桐乃「純愛っしょ」京介「うーん…陵辱かもな」(315)

※はじめに

この物語は桐乃への性表現・暴力表現が含まれる可能性があります。

きりりんを愛でている方、または京桐を愛している方はご注意ください。

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>>1さんへまたは代行を依頼した方へ
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「はーい皆さんお疲れ様でした」
「おつかれさまでーす!」

――――

桐乃「撮影が長引いて遅くなっちゃった」

桐乃「早く帰んないと」

桐乃「あいつも心配してるだろうし……」


今日は、みんなでパーティーをやるのだ。
そのパーティーの主賓があたし。
主賓が遅れるわけにはいかないので、あたしは急いで帰宅しているところ。

でも急いでるときに限って信号に引っかかったりするよね。

桐乃「……今日はよく信号に引っかかるなぁ。もう…急いでるのに」

男①「お姉さーん」

桐乃「………」


めんどくさそうなのが声かけてきた。
シカト、シカト………。


男①「おーい、無視ですかぁ?」

男②「聞こえてるよな?」

桐乃「………」

男①「おい」

ガシッ…

桐乃「ちょっと!触んないでよっ!!」


パシン――
キモい男に肩を掴まれたので思わず払いのけてしまった。
いつもならシカトするか逃げて対処するのに、軽率だった。

男①「あいたたた――姉ちゃんこりゃ骨折れたわ。どうしてくれんの?」

桐乃「……あたしちょっと急いでるので」

男①「は?謝罪もなしに帰れると思ってんの?」

桐乃「………ごめんなさい」

男②「まぁまぁ待てよ、俺たちキミとちょっとお話したいだけだからさ。お茶飲むぐらいは時間あるっしょ?」

桐乃「………」

男①「おいおい、なにまた無視してくれちゃってんのー?すっげぇ傷ついたんすけどぉ~?」

ガシッ

桐乃「ちょ、触んないでってば!!」

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.

男①「おっと……へへ、捕まえた」

桐乃「っ!!は、離して!!」

男①「ダメダメ。残念だけどさ、お姉ちゃんには俺の傷ついた心を癒す義務が発生しましたので」

桐乃「はぁ!?なにそれ意味わかんない!」

桐乃「いいから離せッ!あたし急いでるんだから!!」

男①「うっせーなぁこのアマ……おい、人集まる前にやるか?」

男②「だな。とりあえず運ぶか」

こいつらがなに言ってるのか分かんない……。
やるって……殺されちゃう!?

……に、逃げなきゃ!
でも、掴まれてる腕にこもった力は強く、逃げようにも逃げることができない。
……そうだ、大声を出して誰かに助けてもらえば―――

と、その時あたしの体に電流のようなものが流れた。

バチッ!

意識が遠くなっていくのが分かった……。

物語の分岐を選択してください。

――純愛

――陵辱

>>20-25の間で決定します。

陵辱

同率ですので
次の書き込みで決定します。

赤城「ん?………あの娘は、高坂の妹?たしか――桐乃ちゃん」

赤城「……あの二人組なにしてやがる。おいおい………なんだかヤバそうな雰囲気だ」

タッタッタ…

赤城「…おい。あんたらその娘になにするつもりだ」

男①「チッ……めんどくさそうな奴に見つかったな」

男②「やるか?」

男①「だな」

赤城「質問に答えろ。おまえらその娘になにを、」

バキッ

赤城「ぐはっ!!」

男①「……けっ」

バキ…
ドス…ドス…


赤城「……ぐ……っ」

男②「その辺にしとけ……殺すなよ」

男①「弱ぇくせにしゃしゃり出てくんじゃねーよ。バーカ」

男②「よし、人が来る前にさっさと運ぶぞ」

男①「んじゃ、いつものとこでやるか」

男②「ああ。今日の女は超可愛いからしばらく楽しめそうだな」

―――高坂家

京介「……あいつ遅いな」

京介「撮影が長引いて遅れるってメールは来たけど、もうすぐ日が暮れちまうぞ」

黒猫「さっきから電話に出ないわね」

京介「……ったく」

沙織「まあまあ京介氏、落ち着いてくだされ。きっともうすぐ帰ってきますよ」

京介「まあ……そうなんだけどよ。……連絡くらいしろっての」

黒猫「ふふ…とんだシスコンね」

京介「ほっとけ」

沙織「いつ見ても微笑ましいご兄妹で羨ましい」

黒猫「で、先輩はどんなプレゼントを用意したの?」

京介「それは……秘密だ」

黒猫「どうして?」

京介「まあ、なんだ……あいつに一番に見せてやりたいからさ…だから秘密だ」

黒猫「なるほどね」

沙織「ふふふ……京介氏がふて腐れているのは、早くきりりん氏の喜ぶ顔が見たいからなのでござるな?」

京介「……悪いかよ」

黒猫「ふふっ……あなたも素直になったものね」

京介「……うっせー」

―――???

桐乃「……ん」

男①「よう、お目覚めか」

男②「ようやくパーティーの始まりってワケだ」

桐乃「ここは………」

桐乃「……!」


腕が縛られてる……!
どういう状況かすぐには理解できない。

お金目当てで誘拐された?
いったいこれから何をされるのか、その恐怖にあたしは支配されていった。

男①「暴れられると面倒だからな、縛らせてもらったぜ」

男②「桐乃ちゃんっていうんだろ?生徒手帳見せてもらったよ。へへ……まだ中学生なんだな」

桐乃「あんたら……あ、あたしをどうするつもりなわけ!?」

男②「?どうするって決まってるだろ?」

桐乃「身代金なんて貰えると思わないほうがいいよ?言っとくけどあたしのお父さん、」

男①「ごちゃごちゃうっせーよ!おら、さっさとしゃぶれや」

桐乃「ッ………!?」

二人組の一人が下半身を剥き出しにして近づいてきた……。
身代金目的かと思っていたけど、こいつらの目的は違う。
あたしが何のために連れて来られたのかようやく理解できた。

や、やだ……!
怖い………!!

汚らしいモノを見たくなくてあたしはぎゅっと目を瞑った……。

桐乃「……」

男①「おい、なに目閉じてんだ。けっ……まあいいや」

男①「ちょっと、鼻つまんどいてくれ」

男②「了解」

桐乃「………!」

男①「さっさと口開けねーと死んじまうぞー?」

桐乃「―――ッ!!」

桐乃「っ……ぷはっ」

男①「はい、よく頑張ったねー。ご褒美だ」

ズボッ

桐乃「んぶッ!?」

桐乃「ん~~!ん~~っ!」

男①「おら、しっかり舌つかってしゃぶれ」

ぐぽ…
ぐぽっ…

桐乃「ん……っ……ぅ」


涙が出てくる。
こんな知らないヤツの汚い物を口の中に入れられてるなんて……今にも吐きそうだった。

怖い臭い汚い……
あたしが何もできないことにイラついたのか、男は喉の奥にまでモノを押し込んできた。

ぐいっ

桐乃「!?…ぉぼ……ッ…ぉ」

男①「しゃぶれねーってんなら好きにやらせてもらうぜ?」

ぐぐっ…

桐乃「……っか……ぁ」

男①「いいねーその苦しそうな顔!」

桐乃「……んぶっ」

男②「おい、死んじまうぞ」

男①「おっといけね…」

ぐぽぉ…

桐乃「ッ…かっはぁ……はぁはぁ……ぉぇ…」

桐乃「んっぷ……!……うぇ…ぉえぇっ!!」

びちゃびちゃ…
びちゃびちゃ…

男①「きったねーな!このアマ吐きやがった!!」

男②「おまえが無茶するからだろ」

男①「知らねーよ……って、コイツ」

チョロチョロ…

桐乃「う……うぅっ」

男①「ションベンまで漏らしやがった!く……はっははは!!面白れーこの玩具」

男②「ちょっとお仕置きが必要だな」

男①「そうだな……じゃあ、そろそろハメるか」

桐乃「ッ!?……や、やだ…やめてっ!」

男①「残念だけどそれは聞けない相談だなぁ……うわ、ションベン漏らしたからパンツびちょびちょだな」

桐乃「やっ…嫌ァ!!」

あたしは抵抗できず下半身を剥き出しにされてしまう……
こんな奴らに口に汚い物を入れられて、大切な部分まで見られて……これからされるのはきっと………
……想像するだけで虫唾が走る。

………イヤだ…っ!!イヤイヤイヤイヤッ!!
京介以外の男に、こんなことされるくらいなら死んだほうがマシだ……!

助けて―――
京介、助けてよ――――ッ!!!!

男①「やべ、マジ興奮するわ」

男②「早くしろよ」

男①「分かってるって、にしても、全然濡れてないな……まあいいか。唾液で俺の方がドロドロになってるし大丈夫だろ」

桐乃「嫌ッ!やめてお願い!!」

男①「ギャーギャーわめくな……よっと」

ぐっ…

メリメリ……ッ

桐乃「イヤぁああッ!!お願い抜いて!!痛いっ痛い!」

桐乃「助けて、京介!京介―――――ッッ!!」

男①「うっせー女だなぁ。それは、彼氏の名前か?妬けるねぇ……にしても、めちゃくちゃキツいな」

メリッ…メリ…

桐乃「い、いや……やだ…入ってこないで……っ!……京介ぇ!!」

ぎち…ぎち…

………ブチッ

桐乃「――ッ!?あ……あぁ……!」

男①「……あれ?こいつ…もしかして」

男②「まさか処女だったとはな。……へー、遊んでそうに見えたからてっきりヤリマンだと思ってたのにな」

男①「へへ……こりゃ悪いことしたかな?……うお、キッツ……油断したらすぐ出ちまいそうだ」

桐乃「あああああああああぁぁぁぁぁ――ッッッ!!!!イヤぁあああああああああああああぁぁッッ!!!!」

桐乃「返して!あたしの初めて返してよっ!!やだ、やだっ!……京介ッ!!」

男①「うっせぇークソアマッ!処女の一つや二つで喚くんじゃねぇよ!!」

パシンッ!

桐乃「ぁう…っ……」

男①「ち……ギャーギャー喚くからだ」

桐乃「………」

男②「おーい、生きてるか」

男①「平手でぶっただけだ。気絶してるだけだろ」

男②「ま、そうだろうけどよ。んなことよりほら、さっさやって代われよ」

男①「わーってるよ……へへ……処女とは思わなかったな」

桐乃「………」

ずちゅ…ずちゅ…
ずっちゅ…ぐちゅ…

男①「なんか死姦してるみたいでヤベー!はっ…はっ……興奮するわ、コレ!」

男②「初体験がレイプで、気絶してる間に中にたっぷり出されるとか……ぷふっ!こいつも、ツいてない女だなぁ」

男①「はっ…はっ……ひひっ、俺たちサイテーな奴らだなwww」

桐乃「………」

ずちゅ……ぬちゅ…

パン……パン、パンッ…
パンパンッ……パンパンパンッ……!

あたしは朦朧とする意識の中、男たちの欲望で身体が穢されていくのを感じていた………
こんなのって……ないよ………兄貴―――

―――高坂家

京介「………いくらなんでも遅すぎんぞ」

黒猫「そうね……電話にも出ないし」

京介「……探してくる!」

黒猫「あてはあるの?」

京介「それは、ねえけど」

沙織「京介氏、GPS機能を使ってはいかがですかな?」

京介「GPS?それってたしか、場所を特定することができるんだっけ?」

黒猫「そう、上手く使えば桐乃が今どこに居るか……分かるはずよ」

京介「沙織頼む、使い方を教えてくれ!」

沙織「お任せあれ!」

京介「よし、待ってろよ……桐乃」

――――

俺の名前は高坂京介。自分でいうのもなんだが、ごく平凡な男子高校生である。
平凡を愛し普通の人生を送るため、なるべく無難な選択肢を選んできたつもりだったのだが………
去年の夏、妹からされた人生相談をきっかけに俺の人生は大きく変化することになる―――

前置きはこのくらいにしておこう。――今日は桐乃の誕生日だ。
俺たちは、桐乃のため一同に会しパーティーを開催する予定だったのだが………主賓が到着しなければ何も始められないっての。

……ったく、あいつは何やってんだ。
せっかくみんながおまえのために集まってくれてるんだぜ?
すぐに見つけてちっとばかし説教やるから覚悟しとけよ―――

―――???


ドプッ…ドプ…


男②「うっ……ふう。さすがにもう出ねえわ」


ズル…

ごぽ、ごぽっ…

……ドロ…ッ


桐乃「………」

男①「おまえ何回出した?」

男②「えーと……4回か」

男①「俺は6回だぜ。へっへへ、勝ちー!」

男②「おまえは絶倫すぎだっての」

男②「しっかし可愛い上に処女で、このキツキツの●●●。……マジ最高だったな」

男①「ちゃんと録画してあるからよ。電番や住所も控えたし、しばらくはこの女脅して玩具になってもらえるぜ」

男②「へへっ、とりあえず妊娠するまではこの肉便器で遊べそうだな」

男①「つうか今日一日で妊娠しちまったかもしんねーけどなwww」

男①「んじゃ、とりあえず邪魔だし、目覚める前にこいつ外にほっぽり出すか」

男②「そうだな。へへ……じゃあまた遊ぼうな――桐乃ちゃん」

桐乃「………」

――――

俺がGPS機能を使って桐乃を追ってきた場所はとある高級住宅街のゴミ捨て場だった。

なんで桐乃がこんなところにいるんだ?
………考えてても仕方ない。

さっさと見つけてやることにしよう。


京介「えっと、たしかこの辺りのはず……」

京介「………っ!!」


俺が見つけた妹の姿は、服を乱暴に引き裂かれ……ほとんど全裸のままゴミと共に横たわっていた。

よく見ると桐乃の身体には男の体液がかかっている………
その大量の精液は血が混じった状態で、桐乃の女として大切な部分からも溢れ出ていた………

一瞬の間、混乱していたが俺はすぐに駆け寄る。

京介「桐乃!!」

桐乃「………」

京介「おい、しっかりしろ!」

桐乃「……ぅ」

京介「…桐乃」


俺はひとまず桐乃が生きていたことに安堵する。
安堵はしたが………しかし、惨すぎる。


桐乃「きょう…すけ」

京介「ああ、おまえを探しに来た」

桐乃「……見ないで」

京介「……ここで何があった?」

桐乃「………」

京介「言わなくてもわかる………すまん。俺がもっと早く来てたら……」

桐乃「遅いよ……あ、あたし…助けて、って……何度も言ったのに……」

京介「……すまない」

桐乃「………臭い。………気持ち悪い」

京介「ちょっと待ってろ。すぐ親父に連絡して来てもらうからな」


俺は親父に連絡をし現状を話した。
すぐに親父とともにたくさんの警察の人達が来て、桐乃は保護された。

桐乃の誕生日は悲惨な結末のまま過ぎていった――――

―――京介の部屋

赤城『……そういうことか。あの時俺がしっかりしてれば……』

京介「おまえのせいじゃないよ」

赤城『すまん……この問題は俺じゃ力になれそうにない。でも高坂――おまえ、妹さんの事どうするつもりだ?』

京介「……わからん。あいつずっと落ち込んでるし……正直言って、桐乃とどう接したらいいのか分からないんだ」

赤城『おいおい!おまえがそんなことでどうすんだよ!妹さんの力になれるのはおまえだけだろ?』

京介「………だな」


まったく俺ってやつは……。
赤城にも黒猫と同じこと言われちまったな………。

『桐乃の側に居てあげて。先輩にしか桐乃は救えないわ』

そんなこと分かってるよ。
どうすればいいのかまだわかんねーけど……。

京介「とりあえず、俺が決めたことならある」

赤城『なんだそれは?』

京介「桐乃をこんな目に合わせた奴らを――ぶっ殺す」

赤城『って、おい!さすがに殺すのはまずいだろ!?』

京介「そうか………なら、おまえはもしも瀬菜が強姦されたとしたらどうするんだ?」

赤城『はぁ?んなもん相手見つけ出して、ぶち殺すに決まってんじゃねーか!』

京介「なんの参考にもならない回答をありがとうよ!」

赤城『……まぁ、とにかく。犯人のことは親父さんに任せたほうがいいんじゃねえか?』

京介「………そうかもな」

京介「ありがとうよ……おまえのおかげで、俺がしなきゃいけないことを再認識できたわ」

赤城『おう、頑張れよ。桐乃ちゃんの兄貴はおまえだけなんだからな』

京介「ああ、じゃあまたな――」

ピッ…

京介「……はぁ~」

京介「いっちょ、なんとかしてみますかね」


俺は妹をこれ以上傷つけないようにどうやって元気づけるか悩んでいたが、悩んだところで答えは出ない。
なら、迷ってたってしょうがない。行動あるのみだ―――

俺は桐乃と話をするためリビングへと降りていった。

京介「いねえな……どこ行った?」


リビングから出たところシャワーの音が聞こえてきた。
……また風呂入ってんのか。
最近の桐乃は、以前にも増して風呂に入る回数が多くなった……リラックスするためとか何とか。

まあ、風呂から上がったら話がしたいと伝えておくか。
そう思い、俺がバスルームに向かっていった時、風呂場の中から桐乃の声が聞こえてきた。

『とれない……臭い……キモい…キモいっ』

ゴシゴシッ…
ゴシゴシッ…

外まで聞こえてくる勢いで身体をこすり続ける桐乃。
俺は嫌な予感がして風呂場のドアを開いた。

ガチャ

桐乃「っ!!」

京介「な、なにやってんだおまえ……」

桐乃「……汚れ落としてんの………見ればわかるっしょ」

京介「バカやろう……身体が真っ赤になっちまうまでやる必要ないだろ!」

桐乃「いいの……汚いのまだ落ちてないから」

ゴシゴシ…

京介「やめろって!」

桐乃「キモ……さわんないでよ」

京介「……おまえが止めれば離してやる」

桐乃「………妹のシャワー覗きに来るなんて、あんたどうしようもないシスコンだよね」

京介「これはその、おまえが心配だからつい……悪い」

桐乃「ほんとは覗きたかったんでしょ?だったら特別に……許してあげるケド?」

京介「ち、ちげーって!」

桐乃「ふーん」

京介「とにかく身体を痛めつけるのはよせ」

京介「じゃないと俺はずっとここに居るぞ、いいのか?」

桐乃「いいよ……居ても」

京介「な、なんでそうなる!?」

桐乃「………なんでだと思う?」

京介「そ、そんなの分かるわけねぇだろ!?」

桐乃「ふーん……じゃあ、教えてあげる。ここに居てほしいのはね……あたしが京介とエッチしたいからだよ」

京介「………」

桐乃「ねぇ……エッチしよっか」

京介「……馬鹿なこと言ってないで、さっさと洗い流せ。タオルは持っていくからな」

桐乃「………」

京介「上がったら俺の部屋に来いよ」

京介「俺もおまえと話したいし……その、一緒に寝るくらいだったらできるからさ」

桐乃「わかった……上がったらすぐに行く」

京介「おう、待ってるぞ」

部屋に戻った後、俺は一人で考え込んでいた。
桐乃のやつ……精神的に相当くたびれちまってる。

桐乃を見つけた後、親父と話をして俺たちは自分のするべきことを決めた。
親父は必ず犯人を見つけ出して捕まえると約束してくれた。
そして、俺は桐乃を救うと約束した。

『京介、桐乃のことはおまえに任せる』

親父はそう言っていた。
だからあいつのことは俺が何とかしてやらなきゃいけない………。

と、思索をしていると桐乃が部屋に入ってきた―――

桐乃「おまたせ」

京介「おう」

桐乃「へへ……一緒に寝るのひさしぶりだよね」

京介「だな……おまえが小学生のころ以来か?」

桐乃「うん………入っていい?」

京介「いいぞ」

桐乃「ん…おじゃまします。……よいしょ」

京介「………」

いい匂いだ。
――って、こんな時になに考えてんだ俺!

桐乃「あんた顔赤いよ?」

京介「うっせぇ……電気消すぞ」

桐乃「ん」

カチ、カチ

桐乃「………」

京介「なあ」

桐乃「……なに?」

京介「……おまえさ、俺にできることがあれば何でも言えよ」

桐乃「あんた、そればっかり」

京介「………しょうがねえだろ」


俺も、桐乃もあの時のことは直接口にはしない。
なので、遠回りなニュアンスの話しかできない。

桐乃に思い出させるのも酷な話だし、俺自身その話を聞くのが辛かったからだ。

京介「辛かったらさ……いつでも俺を頼れよ」

桐乃「ん、そうする」

京介「おう、いつでもいいぞ」

桐乃「はいはい――頼りにしてるから、そろそろ寝よ?」

京介「……んじゃ、寝るか」

桐乃「うん……あの、さ」

京介「ん?」

桐乃「……ぎゅってして寝てもいい?」

京介「いいぞ………腕枕でもしてやろうか?」

桐乃「……いいの?」

京介「いいよそれくらい、ほら来いよ」

桐乃「……へへっ」

京介「じゃあ、寝るぞ……おやすみ桐乃」

桐乃「ん………おやすみ」

…………ん?
いつの間にか、ちょっと寝てたな。
けど、桐乃がゴソゴソ動いてるから目が覚めちまった。

なにやってんだこいつは……さっさと寝ろっての。


京介「……眠れないのか?」

桐乃「………」

京介「って!おまえ、なにやってんだ!?」

桐乃「……服脱いでる」

京介「な、なんで……」

桐乃「決まってるじゃん……京介とセックスしたいから」

京介「………桐乃」

桐乃「お願い……エッチして?」

京介「―――わかった。それで、おまえの気が晴れるならやってやる」

桐乃「………」

京介「…どうした?」

桐乃「……なんでこんなことになっちゃったんだろ……あたしは―――あんた以外となんてしたくなかったのにっ」

京介「桐乃……」

桐乃「あ、あたしはっ!京介と初めてのエッチしたかった!」

桐乃「あんたのこと好きだから!」

京介「…………ッ」

桐乃「なの、にっ!………知らない男に、無理矢理されたのが初めてだなんて……ッ!あんた以外の男に……されるなんて!」

桐乃「……やり直したい――あんなことなかったことにしたい……ねぇ、なんとかして」

京介「………」

桐乃「助けてよ……京介」

京介「……すまん……俺がもっと早く気付いてたらおまえを守ってやれたはずなのに」

桐乃「っ……ぅ……うぅっ」


俺は妹が泣き止むまで抱き締めてやることしかできなかった。
泣き疲れて眠ってしまった桐乃に服を着せたあと、俺は桐乃の隣で眠りについた。

―――翌日の朝、俺がリビングへ行くと親父があわてて出て行くところだった。

京介「親父、そんなに急いで何かあったのか?」

大介「容疑者の居場所がわかった。これから、すぐに向かう」

京介「マジで!?もう容疑者も居場所もわかったのか?」

大介「ああ、こいつらは二人組でな。……婦女暴行を繰り返している輩だ」

京介「……根っからのクズじゃねえか」

大介「そうだ。この屑どもは行為を撮影し、被害者を脅してさらに嬲っている」

京介「ゆるせねぇ!」

大介「俺たち警察の人間がもともと追っていた人物だったからな。特定はすぐにできた」

大介「なかなか尻尾を掴ませなかったが、今回のおまえたちの証言で居場所も分かった。―――では行ってくる」

京介「親父」

大介「なんだ?」

京介「俺も連れて行ってくれ」

大介「………駄目だ、危険すぎる」

京介「どうしても駄目か?」

大介「危険だと言っているだろう。それに、おまえには桐乃のことを任せてあるはずだ」

京介「じゃあ……親父はそいつらを捕まえたら、俺と桐乃の分も恨みを晴らしてくれるか?」

大介「無論だ!俺の桐乃を、こんな目に合わせた輩を生かしておく理由はない!!」

京介「い、いやいや!殺すのはまずいって!」

大介「何を言っている!俺の娘に手を出したんだ、当然の処置だろう?」

京介「あんた、それでも警察だろーが!ってか、そもそも警察の人間が私情で殴ること自体いけないと思いますがね!?」

大介「むう……では、どうしろというのだ?」

京介「俺が一緒に行って、俺がそいつらをぶん殴る………これでいいだろ?」

大介「………わかった、連れて行ってやる。行くぞ」

京介「おう!」


待ってろよ、桐乃。
今度こそ俺がおまえを救ってやるからな―――

―――容疑者のマンション

男①「おいおい……なんか最近、監視の目が厳しくなってねえか?」

男②「チッ………あの女の父親がポリだったとは、迂闊だったぜ」

男①「海外にでも飛ぶか?」

男②「いや、無理だな。多分もう逃げられねーだろ」

ピンポーン…

男②「ほら、さっそくおでましだ」

男①「だぁあああ、俺たちもついにゲームオーバーかよ!」

男②「ま……とりあえず無視無視」

ピンポーン、ピンポーン

ガチャ

大介「居るなら開けたらどうなんだ」

男②「すいませんね、気付きませんでしたわ」

男①「なんか用ッスかぁ?」

大介「おまえたちの体液が俺の娘から出てきた―――言いたいことは分かるな?」

男②「さあ?なんのことやら?」

男①「オッサンの娘なんか知らないッスよ」

京介「てめえら!白々しいこと言ってんじゃねえ!さっさと認めねぇとぶっ飛ばすぞッ!!」

男①「なんだこのガキ?」

男②「最近のポリ公は、ガキのお守りまですんのかよ」

大介「俺の息子だ」

男②「………なるほど。そういうことか」

大介「貴様らが以前に強姦した女性が貴様らの撮影したビデオを提供してくれたおかげでな、証拠が揃った。……もはや逃げられると思うな」

男①「ち……ゲームオーバーってことかよ」

大介「ゲーム感覚で、他人の人生を踏み躙ってきた貴様らには相応の人生を送ってもらうことになる―――覚悟しておけ」

男②「どうでもいいよ、俺たちのガキはそこらじゅうに居るだろうしな。子孫繁栄は十分楽しんだからよ」

男①「もしかしたら、桐乃ちゃん…だっけか?あの女の腹ん中にも俺らのガキが居るかもしれねーぞwww」

京介「ッ!!――てめえッッッ!!」

大介「待て、京介」

京介「でもよ!」

大介「心配するな。……不幸中の幸いか桐乃は妊娠していない」

京介「ほ、本当か!?」

大介「母さんから、桐乃に生理がきていると聞いた。詳しい話は母さんに聞くといい」

京介「そうか……ほっとしたよ」

男①「んだよ、つまんねーな」

京介「………っ」

大介「……入って来い」


親父の合図で警官たちが部屋に入ってきた。
二人組の男が連行されていく。
………これで、桐乃の仇を討てたんだろうか?

いや、まだだ―――肝心なことが残ってる。

男②「じゃあな、きょうすけくん。桐乃ちゃんによろしく言っといてくれ」

男①「可愛かったぜぇ?きょうすけー、きょうすけーってなwww」

京介「!!」

京介「……親父、ちょっと目ぇ瞑っててくれ」

大介「………京介」


バキッ……バキッ


京介「はぁ、はぁ……桐乃の痛みがほんの少しでもわかったかよ」

男①「…ってぇーなぁ、おい!!」

男②「ペッ……オマワリさんこれ、暴行罪じゃないんですかねぇ?」

京介「………」

大介「俺は何も見ていない」

京介「親父……」

男①「あぁん!?ざけんなよコラ!てめー、それでもポリ公かっての」

大介「おまえたちは何か見たか?」

警官「いえ――見てませんよ、高坂さん」

大介「そうか…感謝する」

男②「チッ………くっせぇ奴らだな」

大介「……来い」

男②「はいはい」

男①「俺たちゲームオーバー!!」

今度こそ、連れて行かれる二人組。
俺の横を通るときに目が合った……もう二度と拝みたくないツラだ。

桐乃………これで許してくれるか?

親父たちと別れ帰宅後、事の顛末を桐乃に聞かせてやった――――

桐乃「バカッ!!」

京介「な、なんでだよ!?」

桐乃「相手が何するかわかんないってのに……ほんっとバカ!!犯人のことなんてお父さんに任せてたらよかったっしょ!?」

京介「そ、それはそうだけどよ………」

桐乃「もう二度と危ないことしないで……あんたに何かあったら、あたし………そっちの方がツライから」

京介「………すまん」

桐乃「ん、ゆるす。………まあ、でも―――ありがとね」

京介「おう」

桐乃「へへ……やっぱさ、カッコいいよ……あたしの兄貴は」

京介「そ、そうか?」

桐乃「うん、これからも頼りにしてるからね」

京介「へっ…任せとけ」

この時、久しぶりに妹の笑顔が見れて俺はホッと胸をなでおろした。
やっぱりこいつには笑顔が似合う。

――――

親父の話によると、あの後奴らの部屋から押収された撮影データを処分したので安心していいそうだ。

黒猫たちに無事に決着がついたことを報告したら、来週の日曜にパーティーのやり直しをすることになった。
桐乃はすっかり元気になって、日曜が来るのを今か今かと楽しみにしている。

そんな妹を見て、俺は桐乃の笑顔を守ることを固く誓うのだった――――

               
              ~fin~

支援してくださった方々ありがとうございました。

さすがに寝ますので残ってれば書きます。

京介「どうしても駄目か?」

大介「危険だと言っているだろう。それに、おまえには桐乃のことを任せてあるはずだ」

京介「じゃあ……親父はそいつらを捕まえたら、俺と桐乃の分も恨みを晴らしてくれるか?」

大介「無論だ!俺の桐乃を、こんな目に合わせた輩を生かしておく理由はない!!」

京介「い、いやいや!殺すのはまずいって!」

大介「何を言っている!俺の娘に手を出したんだ、当然の処置だろう?」

京介「あんた、それでも警察だろーが!ってか、そもそも警察の人間が私情で殴ること自体いけないと思いますがね!?」

大介「むう……では、どうしろというのだ?」

京介「俺が一緒に行って、俺がそいつらをぶん殴る………これでいいだろ?」

大介「………わかった、連れて行ってやる。行くぞ」

京介「おう!」


待ってろよ、桐乃。
今度こそ俺がおまえを救ってやるからな―――

>>33
ここからの分岐となります。

――――

赤城「ん?………あの娘は、高坂の妹?たしか――桐乃ちゃん」

赤城「……あの二人組なにしてやがる。おいおい………なんだかヤバそうな雰囲気だ」

赤城「とりあえず、様子を見てみるか……」

男②『よし、人が来る前にさっさと運ぶぞ』

男①『んじゃ、いつものとこでやるか』

男②『ああ。今日の女は超可愛いからしばらく楽しめそうだな』

赤城「あいつらどこに行くつもりだ……やばいぞ」

赤城「高坂に連絡しないと!」

―――高坂家

京介「……あいつ遅いな」

京介「撮影が長引いて遅れるってメールは来たけど、もうすぐ日が暮れちまうぞ」

黒猫「さっきから電話に出ないわね」

京介「……ったく」

沙織「まあまあ京介氏、落ち着いてくだされ。きっともうすぐ帰ってきますよ」

京介「まあ……そうなんだけどよ。……連絡くらいしろっての」

黒猫「ふふ…とんだシスコンね」

京介「ほっとけ」

沙織「いつ見ても微笑ましいご兄妹で羨ましい」

黒猫「で、先輩はどんなプレゼントを用意したの?」

京介「それは……な、」

Prrrr…

京介「っと、桐乃か!?……なんだ赤城かよ」

ピッ

京介「なんだ?今忙しいから瀬菜の自慢話なら切るぞ」

赤城『おい、高坂!やべぇぞ!!』

京介「落ち着け、何があったんだ?」

赤城『おまえの妹がさらわれた!』

京介「ッな!?お、おまえ今どこだ!!」

赤城『いまタクシーで追ってるところだ。向かってる場所はたぶん高級住宅街のようだな』

京介「てことは、沙織のマンションの近くか」

赤城『とにかく、おまえも急いで来い!』

京介「わかった!すぐ行くから見失うなよ!!」

ピッ

黒猫「何かあった?顔色が真っ青よ」

京介「桐乃が―――」

――――

黒猫「……なんてこと」

京介「俺は今から追いかける!」

沙織「とりあえず、警察に連絡した方がよろしいかと」

京介「たしかに…すっかり失念してたけど、親父たち本職の力も必要になってくるな」

黒猫「グズグズしてる暇はないのでしょう?警察の方は私たちに任せてあなたは桐乃を追いかけなさい」

京介「すまん!じゃあ、行ってくる!」


待ってろよ―――桐乃!
俺が必ず助けてやるからな―――

―――???

桐乃「……ん」

男①「よう、お目覚めか」

男②「ようやくパーティーの始まりってワケだ」

桐乃「ここは………」

桐乃「……!」

男①「暴れられると面倒だからな、縛らせてもらったぜ」

男②「桐乃ちゃんっていうんだろ?生徒手帳見せてもらったよ。へへ……まだ中学生なんだな」

桐乃「あんたら……あ、あたしをどうするつもりなわけ!?」

男②「?どうするって決まってるだろ?」

桐乃「い、意味わかんない!」

男①「じゃあ、ゆっくり教えてやろうか?」

男②「めんどくさいから、いきなりハメちまえよ」

男①「そうだな……じゃあ、お目覚めしてさっそくだけどハメるか」

桐乃「ッ!?……や、やだ…やめてっ!」

男①「残念だけどそれは聞けない相談だなぁ……ひひっ、どんな●●●か楽しみだな」

男②「遊んでないでさっさと脱がせよ」

男①「遊び心がねーヤツ……じゃあ、まずはパンツ脱がしちゃうぜー?」

桐乃「やっ…嫌!!汚い手で触るなっ!」

桐乃「助けて、京介!京介―――――ッッ!!」

ガチャ!

男②「なんだ!?」

男①「誰か入ってきやがったのか?おまえちゃんと鍵かけとけよ!」

男②「俺のせいにすんなよ!」

京介「……待たせたな、桐乃」

桐乃「きょ、京介……」

京介「うちの妹に手ぇ出すとは、てめえらいい度胸じゃねえか……!」

男①「チッ……めんどくさそうな奴だな」

男②「やるか?」

男①「だな」

京介「覚悟はできてんだろうな?」

バキッ

京介「ぐはっ!!」

男①「……けっ」


バキ…
ドス…ドス…


京介「……ぐ……っ」

男②「その辺にしとけ……殺すなよ」

男①「弱ぇくせにしゃしゃり出てくんじゃねーよ。バーカ」

桐乃「京介ーーーッ!!」

大介「そこまでだ」

男①「!?」

男②「くそ……ポリがいるなんて聞いてねえぞ」

大介「貴様らを傷害罪の現行犯で逮捕する」

男②「ぐ……くそっ!」

大介「貴様らには聞きたいことが山ほどある」

大介「……それからな、俺の娘に手を出そうとしたことを後悔させてやる。……覚悟しておけ」

男①「こんなところでゲームオーバーかよ………」

――――

京介「いてー……遅えよ、赤城」

赤城「……大丈夫か、高坂?すまん、親父さんを案内するのに手間取っちまった」

京介「き、桐乃は!」

赤城「無事だ。おまえの後ろにいるよ」

桐乃「………」

京介「桐乃!……よかった」

桐乃「遅いっての………チョー怖かったんだからね…」

京介「すまん………でも、おまえが無事でよかった」

桐乃「うん……京介、助けに来てくれて―――ありがと」

京介「おう。おまえがピンチの時にはいつだって駆けつけるから安心しろ」

京介「俺はおまえの兄貴なんだからさ」

桐乃「……ん、頼りにしてる」

赤城「えーと……俺、外出てたほうがいいかな?」

――――

親父の話によると、例の二人組はナンパの手口で婦女暴行を繰り返している、ろくでもない奴らだということがわかった。
そんな奴らに、俺の妹は危うく恐ろしい目に合わされるところだった。
ったく……あんま心配かけさせんなよな………でも、俺がいる限り桐乃は必ず守ってみせる。
―――――絶対だ。

しっかし、俺ってやつは、つくづく桐乃のことが好きらしい。……………間違えた。
ごほん……俺ってやつは、つくづく桐乃のことが心配らしい。

俺が桐乃の側にいて守ってやらねえといけねえな。
――――そんな人生も悪くないと俺は思う。

黒猫たちに無事に決着がついたことを報告したら、来週の日曜にパーティーのやり直しをすることになった。
桐乃は日曜が来るのを今か今かと楽しみにしている。

そんな妹を見て、俺は――――

―――リビング

一同「お誕生日おめでとうー!」

桐乃「みんな、今日はあたしのためにありがとね」

黒猫「では、さっそくプレゼントを渡してあげるとしましょう」

沙織「わたし京介さんのプレゼントがとても気になっていましたの」

京介「お、俺から渡すのか?」

黒猫「早く渡してあげなさいな。桐乃が尻尾を振って待ってるわよ」

桐乃「尻尾なんて振ってないっつーの!」

黒猫「ふっ……先輩からのプレゼントを一番楽しみにしていると言っていたのを忘れたのかしら?」

桐乃「むぐっ………あ、あんたってほんと性格悪いよね!」

黒猫「あら、褒めて貰えて嬉しいわ」

沙織「まぁまぁ、きりりんさんも黒猫さんも今日は喧嘩しない約束でしたでしょう?」

桐乃「わかってるっての。これは喧嘩じゃなくて………ま、いいや」

沙織「ふふふ……さ、京介さん。……後はお任せしたでござるよ?」

京介「へいへい」

京介「えっと、桐乃」

桐乃「……ん」

京介「ちょっと遅くなっちまったけど――――誕生日おめでとう」

桐乃「うん……ありがと」

京介「ほら、これ」

桐乃「わぁ―――開けてもいい?」

京介「おう」

桐乃「あ、可愛い」

京介「まあ…あんまり高いのは買えなかったんだけどさ」

京介「えっと………気に入ったか?」

桐乃「うん……大切にするね」

京介「お、おう」

沙織「………指輪ですわね」

黒猫「指輪ね」

沙織「まるで恋人のようですわね」

黒猫「ふっ……そうね」

桐乃「……あ、まだ何か入ってる………紙?」

京介「おう、読んでみ」

桐乃「えーと、なになに」

桐乃「ずっと桐乃と一緒に………」

京介「へへ……それが俺の気持ちだ」

桐乃「っ……うぁ」

沙織「あらあら、どうなされたんですの?ふふふ……きりりんさん、お顔が真っ赤ですわよ」

黒猫「早く続きを読みなさいな」

桐乃「う、うっさい!読めるわけないっしょ!」

沙織「京介さん、なんて書かれましたの?」

京介「えっとそれはな、」

桐乃「あああああああああ!ちょ、言うの禁止!」

京介「……わかったよ。――なら行動で示してやる」

桐乃「え?ちょ、」

京介「こういうことだ」

ちゅ…

黒猫「……ふっ」

沙織「…なるほど」

桐乃「ぷぁ……っ……あ、あんたね!」

京介「嫌だったか?」

桐乃「イヤ、じゃないけど……」

京介「ならさ、俺の気持ち伝わったか?」

桐乃「……うん」

京介「桐乃、俺はおまえのことが―――」


こうして、桐乃の誕生日パーティーは過ぎていった。
この日が俺たち兄妹にとって記念すべき日になったことは言うまでもない――――


              ~true end~

支援、保守してくださった方々ありがとうございました。
桐乃に酷いことをして嫌な思いをさせてしまった方々、申し訳ありません。
私は桐乃が一番大好きです。

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