ほむら「私の長い長い旅も終わりを告げた。」(125)

ほむら「やった・・・ついにワルプルギスの夜を倒した・・・!」ハア、ハア

まどか「ほむらちゃ~ん!」タッタッタッ

まどか「倒したんだね!ワルプルギスの夜を。おめでとう・・・ううん、ありがとう!」

ほむら「まどか!私はやったわ!・・・巴マミも佐倉杏子も美樹さやかも救えなかったけど、
    そえでもあなただけは助けられた。あなたを救えたなら、私はそれで・・・」

まどか「ほむらちゃん・・・」

QB「おどろいたよ。本当に一人でワルプルギスの夜を倒してしまうなんて。」

ほむら「おどろいたですって?感情のないあなたが言う言葉かしら。」

QB「もちろん、僕に感情はない。『予想外』という意味さ。」

ほむら「まあいいわ。ともかく、まどかは救った。もう魔法少女になることは無い。
    あなたの思惑通りにはならない。」

QB「えっ」

ほむら「・・・え?」

QB「・・・」

QB「時間遡行者、暁美ほむら。」

QB「ひょっとして、ワルプルギスの夜を倒したのはこの時間軸が初めてかい?」

ほむら「・・・」

QB「なるほどね。」

QB「なら、知らないのも無理はない。ワルプルギスの夜は街ひとつを滅ぼしてしまう。
   その後に何があるかを観測した人間は限られるし、観測しても魔法少女でなければ
   何が起きているのかわからない。だからほとんど記録に残っていないからね。」

ほむら「・・・何があると言うの?」

QB「ワルプルギスの夜には、妹がいる。」





QB「『ワルプルギスの朝』さ。」

ほむら「夜が明けたら朝が来るってこと?笑えない冗談ね。」

QB「冗談の良し悪しは僕には理解できないけど、冗談で付けた名前じゃないよ。」

ほむら「・・・じゃあ何よ。」

QB「ワルプルギスの一族はね、低気圧・・・じゃなかった、低血圧でね。」

ほむら「は?」

QB「朝、寝起きは機嫌が悪いんだ。とても。
   そこから付けられた名前さ。」

ほむら(結局冗談で付けた名前じゃない。・・・いや、冗談だということにも気が付いてないのか。)

QB「あたりかまわず、目についたものに片っ端から当たり散らす。雷を落としまくるんだ。」

ほむら「何よそれ。最低ね。」

QB「姉が最強の魔女で、妹は最低な魔女か。語呂がいいね。これはうまい冗談なのかな?」

ほむら「・・・冗談じゃないわ。いろんな意味で。」

QB「万全な体調の『夜』が最強の魔女なのは間違いない。寝起きの『朝』はそれよりは弱い。」

QB「でもね。」

QB「弱いとは言っても、並の魔女よりは格段に強い。なによりも、
   雷は人間の反射神経で避けられるようなものじゃない。
   そして攻撃は無差別だ。攻撃を読むことはできない。」

QB「『夜』以上にやっかいな相手じゃないかな。」

ほむら「それでも」

ほむら「それでも、倒して見せる。倒すしかないのよ。たとえ準備が足りなくても!」

ほむら「やり直しは効かない。『夜』を倒したのだって、運が良かったのよ。
    もう一度やり直しても、また『夜』を倒せる保証なんて有りはしないのだから!」

外伝にヒュアデスの暁というのがおってな

ワルプルギスの朝「ギギギギ・・・」イライライライラ

QB「おっと。お出ましのようだ。見つからないうちに避難させてもらうよ。
   まどかも急いで隠れた方がいい。死なれては困るからね。」

QB「死ぬんだったら、契約して絶望して魔女になってからにしt」グシャ

ほむら「避難する必要がないようにしてあげたわ。感謝しなさい。」足でグリグリ

>>13
劇場版から入った新参者なんで、外伝とかぜんぜん知らんのよ。

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ほむら「ぜぇっ、ぜぇっ、ぜぇっ」

QB2「すごいじゃないか。あっという間に倒してしまうなんて。秒殺だったね。」

ほむら「ぜぇっ、ぜぇっ」携帯パカッ

QB2「何だい?・・・おや?3時間も進んでるじゃないか。って、まさか。」

ほむら「時間を、止めて、しまえば、」ゼェゼェ

ほむら「雷、なんて、」ゼェゼェ

ほむら「なんでも、ないわ」ゼェゼェ

QB2「君の砂時計が、そんなに長く時間を止められるとは思わなかったよ。」

ほむら「固有魔法じゃないわ。」ハァハァハァ

ほむら「『夜』の残した大量のGSがある。」ハァハァ

ほむら「これだけ大量にあれば、固有魔法じゃなくたって誰でも5分や10分は時間を止められる。」ハァ、ハァ

ほむら「時間操作に相性のいい私なら、3時間止めるくらいは可能よ。相手が悪かったわね。」

ほむら「おかげで使い切ったGSがたくさんあるわ。欲しいんでしょ?QB。」

QB2「もちろんだよ。魔女化のエネルギーに比べれば効率はわるいけど、貴重なエネルギーだ。」

ほむら「そう。なら、こっちにいらっしゃい。全部あげるわ。」

QB2「助かるよ。」トコトコ

ほむら「さあ。・・・受け取りなさい!」ザラザラザラ・・・

QB2「きゅっぷい!ちょ、ちょっとまって!一度にそんな・・・」

ほむら「ほらほらほら!まだまだあるわよ!!」ザザザザザ・・・

QB2「ちょ・・!待っt ほむら「さあさあさあ!!!」ザーーーーーーーーーーーーーー・・・

ほむら「そらそらそらーーーー!!!!」ドドドド・・・・
・・・・・
・・・
QB2「」

ほむら「ふん。圧死したようね。GSに埋もれて死ぬなら本望でしょう。」

まどか「ほむらちゃ~ん!」タッタッタッ

まどか「『朝』を倒したんだね!これで終わったんだね!」

ほむら「まどか!そうよ、これで全て・・・!!」

QB3「まったくひどいじゃないか。きゅっぷい。」ヒョイ、パク。ヒョイ、パク。

QB3(GSがたくさんあるのはうれしいけど、これ全部回収するのに何時間かかるかな・・・)

QB3「でも、暁美ほむら。運が悪かったね。」

QB3「今年は、ワルプルギスの家族会議の年なんだ。」

ほむら「・・・どういうこと?」

QB3「いつもなら『夜』と『朝』しか現れない。でも、今年は次に『夜』の娘が来るのさ。」

QB3「ワルプルギスの夜の娘にして、最大の魔女。『ワルプルギスの夜食』」

QB3「寝る前に食べて食べて食べまくって成長したその体。
    その巨体は身動きすれば地割れを起こし、一歩歩けば地震を起こす。」

ほむら「なによそれ・・・」

QB3「とは言っても、影響範囲はあまり広くない。『夜食』の周囲100mくらいがせいぜいだ。
    その巨体のせいでろくに動き回ることもできないから、攻撃さえしてこない。
    人間にとっては十分な脅威だけど、魔法少女にとってはたいした敵じゃない。」

QB3「・・・はずだった。少なくとも前回までは。」

ほむら「何が変わったというの。」

QB3「ワルプルギスの夜の性質は知っているだろう?死んだ魔法少女の魂を取り込んで強化される。」

QB3「それは娘の『夜食』も同じだ。ワルプルギス一族に共通する性質なんだ。」

ほむら「・・・まさか」

QB3「そうさ。『夜食』は巴マミの魂を取り込んだ。
    あれほどの体重の資質をもつ子は初めてだ。
    マミの魂を取り込んだ『夜食』の体重がどれほどのものになるかは、僕には測定しきれない。」

ワルプルギスの夜食「オホホホホホ・・・」

ほむら「台風が過ぎ去って、晴れ渡ったいい天気ね。」

ほむら「富士山が良く見えるわ。」

ほむら「2つも。」

ほむら「初夢なら最高ね。」

QB3「現実逃避している場合じゃないよ。」

ほむら「うるさいわね!現実逃避したくもなるわよ!」

ほむら「なんなのよ、あの大きさは!富士山に迫るほど大きいなんてどういうことよ!」

QB3「・・・。暁美ほむら。君はひとつ勘違いしている。」





QB3「小さい方が富士山だ。」

ほむら「」

ほむら「どうしろって言うのよ!あんなの!!」

ほむら「あんなの核でも打ち込まなきゃ、いいえ、核を打ち込んだってちょっと削れるだけよ!」

QB3「僕に言われてもどうしようもないよ。僕だってこんなのは予想外だ。
    いくらなんでも、こんなのむちゃくちゃだよ。」

QB3「でも、倒す方法はあるよ。まどかが契やk」ズベシャ

ほむら「この!このこのこの!!!」ゲシ、ゲシゲシゲシ

ほむら「ううううううううーーー!!!」バンバンバンバンバン

ほむら「キーーーーーーー!!!」グシャグシャグシャ

ほむら「ふーっ、ふーっ、ふーっ」

まどか「ほむらちゃん・・・」

ほむら「まどかぁー」抱キッ

ほむら「大丈夫よ、まどか。あなたは私が必ず守るからっ!」

まどか「う、うん、でも・・・」

ほむら「ふふ・・うふふふ。いいわよ。うふふ。やってやろうじゃないの。富士山だろうとエベレストだろうと。」

ほむら「自衛隊、いえ第7艦隊を乗っ取ってでも・・・。うふふふふ・・・。あはははは・・・!」

まどか「ほ、ほむらちゃん・・・。目が、おかしいよ・・・?」

ほむら「うふふふ・・・。まどか。『夜食』はここからはまだ遠いわ。
    ここにいれば安全よ。行ってくるわ。必ず倒してくるから。あははははは・・・・」

まどか「ほむらちゃん・・・」


ほむら「あひゃひゃひゃひゃ・・・!!!」
ワルプルギスの夜食「オホホホホホ・・・」

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ほむら「ぜぇっっ!、ぜぇっっ!、ぜぇっっ!」

ほむら「ごほっ!、げほっ!」

ほむら「ぜぇっっ!、ぜぇっっ!、ぜぇっっ!」

QB(現地特派員)「・・・今度ばかりは本当におどろいたよ。」

QB(現地特派員)「あと何回か同じものを見たら、僕にも感情が理解できそうな気がするよ。」

ほむら「二度と、ぜぇっ、ぜぇっ、ごめん、ごほっ、よっ!、ぜぇっ、ぜぇっ」

QB(現地特派員)「さすがに立つのも辛そうだね。」

QB(現地特派員)「それにしても・・・戦闘中に、『夜食』がみるみる縮んでいった。いった何をしたんだい?」

QB(現地特派員)「それと、その手に持っている黄色いものは・・・それは」




QB(現地特派員)「ソウルジェムかい?」

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まどか「・・・」アッチヘウロウロ

まどか「・・・」コッチヘウロウロ

まどか「!」

まどか「ほむらちゃん!おかえり!」抱キッ

まどか「すごいよ!あんな大きな魔女を倒したんだねっ!」

ほむら「ただいま、まどか。言ったでしょう?必ずあなたを守るって。」

まどか「うん!すごいよ!すごいよ、ほむらちゃん!」

まどか「う・・・ぐすっ。うえーーーん!よかった・・・ほむらちゃんが無事に帰ってきて・・・」エーンエーン

ほむら「ほら、泣かないの。」頭ナデナデ

まどか「うえーーーん!えーーーん!・・・」

ほむら「落ち着いたかしら。」

まどか「ぐすっ・・・。うん。」

ほむら「ほら。これを見て。」

まどか「黄色いソウルジェム?・・・まさか、マミさんの!?」

ほむら「そう。巴マミの魂は『夜食』に取り込まれていた。
    そして『夜食』はマミの魂によって強力な魔女になっていた。
    なら、巴マミの魂を分離してしまえば・・・」

QB4「そんなことができるのかい?」

ほむら「やってみたらできたのよ。」

まどか「そんないいかげんな。」

ほむら「できちゃったんだからしょうがないわ。」ホムゥ

ほむら「戦っている最中に、『夜食』の一部がどこかに引っ張られているようだったわ。」

ほむら「その先を見てみたら、紅茶とケーキで有名な喫茶店が見えたの。」

ほむら「まさかとは思ったんだけど、ためしに突出した部分をつかんで引き抜いてみたのよ。」

まどか「そんなんでいいんだ・・・」

QB4「わけがわからないよ」

ほむら「理由はともかく。ソウルジェムがあるんだから、後は魔法で体を作れば巴マミは復活するはず。」

ほむら「・・・ねえ、QB。魔法少女の体って、人間じゃなきゃいけないのかしら?」

QB4「というと?」

ほむら「人形とか、あるいは頭だけ作ったんじゃだめなの?体全部作るのって大変なのよ。」

QB4「可能だね。前例もないわけじゃない。体を欠損してしまって、人形を体にした魔法少女は存在する。」

まどか「いやいやいや!」

まどか「そこで手抜きしないでよ!体作ってあげてよ!」

ほむら「まどかがそう言うなら。」

ほむら(・・・胸だけ小さくしておこうかしら。)

まどか「ほむらちゃん。何か変なこと考えてない?」

ほむら「そ、そんなことないわ。」

マミ「・・・ううん・・・。」

マミ「はっ。」

マミ「ここは・・・。」

まどか「マミさん!」抱キツキ

マミ「えっ?鹿目さん?」

まどか「マミさん!マミさん!!」

マミ「・・・そうか。思い出したわ。」

QB4「やあ、マミ。ひさしぶr」ゲシッ

QB4「何だい、いきなり蹴るなんてひどいじゃないか。」

マミ「QB。私ね、『夜食』に取り込まれていた時の記憶があるのよ。
   取り込まれている間、私の意識はなかったけど、『夜食』が見たもの聞いたものは記憶にあるの。」

マミ「『夜食』はあの図体だから、ほとんど動かないでずっとこの近くにいたのよ。この世界に具現するまで
   私たちからは見えないけど、こちらの状況は『夜食』からは見えていたの。だから」

マミ「あなたが何者で、私たちに何をしたか、知っているのよ。」

QB4「」

QB4「まって。落ち着こう、マミ。話し合いをしようじゃないか。話せばわかる。」

マミ「言いたいことはそれだけかしら。」

QB4「ええと、いや、僕は役に・・・

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QB5「今日だけで4体もロスしたよ。新記録だ。」

マミ「それでも懲りずに出てくるのね。」

QB5「まだ戦いは終わりじゃないからね。」

ほむら「まだ魔女がいるの!?」

QB5「次が最後のワルプルギスの魔女だ。」

マミ「それで?さっさと言いなさい。そして居なくなりなさい。」

QB5「やれやれ。嫌われたものだ。」

QB5「とは言っても、この魔女はたいして強くない。普通の魔女のうち強力なものと同程度さ。」

QB5「ベテランの魔法少女なら油断しなければ勝てるレベルだ。」

QB5「君たちなら問題ないね。」

QB5「おかげで、名前が付けられていない。ワルプルギス一家とは思えないほど弱いし、
    『夜』や『朝』のおかげで目撃されることさえ稀だから。
    魔法少女でこの魔女を目撃するのは、君たちが初めてじゃないかな。」

ほむら「わざわざ教えてくれるなんて親切ね。不意打ちならまどかとの契約に結び付く、とか考えそうなものだけど?」

QB5「不意打ちでまどかに死なれたりするのは困る。それに・・・」

QB6「きゅっぷい」ヒョイ、パク。
QB7「きゅっぷい」ヒョイ、パク。
QB8「きゅっぷい」ヒョイ、パク。
QB9「きゅっぷい」ヒョイ、パク。

QB5「付近の体を全部集めてきて作業してるけど、あの量のGSの回収にはまだまだ時間がかかる。
    いまここが魔女に蹂躙されると困る。
    これだけの量のGSなら、不確実なまどかとの契約よりは優先して回収したいからね。」

QB5「君たちだって困るだろう?これが散らばってしまうとあたりに魔女が大量発生してしまうよ。」

ほむら「なら、もらえる情報はいただくわ。それで、どんな魔女なの?」

QB5「火を使う。あたり一面を焼き尽くす・・・はずなんだが、過去の例では周りに建物などが残っていることすら稀でね。」

ほむら「ふうん・・・名前がないと不便だし、とりあえず『夕暮れ』とでも呼びましょうか。」

マミ「・・・」

マミ「・・・もっとエレガントな名前n ほむら「『夕暮れ』に決定よ。」

ほむら「それで、ひょっとして『夕暮れ』には佐倉杏子が取り込まれているのかしら?」

QB5「その可能性は限りなく高いね。」

まどか「!」

まどか「じゃあ、ひょっとしてさやかちゃんも!?」

QB5「いや。さやかは魔女になった。ワルプルギスは魔法少女しか取り込まない。」

まどか「そんな・・・」

マミ「でも、佐倉さんは助け出せる可能性があるのね?
   どうやったら助け出せるの?
   佐倉さん以外の他の魔法少女はどうなの?」

QB5「そんなこと、僕に聞かれてもわからないよ。
    前例は無いんだ。助言のしようがない。」

QB5「むしろ、僕の方が聞きたいくらいさ。
    唯一の助け出した/助け出された実例である君たちの方が、僕よりよっぽど詳しいはずさ。」

ほむら「巴マミ。その時のこと、何か覚えてる?」

マミ「覚えてはいるけれど・・・記憶はあるけど、取り込まれている間は私の意識は無かったの。
   参考にならないわ。」

ほむら「いいえ、参考になったわ。
    ・・・意識が無いのに引っ張られていたということは、引っ張り出すのに必要なものは
    無意識レベルで執着するような何か、かしら。」

QB5「その可能性はあるね。でもそれだけとは思えない。
    そんなに簡単に引っ張り出せるなら、ワルプルギスはあのような巨大な体を維持できないはずだ。」

まどか「・・・引っ張り出したのがほむらちゃんだったから、とか。」

ほむら「どうかしら。巴マミは私に対してあまりいい印象を持っていなかったはず。」

マミ「そうでもないわ。『夜食』に取り込まれてからの期間で、あなたの事はずいぶん理解できたもの。
   私の意識はなかったから、あれは『夜食』の意識だったと思うけど、そのおかげで中立的な視点で理解できたみたい。
   判断する時間も十分にあったしね。」

マミ「・・・そうか。時間、かも。私は取り込まれてから2週間ほどよ。ワルプルギスと一体化するには時間が短かったのかも。」

ほむら「あり得るわね。なら、やはり佐倉杏子は助け出せるかもしれない。」

マミ「『夕暮れ』があまり強くないのであれば、挑戦してみる価値はありそうね。」

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ワルプルギスの夕暮れ「イヒヒヒヒヒ・・・」

マミ「ねえ、QB?」

QB5「僕は知らないよ。」

マミ「あれのどこが弱い魔女なのかしら?」

QB5「僕のせいじゃないよ!」

マミ「どう見たって、『夜』といい勝負じゃないの!」

QB5「僕だって理由が知りたいよ!」

ほむら「どういうこと?そんなに大量の魔法少女を取り込んだというの?」

QB5「そんなはずはない。ワルプルギス一家は偏食がひどくてね。
    特に『夕暮れ』はゲテモノ食いで、だから弱かったんだ。
    一番許容範囲が広かったのが『夜』さ。」

まどか(杏子ちゃんってゲテモノなんだ・・・)

まどか「じゃあ、杏子ちゃんを取り込んだから?」

QB5「強力な魔法少女を取り込めば、その分強くなるのは事実だ。
    でも、いくら杏子がベテランでも、そんなに大きな影響は出ない。」

QB5「『夜』だって、卑弥呼やジャンヌダルクといった比類ない強力な魔法少女を多数取り込んで、あの強さだった。
    杏子が持つ因果ではとうてい太刀打ちできない。
    一人の魔法少女でこんなに強化されるなんてこと、あるわけがない。」

QB5(チラッ)

QB5「マミの体重じゃあるまいs」ブベラッ

マミ「何よ!私の体重がなんだっていうのよ!」ゲシッゲシッ

マミ「どうせ私は化け物よ!富士山よ!」ゲシッゲシッゲシッ

マミ「うわーーーーーん!」ゲシッゲシッゲシッゲシッ

まどか「マミさん、落ち着いて!どうどう!」

マミ「ぐすん。(T_T)」

QB6「これで体を5つも失ったよ。」

ほむら(余計なこと言うからよ。)

ほむら「巴マミ。いじけてる時間は無いの。さっさと行くわよ。」

マミ「わかってるわ。」グスン

まどか「ほむらちゃん!あの・・・さっき、『夕暮れ』が弱かったら杏子ちゃんを助けるって言ってたけど、
    ・・・じゃあ、杏子ちゃんのことは・・・」

ほむら「・・・それなんだけど。」

ほむら「『夕暮れ』は強すぎるわ。まともに戦って勝てる相手じゃない。
    佐倉杏子を見捨てても、それでどうにかなる敵じゃないのよ。」

まどか「・・・じゃあ?」

ほむら「一か八か、佐倉杏子を救い出して『夕暮れ』が弱体化する可能性に賭けるしかないわ。」

マミ「素直に助けたいって言えばいいのに。」

ほむら「なっ!///」

まどか「ほむらちゃん・・・」ウェヒヒ

ほむら「もう!///」

ほむら「でも、本当にそこまでの余裕が無いと判断したら、佐倉杏子の事はあきらめるわ。
    それは覚悟しておいて。」

マミ「さて。まずは佐倉さんの気を引けばいいのよね。簡単よ!」

マミ「佐倉さん!これを見なさい!あなたの好きな『うんまい棒』よ!」

マミ「これを、あっちにぽーーーい、っと。さあ、食いつきなs」

夕暮れ杏子(食いもんを粗末にするなーーーー!!!)ドガガ

マミ「きゃあーーーーー」ドーン

マミ「うう・・・」

ほむら「巴マミ!生きてる!?」

マミ「なんとか・・・」

ほむら「何やってるのよ。」

マミ「追撃が来なくて助かったわ。どうやら、魔法少女には全く興味がないのね。
   こちらが攻撃でもしない限り、『夕暮れ』からの攻撃は無いんじゃないかしら。」

ほむら「ともかく、お菓子が有効だということは確認できたわ。攻撃してこないなら、助け出す余裕もあるわ。」

ほむら「佐倉杏子はあなたの方がまだ親密よ。
    おびき出すのは私がやるから、引きずり出すのはあなたがやりなさい。」

ほむら「効果的におびき出すために、周りに食料がない場所に誘導する。その間にダメージを回復して。」

マミ「わかったわ!」

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ほむら「今よ!引っ張り出して!」

マミ「佐倉さん!こっちよ!また一緒にお茶会をしましょう!一緒に遊びに行きましょう!!」

ワルプルギスの夕暮れ「イヒヒヒヒヒ・・・」
夕暮れ杏子「イヒ・・・?」

マミ「さあ!手を取って!!!」

夕暮れ杏子「・・・」

マミ(つかんだ!引っ張り出す!!力の限り!!!)グイーーー


ワルプルギスの夕暮れ「イヒ・・ヒヒ・・ヒヒ・・」

QB6「夕暮れが・・・縮んでいく。おどろいたね。こんなのを1日に2度も見るなんて。」

ほむら「縮んでいく・・・なぜ、こんなに?佐倉杏子の魂に何があるというの?」

マミ「よーし、これなら行ける!これで決めるわ!」

マミ「ティロ・フィナーレ!!!」

マミ「って、あれーーー!?銃がない!なぜ!!」

ヒューーーー

マミ「どういうこと!?」

ヒューーーー

ほむら「・・・何?あの『夕暮れ』の上に落ちてくる黒い塊は。」

ヒューーーー

ほむら「文字が書いてある・・・。『16t』?」

グシャ

ワルプルギスの夕暮れ「」ペターン

ほむら「・・・倒したの?」

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マミ「どうしちゃったの、私。なんで銃が出ないの?」

QB6「『夜食』に取り込まれた影響だろうね。」

ほむら「巴マミ。武器は出せる?」

マミ「やってみる。・・・何これ。ハンマー?」

マミ「3tって書いてある。こっちは5t?」

マミ「・・・これで戦うしかないのかしら?」ブンブン

ほむら「ちょっと、危ないから振り回さないで。
    それ、見せてもらえる?」

マミ「ええ。どうぞ。」

ほむら「って!うわ!重っ!!」ズシーン

ほむら「こんなの、魔法少女でもまともに持てないわよ。こんなの振り回してたの?」

マミ「えー?おかしいわね。」ヒョイッ

マミ「そんなに重いかしら?」ブンブン

ほむら(筋力も驚きだけど、こんなの振り回して体がぶれないって・・・体重どうなっているのかしら。)

まどか「それより、杏子ちゃんはどうなったの?」

マミ「そうそう、ソウルジェムはここに・・・なんで青いの?」

ほむら「え?赤いじゃない。」

マミ「え?・・・何これ。片面が赤くて、反対側が青い。2色のソウルジェム?」

まどか「青って・・・さやかちゃんの」

ほむら「まさか・・・」

マミ「・・・そうか。佐倉さん、美樹さんとずっと一緒にいてあげたのね。」

マミ「ひとりぼっちは、さびしいものね。」

QB6「これで納得がいったよ。なぜ、杏子の魂を取り込んだ『夕暮れ』があんなに強力だったのか。」

QB6「魔法少女の力は、因果に比例する。因果の量と質に。」

QB6「杏子とさやかの因果はとても強力だ。強力なものに変わった。死んでも一緒にいるほどに。」

QB6「そして、ひとつの魂になるほどに近くにある。文字通り、間に何も入り込めない。」

QB6「その強力な因果が、あの力になったんだ。」

ほむら「これは・・・杏子の体を作ればいいのかしら?」

まどか「さやかちゃんはどうなるの?」

マミ「ソウルジェムはひとつしかないから・・・」

まどか「さやかちゃんの魂はそこにあるんだよ!なんとかならないの!?」

ほむら「QB。体を2つ作って動かすことは可能かしら?」

QB6「可能だよ。でも、100mしか離れられないよ。」

まどか「そ、そうか・・・。それじゃ、だめ、だよね・・・。」

マミ「このソウルジェムを2つに分けることはできないの?」

QB6「それは僕の力の及ぶことじゃないよ。」

QB6「ソウルジェムを作るのは、君たちの祈りの力だ。
    エントロピーを凌駕するほどの祈りが、ソウルジェムを作る元となる。
    僕らの科学力は、その力に方向性を与えるだけだ。」

QB6「ソウルジェムを加工するなら、同程度に大きな力が必要だ。
    例えばまどかが契約すれば・・・まって、ほむら!その銃をしまって!
    僕は事実を説明しているだけだよ!
    これ以上体を減らされるとGSの回収が追い付かなくなるよ!」

QB7「きゅっぷい。忙しい・・・。」ヒョイ、パク。

ほむら「QB。喜びなさい。今から杏子の体を作るから、使用済みのGSがまたたくさんできるわよ。」

QB7「きゅっぷい。・・・ありがとう。助かるよ。」ヒョイ、パク。

QB7「きゅっぷい。でも、少し休憩が欲しいかな。」ヒョイ、パク。

ほむら「宇宙を救うためよ。休まずがんばりなさい。」

QB7「きゅっぷい。ねえ、暁美ほむら。これ、テイクアウトにできないかな。そのスピナーに格納してもらって。」ヒョイ、パク。

ほむら「お断りよ。」

QB7「きゅっぷい。忙しい忙しい・・・。」ヒョイ、パク。

ほむら「巴マミ。あなたが佐倉杏子の体を作ってちょうだい。」

ほむら「あなたの体を作るのは大変だったのよ。」

QB7「それは体重のせいk」ベタン!

マミ「威力はあるし、けっこう使いやすいわね。このハンマー。」

ほむら「私は回復系の魔法は苦手なのよ。GSはかなり大量に手に入ったけど、無駄に消費したくはないわ。
    あなたなら私の半分以下の消費で済むんじゃないかしら。」

QB8「きゅっぷい。忙しい忙しい忙しい・・・。」ヒョイ、パク。

杏子「・・・う。ここは・・そっか。」

まどか「杏子ちゃん!」抱キツキ

杏子「よお。まどか。それに、マミ、ほむら。手間、かけさせちゃったようだね。」

杏子「はっ。・・・何?なんなの?」

杏子「まどか・・・それに、マミさん?転校生も。」

まどか「えっ。さやかちゃん!?」

杏子「なんだなんだ?」

ほむら「美樹さやか。あなた、意識があるの?」

杏子「どーいう意味よ、それ。」

杏子「いや、ちょっとまってよ。何が起きてるのさ?」

杏子「?これしゃべってるの、私?なんか声も違うし・・・」

杏子「ちょっ!アタシの体に何をした!説明しやがれほむら!」
杏子「なにこれ!どうなってるの!?いやーー!」

マミ「あの、佐倉さん、と、美樹さん?、おちついて・・・」

杏子「お前誰だ!勝手にアタシの体を動かすな!」
杏子「なんなのよー!体が勝手に動くーーー!」

まどか「ほむらちゃん。拡声器持ってたら貸して。」

ほむら「え、ええ。あるけど。」

杏子「おい、なんとかしろ、ほむら!」
杏子「まどか、助けてーーーー!」

まどか <『うるさい黙れ!!!』

杏子「」 キーン (+_+) キーン

QB8「きゅっぷい。忙しい忙しい忙しい・・・。」ヒョイ、パク。

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杏子「とりあえず、状況はわかった。」

杏子「杏子の体かー。」

マミ「ええと、わかりにくいから、佐倉さんが話すときは右手を上げて、美樹さんが話すときは左手を上げてもらえるかしら。」

杏あん「はいよー」スッ
杏さや「わかりましたー」スッ

マミ(悪いけど、見てると笑っちゃう光景ね・・・)

ほむら「さて、今後どうするか考えなきゃいけないわね。」

マミ「私はちょっと行方不明だっただけだからごまかしようもあるけど、問題は美樹さんよね。」

まどか「お葬式して火葬まで済んでますからね。」

QB8「きゅっぷい。とりあえず相談は後にした方がいいよ。」ヒョイ、パク。

QB8「きゅっぷい。もうすぐ最後の敵が来る。」ヒョイ、パク。

ほむら「あなた、さっき魔女は終わりだって!」

QB8「うん、言ったね。だから次に来るのは魔女じゃないよ。」





QB8「『夜』の旦那、ワルプルギス一家の家長、常に遅くなって現れる男。『ワルプルギスの午前様』さ。」

ワルプルギスの午前様「ガハハハハハ・・・」

まどか「うわあ・・・。『夜』の逆で下半身だけ・・・。」

マミ「すね毛が・・・。美しくないわ・・・。」

杏あん「歯車じゃなくて、腹巻か?あれ。」

杏さや「なんか、ふらついてるよ?」

QB8「きゅっぷい。酔っぱらって千鳥足なんだ。」ヒョイ、パク。

ほむら「何よあれ。なんで男なのよ。魔法少女が変化したんじゃないの?」

QB8「きゅっぷい。僕らがこの星に来た当初は、まだ第二次性徴期の少女が効率的だということはわかっていなくてね。」ヒョイ、パク。

QB8「きゅっぷい。当時は色々試していたんだ。性別、年齢、社会的地位、など、それはもう様々な条件を。」ヒョイ、パク。

QB8「きゅっぷい。『午前様』はそのころに生まれた最古の魔男(?)さ。」ヒョイ、パク。

QB8「きゅっぷい。まさに人類の歴史とともに成長してきた強力な魔男だ。簡単な相手じゃないよ。」ヒョイ、パク。

ほむら「会話の途中にいちいちGS回収作業が入るのはうっとおしいわ。」

QB8「忙しいんだよ!大変なんだよ!」

ほむら「手が止まってるわよ。」

QB8「おっと、きゅっぷい。」ヒョイ、パク。

ほむら「敵は強いわ。そして今回はまともに倒すしかなさそうよ。」

杏あん「へっ、上等じゃないの。退屈過ぎてもなんだしさ。ちっとは面白味もないとね」

杏さや「あんまり調子に乗ってると怪我するわよ。」

杏あん「大丈夫だって!」ヘンシン

まどか「わあ。変身した姿まで半分赤で半分青なんだね。」

マミ「その配色はどうかしら?」

ほむら「目が痛いわ。」

あんさや「「ほっとけ!」」

まどか「槍が炎をまとって、カッコいいよ!」

杏あん「え?あれ、ほんとだ。なんだこれ。」

QB8「きゅっぷい。『夕暮れ』に取り込まれた影響だね。」ヒョイ、パク。

マミ(いいなー。なんで私の影響はハンマーなのよ。)

ワルプルギスの午前様「ガハハハハハ・・・」

ほむら「来るわ!使い魔の大群!」

マミ「ほとんど壁ね。」

杏あん「任せとけ!突破口はアタシが作る!てりゃぁー!!」


マミ「一振りで壁が裂けた・・・。すごいパワーね。」

ほむら「作戦を変更。私とマミが援護に回る。メイン火力はマミじゃなくて杏子にお願いするわ!」

マミあんさや「「「了解!」」」


まどか「すごいよ!どんどん使い魔を倒していく!」

QB8「きゅっぷい。さすがだね。今の杏子は、僕の知る限りでは最強の魔法少女だ。それも桁違いに強い。」ヒョイ、パク。

QB8「きゅっぷい。パワーだけじゃなく、杏子の戦闘経験、さやかの回復能力も加わって全く隙がない。」ヒョイ、パク。

QB8「きゅっぷい。『夜』くらいなら杏子一人で倒せるんじゃないかな。でも」ヒョイ、パク。





QB8「きゅっぷい。『午前様』には勝てない。」ヒョイ、パク。

ガキィン

杏あん「なんだ!?オーラのようなものに阻まれて、攻撃が届かない!」

杏さや「飛び道具は!?うりゃあー!」

ガキィン


ほむら「何よあれ!」

マミ「16tいくわ!ティロ・フィナーレ!!」

ヒュー
ガキィン

マミ「びくともしないなんて!」


ワルプルギスの午前様「ガハハハハハ・・・」

まどか「ねぇQB、あれは何?何とかならないの!?」

QB8「きゅっぷい。無理だろうね。」ヒョイ、パク。

QB8「きゅっぷい。基本能力では第二次性徴期の少女に劣る中年男性の『午前様』が、今まで生き残ってこれた理由があれだ。」ヒョイ、パク。

QB8「きゅっぷい。『午前様』は結界を作れない。代わりにあの防御シールドを作る。」ヒョイ、パク。

QB8「きゅっぷい。僕の知る限り、あれを突破する方法は無い。」ヒョイ、パク。


まどか「・・・ねぇ、QB。前に、私がすごい魔法少女になれるって言ってたよね。」

QB8「言いたいことはわかる。とてつもない魔法少女になるだろうね。でも。」

QB8「君は強い。『午前様』には絶対に負けない。それでも、勝てるかどうかは正直わからない。」

QB8「僕の想像の範囲外だ。」



QB8「おっと、手が止まってた。きゅっぷい。」ヒョイ、パク。

まどか「なら!願いの内容が『午前様』の消滅だったら!?」

QB8「もちろん!それなら造作もn」ハッ!

QB8「まて、まどか!その質問はまずい!今これ以上体を失うと本当に困る!」


ほむら「・・・今回はセーフにしておいてあげるわ。」

杏あん「おい、ほむら!サボってんじゃねーぞ!」

ワルプルギスの午前様「ガハハハハハ・・・」

マミ「どこかにシールドの隙は無いの!?防御の薄いところは!?」
杏さや「だめ!不意打ちしても効果が無い!常時全方位カバーしてるみたい!」


まどか(どうしよう。QBは嘘を言わない。本当に倒す方法が無いんだ・・・)


ほむら「『午前様』が攻撃する瞬間は!?使い魔がシールドを抜けてくるタイミングは!?」
杏あん「一方的に向こうから抜けてくる!タイミング合わせたら使い魔が半身だけ焼けやがった!」


まどか(なんとかならないの?このままじゃ・・・)


ほむら「必ず何か方法があるはずよ!あきらめないで!」
マミ「もうだめ!思いつく限りの方法は試したわ!」
ほむら「いいえ!何かあるはず!何か見落としているはずよ!」


まどか(あっ!ううん、QBは『倒す方法が無い』とは言わなかった!)

まどか(『僕の知る限り、方法は無い』って言ったんだ!)

まどか(なら!QBの知らない方法!QBの理解できない方法なら!可能性はあるはず!)

まどか(QBが知らないもの。QBが理解できないもの。それはつまり・・・)

ワルプルギスの午前様「ガハハハハハ・・・」

QB8「きゅっぷい。おや?どうしたんだい、まどか。また拡声器なんて持ち出して。」ヒョイ、パク。

まどか(この方法に賭ける!)



まどか スーーー、ハーーー、スーーー、ハーーー、スーーーーーーーー!


まどか <『パパなんか嫌い!!!』


ほむマミあんさや「え」

ワルプルギスの午前様「ガハ!?」

ほむら(『午前様』がひるんだ!?)

まどか <『パパ臭い!!!』

ワルプルギスの午前様「ガッ、!?」


マミ「効いてる・・・ワルプルギス家にも娘の反抗期とかあったのかしら?」

まどか <『うるさい!話しかけないで!!!』

ワルプルギスの午前様「ガ、ガッ、!!」


杏さや「まどかのパパが聞いたら悶絶するだろうな・・・」

杏あん「避難所まで聞こえてるんじゃねぇの?」


まどか <『パパのとは一緒に洗濯しないで!!!!!』

ワルプルギスの午前様「ゴハッ!ガッ!グハーーー!!」


ほむら「今よ!」

マミ「任せて!ティロ・フィナーレ!!!」

ヒューーー
シールドバリーン
ワルプルギスの午前様「」ペターン


QB8「きゅっぷい。わけがわからないよ。」ヒョイ、パク。

こうして、この街から脅威は去った。
私の長い長い旅も終わりを告げた。
まどかは魔法少女にならず、巴マミ、佐倉杏子、美樹さやかは生き返った。

QBは結局徹夜でGSの回収作業をやっていたらしい。
体の余裕がなくなったことでしばらくはQBもおとなしくしているかと思ったが、翌日には追加の体を手配したと言っていた。

あいかわらずQBはまどかを勧誘しようとしているが、軽くあしらわれている。
もうまどかが契約することはないだろう。



ところで、まどかの声は避難所まで届いていた。
まどかのパパが立ち直るまでに3日かかったそうだ。

巴マミは元気に魔女を狩っている。

遠距離に対応するために、ハンマーを2本連結して投げる「ダブルハンマーブーメラン」という技を開発していた。
なぜイタリア語じゃないのか、と聞いてみたら

マミ「だって、見た目に優雅な技じゃないから、イタリア語は似合わなくて。」

だそうだ。「ティロ・フィナーレ」の方はいいんだろうか。


新しい技の開発にも余念がなく、なんでも大技を開発すると言って、柔道を習い始めた。
雪山に特訓に行く計画を立てていたが、何をしようとしているのか。


また、

マミ「魔法少女の体の仕組みを知ったから、色々応用が利くようになったわ。」

と言って、自分の頭を切り離して敵に投げつけ、体と頭で別々に攻撃する技を開発していた。

マミ「攻撃の手数が増えるし、体が軽くなって動きもよくなるのよ?」

なんて言っていたが、

あんさやまど「不気味だからやめて」

と言われてその技は封印することになった。

「体が軽くなる」と言われた時には、「今、体重はどうなっているの?」と聞きたくなったが、危ういところで言葉を飲んだ。
やはり、触れない方がいいだろう。

杏子とさやかは、結局体をさやかに変更して美樹さやかとして暮らすことにした。
杏子はもともと問題となる家族はいないし、さやかを火葬までしたという問題は「他人の空似」で押し通すことにしたらしい。
死体が制服を着ていたために早い段階で死体の身元が判明し、おかげでDNA鑑定などは行われなかったことが幸いした。
色々と問題はあったが、本人が目の前にいる以上それらは些細な問題でしかなく、結局「死体は他人の空似」と認める以外になかった。


さやかは杏子と一緒にいることがいい方に影響したらしく、失恋を乗り越えて元通りの生活に戻れたようだ。

さやか「テストの時には、杏子と一緒に問題を解いていいよね?どちらも本人なんだからカンニングじゃないよね?」

などと嬉しそうに笑っていたが、テストの後には

さやか「杏子は戦力にならなかった・・・」

と、机に突っ伏していた。


杏子はと言えば、映画を見るときにひとり分の料金でふたり見られてお得だなんて言っていた。
案外、新しい家族と楽しく暮らしているようだ。

魔法少女としての杏子の能力は非常に強力で、パワーがあるだけではなく、ソウルジェムの穢れも溜まりにくいようだ。
結構な量の魔法を使っても、わずかなGSの消費で済んでいる。
そのため、魔女の養殖などという行為をする必要もなく、使い魔まで狩るスタイルに杏子も協力してくれているし、それでもGSは余る。
ましてワルプルギス一族の残したGSが大量にあるため、私たちは寿命が尽きるまでGSには困らずに済みそうだ。
魔法少女の寿命が何歳なのかは知らないが。
ひょっとして魔力を使用して年齢を維持したら永久に年を取らないのだろうか。

固有魔法が使えなくなり攻撃力も無いに等しい私も、GSに余裕があるおかげであまり皆の負担になることなく生活していられる。
それでも、将来的にはどうなるかわからない。
なので「邪魔になったら私はここを出ていく」と伝えたのだが、

マミ「私たちは仲間よ。仲間を助けるのは当然よ。
   あなたがこれを『恩』に感じるなら、私たちは命を助けてもらった恩を感じなきゃいけないの。
   そういう関係が嫌なら、恩に感じないでちょうだい。」


今は、その言葉に甘えていよう。



おわり

以上です。
こういうのは初めて、というかまともに10行以上の文章を掲示板に書くのも初めてなので、
きちんと書けるかどうか不安でした。
スレ立てたのも初めてだし。

ろくに展開も考えずに思いついたものを並べただけですが、読みにくい点などはご容赦を。

ありがとうございます。
面白かったと言われると、ほっとします。

2chの流儀は良くわからないので、実は不安でした。

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