みゆき「さくらちゃんとウルトラh」 さくら「ほぇぇ~~!!」(85)

七色ヶ丘

一同「ええ~~~!?」

みゆき「な、七色ヶ丘ホテルでパーティー!?」

れいか「はい・・・お爺様の古いご友人が主催のパーティーに誘われまして・・・」

やよい「立食パーティーなんて漫画やアニメの世界だけかと思ってたよ・・・」

あかね「流石お嬢様やな」

れいか「いえ、そんな・・・」

なお「謙遜謙遜!」

れいか「それで・・・そのパーティーに是非わたしの友達も連れてきてくれ、と言われまして」

みゆき「へ?」

キャンディ「クル?」

れいか「みなさん一緒に参加しませんか?」

なお「でもあたしやあかねはパーティーってガラじゃないしな・・・」

あかね「せやな・・・って何でさらっとうちも混ぜとんねん」

みゆき「そもそも着て行く服が無いし・・・」

やよい「わたしも・・・」

れいか「そんなに堅苦しいものではありませんよ。それに・・・服のことでしたら心配ありません」

みゆき「どういうこと?」

れいか「わたしの友達に、お洋服を作るのが大変お上手な方がいるんです」

あかね「へぇ。何て子?」

れいか「大道寺知世さんという方です」

れいか「先ほど申し上げたお爺様のご友人というのは、実は雨宮コーポレーションの会長さんでして」

れいか「その傘下に大道寺トイズコーポレーションという会社が・・・」

やよい「あ!それなら知ってる!ロボッターのおもちゃもたくさん出てるから!」

なお「あのおもちゃ会社か!そこのおもちゃならうちにもたくさんあるよ!」

れいか「大道寺さんというのはその社長令嬢なんです。なおは昔一緒に遊んだこともあったと思いますが・・・」

なお「うーん・・・覚えてないな・・・」

れいか「わたしもここ何年かはずっと会っていないのですが、手紙のやり取りだけはしていたんです。そのパーティーで久しぶりに会おうということになりまして・・・
    何でも、紹介したい、素敵なお友達がいるとか。手紙もその子のお話ばかりなんです」

みゆき「へぇ~!れいかちゃんの友達の友達なら、きっと素敵な子なんだろうね!名前は?」

れいか「えっと・・・確か・・・」

???『・・・誰?わたしを呼ぶのは・・・』

???『・・・・・・』

???『・・・夢・・・?』

???『・・・・・・』

???『ここ・・・どこだろう・・・』

???『どこか・・・高いところ・・・東京タワーじゃないよね・・・』

?????「・・・さ・・・!」

???『それに・・・不思議な空・・・満月に、夕焼け、くもの巣・・・何だか嫌な感じ・・・』

?????「・・・さく・・・!」

???『でも・・・その中でも強く輝く・・・あの人たちは誰だろう・・・?』

?????「さ・・・ら・・・!!」

???『5つの・・・温かな・・・光・・・』

ケロちゃん「さくらーーーーーーーっ!!!」

さくら「ほ、ほぇえええ~~~~~~っ!!?」ガバッ

さくら「ほ、ほぇ・・・」

ケロちゃん「ハァ・・・やっと目ぇ覚めたか・・・」

さくら「わたしを呼んでたのは・・・ケロちゃん?」

ケロちゃん「他に誰がおんねん」

さくら「うーん・・・」

ケロちゃん「どないしたんや?」

さくら「夢を見てたの・・・」

ケロちゃん「夢?夢ならワイも見たでぇ~!こ~んなでっかいプリンがなぁ!食べきれへん言うて・・・」

さくら「もー!そんなんじゃなくて!変な感じの夢だったの!」

ケロちゃん「変な感じ?」

さくら「うーん・・・ほら・・・予知夢・・・みたいな・・・」

ケロちゃん「!」

さくら「最近はそんなの全然見なかったのに・・・」

ケロちゃん「さくらの魔力は日に日に強なっとるからな・・・まーたあのクロウの生まれ変わりが何か企んどるんちゃうやろな・・・どないな夢やった?」

さくら「わたしがどこか高い場所に立ってて・・・空が変な風になってて・・・それで・・・」

ケロちゃん「それで?」

さくら「・・・光ってたの」

ケロちゃん「はぁ?光ってた?もっとこう・・・具体的にやなぁ・・・」

さくら「どんなって言われると・・・こう・・・」

ケロちゃん「こう・・・?」

さくら「『はにゃ~ん』ってなっちゃう感じ!」

ケロちゃん「・・・・・・」

ケロちゃん「・・・さくら」

さくら「ん?」

ケロちゃん「遅刻すんで」

さくら「ほ、ほぇえええ~~~~っ!?」

さくら「お兄ちゃんおはよっ!」

桃矢「今日も朝から大忙しだな、怪獣」

さくら「さくら怪獣じゃないもんっ!」

藤隆「ほらほらさくらさん、早くしないと遅刻してしまいますよ」

さくら「お父さんおはよう!・・・お母さんも、おはよう」

桃矢「じゃ、いってきます」ガタ

藤隆「はい、いってらっしゃい」

さくら「! おひいひゃんはっへよ~!」モグモグ

桃矢「ユキを待たせてるんだ。じゃあな」

さくら「も~!・・・ごちそうさま!いってきます!」

藤隆「いってらっしゃい。気をつけてくださいね」

友枝小学校

さくら「もう・・・お兄ちゃんたらわたしを置いて行っちゃうんだから・・・!」ガラッ

利佳「わたしも習い事があるから・・・ごめんね?」

知世「そうですか・・・」

さくら「おはよう、知世ちゃん!」

知世「おはようございます、さくらちゃん」

さくら「何のお話?」

奈緒子「今度、知世ちゃんのおうちが主催の大きなパーティーがあるんですって」

千春「でもわたしたち、用事が入ってて・・・」

さくら「パーティー・・・流石知世ちゃんちだね!」

知世「さくらちゃんは今度の日曜日お暇ですか?」

さくら「え?うん・・・特に何も・・・ってわたしも行っていいの?」

知世「もちろんですわ!!既にさくらちゃんのためにパーティー用のドレスを作ってありますのよ!!」

さくら「そ、そうなんだ・・・」

利佳「それじゃあさくらちゃん、わたしたちの分まで楽しんできてね」

さくら「う、うん・・・」

知世「楽しみですわ~!」

さくら「パーティーが、だよね・・・?」

山崎「パーティーっていうのはね!」ズイッ

さくら「や、山崎くん!?」

千春「やっぱり出たわね・・・」

山崎「昔、ヨーロッパの貴族たちが・・・」

千春「はいはい続きはこっちで聞きますからねー」ズルズル

さくら「ほぇ・・・」

知世「それではさくらちゃん、日曜日を楽しみにしていますわ」

知世「ああ・・・ドレス姿のさくらちゃん・・・李くんにも見せてさしあげたいですわ~」

さくら「!」

さくら(小狼くん・・・///)

香港

コンコン

夜蘭「入りなさい・・・小狼」

小狼「失礼します、母上」

夜蘭「・・・例の件は進んでいますか」

小狼「はい。問題ありません」

夜蘭「そうですか・・・」

小狼「そのことで何か?」

夜蘭「いえ・・・実は別件なのです。あなたはあなたのやるべきことで忙しいのは重々承知なのですが、頼みがあるのです」

小狼「頼み?」

夜蘭「あなたに日本に行ってもらいたいのです」

小狼「日本に!?」

夜蘭「このところ、日本で嫌な魔力を感じるのです」

小狼「嫌な魔力・・・?」

夜蘭「ええ・・・言うならば、絶望」

小狼「絶望・・・」

夜蘭「その魔力は突発的に現れ、そしてしばらく経つと消えるのです。今は局地的なものですが、放っておけば世界全体がそれに包まれてしまうかもしれない・・・」

小狼「その正体を突き止めろ、と」

夜蘭「あなたの魔力はどんどん増強しています。あなたが最も適任なのです。引き受けてくれますか?」

小狼「・・・わかりました」

夜蘭「・・・ありがとうございます。詳しい日程や潜入先は偉(ウェイ)に伝えてあります。まず・・・」

小狼(日本か・・・さくらはどうしてるだろうか・・・)

夜蘭「・・・言っておきますが、調査場所は友枝町ではありませんよ」

小狼「えっ!?い、いや俺は何も・・・」ゴニョゴニョ

苺鈴「お~い!小狼!」

小狼「! 苺鈴・・・」

苺鈴「ねぇねぇ!日本に行くってホント!?」

小狼「お、お前それをどこで・・・」

苺鈴「偉から聞き出したの!ね、わたしも連れてってよ!木之本さんのところでしょ!?」

小狼「違う!遊びに行くんじゃないんだ!任務を終えたらすぐに戻ってくるし・・・そんな暇は・・・ない・・・」ションボリ

苺鈴「ちぇー!・・・じゃあお土産買ってきてよ!今ね、日本では納豆餃子飴ってのが流行ってるらしいのよ!それから・・・」

小狼「だから遊びに行くんじゃないって・・・それに何だその不気味な飴は!?」

苺鈴「お土産くらい買えるでしょ!はい、欲しいものリストアップしといたから買ってきてよね!じゃあね~!」

小狼「あ、おい!ったく・・・」

偉「小狼さま、準備が整いました」

小狼「ああ・・・」

小狼(行き先は・・・七色ヶ丘・・・か)

バッドエンド王国

TV『・・・我々大道寺コーポレーションは・・・おもちゃに・・・想いを・・・幸せな・・・』

ウルフルン「けっ・・・何が『想い』だ、くだらねぇ・・・おもちゃはもう懲り懲りだぜ、なぁアカオーニ」

アカオーニ「その通りオニ!」

マジョリーナ「でも、ロボットのときのようにおもちゃの周りには子どもたちが大勢群がってくるだわさ」

ウルフルン「なるほど・・・バッドエナジーも集めやすいってもんだ」

ジョーカー「はぁぁぁいみなさぁぁぁっん!グ~~~ッドタイミングでぇぇすっ!」

アカオーニ「ジョーカーオニ!」

マジョリーナ「何しに来たんだわさ!」

ジョーカー「んふふふ・・・近々その大道寺コーポレーションも関係するパーティーが開かれると聞きましてねぇ・・・それをお伝えしにきたところだったんです・・・」

ウルフルン「それがどうした?」

ジョーカー「マジョリーナさんがおっしゃっていたように、おもちゃは子どもに影響を与えやすい・・・
    その会社をバッドエンドにし、バッドエナジーを詰め込んだおもちゃを開発・販売・・・そして子どもたちを洗脳するのです・・・」

ウルフルン「な、何だと!?」

アカオーニ「こいつ悪オニ!」

マジョリーナ「何てこと考えるんだわさ・・・!」

ジョーカー「さらになんと、そのパーティーにプリキュアたちも参加するようなのです・・・」

アカオーニ「プリキュアがオニ!?」

ジョーカー「マジョリーナさん、もう一度ニンゲンニナ~ルを調合しておいてくださいねぇ・・・以前より精巧なものを」

マジョリーナ「そ、それを使ってどうするんだわさ・・・」

ジョーカー「彼女たちもまさかあなた方が参加しているとは思わないでしょう。パーティーの中で、どさくさに紛れ彼女たちの飲み物にこれを混入するのです」スッ

ウルフルン「ビン?中に何か錠剤みてぇのが入ってるな・・・何だぁ?これは」

ジョーカー「んふふふ・・・飲ませてみればわかりますよぉ・・・ただし、空気に触れてから10秒で効果がなくなってしまいますので気をつけてください・・・」ニタァ

ウルフルン「げ、外道だぜ・・・」

アカオーニ「おっかないオニ!」

マジョリーナ「心臓に悪いだわさ・・・!」

ジョーカー「さぁ・・・今度こそ、プリキュアの最期です・・・『想い』とやらと共に朽ち果てなさい・・・!」

七色ヶ丘

れいか「それではみなさんいらしてくれますね?」

みゆき「うん!よーし、めいっぱいお嬢様気分を味わっちゃうぞっ!」

やよい「わたしも楽しみ!」

れいか「ありがとうございます・・・実はわたし1人だと少し不安でして・・・」

なお「れいかは意外と寂しがり屋だからね・・・ああ、おいしいものもいっぱいあるんだろうな・・・!」

あかね「なお、よだれ垂れとるで」

キャンディ「キャンディも楽しみクル~!」ピョンピョン

みゆき「はしゃぎすぎだよキャンディ!」キャッキャッ

やよい「待て待て~!」キャッキャッ

あかね・なお・れいか「あ・・・」

3人(キャンディはどうしよう・・・)

キャンディ「クル!?」

キャンディ「嫌クル~~!!キャンディも行きたいクル~~~!!」

あかね「そら連れて行ってあげたいけど・・・人が集まるしな・・・」

れいか「ずっとヌイグルミのフリですよ?」

キャンディ「我慢するクル!」

なお「それじゃあ何もできないし何も食べられなくない?」

キャンディ「それは嫌クル~~!」

あかね「う~ん難しいなぁ・・・」

やよい「でも可愛そうだよ・・・」

キャンディ「ふんクル!もういいクル!」プイッ

みゆき「拗ねないでよキャンディ~!何か方法を考えようよ!・・・というか、そのパーティーっていつやるの?」

れいか「あぁすみません、大事なことが抜けていました・・・次の日曜日です。みなさん都合は大丈夫ですか?」

みゆき「オッケーだよ!」

やよい「大丈夫!」

なお「あたしも!」

れいか「あかねさんは?」

あかね「うちも大丈夫やで・・・土曜ならあかんかったけどな」

みゆき「何かあるの?」

あかね「いやな、土曜日はオトンとオカンは温泉旅行、げんきは部活の合宿で出かけることになっててん・・・
    で、店はあたし1人で切り盛りすることになっとったんや。流石に2日連続はきついから日曜は休業にしたんやけど」

れいか「1人でですか?大変なのでは・・・」

あかね「ま、営業は夕方までってことにしてあるし、何とかなるやろ!」

みゆき「それでもお昼は混むよね・・・じゃあわたしたちが手伝いに行くってのはどう!?」

あかね「ええ!?でも・・・みんなに迷惑が・・・」

なお「何言ってんのさ!あたしたち友達だろ?」

やよい「困ったときはお互い様!だよ!」

れいか「ええ・・・友の道はわたしの道です」

あかね「いやそれはよくわからんけども・・・じゃあ・・・お願いしよっかな・・・!」

キャンディ「ひらめいたクル!」

みゆき「へ?何が?」

キャンディ「キャンディもヌイグルミのフリをしながらこっそりお手伝いするクル。それがばれなかったらキャンディもパーティーに連れて行ってほしいクル!」

なお「本気なの?」

キャンディ「任せるクル!」

あかね「・・・よし、わかった!手伝ってくれるか、キャンディ!」

キャンディ「クル~!」クルクル

みゆき「よぅし!がんばろうキャンディ!」キャッキャッ

やよい「よかったね、キャンディ!」キャッキャッ

なお「ま、キャンディだけ仲間外れになんてできないもんね・・・」

れいか「そうですね・・・今週末は楽しいことになりそうです・・・」

あかね「あ、2人とキャンディは厨房立ち入り禁止やで」

みゆき・やよい・キャンディ「・・・・・・」

友枝町

さくら「というわけで今週の日曜日、知世ちゃんちのパーティーに御呼ばれされたの!お父さんたちもどうぞって・・・」

藤隆「そうですか、お爺様の・・・でもすみません。その日は大切な学会がありまして・・・園美くんによろしくお伝えください」

桃矢「俺もバイトだ」

さくら「そっか・・・」

桃矢「でも怪獣がそんなところに・・・場違いなんじゃねぇか?」

さくら「なぁんですってぇ!?」

雪兎「桃矢、そんなこと言っちゃいけないよ・・・さくらちゃん、楽しんできてね」

さくら「はい!」

雪兎「おいしいものいっぱい食べられるんだろうな・・・」

桃矢「ユキ、よだれ垂れてるぞ」

雪兎「あぁすみません!藤隆さんの料理を前にして他の料理のことを考えるなんて・・・」

藤隆「ははは。いいんですよ」

さくら「いっただっきまーす!」

さくら「・・・ご馳走様!」

桃矢「あぁさくら、お前もちろんパーティーの作法は知ってるよな?」

さくら「さ、作法・・・?」

桃矢「やっぱり知らないか・・・」

さくら「何それ!おしえて!」

桃矢「パーティーに御呼ばれされた余所者は、会場に入る前に大きな声で『失礼します!』ってあいさつしないといけないんだよ」

さくら「えぇええ~~!?で、でも知世ちゃんはそんなこと言ってなかったよ!?」

桃矢「そんなの常識だからだよ。あ、ちゃんと名前を名乗るのも忘れるなよ。大きな声で」ニヤ

さくら「う・・・わかった・・・恥ずかしいけどがんばる・・・!それじゃあ雪兎さん、ゆっくりしていってくださいね!」タタタ

雪兎「あ、さくらちゃん!・・・もう、桃矢!また嘘教えて!」

桃矢「騙されるあいつが悪い」

藤隆「いけませんよ、桃矢くん・・・さくらさんが恥をかくことになってしまいますよ」

桃矢「はいはい・・・あとで嘘だって教えとくよ・・・」

ケロちゃん「パ、パ、パ・・・パーティー!!?」

さくら「しーっ!声が大きいよケロちゃん!」

ケロちゃん「流石大道寺家やなー!そら盛大に催されるんやろなー!」

さくら「うん、今度の日曜日、場所は七色ヶ丘だって。どんなところなのかなぁ・・・」

ケロちゃん「名前からして煌びやかそうなところやなー!」

さくら「お洋服は知世ちゃんが用意してくれるの!あんまり派手なのじゃないといいけど・・・」

ケロちゃん「うまいもんもたっくさん出るんやろなー!食べ散らかしてせっかくの服を汚したらあかんでぇー!」

さくら「さくらそんなに食い意地張ってないもん!」

ケロちゃん「いやー・・・・・・楽しみやなー!!」

さくら「・・・え?ケロちゃんはお留守番だよ・・・?」

ケロちゃん「は・・・?」

ケロちゃん「嫌や嫌や嫌や嫌や嫌や嫌や嫌やーーーーーーっ!!ワイも行くーーーーーっ!!!」

さくら「だから大きな声出さないでってばぁ!」

ケロちゃん「何でや!?何でワイは行ったらあかんのや!!」

さくら「だって人がいっぱい集まるし・・・」

ケロちゃん「いつも通り人形のフリしとればええだけやんけ!!」

さくら「ずっと?何も食べないで?」

ケロちゃん「そんなん耐えられるかーーーーーい!!」

さくら「だからお留守番しててって言ってるんじゃない・・・」

ケロちゃん「それも耐えられるかーーーーーーい!!」

さくら「じゃあどうしろっていうのよ~~っ!!」

土曜日、七色ヶ丘

小狼(着いたか・・・ここが七色ヶ丘・・・)

偉「申し訳御座いません、小狼様・・・」

小狼「どうしたんだ?」

偉「今、ホテルのチェックインを済ませてこようと思ったのですが・・・予約がされていなかったようでして・・・」

小狼「本当か?母上の指令ではここに泊まることになっていたんだが・・・」

偉「夜蘭様が手配を誤るとは考えられませんが・・・」

小狼(母上は明日、この町で何かが起こると言っていた・・・それと関係しているのか?)

同時刻

ウル太「いやっほーーう!フカフカのベッドだぜーーー!!」

アカ夫「ジョーカーのヤツも気が利くオニーー!!」

マジョ子「ホテルの人間どもめ、まんまと騙されていたわねぇ!!」

ウル太「ああ、この姿なら正体がばれることはあるまい・・・!待ってろよプリキュア・・・って痛っ!?」バシ

アカ夫「枕投げオニー!」

ウル太「やりやがったなこの野郎!」ブン

マジョ子「子どもかいあんたたちは!いいから大人しく・・・もふっ!?」バシ

ウル太「あ」

マジョ子「・・・やったわね・・・もう・・・こいつを使ってやるわ・・・!」サッ

アカ夫「・・・そ、それは・・・!?」

小狼「さて、どうするか・・・」

偉「大変申し訳ないのですが、別の宿を探してまいります」

小狼「いや、偉のせいじゃないさ。なら俺はこの町を見て回ってくる。後で合流しよう」

偉「わかりました。お気をつけて」

小狼(やはりこの町には何かある・・・)タッ

偉「ではさっそく・・・おや?」

DQN「うっせぇぞジジイ!ポイ捨てぐらいでがたがた抜かしやがって!」

???「それがどんなに小さいことであろうと・・・見過ごすのはワシの目指す『道』に反するのじゃ・・・」

ザワ・・・ザワ・・・

???「さぁ、拾いなさい」

DQN「はんっ!知ったことか!」

???「お主にはこれと志す『道』はないのかね?」

DQN「チッ・・・さっきから・・・説教垂れてんじゃねぇぞ!!」ブン

???「!」

バシィッ

DQN「!?」

偉「ご老人に手をあげるなど・・・『外道』でございますね・・・」

DQN「な、なんだテメェは・・・(この爺さん・・・何て力だ・・・)」

偉「少し失礼いたしますよ」トン

DQN「!? ち、力が入らな・・・」ガクン

偉「そういうツボ押したのでございます・・・」

お巡りさん「通して通して・・・何事ですか!」

曾太郎「助かりました・・・ワシは曾太郎と申します」

偉「いえ、何てことはございません・・・彼も私のような老人に折檻さられて、少しは反省したでしょう・・・」

曾太郎「それにしても見事な体捌きじゃった・・・もしよろしければお名前を伺ってもよろしいですかな」

偉「ウェイと申します・・・香港から参りました」

曾太郎「ほう・・・香港から・・・」

偉「ええ・・・ですが、予約していたはずの宿かとれなくなってしまいまして・・・どこかよい場所をご存知ではないでしょうか?」

曾太郎「ふむ・・・これも何かの縁、そういうことならばワシの家に泊まりきてくだされ。この度の礼もしなくてはならぬしのう・・・」

男「あかねちゃん、またくるよー!」ガラッ

あかね「まいどおおきにー!!」

みゆき「だー!疲れたー!」ガタン

キャンディ「疲れたクルー!」バタリ

やよい「もうすぐ閉店の時間だね・・・キャンディもお疲れ様」

あかね「みんな、ホンマにありがとう・・・!」

なお「だから気にしないで!助けが必要なときはいつでも言ってよ!」

れいか「それにまだお客さんがくるかもしれませんし、油断してはいけませんよ」

ガラッ

みゆき「おおっと!噂をすればなんとやら!・・・じゃなくていらっしゃいま・・・」クルッ

小狼「・・・・・・」

みゆき(男の子・・・?)

あかね「珍しいお客さんやな・・・もうすぐ閉店やけど食べてって・・・」

小狼「お前たち・・・何者だ?」

あかね「は?」

小狼「お前たち・・・何か『力』を持ってるな」

みゆき「『力』・・・(ま、まさかプリキュアのこと!?)」

小狼「!」

キャンディ(クル!?)

小狼「・・・・・・」ジーッ

キャンディ(ク、クル・・・)

小狼「・・・わぁっ!!」

キャンディ「クル~~~~~!?」ビクッ

5人「」

キャンディ「ばれたクル・・・パーティー行けないクル・・・」ズーン

みゆき「まぁまぁ・・・ちゃんと連れていってあげるから・・・」

小狼「プリキュア・・・?」

なお「そう・・・世界をバッドエンドにしようとする悪と戦ってるんだ」

やよい「スーパーヒーローなんだよ!」

あかね「それはちょっとちゃうけどな・・・」

小狼「なるほど・・・」

れいか「驚かないのですね・・・?キャンディがヌイグルミではないことを見破ったり・・・あなたはいったい・・・」

小狼「俺は李小狼。香港からきた。俺もあんたたちとは系統が違うが・・・魔力を持っている」

みゆき「魔力?」

小狼「? いや、たとえば・・・火神・・・招来!」ボウッ

5人「!?」

小狼「え?」

小狼「・・・・・・」

みゆき「ひ、火だーーー!!」

やよい「どうなってるの!?」

あかね「何モンやお前ーーーっ!!」

なお「もしかして・・・新たな敵!?」

小狼「いや違うって・・・ちょっと落ち着いて・・・」

れいか「はぁ・・・」

小狼「(この人なら話が通じそうだ・・・)なぁ、あんた・・・」

れいか「見事なマジックですね・・・」

小狼「・・・・・・」

小狼「・・・というわけなんだ」

みゆき「クロウ・リードさん・・・か・・・」

あかね「世の中には不思議なことがあるんやなぁ」

小狼「お前たちもそうだろ・・・」

やよい「で、魔女のお母さんからこの町に行くよう言われたんだ?」

小狼「ああ・・・これで全てが繋がった。母上が感じていた魔力はそのバッドエンド王国のやつらのものだったんだな」

なお「そういうことになるのかな?」

れいか「そんな遠く離れた地にまで影響が・・・」

小狼(で・・・それを毎回こいつらが退治していると・・・)チラッ

5人「?」

小狼(・・・頼りない・・・本当に大丈夫なのか?)

キャンディ「でも心配ないクル!」

小狼「え?」

キャンディ「プリキュアはみんな強いクル!きっとこの世界も、メルヘンランドも守ってくれるクル!」

小狼「メルヘンランド・・・そこはどんな世界なんだ?」

みゆき「おとぎ話の登場人物が暮らしてる国だよ!とっても素敵なところなんだから!」

小狼「行ったことがあるのか!?(まさかこいつに異世界に人を渡らせるほどの魔力が!?)」バッ

キャンディ「クル?」

れいか「・・・異世界の存在についても驚かれないのですね?」

小狼「ああ・・・世界は今目に見えているものだけではない・・・様々な世界が存在すると聞いたことがある」

5人「ええ!?メルヘンランドの他にも!?」

小狼「だからなぜお前たちが驚く・・・」

やよい「でも異世界か・・・なんだかロマンチック!」

みゆき「うん!行ってみたいな!」

小狼「この世界に人を異世界に運ぶほどの力を持った者はただ1人・・・『次元の魔女』と呼ばれる魔女だけだ」

あかね「『次元の魔女』・・・ねぇ・・・」

なお「いったいどんな世界があるんだろう・・・」

小狼「さぁな・・・でも、その様々な世界を旅して回っている者たちがいるとも聞いたことがある」

れいか「スケールが大きすぎてわたしには何がなんだか・・・」

小狼「そんなことより、今はお前たちだ」

キャンディ「クル?」

小狼「母上が夢を見たんだ・・・明日、この町で何かが起きると」

5人「!」

みゆき「明日・・・まさか七色ヶ丘ホテルのパーティーで!?」

小狼「パーティー?」

れいか「はい・・・わたしたちも参加することになっていたのですが・・・」

小狼「・・・なるほどな。たくさんの人が集まるし、バッドエナジーとやらを集めるには好都合というわけか。俺も参加できないか?」

れいか「それは・・・なんとかなると思いますが・・・」

あかね「ちょいまち。『俺が相手をするからお前たちは手を出すな』・・・なんて言うんやないやろな」

キャンディ「クル!?プリキュアに任せておけば心配ないクル!」

小狼「・・・昔の俺ならそうしたかもしれない。でも今は違う。一応お前たちの専門らしいからな。力を見せてもらおう」

なお「なんか引っ掛かる言い方だね・・・」

キャンディ「クルぅ・・・」

小狼「決まりだ。明日また会おう。母上が夢に見るほどのことだ・・・くれぐれも注意してくれ」

あかね「ちょいまち!」

小狼「・・・まだ何かあるのか?」

あかね「・・・自分、歳いくつや」

小狼「え」

あかね「いくつか聞いとんねん」

小狼「じ、12だけど・・・」

あかね「やっぱり・・・」ガシッ

小狼「え」

あかね「・・・年下やないかーーーーっ!!!」グリグリグリ

小狼「いだだだだだだだだっ!!?」

やよい「あ、あかねちゃんストップストップ!」

なお「どうどう!」

あかね「さっきから生意気な態度取りよってからに・・・」

小狼「お前らに年上としての威厳がないからだっ」

あかね「なんやとっ!?」

れいか「あ、あかねさん!落ち着いてくださいっ」

みゆき「あはは・・・でもなんだか年下だと思うと可愛く見えてきちゃった!」

小狼「なっ・・・」

なお「まぁこのぐらいの歳の男の子はみんなツンツンしてるもんだよ。あかねも弟がいるんだからわかるでしょ?」

あかね「あぁ・・・言われてみればげんきに似とるなぁ」

やよい「いいなぁ~わたしもこんな弟がほしかったなぁ~」

みゆき「ねぇ、試しにお姉ちゃんって呼んでみてよ!」

小狼「だ、誰が呼ぶかっ!俺はもう帰るぞっ」

あかね「まーまーまー!お好み焼きでも食べてき!」

小狼「お前さっきまでと態度が・・・」

あかね「まぁ?大人の余裕?」フフン

小狼(くそ・・・これだから年上の女は嫌いなんだ・・・っ!)

れいか「・・・みなさん、相手が年下だからといって失礼な態度をとってはいけませんよ」

あかね「ほーい・・・」

れいか「自己紹介がまだでした。わたしは青木れいかと申します。こちらから順に星空みゆき、日野あかね、黄瀬やよい、緑川なおです」

みゆき「よろしくね、李くん!」

れいか「先ほどは失礼致しました・・・どうか気を悪くしないでください。本当はみなさんとても素敵な方で・・・」ギュッ

小狼「あ、い、いや・・・」テレッ

やよい「あー!照れてるー!」

なお「顔真っ赤だよ?」

あかね「れいか美人やしなー」

小狼「照れてなんかないっ!!」

れいか「・・・・・・」

小狼「・・・・・・」ガルルルル

あかね「ごめんて・・・そんな殺気立たんでも・・・」

れいか「こ、こうして知り合ったのも何かの縁です。わたしはもっと李さんのお話が聞きたいのですが・・・」

小狼「え」

キャンディ「キャンディも聞きたいクル!」

みゆき「わたしも!香港ってどんな国なの?」

やよい「わたしはさっきの異世界の話が聞きたい!」

なお「君、兄弟はいないの?」

あかね「お好み焼き食ったことあるか?うんまいでぇ!」

小狼「う・・・」

みゆき「ねっ!李くん!」ズイッ

小狼「・・・また明日っ」ダッ

ガラッ

みゆき「あ・・・行っちゃった・・・」

やよい「仕方ないよ、やっぱり照れくさかったんだよ・・・」

なお「それ言ったらまた怒られそうだけどね」

れいか「事情が分かる者同士、もう少し話をしておきたかったのですが・・・」

あかね「せやなぁ」

みゆき「きっと話をするチャンスはまだまだあるよ!さ、片付けを始めよう!」

なお「ホントだ、とっくに閉店時間過ぎてたね」

あかね「えらい一日やったなぁ・・・」

れいか「そうだ、あかねさん・・・今夜はこの家で1人なのですか?」

あかね「ん?まぁそうなるわなぁ・・・」

れいか「よかったらうちに泊まりに来ませんか?みなさんもごいっしょに」

あかね「ホンマに!?」

やよい「わたしたちもいいの?」

れいか「もちろん・・・せっかくの機会ですから」

みゆき「やったぁ、お泊り会だ!それじゃあ張り切って片付けよう!」

キャンディ「クル~!」

小狼(他に怪しい場所はなさそうだな・・・)

小狼(くそ・・・あいつらにはなるべく関わらないようにしよう・・・明日も影から様子を・・・)

小狼「! 偉!」タタタ

偉「! 小狼様」

小狼「宿はどうなった?」

偉「こちらの方が日本にいる間は家に泊めてくださると・・・」

曾太郎「君が李くんか・・・君の執事にちと助けてもらっての。是非礼がしたいのじゃ」

偉「礼には及ばないと申し上げているのですが・・・いかがいたしましょう」

小狼「・・・断ってしまっては逆に失礼になる。ご好意に甘えたいと思います。よろしいでしょうか」

曾太郎「うむ。そうするがよい。なに、部屋は有り余っておる。では・・・青木家へ案内しよう」

小狼「ありがとうございます」

小狼「・・・・・・」

小狼(ん?青木家・・・?)

曾太郎「帰ったぞ」

静子「お帰りなさいませ・・・あら?そちらの方々は?」

曾太郎「うむ・・・町で困っているところを助けていただいた。聞けば宿がなくて困っているらしい。しばらく泊めて差し上げたいのだが・・・」

静子「それはそれは・・・父が世話になりました」

偉「いえいえ・・・お邪魔ではないでしょうか?」

静子「わたくしどもはちっとも。ですが・・・今晩は娘のお友達も泊まりにいらしていて・・・」

れいか「お爺様、お帰りなさい・・・今晩お友達・・・を・・・」

小狼「・・・・・・」

みゆき「ごごご紹介に預かりましたぁ!わたし星空みゆ・・・き・・・」

小狼「・・・・・・・・・」

あかね・やよい・なお「あ~~~~っ!!」

小狼「・・・・・・・・・・・・」

友枝町

ケロちゃん「・・・・・・」

さくら「ふん♪ふん♪明日はパーティー♪」

ケロちゃん「けっ・・・」

さくら「いつまで拗ねてるの?ちゃんとお土産も買ってくるから、ね?」

ケロちゃん「けっ・・・」

さくら「もー・・・それにしてもドレスかぁ・・・」

知世『李くんにも見せてあげたいですわ~』

さくら「小狼くん・・・」ギュッ

桃矢「さくら、入るぞ」コンコン

さくら「お兄ちゃん?」

桃矢「支度してるところか」

さくら「うん、明日の朝知世ちゃんが迎えにきてくれることになってるの」

桃矢「あーそれでだ・・・前に言った作法のことなんだが・・・ってそのヌイグルミはたしか・・・」

さくら「うん・・・小狼くんから貰ったの・・・」ギュー

桃矢「・・・・・・」イラッ

さくら「それで?どうかしたの?」

桃矢「・・・なんでもない。じゃあな」

さくら「ほぇ・・・」

桃矢「・・・あのガキは今香港だっけか?」

さくら「ガキじゃないもん!小狼くんっ!向こうでやるべきことがあるって・・・」

桃矢「どうだかな・・・お前みたいな怪獣のことは忘れて楽しくやってんのかもしれねぇぞ」

さくら「だからさくら怪獣じゃないもんっ!それに小狼くんはわたしのこと忘れたりしないもん!」

桃矢「わからねぇぞ・・・時間と距離は人の思いを変えちまうこともあるからな」ガチャ

さくら「うー!そんなことないもーん!」

さくら「もぅ!お兄ちゃんはいつも意地悪ばっかり!」

ケロちゃん「はんっ・・・今日ばかりは兄ちゃんの味方や」

さくら「ケロちゃんまでぇ!」

ケロちゃん「ほれ、さっさと風呂入って寝たほうがええんとちゃうかー明日早いんやろー」

さくら「なんかトゲのある言い方・・・」

さくら「・・・でもそうだよね、今日は早く寝なくちゃ。お風呂入ってこよーっと」

バタン

ケロちゃん「はぁ・・・ええなァ・・・さくら、明日はうまいもん仰山食ってくるんやろな・・・」

ケロちゃん「どうにかして荷物に・・・いや、さくらにはすぐ見破られる・・・何か方法は・・・」

ケロちゃん「・・・ん?」

ケロちゃん「閃いたァ!」

prrr

ケロちゃん「・・・もしもし。ワイや・・・」

日曜日

さくら「行ってきまーす!」

藤隆「はい、いってらっしゃい。楽しんできてくださいね」

さくら「ほぇ~!大きな車!」

知世「荷物は後ろに積んでくださいな」

さくら「あ、ちょっと待って!」

知世「どうしたんですの?」

さくら「ケロちゃんが荷物の中に紛れ込んでないか確認を・・・よし、異常なし!あとは追って来れないようにわたしも魔力を抑えておかないと・・・」

知世「そんなことまで出来るようになったんですの?」

さくら「うん・・・なんとなくだけど」

知世「日に日に魔法使いとして成長していくさくらちゃん・・・素晴らしいですわ!その成長を逃すことなくビデオに収め続ける・・・幸せですわー!」

さくら「と、知世ちゃん・・・」

知世「でも最近はカードさんたちと共に戦う凛々しいお姿を撮影できる機会が減ってしまって寂しいですわ・・・いえ、いつもの可愛らしいさくらちゃんも素敵なんですけれど!」

さくら「へ、平和でいいんじゃないかな・・・」

知世「今日はその中でもとびきり可愛らしいさくらちゃんを撮ることが出来る・・・さぁ、出発ですわ!」

さくら「ほぇ~!」

◎ 同人誌の小説 47冊目 ◎
1~33番の二次創作小説SS(Side Story)のコミケや通販・ダウンロード販売予定はないでしょうか?
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. ONE ~輝く季節へ~ 茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司のSS
茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司を主人公にして、
中学生時代の里村茜、柚木詩子、南条先生を攻略する OR 城島司ルート、城島司 帰還END(茜以外の
他のヒロインEND後なら大丈夫なのに。) SS
5. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
個人的には 「呪い」 と「花言葉」 を組み合わせた百合奈 シナリオは Canvas 最高と思います。
Canvasの他のヒロイン SSは多いのに Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSSがほとんどありませんでした。
6. ファーランド サーガ1、ファーランド サーガ2
ファーランド シリーズ 歴代最高名作 RPG
7. MinDeaD BlooD ~支配者の為の狂死曲~
8. Dies irae
9. Phantom of Inferno
END.11 終わりなき悪夢(帰国end)後 玲二×美緒 SS
10. 銀色-完全版-、朱
『銀色』『朱』に連なる 現代を 背景で 輪廻転生した久世がが通ってる学園に

ケロちゃん(ふっふっふ・・・甘いでさくら・・・!成長しとるんはワイも同じや・・・!魔力を抑え込むなんて屁でもないでぇ・・・!)

ケロちゃん(そしてまさか・・・知世の手荷物の中に隠れているとは思うまい!)

知世「・・・本当に『さくらちゃんといっしょにすりーぴんぐ!の巻』を撮影して下さるんですの?」コソッ

ケロちゃん「任しときぃ!恥ずかしい寝言もバッチリ収録や!」コソッ

さくら「どうしたの?」

知世「な、何でもありませんわ!」

さくら「?」

ケロちゃん(その友情が仇となったなさくら・・・!ふ・・・ふふ・・・あーっはっはっは・・・おぇっ・・・車酔いや・・・)

さくら「もうホテルに向かうの?」

知世「はい、ですがそのあとわたしのお友達に会いに行きたいのですが・・・」

さくら「知世ちゃんのお友達?」

知世「ええ・・・青木さんと言って、古い友人ですの。彼女のお友達もパーティーにいらっしゃるようで、その方々のためにもドレスを用意したんですよ」

さくら「ほぇ~流石知世ちゃん!わたしなんてちっともお裁縫が上手にならないのに・・・」

知世「練習し続けていればきっとお上手になりますわ!」

さくら「ありがとう知世ちゃん・・・知世ちゃんのお友達とそのお友達なら、きっと素敵な人たちなんだろうな・・・!」

七色ヶ丘

知世「出掛けてしまったんですか?」

静子「ええ・・・お昼御飯は外で食べてくるって」

知世「どこに行ったか分かりますか?」

静子「たぶん日野さんのお店じゃないかしら」

知世「日野さん・・・?」

静子「商店街のお好み焼き屋さんよ。これがとっても美味しくて・・・」

ドサッ

知世「あ、あら失礼しましたわ」

さくら「? 持とうか?」

知世「だ、大丈夫ですわ」

静子「立ち話もなんですからどうぞお上がりください。しばらくすれば帰ってくると思いますから」

知世「はい、お邪魔しま・・・」

ユサユサ

知世「・・・と思ったのですけれど、この町を探検したいので場所を教えてくださいませんか?」

静子「そうですか?ならまずそこの角を・・・」

みゆき「いただきまーす!」

やよい「いつ食べても美味しいね、あかねちゃんのお好み焼き!」

あかね「へへ・・・おおきに」

なお「あれ?そういえばキャンディは?」

みゆき「ポップに用があるとかでメルヘンランドに行ったよ?ん~!おいひ・・・」

「ごめんくださーい」

みゆき「っ!? の、喉に詰まった!み、水ぅ!」

あかね「はいはい」

れいか「あかねさん、お客様がいらしたようですが・・・」

あかね「あれ?外に今日は休みって出しといたんやけどな・・・」

あかね「はいはーい、すんまへん今日はやってな・・・」

知世「こんにちは、わたし大道寺と申しますが・・・もしかして日野さんですか?」

あかね「そうやけど・・・あれ?大道寺ってたしか・・・」

れいか「! 大道寺さん!」

知世「青木さん!お久しぶりです!」

れいか「大道寺さん・・・とてもきれいになって・・・」

知世「青木さんこそさらにお美しくなられて・・・」

オホホホホ・・・

なお「な、何か入っていけない空気・・・」

やよい「2人ともすごいお嬢様オーラだね・・・」

みゆき「・・・だあー!死ぬかと思っ・・・」

さくら「!」

みゆき「!」

知世「ご紹介しますわ。こちら木之本さくらちゃんです」

さくら「は、初めまして」

れいか「初めまして。わたしは青木れいかと申します。こちらは順に日野あかね、黄瀬やよい、緑川なお、そして星空みゆきです」

あかね「よろしくな!」

やよい「よろしくね」

なお「よろしく!」

みゆき「よ、よろしく・・・先程はお見苦しいところを・・・」

あかね「いつものことやけどな」

みゆき「あかねちゃんひどい!はっぷっぷー!」

知世「皆さん素敵な方ですわね、さくらちゃん」

さくら「うん!」

れいか「この方が木之本さん・・・」

さくら「ほぇ?」

れいか「あぁいえ・・・伺っていた通り・・・」

みゆき「・・・かわいい!!」ダキッ

さくら「ほ、ほぇぇ~~!?」

知世「・・・でしょう!?」

さくら「と、知世ちゃ~ん!」バタバタ

みゆき「おっと!ごめんごめんつい・・・」パッ

さくら「ほぇぇ・・・」

さくら「・・・あれ?」

さくら(外にいるときから感じてたけど・・・この人たち・・・)

みゆき「? どうかした?」

さくら「い、いえ何でもないです!」

あかね「そや!2人ともせっかくやしお好み焼き食べてかへん?」

さくら「いいんですか?」

あかね「もちろんや!」

やよい「あかねちゃんのお好み焼き、とっても美味しいんだよ!」

さくら「ありがとうございます!えへへ・・・ケロちゃんに言ったら怒られそう。内緒にしておかなくちゃ!」

知世「そ、そうですわねー・・・」

ユサユサ

知世「・・・なんてことがあったんですよ」

さくら「もう知世ちゃん!それは秘密なのに!」

みゆき「あはははは!」

あかね「ほい、焼けたで!」

さくら「うわ~美味しそう!いただきまーす!」

知世「いただきます」

さくら「! おいひ~!!」

知世「本当に!」

あかね「おおきに!どんどん食べてや!」

さくら「はい!こんなに美味しかったらいくらでも食べられ・・・あれ?」

知世「どうしたんですの?」

さくら「わたしのお好み焼きがない!?」

れいか「あら・・・」

みゆき「もう全部食べちゃったの?」

さくら「ち、違います!まだ一口しか・・・」

あかね「みゆき、失礼やで。なおやあるまいし・・・」

なお「どういう意味かな・・・?」

やよい「ま、まぁまぁ」

あかね「冗談やって。じゃんじゃん焼くから気にせんと食べてや!」

さくら「う、うーん・・・?」

知世「・・・・・・」

ユサモグ

れいか「・・・ということがあったんです」

みゆき「れ、れいかちゃんそれは秘密だって!」

さくら「あはははは!」

知世「中学校生活も楽しそうですわね」

みゆき「うん!とっても楽しいよ!」

さくら「でも中学生になったら勉強も難しくなって大変じゃないですか?わたし算数が苦手で心配・・・」

やよい「あ、あー・・・」

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