憧「友達の友達が魔王w?ないないwww」(206)

憧「はぁーあ、疲れたー…」

憧「和と遊ぶためにしずと二人で長野に来たはいいけど……しずったら着いて早々『山が私を呼んでる!』とか言ってどっか行っちゃうんだもんなー…」

憧「いくら探しても見つからないし、メールも返ってこないし…てか長野の交通機関機能してなさすぎ…」

憧「あっベンチ見っけ…ちょっと休憩しよ」

憧「ふぅー…」ドサッ

咲「……」ペラッ

憧「!」


憧(あ…先客がいたんだ…疲れてて全然気が付かなかった…)

咲「……」ペラッ

憧「……」

咲「……」ペラッ

憧「……」

咲「……」ペラッ

憧「……」


憧(きっ、気まずっ!)

憧(絶対この子『うわっ…いきなり隣に座ってきたよコイツ…うぜぇ』とか思ってるよ!)

憧(でもここですぐ立ち去ったら、なんかこの子が悪いみたいだし……どうしよ…)

咲「……」チラッ

憧「……」

咲「……」ペラッ

咲「!?」バッ

憧「……」


咲(えっ!?隣に誰か座ってる!?読書に集中してて気が付かなかったよ!)

咲(えっえっ、なんで?空いてるベンチいっぱいあるのになんで私の隣…?というか誰!?)

咲(あっもしかして知り合い?……どこかで見たことあるような……どこだっけ?……うぅ…思い出せない…)

咲(は、話しかけたほうがいいのかな…?……でも、もしも赤の他人だったら恥ずかしいし…)

咲「……」ペ、ペラッ

憧「……」チラッ

憧「!?」バッ


憧(…っていうかこの人…よく見たら清澄の大将じゃん!!)

憧(宮永咲…なんでこんな所に…でもよかったぁ。知り合いで)


憧「……」


憧(いやいや!全然よくないっしょ!和の友達ってだけで、大会の時はほとんど話さなかったし…)

憧(…友達の友達ってのが一番接しにくいのよねぇ…他人ならこのまま無言ってのもいいと思うけど…)

憧(…もう私って気が付いてるよね…?)チラッ


咲「……」ペ、ペラッ


憧(どうもそんな感じだ…)

憧(…まぁさすがに決勝で戦ったんだもん。忘れるとかそんなオカルトありえないよね)

憧(…仕方ない。無難な話題振ってみるか……共通の話題っていうと和の話題だけど、いきなりそれはダメだよね)


憧「…あのー…」

咲「ひゃ、ひゃい!?」

憧「あなた清澄の…宮永咲…さんだよね?」

咲「えっ、あっはい!」


咲(私のこと知ってたー!どどどどうしよう!思い出せないよ!)



※さるさん怖いんでこっから少し減速します

咲(タメ口ってことは同学年かそれ以上だよね…?それに『清澄の』って言ってたから、他校の人?)

咲(他校っていったら絶対麻雀関係だよね…私服がこんなギャルっぽい人いたかなぁ…?)

咲(せめて制服着ててくれればどこの高校かわかったのに…)


憧「久しぶりー。インハイ以来だね」

咲「ひ、久しぶりですね」

憧「あの時の宮永さん、すごかったよね…負けたのは悔しかったけど」

咲「い、いえ、そんな……」


咲(やっぱりそうだったんだ!インハイで負かした高校……いっぱいあってわかんないよ!全部ゴッ倒したんだから!)

憧(あ…ヤバイ。会話終わりそう…話題何かない!?何か!)

憧「……えーっと…」

憧「……き、今日は天気いいね」


憧(何言ってんだ私!!こんなんじゃ会話にならないよ!!)


咲「あー、そ、そうですね…」

憧「うん…」

咲「……」

憧「……」


咲(この人…いきなり天気の話してきたよ…なんで…)

咲(あっ、この人もきっと気まずいから話題振ってくれてるんだ!…じ、じゃあ次からは合わせないと!話してみたら思い出すかもしれないし!)

憧(ほらぁ…会話終わっちゃったよ……何か話題、話題!)

憧(…そうだ!さっき本読んでたじゃん!その本について話題広げていけば……いける!)


憧「…ねぇ、何読んでたの?何の本?」

咲「えっ、あ、ああ…この本はですね…」


咲(あ!………し、しまった…これBL本だよ……お姉ちゃんがいるから家じゃ読めないってんで、誰もいないこの公園に来たんだった…)

咲(『これ?BL本だよ!きゅふっ』とか言えないよ…どうしよ…)

咲(……適当に誤魔化して話してみようかな?…ここで黙りこむのは相手に悪いよね…)

咲「…えっと…れ、恋愛小説です!」


咲(…嘘はついてないよね)

憧(おっ、返してくれた!それじゃ広げていってみよう)


憧「恋愛小説!私もけっこう読むんだ!ねっねっ、なんてタイトル?誰が書いたやつ?」

咲「えっ…と…」


咲(そこまで突っ込まれるとは思わなかったよ!ア・ラ・フォーさんの『男子高校生の劣情~執事狩り編~』だよ!…言えないよ!)

咲(あ、そうか…なにも中身まで見せろって言ってるんじゃないんだから、ありもしないタイトルと作者捏造しちゃおう!)

咲「えーと……レ・ジェンドさんの…えっと…『ネクタイを君に』ってやつです」

憧「レ・ジェンドさん!?知ってる知ってる!いいよね、あの人の小説!」


咲(いるんだ!レ・ジェンドさん!こんなとこで持ち前の強運発揮しちゃったよ!まったく余計な能力だよ!)


憧「でもそのタイトルは知らないなぁ…もしかして最新刊?」


咲(あ…さすがにタイトルまでは合うわけないよね。よしっ、このまま誤魔化し通そう!)

咲「そ、そうなんです! レ・ジェンドさんの小説読むのはこれが初めてなんですけどね…えへへ」


憧(よかった!知ってる作家で!マイナーな小説だったらどうしようかと思ったけど…よし、もう少し突っ込んで和んだ空気になったら和の話題に持っていこう!)


憧「へぇ、そうなんだ。そういえばレ・ジェンドさんの小説ってあとがきが面白いのよね!『くぅ~疲れましたw』ってやつはすごい笑った!あれは伝説級だね!」

咲「そ、そうなんですか…」

憧「うん!毎刊面白いんだこれが!あとがきのために読んでるようなもんだし、あはは」

咲「へ、へぇ~…」

憧「…あー、言葉だけじゃ伝わんないよね。…そうだ!…ね、あとがきだけ見せてくれない?」

咲「え!?」

憧「あっ、レ・ジェンドさんのあとがきって本編とまったく関係ないことしか書いてないから、ネタバレはないよ?だから、ねっ、お願い!」


憧(これで笑ってくれれば一気に場が和む!お願いしますよ、レ・ジェンドさん!)

咲(何言ってるのこの人!あとがき先に読むとか文学少女バカにしてるの!?…そもそもこれ、レ・ジェンドさんの小説じゃないから!BL本だから!見せれるわけないよ!!)


咲「えーっと…それはちょっと…」

憧「いいじゃんいいじゃん!私が先に読んで、ネタバレあったら言わないし!ねっ?」

咲「いやでも……」


憧(う…結構頑固だなぁ…見られたら困るもんでもないのに……よし、もうひと押ししてみよう!)

憧「ちょっとだけ、ちょっとだけだから!」スッ

咲「!?だめっ!!」バッ

バサッ

咲「あ…」

憧「あ…」


咲(……ブックカバーが外れて…表紙が露わに……終わった…)


憧「ご、ごめ…」

憧「!?」

憧「……男子高校生の…劣情…?」


憧(…このタイトル…それにこの男同士が絡み合ってる表紙絵…これって……)


憧「あっ(察し)」

咲「……」

憧「……ごめんなさい…」


憧(や、やっちゃった……どおりで頑なに拒むわけだ……)

憧(場を和ませようとしてたとはいえ…100%完全に私が悪い……怒ってるよね…)

咲(見られた……こんなの…『これが私の性癖だよ!』って言ってるようなものだよ…しかも、他人かどうかもわからない相手に…)


咲「……」ズーン

憧「……」


憧(うわ…露骨に落ち込んでる……どうしよう…)

憧(謝りまくったところでこの空気が良くなるわけじゃないし……ここは話題逸らしつつ、褒めて機嫌を直してもらおう!)

憧「…そ、そういえば!み、宮永さんって、なんていうかこう…文学少女って単語がすごく似合うよね!清楚な感じ!な、なかなかいないよ?今の時代!希少価値が高いっていうか……」

憧「ほ、ほらっ!私服もその…素朴で…宮永さん自身の味を最大限に引き出してて…すごくカワイイ!…さ、咲さんかわいい!」

憧「わ、私なんかがこんな派手な服着てても、咲さんには絶対に勝てないっていうか…あはは…」

咲「……」


咲(…えっえっ?何?なんでこの人、いきなりこんな露骨に褒めてきてるの…?)

咲(もしかして…嫌味?…皮肉!?『腐女子キモッwww』『私服だせぇwww』ってこと!?)

咲(……そうだよ。きっとそうだ。こんな可愛くて男子にちやほやされてそうな子が、私に勝てないとか言うはずがない…)

咲(…この人もまた世間と同じようにBLを蔑むんだ……腐女子がどんな思いしてるか知らない癖に!!)

咲「……どこの誰かも分からない人にそんなこと言われたくないよ…」

憧「…え?」

咲「…わかってるよ。腐女子キモイとか思ってるんだよね?まぁダサいって言われるのは別にいいよ?でもね」

憧「ちょ、ちょっと待って!」

咲「なに…?」ムスッ

憧「『どこの誰かも分からない』って…あの…もしかして…私のこと、覚えてない…?」

咲「…あ」

やってしまいましたなあ

憧「……」

咲「……」


咲(しまった…興奮してつい口が滑っちゃった……でも、もういいや…元々この人が本を取ろうとしたのが悪いんだし)

憧(…私って気付いてなかったんだ…)

憧(…そういえばずっと敬語だった…『久しぶり』とか言ってたのは話合わせてただけか…)

憧(…うん、そうだよね…所詮負けたチームだもんね……麻雀弱い高校は眼中になしってか……あはは…なんか……ムカツク)


憧「……阿知賀」

咲「え…?」

憧「阿知賀女子の中堅。あんたんとこの部長と戦った。これでわかる?」

咲さん…腐女子やったのかぁ…

咲「阿知賀……あっ!和ちゃんの友達の!あざら…あらた…えっと……憧ちゃん!」


憧(んん…?)ピクッ


咲「もう思い出したよ!ごめんね?…私、物覚え悪くて…」

憧「……それ、王者の余裕ってやつ?いちいち負けた高校なんて覚えてらんないよね?」

咲「っ!そんな言い方…!」

憧「てか大会で私としずと和が話してるの見てたでしょ?…まさかしずのことも覚えてないわけ?」

咲「さすがに穏乃ちゃんのことは覚えてるよ!大将戦終わったあとに友達になったもん!というか、今でもめぇるとかしてるし」

またチームiPSと淫夢厨の不毛な争いが始まるのか

これは山猿が悪い

憧「えっ?……ふ、ふーん。ま、まぁ当たり前よね。…で?私だけ覚えてないんだ?和と話してたら当然、親友の私の話くらい出てきたでしょ?」

咲「いや、まったくもって」

憧「っ!…ふ、ふぅ~ん。まっ、私と和が親友ってのは変わりようのない事実なんだけどね!」

憧「和と半年しか過ごしていない咲は親友にもなれてないよね!あはは!」

咲「そんなことないよ!和ちゃんとは部活以外でもよく遊ぶし、めぇるだってすぐに返してくれるもん!」

憧「へぇ……じゃあこうしよう。今から同時に和にメール送って、先に返信来た方が勝ち。それでどっちが和と仲が良いか証明できるでしょ?」

咲「……わかったよ」

返信より先に本人がくるだろ

負けフラグビンビンですよアコチャー
だから援交に走ったんだね

憧「…んじゃ…」カチカチカチッ

咲「…っと…」ポチ

咲「…えと…」ポチ

咲「…よっ…」ポチ

憧「……まだ?」

咲「もうちょっと!……よし!」ポチッ

憧「じゃ、せーので送るからね?……せーのっ」カチッ

咲「えいっ」ポチッ

憧「……」

咲「……」

イーマーヲートビダーソー♪


憧(早っ!?私の携帯…じゃない……ということは…)

逝きましたー

気が触れた!
ダンシンフューチャー!

憧「…んじゃ…」カチカチカチッ

咲「…っと…」ポチ

咲「…えと…」ポチ

咲「…よっ…」ポチ

憧「……まだ?」

咲「もうちょっと!……よし!」ポチッ

憧「じゃ、せーので送るからね?……せーのっ」カチッ

咲「えいっ」ポチッ

憧「……」

咲「……」

イーマーヲーヌケダーソー♪


憧(早っ!?私の携帯…じゃない……ということは…)

咲「きた!きたよ憧ちゃん!和ちゃんからのめぇる!」

咲「私の勝ちだねっ!」フフン

憧「ぐぬっ…!じゃ、じゃあ、和からの返信画面見せてよ!」

咲「ほらっ、正真正銘、和ちゃんからのめぇるだよ。あどれすも合ってるでしょ?」スッ


受信
From:わちゃん
件名:そういえばiPS細胞というので同姓の間でも子供ができるらしいです
本文:咲さん?どうしたんですか?結婚しますか?


憧「……」


憧(…いろいろツッコミたいけど、今は置いておこう……)

ペースあげてもいいんじゃない?
人も付いてきたしさるに引っかかる事はないだろ

これは負けても悔しくないな

憧(…まずったなぁ…『今日の待ち合わせって駅だよね?何時だっけ?』は無難すぎたかぁ…)

憧(…とりあえず咲がどんな内容送ったのかが気になる…和の文からして『わぁい!咲、和ちゃんだぁい好き!』とか送ったのかな?)


憧「……咲、送信画面見せてくれる…?」

咲「え?いいけど……はい」スッ


送信
To :わちゃん
件名:
本文:てす  


憧「……」

憧「あのさぁ…」

てすwww

そのメールすらすごい保護扱いになってそうだな

>咲「…っと…」ポチ
>
>咲「…えと…」ポチ
>
>咲「…よっ…」ポチ
>
>本文:てす

うーん、この

カガヤイテーココイチバーン♪

憧「!」

憧「和からだ。『はい。15時ですよ』…まぁこれが普通よね…」

咲「普通…?」

憧「!」

憧「…そ、そう!これが普通なの!あんた、友達にいつも『てす』とか送ってんの?」

咲「…そ、そういうわけじゃないけど…」

憧「でしょ?ちゃんと会話になるような文にしなきゃ!…だから、今の勝負はナシ!ノーカン!」

咲「えー」

憧「というわけで、今度は…しずにメールを送ることにしよう!」

咲「えっ!?それじゃ私が不利だよっ!」

>咲「…っと…」ポチ ←て
>
>咲「…えと…」ポチ ←す
>
>咲「…よっ…」ポチ ←送信

おい…穏わかってるよな(´;ω;`)
アコチャーにマジで援交に走ってしまうぞ

憧「咲と和はいつも会ってるんだから返信早いの当然!さっきは私が不利だったのよ?」

憧「あんた、しずとも友達になったんでしょ?なら問題ないじゃん!」

咲「うぅ…わかった…やってみる」


憧(…よしっ!なんとか丸めこめた!…和はアレだったけど、しずなら確実に私が勝てる!…負けたまんまじゃ悔しいからね…)


憧「あ、今度は『てす』とかナシだから。ちゃんと友達に送るような内容ね!」

咲「友達に送るような内容……うん」

憧「……」カチカチカチッ

咲「…んー」ポチ

咲「…あ…」ポチ

咲「とっ…」ポチ

咲「…んん」ポチ

憧「……」

咲「……できた!」ポチッ

憧「じゃあ、いくよ?……せーのっ」カチッ

咲「それっ」ポチッ

憧「……」

咲「……」

イーマーヲーヌケダーソー♪


憧(また早っ!!…この着信音…まさか…)

>>1の段階で返事がないんですが、それはいいんですかねぇ……

咲「きたっ!穏乃ちゃんからだ!」

咲「また私の勝ちだね!」ドヤァ

憧「ぐぬぬ……み、見せてっ!」

咲「はい」スッ


受信
From:おんのちゃん
件名:すみません
本文:いや別に嫌というわけじゃなくて…その…勘弁してください…


憧「……」

穏…(´;ω;`)

メールの内容何があった…

憧(…しずが怯えてる…もしかしてこの子…『お金、貸してくんない?ゴッ』とか送ったんじゃ…)


憧「……送信画面…」

咲「またぁ?今度は言われた通り普通だよ?…はい」スッ


送信
To :おんのちゃん
件名:
本文:いっしょにまーじゃんたのしもうよ!


憧「……」

憧「あー…うん…えっと」

そら(こういうメールを返すのも)そう(当然)よ

友情より恐怖が上回ったのか

返信が早いのも残当
何をさておいても返信しないと麻雀を楽しまされるからな

穏乃は山に行くとき携帯を持ち歩かないんだよなあ
ソースは番外編

楽しいのは咲だけなんだよなあ

カガヤイテーココイチバーン♪

憧「!」

憧(『憧ぉ…今どこにいるの?…なんか一人じゃ不安になってきた…』……うん。カタカタしてるのが目に浮かぶわ…)

憧(まったく…ずっと『どこにいるの?ちゃんと待ち合わせ場所覚えてる?』って送ってたのに、不安になった途端これだから…)

憧(はぁ…かわいいなぁ……でも、しばらく不安になっててもらおう。これは私のメールを散々無視したお仕置きなんだから!)


咲「…不正なんてなかったよね?今度こそ私の勝ちでいいの…?」

憧「え、ああ、そうだね。うん、咲の勝ち」

咲「やった!勝ったよ!」

憧「……あれ?…そういえば私達、なんで勝負なんかしてたんだっけ?」

咲「えっ?…えっと……なんでだっけ?」

>>111
わちゃんと遊ぶ
わちゃんと魔王は友達
魔王怖い
山が呼んでる←あっ(察し)

憧「……」

咲「……」


憧(…なぜか和にメールを送ることになってて…)

咲(…なぜか穏乃ちゃんにメールを送ることになって…)


憧「……まっ、いっか!」アハハ

咲「そうだね!どうせどうでもいいことだよね!」アハハ

グゥ~

咲「あ…お腹なっちゃった…えへへ」

憧「そうかぁ…そういえばお昼まだだったなぁ…」

咲「私も……あ!じゃあ今からお昼食べに行かない?」

憧「おっ!いいね!行こっ!」

咲「うーん…この近くだと…ショッピングモールのフードコートになるけど…いい?」

憧「おっけー!…じゃ、行きますか!」

ショッピングモール――フードコート――


憧「……ごちそうさま」

咲「ごちそうさま」

憧「ふぅ、お腹一杯!」

咲「あはは。食べ過ぎたかも」

憧「長野にもこんな大きなショッピングモールがあったんだねー」

咲「む。それ、長野バカにしてる?」

憧「ごめんごめん」アハハ

憧「…そうそう!来る途中見てたんだけど、ここって結構有名なブランドのショップが揃ってるよねー」

咲「うん。和ちゃんとお買い物する時はだいたいここだよ。和ちゃんの好きなフリフリな服がここぐらいにしかないんだって」

憧「あはは、確かに和のフリフリな服はそこらの店には置いてないよね」

咲「…服……あっ!」

憧「ん?どしたの?」

咲「思い出した!さっきの会話!…私、憧ちゃんに『私服ダサい』って言われた!!」

憧「えっ!?…私…そんなこと言った…?」

咲「言ったよ!!……たぶん」

憧「思い出してないじゃん!」アハハ

咲「むぅ…言われた気がするんだけどなぁ…」

憧「あ!それじゃ今からショップ見て回らない?…コーディネートしてあげるよ!お詫びってことで」

咲「ほんとに!?行こう行こう!……ん?あっ!ということはやっぱりダサいと思ってたんだ!」

憧「あはっ、だからお詫びだって」

咲「むぅ~」

アライグマちゃんは関係無いよね!

ショッピングモール――ブランド『AGURITUBE』ショップ――


咲「うわぁ…派手な服がいっぱいだよ…」

憧「そう?普通だと思うけど」

咲「だって…ほら、これとか露出すごいよ…手品とかできそう…なんとなく」

憧「あはは、手品って!…まぁ私もこれはナイと思うわ」

咲「でしょ?…あっ!これかわいい!ね、見て!」

憧「Tシャツ?…あ……アライグマのプリント…このブランドだったんだ…ショック」

咲「えー、かわいいのに…」

憧「そんなのより!…このワンピースは?かわいくない?」

咲「うーん…かわいいけど、肩の部分の露出が…」

憧「それじゃこのチュニックは?これだったら露出少ないし、派手じゃないでしょ?」

咲「あ…かわいい…これ、いいな!」

なんでや、アライグマ悪く無いやろ!

憧「よし!じゃ、試着してみよう!ほらっ、行った行った!」

咲「うんっ!」

シャーッ

咲『えっと…こーやって…んしょ』モゾモゾ

咲『あ…』

憧「どうしたの?」

咲『これ…丈が短いよ…下が見えちゃう…』

憧「ああ、それ、パンツと合わせるやつだから」

咲『…パンツ…?なにそれ…?』

パンツ履かない世界じゃ

憧「…もしかしてパンツも知らないの?…ズボンのことだよ」

咲『!…し、知ってたよ!…というか試着する前に言ってよ!』

憧「あはは!ごめんごめん!…えっと、合いそうなパンツは……うん、これかな!」スッ

憧「開けるよー」

シャーッ

咲「うぅ…」モジモジ

憧「……」ジー

咲「……早くパンツ!」

憧「あは、似合ってる!…特にモジモジしてる姿が」スッ

咲「もう!」

シャッ!

憧「冗談、冗談!」アハハ

咲『うぅ~……』モゾモゾ

咲『……よし!』

シャーッ

咲「……ど、どうかな?」

憧「おお!いい感じ!すごくかわいい!」

咲「んん…そう?じゃあ、これ一式買っちゃお」テレテレ

憧「うん。これだったら誰もダサいとか言えないよ!」

咲「あははっ。じゃ買ってくる!」


アリガトウゴザイマシター!


咲「ふふふ。いい買い物した」

憧「ふふん!憧ちゃんに任せればこんなもんよ」

咲「あは、調子乗ってるー」

憧「…んー、まだ少し時間があるね……そうだ!ゲーセン寄ってこ!」

咲「ゲーセン…?うん!なんか楽しそう!」

ショッピングモール――ゲームセンター――


咲「あっ!憧ちゃん!見て見て!エトペン!」

憧「あ、ほんとだ。これって和が持ってるのと同じやつ?」

咲「そうだね、大きさも形も一緒だ」

憧「……ぷっ…くくく」

咲「え、どうしたの?急に笑い出して」

憧「…いやぁ、和がムキになってエトペン取ろうとしてる姿思い浮かべちゃって…くくっ」

咲「ははっ、なんかシュールだ!」

憧「でしょ?……あ、こっちのは『悪魔コスプレセット』だって!…咲、似合うんじゃない?」

咲「ああー、私『悪魔』だの『魔王』だの言われるの結構気にしてるんだからね?」

憧「あはは、私も前はそう思ってたよ!今は違うけどね。小動物って感じ」

咲「ぶー。…でもこれ、憧ちゃんのほうが似合うんじゃない?ほら、憧ちゃん小悪魔っぽいし」

憧「おっ、言うねー。……じゃあさ、私がこれに挑戦して、取れたら咲が着るってのはどう?」

咲「ええー……でも…難しそうだよこれ?」

憧「楽勝、楽勝!まぁ見てなって!」チャリン

ウィーン…スカッ

憧「あれ…?もう一回!」チャリン

ウィーン…スカッ

憧「あれれ?もっかい!」チャリン

ウィーン…スカッ

憧「……」

咲「あれぇ?楽勝じゃなったの?和ちゃんのこと言えないよ?」

憧「う、うるさいなぁ!…じゃ咲もやってみてよ!」

咲「私!?…うーん…できるかなぁ…」チャリン

ウィーン…ガシッ!…ガコン!

憧「あ…」

咲「やった!取れた!」

憧「むぅ…」

咲「じゃあ、約束どおり、この『悪魔コスプレセット』着てね?」

憧「…えっ…?まじ?私着るとか一言も…」

咲「ほらっ!取れた衣装着れるとこあるよ?それでプリクラ撮っていいみたい!」

憧「ちょっ……」

シャーッ

咲「あ、私もさっき買った服着ちゃお」モゾモゾ

憧「うー…わかった!着ればいいんでしょ!完璧な小悪魔になってやる!」モゾモゾ

シャーッ

憧「…どうよ」

咲「ぷっくく…うん、かわいい」

憧「ぬぬぬ……さ、早く撮っちゃおう!」チャリン

咲「ほら笑って笑って!」

パシャッ

憧「…もう吹っ切れた…えいっ」

咲「あ、セクシーポーズだ」アハハ

パシャッ

憧「…今だっ!」スッ

咲「あっ!角カチューシャ付けないで!」

パシャッ…

       {   !         ____ |
ィ彡三ミヽ  `ヽ         ,.' ´        |
彡'⌒ヾミヽ   `ー   {少′  / ,i  l ト、 |
     ヾ、       Y ノ└ /// | l| | ハ|
  _    `ー―'  イ ⌒ / | { | 从、| }|

彡三ミミヽ         { | l |ィ爪 {(リ八「ノ.|
彡'   ヾ、    _ノ.リ、_! l リィチfト::::::::::::'行|

      `ー '      l_,以 { ヒtリ:::::::::::::::ヒz|
 ,ィ彡三ニミヽ  __ノ...「 l 「ト'"   '     '|
彡'      ` ̄      } } ハ   -=-   |
        .___ノ ./ /,イ| |l>、    ,ィ|
   ,ィ彡'       / /リ |:! !仏ィ_〕¨   . | 、/
ミ三彡'       /⌒/ / r廾 .|「{: |-、  __| |  /
      ィ=- '   〈 イ ∧V /:.:.: :|__´__(二つ/
    ,ィ彡'.      ..} } /`Y'| {:.:.:.:.:.l    /(二⊃―、
  / /.       /.j/ }`ー冫j\:.:.:|  /.:: ト、二)
彡'     __,ノ    ト ン′`ヾ >-r'< `ト-' \

…カコン

憧「出てきた出てきた……角付けられたからって捨てないでよ?」

咲「…うん。大切にする…」

憧「さっ、さっさと着替えよ!」

咲「あ、私はこのままでいいや。これ気に入ったし!」

憧「そう?よかった!」

シャーッ

咲(…憧ちゃん。強気で今どきのギャルっぽくて…でもとっても優しくて……この服も憧ちゃんの存在も、根暗な私を変えてくれた…そんな気がする!)

憧(咲…インハイでの印象はまさに『魔王』…でもこうやって遊んでみると、意外に抜けてるとこも見えてきて…あははっ…いじりがいのある素直な女の子だった!)モゾモゾ

咲・憧(また…いっしょに遊びたいなぁ!)

画像が欲しいです

シャーッ

咲「…あー…結構長い時間遊んじゃったね。もう14時30分だ」

憧「…うそっ!14時30分!?やばっ!早くしず迎えに行かないと!」

咲「…そっか……あ……」

憧「うん?」

咲「あの……今日はありがとう。楽しかった。…その…良かったら…また遊びに…」

憧「ふふっ、私達もう友達でしょ?また遊ぼう!」

咲「う、うん!」パァッ

憧「あ!…ねっ、ちょっと携帯貸してくんない?」

咲「ん?いいけど…なにするの?」

憧「……」ポチポチ…カチカチカチッ

憧「…よし」

憧「今、咲のアドレスに空メール送っといたから。登録しておいてね!」

咲「う、うん!…えと…それじゃ…また!」

憧「ん!またね!」ダッ

咲「……」

咲「……」ポチ

咲「……」ポチ

咲「……」ポチ

咲「…とーろくっ」ポチッ

イーマーヲーヌケダーソー♪

咲「!」


受信
From:どうちゃん
件名:今日は咲と仲良くなれてよかった!
本文:大事なこと言い忘れてた!15時から駅で和と待ち合わせして遊ぶ予定なの。咲も来てよ?というか来い!(笑)そこからだったら駅ってすぐでしょ?私もしず連れてすぐ行くから!

あと…『どう』で変換するより『あこがれ』で変換して『れ』を消したほうが早いからね?というかまず変換の仕方から教えなきゃね…後で教えてあげる!


咲「……あはっ」

咲と美穂子ってどっちが酷い機械音痴なの?

咲「……えと」ポチッ

テルルルルルル…ガチャッ

和『もしもし?咲さん?どうかしました?結婚しますか?』

咲「いや、しないよ。……今日って阿知賀の子たちと遊ぶんだよね?」

和『え?…はい、そうですけど』

咲「あの…私も行っていい…?」

和『えっ!?私はかまいません…というかむしろ大歓迎です!』

咲「ありがとう!」

咲ちゃん…安心携帯使ってるのか…(´;ω;`)
美穂子…美穂子…

和『でもいいんですか?…穏乃は大将戦で面識があるからいいとして…』

和『憧は…咲さんから見れば、友達の友達っていう位置で…ほぼ他人ですよ?』

咲「…ううん。それは違うよ、和ちゃん」


咲(そう。他人じゃない。私を蔑む声があってもあの子ならきっと……こう言ってくれる)


咲「友達の友達は……」


『友達の友達が魔王w?ないないwww私の友達の友達は……』


咲「『友達だよ!』」


カン!

支援やらさるよけありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom