アルティメットまどか「さやかちゃん、修行だよ!」 (128)

円環の理の世界

アルティメットまどか「ただいまー…」

さやか「毎回、大変だねー。魔法少女を円環の理に導く仕事も」

アルティメットまどか「辛いけど、私しかできない仕事だからね。私が頑張らないと魔法少女のみんなを絶望から救う事ができないもん」

さやか「偉いねーまどかは」

アルティメットまどか「今日はお風呂入ってすぐに寝よ…」

さやか「…あのさあ、何かあたしにも手伝える事ない?」


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アルティメットまどか「え!さやかちゃんが?」

さやか「うん、親友のまどかがこんなに仕事で体をクタクタにしてるのに、あたしだけ何もしないなんて無理だよ」

アルティメットまどか「ありがとうさやかちゃん。その気持ちだけで嬉しいよ」

さやか「いやいや、遠慮するなって!気持ちだけじゃなく行動で示したいんだよ」

アルティメットまどか「親友のさやかちゃんが私の傍にいてくれるだけで、私は元気になれるんだよ」

さやか「まどかったら嬉しい事言ってくれるじゃないの!ますます、まどかの力になりたくなるよ!」

アルティメットまどか「そこまで言うなら…」

次の日

魔法少女「お金もない!彼氏もいない!宿題もできてない!お母さんに怒られた!虫歯が痛い!深爪した!」

魔法処女「絶望したー!!!」

アルティメットまどか「大丈夫だよ、あなたの絶望は私が全部受け止めるから」

さやか「円環世界は良いとこだよ!」

円環の理の世界

さやか「魔法少女を円環世界に連れていくだけなら、楽勝だね」

アルティメットまどか「こっからが本番なんだよ、さやかちゃん…」

さやか「え?」

魔法少女「…呪ってやる…世界の全てを呪ってやる!」

アルティメットまどか「落ち着いて!もう誰も呪わなくていいんだよ!」

魔法少女「うぅぅ…」

さやか「たいした事で絶望してない癖にこの子何言ってんの?」

アルティメットまどか「ちょっとさやかちゃん!」

魔法少女「うわあああああああん!!!絶望してやるー!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

さやか「これってまさか…」

パリーン!!

魔法少女のソウルジェムが真っ黒に染まり、破裂した!

魔女「ヴァアアアアアアアアアアアア!!!」

アルティメットまどか「もう!さやかちゃんがあんな事言うから魔女になっちゃったじゃない!」

さやか「ええ!!?」

アルティメットまどか「円環世界に連れてきても、時たま魔女になる事があるから、そうしないようにケアするのが大変なんだよ!」

さやか「ごめーん!まどか!」

さやか「どうすりゃいいの?」

アルティメットまどか「魔女を一度倒してからじゃないとこの子の呪いを取り除く事はできないよ!」

さやか「こうなりゃ、実力で名誉回復するしかない!魔法少女にヘンシーン!」

さやか「とりゃあああ!!」

魔女「ヴァアアアアアアア!!!」

バチコーン!!

さやか「うわあ!!あっさりやられたー!!」

アルティメットまどか「さやかちゃーん!!さっきから足引っ張ってばっかだよ!!」

?「これだから、新人に女神さまのお手伝いをさせるのは反対だったのです」

?「シャボンランチャー!!!」

ブワワワ!

魔女「ギャアアアアア!!」

?「今なのです、女神さま!」

アルティメットまどか「ありがとうなぎさちゃん!」

アルティメットまどか「もう誰も恨まなくていいの。誰も、呪わなくていいんだよ。あなたの呪いと絶望は、私が受け止めてあげるから…」

さやか「ああ!魔女が魔法少女へと変わっていく!!」

魔法少女「うぅ…」

さやか「あの顔は! さっきまでの怒りと憎しみにゆがんだ顔ではないッ! 母親と会話する娘のようにやすらいでいる顔だ!」

アルティメットまどか「もう大丈夫だからね…」

魔法少女「…はい」

さやか「なるほど。こうやって魔法少女の絶望と呪いを受け止め円環の理へと導いているのか」

なぎさ「なるほどじゃないのです!あなたのせいで、危ないとこだったんですよ!」

さやか「うぅ…めんぼくない…でも、こんな小っちゃい子に説教されるなんてあたし情けない…」

なぎさ「小っちゃくないのです!」

さやか「いや、小さいよ」

なぎさ「新人の癖に生意気なのです!先輩の言う事はよく聴けって、人間の時に教えられなかったのですか!」

さやか「やっと就職したはいいけど、年下の上司にへこへこしないといけない人の気持ちが今ならよくわかるよ…」

アルティメットまどか「まあまあ、なぎさちゃん。円環世界は一応平等って事になってるから(私以外)、さやかちゃんと仲良くしてね」

なぎさ「女神さまは甘すぎるのです!」

アルティメットまどか「チーズあげるから」

なぎさ「わーい!さやかと仲良しになるです!」

さやか「やっぱりあたしって弱いのかなあ…。はぁ…なんか自信喪失しちゃうな…」

アルティメットまどか「…」

アルティメットまどか「修行だよ!さやかちゃん!」

さやか「え!?」

アルティメットまどか「修行するんだよさやかちゃん!さやかちゃんは確かに弱いよ!幼女のなぎさちゃんに負けるぐらい弱いよ!」

さやか「うぉおお!痛いとこズバズバ言わないで!」

アルティメットまどか「今は確かに弱い、なら強くなればいいんだよ!」

さやか「でも、あたしが強くなるより他のもっと強い魔法少女に手伝ってもらった方が…」

アルティメットまどか「私はやっぱり手伝ってもらうなら親友のさやかちゃんがいい!だから強くなろうよ、さやかちゃん!」

さやか「…わかった!あたしも親友の力になりたい!だから強くなるよ!」

さやか「円環世界で修行か…まるで界王様のとこで修行する悟空みたいだね」

なぎさ「いいとこ界王様のとこで修行するヤムチャじゃないですか?」

さやか「何をー!!この子ちょくちょくあたしに向かって毒吐くなあ」

アルティメットまどか「なぎさちゃーん?仲良くしないと今晩はチーズ抜きだよ?」

なぎさ「さやかなら、すぐに強くなって界王拳も元気玉も覚える事ができるのですよ!」

さやか(親友とはいえ神様は怒らせないようにした方が良いな…)

さやか「まどか直々に修行の相手をしてくれるんだから、すぐに強くなれるよね!アルティメットまどかの修行を受けるんだからアルティメット悟飯ぐらい強くなれるかな」

アルティメットまどか「ごめん、さやかちゃん!私がさやかちゃんの修行の相手をする事はできないの!」

さやか「え!?何で?」

アルティメットまどか「円環の理としての仕事があるから、さやかちゃんの修行に時間を割く余裕はないの、ごめんね」

さやか「それじゃあ、一人で修行しないといけないの?」

アルティメットまどか「その点は大丈夫!この世界にはそういうのにうってつけの人達がたくさんいるから!」

アルティメットまどか「さやかちゃんをビシビシしごいてくれるのはこの人達だよ」

ゲルトルート「よろしく!」

なぎさ「よろしくなのです!」

エリー「よろ…」

エルザマリア「よろしくお願いします」

さやか「なぎさも付き合ってくれるんだ」

なぎさ「先輩が後輩を鍛えるのは当たり前なのです」

さやか「ありがとう、なぎさ」

なぎさ「本当は女神さまがさやかの修行を手伝ったら、チーズをくれると言ったからなのですけど、黙っとく事にします」

さやか「全然黙れてないぞ」

さやか「ゲルトルートさんもエルザマリアさんエリーさんもよろしくお願いします!」

ゲルトルート「それにしても久々だな、美樹さやか」

エルザマリア「まさか、美樹さやかさんとこういう形で再会するとは思ってませんでしたね」

エリー「本当に久々…」

さやか「え?初対面のはずじゃあ…」

ゲルトルート「何だ、覚えていないのか」

なぎさ「なぎさの事も覚えて無かったですからね」

エルザマリア「流石にこの姿じゃ、仕方ありませんよ」

エリー「ちょっとショック…」

さやか「???」

ゲルトルート「なら、この姿を見せるしかないな!魔女にヘンシーン!」

なぎさ・エリー・エルザマリア「ヘンシーン!!!」

さやか「わわわ!!!」

4人の魔法少女たちは魔女へと姿を変えた!

薔薇園の魔女Gertrud「覚えているだろ、巴マミと私が戦っていたのを」

さやか「あのグロい魔女!」

薔薇園の魔女Gertrud「グロいとか言うな!結構気にしてるんだぞ!」

お菓子の魔女Charlotte「そして私がマミをパックンチョした魔女です」

さやか「あれは今でもトラウマだわ…」

ハコの魔女H.N. Elly「さやかにやられた…」

さやか「あたしが初陣の時の魔女だね」

影の魔女Elsa Maria「同じくさやかさんに斬られました」

さやか「いやあ、あん時は色んな意味で張り切っちゃってたからねぇ」

薔薇園の魔女Gertrud「変身カイジョー!」

お菓子の魔女Charlotte「カイジョー!」

ハコの魔女H.N. Elly「カイジョー!」

影の魔女Elsa Maria「カイジョー!」

ボワワーン!!!!

4体の魔女は魔法少女へと姿を変えた。

さやか「わ!今度は魔法少女に戻った!」

ゲルトルート「美樹には、まず魔法少女から魔女へと変身する方法を学んでもらう」

アルティメットまどか「それじゃあ頑張ってね、みんな!」

さやか「質問いいですかゲルトルートさん?」

ゲルトルート「質問はいい、だが私を呼ぶ時は名前ではなく教官と呼べ!」

さやか「ええ!まどかからこの世界は平等だって聞いたのにー!?」

ゲルトルート「確かに日常生活の中ではそれでいい、だが今は訓練中だ!訓練に必要なもの、それは一に規律、二に規律、三も規律で、四、五、六、七、八、九も規律だ!」

さやか「ええ!何それ軍隊じゃん!」

なぎさ「また、始まったのですゲルトルートのしごきが」

エルザマリア「何でもどっかの軍隊で魔法少女やってたって噂ですからね、彼女は」

エリー「怖い…」

ゲルトルート「いいか美樹!私の魔女の性質は『不信』だ!ある時、私は疑心暗鬼となり人を信じる事ができなくなった…。だから、私はルールとなる規律を信じるようになったのだ!規律が守られていれば人を信じる事ができる!規律が守られていれば人を疑わずにすむのだ。わかったか美樹!」

さやか「はいはーい、わかりましたー」

ゲルトルート「『はい』は一回!」

さやか「はい…」

ゲルトルート「それで質問とは何だ美樹?」

さやか「あのですね、魔女に変身する事が強くなる事とどう繋がるんですか、ゲル…じゃなくて教官」

ゲルトルート「良い質問だな美樹、それでは逆に私から質問だ。魔女と魔法少女はどっちが強いと思う?」

さやか「うーん…やっぱり魔女かな…いや、魔女だと理性がなくて上手く戦えないかもしれないし、それに魔法少女は魔女を倒せるわけだし…」

エルザマリア「難しく考えないで下さいさやかさん。あなた自身が魔法少女だった時と魔女になった時はどっちが強かったですか?」

さやか「魔法少女の時は杏子に負けかけて、魔女の時は杏子を押してた。という事は魔女の方が強い!」

エリー「正解…」

ゲルトルート「元となった人間が同じ魔法少女と魔女が戦った場合、魔法少女には頭脳があるから魔法少女が勝つ時もあるが、単純な力だけでいえば魔女の方が上だ」

さやか「だから、魔法少女としての理性を保ちつつ魔女に変身する事ができれば、滅茶苦茶強くなるってわけだね!」

なぎさ「そのとおりなのです!」

さやか「で、どうやったら魔女になれるの?」

ゲルトルート「自分が魔女になった時の事を思い出してみろ」

さやか「…」

さやか「正直、鬱になるから思い出したくないんだけど…」

エルザマリア「そのとおりです、その気持ちが魔女になる力となるんですよ!」

さやか「えっ?」

なぎさ「ネガティブな感情、つまり呪いこそが魔女の原動力なのです」

エリー「だから鬱になれば魔女になれる…」

(確かに私は何人か救いもしたけどさ、だけどその分、心には恨みや妬みが溜まって。一番大切な友達さえ傷付けて)

(誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。私達魔法少女って、そう言う仕組みだったんだね)

(あたしって、ほんとバカ)

さやか「今、思い出してきただけでも鬱になってきた…」

エルザマリア「そうです!その調子です!」

ゲルトルート「いいぞ!もっと鬱になれ!」

エリー「鬱になれー…」

なぎさ「頑張れーなのです!」

さやか「鬱になるのを頑張れ言われても…」

さやか「うーん…」

さやか「…」

なぎさ・ゲルトルート・エリー・エルザマリア「…」

さやか「…何か思ったより鬱にならないや、たはは」

なぎさ・ゲルトルート・エリー・エルザマリア「え!?」

さやか「何ていうか、割とふっ切ってしまったっていうか…」

ゲルトルート「どういう事だ、おい!」

さやか「まどかのおかげで最後に恭介の演奏も聴けたし、何というか満足しちゃったのかな?」

エルザマリア「はぁ…女神様も余計な事をしてくれました…」

なぎさ「ふっ切るなんてそんなのあんまりです!」

エリー「もっと引きずれば良かったのに…」

さやか「うぉおい!!あんたら何酷い事言ってんの!?」

ゲルトルート「済んだ事は仕方が無い。美樹には代わりに鬱になる事を考えてもらおう」

なぎさ「何かないのですか?」

さやか「うーん…困った事に、無いんだな、それが」

エルザマリア「えええ!!」

なぎさ「魔法少女になる前はどんだけ幸せ馬鹿な人生送ってきたのですか、さやかは」

エリー「腹が立つ…」

さやか「君達のせいで怒りはわいてくるぞ」

さやか「お!そういえばあった!」

エルザマリア「何ですか、それは?」

さやか「あたしにね、幼じみがいたんだよ」

なぎさ「幼じみですか、これは期待できますよ。幼じみといえば、NTR、事故死など鬱なエピソードに事欠きませんからね!」

さやか「嫌な幼女だね、この子は…」

エリー「それで?」

さやか「その子、ヴァイオリンをやってたんだけど、ある時、事故でヴァイオリンが弾けなくなっちゃったんだ。そん時はあたしも、凄く落ち込んだな。何で、恭介がこんな目にって」

ゲルトルート「そいつは良い鬱エピソードだ!きっと魔女に変身するのを促進してくれるに違いない!」

さやか「あーでも、よく考えたら、魔法少女になった時、その子の腕を治しちゃったから、あんまり鬱な気分にならないや」

なぎさ・ゲルトルート・エリー・エルザマリア「ズコー!!!!!」

さやか「ごめん、ごめん」

さやか「それじゃあ参考に聞くけど、みんなはどんな鬱エピソードで魔女になるの?」

ゲルトルート「聞きたいか美樹?」

さやか「うん」

ゲルトルート「色んな事を経験したけど、一番辛かったのは妹を死なせてしまった事だ…。私の力が足らなかったばかりに…」

さやか「それは辛かったね…」

ゲルトルート「わかるか美樹!妹は本当に素晴らしい妹だった!薔薇が好きで、あの子のために薔薇園を作ったんだったな。妹はもうたいそうな喜びようで、「お姉ちゃん、大好き!」って言ってくれたのだ。その時の私は天国にも昇るような気持ちで…」ペラペラ

エルザマリア「妹さんの話になると凄く長くなるので、スルーして下さい」

さやか「うん、わかった」

さやか「なぎさは?」

なぎさ「チーズが無くなってしまった事を想像するだけで、鬱になるのです」

さやか「そ、そうなんだ…」

さやか「エリーは?」

エリー「たくさんあって答えられない…」

さやか「何か、ごめん…」

さやか「エルザマリアは?」

エルザマリア「そうですね…色々ありましたけど、やっぱりさやかさんに滅茶苦茶に斬られた時ですかね…」

さやか「あの時はごめん…」

さやか「正直、どれも参考にはならなかったな…」

エルザマリア「こうなったら仕方ありませんね…」

ゲルトルート「あれをするしかないか…」

なぎさ「ひぃ!あれを使うのですか!?」

エリー「ガクガクブルブル」

さやか「何なのあれって!?」

今回はここまでです。
続きはまた今度!

「何で、蛍すぐ死んでしまうん?」

さやか「節子…」

ゲルトルート「火垂るの墓視聴…」

なぎさ「しかも、魔女化するまで何回でも視聴させるのです…」

エルザマリア「これは鬱になりますよ…」

エリー「可哀そうに…」

さやか「節子、何舐めとるんや。これおはじきやろ。ドロップちゃうやんか…」

ゲルトルート「おお!美樹の顔が鬱で、真っ青に!」

なぎさ「これはついに来たのですか!」

パリーン!

エルザマリア「さやかさんの体から大きな呪いが溢れてきています!」

エリー「これがさやかの魔女…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「あたし魔女になってる!!」

ゲルトルート「やったな美樹!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「あらためて魔女になった姿を見ると…全然可愛くねえ!!なんかグロい!」

ゲルトルート「その気持ちはわかるぞ美樹!」

なぎさ「なぎさは全然、そんな事ないのですけどねー」

エルザマリア「ですよね」

エリー「だね…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「あんた達の魔女形態は割と見れる姿してるからねー」

ポン!!

さやか「わ!」

さやか「戻っちゃった!」

ゲルトルート「流石に魔女状態を維持する事はまだできないか」

さやか「もっと訓練つまないといけないわけね」

エルザマリア「魔女の力を上手くコントロールできれば、自分の体を魔女に変化させるだけでなく、魔女を自身の体から切り離しコントロールして操る事もできます」

さやか「何それ!スタンドみたい!カッコイイ!」

なぎさ「スタンド?電気スタンドの事なのですか?」

エリー「多分さやかはジョジョの奇妙な冒険という漫画に出てくるスタンドの事を言ってるんだと思う…」

さやか「エリーも知ってるの!嬉しいな!この世界、ジョジョ読んでる人が少なくてさ」

ゲルトルート「エリーは漫画とかアニメとか、そういうの好きだからな」

エリー「///」テレテレ

ゲルトルート「さあ、余計なおしゃべりは終わりにして訓練再開だ!」

さやか「えー!休憩させてよー!何十回も火垂るの墓を見て、身も心も疲れているんだよー!」

ゲルトルート「あの程度で根を上げるとは情けないぞ美樹!」

さやか「スパルタすぎるよ教官!」

エルザマリア「ゲルトルートさん休ませてあげて下さい。さやかさんは疲れていますよ。強くなる前に体を壊してしまえば元も子もありません」

ゲルトルート「むむむ…まあ、エルザマリアの言う事も一理あるな。今日は休んでいいぞ美樹」

さやか「はーい」

さやか「ありがとう、エルザマリア」

エルザマリア「いえいえ」

ゲルトルート「それじゃあ、今日は解散!」

さやか「エルザマリアは優しい子だね」

なぎさ「さやか」

さやか「うん?」

なぎさ「エルザマリアには気をつけた方が良いのですよ」

さやか「え?」

なぎさ「エルザマリアはああ見えて、かなり怖いですから」

さやか「あんなに良い子なのに!?」

なぎさ「今にわかりますよ」

さやか「円環の理の中でも個別に部屋があるってのは良いね!本当、まどかは導かれた魔法少女のケアを考えてくれているよ」

エルザマリア「さやかさーん!」

さやか「エルザマリアじゃん、どしたの?」

エルザマリア「さやかさん、疲れていると思って、代わりに私が料理を作りに来たんです」

さやか「ええ!いいよいいよ、そんなの」

エルザマリア「いいえ、遠慮しないで下さい」

さやか「それじゃあ、お言葉に甘えちゃおっかな」

エルザマリア「それではお台所はお借りします」

さやか(本当にこの子は良い子だなあ、どこに怖いとこがあるんだよ…)

エルザマリア「はい!できました!」

さやか「野菜ばっかりだね…肉とかお魚とかはないのかな?」

エルザマリア「まあ、さやかさんったら!動物を食べようと言うのですか!それは殺生ですよ!女神様のおひざ元にいる我ら円環の理に導かれし魔法少女はそんな事はしてはいけません!」

さやか(まどか、普通に昨日ハンバーグを美味しそうに食べてたよ…)

エルザマリア「それに野菜や穀物は健康に良いですから、さやかさんの体のためにもなります!」

さやか「そ、そうなんだ。あたしの体の事気使ってくれてありがとう…」

エルザマリア「いえいえ、当然の事をしたまでです」

さやか(まあ主義主張は人それぞれだからね…何だかんだいっても良い子だよ、この子は)

エルザマリア「さやかさん、お疲れでしょう。マッサージをしますよ」

さやか「お!悪いねぇ」

エルザマリア「それっ!」

さやか「痛っ!痛たたた!ごめん、エルザマリア!ちょっと緩くして!」

エルザマリア「何を言ってるのですかさやかさん!痛いからこそ効くんですよ!それっ!」

さやか「痛い痛い痛い!!!!」

さやか「テレビでも見よっと」

エルザマリア「駄目です!さやかさんはさっきの訓練で長時間の視聴をしました。テレビなんてもっての外です!」

さやか「えー…」

さやか「それじゃあ、何かトランプでもする?」

エルザマリア「駄目です!体力を回復するためにすぐに睡眠をとるべきです!」

さやか「…わかったよ」

エルザマリア「じゃあ、私がさやかさんのために子守唄を歌いますね!」

エルザマリア「ねんねんころり~よ♪」

さやか(眠れねぇ…)

次の日

さやか「昨日は酷い目にあった…」

なぎさ「だから言ったのですよ」

エリー「エルザマリアの性質は『独善』だから…」

さやか「なるほど…」

エルザマリア「さやかさん、おはようございます!さやかさんの健康のために、私特性の青汁を作ったんですよ!飲みましょう!」

さやか「(凄くまずそう…)や、やめとくよ…」

エルザマリア「遠慮なさらずに、さあ!」

さやか「ひぃ!」

なぎさ(女神さまに報告して、エルザマリアを止めてくれるよう頼んだ方が良さそうですね…)

ゲルトルート「よし、今日も訓練をするぞ」

さやか「また火垂るの墓を見るの?」

ゲルトルート「今日は耳をすませばだ!」

さやか「ひぃい!そっちは別の意味で死にたくなる!!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「魔女になったはいいけど、どうやって魔女状態を維持するの?」

ゲルトルート「集中力を高め、魔力をコントロールするんだ!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「なるほど、集中か…」

なぎさ「さやかー」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「何ぃー?」

なぎさ「あっちょんぶりけーなのです!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ぷっ!!何、その変な顔www」

ポン

さやか「あっ」

ゲルトルート「こらぁ!!」

なぎさ「スタコラサッサなのです!」

エリー「目をつむり、耳をふさげば、集中できるようになると思うよ…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「なるへそー、それじゃあ目をつむって、耳をふさぎ、集中…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「…」

ゲルトルート・なぎさ・エリー・エルザマリア「…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「くかー…ZZZ」

ゲルトルート「寝るなぁー!」

さやか「こうして、あたしは愉快な仲間達の協力のもと、訓練を続けた」

さやか「色々苦労する事もあったけど、楽しくできたかな」

さやか「それにはみんなの協力が大きかったよ。何だかんだいっても、みんな良い奴だもんね」

さやか「スパルタだけど、面倒見の良いゲルトルート」

さやか「ちょっと生意気だけど、無邪気で可愛らしいなぎさ」

さやか「暗くて口数が少ないけど、気のきくエリー」

さやか「問題はエルザマリア…優しい子だと思うんだけどその優しさが暴走しすぎなんだよ…まどかの説教のおかげで少しはマシになったけど」

さやか「まあ、過度のお節介が無ければ、あの子も良い子だもんね」

さやか「こうして訓練を続け、数か月が過ぎた…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「おお!魔女状態を維持するのに1時間を超える事ができた!」

なぎさ「おめでとうなのです!」

エリー「おめ…」

エルザマリア「おめでとうございます!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ありがとう、みんな!」

ゲルトルート「よくやったな美樹…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ゲルトルート…じゃなくて教官…」

ゲルトルート「この短時間でこうまで立派になるとは、教官として鼻が高いぞ。本来ならもっと時間がかかるんだ」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「教官がこうまで誉めてくれるなんて珍しいね、なんか教官が可愛く見えるよ」

ゲルトルート「な///何を言ってるんだ美樹!調子に乗るなよ!次は、魔女の姿で戦ったり、切り離して戦えるようにできなくてはいけないんだぞ!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「はーい」

…数時間経過

ゲルトルート「よし!今日の訓練はここまでだ」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「はぁー疲れた…」

エリー「お疲れ…」

エルザマリア「お疲れ様です。私がマッサージでも…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「それは遠慮しとくよ…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「それじゃ、変身を解除して帰ろうかな…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「…あれ?」

なぎさ「どうしたのですか?」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「…戻れない」

なぎさ・ゲルトルート・エリー・エルザマリア「え!?」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「魔法少女に戻れないよー!!!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「わー!どうしよー!!!」

ゲルトルート「誉めるとすぐこれだ!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「そんな事言ったってー!」

エルザマリア「大丈夫ですよ、さやかさん。女神様がいればすぐに戻してくれますから」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「マジで!」

なぎさ「でも、女神様は遠征中だから、当分帰ってこないって聞いたのですよ」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「えええ!!!」

エリー「どうしようか…」

ゲルトルート「こうなったら仕方が無い、女神様が帰ってくるまで待つしかないな」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「えええ!この姿で当分すごせっていうの!!」

ゲルトルート「これも訓練の一環だと思え!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「そげなー…」

エルザマリア「元気出して下さいさやかさん。なんなら私も一緒に魔女姿で女神様が帰ってくるまで待ちますよ」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「いや、いいよ…苦しむのは私だけで十分だから」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「はぁ…部屋に帰って寝よ…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「大きすぎて部屋に入れない…」

なぎさ「こうなったら野宿するしかないのですよ」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「嫌だー!花の女子中学生が野宿とか、はしたない真似できないー!」ジタバタジタバタドスンドスン

なぎさ「その姿で女子中学生って言われても…」

ゲルトルート「こら!駄々をこねるな!」

エリー「その姿だと被害が大きい…」

エルザマリア「何なら、私がさやかさんのために家を作りますよ!今の巨大なさやかさんが入れるぐらいの家を!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「気持ちは嬉しいけど、家ができる前にまどかが帰ってくると思うよ…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ぐすん…どうにかして戻る方法はないのかな…」

エルザマリア「私達もその方法はわかりません…」

なぎさ「なぎさ達が魔女から魔法少女に戻る時は、特に何も問題はないのですけどね」

ゲルトルート「美樹がまだ未熟だからだろう」

エリー「魔女になった時と逆の事をやったら…?」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「え!?」

ゲルトルート「なるほど、鬱にするのと逆の事をすればいいわけか」

エリー「そう…」

エルザマリア「つまりさやかさんをポジティブで明るい気持ちにすればいいわけですね!」

なぎさ「じゃあ、チーズを食べます?」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「それで魔法少女に戻れるぐらいポジティブになるのはアンタだけだよ…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「逆の事をすればいいなら、火垂るの墓や、耳をすませばとは逆のアニメを見るのかな」

エリー「ラピュタとか…」

エルザマリア「いえ、駄目ですよ。さやかさんがムスカ大佐のファンだったら鬱になってしまいます」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「そんなわけねーよ」

なぎさ「ラピュタも、そこまで底なしに明るいアニメとは思えないのですよ」

ゲルトルート「確かになあ…人がゴミのようだ!のシーンとか人によっちゃショッキングだろうし」

エルザマリア「ナウシカはどうでしょう?素晴らしい感動作品ですよ」

なぎさ「確かに感動できますけど、割と暗いのです」

エリー「カリオストロ…」

ゲルトルート「美樹がこんなのルパンじゃない!とか言いだすかもしれん」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ジブリとか宮崎駿とか、そもそもアニメから離れない?」

なぎさ「それじゃあ、褒めまくるってのはどうなのです?」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「褒めまくる?」

エリー「褒め殺し…」

ゲルトルート「なるほど、それは良い方法かもしれんな」

エルザマリア「それじゃあ、やってみましょう」

ゲルトルート「…で、何を褒めたらいいんだ?」

なぎさ「何でもいいんじゃないのですか?さやかだし」

エリー「私、他人を誉めるの得意じゃない…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「君達、ポジティブどころか逆にネガティブになる事を言うねぇ」

エルザマリア「私に任せて下さい」

エルザマリア「さやかさんはとにかく可愛いです」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「え///」

エルザマリア「凄く、美少女ですよ!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「いやあ、そんな///」

ゲルトルート「エルザマリアはこういうの得意だな」

なぎさ「流石、性質は『独善』!善いと思った事なら心にも無い事でも言えるのですね!」

エルザマリア「そして滅茶苦茶強いです!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ここまで褒められると舞い上がっちゃいますね、あたし!」

エルザマリア「私が魔女だった時に戦ったさやかさんの強さはほんと凄かったです!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「いやあ、たはははは!!」

エルザマリア「あの時、私滅茶苦茶にたたっ斬られて、当時は恨みに思っていたんですが…今ではそんな気持ちは消えました!今では滅茶苦茶に斬られた事はさやかさんから受けた愛なんだと思ってます!!」ウットリ

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「えっ…」

なぎさ「ストップなのです!さやかが引いています!」

ゲルトルート「そこまで行くと逆効果だ!!」

エルザマリア「もっと私にさやかさんへのメッセージを言わせて下さいよ!たくさん言いたい事があるんですから!」

エリー「エルザマリアはやりすぎ…」

なぎさ「もう単純に褒めたらいいんじゃないのですか?」

ゲルトルート「そうだな。みんなで一斉に美樹をとにかく褒めよう」

エリー「さやかは凄い…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「まあ、さやかちゃんが凄い事はあたし自身がよくわかってるよ」

ゲルトルート「美樹は凄い才能を持った魔法少女だ」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「そ、そんな程度じゃ、さやかちゃんの心は動かされないぞ…」

なぎさ「さやかはイケメンなのです!よっ!魔法少女一のイケメン!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「そ、そうかな///」テレテレ

エルザマリア「さやかさんは天使です!私の心に楽園を作ってくれました!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「いやあ、天使だなんて///」

エリー「さやかは天使…」

エルザマリア「さやかさんマジ天使!SMT!」

なぎさ「さやかはチーズの権化です!チーズ=天使です!」

ゲルトルート「そうさ!さやかは天使だった!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「まあ、空の上から愛の種を撒き散らしてこの地球(ほし)から悲しみ消したかったぐらいあたし天使かな…」

エリー「さやかジーニアス…」

エルザマリア「さやかさんグレイト!」

ゲルトルート「さやかワンダフル!」

なぎさ「さやかはチーズ。つまりさやかはデリシャスなのです!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ふふふっ、これからは大天使ジーニアスグレイトワンダフルデリシャスさやかちゃんと呼んでくれたまえ!」

なぎさ・ゲルトルート・エリー(やっぱりさやか(美樹)は単純だなぁ(なのです)…)

エルザマリア「大天使ジーニアスグレイトワンダフルデリシャスさやかさん素敵!」

ポン!

さやか「わっ!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorffは美樹さやかへと姿を変えた。

さやか「戻ってる!」

ゲルトルート「やったな美樹!」

なぎさ「やったのです、さやか!」

さやか「おおっと。これからはさやかなんて呼び捨ては止めてよ。だって、あたしは大天使ジーニアスグレイトワンダフルデリシャスさやかなんだから!」ドヤッ

なぎさ・ゲルトルート・エリー(うざい(のです)…)

エルザマリア「はい!大天使ジーニアスグレイトワンダフルデリシャスさやかさん!」

数日後

ゲルトルート「最近頑張ってるな、美樹」

さやか「魔女から戻れるようにもなれたし、戦い方も上手くなったかな」

エリー「その調子でガンバ…」

エルザマリア「大変です、みなさん!」

さやか「どうしたのエルザマリア?」

エルザマリア「聞いて下さい大天使ジーニアスグレイトワンダフルデリシャスさやかさん!」

エルザマリア「なぎさちゃんが魔女になって暴れだして大変なんです!」

さやか「なんだって!」

ゲルトルート「どこで暴れているんだ?!」

エルザマリア「ゲルトルートさん、エリーさん、大天使ジーニアスグレイトワンダフルデリシャスさやかさん、私に着いて来て下さい!案内します!」

さやか「わかったけど、やっぱりその大天使ジーニアスグレイトワンダフルデリシャスさやかは長いから辞めよう」

今回はここまでです。
次回でラスト(の予定)

お菓子の魔女Charlotte「チーズ!!チーズ!!チーズヲクワセロー!!!!」

「キャー!」

「助けてー!」

ゲルトルート「大丈夫かみんな!」

エリー「酷いありさま…」

さやか「他の魔法少女たちがなぎさにコテンパンにされてる!どうして、なぎさを止める事ができないの?」

エルザマリア「強い魔法少女たちは女神様の遠征に着いて行ったので、弱い魔法少女しかいないんです」

さやか「どうしたのよーなぎさー!暴れるのは止めろー!」

ゲルトルート「無駄だ美樹。ああなったらなぎさは言葉では止まらない」

さやか「何でこんな事に!?」

エリー「多分、チーズが無くなったからだと思う…」

さやか「え!?」

エルザマリア「もう買い置きがなくなったんです。普段、チーズは女神様が魔法少女を円環の理に導くついでに買ってきてるんですが、遠征に時間がかかってしまって…」

さやか「そもそもチーズ程度でああなるの!?」

ゲルトルート「あいつの魔女の性質は『執着』だからな。チーズに対する執着はとんでもないぞ。チーズが無くなった事により、ソウルジェムが濁り、自分をコントロールできないほど精神が病んでしまってるんだ」

エリー「前にチーズが無くなった時も酷かった…」

お菓子の魔女Charlotte「チーズ!!!チーズ!!チーズ!!チーズ!!」

さやか「どうやったら、なぎさを止められるの?」

ゲルトルート「こうなったら、実力で止めるしかないんだ!変身!」

パリーン!

ゲルトルートは薔薇園の魔女Gertrudへと姿を変えた!

さやか「いつ見てもグロい!」

薔薇園の魔女Gertrud「だから気にしてるって言ってるだろ!」

薔薇園の魔女Gertrud「勝負だなぎさ!!」

お菓子の魔女Charlotte「チーズ、チーズ、チーズ…」

薔薇園の魔女Gertrud「よく見ておけよ美樹!これが魔女同士の戦いというものだ!」

さやか「頑張れ教官!」

お菓子の魔女Charlotte「マスカルポーネェェェェ!!!」

薔薇園の魔女Gertrud「え!?」

ガブッ!

薔薇園の魔女Gertrudはお菓子の魔女Charlotteに頭をガブリとされてしまった!

エルザマリア「ゲルトルートさーん!!!」

エリー「はや…」

さやか「そういえば、この人、マミさんにあっさりやられるぐらい弱かったな…」

薔薇園の魔女Gertrud「やられた…」

薔薇園の魔女Gertrudは魔法少女へと姿を変えた。

ゲルトルート「すまない…後は任せた…」バタッ

さやか「教官―!!」

お菓子の魔女Charlotte「チーズ、チーズ、チーズ…」

エルザマリア「こうなったら、私が相手をしましょう」

さやか「頑張れエルザマリア!」

エルザマリア「ネガティブな事を考え…変身!」

エルザマリア「…」

さやか「あれ?」

エルザマリア「…ごめんなさい、今の私では魔女に変身する事ができません」

さやか「何で!?」

エルザマリア「私は円環の理に導かれ、女神様やみなさんと会う事で現世でのネガティブな気持ちは解消されました。でも、それは人間であった時や魔法少女であった時の事。魔女の時にさやかさんから受けた傷は痛みだけじゃなく、心にも深い傷として残っていたんです…」

エルザマリア「でも、さやかさんと会い、その傷も全て癒されてしまったんです!だから、今の私にネガティブな感情を思い出して魔女に変身する事はできません!」

さやか「エルザマリア…」

エルザマリア「ごめんなさいさやかさん、お役に立てる事ができなくて…」

さやか「いいんだよ、エルザマリア…」

さやか「むしろ良かったじゃん、ネガティブな感情が全部無くなってさ!あたしの事に対するネガティブな感情が無くなってあたしも嬉しいよ」

エルザマリア「さやかさん///」

さやか「こうなったら、あたしが…」

エリー「待って。次は私がいく…」

さやか「エリー!」

エリー「変身!」

パリーン!

エリーはハコの魔女H.N. Ellyへと姿を変えた!

魔女H.N. Elly「勝負…」

お菓子の魔女Charlotte「チーズ、チーズ、チーズ…」

さやか「頑張れエリー!!」

魔女H.N. Elly「アタック…」

ドーン!魔女H.N. Ellyはお菓子の魔女Charlotteに体当たりをした!

お菓子の魔女Charlotte「チーズ、チーズ、チーズ…」

さやか「ああ、全然効いてない!」

お菓子の魔女Charlotte「カマンベール!!」

お菓子の魔女Charlotteは尾で魔女H.N. Ellyを吹っ飛ばした!

魔女H.N. Elly「キャッ!」

エルザマリア「エリーさん!」

魔女H.N. Elly「アタック…」

ドーン!魔女H.N. Ellyはお菓子の魔女Charlotteに体当たりをした!

お菓子の魔女Charlotte「チーズ、チーズ、チーズ…」

さやか「駄目だよエリー!体当たりだけじゃなぎさは倒せないよ!他の技は無いの…」

エルザマリア「エリーさんの他の攻撃手段といえば精神攻撃しかありません」

さやか「じゃあ、それを使えば…」

エルザマリア「多分、その技はなぎさちゃんには使いたくないんですよ」

さやか「何で!?」

エルザマリア「相手の辛い過去やトラウマを思い出して苦しませる攻撃だから、エリーさんは辛い過去を持った魔法少女にそんな事を思い出させるなんて事できないんだと思います」

さやか「エリー…」

お菓子の魔女Charlotte「ブルーチーズ!!」

お菓子の魔女Charlotteのしめつける攻撃!

魔女H.N. Elly「ああああ!!!」

魔女H.N. Ellyは魔法少女へと姿を変えた。

さやか「エリー!!」

エルザマリア「エリーさん!」

エリー「ごめん…何もできなかった…」

さやか「そんな事ない!エリーは頑張ったよ!」

さやか「エリーはゆっくり休んでて。あたしが戦う」

お菓子の魔女Charlotte「チーズ、チーズ、チーズ…」

さやか(ネガティブな感情を、修行を思い出すんだ…)

(何で、蛍すぐ死んでしまうん?)

(雫、大好きだ!!)

さやか「…」

エルザマリア「…どうしたんですかさやかさん?」

さやか「魔女になれない…」

エルザマリア「ええええ!!」

エルザマリア「どうしたんですか!火垂るの墓や耳をすませばで、あんなに鬱になってたのに?!」

さやか「多分、慣れちゃったんだろうね…」

エルザマリア「ええええ!!」

さやか「円環世界での生活が充実してきたから、耳をすませばの雫たちと比較して鬱になる事もなくなってきたのかな」

エルザマリア「火垂るの墓は?あんなに見るのが嫌になってたのに」

さやか「つうかさ、何回も見てるとさ清太が馬鹿に思えちゃうんだよね。叔母さんの言うとおり働けよ、家を出て二人だけで生きていこうとするから節子が死ぬんじゃないの」

エルザマリア「なんか冷めた批評をしちゃってる!?」

さやか「こうなったら代わりに鬱になる事を思い浮かべるしかない…」

さやか「…」

さやか「何だかんだいっても円環世界での生活も楽しかったな…。おちこんだりもしたけれど、私はげんきです」

エルザマリア「元気にならないで下さい!鬱にならないと!つうかジブリから離れましょう!」

さやか「だって、本当に昔は色々あったけど今が楽しいんだもん!」

さやか「たくさん新しい友達もできて楽しい事もたくさんあるんだよ!これで鬱になれってのは無理だよ!」

エルザマリア「さやかさん…」

さやか(でも、この楽しい事も新しい友達も、あたしが魔女になって戦わないと守れない…いったい、どうすれば…)

さやか「そうだ!」

さやか「エリー!あたしに精神攻撃をして!」

エリー「え!?」

さやか「それしかいんだよ。エリーは嫌がるかもしれないけどお願い!」

エリー「わかった…」

さやか「うっ…」

エリーの魔力がさやかに流れ込み、さやかの精神を汚染していく。

(返せ!それはマミさんのものだ!)

(さやかは僕をいじめてるのかい?)

(すぐ乗り込んでいって、坊やの手も足も二度と使えないぐらいに潰してやりな。アンタなしでは何もできない体にしてやるんだよ)

(あたしの為にって何よ。こんな姿にされた後で、何が私の為になるって言うの?)

(無理でしょ。当然だよね。ただの同情で人間やめられるわけないもんね?)

(あたしって、ほんとバカ)

さやか「うわああああああああ!!!!」

エルザマリア「さやかさん苦しそう…」

エリー「私の精神攻撃は記憶が蘇るなんてレベルじゃない…、過去の辛い事やトラウマをまるで体験してるかのように感じてしまう…、例えトラウマを解消していたとしても、そのトラウマが再び蘇ってしまうほど…」

さやか「うわああああああああああああああああ!!!!!!」

パリーン!

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ウワアアアアアアアアア!!!」

さやかは人魚の魔女Oktavia von Seckendorffへと姿を変えた!

エルザマリア「さやかさんが魔女になりました!頑張れさやかさん!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ウワアアアアアアアア!!!!」

エルザマリア「キャッ!」

ゲルトルート「危ないエルザマリア!」

ゲルトルートがエルザマリアをかばい、二人は人魚の魔女Oktavia von Seckendorffの攻撃をかわした。

エルザマリア「起きていたんですかゲルトルートさん!」

ゲルトルート「そりゃあ、私だけ寝てるわけにはいかないだろ。それにしても、何で美樹はエルザマリアを攻撃したんだ?」

エリー「さやかの精神が暴走してるんだ…過度のネガティブな感情はやっぱり駄目なんだ…」

ゲルトルート「今のなぎさと同じ状態というわけか…」

お菓子の魔女Charlotte「チーズ、チーズ、チーズ…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ウワアアアアアアアア!!!!」

エルザマリア「でも、二人が戦いそうですよ」

ゲルトルート「こうなりゃヤケだ!いけ美樹!」

お菓子の魔女Charlotte「チーズ、チーズ、チーズ…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ギャアアアアアアアア!!!」

二体の魔女は取っ組み合いを始めた!

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ウワアアアアアアアア!!!!」

お菓子の魔女Charlotte「チ――――――ズ!!!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorffはお菓子の魔女Charlotteを吹っ飛ばし壁に叩きつけた!

エルザマリア「やった!」

ゲルトルート「いや、まだだ!」

お菓子の魔女Charlotte「チーズ、チーズ、チーズ…」

傷ついたお菓子の魔女Charlotteの口から新たなお菓子の魔女Charlotteが姿を現した!

エリー「これじゃあ、キリが無い…」

お菓子の魔女Charlotte「マスカルポーネェェェェェェ!!!!」

お菓子の魔女Charlotteが人魚の魔女Oktavia von Seckendorffの体に巻き付きしめつけた!

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ギャアアアアアアアア!!!」

エルザマリア「さやかさあああんん!!」

お菓子の魔女Charlotte「カマンべェェェェェェル!!!!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorffはお菓子の魔女Charlotteに吹っ飛ばされた!

さやか「うぅ…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorffはさやかへと姿を変えた。

エルザマリア「さやかさんがやられた!」

さやか「あたし、あっさり負けちゃったんだ…」

ゲルトルート「もう一度魔女になって戦うんだ美樹!」

さやか「え…」

ゲルトルート「なぎさは私達を無視して暴れまわっている。今のうちにもう一度魔女になるんだ!」

ゲルトルート「お菓子の魔女Charlotteは口から、何度でも再生する能力を持っている」

ゲルトルート「が、縦に真っ二つにする事ができれば勝てる!」

ゲルトルート「お前の魔女は剣を持っているから、それができるはずだ。だが、そうするには精神を暴走させずに魔女にならなければいけない」

さやか「そんなの今のあたしには無理だよ…」

ゲルトルート「こら!弱気になるな!自信を持て!…いや、この場合弱気になっていいのか」

さやか「無理無理無理!あたしは自分の力で魔女になるなんて事はできない!やっぱりあたしは駄目なままなんだ…」

エルザマリア「すっかり自信を喪失してしまってますね…」

ゲルトルート「このままじゃ例え鬱状態になって魔女になっても、自信がなさすぎて戦う事ができないんじゃ…」

さやか「あたしはやっぱり馬鹿な魔法少女のままなんだ…マミさんを死なせ、まどかに酷い事を言って、正義の魔法少女になるどころか魔女になってしまい、杏子を自爆させてしまった馬鹿なあたし…」

さやか「やっぱりあたしなんか魔法少女なんてなるべきじゃなかったんだ…」

エリー「そんな事ない!」

さやか「え?」

エリー「さやかはちゃんと正義の魔法少女をやっていたよ!女神様(まどか)が人間だった時に私が女神様を結界の中に閉じ込めた事があったけど(TV4話)、魔女だった頃の私を倒してさやかは女神様を助けたんだよ!さやかが女神様を助けたから、今の円環世界があるんだよ!」

さやか「エリー…」

エリー「最後にはみんなに迷惑をかけて、魔女になったかもしれない…。でも、それまでにさやかのおかげで救われた人達はたくさんいたんだ!」

エリー「それに比べて、私なんて正義の味方に憧れて引きこもりを止めて魔法少女になったけど、弱すぎて誰も守る事ができなかった…。そんな自分に絶望して私は魔女になってしまったんだ…」

エリー「そんな私にとって、絶望した私を倒して人々を守った正義の魔法少女さやかは憧れの存在なんだよ。私の性質は『憧憬』。さやかに憧れている私をもう一度絶望させるなんて事しないで!」

さやか「…」

ゲルトルート・エルザマリア(エリー(さん)がこんなにしゃべるのを初めて見た…)

さやか「ありがとうエリ―…こんなにあたしの事を想っていてくれる子がいるのに、失望させちゃうなんてそれこそ駄目だよね…」

さやか「もう一度正義の魔法少女をしちゃいますか!」

エリー「さやか!」

さやか「さやかちゃん完全復活!!!」

ゲルトルート「でも、魔女にならないと今のなぎさは倒せそうにないぞ」

エルザマリア「今から鬱になれますか?」

さやか「そうなんだよね…今あたし滅茶苦茶希望にあふれちゃってるから…」

さやか「…いや、あるぞ!」

さやか「ネガティブな感情を思い起こす方法が!」

さやか「とりゃあああああ」

さやかは自身の剣で胸を突き刺した!

ゲルトルート「何をするんだ美樹!」

さやか「ネガティブな感情を思い起こす方法…それは死を想起させる事!」

ブシャァアアアア!!!

さやかの身体から血があふれ心臓が飛び出した!

ゲルトルート「り、理屈はわかるぞ。でも、そんな事をしたら滅茶苦茶痛いんじゃないのか!?」

エルザマリア「いいえ…。さやかさんなら、痛みを耐える事もできるし、傷を癒す事もできます!」

さやか「あの時の事を見てたエルザマリアならわかるよね…そうだよ!」

さやか「その気になれば痛みなんて、完全に消しちゃえるんだ!!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorffがさやかの後ろに姿を現した!

ゲルトルート「魔女化を通り越して、魔女を具現化させた!?」

エルザマリア「凄い!さやかさん…」ウットリ

さやか「まさか、こんな形で自分の目で自身の魔女を見る事になるなんてね…」

さやか「今まではあたしのネガティブの象徴だったけど、今度はみんなを守るために役だってよ!」

エリー「いっちゃえ、さやかー!!!」

さやか「行くよ人魚の魔女Oktavia von Seckendorff!!!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ヴゥアアアアアア!!!」

お菓子の魔女Charlotte「チーズ、チーズ、チーズ…」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorff「ウオオオオオオオオ!!!」

さやか「一刀両断だ!」

ズバッ!!!

お菓子の魔女Charlotte「チ、チ―――――ズ!!!」

人魚の魔女Oktavia von Seckendorffの巨大な剣がお菓子の魔女Charlotteの身体を縦に、真っ二つにした!!

なぎさ「ばたんきゅ~なのです」

お菓子の魔女Charlotteはなぎさへと姿を変えた。

さやか「…や」

さやか・ゲルトルート・エリー・エルザマリア「やったー!!!!」

数日後

ゲルトルート「それでは美樹さやかの訓練終了証の授与を始める」

さやか「そんな表彰式みたいなのいらないよ」

ゲルトルート「いいや、形式というものは大事だぞ美樹」

ゲルトルート「…うんぬんかんぬんで美樹さやかは訓練を終え、正式に円環の理に所属する魔法少女となった。これでお前も晴れて一人前だ、女神様の仕事を手伝える事ができるぞ。おめでとう」

なぎさ「おめでとうなのです!」

エルザマリア「おめでとうございます!」

エリー「おめ…」

さやか「ありがとうみんな!」

なぎさ「さやかには感謝の気持ちでいっぱいなのですよ。さやかがなぎさを倒してくれなかったら、どうなっていた事か…。お礼にチーズを上げるのです」

さやか「ありがとう!このチーズって高級そうだけどいいの?」

なぎさ「いいのです。さやかは恩人なのですから。それにこれからは同じ女神様の仕事を手伝う同僚になるのですから、よろしくという意味もこめてのプレゼントなのですよ」

さやか「そっか…あらためてよろしくね、なぎさ!」

ゲルトルート「本当に見事に成長したな美樹…」

さやか「教官のおかげっすよ」

ゲルトルート「教官はもういい、これからは同じ階級の魔法少女になるのだからな」

さやか「階級って…」

ゲルトルート「それにしても、本当に立派になったな美樹。私はお前を教える事ができて…ほ、誇らしいぞ」ウルウル

さやか「こちらこそゲルトルートたちみんなから訓練を受ける事ができて、本当に良かったよ。ありがとうみんな」

なぎさ「泣いてたら鬼教官が台無しなのですよ、ゲルトルート」

ゲルトルート「こ、これは涙なのではない!あ、汗だ!」ウルウル

エルザマリア「私も、さやかさんの訓練を手伝う事ができて、さやかさんと一緒に生活ができて本当に幸せでした。ありがとうございます!」

さやか「オーバーだよ、エルザマリア。それにありがとうはあたしの方こそだよ」

エルザマリア「これからはさやかさんの同僚として、さやかさんのために尽くせる事が幸せです!」ウットリ

さやか(やっぱりこの子は怖いな…)

エリー「さやか…おめでとう…」

さやか「ありがとう、エリー!」

エリー「…///」モジモジ

さやか「どしたの?」

エリー「さやかがなぎさを倒すとこ、すんごくカッコ良かった…私が憧れていたヒーローそのものだったよ!」

さやか「ありがとうエリー。でも憧れているだけじゃ駄目だよ。エリーもヒーローになろうよ!」

エリー「そんな…私なんかが、なれっこないよ…」モジモジ

さやか「そんな事ない!エリーの言葉であたしは勇気づけられたんだよ?誰かに勇気をあげる事のできるエリーはきっとヒーローになれるよ!」

エリー「でも…」

さやか「エリーがあたしの訓練を手伝ってくれたように、あたしも手伝うからさ!」

エリー「…うん!」

アルティメットまどか「訓練終了おめでとう、さやかちゃん」

さやか「ありがとう、まどか」

アルティメットまどか「それにしても、私がいない間に苦労させちゃったね」

さやか「ほんとだよ~、なぎさが暴れて大変だったんだから」

アルティメットまどか「ごめんね。でも、さやかちゃんの活躍も凄かったみたいだね」

さやか「ぜひ、まどかにも見せたかったぐらいだよ」

アルティメットまどか「ティヒヒ。じゃあ、その活躍ついでにもう一度活躍してもらおうかなあ」

さやか「おっ、初任務ですかい女神様?」

アルティメットまどか「実は私と一緒に見滝原に行ってもらいたいんだ」

さやか「おお!わが懐かしの故郷!」

アルティメットまどか「実は…ちゃんが」

さやか「ええ!?あいつが!!そいつは大変だ!すぐに行こう!」

終わり

これにて終了です。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
応援レスもありがとうございます。
まどマギの魔女を逆に魔法少女化させて、動かすのは楽しかったです。
登場を期待してた他の魔女のファンの方はすみませんでした。
機会があったら、他の魔女の事についても書くかも。

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