杏「やっぱ負けた責任取んないとね」  みほ「え?」(119)

聖グロリアーナ戦後

杏「隊長が責任取んないとまずいっしょ、西住ちゃん」

みほ「何言ってるんですか!? もうあんこう音頭みんなで踊ったじゃないですか!」

杏「いや、良く考えたんだけどアレ結構楽しかったし罰になんないなーって」

みほ「それは会長だけ……」

杏「ってわけで西住ちゃんは罰ゲームけってーい」

優花里「ちょっと酷すぎますよ!」

沙織「あんなに恥ずかしい格好したのに!」

華「横暴です!」

麻子「おーぼーだー」

杏「うっさいなー、もうこれは決定だから」

みほ「……しょうが無いよね、負けちゃったし」

優花里「西住殿……」

華「大丈夫ですよ、またみんなでやりましょう」

沙織「そうだね、私たちも付き合うよ!」

麻子「しかたあるまい」

みほ「みんな……ありがとう」

杏「信賞必罰はしっかりしないと士気にかかわるからねー」

杏「あー、でも考えるのめんどくさいな……」

優花里「ならばここは一つナシの方向で……」

杏「あ、そーだ、どうせだったらみんなで考えれば?」

一同「は?」

杏「だからー、あんたらあんこうチームが西住ちゃんの罰を考えるのー」

華「いえ、仰ってる意味がよく……」

杏「西住ちゃんもそれなら私が言うより納得できるでしょ?」

みほ「はあ……まあ……」

優花里「西住殿に罰なんて考えられませーん!」

沙織(ちょっと待って、ゆかりん)ヒソヒソ

優花里(何ですか? 武部殿)

沙織(ここでみんなが全然罰にならないようなことを考えれば……)

優花里(なるほど! 西住殿の罰は実質回避というわけですね!)

杏「ほんじゃ明日までに考えといてねー」

杏「言っとくけどー、全員が罰にもなんないようなこと考えてきたらダメだかんね」

優花里「なっ!」

麻子「見透かされてたか」

杏「そんなことしたら、西住ちゃん今度は全裸であんこう音頭させるからねー」

みほ「ええ!?」

華「これは……真面目に考えるしかありませんね」

沙織「罰にはなるけどそれほど恥ずかしくも苦しくもない微妙なラインを考えるのね」

優花里「難しいです」

次の日――

杏「ほんじゃーみんなの考えた紙を回収しまーす」

みほ(大丈夫かな……)

一同「…………」

杏「おーおー、こりゃ結構面白いのがそろったね……まずは>>15(罰の内容)」

人いないか

アンコウスーツで敵地偵察

杏「『アンコウスーツで敵地偵察』か……ありだね」

みほ「あの格好で行くんですか!?」

杏「罰でありながら実益も兼ねるか……好きな考え方だ」

優花里「恥ずかしいから必死で敵に見つからないようにしますもんね」

沙織「いや、まず潜入した瞬間に見つかるでしょあれじゃ」

杏「次は……>>24

お姉ちゃんにイタズラメール

杏「『お姉ちゃんにイタズラメール』か……」

みほ「むっ……無理です!」

華「相当嫌がってますね」

沙織「そりゃあの別れ方なら普通の会話もきついでしょ」

杏「ちゃちゃっと終わりそうでいいじゃん『お姉ちゃん今どんなパンツはいてる~?』とか送ればいいんだし」

みほ「無理! 無理! 無理!」

優花里「あんな西住殿みたことありません」

杏「ま、いいや次は>>28

あの包帯してる熊のぬいぐるみをただの熊のぬいぐるみにする

杏「『包帯してる熊のぬいぐるみをただの熊のぬいぐるみにする』ってなんじゃこりゃ」

麻子「あれか……」

みほ「包帯取ったらボコられクマじゃない……」

杏「こんなんじゃ罰になんないよー」

沙織「でも本人地味にショック受けてるんですけど……」

杏「サクサクいこうか、ラスト! >>33

2時間くすぐられ続ける

杏「『2時間くすぐられ続ける』か、地味にきついな……」

みほ「私……ちょっとくすぐりは……」

優花里「弱いんですか? 西住殿」

沙織「てかさっきからノリがバラエティ番組なんだけど」

杏「さて、出そろったわけだけど……」

杏「どれがいい? 西住ちゃん」

みほ「え? 私が選んでいいんですか?」

杏「え? 私が選んでいいの?」

みほ「いえ! 自分で選びます!」

杏「まあ、どれでも一応おっけーかなー、それなりにきつそうだし」

みほ(……とは言ったけど、正直どれもいやだな……)

みほ(えーい! これだ!)

>>40

メール

みほ(ボコられクマは可哀想だけど……一番楽そうだし、しょうがないよね)スッ

みほ「じゃあこのクマ……」

 『お姉ちゃんにイタズラメール』

みほ「あ、あれ? どうして?」

杏「あ~、西住ちゃんいいの選んだね~」ニヤニヤ

優花里「いいんですか? あんなに嫌がってたのに!」

みほ「ち、ちが……!」

杏「ほんじゃー西住ちゃんの罰はイタズラメールに決定!」

みほ(……しまった、最初から選ばせる気なんてなかったんだ)

みほ「ちょっと待ってください! 本当に無理です、できませんよ」

杏「できないこと無理やりやらすのが面白いんじゃん」

みほ「それとこれ書いたの誰!」

杏「それは>>46

優花里「言うんですか!?」

麻子ちゃん

麻子「私だ」

みほ「麻子さん……」

麻子「そこまで嫌がるとは思ってなかった……すまん」

杏「ま、決まっちゃったもんはしょうがないし、ちゃちゃっとやっちゃってくれる?」

みほ「今ここでですか?」

杏「当たり前じゃーん」

みほ「でもなんて書いたらいいか……」

杏「なんなら皆で考えてあげようかー? 私も含めて」

みほ「…………」

>>52メールのタイトル

お姉ちゃん犬好き

杏「じゃあタイトルは無難に『お姉ちゃん大好き』で」

優花里「全然無難じゃない気がしますが」

麻子「それじゃ面白くない」

華「じゃあ一文字わざと間違えるというのは……」

沙織「いいねーそれ、じゃあ『お姉ちゃん犬好き』で」

みほ(なんだろう、みんなノリノリの気がするけど……気のせいだよね?」

杏「じゃ、この調子で内容いってみよー」

>>57 本文前半

あ、あれ?もばますスレじゃなかった…?

杏「『あ、あれ?モバマススレじゃなかった…?』っと」

優花里「どういう意味ですか?」

杏「名前が似た人はたくさんいるねって話、深く考えちゃダメだよ」

みほ(これちゃんと意味通るのかな?)

>>60メール後半

>>57
ぶっ殺すぞ無能

st

杏「『姉萌っておかしいのかな?』っと」

優花里「なかなか不明瞭ながら惹かれる本文ですね」

みほ「大丈夫ですか? これ……」

杏「さあ?」

沙織「大丈夫だよみぽりん、イタズラなんだし」

麻子「送信」


ゴメン風呂、あと>>57どうしよっか下もこなさそうだから使ったけど……

上か反対ないならそうしよう
>>57はすまんモバマスあんま知らんのよ

黒森峰高校――

エリカ「隊長、お疲れ様です」

まほ「お疲れ……」

エリカ(あの子がいなくなってから隊長の元気ない……)

まほ(いけない、もっと気を引き締めないと……こんなことでは西住流の名折れだわ)

自室――

まほ「ん? メールか」

From みほちゃん

[件名] お姉ちゃん犬好き

お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃんぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!(略)俺の想いよお姉ちゃんへ届け!!黒森峰のお姉ちゃんへ届け!

姉萌っておかしいのかな?

―――――――――――――

まほ「なっ……」クラッ

まほ「なんだこれは!!」

エリカ「隊長、どうかしましたか? 何か大きな声が……」

まほ「何でもない! 入ってこないで!」

エリカ「は、はい、すみません……」

まほ「お、落ち着いて、落ち着いて考えるのよ……」

まほ「このメールの真意を!」

まほ「これを見る限りみほは相当焦っているようね、前半は特に錯乱に近いものを感じる」

まほ「そして後半の姉萌え? よく分からないけど……自分の状態をおかしいと思っているみたい」

まほ「……そうか、分かったわ」

まほ「みほも私と同じなのね……」

まほ(そうよ、私でさえみほがいなくなってこんなにさみしいのに)

まほ(みほに耐えられるはずがない、言うなればこれは私へのSOS)

優花里「返信きませんねー」

みほ「きっとすぐに削除されちゃったんだよ、うん、そうに違いないよ」

杏「ちぇー、つまんないなー」

華「まあ、これで罰は終了ですね」

杏「追撃メールでもする?」

みほ「勘弁して下さいよ~」

えーんたー♪ えーんたー♪ ミッショーン♪

麻子「お、返信来たぞ」

一同「え?」

>>87 まほのメールの内容

みほの思いは受け取ったよ。来週にはそっちに転校する
寮でも一緒の部屋でいいよね?

From お姉ちゃん

[件名] 無題

みほの思いは受け取ったよ。来週にはそっちに転校する
寮でも一緒の部屋でいいよね?

―――――――――――――

みほ「…………」

杏「どうしてこうなった」

沙織「なんだか誤解してるみたいだねー」

優花里「まあイタズラメールですから誤解も何もないんですけど」

みほ「どーするんですか! お姉ちゃんは言い出したら絶対この通りにしますよ」

華「早く誤解をとかないといけませんね」

みほ「あわわ……『さっきのはイタズラメールです』……」

杏「ちょっとまった西住ちゃん」

みほ「なんですか?」

杏「何故止めるのかね?」

みほ「は?」

杏「西住流の家元が二人も我が校にくれば、大会優勝間違いなし!」

みほ「まさか! このまま転校させる気ですか?」

杏「むこうが勝手に転校してくるんだし……」

みほ「そんな……」

~♪~♪

みほ「今度は電話だ……」

麻子「誰からだ?」

>>100 電話の相手

みほママ

みほ「お母さん……」

杏「あ、こりゃやばいね」

みほ「……もしもし」

しほ『みほ……久しぶりね、で、さっきまほから連絡があったんだけど……』

しほ『どういうことか説明できるかしら』

みほ「な、何の事だかさっぱり……」

しほ『……まほが大洗学園に転校すると言いだしたわ』

みほ「そ、そうなんだー」

しほ『あなたのためにね』

みほ「……>>105

お母さんを西住流から破門します

みほ「……お母さん……」

パシッ

杏「を、西住流から破門します」

しほ『ん?』

ピッ

みほ「何してるんですか会長!」

杏「いやー、これで後戻りできないね、西住ちゃーん」

みほ「ちょ、どうするんですかこれ!」

杏「まあ、なるようになるよ」

一週間後――

まほ「黒森峰から転校してきた西住まほです」

みほ(本当に来た……)

杏「というわけで、まほちゃんにも戦車道やってもらうから」

まほ「分かりました……そのかわり」

杏「おっけー、おっけー、学年違うけど寮は同室にしといたげるよ」

まほ「頑張りましょうね……みほ」

みほ「もう好きにして……」

その後、高校MVPの加わった大洗女子学園は破竹の快進撃を続け
ついに決勝までコマを進めた。

決勝の黒森峰との対決も、隊長が抜けた穴は大きく、戦力差を覆し大洗の勝利に終わった。

沙織「やったー! 優勝だよー!」

杏「これで学園も存続だね」

優花里「これも西住殿達のおかげです!」

まほ「やったわね、みほ……」

みほ「そ、そうだね……」ゲッソリ

華「みほさんは何故試合前はあんなにやつれてるんでしょうか?」

麻子「ナンデダローネー(棒」


おわり

ごめん正直力尽きた、転校ネタおいしから誰か書いて

保守とか付き合ってくれた人ありがとう

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