………。これまでですか……。……分かりました。私、あなた達に」

…………ゥヴン

龍剛院「…………?」

……ギュォンン……

刀傷「……何の音だ?」

グラサン「おい、下からだ。一応そこから覗け」

下っ端「うっす。……なんだってん……だぁ!?」ガタッ

刀傷「うるせぇ。んで、何の音だった?」

下っ端「ア、アニキ! Dホイールが!」

グラサン「何だよ暴走Dホイーラーが走ってるだけか。下らねえ」

下っ端「そ、そうじゃなくて……」

刀傷「……だから何なんだ……?」

ブゥウウウッ

下っ端「……デカイDホイールが、このビルの壁を登ってやがるんです!! ……うっうわあっ!」

ギャオオオオオッッ!!

コナミ『エンジンフルスロットル。……よし! 登り切れた』ギャギャギャッ!

サフィア「ぜー……。ぜー……。あー疲れた。……たまにお前無茶な事するよな……」

コナミ『出来ることだからやっただけだよ』

刀傷「…………!?」

龍剛院「…………!?!?」

コナミ『よし。ここなら当分ばれないだろうから、一息入れよう。一旦降りるよ。よいしょ』スタッ……カポ クルッ

コナミ『…………。!? ……誰? あなた達』

グラサン「そりゃこっちの台詞だッ!!」

ここまでで。続きはまた明日
>>89
まさか当てられるとは思ってもなかった。ちょっとびっくり

下っ端「だ、誰だお前! ど、どうやって……!」

コナミ『……どうやってって……。見ての通りだけど?』

グラサン「おいおい……」

コナミ『……ねえサフィア、先客居たね』

サフィア「まさかの予想的中だなおい。……んで、なんか怪しいな。女の子とその取り巻きが二人倒れてて」

コナミ『周囲をまた別の人達が囲んでるね。……お取り込み中かな、じゃあお邪魔しちゃった?』

刀傷「……何が何だかわからねえが……。そこの方!」

コナミ『え? 私?』

刀傷「そうです! いきなりで申し訳ねえんですが、そこの御嬢を連れてここから逃げて下さいやせんか?」

コナミ『う、うん?』

龍剛院「そ、そんなことできないです!」

コナミ『…………?』

下っ端「……えっと……。アニキ、どうすりゃいいんですかい」

グラサン「…………。……ふぅー。なあアンタ。ここ居ていいんで、見て見ぬ振りしてくれませんかね? 本当に大切なお取り込み中なんですわ」

コナミ『…………』

コナミ(……うーん、私はここに隠れてたいんですけど、なんだかあの人達は悪い人な予感が……。それに助けを求められたら断りたくないし……。……あ、あれは! ……なら話は早いですね)

コナミ『……あなたはデュエリストですよね? ほら、Dディスク付けてるし』

グラサン「は、はあ。それが何か?」

コナミ『ならさ、デュエルで勝った方がここから立ち退くってのはどう?』

下っ端「!? いきなり何を言い出すかと思えば……」

グラサン「…………。分かりましたよ。アンタがそれで気が済んで、負けたらさっさとここからいなくなるってんならいいです」

下っ端「へ?」

サフィア「へえ、提案にのってくるか。……これだからデュエル脳は……」

コナミ『…………』ゴンッ

サフィア「痛っ」


サフィア「じゃ、デュエルは一本勝負。負けた方はさっさとサヨナラ……で、いいね?」

コナミ『私は勿論いいけど』

グラサン「ええ、異議なしです。……では』

「『デュエル!!』」

グラサン「先行はもらいます。俺のターン」

グラサン「ドロー」シュッ

グラサン「俺は霞の谷のファルコンを召喚!」手札5

ファルコン「でやっ」シャキン

《霞の谷ミスト・バレーのファルコン/Mist Valley Falcon》 †
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻2000/守1200
このカードは、このカード以外の自分フィールド上のカード1枚を
手札に戻さなければ攻撃宣言できない。

コナミ『攻撃力2000か……』チラッ

グラサン「カードを一枚伏せて、ターンエンド。どうぞ」手札4

コナミ『私のターン、ドロー!』シュバッ

コナミ『……これなら。ネオバグを召喚』手札5

ネオバグ「ブゥーン」

《ネオバグ/Neo Bug》 †
通常モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻1800/守1700
異星から来たと言われる巨大な昆虫タイプのモンスター。
集団で行動してターゲットをとらえる。

サフィア「攻撃力が足りてないぜ、どうすんだ?」

コナミ『うん。でもこれで! 魔法カード、フォースを発動!』手札4

《フォース/Riryoku》 †
通常魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター2体を選択して発動できる。
エンドフェイズ時まで、選択したモンスター1体の攻撃力を半分にし、
その数値分もう1体のモンスターの攻撃力をアップする。

コナミ『これの効果でネオバグの攻撃力が霞の谷のファルコンを越える』

ファルコン「むあっ」攻2000→1000

ネオバグ「ブブブ」攻1800→2800

刀傷「おおっ! これなら行ける」

コナミ『よし、ネオバグで霞の谷のファルコンに攻撃!』

グラサン「甘い、トラップ発動! デモンズ・チェーン!」


《デモンズ・チェーン/Fiendish Chain》 †
永続罠
フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
選択したモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。

ネオバグ「ブビ」ジャララッ!

コナミ『くっ、攻撃が止まった……。むう、カードを2枚伏せて、ターンエンド。この時にフォースの効果は消えるので……』手札2

サフィア「……そうか、エンドフェイズに攻撃力は元の数値に戻っちまうのか」

グラサン「では俺のターン、ドロー!」手札5

ここまでで。
また明日ー

うっはー恥ずかしい
デモチェをくず鉄のかかしに脳内変換して下さい……
これからもミスあったらガンガン教えてほしいです

《くず鉄てつのかかし/Scrap-Iron Scarecrow》 †
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃モンスター1体の攻撃を無効にする。
発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする。

グラサン「さあ、手札から魔導戦士ブレイカーを召喚」

ブレイカー「ふっ!」

《魔導戦士まどうせんし ブレイカー/Breaker the Magical Warrior》 †
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守1000
このカードが召喚に成功した時、
このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大1つまで)。
このカードに乗っている魔力カウンター1つにつき、
このカードの攻撃力は300ポイントアップする。
また、自分のメインフェイズ時に
このカードに乗っている魔力カウンターを1つ取り除く事で、
フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

グラサン「魔導戦士ブレイカーの効果発動。召喚時に置かれた魔力カウンターを取り除くことで、伏せカード一枚を破壊する。左だ!」

コナミ『ならばチェーンして速攻魔法発動! ダブルサイクロン』

《ダブル・サイクロン/Double Cyclone》 †
速攻魔法
自分フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚と、
相手フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して発動する。
選択したカードを破壊する。

コナミ『対象に選ばれたこの伏せカードと、そっちのくず鉄のかかしを破壊する!』

グラサン「かかしが……!」

コナミ『伏せカードは能力吸収石だよ』

龍剛院「……? 何故サイクロンじゃないんですか?」

コナミ『……持ってないんだよね……』

グラサン「うーん、くず鉄を破壊されたか……。これは……」

グラサン(くず鉄を回収して攻撃、更にブレイカーで攻撃の予定が狂っちまった。魔導戦士ブレイカーは効果を発動したせいで攻撃力は1600、ネオバグには届かない……)

グラサン「仕方ない。バトル! 霞の谷のファルコンでネオバグに攻撃! 手札に戻すのはブレイカーだ」

ファルコン「しゃあっ」攻2000

ネオバグ「ビギィ!」攻1800 ドゴーン!

コナミ『ぐっ! 痛っ!? え? 本当に痛いんだけど……』LP4000→3800

龍剛院「実は、あの人たちとのデュエルだと何故か実際に痛みを感じるみたいなんです」

刀傷「それであっしらもこんなザマに……」ボロッ

コナミ『えー……。ヤダな痛いの……』

グラサン「これで俺はターンエンド」

コナミ『うー。……私のターン、ドロー!』シュイン

コナミ 手札3 LP3800 場 無し
グラサン 手札4 LP4000 場 霞の谷のファルコン

コナミ『……ここは耐えるしかないね。モンスターとカードをそれぞれ1枚ずつセットして、ターン終了だよ』手札1

グラサン「なら俺のターン。ドローだ」シュッ 手札5

グラサン(またブレイカーを召喚して伏せカードを割るか? いや……ここは)

グラサン「よし、スピア・ドラゴンを召喚だ!」手札4

スピア「シャー」

《スピア・ドラゴン/Spear Dragon》 †
効果モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1900/守 0
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードは攻撃した場合、ダメージステップ終了時に守備表示になる。

グラサン「更に手札から装備魔法、愚鈍の斧を使う! スピア・ドラゴンに装備する」手札3

《愚鈍ぐどんの斧おの/Axe of Fools》 †
装備魔法
装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップし、効果は無効化される。
また、自分のスタンバイフェイズ毎に、
装備モンスターのコントローラーに500ポイントダメージを与える。

スピア「ジュッ!!」攻1900→2900

コナミ(……まずい、越えられた……!)

グラサン「バトルだ! 攻撃力が上昇したスピア・ドラゴンで、伏せモンスターに攻撃!」

スピア「シャァー!」

ジェムナイト・サフィア「ぐわーっ」守2100 バコーン!

サフィア「うわあ、オレの名前の由来になったモンスターが!」

《ジェムナイト・サフィア/Gem-Knight Sapphire》 †
通常モンスター
星4/地属性/水族/攻 0/守2100
サファイアのパワーで水を自在に操り、
敵からの攻撃をやさしく包み込んでしまう。
その静かなる守りは仲間から信頼されているらしい。

コナミ『……あれ? 貫通ダメージが来ない……?』

サフィア「いや、愚鈍の斧の効果でモンスター効果が無効になってるんだ。でもだからこそデメリットの“ダメージステップ後に守備表示になる”が打ち消された……。しかも」

グラサン「続いて、愚鈍の斧を手札に戻して霞の谷のファルコンでダイレクトアタック!!」

コナミ『……愚鈍の斧のライフを消費する効果まで無くせるのか、凄いな……』

ファルコン「ぜいやっ」ザンッ

コナミ『ぐぁああっ!! ……つう……。効くぅ……!』LP3800→1800 ピピピピー!

グラサン「通った! 次で決まりですね、ターンエンド」手札4

サフィア「こりゃあキツイな……」

刀傷「あと一撃食らったら負けだ……」

コナミ『まだまだ! ドロー!』シュバッ!

コナミ 手札2 LP1800 場 無し
グラサン 手札4 LP4000 場 霞の谷のファルコン/スピア・ドラゴン

コナミ『この手札じゃ動けない、なら……。魔法カード、カップ・オブ・エースを発動!』手札1

《カップ・オブ・エース/Cup of Ace》 †
通常魔法
コイントスを1回行う。
表が出た場合、自分はデッキからカードを2枚ドローする。
裏が出た場合、相手はデッキからカードを2枚ドローする。

サフィア「出た! コナミの運任せカードだ!」

コナミ『このカードはコイントスを行い表裏を当てることで、カードを2枚ドローすることが出来る」

グラサン「手札補充をするつもりか……。だか外せば俺の手札が増える!」

コナミ『ふ。……コイントス! 裏だ!』ピィンッ クルクル……

刀傷「当たれ……!」

下っ端「外せ……!」

コナミ『…………!』パシッ

コイン「だが表だ」

サフィア「は……外したか!」

龍剛院「そんな……」

グラサン「はっはー! ちょっとビビったが、コイントスを外したな。これでお前の手札は1枚、それに対して俺は手札が2枚増えて6枚だ。場にモンスターも居ない、伏せカードは1枚でどうするつもりだ? 今ならサレンダーも認めるが……」シュッ 手札6

コナミ『…………』

コナミ『…………』


コナミ『それはどうかな?』ニコッ

コナミ『リバースカードオープン! トラップ発動! ギャンブル!!』バッ!

《ギャンブル/Gamble》 †
通常罠
相手の手札が6枚以上、自分の手札が2枚以下の場合に発動する事ができる。
コイントスを1回行い裏表を当てる。
当たった場合、自分の手札が5枚になるようにデッキからカードをドローする。
ハズレの場合、次の自分のターンをスキップする。

グラサン「な……! ギャンブル……だと……!? 何だそのカードは! 見たことがないぞ!」

コナミ『このカードは相手の手札が6枚以上、かつ自分の手札が2枚以下の時のみ発動できる! コイントスで裏表を当てて、成功すればカードを4枚ドローできるんだ!』

龍剛院「その代わり、外せば……?」

コナミ『外せば次の自分のターンがスキップされる』

サフィア「……カップ・オブ・エースで表裏どちらがでても構わなかったのか、当たれば2枚ドロー、外してもこのカードの発動条件を満たせる……!」

コナミ『コイントス! 宣言するのは……表だ!』ピィン

クルクル…………パシイッ

コイン「表だぜ」

コナミ『当たりだ! カードを4枚、ドローする!』シュバババッ 手札5

グラサン「馬鹿なぁ!」

刀傷「おおおお!」

コナミ『……来た、このデッキのエース! マハー・ヴァイロを召喚!』手札4

ヴァイロ「真打登場!」

《マハー・ヴァイロ/Maha Vailo》 †
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1550/守1400
このカードに装備された装備カード1枚につき、
このカードの攻撃力は500ポイントアップする。

コナミ『畳み掛ける! 装備魔法、閃光の双剣-トライスを発動! マハー・ヴァイロに装備!』手札3

《閃光せんこうの双剣そうけん-トライス/Twin Swords of Flashing Light - Tryce》 †
装備魔法
手札のカード1枚を墓地に送って装備する。
装備モンスターの攻撃力は500ポイントダウンする。
装備モンスターはバトルフェイズ中に2回攻撃する事が出来る。

ヴァイロ「はっ!」攻1550→10500→1550

コナミ『更に装備魔法、心眼の鉾を発動。マハー・ヴァイロに装備!』手札2

《心眼しんがんの鉾ほこ/Rod of the Mind's Eye》 †
装備魔法
装備モンスターが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える場合、
そのダメージ数値は1000ポイントになる。

ヴァイロ「しゃあ!」攻1550→2050

コナミ『最後にもう1枚!装備魔法、アトリビュート・ボムを発動! マハー・ヴァイロに装備!』手札1

ヴァイロ「でぇやあっ!」攻2050→2550

《アトリビュート・ボム》
装備魔法
このカードの発動時に属性を1つ宣言して、
自分フィールド上のモンスター1体に装備する。
装備モンスターが戦闘で宣言した属性のモンスターを破壊した時、
相手ライフに1000ポイントのダメージを与える。

コナミ『アトリビュート・ボムの効果発動! 私は風属性を宣言する!』

サフィア「おいまさか……」

刀傷「これは……!」

グラサン「…………! そんな……!」

霞の谷のファルコン……風属性 攻2000
スピア・ドラゴン……風属性 攻1900

コナミ『バトルだ! マハー・ヴァイロ! 霞の谷のファルコンに攻撃っ!!』

ヴァイロ「はぁああっ!」ガスっ!

ファルコン「ぐわあっ!」ズバッ!

コナミ『心眼の鉾の効果発動! 戦闘ダメージは1000になる!』

グラサン「があああっ!!」LP4000→3000 ピピーッ

コナミ『そしてアトリビュート・ボムの効果! 風属性のモンスターを破壊したので、追加で1000ダメージ!』

グラサン「ぎぁあああ!」LP3000→2000 ピピーッ

コナミ『続けて、閃光の双剣-トライスの効果でもう1度戦闘が行える!マハー・ヴァイロ、スピア・ドラゴンに攻撃だ!!』

グラサン「ま、待…….っ」

ヴァイロ「どりゃああっ!」シュンッ!

スピア「ビギャア!?」ザシュッ

グラサン「あぁああああ! う、うわぁあああ!!」LP2000→1000→0 ピピピピーッッ!

ここまででー
また明日……じゃなくて今日かな

ちょっと予定入っちゃったんで今日は無理です
さーせん

嫌儲本スレでフラゲ情報一杯出てて、かつてない良パックの予感に震えまくりながらも続き書きます
……BK組もうかな……


グラサン「……がはあっ!」バタン!

コナミ『よし! 勝った!』グッ!

龍剛院「す、すごいです! 本当に勝っちゃいました!」

刀傷「う、うおおおおっ!」

コナミ『……勝った……。……んじゃ、約束通り……』

グラサン「ぐううぅ……。ちくしょう……! ……分かってます。……一旦退くぞ」

下っ端「へ? ですが、こんなチャンスをみすみす……」

グラサン「二度言わせるな! 俺にこれ以上恥をかかせる気か? ……デュエリストたる者、デュエルでの決め事は破れないんだよ……」

グラサン「…………。おい、アンタ。名前は?」

コナミ『コナミ、だよ』

グラサン「コナミか……。覚えましたよ。この借りは必ず返します。……刀傷さん、それに嬢ちゃん。……次は無いぜ」クルッ タンタンタン……ガチャン

コナミ『……ふー……。最後のあの人の気迫、凄かったなあ……。えっと、で? 結局、これはどういうことだったの?』

刀傷「……それはですね、……」チラッ

龍剛院「…………はぁーっ、はぁーっ」

刀傷「……簡単に説明しますと、奴等はうちと利害的に対立してる事務所の人でして。今はそれの関係で抗争中だった……って所でした」

コナミ(……事務所……?)

サフィア(……なーるほどねぇ……)

刀傷「…………。……あわや御嬢が攫われるって危ないところを助けてくだすって……本当に有難うございました!」土下座ッ

黒服「有難うございました!」バッ

コナミ『え!? えっ、と、そんな、あの……』

コナミ『気にしないでよ。ホントたまたまだし、うん』

刀傷「いえ! このご恩は、一生忘れません!」

龍剛院「あ、あの、本当にありがとうございました」ぺこり

龍剛院「本当に怖くて、その。……あっ、私の名前は龍剛院 嬢って言います」

サフィア(嬢ちゃんって本名かよ)

龍剛院「こちらが刀傷さんで、こちらがボディーガードの黒服さんです」

コナミ『あ、はい。よろしく』

刀傷「……それで、コナミさんはどうしてこんな所に?」

コナミ『そ、それは……』

サフィア「俺達はセキュリティに追われてたんだよ。そんで、身を隠そうって話になって、目についたのがココだったんだ」

コナミ(えっ、言っちゃうんですか!?)

黒服「なんと、セキュリティに!?」

刀傷「そうでしたか……。……! そうだ。でしたら、助けて頂いたお礼もしたいですし、良かったらうちの部屋に泊まってくだされば」

サフィア「えっ!? いいの!?」

コナミ『い、いやいや。お気持ちは有難いけど……、匿ったことがセキュリティにバレでもしたら貴方たちまで罪に問われたり……』

刀傷「そんなこたぁ全然気にしなくて良いんです! 見つかるようなヘマはしませんし。……いいですよね、御嬢?」

龍剛院「勿論です! ぜひ、ぜひ!」

コナミ『そ、そう? じゃあお言葉に甘えて……。あ、でもまだ下をセキュリティが私たちを捕らえるために巡回してるかも……』

サフィア「それは問題無しだぜ。今はこの辺走ってない。信号が向こう行ったから」

刀傷「でしたら、下に停めてある車にコナミさんは乗って頂いて。Dホイールは……」

黒服「それは別ルートで運んでおきます」

刀傷「ということで。宜しいですか?」

コナミ『分かったよ。じゃあお邪魔させてもらおうかな……。そしたら私たちも、さっさとこのビルを降りようか。随分遅い時間になってるしね』

タッタッタッ……ギィー ガチャン

刀傷(……それにしても気になる。奴等は今までそう表立って動いてこなかった……。トップが交代でもしたか、それとも……)


コナミ(寝床が確保できてよかったです……。最悪野宿を覚悟してましたからね……)

充電が心もとないのでここまでで。
元気だったらまた明日更新します。

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